JPH097020A - ソフトウエアの有料提供方法/提供システム/提供端末 - Google Patents

ソフトウエアの有料提供方法/提供システム/提供端末

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JPH097020A
JPH097020A JP17137895A JP17137895A JPH097020A JP H097020 A JPH097020 A JP H097020A JP 17137895 A JP17137895 A JP 17137895A JP 17137895 A JP17137895 A JP 17137895A JP H097020 A JPH097020 A JP H097020A
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JP
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software
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JP17137895A
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Inventor
Megumi Ishihara
恵 石原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 利用回数/時間など、実際の利用状況に応じ
た料金徴収を効率的に行う。 【構成】 各利用者には端末装置10、提供者にはホス
トコンピュータ20を設置する。利用者には、CD−R
OM41などの配布路51、ケーブル52、衛星放送5
3などを介して、ソフトウエアが供給される。利用者
が、特定のソフトウエアの利用要求を行うと、電話回線
21を介して端末装置10からホストコンピュータ20
へ、過去の利用履歴に基く精算処理が実行された後、ホ
ストコンピュータ20から端末装置10へ、利用要求が
なされたソフトウエアに対する暗号コードが与えられ
る。この暗号コードは、ハードウエア装置30に与えら
れ、ソフトウエアの利用が許可される。ソフトウエア利
用後は、端末装置10内に利用回数/時間が利用履歴と
して記録され、次回の回線接続時に、この利用履歴に基
く精算が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトウエアの有料提
供方法/提供システム/提供端末に関し、特に、個々の
利用者ごとに設置した端末装置とホストコンピュータと
を通信路によって接続し、利用料金の精算処理をホスト
コンピュータによって行うソフトウエアの有料提供方法
/提供システム/提供端末に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、コンピュータやビデオ・オー
ディオ機器といったハードウエア装置の発達に伴い、こ
れらの装置によって利用される膨大な量のソフトウエア
が流通するに至っている。特に、最近では、いわゆるマ
ルチメディアと呼ばれるソフトウエアが普及しつつあ
り、提供されるソフトウエアの量は、今後も加速度的に
増加するものと思われる。
【0003】現在、一般的に行われているソフトウエア
の提供方法は、いくつかの形態に分類できる。第1の形
態は、いわゆる「売り切り」と呼ばれている提供形態で
あり、販売時に、将来に渡って永久的な利用料を徴収す
る形態である。具体的には、フロッピディスクやCD−
ROMなどの媒体にソフトウエアを収録し、この媒体ご
と利用者に販売する方法が採られることが多い。現在、
パーソナルコンピュータ用の多くのソフトウエアは、こ
のような販売形態により、店頭販売もしくは通信販売さ
れている。また、物理的な媒体を介さず、パソコン通信
などのオンラインを介して、ソフトウエアを提供する方
法も普及し始めている。更に、複数の独立したソフトウ
エアを収録したCD−ROMなどを無償あるいは媒体の
実費程度で提供し、その中の利用を希望したソフトウエ
アに対してのみ料金を徴収する方法もある。この方法で
は、CD−ROMに収録されている個々のソフトウエア
に、当初は利用制限を課しておき、利用を希望したソフ
トウエアに対しては、料金の支払いと交換条件で、利用
制限を解除するための所定の暗証番号を提供するという
方法が採られることが多い。
【0004】第2の形態は、予め利用期間を定め、その
期間について一定の利用料金を徴収する提供形態であ
る。利用者は、この利用期間内であれば、自由にそのソ
フトウエアを利用できることになる。パーソナルコンピ
ュータ用のソフトウエアの提供を行う上では、この第2
の形態はほとんど見られないが、学術研究用のシミュレ
ーションソフトウエアなどの比較的高価なソフトウエア
の提供形態として利用されている。また、衛星放送の受
信契約などもこの形態に属するものであり、利用者は、
1か月単位で利用期間の契約を行い、契約期間中は自由
に放送番組を視聴することができる。
【0005】第3の形態は、利用回数や利用時間といっ
たいわゆる利用量に応じた料金を徴収する提供形態であ
る。利用者にとってみれば、利用したらその利用した分
だけ料金を支払えばよいので、非常に合理的な提供形態
ということができる。たとえば、電話番号や天気予報の
問い合わせサービスや、PATLISなどの特許情報検
索サービスなどでは、この形態が採られている。また、
近年では、いわゆる「ダイヤルQ」といった公衆電話
回線を利用した情報提供サービスも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した3つの提供形
態のうち、第1の形態や第2の形態は、そのソフトウエ
アを全く利用しなくても、利用料金は課されることにな
る。たとえば、第1の形態により販売されているソフト
ウエアを購入し、仮に、そのソフトウエアを全く利用し
なかったとしても、通常は、購入料の返還を求めること
はできない。同様に、第2の形態により提供されている
衛星放送の受信契約を締結すれば、たとえ、その契約期
間中に放送を全く受信しなかったとしても、受信料の支
払いを拒むことはできない。これに対して、第3の形態
は、いわゆる「従量制」の料金体系を採っており、利用
者は実際に利用した量に応じた料金を支払えばよい(最
低基本料金を設定する場合もあるが、基本的には、利用
した分に応じた料金を支払えばよい)。今後は、たくさ
んの種類の膨大な量のソフトウエアが社会に提供される
ことは確実であり、利用者側の立場に立てば、この第3
の形態によってソフトウエアの提供が受けられることが
望ましい。
【0007】しかしながら、従来の方法により、この第
3の形態によるソフトウエアの提供を行う場合、次のよ
うな問題が生じている。第1の問題は、ソフトウエアの
提供者側のホストコンピュータと利用者側の端末装置と
をオンラインで接続する必要があるため、オンラインの
使用料がソフトウエアの利用料金に加算されるという点
である。電話番号や天気予報の問い合わせサービスや、
PATLISなどの特許情報検索サービス、あるいは
「ダイヤルQ」といった情報提供サービスでは、一般
の公衆電話回線を用いてオンライン接続が行われている
が、利用者には、この公衆電話回線の使用料が課される
ことになる。利用時間が比較的短時間であれば、このオ
ンラインの使用料金はそれほど高額にはならないが、た
とえば、2時間もの映画ソフトをこの第3の形態で提供
した場合、映画ソフトの利用料金の他に、2時間分のオ
ンライン使用料が加算されることになる。もちろん、
「この映画を10分だけ観賞したが、興味が湧かなかっ
たので利用を中断した」というような場合、この第3の
形態での提供を受けている限り、現実に利用した10分
という利用時間に対しての利用料金を支払えばよいとい
うメリットが得られることになるが、このようなメリッ
トは、利用時間に応じてオンラインの使用料が加算され
るというデメリットに比べて見合うものではない。
【0008】第2の問題は、利用者がそのソフトウエア
を利用している限り、提供者側のホストコンピュータと
利用者側の端末装置とを接続しておく必要があり、ホス
トコンピュータの負担が大きくなるという点である。も
ちろん、ホストコンピュータとしては、かなり高度な機
能をもったコンピュータが利用されており、時分割処理
を行うことによって、多数の端末装置に対する並行処理
が可能であるが、利用者が多くなればなるほど、ホスト
コンピュータの負担は増大し、同時に接続できる端末装
置の数にも限界が生じてくることになる。
【0009】そこで本発明は、利用回数あるいは利用時
間など、実際の利用状況に応じた料金徴収を効率的に行
うことができるソフトウエアの有料提供方法/提供シス
テム/提供端末を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、多数の利用者に対してソ
フトウエアを供給し、個々の利用者ごとの利用状況に応
じて利用料金を徴収するソフトウエアの有料提供方法に
おいて、個々の利用者のもとに端末装置を設置し、各端
末装置に対して必要に応じて所定の通信路を形成する機
能を有するホストコンピュータを用意し、個々の利用者
に対して利用制限が付されたソフトウエアを供給し、利
用者が、供給されたソフトウエアを利用したときには、
その利用履歴を端末装置内に記録するようにし、利用者
から、供給されたソフトウエアに対する利用要求があっ
たときには、端末装置とホストコンピュータとの間に所
定時間だけ通信路を形成し、端末装置内に記録されてい
る過去の利用履歴に基いて、通信路を介してホストコン
ピュータに対する利用料金の精算処理を実行した後、利
用要求のあったソフトウエアに対する利用制限を解除し
て利用を許可するようにしたものである。
【0011】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る方法において、端末装置とホストコンピュ
ータとの間に形成する通信路として、公衆回線もしくは
専用回線を利用したものである。
【0012】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1
または第2の態様に係る方法において、個々の利用者に
対するソフトウエアの供給を、物理的な情報記録媒体の
配布により行うようにしたものである。
【0013】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1
または第2の態様に係る方法において、個々の利用者に
対するソフトウエアの供給を、衛星放送もしくは衛星通
信により行うようにしたものである。
【0014】(5) 本発明の第5の態様は、上述の第1
または第2の態様に係る方法において、個々の利用者に
対するソフトウエアの供給を、公衆回線もしくは専用回
線を利用した情報伝送路を用いて行うようにしたもので
ある。
【0015】(6) 本発明の第6の態様は、上述の第1
〜第5の態様に係る方法において、利用履歴として、利
用したソフトウエアを特定する情報と、そのソフトウエ
アについての利用回数もしくは利用時間と、を記録する
ようにしたものである。
【0016】(7) 本発明の第7の態様は、上述の第1
〜第6の態様に係る方法において、利用履歴に基いて、
ホストコンピュータ内で利用料金を計算し、この利用料
金に対する精算処理を実行した後、通信路を介してホス
トコンピュータから端末装置へ、利用要求のあったソフ
トウエアに対する利用制限を解除する指示を送信するよ
うにしたものである。
【0017】(8) 本発明の第8の態様は、上述の第1
〜第7の態様に係る方法において、ホストコンピュータ
に対する精算処理を実行したら、端末装置に記録されて
いる利用履歴のうち、精算処理の対象となった利用履歴
については、精算済であることを示す情報を付加的に記
録するか、または、その利用履歴を消去するようにし、
次回の精算処理では、端末装置に記録されている利用履
歴のうち、精算済であることを示す情報が付加されてい
ない利用履歴のみを対象とした精算を行うようにしたも
のである。
【0018】(9) 本発明の第9の態様は、上述の第1
〜第8の態様に係る方法において、ホストコンピュータ
内に、特定の端末装置についての利用を停止する利用停
止情報を設定できるようにし、この利用停止情報が設定
された端末装置に対しては、利用の許可を行わないよう
に、ホストコンピュータから端末装置に対して通信路を
介して指示するようにしたものである。
【0019】(10) 本発明の第10の態様は、上述の第
1〜第9の態様に係る方法において、通信路を介して、
各端末装置内に記録されている利用履歴をホストコンピ
ュータへ送信し、ホストコンピュータ内において、各端
末装置ごとの利用履歴を蓄積しておくようにし、利用者
から、供給されたソフトウエアに対する購入要求があっ
たときに、ホストコンピュータ内に蓄積されている利用
履歴に基く所定の演算により販売価格を決定する処理を
行い、この販売価格を利用者に対して提示するようにし
たものである。
【0020】(11) 本発明の第11の態様は、上述の第
10の態様に係る方法において、利用者が購入手続を完
了したソフトウエアについては、そのソフトウエアが購
入済であることを示す情報を端末装置内に記録するよう
にし、購入済であることを示す情報が記録されているソ
フトウエアについては、常に利用の許可が行われるよう
にしたものである。
【0021】(12) 本発明の第12の態様は、多数の利
用者に対してソフトウエアを供給し、個々の利用者ごと
の利用状況に応じて利用料金を徴収するソフトウエアの
有料提供システムにおいて、個々の利用者のもとに設置
する端末装置と、各端末装置に対して必要に応じて通信
を行う機能を有するホストコンピュータと、を設け、各
端末装置には、供給されたソフトウエアに対する利用を
許可する利用許可手段と、ソフトウエアの利用が終了し
たときに、利用開始から利用終了に至るまでの利用履歴
を記録する記録手段と、ホストコンピュータとの間に、
必要に応じて通信路を確保する通信手段と、利用者によ
るソフトウエアの利用要求があったときに、通信手段に
対して所定時間だけ通信路を確保させる指示を与え、記
録手段内に記録されている過去の利用履歴に基いて、ホ
ストコンピュータとの間で通信路を介して利用料金の精
算処理を実行した後、利用許可手段に対して利用を許可
させる指示を与える制御手段と、を設けるようにしたも
のである。
【0022】(13) 本発明の第13の態様は、所定のソ
フトウエアを実行する機能を有するハードウエア装置に
接続して用い、このソフトウエアの利用状況に応じた利
用料金の徴収処理を、ホストコンピュータに対して行う
ソフトウエアの有料提供端末装置において、ハードウエ
ア装置に対して、特定のソフトウエアに対する利用を許
可する利用許可手段と、ソフトウエアの利用が終了した
ときに、利用開始から利用終了に至るまでの利用履歴を
記録する記録手段と、ホストコンピュータとの間に、必
要に応じて通信路を確保する通信手段と、利用者による
ソフトウエアの利用要求があったときに、通信手段に対
して所定時間だけ通信路を確保させる指示を与え、記録
手段内に記録されている過去の利用履歴に基いて、ホス
トコンピュータとの間で通信路を介して利用料金の精算
処理を実行した後、利用許可手段に対して利用を許可さ
せる指示を与える制御手段と、を設けたものである。
【0023】(14) 本発明の第14の態様は、上述の第
13の態様に係る端末装置において、利用履歴の記録手
段として、外部からの電源供給を遮断しても記録内容が
保持される不揮発性メモリ、磁気記録装置、もしくは光
記録装置を用いたものである。
【0024】(15) 本発明の第15の態様は、上述の第
13または第14の態様に係る端末装置において、利用
許可手段として、利用許可の対象となったソフトウエア
の実行に必要な暗号コードを、ハードウエア装置に対し
て与える手段を用いたものである。
【0025】
【作 用】本発明に係るソフトウエアの有料提供システ
ムでは、提供者側にホストコンピュータが設置され、個
々の利用者側にそれぞれ端末装置が設置される。そし
て、ホストコンピュータと各端末装置とはそれぞれオン
ライン接続され、このオンラインを介して、利用料金の
精算が行われる。このような構成は、オンラインを用い
た従来の一般的なソフトウエア提供システムの構成と同
様である。本発明の特徴は、利用料金の精算に必要な時
間だけオンライン接続を行えばよいようにシステムを構
築した点にある。すなわち、本発明によれば、利用者が
ソフトウエアを利用している期間すべてにわたって、オ
ンライン接続を維持している必要はなく、利用者がソフ
トウエアを利用したいと要求した当初だけ、オンライン
接続を行えばよいことになる。
【0026】本発明に係るソフトウエアの有料提供シス
テムにおける料金精算の基本的な考え方は、次のとおり
である。まず、利用者に対しては、何らかの方法で、ソ
フトウエアを供給する。このソフトウエアの供給方法は
任意であり、フロッピディスクやCD−ROMといった
物理的な媒体に収録して供給してもよいし、公衆回線や
専用回線を介して供給してもよいし、衛星放送や衛星通
信を利用して供給してもよい。ただ、供給したソフトウ
エアには、ホストコンピュータから利用許可が与えられ
ない限り、利用できないような利用制限を付しておく。
たとえば、そのソフトウエアを実行するには、所定の暗
号コードが必要とされるように設計しておき、ホストコ
ンピュータからの利用許可に基づいて端末装置から暗号
コードが得られた場合にのみ、そのソフトウエアを利用
できるようにしておけばよい。
【0027】ソフトウエアの利用中は、必ずしもホスト
コンピュータに対するオンライン接続を行う必要はな
い。利用者が、供給されたソフトウエアの利用を終了し
たときには、その利用履歴を端末装置内に記録するよう
にすればよい。利用履歴としては、利用したソフトウエ
アを特定する情報(たとえば、ソフトウエア名など)
と、利用回数あるいは利用時間を記録するようにすれば
よい。この時点でも、ホストコンピュータに対するオン
ライン接続を行う必要はない。別言すれば、利用者がソ
フトウエアの利用を終了した時点では、ホストコンピュ
ータに対する精算処理はまだ実行されないのである。た
だ、後に精算を行うことができるように、利用履歴は端
末装置内に記録しておくようにする。
【0028】ホストコンピュータに対して、利用料金の
精算が行われるのは、利用者が新たにソフトウエアの利
用を要求したときである。すなわち、利用者から、供給
されたソフトウエアに対する利用要求があったときに
は、端末装置とホストコンピュータとがオンライン接続
される。そして、このオンラインを介して、端末装置か
らホストコンピュータに対して過去の利用履歴に基く精
算処理が行われる。すなわち、上述したように、端末装
置内には、「過去にどのソフトウエアを何回あるいは何
時間利用したか」という利用履歴が記録されているの
で、オンラインを介して、この利用履歴をホストコンピ
ュータ側へ伝達すれば、利用履歴に応じた利用料金の精
算を行うことができる。具体的には、ホストコンピュー
タ側に、特定のソフトウエアについての利用単価を記録
しておき、この単価に利用回数や利用時間を乗じて利用
料金を算出し、請求書の発行や銀行口座からの引落処理
を行えばよい。
【0029】このような精算処理が完了すると、端末装
置から新たなソフトウエアに対する利用許可が与えら
れ、利用者は、新たなソフトウエアを利用することがで
きる。ホストコンピュータと端末装置との間のオンライ
ン接続は、過去の利用履歴に基く精算処理、新たなソフ
トウエアに対する利用要求、この利用要求に対する利用
許可などを行うのに必要な時間だけ維持しておけばよ
く、これらの処理が完了したら、オンライン接続は切断
してかまわない。すなわち、利用者が新たなソフトウエ
アを利用している間、オンライン接続を維持している必
要はない。
【0030】利用者が、この新たなソフトウエアを何回
あるいは何時間利用したか、という情報は、ソフトウエ
アの利用終了時点では、ホストコンピュータ側へは伝え
られない。ただ、この情報は、利用履歴として端末装置
内に記録されることになり、利用者が次回、新たなソフ
トウエアの利用を行う時に、オンラインを介してホスト
コンピュータ側へ伝えられ、精算処理が行われることに
なる。
【0031】このように、利用者が新たなソフトウエア
の利用を要求した時にのみ、端末装置とホストコンピュ
ータとがオンライン接続される。その時点では、利用者
が利用要求した新たなソフトウエアについての利用料金
に関する精算は一切行われず、過去の利用料金について
の精算のみが実行される。そして、過去の利用料金につ
いての精算が完了すれば、新たなソフトウエアに対する
利用許可が出されることになる。このように、過去の利
用履歴を端末装置内に未精算のまま記録しておき、次回
の利用時に、未精算の利用履歴に対する精算処理を実行
することを条件として、利用許可を行うような構成を採
れば、ソフトウエアの利用開始から利用終了に至るまで
オンラインを接続しておく必要はなくなり、利用開始時
の精算手続きに必要な時間だけオンライン接続を行えば
よいことになる。このため、オンライン接続に必要な回
線使用料を必要最小限に抑えることができ、ホストコン
ピュータの負担も軽減することができる。しかも、利用
者は、実際に利用した回数あるいは時間に応じた利用料
金を支払えばよいので、非常に合理的な課金システムが
実現できる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基いて説明
する。図1は、本発明の一実施例に係るソフトウエアの
有料提供システムの全体構成を示すブロック図である。
このシステムは、図の一点鎖線より上方に示した利用者
側のシステムと、図の一点鎖線より下方に示した提供者
側のシステムと、によって構成され、両システムは通信
路を介して接続されることになる。なお、ここでは説明
の便宜上、利用者側のシステムについては、単一の利用
者についての構成のみを示すが、実際には、このシステ
ムは多数の利用者によって利用されることを前提とした
ものであり、図の一点鎖線より上方に示した利用者側の
システムは、個々の利用者ごとにそれぞれ別個独立した
ものが用意されることになる。
【0033】利用者側のシステムには、端末装置10が
設けられ、提供者側のシステムには、ホストコンピュー
タ20が設けられ、両者は通信路21によってオンライ
ン接続されることになる。上述したように、このシステ
ムは多数の利用者を前提としたものであり、ホストコン
ピュータ20は、多数の利用者の所有する多数の端末装
置10にそれぞれ通信路21を介してオンライン接続さ
れることになる。
【0034】端末装置10は、利用許可手段11、記録
手段12、通信手段13、制御手段14から構成されて
いる。利用者は、この端末装置10を、ハードウエア装
置30とともに利用することになる。一方、提供者から
利用者に対しては、ソフトウエア40が所定の供給路5
0を介して供給される。ハードウエア装置30は、この
供給路50を介して供給されたソフトウエア40を実行
するための装置である。たとえば、ソフトウエア40が
コンピュータによって実行されるソフトウエアであれ
ば、ハードウエア装置30としてはコンピュータが利用
される。また、ソフトウエア40がビデオ機器によって
再生される映像ソフトウエアであれば、ハードウエア装
置30としてはビデオ再生装置が利用される。ただ、こ
のシステムにおいて供給されるソフトウエア40には、
利用制限が付されている。別言すれば、ハードウエア装
置30によってソフトウエア40を自由に実行すること
はできないようなプロテクトがかけられており、端末装
置10から利用制限を解除するための利用許可が与えら
れて初めて、ハードウエア装置30はソフトウエア40
を実行することができる。端末装置10は、このように
ハードウエア装置30に対して、特定のソフトウエア4
0に関する利用許可を与える機能を果たすとともに、通
信路21を介して、ホストコンピュータ20に対して精
算処理を行う機能を有する。
【0035】図2は、利用者と提供者との間の情報の流
れを示す概念図である。この図2の概念図では、利用者
側の端末装置10と、提供者側のホストコンピュータ2
0とが、通信路21によって接続された状態が示されて
いる。この実施例では、通信路21としては、一般の公
衆電話回線を用いているが、専用のケーブルを利用した
専用回線を用いてもよいし、その他、無線による手段な
ど、要するに、端末装置10とホストコンピュータ20
との間で情報伝達が行える手段であれば、どのような手
段を通信路21として用いてもかまわない。
【0036】また、図1に示したソフトウエア40を供
給するための供給路50としても、どのようなものを用
いてもかまわない。図2の例では、3種類の供給路が示
されている。第1の供給路51は、個々の利用者に対す
るソフトウエアの供給を、物理的な情報記録媒体の配布
により行う供給路を示したものである。ここでは、CD
−ROM41という物理的な情報記録媒体にソフトウエ
アを収録して、これを配布する例が示されているが、物
理的な情報記録媒体としては、フロッピディスクやRO
Mカートリッジ、あるいは、ビデオテープやビデオを収
録したCDなど、どのようなものを用いてもかまわな
い。また、供給路51としては、店頭で配布したり、郵
送したり、あるいは雑誌などの付録として添付したり、
種々の形態が利用できる。第2の供給路52は、公衆回
線もしくは専用回線を利用した情報伝送路を用いて行う
ものである。たとえば、公衆電話回線を利用したいわゆ
るパソコン通信によるダウンロードや、ケーブルTVな
どを利用した映像信号の供給などの方法によるものであ
る。そして、第3の供給路53は、衛星放送もしくは衛
星通信によるものである。たとえば、提供者は、ホスト
コンピュータ20から衛星を介して各利用者の所有する
ハードウエア装置30に対して、映像信号を送付すれば
よい。また、現在の衛星放送などでは、周波数領域に空
き領域があるので、この空き領域を利用して、衛星放送
とは全く別個のソフトウエアを供給することも可能であ
る。たとえば、一般的なゲーム用のソフトウエアであれ
ば、プログラムの容量は比較小さいので、衛星放送の空
き領域を利用すれば、数秒〜数十秒程度の時間で供給が
可能になる。
【0037】このように、本発明では、ソフトウエア4
0および供給路50としては、どのような形態のものを
用いてもかまわないが、利用者側には、このような特定
の供給路50によって供給されたソフトウエア40を受
信することができ、また、これを実行することができる
ハードウエア装置30を用意しておく必要がある。しか
も、このハードウエア装置30は、端末装置10からの
利用許可信号を受けることを条件として、利用制限が付
されたソフトウエア40を実行しなければならない。し
たがって、実用上は、提供者側が、ハードウエア装置3
0と端末装置10とを一体化した装置を開発し、これを
各利用者に販売もしくは貸与する形態を採るのが好まし
い。
【0038】もちろん、市販のハードウエア装置30に
対して、端末装置10を接続することができれば、端末
装置10のみを単独で販売もしくは貸与することも可能
である。特に、市販のパーソナルコンピュータ装置など
では、外部機器とのI/Oインタフェイスが充実してお
り、このI/Oインタフェイスを介して端末装置10を
接続することができれば、この市販のパーソナルコンピ
ュータ装置をそのままハードウエア装置30として利用
することは可能である。
【0039】端末装置10は、ハードウエア装置30に
対して、特定のソフトウエア40についての利用許可を
与える機能(利用制限を解除する機能)と、このソフト
ウエア40の利用履歴に応じた利用料金の徴収処理をホ
ストコンピュータ20に対して行う機能とを有する。そ
の構成要素は、図1のブロック図に示されているよう
に、利用許可手段11、記録手段12、通信手段13、
制御手段14である。利用許可手段11は、制御手段1
4からの指示に基いて、ハードウエア装置30に対し
て、特定のソフトウエア40に対する利用制限を解除
し、利用を許可する利用許可信号を与える機能を有す
る。たとえば、特定の暗号コードが利用許可信号として
ハードウエア装置30に与えられることになる。
【0040】記録手段12は、ハードウエア装置30に
よるソフトウエアの利用が終了したときに、利用開始か
ら利用終了に至るまでの利用履歴を記録する手段であ
る。利用履歴としては、利用したソフトウエアを特定す
る情報(たとえば、ソフトウエア名あるいは特定の識別
コード)と、そのソフトウエアについての利用回数もし
くは利用時間を用いればよい。利用回数を用いるか、利
用時間を用いるか、は個々のソフトウエアの内容に基い
て適宜決めるようにする。一般的には、ゲームのソフト
ウエアでは、プレイした回数、辞書・事典などのソフト
ウエアでは、検索した回数、というように利用回数によ
り利用履歴を記録し、映画や音楽といったソフトウエア
では、観賞した時間というように利用時間により利用履
歴を記録すればよい。この記録手段12としては、外部
からの電源供給を遮断しても記録内容が保持される不揮
発性メモリ(たとえば、EEPROMやバッテリバック
アップされたRAMなど)を用いてもよいし、磁気記録
装置(たとえば、ハードディスクなど)や光記録装置
(たとえば、相変化型光ディスク)を用いてもよい。要
するに、ソフトウエアの利用が完了した後、次回、再び
ソフトウエアの利用を行う際にホストコンピュータ20
に対してオンライン接続されるまで、過去の利用履歴を
記録しておくことができる手段であれば、どのような装
置を記録手段12として用いてもかまわない。
【0041】通信手段13は、ホストコンピュータ20
との間に、必要に応じて通信路21を確保する手段であ
る。この実施例では、通信路21として一般の公衆電話
回線を用いているので、通信手段13としては、このよ
うな公衆電話回線用のモデムが用いられる。
【0042】制御手段14は、この端末装置10全体の
動作を制御する手段であり、この実施例では、CPUを
用いた演算処理装置によって構成されている。この制御
手段14は、利用者によるソフトウエアの利用要求があ
ったときに、必要な時間だけ通信路21を確保するよう
に通信手段13に対して指示を与え、この通信路21を
介して、記録手段12内に記録されている過去の利用履
歴に基いてホストコンピュータ20に対する利用料金の
精算処理を実行する。そして、精算処理が完了したら、
利用許可手段11に対して利用を許可させる指示を与え
る。また、利用者がソフトウエアの利用を終了したとき
には、利用履歴を記録手段12内に記録する処理も行
う。
【0043】図3は、上述のシステムにおける利用者に
よる具体的なソフトウエアの利用手順を示したダイヤグ
ラムである。図において、左側が利用者側の操作、右側
が提供者側の操作を示し、両者の中間部分には通信路2
1を介した情報の伝達方向を矢印で示してある。まず、
手順として、利用者側から利用要求が出される。たと
えば、利用者が、CD−ROMとして供給されているソ
フトウエア40を、ハードウエア装置30としてのパー
ソナルコンピュータにセットし、このCD−ROM内に
収録された特定のソフトウエアを実行したい旨の要求を
出したとする。これは、たとえば、CD−ROM内にメ
ニューを表示させるためのプログラムを用意しておき、
ディスプレイ画面上にメニュー表示を行い、利用者に、
メニューの中から所望のソフトウエアを選択させるよう
にしておけばよい。利用者からの利用要求は、ハードウ
エア装置30から端末装置10内の制御手段14へ与え
られ、制御手段14は、この利用要求をホストコンピュ
ータ20へ伝達するための処理を実行する。すなわち、
通信手段13に対して、ホストコンピュータ20との間
に通信路21を形成させる指示を与える。これにより、
端末装置10とホストコンピュータ20との間には、公
衆電話回線を利用した通信路21が確保される。そこ
で、制御手段14は、ホストコンピュータ20に対し
て、所定の端末ID(各端末装置10ごとにユニークな
IDが設定されている)と利用要求に係るソフトウエア
名を送信し、特定のソフトウエアに対して利用要求があ
った旨を伝達する。
【0044】この利用要求を受けて、ホストコンピュー
タ20側では、手順として、端末IDを確認する処理
を行う。すなわち、通信路21を介して送信されてきた
端末IDに基いて、相手方の端末装置10が、予め登録
された正しい利用者の端末装置であるか否かを確認し、
利用履歴送出要求を通信路21を介して端末装置10側
へと送信する。
【0045】続いて、この利用履歴送出要求に応じて、
手順において、端末装置10側からホストコンピュー
タ20側へ、利用履歴の送出が行われる。すなわち、記
録手段12内に記録されている利用履歴の中の、未精算
のものをホストコンピュータ20へと伝えることにな
る。具体的には、過去に利用したソフトウエア名と、そ
の利用回数もしくは利用時間が、端末装置10からホス
トコンピュータ20へと伝送される。
【0046】これを受けて、ホストコンピュータ20側
では、手順として、利用料金の精算処理および利用許
可送出処理が行われる。すなわち、ホストコンピュータ
20内には、供給したすべてのソフトウエアについての
利用単価(単位回数あたり、あるいは単位時間あたりの
利用料金)の情報が用意されており、端末装置10側か
ら送信されてきた利用履歴に基いて、これまで未精算で
あった利用料金の金額を計算し、この利用料金を当該利
用者に課金する処理を行う。こうして精算処理が完了し
たら、端末装置10に対して、精算処理完了の旨を伝達
するとともに、利用要求のあったソフトウエアに対する
利用許可を送出する。具体的には、利用要求のあったソ
フトウエアを実行するために必要な暗号コードを送出す
ればよい。なお、この手順が完了した時点で、端末装
置10とホストコンピュータ20との間に形成された通
信路21は不要になり、通信路21を切断する処理が行
われる。
【0047】このような送信を受けた端末装置10は、
手順において、記録手段12内の利用履歴に対して、
精算済の記録を行うか、あるいは、精算済の利用履歴自
体を消去する処理を行う。そして、更に引き続いて、手
順において、利用要求のあったソフトウエアに対する
利用許可が出される。すなわち、制御手段14は、通信
手段13を介してホストコンピュータ20側から送出さ
れた暗号コードを受けとり、これを利用許可手段11を
介してハードウエア装置30に与える処理を行う。ハー
ドウエア装置30は、この暗号コードを受けとることに
より、利用要求のあったソフトウエアの利用制限を解除
して実行を開始する。すなわち、利用者は、このソフト
ウエアの利用を開始することになる。
【0048】利用者が、所定回数あるいは所定時間だ
け、ソフトウエアを利用し、利用を終了すると、制御手
段14は、今回の利用についての利用履歴を記録手段1
2に記録する処理を行う。すなわち、利用したソフトウ
エア名と、利用回数あるいは利用時間と、が記録手段1
2に書き込まれることになる。もっとも、この時点で
は、この利用履歴は、端末装置10内の記録手段12に
記録されているだけであり、ホストコンピュータ20側
には、この利用履歴は報告されていない。この利用履歴
をホストコンピュータ20側に報告し、精算処理を行う
のは、この利用者が次回、新たにソフトウエアの利用要
求を行ったとき(すなわち、図3の手順の処理を再度
実行したとき)である。
【0049】一方、ホストコンピュータ20側では、定
期的に(たとえば、毎月末ごとに)、手順として、請
求書の発行処理や銀行口座からの引落処理を行う。すな
わち、その月内に行われた精算処理での利用料金を累積
し、その総額について、個々の利用者に対して請求書を
発行して送付する処理を行ったり、口座引落契約を行っ
ている利用者に対しては、口座引落処理を行ったりする
ことになる。なお、この手順は、上述した手順〜
とは別個独立して行われる処理であり、手順に続けて
行われる処理ではない。
【0050】このようなシステムの特徴は、端末装置1
0とホストコンピュータ20との間のオンライン接続
は、利用者がソフトウエアを利用したいと要求した当初
だけ行われるという点にある。すなわち、図3における
手順〜の実行中だけオンライン接続が確保されてい
れば足り、利用者がソフトウエアを利用している期間
中、ずっとオンライン接続を維持しておく必要はなくな
る。従来の「ダイヤルQ」などのサービスでは、ソフ
トウエアの利用期間中ずっとオンライン接続をしておく
必要があり、公衆電話回線の使用料が付加されることに
なったが、本発明のシステムでは、この公衆電話回線の
使用料は必要最小限に抑えられることになる。実際のと
ころ、手順〜の実行には、数秒程度の時間があれば
十分であり、公衆電話回線の使用料はほとんど無視でき
る金額になる。
【0051】このように、オンライン接続を必要最小限
の時間だけに抑えたにもかかわらず、このシステムで
は、「従量制」の利用料金体系が適用されることにな
る。これは、ソフトウエアの利用終了時には精算を行わ
ず、利用履歴を端末装置10内に記録しておくにとど
め、次回の利用時の冒頭において、この記録されていた
過去の利用履歴に基いて利用料金の精算を行うという方
法を採ったためである。利用履歴として、「過去にどの
ソフトウエアを何回あるいは何時間利用したか」という
情報を記録しておけば、利用状況に応じた料金精算が可
能になり、また、過去の利用履歴に基く料金精算を行わ
ない限り、新たな利用許可が出されないので、確実な料
金徴収が可能になる。
【0052】続いて、このシステムを用いたソフトウエ
アの有料提供の手順を、より具体的な実施例に基いて説
明する。いま、図4に示すように、各利用者のもとに、
3種類のソフトウエアが供給されたものとしよう。すな
わち、フロッピディスク1の形態で、ゲームAなるソフ
トウエアが供給され、CD−ROM2の形態で、百科事
典Bなるソフトウエアが供給され、放送/通信3の形態
で映画Cなるソフトウエアが供給されたものとする。こ
こで、フロッピディスク1およびCD−ROM2は、郵
送などの方法により、提供者から利用者へと供給される
ことになり、利用者はいつでも、これらの媒体に収録さ
れたソフトウエアを利用することができる。一方、放送
/通信3の形態で提供される映画Cなるソフトウエア
は、所定の日時に限って衛星やケーブルを介して供給さ
れるものであり、利用者はそのような日時に限って利用
することができる。
【0053】さて、まず初めての利用者が、フロッピデ
ィスク1に収録されているゲームAを利用したいと考え
たとする。この場合、利用者はハードウエア装置30内
にフロッピディスク1をセットし、ゲームAをプレイし
たい旨の指示を入力する。これにより、端末装置10と
ホストコンピュータ20との間に通信路21が形成さ
れ、図3の手順に基く利用要求が送出され、手順の
端末ID確認に続いて、手順の利用履歴送出が行われ
る。ここでは、この利用者は初回利用であるから、記録
手段12内には過去の利用履歴は記録されていない。別
言すれば、未精算の利用履歴はない。そこで、手順と
しては、過去の利用料金に対する精算処理を行うことな
しに、ゲームAについての利用許可(すなわち、所定の
暗号コード)が送出され、通信路21は切断される。続
いて、端末装置10側では、精算処理が行われていない
ので、手順の処理は行われず、手順において、ハー
ドウエア装置30に対して利用許可が出され(すなわ
ち、所定の暗号コードが与えられ)、ソフトウエアの利
用が開始する。すなわち、利用者は、ゲームAをプレイ
することができる。
【0054】ここで、この利用者が、ゲームAを8回プ
レイしたところで、プレイを中止したとしよう。する
と、ソフトウエアの利用終了がハードウエア装置30か
ら端末装置10へと報告され、手順の処理により、利
用履歴の記録が行われる。具体的には、「ゲームAを8
回利用した」という利用履歴が記録手段12に記録され
ることになる。図5は、このように、記録手段12内に
記録された利用履歴を示す概念図である。利用者は、こ
こでこのシステムの電源を落とすことになる。すなわ
ち、端末装置10およびハードウエア装置30は電源O
FFの状態になる。しかしながら、前述のように、記録
手段12は、不揮発性メモリや磁気記録装置などで構成
されているため、記録された利用履歴はそのまま保持さ
れる。
【0055】続いて、たとえば翌日になって、この利用
者が、百科事典Bを利用したいと考えたとする。この場
合、利用者はハードウエア装置30内にCD−ROM2
をセットし、百科事典Bを利用したい旨の指示を入力す
る。これにより、端末装置10とホストコンピュータ2
0との間に通信路21が形成され、図3の手順に基く
利用要求が送出され、手順の端末ID確認に続いて、
手順の利用履歴送出が行われる。ここでは、図5に示
すような利用履歴がホストコンピュータ20側に送出さ
れることになる。ホストコンピュータ20内には、ゲー
ムAについての利用単価(たとえば、1回10円)のデ
ータが用意されており、手順における精算処理では、
10円×8回=80円という利用料金の計算が行われ、
この利用者に対して80円なる利用料金を課する旨の課
金処理が実行される。続いて、今回利用要求のあった百
科事典Bについての利用許可(すなわち、所定の暗号コ
ード)が送出され、通信路21は切断される。
【0056】次に、端末装置10側では、過去の利用履
歴についての精算処理が完了したので、この利用履歴に
ついての精算済の記録が手順において行われる。図6
は、このような精算済の記録が行われた状態を示す。な
お、この概念図では、精算状態の欄に○印を付すことに
よりその利用履歴が精算済であることを示してあるが、
実際には、1ビットのフラグを立てるなどの処理によ
り、このような精算済の記録が行われる。続いて、手順
において、ハードウエア装置30に対して利用許可が
出され(すなわち、所定の暗号コードが与えられ)、ソ
フトウエアの利用が開始する。すなわち、利用者は、百
科事典Bなるソフトウエアを利用することができる。
【0057】ここで、この利用者が、百科事典Bなるソ
フトウエアを用いて、2つの事項(百科事典で調べたい
事項)を検索して必要な情報を入取した後に利用を中止
したとしよう。すると、ソフトウエアの利用終了がハー
ドウエア装置30から端末装置10へと報告され、手順
の処理により、利用履歴の記録が行われる。具体的に
は、「百科事典Bを2回利用した」という利用履歴が記
録手段12に記録されることになる。図7は、このよう
に、記録手段12内に記録された利用履歴を示す概念図
である。利用者は、ここでこのシステムの電源を落とす
ことになるが、記録された利用履歴はそのまま保持され
る。
【0058】続いて、ある特定の日時に、衛星放送を利
用して映画Cが放送されることになっていたとしよう。
この場合、利用者はハードウエア装置30(衛星放送の
受信装置)に対して、映画Cを観賞したい旨の指示を入
力する。これにより、端末装置10とホストコンピュー
タ20との間に通信路21が形成され、図3の手順に
基く利用要求が送出され、手順の端末ID確認に続い
て、手順の利用履歴送出が行われる。ここでは、図7
に示すような利用履歴のうち、未精算になっている百科
事典Bについての利用履歴がホストコンピュータ20側
に送出されることになる。ホストコンピュータ20内に
は、百科事典Bについての利用単価(たとえば、1回3
0円)のデータが用意されており、手順における精算
処理では、30円×2回=60円という利用料金の計算
が行われ、この利用者に対して60円なる利用料金を課
する旨の課金処理が実行される。続いて、今回利用要求
のあった映画Cについての利用許可(すなわち、所定の
暗号コード)が送出され、通信路21は切断される。
【0059】次に、端末装置10側では、百科事典Bの
利用履歴についての精算処理が完了したので、この利用
履歴についての精算済の記録が手順において行われ、
手順において、ハードウエア装置30に対して利用許
可が出され(すなわち、所定の暗号コードが与えら
れ)、ソフトウエアの利用が開始する。すなわち、利用
者は、映画Cをハードウエア装置30を用いて観賞する
ことができる。映画観賞が終了すると、ソフトウエアの
利用終了がハードウエア装置30から端末装置10へと
報告され、手順の処理により、利用履歴の記録が行わ
れる。具体的には、「映画Cを2時間利用した」という
利用履歴が記録手段12に記録される。図8は、このよ
うな記録内容を示す概念図である。
【0060】ここで、映画Cを観賞し終えた利用者が、
続いて、ゲームAをプレイしたいと考えたとする。この
場合、利用者はハードウエア装置30内にフロッピディ
スク1をセットし、ゲームAをプレイしたい旨の指示を
入力する。これにより、端末装置10とホストコンピュ
ータ20との間に通信路21が形成され、図3の手順
に基く利用要求が送出され、手順の端末ID確認に続
いて、手順の利用履歴送出が行われる。ここでは、図
8に示すような利用履歴のうち、未精算になっている映
画Cについての利用履歴がホストコンピュータ20側に
送出されることになる。ホストコンピュータ20内に
は、映画Cについての利用単価(たとえば、10分ごと
に50円)のデータが用意されており、手順における
精算処理では、50円×12=600円という利用料金
の計算が行われ、この利用者に対して600円なる利用
料金を課する旨の課金処理が実行される。続いて、今回
利用要求のあったゲームAについての利用許可(すなわ
ち、所定の暗号コード)が送出され、通信路21は切断
される。
【0061】次に、端末装置10側では、映画Cの利用
履歴についての精算処理が完了したので、この利用履歴
についての精算済の記録が手順において行われ、手順
において、ハードウエア装置30に対して利用許可が
出され(すなわち、所定の暗号コードが与えられ)、利
用者はゲームAをプレイすることができる。ここで、ゲ
ームAを3回プレイして終了したとすると、手順の処
理により、「ゲームAを3回プレイした」という利用履
歴が記録手段12に記録される。図9は、このような記
録内容を示す概念図である。
【0062】この時点で月末を迎えたとすると、この利
用者は、図9に示すように、4回にわたって種々のソフ
トウエアを利用していることになるが、精算処理が完了
しているのは、そのうちの3回までである。したがっ
て、ホストコンピュータ20側では、精算が完了した利
用料金を、前述の具体例では、80円+60円+600
円=740円を、1か月分の利用料金として請求する処
理を行うことになる。すなわち、手順として、請求書
の発行や口座引落処理を実行する。
【0063】なお、上述の実施例では、記録手段12内
に記録する利用履歴について、精算が完了したらその都
度「精算済」を示す情報を付加的に記録していたが、そ
の代わりに、精算が完了した利用履歴をそのものを消去
してしまうようにしてもかまわない。このような方法を
採ると、たとえば、図9に示す利用履歴のうち、精算状
態の欄に○印が付された3つの利用履歴は消去され、未
精算の利用履歴のみが残ることになる。あるいは、基本
的には、「精算済」を示す情報を付加的に記録するよう
にし、所定期間が経過した利用履歴についてのみ、古い
ものから順に消去するようにしてもよい。
【0064】以上のように、本発明に係るシステムで
は、常に1回分の利用料金が未精算のまま残ることにな
るので、場合によっては利用料金が未回収になるおそれ
はある。たとえば、初回利用した利用者が、ゲームAを
8回プレイした段階では、端末装置10内に図5に示す
ような記録がなされているだけであり、精算処理は何ら
行われていない。したがって、この状態のまま、この利
用者がこのシステムの利用を一切やめてしまったり、引
っ越しをして所在がつかめなくなると、このゲームAの
8回分の利用料金については回収できなくなってしま
う。これは、図9に示すような記録がなされている状態
で、このシステムの利用を一切やめてしまった場合も同
様であり、とにかく、未精算の利用料金については、回
収不能になるおそれはある。
【0065】しかしながら、実用上は、そのような回収
不能の事態が生じることは、本システムを利用するにあ
たって重大な支障にはならない。本システムを利用する
ためには、少なくとも端末装置10を購入するか貸与を
受けねばならず、利用者としてはある程度の初期投資が
必要になる。したがって、そのような初期投資を行った
利用者が、未精算料金の不払いを目的として、このシス
テムの利用権を放棄してしまうことは、考えにくいから
である。また、未精算料金が回収不能になる損害を防ぐ
ために、本システムに関して利用者との間で利用契約を
締結するときに、所定の金額をデポジットするような方
式を採れば、このような問題を容易に解決することがで
きる。
【0066】また、口座引落やクレジットカードによる
支払い方式を採った場合に、口座残高過少のために口座
引落ができなかったり、クレジット会社から何らかの理
由により支払いを拒絶されたりした場合には、ホストコ
ンピュータ20内に、当該利用者の利用を停止する利用
停止情報を設定するようにし、この利用停止情報が設定
された端末装置に対しては、利用の許可を行わないよう
に、ホストコンピュータから端末装置に対して通信路を
介して指示するようにすることも可能である。
【0067】以上、本システムを用いて、ソフトウエア
の利用状況に応じた料金徴収を行う方法を説明したが、
本システムを利用して、更にソフトウエアの販売(永久
利用の許可)を行うことも可能である。この場合、過去
の利用履歴に基いて販売価格を設定すると、合理的な販
売価格の設定が可能になる。たとえば、上述の例で示し
たように、フロッピディスク1として供給されたゲーム
Aを、何度かプレイしてみたところ、非常に気に入り、
今後は、いわゆる「従量制」という形態の利用ではな
く、いわゆる「買い取り」という形態で永久利用権を獲
得したいと考えたとしよう。この場合、この利用者は、
既に「従量制」としての利用形態で、このゲームAにつ
いては所定の利用料金を支払っているのであるから、こ
の利用者がこのゲームAを買い取る場合、ゲームAにつ
いて設定されている一般的な「買い取り」価格よりも割
り引いた価格で販売がなされるのが合理的であると考え
るであろう。本システムでは、このような合理的な販売
価格の設定を容易に行うことができる。
【0068】すなわち、本システムでは、図3の手順
において、通信路21を介して、各端末装置10内に記
録されている利用履歴がホストコンピュータ20へ送信
される。そこで、ホストコンピュータ20内において、
各端末装置ごとの利用履歴を蓄積しておくようにすれ
ば、利用者から、特定のソフトウエアに対する購入要求
があったときに、ホストコンピュータ20内に蓄積され
ている利用履歴に基く所定の演算により販売価格を決定
する処理を行い、この販売価格を利用者に対して提示す
ることができる。
【0069】また、このような販売価格の提示を受け
て、利用者が購入を希望した場合には、オンラインを介
して所定の購入処理を実行することが可能である。たと
えば、利用者が購入手続を完了したソフトウエアについ
ては、そのソフトウエアが購入済であることを示す情報
を端末装置10内に記録するようにし、購入済であるこ
とを示す情報が記録されているソフトウエアについて
は、常に利用の許可が行われるようにすればよい。
【0070】図10は、このような販売価格の提示およ
び購入処理の手順を示すダイヤグラムである。まず、手
順として、ハードウエア装置30から端末装置10に
対して、利用者側から購入要求が出されると、端末ID
とともにこの要求がホストコンピュータ20側へと伝え
られる。この購入要求を受けて、ホストコンピュータ2
0側では、手順として、端末IDを確認する処理を行
う。続いて、端末装置10からは、手順として、購入
ソフトウエア名を特定する情報が送出される。ホストコ
ンピュータ20は、これまでに蓄積されている利用履歴
を考慮して、販売価格を決定する。たとえば、そのソフ
トウエアについての一般の定価から、これまで当該利用
者が支払ったそのソフトウエアについての利用料金を差
し引いた金額を販売価格とするような計算を行えばよ
い。ホストコンピュータ20は、手順として、このよ
うな販売価格の決定処理を行い、更に、この価格を利用
者に提示する処理を行う。販売価格は通信路21を介し
て端末装置10に伝送され、端末装置10によって、こ
の販売価格が利用者に提示される(たとえば、ハードウ
エア装置30のディスプレイ上に表示すればよい)。
【0071】利用者は、この販売価格で購入するか否か
を判断し、購入する意思があれば、手順として、この
購入意思をホストコンピュータ20側へと送出する。ホ
ストコンピュータ20は、手順として、販売料金の精
算処理を実行する。すなわち、当該利用者に対して、販
売価格に相当する金額を課金する処理を行う。そして、
端末装置10に対しては、販売認証を送出する処理を行
う。この販売認証は、当該ソフトウエアに対しての販売
処理が完了したことを確認する情報であり、具体的に
は、当該ソフトウエアを実行するために必要な暗号コー
ドを含む情報である。端末装置10は、手順におい
て、この販売認証を受信し、このソフトウエアについて
は購入済であることを示す記録を行う。これは、たとえ
ば、記録手段12内にそのような情報を記録するための
領域を設けておけばよく、暗号コードはこの領域に記録
されることになる。
【0072】以上で購入処理は完了である。端末装置1
0は、ハードウエア装置30から所定のソフトウエアに
ついての利用要求があった場合、そのソフトウエアにつ
いて、購入済である旨の記録が記録手段12内になされ
ているか否かを判断する。もし、購入済なる記録がなさ
れている場合には、ホストコンピュータ20に対するオ
ンライン接続を行うことなしに、記録手段12内に記録
されている暗号コードをそのままハードウエア装置30
に与えて、当該ソフトウエアの実行を許可する。このよ
うに、購入済のソフトウエアに対しては、常に利用許可
が出されることになる。購入済でないソフトウエアにつ
いては、これまで述べてきた通常の処理により、利用状
況に応じた料金徴収が行われることになる。
【0073】なお、精算処理が行われた販売料金につい
ては、一般の利用料金と同様に、手順として、請求書
の発行処理や銀行口座からの引落処理が行われることに
なる。
【0074】以上、本発明を図示する実施例に基いて説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はなく、この他にも種々の態様で実施可能である。たと
えば、ソフトウエアを供給する方法としては、上述の実
施例以外にも種々の方法を採ることができる。
【0075】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、過去の
利用履歴を端末装置内に未精算のまま記録しておき、次
回の利用時に、ホストコンピュータと端末装置とを接続
し、未精算の利用履歴に対する精算処理を実行すること
を条件として、利用許可を行うような構成を採ったた
め、ホストコンピュータとの接続に必要な回線使用料を
必要最小限に抑えることができ、またホストコンピュー
タの負担を軽減することができ、利用回数あるいは利用
時間など、実際の利用状況に応じた料金徴収を効率的に
行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るソフトウエアの有料提
供システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すシステムにおける利用者と提供者と
の間の情報の流れを示す概念図である。
【図3】図1に示すシステムにおける利用者による具体
的なソフトウエアの利用手順を示したダイヤグラムであ
る。
【図4】図1に示すシステムにおいて利用者に供給され
るソフトウエアの形態のいくつかの例を示す図である。
【図5】図1に示すシステムの記録手段12内に記録さ
れる利用履歴を示す概念図である。
【図6】図5に示す利用履歴に対して精算処理が行われ
た記録状態を示す概念図である。
【図7】図6に示す利用履歴に、更に別な利用履歴が追
加記録された状態を示す概念図である。
【図8】図7に示す利用履歴に対して精算処理を行うと
ともに、更に別な利用履歴を追加記録した状態を示す概
念図である。
【図9】図8に示す利用履歴に対して精算処理を行うと
ともに、更に別な利用履歴を追加記録した状態を示す概
念図である。
【図10】図1に示すシステムを用いて、販売価格の提
示および購入処理を行う手順を示すダイヤグラムであ
る。
【符号の説明】
1…フロッピディスク 2…CD−ROM 3…放送/通信 10…端末装置 11…利用許可手段 12…記録手段 13…通信手段 14…制御手段 20…ホストコンピュータ 21…CD−ROM 30…ハードウエア装置 40…ソフトウエア 41…CD−ROM 50…ソフトウエアの供給路 51…第1の供給路(物理的な情報記録媒体) 52…第2の供給路(公衆回線/専用回線) 53…第3の供給路(衛星放送/衛星通信)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の利用者に対してソフトウエアを供
    給し、個々の利用者ごとの利用状況に応じて利用料金を
    徴収するソフトウエアの有料提供方法であって、 個々の利用者のもとに端末装置を設置し、各端末装置に
    対して必要に応じて所定の通信路を形成する機能を有す
    るホストコンピュータを用意し、 個々の利用者に対して利用制限が付されたソフトウエア
    を供給し、 利用者が、供給されたソフトウエアを利用したときに
    は、その利用履歴を前記端末装置内に記録するように
    し、 利用者から、供給されたソフトウエアに対する利用要求
    があったときには、前記端末装置とホストコンピュータ
    との間に所定時間だけ前記通信路を形成し、前記端末装
    置内に記録されている過去の利用履歴に基いて、前記通
    信路を介してホストコンピュータに対する利用料金の精
    算処理を実行した後、利用要求のあったソフトウエアに
    対する利用制限を解除して利用を許可するようにするこ
    とを特徴とするソフトウエアの有料提供方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 端末装置とホストコンピュータとの間に形成する通信路
    として、公衆回線もしくは専用回線を利用した情報伝送
    路を用いることを特徴とするソフトウエアの有料提供方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の方法におい
    て、 個々の利用者に対するソフトウエアの供給を、物理的な
    情報記録媒体の配布により行うようにしたことを特徴と
    するソフトウエアの有料提供方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の方法におい
    て、 個々の利用者に対するソフトウエアの供給を、衛星放送
    もしくは衛星通信により行うようにしたことを特徴とす
    るソフトウエアの有料提供方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の方法におい
    て、 個々の利用者に対するソフトウエアの供給を、公衆回線
    もしくは専用回線を利用した情報伝送路を用いて行うこ
    とを特徴とするソフトウエアの有料提供方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の方法に
    おいて、 利用履歴として、利用したソフトウエアを特定する情報
    と、そのソフトウエアについての利用回数もしくは利用
    時間と、を記録するようにしたことを特徴とするソフト
    ウエアの有料提供方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の方法に
    おいて、 利用履歴に基いて、ホストコンピュータ内で利用料金を
    計算し、この利用料金に対する精算処理を実行した後、
    通信路を介してホストコンピュータから端末装置へ、利
    用要求のあったソフトウエアに対する利用制限を解除す
    る指示を送信することを特徴とするソフトウエアの有料
    提供方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の方法に
    おいて、 ホストコンピュータに対する精算処理を実行したら、端
    末装置に記録されている利用履歴のうち、精算処理の対
    象となった利用履歴については、精算済であることを示
    す情報を付加的に記録するか、または、その利用履歴を
    消去するようにし、 次回の精算処理では、端末装置に記録されている利用履
    歴のうち、精算済であることを示す情報が付加されてい
    ない利用履歴のみを対象とした精算を行うことを特徴と
    するソフトウエアの有料提供方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の方法に
    おいて、 ホストコンピュータ内に、特定の端末装置についての利
    用を停止する利用停止情報を設定できるようにし、この
    利用停止情報が設定された端末装置に対しては、利用の
    許可を行わないように、ホストコンピュータから端末装
    置に対して通信路を介して指示するようにしたことを特
    徴とするソフトウエアの有料提供方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の方法
    において、 通信路を介して、各端末装置内に記録されている利用履
    歴をホストコンピュータへ送信し、ホストコンピュータ
    内において、各端末装置ごとの利用履歴を蓄積しておく
    ようにし、 利用者から、供給されたソフトウエアに対する購入要求
    があったときに、ホストコンピュータ内に蓄積されてい
    る利用履歴に基く所定の演算により販売価格を決定する
    処理を行い、この販売価格を利用者に対して提示するよ
    うにしたことを特徴とするソフトウエアの有料提供方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法において、 利用者が購入手続を完了したソフトウエアについては、
    そのソフトウエアが購入済であることを示す情報を端末
    装置内に記録するようにし、購入済であることを示す情
    報が記録されているソフトウエアについては、常に利用
    の許可が行われるようにしたことを特徴とするソフトウ
    エアの有料提供方法。
  12. 【請求項12】 多数の利用者に対してソフトウエアを
    供給し、個々の利用者ごとの利用状況に応じて利用料金
    を徴収するソフトウエアの有料提供システムであって、 個々の利用者のもとに設置する端末装置と、 前記各端末装置に対して必要に応じて通信を行う機能を
    有するホストコンピュータと、 を備え、前記端末装置は、 供給されたソフトウエアに対する利用を許可する利用許
    可手段と、 ソフトウエアの利用が終了したときに、利用開始から利
    用終了に至るまでの利用履歴を記録する記録手段と、 ホストコンピュータとの間に、必要に応じて通信路を確
    保する通信手段と、 利用者によるソフトウエアの利用要求があったときに、
    前記通信手段に対して所定時間だけ前記通信路を確保さ
    せる指示を与え、前記記録手段内に記録されている過去
    の利用履歴に基いて、ホストコンピュータとの間で前記
    通信路を介して利用料金の精算処理を実行した後、前記
    利用許可手段に対して利用を許可させる指示を与える制
    御手段と、 を有することを特徴とするソフトウエアの有料提供シス
    テム。
  13. 【請求項13】 所定のソフトウエアを実行する機能を
    有するハードウエア装置に接続して用い、このソフトウ
    エアの利用状況に応じた利用料金の徴収処理を、ホスト
    コンピュータに対して行う端末装置であって、 前記ハードウエア装置に対して、特定のソフトウエアに
    対する利用を許可する利用許可手段と、 ソフトウエアの利用が終了したときに、利用開始から利
    用終了に至るまでの利用履歴を記録する記録手段と、 ホストコンピュータとの間に、必要に応じて通信路を確
    保する通信手段と、 利用者によるソフトウエアの利用要求があったときに、
    前記通信手段に対して所定時間だけ前記通信路を確保さ
    せる指示を与え、前記記録手段内に記録されている過去
    の利用履歴に基いて、ホストコンピュータとの間で前記
    通信路を介して利用料金の精算処理を実行した後、前記
    利用許可手段に対して利用を許可させる指示を与える制
    御手段と、 を有することを特徴とするソフトウエアの有料提供端末
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の端末装置であっ
    て、 利用履歴の記録手段として、外部からの電源供給を遮断
    しても記録内容が保持される不揮発性メモリ、磁気記録
    装置、もしくは光記録装置を用いたことを特徴とするソ
    フトウエアの有料提供端末装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14に記載の端末装
    置であって、 利用許可手段として、利用許可の対象となったソフトウ
    エアの実行に必要な暗号コードを、ハードウエア装置に
    対して与える手段を用いたことを特徴とするソフトウエ
    アの有料提供端末装置。
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