JP2003228657A - 配信システム、端末装置、配信方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

配信システム、端末装置、配信方法、プログラム及び記録媒体

Info

Publication number
JP2003228657A
JP2003228657A JP2002325106A JP2002325106A JP2003228657A JP 2003228657 A JP2003228657 A JP 2003228657A JP 2002325106 A JP2002325106 A JP 2002325106A JP 2002325106 A JP2002325106 A JP 2002325106A JP 2003228657 A JP2003228657 A JP 2003228657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distribution
terminal device
content
container
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002325106A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoteru Ogawa
智輝 小川
Dairo Katayama
大朗 片山
Noriaki Horii
則彰 堀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002325106A priority Critical patent/JP2003228657A/ja
Publication of JP2003228657A publication Critical patent/JP2003228657A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広告や、宣伝の効果をより大きくし、人気コ
ンテンツの注文が集中することを緩和し、販売を拡大可
能な配信システム、端末装置、配信方法、プログラム及
び記録媒体を提供する。 【解決手段】 コンテンツ記憶部が、受信したコンテン
ツと該コンテンツの配信経路を特定可能な流通履歴情報
を格納する流通履歴情報領域とを含むコンテナを格納す
る。また、付加情報制御部は、所定のルールに従って流
通履歴情報領域に自端末装置を特定可能な識別情報を流
通履歴情報として追加する。個人配信送信部は、流通履
歴情報を追加したコンテナを他の端末装置に送信する端
末装置、及びこの端末装置を含む配信システム、さらに
配信方法、プログラム及び記録媒体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音楽などのデジタ
ルコンテンツを配信して、販売、購入、使用するための
配信システム、装置、配信方法、プログラム、記録媒体
に関し、特に、コンテンツの販売を促進することができ
る配信システム、装置、配信方法、プログラム、記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音楽の電子配信による販売シ
ステムが、提案、開発、または、実用化されている。例
えば、駅のキオスクやコンビニエンスストアなどに設置
された配信装置にメモリカードを挿入し、配信センター
の配信サーバから通信回線を経由して好みの楽曲をダウ
ンロードすることで音楽を購入し、個人の携帯端末に当
該メモリカードを挿入して購入した音楽の再生を楽しむ
ようになっている。このようなシステムでは、コンテン
ツの販売を促進するために、提供コンテンツの内容の広
告や、新曲の宣伝を行う必要があった。一方、人気新曲
の配信が始まると、注文が集中するため電子配信のサー
バが混雑し、販売が遅れたり注文がこなせなくなったり
する恐れがあった。
【0003】また、購入した楽曲をメモリカードから他
のメモリカードにコピーして友人に渡すと、友人は、コ
ピーが格納されたメモリカードに対して、駅のキオスク
やコンビニエンスストアを通じて配信センターから解除
鍵を購入し、メモリカード内の暗号化された楽曲を暗号
解除して楽しむシステムも提案されている。これは、友
人間の個人購入の経路を提供するシステムである。しか
し、個人にとっては、楽曲の販売を手伝っていることに
なるにもかかわらず見返りが無かったので、販売促進シ
ステムとして更に効果のあるものが望まれていた。
【0004】
【特許文献1】特開2002−74130号公報
【特許文献2】特開2002−163571号公報
【特許文献3】米国特許第5056019号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、広告や、宣
伝の効果をより大きくし、注文が集中することを緩和
し、販売を拡大可能な配信システム、装置、配信方法、
プログラム、記録媒体を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの、本発明の配信システム、装置、配信方法、プログ
ラム、記録媒体は、以下のような手段を採用したもので
ある。
【0007】即ち、本発明は配信されるコンテンツを受
信して再生する端末装置を前提としている。ここで、コ
ンテンツ記憶部が、受信したコンテンツと該コンテンツ
の配信経路を特定可能な流通履歴情報を格納する流通履
歴情報領域とを含むコンテナを格納する。また、付加情
報制御部は、所定のルールに従って流通履歴情報領域に
自端末装置を特定可能な識別情報を流通履歴情報として
追加する。個人配信送信部は、流通履歴情報を追加した
コンテナを他の端末装置に送信する。
【0008】このように構成した端末装置を利用する事
で、配信業者からの供給ルートに加えて、個人配信のル
ートを設ける事が可能になり、例えば配信業者が設けて
いる配信サーバへの注文の集中を回避できる。また、コ
ンテンツを格納するコンテナに、配信経路を特定可能な
情報を加えているために、配信に関わった端末装置を特
定可能になる。
【0009】尚、コンテナに、さらにCMコンテンツを
含む構成としてもよい。
【0010】CMコンテンツを含む構成では、配信業者
が意識しなくても個人配信によりCMが配布されるた
め、配信業者(配信サーバ)に負荷をかけることなく、
CMの大きな宣伝効果が期待される。
【0011】また、コンテナの利用時に、流通履歴情報
領域に格納されている他の端末装置の識別情報を所定の
装置に送信する構成がある。この構成では、所定の装置
を例えば配信業者の装置とすることで、配信業者が流通
経路を把握可能となる。つまりこの構成を利用して、例
えば、自端末装置又は他の端末装置のコンテナの利用状
況に基づいて、当該コンテンツの流通促進に対して発生
する配当であるコンテンツ流通情報を配信業者の所定の
装置より端末装置に送信する事が可能となり、コンテン
ツを提供したユーザ(端末装置)が販売ポイントを獲得
できる、といった応用が可能になる。これにより、ユー
ザのインセンティブが高まり、個人配信による販売促進
が期待できる。
【0012】また、コンテナがCMコンテンツを含むこ
とで、ユーザ(端末装置)は、スポンサー収入が期待で
きるため、さらにインセンティブを高める事が可能とな
る。
【0013】尚、上述した端末装置と、コンテンツと該
コンテンツの配信経路を特定可能な流通履歴情報を格納
する流通履歴情報領域とを含むコンテナを端末装置に送
信する配信サーバと、受信した上記他の端末装置の識別
情報に基づいて他の端末装置にコンテンツ流通情報を割
り当てる流通情報管理サーバとを具備することで、本発
明に係る配信システムが構成される。
【0014】また、上述した配信システムにおける配信
の仕組みを、配信方法とすることができる。さらに、本
発明は、電気通信回線などを介して流通するプログラム
として提供されることもある。このプログラムは、不揮
発性メモリを制御するCPUなどを備えた装置と協働す
ることで、この装置を上述の端末装置として機能させ
る。また、当該プログラムは、CD−ROMなどのコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で流
通することもある。
【0015】
【発明の実施の形態】(1−1)電子配信システム及び
装置の、実施の形態1 図1は、本発明に係る電子配信システムの、実施の形態
1のブロック図である。図1において、電子配信システ
ムは、配信サーバ2、課金管理サーバ3、流通情報管理
サーバ4、インタネット回線網10、端末装置1A、端
末装置1Bにより構成される。
【0016】端末装置1Aは、送受信インタフェース1
1A、コンテンツ受信部12A、コンテンツ記憶部13
A、著作権保護部14A、デコード部15A、出力IF
部16A、個人配信送信部17A、付加情報制御部18
A、流通情報受信部19A、流通情報記憶部20A、流
通情報送信部21A、課金利用送受信部22A、課金利
用管理部23A、表示操作部24A、及び、制御部25
Aより構成される。制御部25Aは、図4の破線で示す
ように、その他の構成要素とそれぞれ結合されており、
各構成要素との間で制御情報等を授受して、各構成要素
の制御と全体の制御を行う。端末装置1Bも同様の構成
である。端末装置1Bにおける各構成要素については、
番号の添え字Aの代わりにBを付けて示す。
【0017】音楽などのデジタルコンテンツの配信業者
は、配信サーバ2、課金管理サーバ3、流通情報管理サ
ーバ4を保有し、配信事業を行う。配信業者は、端末装
置1Aの所有者であるユーザAと配信契約を結び、ユー
ザAからの音楽等の配信注文を配信サーバ2で受け付け
て、ユーザAの端末装置1Aに注文に対応するコンテン
ツを送信する。
【0018】また、コンテンツの代金の決済方法を、ユ
ーザAとの間であらかじめ取り決めておき、課金管理サ
ーバ3は、その取り決め及び注文に基づき、課金管理を
行う。上記配信業者は、端末装置1Bを所有するユーザ
Bとも同様の契約を結び、さらに、その他の端末装置を
有する多数のユーザとも配信契約を結び、音楽(コンテ
ンツ)の配信事業を行う。流通情報管理サーバ4は、流
通促進のために流通情報の発行や一元管理を行う。
【0019】まず、ユーザAは、端末装置1Aの表示操
作部24Aを使って、上記配信サーバ2より取得した曲
目の中から所望の曲名Mを入力(選択)し注文操作を行
う。上記制御部25Aは、曲名Mを課金利用管理部23
Aに渡し、注文を行うように指示する。当該課金利用管
理部23Aは、曲名Mに、端末装置1Aの識別IDと配
信サーバ2のアドレスを付加して注文のフォームを作成
し、課金利用送受信部22Aに渡す。ここで、上記識別
IDとは、上記端末装置を一意に特定可能な識別情報で
ある。課金利用送受信部22Aは、上記フォームを用い
てインタネット送信用のプロトコルに沿ったデータを作
成し、上記送受信インタフェース11Aに渡す。当該送
受信インタフェース11Aは、配信サーバ2との通信回
線を確立して、端末装置1Aの識別IDと曲名Mを含む
上記注文フォームを送出し、インタネット回線網10を
介して、配信サーバ2に送信する。
【0020】上記配信サーバ2は、上記端末装置1Aの
識別IDを確認し、確立された通信回線を通じて上記端
末装置1Aに、注文された曲名Mに対応するコンテンツ
をコンテナに入れて返信する。尚、上記コンテナの詳細
については後述する。
【0021】上記コンテナを受信した送受信インタフェ
ース11Aは、受信内容を調べてコンテンツ入りのコン
テナであることを知ると、コンテンツ受信部12Aに渡
す。コンテンツ受信部12Aは、受信内容が注文した曲
名Mに対応するコンテンツであることを確認し、コンテ
ンツを上記コンテナに格納された状態でコンテンツ記憶
部13Aに格納する。上記制御部25Aは、コンテンツ
受信部12Aから注文コンテンツの受信の報告を受け、
課金利用管理部23Aに指示を出し、課金利用管理部2
3Aは、指示に従って、注文の曲名Mを正常に受信した
ことを、課金利用送受信部22A、送受信インタフェー
ス11Aを通じて、配信サーバ2に返信する。
【0022】配信サーバ2は、上記正常受信の通知を受
けて、課金管理サーバ3に、決済の実行の指示をする。
課金管理サーバ3は、決済の取り決めに従って、決済手
順を実行する。当該決済手順とは、例えばユーザAの銀
行口座からの代価の引き落としの手続きである。
【0023】ところで、本発明に係るコンテンツ情報
は、上記コンテナに格納して配信される。当該コンテナ
は、コンテンツと、前記コンテンツと不可分に関連する
付加情報とを含んでおり、さらに前記コンテンツは、課
金済み状態と未課金状態のいずれかの状態をとることが
できる。上記課金済み状態、または、未課金状態をとる
ための形態は、種々のものが考えられ、本発明に採用さ
れるが詳細は後述する。
【0024】上記コンテナに含まれる情報は、一例とし
て、図5(A)のような内容である。図5(A)におい
て、コンテナ500は、曲データを格納したコンテンツ
領域501、コンテンツの圧縮符号化を解く復号化用の
デコーダプログラムを格納したデコーダ領域502、コ
ンテンツの著作権保護に関する情報を格納した著作権保
護領域503、及び、付加情報領域504から構成され
ている。但し、上記デコーダ領域502は必ずしも必要
ではない。
【0025】上記コンテンツ領域501は、注文された
曲名Mに対応する音楽(コンテンツ)を圧縮したデータ
を格納している。上記デコーダ領域502にはデコーダ
ソフト、即ち上記圧縮を解くためのソフトウェアが格納
されている。上記著作権保護領域503には著作権保護
情報が格納されており、当該著作権保護情報とは、注文
された曲名Mの演奏回数、コピー許可回数などの使用条
件、著作権保有者、過去のコピー経過などに関する情報
などを含む。上記付加情報領域504は、格納されてい
るコンテンツが既に課金されているかどうかを表す課金
情報、例えば、課金フラグ、及び、これまでにコンテン
ツを利用したユーザに関する情報である流通履歴情報を
格納する。つまり上記課金情報、及び流通履歴上は、付
加情報と呼ぶ事ができる。上記課金フラグは、例えば0
が未課金、1が課金済みを表す。このコンテンツの場
合、課金処理が既に済んでいるので、配信サーバ2は課
金フラグを立てて送信しており、課金フラグは課金済み
を表す1となっている。即ち、コンテナ500は課金済
み状態になっている。また、配信サーバ2から供給され
るコンテンツの流通履歴情報領域505は、無記録状態
である。尚、当該流通履歴情報をたどる事で、コンテン
ツ(コンテナ)が後述する個人配信された場合などで
も、当該コンテンツの端末上の配信経路を特定する事が
可能となる。
【0026】ユーザAは、注文した曲名Mを聴くため
に、表示操作部24Aを操作して演奏開始を指示する。
上記表示操作部24Aの指示に基づき、制御部25A
は、コンテンツ記憶部13Aから、コンテンツを著作権
保護部14Aに送り、著作権保護情報に基づき著作権保
護処理を行う。端末装置1Aが受信したコンテンツは課
金フラグが1であるので、著作権保護処理において演奏
を許可する。コンテンツの演奏が許可されると、デコー
ド部15Aは、コンテンツをデコードして出力IF部1
6Aから音楽信号を出力する。著作権保護部14Aとデ
コード部15Aは、コンテンツに対して上記のような所
定の演算制御を行うコンテンツ演算部と呼ぶこともでき
る。以上のようにして、ユーザAは、音楽演奏を楽しむ
ことができる。
【0027】また、端末装置1Aの場合と同様の仕組み
により、ユーザBが端末装置1Bを使って、曲名Mに対
応するコンテンツを注文、購入して音楽を聴くことが出
来る。
【0028】ところで、本発明の電子配信システムで
は、複数の端末装置の間、例えば、端末装置1Aと端末
装置1Bの間で、コンテンツの配信が出来るようになっ
ている。
【0029】つまり、例えばユーザAとBとが友人であ
り、ユーザAが購入したコンテンツをユーザBが聴き、
ユーザBも購入したいと思った場合、ユーザAは、購入
したコンテンツを端末装置1Aから端末装置1Bに配信
することが出来る。これを個人配信と呼ぶことにする。
ユーザBは、配信を受けたコンテンツについて購入手続
きを行った上で、自分の端末装置1Bで当該コンテンツ
を楽しむことができる。
【0030】個人配信の送信方法としては種々の方式が
有りうるが、1例として、電子メールの添付ファイルを
使用する場合で説明する。ユーザAは、表示操作部24
AよりユーザBの端末装置1Bのアドレスと、ユーザB
の希望するコンテンツの曲名Mとを入力する。制御部2
5Aは、コンテンツ記憶部13Aにあるコンテナを読み
出し、付加情報制御部18Aにおいて、課金フラグを0
とする。即ち、コンテナは未課金状態になる。またさら
に、上記付加情報制御部18Aは、上記コンテナ内の流
通履歴情報505に端末装置1Aの識別IDを追加し、
未課金状態のコンテナを、コンテンツを送信する機能を
有するコンテンツ送信部、即ち個人配信送信部17Aに
渡す。当該個人配信送信部17Aは、端末装置1Bのア
ドレス向けの電子メールを作成し、上記コンテナを添付
して送受信インタフェース11Aに送信を依頼する。送
受信インタフェース11Aは、例えばダイヤルアップ接
続により、契約しているインタネットサービスプロバイ
ダ(図示していない)を呼び出し、通信回線を確立し、
電子メールの配信を依頼する。
【0031】ここで、課金フラグを0とするのは、コン
テンツやコンテンツをコピーされて、無料で再生される
ことを防ぐためである。
【0032】個人配信の電子メールは、インタネットサ
ービスプロバイダに一旦蓄積される。ユーザBが契約し
たインタネットサービスプロバイダに端末装置1Bがダ
イヤルアップ接続され、上記端末装置1Bが電子メール
の取得処理を実行する事により、上記電子メールが端末
装置1Bに送られる。上記端末装置1Bにおいて、電子
メールを受信した送受信インタフェース11Bは、受信
内容が電子メールで、かつ、添付ファイルがコンテナで
あることを検出し、コンテンツ受信部12Bに当該コン
テナを渡す。コンテンツ受信部12Bは、コンテナを受
け取り、コンテンツ記憶部13Bに格納する。
【0033】上記コンテナの送受信によりコンテンツを
受け取ったユーザBは、表示操作部24Bから、個人配
信コンテンツの購入承認の入力を行う。表示操作部24
Bは、購入承認ボタンのような操作部を含むものであっ
てもよい。制御部25Bは、曲名Mを課金利用管理部2
3Bに渡し、個人配信の注文を行うように指示する。課
金利用管理部23Bは、曲名Mに、端末装置1Bの識別
IDと課金管理サーバ3のアドレス、及び、個人配信の
送信元である端末装置1Aの識別IDを付加することで
個人配信注文のフォームを作成し、課金利用送受信部2
2Bに渡す。ここで、上記送信元である端末装置1Aの
識別IDは、受信したコンテナ内の流通履歴情報505
に追加されている識別IDより得られたものである。課
金利用送受信部22Bは、上記フォームを用いてインタ
ネット送信用のプロトコルに沿ったデータを作成し、送
受信インタフェース11Bに渡す。送受信インタフェー
ス11Bは、課金管理サーバ3との通信回線を確立し
て、端末装置1Bの識別ID、曲名M、個人配信の送信
元である端末装置1Aの識別IDよりなる注文フォーム
を送出し、インタネット回線網10を介して課金管理サ
ーバ3に送信する。
【0034】上記注文フォームを受信した課金管理サー
バ3は、端末装置1Bの識別IDを確認し、配信サーバ
2に注文曲名Mの個人配信による購入の実績を報告す
る。さらに、ユーザBの銀行口座からの引き落としの手
続きを行うと共に、端末装置1Bに、注文曲名Mの課金
済みの鍵Kを返信する。ここで、課金済みの鍵は、注文
曲名Mに対応するコンテンツの演奏の許可を与えるもの
である。なお、この鍵は、注文曲名Mのみの演奏許可を
与えるものであることが好ましい。
【0035】次に、課金管理サーバ3は、流通情報管理
サーバ4に今回の個人配信の送信元である端末装置1A
の識別IDを送り、コンテンツ流通情報である、例え
ば、販売ポイントを端末装置1Aに送るように依頼す
る。流通情報管理サーバ4は、依頼を受けて、端末装置
1Aに対して販売ポイントを送信する。販売ポイントの
詳細は後述する。
【0036】端末装置1Bが課金済み鍵Kを受信する
と、送受信インタフェース11Bは、受信内容を調べ、
課金済み鍵の受信であることを検知して、課金利用送受
信部22Bに当該鍵を渡す。課金利用送受信部22B
は、受信した課金済み鍵Kを課金利用管理部23Bに渡
す。課金利用管理部23Bは、課金済み鍵Kを使ってコ
ンテンツ記憶部13Bに格納されているコンテナの中の
課金情報、即ち、課金フラグを開封し、0から1に変え
る。この処理によりコンテナは、課金済み状態となる。
【0037】課金フラグが、0から1に変わると、曲名
Mに対応するコンテンツの演奏が可能になる。ユーザB
が、表示操作部24Bから曲名Mの演奏開始を指示する
と、制御部25Bは、コンテンツ記憶部13Bから、著
作権情報と課金フラグを著作権保護部14Bに送り、著
作権保護部14Bは、著作権保護処理を行う。課金フラ
グが1になっているので、上記著作権保護部14Bは、
著作権保護処理において演奏を許可する。つまり、コン
テンツとデコーダソフトをデコード部15Bに送り、デ
コード部15Bで、コンテンツをデコードして出力IF
部16Bから音楽信号を出力する。著作権保護部14B
とデコード部15Bは、コンテンツに対する所定の演算
を行うコンテンツ演算部でもある。以上によりユーザB
は、音楽演奏を楽しむことができる。
【0038】ところで、流通情報管理サーバ4から送ら
れた販売ポイントを端末装置1Aが受信すると、端末装
置1Aの送受信インタフェース11Aは、その内容を調
べる。受信内容が販売ポイントであるので、上記送受信
インタフェース11Aは、上記販売ポイントを流通情報
受信部19Aに渡す。流通情報受信部19Aは、受信し
た販売ポイントを流通情報記憶部20Aに格納する。当
該格納は、それまでに格納済みの販売ポイントに新たに
受け取った販売ポイントを加算するようにする。
【0039】上記コンテンツ流通情報、即ち、ここでい
う販売ポイントは、例えばユーザが新たな曲を注文する
際に、販売価格の割引サービスを受けるのに使用され
る。販売ポイントの送受信には、販売ポイントを格納す
るポイントフォームを作成し、ポイントフォームを送受
信するようにしてもよい。ポイントフォームは、1ポイ
ントを格納するもの、複数のポイントを格納するものな
どが考えられる。
【0040】続いて、ユーザAが上記販売ポイントを使
用する場合を説明する。ユーザAが、端末装置1Aの表
示操作部24Aを使って別の所望の曲名Nを入力する
と、制御部25Aは、当該曲名Nを課金利用管理部23
Aに渡し、注文を行うように指示すると共に、流通情報
記憶部20Aに販売ポイントが残っているかどうかを調
べる。残っている場合には、販売ポイントを添付するよ
うに指示する。課金利用管理部23Aは、曲名Nに、端
末装置1Aの識別IDと配信サーバ2のアドレスを付加
し、注文のフォームを作成し、注文フォームの販売ポイ
ント欄に販売ポイント使用フラグを立てて、課金利用送
受信部22Aに渡す。課金利用送受信部22Aは、上記
フォームを用いてインタネット送信用のプロトコルに沿
ったデータを作成し、送受信インタフェース11Aに渡
す。送受信インタフェース11Aは、配信サーバ2との
通信回線を確立して、端末装置1Aの識別IDと曲名N
よりなる注文フォームを送出し、インタネット回線網1
0を介して配信サーバ2に届ける。制御部25Aは、流
通情報記憶部20Aの販売ポイントを例えば1ポイント
減らす。
【0041】なお、使用できる販売ポイントの数は、注
文するコンテンツに対して一定数、例えば1ポイントと
する以外に、2ポイントなど複数ポイントとしたり、注
文コンテンツの曲名によって、ユーザAが自由に決める
ことができるようにしたり、注文コンテンツの曲名によ
って配信業者が予め決めておくようにしてもよい。曲名
によって予め決めておく場合は、端末装置1Aから、一
度、注文曲名を配信サーバ2に通知し、配信サーバ2が
必要なポイント数Pを、端末装置1Aに知らせる。端末
装置1Aでは、端末装置1Aが保存している販売ポイン
トから上記必要なポイント数Pを注文フォームに添付す
るようにする。制御部25Aは、流通情報記憶部20A
の販売ポイントを上記添付したポイント数だけ減らす。
【0042】上記配信サーバ2は、端末装置1Aの識別
ID及び販売ポイント使用フラグが立っていることを確
認し、課金管理サーバ3に、販売価格から販売ポイント
1ポイント分、或いは添付されているポイント数分だけ
差し引いた代金をユーザAの銀行口座からの引き落とす
手続きを行うように指示する。また、端末装置1Aに注
文の曲名Nに対応するコンテンツを配信する。但し、上
記銀行口座からの引き落としは、例えば上記端末装置1
Aが正常に上記コンテンツを受信した事を確認してから
行うのが望ましい。
【0043】ところで、端末装置1BのユーザBは、端
末装置1Bを用いて、ユーザAから個人配信で入手した
曲名Mを、さらに別の友人Cの端末装置1Cに個人配信
して、販売ポイントを取得することができる。端末装置
1Aにおいても、別の端末装置から個人配信で入手した
コンテンツを他の端末装置に個人配信することができ
る。
【0044】このようにすれば、ユーザは個人配信を行
うことにより、販売ポイントを獲得して、曲購入の割引
を受けることができるので、友人間などで積極的に個人
配信を実施しようとする。配信業者にとっては、配信サ
ーバ2からユーザに直接販売するコンテンツの本数に加
えて、ユーザからの個人配信による販売本数が加わるこ
とになる。配信曲の宣伝もユーザがしてくれることにな
る。個人配信については、配信サーバ2からのコンテン
ツの送信が不要であり、配信サーバ2の処理能力を増や
さなくて済む。注文の集中が避けられるので、注文コン
テンツの配信を速やかに行うことができる。課金管理サ
ーバ3からの課金済み鍵Kの送信や流通情報管理サーバ
4からの販売ポイントの送信のデータ量は、コンテンツ
のデータ量に比べると比較的小さく、サーバの負担は少
ない。よって配信業者は、サーバの設備投資をほとんど
増やすことなしに販売増加を期待することができる。
【0045】さらに、販売ポイントを流通情報管理サー
バ4が発行し、端末装置1Bを介して、端末装置1Aに
送るように構成することもできる。この場合は、送受信
インタフェース11Bは、課金済み鍵Kに加えて販売ポ
イントも受信していることを検知して、販売ポイントの
受信内容を流通情報受信部19Bに渡す。制御部25B
は、受信した販売ポイントを流通情報記憶部20Bに一
時記憶し、流通情報送信部21Bに、個人配信元である
端末装置1Aのアドレス宛ての電子メールを作成し送信
するように指示する。流通情報送信部21Bは、端末装
置1Aのアドレス宛ての電子メールに販売ポイントを添
付して、送受信インタフェース11Bに渡す。送受信イ
ンタフェース11Bは、電子メールのソフトを立ち上げ
てインタネットサービスプロバイダとの通信回線を確立
し、渡された電子メールを送信する。インタネットサー
ビスプロバイダは、受け取った電子メールを端末装置1
Aに送信する。
【0046】(1−2)電子配信システム及び装置の、
実施の形態2 図2は、本発明の電子配信システムの、実施の形態2の
ブロック図である。
【0047】図1の実施の形態と異なる部分を中心に説
明する。図2においては、上記実施の形態1と比較し、
流通情報管理サーバ4を省いた構成となっている。ま
た、端末装置1Aには、直接インタフェース26Aが設
けられる。端末装置1Bには、直接インタフェース26
Bが設けられる。直接インタフェース26Aと直接イン
タフェース26Bとの間は、ケーブルで接続し通信可能
とする。
【0048】上記端末装置1Aから端末装置1Bへの個
人配信は、直接インタフェース26Aと直接インタフェ
ース26Bの間で行う。個人配信を行う場合、ユーザA
は、表示操作部24Aよりコンテンツ記憶部13Aにあ
るコンテンツの中から、ユーザBの希望するコンテンツ
の曲名Mを入力する。制御部25Aは、コンテンツ記憶
部13Aからコンテンツ曲名Mを含むコンテナを読み出
し、付加情報制御部18Aにおいて課金フラグを0と
し、さらに、上記コンテナ内の流通履歴情報505に端
末装置1Aの識別IDを追加し、個人配信送信部17A
に渡す。個人配信送信部17Aは、コンテナを直接イン
タフェース26Aに出力する。
【0049】端末装置1Bにおいて、コンテナを受け取
った直接インタフェース26Bは、受信内容を識別し、
内容がコンテンツであることを検出し、コンテナをコン
テンツ受信部12Bに渡す。コンテンツ受信部12B
は、当該コンテナを受け取り、コンテンツ記憶部13B
に格納する。以上の処理にてコンテンツを受け取ったユ
ーザBは、実施の形態1と同様に、個人配信コンテンツ
の購入承認を行う。
【0050】上記課金管理サーバ3は、実施の形態1の
場合と同様に、注文曲の購入の実績の報告、ユーザBの
銀行口座からの引き落としの手続き、端末装置1Bへ
の、注文曲の課金済みの鍵Kの返信、を行う。販売ポイ
ントは、端末装置1Bが発行するので、流通情報管理サ
ーバ4は必要ない。
【0051】上記端末装置1Bが、課金管理サーバ3か
らの課金済み鍵Kを受信すると、課金フラグを0から1
に変えると共に、制御部25Bは、流通情報送信部21
Bに命じて、販売ポイントを発行させ、直接インタフェ
ース26Bから出力させる。
【0052】以上の処理では、課金済み鍵Kを受信した
後で販売ポイントを送信するので、販売実績が無いのに
販売ポイントを得るような不正な事態は起こらない。
【0053】続いて、直接インタフェース26Aを介し
て端末装置1Bから送られた販売ポイントを端末装置1
Aが受信すると、直接インタフェース26Aは受信内容
が販売ポイントであることを検知し、受信内容を流通情
報受信部19Aに渡す。流通情報受信部19Aは、受信
した販売ポイントを、流通情報記憶部20Aに格納す
る。当該格納は、それまでに格納済みの販売ポイント
に、新たに受け取った販売ポイントを加算するようにす
る。
【0054】以上説明した以外は、実施の形態1で説明
したと同様の動作を行う。
【0055】尚、端末装置1Aと端末装置1Bの間で、
近距離無線通信を行うようにしてもよい。このようにす
れば、実施の形態1の場合と同様に、個人配信による販
売増加効果が期待できる。また、インタネットサービス
プロバイダを介さないので、インタネットサービスプロ
バイダのサービス料金が発生しない。ケーブルによる接
続ならば、電子メールのように、相手の端末装置のアド
レスを指定する手間も不要となる。さらに、流通情報管
理サーバ4も不要である。従ってユーザAとユーザB
が、端末装置1Aと端末装置1Bとを持参し、顔を合わ
せないと個人配信が成立しないが、システムの簡素化が
図れる。
【0056】(1−3)電子配信システム及び装置の、
実施の形態3 図3は、本発明に係る電子配信システムの、実施の形態
3のブロック図である。
【0057】図3において、端末装置1Aは、図1の実
施の形態に加えて、メモリカード制御部27Aを備えて
いる。
【0058】メモリカード制御部27Aにメモリカード
28Aが挿入されていると、制御部25Aは、コンテン
ツ記憶部13Aの内容をメモリカード制御部27Aを介
して、メモリカード28Aに移す。メモリカード内のコ
ンテンツ(コンテナ)は、当該メモリカード28Aをメ
モリカードプレーヤ29Aに挿入することで再生でき
る。上記メモリカードプレーヤ29Aには、メモリカー
ド読み出し制御部、端末装置1A内の著作権保護部14
A、デコード部15A、出力IF部16A、制御部25
Aと同様の部分を備えておけば、端末装置1Aにおける
と同様のコンテンツの再生が行える。端末装置1Aは、
メモリカードの記録ができるようにしたパーソナルコン
ピュータでもよい。
【0059】(1−4)端末装置の、実施の形態の変形 図4は、本発明に用いる端末装置の要部の変形例のブロ
ック図である。図4においては、送受信処理部30A
は、上記実施の形態で説明したコンテンツ受信部12
A、個人配信送信部17A、流通情報受信部19A、流
通情報送信部21A、課金利用送受信部22Aを統合し
たものであって、各送受信部が行う配信業者や端末装置
との間の送受信に関する処理を統合的に行い、送受信イ
ンタフェース11Aは、外部の通信回線との回線確立処
理を行う。
【0060】(1−5)電子配信方法の、実施の形態1 図6は、本発明の電子配信方法の、実施の形態1のフロ
ーチャートで、図1で説明した電子配信システムの機能
を実現する方法を示す。図1と同様に、電子配信システ
ムは、配信サーバ2、課金管理サーバ3、流通情報管理
サーバ4、インタネット回線網10、端末装置1A、端
末装置1Bにより構成される。
【0061】音楽などのデジタルコンテンツの配信業者
は、配信サーバ2、課金管理サーバ3、流通情報管理サ
ーバ4を保有し、配信事業を行う。配信業者は、端末装
置1Aの所有者であるユーザAと配信契約を結び、ユー
ザAからの音楽の配信注文を配信サーバ2で受け付け
て、ユーザの端末装置1Aに注文の曲名に対応するコン
テンツを送信する。
【0062】また、配信に対する代金の決済方法をユー
ザAとの間であらかじめ取り決めておき、課金管理サー
バ3は、その取り決め及び注文に基づき課金管理を行
う。上記配信業者は、端末装置1Bを所有するユーザB
とも同様の契約を結び、音楽の配信事業を行う。流通情
報管理サーバ4は、流通促進のために、流通情報の発行
や一元管理を行う。
【0063】次に、図6を用いて上記電子配信方法の説
明をする。なお、図6において、左列の処理番号(先頭
文字がAの処理番号)は端末装置1Aの処理、中央列の
処理番号(先頭文字がSの処理番号)は配信業者のサー
バ処理、右列の処理番号(先頭文字がBの処理番号)は
端末装置1Bの処理を表す。
【0064】ユーザAが、音楽配信を受けようとする場
合、端末装置1Aを操作して、曲目選択処理(A10)
において、曲目表を配信するよう配信サーバ2に要求す
る。
【0065】配信サーバ2は、曲目表配信処理(S1
0)において、端末装置1Aに曲目表を配信する。端末
装置1Aは曲目表を受信、表示し、ユーザAは、その中
から曲名Mを選択する。次に、曲購入処理(A11)に
おいて、課金利用管理部23Aは、曲名M、端末装置1
Aの識別ID、及び、配信サーバ2のアドレスを含む注
文のフォームを作成し、課金利用送受信部22Aは、当
該フォームを用いてインタネット送信用のプロトコルに
沿ったデータを作成する。続いて送受信インタフェース
11Aは、配信サーバ2との間の通信回線を確立して注
文フォームを送出し、インタネット回線網10を介して
配信サーバ2に届ける。
【0066】次に、配信サーバ2は、配信課金処理(S
11)において、端末装置1Aの識別IDを確認し、確
立された通信回線を通じて、端末装置1Aに注文の曲名
Mに対応するコンテンツをコンテナに格納して返信す
る。
【0067】上記コンテナを受信した端末装置1Aは、
格納処理(A12)において、受信内容を調べてコンテ
ンツであることを識別し、受信内容が注文した曲名Mに
対応するコンテンツであることを確認すると当該コンテ
ナを記憶し、注文の曲名Mを受信したことを配信サーバ
2に通知する。
【0068】配信課金処理(S11)において、配信サ
ーバ2は、課金管理サーバ3に決済の実行の指示をす
る。課金管理サーバ3は、決済の取り決めに従って決済
手順を実行する。決済の実行とは、例えばユーザAの銀
行口座からの代価の引き落としである。尚、本発明のコ
ンテンツは、図5(A)において説明したものと同様で
ある。
【0069】ユーザAは、注文した曲名Mに対応するコ
ンテンツを聴くために、端末装置1Aを操作すると、再
生処理(A15)において、記憶したコンテナから著作
権保護情報と課金フラグを読み出して、課金フラグが1
の場合、著作権保護処理を行い、演奏を許可する。次
に、デコードソフトを用いてコンテンツをデコードし、
音楽信号を出力する。以上の処理により、ユーザAは、
音楽演奏を楽しむことができる。なお、再生処理(A1
5)は、ユーザがコンテンツを再生したい時に、フロー
チャート内の位置に限られることなく、任意のステップ
において処理実行することができる。
【0070】また、端末装置1Aの場合と同様の仕組み
により、ユーザBが端末装置1Bを使って、曲名M或い
は任意の曲を注文、購入して音楽を聴くことが出来る。
【0071】本発明の電子配信システムでは、複数の端
末装置の間、例えば、端末装置1Aと端末装置1Bの間
でコンテンツの配信が出来るようになっている。
【0072】例えばユーザAとBとが友人であり、ユー
ザAが購入したコンテンツをユーザBが聴き、ユーザB
も購入したいと思った場合、ユーザAは、購入したコン
テンツを端末装置1Aから端末装置1Bに配信すること
が出来る。これを個人配信と呼ぶ。ユーザBは、配信を
受けたコンテンツについて、購入手続きを行った上で音
楽の聴取ができる。
【0073】個人配信の送信方法としては種々の方式が
有りうるが、1例として、電子メールの添付ファイルを
使用する場合で説明する。ユーザAは、端末装置1Aを
操作して端末装置1Bのアドレスと、ユーザBの希望す
るコンテンツの曲名Mを入力すると、個人配信処理(A
13)において、端末装置1Aは、コンテナを読み出
し、その中の課金フラグを0とすることでコンテナを未
課金状態とする。さらに、上記コンテナ内の流通履歴情
報505に端末装置1Aの識別IDを追加して端末装置
1Bのアドレス向けの電子メールを作成し、上記コンテ
ナを添付する。続いて、ダイヤルアップ接続を行って、
契約しているインタネットサービスプロバイダを呼び出
し、通信回線を確立して上記電子メールの配信を依頼す
る。課金フラグを0とするのは、コンテンツをコピーさ
れて、無料で再生されることを防ぐためである。
【0074】上記個人配信の電子メールは、インタネッ
トサービスプロバイダに一旦蓄積される。ユーザBが契
約したインタネットサービスプロバイダに、端末装置1
Bがダイヤルアップ接続され、上記端末装置1Bが電子
メールの取得処理を実行する事により、上記電子メール
が端末装置1Bに送られる。上記電子メールを受信する
と、端末装置1Bは、個人配信購入処理(B10)にお
いて受信内容が電子メールで、かつ、添付ファイルがコ
ンテナであることを検出し、コンテンツ記憶部に格納す
る。
【0075】さらに、コンテンツを受け取ったユーザB
は、端末装置1Bを操作して、個人配信コンテンツの購
入承認の入力を行う。端末装置1Bは、個人配信購入処
理(B10)において、曲名M、端末装置1Bの識別I
Dと課金管理サーバ3のアドレス、及び、個人配信の送
信元である端末装置1Aの識別IDを含む注文のフォー
ムを作成する。次に、上記フォームを用いてインタネッ
ト送信用のプロトコルに沿ったデータを作成し、課金管
理サーバ3との通信回線を確立して注文フォームを送出
することで、インタネット回線網10を介して課金管理
サーバ3に届ける。
【0076】上記課金管理サーバ3は、注文フォームを
受信すると、課金済み鍵送付課金処理(S12)におい
て、端末装置1Bの識別IDを確認し、配信サーバ2
に、注文曲名Mの購入の実績を報告する。さらに、ユー
ザBの銀行口座からの引き落としの手続きを行うと共
に、端末装置1Bに、注文曲名Mの課金済みの鍵Kを返
信する。課金済みの鍵Kは、注文曲名Mの演奏の許可を
与えるものである。次に、課金管理サーバ3は、流通情
報管理サーバ4に、今回の個人配信の送信元である端末
装置1Aの識別IDを送り、コンテンツ流通情報、例え
ば、販売ポイントを端末装置1Aに送るように依頼す
る。販売ポイント配信処理(S13)、別名、流通情報
送付処理、または、コンテンツ流通情報送付処理におい
て、流通情報管理サーバ4は、上記依頼を受けて、端末
装置1Aに対して販売ポイントを送信する。販売ポイン
トについては、既に説明したものと同様である。
【0077】上記端末装置1Bが課金済み鍵Kを受信す
ると、端末装置1Bは、課金フラグ処理(B11)、別
名、課金情報処理において、受信内容を調べ、課金済み
鍵Kの受信であることを検知し、受信した課金済み鍵K
を使って、コンテナの中の課金フラグを0から1に変え
る。この処理により、上記コンテナは課金済み状態とな
る。
【0078】課金フラグが、0から1に変わると、注文
曲名Mの演奏が可能になる。ユーザBが端末装置1Bを
操作して注文曲名Mの演奏開始を指示すると、再生処理
(B13)において、端末装置1Bは、コンテナから、
著作権情報と課金フラグを取り出し、著作権保護処理を
行う。課金フラグが1になっているので、著作権保護処
理において演奏を許可する。次に、デコードソフトを用
いてコンテンツをデコードし、音楽信号を出力する。以
上の処理により、ユーザBは音楽演奏を楽しむことがで
きる。
【0079】上記課金管理サーバ3から送られた販売ポ
イントを端末装置1Aが受信すると、販売ポイント格納
処理(A14)、別名、流通情報格納処理において、受
信内容が販売ポイントであることを検知し、受信した販
売ポイントを格納する。格納は、それまでに格納済みの
販売ポイントに、新たに受け取った販売ポイントを加算
するようにする。販売ポイントは、既に説明したと同様
に、ユーザが新たな曲を注文する際に、販売価格の割引
サービスを受けるのに使用される。
【0080】図6における曲購入処理(A11)におい
て、ユーザAが、端末装置1Aを使って、所望の曲名N
を入力すると、販売ポイントが残っているかどうかを調
べ、残っている場合には、注文フォームに販売ポイント
を添付するようにする。続いて曲名N、端末装置1Aの
識別IDと配信サーバ2のアドレスを含む注文のフォー
ムを作成し、注文フォームの販売ポイント欄に販売ポイ
ント使用フラグを立て、上記フォームを用いてインタネ
ット送信用のプロトコルに沿ったデータを作成する。以
後、配信サーバ2との通信回線を確立して注文フォーム
を送出することで、インタネット回線網10を介して配
信サーバ2に届ける。また、記憶保存してある販売ポイ
ントを、使用した分だけ減らす。
【0081】上記配信サーバ2は、配信課金処理(S1
1)において、端末装置1Aの識別ID及び販売ポイン
ト使用フラグが立っていることを確認し、課金管理サー
バ3に、販売価格から販売ポイント1ポイント分だけ差
し引いた代金をユーザAの銀行口座から引き落とす手続
きを行うように指示する。また、端末装置1Aに、注文
の曲名Nに対応するコンテンツを返信する。
【0082】このようにすれば、ユーザは、個人配信を
行うことにより販売ポイントを獲得して、曲購入の割引
を受けることができるので、友人間などで、積極的に、
個人配信を実施しようとする。配信業者にとっては、配
信サーバ2からユーザに直接販売するコンテンツの本数
に加えて、ユーザからの個人配信による販売本数が加わ
ることになる。配信曲目の宣伝もユーザがしてくれるこ
とになる。
【0083】個人配信については、配信サーバ2からの
コンテンツの送信が不要であり、配信サーバ2の処理能
力を増やさなくて済む。また、注文の集中が避けられる
ので、注文コンテンツの配信を速やかに行うことができ
る。課金管理サーバ3からの課金済み鍵Kの送信や、流
通情報管理サーバ4からの販売ポイントの送信のデータ
量は、コンテンツのデータ量に比べると比較的小さく、
サーバの負担は少ない。よって、配信業者は、サーバの
設備投資をほとんど増やすことなく、販売増加を期待す
ることができる。
【0084】(1−6)電子配信方法の、実施の形態2 図7は、本発明に係る電子配信方法の、実施の形態2の
フローチャートであり、図2で説明した電子配信システ
ムの機能を実現する方法を示す。本実施の形態では、図
2の場合と同様に、流通情報管理サーバ4を省いた構成
となっている。端末装置1Aには、直接インタフェース
26Aが設けられる。端末装置1Bには、直接インタフ
ェース26Bが設けられる。直接インタフェース26A
と直接インタフェース26Bとの間は、ケーブルで接続
でき、端末装置1Aから端末装置1Bへの個人配信は、
直接インタフェース26Aと直接インタフェース26B
の間で行う。
【0085】個人配信を行う場合、ユーザAは、表示操
作部24AよりユーザBの希望するコンテンツの曲名を
入力すると、個人配信処理(A13)において、端末装
置1Aはコンテンツ記憶部13Aにあるコンテナの中か
ら上記曲名に対応するコンテナを読み出す。さらに上記
端末装置1Aは、コンテナ内の課金フラグを0とし、流
通履歴情報505に端末装置1Aの識別IDを追加し、
コンテンツを直接インタフェース26Aに出力する。
【0086】端末装置1Bにおいて、直接インタフェー
ス26Bがコンテナを受け取ると、受信内容を識別し、
内容がコンテナであることを検出して記憶部に格納す
る。
【0087】コンテナを受け取ったユーザBは、電子配
信方法の、実施の形態1における個人配信購入処理(B
10)と同様に、個人配信コンテンツの購入承認を行
う。
【0088】続いて、上記課金管理サーバ3は、課金済
み鍵送付課金処理(S12)において、実施の形態1の
場合と同様に、注文曲の購入の実績を報告、ユーザBの
銀行口座からの引き落としの手続き、端末装置1Bへの
注文曲に対応する課金済みの鍵Kの返信、を行う。流通
情報管理サーバ4は無いので、流通情報、例えば、販売
ポイントの処理は行わない。
【0089】上記端末装置1Bが、課金管理サーバ3か
らの課金済み鍵Kを受信すると、課金フラグ処理(B1
1)、別名、課金情報処理において、課金フラグを0か
ら1に変え、音楽演奏可能の状態にする。また、上記端
末装置1Bは、販売ポイント送付処理(B12)におい
て、流通情報、例えば販売ポイントを直接インタフェー
ス26Bから出力させる。課金済み鍵Kを受信した後
で、販売ポイントを送信するので、販売実績が無いのに
販売ポイントを得るような不正な事態は起こらない。
【0090】直接インタフェース26Aを介して端末装
置1Bから送られた販売ポイントを端末装置1Aが受信
すると、販売ポイント格納処理(A14)、別名、流通
情報格納処理において、受信内容が販売ポイントである
ことを検知し、受信した販売ポイントを格納する。格納
は、それまでに格納済みの販売ポイントに、新たに受け
取った販売ポイントを加算するようにする。
【0091】以上説明した以外は、電子配信方法の、実
施の形態1で説明したと同様の動作を行う。
【0092】このような方法にすれば、上記実施の形態
1の場合と同様に、個人配信による販売増加効果が期待
できる。インタネットサービスプロバイダを介さないの
で、インタネットサービスプロバイダのサービス料金が
発生しない。流通情報管理サーバ4も不要である。ま
た、ユーザAとユーザBが、端末装置1Aと端末装置1
Bとを持参しさえすれば個人販売が成立するので、シス
テムの簡素化が図れる。
【0093】(1−7)電子配信方法の、実施の形態3 図8は、本発明の電子配信方法の実施の形態3のフロー
チャートである。
【0094】図8においては、流通情報管理サーバ4を
備えており、流通情報、例えば、販売ポイントを、流通
情報管理サーバ4が発行するようにする。
【0095】流通情報管理サーバ4は、販売ポイント配
信処理(S13)において、販売ポイントを端末装置1
Bに対して送る。端末装置1Bは、自身で販売ポイント
を発行せず、販売ポイント送付処理(B12)にて、受
信した販売ポイントを端末装置1Aに転送する。その他
は、図7の方法例と同じでよい。このようにすれば、販
売ポイントの発行条件が変更になった場合も流通情報管
理サーバ4側で対応できる。
【0096】(1−8)流通履歴情報 図5(A)、(B)の付加情報について説明する。付加
情報領域504には、課金フラグに加えて流通履歴情報
を記録されている。流通履歴情報505にはコンテンツ
を購入した過去のユーザの識別IDが記録される。端末
装置1Aの場合、配信サーバ2から送られたコンテナは
ユーザAが最初のユーザであるので、端末装置1Aの制
御部25Aは、コンテンツ記憶部13Aに格納されてい
るコンテンツの付加情報に、端末装置1Aの識別IDを
書き込む。尚、当該識別IDを書き込むタイミングは、
例えばコンテナの取得時やコンテナの他の端末装置への
送信時である。
【0097】個人配信により、このコンテナが端末装置
1Bに配信されると、端末装置1Bは、配信されたコン
テナの付加情報領域504に端末装置1Bの識別IDを
追記する。このようにすれば、このコンテナがどのユー
ザ、または、端末装置を経て個人配信されてきたかの流
通履歴が分かる。また、端末装置の識別IDが分かるの
で、過去の個人配信者の端末装置との間で、通信を行う
ことも可能になる。
【0098】端末装置1Bが、課金管理サーバ3に個人
配信の購入承認を送信する際に流通履歴情報も送り、課
金管理サーバ3は、受信した流通履歴情報を流通情報管
理サーバ4に渡して、流通履歴を管理する。このように
すれば、個人配信が盛んに行われる曲の把握、個人配信
を良く行うユーザ、ユーザの選曲の嗜好などが分かり、
マーケティングに活用することができる。例えば、個人
配信推進のキャンペーンなどにも活用することができ
る。個人配信回数が一定以上になった送信側のユーザに
は、特別販売ポイントを配信業者から授与するといった
イベントにも利用可能である。
【0099】上記流通履歴情報505に含まれる端末装
置、即ち、過去の個人配信者全員に対して、販売ポイン
トを送信するようにしてもよい。このようにすれば、個
人配信が進むほど受け取る販売ポイントが増えるので、
個人配信が一層広まる。販売ポイントの送信は、端末装
置1Bから行ってもよいし、配信業者が流通情報管理サ
ーバ4から行ってもよい。
【0100】また、上記識別IDを元に、相手の端末装
置宛てのアドレスを作成し、販売ポイント送信のフォー
ムに授与する販売ポイントを添付して、販売ポイント送
信フォームを送信してもよい。個人配信が進むにつれ
て、発行する販売ポイント数が飛躍的に増えるので、シ
ステムの破綻を避けるために、販売ポイントの価額を逓
減するなどの配慮が必要である。例えば、過去3世代前
までの個人配信者に限って販売ポイントを授与するよう
にすれば、販売ポイントの爆発的増加を防止できる。
【0101】また、流通履歴情報記録領域に、ユーザB
が自分の個人情報(年齢、性別、好みの音楽など)を記
録して配信業者に送ると、端末装置1Bに対して流通情
報管理サーバ4から販売ポイントが送られてくるように
してもよい。これにより配信業者は、マーケティングに
活用でき、元々、配信業者がユーザBとの契約時に得た
情報よりも新しい情報が得られるという効果もある。
【0102】(1−9)サーバ、端末装置間の通信 配信サーバ2、課金管理サーバ3、及び、流通情報管理
サーバ4と、端末装置1A、1Bとの間の通信は、イン
タネットのIPアドレスを使って通信回線を確立する方
法を取ることができる。この方法では、端末装置のIP
アドレスをユーザの端末装置の数だけ用意する必要があ
る。各端末装置がIPアドレスを持てば、個人配信の通
信も、インタネットサービスプロバイダを介することな
く端末装置間で行うことができ、インタネットサービス
プロバイダへの利用料金の支払が発生しない。
【0103】端末装置1A、1Bが、それぞれ、インタ
ネットサービスプロバイダとのサービス契約を行い、ダ
イヤルアップ接続した後、電子メールやインタネットの
プロトコルによるデータ送受信の形で通信を行い、イン
タネットサービスプロバイダに、配信サーバ2、課金管
理サーバ3、或いは、流通情報管理サーバ4との通信を
依頼する方法を取ることができる。
【0104】電子メールやインタネットに用いられるプ
ロトコルのデータの中に、各サーバと通信する情報の内
容、即ち、自身の識別ID、コンテンツ、課金済み鍵、
販売ポイント、相手の識別IDなどのうち必要なものを
格納して、配信サーバ2、課金管理サーバ3、或いは、
流通情報管理サーバ4のアドレスを付けてインタネット
サービスプロバイダに送ることになる。インタネットサ
ービスプロバイダは、これらを配信業者の各サーバに転
送する。電子配信システム、装置の実施の形態1では、
個人配信の通信においてこのような方法を使用する例を
説明した。
【0105】配信業者自身が、端末装置1A、1Bから
の電話回線によるダイヤルアップ接続を受け付けて、各
サーバと端末装置1A、1Bとの間の通信を行ってもよ
い。端末装置1A、1Bを携帯電話に組み込んで、携帯
電話システムが提供するインタネットサービスや電子メ
ールサービスを使って、配信業者の各サーバとの間の通
信を行うようにしてもよい。また、個人情報機器(PD
A)に組み込んで、PDAのサービスを通じて、通信を
行うようにしてもよい。
【0106】(1−10)楽音発生方法を実行する構成 図9は、本発明の電子配信方法を実施するための、コン
ピュータシステムを示すものである。図9において、C
PU80、ROM81、RAM82、表示部83、操作
部84、音声IF85、モデム86、ハードディスクド
ライブ(HDD)90が、バスラインに接続されてい
る。
【0107】HDD90の中の、制御プログラム91
は、上記で説明した各種制御処理のプログラムを記憶し
ている。HDD90の記憶エリア92には、コンテナ、
販売ポイントが、格納される。
【0108】ROM81の中に格納された起動プログラ
ムに従い、CPU80が起動した後、CPU80は、制
御プログラム91から各処理の手順のプログラムを読み
出しながら、上記で説明した各処理を実行する。
【0109】HDD90が記憶している情報やデータ、
プログラムの一部は、ROM81やRAM82に格納す
るようにしても良い。
【0110】(1−11)コンテナの別の実施の形態 本発明では、コンテンツと前記コンテンツに関連する付
加情報を含み、前記コンテンツについて、課金済み状態
と未課金状態のいずれかの状態をとることができるよう
にしたコンテナを配信に用いることを説明した。このよ
うなコンテナの別の例について説明する。
【0111】課金済み状態、未課金状態を表すものとし
てコンテンツ鍵を用いる。コンテンツ鍵方式では、配信
サーバからコンテンツを送る際に、コンテンツに暗号化
処理を施しておく。この暗号化されたコンテンツは、コ
ンテンツ鍵により、解読することができる。暗号化され
たコンテンツを入手したユーザは、コンテンツ鍵を購入
して、コンテンツの暗号化を解いた後で、コンテンツの
再生が行えることになる。
【0112】コンテナの中の課金情報としてコンテンツ
鍵の格納領域を設けておき、コンテンツ鍵を格納した
り、取り除いたりできるようにしておく。コンテンツ鍵
が存在すれば、課金済み状態であり、コンテンツ鍵が除
去されていれば、未課金状態である。
【0113】付加情報制御部18A、18Bは、コンテ
ナの中のコンテンツ鍵を除去し、コンテンツ鍵のないコ
ンテナを個人配信する。個人配信処理(A13)におい
ては、コンテナの中からコンテンツ鍵を除去する。
【0114】端末装置1Bは、購入操作により、課金管
理サーバから、コンテンツ鍵を購入し、コンテンツ鍵を
受信して、受信済みのコンテナ内に格納し、コンテナを
課金済み状態にする。コンテンツ演算部において、コン
テンツ鍵を使用して、コンテンツを復号し、コンテンツ
の再生ができるようにする。課金管理サーバからは、コ
ンテンツ鍵が送信される。課金済み鍵送付課金処理(S
12)では、課金済み鍵にかわり、コンテンツ鍵を送付
する。課金フラグ処理(B11)では、受信したコンテ
ンツ鍵をコンテナ内に格納する。再生処理(A15)、
(B13)において、コンテンツ鍵を用いて、コンテン
ツを復号したのち、上記再生処理を行う。
【0115】更に別の例として、コンテナには課金情報
もコンテンツ鍵の格納場所も設けず、コンテナの外部に
コンテンツ鍵が添付されているか、添付されていないか
で、課金済み状態と、未課金状態を区別する方法がとれ
る。コンテナとコンテンツ鍵とは、別々に送ることがで
きる。
【0116】配信サーバ2からは、端末装置1Aに、コ
ンテナとコンテンツ鍵を同時に送る。配信課金処理(S
11)においても、コンテナとコンテンツ鍵を同時に送
る。端末装置1Aにおいて、個人配信する時には、付加
情報制御部18Aが、コンテンツ鍵を除去し、未課金状
態のコンテナだけを、個人配信する。個人配信処理(A
13)においても、同様に処理し、未課金状態のコンテ
ナだけを個人配信する。
【0117】端末装置1Bは、購入操作により、課金管
理サーバからコンテンツ鍵を購入し、受信したこのコン
テンツ鍵を、コンテンツ記憶部13Bのコンテナの近傍
に格納する。コンテンツ演算部は、コンテンツ鍵を使っ
て、暗号化されたコンテンツを復号して、コンテンツの
再生ができるようにする。課金フラグ処理(B11)に
おいては、課金フラグの更新の代わりに、コンテンツ鍵
を受信し、コンテナの近傍に記憶、保存処理する。再生
処理(A15)、(B13)において、コンテンツ鍵を
使ってコンテンツを復号した後、既に説明した再生処理
を行う。課金管理サーバは、課金済み鍵送付課金処理
(S12)において、課金済み鍵の代わりにコンテンツ
鍵を送付する。
【0118】(2−1)電子配信システム及び装置の、
実施の形態4 図10は、本発明に係る電子配信システムの、実施の形
態4のブロック図である。図10において、電子配信シ
ステムは、上記実施の形態1と同様、配信サーバ2、課
金管理サーバ3、流通情報管理サーバ4、インタネット
回線網10、端末装置1A、端末装置1Bにより構成さ
れるが、さらにCM(Commercial Message)管理サーバ
5を有する。当該CM管理サーバ5は、上記配信業者が
管理するサーバである。
【0119】また、図10における端末装置1Aは、図
1における端末装置1Aに加えてCM送受信部40Aを
有する。尚、端末装置1BもCM送受信部40Bを有す
る同様の構成であるが、各構成要素は、番号の添え字A
の代わりにBを付けて示す。
【0120】コンテンツの電子配信事業では、ユーザが
支払う配信料金を安くするために、CMを、ユーザに聴
視させる方式が考えられる。CMは、宣伝したい商品名
などをコンテンツに加えて送り、コンテンツの視聴の前
やその最中に、音声や映像でユーザに提示する。配信業
者は、CMを提供する事業者からCM料金、いわゆるス
ポンサー料を得ることができるので、その分ユーザの利
用料金を割安にできる。
【0121】本発明では、CMも個人配信することによ
り、個人配信するユーザへの、利益還元を行い、個人配
信を拡大しようとするものである。
【0122】上記CM管理サーバ5は、曲名に対応する
コンテンツに、コマーシャルコンテンツを添付するもの
である。尚、本発明においては、上記コマーシャルコン
テンツをCMコンテンツと称する。
【0123】図10において、ユーザAは、端末装置1
Aの表示操作部24Aを使って、所望の曲名Mを入力す
ることで注文操作を行う。制御部25Aは、曲名を課金
利用管理部23Aに渡し、注文を行うように指示する。
課金利用管理部23Aは、曲名Mに、端末装置1Aの識
別IDと配信サーバ2のアドレスを付加し、注文のフォ
ームを作成し、課金利用送受信部22Aに渡す。課金利
用送受信部22Aは、インタネット送信のプロトコルを
作成し、送受信インタフェース11Aに渡す。送受信イ
ンタフェース11Aは、配信サーバ2との通信回線を確
立して、端末装置1Aの識別IDと曲名Mを含む注文フ
ォームを送出し、インタネット回線網10を介して、配
信サーバ2に届ける。
【0124】配信サーバ2は、端末装置1Aの識別ID
を確認し、課金管理サーバ3において、ユーザAの契約
内容を調べ、例えば銀行口座からの引き落としが可能か
どうかを確認する。ここで、引き落としが可能ならば、
配信サーバ2は、注文の曲名Mに対応するコンテンツを
コンテナに入れ、曲名Mの著作権保護情報と課金情報、
さらに、曲名Mに対応したCMコンテンツを格納して、
確立された通信回線を通じて端末装置1Aに返信する。
【0125】コンテナを受信した送受信インタフェース
11Aは、受信内容を調べてコンテンツ入りのコンテナ
であることを知ると、コンテンツ受信部12Aに渡す。
コンテンツ受信部12Aは、コンテンツが注文した曲名
Mであることを確認し、当該コンテナをコンテンツ記憶
部13Aに格納する。制御部25Aは、コンテンツ受信
部12Aから、注文コンテンツの受信の報告を受け、課
金利用管理部23Aに指示を出し、課金利用管理部23
Aは、指示に従って、注文の曲名Mを正常に受信したこ
とを課金利用送受信部22A、送受信インタフェース1
1Aを通じて配信サーバ2に返信する。
【0126】配信サーバ2は、正常受信の通知を受け
て、課金管理サーバ3に、銀行口座からの引き落とし決
済の実行の指示をする。課金管理サーバ3は、決済の取
り決めに従って、決済手順を実行する。
【0127】ところでコンテンツ情報は、コンテナに格
納して配信される。当該コンテナは、上述したように、
コンテンツと、前記コンテンツと不可分に関連する付加
情報とを含んでおり、前記コンテンツについて、課金済
み状態と未課金状態のいずれかの状態をとることができ
る。CMコンテンツは、例えばコンテナ内の付加情報中
に含むか、または、別コンテナに含むことができるよう
にする。課金済み状態、または、未課金状態をとるため
の形態は、種々のものが考えられ、本発明に採用するこ
とができる。まず、CMコンテンツを、付加情報中に格
納するようにし、課金フラグで課金状態を表すようにし
た実施の形態で説明する。
【0128】上記コンテナは、一例として、図15
(A)に示す構成を有する。図15(A)において、コ
ンテナは、曲データ(コンテンツ)を格納したコンテン
ツ領域501、圧縮符号化されたコンテンツを復号する
復号化用のデコーダプログラムを格納したデコーダ領域
502、コンテンツの著作権保護に関する情報やデータ
を格納した著作権保護領域503、及び、付加情報領域
504から構成されている。
【0129】ここに、上記コンテンツは、音楽信号を圧
縮したデータであり、デコーダプログラムは、圧縮を解
くためのソフトウェアである。また、著作権保護に関す
る情報(著作権保護情報)とは、注文された曲名Mに対
する演奏回数、コピー許可回数などの使用条件、著作権
保有者、過去のコピー経過などに関する情報などであ
る。また、上記付加情報領域に格納される付加情報と
は、コンテンツが、既に課金されているかどうかを表す
課金情報、例えば、課金フラグ形式の情報、及び、これ
までにコンテンツを利用したユーザに関する流通履歴情
報から成っている。課金フラグは、例えば、0が未課金
状態、1が課金済み状態を表す。このコンテンツの場
合、課金処理が既に済んでいるので、配信サーバ2は、
課金フラグを立てて送信しており、課金フラグは、課金
済みを表す1となっている。配信サーバ2から供給され
るコンテンツの流通履歴情報領域は、無記録状態であ
る。また、付加情報として、さらに、CMコンテンツ
が、付加情報領域504内のCM(X)領域に格納され
ている。
【0130】ユーザAは、注文した曲名Mに対応するコ
ンテンツを聴くために、表示操作部24Aを操作して演
奏開始を指示する。表示操作部24Aの指示に基づき制
御部25Aは、コンテンツ記憶部13Aから、上記コン
テンツを著作権保護部14Aに送り、著作権保護情報に
基づき著作権保護処理を行う。端末装置1Aが受信した
コンテンツは課金フラグが1であるので、著作権保護処
理において演奏を許可する。演奏開始を許可されると、
制御部25Aは、まず、コンテナからCMコンテンツを
読み出し、デコード部15Aで、CMコンテンツをデコ
ードして出力IF部16AからCMプログラムの信号を
出力する。
【0131】次に、制御部25Aは、曲名Mのコンテン
ツを読み出し、デコード部15Aで上記コンテンツをデ
コードして出力IF部16Aから曲名Mの信号を出力す
る。著作権保護部14Aとデコード部15Aは、楽曲や
CMのコンテンツに対して上記のような所定の演算制御
を行うコンテンツ演算部と呼ぶこともできる。以上のよ
うにして、ユーザAはCMを聴取した後、曲名Mに対応
するコンテンツの演奏を楽しむことができる。
【0132】端末装置1Aの場合と同様の仕組みによ
り、ユーザBが端末装置1Bを使って、曲名Mに対応す
るコンテンツを注文、購入し、CMを聴いた後に、もし
くはCMを聴きながら、音楽を聴くことが出来る。
【0133】本発明の電子配信システムでは、複数の端
末装置の間、例えば、端末装置1Aと端末装置1Bの間
で、コンテンツの配信が出来るようになっている。ユー
ザAが購入したコンテンツをユーザBが聴き、ユーザB
も購入したいと思った場合、ユーザAは、購入したコン
テンツを端末装置1Aから端末装置1Bに、配信するこ
とが出来る。これを個人配信と呼ぶことにする。ユーザ
Bは、ユーザAより配信されたコンテンツについて購入
手続きを行った上で、自分の端末装置1Bで再生ことが
できる。
【0134】個人配信の送信方法としては種々の方式が
有りうるが、1例として、電子メールの添付ファイルを
使用する場合で説明する。ユーザAは、表示操作部24
AによりユーザBの端末装置1Bのアドレスと、ユーザ
Bの希望するコンテンツの曲名Mの名前とを入力する。
制御部25Aは、コンテンツ記憶部13Aにあるコンテ
ナを読み出し、付加情報制御部18Aにおいて、課金フ
ラグを0とする。即ち、コンテナは未課金状態になる。
またさらに、上記付加情報制御部18Aは、上記コンテ
ナ内の流通履歴情報505に端末装置1Aの識別IDを
追加し、未課金状態のコンテナを、コンテンツを送信す
る機能を有するコンテンツ送信部、即ち個人配信送信部
17Aに渡す。当該個人配信送信部17Aは、端末装置
1Bのアドレス向けの電子メールを作成し、上記コンテ
ナを添付して送受信インタフェース11Aに送信を依頼
する。送受信インタフェース11Aは、例えばダイヤル
アップ接続により、契約しているインタネットサービス
プロバイダ(図示していない)を呼び出し、通信回線を
確立し、電子メールの配信を依頼する。
【0135】個人配信の電子メールは、インタネットサ
ービスプロバイダに一旦蓄積される。ユーザBが契約し
たインタネットサービスプロバイダに、端末装置1Bが
ダイヤルアップ接続され、上記端末装置1Bが電子メー
ルの取得処理を実行する事により、上記電子メールが端
末装置1Bに送られる。上記端末装置1Bにおいて、電
子メールを受信した送受信インタフェース11Bは、受
信内容が電子メールで、かつ、添付ファイルがコンテナ
であることを検出し、コンテンツ受信部12Bに当該コ
ンテナを渡す。コンテンツ受信部12Bは、コンテナを
受け取り、コンテンツ記憶部13Bに格納する。
【0136】上記コンテナの送受信によりコンテンツを
受け取ったユーザBは、表示操作部24Bから、個人配
信コンテンツの購入承認の入力を行う。表示操作部24
Bは、購入承認ボタンのような操作部を含むものであっ
てもよい。制御部25Bは、曲名Mを課金利用管理部2
3Bに渡し、個人配信の注文を行うように指示する。課
金利用管理部23Bは、曲名Mに、端末装置1Bの識別
IDと課金管理サーバ3のアドレス、及び、個人配信の
送信元である端末装置1Aの識別IDを付加すること
で、個人配信注文のフォームを作成し、課金利用送受信
部22Bに渡す。課金利用送受信部22Bは、上記フォ
ームを用いてインタネット送信用のプロトコルに沿った
データを作成し、送受信インタフェース11Bに渡す。
送受信インタフェース11Bは、課金管理サーバ3との
通信回線を確立して、端末装置1Bの識別IDと曲名M
の名前よりなる注文フォームを送出し、インタネット回
線網10を介して、課金管理サーバ3に送信する。
【0137】上記注文フォームを受信した課金管理サー
バ3は、端末装置1Bの識別IDを確認し、配信サーバ
2に、注文曲名Mの個人配信による購入の実績を報告す
る。さらに、ユーザBの銀行口座からの引き落としの手
続きを行うと共に、端末装置1Bに、注文曲名Mの課金
済み鍵Kを返信する。ここで、課金済み鍵Kは、注文曲
名Mに対応するコンテンツの演奏の許可を与えるもので
ある。なお、この鍵は、注文曲名Mのみに演奏許可を与
えるものであることが好ましい。
【0138】次に、課金管理サーバ3は、流通情報管理
サーバ4に、今回の個人配信の送信元である端末装置1
Aの識別IDを送り、コンテンツ流通情報である、例え
ば、販売ポイントを端末装置1Aに送るように依頼す
る。流通情報管理サーバ4は、依頼を受けて、端末装置
1Aに対して販売ポイントを送信する。
【0139】端末装置1Bが課金済み鍵Kを受信する
と、送受信インタフェース11Bは、受信内容を調べ、
課金済み鍵Kの受信であることを検知して、課金利用送
受信部22Bに当該鍵を渡す。課金利用送受信部22B
は、受信した課金済み鍵Kを課金利用管理部23Bに渡
す。課金利用管理部23Bは、課金済み鍵Kを使って、
コンテンツ記憶部13Bに格納されているコンテナの中
の課金情報、即ち、課金フラグを開封し、0から1に変
える。
【0140】課金フラグが、0から1に変わると、曲名
Mに対応するコンテンツの演奏が可能になる。ユーザB
が表示操作部24Bから、注文曲名Mの演奏開始を指示
すると、制御部25Bは、コンテンツ記憶部13Bか
ら、著作権情報と課金フラグを著作権保護部14Bに送
り、著作権保護部14Bは、著作権保護処理を行う。課
金フラグが1になっているので、上記著作権保護部14
Bは、著作権保護処理において、演奏を許可する。制御
部25Bは、CMコンテンツとデコーダソフトをデコー
ド部15Bに送り、デコード部15Bで、CMコンテン
ツをデコードして出力IF部16BからCMプログラム
の音声信号を出力する。次に、曲名Mのコンテンツを送
り、デコード部15Aでデコードして、曲名Mの音楽信
号を出力IF部16Aから出力する。以上によりユーザ
Bは、CMを聴いた後、音楽演奏を楽しむことができ
る。
【0141】流通情報管理サーバ4から送られた販売ポ
イントを、端末装置1Aが受信すると、端末装置1Aの
送受信インタフェース11Aは、その内容を調べる。受
信内容が販売ポイントであるので、流通情報受信部19
Aに渡す。流通情報受信部19Aは、受信した販売ポイ
ントを、流通情報記憶部20Aに格納する。格納は、そ
れまでに格納済みの販売ポイントに、新たに受け取った
販売ポイントを加算するようにする。
【0142】コンテンツ流通情報、即ち、販売ポイント
は、ユーザが新たな曲を注文する際に、販売価格の割引
サービスを受けるのに使用される。販売ポイントの送受
信には、販売ポイントを格納するポイントフォームを作
成し、ポイントフォームを送受信するようしてもよい。
ポイントフォームは、1ポイントを格納するもの、複数
のポイントを格納するものなどが、考えられる。
【0143】尚、端末装置1BのユーザBは、端末装置
1Bを用いて、ユーザAから個人配信で入手した曲名M
に対応するコンテンツを、さらに、別の友人Cの端末装
置1Cに個人配信して、販売ポイントを取得することが
できる。端末装置1Aにおいても、別の端末装置から個
人配信で入手したコンテンツを、他の端末装置に個人配
信することができる。
【0144】以上のように、曲名Mのコンテンツに、C
Mコンテンツを添付して配信し、曲名Mの演奏の前に、
CMプログラムが再生されるようにしたので、配信業者
は、CM配信に対するCMスポンサーからのスポンサー
料収入が期待できる。
【0145】販売ポイントを流通情報管理サーバ4が発
行し、端末装置1Bを介して端末装置1Aに送るように
構成することもできる。この場合は、送受信インタフェ
ース11Bは、課金済み鍵Kに加えて、販売ポイントも
受信していることを検知して、販売ポイントの受信内容
を流通情報受信部19Bに渡す。制御部25Bは、受信
した販売ポイントを流通情報記憶部20Bに一時記憶
し、流通情報送信部21Bに、個人配信元である端末装
置1Aのアドレス宛ての電子メールを作成し、送信する
ように指示する。流通情報送信部21Bは、端末装置1
Aのアドレス宛ての電子メールに販売ポイントを添付し
て、送受信インタフェース11Bに渡す。送受信インタ
フェース11Bは、電子メールのソフトを立ち上げて、
インタネットサービスプロバイダとの通信回線を確立
し、渡された電子メールを送信する。インタネットサー
ビスプロバイダは、受け取った電子メールを端末装置1
Aに送信する。
【0146】又、販売ポイントを端末装置1Bが発行
し、端末装置1Aに送るように構成することもできる。
この場合、課金済み鍵Kの受信後、端末装置1Bでは、
制御部25Bの指示により、課金利用管理部23Bが販
売ポイントを発行し流通情報送信部21Bに送信する。
当該流通情報送信部21Bは、個人配信元である端末装
置1Aのアドレス宛ての電子メールを作成して販売ポイ
ントを添付し、送受信インタフェース11Bに渡す。送
受信インタフェース11Bは、電子メールのソフトを立
ち上げて、インタネットサービスプロバイダとの通信回
線を確立し、渡された電子メールを送信する。インタネ
ットサービスプロバイダは、受け取った電子メールを、
端末装置1Aに送信する。
【0147】(2−2)電子配信システム及び装置の、
実施の形態5 実施の形態4では、個人配信により、販売ポイントを発
行し、送信者ユーザAに授与するようにした。本実施の
形態では、ユーザBが、CMを聴くことにより、販売ポ
イントを発行し、ユーザAに授与するようにする。発行
する販売ポイントの数は、個人配信に対して授与する販
売ポイント数に対して、同数、一定の比率数などが考え
られ、配信業者の営業方針により決定されている。
【0148】個人配信に対する販売ポイントの発行の際
に、CM聴取による販売ポイントも発行し、合計の販売
ポイント数が送信される。発行元と授与のルートは、実
施の形態4と同様に、(1)流通情報管理サーバ4が発
行し、端末装置1Aに、送信するルート、(2)流通情
報管理サーバ4が発行し、端末装置1Bに送り、端末装
置1Bから端末装置1Aの送るルート、(3)端末装置
1Bが発行し、端末装置1Aに送るルート、の3通りの
いずれかでよい。
【0149】又、CM聴取による販売ポイントを、CM
を聴取したユーザBに授与するようにしてもよい。発行
元と授与のルートは、実施の形態4と同様に、(1)流
通情報管理サーバ4が発行し、端末装置1Bに送信、授
与するルート、(2)端末装置1B内部で、制御部25
Aの指示により課金利用管理部23Aが発行し、流通情
報記憶部20A内に保存するルート、の2通りのいずれ
かを用いればよい。
【0150】(2−3)電子配信システム及び装置の、
実施の形態6 実施の形態5では、ユーザBのCM聴取により販売ポイ
ントを発行し、送信者ユーザA、聴取者ユーザBに授与
するようにした。本実施の形態では、ユーザBが、CM
を聴くことにより、販売ポイントの代わりに、CM流通
情報、即ち、CMポイントを発行し、ユーザAに授与す
るようにする。発行するCMポイントの数は、個人配信
に対して授与する販売ポイント数とは別に、配信業者の
営業方針により決定されている。
【0151】個人配信に対する販売ポイントの発行の際
に、CM聴取によるCMポイントも発行し、販売ポイン
トとCMポイントが送信される。発行元と授与のルート
は、上記実施の形態4と同様に、(1)流通情報管理サ
ーバ4が発行し、端末装置1Aに送信するルート、
(2)流通情報管理サーバ4が発行し、端末装置1Bに
送り、端末装置1Bから端末装置1Aの送るルート、
(3)端末装置1Bが発行し、端末装置1Aに送るルー
ト、の3通りのいずれかでよい。送受信インタフェース
11A、流通情報受信部19Aを介してCMポイントを
受信した端末装置1Aでは、例えば制御部25AがCM
ポイントを取り出し、流通情報記憶部20Aの販売ポイ
ントに加算する。加算時の販売ポイントに対するCMポ
イントの加算比率は、配信業者により予め決められてお
り、その比率が採用される。
【0152】尚、CM聴取によるCMポイントを、CM
を聴取したユーザBに授与するようにしてもよい。発行
元と授与のルートは、実施の形態4と同様に、(1)流
通情報管理サーバ4が発行し、端末装置1Bに送信、授
与するルート、(2)端末装置1B内部で、制御部25
Bの指示により、課金利用管理部23Bが発行し、流通
情報記憶部20B内に保存するルート、の2通りのいず
れかでよい。
【0153】(2−4)電子配信システム及び装置の、
実施の形態7 実施の形態7では、CMポイントを流通情報記憶部20
Aとは別の記憶部に格納し、販売ポイントとCMポイン
トとを、別々に扱えるようにする。
【0154】図13は、実施の形態7に用いる端末装置
1Aの構成図である。図10で説明した実施の形態4と
異なる点を中心に説明する。本実施の形態では、図10
の端末装置1AのCM送受信部40Aの代わりに、CM
受信部41A、CM管理送受信部42A、CMポイント
記憶部43Aを設けている。端末装置1Bも同様の構成
である。尚、CMポイント記憶部43AはCM流通情報
を記憶するものであるので、CM流通情報記憶部と呼ん
でもよい。
【0155】端末装置1Aが、個人配信する場合、制御
部25Aは、CM管理送受信部42Aに命じて、端末装
置1Aの識別IDと曲名MよりなるCM要求フォームを
作成させて、CM管理サーバ5に送り、曲名Mに対応し
たCMのリストを受信する。CM管理送受信部42A
は、受信したCMリストを制御部25Aに渡し、当該制
御部25Aは、表示操作部24AにCMリストを表示す
る。ユーザAは、当該CMリストから1つ又は複数のC
Mを、表示操作部24Aを介して選択する。制御部25
Aは、選択されたCMの名前またはIDを、CM管理送
受信部42Aに渡し、CM管理送受信部42Aは、送受
信インタフェース11Aを通じて、CM管理サーバ5に
送る。CM管理サーバ5は、選択されたCMコンテンツ
を端末装置1Aに送信する。
【0156】送受信インタフェース11Aは、受信内容
がCMコンテンツであることを検出し、CM受信部41
Aに渡す。CM受信部41Aは、当該CMコンテンツ
を、コンテンツ記憶部13A内の付加情報エリアのCM
格納エリアに格納する。付加情報制御部18Aにおい
て、課金フラグを0にして、個人配信送信部17Aより
個人配信する。この様に、個人配信の際に、CMコンテ
ンツを入れ替えるようにすると、最新のCMを提供で
き、期限切れの古いCMを提供することを防止できる。
【0157】なお、上記説明では、ユーザAが、CMコ
ンテンツを選択するようにしたが、CM管理サーバ5
が、一定のルールに基づき、曲名Mに対して自動的に選
定するようにしてもよいし、端末装置1Aが一定のルー
ルにより選定するようにしてもよい。ルールとしては、
CMリストの順に、変えてゆくようにしたり、ランダム
に選定したりすることができる。また、各CMに対して
支払われるスポンサー料に応じて、選定回数比率や確率
を決めておき、この率に従って、曲名Mに対するCMコ
ンテンツを自動的に選定するようにしてもよい。この様
な実施の形態については、後述する。
【0158】個人配信を受信した端末装置1Bでは、ユ
ーザBが購入を希望すると、端末装置1Bの表示操作部
24Bの操作部、例えば、購入ボタンを押して、曲名M
の購入承認を行う。実施の形態4と同様の手順で、課金
済み鍵を入手する。
【0159】端末装置1Bが、CMポイントを発行し送
信する場合は、端末装置1Bの制御部25Bは、CM管
理送受信部42Bに命じてCMポイントを端末装置1A
に送信させる。
【0160】端末装置1Aでは、送受信インタフェース
11AがCMポイントを受信すると、CM管理送受信部
42Aに渡し、CM管理送受信部42Aは、受信したC
MポイントをCMポイント記憶部43Aに格納する。C
Mポイントが流通情報管理サーバ4から送られてくる場
合も同様に動作する。
【0161】次回の曲(コンテンツ)購入の際には、獲
得したCMポイントを流通情報記憶部20Aの販売ポイ
ントに加算して、注文フォームのポイント欄に記載し、
課金利用送受信部22Aより配信サーバ2に送ることに
より、割引を受けることができる。使用したCMポイン
トの分は、CMポイント記憶部43Aから減算される。
販売ポイントとは別にして、CMポイントを送信すれ
ば、後述するように、配信業者が、スポンサー料の算定
に使用するような使い方もできる。
【0162】本実施の形態において、端末装置1Aが、
CMコンテンツを更新してから、コンテナを個人配信す
る例を説明した。CMコンテンツを更新する別の実施の
形態を次に説明する。
【0163】端末装置1Aが個人配信する場合、付加情
報制御部18Aは、付加情報中のCMコンテンツを除去
し、CMコンテンツ無しのコンテナを個人配信送信部1
7Aから、端末装置1Bに送る。端末装置1Bが、課金
管理サーバ3との間で、課金処理を行い、課金管理サー
バ3が、課金済みの通知を行う際に、CM管理サーバ5
から、新たなCMコンテンツを同時に配信する。課金済
みの通知とCMコンテンツとを受信した端末装置1B
は、受信したCMコンテンツをコンテンツ記憶部13B
のコンテナ内に格納し、課金フラグの更新を行う。端末
装置1Bは、曲名Mに対応するコンテンツの再生時にC
Mコンテンツも再生することになる。
【0164】端末装置1Bが配信を受けるCMコンテン
ツについても、先に説明したと同様に、曲名Mに対応し
た複数のCMコンテンツから、CM管理サーバ5、端末
装置1B、または、ユーザBが、CMリストから選択し
て決定するようにしてもよい。
【0165】次に、CMコンテンツの更新を、端末装置
1Bにおいて行う、更に別の実施の形態について説明す
る。本発明に使用するコンテナの構成は、先に述べたよ
うに、コンテンツと、前記コンテンツに関連する付加情
報とを含み、前記コンテンツについて、課金済み状態と
未課金状態のいずれかの状態をとることができるように
し、CMコンテンツを、付加情報中に含むか、または、
別コンテナに含むことができるようにしている。この様
なコンテナにおいて、CMコンテンツを付加情報中に格
納せずに上記別コンテナに格納して配信する。端末装置
1Aが、曲名Mに対応するコンテンツを個人配信する際
には、付加情報制御部18Aは、別コンテナを除去し、
個人配信送信部17Aは、CMコンテンツを送信しな
い。
【0166】一方、個人配信を受けると、端末装置1B
は、曲名Mの購入手続きを行う。課金管理サーバ3が、
課金済みの通知を行う際には、CM管理サーバ5から新
たなCMコンテンツを上記別コンテナに格納して同時に
配信する。課金済みの通知とCMコンテンツの格納され
た別コンテナとを受信した端末装置1Bは、受信した上
記別コンテナを、CM受信部41Bを通じてコンテンツ
記憶部13Bに格納し、課金利用送受信部22B、課金
利用管理部23Bを通じてコンテンツ記憶部13B内の
コンテナの課金フラグの更新を行う。端末装置1Bは、
既に説明したように、曲名Mの再生時にCMコンテンツ
も再生することになる。
【0167】又、端末装置1BへのCMコンテンツの配
信を、曲名Mの再生時に行うようにしてもよい。操作部
より曲名Mの再生を指示すると、制御部25Bが、CM
管理送受信部42Bに依頼して、CM管理サーバ5に曲
名MのIDを通知し、CMコンテンツの配信を要求す
る。CM管理サーバ5は、曲名Mに対応したCMコンテ
ンツを、上記別コンテナに格納して端末装置1Bに配信
する。受信したCMコンテンツは、既に説明したと同様
の動作によりコンテンツ記憶部13Bに格納される。再
生時に端末装置1BとCM管理サーバ5との通信回線を
確立する必要があるが、最新のCMコンテンツを提供で
きる利点がある。ユーザBにとっても、毎回違ったCM
を聴くことができる。
【0168】(3−1)電子配信システム及び装置の、
実施の形態8 実施の形態4では、曲名Mの添付されるCMは、配信業
者が決めた1種類であった。実施の形態7の中では、曲
名Mに対して用意された複数種類のCMからひとつを選
択して添付する例を説明した。ここでは、CM管理サー
バ5がCMを選択する仕組みを中心に、更に詳しく説明
する。
【0169】本実施の形態において、CM管理サーバ5
は、図16に示すような、配信曲目毎に提供するCMコ
ンテンツの対応を示した付加CM表(A)を備えてい
る。配信サーバ2或いは端末装置が、CMコンテンツを
要求するとCM管理サーバ5は、提示された曲のIDに
対応した複数のCMコンテンツから選択して提供する。
例えば、音楽コンテンツID1の曲に対しては、CM
(a)、CM(c)、CM(x)、CM(y)から選択
して提供される。音楽コンテンツID2の曲に対して
は、CM(t)、CM(b)、CM(p)から選択して
提供される。各音楽コンテンツに対して提供可能なCM
が用意されている。CMの選択は、CM管理サーバ5が
一定のルールにより行う。ルールは一般的には、CM提
供のスポンサーと配信業者との間で決められている。ス
ポンサー料に応じて選択率を決めるルールなどが考えら
れる。
【0170】端末装置1Aが、所望の曲名Mの配信を配
信サーバ2に注文すると、配信サーバ2は、注文された
曲名MをCM管理サーバ5に伝え、CM管理サーバ5
は、曲名Mに対応したCMコンテンツの中から1つを選
んで配信サーバ2に渡す。配信サーバ2は、付加情報領
域のCM格納エリアに格納して、音楽コンテンツ、デコ
ーダソフト、著作権保護情報と共にコンテナに入れて端
末装置1Aに送る。
【0171】ユーザAがユーザBに曲名Mに対応するコ
ンテンツの個人配信をする際には、実施の形態4の動作
に加えて、端末装置1Aの制御部25AがCM送受信部
40Aに命じて、端末装置1Aの識別IDと曲名Mより
なるCM要求フォームを作成させ、送受信インタフェー
ス11Aを介してCM管理サーバ5に送らせる。CM管
理サーバ5は、曲名Mに対応したCMコンテンツを端末
装置1Aに返信する。送受信インタフェース11Aを介
して受信したCMコンテンツを、CM送受信部40A
は、コンテンツ記憶部13A内のコンテナのCM格納領
域に格納する。その上で実施の形態4の場合と同じ手順
で、コンテナ全体を端末装置1Bに個人配信する。尚、
CM管理サーバ5が、自動的にCMを選定する場合は、
上記の端末装置1AによるユーザのCMの選定は行わな
いでよい。また、端末装置1Aが一定のルールに従っ
て、自動的にCMリストからCMを選定するようにして
もよい。
【0172】端末装置1Bにおいて、購入承認がなされ
ると、個人配信を受けた曲の演奏の前に、CMが再生さ
れる。
【0173】以上によれば、個人配信の際に、CMコン
テンツを入れ替えるようにしたので、最新のCMを提供
出来、期限切れの古いCMを提供することを防止でき
る。
【0174】CMコンテンツは、音楽の著作権者とCM
提供者との交渉などにより、曲目に適したものを予め用
意しておける。
【0175】曲名Mに対して添付するCMコンテンツ
は、複数であってもよい。制御部25Aが、添付された
CMコンテンツの数を調べて、その数の分だけCMポイ
ントを送付するようにしてもよい。
【0176】(3−2)電子配信システム及び装置の、
実施の形態9(CMの付加条件) 図16の付加CM表(B)は、別の例である。本実施の
形態では、CMコンテンツによりCMの付加回数が、予
め決められている。図16の付加CM表(B)におい
て、CM(a)は、CMが100配信に対して付加され
る。他のCMもそれぞれ付加回数が決められている。一
回の配信への付加に対するスポンサー料は例えば100
円である。
【0177】(3−3)電子配信システム及び装置の実
施の形態10(CMの付加条件) スポンサー料を決める別の要因としては、曲がヒットす
るかどうかの観点がある。ヒット曲であれば購入者が多
いため、宣伝効果が期待でき、スポンサー料は高く設定
される。無名の新人であればスポンサー料は安くなる。
音楽コンテンツの権利所有者の立場では、無名の新人の
場合、スポンサー料を安くしてでもスポンサーに付いて
もらって、音楽配信経費をまかない、音楽コンテンツを
安く広く供給して早く普及を図ろうとする。付与する販
売ポイント、CMポイント数を多くすれば、個人配信に
よる普及が早まることが期待される。また、曲(コンテ
ンツ)によって、発行する販売ポイントやCMポイント
を変えて、販売促進に活用することも考えられる。
【0178】図17は、上記のようなCMの付加条件に
基づき、様々なCM付加を行う場合の例である。図17
の付加CM表(C)において、各曲目に付加できるCM
コンテンツと、そのCMコンテンツの付加条件が示され
ている。付加回数はCMの配信総数である。
【0179】例えばCM(a)では、音楽コンテンツI
D1の1000回目の注文までCMコンテンツを添付
し、それ以降は添付しない。再生回数は、配信を受けた
端末装置でのCMコンテンツの再生回数である。音楽コ
ンテンツID1の演奏の前にCM(a)が再生され、1
1回目以降はCM再生が無しとなる。CM時間はCM再
生を行う時間長である。CM期間は、CM再生を行う期
間であり、例えば4ヶ月の場合は、配信後5ヶ月目から
は、CMの再生が行われなくなる。CMポイント数は、
CMの個人配信やCMの試聴に対して付与されるCMポ
イント数、別名、CM流通情報数を示す。付加回数、再
生回数が多く、CM時間、CM期間が長い程、また、C
Mポイント数が多い程、CM効果が高くなることが期待
されるので、スポンサー料が高額になる。
【0180】CM管理サーバ5は、この様な付加CM表
の情報を表すテーブルを備えておき、CMコンテンツの
配信の際に、テーブルを参照して配信を行う。端末装置
1Aから、音楽コンテンツID1の曲目の注文を受けた
際には、CM(a)、CM(c)、CM(x)、CM
(y)の中から、それぞれの付加回数の比率に応じて、
CMを選択しコンテナに格納する。CMコンテンツを格
納する際に、CM−ID、再生回数、CM時間、CM期
間、CMポイント数のデータを、図18に示すような、
コンテナに設けたCM制御情報領域1801に格納して
送る。付加の実行済み回数を各CM毎に計数して、記憶
しており、付加実行済み回数を1増やす。
【0181】端末装置1Aが端末装置1Bに個人配信を
する際にCMコンテンツを更新する場合は、CM管理サ
ーバ5は、端末装置1AからのCMコンテンツ更新要求
に対して、上記最初の配信の場合と同様の処理を行う。
CM管理サーバ5においては、CM付加回数を各CM毎
に計数して、記憶しており、付加実行済み回数を1増や
す。
【0182】上記説明では、各CMの配信総回数に上限
を設けるようにしたが、上限を設けない方式もある。図
17において、付加回数の欄を付加比率とし、音楽コン
テンツID1の場合、4つのCMの添付比率を決める。
例えば、CM(a)、CM(b)、CM(x)、CM
(y)、それぞれ、12.5%、6.25%、18.7
5%、62.5%とすると、音楽コンテンツID1の配
信に対して、この比率でCMが添付される。CM管理サ
ーバ5は、各CMの配信実行数を計数して、記憶してお
き、配信実行数に対して、スポンサーは、スポンサー料
を支払うことになる。1回の配信当たりのスポンサー料
は、同一料金とは限らず、再生回数、CM時間、CM期
間、CMポイント数などによって変えてもよい。
【0183】個人配信において、端末装置が個人配信の
度にCMの更新を行う方式の場合は、CM管理サーバ5
がCMの配信数を把握できるので、個人配信におけるC
Mの配信も配信実行数に加えることができる。個人配信
において、コンテナ内に既に格納されているCMを続け
て配信する方式の場合は、その個人配信を受けた端末装
置1Bがコンテンツの購入を行う時に、格納されている
CMのCM−IDを送信する。これにより流通情報管理
サーバ4が該当CMの配信が行われたことを知り、当該
CMの配信実行数に1を加えて、計数し、記憶するよう
にする。
【0184】上記説明では、CMの再生回数を、再生回
数データにより配信業者が決めるようにした。別のシス
テムとして、端末装置1Bにおいて、ユーザBが、CM
の再生回数を選択するようにしてもよい。端末装置1B
の操作部から、配信されたCMの再生回数を入力する。
当該再生回数をユーザCM再生希望回数データと呼ぶ。
なお、複数の再生モードを用意しておき、これから選択
する形で、再生回数を選ぶようにしてもよい。端末装置
1Bの個人配信購入の際に、CM−IDとユーザCM再
生希望回数データを、CM管理サーバ5に知らせる。
【0185】上記ユーザCM再生希望回数データが大き
い程、スポンサー料が高くなる。CM再生希望回数デー
タに応じてスポンサー料を支払う場合、スポンサーにと
っては後払い方式となる。
【0186】上記ユーザCM再生希望回数データは、流
通情報管理サーバ4にも通知され、流通情報管理サーバ
4は、ユーザCM再生希望回数データによって決まる数
のCMポイントを発行し、個人配信元の端末装置1Aに
当該CMポイントを送付する。端末装置1B自身が、C
Mポイントを発行し、端末装置1Aに送付してもよい。
発行するCMポイント数は、ユーザCM再生希望回数デ
ータだけで決めてもよいし、図17の付加CM表(C)
や、CM制御情報エリアの、付加回数、再生回数、CM
時間、CM期間、CMポイント数などのデータも含めた
一定のルールの元に決めてもよい。ユーザCM再生希望
回数データが0の場合、即ち、CM再生を行わない場合
は、ユーザBに対する課金額を高くするようにしてもよ
い。
【0187】CMポイントを次回の音楽コンテンツ購入
の際に送信すると、音楽コンテンツの価格が割引され
る。CMポイント数は、CMの効果を示す指標である。
CMポイントを発行する際には、CMのCM−IDも一
緒に発行して、送信、格納するようにしておき、購入の
際には、CM−IDとCMポイントを1組で添付するよ
うにすれば、配信業者は、課金処理において、CM−I
DとCMポイント数から、各CMの聴取回数を把握でき
る。価格割引の原資を、CMの聴取回数に比例してスポ
ンサーから徴収するようにしてもよい。この場合は、C
M聴取1回に対してCMポイントを一定ポイント、例え
ば、1ポイント発行するようにすることが好ましい。ま
た、図17の付加CM表(C)にある再生回数、CMポ
イント数のデータは、CM制御情報としては無くともよ
い。
【0188】(4−1)CM再生モードとCMポイント
発行ルール CM再生モードとCMポイント発行ルールには、種々の
ものが考えられる。まず、図17の付加CM表(C)の
方式を採用している場合について説明する。
【0189】端末装置1Aはコンテナを受信した際に、
コンテナから、CM制御情報のCM−ID、再生回数、
CM時間、CM期間のデータを読み出し、制御部25A
に保存する。ユーザAが端末装置1Aにコンテンツの再
生を指示すると、制御部25Aは、保存している再生回
数のデータを調べる。最初は再生回数データは0でない
ので、CMコンテンツを再生し、その後で既に説明した
音楽コンテンツの著作権保護処理とデコード処理により
音楽を再生する。そして、制御部25A内にコピーした
再生回数データを1回分減算しておく。CM時間は、表
示操作部24Aに表示して、ユーザAに知らせるように
してもよい。制御部25Aは、CM期間データと、端末
装置1Aが内部に持っている、現在の年、月、日データ
とを比較し、CM実施期間が過ぎている場合には、CM
再生を行わずコンテンツの再生に移る。
【0190】個人配信を受けた端末装置1Bでは、課金
処理の後、端末装置1Aの場合と同様に音楽コンテンツ
の再生操作を行うと、添付されたCM制御情報に基づき
CM再生を行う。CMポイントの発行については、端末
装置1BがCMポイントを発行する場合は、CMポイン
ト数データに従って端末装置1AにCMポイントを送付
する。
【0191】流通情報管理サーバ4がCMポイントを発
行する場合、課金の際に、端末装置1Bは課金管理サー
バ3経由で端末装置1Aの識別IDとCM−IDとを送
信して流通情報管理サーバ4に知らせると共に、CMポ
イントの発行を依頼する。流通情報管理サーバ4は、付
加CM表を参照して、CMポイント数を調べ、CMポイ
ントを発行して、端末装置1Aに送信する。
【0192】(4−2)CM再生モードとCMポイント
発行ルールの別の例 端末装置において、ユーザが、CMの再生回数などの再
生モードを選択できるようにし、そのモードや再生回数
によって、発行、授与するCMポイントの数を違うよう
にすることもできる。
【0193】CMの再生モードとしては、(1)曲名M
の最初の演奏時に1回だけCMを再生する、(2)曲名
Mの再生の度にCMを再生する、(3)CMの再生回数
を選択する、(4)CMのみを集中的に複数回、再生す
る、などがある。これらの各モードに対して、発行する
CMポイント数を予め決めておく。
【0194】端末装置1Bの操作部から、CMの再生モ
ード、または、再生回数を入力する。当該再生回数をユ
ーザCM再生希望回数データと呼ぶ。端末装置1Bの個
人配信購入の際に、配信元の端末装置1Aの識別IDと
CM−IDとユーザCM再生希望回数データを、CM管
理サーバ5に知らせる。CM管理サーバ5は、端末装置
1Aの識別IDとユーザCM再生希望回数データを、流
通情報管理サーバ4に知らせ、流通情報管理サーバ4
は、CMポイントを所定数だけ端末装置1Aに送る。端
末装置1B自身がCMポイントを発行する方式では、端
末装置1Bが所定数のCMポイントを発行し、端末装置
1Aに送る。
【0195】なお、端末装置1Aが、曲名Mに対応する
コンテンツを最初に購入した際にも、端末装置1Aでの
CM再生モードの選択を行えるようにできる。選択に応
じて、端末装置1A内部で、CMポイントを発行するよ
うにしてもよい。また、再生モードの選択を、CM管理
サーバ5に通知し、流通情報管理サーバ4から、CMポ
イントの送付を行うようにもできる。
【0196】又、CMを再生する度にCMポイントを付
与してもよい。この場合はユーザBが、端末装置1Bで
曲名Mに対応するコンテンツを再生すると、制御部25
BはCMポイントを発行させ、CM管理送受信部42B
から端末装置1Aに送るようにする。コンテンツを再生
する度に毎回送るのではなく、発行されたCMポイント
を保存しておいて、一定ポイント数になったら、まとめ
て端末装置1Aに送るようにしてもよい。
【0197】ユーザのCM再生回数実績が大きい程、ス
ポンサー料を高くできる。スポンサーは、基本スポンサ
ー料を支払った後に、CM再生回数実績に応じて従量的
なスポンサー料を支払うことになる。このためには、配
信業者は、CM管理サーバ5、流通情報管理サーバ4
で、CM−IDとそのCM再生回数実績データを収集
し、各CM毎のCM再生回数実績データを計数してお
き、例えば、毎月毎のCM再生回数実績分だけ、各スポ
ンサーにスポンサー料を請求することになる。
【0198】端末装置1Bが、CM再生回数実績データ
を流通情報管理サーバ4に通知するようにしてもよい。
流通情報管理サーバ4は、CM再生回数実績データによ
って決まるCMポイント数のCMポイントを発行し、個
人配信元の端末装置1Aに当該CMポイントを送付す
る。先に述べたように、端末装置1B自身がCMポイン
トを発行して端末装置1Aに送付してもよい。発行する
CMポイント数は、ユーザCM再生回数実績データだけ
で決めてもよいし、図17の付加CM表(C)や、CM
制御情報エリアの付加回数、再生回数、CM時間、CM
期間、CMポイント数などのデータも含めた一定のルー
ルの元に決めてもよい。
【0199】CMポイントは、次回の音楽コンテンツ購
入の際に送信すると、音楽コンテンツの価格が割引され
る。CMポイント数は、CMの効果を示す指標である。
CMポイントを発行する際には、CMのCM−IDも一
緒に発行して、送信、格納するようにしておき、購入の
際には、CM−IDとCMポイントを1組で添付するよ
うにすれば、配信業者は課金処理において、CM−ID
とCMポイント数から各CMの聴取回数を把握できる。
価格割引の原資を、CMの聴取回数に比例してスポンサ
ーから徴収するようにしてもよい。この場合は、CM聴
取1回に対してCMポイントを一定ポイント、例えば、
1ポイント発行するようにすることが好ましい。また、
図17の付加CM表(C)にある再生回数、CMポイン
ト数のデータは、CM制御情報としては無くともよい。
【0200】獲得、格納してある販売ポイントやCMポ
イントを使用する際に、表示操作部24Aにそのポイン
ト数を表示し、使用するポイント数を入力して、曲目の
注文に使用するポイント数を変えることができるように
しても良い。
【0201】曲名Mの購入を承認する時に、CM再生モ
ードを選択し、曲名Mの購入価格に反映させる方式もあ
る。この場合は、端末装置1Bが購入承認を行う際にC
M再生モードデータを添付して送り、課金管理サーバ3
は、受信したCM再生モードデータに従って決まる割引
率を課金価格に対して適用して課金すればよい。ユーザ
CM再生希望回数データが0の場合、即ち、CM再生を
行わない場合は、ユーザBに対する課金額を高くするよ
うにしてもよい。
【0202】また、CMポイントを、端末装置1Aと端
末装置1Bで、分配するようにしてもよい。例えば、発
生させたCMポイントの1/3を端末装置1Aに送り、
2/3を端末装置1Bが獲得する。獲得した2/3のC
Mポイントは、CMポイント記憶部43Bに保存するの
である。
【0203】(5−1)端末装置の実施の形態の変形 図14は、本発明に用いる端末装置の、要部の変形例の
ブロック図である。図14においては、送受信処理部3
0Aは、上記実施の形態で説明したコンテンツ受信部1
2A、個人配信送信部17A、流通情報受信部19A、
流通情報送信部21A、課金利用送受信部22A、CM
送受信部40A、CM受信部41A、CM管理送受信部
42Aなどを統合したものであって、各送受信部が行う
配信業者や端末装置との間の送受信に関する処理を統合
的に行い、送受信インタフェース11Aは、外部の通信
回線との回線確立処理を行う。
【0204】(5−2)電子配信システム及び装置の、
実施の形態11 図11は、本発明の電子配信システムの実施の形態11
のブロック図である。図10の実施の形態と異なる部分
を中心に説明する。図11においては、流通情報管理サ
ーバ4を省いている。端末装置1Aには、直接インタフ
ェース26Aが設けられ、端末装置1Bには、直接イン
タフェース26Bが設けられている。直接インタフェー
ス26Aと直接インタフェース26Bとの間は、例えば
ケーブルで接続出来るようになっている。
【0205】端末装置1Aから端末装置1Bへの、個人
配信は、直接インタフェース26Aと直接インタフェー
ス26Bの間で行う。個人配信を行う場合、ユーザA
は、表示操作部24Aにより、コンテンツ記憶部13A
にあるコンテンツの中から、ユーザBの希望するコンテ
ンツの曲名Mを入力する。制御部25Aは、コンテンツ
記憶部13Aからコンテンツ曲名Mを含むコンテナを読
み出し、付加情報制御部18Aにおいて、課金フラグを
0とし、個人配信送信部17Aに渡す。個人配信送信部
17Aは、コンテナを直接インタフェース26Aに出力
する。
【0206】端末装置1Bにおいて、コンテナを受け取
った直接インタフェース26Bは、受信内容を識別し、
内容がコンテンツであることを検出し、コンテナをコン
テンツ受信部12Bに渡す。コンテンツ受信部12B
は、コンテナを受け取り、コンテンツ記憶部13Bに格
納する。コンテンツを受け取ったユーザBは、実施の形
態4と同様に、個人配信コンテンツの購入承認を行う。
【0207】課金管理サーバ3は、実施の形態4の場合
と同様に、注文曲の購入の実績を報告、ユーザBの銀行
口座からの引き落としの手続き、端末装置1Bへの、注
文曲の課金済み鍵Kの返信を行う。販売ポイントは、端
末装置1Bが発行するので、流通情報管理サーバ4は必
要ない。
【0208】端末装置1Bが、課金管理サーバ3からの
課金済み鍵Kを受信すると、課金フラグを0から1に変
えると共に、制御部25Bは、流通情報送信部21Bに
命じて、販売ポイントを発行させ、直接インタフェース
26Bから出力させる。課金済み鍵Kを受信した後で、
販売ポイントを送信するので、販売実績が無いのに販売
ポイントを得るような、不正な事態は起こらない。販売
ポイントに加えてCMポイントを発行する場合も、制御
部25Bが流通情報送信部にCMポイントを発行させ、
さらに送信させる。
【0209】直接インタフェース26Aを介して端末装
置1Bから送られた販売ポイントとCMポイントを端末
装置1Aが受信すると、直接インタフェース26Aは、
受信内容が販売ポイントやCMポイントであることを検
知し、受信内容を流通情報受信部19Aに渡す。流通情
報受信部19Aは、受信した販売ポイントやCMポイン
トを流通情報記憶部20Aに格納する。格納は、それま
でに格納済みの販売ポイントに、新たに受け取った販売
ポイントを加算するようにする。
【0210】以上説明した以外は、実施の形態4で説明
したと同様の動作を行う。
【0211】尚、端末装置1Aと端末装置1Bの間で、
近距離無線通信を行うようにしてもよい。この様にすれ
ば、実施の形態4の場合と同様に、個人配信による販売
増加効果が期待できる。インタネットサービスプロバイ
ダを介さないので、インタネットサービスプロバイダの
サービス料金が発生しない。ケーブルによる接続なら
ば、電子メールのように、相手の端末装置のアドレスを
指定する手間も不要となる。さらに、流通情報管理サー
バ4も不要である。ユーザAとユーザBが端末装置1A
と端末装置1Bとを持参しないと個人配信が成立しない
が、システムの簡素化が図れる。
【0212】(5−3)電子配信システム及び装置の実
施の形態12 図12は、本発明の電子配信システムの実施の形態12
のブロック図である。図12において、端末装置1A
は、図4の実施の形態に加えて、メモリカード制御部2
7Aを備えている。
【0213】メモリカード制御部27Aにメモリカード
28Aが、挿入されていると、制御部25Aは、コンテ
ンツ記憶部13Aの内容を、メモリカード制御部27A
を介して、メモリカード28Aに移す。メモリカード2
8Aをメモリカードプレーヤ29Aに挿入し、コンテン
ツの再生を行えるようにする。メモリカードプレーヤ2
9Aには、メモリカード読み出し制御部と、端末装置1
A内の著作権保護部14A、デコード部15A、出力I
F部16A、制御部25Aと同様の部分を備えておけ
ば、端末装置1Aにおけると同様のCM及び音楽コンテ
ンツの再生が行える。端末装置1Aは、メモリカードの
記録ができるようにしたパーソナルコンピュータでもよ
い。
【0214】(6)流通履歴情報 図15(A)、(B)の付加情報について説明する。付
加情報領域504には課金フラグに加えて流通履歴情報
を記録してもよい。流通履歴情報には、コンテンツを購
入した過去のユーザの識別IDが記録される。端末装置
1Aの場合、配信サーバ2から送られたコンテンツの場
合はユーザAが最初のユーザであるので、端末装置1A
の制御部25Aは、コンテンツ記憶部13Aに格納され
ているコンテンツの付加情報に、端末装置1Aの識別I
Dを書き込む。個人配信によりこのコンテンツが端末装
置1Bに配信されると、端末装置1Bは配信されたコン
テンツの付加情報に、端末装置1Bの識別IDを追記す
る。この様にすればこのコンテンツが、どのユーザ、ま
たはどの端末装置を経て、個人配信されてきたかの流通
履歴が分かる。また、端末装置の識別IDが分かるの
で、過去の個人配信者の端末装置との間で、通信を行う
ことも可能になる。尚、上記識別IDは、コンテナの受
信時に追記してもよいが、コンテナの送信時に追記して
もよい。
【0215】端末装置1Bが課金管理サーバ3に、個人
配信の購入承認の通信をする際に、流通履歴情報も送
り、課金管理サーバ3が受信した流通履歴情報を、流通
情報管理サーバ4に渡して流通履歴を管理する。この様
にすれば、個人配信が盛んに行われる曲の把握、個人配
信を良く行うユーザ、ユーザの選曲の嗜好などが分か
り、マーケティングに活用することができる。例えば、
個人配信推進のキャンペーンなどにも活用することがで
きる。個人配信回数が一定以上になった送信側のユーザ
には、配信業者が特別販売ポイントを授与するといった
ことも可能である。
【0216】流通履歴情報に含まれる端末装置に対して
販売ポイントを送信するようにしてもよい。この様にす
れば、個人配信が進む程受け取る販売ポイントが増える
ので、個人配信が一層広まる。販売ポイントの送信は、
端末装置1Bから行ってもよいし、配信業者が流通情報
管理サーバ4から行ってもよい。識別IDを元に、相手
の端末装置宛てのアドレスを作成し、販売ポイント送信
のフォームに授与する販売ポイントを添付して、販売ポ
イント送信フォームを送信すればよい。個人配信が進む
につれて、発行する販売ポイント数が飛躍的に増えるの
で、システムの破綻を避けるために、販売ポイントの価
額を逓減するなどの配慮が必要である。例えば、過去3
世代前までの個人配信者に限って、販売ポイントを授与
するようにすれば、販売ポイントの爆発的増加を防止で
きる。
【0217】また、流通履歴情報記録領域に、ユーザB
が自分の個人情報(年齢、性別、好みの音楽など)を記
録し、配信業者に送ると、端末装置1Bに対して流通情
報管理サーバ4から、販売ポイントが送られてくるよう
にしてもよい。これにより配信業者は、マーケティング
に活用でき、元々、配信業者がユーザBとの契約時に得
た情報よりも新しい情報が得られるという効果もある。
流通情報管理サーバ4が、必要な時に各端末装置に対し
て通信回線を確立して、流通履歴情報を入手するように
してもよい。
【0218】(7)サーバ、端末装置間の通信 配信サーバ2、課金管理サーバ3、及び、流通情報管理
サーバ4と、端末装置1A、1Bとの間の通信は、イン
タネットのIPアドレスを使って通信回線を確立する方
法を取ることができる。この方法では、端末装置のIP
アドレスをユーザの端末装置の数だけ用意する必要があ
る。各端末装置がIPアドレスを持てば、個人配信の通
信も、インタネットサービスプロバイダを介することな
く、端末装置間で行うことができ、インタネットサービ
スプロバイダへの利用料金の支払が発生しない。
【0219】端末装置1A、1Bがそれぞれ、インタネ
ットサービスプロバイダとのサービス契約を行い、ダイ
ヤルアップ接続した後、電子メールやインタネットのプ
ロトコルによるデータ送受信の形で通信を行い、インタ
ネットサービスプロバイダに、配信サーバ2、課金管理
サーバ3、或いは流通情報管理サーバ4との通信を依頼
する方法を取ることができる。電子メールやインタネッ
トに用いられるプロトコルのデータの中に、各サーバと
通信する情報の内容、即ち、自身の識別ID、コンテン
ツ、課金済み鍵、販売ポイント、相手の識別IDなどの
うち、必要なものを格納して、配信サーバ2、課金管理
サーバ3、或いは流通情報管理サーバ4のアドレスを付
けてインタネットサービスプロバイダに送ることにな
る。インタネットサービスプロバイダは、これらを配信
業者の各サーバに転送する。電子配信システム、装置の
実施の形態4では、個人配信の通信において、この様な
方法を使用する例を説明した。
【0220】配信業者自身が、端末装置1A、1Bから
の電話回線によるダイヤルアップ接続を受け付けて、各
サーバと端末装置1A、1Bとの間の通信を行ってもよ
い。端末装置1A、1Bを携帯電話に組み込んで、携帯
電話システムが提供するインタネットサービスや電子メ
ールサービスを使って、配信業者の各サーバとの間の通
信を行うようにしてもよい。また、個人情報機器(PD
A)に組み込んで、PDAのサービスを通じて、通信を
行うようにしてもよい。
【0221】(8−1)電子配信方法の実施の形態4 図19は、本発明の電子配信方法の実施の形態4のフロ
ーチャートで、図10で説明した電子配信システムの機
能を実現する方法を示す。図10の実施の形態と同様
に、電子配信システムは、配信サーバ2、課金管理サー
バ3、流通情報管理サーバ4、CM管理サーバ5、イン
タネット回線網10、端末装置1A、端末装置1Bによ
り構成される。
【0222】音楽などのデジタルコンテンツの配信業者
は、配信サーバ2、課金管理サーバ3、流通情報管理サ
ーバ4、CM管理サーバ5を保有し、配信事業を行う。
配信業者は、端末装置1Aの所有者であるユーザAと配
信契約を結び、ユーザAからの音楽の配信注文を配信サ
ーバ2で受け付けて、ユーザの端末装置1Aに曲名Mに
対応するコンテンツを送信する。また、曲名Mの代金の
決済方法をユーザAとの間で取り決めておき、課金管理
サーバ3は、その取り決め及び注文に基づき課金管理を
行う。配信業者は、端末装置1Bを所有するユーザBと
も同様の契約を結び、音楽の配信事業を行う。流通情報
管理サーバ4は、流通促進のために流通情報の発行や管
理を行う。
【0223】また、CMを提供するスポンサーと契約を
結び、スポンサーから提供されたCMコンテンツを、C
M管理サーバ5に格納しておき、コンテンツの配信の
際、CMコンテンツを添付してユーザAに供給し、ユー
ザAがCMを聴取する見返りに、CMのスポンサー料を
得て配信事業に資する。
【0224】次に、図19を用いて上記電子配信の方法
の説明をする。なお、図19において、左列の処理番号
(先頭文字がAの処理番号)は、端末装置1Aの処理、
中央列の処理番号(先頭文字がSの処理番号)は、配信
業者のサーバ処理、右列の処理番号(先頭文字がBの処
理番号)は、端末装置1Bの処理を表すことにする。
【0225】ユーザAが、音楽配信を受けようとする場
合、端末装置1Aを操作して、曲目選択処理(A10)
において、曲目表を配信するよう配信サーバ2に要求す
る。
【0226】配信サーバ2は、曲目表配信処理(S1
0)において、端末装置1Aに曲目表を配信する。端末
装置1Aは曲目表を受信、表示し、ユーザAは、その中
から曲名Mを選択する。次に、曲購入処理(A11)に
おいて、課金利用管理部23Aは、曲名M、端末装置1
Aの識別ID、及び、配信サーバ2のアドレスを含む注
文のフォームを作成し、課金利用送受信部22Aは、当
該フォームを用いてインタネット送信用のプロトコルに
沿ったデータを作成する。続いて送受信インタフェース
11Aは、配信サーバ2との間の通信回線を確立して注
文フォームを送出し、インタネット回線網10を介して
配信サーバ2に届ける。
【0227】次に、配信サーバ2は、配信課金処理(S
11)において、端末装置1Aの識別IDを確認し、確
立された通信回線を通じて、端末装置1Aに注文の曲名
Mに対応するコンテンツをコンテナに格納して返信す
る。この際、CMコンテンツを添付する。
【0228】本発明の電子配信方法において使用するコ
ンテナは、コンテンツと、上記コンテンツに関連する付
加情報とを含み、上記コンテンツについて課金済み状態
と未課金状態のいずれかの状態をとることができるよう
にし、さらにCMコンテンツを付加情報中に含むか、ま
たは、別コンテナに含むことができるようにしている。
まず、課金済み状態と未課金状態を課金フラグにより表
し、CMコンテンツを付加情報に格納する場合につい
て、以下に説明する。本発明のコンテナの情報は、図1
5(A)において説明したものと同様である。
【0229】コンテナを受信した端末装置1Aは、格納
処理(A12)において、受信内容を調べてコンテナで
あることを識別し、受信内容が、注文した曲名Mに対応
するコンテンツであることを確認すると、コンテナを記
憶し、注文の曲名Mを受信したことを配信サーバ2に通
知する。配信課金処理(S11)において、配信サーバ
2は、課金管理サーバ3に、決済の実行の指示をする。
課金管理サーバ3は、決済の取り決めに従って、決済手
順を実行する。
【0230】ユーザAは、注文した曲名Mに対応するコ
ンテンツを聴くために、端末装置1Aを操作すると、端
末装置1Aは、再生処理(A15)において、記憶した
コンテナから、著作権保護情報と課金フラグを読み出し
て、課金フラグを調べる。コンテナが課金済み状態であ
るので、課金フラグは1であり、従って著作権保護処理
を行い、演奏を許可する。演奏開始が許可されると、ま
ず、CMコンテンツをコンテナから取り出し、デコード
ソフトを用いてCMコンテンツをデコードし、CMの音
声信号を出力する。次に、曲名Mに対応するコンテンツ
をコンテナから取り出し、デコードソフトを用いてデコ
ードし、曲名Mに対応するコンテンツの音楽信号を出力
する。以上の処理により、ユーザAはCMを聴取した
後、音楽演奏を楽しむことができる。なお、再生処理
(A15)は、ユーザがコンテンツを再生したい時に、
フローチャート内の位置に限られることなく、任意のス
テップにおいて処理実行することができる。
【0231】なお、端末装置1Aの場合と同様の仕組み
により、ユーザBが端末装置1Bを使って、曲名M或い
は任意の曲を注文、購入して音楽を聴くことが出来る。
【0232】本発明の電子配信システムでは、複数の端
末装置の間、例えば、端末装置1Aと端末装置1Bの間
で、コンテンツの配信が出来るようになっている。例え
ばユーザAとBとが友人であり、ユーザAが購入したコ
ンテンツをユーザBが聴き、ユーザBも購入したいと思
った場合、ユーザAは、購入したコンテンツを端末装置
1Aから端末装置1Bに配信することが出来る。ユーザ
Bは、配信を受けたコンテンツについて、購入手続きを
行った上で音楽の聴取ができる。
【0233】個人配信の送信方法としては、種々の方式
が有りうるが、1例として、電子メールの添付ファイル
を使用する場合で説明する。ユーザAは端末装置1Aを
操作して、端末装置1Bのアドレスと、ユーザBの希望
するコンテンツの曲名Mの名前とを入力すると、個人配
信処理(A13)において、端末装置1Aはコンテナを
読み出し、その中の課金フラグを0とすることでコンテ
ナを未課金状態に更新する。
【0234】さらに、上記コンテナ内の流通履歴情報5
05に端末装置1Aの識別IDを追加して端末装置1B
のアドレス向けの電子メールを作成し、上記コンテナを
添付する。続いて、ダイヤルアップ接続を行って、契約
しているインタネットサービスプロバイダを呼び出し、
通信回線を確立して電子メールの配信を依頼する。課金
フラグを0とするのは、コンテンツを不法にコピーされ
て無料で再生されることを防ぐためである。
【0235】上記個人配信の電子メールは、インタネッ
トサービスプロバイダに一旦蓄積される。ユーザBが契
約したインタネットサービスプロバイダに、端末装置1
Bがダイヤルアップ接続され、上記端末装置1Bが電子
メールの取得処理を実行する事により、上記電子メール
が端末装置1Bに送られる。上記電子メールを受信する
と、端末装置1Bは、個人配信購入処理(B10)にお
いて、受信内容が電子メールで、かつ、添付ファイルが
コンテナであることを検出し、コンテンツ記憶部に格納
する。
【0236】さらに、コンテンツを受け取ったユーザB
は、端末装置1Bを操作して、個人配信コンテンツの購
入承認の入力を行う。端末装置1Bは、個人配信購入処
理(B10)において、曲名M、端末装置1Bの識別I
Dと課金管理サーバ3のアドレス、及び、個人配信の送
信元である端末装置1Aの識別IDを含む注文のフォー
ムを作成する。次に、上記フォームを用いてインタネッ
ト送信用のプロトコルに沿ったデータを作成し、課金管
理サーバ3との通信回線を確立して注文フォームを送出
することで、インタネット回線網10を介して課金管理
サーバ3に届ける。
【0237】上記課金管理サーバ3は、注文フォームを
受信すると、課金済み鍵送付課金処理(S12)におい
て、端末装置1Bの識別IDを確認し、配信サーバ2
に、注文曲名Mの購入の実績を報告する。さらに、ユー
ザBの銀行口座からの引き落としの手続きを行うと共
に、端末装置1Bに、注文曲名Mの課金済み鍵Kを返信
する。課金済み鍵Kは、注文曲名Mの演奏の許可を与え
るものである。次に、課金管理サーバ3は、流通情報管
理サーバ4に、今回の個人配信の送信元である端末装置
1Aの識別IDを送り、コンテンツ流通情報、例えば、
販売ポイントを端末装置1Aに送るように依頼する。
【0238】図19における販売CMポイント配信処理
(S13)、別名、流通情報送付処理、または、コンテ
ンツ流通情報送付処理において、流通情報管理サーバ4
は、上記依頼を受けて、端末装置1Aに対して販売ポイ
ントを送信する。販売ポイントについては、既に説明し
たものと同様である。CMポイントを発行する場合は、
販売CMポイント配信処理(S13)において、販売ポ
イントとCMポイントを発行し、送信する。
【0239】上記端末装置1Bが、課金済み鍵Kを受信
すると、端末装置1Bは、課金フラグ処理(B11)、
別名、課金情報処理において、受信内容を調べ、課金済
み鍵Kの受信であることを検知し、受信した課金済み鍵
Kを使って、コンテナの中の課金フラグを、0から1に
変える。この処理により、上記コンテナは課金済み状態
となる。
【0240】課金フラグが、0から1に変わると、注文
曲名Mの演奏が可能になる。ユーザBが端末装置1Bを
操作して、注文曲名Mの演奏開始を指示すると、再生処
理(B13)において、添付されているCMと曲名Mを
再生に関する一連の処理を行う。つまり、まず端末装置
1Bは、コンテナから、著作権情報と課金フラグを取り
出し、著作権保護処理を行う。課金フラグが1になって
いるので、著作権保護処理において演奏を許可する。そ
して、コンテナからCMコンテンツを取り出し、デコー
ドソフトを使ってCMコンテンツをデコードし、CMの
音声信号を出力する。次に、コンテナから曲名Mのコン
テンツを取り出し、デコードソフトを使ってデコード
し、曲名Mの音楽信号を出力する。以上の処理により、
ユーザBは、CMを聴いた後もしくはCMを聴きなが
ら、音楽演奏を楽しむことができる。
【0241】課金管理サーバ3から送られた販売ポイン
トを、端末装置1Aが受信すると、販売CMポイント格
納処理(A14)、別名、流通情報格納処理において、
受信内容が販売ポイントであることを検知し、受信した
販売ポイントを格納する。格納は、それまでに格納済み
の販売ポイントに、新たに受け取った販売ポイントを加
算するようにする。CMポイントも送られた場合にはこ
れを取り出し、記憶、保存する。販売ポイントとCMポ
イントは、別々に記憶してもよいし、加算して記憶して
もよい。販売ポイントやCMポイントは、既に説明した
と同様に、ユーザが新たな曲を注文する際に、販売価格
の割引サービスを受けるのに使用される。
【0242】図19における曲購入処理(A11)にお
いて、ユーザAが、端末装置1Aを使って、所望の曲目
Nの名前を入力すると、販売ポイントやCMポイントが
残っているかどうかを調べ、残っている場合には、注文
フォームに販売ポイントやCMポイントを添付するよう
にする。続いて、曲名N、端末装置1Aの識別IDと配
信サーバ2のアドレスを含む注文のフォームを作成し、
注文フォームの販売ポイント欄やCMポイント欄に販売
ポイントやCMポイントの使用フラグを立て、上記フォ
ームを用いてインタネット送信用プロトコルに沿ったデ
ータを作成する。以後、配信サーバ2との通信回線を確
立して、注文フォームを送出することで、インタネット
回線網10を介して、配信サーバ2に届ける。また、記
憶保存してある販売ポイントやCMポイントを、使用し
た分だけ減らす。
【0243】上記配信サーバ2は、配信課金処理(S1
1)において、端末装置1Aの識別ID、及び、販売ポ
イントやCMポイントの使用フラグが立っていることを
確認し、課金管理サーバ3に、販売価格から販売ポイン
トやCMポイントの数分だけ差し引いた代金をユーザA
の銀行口座からの引き落とす手続きを行うように指示す
ると共に、端末装置1Aに、注文の曲名Nに対応するコ
ンテンツを返信する。
【0244】この様にすれば、ユーザは、個人配信を行
うことにより、販売ポイント、CMポイントの一方、ま
たは、両方を獲得して、曲購入の割引を受けることがで
きるので、友人間などで、積極的に、個人配信を実施し
ようとする。配信業者にとっては、配信サーバ2からユ
ーザに直接販売するコンテンツの本数に加えて、ユーザ
からの個人配信による販売本数が加わることになる。配
信曲目の宣伝も、ユーザがしてくれることになる。
【0245】個人配信については、配信サーバ2からの
コンテンツの送信が不要であり、配信サーバ2の処理能
力を増やさなくて済む。また、注文の集中が避けられる
ので、注文コンテンツの配信を速やかに行うことができ
る。課金管理サーバ3からの課金済み鍵Kの送信や、流
通情報管理サーバ4からの販売ポイントやCMポイント
の送信のデータ量は、コンテンツのデータ量に比べると
比較的小さく、サーバの負担は少ない。よって、配信業
者は、サーバの設備投資をほとんど増やすことなく、販
売増加を期待することができる。
【0246】(8−2)電子配信方法の実施の形態5 図20は、本発明の電子配信方法の実施の形態5のフロ
ーチャートである。本実施の形態では、流通情報管理サ
ーバ4を省く構成である。
【0247】個人配信を行う場合、ユーザAは、表示操
作部24AよりユーザBの希望するコンテンツの曲名を
入力すると、図20における個人配信処理(A13)に
おいて、端末装置1Aはコンテンツ記憶部13Aにある
コンテンツの中から上記曲名に対応するコンテナを読み
出す。さらに上記端末装置1Aは、コンテナ内の課金フ
ラグを0とし、流通履歴情報505に端末装置1Aの識
別IDを追加し、コンテナを端末装置1Bに送る。当該
コンテナを端末装置1Bが受け取ると、受信内容を識別
し内容がコンテナであることを検出し記憶部に格納す
る。
【0248】コンテナを受け取ったユーザBは、電子配
信方法の実施の形態5における個人配信購入処理(B1
0)と同様に、個人配信コンテンツの購入承認を行う。
【0249】続いて、上記課金管理サーバ3は、課金済
み鍵送付課金処理(S12)において、実施の形態5の
場合と同様に、注文曲の購入の実績を報告、ユーザBの
銀行口座からの引き落としの手続き、端末装置1Bへの
注文曲に対応するの課金済み鍵Kの返信を行う。流通情
報管理サーバ4は無いので、流通情報、例えば、販売ポ
イントの処理は行わない。
【0250】上記端末装置1Bが、課金管理サーバ3か
らの課金済み鍵Kを受信すると、課金フラグ処理(B1
1)、別名、課金情報処理において、課金フラグを0か
ら1に変え、音楽演奏可能の状態にする。また、上記端
末装置1Bは、販売CMポイント送付処理(B12)に
おいて、流通情報、例えば販売ポイント、CMポイント
の一方、または両方を発行し、端末装置1Aに送る。課
金済み鍵Kを受信した後で、販売ポイントやCMポイン
トを送信するので、販売実績が無いのに販売ポイントや
CMポイントを得るような、不正な事態は起こらない。
【0251】端末装置1Bから送られた販売ポイントや
CMポイントを、端末装置1Aが受信すると、販売CM
ポイント格納処理(A14)、別名、流通情報格納処理
において、受信内容が販売ポイントであることを検知
し、受信した販売ポイントやCMポイントを格納する。
格納は、それまでに格納済みの販売ポイントやCMポイ
ントに、新たに受け取った販売ポイントやCMポイント
を加算するようにする。CMポイントを発行する場合
は、販売CMポイント送付処理(B12)において、販
売ポイントとCMポイントを発行して、送信する。
【0252】以上説明した以外は、電子配信方法の実施
の形態1で説明したと同様の動作を行う。
【0253】(8−3)電子配信方法の実施の形態6 図21は、本発明の電子配信方法の実施の形態6のフロ
ーチャートである。図21においては、流通情報管理サ
ーバ4を備えており、流通情報、例えば、販売ポイント
やCMポイントを、流通情報管理サーバ4が発行するよ
うにする。流通情報管理サーバ4は、販売CMポイント
配信処理(S13)において、販売ポイントやCMポイ
ントを、端末装置1Bに対して送る。
【0254】端末装置1Bは、自身で販売ポイントやC
Mポイントを発行せず、受信した販売ポイントやCMポ
イントを、図21における販売CMポイント送付処理
(B12)にて端末装置1Aに転送する。その他は、図
21の方法例と同じでよい。この様にすれば、販売ポイ
ントやCMポイントの発行条件が変更になった場合も、
流通情報管理サーバ4側で対応できる。
【0255】(8−4)電子配信方法の実施の形態7 図22は、本発明のCMを配信する電子配信方法の、実
施の形態7のフローチャートである。CM管理サーバ5
は、図16(A)において説明したと同様の、配信曲目
毎に提供するCMコンテンツの対応を示した付加CM表
を備えている。
【0256】図22において、ユーザAが音楽配信を希
望する場合、端末装置1Aを操作して曲目表を配信業者
から入手する。即ち、曲目選択処理(A20)におい
て、端末装置1Aが曲目表の送付を依頼すると、曲目表
配信処理(S20)において、配信サーバ2は端末装置
1Aに曲目表を配信する。ユーザAは受信した曲目表を
参照し、曲購入処理(A21)において、所望の曲名M
の配信を配信サーバ2に注文する。当該注文が行われる
と、配信課金処理(S21)において、配信サーバ2は
注文された曲名Mを、CM管理サーバ5に伝え、CM管
理サーバ5は曲名Mに対応したCMコンテンツの中から
1つを選んで、配信サーバ2に渡す。CMの選択は既に
述べた方式を取ればよい。次に配信サーバ2は、コンテ
ナの付加情報領域のCM格納エリアに格納して、音楽コ
ンテンツ、デコーダソフト、著作権保護情報と共に端末
装置1Aに送る。
【0257】ユーザAが、端末装置1Aを操作して音楽
再生を行うと、再生処理(A29)において、再生処理
(A15)と同様の手順で、添付されたCMの音声信号
と注文した曲名Mの音楽信号が再生される。再生処理
(A29)は、端末装置1Aの動作のどの段階において
も実行が可能である。
【0258】ユーザAがユーザBに曲名Mの個人配信を
する際には、CM更新要求処理(A23)において、端
末装置1Aは端末装置1Aの識別IDと曲目名Mよりな
るCM要求フォームを作成し、CM管理サーバ5に送
る。付加CM表送付処理(S22)においてCM管理サ
ーバ5は、図16に示した付加CM表(A)の中から曲
名Mに対応したCMコンテンツの表を端末装置1Aに返
信する。端末装置1Aが付加CM表を受信すると、ユー
ザAは付加CM表の中からCMを選択する(A24)。
【0259】続いて端末装置1Aは、CM選択処理(A
24)において選択したCMのIDを、CM管理サーバ
5に送る。CM管理サーバ5は、CM配信処理(S2
3)において、要求されたCMコンテンツを端末装置1
Aに送る。CM管理サーバ5は配信したCMの配信累計
数を管理しており、累計数に1を加える。端末装置1A
は、CM格納処理(A25)において、受信したCMコ
ンテンツを記憶しているコンテナ内のCM格納領域に格
納する。その上でコンテナ個人配信処理(A26)にお
いて、課金フラグを1から0に更新しコンテナを端末装
置1Bに個人配信する。
【0260】個人配信のコンテナを受信したユーザB
は、曲名Mに対応するコンテンツを購入する場合、端末
装置1Bを操作する。端末装置1Bは、個人配信購入処
理(B20)において、課金管理サーバ3に端末装置1
Bの識別IDと購入承認情報を送る。課金管理サーバ3
は、課金済み鍵送付課金処理(S24)において、端末
装置1Bに課金済み鍵Kを送ると共にユーザBの口座か
ら販売代金を引き落とす処理を行う。
【0261】課金済み鍵Kを受け取った端末装置1B
は、課金フラグ処理(B21)、別名、課金情報処理に
おいて、コンテナ内の課金フラグを課金済み鍵Kを用い
て0から1に変更する。次に、CMの再生条件、即ち再
生モードを選択できる場合、CM再生条件選択処理(B
22)において、再生モードをユーザBが選択する。C
Mの再生モードとしては、(1)曲名Mの最初の演奏時
に1回だけCMを再生する、(2)曲名Mの再生の度に
CMを再生する、(3)CMの再生回数を選択する、
(4)CMのみを集中的に複数回、再生する、(5)好
きな時にCMを再生しCMポイントを発行する、などが
ある。これらの各モードに対して発行するCM流通情
報、例えば、CMポイント数を予め決めておく。
【0262】次に、端末装置1Bは、販売CMポイント
送付処理(B23)において、販売ポイントと再生モー
ドに従って決まるCMポイントとを、端末装置1Aに送
るようにする。なお、販売ポイントが、上述した流通情
報管理サーバ4から送られる場合は、流通情報管理サー
バ4が、販売ポイントに加えてCMポイントを端末装置
1Aに送るようにすればよい。
【0263】流通情報管理サーバ4が販売ポイントを発
行し、端末装置1B経由で端末装置1Aに送られる図2
1に示した実施の形態の場合には、流通情報管理サーバ
4が、販売ポイントに加えてCMポイントを発行し端末
装置1Bに送るようにする。端末装置1Bは、販売ポイ
ントとCMポイントを端末装置1Aに転送する。販売ポ
イントとCMポイントを獲得した端末装置1Aは、販売
CMポイント格納処理(A27)、別名、流通情報格納
処理において、獲得した販売ポイントとCMポイントを
これまで獲得しているポイントにそれぞれ加算して保存
しておく。
【0264】CMコンテンツの再生の度にCMポイント
が発行される方式の場合は、端末装置1Bは、再生時C
Mポイント発行処理(B24)、別名、再生時流通情報
発行処理において、CMが再生される度にCMポイント
を発行する。再生時CMポイント送付処理(B25)、
別名、CM流通情報送付処理において、CMポイントが
発行される毎に、又はCMポイントが一定数たまった段
階で、端末装置1AにCMポイントを送付する。端末装
置1Aは、CMポイントを受信した場合、CMポイント
格納処理(A28)、別名、CM流通情報格納処理にお
いて、受信したCMポイントを加算して格納する。
【0265】再生時のCMポイント発行を、流通情報管
理サーバ4が行うようにしてもよい。端末装置1Bは、
端末装置1Aの識別IDとCM再生回数実績データを流
通情報管理サーバ4に通知して、再生時のCMポイント
の発行を依頼する。流通情報管理サーバ4は、依頼を受
けて所定数のCMポイントを発行し、端末装置1Aに送
信する。
【0266】端末装置1Aは、次回の曲購入の際には獲
得したCMポイントを販売ポイントに加算して、注文フ
ォームのポイント欄に記載して配信サーバ2に送ること
により、割引を受けることができる。保存してある販売
ポイントとCMポイントから使用した販売ポイントとC
Mポイントの分が減算される。
【0267】以上に示したように、個人配信の際にCM
コンテンツを入れ替えるようにすることで、最新のCM
を提供でき、即ち期限切れの古いCMを提供することを
防止できる。さらにCMコンテンツは、音楽の著作権者
とCM提供者との交渉などにより、曲に適したものを対
応させる事が可能になる。
【0268】本実施の形態においては、端末装置1Aが
CMコンテンツを更新してから、コンテナを個人配信す
る例を説明した。CMコンテンツを更新する別の実施の
形態を次に説明する。まず、図22において、CM更新
要求処理(A23)、付加CM表送付処理(S22)、
CM選択処理(A24)、CM配信処理(S23)、C
M格納処理(A25)を省く。
【0269】端末装置1Aが個人配信する場合、コンテ
ナ個人配信処理(A26)において、付加情報中のCM
コンテンツを除去し、CMコンテンツ無しのコンテナを
端末装置1Bに送る。端末装置1Bが、課金管理サーバ
3との間で課金処理を行い、課金管理サーバ3が、課金
済み鍵送付課金処理(S24)において、課金済みの通
知を行う際にCM管理サーバ5から新たなCMコンテン
ツを同時に端末装置1Bに配信する。課金フラグ処理
(B21)において、課金済みの通知とCMコンテンツ
とを受信した端末装置1Bは、受信したCMコンテンツ
を受信済みのコンテナに格納し、課金フラグの更新を行
う。端末装置1Bは、再生処理(B26)において、曲
名Mの再生時に更新されたCMコンテンツも再生するこ
とになる。
【0270】端末装置1Bが配信を受けるCMコンテン
ツについても、先に説明したと同様に、曲名Mに対応し
た複数のCMコンテンツから、CM管理サーバ5、端末
装置1B、または、ユーザBが、CMリストから選択し
て決定するようにしてもよい。
【0271】このためには、図22における、CM更新
要求処理(A23)、付加CM表送付処理(S22)、
CM選択処理(A24)、CM配信処理(S23)、C
M格納処理(A25)と同様の処理を、課金済み鍵送付
課金処理(S24)と課金フラグ処理(B21)の間で
実行し、端末装置1BとCM管理サーバ5との間で、添
付するCMコンテンツの選択、決定、配信、格納を行え
ばよい。
【0272】次に、CMコンテンツの更新を端末装置1
Bにおいて行う、更に別の実施の形態について説明す
る。本発明に使用するコンテナの構成は、先に述べたよ
うに、コンテンツと、上記コンテンツに関連する付加情
報とを含み、上記コンテンツについて課金済み状態と未
課金状態のいずれかの状態をとることができる。また更
に、CMコンテンツを、付加情報中に含むか、又は別コ
ンテナに含むことができるようにしている。この様なコ
ンテナにおいて、CMコンテンツを付加情報中に格納せ
ずに上記別コンテナに格納して配信する。
【0273】端末装置1Aが曲名Mに対応するコンテン
ツを個人配信する際には、別コンテナを除去し、CMコ
ンテンツを送信しない。一方、個人配信を受けると、端
末装置1Bは、曲名Mの購入手続きを行う。課金管理サ
ーバ3が、課金済みの通知を行う際には、CM管理サー
バ5から新たなCMコンテンツを上記別コンテナに格納
して同時に配信する。課金済みの通知とCMコンテンツ
の格納された別コンテナとを受信した端末装置1Bは、
受信した上記別コンテナを格納し、コンテナの課金フラ
グの更新を行う。端末装置1Bは、既に説明したよう
に、曲名Mに対応するコンテンツの再生時に、更新され
たCMコンテンツも再生することになる。
【0274】このためには、まず、図22において、C
M更新要求処理(A23)、付加CM表送付処理(S2
2)、CM選択処理(A24)、CM配信処理(S2
3)、CM格納処理(A25)を省く。
【0275】端末装置1Aが個人配信する場合、コンテ
ナ個人配信処理(A26)において、CMコンテンツの
格納された別コンテナを除去し、CMコンテンツ無しの
ままコンテナを端末装置1Bに送る。端末装置1Bが、
課金管理サーバ3との間で課金処理を行い、課金管理サ
ーバ3が、課金済み鍵送付課金処理(S24)におい
て、課金済みの通知を行う際にCM管理サーバ5から新
たなCMコンテンツを別コンテナに入れて同時に端末装
置1Bに配信する。課金フラグ処理(B21)におい
て、課金済みの通知と別コンテナとを受信した端末装置
1Bは、受信したCMコンテンツを格納し、課金フラグ
の更新を行う。端末装置1Bは、再生処理(B26)に
おいて、曲名Mの再生時に更新されたCMコンテンツも
再生することになる。
【0276】端末装置1Bが配信を受けるCMコンテン
ツについても、先に説明したと同様に、曲名Mに対応し
た複数のCMコンテンツから、CM管理サーバ5、端末
装置1B、または、ユーザBが、CMリストから選択し
て、決定するようにしてもよい。
【0277】このためには、図22における、CM更新
要求処理(A23)、付加CM表送付処理(S22)、
CM選択処理(A24)、CM配信処理(S23)、C
M格納処理(A25)と同様の処理を、課金済み鍵送付
課金処理(S24)と課金フラグ処理(B21)の間で
実行し、端末装置1BとCM管理サーバ5との間で、添
付するCMコンテンツの選択、決定、配信、格納を行え
ばよい。CMコンテンツの配信には、上記別コンテナが
用いられる。
【0278】(8−5)電子配信方法の実施の形態の展
開例 上記(8−1)〜(8−4)においては、電子配信方法
の基本的な処理手順を説明した。さらに、細部の処理手
順については、種々の手法が考えられる。それらについ
て、以下に説明する。
【0279】(8−5−1)CMの選択と決定について 曲名Mに対して添付するCMコンテンツは複数であって
もよい。このためには、コンテナコンテンツには、複数
のCM格納領域、即ちCM(X)を設けておく。複数の
CMの再生は、毎回全部再生、ひとつずつ順番に再生な
ど選んで行えばよい。また、端末装置1Bが添付された
CMコンテンツの数を調べて、その数の分だけCMポイ
ントを送付するようにしてもよい。
【0280】曲名Mに対応するCMを、CM管理サーバ
5が一定のルールに従って自動的に決定する場合は、C
M更新要求処理(A23)、付加CM表送付処理(S2
2)、CM選択処理(A24)はなくともよい。また、
端末装置1Aが、一定のルールにより選定するようにし
てもよい。この場合は、CM選択処理(A24)は、ユ
ーザAが行わず、端末装置1Aが行うことになる。ルー
ルとしては、CMリストの順に変えてゆくようにした
り、ランダムに選定したりすることができる。また、C
Mリストにある各CMに対して、支払われている、又は
支払われるスポンサー料に応じて、選定回数比率や確率
を決めておき、これに従って自動的に決まるようにして
もよい。
【0281】CM管理サーバ5は、図17の付加CM表
(C)の情報を表すテーブルを備えておき、CMコンテ
ンツの配信の際に、テーブルを参照して配信を行うよう
にしてもよい。音楽コンテンツID1の曲目の注文を受
けた際には、CM(a)、CM(c)、CM(x)、C
M(y)の中から、それぞれの付加回数の比率に応じて
CMを選択し、コンテンツに添付する。CMコンテンツ
を添付する際に、CM−ID、再生回数、CM時間、C
M期間、CMポイント数のデータを、図18に示すよう
な、コンテナに設けたCM制御情報領域1801に格納
して送る。付加の実行済み回数を各CM毎に計数、記憶
しており、付加実行済み回数を1増やす。
【0282】図16の付加CM表(B)や図17の付加
CM表(C)では、各CMの配信総回数に上限を設ける
ようにしたが、上限を設けない方式もある。図17にお
いて、付加回数の欄を付加比率とし、音楽コンテンツI
D1の場合、4つのCMの添付比率を決める。例えば、
CM(a)、CM(b)、CM(x)、CM(y)、の
添付比率がそれぞれ、12.5%、6.25%、18.
75%、62.5%とすると、音楽コンテンツID1の
配信に対して、同じ比率でCMが添付される。流通情報
管理サーバ4は、各CMの配信実行数を計数、記憶して
おき、配信実行数に対してスポンサーはスポンサー料を
支払うことになる。1回の配信当たりのスポンサー料は
同一料金とは限らず、再生回数、CM時間、CM期間、
CMポイント数などによって変えてもよい。
【0283】(8−5−2)端末装置1A、端末装置1
BのCM再生処理 端末装置1Aは、コンテナを受信した際にコンテナか
ら、CM制御情報のCM−ID、再生回数、CM時間、
CM期間のデータを読み出し、格納処理(A22)にお
いて保存する。ユーザAが、端末装置1Aに音楽演奏を
指示すると、再生処理(A29)において、保存してい
る再生回数データを調べる。最初は0でないため、CM
コンテンツを再生し、その後で既に説明した音楽コンテ
ンツの著作権保護処理とデコード処理により、音楽再生
を行う。そして、再生処理(A29)において、再生回
数データを1回分減算しておく。CM時間の長さを表示
してユーザAに知らせるようにしてもよい。再生処理
(A29)においてCM期間データを、端末装置1Aが
内部に持っている、現在の年、月、日データと比較し、
CM実施期間が過ぎている場合はCM再生を行わず、音
楽コンテンツの再生に移る。再生回数データが0になる
とCMの再生は行われなくなる。端末装置1Bについて
も再生処理(B26)において同様の処理を行うことが
できる。
【0284】(8−5−3)CMポイントの発行、使用 CMポイントを、端末装置1Aと端末装置1Bで分配す
るようにしてもよい。
【0285】例えば、販売CMポイント送付処理(B2
3)において、発生させたCMポイントの1/3を端末
装置1Aに送り、2/3を端末装置1Bが獲得する。獲
得した2/3のCMポイントは、CMポイント記憶部4
3Bに保存する。
【0286】端末装置1Aが、曲購入処理(A21)に
おいて、曲名Nを注文する際に添付する販売ポイントと
CMポイントを加算せず、別々に添付してもよい。販売
ポイントによる割引率とCMポイントによる割引率を同
一にしない場合などはこの様にする方がよい。CMポイ
ントの使用数に応じてCMスポンサーから広告宣伝費を
徴収するような場合にも、この様にしておく必要があ
る。このためには、端末装置1Aが、販売ポイントとC
Mポイントを別々に格納できる、ポイントフォームを作
成して、この中に使用するポイント数を記載して配信サ
ーバ2に送信するようにする。また、この場合は、販売
ポイントとCMポイントを合計せず、別々に記憶してお
かなければならない。
【0287】CMポイントを発行せず、代わりに販売ポ
イントを発行するようにしてもよい。この場合、図22
において、端末装置1Bは、販売CMポイント送付処理
(B23)で、CMポイントに相当する価値の販売ポイ
ントを本来の販売ポイントに加えて発行し、合計の販売
ポイントを送付する。端末装置1Aは、販売CMポイン
ト格納処理(A27)、別名、流通情報格納処理におい
て、受信した販売ポイントを保存する。処理ステップ
(B24)、(B25)、(A28)においても、CM
ポイントではなく、販売ポイントを発行、送付、格納す
ることになる。
【0288】流通情報管理サーバ4がCMポイントを発
行する場合は、端末装置1Bは、個人配信購入処理(B
20)において、課金管理サーバ3経由で端末装置1A
の識別IDとCM−IDとを送信して、流通情報管理サ
ーバ4に知らせることでCMポイントの発行を依頼す
る。流通情報管理サーバ4は、付加CM表を参照してC
Mポイント数を調べ、CMポイントを発行して端末装置
1Aに送信する。
【0289】獲得、保存してある販売ポイントやCMポ
イントのポイント数を使用する際に、端末装置1Aの表
示操作部にポイント数を表示し、使用するポイント数を
入力して曲の注文に使用するポイント数を変えることが
できるようにしても良い。
【0290】(8−5−4)配信数管理、CM再生希望
回数、使用CMポイント数 個人配信においては、端末装置が、個人配信の度にCM
の更新を行う方式の場合は、流通情報管理サーバ4がC
Mの配信数を把握できるので、個人配信におけるCMの
配信も配信実行数に加えることができる。個人配信にお
いて、コンテナ内に既に添付されているCMを更新せ
ず、そのまま続けて配信する方式の場合は、その個人配
信を受けた端末装置1Bが購入を行う時に、個人配信購
入処理(B10)において、添付されているCMのCM
−IDを送信することにより、流通情報管理サーバ4が
該当CMの配信が行われたことを知り、当該CMの配信
実行数に1を加えて計数、記憶するようにする。
【0291】ユーザがCMの再生回数を指定できるよう
にする場合は、ユーザが入力したユーザCM再生希望回
数データは、個人配信購入処理(B10)や個人配信購
入処理(B20)において、流通情報管理サーバ4にも
通知する。流通情報管理サーバ4は、ユーザCM再生希
望回数データによって決まるCMポイント数のCMポイ
ントを発行し、個人配信もとの端末装置1AにCMポイ
ントを送付する。又は、端末装置1B自身がCMポイン
トを発行し、端末装置1Aに送付してもよい。発行する
CMポイント数は、ユーザCM再生希望回数データだけ
で決めてもよいし、図17の付加CM表(C)やCM制
御情報領域1801の、付加回数、再生回数、CM時
間、CM期間、CMポイント数などのデータも含めた一
定のルールの元に決めてもよい。ユーザCM再生希望回
数データが0の場合、即ちCM再生を行わない場合は、
ユーザBに対する課金額を高くするようにしてもよい。
【0292】CMポイント数は、CMの効果を示す指標
である。販売CMポイント配信処理(S13)、販売C
Mポイント送付処理(B12)、(B23)において、
CMポイントを発行する際には、CMのCM−IDも一
緒に発行して、送信、格納するようにしておき、購入の
際には、CM−IDとCMポイントを1組で添付するよ
うにする。これにより、配信業者は課金処理において、
CM−IDとCMポイント数から、各CMの聴取回数を
把握できる。価格割引の原資を、CMの聴取回数に比例
してスポンサーから徴収するようにしてもよい。この場
合は、CM聴取1回に対してCMポイントを一定ポイン
ト、例えば、1ポイント発行するようにすることが好ま
しい。また、図17の付加CM表(C)にある再生回
数、CMポイント数のデータは、CM制御情報としては
無くともよい。
【0293】(9)楽音発生方法を実行する構成 図23は、本発明の電子配信方法を実施するための、コ
ンピュータシステムを示すものである。図23におい
て、CPU80、ROM81、RAM82、表示部8
3、操作部84、音声IF85、モデム86、ハードデ
ィスクドライブ(HDD)90が、バスラインに接続さ
れている。
【0294】HDD90の中の制御プログラム91は、
上記で説明した各種制御処理のプログラムを記憶してい
る。HDD90の記憶エリア92には、コンテナ、販売
ポイント、CMポイントが格納される。
【0295】ROM81の中に格納された起動プログラ
ムに従いCPU80が起動した後、CPU80は、制御
プログラム91から各処理の手順のプログラムを読み出
しながら、上記で説明した各処理を実行する。
【0296】HDD90が記憶している情報やデータ、
プログラムの一部は、ROM81やRAM82に格納す
るようにしても良い。
【0297】(10)コンテナの別の実施の形態 本発明では、コンテンツと上記コンテンツに関連する付
加情報とを含み、上記コンテンツについて、課金済み状
態と未課金状態のいずれかの状態をとることができるよ
うにしたコンテナであって、CMコンテンツを付加情報
中に含むか、または、別コンテナに含むことができるよ
うにした例について説明した。この様なコンテナであっ
て、上記説明したものとは別の例について説明する。
【0298】課金済み状態、未課金状態を表すものとし
てコンテンツ鍵を用いる例を説明する。コンテンツ鍵方
式では、配信サーバからコンテンツを送る際に、コンテ
ンツに暗号化処理を施しておく。この暗号化されたコン
テンツは、コンテンツ鍵により解読することができる。
暗号化されたコンテンツを入手したユーザは、コンテン
ツ鍵を購入してコンテンツの暗号化を解いた後でコンテ
ンツの再生が行えることになる。
【0299】コンテナの中の課金情報としてコンテンツ
鍵の格納領域を設けておき、コンテンツ鍵を格納した
り、取り除いたりできるようにしておく。コンテンツ鍵
が存在すれば課金済み状態であり、コンテンツ鍵が除去
されていれば未課金状態である。
【0300】付加情報制御部18A、18Bは、コンテ
ナの中のコンテンツ鍵を除去し、コンテンツ鍵のないコ
ンテナを、個人配信送信部17A、17Bより個人配信
する。個人配信処理(A13)、コンテナ個人配信処理
(A26)においては、コンテナの中からコンテンツ鍵
を除去する。
【0301】端末装置1Bは、購入操作により、課金管
理サーバからコンテンツ鍵を購入し、コンテンツ鍵を受
信して受信済みのコンテナ内に格納し、コンテナを課金
済み状態にする。コンテンツ演算部において、コンテン
ツ鍵を使用してコンテンツを暗号解読し、コンテンツの
再生ができるようにする。課金管理サーバからは、コン
テンツ鍵が送信される。課金済み鍵送付課金処理(S1
2)、(S24)では、課金済み鍵に代わり、コンテン
ツ鍵を送付する。課金フラグ処理(B11)、(B2
1)では、受信したコンテンツ鍵をコンテナ内に格納す
る。再生処理(A15)、(B13)、(A19)、
(B16)において、コンテンツ鍵を用いてコンテンツ
の暗号化を解読した後上記再生処理を行う。
【0302】更に別のコンテナの例として、コンテナに
は課金情報もコンテンツ鍵の格納場所も設けず、コンテ
ナの外部にコンテンツ鍵が添付されているか否かで、課
金済み状態と、未課金状態を区別する方法がとれる。コ
ンテナとコンテンツ鍵とは別々に送ることができる。
【0303】配信サーバ2からは、端末装置1Aに、コ
ンテナとコンテンツ鍵を同時に送る。配信課金処理(S
11)においても、コンテナとコンテンツ鍵を同時に送
る。端末装置1Aにおいて個人配信する時には、付加情
報制御部18Aがコンテンツ鍵を除去し、未課金状態の
コンテナだけを個人配信する。個人配信処理(A1
3)、コンテナ個人配信処理(A26)においても同様
に処理し、未課金状態のコンテナだけを個人配信する。
【0304】端末装置1Bは、購入操作により課金管理
サーバからコンテンツ鍵を購入し、受信した当該コンテ
ンツ鍵をコンテンツ記憶部13Bのコンテナに格納す
る。コンテンツ演算部は、コンテンツ鍵を使って暗号化
されたコンテンツを復号し、コンテンツの再生ができる
ようにする。課金フラグ処理(B11)、(B21)に
おいては、課金フラグの更新の代わりにコンテンツ鍵を
受信しコンテナに保存する。再生処理(A15)、(B
13)、(A19)、(B16)において、コンテンツ
鍵を使ってコンテンツを復号した後、既に説明した再生
処理を行う。課金管理サーバは、課金済み鍵送付課金処
理(S12)、(S24)において、課金済み鍵Kの代
わりにコンテンツ鍵を送付する。
【0305】CMコンテンツを配信する構成、方法とし
て、既に説明したが、CMコンテンツを付加情報中に格
納する例以外に、CMコンテンツを別々に送る構成、方
法も採用できる。コンテンツと上記コンテンツに関連す
る付加情報とを含み、上記コンテンツについて、課金済
み状態と未課金状態のいずれかの状態をとることができ
るようにしたコンテナを用いると共に、CMコンテンツ
を格納する別コンテナを使用する。両コンテナを、一緒
に送受信してもよいが、別々に送受信してもよい。
【0306】先に述べた、端末装置1AからはCMコン
テンツを送信せず、端末装置1Bに対する課金処理の際
に、課金済みの通知や、課金済み鍵Kの送付、コンテン
ツ鍵の送付と共に、新たなCMコンテンツをCM管理サ
ーバ5から送付する場合、別コンテナを使用することが
できる。別コンテナは、次のように使用することができ
る。
【0307】端末装置1Aが、曲名Mを個人配信する際
には、別コンテナを除去して、CMコンテンツを送信し
ない。端末装置1Bが曲名Mの購入手続きを行い、課金
管理サーバ3が、課金済みの通知を行う際には、CM管
理サーバ5から新たなCMコンテンツを、上記別コンテ
ナに格納して同時に配信する。課金済みの通知とCMコ
ンテンツの格納された別コンテナとを受信した端末装置
1Bは、受信した別コンテナをコンテンツ記憶部13B
に格納し、課金フラグの更新を行う。
【0308】端末装置1Bは、曲名Mに対応するコンテ
ンツの再生時に、CMコンテンツを別コンテナから取り
出して再生することになる。CMコンテンツを別コンテ
ナに格納して配信する場合には、図18において説明し
たCM制御情報領域1801に格納されるCM制御情報
は、付加情報中に入れずに別コンテナ内に格納すること
が好ましい。
【0309】(11)その他の実施の形態及び実施の形
態の変形、及び、補足 送受信において、曲名を送るように説明したが、曲を識
別するID番号を送るようにしてもよい。
【0310】コンテンツ記憶部13A、13Bは、複数
のコンテナを格納できるようにしてもよい。端末装置1
A、1Bは、複数のコンテンツから選曲して演奏した
り、連続して演奏したりするようにすればよい。
【0311】コンテナには、コンテンツと上記コンテン
ツと不可分に関連する付加情報とが格納されるが、不可
分に関連する付加情報とは、デコードソフト、著作権情
報、課金情報、流通履歴情報などのように、コンテン
ツ、または、コンテンツの状態と密接に関連付けられて
いる情報を指し、当該付加情報を取り除いた状態では、
コンテンツを再生できない情報をと定義できる。
【0312】なお、コンテンツとデコードソフトを関連
付けておき、別々に不正に流出してもそれぞれが別々に
利用されないようにしてもよい。このためにはコンテン
ツとデコードソフトのそれぞれに、配信サーバ2からの
今回の配信にのみ付与される端末装置の識別ID、コン
テンツの識別コードID−Kとデコードソフトの識別コ
ードID−Dを決めておく。コンテンツにはID−Dを
添付し、デコードソフトにはID−Kを添付する。お互
いが識別IDを交換しあい、自身の識別IDと一致する
場合だけデコード処理が行えるようにしてもよい。別の
方法として、コンテンツとデコードソフトに、配信サー
バ2からの1回の配信毎に決められ、各配信毎に異なる
符号を付与し、コンテンツとデコードソフトが同じ符号
を持っている場合だけ、デコード処理を許すようにして
もよい。コンテンツとデコードソフトを同時に配信する
ので、端末装置がコンテンツに対応したデコードソフト
を内蔵していない場合も、デコードソフトを入手する手
間なしにコンテンツのデコードが速やかにできる。
【0313】再生処理(A15)、(B13)、(A2
9)、(B26)は、ユーザが音楽を再生したい時に、
フローチャート内の位置に限られることなく処理実行す
ることができる。
【0314】配信サーバ2、課金管理サーバ3、流通情
報管理サーバ4、CM管理サーバ5は、インタネット回
線網で接続しているが、配信業者の構内LANや専用回
線などで接続しても良い。
【0315】上記配信業者のサーバがスポンサーに課金
する場合は、付加CM表(B)、(C)に記載されたC
M制御情報よりスポンサー料を計算し、課金管理サーバ
3、流通情報管理サーバ4、または、CM管理サーバ5
のいずれかが、スポンサー料の請求を行えばよい。CM
再生モードや、CM再生回数の実績により課金する場合
も、付加CM表のデータと実績値よりスポンサー料を計
算して、スポンサーに対して請求を行えばよい。上記サ
ーバが、スポンサーの銀行口座に通信して、スポンサー
料を引き落とす決済手順を依頼するようにしてもよい。
【0316】配信サーバ2、課金管理サーバ3、流通情
報管理サーバ4、CM管理サーバ5は、それぞれ別のア
ドレスを持つように説明したが、配信業者の統一アドレ
スを設け、下位アドレスで各サーバを識別して通信する
ようにしてもよい。また、端末装置1A、1Bから各サ
ーバへ送るメッセージにサーバ識別のヘッダを付けれ
ば、下位アドレスと同等の機能を実現できる。
【0317】配信サーバ2、課金管理サーバ3、流通情
報管理サーバ4、CM管理サーバ5は、そのうちのいく
つかが、1つのサーバの中に設けられるようにしてもよ
い。
【0318】配信曲目表は、情報誌などの紙媒体で供給
されてもよい。この場合は、曲目選択処理(A10)で
の曲目表の要求と曲目表配信処理(B10)は、無くと
もよい。
【0319】コンテンツがシングル曲の場合とアルバム
の場合とでは、その価格が異なるのが一般的であり、付
与される販売ポイントも異なるであろうから、その場合
は、付与できる販売ポイント数をコンテナの付加情報の
中に格納して送受信し、販売ポイントを発行する際に参
照して発行数を決めるようにすればよい。
【0320】販売ポイント、CMポイントの発行条件
や、使用条件、CMの再生条件などは、配信業者の営業
方針により変更されることがあり得るので、それらの変
更に従って、制御部25A、25Bなどの内部の制御プ
ログラムや制御パラメータを配信業者から変更できるよ
うにしてもよい。
【0321】コンテナやCMコンテンツは、盗難による
悪用や改ざんから守るために、暗号化を行うことが好ま
しい。また、成りすましを排除するためにはデジタル署
名の添付を行えばよい。
【0322】課金フラグは、1から0への書換えに対し
ては、不正書換えなどに対する保護の必要が特には無い
が、0から1への書換えについては、不正書換えを防止
しなければならない。このために、課金済み鍵Kを用い
た場合のみ、0から1への書換えができるようにしてい
る。課金済み鍵Kは、注文した端末装置内で、注文曲名
に対応するコンテンツのみを再生するために使用可能と
するために、注文曲名のID番号や端末装置の識別ID
を組み合わせた鍵とするのが安全である。コンテンツ鍵
についても、同様のIDコードと組み合わせておき、他
の端末装置においてや他の曲の再生には使用できないよ
うにするのが安全である。
【0323】課金済み鍵やコンテンツ鍵の送信には、セ
ッション鍵方式や、秘密鍵方式、公開鍵方式による、セ
キュリティ保護を行うことが好ましい。販売ポイント、
CMポイントについても、貨幣に準ずる効用があるの
で、同様の保護を行うことが好ましい。デジタル書名を
添付して、偽のポイントを排除するようにしてもよい。
【0324】配信業者がデータ放送を使用する場合は、
デジタルコンテンツがオンデマンドで供給されず、カル
ーセル方式を利用して同じデジタル情報が繰り返し送ら
れ、受信機では、所望のデータを選んで獲得する場合が
ある。この様な場合は、端末装置は、必要とするコンテ
ナ(コンテンツ)が送られてくるのを待ち、送られてき
た時にその情報を取得するようにすれば良い。
【0325】上記説明では、音楽配信について説明した
が、本発明は、映画などの映像情報、各種の文字や画像
情報などの配信サービスにも適用できる。
【0326】なお、本発明の電子配信方法のプログラム
を記録した記録媒体は、プログラムを記録したROM、
RAM、フレキシブルディスク、CD−ROM、DV
D、メモリカード、ハードディスクなどの記録媒体をい
う。また、電話回線、搬送路などの通信媒体も含む概念
である。
【0327】本発明は、上記の実施の形態のみに限られ
るものではない。これまでに、 (1)音楽などのコンテンツにCMコンテンツを添付
し、配信する構成、手順、仕組み (2)CMコンテン
ツをCM管理サーバ5や端末装置やユーザが選定する構
成、手順、仕組み (3)CMを付加する付加回数や付加比率とスポンサー
料の課金の関係を決める構成、手順、仕組み (4)CMコンテンツにCM制御情報を付加し、CM再
生モード、CM再生回数やCMポイントの発行などに反
映させる構成、手順、仕組み (5)CMの再生モードや再生希望回数をユーザが選定
し、CM再生を行う仕組み、及び、それらをCMポイン
ト数に反映させる構成、手順、仕組み (6)ユーザにおけるCM再生回数実績により、CMポ
イントを発行する構成、手順、仕組み (7)CM制御情報、CM再生希望回数、CM再生回数
実績が、スポンサー料に反映する構成、手順、仕組み (8)使用されたCMポイント数を、スポンサー料に反
映させる構成、手順、仕組み (9)CMポイントを発行する場合の構成、手順、仕組
み (10)CMを付加したコンテンツの個人配信の構成、
手順、仕組み (11)個人配信において、販売ポイントを発行、授与
する場合の構成、手順、仕組み (12)個人配信における、CM選定、CM付加回数、
CM制御情報、CM再生モード、CM再生希望回数、C
M再生回数実績、CMポイント発行、CMポイント使
用、スポンサー料徴収についての構成、手順、仕組み (13)コンテンツ、デコードソフト、課金済み鍵、コ
ンテンツ鍵、販売ポイント、CMポイントなどの配信の
際のセキュリティなどのそれぞれについて、幾つもの実
施の形態を説明した。
【0328】本発明においては、上記の各項目について
の構成、手順、仕組みは、その一部や幾つかが組み合わ
されて実施されてもよい。
【0329】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、 (1)音楽コンテンツの配信などの事業において、配信
業者からの供給ルートに加えて、個人配信のルートを設
けたので、人気コンテンツの場合起こる、注文集中を回
避できる。
【0330】(2)個人配信ルートを設けたことによ
り、ユーザ間の販売促進がはかれ、売り上げ増加が期待
できる。
【0331】(3)コンテンツを提供したユーザが販売
ポイントを獲得できる、個人配信ルートを設けたことに
より、ユーザのインセンティブが高まり、個人配信によ
る販売促進が期待できる。
【0332】(4)個人配信において、コンテンツとデ
コードソフトを一体化して送れば、個人配信を受けたユ
ーザの端末装置は、デコードソフトを保有していなくと
も、コンテンツの再生ができる。
【0333】(5)音楽コンテンツの配信などの事業に
おいて、コンテンツにCMを添付して配信するようにし
たので、大きなCMの宣伝効果が期待される。
【0334】(6)CMを提供するシステムや方法にし
たために、スポンサー料収入が期待でき、その活用がで
きる。
【0335】(7)CM提供を報奨するCMポイントを
発行し、供給するルートを設けたため、コンテンツの一
層の販売促進が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、及び、装置の構成を示す図
【図2】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、及び、装置の構成を示す図
【図3】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、及び、装置の構成を示す図
【図4】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、装置及び電子配信方法に使用する端末装置の構成を
示す図
【図5】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、装置及び電子配信方法に使用するコンテンツ、コン
テンツ記憶部の内容を示す図
【図6】 本発明の一実施形態による電子配信方法の手
順を示すフローチャート
【図7】 本発明の一実施形態による電子配信方法の手
順を示すフローチャート
【図8】 本発明の一実施形態による電子配信方法の手
順を示すフローチャート
【図9】 本発明の一実施形態による電子配信方法の手
順を実現する端末装置の構成を示す図
【図10】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、および、装置の構成を示す図
【図11】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、および、装置の構成を示す図
【図12】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、および装置の構成を示す図
【図13】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、装置および電子配信方法に使用する端末装置の構成
を示す図
【図14】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、装置および電子配信方法に使用する端末装置の構成
を示す図
【図15】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、装置および電子配信方法に使用するコンテナ、コン
テンツ記憶部の内容を示す図
【図16】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、装置および電子配信方法に使用する付加CM表
(A)、(B)の内容を示す図
【図17】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、装置および電子配信方法に使用する付加CM表
(C)の内容を示す図
【図18】 本発明の一実施形態による電子配信システ
ム、装置および電子配信方法に使用するコンテナ、コン
テンツ記憶部の内容を示す図
【図19】 本発明の一実施形態による電子配信方法の
手順を示すフローチャート
【図20】 本発明の一実施形態による電子配信方法の
手順を示すフローチャート
【図21】 本発明の一実施形態による電子配信方法の
手順を示すフローチャート
【図22】 本発明の一実施形態による電子配信方法の
手順を示すフローチャート
【図23】 本発明の一実施形態による電子配信方法の
手順を実現する端末装置の構成を示す図
【符号の説明】
1A 端末装置1A 1B 端末装置1B 2 配信サーバ 3 課金管理サーバ 4 流通情報管理サーバ 11A,11B 送受信インタフェース 12A,12B コンテンツ受信部 13A,13B コンテンツ記憶部 14A,14B 著作権保護部 15A,15B デコード部 16A,16B 出力IF部 17A,17B 個人配信送信部 18A,18B 付加情報制御部 19A,19B 流通情報受信部 20A,20B 流通情報記憶部 21A,21B 流通情報送信部 22A,22B 課金利用送受信部 23A,23B 課金利用管理部 24A,24B 表示操作部 25A,25B 制御部 26A,26B 直接インタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 則彰 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配信されるコンテンツを受信して再生す
    る端末装置において、 受信した、上記コンテンツと該コンテンツの配信経路を
    特定可能な流通履歴情報を格納する流通履歴情報領域と
    を含むコンテナを格納するコンテンツ記憶部と、 所定のルールに従って上記流通履歴情報領域に自端末装
    置を特定可能な識別情報を上記流通履歴情報として追加
    する付加情報制御部と、 上記流通履歴情報を追加したコンテナを他の端末装置に
    送信する個人配信送信部と、 を具備することを特徴とする端末装置。
  2. 【請求項2】 上記コンテナは、さらにCMコンテンツ
    を含む請求項1に記載の端末装置。
  3. 【請求項3】 さらに、上記コンテナの利用時に、上記
    流通履歴情報領域に格納されている他の端末装置の識別
    情報を所定の装置に送信する請求項2に記載の端末装
    置。
  4. 【請求項4】 さらに、自端末装置又は他の端末装置の
    上記コンテナの利用状況に基づいて、当該コンテンツの
    流通促進に対して発生する配当であるコンテンツ流通情
    報を所定の装置より取得する流通情報受信部を具備する
    請求項3に記載の端末装置。
  5. 【請求項5】 上記利用とは、コンテンツの購入、CM
    コンテンツの再生、コンテナの配信のいずれかを含む請
    求項4に記載の端末装置。
  6. 【請求項6】 端末装置にコンテンツの配信を行う配信
    システムにおいて、 上記コンテンツと該コンテンツの配信経路を特定可能な
    流通履歴情報を格納する流通履歴情報領域とを含むコン
    テナを端末装置に送信する配信サーバと、 所定のルールに従って、受信した上記コンテナ内の上記
    流通情報領域に自端末装置を特定可能な識別情報を追加
    し、当該識別情報を追加したコンテナを他の端末装置に
    送信すると共に、上記コンテナの利用時に上記流通履歴
    情報に既に格納されている他の端末装置の識別情報を流
    通情報管理サーバに送信する上記端末装置と、 受信した上記他の端末装置の識別情報に基づいて、当該
    他の端末装置にコンテンツの流通促進に対して発生する
    配当であるコンテンツ流通情報を割り当てる上記流通情
    報管理サーバと、 を具備することを特徴とする配信システム。
  7. 【請求項7】 上記コンテナは、さらにCMコンテンツ
    を含む請求項6に記載の配信システム。
  8. 【請求項8】 上記利用とは、コンテンツの購入、CM
    コンテンツの再生、コンテナの配信のいずれかを含む請
    求項7に記載の配信システム。
  9. 【請求項9】 配信サーバから端末装置にコンテンツの
    配信を行う配信方法において、 上記配信サーバは、 上記コンテンツと該コンテンツの配信経路を特定可能な
    流通履歴情報を格納する流通履歴情報領域とを含むコン
    テナを端末装置に送信し、 上記端末装置は、 所定のルールに従って、受信した上記コンテナ内の上記
    流通情報領域に自端末装置を特定可能な識別情報を追加
    し、当該自識別情報を追加したコンテナを他の端末装置
    に送信すると共に、上記コンテナの利用時に上記流通履
    歴情報に既に格納されている他の端末装置の識別情報を
    流通情報管理サーバに送信し、 上記流通情報管理サーバは、 受信した上記他の端末装置の識別情報に基づいて、当該
    他の端末装置にコンテンツの流通促進に対して発生する
    配当であるコンテンツ流通情報を割り当てる、 ことを特徴とする配信方法。
  10. 【請求項10】 上記コンテナは、さらにCMコンテン
    ツを含む請求項9に記載の配信方法。
  11. 【請求項11】 上記利用とは、コンテンツの購入、C
    Mコンテンツの再生、コンテナの配信のいずれかを含む
    請求項10に記載の配信方法。
  12. 【請求項12】 配信されるコンテンツを受信して再生
    するコンピュータに、 受信した、上記コンテンツと該コンテンツの配信経路を
    特定可能な流通履歴情報を格納する流通履歴情報領域と
    を含むコンテナに、自端末装置を特定可能な識別情報を
    上記流通履歴情報として追加するステップと、 上記流通履歴情報を追加したコンテナを他の端末装置に
    送信するステップと、 を実行させるプログラム。
  13. 【請求項13】 配信されるコンテンツを受信して再生
    するコンピュータに、 受信した、上記コンテンツと該コンテンツの配信経路を
    特定可能な流通履歴情報を格納する流通履歴情報領域と
    を含むコンテナに、自端末装置を特定可能な識別情報を
    上記流通履歴情報として追加するステップと、 上記流通履歴情報を追加したコンテナを他の端末装置に
    送信するステップと、 を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能記録媒体。
JP2002325106A 2001-11-12 2002-11-08 配信システム、端末装置、配信方法、プログラム及び記録媒体 Withdrawn JP2003228657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002325106A JP2003228657A (ja) 2001-11-12 2002-11-08 配信システム、端末装置、配信方法、プログラム及び記録媒体

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001345584 2001-11-12
JP2001-345584 2001-11-12
JP2001-360543 2001-11-27
JP2001360543 2001-11-27
JP2002325106A JP2003228657A (ja) 2001-11-12 2002-11-08 配信システム、端末装置、配信方法、プログラム及び記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003228657A true JP2003228657A (ja) 2003-08-15

Family

ID=27761203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002325106A Withdrawn JP2003228657A (ja) 2001-11-12 2002-11-08 配信システム、端末装置、配信方法、プログラム及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003228657A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005216241A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Dainippon Printing Co Ltd 利用者端末、履歴解析装置、プログラム及び流通システム
US7515873B2 (en) 2003-12-04 2009-04-07 International Business Machines Corporation Responding to recipient rated wirelessly broadcast electronic works
US7519322B2 (en) 2003-12-04 2009-04-14 International Business Machines Corporation Tracking locally broadcast electronic works
US7620362B2 (en) 2003-12-04 2009-11-17 International Business Machines Corporation Controlling access to wirelessly broadcast electronic works during playback
WO2010023941A1 (ja) * 2008-08-29 2010-03-04 株式会社ニコン・エシロール レンズ加工管理システム
JP2019075834A (ja) * 2019-02-21 2019-05-16 富士ゼロックス株式会社 情報処理システム、携帯端末装置及びプログラム

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7515873B2 (en) 2003-12-04 2009-04-07 International Business Machines Corporation Responding to recipient rated wirelessly broadcast electronic works
US7519322B2 (en) 2003-12-04 2009-04-14 International Business Machines Corporation Tracking locally broadcast electronic works
US7620362B2 (en) 2003-12-04 2009-11-17 International Business Machines Corporation Controlling access to wirelessly broadcast electronic works during playback
US8041293B2 (en) 2003-12-04 2011-10-18 International Business Machines Corporation Responding to recipient rated wirelessly broadcast electronic works
US8041290B2 (en) 2003-12-04 2011-10-18 International Business Machines Corporation Tracking locally broadcast electronic works
US8244170B2 (en) 2003-12-04 2012-08-14 International Business Machines Corporation Tracking locally broadcast electronic works
US8326214B2 (en) 2003-12-04 2012-12-04 International Business Machines Corporation Responding to recipient rated wirelessly broadcast electronic works
JP2005216241A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Dainippon Printing Co Ltd 利用者端末、履歴解析装置、プログラム及び流通システム
JP4522103B2 (ja) * 2004-02-02 2010-08-11 大日本印刷株式会社 利用者端末、履歴解析装置、プログラム及び流通システム
WO2010023941A1 (ja) * 2008-08-29 2010-03-04 株式会社ニコン・エシロール レンズ加工管理システム
US9311684B2 (en) 2008-08-29 2016-04-12 Nikon-Essilor Co., Ltd. Lens treatment management system
JP2019075834A (ja) * 2019-02-21 2019-05-16 富士ゼロックス株式会社 情報処理システム、携帯端末装置及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2573777C2 (ru) Устройство управления содержимым
US20150048171A1 (en) Information processing system
US20140365316A1 (en) Intellectual contents distribution method and distribution system
JP2004361723A (ja) 楽曲データ配信システム、楽曲データ配信方法、および、楽曲データ配信プログラム
JP2001229283A (ja) ネットワークシステム、オークションサーバ、デジタルコンテンツ配布システム及びデジタルコンテンツ配布方法
JP3615485B2 (ja) 電子コンテンツ取引方法及びそのシステム
JP2000099010A (ja) 通信ネットワークを介した音楽配信方法、その装置及びそのプログラム記録媒体
WO2012014311A1 (ja) デジタル著作権管理とアフィリエイトが融合したコンテンツ販売促進システム及び情報処理方法
US8584249B2 (en) System for preventing unauthorized use of digital content
JP2003132232A (ja) ディジタルコンテンツ配信システム
JP4994548B2 (ja) メディア・オブジェクトを注文および送達するための方法およびそれに適した設備
US20030154132A1 (en) Distribution system, terminal apparatus, distribution method, program and recording medium
JP2003228657A (ja) 配信システム、端末装置、配信方法、プログラム及び記録媒体
JP2002334255A (ja) 電子コンテンツ流通システム及びその実施装置並びにその処理プログラムと記録媒体
JP2003115017A (ja) コンテンツ情報記録装置、課金システム及び課金方法
JP2004355657A (ja) 電子コンテンツ取引方法及びそのシステム
JP2006301680A (ja) サーバ装置、サーバ装置の情報処理方法、情報処理用プログラム、および、ノベルティシステム
JP4510484B2 (ja) 特典配布システム
JP2006178890A (ja) サーバ装置、携帯端末、コンテンツ配信システム、及び、広告再生方法
JP2003317009A (ja) 課金処理サーバ、キー出力プログラム及び端末
JP2006221290A (ja) コンテンツ配信サービスシステム、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法及びコンテンツ配信プログラム
JP2002207491A (ja) コンテンツデータ配信システム、ダウンロード端末装置および携帯電話機
JP2001216231A (ja) 情報伝達サービスシステム及び情報書き込み装置並びにそのサービス提供方法
JP2001344434A (ja) コンテンツ流通システム、サーバコンピュータ、及び記録媒体
JP2000092004A (ja) 受信端末装置およびセンター装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080625