JPH0971015A

JPH0971015A - 記録装置および画像通信装置

Info

Publication number: JPH0971015A
Application number: JP7250132A
Authority: JP
Inventors: Toshitaka Osanai; 敏隆小山内
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1995-09-05
Filing date: 1995-09-05
Publication date: 1997-03-18

Abstract

(57)【要約】【課題】ロール状の記録紙を裁断するためのカッター
手段を小型に構成でき、装置の小型化に貢献できる記録
装置および画像通信装置を提供することを目的としてい
る。【解決手段】キャリッジに記録紙のカッター手段を設
けているので、装置を小型化することができる。また、
カッター手段のカッター刃を露出収納を、キャリッジの
移動に応じて行うようにしているので、カッター手段の
制御手段のような手段を要せず、装置を小型化できると
ともに、装置コストを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドとして
インクジェット記録ヘッドを備え、そのインクジェット
記録ヘッドを搭載したキャリッジをロール状の記録紙の
記録幅方向に往復移動して、そのロール状の記録紙に情
報を記録する記録装置、および、所定の画像通信制御手
順を実行して、相手端末との間で所定の画像情報通信動
作を行うとともに、印字ヘッドとしてインクジェット記
録ヘッドを備え、そのインクジェット記録ヘッドを搭載
したキャリッジをロール状の記録紙の記録幅方向に往復
移動して、そのロール状の記録紙に受信画像を記録する
記録装置を備えた画像通信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、小型のファクシミリ装置の中に、
受信画像を記録出力するための記録装置として、いわゆ
るインクジェット式の記録装置（以下、インクジェット
式プリンタという）を備えたものが実用されている。ま
た、かかる装置では、小型化のために、ロール状の記録
紙が用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、受信画像を記録終了した後に、ロー
ル状の記録紙を裁断するためのカッター装置を別に設け
る必要があり、装置の小型化の妨げとなっていた。

【０００４】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、ロール状の記録紙を裁断するためのカッター
手段を小型に構成でき、装置の小型化に貢献できる記録
装置および画像通信装置を提供することを目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、印字ヘッドと
してインクジェット記録ヘッドを備え、そのインクジェ
ット記録ヘッドを搭載したキャリッジをロール状の記録
紙の記録幅方向に往復移動して、そのロール状の記録紙
に情報を記録する記録装置において、上記キャリッジ
に、上記ロール状の記録紙を裁断するカッター手段を設
け、記録後の上記ロール状の記録紙を上記カッター手段
で裁断した後に排紙するようにしたものである。

【０００６】また、前記カッター手段は、前記ロール状
の記録紙を裁断するカッター刃と、前記キャリッジが上
記ロール状の記録紙の記録幅方向の記録終了位置を超え
た位置まで移動されると、上記カッター刃を裁断可能位
置に露出し、その状態で、上記キャリッジが上記ロール
状の記録紙の記録幅方向の記録開始位置よりも前の位置
まで移動されると、上記カッター刃を収納するカッター
刃露出収納手段を備えたもので実現することができる。

【０００７】また、所定の画像通信制御手順を実行し
て、相手端末との間で所定の画像情報通信動作を行うと
ともに、印字ヘッドとしてインクジェット記録ヘッドを
備え、そのインクジェット記録ヘッドを搭載したキャリ
ッジをロール状の記録紙の記録幅方向に往復移動して、
そのロール状の記録紙に受信画像を記録する記録装置を
備えた画像通信装置において、上記キャリッジに設けら
れ、上記ロール状の記録紙を裁断するカッター手段と、
上記ロール状の記録紙に１ページ分の受信画像を記録す
る度に、上記カッター手段を用いて上記ロール状の記録
紙を裁断する一方、１通信の最終ページの受信画像の記
録を終了すると、所定のマークを記録し、そのマークを
記録紙の搬送方向の略中央部で分断するように上記ロー
ル状の記録紙を搬送するとともに上記カッター手段を用
いて上記ロール状の記録紙を裁断する裁断制御手段を備
えたものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施例を詳細に説明する。

【０００９】図１は、本発明の一実施例にかかるグルー
プ３ファクシミリ装置を示している。

【００１０】同図において、システム制御部１は、この
グループ３ファクシミリ装置の各部の制御処理、およ
び、ファクシミリ伝送制御手順処理などの種々の制御処
理等を行うものであり、システムメモリ２は、システム
制御部１が実行する制御処理プログラム、および、処理
プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記
憶するとともに、システム制御部１のワークエリアを構
成するものであり、パラメータメモリ３は、このグルー
プ３ファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するた
めのものである。

【００１１】スキャナ４は、所定の解像度で原稿画像を
読み取るためのものであり、プロッタ５は、所定の解像
度で画像を記録出力するためのものであり、インクジェ
ット式プリンタからなる。また、操作表示部６は、この
ファクシミリ装置を操作するためのもので、各種の操作
キー、および、各種の表示器からなる。

【００１２】符号化復号化部７は、画信号を符号化圧縮
するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信
号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置８は、
符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのも
のである。

【００１３】グループ３ファクシミリモデム９は、グル
ープ３ファクシミリのモデム機能を実現するためのもの
であり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム
機能（Ｖ．２１モデム）、および、おもに画情報をやり
とりするための高速モデム機能（Ｖ．１７モデム、Ｖ．
３３モデム、Ｖ．２９モデム、Ｖ．２７ｔｅｒモデムな
ど）を備えている。

【００１４】網制御装置１０は、このファクシミリ装置
を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発
着信機能を備えている。

【００１５】これらの、システム制御部１、システムメ
モリ２、パラメータメモリ３、スキャナ４、プロッタ
５、操作表示部６、符号化復号化部７、画像蓄積装置
８、グループ３ファクシミリモデム９、および、網制御
装置１０は、内部バス１１に接続されており、これらの
各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バ
ス１１を介して行われている。

【００１６】また、網制御装置１０とグループ３ファク
シミリモデム９との間のデータのやりとりは、直接行な
われている。

【００１７】図２および図３は、プロッタ５の印字機構
の要部を示している。

【００１８】図において、ロール状の記録紙２０の先端
は、搬送ローラ２１と対向ローラ２２の間に挟まれて搬
送方向に搬送され、ガイド板２３とキャリッジ２４の下
端部の隙間、キャリッジ２４に着脱自在に取り付けられ
ている印字ヘッドユニット２５の印字ヘッド部２６とガ
イド板２７の間を順次通過して、排出ローラ２８と対向
ローラ２９の間に挟まれ、排紙される。

【００１９】キャリッジ２４は、１対の平行なガイド棒
３０，３１によりその移動方向が規定されており、プー
リ３２，３３の間に巻回されているベルト３４に連結し
ている。

【００２０】このベルト３４は、キャリッジモータ３５
の駆動により２方向に移動されるものであり、キャリッ
ジモータ３５が順方向に駆動されると、キャリッジ２４
は主走査方向に移動し、キャリッジモータ３５が復帰方
向に駆動されると、キャリッジ２４は復帰方向に移動す
る。

【００２１】ここで、キャリッジ２４は、待機中等に
は、図の最も右側（すなわち、最も復帰側）のホームポ
ジションＨＰ（右側の一点鎖線で示した位置）に位置し
ている。また、キャリッジ２４は、印字動作時には、印
字開始位置ＳＰ（実線で示した位置）と印字終了位置Ｅ
Ｐ（左側の一点鎖線の位置）の間で往復移動される。さ
らに、記録紙２０を裁断するためのカッター刃（後述）
を露出するときには、印字終了位置ＥＰよりも主走査方
向に移動したカッターオン位置ＣＰまで移動される。

【００２２】イニシャライズセンサ３６は、キャリッジ
２４がホームポジションＨＰに移動していることを検出
するためのものであり、キャップ機構３７は、キャリッ
ジ２４がホームポジションＨＰに移動している状態で、
印字ヘッドユニット２５の印字ヘッド部２６を閉塞し
て、印字ヘッド部２６が乾燥するのを防止するためのも
のである。

【００２３】また、搬送ローラ２１および排出ローラ２
８は、搬送モータ４０の駆動力により駆動され、搬送モ
ータ４０が順方向に駆動されると、搬送ローラ２１およ
び排出ローラ２８は、記録紙２０を搬送方向に搬送し、
搬送モータ４０が反対方向に駆動されると、搬送ローラ
２１および排出ローラ２８は、記録紙２０を反搬送方向
に搬送する。

【００２４】また、記録紙２０を検出するための記録紙
センサ４１は、搬送ローラ２１の手前で記録紙２０を検
出可能な位置に配設され、また、記録紙２０に記録され
たインクエンドマーク（後述）を検出するためのインク
エンドマークセンサ４２は、排紙ローラ２８よりも搬送
方向下流側に設けられている。

【００２５】また、キャリッジ２４の内側に設けられて
いる段付き突起４５の先端部には、その一端にカッター
刃４６が回動自在に取り付けられているブラケット４７
が、回動自在に設けられており、また、このブラケット
４７と、キャリッジ２４の内側には、スプリング４８が
巻回されている。

【００２６】そして、キャリッジ２４をカッターオン位
置ＣＰまで移動すると、ブラケット４７がカット位置側
に設けられているボス４９に突き当たり、それにより、
図４（ａ）に示すように、ブラケット４７が図の時計回
り方向に回動し、キャリッジ２４の下端部からカッター
刃４６が突出する。この状態では、スプリング４８が作
用する力がブラケット４７を図の時計回り方向に回動し
ようとするから、そのスプリング４８の作用力を受ける
ストッパ５０を設けることで、キャリッジ２４の下端部
からカッター刃４６が突出する状態が維持される。

【００２７】このようにして、キャリッジ２４の下端部
からカッター刃４６が突出している状態で、キャリッジ
２４をホームポジションＨＰまで移動すると、ブラケッ
ト４７がホームポジション位置側に設けられているボス
５１に突き当たり、それにより、同図（ｂ）に示すよう
に、ブラケット４７が図の反時計回り方向に回動し、キ
ャリッジ２４の内部にカッター刃４６が収容される。こ
の状態では、スプリング４８が作用する力がブラケット
４７を図の反時計回り方向に回動しようとするから、そ
のスプリング４８の作用力を受けるストッパ５２を設け
ることで、キャリッジ２４の内部にカッター刃４６が収
容される状態が維持される。

【００２８】また、記録紙２０の搬送方向に平行な印字
ヘッドユニット２５の印字ヘッド部２６の寸法はＬであ
り、同方向について、カッター刃４６から印字ヘッド部
２６までの距離はＸであり、また、印字ヘッド部２６か
らインクエンドマークセンサ４２までの距離はＲであ
る。

【００２９】図５は、プロッタ５の制御系の要部の一例
を示している。

【００３０】同図において、イニシャライズセンサ３６
から出力される検出信号Ｓ１、記録紙センサ４１から出
力される検出信号Ｓ２、および、インクエンドマークセ
ンサ４２から出力される検出信号Ｓ３は、記録制御部５
５に加えられている。

【００３１】記録制御部５５は、プロッタ５の所定の記
録動作を制御するものであり、キャリッジモータ３５お
よび搬送モータ４０を駆動制御するとともに、外部装置
より入力した印字データを印字部５６に出力する。

【００３２】以上の構成で、記録制御部５５は、システ
ム制御部１から、例えば、受信画像を記録出力するため
の印字命令を受信すると、図６に示したような処理を実
行する。

【００３３】すなわち、印字命令を受信して判断１０１
の結果がＹＥＳになると、キャリッジ２４をホームポジ
ションＨＰから印字開始位置ＳＰまで移動し（処理１０
２）、１ページ分の記録動作を終了するまで、内部バス
１１を介して入力した印字データの印字動作を、キャリ
ッジ２４の一往復動作毎繰り返し実行する（処理１０
３、判断１０４のＮＯループ）。この印字動作では、基
本的には、キャリッジ２４が印字開始位置ＳＰと印字終
了位置ＥＰを往復移動する間に、印字ヘッド部２６の位
置に応じて、印字データが順次記録制御部５５から印字
部５６に出力され、それにより、印字ヘッド部２６の印
字単位で画像が記録紙２０に記録される。また、印字ヘ
ッド部２６の印字動作は、キャリッジ２４が印字開始位
置ＳＰから印字終了位置ＥＰにまで移動する期間のみ行
われる場合と、さらに、キャリッジ２４が印字終了位置
ＥＰから印字開始位置ＳＰまで復帰する期間にも行われ
る場合がある。また、空白部は、印字動作を行わずに、
キャリッジ２４の移動のみが行われる場合もある。

【００３４】このようにして、１ページ分の画像記録を
終了すると、キャリッジ２４をカッターオン位置ＣＰま
で移動する（処理１０５）。これにより、上述したよう
に、ブラケット４７がボス４９に突き当たり、カッター
刃４６がキャリッジ２４の下端部から露出してその状態
が保持され、それにより、記録紙２０をカット可能な状
態となる。

【００３５】その状態で、キャリッジ２４をホームポジ
ションＨＰまで移動する（処理１０６）。このときに
は、ガイド板２３とガイド板２７の隙間で、カッター刃
４６が通過する位置に、記録紙２０が位置しているの
で、カッター刃４６によって記録紙２０がカットされ、
キャリッジ２４がホームポジションＨＰに復帰すると、
上述したように、ブラケット４７がボス５１に突き当た
り、カッター刃４６がキャリッジ２４の内部に収容さ
れ、その状態が保持される。

【００３６】このようにして、１ページ分の画像記録を
終了し、画像記録した部分の記録紙２０を切り離したの
で、記録紙２０を排出し（処理１０７）、画像記録した
１ページ分の記録紙２０を排紙する。

【００３７】次いで、システム制御部１から全てのペー
ジの画像記録が終了したことが通知されているかどうか
を調べ（判断１０８）、判断１０８の結果がＮＯになる
ときには、処理１０２に戻り、次のページの画像記録動
作を実行する。また、判断１０８の結果がＹＥＳになる
ときには、一連の画像記録動作を終了したので、この処
理を終了する。

【００３８】このようにして、本実施例では、キャリッ
ジ２４の内部にカッター刃４６およびそのカッター刃４
６の露出収納機構を設けたので、記録紙２０を裁断する
カッター手段を非常に小型に構成でき、プロッタ５を小
型化することができる。

【００３９】また、カッター刃４６の露出収納を、キャ
リッジ２４が画像記録時に移動する範囲の外側に配設し
た２つのボス４９，５１により切換動作するようにして
いるので、カッター手段のオンオフ制御機構を非常に小
型に形成でき、プロッタ５の小型化に貢献することがで
きる。

【００４０】図７は、記録制御部５５が実行する画像記
録処理の他の例を示している。

【００４１】すなわち、システム制御部１より印字命令
を受信して判断２０１の結果がＹＥＳになると、キャリ
ッジ２４をホームポジションＨＰから印字開始位置ＳＰ
まで移動し（処理２０２）、１ページ分の記録動作を終
了するまで、内部バス１１を介して入力した印字データ
の印字動作を、キャリッジ２４の一往復動作毎繰り返し
実行する（処理２０３、判断２０４のＮＯループ）。

【００４２】このようにして、１ページ分の画像記録を
終了すると、さらに、印字ヘッドユニット２５に貯留さ
れているインクの量をチェックするための所定のインク
エンドマークＭＥ（図８参照；この場合は、ベタ黒）を
印字する（処理２０５）。

【００４３】そして、キャリッジ２４をカッターオン位
置ＣＰまで移動する（処理２０６）。これにより、上述
したように、ブラケット４７がボス４９に突き当たり、
カッター刃４６がキャリッジ２４の下端部から露出して
その状態が保持され、それにより、記録紙２０をカット
可能な状態となる。

【００４４】次に、記録紙２０を距離Ｒだけ搬送方向に
搬送して（処理２０７）、インクエンドマークセンサ４
２がインクエンドマークＭＥを検出可能な状態にする。
ここで、インクエンドマークセンサ４２がインクエンド
マークＭＥを検出して、検出信号Ｓ３を出力したかどう
かを調べ（判断２０８）、判断２０８の結果がＮＯにな
るときには、インクがなくなったことを通知する所定の
インクエンドエラー処理を実行する（処理２０９）。ま
た、判断２０８の結果がＮＯになるときには、処理２０
９を実行しない。

【００４５】次いで、記録紙２０を距離Ｒだけ逆方向に
搬送して、記録紙２０の画像記録後端部を所定の裁断位
置に移動し（処理２１０）、その状態で、キャリッジ２
４をホームポジションＨＰまで移動する（処理２１
１）。このときには、ガイド板２３とガイド板２７の隙
間で、カッター刃４６が通過する位置に、記録紙２０が
位置しているので、カッター刃４６によって記録紙２０
がカットされ、キャリッジ２４がホームポジションＨＰ
に復帰すると、上述したように、ブラケット４７がボス
５１に突き当たり、カッター刃４６がキャリッジ２４の
内部に収容され、その状態が保持される。

【００４６】このようにして、１ページ分の画像記録を
終了し、画像記録した部分の記録紙２０を切り離すと、
システム制御部１から全てのページの画像記録が終了し
たことが通知されているかどうかを調べ（判断２１
２）、判断２１２の結果がＮＯになるときには、処理２
０２に戻り、次のページの画像記録動作を実行する。こ
のとき、既に裁断された部分の記録紙２０は、次のペー
ジの画像記録動作に伴って記録紙２０が搬送されるとき
に、排出ローラ２８により排紙される。

【００４７】また、判断２１２の結果がＹＥＳになると
きには、記録紙２０を排紙位置までの距離Ｓだけ搬送し
て、切り離した部分を排紙し（処理２１３）、最後の記
録紙２０の排紙を終了すると、記録紙２０を距離Ｓだけ
逆方向に搬送して、次の画像記録時の記録紙２０の先端
位置の位置合わせを行い（処理２１４）、この処理を終
了する。

【００４８】このようにして、この場合には、１ページ
分の画像記録を終了する度に、インクエンドを検査して
いるので、画像記録動作を確実に行うことができる。

【００４９】図９（ａ），（ｂ）は、記録制御部５５が
実行する画像記録処理のさらに他の例を示している。

【００５０】すなわち、システム制御部１より印字命令
を受信して判断３０１の結果がＹＥＳになると、キャリ
ッジ２４をホームポジションＨＰから印字開始位置ＳＰ
まで移動し（処理３０２）、１ページ分の記録動作を終
了するまで、内部バス１１を介して入力した印字データ
の印字動作を、キャリッジ２４の一往復動作毎繰り返し
実行する（処理３０３、判断３０４のＮＯループ）。

【００５１】このようにして、１ページ分の画像記録を
終了すると、キャリッジ２４をカッターオン位置ＣＰま
で移動する（処理３０５）。これにより、上述したよう
に、ブラケット４７がボス４９に突き当たり、カッター
刃４６がキャリッジ２４の下端部から露出してその状態
が保持され、それにより、記録紙２０をカット可能な状
態となる。

【００５２】システム制御部１から全てのページの画像
記録が終了したことが通知されているかどうかを調べ
（判断３０６）、判断３０６の結果がＮＯになるときに
は、記録紙２０を逆方向に距離Ｘだけ移動して、画像記
録を終了した記録紙２０の画像後端部がカッター刃４６
の裁断位置に一致するようにする（処理３０７）。

【００５３】その状態で、キャリッジ２４をホームポジ
ションＨＰまで移動する（処理３０８）。このときに
は、ガイド板２３とガイド板２７の隙間で、カッター刃
４６が通過する位置に、記録紙２０が位置しているの
で、カッター刃４６によって記録紙２０がカットされ、
キャリッジ２４がホームポジションＨＰに復帰すると、
上述したように、ブラケット４７がボス５１に突き当た
り、カッター刃４６がキャリッジ２４の内部に収容さ
れ、その状態が保持される。

【００５４】このようにして、１ページ分の画像記録を
終了し、画像記録した部分の記録紙２０を切り離すと、
処理３０２に戻り、次のページの画像記録動作を行う。

【００５５】また、判断３０６の結果がＹＥＳになると
きには、印字ヘッドユニット２５に貯留されているイン
クの量をチェックするための所定のインクエンドマーク
ＭＥ（図８参照）を印字する（処理３０９）。次に、記
録紙２０を距離Ｒだけ搬送方向に搬送して（処理３１
０）、インクエンドマークセンサ４２がインクエンドマ
ークＭＥを検出可能な状態にする。

【００５６】ここで、インクエンドマークセンサ４２が
インクエンドマークＭＥを検出して、検出信号Ｓ３を出
力したかどうかを調べ（判断３１１）、判断３１１の結
果がＹＥＳになるときには、記録紙２０を距離（Ｒ＋
（Ｌ／２））だけ逆方向に搬送する（処理３１２）。こ
れにより、カッター刃４６の裁断位置に、インクエンド
マークＭＥの記録紙搬送方向の中央が位置する。

【００５７】その状態で、キャリッジ２４をホームポジ
ションＨＰまで移動する（処理３１３）。このときに
は、ガイド板２３とガイド板２７の隙間で、カッター刃
４６が通過する位置に、記録紙２０が位置しているの
で、カッター刃４６によって記録紙２０がカットされ、
キャリッジ２４がホームポジションＨＰに復帰すると、
上述したように、ブラケット４７がボス５１に突き当た
り、カッター刃４６がキャリッジ２４の内部に収容さ
れ、その状態が保持される。

【００５８】次いで、記録紙２０を排紙位置までの距離
Ｓだけ搬送して、切り離した部分を排紙し（処理３１
４）、最後の記録紙２０の排紙を終了すると、記録紙２
０を距離Ｓだけ逆方向に搬送して、次の画像記録時の記
録紙２０の先端位置の位置合わせを行い（処理３１
５）、この処理を終了する。

【００５９】また、判断３１１の結果がＮＯになるとき
には、インクがなくなったことを通知する所定のインク
エンドエラー処理を実行し（処理３１６）、処理３１３
に移行して、それ以降の処理を実行する。

【００６０】したがって、本実施例では、ひとまとまり
の画像記録動作、例えば、１通信分の受信画像の記録動
作を終了すると、最後の記録ページにインクエンドマー
クＭＥが記録され、そのインクエンドマークＭＥの中央
部で記録し２０が裁断される。それにより、例えば、図
１０（ａ），（ｂ）に示すように、あるひとまとまりの
画像記録動作の最終ページ２０ａの最後の部分にインク
エンドマークＭＥの前半の１／２の部分ＭＥａが記録さ
れ、次の画像記録動作の開始ページ２０ｂの先頭の部分
には、インクエンドマークＭＥの後半の１／２の部分Ｍ
Ｅｂが記録されるので、ユーザは、１画像記録単位毎に
切断されて排紙された記録紙２０を仕分けるときの作業
を容易に行うことができる。

【００６１】また、本実施例では、１ページ毎の画像記
録を終了する度に、カッター刃４６の裁断位置を、１ペ
ージ分の画像終了位置に位置合わせしているので、記録
紙２０の無駄を抑制でき、装置のランニングコストを低
減することができる。

【００６２】なお、上述した実施例では、本発明をグル
ープ３ファクシミリ装置のプロッタに適用した記録装置
について説明したが、それ以外の同様の記録装置につい
ても、本発明を同様にして適用することができる。

【００６３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリッジに記録紙のカッター手段を設けているので、
装置を小型化することができるという効果を得る。ま
た、カッター手段のカッター刃を露出収納を、キャリッ
ジの移動に応じて行うようにしているので、カッター手
段の制御手段のような手段を要せず、装置を小型化でき
るとともに、装置コストを低減することができるという
効果も得る。

【００６４】また、１受信動作で受信した受信画像の最
終ページの後端部にマークを形成して、記録紙の搬送方
向の略中央部でそのマークを分断するように記録紙を裁
断するので、１受信毎の記録紙のまとまりを容易に判断
することができるという効果も得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかるグループ３ファクシ
ミリ装置の構成を示したブロック図。

【図２】プロッタの印字機構の要部を示した概略正面
図。

【図３】プロッタの印字機構の要部を示した概略部分断
面図。

【図４】カッター刃の露出収納の動作を説明するための
概略図。

【図５】プロッタの制御系の一例を示したブロック図。

【図６】記録制御部が実行する画像記録処理の一例を示
したフローチャート。

【図７】記録制御部が実行する画像記録処理の他の例を
示したフローチャート。

【図８】インクエンドマークの一例を示した概略図。

【図９】記録制御部が実行する画像記録処理のさらに他
の例を示すフローチャート。

【図１０】ひとまとまりの記録紙の区別を説明するため
の概略図。

【符号の説明】

２０記録紙２４キャリッジ２５印字ヘッドユニット４５段付き突起４６カッター刃４７ブラケット４８スプリング４９，５１ボス５０，５２ストッパＭＥインクエンドマーク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印字ヘッドとしてインクジェット記録ヘ
ッドを備え、そのインクジェット記録ヘッドを搭載した
キャリッジをロール状の記録紙の記録幅方向に往復移動
して、そのロール状の記録紙に情報を記録する記録装置
において、上記キャリッジに、上記ロール状の記録紙を裁断するカ
ッター手段を設け、記録後の上記ロール状の記録紙を上
記カッター手段で裁断した後に排紙することを特徴とす
る記録装置。
【請求項２】前記カッター手段は、前記ロール状の記録紙を裁断するカッター刃と、前記キャリッジが上記ロール状の記録紙の記録幅方向の
記録終了位置を超えた位置まで移動されると、上記カッ
ター刃を裁断可能位置に露出し、その状態で、上記キャ
リッジが上記ロール状の記録紙の記録幅方向の記録開始
位置よりも前の位置まで移動されると、上記カッター刃
を収納するカッター刃露出収納手段を備えたことを特徴
とする請求項１記載の記録装置。
【請求項３】所定の画像通信制御手順を実行して、相
手端末との間で所定の画像情報通信動作を行うととも
に、印字ヘッドとしてインクジェット記録ヘッドを備
え、そのインクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッ
ジをロール状の記録紙の記録幅方向に往復移動して、そ
のロール状の記録紙に受信画像を記録する記録装置を備
えた画像通信装置において、上記キャリッジに設けられ、上記ロール状の記録紙を裁
断するカッター手段と、上記ロール状の記録紙に１ページ分の受信画像を記録す
る度に、上記カッター手段を用いて上記ロール状の記録
紙を裁断する一方、１通信の最終ページの受信画像の記
録を終了すると、所定のマークを記録し、そのマークを
記録紙の搬送方向の略中央部で分断するように上記ロー
ル状の記録紙を搬送するとともに上記カッター手段を用
いて上記ロール状の記録紙を裁断する裁断制御手段を備
えたことを特徴とする画像通信装置。