JP4522103B2 - 利用者端末、履歴解析装置、プログラム及び流通システム - Google Patents

利用者端末、履歴解析装置、プログラム及び流通システム Download PDF

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本発明は、移動可能な端末を利用して情報を流通させる技術に関する。
ネットワーク技術の近代化に伴い、移動可能なクライアント端末同士がサーバを介さず、対等な関係でデータのやり取りを行うP2P(Peer to Peer)などを利用した流通システムが考えられている。
このようなP2Pを利用した流通システムにおいてコンテンツ情報を流通させる場合、当該コンテンツ情報は、サーバを介さず、主に端末同士のみの通信により流通することになる。そのため、コンテンツ情報の作成者や管理者といったサービス提供者は、端末から他の端末へのコンテンツ情報の配信経路を把握することができない。つまり、P2Pを利用した流通システムにおいては、サービス提供者が、どの端末により、何のコンテンツ情報が、いつ、どこで配信されたかといった配信経路を把握することができないという問題が生じていた。
また、このようなP2Pを利用した流通システムにおいて、コンテンツ情報は、利用者が使用する携帯電話などの移動可能な端末により流通することになるが、当該端末がどのような移動経路をたどったかをサービス提供者が把握するためには、端末上で位置情報を蓄積しておき、利用者が意識的に当該位置情報をサービス提供者が管理するサーバ等へ送信する必要があった。即ち、利用者が意識することなしに、サービス提供者が端末の移動経路を容易に把握することは困難であった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、端末を使用する各利用者に負担を与えることなく、サービス提供者が、必要とするコンテンツ情報の配信経路や端末の移動経路といった履歴情報を容易に把握することができる流通システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、情報を記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能な移動可能な利用者端末であって、前記利用者端末は、前記他の利用者端末へ配信するための配信コンテンツ情報を、前記記憶領域に記憶されたコンテンツ情報から選択する場合の条件を規定している流通ルールを取得する流通ルール取得手段と、複数の前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、複数の前記コンテンツ情報を前記記憶領域に記憶するコンテンツ情報記憶手段と、前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツ情報から、前記流通ルールに規定された条件に基づいて前記配信コンテンツ情報を選択する選択手段と、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報を他の利用者端末へ配信する時間に関する時間情報を取得する時間情報取得手段と、前記利用者端末が存在する位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記利用者端末を識別する端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報を履歴情報として、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報に付加する履歴情報付加手段と、前記履歴情報付加手段により履歴情報が付加された配信コンテンツ情報を、他の利用者端末へ配信する配信手段と、を備える。
上記のように構成された利用者端末は、具体的には、他の利用者端末とデータの送受信が可能な携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)等である。また、利用者端末は、利用者端末間で流通するコンテンツ情報を記憶する共通領域を保有している。本発明において、利用者端末は、まず、受信したコンテンツ情報を共通領域に記憶し、当該共通領域に記憶した複数のコンテンツ情報の中から流通ルールに基づいて、他の利用者端末へ配信する配信コンテンツ情報を選択する。そして、利用者端末は、当該配信コンテンツ情報を他の利用者端末へ配信する時刻等の時間情報と、利用者端末が存在する位置に関する位置情報と、当該利用者端末の端末識別情報とから構成される履歴情報を作成し、配信コンテンツ情報に付加する。さらに、利用者端末は、履歴情報を付加した配信コンテンツ情報を他の利用者端末へ配信する。
これによれば、利用者端末間で転々流通されるコンテンツ情報には、配信時刻、配信位置及び配信元利用者端末の情報が次々付加されることとなる。よって、所定のサーバ等を介さず、利用者端末間のデータのやり取りにより流通したコンテンツ情報であっても、当該コンテンツ情報に付加された履歴情報を解析することで、当該コンテンツ情報の配信経路や特定の利用者端末の移動経路を容易に算出し、把握することができる。
上記利用者端末の他の一態様では、前記履歴情報付加手段は、前記配信コンテンツ情報に既に履歴情報が付加されている場合に、当該付加されている履歴情報を削除することなく、新しい履歴情報を追加して付加する。これによれば、利用者端末間でコンテンツ情報が転々流通する度に、次々と履歴情報が増えていくことになる。よって、多くの履歴情報に基づいて、コンテンツ情報の配信経路や利用者端末の移動経路を正確に算出し、把握することが可能となる。
本発明の別の観点では、データの受信が可能な履歴解析装置であって、移動可能な複数の利用者端末のそれぞれから、各利用者端末が保有するコンテンツ情報に付加された、当該コンテンツ情報の移動履歴を示す履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、前記履歴情報取得手段が取得した履歴情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶した履歴情報に基づいて、時系列に沿った前記利用者端末の移動経路を算出する利用者端末経路算出手段と、を備え、前記履歴情報は、前記コンテンツ情報が配信された時間に関する時間情報、前記コンテンツ情報の配信時において配信元の利用者端末が存在する位置に関する位置情報、及び、配信元の利用者端末を識別する端末識別情報を含み、前記利用者端末経路算出手段は、前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報に基づいて、前記利用者端末の移動経路を算出する
上記のように構成された履歴解析装置は、少なくともデータの受信が可能であって、まず、移動可能な複数の利用者端末のそれぞれから、各利用者端末が保有するコンテンツ情報に付加された履歴情報を取得し、記憶する。そして、履歴解析装置は、記憶した履歴情報に基づいて、時系列に沿った前記利用者端末の移動経路を算出する。詳しくは、履歴情報は、コンテンツ情報が配信された時間に関する時間情報、コンテンツ情報の配信時において配信元の利用者端末が存在する位置に関する位置情報、及び、配信元の利用者端末を識別する端末識別情報を含み、利用者端末経路算出手段は、時間情報、位置情報及び端末識別情報に基づいて、利用者端末の移動経路を算出する。これによれば、利用者端末間で転々流通されるコンテンツ情報に履歴情報を付加することで、当該履歴情報に基づいて、コンテンツ情報の流通に関わった移動可能な利用者端末の移動経路を容易に算出することができる。
上記履歴解析装置の一態様では、利用者端末は、他の利用者端末にコンテンツ情報を配信する際に、当該コンテンツ情報を配信する時間に関する時間情報と、当該配信元利用者端末が存在する位置に関する位置情報と、配信元利用者端末を識別する端末識別情報とを、履歴情報として当該コンテンツ情報に付加するものであり、前記コンテンツ情報を配信する利用者端末が変わる毎に、当該コンテンツ情報に付加される履歴情報は増えていくものであって、前記履歴情報取得手段は、前記利用者端末が保有するコンテンツ情報に付加された履歴情報に含まれる、全ての前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報を取得し、前記記憶手段は、前記端末識別情報に基づいて、前記履歴情報取得手段が取得した履歴情報に含まれる、前記時間情報及び前記位置情報を記憶し、前記利用者端末経路算出手段は、特定の利用者端末に対応する端末識別情報に基づいて、前記記憶手段が記憶した履歴情報に含まれる、前記時間情報及び前記位置情報を参照することにより、当該特定の利用者端末の移動経路を時系列に沿って算出する。
上記のように構成された履歴解析装置は、まず、利用者端末が保有するコンテンツ情報に付加された履歴情報を取得する。ここで、履歴情報は、コンテンツ情報の配信時間に関する時間情報と、配信元利用者端末の位置情報と、配信元利用者端末の端末識別情報とから構成されている。履歴解析装置は、取得した履歴情報を、利用者端末の端末識別情報をキーとして記憶する。そして、履歴解析装置は、特定利用者端末の移動経路を算出したいと考えた場合、当該端末識別情報をキーとして記憶手段を参照し、時間情報及び位置情報に基づいて移動経路を算出する。これによれば、履歴情報の構成要素である時間情報及び位置情報を、端末識別情報をキーとして記憶することで、特定の利用者端末の移動経路を容易に算出することができる。
本発明の別の観点では、情報を記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能な移動可能な利用者端末に搭載されたコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記プログラムは、前記他の利用者端末へ配信するための配信コンテンツ情報を、前記記憶領域に記憶されたコンテンツ情報から選択する場合の条件を規定している流通ルールを取得する流通ルール取得手段、複数の前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得手段、複数の前記コンテンツ情報を前記記憶領域に記憶するコンテンツ情報記憶手段、前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツ情報から、前記流通ルールに規定された条件に基づいて前記配信コンテンツ情報を選択する選択手段、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報を他の利用者端末へ配信する時間に関する時間情報を取得する時間情報取得手段、前記コンピュータが存在する位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段、前記コンピュータを識別する端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段、前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報を履歴情報として、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報に付加する履歴情報付加手段、前記履歴情報付加手段により履歴情報が付加された配信コンテンツ情報を、他の利用者端末へ配信する配信手段、として前記コンピュータを機能させる。
本発明のさらに別の観点では、データの受信が可能なコンピュータにより実行されるプログラムであって、移動可能な複数の利用者端末のそれぞれから、各利用者端末が保有するコンテンツ情報に付加された、当該コンテンツ情報の移動履歴を示す履歴情報を取得する履歴情報取得手段、前記履歴情報取得手段が取得した履歴情報を記憶する記憶手段、前記記憶手段が記憶した履歴情報に基づいて、時系列に沿った前記利用者端末の移動経路を算出する利用者端末経路算出手段、として前記コンピュータを機能させ、前記履歴情報は、前記コンテンツ情報が配信された時間に関する時間情報、前記コンテンツ情報の配信時において配信元の利用者端末が存在する位置に関する位置情報、及び、配信元の利用者端末の端末識別情報を含み、前記利用者端末経路算出手段は、前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報に基づいて、前記利用者端末の移動経路を算出する
上記プログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の利用者端末及び履歴解析装置を実現することができる。また、上述の利用者端末及び履歴解析装置の各態様も同様に実現することができる。
本発明の別の観点は、情報を記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能な移動可能な利用者端末と、データの受信が可能な履歴解析装置とを備える流通システムであって、前記利用者端末は、前記他の利用者端末へ配信するための配信コンテンツ情報を、前記記憶領域に記憶されたコンテンツ情報から選択する場合の条件を規定している流通ルールを取得する流通ルール取得手段と、複数の前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、複数の前記コンテンツ情報を前記記憶領域に記憶するコンテンツ情報記憶手段と、前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツ情報から、前記流通ルールに規定された条件に基づいて前記配信コンテンツ情報を選択する選択手段と、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報を他の利用者端末へ配信する時間に関する時間情報を取得する時間情報取得手段と、前記利用者端末が存在する位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記利用者端末を識別する端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報を履歴情報として、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報に付加する履歴情報付加手段と、前記履歴情報付加手段により履歴情報が付加された配信コンテンツ情報を、他の利用者端末へ配信する配信手段と、を備え、前記履歴解析装置は、複数の利用者端末のそれぞれから、各利用者端末が前記記憶領域に記憶しているコンテンツ情報に付加された履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、前記履歴情報取得手段が取得した履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報記憶手段が記憶した履歴情報に基づいて、時系列に沿った前記コンテンツ情報の配信経路を算出するコンテンツ経路算出手段と、を備える。
これによれば、利用者端末間で転々流通されるコンテンツ情報には、配信時刻、配信位置及び配信元利用者端末の情報が次々付加されることとなる。よって、所定のサーバ等を介さず、利用者端末間のデータのやり取りにより流通したコンテンツ情報であっても、当該コンテンツ情報に付加された履歴情報を解析することで、当該コンテンツ情報の配信経路を容易に算出し、把握することができる。
本発明のさらに別の観点では、情報を記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能な移動可能な利用者端末と、データの受信が可能な履歴解析装置とを備える流通システムであって、前記利用者端末は、前記他の利用者端末へ配信するための配信コンテンツ情報を、前記記憶領域に記憶されたコンテンツ情報から選択する場合の条件を規定している流通ルールを取得する流通ルール取得手段と、複数の前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、複数の前記コンテンツ情報を前記記憶領域に記憶するコンテンツ情報記憶手段と、前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツ情報から、前記流通ルールに規定された条件に基づいて前記配信コンテンツ情報を選択する選択手段と、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報を他の利用者端末へ配信する時間に関する時間情報を取得する時間情報取得手段と、前記利用者端末が存在する位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記利用者端末を識別する端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報を履歴情報として、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報に付加する履歴情報付加手段と、前記履歴情報付加手段により履歴情報が付加された配信コンテンツ情報を、他の利用者端末へ配信する配信手段と、を備え、前記履歴解析装置は、複数の利用者端末のそれぞれから、各利用者端末が前記記憶領域に記憶しているコンテンツ情報に付加された履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、前記履歴情報取得手段が取得した履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報記憶手段が記憶した履歴情報に基づいて、時系列に沿った前記利用者端末の移動経路を算出する利用者端末経路算出手段と、を備える。
本発明によれば、端末を使用する各利用者に負担を与えることなく、サービス提供者が必要とするコンテンツ情報の配信経路や端末の移動経路といった履歴情報を把握に取得することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。本発明は、各端末が自律的に動作する流通システムにおいて、コンテンツ情報に履歴情報を付加することにより、サーバを介さずに利用者端末間での送受信により流通されるコンテンツ情報の配信経路や、利用者端末の移動経路を容易に把握することができるものである。具体的には、移動可能且つ無線通信可能な複数の利用者端末が自律的に動作するような流通システムにおいて、本発明を利用することができる。
[流通システム]
まず、本発明に係る流通システムについて説明する。図1に流通システムの概略構成を示す。図1に示す流通システム100は、複数の利用者端末を自律的に動作させ、繰り返し無線通信を行わせることで多様なコンテンツ情報を広く一様に流通させるものである。ここで、利用者端末とは、利用者端末間でコンテンツ情報を送受信可能な機能を持ち、移動可能な端末のことをいう。具体的に、利用者端末としては、PDAや携帯電話などの無線携帯情報端末、車載専用端末等が上げられる。
図1に示すように、流通システム100において、アクセスポイント3とサーバ4は、ネットワーク2を通じて通信可能に接続されている。ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、アクセスポイント3とは、情報を配信するために大容量のストレージを持っていたり、バックエンドとの通信(LAN、WAN等)を行えたりする機能を有するものである。なお、サーバ4は、コンテンツ情報データベース(以下、「DB」と呼ぶ。)5及び履歴情報DB6に接続されている。
また、流通システム100において、アクセスポイント3、利用者端末20及び利用者端末21は、相互に無線通信可能に接続されている。なお、図1には便宜上、アクセスポイントとして3が、利用者端末として20及び21の2つがそれぞれ記載されているが、流通システム100はこれらに限られるものではなく、複数のアクセスポイント及び複数の利用者端末が構成要素として含まれているものとする。また、無線通信としては、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)を含む各種の方法が使用可能であり、本実施形態ではBluetoothを適用することとする。なお、本発明において無線通信が赤外線通信の場合はアクセスポイントが赤外線ポートとなり、無線通信がICタグの場合はアクセスポイントがICタグリーダライタとなることとする。
まず、本システムにおいてコンテンツ情報が流通する方法の概要を述べておく。流通システム100を構成するアクセスポイント3は、利用者の興味をひく広告などに付随して設置されており、当該広告に関連付けされたコンテンツ情報を複数の利用者端末に配信する情報配信端末である。アクセスポイント3は、通信可能エリア内に利用者端末が存在することを確認した場合、当該利用者端末にコンテンツ情報を配信する。アクセスポイント3は複数設置されており、そこから各種コンテンツ情報が利用者端末へ配信されることとなる。なお、アクセスポイント3は、ネットワーク2を介してサーバ4から各種コンテンツ情報を取得している。サーバ4は、各アクセスポイント3に配信するコンテンツ情報をコンテンツ情報DB5に記憶し、管理している。
利用者端末20は、アクセスポイント3又は他の利用者端末から取得したコンテンツ情報を、記憶領域を構成する共通領域へ記憶する。そして、利用者端末20は、利用者が予め設定した蓄積ルールに基づいて、当該コンテンツ情報を複製し、ユーザ領域へ記憶するか否かの判定を行う。判定結果に基づいてユーザ領域に記憶されたコンテンツ情報は、利用者が利用者端末20上で自由に閲覧することができる。
また、利用者端末20は、予めアクセスポイント3又は他の利用者端末を介してサーバ4から流通ルールを取得し、記憶している。利用者端末20は、取得した流通ルールに基づいて、共通領域に記憶された全てのコンテンツ情報から、他の利用者端末へ配信する配信コンテンツ情報を選択する。そして、利用者端末20は、通信可能エリア内に他の利用者端末21が存在することを確認した場合、流通ルールに基づいて選択した配信コンテンツ情報を当該他の利用者端末21に配信する。このとき、利用者端末20は、配信した時刻に関する時間情報と、配信時に配信元利用者端末が存在した位置に関する位置情報と、配信元利用者端末を識別する端末IDとを履歴情報として、配信コンテンツ情報に付加する。つまり、利用者端末20は、履歴情報が付加された配信コンテンツ情報を、通信可能エリア内に存在する他の利用者端末21に配信する。
なお、履歴情報が付加された配信コンテンツ情報を受信した利用者端末21が、さらに、通信可能エリア内に存在する他の利用者端末に、流通ルールに基づいて当該配信コンテンツ情報を配信することも考えられる。この場合、利用者端末21は、時間情報として利用者端末が他の利用者端末に配信する時刻に関する情報と、位置情報として利用者端末21が配信時に存在する位置に関する情報と、端末IDとして利用者端末21を識別する情報とを、履歴情報として当該配信コンテンツ情報に付加する。上述のように、当該配信コンテンツ情報には、既に利用者端末20が作成した履歴情報が付加されているが、利用者端末21は、当該利用者端末20が作成した履歴情報を削除することなく、自身が作成した履歴情報を追加で付加する。
アクセスポイント3は、通信可能エリア内に存在する利用者端末にコンテンツ情報を配信するとともに、利用者端末から履歴情報を回収する働きを有する。具体的に、アクセスポイント3は、通信可能エリア内に利用者端末21が存在した場合、当該利用者端末21から所定のコンテンツ情報と、当該コンテンツ情報に付加された履歴情報を取得する。そして、アクセスポイント3は、履歴情報と、当該履歴情報が付加されていたコンテンツ情報の識別情報であるコンテンツIDとをネットワーク2を介してサーバ4へ送信する。サーバ4は、複数のアクセスポイント3から取得した履歴情報を、コンテンツIDをキーとして履歴情報DB6に記憶する。サーバ4は、詳細は後述するが、履歴情報DB6に記憶された履歴情報に基づいて、特定のコンテンツ情報の配信経路や特定の利用者端末の移動経路を算出することが可能である。
このようにして、流通システム100では、利用者端末を使用する各利用者に負担を与えることなく、サービス提供者が、サーバ4により必要とするコンテンツ情報の配信経路や利用者端末の移動経路を容易に把握することが可能となる。
[サーバ]
次に、サーバ4について詳しく説明する。サーバ4は、コンテンツ情報DB5に接続されており、当該コンテンツ情報DB5に記憶された各種コンテンツ情報を、アクセスポイント3を介して利用者端末へ配信する。図2は、コンテンツ情報DB5のデータ構造を模式的に示す図である。図2に示すように、コンテンツ情報DB5は、コンテンツIDをキーとしてコンテンツデータ及び付加情報を記憶し、管理している。ここで、コンテンツデータとは、利用者端末上でコンテンツ情報を閲覧するために必要となるコンテンツ本体の情報である。また、付加情報とは、コンテンツデータに関連付けられた情報であり、詳細は後述する。
また、サーバ4は、履歴情報DB6に接続されており、アクセスポイント3が利用者端末から回収した履歴情報及びコンテンツIDを記憶している。図3は、履歴情報DB6のデータ構造を模式的に示す図である。図3に示すように、履歴情報DB6は、コンテンツIDをキーとして、履歴情報に含まれる時間情報、位置情報及び端末IDを記憶している。
[利用者端末]
次に、利用者端末について詳しく説明する。まず、図4を参照し、利用者端末の内部構成について詳しく説明する。図4は、本発明の流通システム100における利用者端末20の内部構成を示したものである。なお、利用者端末21は、利用者端末20と同様の内部構成であるため、便宜上説明は省略する。
図4に示すように、利用者端末20は、記憶領域201、蓄積処理機能204、蓄積ルール記憶機能205、表示機能211、通信機能212、位置情報取得機能213、時間情報取得機能214、履歴情報作成機能215、付加処理機能216、流通処理機能217及び流通ルール記憶機能218を保有している。なお、記憶領域201は、ユーザ領域202及び共通領域203から構成されている。
共通領域203は、後述する通信機能212がアクセスポイント3や他の利用者端末から受信したコンテンツ情報を記憶する領域である。共通領域203に記憶されたコンテンツ情報は、後述する流通処理機能217により、通信可能エリア内に存在する他の利用者端末へ配信される。つまり、本発明では、利用者端末がコンテンツ情報について「受信」、「共通領域に記憶」、「配信」を繰り返すことで複数の利用者端末間でコンテンツ情報が蓄積伝播され、仮想的な流通システムを形成することができる。なお、原則として、共通領域203は利用者が意識しない領域であり、利用者による操作編集が制限される。つまり、利用者により、共通領域203に記憶されたコンテンツ情報の複製や表示といった操作が行われることはないものとする。これにより、コンテンツ情報の信頼性や共通領域の公共性を保つことができる。
ユーザ領域202は、利用者の嗜好に合致したコンテンツ情報を記憶する領域である。共通領域203に記憶されたコンテンツ情報と異なり、ユーザ領域202に記憶されたコンテンツ情報は、利用者による操作編集が行われる。つまり、利用者により、ユーザ領域202に記憶されたコンテンツ情報の複製や表示といった操作が行われる。後述する通信機能212がアクセスポイント3や他の利用者端末から受信したコンテンツ情報の中で、蓄積ルールに合致するコンテンツ情報のみが、共通領域203において複製され、ユーザ領域202に記憶される。なお、原則として、ユーザ領域202から共通領域203へのコンテンツ情報の複製は許可しない。これにより、利用者の嗜好に基づいて収集されたコンテンツ情報が流出し、個人の嗜好を推測可能な情報が漏洩することを防止可能である。また、不正に作成又は取得したコンテンツ情報の流通を防止することもできる。
蓄積処理機能204は、共通領域203に記憶されているコンテンツ情報の中で、蓄積ルールに合致するコンテンツ情報のみを複製し、ユーザ領域202に記憶する機能である。
蓄積ルール記憶機能205は、利用者の嗜好に基づいて、利用者が意識的に、又は、利用者端末20が自動的に作成する蓄積ルールを記憶する機能である。蓄積ルールとは、共通領域203に記憶されたコンテンツ情報を複製し、ユーザ領域202に記憶する場合の条件を規定したものであり、詳細は後述する。
表示機能211は、ユーザ領域202に記憶されたコンテンツ情報を利用者端末20上で表示する機能である。これにより、利用者は、ユーザ領域202に記憶されたコンテンツ情報を利用者端末20上で自由に表示させ、閲覧することができる。
通信機能212は、アクセスポイント3や他の利用者端末からのコンテンツ情報及び流通ルールの受信や、他の利用者端末への配信コンテンツ情報の配信などを行う機能である。また、通信機能212は、利用者端末20の通信可能エリア内に他の利用者端末が存在するか否かの検索である近隣検索を行う機能である。
位置情報取得機能213は、後述する流通処理機能217により他の利用者端末へ配信コンテンツ情報を配信する場合に、利用者端末20がその時点で存在する位置に関する情報を位置情報として取得する機能である。ここで、位置情報の取得方法は、近傍のアクセスポイント3や位置情報取得要基地局から大体の位置を取得する方法、GPS(Global Positioning System)により正確な位置を取得する方法など種々の方法を適用することができる。
時間情報取得機能214は、後述する流通処理機能217により他の利用者端末へ配信コンテンツ情報を配信する場合に、時計機能などから配信時刻を時間情報として取得する機能である。
履歴情報作成機能215は、後述する流通処理機能217により他の利用者端末へ配信コンテンツ情報を配信する場合に、時間情報取得機能214が取得した時間情報、位置情報取得機能213が取得した位置情報、及び、利用者端末20の端末IDに基づいて、履歴情報を作成する機能である。
付加処理機能216は、後述する流通処理機能217により他の利用者端末へ配信コンテンツ情報を配信する場合に、履歴情報作成機能215が作成した履歴情報を、コンテンツ情報に付加する機能である。
流通処理機能217は、アクセスポイント3や他の利用者端末から受信したコンテンツ情報を共通領域203に記憶し、当該共通領域203に記憶された全てのコンテンツ情報の中から、流通ルールに基づいて、他の利用者端末へ配信する配信コンテンツ情報を選択する機能である。流通処理機能217により選択された配信コンテンツ情報は、通信機能212により当該他の利用者端末へ配信される。
流通ルール記憶機能218は、サーバ4が作成し、コンテンツ情報と同様にアクセスポイント3や他の利用者端末間でやり取りされる流通ルールを記憶する機能である。流通ルールについて、詳細は後述する。
[各種ルール]
次に、各種ルールについて説明する。
(i)流通ルール
まず、流通ルールについて詳しく説明する。流通ルールとは、他の利用者端末へ配信するための配信コンテンツ情報を、共通領域203に記憶されたコンテンツ情報から選択する場合の条件を規定している。本発明は、流通ルールに基づいて選択した配信コンテンツ情報を、利用者端末の通信可能エリア内に存在する他の利用者端末に対してPUSH型配信することを特徴とする。よって、利用者端末の流通処理機能217は、PULL型配信は行わずに、流通ルールに基づいてPUSH型配信を行う。PUSH型配信とは、通信可能エリア内に存在する他の利用者端末に対して、当該他の利用者端末からコンテンツ情報の要求があるか否かに関わらずコンテンツ情報を配信する方法である。一方、PULL型配信とは、他の利用者端末からコンテンツ情報の要求があった場合にのみ、当該要求に該当するコンテンツ情報を配信する方法である。
図5に、流通ルール一覧表を示す。流通ルール一覧表は、図示のとおり、基準、処理及び目的から構成されている。流通ルールは、所定の基準により、利用者端末の流通処理機能217が所定の処理を行うように規定されている。つまり、サーバ4は、図5に示すような基準及び処理を任意に組み合わせることにより流通ルールを作成し、当該流通ルールとして、所定の基準により流通処理機能217が所定の処理を行うように規定することができる。ここで、図5を参照して、流通ルールの例を具体的に説明する。
流通ルールとして、基準「ランダム」により、流通処理機能217が、共通領域203に記憶された全てのコンテンツ情報の中からランダムにコンテンツ情報を選択し、配信コンテンツ情報として他の利用者端末へ配信するように規定することができる。これによれば、共通領域203に記憶された全てのコンテンツを、偏りなく一様に他の利用者端末へ配信することができる。同様に、図示の基準により流通処理機能217が対応付けられた処理を行うように規定することができる。
なお、サーバ4は、図5に記載した以外にも任意の基準により流通処理機能217が任意の処理を行うように規定することが可能である。
(ii)蓄積ルール
次に、蓄積ルールについて詳しく説明する。蓄積ルールとは、共通領域203に記憶されたコンテンツ情報を複製し、ユーザ領域202に記憶する場合の条件を規定している。蓄積ルールは、利用者が予め興味のある分野を意識的に入力することで作成されることとしてもよいし、利用者端末が事前に取得している利用者の属性情報等に基づいて自動的に設定することで作成されることとしてもよい。利用者端末の蓄積処理機能204は、蓄積ルールに規定された条件に合致するコンテンツ情報のみを共通領域203からユーザ領域202に複製し、記憶するため、ユーザ領域202には、ユーザの嗜好に合ったコンテンツ情報のみが記憶されることとなる。
図6に、蓄積ルール一覧表を示す。蓄積ルール一覧表は、図示のとおり、基準及び処理から構成されている。蓄積ルールは、所定の基準により、利用者端末の蓄積処理機能204が所定の処理を行うように規定されている。つまり、利用者又は利用者端末20は、図6に示すような基準及び処理を任意に組み合わせることにより蓄積ルールを作成し、当該蓄積ルールとして、所定の基準により蓄積処理機能204が所定の処理を行うように規定することができる。
ここで、図6を参照して蓄積ルールの例を具体的に説明する。蓄積ルールとして、基準「ファイル名に××を含む」により、蓄積処理機能204が、共通領域203に記憶された全てのコンテンツ情報の中から、ファイル名として××を含むコンテンツ情報を複製し、ユーザ領域202に記憶するように規定することができる。「××」には任意の文字列を規定することができる。同様に、図示の基準により蓄積処理機能204が対応付けられた処理を行うように規定することができる。
なお、利用者又は利用者端末は、図6に記載した以外にも任意の基準により蓄積処理機能204が任意の処理を行うように規定することが可能である。
[各種情報]
次に、各種情報について説明する。
(i)コンテンツ情報
まず、コンテンツ情報について詳しく説明する。図7は、コンテンツ情報の構成を概念的に示したものである。図7に示すように、コンテンツ情報は、付加情報とコンテンツデータから構成されている。コンテンツデータは、利用者端末上でコンテンツ情報を閲覧する際に必要となるコンテンツ情報本体の情報である。一方、付加情報は、コンテンツデータに関連付いてタグ付けされた情報であり、コンテンツデータ内のキーワードから自動生成してもよいし、手動でサーバ4やコンテンツ情報作成者が設定してもよい。付加情報として設定される情報の具体例としては、コンテンツデータを識別するコンテンツID、コンテンツデータを表すキーワード情報、コンテンツデータのジャンル情報、コンテンツデータの期限情報などが挙げられる。また、コンテンツ情報作成者の電子署名、改竄防止のためのハッシュ値など、コンテンツデータの原本性保証を行うためのデータを付加情報として設定してもよい。
なお、付加情報は、サーバ4やコンテンツ情報作成者が自動又は手動で設定する情報であり、コンテンツ情報に含ませるか否かは任意である。つまり、コンテンツ情報としては、図7に示すように、付加情報及びコンテンツデータから構成されるコンテンツ情報と、コンテンツデータのみから構成されるコンテンツ情報の2種類が考えられるが、本発明では、双方のコンテンツ情報を適用することが可能である。
上述のように、利用者端末の流通処理機能217は、流通ルールに基づいてコンテンツ情報を通信可能エリア内に存在する他の利用者端末へ配信する。また、利用者端末の蓄積処理機能204は、蓄積ルールに基づいてコンテンツ情報領域204に記憶されているコンテンツ情報を複製し、ユーザ領域202に記憶する。このとき、流通ルール又は蓄積ルールの規定に合致するコンテンツ情報であるか否かを判別するための情報を図8に示す。
図示のとおり、コンテンツ情報を判別するための情報は、条件と具体例により構成される。条件は、「付加情報が含まれていない場合」、「テキストデータの場合」、「標準フォーマットで作成されている場合」及び「付加情報が含まれている場合」が考えられる。
図8に示すように、付加情報が含まれていない場合、コンテンツ情報を判別するための情報の具体例としては、ファイル名、拡張子、サイズなどが挙げられる。
また、付加情報が含まれているか否かに関わらず、コンテンツ情報がテキストデータの場合、コンテンツ情報を判別するための情報の具体例としては、テキストデータに含まれる単語が挙げられる。例えば、蓄積ルールとして、基準「キーワード検索(キーワード:花火)」により、蓄積処理機能204が、共通領域203に記憶された全てのコンテンツ情報の中から、キーワードとして「花火」を含むコンテンツ情報のみを複製し、ユーザ領域202に記憶するように規定されているとする。この場合、蓄積処理機能204は、コンテンツ情報のテキストデータに含まれる単語の中に、蓄積ルールとして規定されているキーワード「花火」が含まれているか否かの判定を行う。そして、蓄積処理機能204は、テキストデータに含まれる単語の中に「花火」があると判定した場合に、当該コンテンツ情報を複製し、ユーザ領域202に記憶する。
また、付加情報が含まれているか否かに関わらず、コンテンツ情報が標準フォーマットで作成されている場合、コンテンツ情報を判別するための情報の具体例としては、作成者や編集時刻などが挙げられる。
また、付加情報が含まれている場合、コンテンツ情報を判別するための情報の具体例として、付加情報等として含まれる作成者、ジャンル情報、対象年齢等が挙げられる。
上記のようなコンテンツ情報を判別するための情報と、蓄積ルール又は流通ルールとに基づいて、流通処理機能217又は蓄積処理機能204は処理を行っているが、原則として各処理機能は、コンテンツ情報が、各種ルールの規定された基準に合致するか否かを判定している。ここで合致とは、完全一致、部分一致、数値の大小関係の一致も含まれる広い概念である。なお、判定の対象となるコンテンツ情報は、コンテンツ情報全体の場合もあれば、コンテンツ情報の一部分(一要素)の場合も考えられる。また、コンテンツ情報を事前に分割して扱うような場合も考えられる。
(ii)履歴情報
次に、履歴情報について詳しく説明する。履歴情報は、流通システム100において、利用者端末間のデータのやり取りにより流通するコンテンツ情報の配信経路、及び、移動可能な利用者端末の移動経路を把握するために、コンテンツ情報に付加される情報であり、時間情報、位置情報及び端末IDを構成要素として含んでいる。ここで、時間情報は、通信可能エリア内に存在する他の利用者に配信コンテンツ情報を配信する時刻を示す情報である。また、位置情報は、利用者端末が、通信可能エリア内に存在する他の利用者に配信コンテンツ情報を配信する際に、配信元利用者端末が存在する位置を示す情報である。また、端末IDは、配信元利用者端末の端末IDを示す情報である。
図9は、コンテンツID「Z01」のコンテンツ情報が、利用者端末A乃至Cの間で流通する場合において、当該コンテンツ情報に付加される履歴情報を概念的に示す図である。利用者端末Aが、配信コンテンツ情報としてコンテンツID「Z01」のコンテンツ情報を利用者端末Bに配信する場合、利用者端末Aは、利用者端末Bへの配信時刻、配信時に利用者端末Aが存在した位置等に基づいて、時間情報「時刻t1」、位置情報「位置p1」及び端末ID「A」から構成される履歴情報を作成する。そして、利用者端末Aは、図示のように、作成した履歴情報をコンテンツ情報に付加する。
さらに、利用者端末Bが、配信コンテンツ情報として、利用者端末Aから受信したコンテンツID「Z01」のコンテンツ情報を利用者端末Cに配信する場合、利用者端末Bは、利用者端末Cへの配信時刻、配信時に利用者端末Bが存在した位置等に基づいて、時間情報「時刻t2」、位置情報「位置p2」及び端末ID「B」から構成される履歴情報を作成する。そして、利用者端末Bは、図示のように、既にコンテンツ情報に付加された履歴情報を削除することなく、自身が作成した履歴情報を追加で付加する。
このように、履歴情報は、利用者端末が他の利用者端末に所定のコンテンツ情報を配信する際に、配信元利用者端末により作成され、当該コンテンツ情報に付加される情報である。よって、履歴情報は、コンテンツ情報が転々流通すればするほど、アクセスポイント3に回収されない限り、当該コンテンツ情報に多く付加されることなる。
[配信経路及び移動経路の特定]
次に、履歴情報に基づいて、サーバ4がコンテンツ情報の配信経路及び利用者端末の移動経路を特定する方法について説明する。図10(a)は、コンテンツID「Z01」及び「Z02」である2つのコンテンツ情報それぞれに付加された履歴情報を概念的に示した図である。また、図10(b)は、図10(a)に示す履歴情報から特定することができるコンテンツ情報の配信経路及び利用者端末の移動経路を模式的に示した図である。
図10(a)に示すような履歴情報から、サーバ4は、コンテンツID「Z01」のコンテンツ情報が、端末ID「A」の利用者端末から端末ID「B」の利用者端末に配信され、「位置p1」から「位置p2」に移動していることを把握することができる。また、サーバ4は、コンテンツID「Z02」のコンテンツ情報が、端末ID「A」の利用者端末から端末ID「B」の利用者端末に配信され、「位置p3」から「位置p1」に移動していることを把握することができる。つまり、サーバ4は、コンテンツID「Z01」及び「Z02」のコンテンツ情報がそれぞれ、図10(b)の破線で示すような配信経路であったことを履歴情報から算出し、把握することができる。
また、図10(a)に示すような履歴情報から、サーバ4は、端末ID「A」の利用者端末が「時刻t1」に存在した「位置p1」から、「時刻t3」には「位置p3」へ移動していることを把握することができる。また、サーバ4は、端末ID「B」の利用者端末が「時刻t2」に存在した「位置p2」から、「時刻t4」には「位置p1」へ移動していることを把握することができる。つまり、サーバ4は、端末ID「A」及び「B」の利用者端末がそれぞれ、図10(b)の実線で示すような移動経路であったことを履歴情報から算出し、把握することができる。
さらに、履歴情報に基づいて、サーバ4が利用者端末の移動経路を特定する方法について詳細に説明する。図11(a)は、コンテンツID「Z01」、「Z02」及び「Z03」である3つのコンテンツ情報それぞれに付加された履歴情報を概念的に示した図である。また、図11(b)は、図11(a)に示すような履歴情報に基づく、利用者端末毎の移動経路を概念的に示した図である。つまり、図11(b)は、端末IDをキーとして履歴情報を参照し、端末ID毎の時刻情報及び位置情報をまとめたものである。これによれば、履歴情報に基づいて、特定の利用者端末がどの時点でどの位置に存在しており、どのように移動したかを容易に把握することができる。即ち、履歴情報がたくさんあればあるほど、サーバ4は、利用者端末の移動経路を正確に算出し、把握することが可能となる。
[履歴処理]
次に、上記流通システム100により実行される履歴処理について説明する。図12は、履歴処理のフローチャートである。なお、利用者端末は、既に、蓄積ルール及び流通ルールを保有しているものとする。
まず、利用者端末20は、通信可能エリア内に他の利用者端末が存在するか否かを検索する近隣検索を行う(ステップS1)。通信可能エリア内に他の利用者端末が存在しない場合(ステップS2;NO)、利用者端末20は、近隣検索を繰り返し行う。一方、通信可能エリア内に他の利用者端末21が存在する場合(ステップS2;YES)、利用者端末20は、流通ルールに基づいて配信コンテンツ情報を選択し、現時刻を時間情報として取得する(ステップS3)。さらに、利用者端末20は、自身が存在する位置に関する情報を位置情報として取得する(ステップS4)。そして、利用者端末20は、時間情報、位置情報及び自身の端末IDを履歴情報として、配信コンテンツ情報に付加する(ステップS5)。そして、通信可能エリア内に存在する他の利用者端末21に、履歴情報を付加した配信コンテンツ情報を送信する(ステップS6)。
利用者端末20から、履歴情報が付加されたコンテンツ情報を受信した利用者端末21は、当該コンテンツ情報を共通領域に記憶する(ステップS7)。そして、利用者端末21は、蓄積ルールに基づいて当該コンテンツ情報を複製し、ユーザ領域に記憶する等の処理を行う。また、利用者端末21は、通信可能エリア内に他の利用者端末やアクセスポイント3が存在するか否かを検索する近隣検索を行う(ステップS8)。通信可能エリア内にアクセスポイント3が存在する場合(ステップS9;YES)、利用者端末21は、履歴情報が付加されたコンテンツ情報を共通領域から抽出する(ステップS10)。そして、利用者端末21は、抽出した履歴情報が付加されたコンテンツ情報を、アクセスポイントへ送信する(ステップS11)。
なお、ステップS8における近隣検索において、他の利用者端末が存在する場合、利用者端末21は、利用者端末20におけるステップS3乃至S6と同様に、配信コンテンツ情報を選択し、履歴情報を付加して当該他の利用者端末へ送信する。一方、アクセスポイント3も他の利用者端末も存在しない場合、利用者端末21は、ステップS8の近隣検索を繰り返し行う。
アクセスポイント3は、利用者端末21から履歴情報が付加されたコンテンツ情報を受信すると、当該コンテンツ情報の識別情報であるコンテンツIDと、当該コンテンツ情報に付加された履歴情報をペアでサーバ4へ送信する。サーバ4は、アクセスポイント3から、コンテンツID及び履歴情報をペアで受信し(ステップS12)、コンテンツIDをキーとして履歴情報を履歴情報DB6に記憶する(ステップS13)。そして、サーバ4は、履歴情報DB6を参照することにより、特定のコンテンツ情報の配信履歴を算出したり、特定の利用者端末の移動履歴を算出したりする(ステップS14)。これにより、履歴処理は完了する。
なお、本実施形態においてアクセスポイント3は、ネットワーク2を通じてサーバ4に接続されているものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、無線通信によりコンテンツ情報の送受信が可能な種々の端末を適用することができる。具体的に、アクセスポイント3は、固定装置とは限らず、本実施形態で記載している利用者端末をカスタマイズしたものであってもよい。カスタマイズとは、共通領域に配信したいコンテンツ情報をセットできる機能を併せ持つ利用者端末などが考えられる。これによれば、カスタマイズされた利用者端末を携帯する人物が移動することで、通信可能エリアを、そのとき人が密集している場所など任意の場所に移動させることができる。
また、本実施形態において、利用者端末は無線通信可能なこととなっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、有線通信可能な利用者端末にも適用することが可能である。
また、本実施形態において、コンテンツ情報は広告情報等の可読情報としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、トークン(調査用パケット)などのように、利用者に意識されない情報であってもよい。さらに本実施形態では、付加情報をコンテンツ情報に含めることとしているが、これに限定されるものではなく、コンテンツ情報に紐付けされた別ファイルとして存在することとしてもよい。
また、本実施形態では、履歴情報を構成する要素は時間情報、位置情報及び端末IDであることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、時間情報、位置情報及びサービス提供者が予め割り振った利用者を識別するための情報である利用者IDとすることも可能である。これによれば、所定の組織を構成する全ての利用者が1台の利用者端末を使用している場合であっても、利用者IDをキーとして、履歴情報を履歴情報DB6に記憶することができるため、サービス提供者は、的確にコンテンツ情報の配信経路を把握することが可能である。
また、本実施形態では、アクセスポイント3が利用者端末から履歴情報を回収し、サーバ4において当該履歴情報を管理することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、アクセスポイント3やサーバ4とは異なる履歴収集端末や履歴解析装置を流通システム100の構成要素として設けることも可能である。この場合、履歴収集端末が利用者端末から履歴情報を回収し、履歴解析装置が回収した履歴情報に基づいて、特定のコンテンツ情報の配信経路や特定の利用者端末の移動経路を算出する。
また、上記実施形態では、履歴情報DB6は、コンテンツIDをキーとして履歴情報を記憶することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者端末の端末IDをキーとしてコンテンツIDを含めた履歴情報を記憶することとしてもよい。即ち、コンテンツIDと履歴情報が対応付けて記憶されていれば、履歴情報のデータ構成は任意に設定することができる。
本発明によれば、上記のように構成された流通システム100において、コンテンツ情報を他の利用者端末に配信する際に、各利用者端末が時間情報、位置情報及び端末IDを履歴情報として当該コンテンツ情報に付加することにより、どのようなコンテンツ情報が位置的にどのような経路を辿ったか、また利用者端末がどのようなエリアを移動したかという情報を容易に取得することができる。このような、コンテンツ情報の配信経路や利用者端末の移動経路は、エリアマーケティングや店舗内の顧客動線調査等に生かすことができる。具体的には、六本木のアクセスポイントから配信されたコンテンツ情報Aがどのような経路で渋谷の利用者端末に配信されたのか、どのコンテンツ情報はどのエリアでよく利用者端末間の交換がなされているか、クーポン付きコンテンツ情報がほとんど使用されないエリアはどこか、等を容易に履歴情報から算出し、把握することができる。
つまり、履歴解析装置として機能するサーバ4は、履歴情報から特定のコンテンツ情報がどの経路を経由して配信されたかを明示的に示すことが可能となる。また、複数のコンテンツ情報の履歴情報をマージすることにより、任意の利用者端末が複数のコンテンツ情報の配信に関わっていた場合には、当該利用者端末が時刻経過に応じてどのエリアにいたか、という情報を明示的に示すことが可能となる。
[変形例]
上記の実施形態では、履歴情報の構成要素が時間情報、位置情報及び端末IDである場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、履歴情報の構成要素を時間情報、端末ID及びセンシング情報とすることも可能である。センシング情報とは、利用者端末が保有するセンシングデバイスにより取得した、当該利用者端末が存在する環境に関する情報等である。具体的には、センシング情報としては、利用者端末が存在する場所が「映画館に近い」、「商店街に近い」といった地理的情報、利用者端末が存在する場所の気温や天候といった気象情報、利用者端末が存在する周辺の利用者端末数等が挙げられる。このように、履歴情報の構成要素が時間情報、端末ID及びセンシング情報である場合、サーバ4は、コンテンツIDをキーとして、時間情報、端末ID及びセンシング情報を履歴情報DB6に記憶することになる。そのため、サーバ4は、コンテンツ情報の配信履歴のみならず、履歴情報に含まれるセンシング情報に基づいて時系列に沿った環境に関する情報を算出し、把握することが可能となる。
また、履歴情報の構成要素を時間情報、位置情報、端末ID及びセンシング情報としてもよい。図13は、コンテンツID「Z01」及び「Z02」のコンテンツ情報それぞれに付加された履歴情報と、当該履歴情報に基づいて特定される配信経路及び移動経路について模式的に示す図である。図示のとおり、端末ID「A」の利用者端末20は、時間情報「時刻t1」、位置情報「位置p1」、端末ID「A」及びセンシング情報「センサx1」を構成要素とする履歴情報が付加されたコンテンツID「Z01」のコンテンツ情報を保有しているものとする。さらに、利用者端末20が、時刻t2に位置p2へ移動し、移動後の環境がセンサx2であったとする。この場合、利用者端末20は、時間情報「時刻t2」、位置情報「位置p2」、端末ID「A」及びセンシング情報「センサx2」を構成要素とする履歴情報を作成し、コンテンツID「Z01」のコンテンツ情報にさらに付加する。つまり、上記の実施形態と異なり、変形例における履歴情報は、コンテンツ情報が配信される際のみならず、利用者端末が移動することにより環境が変化した際にも新たに作成され、コンテンツ情報に追加で付加されることとすることができる。
サーバ4は、アクセスポイント3を介して全ての利用者端末からコンテンツID及び履歴情報のペアを取得し、履歴情報DB6に記憶している。具体的に、図13では、コンテンツID「Z01」及び「Z02」のコンテンツ情報に対応する履歴情報が、履歴情報DB6に記憶されているものとする。サーバ4は、図示のとおり、コンテンツIDをキーとして履歴情報DB6を参照することで、コンテンツ情報毎に時間情報、位置情報及びセンシング情報を抽出することができる。これによれば、コンテンツ情報の配信履歴を時系列に沿った位置のみならず、環境も考慮して算出することができる。さらに、サーバ4は、図示のとおり、位置情報をキーとして履歴情報DB6を参照することで、特定の位置情報に対応する時間情報及びセンシング情報を抽出することもできる。これによれば、時系列に沿って、位置情報が示す場所の環境の変化を容易に算出することができる。
本発明の流通システムにより、利用者端末を使用する各利用者に負担を与えることなく、サービス提供者が、必要とするコンテンツ情報の配信経路や端末の移動経路といった履歴情報を容易に把握することができる。
本発明における流通システムの概略構成を示す図である。 コンテンツ情報DBのデータ構造を模式的に示す図である。 履歴情報DBのデータ構造を模式的に示す図である。 図1に示す流通システムに含まれる利用者端末の機能ブロック図である。 流通ルール一覧表である。 蓄積ルール一覧表である。 コンテンツ情報の構成を模式的に示す図である。 コンテンツ情報を判別するための情報を示す表である。 コンテンツ情報が利用者端末間で流通する場合において、当該コンテンツ情報に付加される履歴情報を概念的に示す図である。 コンテンツ情報に付加された履歴情報と、履歴情報から特定可能なコンテンツ情報の配信経路等とを模式的に示した図である。 コンテンツ情報に付加された履歴情報と、履歴情報から特定可能な利用者端末毎の移動経路を概念的に示した図である。 本発明における履歴処理のフローチャートである。 センシング情報を含む履歴情報と、当該履歴情報に基づいて特定される配信経路及び移動経路について模式的に示す図である。
符号の説明
2…ネットワーク
3…アクセスポイント
4…サーバ
5…コンテンツ情報DB
6…履歴情報DB
20…利用者端末
21…利用者端末
100…流通システム

Claims (8)

  1. 情報を記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能な移動可能な利用者端末であって、
    前記利用者端末は、
    前記他の利用者端末へ配信するための配信コンテンツ情報を、前記記憶領域に記憶されたコンテンツ情報から選択する場合の条件を規定している流通ルールを取得する流通ルール取得手段と、
    複数の前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、
    複数の前記コンテンツ情報を前記記憶領域に記憶するコンテンツ情報記憶手段と、
    前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツ情報から、前記流通ルールに規定された条件に基づいて前記配信コンテンツ情報を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報を他の利用者端末へ配信する時間に関する時間情報を取得する時間情報取得手段と、
    前記利用者端末が存在する位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記利用者端末を識別する端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、
    前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報を履歴情報として、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報に付加する履歴情報付加手段と、
    前記履歴情報付加手段により履歴情報が付加された配信コンテンツ情報を、他の利用者端末へ配信する配信手段と、を備えることを特徴とする利用者端末。
  2. 前記履歴情報付加手段は、前記配信コンテンツ情報に既に履歴情報が付加されている場合に、当該付加されている履歴情報を削除することなく、新しい履歴情報を追加して付加することを特徴とする請求項1に記載の利用者端末。
  3. データの受信が可能な履歴解析装置であって、
    移動可能な複数の利用者端末のそれぞれから、各利用者端末が保有するコンテンツ情報に付加された、当該コンテンツ情報の移動履歴を示す履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、
    前記履歴情報取得手段が取得した履歴情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶した履歴情報に基づいて、時系列に沿った前記利用者端末の移動経路を算出する利用者端末経路算出手段と、を備え
    前記履歴情報は、前記コンテンツ情報が配信された時間に関する時間情報、前記コンテンツ情報の配信時において配信元の利用者端末が存在する位置に関する位置情報、及び、配信元の利用者端末を識別する端末識別情報を含み、
    前記利用者端末経路算出手段は、前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報に基づいて、前記利用者端末の移動経路を算出することを特徴とする履歴解析装置。
  4. 利用者端末は、他の利用者端末にコンテンツ情報を配信する際に、当該コンテンツ情報を配信する時間に関する前記時間情報と、当該配信元利用者端末が存在する位置に関する前記位置情報と、配信元利用者端末を識別する前記端末識別情報とを、履歴情報として当該コンテンツ情報に付加するものであり、
    前記コンテンツ情報を配信する利用者端末が変わる毎に、当該コンテンツ情報に付加される履歴情報は増えていくものであって、
    前記履歴情報取得手段は、前記利用者端末が保有するコンテンツ情報に付加された履歴情報に含まれる、全ての前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報を取得し、
    前記記憶手段は、前記端末識別情報に基づいて、前記履歴情報取得手段が取得した履歴情報に含まれる、前記時間情報及び前記位置情報を記憶し、
    前記利用者端末経路算出手段は、特定の利用者端末に対応する端末識別情報に基づいて、前記記憶手段が記憶した履歴情報に含まれる、前記時間情報及び前記位置情報を参照することにより、当該特定の利用者端末の移動経路を時系列に沿って算出することを特徴とする請求項に記載の履歴解析装置。
  5. 情報を記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能な移動可能な利用者端末に搭載されたコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記他の利用者端末へ配信するための配信コンテンツ情報を、前記記憶領域に記憶されたコンテンツ情報から選択する場合の条件を規定している流通ルールを取得する流通ルール取得手段、
    複数の前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得手段、
    複数の前記コンテンツ情報を前記記憶領域に記憶するコンテンツ情報記憶手段、
    前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツ情報から、前記流通ルールに規定された条件に基づいて前記配信コンテンツ情報を選択する選択手段、
    前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報を他の利用者端末へ配信する時間に関する時間情報を取得する時間情報取得手段、
    前記コンピュータが存在する位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段、
    前記コンピュータを識別する端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段、
    前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報を履歴情報として、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報に付加する履歴情報付加手段、
    前記履歴情報付加手段により履歴情報が付加された配信コンテンツ情報を、他の利用者端末へ配信する配信手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  6. データの受信が可能なコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    移動可能な複数の利用者端末のそれぞれから、各利用者端末が保有するコンテンツ情報に付加された、当該コンテンツ情報の移動履歴を示す履歴情報を取得する履歴情報取得手段、
    前記履歴情報取得手段が取得した履歴情報を記憶する記憶手段、
    前記記憶手段が記憶した履歴情報に基づいて、時系列に沿った前記利用者端末の移動経路を算出する利用者端末経路算出手段、として前記コンピュータを機能させ
    前記履歴情報は、前記コンテンツ情報が配信された時間に関する時間情報、前記コンテンツ情報の配信時において配信元の利用者端末が存在する位置に関する位置情報、及び、配信元の利用者端末の端末識別情報を含み、
    前記利用者端末経路算出手段は、前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報に基づいて、前記利用者端末の移動経路を算出することを特徴とするプログラム。
  7. 情報を記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能な移動可能な利用者端末と、データの受信が可能な履歴解析装置とを備える流通システムであって、
    前記利用者端末は、
    前記他の利用者端末へ配信するための配信コンテンツ情報を、前記記憶領域に記憶されたコンテンツ情報から選択する場合の条件を規定している流通ルールを取得する流通ルール取得手段と、
    複数の前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、
    複数の前記コンテンツ情報を前記記憶領域に記憶するコンテンツ情報記憶手段と、
    前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツ情報から、前記流通ルールに規定された条件に基づいて前記配信コンテンツ情報を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報を他の利用者端末へ配信する時間に関する時間情報を取得する時間情報取得手段と、
    前記利用者端末が存在する位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記利用者端末を識別する端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、
    前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報を履歴情報として、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報に付加する履歴情報付加手段と、
    前記履歴情報付加手段により履歴情報が付加された配信コンテンツ情報を、他の利用者端末へ配信する配信手段と、を備え、
    前記履歴解析装置は、
    複数の利用者端末のそれぞれから、各利用者端末が前記記憶領域に記憶しているコンテンツ情報に付加された履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、
    前記履歴情報取得手段が取得した履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
    前記履歴情報記憶手段が記憶した履歴情報に基づいて、時系列に沿った前記コンテンツ情報の配信経路を算出するコンテンツ経路算出手段と、を備えることを特徴とする流通システム。
  8. 情報を記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能な移動可能な利用者端末と、データの受信が可能な履歴解析装置とを備える流通システムであって、
    前記利用者端末は、
    前記他の利用者端末へ配信するための配信コンテンツ情報を、前記記憶領域に記憶されたコンテンツ情報から選択する場合の条件を規定している流通ルールを取得する流通ルール取得手段と、
    複数の前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、
    複数の前記コンテンツ情報を前記記憶領域に記憶するコンテンツ情報記憶手段と、
    前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツ情報から、前記流通ルールに規定された条件に基づいて前記配信コンテンツ情報を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報を他の利用者端末へ配信する時間に関する時間情報を取得する時間情報取得手段と、
    前記利用者端末が存在する位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記利用者端末を識別する端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、
    前記時間情報、前記位置情報及び前記端末識別情報を履歴情報として、前記選択手段が選択した配信コンテンツ情報に付加する履歴情報付加手段と、
    前記履歴情報付加手段により履歴情報が付加された配信コンテンツ情報を、他の利用者端末へ配信する配信手段と、を備え、
    前記履歴解析装置は、
    複数の利用者端末のそれぞれから、各利用者端末が前記記憶領域に記憶しているコンテンツ情報に付加された履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、
    前記履歴情報取得手段が取得した履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
    前記履歴情報記憶手段が記憶した履歴情報に基づいて、時系列に沿った前記利用者端末の移動経路を算出する利用者端末経路算出手段と、を備えることを特徴とする流通システム。
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