JPH0581743A - 磁気記録再生装置のテープガイド機構 - Google Patents

磁気記録再生装置のテープガイド機構

Info

Publication number
JPH0581743A
JPH0581743A JP3114362A JP11436291A JPH0581743A JP H0581743 A JPH0581743 A JP H0581743A JP 3114362 A JP3114362 A JP 3114362A JP 11436291 A JP11436291 A JP 11436291A JP H0581743 A JPH0581743 A JP H0581743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
magnetic
capstan
slack
guide mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3114362A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsumi Nishijima
立身 西嶋
Kiyuuichirou Nagai
究一郎 長井
Shinya Fujimori
晋也 藤森
Naoko Tsuchiya
奈緒子 土屋
Kenji Fuse
健二 布施
Kohei Takita
耕平 滝田
Yoshiyuki Tanaka
良幸 田中
Hironori Saito
裕典 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP3114362A priority Critical patent/JPH0581743A/ja
Publication of JPH0581743A publication Critical patent/JPH0581743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気記録再生装置のテープ駆動部において、弛
んだテープがキャプスタンとピンチローラに巻き込まれ
てプレス傷が発生するのを防止し、テープの正逆両方向
の安定走行を可能とする。 【構成】上記装置において、キャプスタン16と引出ガ
イド18の間に架張されたテープ1にテープ弛み防止部
材26を接触させて設け、走行時のテープ張力分布を均
一化して弛みを発生しないようにした。或は、通常走行
時は部材24をテープ1から離し、テープ弛みが大きく
なった場合のみ弛み部分1Lと部材24を接触させてテ
ープ弛みを所定値以下に抑圧するよう構成した。 【効果】装置の信頼性向上が図れると共に、簡単な構成
で弛み抑制を実現できるので、装置の低コスト化も図れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置のテ
ープガイド機構に係り、特に、テープ駆動部であるキャ
プスタンとピンチローラ部においてテープ損傷の原因と
なるテープ弛みの発生を抑制するのに好適なテープガイ
ド機構の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁気記録再生装置は、特
開平2−12643号公報に記載されたように、カセッ
トが装着される基台(シャーシ)上に、回転ヘッドシリ
ンダやカセット内のテープを引き出す案内ポスト、及び
上記磁気テープを駆動するためのキャプスタンやピンチ
ローラを配置しておき、このキャプスタンとピンチロー
ラ部の前後には、磁気テープの上下端を案内するフラン
ジを備えた案内ローラ(テープガイド)を設置すると共
に、案内ポストによってカセット内に収納されている磁
気テープを供給リールから引き出して回転ヘッドシリン
ダに巻付けたのち、磁気テープを案内ローラのフランジ
で上下端を規制しながらキャプスタンとピンチローラと
で挟持して駆動し、そのキャプスタンとピンチローラか
ら送り出された磁気テープをカセット内の巻取リールで
巻取るようにした構成、が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記装置にお
いて、特に、キャプスタンとピンチローラとで挟持され
た磁気テープを正逆両方向へ駆動させるためのテープ駆
動部において、キャプスタン近傍のフランジ付テープガ
イドによる磁気テープの上端/下端規制が適切でない
と、キャプスタンが、正方向から逆方向へ、あるいは、
逆方向から正方向へ方向転換するときテープの走行高さ
が上下変動し、これにより、磁気テープの幅方向の応力
分布が不均一となって、磁気テ−プの上端あるいは下端
に弛みが生じてしまう、問題がある。
【0004】このテープ弛みは、小さければ、通常の走
行が可能で問題ないが、薄手テープを走行させる場合、
または、厚手テープ走行でもガイドの設定バラツキ悪化
により弛みの量が大きくなった場合は、磁気テープを正
方向から逆方向へ、あるいは、逆方向から正方向へ駆動
するときに弛み部分がキャプスタンとピンチローラに巻
き込まれてプレスされ、テープ表面にプレス傷を付けて
しまう、問題があった。
【0005】本発明の目的は、弛んだテープがキャプス
タンとピンチローラに巻き込まれてプレス傷が発生して
しまうのを防止するために、テープ駆動部でのテープ弛
み発生を抑制する、磁気記録再生装置のテープガイド機
構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、磁性面と非磁性面を有する磁気テープ
と、その磁気テープを挟持して正逆両方向へ駆動するキ
ャプスタンおよびピンチローラと、磁気テープの正方向
駆動時にキャプスタンとピンチローラから送り出された
磁気テープを巻取るための巻取リールと、キャプスタン
と巻取リールとの間の走行路上に配置されて磁気テープ
の走行高さを規制するためのフランジを有したテープガ
イドと、を備えた磁気記録再生装置において、上記キャ
プスタンとテープガイドとの間に架張された磁気テープ
のテープ送りモ−ド切り替え時に生じるテープ弛みに対
して、そのテープと接触する位置に、少なくとも一つ以
上のテープ弛み防止部材を設けた構成とする。
【0007】
【作用】上記のように、テープ弛み防止部材を磁気テー
プと接触させる構成とすれば、例えば、上端あるいは下
端が弛み易くなっている磁気テープに対して、テープ弛
み防止部材を押しつけて設置した場合は、そのテープ弛
み防止部材と接触して走行する磁気テープの幅方向のテ
ンション分布を均一にすることができるので、テープ弛
みの発生を抑制することができる。一方、テープ弛み防
止部材を、通常走行時は磁気テープと接触させることな
く、かつ、磁気テープの厚さ方向に所定の弛みを生じた
場合にのみ接触させるよう設置した場合は、テープの弛
み部分とテープ弛み防止部材を接触させることによっ
て、テープ弛みの発生量を所定値以内に抑圧することが
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0009】まず、図1を用いて磁気記録再生装置の全
体構成を説明する。図1は磁気記録再生装置においてロ
ーディング完了時の概略構成を示す平面図である。
【0010】図において、1はカセット2に内包された
供給側リール3および巻取側リール4の間に巻回された
磁気テープであり、磁気テープ1はシリンダ5へ300
°以上に渡って巻装される。磁気テープ1と接触してい
るテープガイドは、シリンダ5の左側(テープ入側)か
ら、6がシリンダ最近傍に位置決めされた非回転ガイ
ド、7が回転ガイド、8はインピーダンスローラ、9は
傾斜ガイド、10は回転ガイド、11はテンションガイ
ドであって、このテンションガイド11はテンションア
ーム(図示せず)上に載置され、磁気テープ1に所定の
テンションを付与するための張力付与手段のテンション
検出部を構成する。次に、シリンダ5より右側のテープ
出側において、12がシリンダ最近傍の非回転ガイド、
13は回転ガイド、14は傾斜ガイド、15は回転ガイ
ド、16はキャプスタン、17はピンチローラ、18は
引出ガイド(テープガイド)、19はメカシャーシであ
る。なお、図1において、太い点線で示す部分がテープ
駆動部のテープガイド機構20である。
【0011】このテープガイド機構の第一の実施例の構
成ついて図2乃至図4を用いて説明する。図2は図1に
おけるテープガイド機構の拡大図、図3は図2のA方向
矢視図、図4は図2の斜視図である。図2乃至図4にお
いて、21はキャプスタン16と連結したキャプスタン
モータであって、キャプスタン16とピンチローラ17
とで挟持された磁気テープ1を、矢印aで示す正方向と
矢印bで示す逆方向の両方向に駆動可能とする。キャプ
スタンモータ21の左側に位置する回転ガイド15は、
メカシャーシ19に固定され、回転ガイド15の上下端
に設けたフランジ(15a,15b)によって磁気テー
プ1の上下端を規制する。キャプスタンモータ21の右
側に位置する引出ガイド18は、支軸22を中心に矢印
cまたはd方向へ回動可能な引出アーム23に固定さ
れ、上記回転ガイド15同様に、上下端に設けたフラン
ジ(18a,18b)によって磁気テープ1の上下端を
規制する。ピンチローラアーム28は、ピンチローラ1
7を搭載して支軸30を中心に矢印cまたはd方向へ回
動可能とする。一方、24はテープ弛み防止部材(シャ
フト)であって、ピンチローラアーム28にその一端を
固定され、他端はピンチローラ17抜け止め用のキャッ
プ29に固定される。このテープ弛み防止部材24は、
ロ−ディング完了時は、図2でも示すように、キャプス
タン16と引出ガイド18とに装架された図中点線で示
す磁気テープ1に対し、非磁性面側からイ′方向に押し
込まれるよう配置されており、且つ、キャプスタン16
と引出ガイド18とを結ぶ接線距離をXとしたとき、そ
の中間点Xcよりもキャプスタン寄りの位置に配置され
ている。
【0012】次に第一の実施例の動作を説明する。図1
において、カセット2をカセットホルダ(図示せず)に
押し込み、ホルダを手動で閉塞すると、カセット2は、
図1破線で示す位置から実線で示す位置までスライドす
る。そして、カセット2内の磁気テープ1は図1中矢印
で示すローディング経路に沿って引き出されると共に、
シリンダ5に約300°の広角度に渡って巻装されロー
ディング動作を終了する。このテープ引出動作におい
て、図2および図4で示すテープガイド機構20では、
引出ガイド18を搭載した引出アーム23が、支軸22
中心に矢印c方向へ所定量だけ回動しながらカセット2
と共にスライドし、また、ピンチローラ17とテープ弛
み防止部材24を搭載したピンチローラアーム28も同
様に回動しながらスライドしてくるため、ローディング
完了時、引出ガイド18は図に示す位置まで動作して位
置決めされ、ピンチローラ17はキャプスタン16と接
触可能な位置まで動作する。この状態において、記録,
再生スイッチを押すと、操作モードはストップモードか
らプレイモードに切り替わって、ピンチローラ17がキ
ャプスタン16へ圧着すると共に、キャプスタンモータ
21が、磁気テープ1を矢印aで示す正方向へ駆動し、
巻取側リール4がキャプスタンモータ21からベルト、
首振りギア(図示せず)などを介して回転することで磁
気テープ1を巻取る。そして、磁気テープ1は、回転ガ
イド15や引出ガイド18に設けられた上下フランジ1
5a、15b、18a、18bによりその上下端が規制
された状態で走行する。
【0013】ところが、この状態において、キャプスタ
ン16前後に配置された回転ガイド15や引出ガイド1
8の設定がばらついたり、キャプスタンモータ21自体
の加工精度,組立精度バラツキの累積などによってキャ
プスタンが傾斜したりして、磁気テープ1がネジレを生
じたまま走行してしまった場合は、キャプスタン16と
引出ガイド18との間に架張された磁気テープ1はテー
プテンション分布不均一となり、テープ弛みが発生す
る。特に、上記引出ガイド18の設定バラツキによりテ
ープの走行位置変動が生じた場合は、これを矯正するた
め引出ガイド18を上下させて調整するが、このとき、
引出ガイド18のフランジ18a,18bで磁気テープ
1持ち上げ過ぎあるいは押さえ過ぎた場合は、図5に示
すようなテープ弛みが発生してしまう。
【0014】ここで、図5乃至図8を用いてテープ弛み
の発生状況について説明する。
【0015】図5は、キャプスタン16とピンチローラ
17に挟持された磁気テープ1を、引出ガイド18によ
って巻き付け角θ(180°以下)で折り曲げて矢印a
で示す正方向へ走行させた状態において、引出ガイド1
8の持ち上げ過ぎにより弛みが発生した場合の状況を示
している。また、図6は図5のA方向矢視図である。
【0016】この図6のように、引出ガイド18の下フ
ランジ18bと磁気テープ1の下端が当接した状態か
ら、引出ガイド18が持ち上げられると、磁気テープ1
はネジレてしまい、そして、図5で示す引出ガイド18
に近い部分の磁気テープ1Rは、上記引出ガイド18の
巻き付け角θによって磁気テープの下端(点線で示す)
が矢印ロ方向へたわんでしまい(湾曲し)、一方、キャ
プスタン16に近い部分の磁気テープ1Lは、上記引出
ガイド18に近い部分の磁気テープ1Rが矢印ロ方向へ
たわむことでその反対方向に、加えて、圧着時における
キャプスタン16とピンチローラ17との摩擦係数の差
によって磁気テープが摩擦係数の大きいピンチローラ1
7側へ巻き付くことから、磁気テープ上端1L(実線で
示す)は矢印イ方向へ湾曲してしまう。この変形動作を
磁気テープ1に付与されたテンション分布で考えると、
図6の符号1Tで示したように、磁気テープ1は、引出
ガイド18の上端からキャプスタン16の下端に向かっ
て引っ張られたようなテンション分布状態となってい
る。
【0017】図7は、上記のように、引出ガイド18の
下フランジ18bが持ち上げられた場合の、テープ弛み
のピ−ク位置を示す変形特性図である。横軸にキャプス
タンと引出ガイドの接線距離xをとり、縦軸に上記テー
プ弛みの量dZをプロットした。この図において、弛み
dZがピ−クとなる位置P点は、キャプスタン16と引
出ガイド18とを結ぶ接線をXとしたとき、その中間点
Xcよりもキャプスタン寄りに位置している。
【0018】次に、図8は、テープ弛み量dZとプレス
傷発生の関係を示す特性図であり、横軸に引出ガイド1
8の持ち上げ量H、縦軸にテ−プ弛み量dZをプロット
した。図8において、斜線で示す部分はプレス傷を発生
した領域であり、それより内側の部分はテ−プ弛みが発
生するも通常の走行が可能なテープ走行可能域である。
図8において、引出ガイド持ち上げ量Hを徐々に増加し
ていくことにより、テープ弛み量dZもだんだん増加し
ていくが、持ち上げ量Hが、所定値H1となったとき
(テープ弛み量dZ1となったとき)には、モード変換
時、すなわち磁気テープ1の走行方向を、図5矢印aで
示す正方向から逆方向へ変換する際に、磁気テープの弛
んだ部分1Lがピンチローラ17へ巻き込まれていって
シワとなり、このシワがキャプスタン16とピンチロー
ラ17でプレスされて、磁気テープ1の表面にプレス傷
を発生させてしまっていた。
【0019】そこで、本発明では、このプレス傷の発生
を防止するために、磁気テープ1と接触するテープ弛み
防止部材24、25を配置したものである。
【0020】すなわち、図2で示したように、キャプス
タン16と引出ガイド18とに装架された磁気テープ1
に対して、磁気テープの非磁性面側から、テープ弛み防
止部材24を押し込んで配置し、且つ、その位置関係と
しては、テープ弛みの発生がピークとなるキャプスタン
16と引出ガイド18の中間点Xcよりもキャプスタン
寄りの位置に配置した。
【0021】このように構成したことにより、図2で示
すテープ走行状況において、従来、引出ガイド18のテ
ープ巻き付け角θの影響から、及び、キャプスタン16
とピンチローラ17との摩擦係数の相違から、キャプス
タン16に近い部分の磁気テープ1Lが矢印イ方向へた
るんでいたのを、それと反対のイ′方向へ押し返すよう
にテープ弛み防止部材24を配置したので、磁気テープ
1Lの矢印イ方向へのテープ弛みの発生を未然に防止す
ることができる。また、この動作を、キャプスタン16
とテープ弛み防止部材24と引出ガイド18に張られた
磁気テープ1のテンション分布で考えると、従来、磁気
テープ1のテンションは、引出ガイド18の持ち上げに
よって、引出ガイド18の上端からキャプスタン16の
下端に向かって斜めにテンション集中1Tが生じていた
のに対し、図3で示す位置にテープ弛み防止部材24を
配置したので、テープ弛み防止部材24とキャプスタン
16とに装架された磁気テープと、テープ弛み防止部材
24と引出ガイド18とに装架された磁気テープの、そ
れぞれの幅方向のテンション分布が均一にすることがで
き、その結果、キャプスタン16と引出ガイド18に装
架された磁気テープ1の全域に渡って斜めにテンション
集中1Tが発生しないようになって、プレス傷も発生し
ないようになる。
【0022】なお、図9はこの第一の実施例におけるテ
ープ弛み防止部材の他の構成を示した斜視図である。図
において、テープ弛み防止部材24は引出ガイド18を
保持する引出アーム23上に搭載してあり、その他の部
分は上記図4で示す構成と同等で同一部分には同一符号
を付けて説明は省略した。よって、このように構成して
もテープ弛み防止部材24がテープ弛み発生を抑制して
プレス傷の発生を防止するので上記同様な動作が可能で
ある。
【0023】次に、図10乃至図11を用いてテープガ
イド機構の第二の実施例について説明する。図10は第
二の実施例を示す平面図、図11は図10のA方向矢視
図である。この実施例の場合も、テープ弛み防止部材2
5を磁気テープ1に押し当てて接触させた場合を示して
おり基本構成は上記第一の実施例と変わらない。よっ
て、第一の実施例と同一部分には同一符号を付けて説明
は省略した。相違点は、図2で示す第一の実施例が、テ
ープ弛み防止部材24を磁気テープ1の非磁性面側、且
つキャプスタン16寄りに配置したのに対し、図10で
示す第二の実施例は、テープ弛み防止部材25を磁気テ
ープ1の磁性面側に、且つ引出ガイド18寄りに、メカ
シャーシ(図示せず)に一体で配置した点、で異なる。
【0024】この第二の実施例の動作を説明する。
【0025】すなわち、テープ弛みの発生状況を説明し
た図5において、磁気テープ1の引出ガイド18寄りの
部分1Rの下端が矢印ロ方向へたわむことによって磁気
テープ1Lの上端が矢印イ方向ヘたわみ、プレス傷を発
生するのであるから、テープ下端の矢印ロ方向ヘの弛み
を抑圧すれば、磁気テープ上端が矢印イ方向へ大きく弛
むのを防止することができる。したがって、引出ガイド
18に近い部分の磁気テープ1Rの矢印ロ方向へのたる
みに対して、それと反対のロ′方向へ押し返すようにテ
ープ弛み防止部材25を配置すれば、磁気テープ1Rの
矢印ロ方向へのテープ弛みの発生が未然に防止でき、そ
の結果、磁気テープ1Lの矢印イ方向へのテープ弛みの
発生を防止できる。また、この動作を、キャプスタン1
6とテ−プ弛み防止部材25と引出ガイド18に張られ
た磁気テープ1のテンション分布状態で考えると、上記
第一の実施例と同様に、テープ弛み防止部材25を磁性
面側から磁気テープ1に押しつけてテープ弛み防止部材
25の前後の磁気テープ1の幅方向テンションを均一に
しているので、テープ弛みの発生を抑制してプレス傷の
発生を防止することができる。
【0026】図12はテープガイド機構の第三の実施例
を示す平面図、図13は図12のA方向矢視図である。
この第三の実施例の場合は、テープ弛み防止部材26を
傾斜させて配置している。上記図10の第二の実施例と
の相違点はこの点のみであり、その他の構成は変わらな
いため、同一部分には同一符号をつけて説明は省略す
る。
【0027】図12において、テープ弛み防止部材26
は、キャプスタン16または引出ガイド18に対して傾
斜した状態で磁気テープ1に押し込まれている。また、
テープ弛み防止部材26は、図13の点線1Tで示すよ
うに、キャプスタン16の下端から引出ガイド18の上
端に向かって走査したテンションの集中方向、に対し
て、垂直な方向に、傾斜して配置されている。このよう
に構成することにより、テープ弛み防止部材26の前後
の磁気テープ1の幅方向テンションを均一にすることが
できるので、上記第二の実施例と同様、テープ弛みの発
生を抑制してプレス傷の発生を防止することができる。
なお、以上述べた第一、第二、第三の実施例は、通常走
行時、テープ弛み防止部材24,25,26を磁気テー
プ1に押し込み、接触させた場合のテープ弛みの発生防
止について説明したものである。
【0028】次に、第四と第五の実施例を用い、通常走
行時はテープ弛み防止部材27,28を磁気テープ1か
ら所定間隔だけ離して配置することで通常走行を可能と
し、テープ弛みが大きくなった時のみ部材と磁気テープ
1を接触させた構成、について説明する。図14はテー
プガイド機構の第四の実施例を示す平面図である。ここ
で、図14で示す構成は、図2で示す第一の実施例とほ
ぼ同等である。異なる点は、図2で示す第一の実施例が
テープ弛み防止部材24を磁気テープ1に押し込んで配
置しているのに対し、図14で示す第四の実施例では、
テープ弛み防止部材27を、キャプスタン16と引出ガ
イド18との間に弛みなく装架された磁気テープ1に対
して、所定の間隔δ(δは、図8においてプレス傷を発
生するテープ弛み量dZ1より十分小さい値)だけ離し
て配置した点、である。したがって、このように構成し
たことにより、通常走行時はテープ弛み防止部材27と
磁気テープ1を接触することなく所定の走行が可能であ
ると共に、キャプスタン16や引出ガイド18の設定バ
ラツキによって走行する磁気テープ1のテープ弛みが大
きくなった場合には、その磁気テープ1Lと、テープ弛
み防止部材27を接触させてテープ弛み量をδ以下に抑
圧するため、プレス傷を発生することなく安定にテープ
走行させることができる。次に、図15を用いて、テー
プガイド機構の第五の実施例について説明する。
【0029】図15は、第五の実施例を示す平面図であ
り基本構成は上記図14の第四の実施例と変わらない。
第五の実施例と第四の実施例の相違点は、図14で示す
第四の実施例が、テープ弛み防止部材27を、非磁性面
側に、且つ、磁気テープ1からδだけ離した位置に配置
しているのに対し、図15で示す第五の実施例では、テ
ープ弛み防止部材28を、磁性面側に、且つ、磁気テー
プ1からδ′だけ離して配置した点である。したがっ
て、磁気テープ1のキャプスタン寄りの部分1Lの上端
弛みが所定値δで、それと反対側の引出ガイド寄りの部
分1Rの下端弛みが所定値δ′であったとき、そのδ′
の量だけ、図15で示すように、テープ弛み防止部材2
8を磁気テープ1から離して配置すれば、走行する磁気
テープ1Rの下端が矢印ロ方向へたわもうとした場合で
も、その磁気テープ1R下端とテ−プ弛み防止部材28
を接触させて磁気テープ1が所定値δ′以上矢印ロ方向
へたわむのを防止することができるため、その結果、キ
ャプスタン寄りの磁気テープ1Lが矢印イ方向へ大きく
たるむのを防止することができ、上記第四の実施例同
様、プレス傷の発生を防止することができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、磁
気記録再生装置において、キャプスタンと引出ガイドと
の間に架張された磁気テープにテープ弛み防止部材を押
しつけて接触させ、部材の前後のテープ上下端のテンシ
ョン分布を均一として弛みの発生を抑制する構成、ある
いは、通常走行時は磁気テープと接触することなく、所
定の弛みが生じた場合にのみ磁気テープとテープ弛み防
止部材とを接触させて弛みを所定値以下に抑圧する構
成、としたので、キャプスタンとその近傍のテープガイ
ドとの間でテープ弛みが発生するのを防止することがで
き、弛んだテープがキャプスタンとピンチローラに巻き
込まれてプレス傷が発生するのを防止する、磁気記録再
生装置のテープガイド機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録再生装置の概略構成を示す平面図。
【図2】テープガイド機構の第一の実施例を拡大して示
す平面図。
【図3】図2のA方向矢視図。
【図4】図2の斜視図。
【図5】テープ弛みの発生状況を示す説明図。
【図6】図5のA方向矢視図。
【図7】テープ弛み発生のピーク点位置を示す変形特性
図。
【図8】テープ弛み量とプレス傷の関係を示す特性図。
【図9】テープガイド機構の第一の実施例においてテー
プ弛み防止部材の他の構成を示す斜視図。
【図10】テープガイド機構の第二の実施例を示す平面
図。
【図11】図10のA方向矢視図。
【図12】テープガイド機構の第三の実施例を示す平面
図。
【図13】図12のA方向矢視図。
【図14】テープガイド機構の第四の実施例を示す平面
図。
【図15】テープガイド機構の第五の実施例を示す平面
図。
【符号の説明】
24,25,26,27,28…テープ弛み防止部材、 1…磁気テープ、 4…巻取側リール、 16…キャプスタン、 17…ピンチローラ、 18…引出ガイド(テープガイド)、 18a…引出ガイドの上フランジ、 18b…引出ガイドの下フランジ、 19…メカシャーシ、 20…テープガイド機構、 21…キャプスタンモータ、 23…引出アーム、 28…ピンチローラアーム、 29…キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 奈緒子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 布施 健二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 滝田 耕平 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 田中 良幸 茨城県勝田市大字稲田1410番地株式会社日 立製作所東海工場内 (72)発明者 斎藤 裕典 茨城県勝田市大字稲田1410番地株式会社日 立製作所東海工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性面と非磁性面を有する磁気テープ
    (1)と、 該磁気テープ(1)を挟持して正逆両方向へ駆動するキ
    ャプスタン(16)およびピンチローラ(17)と、 上記磁気テープ(1)の正方向駆動時に上記キャプスタ
    ン(16)およびピンチローラ(17)から送り出され
    た磁気テープ(1)を巻取るための巻取リール(4)
    と、 上記キャプスタン(16)と巻取リール(4)との間の
    走行路上に配置され、磁気テープ(1)の走行高さを規
    制するためのフランジ(18a,18b)を有したテー
    プガイド(18)と、を備えた磁気記録再生装置におい
    て、 上記キャプスタン(16)と上記テープガイド(18)
    との間に架張された磁気テープ(1)の少なくともテー
    プ送りモ−ド切り替え時に生じるテープ弛みに対して、
    該磁気テープ(1)と接触する位置に少なくとも一つ以
    上のテープ弛み防止部材(24,25,26,27,2
    8)を設けた構成、としたことを特徴とする、磁気記録
    再生装置のテープガイド機構。
  2. 【請求項2】上記テープ弛み防止部材(24,25,2
    6)は、上記キャプスタン(16)と上記テープガイド
    (18)との間に架張された磁気テープ(1)が正方向
    あるいは逆方向に通常に駆動される場合、該磁気テープ
    (1)に接触する構成である、請求項1に記載の磁気記
    録再生装置のテープガイド機構。
  3. 【請求項3】上記テープ弛み防止部材(27,28)
    は、上記キャプスタン(16)と上記テープガイド(1
    8)との間に架張された磁気テープ(1)が正方向ある
    いは逆方向に通常に駆動される場合は、該磁気テ−プ
    (1)に接触することなく、かつ、上記磁気テープ
    (1)の厚さ方向に所定の弛みを生じた場合に上記磁気
    テープ(1)と接触する構成である、請求項1に記載の
    磁気記録再生装置のテープガイド機構。
  4. 【請求項4】上記テープ弛み防止部材(24,27)
    は、上記キャプスタン(16)と上記テープガイド(1
    8)の間の走行路の中間点より、キャプスタン(16)
    寄りに配置され、上記磁気テープ(1)の非磁性面側に
    接触する構成である、請求項1、2または3に記載の磁
    気記録再生装置のテープガイド機構。
  5. 【請求項5】上記テ−プ弛み防止部材(25,26,2
    8)は、上記キャプスタン(16)と上記テ−プガイド
    (18)との中間点より、テ−プガイド(18)寄りの
    位置に配置され、上記磁気テープ(1)の磁性面側に接
    触する構成である、請求項1、2または3に記載の磁気
    記録再生装置のテープガイド機構。
  6. 【請求項6】上記テープ弛み防止部材(26)は、シャ
    ーシ(19)に対して傾斜させた構成である、請求項
    1、2、または5に記載の磁気記録再生装置のテープガ
    イド機構。
  7. 【請求項7】上記テープ弛み防止部材(26)は、磁気
    テープ(1)の張力の集中方向(1T)に対して略垂直
    な方向に傾斜させた構成である、請求項1、2、5また
    は6に記載の磁気記録再生装置のテープガイド機構。
  8. 【請求項8】上記テープ弛み防止部材(24,25,2
    6,27,28)は、円筒状部材で構成される、請求項
    1、2、3、4、5、6または7に記載の磁気記録再生
    装置のテープガイド機構。
  9. 【請求項9】上記テープ弛み防止部材(24,27)
    は、上記ピンチローラ(17)を保持するピンチローラ
    アーム(28)上に搭載した構成である、請求項1、
    2、3、4または8に記載の磁気記録再生装置のテープ
    ガイド機構。
  10. 【請求項10】上記テープ弛み防止部材(24,27)
    は、上記テープガイド(18)を保持する引出ア−ム
    (23)上に搭載した構成である、請求項1、2、3、
    4または8に記載の磁気記録再生装置のテープガイド機
    構。
  11. 【請求項11】上記テープ弛み防止部材(25,26,
    28)は、上記キャプスタン(16)に連結したキャプ
    スタンモータ(21)上に搭載した構成である、請求項
    1、2、3、5、6、7または8に記載の磁気記録再生
    装置のテープガイド機構。
JP3114362A 1991-05-20 1991-05-20 磁気記録再生装置のテープガイド機構 Pending JPH0581743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3114362A JPH0581743A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 磁気記録再生装置のテープガイド機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3114362A JPH0581743A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 磁気記録再生装置のテープガイド機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0581743A true JPH0581743A (ja) 1993-04-02

Family

ID=14635825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3114362A Pending JPH0581743A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 磁気記録再生装置のテープガイド機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0581743A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0745989B1 (en) A loading post holding device
US3863853A (en) Endless magnetic tape cartridge
JPH0581743A (ja) 磁気記録再生装置のテープガイド機構
JP3541556B2 (ja) 磁気記録再生装置
US5808827A (en) Tape loading mechanism
US5784229A (en) Driving apparatus in which a distance between a first flange and a second flange of a tape guide is larger than a distance between a first flange and a second flange of a take-up reel
US5036412A (en) Magnetic recording and reproducing apparatus with single inclining post
JP2778280B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH11219554A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0337164Y2 (ja)
KR0113203Y1 (ko) 자기기록재생기의 테이프 고속 주행장치
JP2658588B2 (ja) 磁気記録再生装置
KR100279597B1 (ko) 자기기록재생기의 테이프주행장치
KR940004537Y1 (ko) Vcr의 테이프 주행 안내장치
JPH0536169A (ja) 磁気記録再生装置のテープ走行機構
KR200152805Y1 (ko) 테이프의 손상을 방지하기 위한 가이드 폴
KR100545387B1 (ko) 자기기록재생기의 주행 시스템
JPH03224155A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0378151A (ja) 磁気記録再生装置のテープガイド機構
KR940003067Y1 (ko) 자기기록 재생기의 슬랜트 로울러암 압착장치
JPH05314604A (ja) テープローディング機構と記録再生装置
JPS61217956A (ja) 磁気記録再生装置
JPH06111432A (ja) テープ案内装置
JPS6098543A (ja) Vtrの磁気テ−プ頭出し機構
JPH09198745A (ja) ビデオカセットレコーダ用のキャプスタンモータ組立体