JPH097209A - 光ヘッド - Google Patents

光ヘッド

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JPH097209A
JPH097209A JP7157402A JP15740295A JPH097209A JP H097209 A JPH097209 A JP H097209A JP 7157402 A JP7157402 A JP 7157402A JP 15740295 A JP15740295 A JP 15740295A JP H097209 A JPH097209 A JP H097209A
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light
core
clad
coupler
type waveguide
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Tsuyoshi Nagano
強 長野
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/123Integrated head arrangements, e.g. with source and detectors mounted on the same substrate
    • G11B7/124Integrated head arrangements, e.g. with source and detectors mounted on the same substrate the integrated head arrangements including waveguides

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は薄型化が容易でスラブ型導波路と光
電変換手段の相対精度が良く、光利用率が高くてノイズ
が小さく、フォーカス誤差信号とトラック誤差信号が混
信しない光ヘッドを提供することを目的とする。 【構成】 スラブ型導波路2は、フォトダイオード9の
電極が直接接合される配線2dを備えているため、スラ
ブ型導波路2とフォトダイオード9の高い相対精度を実
現し、さらに、レーザダイオード1と有限系レンズ7を
搭載することで、薄い光ヘッドを実現する。スラブ型導
波路2のコア2cには、入力ホログラムカプラ5と出力
ホログラムカプラ6が形成されている。コア2aを導波
した光は、出力ホログラムカプラ4でデカップルされ
る。光ディスク8で反射された光は入力ホログラムカプ
ラ5でコア2cに結合され、出力ホログラムカプラ6で
デカップルされてフォトダイオード9に入射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクや光カード等
の光記録媒体に情報信号を記録し、また光記録媒体から
既記録信号を再生する光ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、光ディスクや光カード等の光記
録媒体に情報信号を記録し、また光記録媒体から既記録
信号を再生する、従来の光ヘッドの一例の構成図を示
す。この従来の光ヘッドは特開平2−46536号公報
に開示された光ピックアップ装置で、図6(a)は断面
図、同図(b)は光導波路の平面図を示す。
【0003】図6(a)において、半導体レーザ111
から出射された光は、集束レンズ113で光ディスク1
14に集光される。光ディスク114で反射された光
は、集束レンズ113を透過して入力グレーティングカ
プラ115に入射され、これにより光導波路116に結
合される。光導波路116を導波した光は、出力グレー
ティングカプラ117で光導波路116からデカップル
され、受光素子118で検出される。
【0004】図6(b)に示すように、入力グレーティ
ングカプラ115の領域115a、115b、115
c、115dで結合された光は、それぞれ導波光119
a、119b、119c、119dとなり、それぞれ出
力グレーティングカプラ117の領域117a、117
b、117c、117dでデカップルされる。
【0005】図6(a)に示す受光素子118は、受光
部118a、118b、118c、118dで構成され
ており、それぞれ領域117a、117b、117c、
117dでデカップルされた光を検出する。半導体レー
ザ111と受光素子118は、マウント120とキャッ
プ121と透明基板112で構成されるパッケージに気
密封止される。
【0006】半導体レーザ111の発光点に点光源を置
き、この点光源から出射された光と光導波路116を導
波する光を干渉させると、光導波路116に干渉縞を生
成する。領域115aと115dは、半導体レーザ11
1の発光点の直後に置いた点光源からの出射光と光導波
路116の導波光による干渉縞を誘電体の凹凸で置き換
えたものであり、領域115bと115cは、半導体レ
ーザ111の発光点の直前に置いた点光源からの出射光
と光導波路116の導波光による干渉稿を誘電体の凹凸
で置き換えたものである。
【0007】光ディスク114が集束レンズ113の集
光点よりも集束レンズ113から遠ざかると、光ディス
ク114で反射された光の集光点は、半導体レーザ11
1の発光点の前にずれるため、領域115bと115c
の結合効率が高まり、逆に、光ディスク114が集束レ
ンズ113の集光点よりも集束レンズ113に近づく
と、光ディスク114で反射された光の集光点は、半導
体レーザ111の発光点の後にずれるため、領域115
aと115dの結合効率が高まる。
【0008】ゆえに、受光部118a、118b、11
8c、118dで検出される信号を、それぞれ信号S1
18a、S118b、S118c、S118dとする
と、フォーカス誤差信号は(S118a−S118b−
S118c+S118d)なる演算式から生成される。
また、トラック誤差信号は、(S118a−S118b
+S118c−S118d)なる演算式から生成され
る。
【0009】次に、図6の入力グレーティングカプラ1
15における光の入出力について図7と共に説明する。
図7(a)〜(d)において、半導体レーザ111から
出射されて空気側から光導波路116に入射する光の波
数ベクトルをαa、その入射角をθaで表し、光ディスク
114で反射されて図7(a)の屈折率nの透明基板1
12側から光導波路116に入射する光の波数ベクトル
をαb、その入射角をθbで表すものとすると、スネルの
法則により |αa|sinθa=|αb|sinθb (1) が成り立つ。
【0010】また、入力グレーティングカプラ115の
格子ベクトルをKで表し、光導波路116を導波する光
の伝搬定数ベクトルをβで表すと、光ディスク114で
反射された光を光導波路116に結合させるため、図7
(b)に示すように |K|=|β|+|αb|sinθb (2) が成り立つ。ここで、(1)式及び(2)式中、光の波
数ベクトルαa、αbと格子ベクトルKは次式で表され
る。
【0011】
【数1】 ただし、λは真空における光の波長、πは円周率、Λは
入力グレーティングカプラ115の格子間隔である。
【0012】ゆえに、(1)式と(2)式より |K|−|αa|sinθa=|β| (3a) |K|−|β|=|αb|sinθb (3b) |K|−|β|=|αa|sinθa (3c) が成り立つ。これにより、入力グレーティングカプラ1
15は、図7(c)に示すように半導体レーザ111か
ら出射された光を光導波路116に結合し、図7(d)
に示すように光導波路116を導波する光を空気側と透
明基板112側に結合する。
【0013】図8は従来の光ヘッドの他の例の構成図を
示す。この従来の光ヘッドは、光メモリシンポジウム’
92論文集109頁から110頁までに記載された光集
積ディスクピックアップである。
【0014】図8において、半導体レーザ122から出
射された光は、光ファイバ123で光集積回路124に
結合される。光集積回路124を導波した光は、グレー
ティングカプラ125で光集積回路124からデカップ
ルされ、光ディスク114に集光される。光ディスク1
14で反射された光は、入射光路を逆進してグレーティ
ングカプラ125で光集積回路124に結合される。光
集積回路124を導波した光は、ツインビームスプリッ
タ126で2光束に分岐され、受光部127で検出され
る。フォーカス誤差信号とトラック誤差信号は、それぞ
れ、ダブルナイフエッジ法とプッシュプル法で検出され
る。
【0015】光集積回路124は、シリコン基板上に二
酸化シリコンのバッファ層を形成して受光部127を形
成し、#7059ガラスによる導波層を堆積し、グレー
ティングカプラ125とツインビームスプリッタ126
をSi−N膜でパターン化して形成し、更に二酸化シリ
コンのカバー層を堆積したものである。
【0016】図9は従来の光ヘッドの更に他の例の構成
図を示す。この従来の光ヘッドは、アプライド・フィジ
クス・レターズ(Applied Physics Letters,29,5,p.303
〜p.304)に記載されたグレーティングカプラをビーム
スプリッタに用いた光ヘッドである。半導体レーザ12
8から出射された光は、光導波路129に直接結合され
る。光導波路129を導波した光は、集束レンズ130
で光ディスク114に集光される。光ディスク114で
反射された光は、集束レンズ130で光導波路129に
結合される。光導波路129を導波した光は、グレーテ
ィングカプラ131で光導波路129からデカップルさ
れ、受光素子132で検出される。
【0017】透明基板273と光導波路129は、それ
ぞれ、ポリメチルメタクリレートとニトロセルロースが
材料として用いられ、グレーティングカプラ131は、
アルゴンイオンビームによるエッチングで形成される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図6に示し
た従来の光ヘッドでは、透明基板112と対向するマウ
ント120に半導体レーザ111と受光素子118を実
装するため、薄型化が困難で、半導体レーザ111を基
準として光導波路116や受光素子118を固定するた
め、光導波路116と受光素子118の相対精度が悪い
という課題があった。
【0019】また、図6に示した従来の光ヘッドでは、
図7(a)に示したように半導体レーザ111から光デ
ィスク114に向かう光の一部が光導波路116に結合
され、さらに、光導波路116を導波する光の一部が空
気側と透明基板112側に結合されるため、迷光を生
じ、光利用率が低くてノイズが大きいという課題があ
る。
【0020】また、図8に示した従来の光ヘッドは、光
ディスク114の反射光を別々の方向に導波する光に分
割できず、含まれる2次元情報を情報毎に分別せずにそ
のまま1次元情報に圧縮してしまう。また、グレーティ
ングカプラ125が入出力を兼ねているため、光ディス
ク114で反射された光に含まれる情報が圧縮されて、
フォーカス誤差信号とトラック誤差信号が混信したり、
光利用率が低くてノイズが大きいという課題がある。さ
らに、出力光の空間強度分布をガウシアンにするために
結合効率を連続的に変えており、入力光を十分に結合さ
せられない。
【0021】更に、図9に示した従来の光ヘッドでは、
グレーティングカプラ131が矩形でなくブレーズ形で
あるため、光導波路129を+z方向に導波する光は、
ほとんど透明基板273側だけに結合させ、−z方向に
導波する光は、ほとんど空気側だけに結合させる。ゆえ
に、光ディスク114で反射された光は、ほとんど受光
素子132に導かれるものの、半導体レーザ128から
出射された光は、ほとんど集束レンズ130に導かれな
いという問題がある。
【0022】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
薄型化が容易でスラブ型導波路と光電変換手段の相対精
度が良い光ヘッドを提供することを目的とする。
【0023】また、本発明の他の目的は、光利用率が高
くてノイズが小さい光ヘッドを提供することにある。
【0024】更に、本発明の他の目的は、フォーカス誤
差信号とトラック誤差信号が混信しない光ヘッドを提供
することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の光ヘッドは、光発生手段と、第1
のコアと第2のコアがクラッドの各々の反対側面に形成
されたスラブ型導波路と、光発生手段から出射され、第
2のコアを導波した光をデカップルさせる、スラブ型導
波路に設けられた出力結合器と、出力結合器でデカップ
ルされ、クラッドと第1のコアを透過した光を光記録媒
体に集光させるレンズと、光記録媒体で反射され、レン
ズで取り込まれた光を第1のコアに結合させる、スラブ
型導波路に設けられた入力結合器と、入力結合器で結合
され、第1のコアを導波した光を検出する光電変換手段
とを有する構成としたものである。
【0026】また、請求項2記載の発明は、光発生手段
と、コアが第1のクラッドと第2のクラッドに挟まれた
スラブ型導波路と、光発生手段から出射され、スラブ型
導波路を、第1のクラッド、コア、第2のクラッドの順
に透過した光を光記録媒体に集光させるレンズと、光記
録媒体で反射され、レンズで取り込まれた光をコアに結
合させる、光発生手段から出射されて第1のクラッドを
透過した光の波数ベクトルをα1、光記録媒体で反射さ
れて第2のクラッドを透過した光の波数ベクトルを
α2、第1のコアを導波する光の伝搬定数ベクトルをβ
とそれぞれ表したとき、 K≠−α1−β K=α2−β なる関係を同時に満足する格子ベクトルKをもつボリュ
ームホログラムである、スラブ型導波路に設けられた入
力結合器と、入力結合器で結合され、コアを導波した光
を検出する光電変換手段とを有することを特徴とする。
【0027】また、請求項3記載の発明は、前記目的の
達成のために、光発生手段と、コアが第1のクラッドと
第2のクラッドに挟まれたスラブ型導波路と、光発生手
段から出射され、スラブ型導波路を、第1のクラッド、
コア、第2のクラッドの順に透過した光を光記録媒体に
集光させるレンズと、光記録媒体で反射され、レンズで
取り込まれた光をコアに結合させる、スラブ型導波路に
設けられた入力結合器と、入力結合器で結合され、コア
を導波した光をデカップルさせる、スラブ型導波路に設
けられた出力結合器と、出力結合器でデカップルされた
光を検出する光電変換手段と、光電変換手段を接合す
る、スラブ型導波路に設けられた配線とを有する構成と
したものである。
【0028】更に、請求項4記載の発明は、前記目的達
成のため、光発生手段と、コアが第1のクラッドと第2
のクラッドに挟まれたスラブ型導波路と、光発生手段か
ら出射され、コアを導波した光を光記録媒体に集光させ
るレンズと、光記録媒体で反射され、レンズで取り込ま
れ、コアを導波した光をデカップルさせる、コアからデ
カップルされて第1のクラッドを透過する光の波数ベク
トルをα1、コアからデカップルされて第2のクラッド
を透過する光の波数ベクトルをα2、第1のコアを導波
する光の伝搬定数ベクトルをβとそれぞれ表したとき、 K≠−α1+β K=α2+β なる関係を同時に満足する格子ベクトルKをもつボリュ
ームホログラムである、スラブ型導波路に設けられた出
力結合器と、出力結合器でデカップルされた光を検出す
る光電変換手段とを有する構成としたものである。
【0029】ここで、請求項4記載のスラブ型導波路に
光電変換手段を接合する配線を設けることが、光電変換
手段の実装に自由度を持たせられるので、薄型化ができ
望ましい。
【0030】
【作用】本発明の請求項1に係る光ヘッドは、光記録媒
体で反射された光を第1のコアに結合する入力結合器
と、光発生手段から出射されて第2のコアを導波する光
を入力結合器に導く出力結合器が別々であるため、光記
録媒体で反射された光を別々の方向に導波する光に分割
でき、光記録媒体で反射された光に含まれる2次元情報
を情報毎に分割して、1次元情報に圧縮できる。また、
入出力は、光記録媒体で反射された光を第1のコアに結
合する入力結合器と、光発生手段から出射されて第2の
コアを導波する光を入力結合器に導く出力結合器が別々
であるため、それぞれで結合効率の分布を最適化でき
る。
【0031】次に、本発明の請求項2に係る光ヘッドの
作用につき説明するに、この光ヘッドの入力結合器にお
ける光の入出力は図4に示される。すなわち、本発明で
は、入力結合器が図4(a)に45で示すように、第1
のクラッド42と第1のコア43と第2のクラッド44
で構成されるスラブ型導波路に形成されており、光発生
手段から出射されて第1のクラッド42を透過する光の
波数ベクトルをα1、光記録媒体で反射されて第2のク
ラッド44を透過する光の波数ベクトルをα2、第1の
コアを導波する光の伝搬定数ベクトルをβとしたとき、
入力結合器45は次式を同時に満足する格子ベクトルK
を有する。
【0032】 K≠−α1−β (4) K=α2−β (5) ここで、波数ベクトルα1、α2と、格子ベクトルKは次
式で表される。
【0033】
【数2】 ただし、λは真空における光の波長、πは円周率、Λは
入力結合器45の格子間隔、n1、n2はクラッド51、
53の屈折率である。(5)式を書き改めると β=α2−K (6) であるため、光記録媒体で反射された光は、図4(b)
に示すように第2のクラッド側からコアに結合される。
【0034】また、(4)式を書き改めると α1+K≠−β (7) であり、また、明らかに次式が成立する。
【0035】 α1+K≠β (8) α1−K≠±β (9) ゆえに、光発生手段から出射された光は、図4(c)に
示すように第1のクラッド側からコアに結合されない。
(5)式から明らかに β±K≠−α2 (10) であり、また、(4)式から β+K≠−α1 (11) であり、さらに、明らかに、 β−K≠−α1 (12) である。ゆえに、コア43を導波する光は、図4(d)
に示すように第1のクラッド側にも第2のクラッド側に
も結合されない。
【0036】次に、本発明の請求項4に係る光ヘッドの
作用について説明する。図5はこの光ヘッドの出力結合
器における光の入出力を示す。図5(a)に示すように
本発明の光ヘッドにおける出力結合器54は、第1のク
ラッド51とコア52と第2のクラッド53で構成され
るスラブ型導波路に形成されており、コア52を導波す
る光発生手段から出射された光を透過し、あるいは回折
する。
【0037】ここで、コア52からデカップルされて第
1のクラッド51を透過する光の波数ベクトルをα1
コア52からデカップルされて第2のクラッド53を透
過する光の波数ベクトルをα2、コア52を光発生手段
から光記録媒体に導波する光の伝搬定数ベクトルをβと
したとき、出力結合器54は次式を同時に満足する。
【0038】 K≠−α1+β (13) K=α2+β (14) ここで、波数ベクトルα1、α2、格子ベクトルKは数2
に示した式と同一である。(14)式を書き改めると α2=−β+K (15) であるため、光記録媒体で反射された光は、図5(b)
に示すようにコアから第2のクラッドに結合される。
【0039】また、(14)式から明らかに β±K≠α2 (16) であり、また(13)式を書き改めると β−K≠α1 (17) であり、また、明らかに次式が成立する。
【0040】 β+K≠α1 (18) ゆえに、コアを光発生手段から光記録媒体に導波する光
は、図5(c)に示すように第1のクラッド側にも第2
のクラッド側にも結合されない。更に、(14)式から −β+K≠α1 (19) であり、さらに、明らかに、 −β−K≠−α1 (20) である。ゆえに、コア52を光記録媒体から光発生手段
に導波する光は、図5(b)に示すように第1のクラッ
ド側に結合されない。
【0041】
【実施例】次に、本発明の各実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明になる光ヘッドの第1実施
例の構成図を示す。図1(a)は光ヘッドの断面図、同
図(b)はフォトダイオード9の平面図、同図(c)は
スラブ型導波路2の平面図を示す。図1(a)に示すよ
うに、本実施例は、光発生手段であるレーザダイオード
1と、スラブ型導波路2と、入力ホログラムカプラ3及
び5と、出力ホログラムカプラ4及び6と、光記録媒体
の一例としての光ディスク8に光を集光する有限系レン
ズ7と、反射光を受光して光電変換するフォトダイオー
ド9とより大略構成されている。
【0042】入力ホログラムカプラ5は、クラッド2b
と、コア2cと、コア2cと有限系レンズ7との間のク
ラッドに相当する空気層とからなるスラブ型導波路に形
成された入力結合器である。また、出力ホログラムカプ
ラ4は、入力ホログラムカプラ5にレーザダイオード1
からの光を導く出力結合器である。
【0043】スラブ型導波路2は、両面を光学研磨した
合成石英の板であるクラッド2bの片面にフォトリソグ
ラフィでフォトレジストのパターンを形成し、チタンと
白金と金を蒸着する第1の工程と、リフトオフで配線2
dを形成する第2の工程と、配線2dが隠れるように遮
蔽板で覆いながらクラッド2bの両面にカルコゲナイド
を蒸着してコア2aとコア2cを形成する第3の工程
と、干渉縞をコンピュータで求め、それをコア2aとコ
ア2cに電子ビームで描画して入力ホログラムカプラ3
と出力ホログラムカプラ4と入力ホログラムカプラ5と
出力ホログラムカプラ6を形成する第4の工程により作
製される。
【0044】このスラブ型導波路2を用いた本実施例の
光ヘッドは、ヒートシンク10に融着されたレーザダイ
オード1を配線2dに導電性接着剤11で実装し、レー
ザダイオード1と配線2dをボンディングワイヤ12で
結線し、フォトダイオード9の電極9gと配線2dを導
電性接着剤11で結合し、配線2dとフレキシブル基板
27を導電性接着剤11で結合し、有限系レンズ7をコ
ア2cに紫外線硬化樹脂14で接着して作製される。
【0045】スラブ型導波路2は、電極9gが直接接合
される配線2dを備えているため、スラブ型導波路2と
フォトダイオード9の高い相対精度を実現し、さらに、
レーザダイオード1と有限系レンズ7を搭載すること
で、薄い光ヘッドを実現する。
【0046】また、このスラブ型導波路2のコア2cに
は、図1(c)にその平面図を示すように、入力ホログ
ラムカプラ5と出力ホログラムカプラ6が形成されてい
る。入力ホログラムカプラ5は、領域5a、5b、5
c、5dで構成され、出力ホログラムカプラ6は、領域
6a、6b、6c、6dで構成される。
【0047】更に、フォトダイオード9は図1(b)の
平面図に示すように、両端に光電変換部9a及び9fが
配置され、それらの間に光電変換部9b〜9eが配置さ
れそれぞれに電極9gが接続された構成である。前記領
域5aでコア2cに結合された光は領域6aでデカップ
ルされ、フォトダイオード9の光電変換部9aで検出さ
れ、領域5b、5c、5dで結合された光は、それぞれ
領域6b、6c、6dでデカップルされ、それぞれ光電
変換部9bと9c、9dと9e、9fで検出される。
【0048】次に、本実施例の動作について説明する。
図1(a)のレーザダイオード1から出射された光はク
ラッド2bを透過し、入力ホログラムカプラ3でコア2
aに結合される。すなわち、入力ホログラムカプラ3
は、レーザダイオード1から出射された光とコア2aを
−x方向(図1(a)の左方向)に導波する光がコア2
aに生成する干渉縞をボリュームホログラムとしてコア
2aに記録したものであり、レーザダイオード1から出
射された光が入射すると、コア2aを−x方向に導波す
る光を再生する。
【0049】このようにしてコア2aを導波した光は、
出力ホログラムカプラ4でデカップルされる。出力ホロ
グラムカプラ4は、コア2aを−x方向に導波する光と
有限系レンズ7の物点から発散する光がコア2aに生成
する干渉縞をボリュームホログラムとしてコア2aに記
録したものであり、コア2aを−x方向に導波する光が
入射すると、有限系レンズ7の物点から発散する光と同
じ方向に進む光を再生する。なお、出力ホログラムカプ
ラ4は、屈折率変化のデューティを変調することで、結
合効率を−x方向に増加させており、出力光の空間強度
分布をガウシアン分布にしている。
【0050】出力ホログラムカプラ4から再生された光
はクラッド2bとコア2cを透過し、更に有限系レンズ
7で光ディスク8に集光された後反射される。光ディス
ク8で反射された光は入射光路を逆向きに進み、入力ホ
ログラムカプラ5でコア2cに結合される。
【0051】入力ホログラムカプラ5は、有限系レンズ
7の物点に収束する光とコア2cを−x方向に導波する
光がコア2cに生成する干渉縞をコア2cにボリューム
ホログラムとして記録したものであり、有限系レンズ7
の物点に収束する光が入射すると、コア2cを−x方向
に導波する光を再生する。
【0052】このようにして再生されてコア2cを導波
した光ディスク8からの反射光は、出力ホログラムカプ
ラ6でデカップルされる。出力ホログラムカプラ6は、
コア2cを−x方向に導波する光と+y方向に進むコリ
メート光がコア2cに生成する干渉縞をコア2cにボリ
ュームホログラムとして記録したものであり、コア2c
を−x方向に導波する光が入射すると、+y方向に進む
コリメート光を再生するからである。
【0053】出力ホログラムカプラ6でデカップルされ
た光ディスク8からの反射光は、フォトダイオード9に
入射される。フォトダイオード9は入射光を電気信号に
変換し、得られた電気信号を図1(b)の電極9g及び
同図(c)のクラッド2b上に設けられた配線2dをそ
れぞれ介してフレキシブル基板27を通して図示しない
電気回路に供給して後述のフォーカス誤差信号やトラッ
ク誤差信号を生成させる。
【0054】ここで、図1(c)に示す入力ホログラム
カプラ5の領域5aでコア2cに結合された光ディスク
8からの反射光は、出力ホログラムカプラ6の領域6a
でデカップルされ、フォトダイオード9の光電変換部9
aで検出される。同様に、入力ホログラムカプラ5の領
域5b、5c、5dで結合された光は、それぞれ出力ホ
ログラムカプラ6の領域6b、6c、6dで別々にデカ
ップルされた後、フォトダイオード9の光電変換部9b
と9c、9dと9e、9fによりそれぞれ検出される。
【0055】フォトダイオード9は、光ディスク8が有
限系レンズ7の集光点にあるときに、光ディスク8で反
射された光が光電変換部9bと9cの分割線と9dと9
eの分割線に集光するように設けられている。これによ
り、光電変換部9a、9b、9c、9d、9e、9fに
より光電変換されて得られる電気信号を、それぞれ信号
S9a、S9b、S9c、S9d、S9e、S9fとす
ると、フォーカス誤差信号は(S9b−S9c−S9d
+S9e)なる演算式により生成され、トラック誤差信
号は(S9a−S9f)なる演算式により生成される。
【0056】本実施例における入力ホログラムカプラ5
は、フォーカス誤差信号の検出に用いる領域5bおよび
5cとトラック誤差信号の検出に用いる領域5aおよび
5dに分割されているため、フォーカス誤差信号とトラ
ック誤差信号が混信しない。また、入力ホログラムカプ
ラ5は、屈折率変化のデューティが一定であり、結合効
率が一様に高く、入力光をほとんど結合させる。
【0057】また、本実施例における入力ホログラムカ
プラ5は、クラッド2bの屈折率と空気の屈折率が異な
るため、有限系レンズ7の物点から発散する光が入射し
ても、コア2cを+x方向に導波する光を再生しない。
さらに、入力ホログラムカプラ5は、ボリュームホログ
ラムであるため、コア2cを−x方向に導波する光をク
ラッド2b側にも空気側にも漏らさないという特長があ
る。
【0058】次に、本発明の光ヘッドの第2実施例につ
いて説明する。図2は本発明になる光ヘッドの第2実施
例の構成図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。図2(a)は光ヘ
ッドの断面図、同図(b)はフォトダイオードの平面
図、同図(c)はスラブ型導波路の平面図を示す。図2
(a)に示すように、本実施例は、光発生手段であるレ
ーザダイオード21と、スラブ型導波路23と、出力ホ
ログラムカプラ24と入力ホログラムカプラ25と、有
限系レンズ7と、反射光を受光して光電変換するフォト
ダイオード26とより大略構成されている。
【0059】入力ホログラムカプラ25は、前記第1の
クラッドに相当するクラッド23bと、前記第1のコア
に相当するコア23cと、コア23cと有限系レンズ7
との間の前記第2のクラッドに相当する空気層とからな
るスラブ型導波路に形成された入力結合器である。ま
た、出力ホログラムカプラ24は、入力ホログラムカプ
ラ25にレーザダイオード1からの光を導く出力結合器
である。
【0060】スラブ型導波路23は、両面を光学研磨し
た合成石英の板であるクラッド23bの両面にカルコゲ
ナイドを蒸着してコア23aとコア23cを形成する第
1の工程と、干渉縞をコンピュータで求め、それをコア
23aとコア23cに電子ビームで描画して出力ホログ
ラムカプラ24と入力ホログラムカプラ25を形成する
第2の工程により作製される。
【0061】このスラブ型導波路23を用いた第2実施
例の光ヘッドは、スラブ型導波路23に、有限系レンズ
7を紫外線硬化樹脂28で接着し、フレキシブル基板2
7が取り付けられたフォトダイオード26とレーザダイ
オード21が取り付けられた光ファイバ22を紫外線硬
化樹脂28で接着して作製される。
【0062】また、このスラブ型導波路23のコア23
cには、図2(c)にその平面図を示すように、入力ホ
ログラムカプラ25が形成されている。入力ホログラム
カプラ25は、領域25a、25b、25c、25dで
構成される。更に、フォトダイオード26は図2(b)
の平面図に示すように、両端に光電変換部26a及び2
6fが配置され、それらの間に光電変換部26b〜26
eが配置され、また電極26gが配置された構成であ
る。
【0063】領域25aでコア23cに結合された光
は、フォトダイオード26の光電変換部26aで検出さ
れ、領域25b、25c、25dで結合された光は、そ
れぞれ、光電変換部26bと26c、26dと26e、
26fで検出される。
【0064】次に、本実施例の動作について説明する。
図2(a)において、レーザダイオード21から出射さ
れた光は、光ファイバ22を介してコア23aに結合さ
れる。コア23aを導波した光は、出力ホログラムカプ
ラ24でデカップルされる。
【0065】すなわち、出力ホログラムカプラ24は、
コア23aを−x方向(図2(a)中、左方向)に導波
する光と有限系レンズ7の物点から発散する光がコア2
3aに生成する干渉縞をボリュームホログラムとしてコ
ア23aに記録したものであり、コア23aを−x方向
に導波する光が入射すると、有限系レンズ7の物点から
発散する光と同じ方向に進む光を再生する。なお、出力
ホログラムカプラ24は、屈折率変化のデューティを変
調することで、結合効率を−x方向に増加させており、
出力光の空間強度分布を均一にする。
【0066】このようにして、出力ホログラムカプラ2
4でデカップルされた、レーザダイオード21から出射
された光は、クラッド23bとコア23cを透過し、有
限系レンズ7で光ディスク8に集光された後反射され
る。
【0067】光ディスク8で反射された光は、上記の入
射光路を逆向きに進み、入力ホログラムカプラ25でコ
ア23cに結合される。入力ホログラムカプラ25は、
有限系レンズ7の物点に収束する光とコア23cを−x
方向に導波する光がコア23cに生成する干渉縞をコア
23cにボリュームホログラムとして記録したものであ
り、有限系レンズ7の物点に収束する光が入射すると、
コア23cを−x方向に導波する光を再生する。
【0068】このようにして入力ホログラムカプラ25
によりコア23cを導波した光は、直接フォトダイオー
ド26で受光されて光電変換される。フォトダイオード
26で光電変換された信号は、フレキシブル基板27で
図示しない電気回路に接続される。
【0069】フォトダイオード26は、光ディスク8が
有限系レンズ7の集光点にあるときに、光ディスク8で
反射された光が図2(b)に示した光電変換部26bと
26cの分割線と26dと26eの分割線に集光するよ
うに設けられている。これにより、光電変換部26a、
26b、26c、26d、26e、26fで光電変換し
て得られた電気信号を、それぞれ信号S26a、S26
b、S26c、S26d、S26e、S26fとする
と、フォーカス誤差信号は、(S26b−S26c−S
26d+S26e)なる演算式により生成され、トラッ
ク誤差信号は、(S26a−S26f)なる演算式によ
り生成される。
【0070】本実施例によれば、入力ホログラムカプラ
25は、フォーカス誤差信号の検出に用いる領域25b
および25cとトラック誤差信号の検出に用いる領域2
5aおよび25dに分割されているため、フォーカス誤
差信号とトラック誤差信号が混信しない。さらに、入力
ホログラムカプラ25は、屈折率変化のデューティが一
定であり、結合効率が一様に高く、入力光をほとんど結
合させる。
【0071】また、本実施例によれば、入力ホログラム
カプラ25は、クラッド23bの屈折率と空気の屈折率
が異なるため、有限系レンズ7の物点から発散する光が
入射しても、コア23cを+x方向に導波する光を再生
しない。さらに、入力ホログラムカプラ25は、ボリュ
ームホログラムであるため、コア23cを−x方向に導
波する光をクラッド23b側にも空気側にも漏らさない
という特長がある。
【0072】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図3は本発明になる光ヘッドの第3実施例の構成図
を示す。図3(a)は光ヘッドの断面図、同図(b)は
フォトダイオードの平面図、同図(c)はスラブ型導波
路の平面図を示す。図3(a)に示すように、本実施例
は、光発生手段であるレーザダイオード31と、無限系
レンズ32と、スラブ型導波路33と、入力ホログラム
カプラ34と、出入力ホログラムカプラ35と、出力ホ
ログラムカプラ36と、フレネルゾーンプレート37
と、反射光を受光して光電変換するフォトダイオード3
8とより大略構成されている。
【0073】入力ホログラムカプラ34は、コア33a
と無限系レンズ32との間の第1のクラッドに相当する
空気層と、前記コアに相当するコア33aと、第2のク
ラッドに相当するクラッド33bとからなるスラブ型導
波路に形成された入力結合器である。また、出力ホログ
ラムカプラ36は、このスラブ型導波路に形成された出
力結合器である。
【0074】スラブ型導波路33は、両面を光学研磨し
た合成石英の板であるクラッド33bの上面にフォトリ
ソグラフィでフォトレジストのパターンを形成する第1
の工程と、ドライエッチングでフレネルゾーンプレート
37を形成する第2の工程と、クラッド33bの上面に
フォトリソグラフィでフォトレジストのパターンを形成
し、チタンと白金と金を蒸着し、リフトオフで配線33
cを形成する第3の工程と、クラッド33bの下面にカ
ルコゲナイドを蒸着してコア33aを形成する第4の工
程と、干渉縞をコンピュータで求め、それをコア33a
に電子ビームで描画して入力ホログラムカプラ34と出
入力ホログラムカプラ35と出力ホログラムカプラ36
をそれぞれ形成する第5の工程により作製される。
【0075】このスラブ型導波路33を用いた第3実施
例の光ヘッドは、フォトダイオード38の図3(b)に
示す電極38eと配線33cを導電性接着剤39で結合
し、配線33cとフレキシブル基板40を導電性接着剤
39で結合し、レーザダイオード31と無限系レンズ3
2をアセンブルして作製される。スラブ型導波路33
は、電極38eが直接接合される配線33cを備えてい
るため、スラブ型導波路33とフォトダイオード38の
高い相対精度を実現する。
【0076】また、スラブ型導波路33のコア33aに
は、図3(c)にその平面図を示すように、入力ホログ
ラムカプラ34及び出入力ホログラムカプラ35と、こ
れらの間に出力ホログラムカプラ36の領域36a及び
36bがそれぞれ形成されている。入力ホログラムカプ
ラ25は、領域25a、25b、25c、25dで構成
される。更に、フォトダイオード38は図3(b)の平
面図に示すように、2分割された受光部を構成する光電
変換部38aと38b、2分割された受光部を構成する
光電変換部38cと38dが設けられ、また電極38e
が配置された構成である。
【0077】次に、本実施例の動作について説明する。
図3(a)において、レーザダイオード31から出射さ
れた光は、無限系レンズ32でコリメートされ、入力ホ
ログラムカプラ34でコア33aに結合される。ここ
で、入力ホログラムカプラ34は、+y方向(図3
(a)中、上方向)に伝搬するコリメート光とコア33
aを+x方向(図3(a)中、右方向)に導波する光が
コア33aに生成する干渉縞をボリュームホログラムと
してコア33aに記録したものであり、+y方向に伝搬
するコリメート光が入射すると、コア33aを+x方向
に導波する光を再生する。
【0078】このようにして、コア33aを+x方向に
導波した光は、出力ホログラムカプラ36に至る。出力
ホログラムカプラ36は、コア33aを+x方向に導波
する光に対しては、そのまま透過して出入力ホログラム
カプラ35に導波する。出入力ホログラムカプラ35
は、コア33aを+x方向に導波する光と+y方向に伝
搬するコリメート光がコア33aに生成する干渉縞をボ
リュームホログラムとしてコア33aに記録したもので
あり、コア33aを+x方向に導波する光が入射する
と、+y方向に伝搬するコリメート光を再生し、−y方
向に伝搬するコリメート光が入射すると、コア33aを
−x方向に導波する光を再生する。
【0079】従って、コア33aを+x方向に導波した
レーザダイオード31からの光は、出入力ホログラムカ
プラ35によりデカップルされて、+y方向に伝搬する
コリメート光としてクラッド33bを透過し、更にフレ
ネルゾーンプレート37を介して光ディスク8に集光さ
れて反射される。
【0080】光ディスク8で反射された光は、フレネル
ゾーンプレート37、クラッド33b、コア33a及び
出入力ホログラムカプラ35の順で入射光路を逆向きに
進み、コア33aを−x方向に導波されて出力ホログラ
ムカプラ36に至る。ここで、出力ホログラムカプラ3
6は、図3(c)に示すように領域36aと36bで構
成される。
【0081】領域36aは、コア33aを−x方向に導
波する光と図3(b)に示したフォトダイオード38の
光電変換部38aおよび38bの中心に収束する光がコ
ア33aに生成する干渉縞をコア33aにボリュームホ
ログラムとして記録したものであり、領域36aにコア
33aを−x方向に導波する光が入射すると、光電変換
部38aおよび38bの中心に収束する光を再生する。
【0082】一方、領域36bは、コア33aを−x方
向に導波する光と光電変換部38cおよび38dの中心
に収束する光がコア33aに生成する干渉縞をコア33
aにボリュームホログラムとして記録したものであり、
領域36bにコア33aを−x方向に導波する光が入射
すると、光電変換部38cおよび38dの中心に収束す
る光を再生する。
【0083】従って、光ディスク8からの反射光は、出
力ホログラムカプラ36の領域36aと領域36bでコ
ア33aからデカップルされ、クラッド33bを透過し
てフォトダイオード38の、光電変換部38aと38
b、光電変換部38cと38dに入射受光される。フォ
トダイオード38で光電変換されて得られた電気信号
は、フレキシブル基板40で図示しない電気回路に接続
される。
【0084】フォトダイオード38は、光ディスク8が
フレネルゾーンプレート37の集光点にあるときに、光
ディスク8で反射された光が光電変換部38aと38b
の分割線と38cと38dの分割線に集光するように設
けられている。これにより、光電変換部38a、38
b、38c、38dで光電変換されて得られた電気信号
を、それぞれ信号S38a、S38b、S38c、S3
8dとすると、フォーカス誤差信号は、(S38a−S
38b−S38c+S38d)なる演算式により生成さ
れ、トラック誤差信号は、(S38a+S38b−S3
8c−S38d)なる演算式により生成される。
【0085】本実施例によれば、出力ホログラムカプラ
36は、クラッド33bの屈折率と空気の屈折率が異な
るため、コア33aを+x方向に導波する光が入射して
も、光電変換部38aおよび38bの中心や光電変換部
38cおよび38dの中心から発散する光を再生しな
い。さらに、出力ホログラムカプラ36は、ボリューム
ホログラムであるため、コア33aを+x方向に導波す
る光をクラッド33b側に漏らさず、コア33aを−x
方向に導波する光を空気側に漏らさないため、光利用率
が高くてノイズを小さくできる。
【0086】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば図3において、入力ホログラムカ
プラ34を用いる代わりにレーザダイオード31から出
射された光をコア33aに直接結合したり、出入力ホロ
グラムカプラ35とフレネルゾーンプレート37を用い
る代わりに、コア33aを導波した光を集束レンズで光
ディスク8に集光することも可能である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光記録媒体で反射された光に含まれる2次元情報を情報
毎に分割して1次元情報に圧縮でき、また、結合効率の
分布を最適化できるため、フォーカス誤差信号とトラッ
ク誤差信号の混信を防止できると共に、光利用率を向上
でき、またノイズを小さくできる。
【0088】また、本発明によれば、スラブ型導波路が
光電変換手段の電極と直接接合された配線を備えるよう
にできるため、光電変換部の実装に自由度を持たせられ
るので、薄型化ができる。また、本発明によれば、光導
波路と光電変換手段との相対精度を向上できる。更に、
本発明によれば、スラブ型導波路のコアを導波する光が
第1のクラッド側及び第2のクラッド側の両方あるいは
一方に結合されないようにできるため、迷光を殆ど生じ
させることなく光利用率を従来に比べて大幅に向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる光ヘッドの第1実施例の構成図で
ある。
【図2】本発明になる光ヘッドの第2実施例の構成図で
ある。
【図3】本発明になる光ヘッドの第3実施例の構成図で
ある。
【図4】本発明の請求項2に係る光ヘッドの入力結合器
における光の入出力を説明する図である。
【図5】本発明の請求項4に係る光ヘッドの出力結合器
における光の入出力を説明する図である。
【図6】従来の光ヘッドの一例の構成図である。
【図7】図6の入力グレーティングカプラの光の入出力
説明図である。
【図8】従来の光ヘッド他の例の構成図である。
【図9】従来の光ヘッドの更に他の例の構成図である。
【符号の説明】
1、21、31 レーザダイオード 2、23、33 スラブ型導波路 2a、23a 第2のコア 2b、23b、42、51 第1のクラッド 2c、23c 第1のコア 2d、33c 配線 3、5、25、34 入力ホログラムカプラ 4、6、24、36 出力ホログラムカプラ 5a〜5d、6a〜6d、25a〜25d、36a、3
6b 領域 7 有限系レンズ 8 光ディスク 9、26、38 フォトダイオード 9a〜9f、26a〜26f、38a〜38d 光電変
換部 9g、26f、38e 電極 10 ヒートシンク 13、27、40 フレキシブル基板 22 光ファイバ 32 無限系レンズ 33a、43、52 コア 35 出入力ホログラムカプラ 37 フレネルゾーンプレート 44、53 第2のクラッド 45 入力結合器 54 出力結合器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光発生手段と、 第1のコアと第2のコアがクラッドの各々の反対側面に
    形成されたスラブ型導波路と、 前記光発生手段から出射され、前記第2のコアを導波し
    た光をデカップルさせる、前記スラブ型導波路に設けら
    れた出力結合器と、 前記出力結合器でデカップルされ、前記クラッドと前記
    第1のコアを透過した光を光記録媒体に集光させるレン
    ズと、 前記光記録媒体で反射され、前記レンズで取り込まれた
    光を前記第1のコアに結合させる、前記スラブ型導波路
    に設けられた入力結合器と、 前記入力結合器で結合され、前記第1のコアを導波した
    光を検出する光電変換手段とを有することを特徴とする
    光ヘッド。
  2. 【請求項2】 光発生手段と、 コアが第1のクラッドと第2のクラッドに挟まれたスラ
    ブ型導波路と、 前記光発生手段から出射され、前記スラブ型導波路を、
    前記第1のクラッド、前記コア、前記第2のクラッドの
    順に透過した光を光記録媒体に集光させるレンズと、 前記光記録媒体で反射され、前記レンズで取り込まれた
    光を前記コアに結合させる、前記光発生手段から出射さ
    れて前記第1のクラッドを透過した光の波数ベクトルを
    α1、前記光記録媒体で反射されて前記第2のクラッド
    を透過した光の波数ベクトルをα2、前記第1のコアを
    導波する光の伝搬定数ベクトルをβとそれぞれ表したと
    き、 K≠−α1−β K=α2−β なる関係を同時に満足する格子ベクトルKをもつボリュ
    ームホログラムである、前記スラブ型導波路に設けられ
    た入力結合器と、 前記入力結合器で結合され、前記コアを導波した光を検
    出する光電変換手段とを有することを特徴とする光ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 光発生手段と、 コアが第1のクラッドと第2のクラッドに挟まれたスラ
    ブ型導波路と、 前記光発生手段から出射され、前記スラブ型導波路を、
    前記第1のクラッド、前記コア、前記第2のクラッドの
    順に透過した光を光記録媒体に集光させるレンズと、 前記光記録媒体で反射され、前記レンズで取り込まれた
    光を前記コアに結合させる、前記スラブ型導波路に設け
    られた入力結合器と、 前記入力結合器で結合され、前記コアを導波した光をデ
    カップルさせる、前記スラブ型導波路に設けられた出力
    結合器と、 前記出力結合器でデカップルされた光を検出する光電変
    換手段と、 前記光電変換手段を接合する、前記スラブ型導波路に設
    けられた配線とを有することを特徴とする光ヘッド。
  4. 【請求項4】 光発生手段と、 コアが第1のクラッドと第2のクラッドに挟まれたスラ
    ブ型導波路と、 前記光発生手段から出射され、前記コアを導波した光を
    光記録媒体に集光させるレンズと、 前記光記録媒体で反射され、前記レンズで取り込まれ、
    前記コアを導波した光をデカップルさせる、前記コアか
    らデカップルされて前記第1のクラッドを透過する光の
    波数ベクトルをα1、前記コアからデカップルされて前
    記第2のクラッドを透過する光の波数ベクトルをα2
    前記第1のコアを導波する光の伝搬定数ベクトルをβと
    それぞれ表したとき、 K≠−α1+β K=α2+β なる関係を同時に満足する格子ベクトルKをもつボリュ
    ームホログラムである、前記スラブ型導波路に設けられ
    た出力結合器と、 前記出力結合器でデカップルされた光を検出する光電変
    換手段とを有することを特徴とする光ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記スラブ型導波路に前記光電変換手段
    を接合する配線を設けていることを特徴とする請求項4
    記載の光ヘッド。
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