JPH1044476A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

インクジェット印刷装置

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JPH1044476A
JPH1044476A JP25255696A JP25255696A JPH1044476A JP H1044476 A JPH1044476 A JP H1044476A JP 25255696 A JP25255696 A JP 25255696A JP 25255696 A JP25255696 A JP 25255696A JP H1044476 A JPH1044476 A JP H1044476A
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JP
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ink jet
carriage
head
urging
jet head
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JP25255696A
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English (en)
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Yuko Mine
優子 峯
Noboru Oishi
登 大石
Mitsuru Kishimoto
充 岸本
Masahiko Shimosugi
優彦 下杉
Shigeki Koido
重規 小井戸
Kiyokore Ikeda
潔是 池田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェットヘッドを手動で印刷領域外に移
動させても、キャッピングの状態を維持することができ
るインクジェット印刷装置を提供する。 【解決手段】キャリッジ12と、該キャリッジ12に搭
載され、キャリッジ12に対して相対的に移動して印刷
可能位置と退避位置とを採るインクジェットヘッド11
と、前記キャリッジ12に配設され、前記インクジェッ
トヘッド11を退避位置に向けて付勢する付勢手段と、
前記キャリッジ12に配設され、印刷時に前記付勢手段
の付勢力に抗して前記インクジェットヘッド11を印刷
可能位置に置くヘッド移動手段と、前記キャリッジ12
に配設され、インクジェットヘッド11が退避位置に置
かれたときに、オリフィス面11aを覆うキャップ13
とを有する。非印刷時に付勢手段の付勢力によってイン
クジェットヘッド11が退避位置に置かれるので、オリ
フィスが露出することがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット印
刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルジェット式のインクジェ
ット印刷装置においては、インクジェットヘッドに複数
のオリフィスが形成されていて、インク加圧室内に配設
された発熱体を発熱させることによってインク内に気泡
を発生させ、該気泡の圧力によって前記オリフィスから
インク滴を噴出させるようになっている。そして、噴出
させられたインク滴は媒体上の所定の位置に付着し、画
素を形成する(特公昭61−59914号公報参照)。
また、ピエゾ式のインクジェット印刷装置においては、
圧電素子に歪(ひず)みを発生させてインク加圧室内の
圧力を高くし、オリフィスからインク滴を噴出させるよ
うにしている。
【0003】ところで、前記オリフィスは、直径が20
〜60〔μm〕であって微細であるので、印刷停止中に
インクが乾燥してオリフィスに詰まったり、紙粉等のゴ
ミがオリフィスに付着したりすることがあり、その結
果、印刷を再開したときに画素抜けが発生したり、画素
を正確な位置に形成することができなくなったりしてし
まう。そこで、インクジェットヘッドの移動範囲におけ
る印刷領域外に設定されたキャッピング位置にオリフィ
ス詰まり防止機構(以下「クリーニングシステム」とい
う。)を配設し、例えば、オリフィスをキャップで覆う
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のインクジェット印刷装置においては、電源がオフの
ときにインクジェットヘッドを手動で印刷領域外に移動
させると、キャッピングが解除されてオリフィスが露出
し、キャッピングが行われていない状態になり、その結
果、インクが乾燥してオリフィスに詰まったり、紙粉等
のゴミがオリフィスに付着したりしてしまう。
【0005】そこで、キャッピング位置においてインク
ジェットヘッドをロック機構によってロックし、インク
ジェットヘッドを印刷領域外に移動させないようにする
ことが考えられるが、使用者がロックされていることを
知らずにインクジェットヘッドを移動させようとする
と、前記ロック機構を破損させてしまう。また、インク
ジェットヘッドのインクカートリッジを交換する場合、
インクジェットヘッドを手動で印刷領域外に移動させ、
キャッピングを解除してから交換作業を行うことになる
ので、交換作業後にインクジェットヘッドをキャッピン
グ位置に戻すのを忘れてしまうことがある。
【0006】この場合も、オリフィスが露出し、キャッ
ピングが行われていない状態になり、その結果、インク
が乾燥してオリフィスに詰まったり、紙粉等のゴミがオ
リフィスに付着したりしてしまう。本発明は、前記従来
のインクジェット印刷装置の問題点を解決して、インク
ジェットヘッドを手動で印刷領域外に移動させても、キ
ャッピングの状態を維持することができるインクジェッ
ト印刷装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のイ
ンクジェット印刷装置においては、シャフトに沿って移
動させられるキャリッジと、該キャリッジに搭載され、
キャリッジに対して相対的に移動して印刷可能位置と退
避位置とを採るインクジェットヘッドと、前記キャリッ
ジに配設され、前記インクジェットヘッドを退避位置に
向けて付勢する付勢手段と、前記キャリッジに配設さ
れ、印刷時に前記付勢手段の付勢力に抗して前記インク
ジェットヘッドを印刷可能位置に置くヘッド移動手段
と、前記キャリッジに配設され、インクジェットヘッド
が退避位置に置かれたときに、前記キャリッジとインク
ジェットヘッドとの相対的な移動に連動してオリフィス
面を覆うキャップとを有する。
【0008】本発明の他のインクジェット印刷装置にお
いては、シャフトに沿って移動させられるキャリッジ
と、該キャリッジに搭載されたインクジェットヘッド
と、該インクジェットヘッドに対して揺動自在に配設さ
れ、インクジェットヘッドのオリフィス面を覆う閉鎖位
置と、前記オリフィス面を露出させる開放位置とを採る
シャッタと、該シャッタを閉鎖位置に向けて付勢する付
勢手段と、前記キャリッジに搭載され、印刷時に前記付
勢手段の付勢力に抗して前記シャッタを開放位置に置く
駆動手段とを有する。
【0009】本発明の更に他のインクジェット印刷装置
においては、シャフトに沿って移動させられるキャリッ
ジと、該キャリッジに搭載され、キャリッジに対して相
対的に移動して印刷可能位置と退避位置とを採る複数の
インクジェットヘッドと、前記キャリッジに配設され、
前記各インクジェットヘッドをそれぞれ退避位置に向け
て付勢する複数の付勢手段と、前記各インクジェットヘ
ッドに対応させてキャリッジに配設され、印刷時に前記
各付勢手段の付勢力に抗して前記各インクジェットヘッ
ドをそれぞれ印刷可能位置に置く複数のヘッド移動手段
と、前記各インクジェットヘッドに対応させてキャリッ
ジに配設され、各インクジェットヘッドが退避位置に置
かれたときに、前記キャリッジと各インクジェットヘッ
ドとの相対的な移動に連動してオリフィス面を覆う複数
のキャップとを有する。
【0010】本発明の更に他のインクジェット印刷装置
においては、シャフトに沿って移動させられるキャリッ
ジと、該キャリッジに搭載され、キャリッジに対して相
対的に移動して印刷可能位置と退避位置とを採るブラッ
ク、イエロー、マゼンタ及びシアンの各インクジェット
ヘッドと、前記ブラックのインクジェットヘッドに対応
させてキャリッジに配設され、前記ブラックのインクジ
ェットヘッドを退避位置に向けて付勢するブラックの付
勢手段と、前記イエロー、マゼンタ及びシアンのインク
ジェットヘッドに対応させてキャリッジに配設され、前
記イエロー、マゼンタ及びシアンのインクジェットヘッ
ドを退避位置に向けて付勢する共通の付勢手段と、前記
ブラックのインクジェットヘッドに対応させてキャリッ
ジに配設され、印刷時に前記ブラックの付勢手段の付勢
力に抗して前記ブラックのインクジェットヘッドを印刷
可能位置に置くブラックのヘッド移動手段と、前記イエ
ロー、マゼンタ及びシアンのインクジェットヘッドに対
応させてキャリッジに配設され、印刷時に前記共通の付
勢手段の付勢力に抗して前記イエロー、マゼンタ及びシ
アンの各インクジェットヘッドを印刷可能位置に置く共
通のヘッド移動手段と、前記各インクジェットヘッドに
対応させてキャリッジに配設され、前記各インクジェッ
トヘッドが退避位置に置かれたときに、前記キャリッジ
と各インクジェットヘッドとの相対的な移動に連動して
オリフィス面を覆う複数のキャップとを有する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における印刷時のインクジェットヘッ
ドの状態図、図2は本発明の第1の実施の形態における
非印刷時のインクジェットヘッドの状態図である。
【0012】図において、11はインクジェットヘッド
であり、該インクジェットヘッド11における媒体25
と対向するオリフィス面11aには、図示しない複数の
オリフィスが形成される。また、12は前記インクジェ
ットヘッド11が搭載されたキャリッジであり、該キャ
リッジ12は、図示しないスペーシングモータによって
シャフト24に沿って、かつ、図面に対して垂直の方向
に移動させられる。そして、前記キャリッジ12には、
キャップ支持体20が点P1を中心にして揺動自在に支
持される。なお、前記媒体25は、矢印A方向に搬送さ
せられる。
【0013】前記キャップ支持体20は、前記点P1よ
り上方において直線状に延びる第1アーム51、及び前
記点P1より下方において「く」字状に延びる第2アー
ム52から成り、前記第1アーム51の上端に長溝51
aが形成され、前記第2アーム52の下端にキャップ1
3が固定される。前記長溝51aとインクジェットヘッ
ド11の上端に配設されたピン53とが係合させられ、
該ピン53は、前記キャップ支持体20の揺動に伴って
長溝51a内を摺(しゅう)動する。
【0014】ところで、前記インクジェットヘッド11
は、前記キャリッジ12の中央に形成された開口12a
内を貫通して延び、かつ、前記キャリッジ12に対して
相対的に移動自在に配設される。そして、前記キャリッ
ジ12の上面にヘッド移動手段としての電磁石21が、
前記インクジェットヘッド11の上面に前記電磁石21
と対向させて鉄板22がそれぞれ配設される。さらに、
前記電磁石21は、図示しない駆動装置によって駆動さ
れ、選択的に通電される。また、前記キャリッジ12と
鉄板22との間の複数箇所に付勢手段としてのスプリン
グ23が配設され、該スプリング23は、前記鉄板22
を電磁石21から離す方向に付勢する。
【0015】したがって、電磁石21を駆動すると、イ
ンクジェットヘッド11が移動させられ、該インクジェ
ットヘッド11の移動に連動してキャップ支持体20が
揺動させられる。そして、印刷時において、前記電磁石
21は、通電されて吸引力を発生させ、前記スプリング
23の付勢力に抗して鉄板22を吸着する。その結果、
図1に示すように、鉄板22と共にインクジェットヘッ
ド11が図における下方に移動させられて印刷可能位置
を採り、前記オリフィス面11aは媒体25に対して適
度な位置に置かれる。この状態において、前記インクジ
ェットヘッド11を作動させると、前記オリフィスから
インク滴が噴出され、媒体25に付着させられる。この
ようにして、印刷を行うことができる。
【0016】一方、非印刷時においては、電磁石21は
通電されず、吸引力がなくなり鉄板22を離す。その結
果、図2に示すように、前記スプリング23の付勢力に
よって鉄板22と共にインクジェットヘッド11が上方
に移動させられて退避位置を採り、前記オリフィス面1
1aは媒体25に対して適度な位置から離される。この
とき、インクジェットヘッド11が印刷可能位置から退
避位置に移動するのに伴って、前記キャップ支持体20
が時計回りに回転させられ、前記キャップ13はオリフ
ィス面11aを覆い、キャッピングが行われる。
【0017】このように、印刷時においては、インクジ
ェットヘッド11が印刷可能位置に置かれてキャッピン
グが解除され、非印刷時においては、インクジェットヘ
ッド11が退避位置に置かれてキャッピングが行われる
ので、オリフィスが露出することがなくなる。したがっ
て、インクが乾燥してオリフィスに詰まったり、紙粉等
のゴミがオリフィスに付着したりすることがなくなる。
【0018】また、キャッピングが行われた状態でイン
クジェットヘッド11をロックする必要もなくなる。さ
らに、図示しないインクカートリッジを交換する場合、
インクジェットヘッド11を手動で印刷領域外に移動さ
せ、キャッピングを解除して交換作業を行っても、交換
作業が終了すると、自動的にキャッピングが行われる。
【0019】そして、印刷中にインクジェット印刷装置
の電源スイッチを誤って切ってしまったり、停電でイン
クジェット印刷装置の電源が切れてしまったりした場合
でも、自動的にキャッピングが行われる。また、非印刷
時にオリフィス面11aは媒体25から離れた位置に置
かれるので、媒体25にしわ、反り等があっても、給排
紙の際にオリフィス面11aと媒体25とが接触するこ
とがない。したがって、媒体25が汚れるのを防止する
ことができる。
【0020】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図3は本発明の第2の実施の形態における印
刷時のインクジェットヘッドの状態図、図4は本発明の
第2の実施の形態における非印刷時のインクジェットヘ
ッドの状態図である。なお、第1の実施の形態と同じ構
造を有するものについては、同じ符号を付与することに
よってその説明を省略する。
【0021】この場合、キャリッジ112の下部の設定
位置には、連節棒61が点P2を中心にして揺動自在に
支持され、前記連節棒61の下端にキャップ支持体12
0が、上端にロッド62がそれぞれ連結される。また、
前記キャリッジ112には、点P3を中心にしてインク
ジェットヘッド11が揺動自在に支持され、該インクジ
ェットヘッド11の下部の設定位置に前記ロッド62が
連結される。
【0022】そして、前記キャリッジ112の上面にヘ
ッド移動手段としての電磁石21が、前記インクジェッ
トヘッド11の上面に前記電磁石21と対向させて鉄板
22がそれぞれ配設される。また、前記電磁石21は、
図示しない駆動装置によって駆動され、選択的に通電さ
れる。そして、前記キャリッジ112と鉄板22との間
に付勢手段としてのスプリング23が配設され、該スプ
リング23は前記鉄板22を反時計回りに回転させる方
向に付勢する。
【0023】したがって、電磁石21を駆動すると、イ
ンクジェットヘッド11が移動させられ、該インクジェ
ットヘッド11の移動に連動してロッド62、連節棒6
1及びキャップ支持体120が揺動させられる。そし
て、印刷時において、前記電磁石21は、通電されて吸
引力を発生させ、前記スプリング23の付勢力に抗して
鉄板22を吸着する。その結果、図3に示すように、鉄
板22と共にインクジェットヘッド11が時計回りに移
動させられて印刷可能位置を採り、オリフィス面11a
は媒体25に対して適度な位置に置かれる。この状態に
おいて、前記インクジェットヘッド11を駆動すると、
図示しないオリフィスからインク滴が噴出され、媒体2
5に付着させられる。このようにして、印刷を行うこと
ができる。
【0024】一方、非印刷時においては、電磁石21は
通電されず、吸引力がなくなり鉄板22を離す。その結
果、図4に示すように、前記スプリング23の付勢力に
よって鉄板22と共にインクジェットヘッド11が反時
計回りに回転させられて退避位置を採り、前記オリフィ
ス面11aは媒体25に対して適度な位置から離され
る。このとき、インクジェットヘッド11が印刷可能位
置から退避位置に移動するのに伴って、前記連節棒61
が時計回りに回転させられ、前記キャップ13はオリフ
ィス面11aを覆い、キャッピングが行われる。
【0025】このように、印刷時においては、インクジ
ェットヘッド11が印刷可能位置に置かれてキャッピン
グが解除され、非印刷時においては、インクジェットヘ
ッド11が退避位置に置かれてキャッピングが行われる
ので、オリフィスが露出することがなくなる。したがっ
て、インクが乾燥してオリフィスに詰まったり、紙粉等
のゴミがオリフィスに付着したりすることがなくなる。
【0026】また、キャッピングが行われた状態でイン
クジェットヘッド11をロックする必要もなくなる。さ
らに、図示しないインクカートリッジを交換する場合、
インクジェットヘッド11を手動で印刷領域外に移動さ
せ、キャッピングを解除して交換作業を行っても、交換
作業が終了すると、自動的にキャッピングが行われる。
【0027】そして、印刷中にインクジェット印刷装置
の電源スイッチを誤って切ってしまったり、停電でイン
クジェット印刷装置の電源が切れてしまったりした場合
でも、自動的にキャッピングが行われる。また、非印刷
時にオリフィス面11aは媒体25から離れた位置に置
かれるので、媒体25にしわ、反り等があっても、給排
紙の際にオリフィス面11aと媒体25とが接触するこ
とがない。したがって、媒体25が汚れるのを防止する
ことができる。
【0028】なお、本実施の形態においては、キャップ
13によってキャッピングを行うようにしているが、前
記クリーニングシステムに排インク壺(つぼ)を配設
し、該排インク壺にインクを吐出させ、インクジェット
ヘッド11内の図示しないインク流路、オリフィスの近
傍等をインクで洗浄するようにすることもできる。この
場合、インクによる洗浄は、オリフィスからのインク滴
の噴出頻度、前回の洗浄からの経過時間等に基づいて設
定されたタイミングで行われる。
【0029】また、カラーのインクジェット印刷装置に
おいて、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各
色のインクジェットヘッドについてそれぞれキャッピン
グを行うことができる。次に、本発明の第3の実施の形
態について説明する。図5は本発明の第3の実施の形態
におけるインクジェット印刷装置の概略図、図6は本発
明の第3の実施の形態におけるシャッタの斜視図であ
る。
【0030】図において、11はインクジェットヘッド
であり、該インクジェットヘッド11における媒体25
と対向する図示しないオリフィス面には、図示しない複
数のオリフィスが形成される。また、122は前記イン
クジェットヘッド11が搭載されたキャリッジであり、
該キャリッジ122は図示しないスペーシングモータに
よってシャフト24に沿って移動させられる。なお、前
記媒体25は、矢印B方向(副走査方向)に搬送され
る。
【0031】ところで、前記キャリッジ122の上面に
は駆動手段としてのシャッタモータ76が固定され、該
シャッタモータ76のシャフトにアーム77が固定さ
れ、アーム77の下端にはシャッタ75が取り付けられ
る。この場合、シャッタ75は、キャリッジ122に対
して揺動自在に支持され、閉鎖位置と開放位置とを採
る。
【0032】そして、前記シャッタ75は、閉鎖位置に
置かれたときに前記オリフィス面を覆い、開放位置に置
かれたときに前記オリフィス面を露出させるキャップ7
8、及びシャッタ75が閉鎖位置と開放位置との間を移
動するのに伴って前記オリフィス面を擦り、クリーニン
グを行うプローブ85を有する。また、シャッタ75の
下面には、前記媒体25の搬送方向における上流側の端
部に、上方に傾斜させて凸片75aが形成される。した
がって、該凸片75aによって媒体25を案内すること
ができる。
【0033】そして、前記シャッタモータ76のシャフ
トには、付勢手段としてのスプリング79が配設され、
該スプリング79によってシャッタ75は常時閉鎖位置
に向けて付勢される。したがって、前記シャッタモータ
76を駆動することによって前記アーム77を回転さ
せ、前記シャッタ75を前記スプリング79の付勢力に
抗して開放位置に置くことができる。
【0034】次に、前記構成のインクジェット印刷装置
の動作について説明する。図7は本発明の第3の実施の
形態におけるインクジェット印刷装置のブロック図、図
8は本発明の第3の実施の形態におけるインクジェット
印刷装置の動作を示すタイムチャートである。図におい
て、11はインクジェットヘッド、11bはヘッドドラ
イバ、72はCPU、80はインタフェース(I/
F)、76はシャッタモータ(M)、76aはシャッタ
ドライバ、81はラインフィードモータ(M)、81a
はLFドライバ、82はスペーシングモータ(M)、8
2aはSPドライバである。
【0035】前記構成のインクジェット印刷装置におい
て、まず、インタフェース80を介して図示しない上位
装置から受信した信号aがハイレベルになると、CPU
72は信号b〜eをそれぞれLFドライバ81a、ヘッ
ドドライバ11b、SPドライバ82a及びシャッタド
ライバ76aに送る。この場合、信号b〜eはアクティ
ブハイに設定され、信号bがハイレベルになると、ライ
ンフィードモータ81が駆動されて媒体25(図5)が
矢印B方向に搬送され、信号cがハイレベルになると、
インクジェットヘッド11が駆動されて印刷が行われ、
信号dがハイレベルになると、スペーシングモータ82
が駆動されてインクジェットヘッド11が主走査方向に
移動させられる。前記信号eがハイレベルになると、シ
ャッタモータ76が駆動されてシャッタ75が開放位置
に、ローレベルになると、シャッタモータ76が駆動さ
れず、シャッタ75が閉鎖位置に置かれる。
【0036】この場合、まず、信号bがハイレベルにな
ると、ラインフィードモータ81が駆動されて媒体25
が矢印B方向に搬送され、給紙が行われる。このとき、
信号eはローレベルであるので、シャッタ75は閉鎖位
置に置かれる。続いて、信号bがローレベルになり、前
記ラインフィードモータ81が停止させられるととも
に、信号dがハイレベルになり、スペーシングモータ8
2が駆動されてインクジェットヘッド11が主走査方向
に移動させられる。そして、その後、信号cがハイレベ
ルになって印刷が行われる。このとき、信号cがハイレ
ベルになるタイミングで信号eがハイレベルになり、シ
ャッタ75は開放位置に置かれる。
【0037】この状態において、信号bはローレベルの
ままでラインフィードモータ81が停止させられ、信号
dはハイレベルのままでスペーシングモータ82が駆動
される。そして、信号cがローレベルになって印刷が一
時的に停止させられると、信号eはローレベルになって
シャッタ75が閉鎖位置に置かれる。前記信号aがロー
レベルになると、信号eはローレベルのままになり、シ
ャッタ75は閉鎖位置に置かれる。
【0038】なお、本実施の形態においては、駆動手段
としてシャッタモータ76を使用しているが、シャッタ
モータ76に代えてラッチングソレノイド等を使用する
こともできる。このように、印刷時においては、シャッ
タ75が開放位置に置かれてキャッピングが解除され、
非印刷時においては、シャッタ75が閉鎖位置に置かれ
てキャッピングが行われるので、オリフィスが露出する
ことがなくなる。したがって、インクが乾燥してオリフ
ィスに詰まったり、紙粉等のゴミがオリフィスに付着し
たりすることがなくなる。
【0039】また、キャッピングを行うためにインクジ
ェットヘッド11を印刷領域外に移動させる必要がない
ので、印刷を終了した位置でインクジェットヘッド11
を停止させ、インクジェットヘッド11を停止させたそ
の位置で印刷を再開することができる。したがって、イ
ンクジェット印刷装置のスループットを向上させること
ができる。
【0040】そして、キャッピングが行われた状態でイ
ンクジェットヘッド11をロックする必要もなくなる。
さらに、図示しないインクカートリッジを交換する場
合、インクジェットヘッド11を手動で印刷領域外に移
動させ、キャッピングを解除して交換作業を行っても、
交換作業が終了すると、自動的にキャッピングが行われ
る。
【0041】そして、印刷中にインクジェット印刷装置
の電源スイッチを誤って切ってしまったり、停電でイン
クジェット印刷装置の電源が切れてしまったりした場合
でも、自動的にキャッピングが行われる。また、非印刷
時にシャッタ75のキャップ78によってオリフィス面
が覆われるので、給排紙の際にオリフィス面と媒体25
とが接触することがない。したがって、媒体25が汚れ
るのを防止することができる。
【0042】さらに、シャッタ75はほぼ水平方向に移
動させられるので、ヘッドギャップが小さなインクジェ
ットヘッド11に適用することができる。次に、カラー
のインクジェット印刷装置において、任意のインクジェ
ットヘッドについてインク流路、オリフィスの近傍等を
インクで洗浄することができるようにした第4の実施の
形態について説明する。
【0043】図9は本発明の第4の実施の形態における
カラーのインクジェット印刷装置の概略図、図10は本
発明の第4の実施の形態におけるカラーのインクジェッ
ト印刷装置のブロック図、図11は本発明の第4の実施
の形態におけるカラーのインクジェット印刷装置の動作
を示すフローチャートである。図9において、24はシ
ャフト、212は該シャフト24に沿って往復動(図に
おける左右に移動)させられるキャリッジである。該キ
ャリッジ212には、ブラックのインク用のインクジェ
ットヘッド11B、イエローのインク用のインクジェッ
トヘッド11Y、マゼンタのインク用のインクジェット
ヘッド11M及びシアンのインク用のインクジェットヘ
ッド11Cが一列に搭載される。
【0044】そして、各インクジェットヘッド11B、
11Y、11M、11Cには、前記第1〜第3の実施の
形態に示したようなキャッピング機構71B、71Y、
71M、71Cがそれぞれ配設され、図示しないヘッド
移動手段としての電磁石を通電することによって、各イ
ンクジェットヘッド11B、11Y、11M、11Cを
退避位置に置き、各キャップ13B、13Y、13M、
13Cによって図示しない各オリフィス面を覆うことが
できるようになっている。
【0045】また、前記各インクジェットヘッド11
B、11Y、11M、11Cの移動範囲における印刷領
域外には、排インク壺14が配設され、任意のインクジ
ェットヘッドを印刷領域外に移動させ、キャッピングを
解除して排インク壺14と対向させ、インクを空吐出さ
せることができる。なお、25は媒体である。次に、前
記構成のインクジェット印刷装置の動作について説明す
る。
【0046】図10において、72はCPU、74はキ
ャリッジ212を移動させるスペーシングモータ、21
B、21Y、21M、21Cは、前記各キャッピング機
構71B(図9)、71Y、71M、71Cを作動さ
せ、各インクジェットヘッド11B、11Y、11M、
11Cを印刷可能位置に置くためのヘッド移動手段とし
ての電磁石、73B、73Y、73M、73Cは該各電
磁石21B、21Y、21M、21Cを選択的に通電す
るための駆動装置である。
【0047】なお、該駆動装置73B、73Y、73
M、73Cは、それぞれブラック、イエロー、マゼンタ
及びシアンの各ビットデータが送られると、各電磁石2
1B、21Y、21M、21Cごとの励磁信号を発生さ
せるようになっている。この場合、各キャッピング機構
71B、71Y、71M、71Cをそれぞれ独立して駆
動することができ、任意のインクジェットヘッドについ
て図示しないインク流路、オリフィスの近傍等をインク
で洗浄することができる。
【0048】例えば、テキスト印刷においては、ほとん
どブラックのインクだけが使用されるが、このような場
合、駆動装置73Bを駆動し、電磁石21Bだけを通電
することによって、ブラックのインクジェットヘッド1
1Bについてだけキャッピングを解除し、他の色のイン
クジェットヘッド11Y、11M、11Cについてキャ
ッピングが行われた状態を維持することができる。
【0049】その結果、テキスト印刷を行う間、他の色
のインクジェットヘッド11Y、11M、11Cにおい
てインクが乾燥してオリフィスに詰まったり、紙粉等の
ゴミがオリフィスに付着したりするのを防止することが
できる。また、この場合、ブラックのインクジェットヘ
ッド11Bのインク流路、オリフィスの近傍等だけをイ
ンクで洗浄するようになっているので、イエロー、マゼ
ンタ及びシアンのインクを無駄に消費することがなくな
る。
【0050】これに対して、カラー印刷においては、ほ
とんどイエロー、マゼンタ及びシアンのインクだけが使
用されるが、この場合、駆動装置73Y、73M、73
Cを駆動することによって電磁石21Y、21M、21
Cだけを通電し、イエロー、マゼンタ及びシアンのイン
クジェットヘッド11Y、11M、11Cについてだけ
キャッピングを解除し、ブラックのインクジェットヘッ
ド11Bについてはキャッピングが行われた状態を維持
することができる。
【0051】その結果、カラー印刷を行う間、ブラック
のインクジェットヘッド11Bにおいてインクが乾燥し
てオリフィスに詰まったり、紙粉等のゴミがオリフィス
に付着したりするのを防止することができる。また、こ
の場合、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色のインク
ジェットヘッド11Y、11M、11Cのインク流路、
オリフィスの近傍等だけをインクで洗浄するので、ブラ
ックのインクを無駄に消費することがなくなる。
【0052】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS1 すべてのインクジェットヘッド11B、
11Y、11M、11Cをキャッピングが行われた状態
にして待機する。 ステップS2 CPU72は図示しない上位装置から送
られた印刷データに基づいて色データを判別する。 ステップS3 判別された色データに基づいて所定の色
のインクジェットヘッドのキャッピングを解除する。 ステップS4 色データに対応するインクジェットヘッ
ドを印刷領域外に移動させ、排インク壺14と対向させ
てインクを空吐出させる。 ステップS5 色データに対応するインクジェットヘッ
ドを使用して印刷を行う。 ステップS6 印刷が終了したら、色データに対応する
インクジェットヘッドを印刷領域外に移動させ、排イン
ク壺14と対向させてインクを空吐出させる。 ステップS7 キャッピングを行う。
【0053】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。図12は本発明の第5の実施の形態における
カラーのインクジェット印刷装置の概略図である。な
お、第4の実施の形態と同じ構造を有するものについて
は、同じ符号を付与することによってその説明を省略す
る。この場合、キャリッジ312には、ブラックのイン
ク用のインクジェットヘッド11B、イエローのインク
用のインクジェットヘッド11Y、マゼンタのインク用
のインクジェットヘッド11M及びシアンのインク用の
インクジェットヘッド11Cが一列に搭載され、インク
ジェットヘッド11Bにはキャッピング機構71Bが、
インクジェットヘッド11Y、11M、11Cには共通
のキャッピング機構71Uがそれぞれ配設される。
【0054】したがって、イエロー、マゼンタ及びシア
ンの各インクジェットヘッド11Y、11M、11Cに
ついては、キャッピングがそれぞれ独立にではなく一体
に行われる。すなわち、前記キャッピング機構71Uを
作動させるために、図示しないヘッド移動手段としての
共通の電磁石、及び該電磁石を選択的に通電するための
図示しない駆動装置が配設される。そして、該駆動装置
は、それぞれイエロー、マゼンタ及びシアンのうちのい
ずれかのビットデータが送られると、対応する電磁石の
励磁信号を発生させるようになっている。
【0055】ところで、カラー印刷のうちカラーグラフ
ィック画像印刷においては、特定の色のインクを使用し
たり、使用しなかったりすることは少なく、通常、すべ
ての色が使用される。したがって、本実施の形態で示す
ように、イエロー、マゼンタ及びシアンの各インクジェ
ットヘッド11Y、11M、11Cについては、キャッ
ピングを一体に行うようにしても、特定のインクジェッ
トヘッドにおいてインクが乾燥してオリフィスに詰まっ
たり、紙粉等のゴミがオリフィスに付着したりすること
はなく、特定のインクを無駄に消費することもない。
【0056】そして、キャッピング機構71B、71U
の数を少なくすることができるので、インクジェット印
刷装置の構造を簡素化することができるだけでなく、コ
ストを低くすることができる。なお、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づ
いて種々変形させることが可能であり、これらを本発明
の範囲から排除するものではない。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、インクジェット印刷装置においては、シャフトに
沿って移動させられるキャリッジと、該キャリッジに搭
載され、キャリッジに対して相対的に移動して印刷可能
位置と退避位置とを採るインクジェットヘッドと、前記
キャリッジに配設され、前記インクジェットヘッドを退
避位置に向けて付勢する付勢手段と、前記キャリッジに
配設され、印刷時に前記付勢手段の付勢力に抗して前記
インクジェットヘッドを印刷可能位置に置くヘッド移動
手段と、前記キャリッジに配設され、インクジェットヘ
ッドが退避位置に置かれたときに、前記キャリッジとイ
ンクジェットヘッドとの相対的な移動に連動してオリフ
ィス面を覆うキャップとを有する。
【0058】この場合、印刷時においては、インクジェ
ットヘッドが印刷可能位置に置かれてキャッピングが解
除され、非印刷時においては、インクジェットヘッドが
退避位置に置かれてキャッピングが行われるので、オリ
フィスが露出することがなくなる。したがって、インク
が乾燥してオリフィスに詰まったり、紙粉等のゴミがオ
リフィスに付着したりするのを防止することができる。
【0059】また、キャッピングが行われた状態でイン
クジェットヘッドをロックする必要もなくなる。さら
に、インクカートリッジを交換する場合、インクジェッ
トヘッドを手動で印刷領域外に移動させ、キャッピング
を解除して交換作業を行っても、交換作業が終了する
と、自動的にキャッピングが行われる。そして、印刷中
にインクジェット印刷装置の電源スイッチを誤って切っ
てしまったり、停電でインクジェット印刷装置の電源が
切れてしまったりした場合でも、自動的にキャッピング
が行われる。
【0060】また、非印刷時にオリフィス面は媒体から
離れた位置に置かれるので、媒体にしわ、反り等があっ
ても、給排紙の際にオリフィス面と媒体とが接触するこ
とがない。したがって、媒体が汚れるのを防止すること
ができる。本発明の他のインクジェット印刷装置におい
ては、シャフトに沿って移動させられるキャリッジと、
該キャリッジに搭載されたインクジェットヘッドと、該
インクジェットヘッドに対して揺動自在に配設され、イ
ンクジェットヘッドのオリフィス面を覆う閉鎖位置と、
前記オリフィス面を露出させる開放位置とを採るシャッ
タと、該シャッタを閉鎖位置に向けて付勢する付勢手段
と、前記キャリッジに搭載され、印刷時に前記付勢手段
の付勢力に抗して前記シャッタを開放位置に置く駆動手
段とを有する。
【0061】この場合、印刷時においては、シャッタが
開放位置に置かれてキャッピングが解除され、非印刷時
においては、シャッタが閉鎖位置に置かれてキャッピン
グが行われるので、インクジェットヘッドがどの位置に
置かれていても、オリフィスが露出することがなくな
る。したがって、インクが乾燥してオリフィスに詰まっ
たり、紙粉等のゴミがオリフィスに付着したりすること
がなくなる。
【0062】また、キャッピングを行うためにインクジ
ェットヘッドを印刷領域外に移動させる必要がないの
で、印刷を終了した位置でインクジェットヘッドを停止
させ、インクジェットヘッドを停止させた位置で印刷を
再開することができる。したがって、インクジェット印
刷装置のスループットを向上させることができる。
【0063】そして、キャッピングが行われた状態でイ
ンクジェットヘッドをロックする必要もなくなる。さら
に、インクカートリッジを交換する場合、インクジェッ
トヘッド11を手動で印刷領域外に移動させ、キャッピ
ングを解除して交換作業を行っても、交換作業が終了す
ると、自動的にキャッピングが行われる。そして、印刷
中にインクジェット印刷装置の電源スイッチを誤って切
ってしまったり、停電でインクジェット印刷装置の電源
が切れてしまったりした場合でも、自動的にキャッピン
グが行われる。
【0064】また、非印刷時にシャッタによってオリフ
ィス面が覆われるので、給排紙の際にオリフィス面と媒
体とが接触することがない。したがって、媒体が汚れる
のを防止することができる。さらに、シャッタはほぼ水
平方向に移動させられるので、ヘッドギャップが小さな
インクジェットヘッドに適用することができる。
【0065】本発明の更に他のインクジェット印刷装置
においては、シャフトに沿って移動させられるキャリッ
ジと、該キャリッジに搭載され、キャリッジに対して相
対的に移動して印刷可能位置と退避位置とを採る複数の
インクジェットヘッドと、前記キャリッジに配設され、
前記各インクジェットヘッドをそれぞれ退避位置に向け
て付勢する複数の付勢手段と、前記各インクジェットヘ
ッドに対応させてキャリッジに配設され、印刷時に前記
各付勢手段の付勢力に抗して前記各インクジェットヘッ
ドをそれぞれ印刷可能位置に置く複数のヘッド移動手段
と、前記各インクジェットヘッドに対応させてキャリッ
ジに配設され、各インクジェットヘッドが退避位置に置
かれたときに、前記キャリッジと各インクジェットヘッ
ドとの相対的な移動に連動してオリフィス面を覆う複数
のキャップとを有する。
【0066】この場合、例えば、テキスト印刷において
は、ブラックのインクジェットヘッドについてだけキャ
ッピングを解除し、他の色のインクジェットヘッドにつ
いてはキャッピングが行われた状態を維持することがで
きる。したがって、テキスト印刷を行う間、他の色のイ
ンクジェットヘッドにおいてインクが乾燥してオリフィ
スに詰まったり、紙粉等のゴミがオリフィスに付着した
りするのを防止することができる。
【0067】また、ブラックのインクジェットヘッドの
インク流路、オリフィスの近傍等だけをインクで洗浄す
るので、イエロー、マゼンタ及びシアンのインクを無駄
に消費することがなくなる。そして、カラー印刷におい
ては、イエロー、マゼンタ及びシアンのインクジェット
ヘッドについてはキャッピングを解除し、ブラックのイ
ンクジェットヘッドについてはキャッピングが行われた
状態を維持することができる。
【0068】したがって、カラー印刷を行う間、ブラッ
クのインクジェットヘッドにおいてインクが乾燥してオ
リフィスに詰まったり、紙粉等のゴミがオリフィスに付
着したりするのを防止することができる。また、この場
合、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色のインクジェ
ットヘッドのインク流路、オリフィスの近傍等だけをイ
ンクで洗浄するので、ブラックのインクを無駄に消費す
ることがなくなる。
【0069】本発明の更に他のインクジェット印刷装置
においては、シャフトに沿って移動させられるキャリッ
ジと、該キャリッジに搭載され、キャリッジに対して相
対的に移動して印刷可能位置と退避位置とを採るブラッ
ク、イエロー、マゼンタ及びシアンの各インクジェット
ヘッドと、前記ブラックのインクジェットヘッドに対応
させてキャリッジに配設され、前記ブラックのインクジ
ェットヘッドを退避位置に向けて付勢するブラックの付
勢手段と、前記イエロー、マゼンタ及びシアンのインク
ジェットヘッドに対応させてキャリッジに配設され、前
記イエロー、マゼンタ及びシアンのインクジェットヘッ
ドを退避位置に向けて付勢する共通の付勢手段と、前記
ブラックのインクジェットヘッドに対応させてキャリッ
ジに配設され、印刷時に前記ブラックの付勢手段の付勢
力に抗して前記ブラックのインクジェットヘッドを印刷
可能位置に置くブラックのヘッド移動手段と、前記イエ
ロー、マゼンタ及びシアンのインクジェットヘッドに対
応させてキャリッジに配設され、印刷時に前記共通の付
勢手段の付勢力に抗して前記イエロー、マゼンタ及びシ
アンの各インクジェットヘッドを印刷可能位置に置く共
通のヘッド移動手段と、前記各インクジェットヘッドに
対応させてキャリッジに配設され、前記各インクジェッ
トヘッドが退避位置に置かれたときに、前記キャリッジ
と各インクジェットヘッドとの相対的な移動に連動して
オリフィス面を覆う複数のキャップとを有する。
【0070】この場合、カラー印刷のうちカラーグラフ
ィック画像印刷においては、通常、すべての色が使用さ
れるので、イエロー、マゼンタ及びシアンの各インクジ
ェットヘッドについてキャッピングを一体に行うように
しても、特定のインクジェットヘッドにおいてインクが
乾燥してオリフィスに詰まったり、紙粉等のゴミがオリ
フィスに付着したりすることはなく、特定のインクを無
駄に消費することもない。
【0071】したがって、インクジェット印刷装置の構
造を簡素化することができるだけでなく、コストを低く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における印刷時のイ
ンクジェットヘッドの状態図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における非印刷時の
インクジェットヘッドの状態図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における印刷時のイ
ンクジェットヘッドの状態図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における非印刷時の
インクジェットヘッドの状態図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるインクジェ
ット印刷装置の概略図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるシャッタの
斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるインクジェ
ット印刷装置のブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるインクジェ
ット印刷装置の動作を示すタイムチャートである。
【図9】本発明の第4の実施の形態におけるカラーのイ
ンクジェット印刷装置の概略図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態におけるカラーの
インクジェット印刷装置のブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態におけるカラーの
インクジェット印刷装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図12】本発明の第5の実施の形態におけるカラーの
インクジェット印刷装置の概略図である。
【符号の説明】
11、11B、11Y、11M、11C インクジェ
ットヘッド 11a オリフィス面 12、112、122、212、312 キャリッジ 13、13B、13Y、13M、13C キャップ 21、21B、21Y、21M、21C 電磁石 23、79 スプリング 24 シャフト 75 シャッタ 76 シャッタモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下杉 優彦 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 小井戸 重規 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 池田 潔是 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シャフトに沿って移動させられる
    キャリッジと、(b)該キャリッジに搭載され、キャリ
    ッジに対して相対的に移動して印刷可能位置と退避位置
    とを採るインクジェットヘッドと、(c)前記キャリッ
    ジに配設され、前記インクジェットヘッドを退避位置に
    向けて付勢する付勢手段と、(d)前記キャリッジに配
    設され、印刷時に前記付勢手段の付勢力に抗して前記イ
    ンクジェットヘッドを印刷可能位置に置くヘッド移動手
    段と、(e)前記キャリッジに配設され、インクジェッ
    トヘッドが退避位置に置かれたときに、前記キャリッジ
    とインクジェットヘッドとの相対的な移動に連動してオ
    リフィス面を覆うキャップとを有することを特徴とする
    インクジェット印刷装置。
  2. 【請求項2】 (a)シャフトに沿って移動させられる
    キャリッジと、(b)該キャリッジに搭載されたインク
    ジェットヘッドと、(c)該インクジェットヘッドに対
    して揺動自在に配設され、インクジェットヘッドのオリ
    フィス面を覆う閉鎖位置と、前記オリフィス面を露出さ
    せる開放位置とを採るシャッタと、(d)該シャッタを
    閉鎖位置に向けて付勢する付勢手段と、(e)前記キャ
    リッジに搭載され、印刷時に前記付勢手段の付勢力に抗
    して前記シャッタを開放位置に置く駆動手段とを有する
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  3. 【請求項3】 (a)シャフトに沿って移動させられる
    キャリッジと、(b)該キャリッジに搭載され、キャリ
    ッジに対して相対的に移動して印刷可能位置と退避位置
    とを採る複数のインクジェットヘッドと、(c)前記キ
    ャリッジに配設され、前記各インクジェットヘッドをそ
    れぞれ退避位置に向けて付勢する複数の付勢手段と、
    (d)前記各インクジェットヘッドに対応させてキャリ
    ッジに配設され、印刷時に前記各付勢手段の付勢力に抗
    して前記各インクジェットヘッドをそれぞれ印刷可能位
    置に置く複数のヘッド移動手段と、(e)前記各インク
    ジェットヘッドに対応させてキャリッジに配設され、各
    インクジェットヘッドが退避位置に置かれたときに、前
    記キャリッジと各インクジェットヘッドとの相対的な移
    動に連動してオリフィス面を覆う複数のキャップとを有
    することを特徴とするインクジェット印刷装置。
  4. 【請求項4】 (a)シャフトに沿って移動させられる
    キャリッジと、(b)該キャリッジに搭載され、キャリ
    ッジに対して相対的に移動して印刷可能位置と退避位置
    とを採るブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各
    インクジェットヘッドと、(c)前記ブラックのインク
    ジェットヘッドに対応させてキャリッジに配設され、前
    記ブラックのインクジェットヘッドを退避位置に向けて
    付勢するブラックの付勢手段と、(d)前記イエロー、
    マゼンタ及びシアンのインクジェットヘッドに対応させ
    てキャリッジに配設され、前記イエロー、マゼンタ及び
    シアンのインクジェットヘッドを退避位置に向けて付勢
    する共通の付勢手段と、(e)前記ブラックのインクジ
    ェットヘッドに対応させてキャリッジに配設され、印刷
    時に前記ブラックの付勢手段の付勢力に抗して前記ブラ
    ックのインクジェットヘッドを印刷可能位置に置くブラ
    ックのヘッド移動手段と、(f)前記イエロー、マゼン
    タ及びシアンのインクジェットヘッドに対応させてキャ
    リッジに配設され、印刷時に前記共通の付勢手段の付勢
    力に抗して前記イエロー、マゼンタ及びシアンの各イン
    クジェットヘッドを印刷可能位置に置く共通のヘッド移
    動手段と、(g)前記各インクジェットヘッドに対応さ
    せてキャリッジに配設され、前記各インクジェットヘッ
    ドが退避位置に置かれたときに、前記キャリッジと各イ
    ンクジェットヘッドとの相対的な移動に連動してオリフ
    ィス面を覆う複数のキャップとを有することを特徴とす
    るインクジェット印刷装置。
  5. 【請求項5】 (a)前記ヘッド移動手段は電磁石であ
    り、(b)前記インクジェットヘッドは、前記電磁石が
    通電される場合には印刷可能位置に置かれ、電磁石が通
    電されない場合には前記付勢手段の付勢力によって退避
    位置に置かれる請求項1、3及び4のいずれか1項に記
    載のインクジェット印刷装置。
JP25255696A 1996-05-30 1996-09-25 インクジェット印刷装置 Withdrawn JPH1044476A (ja)

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