JP2000271883A - レーザー墨出し器の光軸バランス調整機構 - Google Patents

レーザー墨出し器の光軸バランス調整機構

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JP2000271883A
JP2000271883A JP11082325A JP8232599A JP2000271883A JP 2000271883 A JP2000271883 A JP 2000271883A JP 11082325 A JP11082325 A JP 11082325A JP 8232599 A JP8232599 A JP 8232599A JP 2000271883 A JP2000271883 A JP 2000271883A
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明人 玉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微妙なバランス調整が可能で、調整の効率が
よく、小型化を可能としたレーザー墨出し器のレーザー
光軸バランス調整機構を得る。 【解決手段】 ジンバル機構により揺動可能に支持さ
れたレーザーユニットホルダー14と、このレーザーユ
ニットホルダー14に取り付けられた一又は二以上のレ
ーザーユニット20aとを有してなるレーザー墨出し器
1において、レーザーユニットホルダー14の外周には
偏心ウエイト51が回転可能に嵌合され、レーザーユニ
ットホルダー14の外周であって揺動平面と平行な方向
には、ネジの螺合により重心を変化させるサブウエイト
53が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築作業時や部屋
の間仕切りなどを行う際、レーザ投射器より天井から壁
面にかけて通り芯あるいは「たち」と呼ばれる基準線、
あるいは壁面に「ろく」と呼ばれる基準線を投射するレ
ーザー墨出し器のレーザー光軸バランス調整機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ光は、本来横断面が楕円形の光で
あるが、コリメートレンズおよび軸線をその光軸に対し
て水平としたロッドレンズを通すことにより、一条の鉛
直光線となる。また、コリメートレンズおよび軸線をそ
の光軸に対して垂直としたロッドレンズを通すことによ
り、一条の水平光線となる。レーザ墨出し器は、このよ
うな鉛直光線又は水平光線を投射するレーザー投光器を
利用したもので、ジンバル機構により支持されたレーザ
ーユニットホルダーを備え、このレーザーユニットホル
ダーの所定位置にレーザー投光器を備えたレーザーユニ
ットが支持されている。レーザー墨出し器は、上記レー
ザーユニットから投射される基準線が正しく垂直及び水
平となるように調整する必要がある。
【0003】従って、レーザーユニットがレーザーユニ
ットホルダーの所定位置に支持されていても、レーザー
ユニットを含むレーザーユニットホルダー全体のバラン
スがとれていなければ、レーザーユニットによって壁面
に投射される基準線が正確に垂直又は水平を示すことは
できず、墨出し器として用をなさない。従って、レーザ
ー墨出し器における光軸バランス調整を正確に行う必要
がある。
【0004】従来のレーザー墨出し器における光軸バラ
ンス調整機構を図21、図22に示す。図21におい
て、図示しないレーザーユニットが取り付けられたレー
ザーユニットホルダー14はジンバル機構により互いに
直交する2軸を中心に揺動可能に支持されている。レー
ザーユニットホルダー14の外周には、円筒状のバラン
スウエイト34がレーザーユニットホルダー14と一定
のクリアランスを有して配置されている。バランスウエ
イト34にはレーザーユニットホルダー14を挟んで一
対のネジ孔35が設けられ、これらのネジ孔35にウエ
イト調整用ネジ36が螺合され、各ウエイト調整用ネジ
36の先端がレーザーユニットホルダー14の外周面に
当接することにより、ウエイト調整用ネジ36が取り付
けられている。一対のウエイト調整用ネジ36を調整し
てバランスウエイト34を移動させることにより、壁面
に投射されるレーザー光の垂直度、水平度の調整を行い
光軸バランス調整を行うようになっている。また、図2
2に示すようにレーザーユニットホルダー14の外周に
ネジ37を取り付け、このネジ37に雌ネジを有するバ
ランスウエイト38を螺合させ、バランスウエイト38
を回転させることにより重心位置を変化させて光軸バラ
ンス調整を行い、レーザー光の垂直度、水平度の調整を
行うものも知られている。
【0005】しかし、図21に示す調整機構では、バラ
ンスウエイト34とレーザーユニットホルダー14との
間にクリアランスが必ず必要であり、しかもバランスウ
エイト34の外周からウエイト移動用ネジ35が突出し
ているため、調整機構自体が大きくなり、墨出し器全体
が大きくなってしまうといった問題があった。また、図
22に示す調整機構においても、大きなバランスウエイ
ト38をレーザーユニットホルダー14に対し直交する
方向に移動させるため、調整機構自体が大きくなり、墨
出し器全体が大きくなってしまうといった問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来技術の問題点を解消するためになされたもので、微
妙なバランス調整が可能で、調整の効率がよく、小型化
を可能としたレーザー墨出し器のレーザー光軸バランス
調整機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、ジンバル機構により揺動可能
に支持されたレーザーユニットホルダーと、このレーザ
ーユニットホルダーに取り付けられた一又は二以上のレ
ーザーユニットとを有してなるレーザー墨出し器におい
て、上記レーザーユニットホルダーの外周には偏心ウエ
イトが回転可能に嵌合され、上記レーザーユニットホル
ダーの外周であって揺動平面と平行な方向には、ネジの
螺合により重心を変化させるサブウエイトが取り付けら
れていることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、レーザーユニットは、レーザー発光素子
と、このレーザー発光素子から出射されるレーザー光の
光軸上に配置されたコリメータレンズ及びロッドレンズ
とを有してなることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、レーザーユニットの少なくとも一つは、レ
ーザー発光素子と、このレーザー発光素子から出射され
るレーザー光の光軸上に配置されたコリメータレンズ及
びロッドレンズとを有し、他のレーザーユニットの一つ
は、レーザー発光素子と、このレーザー発光素子から出
射されるレーザー光の光軸上に配置されたコリメータレ
ンズとを有するものであることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、偏心ウエイトは、円筒を互いに平行でない
平面により切断した形状であることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、偏心ウエイトは、前記端面に段差が設けら
れていることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、ジンバル機構によ
り揺動可能に支持されたレーザーユニットホルダーと、
このレーザーユニットホルダーに取り付けられた一又は
二以上のレーザーユニットとを有してなるレーザー墨出
し器において、上記レーザーユニットホルダーの外周に
は偏心ウエイトが回転可能に嵌合され、上記偏心ウエイ
トの外周にはネジの螺合により重心を変化させるサブウ
エイトが取り付けられていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかるレーザー墨出し器の光軸バランス調整機構の実
施の形態について説明する。図1に示すように、本発明
に用いることができるレーザー墨出し器1の外形は、ほ
ぼ円板状に形成された基台10と、この基台10上に被
せられるメインカバー30とを有してなる。この基台1
0およびメインカバー30はともにステンレス等により
成形されている。レーザー墨出し器1の安定性を高める
ために、基台10の底面にはその周囲に等間隔に3本の
レッグ11が取り付けられ、レッグ11の下端部には同
じ高さの円錐状のアジャスター111がその先端を床に
向けて取り付けられている。
【0014】基台10の上面側には、3本の支柱12が
鉛直方向に立設して取り付けられ、支柱12の上端部に
は、2軸構成のジンバル機構100によりレーザーユニ
ットホルダー14が揺動可能に取り付けられている。
【0015】ここで、ジンバル機構100の構成につい
て説明する。図4に2軸構成のジンバル機構の構成例を
示し、図5に1軸構成のジンバル機構の構成例を示す。
図4に示す2軸構成のジンバル機構100では、径の異
なるジンバルリングを三重に設け、外側のジンバルリン
グ56の外周は、上記3本の支柱12に略水平に固定さ
れている。揺動基準軸となるベアリングシャフト13a
の一端は、ジンバルリング56の内周側から半径方向外
側に向かい挿入されて固定され、他端はジンバルリング
57の内部に保持されたベアリング141aを貫通する
とともにジンバルリング57に嵌合されている。上記ベ
アリングシャフト13aとベアリング141aは、ジン
バルリング56、57の中心を挟んで両側に対をなして
設けられ、ジンバルリング56とジンバルリング57と
が一対のベアリングシャフト13aを中心に相対回転可
能となっている。
【0016】また、別のベアリングシャフト13bの一
端は、ジンバルリング57の内周側から半径方向外側に
向かい挿入されて固定され、他端はジンバルリング58
の内部に保持されたベアリング141bを貫通するとと
もにジンバルリング57に嵌合されている。上記ベアリ
ングシャフト13bとベアリング141bは、ジンバル
リング57、58の中心を挟んで両側に対をなして設け
られ、ジンバルリング57とジンバルリング58とが一
対のベアリングシャフト13bを中心に回転可能となっ
ている。ジンバルリング58はレーザーユニットホルダ
ー14の上部外周面に固定されている。
【0017】ベアリングシャフト13aとベアリングシ
ャフト13bとは、それぞれ軸方向が直角となるように
取り付けられ、レーザーユニットホルダー14は、ベア
リングシャフト13aを中心に垂直平面内で揺動可能と
なり、また、ベアリングシャフト13bを中心に垂直平
面内で揺動可能となっている。
【0018】なお、図2に示す実施の形態においては、
図4に示した2軸構成のジンバル機構100を用いてい
るが、図5に示す1軸構成のジンバル機構を用いること
も可能である。図5に示す1軸構成のジンバル機構で
は、ジンバル機構の揺動基準軸となるベアリングシャフ
ト13の一端は、ジンバルリング59の内周側から半径
方向に向かい挿入されて固定され、他端はジンバルリン
グ60の内部に保持されたベアリング141を貫通する
とともに、ジンバルリング60に嵌合されている。ジン
バルリング60はレーザーユニットホルダー14の上部
外周面に固定されている。従って、レーザーユニットホ
ルダー14は、ベアリングシャフト13を中心に垂直平
面内で揺動可能となる。なお、上記のジンバル機構はい
ずれも周知のものである。
【0019】図1、図2において、本実施の形態では、
レーザーユニットホルダー14はアルミ合金からなり、
ジンバル機構100の上方には、垂直ライン用レーザー
ユニット20aが取り付けられている。垂直ライン用レ
ーザーユニット20aは、レーザー光の出射方向が斜め
上向きになるように、レーザーユニットホルダー14の
上方に傾斜させて取り付けられている。また、ジンバル
機構100の下方で、レーザーユニットホルダー14の
中段位置には、レーザー光の出射方向が略水平となるよ
うに水平ライン用レーザーユニット20bが取り付けら
れている。さらに、レーザーユニットホルダー14の下
端には、レーザー光の出射方向が鉛直下方となるように
地墨用レーザーユニット20cが取り付けられている。
【0020】上記のような構成により、レーザーユニッ
トホルダー14に取り付けられた垂直ライン用レーザー
ユニット20a、水平ライン用レーザーユニット20
b、地墨用レーザーユニット20c及び後述の制動用プ
レート15等からなる揺動部分全体の重心は、ベアリン
グシャフト13よりも下方に設定されている。
【0021】垂直ライン用レーザーユニット20aは、
図6、図7に示すように、発光ユニット21と、同発光
ユニット21の正面開口部に取り付けられたロッドレン
ズ22とを備えている。発光ユニット21のホルダー2
11内には、レーザーダイオード212とコリメータレ
ンズ213が収納されており、ホルダー211の後端に
はレーザーダイオード212の駆動回路基板213が取
り付けられている。ロッドレンズ22は、その軸線がレ
ーザーダイオード212から発光されるレーザー光の光
軸に対して直角になるように、レンズホルダー221を
介して発光ユニット21に水平方向に取り付けられてい
る。レーザーダイオード212から射出されるレーザー
光は横断面形状が楕円形の拡散光で、このレーザー光は
コリメータレンズ213で一定の大きさの平行光束とな
り、さらにロッドレンズ22によって垂直方向にのみ引
き延ばされたレーザー光となる。
【0022】また、水平ライン用レーザーユニット20
bは、上記垂直ライン用レーザーユニット20aと同様
の構成であるが、ロッドレンズ22によって水平方向に
のみ引き延ばされたレーザー光が出射されるようになっ
ている。
【0023】地墨用レーザーユニット20cは、上記垂
直ライン用レーザーユニット20aの構成において、ロ
ッドレンズを有さず、レーザー光はコリメータレンズ2
13で一定の大きさの平行光束とされ、点光線状に出射
されるようになっている。
【0024】ここで、地墨レーザーユニット20cのレ
ーザーユニットホルダー14に対する傾角調整機構につ
いて説明する。図16、図17、図18に示すように、
レーザーユニットホルダー14の底部には、地墨レーザ
ーユニット20cを挿入可能な孔61が設けられてい
る。地墨レーザーユニット20cは底板62に出射側端
面を当接して取り付けられ、底板62の中央部はレーザ
ー光が通過可能な穴63が設けられている。底板62に
は一対の押しネジ64、64と一対の引きネジ65、6
5がねじ込まれている。一対の押しネジ64、64を結
ぶ線と一対の引きネジ65、65を結ぶ線は互いに直交
するように配置されている。押しネジ64の端部はレー
ザーユニットホルダー14の底面に当接し、引きネジ6
5の端部はレーザーユニットホルダー14の底面に設け
られたネジ孔に螺合している。これらネジを互いに調整
することにより、底板62に取り付けられた地墨レーザ
ーユニット20cの傾角調整を行うことができる。
【0025】また、図19、20に示すように、押しネ
ジ又は引きネジの外周にコイルバネ66を配置し、バネ
の付勢力を利用し傾角調整を行うようにしてもよい。
【0026】図1、図2において、レーザーユニットホ
ルダー14の下部には、制動用プレート15が取り付け
られている。本実施の形態では、図24に示すように、
制動用プレート15はレーザーユニットホルダー14か
ら水平方向に突出するように取り付けられている。基台
10(図1参照)の上面には、コの字状に折り曲げられ
たヨーク16がねじ止めされている。ヨーク16の互い
に平行で水平方向の各折り曲げ辺の相対向する内側面に
は、マグネット161、161がそれぞれ取り付けられ
ている。この対をなすマグネット161、161間に形
成された磁気ギャップ内に上記制動用プレート15が水
平面内で移動可能に配置されている。すなわち、ヨーク
16、マグネット161、161、上記制動用プレート
15によって周知の磁気ダンパを構成している。
【0027】従来においては、図8に示すように、金属
プレート41をL字型に折り曲げて、レーザーユニット
ホルダー14に取り付けてレーザーユニットホルダー1
4の側方に突出させ、U字型ヨーク16の相対向する垂
直片の内面に設けた磁石43、43間の磁気ギャップ内
に上記金属プレート41の垂直片を位置させるか、また
は図9に示すように、金属プレート42をレーザーユニ
ットホルダーの下面に水平に取り付け、その下方に固定
したベース44上に適宜数の磁石43を設け、この磁石
43と上記金属プレート42との間に磁気ギャップを形
成する構成としていた。しかし、図8に示す構成では、
1軸方向の動きしか止めることができなかった。また、
図9に示す構成では、図の互いに直交する2軸方向の動
きを止めることはできるが、磁気回路を円周上に数個配
置しなければならず、制動機構が大きくなり、コストが
増加するといった問題があった。
【0028】しかし、本実施の形態においては、図24
に示すように制動用プレート15はレーザーユニットホ
ルダー14から側方に水平方向に、かつ、互いに直交す
る2軸を中心としたレーザーユニットホルダー14の揺
動方向に延びていて、この金属プレート14を上下のマ
グネット161で挟み込んでいる。これによりレーザー
ユニットホルダー14の揺動とともに制動用プレート1
5が上記磁気ギャップ内を移動すると、この移動速度に
応じた誘導電流が制動用プレート15に流れ、この誘導
電流によって上記移動の向きとは逆向きの駆動力を発生
させるため、レーザーユニットホルダー14が鉛直方向
に向いた姿勢で円滑に静止することができる。しかも、
磁気回路は一つだけであるにもかかわらず、互いに直交
する2軸方向の揺動に対して制動を行うことができるた
め、制動機構を簡略化でき、墨出し器全体の小型化が可
能となり、コスト削減を図ることができる。
【0029】図2に示すように、メインカバー30と、
垂直ライン用レーザーユニット20aのレーザー出射面
とが対向する角部には、レーザー光を外部に出射するた
めの開口部31がメインカバー30の上面から側面にか
けて斜めに形成されている。上記開口部31には透明な
防塵カバー311が嵌め込まれている。防塵カバー31
1には図示しないレーザー出射窓が設けられ、レーザー
出射窓は、通り芯としてのレーザー光が部屋の天井から
壁面にかけて投射されるように上下方向のスリット孔が
設けられている。
【0030】また、メインカバー30と水平ライン用レ
ーザーユニット20bのレーザー出射面とが対向する位
置には凹部29が設けられ、この凹部29の奥側には透
明な防塵カバー291が嵌め込まれている。防塵カバー
291には図示しないレーザー出射窓が設けられ、レー
ザー出射窓は、通り陸としてのレーザー光が部屋の側面
に水平方向に投射されるように左右方向のスリット孔が
設けられている。このように凹部29の奥側に防塵カバ
ー291を設けることにより、防塵カバーをレーザーユ
ニットに近づけることができるため、防塵カバー自体を
小さくすることができる。防塵カバーを小さくすると、
精度が良くなり、レーザー光を歪める危険性も少なくな
る。さらに、傷や汚れの影響も少なくすることができ
る。なお、防塵カバーはその保持部材とともに墨出し機
本体外側から着脱可能としてもよい。
【0031】次に光軸バランス調整機構について説明す
る。図3に示すように、レーザーユニットホルダー14
の下方部外周には、偏心ウエイト51が回転可能に嵌合
されている。また、レーザーユニットホルダー14の外
周であって、この偏心ウエイト51の下面と対向する位
置には、抜け止め52が設けられている。偏心ウエイト
51の外周には、ネジの螺合により重心を変化させるサ
ブウエイト53が取り付けられている。
【0032】また、レーザーユニットホルダー14の外
周であって、偏心ウエイト51の上側には、偏心ウエイ
ト54が回転可能に嵌合されている。偏心ウエイト54
の外周には、ネジの螺合により重心を変化させるサブウ
エイト55が取り付けられている。
【0033】上記光軸バランス調整機構については、図
10に基づいて説明する。レーザーユニットホルダー1
4は、ベアリングシャフト13aを中心とした垂直平面
内で揺動可能となり、また、ベアリングシャフト13b
を中心とした垂直平面内でも揺動可能となっている。
【0034】レーザーユニットホルダー14の外周に
は、偏心ウエイト51、54が摩擦力をもって嵌まって
おり、手動により回転可能となっている。光軸バランス
調整に際しては、先ず偏心ウエイト51、54をレーザ
ーユニットホルダー14の外周において回動させ、それ
ぞれの揺動平面におけるレーザーユニットホルダー14
の垂直度を出し、光軸バランスの粗調整を行う。その
後、サブウエイト53に設けられた雌ネジ53aを回転
させることによりベアリングシャフト13aを中心とし
た揺動平面内における微調整を行う。また、サブウエイ
ト55に設けられた雌ネジ55aを回転させることによ
りベアリングシャフト13bを中心とした揺動平面内に
おける微調整を行う。ここで、レーザーユニットホルダ
ー14の垂直度とは、垂直ライン用レーザーユニット2
0aが正確に鉛直線を描き、水平ライン用レーザーユニ
ット20bが正確に水平線を描くことができることをい
う。このように偏心ウエイトとサブウエイトを別個に設
けることにより、レーザーユニットホルダーの微妙なバ
ランス調整が可能となり、効率よく精密な墨出し線を得
ることができる。
【0035】なお、偏心ウエイト32は、図11に示す
ように円筒を互いに平行でない平面により切断した形状
であってもよく、また、図12に示すように図11に示
した偏心ウエイトの端面に段差を設けた形状であっても
よい。また、サブウエイトは、雄ネジに雌ネジが螺合さ
れた構成に限定されるものではなく、スライド可能なピ
ン、重りなどでもよい。
【0036】また、図13に示すように、サブウエイト
53、55を偏心ウエイト51、54の外周ではなく、
レーザーユニットホルダー14の外周に直接取り付けた
構造としてもよい。この場合、サブウエイト53の軸方
向は、ベアリングシャフト13bと同じ方向とし、サブ
ウエイト55の軸方向は、ベアリングシャフト13aと
同じ方向とする。
【0037】また、1軸構成のジンバル機構の場合は、
図14に示すようにレーザーユニットホルダー14の外
周に1つの偏心ウエイト32を嵌合させ、この偏心ウエ
イト32の外周面にネジの螺合により重心を変化させる
サブウエイト33を取り付けてもよい。また、図15に
示すようにレーザーユニットホルダー14の外周に偏心
ウエイト32を嵌合させ、レーザーユニットホルダー1
4の外周であって、ベアリングシャフト13と直角方向
には、ネジの螺合により重心を変化させるサブウエイト
33を取り付けてもよい。
【0038】なお、図23、図25に示すように、レー
ザーユニットホルダー14の移動限界位置に例えばリン
グ状のリミットスイッチ接点71を設け、レーザーユニ
ットホルダー14本体またはレーザーユニットホルダー
14に取り付けられた導体75と上記リミットスイッチ
接点71とが接触したときこれを検出するスイッチ回路
72を設ける。そして、このスイッチ回路72と電源7
3との間にLD発光回路74を設ける。これにより、レ
ーザー墨出し器1を使用中にレーザーユニットホルダー
14又は導体75がリミットスイッチ接点71に接触し
た場合、すなわち可動限界に達した場合、この接触を電
気的に検出し、LDを消灯させることにより使用者に知
らせるようにしてもよい。また、図26に示すように、
リミットスイッチ接点711、712とレーザーユニッ
トホルダー14に取り付けられた導体76とを接点とし
て、可動限界を検出するようにしてもよい。なお、導体
75、76は導電性の弾性体、例えばゴムやスポンジを
利用することにより、移動限界位置に達する際の衝撃を
緩和することができる。また、リミットスイッチ71は
リング状のものに限られず、適宜設計変更可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ジンバル
機構により揺動可能に支持されたレーザーユニットホル
ダーと、このレーザーユニットホルダーに取り付けられ
た一又は二以上のレーザーユニットとを有してなるレー
ザー墨出し器において、上記レーザーユニットホルダー
の外周には偏心ウエイトが回転可能に嵌合され、上記レ
ーザーユニットホルダーの外周であって揺動平面と平行
な方向には、ネジの螺合により重心を変化させるサブウ
エイトが取り付けられているため、重心が予め偏心され
ている偏心ウエイトによりレーザーユニットホルダーの
垂直度の粗調整を行い、その後サブウエイトにより微調
整を行うことができ、微妙なバランス調整を効率よく行
うことができる。しかも、調整機構自体が小さくなり、
墨出し器全体を小型化することができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載のレーザー墨出し器の光軸バランス調整機構におい
て、偏心ウエイトは、円筒を互いに平行でない平面によ
り切断した形状であるため、効率よくレーザーユニット
の垂直度の粗調整を行うことができる。
【0041】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載のレーザー墨出し器の光軸バランス調整機構におい
て、偏心ウエイトは、端面に段差が設けられているた
め、効率よくレーザーユニットの垂直度の粗調整をする
ことができる。
【0042】請求項6記載の発明によれば、ジンバル機
構により揺動可能に支持されたレーザーユニットホルダ
ーと、このレーザーユニットホルダーに取り付けられた
一又は二以上のレーザーユニットとを有してなるレーザ
ー墨出し器において、上記レーザーユニットホルダーの
外周には偏心ウエイトが回転可能に嵌合され、上記偏心
ウエイトの外周にはネジの螺合により重心を変化させる
サブウエイトが取り付けられているため、重心が予め偏
心されている偏心ウエイトによりレーザーユニットホル
ダーの垂直度の粗調整を行い、その後サブウエイトによ
り微調整を行うことができ、微妙なバランス調整を効率
よく行うことができる。しかも、調整機構自体が小さく
なり、墨出し器全体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いることができるレーザ墨出し器の
一例を示す側面図である。
【図2】同上の側断面図である。
【図3】同上正面図である。
【図4】本発明に用いることができるジンバル機構の一
例を示す斜視図である。
【図5】本発明に用いることができるジンバル機構の別
の例を示す斜視図である。
【図6】本発明に用いることができるレーザーユニット
の一例を示す平面図である。
【図7】同上の側面断面図である。
【図8】従来の墨出し器に用いられていた制動機構にお
ける磁気回路と金属プレートの配置関係の一例を示す側
面図である。
【図9】従来の墨出し器に用いられていた制動機構にお
ける磁気回路と金属プレートの配置関係の別の例を示す
側面図である。
【図10】本発明に用いることができる偏心ウエイトと
サブウエイトの取付例を示す斜視図である。
【図11】本発明に用いることができる偏心ウエイトの
一例を示す斜視図である。
【図12】本発明に用いることができる偏心ウエイトの
別の例を示す斜視図である。
【図13】本発明に用いることができる偏心ウエイトと
サブウエイトの別の取付例を示す斜視図である。
【図14】本発明に用いることができる偏心ウエイトと
サブウエイトの別の取付例を示す斜視図である。
【図15】本発明に用いることができる偏心ウエイトと
サブウエイトのさらに別の取付例を示す斜視図である。
【図16】本発明に用いることができる地墨レーザーユ
ニットの傾角調整機構の一例を示す正面図である。
【図17】同上の側面図である。
【図18】同上の下面図である。
【図19】本発明に用いることができる地墨レーザーユ
ニットの傾角調整機構の別の例を示す正面図である。
【図20】同上の側面図である。
【図21】従来の墨出し器に用いられていたバランスウ
エイトの一例を示す斜視図である。
【図22】従来の墨出し器に用いられていたバランスウ
エイトの別の例を示す斜視図である。
【図23】本発明に用いることができるレーザユニット
ホルダーの移動限界検知機構の一例を示す側面図であ
る。
【図24】本発明に用いることができる制動機構の磁気
回路と金属プレートの配置関係の一例を示す側面図であ
る。
【図25】本発明に用いることができるレーザユニット
ホルダーの移動限界検知機構の別の例を示す側面図であ
る。
【図26】本発明に用いることができるレーザユニット
ホルダーの移動限界検知機構のさらに別の例を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 レーザー墨出し器 14 レーザーユニットホルダー 20a レーザーユニット 20b レーザーユニット 20c レーザーユニット 51 偏心ウエイト 53 サブウエイト 54 偏心ウエイト 55 サブウエイト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジンバル機構により揺動可能に支持され
    たレーザーユニットホルダーと、このレーザーユニット
    ホルダーに取り付けられた一又は二以上のレーザーユニ
    ットとを有してなるレーザー墨出し器において、 上記レーザーユニットホルダーの外周には偏心ウエイト
    が回転可能に嵌合され、 上記レーザーユニットホルダーの外周であって揺動平面
    と平行な方向には、ネジの螺合により重心を変化させる
    サブウエイトが取り付けられていることを特徴とするレ
    ーザー墨出し器の光軸バランス調整機構。
  2. 【請求項2】 前記レーザーユニットは、レーザー発光
    素子と、このレーザー発光素子から出射されるレーザー
    光の光軸上に配置されたコリメータレンズ及びロッドレ
    ンズとを有してなることを特徴とする請求項1記載のレ
    ーザー墨出し器の光軸バランス調整機構。
  3. 【請求項3】 前記レーザーユニットの少なくとも一つ
    は、レーザー発光素子と、このレーザー発光素子から出
    射されるレーザー光の光軸上に配置されたコリメータレ
    ンズ及びロッドレンズとを有し、 他のレーザーユニットの一つは、レーザー発光素子と、
    このレーザー発光素子から出射されるレーザー光の光軸
    上に配置されたコリメータレンズとを有するものである
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザー墨出し器の光
    軸バランス調整機構。
  4. 【請求項4】 前記偏心ウエイトは、円筒を互いに平行
    でない平面により切断した形状であることを特徴とする
    請求項1記載のレーザー墨出し器の光軸バランス調整機
    構。
  5. 【請求項5】 前記偏心ウエイトは、前記端面に段差が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載のレーザ
    ー墨出し器の光軸バランス調整機構。
  6. 【請求項6】 ジンバル機構により揺動可能に支持され
    たレーザーユニットホルダーと、このレーザーユニット
    ホルダーに取り付けられた一又は二以上のレーザーユニ
    ットとを有してなるレーザー墨出し器において、 上記レーザーユニットホルダーの外周には偏心ウエイト
    が回転可能に嵌合され、 上記偏心ウエイトの外周にはネジの螺合により重心を変
    化させるサブウエイトが取り付けられていることを特徴
    とするレーザー墨出し器の光軸バランス調整機構。
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