JP2009073031A - プリンタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタ装置に簡素で且つ安価な構成で印刷機能およびカッティング機能を搭載する。
【解決手段】プリンタ装置Pが、フラットベッド10と、ガイドバー部材40と、プリント対象物に印刷処理を施すインクジェットヘッド60と、プリント対象物の表面に切り込みを入れるカッタ51を備えたカッティングヘッド50と、インクジェットヘッド60およびカッティングヘッド50が取り付けられてインクジェットヘッド60およびカッティングヘッド50をともに移動させる歯付ベルト33と、歯付ベルト33を駆動する駆動スプロケット31とを有して構成され、歯付ベルト33によりインクジェットヘッド60とカッティングヘッド50とをともにガイドバー部材40に沿って移動させながら、ノズル61の噴射開口62aからインクを噴射してプリント対象物に印刷処理を施し、もしくは印刷処理が施されたプリント対象物の表面にカッタ51が切り込みを入れる。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタ装置に関し、さらに詳細には、印刷対象物であるシート材の印刷処理および印刷処理が施されたシート材の表面に切り込みを入れるプリンタ装置に関する。
このようなプリンタ装置は、印刷対象物であるシート材に向けて形成されインクを噴射するノズルが設けられたインクジェットヘッドと、シート材の切り抜きを行うためのカッタが設けられたカッティングヘッドとを有して構成され、印刷機能に加えてカッティングの機能が搭載されている(特許文献1参照)。
特開2006−35510号公報
上記のような、インクジェットヘッドとカッティングヘッドとを有する印刷装置では、印刷処理を施す場合にはインクジェットヘッドとカッティングヘッドとを連結し、駆動ベルト、スプロケット、電動モータ等により印刷対象物であるシート材の上方を延びるガイドレールに沿ってインクジェットヘッドとカッティングヘッドとを一体的に移動制御するように構成されている。一方、印刷処理後にシート材の切り抜きを行う場合には、インクジェットヘッドをカッティングヘッドから分離させて印刷装置に固定し、カッティングヘッドのみをガイドレールに沿って移動制御するように構成されている。しかしながら、インクジェットヘッドとカッティングヘッドとを連結させまたはそれらを分離させるのにマグネットやソレノイドが用いられているため印刷装置が高価なものになっていた。また、マグネットやソレノイドを用いない装置であっても、インクジェットヘッドおよびカッティングヘッドを連結する部分や分離したインクジェットヘッドをシート材の切り抜き時に印刷装置の側に固定させる機構が複雑なものであった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、簡素で且つ安価な構成で印刷機能およびカッティング機能が搭載されたプリンタ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係るプリンタ装置は、プリント対象物を保持する対象物保持部材(例えば、実施形態におけるフラットベッド10)と、対象物保持部材と略平行に延びて設けられたガイドバー部材と、ガイドバー部材にガイドバー部材に沿って移動可能に取り付けられ、対象物保持部材に向けて形成されたノズルからインクを噴射して対象物保持部材に保持されたプリント対象物に印刷処理を施すインクジェットヘッドと、ガイドバー部材にガイドバー部材に沿って移動可能に取り付けられ、対象物保持部材により保持されたプリント対象物の表面に切り込みを入れるカッタを備えたカッティングヘッドと、インクジェットヘッドおよびカッティングヘッドが取り付けられてインクジェットヘッドおよびカッティングヘッドをともに移動させる駆動ベルト(例えば、実施形態における歯付ベルト33)と、駆動ベルトを駆動する駆動手段(例えば、実施形態における駆動スプロケット31)とを有して構成され、駆動手段に駆動される駆動ベルトによりインクジェットヘッドとカッティングヘッドとをともにガイドバー部材に沿って移動させながら、ノズルからインクを噴射してプリント対象物に印刷処理を施し、もしくは印刷処理が施されたプリント対象物の表面にカッタが切り込みを入れる。
また、上記構成のプリンタ装置において、インクジェットヘッドにノズルを対象物保持部材に対して移動させるノズル移動機構が設けられ、カッタがプリント対象物の表面に切り込みを入れているときには、印刷処理が施されているときよりもノズルと対象物保持部材との間隔が拡がるようにノズル移動機構によりノズルが移動した状態で、ノズルを覆ってノズルを封止可能な封止部材が装着され、ノズルに装着された封止部材と対象物保持部材に保持されたプリント対象物が接触しないように、封止部材と対象物保持部材に保持されたプリント対象物との間隔がノズル移動機構により調整可能であるのが好ましい。
以上のように構成される本発明に係るプリンタ装置によれば、駆動ベルトにインクジェットヘッドおよびカッティングヘッドが取り付けられて、インクジェットヘッドおよびカッティングヘッドをともにガイドバー部材に沿って移動させながら、プリント対象物への印刷処理もしくはプリント対象物の表面に切り込みが入れられる、このように、マグネットやソレノイドを用いずにインクジェットヘッドおよびカッティングヘッドの双方を移動制御させることができるような構成となっているため、構造を複雑にすることなく印刷装置を安価に構成することが可能である。
また、カッタによりプリント対象物の表面に切り込みが入れられているときには、インクジェットヘッドのノズルにノズルを封止する封止部材が装着されるように構成されているため、ノズルに付着したインクが乾燥するのを防止することが可能である。ノズルに封止部材が装着された状態でプリント対象物の表面に切り込みが入れられているときには、上下移動機構によりノズルを上下動させることで封止部材と対象物保持部材に保持されたプリント対象物との間隔を調整することが可能であるため、封止部材とプリント対象物が接触するのを防止することが可能である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1,図2に、本発明に係るプリンタ装置の実施例として、主として産業用に用いられるインクジェット方式のプリンタ装置Pの外観構成を示している。以下の説明では、図1,図2に「上」,「前」,「左」が付記された矢印の方向を上方、前方、左方としている。
プリンタ装置Pは、第1サブアセンブリ1の上方に第2サブアセンブリ5が組み付けられてなる。第1サブアセンブリ1は、プリント対象物を固定保持するフラットベッド10の左右に、前後に延びる前後移動機構20,20が設けられて構成されている。なお、フラットベッド10の下側には電源および制御機器類18が配設される。第2サブアセンブリ5は、左右に延びる長尺状のガイドバー部材40に沿って左右に移動可能にインクジェットヘッド60およびカッティングヘッド50が取り付けられるとともに、ガイドバー部材40の左右端部にインク供給装置70およびメンテナンスユニット80が取り付けられて構成され、さらには、インクジェットヘッド60およびカッティングヘッド50を左右に移動させる左右移動機構30が設けられて構成されている。
フラットベッド10は、プリント対象物を載置する矩形状の載置台11を備えており、載置台11の上面に形成された多数の小孔を介して負圧吸引することによりプリント対象物を固定保持可能になっている。また、フラットベッド10は、載置台11から下方に延びる複数の脚12,12,…を有しており、床面上の所定高さ位置に載置台11が設定される。ガイドバー部材40は、フラットベッド10の上方に配設されるが、左右長さがフラットベッド10よりも長く、左右端部40a,40bがフラットベッド10に対して左右に突出する。
図3に示すように左右移動機構30は、駆動スプロケット31と、従動スプロケット32と、駆動スプロケット31および従動スプロケット32に掛け回される歯付ベルト33と、カッティングヘッド50およびインクジェットヘッド60を繋ぐ連結部材34とを有して構成される。歯付ベルト33は、その一端33aがインクジェットヘッド60に取り付けられ、その他端33bがカッティングヘッド50に取り付けられている。また、連結部材34の一端34aがインクジェットヘッド60に、連結部材34の他端34bがカッティングヘッド50に取り付けられている。なお、連結部材34を用いずに、カッティングヘッド50およびインクジェットヘッド60を一体に歯付ベルト33に取り付けた構成であってもよい。
駆動スプロケット31および従動スプロケット32はフラットベッド10の左右側端に左右に離れて回転自在に支持されている。駆動スプロケット31は、シャフト35を介して図示しない駆動モータに連結され、当該駆動モータの回転駆動力により回転可能に構成されている。
カッティングヘッド50の内部には、いずれも上下方向を回転軸とする前後一対のガイドローラ42,43が左右に間隔を置いて2組取り付けられて構成される。フラットベッド10の前部には左右に水平に延びてガイドバー部材40を構成するガイドレール41が取り付けられており、前後一対のガイドローラ42,43は、このガイドレール41を前後に挟持するように取り付けられ、カッティングヘッド50がガイドレール41の前後面を左右に転動可能になっている。インクジェットヘッド60の内部には、いずれも上下方向を回転軸とする前後一対のガイドローラ,45が左右に間隔を置いて2組取り付けられて構成される。前後一対のガイドローラ44,45は、ガイドレール41を前後に挟持するように取り付けられ、インクジェットヘッド60がガイドレール41の前後面を左右に転動可能になっている。
このように構成される左右移動機構30によると、駆動モータを駆動させることにより、シャフト35を介して駆動スプロケット31が回転駆動されて歯付ベルト33が左右移動し、歯付ベルト33に取り付けられたカッティングヘッド50およびインクジェットヘッド60の双方が、両者を繋ぐ連結部材34によりこれらの間隔を保持しつつガイドレール41により案内されながら左右に移動する。
また、カッティングヘッド50の下部には、下方に突出してプリント対象物の表面に切り込みを入れる(プリント対象物の台紙には切り込みを入れずに接着剤の付いた表面のシール部分のみ所定の形状に切り込みを入れる)ためのカッタ51がカッティングヘッド50に対して着脱自在に取り付けられている(図3参照)。なお、カッタ51によりプリント対象物の表面にのみ切り込みを入れるのではなく、カッタ51によりプリント対象物の台紙も含めて切断することでプリント対象物の切り離しを行ってもよい。
インクジェットヘッド60は、図4(a)に示すように、左右に並ぶ複数のインクジェットノズル(以下、「ノズル」と称する)61,61,…を有して構成され、それぞれのノズル61,61,…にインク通路62が噴射開口62aを下方に開放して形成されている(図4(b)参照)。
ガイドバー部材40の右端部40aには、インク通路62にインクを供給するためのインク供給装置70が取り付けられているとともに、カッティングヘッド50およびインクジェットヘッド60の移動制御やインクジェットヘッド60におけるインクの噴射制御を行うための制御装置(図示せず)が設けられている。ガイドバー部材40の左端部40bには、メンテナンスユニット80が取り付けられている。メンテナンスユニット80は、インク通路62の内部に残留するインクを吸引したり、噴射開口62aの周辺に付着しているインク滓やゴミ等を取り除いたりして、噴射開口62aからインクが正常に噴射される状態に回復させるための装置である。このメンテナンスユニット80は、ガイドバー部材40の左端部40bを覆って取り付けられたハウジング80aの内部に設けられている。メンテナンスユニット80の下部には、後述するホルダ90が設けられている。メンテナンスユニット80の下方には、廃インクタンク106が設置され、メンテナンスユニット80において処理されたインクを貯留することが可能である。
なお、フラットベッド10の右側下部とインク供給装置70とを繋いで第1フレキシブルケーブルガイド13(例えば、ケーブルベア(登録商標))が設けられており、この第1フレキシブルケーブルガイド13の内部に、フラットベッド10に配設された電源および制御機器類18から第2サブアセンブリ5側の装置類を駆動制御するための電力や制御信号を供給するための電線が配設されている。これにより、フラットベッド10に対するガイドバー部材40の前後移動を許容しつつ、第1サブアセンブリ1側から第2サブアセンブリ5側に電力や制御信号を供給することができる。
また、ガイドバー部材40の右端部40aとカッティングヘッド50とを繋いで第2フレキシブルケーブルガイド65が設けられており、この第2フレキシブルケーブルガイド65の内部に、制御装置からカッティングヘッド50のカッタ51を上下に移動制御したりインクジェットヘッド60のノズル61を上下に移動制御するための電力や制御信号を供給するための電線や、インク供給装置70からカッティングヘッド50を介してインクジェットヘッド60にインクを供給するためのチューブが配設されている。これにより、インク供給装置70側からカッティングヘッド50側に電力および制御信号やインクを供給することができる。
また、カッティングヘッド50とインクジェットヘッド60とを繋いで第3フレキシブルケーブルガイド66が設けられており、この第3フレキシブルケーブルガイド66の内部に、制御装置からインクジェットヘッド60のノズル61を上下に移動制御するための電力や制御信号を供給するための電線や、インク供給装置70からインクジェットヘッド60にインクを供給するためのチューブが配設されている。これにより、カッティングヘッド50側からインクジェットヘッド60側に電力および制御信号やインクを供給することができる。
このように構成されるプリンタ装置Pにおいては、ガイドバー部材40が、フラットベッド10に対して前後に移動可能になっており、噴射開口62aをフラットベッド10に保持されたプリント対象物の表面に対向させながらインクジェットヘッド60が前後左右に移動する。この移動時に噴射開口62aからインクが噴射され、プリント対象物の上面に所望の文字や図柄が印刷される。また、カッティングヘッド50の下部に設けられたカッタ51の刃先をフラットベッド10に保持されたプリント対象物の表面に向けながらカッティングヘッド50が前後左右に移動して、プリント対象物の所望の位置におけるプリント対象物の表面に切り込みが入れられる。
プリンタ装置Pは、様々な厚さのプリント対象物の印刷を行わせることができるようになっており、噴射開口62aと載置台11に載置されたプリント対象物の表面との上下対向間隔を調整可能になっている。具体的には、図5に示すような上下移動機構150によって、ノズル61を上下移動させ、プリント対象物と噴射開口62aとの間隔を適切に設定することができる。
図5に示すように、インクジェットヘッド60内部においてインクジェットヘッド60の基底部60aに軸151が立設されている。ノズル61はL字状に折曲形成され、その基端部に図示しないベアリングを介して軸151が挿通されている。ノズル61の基端部とインクジェットヘッド60の基底部60aとの間にはコイルばね152が介装され、ノズル61を上方へ付勢している。また、ノズル61には、上下に延びるプランジャ153にコイル154を巻き付けてなるムービングコイルが取り付けられている。コイル154に通電すると、プランジャ153がコイル154ごと図示しないマグネットおよびヨーク155内へ引き込まれてノズル61が下動する。コイル154への通電を止めると、ノズル61を上方に付勢するコイルばね152の弾性力によりノズル61が上動する。
ノズル61の上下移動の変位量を例えばエンコーダといったもので検出して、図示しない制御装置によりコイル154への通電量を制御することで、ノズル61の上下移動の移動量が制御される。これにより載置台11上のプリント対象物とノズル61の噴射開口62aとの間隔は適切に設定され、様々なプリント対象物の厚さに対応することができる。なお、上下移動機構150は、インクジェットヘッド60だけではなくカッティングヘッド50にも設けられており、上記のように構成される上下移動機構150により、カッティングヘッド50の下部に取り付けられているカッタ51を上下移動させることで、カッタ51と載置台11上のプリント対象物との間隔をプリント対象物の厚さに合わせて調整することができる。
各ノズル61の先端には、図6(a),(b)に示すように、ノズル61の先端を覆う断面略U字状のキャップ200(ヘッド乾燥防止部材)が装着可能である。このキャップ200は、上面に平面視略長円形状の凹部201が形成された平面視略長円形状であり、凹部201の周囲を囲むように起立する壁部202が形成されている。また、壁部202の外周側を囲むようにフランジ部203が形成されている。キャップ200は、ゴム等の弾力性のある部材で形成されていて、その部材の持つ弾力性によりノズル61の先端周囲を隙間なく覆い、ノズル61の先端から容易に抜け落ちないように押入、装着可能である。キャップ200がノズル61に装着された状態では、図6(a),(b)に示すように、キャップ200の凹部201がノズル61の先端面に密着し、キャップ200の壁部202の内周面がノズル61の側面の一部に密着する。
図2に示すように、メンテナンスユニット80の下部には、上記のような形状のキャップ200を載置台11の上面と平行な方向に移動させることでキャップ200を収納したり取り出したりできるホルダ90が設けられている。このホルダ90は、図7(a),(b)に示すように、基板92の両側縁を折り曲げて起立させて側壁94,94が形状されている。ホルダ90の後端側両側部およびホルダ90後端部は、側壁94を内側にL字状に折曲形成された係止部96で封じられている。ホルダ90の前端側は、壁部が形成されておらず開放されている。
上記のような形状のホルダ90の基板92は、図2に示すように、その面がフラットベッド10の上面(載置台11の上面)と平行な方向になるようにして設置されている。ホルダ90の前後の向きは、図7(a)における下部が(係止部96が形成された側)がプリンタ装置Pの後方に向くような向きになっている。そして、平面視略長円状をしたキャップ200を、基板92の前端側から後端側に向けて載置台11の上面と平行な方向に侵入させてキャップ200をホルダ90に収納したり、収容されたキャップ200を基板92の前端側に進出させてキャップ200をホルダ90から取り出すことが可能である。キャップ200が基板92の後端側に収納された状態では、キャップ200のフランジ部203がホルダ90の係止部96に係止されるため、キャップ200がホルダ90から外れるのを防止できるようになっている。
以上、本発明に係るプリンタ装置Pの構成について説明したが、当該プリンタ装置Pを用いた印刷処理および印刷処理が施されたプリント対象物の表面への切り込みは以下のようにして行われる。
まず、印刷処理が施される前の状態では、インクジェットヘッド60はメンテナンスユニット80の側にあり、ノズル61の先端にはキャップ200が装着されてノズル61の噴射開口62aが封止されている。また、キャップ200はホルダ90内に収められた状態になっている。この状態から以下のようにしてノズル61の先端に装着されているキャップ200が取り外され、インクジェットヘッド60の噴射開口62aからインクが噴射されて載置台11上に搭載されたプリント対象物の表面に文字、図形等が描かれる。
上述した上下移動機構150により、メンテナンスユニット80においてインクジェットヘッド60のノズル61をホルダ90上方に上昇させる。このとき、ノズル61の先端に装着されたキャップ200の弾性的な装着力に抗して、キャップ200が離脱する。その際には、キャップ200のフランジ部203が係止部96によりホルダ90内に係止されるため、キャップ200がホルダ90内に収納された状態で残される。そして、駆動モータにより駆動スプロケット21を回転させ、歯付ベルト33を駆動させてインクジェットヘッド60をガイドレール41に沿って右方に移動させることで、インクジェットヘッド60をメンテナンスユニット80の側から載置台11のプリント対象物上に移動させる。
そして、前後移動機構20,20によりガイドバー部材40を前後移動させつつ、駆動モータにより駆動スプロケット31を回転させ、歯付ベルト33を駆動させてインクジェットヘッド60をガイドレール41に沿って左右に移動させる。これにより、インクジェットヘッド60が前後左右に移動するが、この状態では、ノズル61先端の噴射開口62aが露出しているため、インク供給装置70からインクジェットヘッド60にインクを供給することにより、プリント対象物の表面に文字、図形等を描くことができる。ここで、上述のように、インクジェットヘッド60およびカッティングヘッド50が連結部材34により繋がれており、インクジェットヘッド60が左右に移動するのにともなってカッティングヘッド50がインクジェットヘッド60との間隔を保持しつつ左右に移動する。また、プリント対象物に印刷処理が行われている状態では、カッタ51の刃先がプリント対象物に当接しないように、上下移動機構150によりカッタ51とプリント対象物との間隔が調整されるため、プリント対象物への印刷処理の際にプリント対象物が切断されることはない。
印刷処理を終えて載置台11上に載置されているプリント対象物の表面にカッタ51により切り込みを入れる場合には、インクジェットヘッド60のノズル61のインク通路62に付着した速乾性のインクの乾燥を防止するため、ノズル61の先端へのキャップ200の装着が、以下のようにして行われる。
インクジェットヘッド60をガイドレール41に沿って左方に移動させてメンテナンスユニット80の下部に設置されているホルダ90上方に移動させ、上述した上下移動機構150によりノズル61をホルダ90に収納されているキャップ200に向けて降下、押接させる。これにより、ノズル61の先端にキャップ200が装着され、ノズル61の先端周囲がこのキャップ200によって覆われてノズル61の噴射開口62aが封止される。
次に、前後移動機構20,20によりガイドバー部材40を前方に移動させることで、インクジェットヘッド60をホルダ90の基板92の板面と平行に移動させて、キャップ200をキャップ200が被せられたノズル61とともにホルダ90の前方へと移動させる。このようにして、キャップ200が基板92の前端からホルダ90外部に取り出される。
このような状態では、ノズル61の先端がキャップ200によって密着するようにして覆われているため、ノズル61のインク通路62に付着した速乾性のインクの乾燥を防止できる。キャップ200がホルダ90から取り出された状態で、インクジェットヘッド60をガイドレール41に沿って右方に移動させ、インクジェットヘッド60をメンテナンスユニット80の側から載置台11のプリント対象物上に移動させた後、上述した上下移動機構150によりカッタ51の刃先が載置台11上のプリント対象物に当接するまでカッタ51を下動させる。そして、前後移動機構20,20によりガイドバー部材40を前後移動させつつ、駆動モータにより駆動スプロケット31を回転させ、歯付ベルト33を駆動させてカッティングヘッド50をガイドレール41に沿って左右に移動させることで、カッティングヘッド50が前後左右に移動して、プリント対象物の所望の位置におけるプリント対象物の表面に切り込みが入れられる。
このとき、ノズル61に被せたキャップ200が載置台11上に設置されたプリント対象物と干渉しないように、印刷処理が施されているときよりもノズル61先端とフラットベッド10との間隔が拡がるように上下移動機構150によりノズル61が上動することで、プリント対象物とノズル61に被せたキャップ200との間隔が適切に設定される。
プリント対象物の表面に切り込みが入れられた後は、インクジェットヘッド60をガイドレール41に沿ってメンテナンスユニット80の側に向けて左方に移動させ、キャップ200を再びホルダ90内に収納する。このようにして、プリンタ装置Pを用いた印刷処理および印刷処理が施されたプリント対象物の表面への切り込みが行われる。
本発明の実施形態に係るプリンタ装置の外観を示す斜視図である。 上記プリンタ装置の正面図である。 上記プリンタ装置に設けられた左右移動機構の構成を示す図で、(a)は平面図で、(b)は後面図である。 (a)は上記プリンタ装置のインクジェットヘッドに設けられた複数のノズルを模式的に示す図で、(b)はノズルの先端周辺を示す図である。 インクジェットヘッドに設けられた上下調整機構の構成を示す側断面図である。 ノズルの先端に装着される蓋体を示す図で、(a)は側断面図で、(b)は正断面図である。 (a)は上記蓋体を収容した状態における上記ホルダの平面図で、(b)は上記蓋体を収容した状態における(a)における上記ホルダのA−A断面図である。
符号の説明
P プリンタ装置
1 第1サブアセンブリ
5 第2サブアセンブリ
10 フラットベッド(対象物保持部材)
11 載置台
20 前後移動機構
30 左右移動機構
31 駆動スプロケット(駆動手段)
32 従動スプロケット
33 歯付ベルト(駆動ベルト)
34 連結部材
40 ガイドバー部材
41 ガイドレール
42,43,44,45 ガイドローラ
50 カッティングヘッド
51 カッタ
60 インクジェットヘッド
61 ノズル
62 インク通路
62a 噴射開口
80 メンテナンスユニット
90 ホルダ
96 係止部
150 上下移動機構(ノズル移動機構)
200 キャップ(封止部材)
201 凹部
202 壁部
203 フランジ部

Claims (2)

  1. プリント対象物を保持する対象物保持部材と、
    前記対象物保持部材と略平行に延びて設けられたガイドバー部材と、
    前記ガイドバー部材に前記ガイドバー部材に沿って移動可能に取り付けられ、前記対象物保持部材に向けて形成されたノズルからインクを噴射して前記対象物保持部材に保持されたプリント対象物に印刷処理を施すインクジェットヘッドと、
    前記ガイドバー部材に前記ガイドバー部材に沿って移動可能に取り付けられ、前記対象物保持部材により保持されたプリント対象物の表面に切り込みを入れるカッタを備えたカッティングヘッドと、
    前記インクジェットヘッドおよび前記カッティングヘッドが取り付けられて前記インクジェットヘッドおよび前記カッティングヘッドをともに移動させる駆動ベルトと、
    前記駆動ベルトを駆動する駆動手段とを有して構成され、
    前記駆動手段に駆動される前記駆動ベルトにより前記インクジェットヘッドと前記カッティングヘッドとをともに前記ガイドバー部材に沿って移動させながら、前記ノズルからインクを噴射してプリント対象物に印刷処理を施し、もしくは印刷処理が施されたプリント対象物の表面に前記カッタが切り込みを入れることを特徴とするプリンタ装置。
  2. 前記インクジェットヘッドに前記ノズルを前記対象物保持部材に対して移動させるノズル移動機構が設けられ、
    前記カッタがプリント対象物の表面に切り込みを入れているときには、印刷処理が施されているときよりも前記ノズルと前記対象物保持部材との間隔が拡がるように前記ノズル移動機構により前記ノズルが移動した状態で、前記ノズルを覆って前記ノズルを封止可能な封止部材が装着され、
    前記ノズルに装着された前記封止部材と前記対象物保持部材に保持されたプリント対象物が接触しないように、前記封止部材と前記対象物保持部材に保持されたプリント対象物との間隔が前記ノズル移動機構により調整可能であることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
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