JPH097258A - テープ駆動装置 - Google Patents

テープ駆動装置

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JPH097258A
JPH097258A JP7152873A JP15287395A JPH097258A JP H097258 A JPH097258 A JP H097258A JP 7152873 A JP7152873 A JP 7152873A JP 15287395 A JP15287395 A JP 15287395A JP H097258 A JPH097258 A JP H097258A
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JP
Japan
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tape
reel
capstan
magnetic tape
take
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Application number
JP7152873A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Hashi
秀幸 橋
Hideaki Yoshio
英明 吉尾
Kenji Matsuura
賢司 松浦
Shigeki Murata
茂樹 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69616432T priority patent/DE69616432T2/de
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/61Guiding record carrier on drum, e.g. drum containing rotating heads

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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 巻取リール3のフランジ間距離L1よりも、
巻取リール3〜キャプスタン16間の引き出しポスト7
のフランジ間距離L2を大きく設定し、かつキャプスタ
ン傾き角調整機構を設ける。また、引き出しポスト7の
高さ調節を、巻取リール3のリール台31の巻取リール
との接触面を基準として行う。 【効果】 薄手テープを走行させてもテープダメージが
発生しにくい、高信頼性のテープ駆動装置を提供し得
る。また、ローディング完了状態からピンチローラを圧
着してテープ走行を行う際のプレス傷を未然に防ぐこと
ができる。さらに、キャプスタンが正方向から逆方向
へ、或いは逆方向から正方向へ方向転換するときの磁気
テープ走行高さ上下変動によるプレス傷を防ぐことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR等の磁気テープ
を走行駆動するテープ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、特にビデオムービー等の小型軽量
化競争は市場の要望と相まってますます激しくなってい
る。以下に図面を参照しながら、上記した従来のテープ
駆動装置の一例について説明する。
【0003】図6は、従来のローディング完了時の磁気
記録再生装置の平面図を示すものである。
【0004】図6において、51はカセット、52は供
給側リール、53は巻取側リール、54は磁気テープで
あり、磁気テープ54はカセット51に内包された供給
側リール52及び巻取側リール53の間に巻回されてい
る。55は磁気ヘッド(図示せず)が搭載されたシリン
ダ、56、57は引き出しガイドであり、上下端に設け
たフランジによってローディング時の磁気テープ54の
上下端を規制する。また58、59は回転ポスト、6
0、61は傾斜ポスト、62はテンションポスト、63
はテンションアームであり、テンションポスト62はテ
ンションアーム63上に載置され、磁気テープ54に所
定のテンションを付与するための張力付与手段(図示せ
ず)を有する。64はキャプスタン,65はキャプスタ
ン64を回転駆動するキャプスタンモータ部,66はピ
ンチローラであり、キャプスタン64とピンチローラ6
6との間には磁気テープ54が挟持されている。
【0005】また図7は、図6におけるキャプスタン6
4から巻取リール53までの側面図である。図7におい
て、図6と同等の部品は同じ符号で示している。71は
引き出しアーム、72は引き出しアーム71にカシメ付
け立設したねじ付きの支軸、73は圧縮コイルバネ、7
4、75はそれぞれ下フランジ、上フランジ、76はナ
ットであり、支軸72に圧縮コイルバネ73、下フラン
ジ74、引き出しガイド57、上フランジ75を順次外
嵌装着した上で、支軸72の上にナット76を螺着し、
このナット76の回動調節によって上下フランジ74、
75と引き出しガイド57とを上下調節して磁気テープ
54の高さを調節するように構成されている。81はシ
ャーシ、82はシャーシ81に圧入したねじ付きの支
軸、83はナットであり、キャプスタン64及びキャプ
スタンモータ部65は、シャーシ81に圧入された支軸
82とナット83との間に挟持されている。また91は
シャーシ81に圧入されたリール軸、92はリール軸9
1と摺動可能なリール台であり、リール台92は巻取リ
ール53に係合して回転可能な構成となっている。
【0006】以上のように構成された従来の磁気記録再
生装置について、以下図6、図7を用いてその動作を説
明する。
【0007】図6において、ローディング時には引き出
しポスト56、57及び58、59、60、61によっ
て、カセット51内に収納されている磁気テープ54を
供給リール52から引き出してシリンダ55に螺旋状に
巻き付けた後に、磁気テープ54を案内ポスト56、5
7、58、59のフランジで上下を規制しながら、キャ
プスタン64とピンチローラ66とにより挟持されて定
速で駆動走行し、そのキャプスタン64とピンチローラ
66から送り出された磁気テープ54をカセット51内
の巻取リール53で巻取っていた。
【0008】しかし上記装置において、特にキャプスタ
ンとピンチローラとで挟持された磁気テープを正逆両方
向へ駆動させるためのテープ駆動部において、テープ駆
動部周辺の各部品の精度のばらつき等の影響によって、
キャプスタン近傍のフランジ付きテープガイド57によ
る磁気テープ上下端規制が適切でないと、キャプスタン
が正方向から逆方向へ、或いは逆方向から正方向へ方向
転換するときのテープ走行高さが上下変動し、これによ
り、磁気テープの幅方向の応力分布が不均一となって、
磁気テープの上端或いは下端に緩みが生じてしまう。こ
の緩みは小さければ通常の走行は問題ないが、薄手テー
プを走行させ、かつテープ駆動部周辺の各部品精度のば
らつきの影響等で緩みが大きくなった場合は、磁気テー
プを正方向から逆方向へ、或いは逆方向から正方向へ駆
動するときに緩み部分がキャプスタンとピンチローラに
挟み込まれ、テープ表面にプレス傷を付けてしまうとい
う致命的な問題が発生する。
【0009】この問題に対処する方法として、従来で
は、主に以下に示す方法が行われていた。すなわち、予
め引き出しガイド57の傾き角を磁気テープ54のテー
プ幅方向のテンション分布が上端部で大きくなる方向
(図6中のA方向)へ傾斜させ、かつキャプスタン正方
向駆動時に磁気テープ54の幅方向下端部と下フランジ
74とが沿う高さまでナット76を回動させることによ
って、引き出しガイド57の高さを調整するという方法
を採っていた。そのことによって、キャプスタン逆方向
走行時にも、引き出しガイド57部でのテープ高さは、
引き出しガイド57の傾き角をA方向へ傾斜させている
ために、正方向走行時と同様に下フランジに沿うことに
なる。従って各部品の精度ばらつきに影響なく、キャプ
スタン64部でのテープ走行高さが正方向走行時とほぼ
同等になるので、キャプスタン64が正方向から逆方向
へ、或いは逆方向から正方向へ方向転換するときの磁気
テープ走行高さ上下変動が生じなくなる。このことによ
って、テープ表面へのプレス傷を確実に防ぐという方法
を採っていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、キャプスタン正逆繰り返しの走行では問
題は発生しないが、例えばカセット51に内含された巻
取リール53に巻かれている磁気テープ54が、図8に
示すように巻取リール内で最下端の位置にあった時、そ
の状態でテープをローディングし、磁気テープ54をキ
ャプスタン64及びピンチローラ66で挟持した状態
で、キャプスタン64の駆動によって磁気テープを逆走
行をさせると、図8に示すように磁気テープは巻取リー
ル53からキャプスタン64の回転方向に向かって平行
に走行しようとする。そのために、特に薄手テープを走
行させた際には下フランジ74部によるテープ上下端規
制効果が極めて少ないために、磁気テープ54が下フラ
ンジ74部において上方向に移動することなく、テープ
エッジにてダメージが発生することになるという問題点
を有していた。
【0011】本発明は上記課題に鑑み、薄手テープを走
行させてもテープダメージが発生することのない、信頼
性の高いテープ駆動装置を提供することを目的とするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに第1の発明のテープ駆動装置は、磁気テープを正逆
両方向へ駆動するキャプスタンと、前記磁気テープの正
方向駆動時に前記キャプスタンから送り出された磁気テ
ープを巻き取るための上下フランジ部を有する巻取リー
ルと、前記キャプスタンと前記巻取リールとの間の走行
経路上に配置され、前記磁気テープの上下走行高さを規
制するための上下フランジ部を有するテープガイドとを
備え、前記巻取リールの上下フランジ間距離よりも、前
記テープガイドの上下フランジ間距離を大きく設定した
ことを特徴とするものである。
【0013】また、第2の発明のテープ駆動装置は、磁
気テープを正逆両方向へ駆動するキャプスタンと、前記
磁気テープの正方向駆動時に前記キャプスタンから送り
出された磁気テープを巻き取るための上下フランジ部を
有する巻取リールと、前記巻取リールに係合して回転す
るリール台と、前記キャプスタンと前記巻取リールとの
間の走行経路上に配置され、前記磁気テープの少なくと
も上下いずれかの走行高さを規制するためのフランジ部
を有するテープガイドと、前記テープガイドのフランジ
部の高さを調整する調整手段とを備え、前記テープガイ
ドのフランジ部のテープ規制面高さを、前記調整手段を
用いて、前記リール台の巻取リールとの高さ方向の係合
部からの所定の高さに設定することを特徴としたもので
ある。
【0014】また、第3の発明のテープ駆動装置は、キ
ャプスタンの磁気テープが走行する方向への傾き角に対
して、調整可能な手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0015】
【作用】上記した構成によって、第1の発明によれば、
テープとフランジとがほとんど接触しないため、薄手テ
ープを走行させてもテープダメージが発生しにくい、高
信頼性のテープ駆動装置を提供し得る。
【0016】また第2の発明によれば、上記した構成に
よって、リール台の高さのばらつきに影響することな
く、テープガイドの高さを調整することが可能となるた
め、高精度にテープガイドのフランジの位置を設定する
ことが可能となる。また、必要以上に巻取リール〜キャ
プスタン間の引き出しポストのフランジ間距離を大きく
する必要がなくなるため、カセットから磁気テープを引
き出す際に、巻取リール側の磁気テープの上下変動を極
力抑えることができる。このことによって、ローディン
グ完了状態におけるキャプスタン近傍での磁気テープ幅
方向の位置が、所定の位置から極端にずれることがな
い。従って、この状態からピンチローラを圧着してテー
プ走行を行う際に発生するテープ緩みを最小限に抑える
ことができるために、テープ表面のプレス傷を未然に防
ぐことができ、高信頼性のテープ駆動装置を提供し得
る。
【0017】また第3の発明によれば、上記した構成に
よって、キャプスタン部における正逆テープ走行時のテ
ープ高さ差を最小限に抑えることができるために、キャ
プスタンが正方向から逆方向へ、或いは逆方向から正方
向へ方向転換するときの磁気テープ走行高さ上下変動に
よるテープ緩みを最小限に抑えることができる。従っ
て、テープ緩みによるテープ表面のプレス傷を防ぐこと
ができ、高信頼性のテープ駆動装置を提供し得る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例のテープ駆動装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明のローディング完了時の磁気
記録再生装置の平面図を示すものである。図1におい
て、1はカセット、2は供給側リール、3は巻取側リー
ル、4は磁気テープであり、磁気テープ4はカセット1
に内包された供給側リール2及び巻取側リール3の間に
巻回されている。5は磁気ヘッド(図示せず)が搭載さ
れたシリンダ、6、7は引き出しガイドであり、上下端
に設けたフランジによってローディング時の磁気テープ
4の上下端を規制する。また8、9は回転ポスト、1
0、11は傾斜ポスト、12はテンションポスト、13
はテンションアームであり、テンションポスト12はテ
ンションアーム13上に載置され、磁気テープ14に所
定のテンションを付与するための張力付与手段(図示せ
ず)を有する。14はキャプスタン,15はキャプスタ
ン14を回転駆動するキャプスタンモータ部,16はピ
ンチローラであり、キャプスタン14とピンチローラ1
6との間には磁気テープ4が挟持されている。
【0020】また、図2は図1におけるキャプスタン1
4から巻取リール3までの側面図である。
【0021】図2において、図1と同等の部品は同じ符
号で示している。31はシャーシ、32はシャーシ31
に圧入したねじ付きの支軸、33はナットであり、キャ
プスタン14及びキャプスタンモータ部15は、シャー
シ31に圧入された支軸32とナット33との間に挟持
されている。また、34はシャーシ31に圧入されたね
じ付きの支軸、35は圧縮ばね、36はナットであり、
支軸34にネジ35、キャプスタンモータ部15を順次
外嵌装着した上で、支軸34の上にナット36を螺着
し、このナット36の回動調節によってキャプスタン1
4の磁気テープ4の走行方向の傾き角を調節可能な構成
となっている。キャプスタン14の傾き角は、シャーシ
31の基準面に対して垂直状態になるようにナット36
の回動調節によって行われている。
【0022】また、41はシャーシ31に圧入されたリ
ール軸、42はリール軸41と摺動可能なリール台であ
り、リール台42は巻取リール3に係合して回転可能な
構成となっている。21は引き出しアーム、22は引き
出しアーム21にカシメ付け立設したねじ付きの支軸、
23は圧縮コイルバネ、24、25はそれぞれ下フラン
ジ、上フランジ、26はナットであり、支軸22に圧縮
コイルバネ23、下フランジ24、引き出しガイド7、
上フランジ25を順次外嵌装着した上で、支軸22の上
にナット26を螺着し、このナット26の回動調節によ
って上下フランジ24、25と引き出しガイド7とを上
下調節可能なように構成されている。
【0023】また、L1は巻取リール3のフランジ間距
離、L2は下フランジ24のテープ接触面と上フランジ
25のテープ接触面との間の距離であり、L1<L2とな
るように構成されている。さらにHはリール台42と巻
取リール3との間の接触面を基準とした下フランジ24
のテープ接触面の高さであり、この値Hは上フランジ2
5のテープ接触面の高さが巻取リール3の上フランジの
テープ接触面より高く、かつ下フランジ24のテープ接
触面の高さが巻取リール3の下フランジのテープ接触面
より低くなるような所定の値に設定されている。そし
て、リール台42と巻取リール3との間の接触面を基準
として、下フランジ24のテープとの接触面の高さがH
となるように、ナット26を回動調節することによって
設定されている。
【0024】以上のように構成された本発明の一実施例
におけるテープ駆動装置について、以下図1、図2を用
いてその動作を説明する。
【0025】図1において、ローディング時には、引き
出しポスト6、7、8、9、10、11によって、カセ
ット1内に収納されている磁気テープ4を供給リール2
から引き出してシリンダ5に螺旋状に巻き付けた後に、
磁気テープ4をキャプスタン14とピンチローラ16と
により挟持されて定速で駆動走行し、そのキャプスタン
14とピンチローラ16から送り出された磁気テープ4
をカセット1内の巻取リール3で巻取る。その際、上フ
ランジ25のテープ接触面の高さが巻取リール3の上フ
ランジのテープ接触面より高く、かつ下フランジ24の
テープ接触面の高さが巻取リール3の下フランジのテー
プ接触面より低いように設定されているため、例えば巻
取リール3に巻かれている磁気テープ4が、巻取リール
最上端或いは最下端の位置にあった際に、キャプスタン
14によって磁気テープ4を逆走行をさせた時でも、下
フランジ24にテープが接触することはなく、或いは部
品精度のばらつきによって接触しても磁気テープ4とフ
ランジ24或いは25との接触力はわずかであるため、
薄手テープを走行させた場合でもテープ規制効果が極め
て少ないことによるテープダメージの発生を防ぐことが
できる。
【0026】また、下フランジ24の調節をリール台4
2と巻取リール3との接触面を基準として行ったため、
例えば従来からよく用いられている方法としてシャーシ
基準によって行った場合と比較すると、リール台の精度
の影響によって上フランジ25のテープ接触面と巻取リ
ール3の上フランジのテープ接触面との高さ差や、下フ
ランジ24のテープ接触面と巻取リール3の下フランジ
のテープ接触面との高さ差に影響を与えないため、必要
以上にフランジ間距離L2を大きく設定する必要がなく
なる。このことを図3を用いて説明する。
【0027】図3の構成は図2と同等である。図におい
て、Aは巻取リール3のリール台42との接触面と巻取
リール3の下フランジ間の高さ寸法、aはその寸法ばら
つき、Bはリール台42のシャーシ31の基準面とリー
ル台42の巻取リール3との接触面間の高さ寸法、bは
その寸法ばらつき、Cは巻取リールのフランジ間距離、
cはその寸法ばらつき、L2はフランジ24、25間の
距離、l2はその寸法ばらつき、hはナット26による
下フランジ24の調節ばらつきをそれぞれ表している。
また、δはフランジ24、25部でテープダメージが発
生しないための最大限界寸法を表しており、この値は磁
気テープ4の厚みやキャプスタン14の磁気テープ走行
方向の傾斜角等によって変化し、薄手テープになるほど
δの値は大きくなる。このとき、下フランジ24の高さ
調節を、シャーシ31基準で行った時とリール台42の
巻取リール3との接触面基準で行った時とでのL2の最
小寸法値は以下に示すようになる。
【0028】シャーシ基準の場合 L2=C+2a+2b+c+2δ+2h リール台の巻取リールとの接触面の場合 L2=C+2a+c+2δ+2h 従って、リール台の巻取リールとの接触面を基準として
下フランジ24の高さ調節を行う場合は、2bの分だけ
2を小さくすることができるため、カセット1から磁
気テープ4を引き出す際に、巻取リール側の磁気テープ
の上下変動を極力抑えることができる。従って、必要以
上に部品精度を向上させなくても、ローディング完了状
態におけるキャプスタン14近傍での磁気テープ幅方向
の位置が所定の位置から極端にずれることがないため、
この状態からピンチローラ16を圧着してテープ走行を
開始する際に発生しやすいテープ緩みが原因となるテー
プ表面のプレス傷を未然に防ぐことができ、低コストか
つ高信頼性のテープ駆動装置を提供し得る。
【0029】さらに本実施例においては、キャプスタン
14のテープ走行方向傾斜角を調整可能な構成としてシ
ャーシ31に対して略垂直に設定しているため、キャプ
スタン14が正方向から逆方向へ、或いは逆方向から正
方向へ方向転換するときのキャプスタン14近傍での磁
気テープ走行高さ上下変動を極力小さくすることができ
る。このことを図4、図5を用いて説明する。
【0030】図4、図5は、キャプスタン14の磁気テ
ープ走行方向の傾斜角が寸法精度のばらつき等でα°傾
いた場合のテープ走行を示した図である。図において、
図4は正方向のテープ走行状態を表した図であり、図5
は逆方向のテープ走行状態を表した図である。矢印Pは
磁気テープ4が正方向走行時の磁気テープの挙動を示し
ており、矢印Rは磁気テープ4が逆方向走行時の磁気テ
ープの挙動を示している。図に示すように、磁気テープ
がキャプスタンへ入射する際にはキャプスタン回転方向
に向かってテープが走行するために、薄手テープでのテ
ープダメージ回避の目的で第1の発明で示したように、
引き出しポスト7のフランジ間距離を巻取リール3より
も大きく設定した場合には、キャプスタン近傍での磁気
テープの正逆走行時の高さ差Tは図に示したように大き
くなる。このことは、キャプスタンが反対方向に傾いて
も同様のことである。しかし、αが0°の場合は磁気テ
ープの走行は図中破線で示すように、Tはほぼ0にな
る。従って、本実施例ではキャプスタン14のテープ走
行方向傾斜角を調整可能な構成としてシャーシ31に対
して略垂直に設定しているため、キャプスタン14が正
方向から逆方向へ、或いは逆方向から正方向へ方向転換
するときのキャプスタン14近傍での磁気テープ走行高
さ上下変動を極力小さくすることができる。そのことに
よって、キャプスタンが正方向から逆方向へ、或いは逆
方向から正方向へ方向転換するときのキャプスタン14
近傍での磁気テープ走行高さ上下変動によるテープ緩み
を最小限に抑えることができるために、テープ表面のプ
レス傷を防ぐことができ、信頼性の高いテープ駆動装置
を提供し得る。
【0031】なお、本実施例においては下フランジ24
を基準に高さ調整を行ったが、上フランジを基準に高さ
調整を行っても同様の効果が得られる。
【0032】また、テープ走行系に関しても本実施例の
テープ走行系に限定させるものではなく、例えばキャプ
スタンから巻取リール間に複数本のポストが存在してい
ても同様の効果が得られる。
【0033】また、本実施例においてはテープ駆動をキ
ャプスタンとピンチローラとにテープを挟持させて走行
させる方法を採っているが、特に第1及び第2の発明に
ついてはこれに限定されるものではなく、例えばキャプ
スタンへのテープの巻付角を大きくすることによって、
キャプスタン単独でテープを走行させる方法を採っても
よい。
【0034】さらに本実施例においては、逆走行時にも
キャプスタンとピンチローラとでテープを挟持する方法
を採っているが、特に第1及び第2の発明については、
逆走行時にピンチローラを圧着させずにテープ走行を行
う方法を採っても同様の効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、テ
ープとフランジとがほとんど接触しないため、薄手テー
プを走行させてもテープダメージが発生しにくい、高信
頼性のテープ駆動装置を提供し得る。
【0036】また第2の発明によれば、リール台の高さ
のばらつきに影響することなく、テープガイドの高さを
調整することが可能となるため、高精度にテープガイド
のフランジの位置を設定することが可能となる。また、
必要以上に巻取リール〜キャプスタン間の引き出しポス
トのフランジ間距離を大きくする必要がなくなるため、
カセットから磁気テープを引き出す際に、巻取リール側
の磁気テープの上下変動を極力抑えることができる。こ
のことによって、ローディング完了状態におけるキャプ
スタン近傍での磁気テープ幅方向の位置が、所定の位置
から極端にずれることがない。従って、この状態からピ
ンチローラを圧着してテープ走行を行う際に発生するテ
ープ緩みを最小限に抑えることができるために、テープ
表面のプレス傷を未然に防ぐことができ、高信頼性のテ
ープ駆動装置を提供し得る。
【0037】また第3の発明によれば、キャプスタン部
における正逆テープ走行時のテープ高さ差を最小限に抑
えることができるために、キャプスタンが正方向から逆
方向へ、或いは逆方向から正方向へ方向転換するときの
磁気テープ走行高さ上下変動によるテープ緩みを最小限
に抑えることができる。従って、テープ緩みによるテー
プ表面のプレス傷を防ぐことができ、高信頼性のテープ
駆動装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるテープ駆動装置の平
面図
【図2】本発明の一実施例におけるテープ駆動装置の側
面図
【図3】本発明の一実施例におけるテープ駆動装置の高
さ調整方法の説明図
【図4】本発明の一実施例におけるテープ駆動装置のテ
ープ挙動の説明図
【図5】本発明の一実施例におけるテープ駆動装置のテ
ープ挙動の説明図
【図6】従来のテープ駆動装置の平面図
【図7】従来のテープ駆動装置の側面図
【図8】従来のテープ駆動装置の説明図
【符号の説明】
7 引き出しポスト 22 支軸 23 圧縮ばね 24 下フランジ 25 上フランジ 26 ナット 34 支軸 35 圧縮ばね 36 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 茂樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを正逆両方向へ駆動するキャプ
    スタンと、前記磁気テープの正方向駆動時に前記キャプ
    スタンから送り出された磁気テープを巻き取るための上
    下フランジ部を有する巻取リールと、前記キャプスタン
    と前記巻取リールとの間の走行経路上に配置され、前記
    磁気テープの上下走行高さを規制するための上下フラン
    ジ部を有するテープガイドとを備え、 前記巻取リールの上下フランジ間距離よりも、前記テー
    プガイドの上下フランジ間距離を大きく設定したことを
    特徴とするテープ駆動装置。
  2. 【請求項2】磁気テープを挟持して正逆両方向へ駆動す
    るキャプスタンと、前記磁気テープの正方向駆動時に前
    記キャプスタンから送り出された磁気テープを巻き取る
    ための上下フランジ部を有する巻取リールと、前記巻取
    リールに係合して回転するリール台と、前記キャプスタ
    ンと前記巻取リールとの間の走行経路上に配置され、前
    記磁気テープの少なくとも上下いずれかの走行高さを規
    制するためのフランジ部を有するテープガイドと、前記
    テープガイドのフランジ部の高さを調整する調整手段と
    を備え、 前記テープガイドのフランジ部のテープ規制面高さを、
    前記調整手段を用いて、前記リール台の巻取リールとの
    高さ方向の係合部からの所定の高さに設定することを特
    徴とするテープ駆動装置。
  3. 【請求項3】巻取リールに係合して回転するリール台
    と、テープガイドのフランジ高さを調整する調整手段と
    を備え、 前記テープガイドのフランジ部のテープ規制面高さを、
    前記調整手段を用いて、前記リール台の巻取リールとの
    高さ方向の係合部からの所定の高さに設定することを特
    徴とする請求項1記載のテープ駆動装置。
  4. 【請求項4】キャプスタンの磁気テープが走行する方向
    への傾き角に対して、調整可能な手段を設けたことを特
    徴とする請求項1記載のテープ駆動装置。
  5. 【請求項5】キャプスタンの磁気テープが走行する方向
    への傾き角に対して、調整可能な手段を設けたことを特
    徴とする請求項3記載のテープ駆動装置。
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