JPH07243855A - 可視光ビームの投光装置 - Google Patents
可視光ビームの投光装置Info
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- JPH07243855A JPH07243855A JP6054853A JP5485394A JPH07243855A JP H07243855 A JPH07243855 A JP H07243855A JP 6054853 A JP6054853 A JP 6054853A JP 5485394 A JP5485394 A JP 5485394A JP H07243855 A JPH07243855 A JP H07243855A
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- pendulum
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 振り子体の静止時間が短く、高い鉛直精度を
得ることができる可視光ビームの投光装置を提供する。 【構成】 振り子体2が振動した場合、振り子体2に設
けられた非磁性金属で形成された蓋11が筐体1に設け
られた磁石7の磁界を横切るとき、蓋11に振動減衰作
用が働くので、振り子体2が重力方向へ静止する。ま
た、振り子体2が基準位置から所定角度以上傾斜したと
き、レーザダイオード11が点滅し、作業者に報知す
る。更に、振り子体2によって傾き補正された範囲内で
更に微少な傾き補正をする傾き補正装置を振り子体2に
設けたので、高い鉛直精度が得られる。
得ることができる可視光ビームの投光装置を提供する。 【構成】 振り子体2が振動した場合、振り子体2に設
けられた非磁性金属で形成された蓋11が筐体1に設け
られた磁石7の磁界を横切るとき、蓋11に振動減衰作
用が働くので、振り子体2が重力方向へ静止する。ま
た、振り子体2が基準位置から所定角度以上傾斜したと
き、レーザダイオード11が点滅し、作業者に報知す
る。更に、振り子体2によって傾き補正された範囲内で
更に微少な傾き補正をする傾き補正装置を振り子体2に
設けたので、高い鉛直精度が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は可視光ビームの投光装
置に関し、特に建築の柱の鉛直出しや鉛直方向の測設作
業等に用いられる可視光ビームの投光装置に関する。
置に関し、特に建築の柱の鉛直出しや鉛直方向の測設作
業等に用いられる可視光ビームの投光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の可視光ビームの投光装置
(実開昭52-119852 号公報)の縦断面図である。支持体
130には、電池123を収容する電池ボックス132
と支持体130を鉄柱108に固定する磁石122が設
けられている。支持体130の上端部にはアーム131
が一体に突設され、アーム131の先端部上面には凹部
131aが形成されている。アーム131の凹部131
aには、吊下げ環109を介して投光装置本体102が
吊り下げられている。吊下げ環109には凹部131a
に係合する突起109aが形成され、これにより投光装
置本体102が揺動できる。投光装置本体102は、光
源116が収容されるハウジング115と、ハウジング
115に螺着され、コリメートレンズ112を保持する
可動ホルダ113とからなる。電池ボックス132内の
電池123から光源116へはリード線133を介して
電力が供給される。
(実開昭52-119852 号公報)の縦断面図である。支持体
130には、電池123を収容する電池ボックス132
と支持体130を鉄柱108に固定する磁石122が設
けられている。支持体130の上端部にはアーム131
が一体に突設され、アーム131の先端部上面には凹部
131aが形成されている。アーム131の凹部131
aには、吊下げ環109を介して投光装置本体102が
吊り下げられている。吊下げ環109には凹部131a
に係合する突起109aが形成され、これにより投光装
置本体102が揺動できる。投光装置本体102は、光
源116が収容されるハウジング115と、ハウジング
115に螺着され、コリメートレンズ112を保持する
可動ホルダ113とからなる。電池ボックス132内の
電池123から光源116へはリード線133を介して
電力が供給される。
【0003】光源116は下向きに配設され、可視光ビ
ームはコリメートレンズ112によって下方へ送り出さ
れる。可動ホルダ113を軸方向に沿って移動させるこ
とにより光源116からのビーム像をフォーカス調整す
ることができる。
ームはコリメートレンズ112によって下方へ送り出さ
れる。可動ホルダ113を軸方向に沿って移動させるこ
とにより光源116からのビーム像をフォーカス調整す
ることができる。
【0004】図5は図4の可視光ビームの投光装置が傾
いた状態を示す縦断面図である。投光装置本体102の
揺動中心から鉄柱108の上部までの距離をB1(例え
ば5cm:予めさだめられた寸法)とすると、鉄柱108
が鉛直ならば床面124の光点はb1の位置になり、鉄
柱108の下端からb1の位置までの距離はB2=5cm
となり、B1=B2となる。
いた状態を示す縦断面図である。投光装置本体102の
揺動中心から鉄柱108の上部までの距離をB1(例え
ば5cm:予めさだめられた寸法)とすると、鉄柱108
が鉛直ならば床面124の光点はb1の位置になり、鉄
柱108の下端からb1の位置までの距離はB2=5cm
となり、B1=B2となる。
【0005】鉄柱108を鉛直に立てた状態から鉄柱1
08を床面124に対して85゜傾けた場合、投光装置
本体102は突起109aの先端を揺動中心として重力
方向へ移動し、投光装置本体102の振動が発生する。
この振動は突起109aと凹部131aとの摩擦抵抗
や、空気抵抗で次第に減衰し、やがて投光装置本体10
2が静止する。このとき、光点はb1の位置からb2の
位置へ移動する。したがって、作業者はメジャを用いて
床面124の光点の位置を見ながら光点がb1の位置に
来るように鉄柱108の傾きを調整することにより、鉄
柱108の鉛直を出すことができる。
08を床面124に対して85゜傾けた場合、投光装置
本体102は突起109aの先端を揺動中心として重力
方向へ移動し、投光装置本体102の振動が発生する。
この振動は突起109aと凹部131aとの摩擦抵抗
や、空気抵抗で次第に減衰し、やがて投光装置本体10
2が静止する。このとき、光点はb1の位置からb2の
位置へ移動する。したがって、作業者はメジャを用いて
床面124の光点の位置を見ながら光点がb1の位置に
来るように鉄柱108の傾きを調整することにより、鉄
柱108の鉛直を出すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の可視
光ビームの投光装置では、鉄柱108を傾けたとき、投
光装置本体102が振動するが、この振動が自然に静止
するまでの時間(静止時間)が長いという問題があっ
た。また、光源116が固定された投光装置本体102
を単に吊り下げる構成に過ぎないので、重力方向へ静止
する静止精度(鉛直精度)が悪いという問題があった。
光ビームの投光装置では、鉄柱108を傾けたとき、投
光装置本体102が振動するが、この振動が自然に静止
するまでの時間(静止時間)が長いという問題があっ
た。また、光源116が固定された投光装置本体102
を単に吊り下げる構成に過ぎないので、重力方向へ静止
する静止精度(鉛直精度)が悪いという問題があった。
【0007】更に、突起突起109aと凹部131aと
の摩擦抵抗、並びに電池ボックス132と投光装置本体
102との間に架け渡されたリード線133の影響(例
えば投光装置本体102が螺旋状のリード線133によ
って押されたり引っ張られたりする)を受けて、投光装
置本体102の鉛直精度を一層悪くしていた。
の摩擦抵抗、並びに電池ボックス132と投光装置本体
102との間に架け渡されたリード線133の影響(例
えば投光装置本体102が螺旋状のリード線133によ
って押されたり引っ張られたりする)を受けて、投光装
置本体102の鉛直精度を一層悪くしていた。
【0008】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は投光装置本体の静止時間が短く、
高い鉛直精度を得ることができる可視光ビームの投光装
置を提供することである。
たもので、その課題は投光装置本体の静止時間が短く、
高い鉛直精度を得ることができる可視光ビームの投光装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明の可視光ビームの投光装置は、筐
体と、前記筐体内に揺動可能に支持された振り子体と、
前記振り子体の下端部に設けられ、所定の方向に可視光
ビームを出射する光源と、前記振り子体の振れを減衰さ
せる振動減衰手段とを備え、前記振動減衰手段は、前記
振り子体に設けられた球面状の非磁性金属体と、前記筐
体に設けられ、前記非磁性金属体に作用して前記振り子
体の振れを減衰させる球面状の磁石とで構成され、前記
球面状の非磁性金属体及び前記球面状の磁石の各曲率中
心は、前記振り子体の揺動中心と一致している。
め請求項1記載の発明の可視光ビームの投光装置は、筐
体と、前記筐体内に揺動可能に支持された振り子体と、
前記振り子体の下端部に設けられ、所定の方向に可視光
ビームを出射する光源と、前記振り子体の振れを減衰さ
せる振動減衰手段とを備え、前記振動減衰手段は、前記
振り子体に設けられた球面状の非磁性金属体と、前記筐
体に設けられ、前記非磁性金属体に作用して前記振り子
体の振れを減衰させる球面状の磁石とで構成され、前記
球面状の非磁性金属体及び前記球面状の磁石の各曲率中
心は、前記振り子体の揺動中心と一致している。
【0010】また、請求項2記載の発明の可視光ビーム
の投光装置は、前記振り子体が基準位置から所定角度以
上傾斜したことを報知する報知手段を備えている。
の投光装置は、前記振り子体が基準位置から所定角度以
上傾斜したことを報知する報知手段を備えている。
【0011】更に、請求項3記載の発明の可視光ビーム
の投光装置は、前記球面状の磁石は、異なる磁極を交互
に着磁した磁気パターンを有する。
の投光装置は、前記球面状の磁石は、異なる磁極を交互
に着磁した磁気パターンを有する。
【0012】
【作用】振り子体が振動した場合、振り子体に設けられ
た非磁性金属体が筐体に設けられた磁石の磁界を横切る
とき、非磁性金属体に振動減衰作用が働くので、振り子
体は迅速に重力方向へ静止する。
た非磁性金属体が筐体に設けられた磁石の磁界を横切る
とき、非磁性金属体に振動減衰作用が働くので、振り子
体は迅速に重力方向へ静止する。
【0013】また、振り子体が基準位置から所定角度以
上傾斜したとき、そのことが報知手段によって報知され
る。
上傾斜したとき、そのことが報知手段によって報知され
る。
【0014】更に、振り子体によって傾き補正された範
囲内で更に微少な傾き補正をする傾き補正手段を振り子
体に設けたので、高い鉛直精度が得られる。
囲内で更に微少な傾き補正をする傾き補正手段を振り子
体に設けたので、高い鉛直精度が得られる。
【0015】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0016】図1はこの発明の一実施例に係る可視光ビ
ームの投光装置の縦断面図である。この投光装置は、筐
体1と、筐体1内で揺動可能な中空の振り子体2とを備
えている。
ームの投光装置の縦断面図である。この投光装置は、筐
体1と、筐体1内で揺動可能な中空の振り子体2とを備
えている。
【0017】前記筐体1は、筒状の本体3と、本体3の
上端部に装着された筒状の上ケース4と、上ケース4の
上端部に螺着されたキャップ5とで構成されている。キ
ャップ5の上面には磁石6が、キャップ5の下面には球
面状の磁石7がそれぞれ固定されている。図3(a)は
磁石7の平面図、図3(b)は同図(a)のA−A線に
沿う断面図である。図3(a)及び(b)に示すよう
に、磁石7は極性の異なる磁極を半径方向へ交互に着磁
してなる。また、本体3の外周面には、筐体1を鉄柱8
に固定するための磁石22が装着されている。本体3の
上端部内周面には、振り子体2がすべり軸受9を介して
揺動可能に支持されている。すべり軸受9の下方には、
導電性のOリングゴム10が配設されている。
上端部に装着された筒状の上ケース4と、上ケース4の
上端部に螺着されたキャップ5とで構成されている。キ
ャップ5の上面には磁石6が、キャップ5の下面には球
面状の磁石7がそれぞれ固定されている。図3(a)は
磁石7の平面図、図3(b)は同図(a)のA−A線に
沿う断面図である。図3(a)及び(b)に示すよう
に、磁石7は極性の異なる磁極を半径方向へ交互に着磁
してなる。また、本体3の外周面には、筐体1を鉄柱8
に固定するための磁石22が装着されている。本体3の
上端部内周面には、振り子体2がすべり軸受9を介して
揺動可能に支持されている。すべり軸受9の下方には、
導電性のOリングゴム10が配設されている。
【0018】前記振り子体2の上端部には銅等の非磁性
金属で形成された蓋(非磁性金属体)11が装着され、
蓋11の上端は球面11aに形成されている。蓋11の
球面11aと磁石7の球面7aとの曲率中心は振り子体
2の揺動中心Oと一致し、振り子体2の揺動時、蓋11
の球面11aと磁石7の球面7aとは常に一定の間隔d
に保たれる。
金属で形成された蓋(非磁性金属体)11が装着され、
蓋11の上端は球面11aに形成されている。蓋11の
球面11aと磁石7の球面7aとの曲率中心は振り子体
2の揺動中心Oと一致し、振り子体2の揺動時、蓋11
の球面11aと磁石7の球面7aとは常に一定の間隔d
に保たれる。
【0019】振り子体2の下端部には、コリメータレン
ズ12を保持する円筒状の移動シリンダ(傾き補正手
段)13が3本のワイヤ14で吊されている。移動シリ
ンダ13は振り子体2の下端部に固定された円筒状の固
定シリンダ15内に収容され、移動シリンダ13の外周
面は固定シリンダ15の内周面から微小間隔だけ離れて
いる。固定シリンダ15の下端開口部には保護ガラス2
1が装着されている。固定シリンダ15とこの固定シリ
ンダ15内に収容された移動シリンダ13とで、エアダ
ンパ型の振動減衰機構を構成する。コリメータレンズ1
2のほぼ焦点位置には、可視光ビームLを出射するレー
ザダイオード(光源)16が配置されている。
ズ12を保持する円筒状の移動シリンダ(傾き補正手
段)13が3本のワイヤ14で吊されている。移動シリ
ンダ13は振り子体2の下端部に固定された円筒状の固
定シリンダ15内に収容され、移動シリンダ13の外周
面は固定シリンダ15の内周面から微小間隔だけ離れて
いる。固定シリンダ15の下端開口部には保護ガラス2
1が装着されている。固定シリンダ15とこの固定シリ
ンダ15内に収容された移動シリンダ13とで、エアダ
ンパ型の振動減衰機構を構成する。コリメータレンズ1
2のほぼ焦点位置には、可視光ビームLを出射するレー
ザダイオード(光源)16が配置されている。
【0020】振り子体2内は、レーザダイオード16を
制御する光源駆動制御回路17を収容する下側収容室2
aと、レーザダイオード16及び光源駆動制御回路17
に電力を供給する電池23を収容する電池収容室2bと
に画されている。また、振り子体2の外周面には、環状
の電気接点18、環状の絶縁体19及び環状の電気接点
20が軸方向に沿って配設されている。Oリングゴム1
0は電気接点18,20、絶縁体19の軌道上に位置
し、電気接点18,20、絶縁体19及び導電性のOリ
ングゴム10で検出部が構成され、振り子体2が基準位
置から所定角度C以上傾斜したとき、検出部からの検出
信号によって光源駆動制御回路17はレーザダイオード
16を点滅させたり、消灯させたりする。検出部と光源
駆動制御回路17とで報知装置(報知手段)が構成され
る。
制御する光源駆動制御回路17を収容する下側収容室2
aと、レーザダイオード16及び光源駆動制御回路17
に電力を供給する電池23を収容する電池収容室2bと
に画されている。また、振り子体2の外周面には、環状
の電気接点18、環状の絶縁体19及び環状の電気接点
20が軸方向に沿って配設されている。Oリングゴム1
0は電気接点18,20、絶縁体19の軌道上に位置
し、電気接点18,20、絶縁体19及び導電性のOリ
ングゴム10で検出部が構成され、振り子体2が基準位
置から所定角度C以上傾斜したとき、検出部からの検出
信号によって光源駆動制御回路17はレーザダイオード
16を点滅させたり、消灯させたりする。検出部と光源
駆動制御回路17とで報知装置(報知手段)が構成され
る。
【0021】この実施例の可視光ビームの投光装置の動
作を説明する。
作を説明する。
【0022】筐体1が傾くと、振り子体2は重心方向へ
移動し、すべり軸受9の中心を揺動中心として振り子体
2が振り子振動を始める。振り子体2が振動すると、蓋
11も振り子体2と一体に振動するが、蓋11が磁石7
の磁界を横切るとうず電流が生じて蓋11に減衰力が働
き、振り子体2の振動が抑制される。このようにして筐
体1の傾きが大まかに補正される。振り子体2の補正精
度は±10′なので、移動シリンダ13が移動し、移動
シリンダ13の外周面と固定シリンダ15の内周面との
間には僅かな間隔があるので、振り子体2のが傾くと、
移動シリンダ13の移動によって振動が発生し、前記間
隔が変化する。そのとき空気の流動抵抗が発生し、この
流動抵抗によって移動シリンダ13の振動が減衰され、
移動シリンダ13は移動位置で静止する。また、移動シ
リンダ13は3本のワイヤ14で吊られているので、振
り子体2が傾いた分、相対的に平行移動する。移動シリ
ンダ13はコリメートレンズ12を保持しているので、
レーザダイオード16の光軸が水平方向へずれることに
より、振り子体2が傾いていたとしても、常に可視光ビ
ームLは鉛直方向に補正される。このようにして10′
の範囲内で更に微小な傾きが自動的に補正され、±1
0″以内の鉛直精度が得られる。
移動し、すべり軸受9の中心を揺動中心として振り子体
2が振り子振動を始める。振り子体2が振動すると、蓋
11も振り子体2と一体に振動するが、蓋11が磁石7
の磁界を横切るとうず電流が生じて蓋11に減衰力が働
き、振り子体2の振動が抑制される。このようにして筐
体1の傾きが大まかに補正される。振り子体2の補正精
度は±10′なので、移動シリンダ13が移動し、移動
シリンダ13の外周面と固定シリンダ15の内周面との
間には僅かな間隔があるので、振り子体2のが傾くと、
移動シリンダ13の移動によって振動が発生し、前記間
隔が変化する。そのとき空気の流動抵抗が発生し、この
流動抵抗によって移動シリンダ13の振動が減衰され、
移動シリンダ13は移動位置で静止する。また、移動シ
リンダ13は3本のワイヤ14で吊られているので、振
り子体2が傾いた分、相対的に平行移動する。移動シリ
ンダ13はコリメートレンズ12を保持しているので、
レーザダイオード16の光軸が水平方向へずれることに
より、振り子体2が傾いていたとしても、常に可視光ビ
ームLは鉛直方向に補正される。このようにして10′
の範囲内で更に微小な傾きが自動的に補正され、±1
0″以内の鉛直精度が得られる。
【0023】この実施例の可視光ビームの投光装置を用
いて鉄柱8の鉛直出しを行うときの作業について説明す
る。
いて鉄柱8の鉛直出しを行うときの作業について説明す
る。
【0024】まず、床面24に立ち上げた鉄柱8に磁石
6を当て、筐体1を鉄柱8に固定する。このとき図2に
示すように鉄柱8の傾きが床面24に対して86゜の場
合、このとき床面の光点はa2の位置にある。
6を当て、筐体1を鉄柱8に固定する。このとき図2に
示すように鉄柱8の傾きが床面24に対して86゜の場
合、このとき床面の光点はa2の位置にある。
【0025】その後、振り子体2の揺動中心Oから鉄柱
8までの水平方向距離A1(例えば5cm、既知の寸法)
と鉄柱8の下端から床面24の光点の位置a2までの距
離A2とが等しくなるように、床面24の光点をa2の
位置からa1の位置(鉄柱8の下端から5cmの位置)へ
移動させ、鉄柱8の傾きを調整する。実際には、光点を
予め床面24にセットした図示しないメジャ上で移動さ
せる。光点がメジャ上の5cmの目盛位置に来たとき、A
1=A2となり、鉄柱8が鉛直になったことが分かる。
8までの水平方向距離A1(例えば5cm、既知の寸法)
と鉄柱8の下端から床面24の光点の位置a2までの距
離A2とが等しくなるように、床面24の光点をa2の
位置からa1の位置(鉄柱8の下端から5cmの位置)へ
移動させ、鉄柱8の傾きを調整する。実際には、光点を
予め床面24にセットした図示しないメジャ上で移動さ
せる。光点がメジャ上の5cmの目盛位置に来たとき、A
1=A2となり、鉄柱8が鉛直になったことが分かる。
【0026】この実施例の可視光ビームの投光装置によ
れば、振り子体2の振動が減衰機構によって減衰される
ので、振り子体2の静止時間が短くなり、作業時間の短
縮化を図ることができる。電池を振り子体2内に収容し
たので、リード線の影響を受けず、振り子体2の静止精
度(鉛直精度)が向上する。また、筐体1が鉛直軸に対
して数度傾いた場合、振り子体2によって自動的に補正
精度数十分までに傾き補正されるとともに、振り子体2
によって補正された範囲内で、更に移動シリンダ3が自
動的に傾き補正し、±10″以内の鉛直精度が得られ
る。
れば、振り子体2の振動が減衰機構によって減衰される
ので、振り子体2の静止時間が短くなり、作業時間の短
縮化を図ることができる。電池を振り子体2内に収容し
たので、リード線の影響を受けず、振り子体2の静止精
度(鉛直精度)が向上する。また、筐体1が鉛直軸に対
して数度傾いた場合、振り子体2によって自動的に補正
精度数十分までに傾き補正されるとともに、振り子体2
によって補正された範囲内で、更に移動シリンダ3が自
動的に傾き補正し、±10″以内の鉛直精度が得られ
る。
【0027】また、振り子体が基準位置から所定角度以
上傾斜したとき、レーザダイオード11が消灯するの
で、誤作業を未然に防ぐことができる。
上傾斜したとき、レーザダイオード11が消灯するの
で、誤作業を未然に防ぐことができる。
【0028】更に、磁石6を上ケース4の上面に設けた
ので、天井への取り付けが可能である。又、本実施例で
は、磁石7は異なる磁極を半径方向に着磁されたが、交
互に着磁された磁気パターンであればどのようなもので
も可能である。
ので、天井への取り付けが可能である。又、本実施例で
は、磁石7は異なる磁極を半径方向に着磁されたが、交
互に着磁された磁気パターンであればどのようなもので
も可能である。
【0029】なお、上述したすべり軸受9の代わりにジ
ンバル構造を用いてもよいし、また磁石22の代わりに
木製の柱に筐体1を固定させるためのピンを設けてもよ
い。
ンバル構造を用いてもよいし、また磁石22の代わりに
木製の柱に筐体1を固定させるためのピンを設けてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の可視光ビ
ームの投光装置によれば、振り子体が振動した場合、振
り子体に設けられた非磁性金属体が筐体に設けられた磁
石の磁界を横切るとき、非磁性金属体に振動減衰作用が
働くので、振り子体は重力方向へ静止し、作業時間の短
縮化を図ることができる。
ームの投光装置によれば、振り子体が振動した場合、振
り子体に設けられた非磁性金属体が筐体に設けられた磁
石の磁界を横切るとき、非磁性金属体に振動減衰作用が
働くので、振り子体は重力方向へ静止し、作業時間の短
縮化を図ることができる。
【0031】また、振り子体が基準位置から所定角度以
上傾斜したとき、そのことが報知手段によって報知され
るので、誤作業を未然に防ぐことができる。
上傾斜したとき、そのことが報知手段によって報知され
るので、誤作業を未然に防ぐことができる。
【0032】更に、振り子体によって傾き補正された範
囲内で更に微少な傾き補正をする傾き補正手段を振り子
体に設けたので、高い鉛直精度が得られる。
囲内で更に微少な傾き補正をする傾き補正手段を振り子
体に設けたので、高い鉛直精度が得られる。
【図1】図1はこの発明の一実施例に係る可視光ビーム
の投光装置の縦断面図である。
の投光装置の縦断面図である。
【図2】図2は図1の可視光ビームの投光装置が傾いた
状態を示す縦断面図である。
状態を示す縦断面図である。
【図3】図3は筐体に設けられた磁石を説明するための
図である。
図である。
【図4】図4は従来の可視光ビームの投光装置の縦断面
図である。
図である。
【図5】図5は従来の可視光ビームの投光装置が傾いた
状態を示す縦断面図である。
状態を示す縦断面図である。
1 筐体 2 振り子体 7 磁石 10 導電性のOリング 11 蓋 12 コリメータレンズ 13 移動シリンダ 14 ワイヤ 15 固定シリンダ 16 レーザダイオード
Claims (3)
- 【請求項1】 筐体と、 前記筐体内に揺動可能に支持された振り子体と、 前記振り子体の下端部に設けられ、所定の方向に可視光
ビームを出射する光源と、 前記振り子体の振れを減衰させる振動減衰手段とを備
え、 前記振動減衰手段は、前記振り子体に設けられた球面状
の非磁性金属体と、前記筐体に設けられ、前記非磁性金
属体に作用して前記振り子体の振れを減衰させる球面状
の磁石とで構成され、 前記球面状の非磁性金属体及び前記球面状の磁石の各曲
率中心は、前記振り子体の揺動中心と一致していること
を特徴とする可視光ビームの投光装置。 - 【請求項2】 前記振り子体が基準位置から所定角度以
上傾斜したことを報知する報知手段を備えていることを
特徴とする請求項1記載の可視光ビームの投光装置。 - 【請求項3】 前記球面状の磁石は、異なる磁極を交互
に着磁した磁気パターンを有することを特徴とする請求
項1記載の可視光ビームの投光装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6054853A JPH07243855A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 可視光ビームの投光装置 |
US08/394,815 US5552886A (en) | 1994-03-01 | 1995-02-27 | Laser beam transmitting apparatus |
EP95301270A EP0670468B1 (en) | 1994-03-01 | 1995-02-28 | Laser beam transmitting apparatus |
DE69509289T DE69509289T2 (de) | 1994-03-01 | 1995-02-28 | Laserstrahl-Aussendevorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6054853A JPH07243855A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 可視光ビームの投光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07243855A true JPH07243855A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12982157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6054853A Withdrawn JPH07243855A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 可視光ビームの投光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07243855A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005019771A1 (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-03 | Matsushita Electric Works, Ltd. | 水準器 |
JP2008175531A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-07-31 | Hitachi Koki Co Ltd | レーザー墨出し器 |
US8681318B2 (en) | 2002-04-12 | 2014-03-25 | Robert Bosch Gmbh | Distance measuring device |
CN104729479A (zh) * | 2015-03-31 | 2015-06-24 | 绍兴文理学院 | 一种多功能机械式水平仪 |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP6054853A patent/JPH07243855A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8681318B2 (en) | 2002-04-12 | 2014-03-25 | Robert Bosch Gmbh | Distance measuring device |
WO2005019771A1 (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-03 | Matsushita Electric Works, Ltd. | 水準器 |
JP2008175531A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-07-31 | Hitachi Koki Co Ltd | レーザー墨出し器 |
CN104729479A (zh) * | 2015-03-31 | 2015-06-24 | 绍兴文理学院 | 一种多功能机械式水平仪 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |