JPH0975027A - 凍結乾燥とろろ芋及びその製造方法 - Google Patents

凍結乾燥とろろ芋及びその製造方法

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JPH0975027A
JPH0975027A JP7259264A JP25926495A JPH0975027A JP H0975027 A JPH0975027 A JP H0975027A JP 7259264 A JP7259264 A JP 7259264A JP 25926495 A JP25926495 A JP 25926495A JP H0975027 A JPH0975027 A JP H0975027A
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JP
Japan
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freeze
tororoimo
dried
yam
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP7259264A
Other languages
English (en)
Inventor
Masako Naoi
正子 直井
Katsumi Nemoto
勝見 根本
Kozo Toyoda
功三 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SENBA TOKA KOGYO KK
SENBA TOUKA KOGYO KK
Original Assignee
SENBA TOKA KOGYO KK
SENBA TOUKA KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水を加えることにより容易に元のとろろ芋に
復元できるような、保存性に富み簡単に利用できるとろ
ろ芋の加工品を得るようにする。 【解決手段】 皮を剥き、摺り下ろした山芋に、食塩
と、適当量の水を加えて混合する。この混合物をとろろ
飯やとろろそばなどの用途に応じた大きさの容器に充填
して凍結乾燥する。この凍結乾燥とろろ芋は、これに適
合するプラスチック製の収納容器に入れ防湿性の袋に詰
めて保存する。防湿性の袋を明け、収納容器内の凍結乾
燥とろろ芋に水を加えると、水はスムーズに凍結乾燥と
ろろ芋に浸透し、これを濡らして特に攪拌の必要もなく
手軽にとろろ芋に復元することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は凍結乾燥したとろろ芋及
びその製造方法に関し、特にはとろろ芋への復元を容易
にするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大和芋、長芋、自然薯、つくね芋
その他の山芋をとろろにして食べる場合、山芋を洗い、
皮を剥いてから下し金で摺り下ろし、適宜調味してから
食べている。しかし、山芋の表面には凹凸があって泥が
付いており、根毛の生えていることもあって、洗うのが
面倒であり、また、皮を剥いたり、摺り下ろしたりする
ときにも芋がヌルヌルと滑って作業がしずらいし、手が
かぶれたり、痒くなったりするので何時でも手軽に食べ
ることができないことが多かった。
【0003】そこで、山芋をスライスして凍結乾燥し、
この乾燥品を粉砕した凍結乾燥粉末山芋が開発された。
この粉末山芋は、皮を剥く手間もいらず、保存性がある
ので何時でも食べられるという便利なものである。しか
し、これを使用する時に水を加えてとろろ芋に復元する
必要があるが、加えた水が容易にその粉末に馴染まない
ためにまま粉が発生し易く、まま粉が発生しないように
するには熟練を必要とするし、一旦まま粉が発生すると
それを消すまでに長く攪拌しなければならず何かと手間
がかかっている。こうしたことから特に、一般の人が使
用する生麺、即席麺、弁当などの別添品等としては使用
し難くいものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は水ま
たはだし汁などを加えれば、誰にでも容易に失敗もなく
風味豊かなとろろに素早く復元できるような凍結乾燥山
芋を得ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、山芋を摺り下
ろし、これに食塩や食塩を含む調味料を加え、これに適
宜量の水を加えて混合し、これを容器に入れてブロック
状に凍結乾燥したり、これを更に粉砕して粉末状にする
ものである。
【0006】
【実施の態様】大和芋、長芋、自然薯、つくね芋その他
の山芋をきれいに洗ってから皮を剥いて摺り下ろす。こ
の摺り下ろしたとろろに食塩と水を加えて混合し、これ
を凍結乾燥する。この山芋を摺り下ろすには、ボ−ンチ
ョッパ−等を使用すれば工業的な処理が容易にできる。
上記本発明の食塩には、原則としてNaClが用いられ
るが、場合によりKClやNaClにKClを混合した
ものなど可食性の塩類を用いることができ、この食塩は
凍結乾燥後における成分中に約3〜15重量%程度含ま
れるようにするとよい。この場合、約3%より少いと後
記するようにとろろへの復元性が悪くなり、約15%よ
り多いと塩味が強くなって食材として使用範囲が限られ
るようになる。
【0007】上記加える水の量は、摺り下ろした山芋の
とろろに対し、重量で約40〜150%程度、好ましく
は約60〜100%程度加えるとよい。上記の下限量よ
り少いと凍結乾燥した後の気泡含有率が少くなり、上記
上限量よりも多いと凍結乾燥時のエネルギ−効率が悪く
なる。上記食塩と水は別々にして摺り下ろした山芋のと
ろろに加えることもできるが、食塩を上記水に溶かして
食塩水とし、これをとろろに加えながら混合するように
すると便利である。上記した山芋のとろろと、食塩と、
水は、全体がよく混り合うように適宜の方法で混合する
が、混合の際にフ−ドミキサ−等を使用すれば工業的処
理が効率的にできる。
【0008】こうした混合物は容器内に充填したり、型
枠内に流し込んだりして凍結乾燥する。上記容器は使用
目的に応じた容量のものにすると便利である。例えば、
とろろ飯、とろろそばなどの別添品とする場合には、比
較的浅目の容器とすればよい。この場合、図に示すよう
に、多数の容器1が連結されたトレ−2を用意し、この
各トレ−の各容器に上記混合物を充填して凍結乾燥にす
ると効率的で都合がよい。また、山かけのような場合に
は、それに応じた容器を適宜用いるとよい。
【0009】この容器内に入れて凍結乾燥したものは、
凍結乾燥とろろ芋3が容器内にブロック状になって納ま
っているので、これを取出し、プラスチックシ−トから
真空成形等により形成した上記ブロック状物に適合する
ような大きさの収納容器4に詰め、防湿性の袋5その他
の適宜の防湿性の包装をして、そのままで又は加工麺や
加工飯に添えたりして販売等される。上記ブロック状の
凍結乾燥とろろは上記収納容器4に入っていると、容易
に砕けたりすることがない。また上記凍結乾燥時に使用
する容器とこの収納容器は双方を兼ねるものであっても
よい。
【0010】これを使用する場合、防湿袋等を開いて中
の収納容器を取出し、これに水を注げば、水は自然に素
早くブロック内に浸透して行き、まま粉を生ずることも
なく元のとろろ芋に復元される。この場合、凍結乾燥品
に水を馴染ませてやればよく、特に混ぜることは必要で
はないが、水の浸透に伴って軽く混ぜるようにすれば更
に早く復元することができる。こうして復元したとろろ
は、そのまま利用したり、醤油、濃縮だし汁、粉末だし
汁その他の適当な調味料を加えて調味した上で、とろろ
飯、とろろそばなどに用いることができる。上記凍結乾
燥品を復元する場合に、水の代りに調味だし汁を使用す
れば、直接に調味済のとろろに復元することができる。
【0011】この凍結乾燥品は、更にこれを粉砕して粉
末状(顆粒状、小塊状を含む)にすることができ、これ
は上記と同様に防湿袋に入れて供給するとよい。この粉
末状のものは、袋から出して適当な容器に入れ、これに
水や調味だし汁等を加えれば、上記と同様にスム−ズに
浸透して行くので、まま粉を生じることなく良好なとろ
ろが得られる。こうした粉末状のものは、一般用は勿論
であるが、業務用に一層便利に使用することができる。
【0012】上記した凍結乾燥する前に加える食塩とし
ては、食塩を含んだ調味料を使用することもできる。ま
た食塩と、食塩を含んだ調味料を適宜併用して、所望の
食塩含有量のものとすることもできる。こうしたものも
上記と同様に凍結乾燥すると、凍結乾燥後にこれを復元
したときに適当に味付けのなされたとろろが直接的に得
られる。
【0013】
【実施例】
(例1)摺り下ろし山芋49重量部に、食塩0.8重量部
を水49重量部に加えて溶かした食塩水を加えてよく混
合し、これを容器内に40gづつ充填して凍結乾燥し
た。凍結乾燥品は、容器の内形状と同じ形状のブロック
状になっていた。この乾燥品における食塩濃度は5.9
%であった。この凍結乾燥品は収納容器に詰めて、アル
ミ箔を含む防湿性のプラスチックフイルムラミネ−ト袋
に封入した。上記袋を開封し、中の収納容器を取出して
これに水を加えたところ、水は急速に浸透して行き、ブ
ロック状になっているものが自然にくずれて、適当なね
ばりを有するとろろが得られた。
【0014】(例2)うす口醤油6.7重量部、粉末カ
ツオエキス1.7重量部、食塩0.4重量部及びアミノ
酸複合調味料0.5重量部を水34.7重量部に溶か
し、これを摺り下ろし山芋56重量部に加えてよく混合
し、上記と同様にして容器に充填して凍結乾燥した。こ
の乾燥品における食塩濃度は13.1%であった。この
凍結乾燥品に水を加えて戻すと、適当な味を有するとろ
ろが得られた。このとろろは、ご飯にかけてとろろ飯と
して食べるのに好適であった。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記したように、凍結乾燥した
とろろ芋に水や調味だし汁を加えれば、水が凍結乾燥し
たものに浸み込むように拡散してこれを濡らすようにな
るので、特に攪拌の必要も無く、素早くとろろに復元す
ることができる。また、こうした凍結乾燥とろろ芋は、
特に複雑な処理も必要なく経済的に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】凍結乾燥とろろ芋の保存状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 容器 2 トレー 3 凍結乾燥とろろ芋 4 収納容器 5 袋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺り下ろした山芋のとろろに、食塩及び
    /又は食塩を含む調味料と、適宜量の水を加えて混合
    し、これを凍結乾燥した凍結乾燥とろろ芋。
  2. 【請求項2】 上記食塩の濃度が凍結乾燥後において3
    〜15重量%である請求項1記載の凍結乾燥とろろ芋。
  3. 【請求項3】 上記摺り下ろした山芋のとろろに対し4
    0〜150重量%の水を加えて混合した請求項1または
    2記載の凍結乾燥とろろ芋。
  4. 【請求項4】 摺り下ろした山芋のとろろに、食塩又は
    食塩を含む調味料と、適宜量の水を加えて混合し、これ
    を用途に応じた容量の容器に流し入れ、これを凍結乾燥
    してブロック状とし、または更にこれを粉砕して粉末状
    とする凍結乾燥とろろ芋の製造方法。
JP7259264A 1995-09-12 1995-09-12 凍結乾燥とろろ芋及びその製造方法 Pending JPH0975027A (ja)

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