JP4251398B2 - レーザー墨出し器 - Google Patents

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本発明は、建築現場などにおいて、壁、天井、床などの被照射体に墨出し用のレーザーライン光(これを「輝線」という)を投光するレーザー墨出し器に関するもので、特に、耐衝撃構造を備えたレーザー墨出し器に関するものである。
レーザー墨出し器はレーザー光源として一般に半導体レーザーが用いられている。半導体レーザーから出射されるレーザー光は拡散光であるため、これをコリメータレンズによってほぼ平行光束とし、これを円柱状のロッドレンズに透過させることにより一方向にのみ拡散させ、これを壁、天井、床などの被照射体に投光して、レーザー光による鉛直方向の輝線あるいは水平方向の輝線を投光するようにしたのがレーザー墨出し器である。レーザー墨出し器は、その設置姿勢が傾いていても鉛直あるいは水平の輝線が正しく投光されるように、ジンバル機構によって振り子が常時所定の姿勢を保つように吊り下げられ、半導体レーザー、コリメータレンズ、ロッドレンズなどがホルダによって一体に保持されてなるレーザー光源ユニットが上記振り子に取り付けられ、上記光源ユニットが常時定められた姿勢を保つようになっている。
レーザー墨出し器におけるジンバル機構は、一般に、軸受としてボールベアリングのような精密部品を用い、対をなす上記軸受で軸を回転可能に支持し、この軸によって上記振り子を揺動可能に吊り下げている。より具体的に説明すると、ベースに固定された固定枠に、共通の直線上に一対の軸受を介して一対の第1の水平軸を支持し、この一対の水平軸で揺動枠を揺動自在に支持し、揺動枠には上記水平軸に直交する方向に軸受を介して一対の第2の水平軸を共通の直線上に支持し、第2の水平軸によってレーザーユニットホルダーとしての振り子を揺動自在に支持している。上記ジンバル機構は、レーザーによる垂直方向および水平方向の輝線を精度よく出すために、極めて感度のよい(機械抵抗がゼロに近い)ものである必要があり、ジンバル機構の組み付け精度の高さも要求される。
レーザー墨出し器の不使用時、例えば、運搬時などにおいて、振り子が振動によってがたつくと、ボールベアリング、このボールベアリングで回転自在に支持されている軸などの軸受部品に傷がつくおそれがある。軸受部品に傷がつくと、その感度が低下し、振り子が自然状態で精度よく所定の姿勢をとることができず、レーザー光による輝線の精度が低下する。そこで、レーザー墨出し器には、不使用時において振り子ががたつかないように、使用時以外はレーザーユニットホルダーを揺動不能に機械的にロックする装置が装着されている。
しかしながら、レーザーユニットホルダーをロック装置でロックすることが軸受部品にダメージを与えることになる場合があるので、本出願人は、レーザーユニットホルダーをロックしても軸受部品にダメージを与えないように工夫したレーザー墨出し器のジンバル機構を提案した(特許文献1参照)。特許文献1記載の発明は、ジンバル機構が、同一方向の上下2段の軸を有してなることを特徴とする。具体的には、ジンバル機構が、一方向の第1の軸と、第1の軸によって揺動可能に支持された揺動体と、第1の軸に平行で揺動体によって支持された第2の軸を有し、第2の軸により揺動体の内方でレーザーユニットホルダーが揺動可能に支持されてなるものである。かかる構成を備えることにより、軸受の中心軸線に対して交差する方向に衝撃力が加わったとき、ボールベアリングに加わる衝撃力を分散させることができ、また、レーザーユニットホルダーをロックしたとき、ボールベアリング以外の部材に荷重を逃がすことができ、軸受部品にかかるダメージを軽減することができる。
そのほか、光ジャイロ計測装置において、センシングコイルを二重ジンバルで支持するとともに、二重ジンバルとセンシングコイルとの間に防振部材を介在させ、振動・衝撃を防振部材で吸収し、振動・衝撃がジンバルに伝わるのを軽減するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−048548号公報 特開平10−162181号公報
特許文献1記載の発明も、特許文献2記載の発明も、外部からの振動や衝撃力が加わった場合に、ジンバルの軸受部に無理な力がかかって機械的なダメージを受け、軸受部の機械的な抵抗が増大して感度が低下するので、軸受部にかかる機械的なダメージを軽減することを目的としている。
しかしながら、レーザー墨出し器において、特許文献1,2に記載されているような耐衝撃構造を採り入れたとしても、軸受部にかかる機械的なダメージを軽減するには十分でないことがわかってきた。ジンバルの軸受部にダメージを与える要因がほかにもあることがわかったからである。この要因を、本発明のレーザー墨出し器の実施例を示す図1を借りて以下に説明する。
図1において、符号10はレーザー墨出し器のベースを、12は支持台を、30はジンバル機構を、40はレーザーユニットホルダーをそれぞれ示している。支持台12は小さな塔状の部材でベース10の上に固定されている。支持台12の上端部にジンバル機構30が配置され、ジンバル機構30によってレーザーユニットホルダー40が振り子状に吊り下げられている。ジンバル機構30は、支持台12の上端部において共通の軸線上に支持された一対の水平軸32,32と、この一対の水平軸32,32により軸受を介して揺動自在に支持された揺動枠34と、揺動枠34によって上記水平軸32,32に直交する方向に支持された別の水平軸36を有してなる。この水平軸36によってレーザーユニットホルダー40が揺動自在に吊り下げられている。レーザーユニットホルダー40の上端部には、斜め上方に向かって突出した形で光源ユニット42が取り付けられている。光源ユニット42は垂直方向の輝線を投射するためのユニットで、ユニットの先端部に円柱状のロッドレンズ44がその中心軸線を水平方向に向けて取り付けられている。
光源ユニット42等を有するレーザーユニットホルダー40は、ジンバル機構30によって吊り下げられることにより、ベース10が傾いていても常時所定の姿勢を保つことができる。光源ユニット42は、半導体レーザーなどのレーザー光源と、レーザー光源からの発散光を平行光束にするコリメータレンズと、この平行光束を垂直方向にのみ拡張する上記ロッドレンズ44を有し、ロッドレンズ44で拡散されたレーザー光が照射対象面である壁面に鉛直な輝線が投射され、この鉛直な輝線に連続して天井面に輝線が投射される。ベース10の上には、支持台12、ジンバル機構30、レーザーユニットホルダー40、光源ユニット42などからなる墨出し器の主要な機構部を覆う円筒状のケース22が固定され、ケース22の上にはドーム状のカバー24が被せられている。ケース22とカバー24で墨出し器の筐体を構成している。カバー24の上記ロッドレンズ44と対向する位置は平坦な傾斜面となっていて、この傾斜面に、ロッドレンズ44によって垂直方向に拡張されるレーザー光を通過させるスリット状の窓孔26が形成されている。窓孔26には、防塵のために、レーザー光を透過させるガラス、あるいはプラスチックなどからなる透明体28が嵌められている。
上記ロッドレンズ44によるレーザー光の拡散角度はかなり大きな拡散角度となるため、上記窓孔26の長さもそれに相応して長くする必要がある。しかし、窓孔26を長くすると、それに応じてカバー24も大きくする必要があり、墨出し器が大きくなる。そこで、窓孔26をできるだけ短くしてカバー24をできるだけ小さくするために、窓孔26の形成部をできるだけ光源ユニット42、特にロッドレンズ44に近づけるように設計している。
ところが、窓孔26の形成部をロッドレンズ44に近づけると、外部から衝撃が加わったときに、ロッドレンズ44が上記透明体28あるいはカバー24などの筐体に当たり、このときの衝撃力がジンバル機構30の軸受部に加わってダメージを与え、ジンバル機構30の感度を低下させて墨出し精度を劣化させることがわかった。
近年のレーザー墨出し器は、外部からの衝撃力がジンバル機構に伝達されないように、ジンバル機構の支持体、すなわち図1の例では支持台12を、ベースに対してダンパーを介して取り付けたものが増えつつある。ところが、ダンパーを介してジンバル機構の支持体を取り付けると、外部からの衝撃力によって上記支持台12が揺れやすくなるため、外部からの衝撃力によって光源ユニット(特にそのロッドレンズ)が上記筐体に当たりやすくなり、ジンバル機構の耐衝撃性を高めるはずのダンパーを設けたことが逆にジンバル機構に大きなダメージを与える要因になることがわかった。
また、コスト低減のために、ジンバル機構の支持体、すなわち図1の例では支持台12を、プラスチックの一体成形品で製作する傾向にあるが、プラスチックによる成形品は外力によって撓みやすい特性を持っているため、衝撃力が加わったときに上記支持台が撓み、この支持台の撓みによっても、光源ユニットが上記筐体に当たりやすくなり、ジンバル機構に大きなダメージを与える一因になることもわかった。
加えて、筐体自体が衝撃力を受けて変形したとき、筐体が光源ユニットに当たってジンバル機構に大きなダメージを与える一因となることもわかった。
ちなみに、レーザー墨出し器を、通常の使用状態で誤って転倒させた程度では、また、数センチメートル程度のごく低い位置から落下させた程度の衝撃では、従来一般的なレーザー墨出し器の構成であっても精度の低下は認められないが、それ以上の衝撃が加わるとジンバル機構の軸受部がダメージを受け、精度が低下していた。
本発明は、上に説明したような従来技術の問題点を解消するためになされたものであって、転倒や落下などによって衝撃を受けた場合、光源ユニットと筐体とが当たることのないようにし、光源ユニットと筐体とが当たることを要因としてジンバル機構がダメージを受けることを回避し、もって、精度の低下を防止し、耐衝撃性の高いレーザー墨出し器を提供することを目的とする。
本発明は、レーザーユニットホルダーがジンバル機構を介し支持台により支持され、レーザーユニットホルダーにはレーザー光を投射する光源ユニットが取り付けられ、支持台、レーザーユニットホルダー、ジンバル機構、光源ユニットを含む主要構成部を覆う筐体を有し、支持台と筐体との間に、この支持台と筐体との間の空間形状に合わせて成形されたダンピング部材が介在しており、上記支持台は、プラスチックの成形品であってベースに衝撃遮断構造によって結合され、上記衝撃遮断構造は、筒形で軸線方向中央部外周に周溝を有するダンパーと、このダンパーを貫いて上記ベースにねじ込まれたネジとを有し、上記ダンパーの周溝に上記支持台の突出部が嵌められることにより、上記ダンパーの介在のもとに上記支持台が上記ベースに結合されていることを最も主要な特徴とする。
レーザー墨出し器が転倒し、あるいは落下などによって衝撃を受けると、支持台、ジンバル機構を介して支持台で支持されているレーザーユニットホルダー、レーザーユニットホルダーに取り付けられている光源ユニットが、筐体に対して相対移動しようとするが、この相対移動がダンピング部材による衝撃エネルギーの吸収性によって緩和され、光源ユニットが筐体に当たることが防止される。このようにして、ジンバル機構がダメージを受けることを回避することができ、もって、精度の低下を防止し、耐衝撃性の高いレーザー墨出し器を得ることができる。
以下、本発明にかかるレーザー墨出し器の実施例を、図面を参照しながら説明する。図において、符号10はレーザー墨出し器のベースを示す。ベース10は、3点の高さ位置を調整してほぼ水平の姿勢をとるための三脚を有している。ベース10の上面には、衝撃遮断構造によって支持台12が結合されている。衝撃遮断構造は、ダンパー16を主体としてな。ダンパー16は衝撃エネルギーの吸収性に優れた部材、例えば、エーテル系ポリウレタンからなる。その他、天然ゴム、ブチルゴム、シリコンゴムなどのゴム系材料を用いてもよい。ダンパー16は円筒状の部材で軸線方向中央部外周に周溝を有している。支持台12の下端には外側に向かって突出部14が形成され、この突出部14には円形の孔が形成され、この円形の孔の周縁部が、上記ダンパー16の周溝に嵌められている。したがって、ダンパー16が支持台16に一体に取り付けられた形になっている。ダンパー16の上面にはワッシャ18が添えられ、ワッシャ18とダンパー16を貫いて挿入されたネジ20がベース10のネジ孔に捩じ込まれることにより、ダンパー16の介在のもとに支持台16がベース10に結合されている。この衝撃遮断構造は、支持台12の周りに複数箇所、例えば3箇所に設けられている。
支持台12は塔状のあるいは有底の箱を上下に反転した形の部材で、プラスチックの一体成形品からなる。支持台12の上端中央部にはジンバル機構30が取り付けられている。ジンバル機構30は、支持台12の上面に共通の直線上に配置されて固定された一対の水平軸32,32と、ボールベアリングを介して上記水平軸32,32によって回転自在に支持された揺動枠34と、揺動枠34に上記水平軸32,32と直交する方向に保持された第2の水平軸36を有してなる。揺動枠34はリング状の部材で、支持台12の天井部に形成された孔の内側に位置している。揺動枠34の内側には、ボールベアリングの介在のもとに第2の水平軸36によってレーザーユニットホルダー40が振り子のように揺動自在に吊り下げられている。ジンバル機構30の動作は周知のとおりで、ジンバル機構30によって吊り下げられたレーザーユニットホルダー40は、ベース10が傾いたとしても、常に所定の姿勢をとることができる。
レーザーユニットホルダー40は上下に長い筒形の部材で、レーザーユニットホルダー40には複数の光源ユニットが取り付けられている。図1に示す光源ユニット42はその一つで、レーザーユニットホルダー40の上端部から突出させて、レーザー光を斜め上方に向かって射出する姿勢で取り付けられている。レーザーユニットホルダー40の上端部には、図2、図3などに示すように、もう一つの光源ユニット46がレーザー光を斜め上方に向かって射出する姿勢で取り付けられている。これらの光源ユニット42,46は、光源として例えば半導体レーザーからなるレーザー光源を有するとともに、レーザー光源からの発散レーザー光を平行光束にするコリメータレンズと、平行光束を一方向にのみ拡張させる円柱状のロッドレンズ44,48を有してなる。
図1に示す光源ユニット42は先端部に中心軸線を水平方向に向けたロッドレンズ44を有していて、レーザー光を垂直方向にのみ拡張して出射するようになっている。図2、図3などに示す他方の光源ユニット46も同様に構成されて先端部にロッドレンズ48を有し、光源からの平行光束からなるレーザー光を垂直方向にのみ拡張して出射するようになっている。光源ユニット42と他方の光源ユニット46から出射されるレーザー光の方向は、上面から見て互いに直角をなしていて、照射対象としての建物の天井面に互いに直交する輝線を投光するようになっている。レーザーユニットホルダー40内には、例えば、「地墨」と称する、レーザー墨出し器の設置基準位置を決めるためのレーザースポットを床面に投光する光源ユニット、あるいは、建物の壁面などに水平方向の輝線を投光するための光源ユニットなどが組み込まれることもある。
前記ベース10の上には、支持台12を外側から覆うようにして、円筒形のケース22が嵌められて固定されている。したがって、ジンバル機構30を介して支持台12によって支持されているレーザーユニットホルダー40もケース22の内方に位置している。ケース22と支持台12との間には空間が生じている。支持台12の上端部とケース22の上端部との間にダンピング部材50が介在している。ダンピング部材50は、衝撃エネルギーの吸収性に優れた部材、例えば、エーテル系ポリウレタンからなる。その他、天然ゴム、ブチルゴム、シリコンゴムなどのゴム系材料を用いてもよい。ダンピング部材50は、支持台12の上端部とケース22の上端部との間に生じている空間の形状に合わせた形状の一体成形品で、上記空間をダンピング部材50が埋めている。ダンピング部材50は単に上記空間に介在させるだけでもよいし、支持台12またはケース22に接着してもよい。
ケース22の上には、ドーム状のカバー24が被せられ、カバー24は、ケース22の上端から突出した光源ユニット42,46を覆っている。ケース22とカバー24で墨出し器の筐体を構成している。カバー24の光源ユニット42のロッドレンズ44と対向する位置は平坦な傾斜面となっていて、この傾斜面に、ロッドレンズ44によって垂直方向に拡張されるレーザー光を通過させるスリット状の窓孔26が形成されている。窓孔26には、防塵のために、レーザー光を透過させるガラス、あるいはプラスチックなどからなる透明体28が嵌められている。カバー24はまた、他方の光源ユニット46のロッドレンズ48と対向する位置が平坦な傾斜面となっていて、この傾斜面に、ロッドレンズ48によって垂直方向に拡張されるレーザー光を通過させるスリット状の窓孔56が形成されている(図6参照)。窓孔56には、防塵のために、レーザー光を透過させるガラス、あるいはプラスチックなどからなる透明体58が嵌められている。カバー24の窓孔26,56形成部は、各光源ユニット42,46のロッドレンズ44,48に近接するように形成され、なるべく筐体が大型化しないように設計されている。ケース22とカバー24は一体のものであってもよい。
以上説明した実施例にかかるレーザー墨出し器が、転倒しまたは落下するなどして衝撃力がかかったとする。支持台12、レーザーユニットホルダー40、光源ユニット42,46などから構成されレーザー墨出し器の主要部をなす機構部分が、衝撃力によって、ケース22とカバー24からなる筐体に対して相対移動しようとする。筐体と上記機構部分が相対移動しようとするとダンピング部材50が伸縮しようとし、衝撃のエネルギーがダンピング部材50の内部変形のエネルギーとしてダンピング部材50に蓄えられるとともに、変形に伴う内部の分子移動の摩擦のためにエネルギーの一部が消費される。こうして、衝撃のエネルギーが消費されることにより衝撃が緩和され、蓄えられたエネルギーはダンピング部材50の復元力となる結果、上記筐体と機構部分の相対移動が大幅に緩和され、光源ユニット42,46のロッドレンズ44,48がケース22とカバー24からなる筐体に当たることが回避され、光学ユニットと筐体とが当たることによるジンバル機構30へのダメージがなくなり、レーザー墨出し器としての精度の劣化を防止することができる。
図示の実施例では、外部からの衝撃エネルギーがベース10からジンバル機構30に伝達されてジンバル機構30がダメージを受けるのを回避するために、支持台12を、前述のダンパー16を主体とする衝撃遮断構造を介してベース10に結合している。そのため、外部から衝撃力が加わったとき、上記機構部分が筐体に対して相対移動しやすい構造になっている。しかしながら、支持台12と上記筐体との間にダンピング部材50が介在しているため、上記機構部分と筐体との相対移動が緩和され、光源ユニット42,46のロッドレンズ44,48がケース22とカバー24からなる筐体に当たることが回避されることにより、ジンバル機構30へのダメージがなくなり、レーザー墨出し器としての精度の劣化を防止することができる。
また、近年では、レーザー墨出し器のコストを低減するために、できるだけ多くの部品をプラスチックの一体成形品に代替する傾向にあり、図示の実施例において、支持台12もプラスチックの一体成形品で製作するようになってきている。ところが、支持台12がプラスチックの一体成形品の場合、衝撃力によって撓みやすいという性質があるため、支持台12が撓むことによって、上記機構部分が筐体に対して相対移動しやすくなっている。しかしながら、上記ダンピング部材50の存在により、上記機構部分と筐体との相対移動が緩和され、光源ユニット42,46のロッドレンズ44,48が筐体に当たることもなく、レーザー墨出し器としての精度の劣化を防止することができる。
本発明によれば、建設現場において乱暴に扱われたとしても、ジンバル機構が受けるダメージが軽減され、耐久性に優れたレーザー墨出し器を提供することができる。耐久性が優れることによってメンテナンスの間隔を長くすることも可能になり、レーザー墨出し器のメーカーにとっても、ユーザーにとっても有益である。
本発明にかかるレーザー墨出し器の実施例を示すもので、図4の線I−Iに沿う中央縦断面図である。 同上実施例を、上部のカバーを取り除いた状態で示す斜視図である。 同じく上部のカバーとケースを取り除いた状態で示す斜視図である。 上記実施例の外観を示す正面図である。 上記実施例を、上部のカバーとケースと光源ユニットを取り除いた状態で示す斜視図である。 上記実施例の外観を示す右側面図である。 図6中の線VII−VIIに沿う縦断面図である。
符号の説明
10 ベース
12 支持台
16 ダンパー
22 筐体をなすケース
24 筐体をなすカバー
30 ジンバル機構
40 レーザーユニットホルダー
50 ダンピング部材

Claims (2)

  1. レーザーユニットホルダーがジンバル機構を介し支持台により支持され、
    レーザーユニットホルダーにはレーザー光を投射する光源ユニットが取り付けられ、
    上記支持台、レーザーユニットホルダー、ジンバル機構、光源ユニットを含む主要構成部を覆う筐体を有し、
    上記支持台と上記筐体との間に、この支持台と筐体との間の空間形状に合わせて成形されたダンピング部材が介在しており、
    上記支持台は、プラスチックの成形品であってベースに衝撃遮断構造によって結合され、
    上記衝撃遮断構造は、筒形で軸線方向中央部外周に周溝を有するダンパーと、このダンパーを貫いて上記ベースにねじ込まれたネジとを有し、上記ダンパーの周溝に上記支持台の突出部が嵌められることにより、上記ダンパーの介在のもとに上記支持台が上記ベースに結合されていることを特徴とするレーザー墨出し器。
  2. ダンピング部材は、エーテル系ポリウレタンからなる請求項1記載のレーザー墨出し器。
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