JPH0971381A - 車椅子用ステップ付エスカレータ - Google Patents

車椅子用ステップ付エスカレータ

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JPH0971381A
JPH0971381A JP22903795A JP22903795A JPH0971381A JP H0971381 A JPH0971381 A JP H0971381A JP 22903795 A JP22903795 A JP 22903795A JP 22903795 A JP22903795 A JP 22903795A JP H0971381 A JPH0971381 A JP H0971381A
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JP
Japan
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wheelchair
steps
escalator
comb
front wheel
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Application number
JP22903795A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kawamoto
斉 河本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH0971381A publication Critical patent/JPH0971381A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車椅子前輪が進行方向を向くように規制され
て、車椅子をスムーズにエスカレータへ乗降させるこ
と。 【解決手段】複数の踏段12を無端状に連結し、下階の
乗降口13と上階の乗降口14との間に傾斜して設置さ
れ、一般運転モード時には、各踏段12により段差を形
成して一般乗客を搬送し、また車椅子運転モード時に
は、2つの踏段12が互いの上面が面一となるようにし
て車椅子搬送用の踏段(特殊踏段)16a,16b,1
6cに変形させ、かつ一般運転モード時には特殊踏段を
復帰させるようにした車椅子用ステップ付エスカレータ
において、乗降板1のくし2における右側端部分、左側
端部分、および中央部分を、その他の部分よりも踏段1
2側に突出させることにより、くし2の先端に形状差を
つけて車椅子前輪9を進行方向へ誘導する形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子を搬送する
ための踏段を有する車椅子用ステップ付エスカレータに
係り、特に車椅子前輪が進行方向を向くように規制され
て、車椅子をスムーズにエスカレータへ乗降させること
ができるようにした車椅子用ステップ付エスカレータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、交通機関の発達に伴なって、鉄道
駅舎のホーム等が地上よりも高い所、あるいは低いとこ
ろに設置されるようになっており、これに伴なって乗客
の便を図るため、鉄道駅構内の階段等に昇降用エスカレ
ータを設置する駅が増えてきている。
【0003】しかしながら、車椅子利用者がエスカレー
タを利用することは極めて困難であり、また車椅子兼用
エレベータは、駅舎等の構造上、鉄道駅構内の階段等に
設置不可能な場合が多い。
【0004】このため、最近では、現在設置されている
エスカレータを改造して、車椅子利用者も利用できるよ
うにしたエスカレータ、すなわち車椅子利用者が車椅子
を使用した状態で乗込みを可能とする車椅子用ステップ
付エスカレータが、鉄道駅構内の階段等に設置されるよ
うになってきている。
【0005】図11は、この種の車椅子用ステップ付エ
スカレータの一般的な構成例を示す概略図である。図1
1において、エスカレータ11は、複数の踏段12を無
端状に連結し、下階の乗降口13と上階の乗降口14と
の間に傾斜して設置され、一般運転モードでは、各踏段
12により段差が形成されて、一般乗客を搬送してい
る。
【0006】また、上下階の各乗降口13,14には、
それぞれ付勢装置15a,15bが設けられており、こ
れらの付勢装置15a,15bは、車椅子運転モード時
に、2つの踏段12が互いの上面が面一となるようにし
て車椅子搬送用の踏段(特殊踏段)に変形させ、かつ一
般運転モード時にはその踏段12を復帰させる機能を有
している。なお、16a,16b,16cは、車椅子搬
送用に変形された特殊踏段を示している。
【0007】一方、17は上階側の機械室を示し、その
機械室に設置されているエスカレータの制御装置18か
らの出力により、エスカレータ駆動用電動機19が駆動
されている。
【0008】また、下階の乗降口13には、係員20を
呼び出すための係員呼び釦21、エスカレータ11の欄
干に設けられた車椅子搬送運転切替えスイッチ22、運
転乗込確認釦23、降り確認釦24、車椅子搬送運転停
止釦25、および再起動釦26がそれぞれ設けられてい
る。これに対して、上階の乗降口14には、運転乗込確
認釦27、降り確認釦28、車椅子搬送運転停止釦2
9、および再起動釦30がそれぞれ設けられている。
【0009】なお、これらの各釦21〜30は、車椅子
運転モード時に有効となるものである。そして、これら
の操作を案内する音声案内装置31が、上階側の機械室
17に設けられ、エスカレータ11の欄干に設けられて
いるスピーカー32により、案内を出力するようにして
いる。
【0010】一方、エスカレータ11の上下階近辺の位
置には、それぞれ減速開始リミットスイッチ33,34
が設けられ、また下階側乗降口13には、乗込減速リミ
ットスイッチ35、乗込オーバーランリミットスイッチ
36、および降りオーバーランリミットスイッチ37が
それぞれ設けられ、上階側乗降口14にも同様に、乗込
減速リミットスイッチ38、乗込オーバーランリミット
スイッチ39、および降りオーバーランリミットスイッ
チ40がそれぞれ設けられている。
【0011】なお、これらの各スイッチ33〜40は、
車椅子運転モード時に、車椅子搬送用の特殊踏段16
a,16b,16cを車椅子が搬送できるように変形さ
せるものである。
【0012】かかる車椅子用ステップ付エスカレータに
おいては、車椅子を搬送する際に、キースイッチである
各スイッチ33〜40により、車椅子運転モードに切り
換える。
【0013】車椅子運転モードに切り換えると、車椅子
を搭載するために変形する踏段(特殊踏段)16a,1
6b,16cは、低速度で乗込口13または14に到達
し、低速度または停止した状態で、車椅子を乗り込ませ
る。
【0014】また、車椅子を搬送して、降り口14また
は13に到達した場合にも、低速度または停止した状態
で、車椅子を降ろす。ところで、このような車椅子用ス
テップ付エスカレータにおいては、乗降板のくしの角度
を緩やかにし、車椅子を踏段12に乗り込ませ易くして
いる。
【0015】また、降り口14または13の乗降板のく
しの形状も、乗込口13または14の乗降板のくしの形
状と同一形状となっている。図7は通常の乗降板のくし
部分の構成例を示す平面図、図8は図7のD部分の詳細
側面図である。
【0016】すなわち、図7、および図8に示すよう
に、乗降板1のくし2の先端は、踏段とほぼ平行に一直
線となっている。なお、4は踏段のクリート面である。
一方、特殊踏段には、車椅子の前後輪を乗り込ませる範
囲を着色表示している。
【0017】図9は通常の特殊踏段の車椅子搭載部分の
構成例を示す平面図、図10は図9のE部分の詳細断面
図である。すなわち、図9、および図10に示すよう
に、特殊踏段も通常の踏段と同じように、クリート面4
の凸部の高さを同一にしている。なお、6は車止め、7
は特殊踏段の車椅子搭載部分(着色表示部分)、9は車
椅子前輪、10はデマケーションラインである。
【0018】しかしながら、この種の車椅子用ステップ
付エスカレータでは、次のような問題点がある。すなわ
ち、車椅子の乗降を容易にするため、乗降板1のくし2
の角度を緩やかにしているが、車椅子の前輪の方向を規
制し、誘導する形状にはなっていない。
【0019】従って、車椅子を乗り込ませる時と、降ろ
す時に、車椅子前輪9が進行方向を向いていない場合に
は、車椅子の乗降に手間取り、不要な時間を要してしま
う。特に、車椅子の後ろから数段開けて、一般の人が利
用できる方式をとる場合(特殊踏段の速度は、乗込口で
低速度、降り口で低速度とする。)には、乗降口で手間
取った場合、エスカレータを停止させる(車椅子が正常
に乗降したことを確認した後に、確認ボタンを押し、エ
スカレータを再起動させる。)ため、スムーズな利用者
の流れを妨げてしまうことになる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
車椅子用ステップ付エスカレータにおいては、車椅子を
エスカレータへ乗降させる際に、車椅子の前輪が進行方
向を向かずに、乗降に手間取ってしまうという問題があ
った。
【0021】本発明の目的は、車椅子前輪が進行方向を
向くように規制されて、車椅子をスムーズにエスカレー
タへ乗降させることが可能な車椅子用ステップ付エスカ
レータを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、複数の踏段を無端状に連結し、下階の乗降口と上
階の乗降口との間に傾斜して設置され、一般運転モード
時には、各踏段により段差を形成して一般乗客を搬送
し、また車椅子運転モード時には、2つの踏段が互いの
上面が面一となるようにして車椅子搬送用の踏段(特殊
踏段)に変形させ、かつ一般運転モード時には当該特殊
踏段を復帰させるようにした車椅子用ステップ付エスカ
レータにおいて、まず、請求項1に対応する発明では、
乗降板のくしにおける右側端部分、左側端部分、および
中央部分を、その他の部分よりも踏段側に突出させるこ
とにより、くしの先端に形状差をつけて車椅子前輪を進
行方向へ誘導する形状としている。
【0023】また、請求項2に対応する発明では、乗降
板のくしにおける右側端部分、左側端部分、および中央
部分の傾斜を、その他の部分の傾斜よりも急にすること
により、くしに角度差をつけて車椅子前輪を進行方向へ
誘導する形状としている。
【0024】さらに、請求項3に対応する発明では、車
椅子搬送用の特殊踏段のクリート面における車椅子前輪
が通過する部分の凸部の高さを、その他の部分の凸部の
高さよりも低くすることにより、特殊踏段のクリート面
に高低差をつけて車椅子前輪を進行方向へ誘導する形状
としている。
【0025】従って、まず、請求項1に対応する発明の
車椅子用ステップ付エスカレータにおいては、乗降板の
くしにおける右側端部分、左側端部分、および中央部分
を、その他の部分よりも踏段側に突出させ、くしの先端
に形状差をつけて車椅子前輪を進行方向へ誘導する形状
とすることにより、車椅子がエスカレータへの乗降時
に、乗降板のくしを通過する際、車椅子前輪は進行方向
を向くように規制され、車椅子をスムーズにエスカレー
タへ乗降させることができる。
【0026】また、請求項2に対応する発明の車椅子用
ステップ付エスカレータにおいては、乗降板のくしにお
ける右側端部分、左側端部分、および中央部分の傾斜
を、その他の部分の傾斜よりも急にし、くしに角度差を
つけて車椅子前輪を進行方向へ誘導する形状とすること
により、車椅子がエスカレータへの乗降時に、乗降板の
くしを通過する際、車椅子前輪は進行方向を向くように
規制され、車椅子をスムーズにエスカレータへ乗降させ
ることができる。
【0027】さらに、請求項3に対応する発明の車椅子
用ステップ付エスカレータにおいては、車椅子搬送用の
特殊踏段のクリート面における車椅子前輪が通過する部
分の凸部の高さを、その他の部分の凸部の高さよりも低
くし、特殊踏段のクリート面に高低差をつけて車椅子前
輪を進行方向へ誘導する形状とすることにより、車椅子
を特殊踏段の車椅子搭載部分に乗せる際と、車椅子搭載
部分から降ろす際に、車椅子前輪は進行方向を向くよう
に規制され、車椅子をスムーズにエスカレータへ乗降さ
せることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は本実施形態の車椅子用ステッ
プ付エスカレータにおける乗降板のくし部分の構成例を
示す平面図、図2は図1のA部分の詳細側面図であり、
図7および図8と同一部分には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0029】すなわち、本実施形態の車椅子用ステップ
付エスカレータでは、図1および図2に示すように、乗
降板1のくし2における右側端部分、左側端部分、およ
び中央部分を、その他の部分よりも踏段12側に突出さ
せる、すなわち車椅子前輪9の通過部分を乗降板1側に
凹ませ、その他の部分を踏段12側へ突出させることに
より、くし2の先端に形状差をつけて車椅子前輪9を進
行方向へ誘導する形状としている。
【0030】以上のように構成した本実施形態の車椅子
用ステップ付エスカレータにおいては、乗降板1のくし
2における右側端部分、左側端部分、および中央部分
を、その他の部分よりも踏段12側に突出させ、くし2
の先端に形状差をつけて車椅子前輪9を進行方向へ誘導
する形状としていることにより、車椅子がエスカレータ
への乗降時に、乗降板1のくし2を通過する際、車椅子
前輪9は進行方向を向くように規制され、車椅子をスム
ーズにエスカレータへ乗降させることができる。
【0031】上述したように、本実施形態では、複数の
踏段12を無端状に連結し、下階の乗降口13と上階の
乗降口14との間に傾斜して設置され、一般運転モード
時には、各踏段12により段差を形成して一般乗客を搬
送し、また車椅子運転モード時には、2つの踏段12が
互いの上面が面一となるようにして車椅子搬送用の踏段
(特殊踏段)16a,16b,16cに変形させ、かつ
一般運転モード時には特殊踏段16a,16b,16c
を復帰させるようにした車椅子用ステップ付エスカレー
タにおいて、乗降板1のくし2における右側端部分、左
側端部分、および中央部分を、その他の部分よりも踏段
12側に突出させることにより、くし2の先端に形状差
をつけて車椅子前輪9を進行方向へ誘導する形状とした
ものである。
【0032】従って、車椅子がエスカレータへの乗降時
に、乗降板1のくし2を通過する際、車椅子前輪9が進
行方向を向くように規制されて、車椅子をスムーズにエ
スカレータへ乗降させることが可能となる。
【0033】(第2の実施形態)図3は本実施形態の車
椅子用ステップ付エスカレータにおける乗降板のくし部
分の構成例を示す平面図、図4は図1のB部分の詳細側
面図であり、図7および図8と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
【0034】すなわち、本実施形態の車椅子用ステップ
付エスカレータでは、図3および図4に示すように、乗
降板1のくし2における右側端部分、左側端部分、およ
び中央部分の傾斜を、その他の部分の傾斜よりも急にす
る(きつくし)、すなわち車椅子前輪9が通過する部分
のみくし2の傾斜を緩やかにして、その他の部分と角度
差をつけることにより、くし2に角度差をつけて車椅子
前輪9を進行方向へ誘導する形状としている。
【0035】以上のように構成した本実施形態の車椅子
用ステップ付エスカレータにおいては、乗降板1のくし
2における右側端部分、左側端部分、および中央部分の
傾斜を、その他の部分の傾斜よりも急に(きつくし)
し、くし2に角度差をつけて車椅子前輪9を進行方向へ
誘導する形状としていることにより、車椅子がエスカレ
ータへの乗降時に、乗降板1のくし2を通過する際、車
椅子前輪9は進行方向を向くように規制され、車椅子を
スムーズにエスカレータへ乗降させることができる。
【0036】上述したように、本実施形態では、複数の
踏段12を無端状に連結し、下階の乗降口13と上階の
乗降口14との間に傾斜して設置され、一般運転モード
時には、各踏段12により段差を形成して一般乗客を搬
送し、また車椅子運転モード時には、2つの踏段12が
互いの上面が面一となるようにして車椅子搬送用の踏段
(特殊踏段)16a,16b,16cに変形させ、かつ
一般運転モード時には特殊踏段16a,16b,16c
を復帰させるようにした車椅子用ステップ付エスカレー
タにおいて、乗降板1のくし2における右側端部分、左
側端部分、および中央部分の傾斜を、その他の部分の傾
斜よりも急にすることにより、くし2に角度差をつけて
車椅子前輪9を進行方向へ誘導する形状としたものであ
る。
【0037】従って、車椅子がエスカレータへの乗降時
に、乗降板1のくし2を通過する際、車椅子前輪9が進
行方向を向くように規制されて、車椅子をスムーズにエ
スカレータへ乗降させることが可能となる。
【0038】(第3の実施形態)図5は本実施形態の車
椅子用ステップ付エスカレータにおける特殊踏段の車椅
子搭載部分の構成例を示す平面図、図6は図5のC部分
の詳細断面図であり、図9および図10と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0039】すなわち、本実施形態の車椅子用ステップ
付エスカレータでは、図5および図6に示すように、車
椅子搬送用の特殊踏段16a,16b,16cのクリー
ト面4における車椅子前輪9が通過する部分の凸部の高
さを、その他の部分の凸部の高さよりも低くすることに
より、特殊踏段16a,16b,16cのクリート面4
に高低差をつけて車椅子前輪9を進行方向へ誘導する形
状としている。
【0040】以上のように構成した本実施形態の車椅子
用ステップ付エスカレータにおいては、車椅子搬送用の
特殊踏段16a,16b,16cのクリート面4におけ
る車椅子前輪9が通過する部分の凸部の高さを、その他
の部分の凸部の高さよりも低くし、特殊踏段16a,1
6b,16cのクリート面4に高低差をつけて車椅子前
輪9を進行方向へ誘導する形状としていることにより、
車椅子を特殊踏段16a,16b,16cの車椅子搭載
部分7に乗せる際と、車椅子搭載部分7から降ろす際
に、車椅子前輪9は進行方向を向くように規制され、車
椅子をスムーズにエスカレータへ乗降させることができ
る。
【0041】上述したように、本実施形態では、複数の
踏段12を無端状に連結し、下階の乗降口13と上階の
乗降口14との間に傾斜して設置され、一般運転モード
時には、各踏段12により段差を形成して一般乗客を搬
送し、また車椅子運転モード時には、2つの踏段12が
互いの上面が面一となるようにして車椅子搬送用の踏段
(特殊踏段)16a,16b,16cに変形させ、かつ
一般運転モード時には特殊踏段16a,16b,16c
を復帰させるようにした車椅子用ステップ付エスカレー
タにおいて、車椅子搬送用の特殊踏段16a,16b,
16cのクリート面4における車椅子前輪9が通過する
部分の凸部の高さを、その他の部分の凸部の高さよりも
低くすることにより、特殊踏段16a,16b,16c
のクリート面4に高低差をつけて車椅子前輪9を進行方
向へ誘導する形状としたものである。
【0042】従って、車椅子を特殊踏段16a,16
b,16cの車椅子搭載部分7に乗せる際と、車椅子搭
載部分7から降ろす際に、車椅子前輪9は進行方向を向
くように規制され、車椅子をスムーズにエスカレータへ
乗降させることが可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に対応す
る発明によれば、複数の踏段を無端状に連結し、下階の
乗降口と上階の乗降口との間に傾斜して設置され、一般
運転モード時には、各踏段により段差を形成して一般乗
客を搬送し、また車椅子運転モード時には、2つの踏段
が互いの上面が面一となるようにして車椅子搬送用の踏
段(特殊踏段)に変形させ、かつ一般運転モード時には
当該特殊踏段を復帰させるようにした車椅子用ステップ
付エスカレータにおいて、乗降板のくしにおける右側端
部分、左側端部分、および中央部分を、その他の部分よ
りも踏段側に突出させることにより、くしの先端に形状
差をつけて車椅子前輪を進行方向へ誘導する形状として
いるので、車椅子がエスカレータへの乗降時に、乗降板
のくしを通過する際、車椅子前輪が進行方向を向くよう
に規制されて、車椅子をスムーズにエスカレータへ乗降
させることが可能な車椅子用ステップ付エスカレータが
提供できる。
【0044】また、請求項2に対応する発明によれば、
複数の踏段を無端状に連結し、下階の乗降口と上階の乗
降口との間に傾斜して設置され、一般運転モード時に
は、各踏段により段差を形成して一般乗客を搬送し、ま
た車椅子運転モード時には、2つの踏段が互いの上面が
面一となるようにして車椅子搬送用の踏段(特殊踏段)
に変形させ、かつ一般運転モード時には当該特殊踏段を
復帰させるようにした車椅子用ステップ付エスカレータ
において、乗降板のくしにおける右側端部分、左側端部
分、および中央部分の傾斜を、その他の部分の傾斜より
も急にしているので、車椅子がエスカレータへの乗降時
に、乗降板のくしを通過する際、車椅子前輪が進行方向
を向くように規制されて、車椅子をスムーズにエスカレ
ータへ乗降させることが可能な車椅子用ステップ付エス
カレータが提供できる。
【0045】さらに、請求項3に対応する発明では、複
数の踏段を無端状に連結し、下階の乗降口と上階の乗降
口との間に傾斜して設置され、一般運転モード時には、
各踏段により段差を形成して一般乗客を搬送し、また車
椅子運転モード時には、2つの踏段が互いの上面が面一
となるようにして車椅子搬送用の踏段(特殊踏段)に変
形させ、かつ一般運転モード時には当該特殊踏段を復帰
させるようにした車椅子用ステップ付エスカレータにお
いて、車椅子搬送用の特殊踏段のクリート面における車
椅子前輪が通過する部分の凸部の高さを、その他の部分
の凸部の高さよりも低くすることにより、特殊踏段のク
リート面に高低差をつけて車椅子前輪を進行方向へ誘導
する形状としているので、車椅子を特殊踏段の車椅子搭
載部分に乗せる際と、車椅子搭載部分から降ろす際に、
車椅子前輪が進行方向を向くように規制されて、車椅子
をスムーズにエスカレータへ乗降させることが可能な車
椅子用ステップ付エスカレータが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車椅子用ステップ付エスカレータ
における乗降板のくし部分の第1の実施形態を示す平面
図。
【図2】図1におけるA部分の詳細側面図。
【図3】本発明による車椅子用ステップ付エスカレータ
における乗降板のくし部分の第2の実施形態を示す平面
図。
【図4】図3におけるB部分の詳細側面図。
【図5】本発明による車椅子用ステップ付エスカレータ
における特殊踏段の車椅子搭載部分の第3の実施形態を
示す平面図。
【図6】図5におけるC部分の詳細断面図。
【図7】従来の車椅子用ステップ付エスカレータにおけ
る乗降板のくし部分の構成例を示す平面図。
【図8】図7におけるD部分の詳細側面図。
【図9】従来の車椅子用ステップ付エスカレータにおけ
る特殊踏段の車椅子搭載部分の構成例を示す平面図。
【図10】図9におけるE部分の詳細断面図。
【図11】車椅子用ステップ付エスカレータの一般的な
構成例を示す概略図。
【符号の説明】
1…乗降板、 2…くし、 3…くし突出部分、 4…踏段のクリート面、 5…くし緩傾斜部分、 6…車止め、 7…特殊踏段の車椅子搭載部分(着色表示部分)、 8…低凸部分、 9…車椅子前輪、 10…デマケーションライン、 11…エスカレータ、 12…踏段、 13…下階の乗降口、 14…上階の乗降口、 15a,15b…付勢装置 16a,16b,16c…車椅子搬送用の特殊踏段、 17…機械室、 18…エスカレータの制御装置、 19…エスカレータ駆動用電動機、 20…係員、 21…係員呼び釦、 22…車椅子搬送運転切替えスイッチ、 23…運転乗込確認釦、 24…降り確認釦、 25…車椅子搬送運転停止釦、 26…再起動釦、 27…運転乗込確認釦、 28…降り確認釦、 29…車椅子搬送運転停止釦、 30…再起動釦、 31…音声案内装置、 32…スピーカー、 33,34…減速開始リミットスイッチ、 35…乗込減速リミットスイッチ、 36…乗込オーバーランリミットスイッチ、 37…降りオーバーランリミットスイッチ、 38…乗込減速リミットスイッチ、 39…乗込オーバーランリミットスイッチ、 40…降りオーバーランリミットスイッチ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の踏段を無端状に連結し、下階の乗
    降口と上階の乗降口との間に傾斜して設置され、一般運
    転モード時には、各踏段により段差を形成して一般乗客
    を搬送し、また車椅子運転モード時には、2つの踏段が
    互いの上面が面一となるようにして車椅子搬送用の踏段
    (特殊踏段)に変形させ、かつ一般運転モード時には当
    該特殊踏段を復帰させるようにした車椅子用ステップ付
    エスカレータにおいて、 乗降板のくしにおける右側端部分、左側端部分、および
    中央部分を、その他の部分よりも踏段側に突出させるこ
    とにより、くしの先端に形状差をつけて車椅子前輪を進
    行方向へ誘導する形状としたことを特徴とする車椅子用
    ステップ付エスカレータ。
  2. 【請求項2】 複数の踏段を無端状に連結し、下階の乗
    降口と上階の乗降口との間に傾斜して設置され、一般運
    転モード時には、各踏段により段差を形成して一般乗客
    を搬送し、また車椅子運転モード時には、2つの踏段が
    互いの上面が面一となるようにして車椅子搬送用の踏段
    (特殊踏段)に変形させ、かつ一般運転モード時には当
    該特殊踏段を復帰させるようにした車椅子用ステップ付
    エスカレータにおいて、 乗降板のくしにおける右側端部分、左側端部分、および
    中央部分の傾斜を、その他の部分の傾斜よりも急にする
    ことにより、くしに角度差をつけて車椅子前輪を進行方
    向へ誘導する形状としたことを特徴とする車椅子用ステ
    ップ付エスカレータ。
  3. 【請求項3】 複数の踏段を無端状に連結し、下階の乗
    降口と上階の乗降口との間に傾斜して設置され、一般運
    転モード時には、各踏段により段差を形成して一般乗客
    を搬送し、また車椅子運転モード時には、2つの踏段が
    互いの上面が面一となるようにして車椅子搬送用の踏段
    (特殊踏段)に変形させ、かつ一般運転モード時には当
    該特殊踏段を復帰させるようにした車椅子用ステップ付
    エスカレータにおいて、 前記車椅子搬送用の特殊踏段のクリート面における車椅
    子前輪が通過する部分の凸部の高さを、その他の部分の
    凸部の高さよりも低くすることにより、特殊踏段のクリ
    ート面に高低差をつけて車椅子前輪を進行方向へ誘導す
    る形状としたことを特徴とする車椅子用ステップ付エス
    カレータ。
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