JPH0972740A - 基準面設定装置 - Google Patents

基準面設定装置

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JPH0972740A
JPH0972740A JP23043895A JP23043895A JPH0972740A JP H0972740 A JPH0972740 A JP H0972740A JP 23043895 A JP23043895 A JP 23043895A JP 23043895 A JP23043895 A JP 23043895A JP H0972740 A JPH0972740 A JP H0972740A
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Takumi Hirakawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下方向の衝撃に対して強い基準面設定装置
の提供。 【解決手段】 回転ヘッド7、該回転ヘッド7を回転軸
5を介して支持する軸支体4および回転ヘッド7等を回
転させるモータ8を、玉継手3を介して筐体1内に揺動
自在に支持し、回転ヘッド7からの照射光を回転させつ
つ照射して回転軸5に対して直角の基準面を設定する基
準面設定装置において、前記筐体1の内部に、該筐体1
の底面に支持される弾性変形可能な枠体2を収容して、
該枠体2の内部に軸支体4をはじめとする上記構成を収
容し、軸支体4を枠体2に玉継手3を介して揺動自在に
支持した。このように構成すると、基準面設定装置に上
下方向の衝撃が加わった場合に、該衝撃が枠体2の弾性
変形により吸収され、軸支体4を枠体2に支持する玉継
手3へ伝達される衝撃が緩和される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測量等に用いられ
る基準面設定装置に関し、特に、基準面設定装置に上下
方向の衝撃が加わっても壊れにくい基準面設定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の基準面設定装置として、装置の筐
体内にいわゆる玉継手を直接取付け、該玉軸受を介して
揺動自在に回転駆動体を支持しているものがある。該装
置では、付勢手段により調整ねじの先端に回転駆動体を
常に押接させており、調整ねじを回して調整ねじの先端
の位置を進退させることにより、回転駆動体の回転軸線
方向を鉛直方向に向け得るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成の基準面設定装置を誤って落下させるなどして、
該装置に横方向つまり回転駆動体の揺動方向の衝撃が加
わった場合、回転駆動体は調整ねじに対して付勢手段に
より押接されているだけであり固定されていないので、
該揺動方向の衝撃は回転駆動体の揺動により吸収される
が、回転軸線方向の衝撃は直接玉継手に伝わってしまい
吸収することができないため、玉継手の玉部が折損した
り、玉部が玉受部から脱落したり、あるいは玉継手の周
辺部が破損したりするおそれがある。
【0004】以上のような問題点に鑑み、本発明は、上
下方向の衝撃に対して壊れにくい基準面設定装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、光照射手段と該光照射手段を回転自在に
支持する軸支体と前記光照射手段を回転させる駆動手段
とからなる回転駆動体を、玉継手を介して筐体内に揺動
自在に支持し、前記光照射手段を回転させつつ該光照射
手段から照射光を照射することにより前記光照射手段の
回転軸線に対して直角の基準面を設定する基準面設定装
置において、前記筐体の内部に、前記回転駆動体の回転
軸線方向の衝撃を吸収し得る緩衝手段を介して玉継手を
取付け、該玉継手により揺動自在に前記回転駆動体を支
持することを特徴としている。
【0006】従来の基準面設定装置では、筐体に光照射
手段の回転軸線方向の衝撃が加わると、該衝撃が直接玉
継手に伝わるが、本発明のように、前記筐体と該筐体に
取付けられる玉継手の間に緩衝手段を介挿させると、回
転軸線方向の衝撃が緩衝手段により吸収されることとな
り、玉継手などに伝わる衝撃が緩和され、玉継手などの
部材の破壊が防止される。緩衝手段は、例えば、玉継手
を介して回転駆動体を支持する弾性変形可能な枠体で構
成してもよく、あるいは筐体内の底面と枠体との間に介
挿される緩衝材で構成してもよい。
【0007】なお、光照射手段を支持する軸支体は筐体
内の枠体に収容されているが、光照射手段の回転軸線方
向を調整する手段として、筐体の外部から調整が可能な
調整ねじ、あるいは自動整準機構を設けると、調整作業
が容易になる。また筐体内に枠体を設ける上記発明では
枠体の支持剛性が低いため、枠体が振動し、基準面がぶ
れるおそれがあるが、防振材を介挿すると、枠体の振動
が防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1を参照して、1は、基準平面
設定装置の本体たる筐体であり、該筐体1内に弾性変形
可能な枠体2を収納して該枠体2の底部を筐体1に固定
し、枠体2内に、玉継手3を介して回転駆動体4を揺動
自在に支持した。該回転駆動体4は、前記玉継手3に直
接連結される軸支体5と、該軸支体5の中空部に軸受5
aを介して回転自在に嵌挿される後述の光照射手段6
と、軸支体5にステーを介して取付けられており光照射
手段6を駆動する後述の駆動手段7とから構成されてい
る。なお前記光照射手段6は、軸支体5の中空部に軸受
5aを介して回転自在に嵌挿される回転軸6aと、筐体
1の上部に位置するように回転軸6aの上端に固定され
る回転ヘッド6bと、回転軸6aの下端に取付けた発光
手段6cと、から構成されており、前記駆動手段7は、
軸支体5の外側部にステーを介して取付けたモータ7a
と、該モータ7aの出力軸7bと回転軸6aのプーリ7
cとに掛けられたベルト7dと、により構成されてい
る。
【0009】図示するように、筐体1内の底部には着座
面1aが形成されており、該着座面1aには筐体1を貫
通する貫通孔1b,1bが形成されている。前記枠体2
は、この着座面1a上に載置されており、筐体1の外側
から貫通孔1b,1bを介して枠体2に螺着されるボル
ト8,8により筐体1に固定されている。また玉継手3
は、枠体2の上面から下方に延びており先端が球形の棒
状突起3aと、軸支体4の上端に形成される中空球形状
の玉受部3bとから構成されており、棒状突起3aの先
端を玉受部3bにいわゆる球対偶として嵌着させること
により、軸支体4を枠体2に対して揺動自在にした。こ
のようにして軸支体4を支持すると、筐体1に加わる上
下方向の衝撃が枠体2の弾性変形により吸収され、玉継
手3に加わる衝撃が緩和される。
【0010】また実施例の筐体1および枠体2は、いず
れも略直方体形状であり、図2に示すように、枠体2の
隣接する2側面のうちの一方の側面に、該側面に対して
直角な方向に延びるねじ穴2bを形成すると共に、他方
の側面に、該側面に対して直角な方向に延びるねじ穴2
cを形成し、各ねじ穴2b、2cに整準ねじ9を螺着し
た。そして枠体2内に設けたスプリング10,10によ
り、軸支体4を整準ねじ9,9に当接させた。したがっ
て、各整準ねじ9,9の枠体2内へのねじ込み量を調整
することにより、軸支体5の傾きを変化させることがで
き、回転軸6aの軸線6sの傾きを調整することができ
る。なお図示例では、筐体1に通孔1c,1cを形成し
て、筐体1の外から各整準ねじ9,9のねじ込み量を操
作し得るようにした。
【0011】また回転軸6aは中空円筒形状であり、回
転軸6aの中空部からなる導光路6dにより発光手段6
cからの光を回転ヘッド6bに導いている。該回転ヘッ
ド6b内には、発光手段6cからの光を反射して回転ヘ
ッド6bの周側部の照射孔6eから外部に照射する図示
しない光学系が内蔵されており、照射孔6eから回転軸
6の軸線6sに直交する方向に照射光が照射される。そ
してモータ7aを作動させると回転ヘッド6bが回転し
て照射光の照射方向が回転する。なお図示例では、回転
ヘッド6bを側部が透明なカバー11で覆って筐体1内
を防塵した。
【0012】また図3に示す実施例は、軸線6sの方向
を、整準ねじ9,9に替えて自動整準機構20により調
整している。該自動整準機構20は、軸支体5に取付け
た整準ナット20aと、該ナット20aに螺着されるス
クリュー20bと、枠体2に取付けられており前記スク
リュー20bを回転させる整準用モータ20cと、回転
軸6aの傾きを検出する手段たる傾斜センサ20dと、
該傾斜センサ20dからの信号に基づいてモータ7aを
制御する制御ユニット20eとからなっており、傾斜セ
ンサ20dにおける検出値に基づいて制御ユニット20
eによりモータ20cを制御し軸支体5の傾きを変化さ
せて回転軸の軸線6sを鉛直方向に向け得るようになっ
ている。
【0013】また図4は、筐体1と枠体2との間に緩衝
材として衝撃吸収ゴム30を設けたものである。このよ
うに構成すると、衝撃吸収ゴム30により上下方向の衝
撃が吸収され、玉継手3などに伝達される衝撃が緩和さ
れる。また図5に示すように、緩衝材として皿ばね40
を用いて上下方向の衝撃を吸収するようにしてもよい。
ところで、上記各実施例では枠体2の保持剛性が低いた
め、枠体2が振動するおそれがある。この場合、図6に
示すように、筐体1と枠体2との間に、防振手段たる防
振ゴム50を介挿すると、筐体1内における枠体2の振
動が防止される。また、防振手段は図示例のものに限ら
れるものではなく、例えば筐体と回転駆動体との間に介
挿される防振ゴムや、玉継手を支持する部材を保持する
防振ゴムなどにより構成してもよい。
【0014】なお上記各実施例では、少なくとも側部が
透明のカバー11により回転ヘッド6bを覆って筐体1
内を防塵しているが、図7に示すように回転軸6aの外
周に摺動自在に接触するシール材60を筐体1に取付け
て筐体1内を防塵してもよい。また、上記各実施例では
玉継手3を枠体2に支持しているが、枠体2を用いるこ
となく、玉継手3をばねなどの緩衝手段を介して筐体1
に支持してもよい。さらに、上記各実施例の基準面設定
装置は水平面だけでなく鉛直面の設定にも用い得ること
もちろんである。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、上下方
向の衝撃に対して壊れにくい基準面設定装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す截断側面図
【図2】 図1のII−II断面を示す截断平面図
【図3】 本発明の第2実施例を示す截断側面図
【図4】 本発明の第3実施例を示す截断側面図
【図5】 本発明の第4実施例を示す截断側面図
【図6】 本発明の第5実施例を示す截断側面図
【図7】 本発明の第6実施例の要部を示す截断側面図
【符号の説明】
1 筐体 2 枠体 3 玉継手 5 軸支体 6a 回転軸 6b 回転ヘッド 7a モータ 9 整準ねじ 10 スプリング 20 自動整準機構 30 衝撃吸収ゴム 40 皿バネ 50 防振ゴム 60 シール材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光照射手段と該光照射手段を回転自在に
    支持する軸支体と前記光照射手段を回転させる駆動手段
    とからなる回転駆動体を、玉継手を介して筐体内に揺動
    自在に支持し、前記光照射手段を回転させつつ該光照射
    手段から照射光を照射することにより前記光照射手段の
    回転軸線に対して直角の基準面を設定する基準面設定装
    置において、前記筐体の内部に、前記回転駆動体の回転
    軸線方向の衝撃を吸収し得る緩衝手段を介して玉継手を
    取付け、該玉継手により揺動自在に前記回転駆動体を支
    持することを特徴とする基準面設定装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝手段は、前記筐体の内部に収容
    されると共に該筐体の底面に支持される弾性変形可能な
    枠体であり、該枠体の内部に前記玉継手を介して揺動自
    在に前記回転駆動体を収容することを特徴とする請求項
    1に記載の基準面設定装置。
  3. 【請求項3】 前記緩衝手段は、前記筐体と筐体内に収
    容した枠体の底面との間に介挿される弾性変形可能な弾
    発部材であり、前記枠体の内部に取付けられる玉継手を
    介して揺動自在に前記回転駆動体を支持することを特徴
    とする請求項1に記載の基準面設定装置。
  4. 【請求項4】 前記筐体の外部からねじ込み量調整が可
    能な調整ねじと、該調整ねじの先端が常に回転駆動体に
    接するように付勢する付勢手段とを取付けて、前記筐体
    の外部から前記回転駆動体の傾きを調整可能にしたこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の基準面設定装置。
  5. 【請求項5】 前記回転駆動体の傾きを検出する手段を
    備えており検出した傾き状態に基づいて回転駆動体の傾
    きを変化させる自動整準機構を設けたことを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基準面設定
    装置。
  6. 【請求項6】 前記回転駆動体の振動を防止する防振手
    段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5の
    いずれかに記載の基準面設定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133229A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Hilti Ag 建設用レーザ装置
JP2007139696A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Audio Technica Corp 墨出し器
JP2008261648A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Daishowa Seiki Co Ltd 回転レーザービーム式墨出し装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006133229A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Hilti Ag 建設用レーザ装置
JP2007139696A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Audio Technica Corp 墨出し器
JP2008261648A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Daishowa Seiki Co Ltd 回転レーザービーム式墨出し装置

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