JP2008261648A - 回転レーザービーム式墨出し装置 - Google Patents

回転レーザービーム式墨出し装置 Download PDF

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Abstract

【課題】堅固でコンパクトな回転レーザービーム式墨出し装置を提供する。
【解決手段】基台部の上面直径方向両側位置に立設固定された一対の支柱の上端部間に、可動台に設けた大径横貫通孔を通して横架軸が横架固定され、横架軸の上面に円錐状凹部が形成され、これに対応する大径横貫通孔の下向き内周面に一点支持用球状体が形成され、球状体が円錐状凹部に点接触して一点支持構造物Dが形成され、横架軸の下面とこれに対応する大径横貫通孔の上向き内周面と間に可動台浮き上がり防止ばねが介装され、可動台に、垂直方向に投射するレーザービーム投射器が内蔵され、且つ水平方向に回転駆動するプリズム回転台が搭載され、回転台に垂直方向のレーザービームを水平方向に偏向する偏向プリズムが設置され、可動台、横架軸、一点支持用球状体、プリズム回転台を貫通したレーザービームがプリズム回転台で水平面内を回転するレーザービームに形成されてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築作業現場などで使用される、レーザービーム投射器を利用した墨出し装置に関するもので、特にレーザービーム投射器から投射されるレーザービームが該投射器を中心に水平面内を周方向に回転変位して投射される回転レーザービーム式墨出し装置に関する。
この種の墨出し装置には、その設置床面の傾斜に関係なくレーザービーム投射器が鉛直姿勢(水平姿勢)に保持された状態で使用できるように、各種のレベル出し機構が採用されている。例えば、回転レーザービーム式ではないが、特許文献1に示される墨出し装置のように、1点を支点に任意の方向に首振り運動可能な可動台にレーザービーム投射器を支持させ、この可動台から互いに直交するXY2方向に被動ピンを突設させ、これら各被動ピンを上下から挟持して昇降する昇降体を介して前記可動台をXY2方向にそれぞれ各別に傾動させる2つの可動台姿勢制御装置が設けられた墨出し装置が提案された。この姿勢制御装置利用の墨出し装置は、前記可動台のXY2方向それぞれの姿勢のずれを電子式水準器などの適当なセンサーによって検出し、この検出情報に基づいて前記2つの可動台姿勢制御装置を自動運転させることにより、前記可動台のXY2方向それぞれの姿勢のずれを自動的に矯正し、レーザービーム投射器を所期の鉛直姿勢(水平姿勢)に保持させようとするものである。
特開2005ー156418号公報
特許文献1に記載された姿勢制御装置利用の墨出し装置は、レーザービーム投射器の姿勢を強制的且つ自動的に矯正させることができ、高精度の墨出しが可能なものであるが、実用面では次のような問題点があった。即ち、レーザービーム投射器を支持する可動台と各姿勢制御装置とが可動台側の被動ピンと姿勢制御装置側の昇降体とでつながった構成であるから、この墨出し装置が建築作業現場で取り扱われるとき、或いは輸送中などに受ける不測な衝撃、例えば不注意で倒したときなどに墨出し装置に作用する衝撃は、可動台側の被動ピンと姿勢制御装置側の昇降体との連結部に集中し、強度的に弱い被動ピン又は昇降体が破損する恐れがあった。特に、特許文献1に記載された構造では、本願のような回転レーザービーム式墨出し装置には適用することが困難であった。
本発明は上記のような従来の問題点を解消し、なお且つコンパクトに製作し得る回転レーザービーム式墨出し装置を提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、請求項1に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、基台部1に対し1点支持構造によって任意の方向に首振り運動可能に支持された可動台2に、当該可動台2から互いに直交するXY2方向に被動ピン3a,3bが突設され、これら各被動ピン3a,3bを挟持して昇降する昇降軸4a,4bを介して前記可動台2をXY2方向にそれぞれ各別に傾動させる2つの可動台姿勢制御装置5A,5Bが設けられた墨出し装置において、基台部1の上面直径方向両側位置に一対の支柱6a,6bが立設固定され、該両支柱6a,6bの上端部間に前記可動台2に設けた横貫通孔7を通して横架軸8が横架固定されると共に、前記横貫通孔7は前記横架軸8よりも大径に形成されて、該大径横貫通孔7において前記横架軸8の上面8aに円錐状凹部9が形成され、これに対応する大径横貫通孔7の下向き内周面7aに一点支持用球状体10,10A,10Bが形成され、該球状体10,10A,10Bが前記円錐状凹部9に点接触して一点支持構造物Dが形成される共に、前記横架軸8の下面8bとこれに対応する大径横貫通孔7の上向き内周面7bと間に可動台浮き上がり防止ばね11が介装され、前記可動台2に、垂直方向にレーザービームを投射するレーザービーム投射器12が内蔵され、且つ水平方向に回転駆動するプリズム回転台13が搭載され、該回転台13に前記レーザービーム投射器12より投射される垂直方向のレーザービームL1を水平方向に偏向する偏向プリズム14が設置され、前記可動台2、前記横架軸8、前記一点支持用球状体10,10A,10B、及び前記プリズム回転台13を貫通してレーザービーム投射器12から投射される垂直方向のレーザービームL1が前記偏向プリズム14に向かって通過するレーザービーム通路16が形成され、しかして、レーザービーム通路16を通過した垂直方向のレーザービームL1は、前記偏向プリズム14によって水平方向のレーザービームL2に偏向され、且つ前記プリズム回転台13の回転によって水平面内を周方向に回転変位して回転レーザービームL3に形成されてなることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、前記可動台2に搭載されるプリズム回転台13は、該可動台2の中央部上方に突設した軸部2bに軸受46によって回転自在に軸架されると共に、プリズム回転台13の側面より径方向に突設して取り付けられたモーター17によってプーリー48及びベルト49を介して回転駆動されるようになっている請求項1に記載の構成からなるものである。
また、請求項3に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、前記両支柱6a,6b間に横架固定される横架軸8を平面視してその平面視一方側に前記各被動ピン3a,3bと、前記2つの可動台姿勢制御装置5A,5Bと、プリズム回転台13を回転駆動するモーター17とが配置され、横架軸8を平面視してその平面視他方側に電池収納ケース18と、前記可動台姿勢制御装置5A,5Bに姿勢制御信号を送る電子式水準センサー19とが配置されてなる請求項1又は2に記載の構成からなるものである。
また、請求項4に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、前記可動台姿勢制御装置5A,5Bは、基台部1に取り付けられる支持フレーム20と、該支持フレーム20に支持されて昇降する昇降軸4a,4bと、昇降軸4a,4bの上端部に形成される被動ピン挟持部21と、同じく支持フレーム20に支持されて昇降軸4a,4bを昇降駆動するモーター22及び減速歯車列23とを備えてなる請求項1〜3の何れかに記載の構成からなるものである。
また、請求項5に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、昇降軸4a,4b上端部の被動ピン挟持部21の挟持用長孔21aとこれに嵌合される被動ピン3a,3bの先端部との間には上下及び左右に若干の遊びができるよう余裕を持って嵌合されると共に、被動ピン3a,3bの先端部が挟持用長孔21aの孔壁に常時弾性当接して被動ピン3a,3bがガタつくのを防止する付勢手段24,25が設けられてなる請求項1〜4の何れかに記載の構成からなるものである。
また、請求項6に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、前記電子式水準センサー19は、前記可動台2の側面から横方向に突出するよう固定され該可動台2と一体に傾動するセンサー取付台26に設けられてなる請求項1〜5の何れかに記載の構成からなるものである。
また、請求項7に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、前記偏向プリズム14を通過した水平方向のレーザービームL2は、当該水平方向のレーザービームL2の水平度を調整するための調整プリズム27が偏向プリズム14のレーザービーム投射側に設けられてなる請求項1〜6の何れかに記載の構成からなるものである。
また、請求項8に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、前記横架軸8の上面8aに形成された円錐状凹部9に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体10Aは、可動体にねじ込まれるセットねじ28と該セットねじ28に押圧される球状体29とからなる請求項1〜7の何れかに記載の構成からなるものである。
また、請求項9に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、前記横架軸8の上面8aに形成された円錐状凹部9に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体10Aは、可動体2にねじ込まれる雄ねじ部30とこれに一体に形成された半球状体部31とからなる請求項1〜7の何れかに記載の構成からなるものである。
また、請求項10に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、前記横架軸8の上面8aに形成された円錐状凹部9に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体10Bは、可動体2の下面側に一体形成された半球状体部32からなる請求項1〜6の何れかに記載の構成からなるものである。
上記構成の本発明に係る墨出し装置によれば、基台部1の上面直径方向両側位置に一対の支柱6a,6bが立設固定され、該両支柱6a,6bの上端部間に前記可動台2に設けた横貫通孔7を通して横架軸8が横架固定されると共に、前記横貫通孔7は前記横架軸8よりも大径に形成されて、該大径横貫通孔7において前記横架軸8の上面8aに円錐状凹部9が形成され、これに対応する大径横貫通孔7の下向き内周面7aに一点支持用球状体10,10A,10Bが形成され、該球状体10,10A,10Bが前記円錐状凹部9に点接触して一点支持構造物Dが形成される共に、前記横架軸8の下面8bとこれに対応する大径横貫通孔7の上向き内周面7bと間に可動台浮き上がり防止ばね11が介装されからなるため、可動台2は、上記のように、1点支持構造物Dによって任意の方向に可動台2を首振り運動可能に支持されるにも係わらず、一対の支柱6a,6bと両支柱6a,6b間に横架固定される横架軸8とからなる剛体構造物Eによって支持されるため、この墨出し装置が建築作業現場で取り扱われるとき、或いは輸送中などに受ける不測な衝撃、例えば不注意で倒したときなどに墨出し装置に作用する衝撃は、上記剛体構造物Eによって主に受け止められ、可動台2側の被動ピン3a,3bと姿勢制御装置5A,5B側の昇降軸4a,4bとの連結部には該衝撃力は殆ど加わらないから、強度的に被動ピン3a,3b又は昇降軸4a,4bが弱くとも破損する恐れは殆どなく長期間安全に安定して使用することができる。
又、可動台2は、一対の支柱6a,6bと両支柱6a,6b間に横架固定される横架軸8との剛体構造物Eで主に支持されるようになっており、これ以外に嵩張る支持部材を何等設けていないため、それだけコンパクトに製作することができる。
更に、一点支持構造物Dによって任意の方向に可動台2を首振り運動可能に支持されるにも係わらず、一対の支柱6a,6bと両支柱6a,6b間に横架固定される横架軸8とからなる剛体構造物Eによって支持される前記可動台2に、垂直方向にレーザービームを投射するレーザービーム投射器12が内蔵され、且つ水平方向に回転駆動するプリズム回転台13が搭載され、該回転台13に前記レーザービーム投射器12より投射される垂直方向のレーザービームL1を水平方向に偏向する偏向プリズム14が設置され、前記可動台2、前記横架軸8、前記一点支持用球状体10,10A,10B、及び前記プリズム回転台13に夫々同軸状に貫通してレーザービーム投射器12から投射される垂直方向のレーザービームL1が前記偏向プリズム14に向かって通過するレーザービーム通路16が形成され、しかして、レーザービーム通路16を通過した垂直方向のレーザービームL1は、前記偏向プリズム14によって水平方向のレーザービームL2に偏向され、且つ前記プリズム回転台13の回転によって水平面内を周方向に回転変位して回転レーザービームL3に形成されてなるため、正確に且つ安定して回転レーザービームL3を被測定箇所に投射して被測定箇所の水平度を直接又は間接に測定することができると共に、回転レーザービーム式墨出し装置としてコンパクトに形成することができる。
請求項2に記載の発明のように、前記可動台2に搭載されるプリズム回転台13は、該可動台2の中央部上方に突設した軸部2bに軸受46によって回転自在に軸架されると共に、プリズム回転台13の側面より径方向に突設して取り付けられたモーター17によってプーリー48及びベルト49を介して回転駆動されるようになっているため、プリズム回転台13の回転駆動機構が可動台2を利用して、その側面側から径方向にモーター17を突出配設するだけで簡単な構成で且つコンパクトに容易に形成することができる。
又、請求項3に記載の発明のように、前記両支柱6a,6b間に横架固定される横架軸8を、図7に示すように、平面視してその平面視一方側に前記各被動ピン3a,3bと、前記2つの可動台姿勢制御装置5A,5Bと、プリズム回転台13を回転駆動するモーター17とが配置され、横架軸8を平面視してその平面視他方側に電池収納ケース18と、前記可動台姿勢制御装置5A,5Bに姿勢制御信号を送る電子式水準センサー19とが配置されてなるため、基台部1の上面に余裕をもって上記各部材を配置することができ、それだけ製作が容易である。
又、請求項4に記載の発明のように、前記可動台姿勢制御装置5A,5Bは、基台部1に取り付けられる支持フレーム20と、該支持フレーム20に支持されて昇降する昇降軸4a,4bと、昇降軸4a,4bの上端部に形成される被動ピン挟持部21と、同じく支持フレーム20に支持されて昇降軸4a,4bを昇降駆動するモーター22及び減速歯車列23とを備え、昇降軸4a,4b上端部の被動ピン挟持部21に可動台2側の被動ピン3a,3bが挟持連結されるようになっているため、その連結構造が簡単であり、この面からも装置全体のコンパクト化に貢献することができる。
又、請求項5に係る発明のように、被動ピン3a,3bは、互いの動きに連動して上下及び左右に傾動するが、これに対し昇降軸4a,4bは上下に正確に直線運動を行うため、両者の挟持連結部に余裕がないと該連結部に無理な応力がかかり該連結部が破損する恐れがあるため、両者の挟持連結部である被動ピン挟持部21では、それに形成される前記挟持用長孔21aとこれに嵌合される被動ピン3a,3bの先端部との間には上下及び左右に若干の遊びができるよう余裕を持って嵌合される。しかしこれだけであると、被動ピン3a,3bとこの先端部が嵌合される前記挟持用長孔21aとの間でガタつきが発生し正確に可動体2を傾動させることができない恐れがあるため、これを防止するために、被動ピン3a,3bの先端部が挟持用長孔21aの孔壁の一部に常時弾性当接して被動ピン3a,3bが挟持用長孔21a内をその長手方向及びその上下方向にガタつくのを防止する付勢手段24,25を設け、この付勢手段24,25の付勢力によって可動台2の側面に取り付けられた被動ピン3a,3bの先端部が昇降軸4a,4bの被動ピン挟持部21の前記挟持用長孔21a内でその孔壁の一部に常時弾性当接してガタつきの発生を防止し、なお且つ付勢手段の付勢力に抗して両者の挟持連結部の屈曲作業を円滑に行うことができるようになっている。
更に又、請求項6に記載の発明のように、前記電子式水準センサー19は、前記可動台2の側面から横方向に突出するよう固定され該可動台2と一体に傾動するセンサー取付台26に設けられてなる構成からなるため、電子式水準センサー19を容易に且つ正確に取り付けることができる。
また、請求項7に記載の発明のように、前記偏向プリズム14を通過した水平方向のレーザービームL2は、当該水平方向のレーザービームL2の水平度を調整するための調整プリズム27が偏向プリズム14のレーザービーム投射側に設けられてなるため、たとえ、前記偏向プリズム14を通過した水平方向のレーザービームL2の水平度に誤差が発生していても、該調整プリズム27をその面内で周方向に回転調整することによって、被測定物に対して水平度の高く且つ正確な水平方向のレーザービームL2を投射することができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記横架軸8の上面8aに形成された円錐状凹部9に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体10Aは、可動体にねじ込まれるセットねじ28と該セットねじ28に押圧される球状体29とからなるため、セットねじ28のねじ込み量を調整することによって、球状体29を前記円錐状凹部9に最適の押圧力で点接触させることができる共に、球状体29を介して、横架軸8の可動体2に対する高ささを正確に調整することができる。
また、請求項9に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、前記横架軸8の上面8aに形成された円錐状凹部9に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体10Aは、可動体2にねじ込まれる雄ねじ部30とこれに一体に形成された半球状体部31とからなる請求項7と同様な作用効果を期待することできると共に、雄ねじ部30と半球状体部31とが一体に形成されるため、その構造が簡単である。
また、請求項10に記載の発明に係る回転レーザービーム式墨出し装置は、前記横架軸8の上面8aに形成された円錐状凹部9に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体10Bは、可動体2の下面側に一体形成された半球状体部32からなるため、その構造が極めて簡単で安価に製作することができる。
以下に本発明の具体的実施例を添付図に基づいて説明すると、図1は、本願発明の外観を示すもので、基台部1に円筒状の保護ケーシング33がビス止めされ、且つ保護ケーシング33の周囲の一部に電池収納ケース18(図7又は図8も参照)が取り付けられており、保護ケーシング33の上端部には保護カバー34がビス止めされ、保護カバー34の中心部に4面の平面ガラスからなる四角筒状の透視窓35が形成され、その上部に保護キャップ36が取り付けられている。透視窓35を円筒状のガラスによっても形成することが可能であるが、円筒状のガラスであるとガラスの厚みに変位をきたし、レーザービーム投射器12から投射されるレーザービームの水平度を維持することができない恐れがある。これに対し、本実施例のように正確な厚みに製作することが可能な平面ガラスによって、これを4面に配して透視窓35を形成することによって、レーザービーム投射器12から投射されるレーザービームの水平度を正確に維持することができる。
図2〜図4において、基台部1の径方向両端部付近には取付孔37,37が形成され、これに支柱6a,6bの下端部の径小な取付軸38,38が嵌合され、ビス39を取付軸38,38にねじ込むことよって両支柱6a,6aを基台部1に位置決めして強固に固定する。そして、両支柱6a,6bの上端部には横架軸8の両端取付部8c,8dが載置され、ボルト40を両端取付部8c,8dから両支柱6a,6bの上端面にねじ込むことによって、横架軸8は両支柱6a,6b間に横架固定され、これによって、横架軸8と両支柱6a,6bと基台部1とがとが剛体結合され、剛体構造物Eを形成することになる。なお、基台部1の裏面周方向等間隔3箇所に脚41が設けられ、該基台部1の外周縁上面に取付片42が突設され、該取付片42の外周側に保護ケーシング33の下端部を嵌合しビス止めされる。
可動台2の上部側にあって、その直径方向に横貫通孔7が貫通形成され、該横貫通孔7に前記横架軸8が貫挿されるが、該横貫通孔7は、これに貫挿される横架軸8よりも大径な大径横貫通孔7に形成される。
そして、該大径横貫通孔7に貫挿される横架軸8の軸方向中央部の上面8a(図3)とこれに対応する大径横貫通孔7の下向き内周面7a(図3)とに互いに対向する一対の円錐状凹部9,43が形成され、この両円錐状凹部9,43間に1点支持用球状体10が介装される。このうち、大径横貫通孔7の下向き内周面7aに形成される円錐状凹部43は、一実施例では、図3に示すように、可動台2の上端部に、その端面から大径横貫通孔7に貫通する雌ねじ孔44が形成され、これにセットねじ28がねじ込まれ、このセットねじ28の下端面に前記円錐状凹部43が形成され、これによって1点支持構造物Dが形成されるようになっている。
この実施例にあっては、セットネジ28をねじ込む前に、1点支持用球状体10を可動台2の上端部の雌ねじ孔44から大径横貫通孔7内に挿入して、横架軸8の円錐状凹部9に配置させ、しかるのちにセットねじ28を可動台2の雌ねじ孔44にねじ込み、その下端面の円錐状凹部43を1点支持用球体10の上面に当接させ、該セットねじ28のねじ込み量を微調整することによって可動台2の大径横貫通孔7の軸線に正確に横架軸8を位置させるようにするためであり、このように1点支持用球体10の上面を大径横貫通孔7の円錐状凹部43に当接させ、該球体10の下面を横架軸8の円錐状凹部9に当接させることによって、可動台2の自重は両円錐状凹部9,43によって受支され、該横架軸8の外周面とこれが貫挿される大径横貫通孔7の内周面との間にはその全周にわたって1点支持用球体10を支点として可動台2を前後左右に自在に揺動(首振り)するための一定の隙間が形成される。
この1点支持構造物Dは、前記実施例に限定されず、例えば、同部分を矢印で(A)の部分に取り出して示すように、前記横架軸8の上面8aに形成された円錐状凹部9に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体10Aは、可動体2にねじ込まれる雄ねじ部30とこれに一体に形成された半球状体部31とからなるため、前記実施例と同様な作用効果を期待することできると共に、雄ねじ部30と半球状体部31とが一体に形成されるため、その構造が簡単である。
また、 この1点支持構造物Dは、前記実施例に限定されず、例えば、同部分を矢印で(B)の部分に取り出して示すように、前記横架軸8の上面8aに形成された円錐状凹部9に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体10Bは、可動体2の下面側に一体形成された半球状体部32からなるため、その構造が極めて簡単で安価に製作することができる。
このように横架軸8と可動台2との隙間は、該可動台2の自重によっても保持されることになるが、外部からの衝撃や振動を受けることによって可動台2が上記隙間内を上方に浮き上がり、大径横貫通孔7の下向き円錐状凹部43が1点支持用球体10から上方に離反し、可動台2の正確な揺動運動に支障をきたす恐れがあるため、図示のように、横架軸8の軸方向中央部の下面8bとこれに対応する大径横貫通孔7の上向き内周面7bとの間に可動台浮き上がり防止ばね11を介装し、該防止ばね11の付勢力によって可動台2が不測に1点支持用球体10,10A,10Bから上方に離反するのを防止するようになっている。
可動台2を支持する横架軸8の下方側にあって、該可動台2に取付ケース45を介して、その軸方向に垂直方向にレーザービームを投射するレーザービーム投射器12が内蔵されている。、レーザービーム投射器12の構造は周知であるため、詳細な説明は省略するが、該投射器12に設けてある光源用レザーダイオードから出射したレーザービームが、該投射器12の先端部に設けた平行レンズ12aを通って垂直上方向に投射されるようになっている。
また、可動台2を支持する横架軸8の上方側にあって、該可動台2の上端面2aの中心部に上方に延びる可動台中空上軸部2bが突設され、該可動台中空上軸部2bの外周側に軸受46によってプリズム回転台13が回転自在に搭載されている。また、可動台2の上端面2aの径方向の一端部上面にはモーター取付台47が可動台2より径方向に突出してビス止めされ、該モーター取付台47にモーター17が縦方向に取り付けられ、そのモーター軸17aにプーリー48が取り付けられ、該プーリー48とプリズム回転台13の外周面に設けた溝13aとにわたってベルト49が懸架されている。
そして、プリズム回転台13の上部にはプリズムケース50が取り付けられ、該プリズムケース50に前記レーザービーム投射器12より投射される垂直方向のレーザービームL1を水平方向に偏向する偏向プリズム14が設置される。この偏向プリズム14は、矢印の方向に取り出して示すように、7面体のペンタプリズムからなるもので、レーザービームが如何なる角度から入射しても、その、入射角を90°偏向することができる。即ち、垂直方向のレーザービームL1を該偏向プリズム14を通過することによって水平方向のレーザービームに偏向して投射することができる。さらに、前記偏向プリズム14を通過した水平方向のレーザービームL2は、当該水平方向のレーザービームL2の水平度を調整するための調整プリズム27が調整ケース51によって偏向プリズム14のレーザービーム投射側に設けられている。該調整プリズム27は、矢印の方向に取り出して示すように、周方向に肉厚の異なった若干楔形の円板状に形成されたウェッジプリズムからなるもので、このウェッジプリズムは、その位置側面から入射したレーザービームL2を、そのビーム軸に対して所定の角度θだけ調整して投射することができ、偏向プリズム14を通過した水平方向のレーザービームL2の水平度に誤差が発生している場合には、該調整プリズム27を、矢印で示すように、その面内で周方向に回転調整することによって、被測定物に対して水平度の高く且つ正確な水平方向のレーザービームL2を投射することができる。
したがって、図6にも示すように、モーター17の回転力がプーリー48およびベルト49を介してプリズム回転台13に伝達され、該プリズム回転台13を回転駆動するようになっており、これによって該プリズム回転台13にプリズムケース50によって取り付けられた偏向プリズム14によって水平方向に偏向されたレーザービームL2は、調整ケース51によって調整可能に取り付けられた調整プリズム27によって水平度の高い水平方向のレーザービームL2として投射され、これがプリズム回転台13の回転によって水平面内を周方向に回転変位して回転レーザービームL3に形成されるようになっている。
図 3、図4 に示すように、前記可動台2、前記横架軸8、前記一点支持用球状体10,10A,10B、セットねじ28、及び前記プリズム回転台13に夫々同軸状に貫通する貫通孔15a〜15eが形成され、これら貫通孔15a〜15eによってレーザービーム投射器12から投射される垂直方向のレーザービームL1が前記偏向プリズム14に向かって通過するレーザービーム通路16が形成されるようになっている。
可動台2には、図7に示すように、その平面視X方向とこれに直交するY方向に被動ピン3a,3bが突設されている。また、可動台2にはその側面に姿勢検出用センサーである電子式水準センサー19(図4、図7、図8)が取り付けられている。具体的には可動台2にリング状の取付部52を嵌合してボルト止めし、該リング状取付部52の外周側にセンサー取付台26が一体突設され、該センサー取付台26に円板状の電子式水準センサー19が可動台2と一体となって揺動するよう取り付けられるようになっている。
電子式水準センサー19の構造としては、例えば、気泡と液体が封入された気泡管と、複数個の受光素子と、気泡管を介して各受光素子に光を照射する発光素子と、気泡管を通過する発光素子の照射光を受光素子で検出し、気泡管がその水平位置と傾斜位置との間を変位することによって気泡管内の気泡が偏位し、受光素子が受ける発光素子の照射光の偏位量が変わるから、この偏位量に応じた検出情報を取り出し、この検出情報を可動台姿勢制御装置5A,5Bの姿勢制御信号として与えるようにした構造のものを採用することができる。
各可動台姿勢制御装置5A,5Bは同一構造のもので、その具体構造について説明すると、図4、図7、図8に示すように、基台部1にボルト止めによって垂直取付板20aと、この取付板20aにボルト止めされるコ形フレーム20bとによって、支持フレーム20が形成され、該支持フレーム20は基台部1に堅固に取り付けられ、該支持フレーム20に昇降軸4a,4bが昇降自在に受け止められ、該昇降軸4a,4bの上端部に被動ピン挟持部21が形成される。支持フレーム20には、又、昇降軸4a,4bを昇降駆動するモーター22及び減速歯車列23が取り付けられる。
従って、可動台2の側面に突設された被動ピン3a,3bの先端部を、図4、図5、図8に示すように、前記昇降軸4a,4bの上端部の被動ピン挟持部21の挟持用長孔21aに嵌合させた状態で、モーター22により減速歯車列23を介して正逆回転駆動させることによって、図示しないボルトナット作用によって昇降軸4a,4bが昇降し、この被動ピン挟持部21に挟持連結された被動ピン3a,3bを傾動させることになる。
この際、被動ピン3a,3bは、互いの動きに連動して上下及び左右に傾動するが、これに対し昇降軸4a,4bは上下に正確に直線運動を行うため、両者の挟持連結部21に余裕がないと該連結部21に無理な応力がかかり該連結部が破損する恐れがあるため、両者の挟持連結部である被動ピン挟持部21では、図5に示すように、それに形成される前記挟持用長孔21aとこれに嵌合される被動ピン3a,3bの先端部との間には上下及び左右に若干の遊びができるよう余裕を持って嵌合される。しかしこれだけであると、被動ピン3a,3bとこの先端部が嵌合される前記挟持用長孔21aとの間でガタつきが発生するため、これを防止するために、図5に示すように、可動台2と基台部1との間にコイルスプリングからなる上下方向の付勢手段24を設けて、被動ピン3a,3bの先端部が挟持用長孔21aの孔壁下面に常時弾性当接して被動ピン3a,3bが上下方向のガタつきを防止し、また図2に示すように、可動台2と支柱6aとの間に横方向にコイルスプリングからなる左右方向の付勢手段25を設けて、被動ピン3a,3bの先端部が挟持用長孔21aの孔壁の長手方向一端部に常時弾性当接して被動ピン3a,3bが左右方向のガタつきを防止し、これによって可動台2の傾動を正確に行うと共に、付勢手段24,25の付勢力に抗して両者の挟持連結部21での屈曲作業を円滑に行うことができるようになっている。
なお、被動ピン6a,6bは、一本のピン状のものでもよいが、好ましくは、図5に示すように、これら被動ピン3a,3bは、昇降軸4a,4b側に挟持される先端部材53と、可動台2側に取り付けられる取付部材54であって、両部材53,54の互いに対向する端面が浅く凹凸嵌合して当接されのものであって、この両部材53,54を互いに軸方向に圧接させる方向に付勢するコイルスプリング55とによって形成し、昇降軸4a,4b又は可動台2側に無理な応力が作用しても両部材53,54の当接部分においてコイルスプリング55の付勢力に抗して若干折れ曲がる等して該当接部分で無理な応力を吸収し、昇降軸4a,4b又は被動ピン3a,3b、あるいは両者の挟持連結部21を破損することがない。
また、図7に示すように、両支柱6a,6b間に横架固定される横架軸8を平面視してその平面視一方側に前記各被動ピン3a,3bと、前記2つの可動台姿勢制御装置5A,5Bと、プリズム回転台13を回転駆動するためのモーター17が配置され、横架軸8を平面視してその平面視他方側に電子式水準センサー19と共に電池収納ケース18が配置されるが、該電池収納ケース18は、図1、図7及び図8に示すように、保護ケーシング33の側面の一部を開放し、この開放部55に電池収納ケース18を外部側から内部側に嵌合係止することができるようになっている。上述のように、可動台2は一対の支柱6a,6bと横架軸8とからなる剛体構造物Eによって主に支持され、それ以外に嵩張る支持部材を必要としないため、それだけ他の部材を保護ケーシング33内に余裕をもって配置することができ、本件実施例にあっては、電池収納ケース18は、図7によく表れているように1.5Vの電池Bを4個を無理なく収納することができ、それがために長期にわたって、レーザービーム投射器12、モーター17,22及び電子式水準センサー19を安定して作動させることができる。
上記構成の墨出し装置は、ほぼ水平な床面上に設置して使用するものであり、この支持状態において電子式水準センサー19と各可動台姿勢制御装置5A,5Bとの間には、図示省略している制御回路などの電源を投入すると、電子式水準センサー19が可動台2の水平度を自動的に検出し、可動台2と一体に揺動する電子式水準センサー19からの検出情報に基づいて可動台2の2次元平面のX方向の傾きとY方向の傾きが演算され、この演算結果に基づいて可動台姿勢制御装置5A,5Bの両方又は何れか一方に対して駆動指令が出力され、この駆動指令を受けた可動台姿勢制御装置5A,5Bは、モーター22及び減速歯車列23が稼働して図示しないボルトナット作用によって昇降軸4a,4b所定量だけ上昇又は下降せしめられる。即ち、図4、図7に示すように、可動台2のX方向(被動ピン3a長さ方向)の傾きの矯正は、被動ピン3aに対応した可動台姿勢制御装置5Aの昇降軸4aを昇降させ、図3に示すように、可動台2を1点支持構造物Dの1点支持用球体10,10A又は10Bを傾動中心として上方へ又は下方へ傾動させることにより行われ、可動台2のY方向(被動ピン3bの長さ方向)の傾きの矯正は、被動ピン3bに対応した可動台姿勢制御装置5Bの昇降軸4bを昇降させ、可動台2を1点支持構造物Dの1点支持用球体10,10A又は10Bを傾動中心として上方へ又は下方へ傾動(首振り)させる。
上記のXY2方向の可動台姿勢制御装置5A,5Bの働きにより、可動台2上に支持されているレーザービーム投射器3が、この墨出し装置の設置床面の傾きに関係なく所期通り水平に保持され、レーザービーム投射器12から投射され、最終的に偏向される水平方向の回転レーザービームL3による墨出し作業を高精度に行わせることができる。
墨出し装置の外観斜視図である。 墨出し装置内部の構成を示す縦断正面図である。 同要部の縦断拡大正面図である。 墨出し装置内部の構成を示す縦断側面図である。 墨出し装置の実施例の一部を示す斜視図である。 墨出し装置の実施例の要部の作用状態を平面的に示す説明図である。 墨出し装置の実施例の内部を示す縦断平面図である。 墨出し装置の実施例の内部を示す斜視図である。
符号の説明
1 基台部
2 可動台
3a 被動ピン
3b 被動ピン
4a 昇降軸
4b 昇降軸
5A 可動台姿勢制御装置
5B 可動台姿勢制御装置
6a 支柱
6b 支柱
7 大径横貫通孔
7a 大径横貫通孔7の下向き内周面
7b 大径横貫通孔7の上向き内周面
8 横架軸
8a 横架軸8の上面
8b 横架軸8の下面
9 円錐状凹部
10 1点支持用球状体
10A 1点支持用球状体
10B 1点支持用球状体
11 可動台浮き上がり防止ばね
12 レーザービーム投射器
13 プリズム回転台
14 偏向プリズム
16 レーザービーム通路
17 プリズム回転台を回転駆動するモーター
18 電池収納ケース
19 電子式水準センサー
20 支持フレーム
21 被動ピン挟持部
21a 被動ピン挟持部21の挟持用長孔
22 昇降軸4a,4bを昇降させるためのモーター
23 減速歯車列
24 付勢手段
25 付勢手段
26 センサー取付台
27 調整プリズム
28 セットねじ
29 球状体
30 雄ねじ部
31 半球状体
32 半球状体部
D 1点支持構造物
E 剛体構造物
L1 垂直方向のレーザービーム
L2 水平方向のレーザービーム
L3 回転レーザービーム

Claims (10)

  1. 基台部に対し1点支持構造によって任意の方向に首振り運動可能に支持された可動台に、当該可動台から互いに直交するXY2方向に被動ピンが突設され、これら各被動ピンを挟持して昇降する昇降軸を介して前記可動台をXY2方向にそれぞれ各別に傾動させる2つの可動台姿勢制御装置が設けられた墨出し装置において、基台部の上面直径方向両側位置に一対の支柱が立設固定され、該両支柱の上端部間に前記可動台に設けた横貫通孔を通して横架軸が横架固定されると共に、前記横貫通孔は前記横架軸よりも大径に形成されて、該大径横貫通孔において前記横架軸の上面に円錐状凹部が形成され、これに対応する大径横貫通孔の下向き内周面に一点支持用球状体が形成され、該球状体が前記円錐状凹部に点接触して一点支持構造物が形成される共に、前記横架軸の下面とこれに対応する大径横貫通孔の上向き内周面と間に可動台浮き上がり防止ばねが介装され、前記可動台に、垂直方向にレーザービームを投射するレーザービーム投射器が内蔵され、且つ水平方向に回転駆動するプリズム回転台が搭載され、該回転台に前記レーザービーム投射器より投射される垂直方向のレーザービームを水平方向に偏向する偏向プリズムが設置され、前記可動台、前記横架軸、前記一点支持用球状体、及び前記プリズム回転台を夫々同軸状に貫通してレーザービーム投射器から投射される垂直方向のレーザービームが前記偏向プリズムに向かって通過するレーザービーム通路が形成され、しかして、レーザービーム通路を通過した垂直方向のレーザービームは、前記偏向プリズムによって水平方向のレーザービームに偏向され、且つ前記プリズム回転台の回転によって水平面内を周方向に回転変位して回転レーザービームに形成されてなることを特徴とする回転レーザービーム式墨出し装置。
  2. 前記可動台に搭載されるプリズム回転台は、該可動台の中央部上方に突設した軸部に軸受によって回転自在に軸架されると共に、回転台の側面より径方向に突設して取り付けられたモーターによってプーリー及びベルトを介して回転駆動されるようになっている請求項1に記載の回転レーザービーム式墨出し装置。
  3. 前記両支柱間に横架固定される横架軸を平面視してその平面視一方側に前記各被動ピンと、前記2つの可動台姿勢制御装置と、プリズム回転台を回転駆動するモーターとが配置され、横架軸を平面視してその平面視他方側に電池収納ケースと、前記可動台姿勢制御装置に姿勢制御信号を送る電子式水準センサーとが配置されてなる請求項1又は2に記載の回転レーザービーム式墨出し装置。
  4. 前記可動台姿勢制御装置は、基台部に取り付けられる支持フレームと、該支持フレームに支持されて昇降する昇降軸と、昇降軸の上端部に形成される被動ピン挟持部と、同じく支持フレームに支持されて昇降軸を昇降駆動するモーター及び減速歯車列とを備えてなる請求項1〜3の何れかに記載の墨出し装置。
  5. 昇降軸上端部の被動ピン挟持部の挟持用長孔とこれに嵌合される被動ピンの先端部との間には上下及び左右に若干の遊びができるよう余裕を持って嵌合されると共に、被動ピンの先端部が挟持用長孔の孔壁に常時弾性当接して被動ピンがガタつくのを防止する付勢手段が設けられてなる請求項1〜4の何れかに記載の回転レーザービーム式墨出し装置。
  6. 前記電子式水準センサーは、前記可動台の側面から横方向に突出するよう固定され該可動台と一体に傾動するセンサー取付台に設けられてなる請求項1〜5の何れかに記載の回転レーザービーム式墨出し装置。
  7. 前記偏向プリズムを通過した水平方向のレーザービームは、当該水平方向のレーザービームの水平度を調整するための調整プリズムが偏向プリズムのレーザービーム投射側に設けられてなる請求項1〜6の何れかに記載の回転レーザービーム式墨出し装置。
  8. 前記横架軸の上面に形成された円錐状凹部に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体は、可動体にねじ込まれるセットねじと該セットねじに押圧される球状体とからなる請求項1〜7の何れかに記載の回転レーザービーム式墨出し装置。
  9. 前記横架軸の上面に形成された円錐状凹部に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体は、可動体にねじ込まれる雄ねじ部とこれに一体に形成された半球状体部とからなる請求項1〜7の何れかに記載の回転レーザービーム式墨出し装置。
  10. 前記横架軸の上面に形成された円錐状凹部に点接触して一点支持構造が形成される一点支持用球状体は、可動体の下面側に一体形成された半球状体部からなる請求項1〜7の何れかに記載の回転レーザービーム式墨出し装置。
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