JP2001250035A - 画像商取引システム及びその方法、画像配信システム及びその方法 - Google Patents

画像商取引システム及びその方法、画像配信システム及びその方法

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JP2001250035A
JP2001250035A JP2000398945A JP2000398945A JP2001250035A JP 2001250035 A JP2001250035 A JP 2001250035A JP 2000398945 A JP2000398945 A JP 2000398945A JP 2000398945 A JP2000398945 A JP 2000398945A JP 2001250035 A JP2001250035 A JP 2001250035A
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Hideki Toshikage
英樹 敏蔭
Shigeyuki Yoneyama
重之 米山
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストで画像を配信し得るようにする。 【解決手段】本発明は、受付業者により所定の配信用画
像データを生成して送出し、配信業者が衛星に向けて所
定データを放送するための複数チャンネルのうち、予め
割り当てられた単位時間当たりのデータ転送量に余剰分
が生じているチャンネルを検出し、当該検出したチャン
ネルの余剰分に受付業者から送出された配信用画像デー
タを割り当てて配信すると共に、この際、課金業者によ
り配信用画像データの配信に対して電子的な課金処理を
施すようにしたことにより、配信用画像データをチャン
ネルに予め割り当てられた単位時間当たりのデータ転送
量の余剰分を利用して配信するため 配信用画像データ
の送信コストを大幅に低減させることができ、かくし
て、低コストで画像を配信することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像商取引システム
及びその方法、画像送付システム及びその方法に関し、
例えばスチルカメラを用いて被写体を撮影することによ
り写真フィルムに露出形成された写真画像を配信する写
真画像商取引システムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真フィルムに露出形成された写
真画像は、一般に印画紙に焼付られることにより、プリ
ント写真として取り扱われている。そして、そのプリン
ト写真を海外等の遠方に住む知人に送付するにはエアメ
ール等により郵送していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでプリント写真
を遠方の知人に送付するには、DPE(Development Pr
int Enlargement )店等の写真店に、郵送用にプリント
写真の焼き増しを依頼したり、郵送会社に郵送を依頼す
る等のように手続きが煩雑な問題があった。
【0004】かかる課題を解決するため、プリント写真
真をスキャナ等でパーソナルコンピュータに読み込んで
画像データを生成し、これを電話回線等を介して送信す
る方法が考えられている。
【0005】しかしながら、その送付方法によれば、送
付すべきプリント写真の枚数が多い等で画像データのデ
ータ量が大きいと、その分回線の使用に時間がかかり、
この結果、高額な回線使用量が請求され、かくして、か
かる回線の使用では、コストがかかりすぎて容易には利
用し難い問題があった。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、低コストで画像を配信し得る画像商取引システム及
びその方法、画像配信システム及びその方法を提案しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、受付業者により所定の配信用画像
データを生成して送出し、配信業者が衛星に向けて所定
データを放送するための複数チャンネルのうち、予め割
り当てられた単位時間当たりのデータ転送量に余剰分が
生じているチャンネルを検出し、当該検出したチャンネ
ルの余剰分に受付業者から送出された配信用画像データ
を割り当てて配信すると共に、この際、課金業者により
配信用画像データの配信に対して電子的な課金処理を施
すようにした。
【0008】従って、配信用画像データをチャンネルに
予め割り当てられた単位時間当たりのデータ転送量の余
剰分を利用して配信することにより、特別なチャンネル
を確保することなく、その配信用画像データを格段的に
安い送信料金で送信することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0010】(1)写真画像 現在、最も広く使用されている写真フィルムは、日本工
業規格(JIS:Japan Industrial Standard )及び国際標
準化機構(ISO:International Standardization for Or
ganization)の規格に定められている35〔mm〕の幅を有
する 135系フィルムと呼ばれるフィルムである。
【0011】また、最近では、写真フィルムとして、24
〔mm〕の幅を有する、いわゆる、APS(Advanced Pho
to System (商標))フィルムと呼ばれる写真フィルム
が市場に導入されている。
【0012】このAPSフィルムにおいては、幅が 135
系フィルムの幅に比べて狭いことにより、その分、AP
Sフィルム専用のスチルカメラ(すなわち、APSカメ
ラ)を 135系フィルム専用のスチルカメラに比べて大幅
に小型化することができ、かくしてAPSカメラと共に
急速に普及し始めている。
【0013】図1に示すように、APSフィルム1にお
いては、24〔mm〕の幅の帯状でなるベースフィルム2の
一面に光透過性の感光層3が積層されると共に、当該ベ
ースフィルム2の他面に光透過性の磁気層4が積層され
て形成されている。
【0014】また、図2に示すように、APSフィルム
1においては、感光層3のほぼ中央部に帯状の露出対象
領域5が当該APSフィルム1の長手方向(以下、これ
をフィルム長手方向と呼ぶ)に沿って設けられると共
に、APSフィルム1の幅方向(以下、これをフィルム
幅方向と呼ぶ)の両側縁部には、帯状の非露出領域でな
るユーザ(カメラ)使用領域6及びラボ使用領域7が設
けられている。
【0015】さらに、ラボ使用領域7には、近接する一
対のフィルム位置予測孔(角孔)8及びフィルム位置決
め孔(角孔)9がフィルム長手方向に沿って順次所定ピ
ッチで穿設されている。
【0016】因みに、APSフィルム1においては、露
出対象領域5の幅が、当該露出対象領域5とユーザ(カ
メラ)使用領域6及びラボ使用領域7との間に設けられ
るガード領域(図示せず)の幅を考慮して16.9〔mm〕程
度に選定されると共に、ユーザ(カメラ)使用領域6及
びラボ使用領域7の幅がそれぞれ 2.5〔mm〕程度に選定
されている。また、一対のフィルム位置予測孔(角孔)
8及びフィルム位置決め孔(角孔)9は、それぞれ2
〔mm〕程度の辺を有し、フィルム幅方向の縁から1.35
〔mm〕程度内側の位置に穿設されている。
【0017】そして、APSフィルム1においては、図
3に示すように、略楕円形の筒状のフィルムカートリッ
ジ10に収納されており、この状態でAPSカメラ(図
示せず)に装填され、当該APSカメラ内において、フ
ィルムカートリッジ10から引き出されると、一対のフ
ィルム位置予測孔(角孔)8A及びフィルム位置決め孔
(角孔)9Aのうちの当該フィルム位置予測孔(角孔)
8Aと、これに続いて引き出される一対のフィルム位置
予測孔(角孔)8B及びフィルム位置決め孔(角孔)9
Bのうちの当該フィルム位置決め孔(角孔)9Bとによ
り位置決めされる。
【0018】これにより、APSフィルム1において
は、図4に示すように、露出対象領域5にHDTV(Hi
gh Definition Television)のアスペクト比と同様な9
対16のアスペクト比を有する所定フレームサイズの露出
領域11がフィルム長手方向に沿って順次所定ピッチで
確保され、当該露出領域11の全面に渡って写真画像が
露出形成される。
【0019】なお、図面上の文字(Y.T 29.5.96 )は実
際には、磁気記録されたディジタル信号であり、特に
(Y.T )はカメラ所有者等のID(IDentification)に
変更される。
【0020】因みに、APSフィルム1においては、図
5に示すように、露出領域11の全面に渡って露出形成
された写真画像を印画紙に焼き付ける場合、9対16のア
スペクト比を有する所定フレームサイズのまま印画紙に
焼き付ける第1の焼付タイプHと、当該9対16のアスペ
クト比をフィルム長手方向に沿って狭めた2対3のアス
ペクト比を有するフレームサイズで印画紙に焼き付ける
第2の焼付タイプC(Classicタイプ)と、9対16のア
スペクト比をフィルム幅方向に沿って狭めた1対3のア
スペクト比を有するフレームサイズで印画紙に焼き付け
る第3の焼付タイプP(Panoramaタイプ)とのうちの所
望する焼付タイプを選定し得るようになされている。
【0021】ところで、APSフィルム1においては、
ユーザ(カメラ)使用領域6及びラボ使用領域7にそれ
ぞれ所定のデータを記録し得るようになされており、当
該ユーザ(カメラ)使用領域6及びラボ使用領域7に記
録されたデータを写真画像の印画紙への焼き付け処理等
に使用し得るようになされている。
【0022】実際にAPSフィルム1の他面側(すなわ
ち、磁気層4)のユーザ(カメラ)使用領域6(図4)
には、APSカメラを用いた撮影時(以下、これを単に
撮影時と呼ぶ)、各露出領域11にそれぞれ対応させて
撮影条件等のデータ(以下、これをユーザデータと呼
ぶ)が磁気的にディジタル記録される。
【0023】このユーザデータは、写真画像の焼付時に
撮影条件を反映させて焼き付けるためのデータであり、
写真画像の焼付条件、さらには、写真画像の取扱条件と
も言えるため、基本的には永久的に保存されるようにな
されている。
【0024】ここで、図6(A)に示すように、ユーザ
(カメラ)使用領域6には、光学データとしてシンクデ
ータ12A、実データ12B及び当該実データ12Bに
対する誤り検出用のパリティデータ12Cが順次格納さ
れて構成されている。
【0025】また、ユーザ(カメラ)使用領域6上に記
録される磁気データの実データ12Bは、図6(B)に
示すように、撮影日時、撮影カメラ情報、第1〜第3の
焼付タイプH、C、Pのうちのユーザにより選択された
焼付タイプ、ユーザにより指定された焼付枚数、フレー
ム位置情報、撮影に用いられたAPSカメラに予め割り
当てられたカメラID、フィルムカートリッジの途中交
換の有無の情報、被写体の明るさの情報、人工光源の使
用の有無の情報、撮影距離による被写体の像倍率の情
報、焼付時に写真の一面及び又は他面にプリントするタ
イトル及びメッセージ、撮影者の氏名の各種情報等から
なる。
【0026】そして、ユーザデータ12は、1バイト内
の「1」又は「0」ビットの位置や、当該1バイト内の
「1」及び「0」ビットの組み合わせにより表現される
ビット列として記録されている。
【0027】因みに、撮影カメラ情報は、絞り値、シャ
ッター速度、ISO(International Standardization
for Organization)感度、露出補正値、ストロボ発光の
有無及び撮影レンズ焦点距離等からなる。また、フレー
ム位置情報は、APSカメラ内における露出領域11の
方向を示す情報と、当該露出領域11に形成された写真
画像の印画紙への焼き付けの有無の情報とからなる。
【0028】これに加えて、APSフィルム1の一面側
(すなわち感光層3)のユーザ(カメラ)使用領域6に
は、予めフィルム長手方向に沿って露出領域11に順番
に割り当てられたフレーム番号がフレーム番号データと
して当該露出領域11に対応させて光学的に記録されて
いる。因みに、フレーム番号データは、数字と、これを
表すバーコードとにより表現されて記録されている。
【0029】また、APSフィルム1の他面側(すなわ
ち、磁気層4)のラボ使用領域6(図4)には、写真店
において、後述する写真画像焼付装置を用いた印画紙へ
の写真画像の焼付時(以下、これを単に焼付時と呼
ぶ)、ユーザデータに基づいて設定された焼付条件等の
データ(以下、これをラボデータと呼ぶ)が磁気的に記
録され、当該ラボデータは必要に応じて書き換えること
ができるようになされている。
【0030】さらに、APSフィルム1の一面側(すな
わち、感光層3)のラボ使用領域7には、予め初期デー
タとして、当該APSフィルム1の先頭部分に、APS
フィルム1の規格に関するフィルムタイプや撮影可能枚
数等の所定の情報、APSフィルム1を製造した製造メ
ーカの名称及びAPSフィルム1に予め割り当てられた
フィルムID等の各種情報が光学的に記録されている。
【0031】因みに、ユーザ(カメラ)使用領域6及び
ラボ使用領域7には、フレーム番号データ及び初期デー
タがAPSフィルム1の現像後に光学的に検出可能又は
目視可能となる潜像として記録されている。
【0032】従って、光学的に記録されたフレーム番号
データ及び初期データは磁気的に記録されたユーザデー
タ及びラボデータの記録再生に何ら影響を与えないと共
に、当該磁気的に記録されたユーザデータ及びラボデー
タも、光学的に記録されたフレーム番号データ及び初期
データの再生に何ら影響を与えないようになされてい
る。
【0033】このため、ユーザ(カメラ)使用領域6及
びラボ使用領域7には、ユーザデータ及びフレーム番号
データと、初期データ及びラボデータとを一面側及び他
面側から対向させて記録することができ、かくして、一
面及び他面を有効に活用して多量のデータを記録し得る
ようになされている。
【0034】ここで、図7及び図8に示すように、AP
Sフィルム1が装填されるAPSカメラ15において
は、暗箱部16と、当該暗箱部16を密閉する裏蓋17
とから構成されている。
【0035】暗箱部16(図7)においては、外部にシ
ャッタレリーズボタン18と、焼付タイプを設定するた
めのフレームサイズ設定スイッチ19とが配設され、当
該暗箱部16の内部には、フィルムカートリッジ10を
装填するための公知構造のカートリッジ収容室20と、
APSフィルム1に写真画像を露出するための露出用開
口部21と、露出済のAPSフィルム1を収容するため
のフィルムハウジング22とが並設されている。
【0036】また、露出用開口部21の上側には、一対
の上側フィルムガイド23及び24同士がほぼ平行に設
けられると共に、当該露出用開口部21の下側にも同様
に一対の下側フィルムガイド25及び26同士がほぼ平
行に設けられている。
【0037】さらに、フィルムハウジング22の内部に
は、APSフィルム1を自動的に装填するためのガイド
ローラ27が設けられると、当該APSフィルム1を巻
き取るためのフィルム巻取スプロール28が回動自在に
設けられている。
【0038】そして、裏蓋17(図8)の内面には、暗
箱部16の露出用開口部21に対向させて圧板29が設
けられている。
【0039】これにより、APSカメラ15において
は、カートリッジ収容室19にフィルムカートリッジ1
0が装填されると、当該フィルムカートリッジ10から
APSフィルム1を自動的に引き出しながら露出用開口
部21及び圧板29の間を通してガイドローラ27に自
動的に装填し、かくして、APSフィルム1をフィルム
巻取スプロール28に巻き取るようになされている。
【0040】ところで、一対の下側フィルムガイド25
及び26の間には、当該下側フィルムガイド25及び2
6の長手方向(以下、これをガイド長手方向と呼ぶ)に
沿った一端側に、例えば 1.5〔mm〕程度の直径を有する
LED(Light Emitting Diode)でなるフィルム位置検
出用光源31が設けられ、当該ガイド長手方向に沿った
他端側に同様のLEDでなるフィルム予測用光源32が
設けられている。
【0041】これに対して、裏蓋17の圧板29には、
フィルム位置検出用光源31及びフィルム予測用光源3
2にそれぞれ対向させて光電検出器33及び34が設け
られると共に、一対の上側フィルムガイド23及び24
間の所定部位に対向させて磁気ヘッド35が設けられて
いる。
【0042】そして、図9に示すように、APSカメラ
15においては、フィルムカートリッジ10から引き出
されたAPSフィルム1のユーザ(カメラ)使用領域6
側の縁部を一対の上側フィルムガイド23及び24の間
に通し、かつラボ使用領域7側の縁部を一対の下側フィ
ルムガイド25及び26の間に通すと共に、裏蓋17の
圧板29によりAPSフィルム1をその他面側から露出
要開口部21側に押圧することにより、APSフィルム
1の上下方向への移動を規制しながら露出対象領域5を
張った状態にし得るようになされている。
【0043】また、APSカメラ15においては、AP
Sフィルム1のユーザ(カメラ)使用領域6(図4)の
他面側を磁気ヘッド32に対向させると共に、ラボ使用
領域7(図4)をフィルム位置検出用光源31及び光電
検出器33間と、フィルム予測用光源32及び光電検出
器34間とに順次通すようになされている。
【0044】これにより、APSカメラ15において
は、フィルムカートリッジ10からAPSフィルム1を
自動的に引き出したとき、フィルム予測用光源32及び
光電検出器34によりフィルムフィルム位置予測孔(角
孔)8を検出した後、フィルム位置検出用光源31及び
光電検出器33によりフィルム位置決め孔(角孔)9を
検出するようにして未露出の露出領域11のほぼ中央を
露出用開口部21のほぼ中央に位置させてAPSフィル
ム1を位置決めする。
【0045】ここで、露出用開口部21においては、A
PSフィルム1の送り方向に沿った露出用開口部21の
長さが、フィルム長手方向に沿った露出領域11の長さ
に応じて、例えば 30.03〔mm〕程度に選定されると共
に、当該APSフィルム1の送り方向とほぼ直交する方
向に沿った幅が、フィルム幅方向に沿った露出領域11
の幅に応じて、例えば 16.93〔mm〕程度に選定されてい
る。
【0046】従って、APSカメラ15においては、A
PSフィルム1を位置決めした状態でシャッタレリーズ
ボタン18が押下されると、被写体(図示せず)から到
来する撮像光をカメラレンズ、絞り及びシャッタ(図示
せず)を順次介して露出用開口部21内に取り込み、当
該取り込んだ撮像光によりAPSフィルム1の未露出の
露出領域11を露出することにより当該露出領域11に
被写体の像を含む視野画像を写真画像として形成し得る
ようになされている。
【0047】因みに、APSカメラ15においては、こ
のとき上述したように露出領域11を張った状態にして
いることにより、当該露出領域11に形成される写真画
像が歪むことを防止し得るようになされている。
【0048】また、APSカメラ15においては、この
ようにシャッタレリーズボタン18が押下されると、ユ
ーザ(カメラ)使用領域6に磁気ヘッド32を介してユ
ーザデータを磁気的に記録しながら再びAPSフィルム
1をフィルム巻取スプロール28に巻き取り、かくし
て、フィルム予測用光源32及び光電検出器34と、フ
ィルム位置検出用光源31及び光電検出器33とにより
フィルム位置予測孔(角孔)8及びフィルム位置決め孔
(角孔)9を順次検出するようにして新たな未露出の露
出領域11のほぼ中央を露出用開口部21のほぼ中央に
位置させてAPSフィルム1を位置決めする。
【0049】このようにAPSカメラ15においては、
シャッタレリーズボタン18が押下される毎に、未露出
の露出領域11に写真画像を形成すると共に、ユーザ
(カメラ)使用領域6にユーザデータを磁気的に記録し
た後、露出用開口部21に対して新たな未露出の露出領
域11を位置決めするようになされている。
【0050】因みに、APSカメラ15においては、露
出領域11に写真画像を形成する毎に、ユーザ(カメ
ラ)使用領域6に露出領域11に対応するユーザデータ
を例えば3回程度繰り返して記録したり、ユーザ(カメ
ラ)使用領域6に記録されたディジタル信号に誤り訂正
符号を付加して誤り訂正又は誤り検出しても良い。
【0051】これにより例えば写真画像焼付装置(図示
せず)においては、焼付時、APSフィルム1から露出
領域11毎に3回程度繰り返して記録されているユーザ
データを全て再生し、これらを比較して誤り検出するこ
とにより、同一なもの同士の割合から正確なユーザデー
タを判別して焼き付けに使用する。すなわち、写真画像
焼付装置においては、3回再生したユーザデータが全て
同一であれば、これらユーザデータが正確なものと判断
すると共に、3回再生したユーザデータのうち、2回の
再生により同一のユーザデータが得られれば、この同一
のユーザデータを正確なものと判断し、3回再生したユ
ーザデータが全て異なるときには再び再生するようにな
されたり、ユーザデータが誤っていると判断しても良
い。
【0052】また、フィルム予測用光源32及びフィル
ム位置検出用光源31は、APSフィルム1が感光する
波長領域から外れた、例えば、 940〔nm〕程度の波長を
有する赤外線を射出するようになされており、これによ
り、フィルム予測用光源32及びフィルム位置検出用光
源31から射出される赤外線によりAPSフィルム1の
露出領域11が露出されることを防止し得るようになさ
れている。
【0053】実際上、図10に示すように、APSカメ
ラ15においては、内部にマイクロコンピュータ構成の
システムコントローラ40が設けられている。
【0054】そして、システムコントローラ40は、フ
ィルムカートリッジ10が装填されると、所定のフィル
ム引出し機構(図示せず)を駆動制御して当該フィルム
カートリッジ10からAPSフィルム1を自動的に引き
出すと共に、このときフィルム予測用光源32及び光電
検出器34と、フィルム位置検出用光源31及び光電検
出器33とからなる孔センサ41によりフィルム位置予
測孔(角孔)8及びフィルム位置決め孔(角孔)9が順
次検出されて検出信号が与えられると、当該検出信号に
基づいて制御信号を生成し、これを増幅回路42を介し
てモータ43へ送出する。
【0055】これにより、システムコントローラ40
は、制御信号に基づいてモータ43を駆動制御し、当該
モータ43に連結されたフィルム巻取スプロール28を
回転させることにより、フィルム巻取スプロール28に
APSフィルム1を所定長さだけ巻き取り、かくして露
出用開口部21に対して露出領域11を位置決めし得る
ようになされている。
【0056】因みに、システムコントローラ40は、孔
センサ41によりフィルム位置決め孔(角孔)9が検出
されて検出信号が与えられると、当該検出信号に基づい
て内部のカウンタをカウントアップし、これにより露出
用開口部21に対して位置決めした露出領域11のフレ
ーム番号を認識し得るようになされている。
【0057】そして、システムコントローラ40は、こ
のように露出用開口部21に対して露出領域11を位置
決めした状態において、シャッタレリーズボタン18が
押下されると、ステッピングモータ制御回路45を介し
てステッピングモータ46を駆動制御してフォーカシン
グ及び露出を調整し、この後シャッタを開放して露出用
開口部21内に撮像光を取り込むことにより露出領域1
1に写真画像を露出形成する。
【0058】また、システムコントローラ40は、この
ときフレームサイズ設定スイッチ19を介して選択され
ている写真画像の焼付タイプや、裏蓋17(図8)の外
面に設けられたキーパッド等の入力部47を介して入力
された撮影日時や撮影者等の各種情報等を取り込んでお
り、当該取り込んだ各種情報と、フォーカシング及び露
出の調整により得られた露出条件等の各種情報とに基づ
いてユーザデータを生成する。
【0059】因みに、入力部47には、表示パネル47
Aが設けられており、入力キーを介して所定の情報が入
力されると、その情報を表示パネル47Aに表示させる
ことによりユーザデータとしてAPSフィルム1のユー
ザ(カメラ)使用領域6に記録すべき情報が正しく入力
されたか否かを目視確認させ得るようになされている。
【0060】例えば、ユーザ(カメラ)使用領域6に記
録すべきプリントアウト時に付加されるタイトル又は標
題を選定するコード入力を確認するために使用されたり
する。なお、表示パネル47Aに表示する他の情報とし
て、露光情報等がある。
【0061】そして、システムコントローラ40は、露
出領域11への写真画像の露出形成が終了すると、増幅
回路42を介してモータ43を駆動制御することにより
フィルム巻取スプロール28にAPSフィルム1を巻き
取らせながら、露出形成した写真画像に対応するユーザ
データを磁気記録回路48に送出し、かくして、磁気記
録回路48により磁気ヘッド35を介してAPSフィル
ム1のユーザ(カメラ)使用領域6にユーザデータを磁
気的に記録し、再び上述と同様にして、露出用開口部2
1に対して未露出の新たな露出領域11を位置決めす
る。
【0062】このようにしてAPSカメラ15において
は、APSフィルム1の露出領域11に順次写真画像を
露出形成し得ると共に、これに伴い写真画像に対応する
ユーザデータをユーザ(カメラ)使用領域6に記録し得
るようになされている。
【0063】また、システムコントローラ40は、AP
Sフィルム1に対して撮影可能枚数分の全ての露出領域
11に写真画像を露出形成すると、フィルム引出し機構
を駆動制御してフィルムカートリッジ10内にAPSフ
ィルム1を巻き取るように収納する。これによりAPS
カメラ15においては、露出済のAPSフィルム1をフ
ィルムカートリッジ10に収納した状態で取り出すこと
ができ、かくして外部に取り出された露出済のAPSフ
ィルム1をフィルムカートリッジ10により保護し得る
ようになされている。
【0064】また、システムコントローラ40は、AP
Sフィルム1の全ての露出領域11に対して写真画像を
露出形成する以前に、所定のフィルム巻取ボタン(図示
せず)が押下されると、その時点において露出用開口部
21に対して位置決めさせていた露出領域11の対応す
るユーザ(カメラ)使用領域6に関する情報をフィルム
カートリッジ10が途中交換されることを示す情報と合
わせて磁気的に記録する。
【0065】この後、システムコントローラ40は、フ
ィルム引出し機構を駆動制御してフィルムカートリッジ
10内にAPSフィルム1を巻き取るように収納しなが
ら、当該APSフィルム1の先頭のユーザ(カメラ)使
用領域6に、そのときまでに写真画像を露出形成した露
出領域11のフレーム番号データを磁気的に記録する。
【0066】これにより、システムコントローラ40
は、APSカメラ15に1度装填されたフィルムカート
リッジ10が、APSフィルム1の全ての露出領域11
に写真画像を露出形成する以前に取り出されても、この
後、そのフィルムカートリッジ10が再びAPSカメラ
15に装填されると、当該フィルムカートリッジ10か
ら引き出したAPSフィルム1の先頭のユーザ(カメ
ラ)使用領域6により、交換前までに写真画像を露出形
成した露出領域11のフレーム番号を認識し、その認識
したフレーム番号の露出領域11に続く未露出の露出領
域11にのみ写真画像を露出形成することができる。
【0067】そして、全て又は一部の露出領域11に写
真画像が露出形成されたAPSフィルム1は、フィルム
カートリッジ10に収納された状態で写真店に持ち込ま
れ、当該写真店において、現像処理された後、所定の写
真画像焼付装置を用いて印画紙に写真画像が焼き付けら
れるようになされている。
【0068】(2)写真画像焼付装置の構成 ここで、図11に示すように、写真店に設置された写真
画像焼付装置100においては、写真画像取込機101
にモニタ102及びプリンタ103が接続されて構成さ
れている。
【0069】写真画像取込機101においては、例え
ば、図12に示すように、略L字状でなる下部ボディ1
05と、当該下部ボディ105の背板部105Aに設け
られた上部ボディ106とを有し、当該上部ボディ10
6の正面に焼付選択パネル107が設けられている。
【0070】また、上部ボディ106の側面には電源表
示パネル108が設けられると共に、当該上部ボディ1
06の内部には後述する所定の光学機構、電荷結合デバ
イス(CCD:Charge Coupled Device )及び所定の駆動回
路が設けられている。
【0071】一方、下部ボディ105の台座部105B
には、モニタ調節パネル109と、カートリッジ装填室
110と、光透過性のウィンドウ111とが設けられる
と共に、下部ボディ105の背板部105Aの側面に
は、主電源スイッチ112が設けられている。
【0072】また、図13に示すように、下部ボディ1
05の台座部105Bの内部には、一対のフィルム送り
ローラ118A及び118Bと、一対のアイドルローラ
119A及び119Bと、フィルムハウジング121と
が内蔵されると共に、ウィンドウ111に対向させてラ
ンプ122が内蔵されている。
【0073】さらに、ランプ122及びウィンドウ11
1間には、当該ランプ122側からウィンドウ111側
にかけて順に拡散フィルタ123と、一対のフィルムガ
イド124及び125とが配設されており、当該フィル
ムガイド124及び125には、それぞれAPSネガフ
ィルム1Aの露出領域11(図4)の画角(9体16のア
スペクト比を有する画角)に応じた開口部が形成されて
いる。
【0074】そして、台座部105Bにおいては、現像
処理の済んだAPSフィルム(以下、これをAPSネガ
フィルムと呼ぶ)1Aが収納されたフィルムカートリッ
ジ10がカートリッジ装填室110に装填されると、当
該フィルムカートリッジ10からフィルム引出機構(図
示せず)によってAPSネガフィルム1Aを引き出し、
当該引き出したAPSネガフィルム1Aをフィルム送り
ローラ対118A及び118B間と、フィルムガイド1
24及び125間と、アイドルローラ対119A及び1
19B間とを順次通してフィルムハウジング121内の
フィルム巻取リール126に巻き取る。
【0075】また、フィルムガイド124及び125間
には、フィルムカートリッジ10から引き出したAPS
ネガフィルム1Aのラボ使用領域7(図2)を挟み込む
ように孔検出用センサ127A及び127Bが設けられ
ると共に、ユーザ(カメラ)使用領域6(図2)に対向
させてユーザデータ用磁気ヘッド128及びフレーム番
号用光学ヘッド129が設けられ、ラボ使用領域7に対
向させてラボデータ用磁気ヘッド130及び初期データ
用光学ヘッド131が設けられている。
【0076】これにより、台座部105Bにおいては、
フィルムカートリッジ10からAPSネガフィルム1A
を引き出したとき、孔検出用センサ127A及び127
Bによりフィルム位置予測孔(角孔)8(図2)及びフ
ィルム位置決め孔(角孔)9(図2)を順次検出して露
出領域11をフィルムガイド124及び125の開口部
に対して位置決めすることができる。
【0077】そして、台座部105Bにおいては、AP
Sネガフィルム1Aの露出領域11をフィルムガイド1
24及び125の開口部に対して位置決めした状態にお
いて、ランプ122から得られる光線を拡散フィルタ1
23を通して拡散させることにより露出領域11の全面
に渡って照射し、当該露出領域11を透過して得られる
写真画像光をウィンドウ111を通して上部ボディ10
5Aの電荷結合デバイスの受光面に受光させる。
【0078】これにより、写真画像取込機101におい
ては、電荷結合デバイスによって受光した写真画像光を
光電変換し、APSネガフィルム1Aの露出領域11に
露出形成されている写真画像の写真画像データを生成す
ることができる。
【0079】また、写真画像取込機101においては、
写真画像データに基づき所定の表示用写真画像データを
生成し、これをモニタ102(図11)に送出すること
により当該表示用写真画像データに基づく写真画像を表
示させる。
【0080】さらに、写真画像取込機101において
は、写真画像データに基づき、焼付用写真画像データを
生成し、これをプリンタ103に送出することにより当
該焼付用写真画像データに基づいて、所定サイズ(以
下、これをプリントサイズと呼ぶ)の印画紙片に写真画
像を焼き付けてなるプリント写真を生成し得るようにな
されている。
【0081】因みに、モニタ調節パネル109(図1
2)には、色調節スイッチ133と、ズーム制御スイッ
チ134と、フォーカス制御スイッチ135と、絞り制
御スイッチ136と、主電源表示灯137とが設けられ
ており、当該色調節スイッチ133、ズーム制御スイッ
チ134、フォーカス制御スイッチ135及び絞り制御
スイッチ136を手動操作することによりモニタ102
に表示させた写真画像の画質を調節し得るようになされ
ている。
【0082】実際上、写真画像取込機101において
は、図14に示すように、マイクロコンピュータ構成の
システムコントローラ140が設けられ、当該マイクロ
コンピュータ140が装置全体を制御することにより、
上述した一連の写真画像データの生成処理を自動的に実
行し得るようになされている。
【0083】すなわち、システムコントローラ140
は、カートリッジ装填室110(図13)に装填された
フィルムカートリッジ10(図13)からAPSネガフ
ィルム1Aを引き出すと、フィルム駆動回路141を制
御する。
【0084】これにより、フィルム駆動回路141は、
フィルム駆動モータ142を駆動制御してフィルム送り
ローラ対118A及び118B(図13)と、アイドル
ローラ対119A及び119B(図13)と、フィルム
巻取リール126(図13)とを回転させ、かくしてA
PSネガフィルム1Aをフィルム巻取リール126に巻
き取る。
【0085】また、システムコントローラ140は、孔
検出用センサ127A及び127B(図13)から孔検
出回路143を介してAPSネガフィルム1Aのフィル
ム位置予測孔(角孔)8(図2)及びフィルム位置決め
孔(角孔)9(図2)の検出結果が得られると、フィル
ム駆動モータ142の駆動制御を一時停止させることに
より、APSネガフィルム1Aの露出領域11(図4)
をフィルムガイド124及び125の開口部に対して位
置決めする。
【0086】このようにして、システムコントローラ1
40は、APSネガフィルム1Aの巻き取りと、当該A
PSネガフィルム1Aの露出領域11の位置決めとを順
次交互に実行し得るようになされている。
【0087】これに加えて、システムコントローラ14
0は、APSネガフィルム1Aの送り移動時、光学再生
回路144を介して初期データ用光学ヘッド131を制
御することによりAPSネガフィルム1Aのラボ使用領
域7から初期データを再生すると共に、光学再生回路1
45を介してフレーム番号用光学ヘッド129を制御す
ることにより当該APSネガフィルム1Aのユーザ(カ
メラ)使用領域6からフレーム番号データを再生する。
【0088】また、システムコントローラ140は、磁
気再生回路146を介してユーザデータ用磁気ヘッド1
28を制御することによりAPSネガフィルム1Aのユ
ーザ(カメラ)使用領域6からユーザデータを再生す
る。
【0089】そして、システムコントローラ140は、
APSネガフィルム1Aの露出領域11に対応するユー
ザデータを再生する毎に、当該再生したユーザデータに
含まれる撮影カメラ情報、被写体の明るさの情報、人工
光源の使用の有無の情報及び撮影距離による被写体の像
倍率の情報等に基づいて、ズームモータ駆動回路14
8、フォーカスモータ駆動回路149及び絞りモータ駆
動回路150を制御する。
【0090】これにより、ズームモータ駆動回路148
は、ズームモータ151を駆動制御し、当該ズームモー
タ151を介してズームレンズ152を光軸に沿って移
動させることにより写真画像光の倍率を調整する。
【0091】また、フォーカスモータ駆動回路149
は、フォーカスモータ153を駆動制御することによ
り、当該フォーカスモータ153を介してフォーカスレ
ンズ154を光軸に沿って移動させ、かくして写真画像
光のフォーカスを調整する。
【0092】さらに、絞りモータ駆動回路150は、絞
りモータ155を駆動制御することにより、ズームレン
ズ152により調整された倍率に応じて、絞りモータ1
55を介して写真画像光に対する絞り156を調整す
る。
【0093】このようにして、システムコントローラ1
40は、APSネガフィルム1Aの露出領域11をフィ
ルムガイド124及び125の開口部に対して位置決め
する毎に、対応するユーザデータに基づいて、写真画像
の撮影条件を再現するようにズームレンズ152、フォ
ーカスレンズ154及び絞り156を調整することがで
き、この状態において、電源回路157からランプ駆動
回路158に電源電圧を給電して駆動制御することによ
り、当該ランプ駆動回路157を介してランプ122を
点灯させる。
【0094】これにより、ランプ122から発射された
光線は、拡散フィルタ123を通って拡散された状態で
露出領域11の全面に渡って照射され、この結果、露出
領域11を透過して得られる写真画像光は、ウィンドウ
111、対物レンズ159、ズームレンズ152、フォ
ーカスレンズ154及び絞り156を順次介して電荷結
合デバイス160の受光面に受光される。
【0095】ここで、電荷結合デバイス160の受光面
は、露出領域11と同様な9対16のアスペクト比を有
し、露出領域11に露出形成されている写真画像がその
ままの画角の写真画像光として当該受光面の全面に渡っ
て投影される。そして、電荷結合デバイス160は、受
光面の全面に渡って受光した写真画像光を光電変換し、
得られたアナログの光電信号を画像データ処理部161
に送出する。
【0096】画像データ処理部161は、システムコン
トローラ140の制御のもとに、電荷結合デバイス16
0から与えられた光電信号をアナログデジタル変換する
ことにより、APSネガフィルム1Aの露出領域11に
露出形成されている写真画像の写真画像データを生成す
る。
【0097】また、画像データ処理部161は、システ
ムコントローラ140からユーザデータ、初期データ及
びフレーム番号データ等が与えられており、これらユー
ザデータ、初期データ及びフレーム番号データに基づい
て、写真画像データに対して焼付タイプに応じた画角の
変換処理等の所定のデータ処理を施し、得られた表示用
写真画像データをモニタ102(図11)に送出する。
【0098】これにより、画像データ処理部161は、
モニタ102に表示用写真画像データに基づく写真画像
を表示させ、かくして、写真画像の焼付状態を、予めモ
ニタ上で目視確認させ得るようになされている。
【0099】また、画像データ処理部161は、写真画
像データにユーザデータに含まれる焼付枚数の情報等を
付加するようにして所定のデータ処理を施し、得られた
焼付用写真画像データをプリンタ103(図11)に送
出し、かくしてプリンタ103に焼付枚数に応じたプリ
ント写真を生成させ得るようになされている。
【0100】ところで、写真画像取込機101において
は、リモートコントローラ162が設けられており、当
該リモートコントローラ162により、主電源のオン/
オフ命令、APSネガフィルム1Aの送り移動命令、焼
付タイプの変更指定命令及び焼付枚数の変更指定命令を
入力し得るようになされている。
【0101】実際に、システムコントローラ140は、
リモートコントローラ162からAPSネガフィルム1
Aの送り移動命令に応じた光電信号が発射されると、当
該光電信号を受光素子163を介して取り込み、その送
り移動命令に基づいて、フィルム駆動回路141を介し
てフィルム駆動モータ142を駆動制御することによ
り、APSネガフィルム1Aの各露出領域11のうちの
指定されたフレーム番号の露出領域11をフィルムガイ
ドフィルムガイド124及び125の開口部に対して位
置決めする。
【0102】また、システムコントローラ140は、リ
モートコントローラ162から焼付タイプの変更指定命
令や、焼付枚数の変更指定命令に応じた光電信号が発射
されると、当該光電信号を受光素子163を介して取り
込み、当該取り込んだ光電信号に基づく焼付変更データ
を画像データ処理部161に送出する。
【0103】これにより、画像データ処理部161は、
通常、システムコントローラ140から与えられるユー
ザデータに基づいて、写真画像の焼付タイプや、焼付枚
数を設定するものの、当該システムコントローラ140
から焼付変更データが与えられると、当該焼付変更デー
タに基づいて写真画像の焼付タイプや、焼付枚数を変更
する。
【0104】因みに、システムコントローラ140は、
リモートコントローラ162からAPSネガフィルム1
Aの送り移動命令、焼付タイプの変更指定命令及び焼付
枚数の変更指定命令に応じた光電信号が与えられたとき
には、当該光電信号に基づく選択画像表示命令を画像デ
ータ処理部161に送出する。
【0105】そして、画像データ処理部161は、シス
テムコントローラ140から与えられた選択画像表示命
令に基づいて、選択画像データを生成し、これを表示用
写真画像データと合成してモニタ102に送出する。
【0106】これにより、モニタ102には、例えば、
図15に示すように、表示用写真画像データに基づく写
真画像に、選択画像データに基づく選択画像が重ねられ
て表示されると共に、リモートコントローラ162の操
作に応じて選択画像が順次更新され、かくしてモニタ1
02の表示画面を見ながら、リモートコントローラ16
2を操作してAPSネガフィルム1Aの送り移動、焼付
タイプの変更及び焼付枚数の変更を容易に指定し得るよ
うになされている。
【0107】これに加えて、写真画像取込機101の焼
付選択パネル107には、図16に示すように、自動モ
ード選択スイッチ165、ズーム制御スイッチ166、
フォーカス制御スイッチ167、絞り制御スイッチ16
8、アスペクト比変更スイッチ169が設けられてい
る。
【0108】そして、システムコントローラ140は、
焼付選択パネル107の自動モード選択スイッチ165
がオン状態のときには、自動モードとなり、上述したよ
うに、ユーザデータに基づいてズームモータ駆動回路1
48、フォーカスモータ駆動回路149及び絞りモータ
駆動回路150を制御し、また、電荷結合デバイス16
0の受光面によって受光し得る写真画像光のアスペクト
比を9対16に固定する。
【0109】これに対して、システムコントローラ14
0は、自動モード選択スイッチ165がオフ状態のとき
には 手動モードに移り、ズーム制御スイッチ166、
フォーカス制御スイッチ167、絞り制御スイッチ16
8が操作されると、その操作に応じて焼付選択パネル1
07から与えられる操作命令に基づいて、ズームモータ
駆動回路148、フォーカスモータ駆動回路149及び
絞りモータ駆動回路150を制御する。
【0110】また、システムコントローラ140は、手
動モード時、アスペクト比変更スイッチ169が操作さ
れると、その操作に応じて焼付選択パネル107から与
えられる操作命令に基づいて、電荷結合デバイス160
の受光面によって受光し得る写真画像光のアスペクト比
を変更すると共に、このときアスペクト比変更スイッチ
169によって選択されたアスペクト比の種類を焼付選
択パネル107のアスペクト比表示部170に表示させ
る。
【0111】因みに、システムコントローラ140は、
手動モード時、アスペクト比変更スイッチ169が操作
されると、図17に示すように、9対16及び1体3のア
スペクト比が選定されたときには、電荷結合デバイス1
60の受光面160Aにおける有効受光領域の横幅をa
に示す所定長さに選定し、3対4のアスペクト比が選定
されたときには、有効受光領域の横幅をbに示す所定長
さに選定し、9対16のハーフサイズのアスペクト比が選
定されたときには、有効受光領域の横幅をcに示す所定
長さに選定し、3対4のハーフサイズのアスペクト比が
選定されたときには、有効受光領域の横幅をdに示す所
定長さに選定する。
【0112】また、システムコントローラ140は、9
対16及び3体4のアスペクト比と、当該9対16及び3体
4のハーフサイズのアスペクト比とがそれぞれ選定され
たときには、有効受光領域の縦の長さをeに示す所定長
さに選定し、1対3のアスペクト比が選定されたときに
は、有効受光領域の縦の長さをfに示す所定長さに選定
する。
【0113】これに加えて、焼付選択パネル107(図
16)には、画像種類変更スイッチ171、モニタ画像
切換スイッチ172、選択画像表示スイッチ173、サ
イズ選択スイッチ174及び焼付変更スイッチ175が
設けられている。
【0114】そして、システムコントローラ140(図
14)は、画像種類変更スイッチ171が操作される
と、その操作に応じて焼付選択パネル107から与えら
れる操作命令に基づいて画像データ処理部161(図1
4)を制御することにより、APSネガフィルム1Aの
写真画像(ポジ画像又はネガ画像)から白黒でなる写真
画像データ又はカラーでなる写真画像データのいずれか
一方を生成させる。
【0115】また、システムコントローラ140は、モ
ニタ画像切換スイッチ172が操作されると、その操作
に応じて焼付選択パネル107から与えられる操作命令
に基づいて画像データ処理部161を制御することによ
り、モニタ102(図11)に写真画像又は選択画像の
いずれか一方を表示させると共に、選択画像表示スイッ
チ173が操作されると、その操作に応じて焼付選択パ
ネル107から与えられる操作命令に基づいて画像デー
タ処理部161を制御することにより、モニタ102
(図11)に写真画像と共に選択画像を表示させる。
【0116】さらに、システムコントローラ140は、
サイズ選択スイッチ174が操作されると、その操作に
応じて焼付選択パネル107から与えられる操作命令に
基づいて画像データ処理部161を制御することによ
り、プリンタ103(図11)に、例えば、サービス
判、キャビネ判、四切判等のいずれかのプリントサイズ
のプリント写真を生成させると共に、このときサイズ選
択スイッチ174によって選択されたプリントサイズの
種類を焼付選択パネル107のサイズ表示部176に表
示させる。
【0117】さらに、システムコントローラ140は、
焼付変更スイッチ175がフレーム番号の設定側に切り
換えられると、焼付選択パネル107に設けられた入力
パネル177を介して入力されるフレーム番号を当該焼
付選択パネル107のフレーム番号表示部178に表示
させると共に、当該入力されたフレーム番号に基づい
て、フィルム駆動回路141を介してフィルム駆動モー
タ142を駆動制御することにより、APSネガフィル
ム1Aの各露出領域11のうちの指定されたフレーム番
号の露出領域11をフィルムガイド124及び125の
開口部に対して位置決めする。
【0118】そして、システムコントローラ140は、
焼付変更スイッチ175が焼付枚数の設定側に切り換え
られると、入力パネル177を介して入力される焼付枚
数を焼付選択パネル107の焼付枚数表示部179に表
示させると共に、ユーザデータに代えて、当該入力され
た焼付枚数に基づいて画像データ処理部161を制御す
ることにより、プリンタ103(図11)に新たに指定
された焼付枚数分のプリント写真を生成させる。
【0119】これにより、システムコントローラ140
は、ユーザデータに基づいて得られる焼付条件を容易に
変更することができ、かくして、撮影時にユーザがユー
ザデータとして指定した条件以外でも、写真画像からプ
リント写真を生成させ得るようになされている。
【0120】また、システムコントローラ140(図1
4)は、APSネガフィルム1Aの写真画像から写真画
像データを生成し、当該写真画像データに基づくプリン
ト写真を生成させると、ユーザデータと、焼付選択パネ
ル107及びリモートコントローラ162を介して与え
られた各種情報(プリントサイズ、焼付枚数、アスペク
ト比等)に基づいてラボデータを生成し、これを磁気記
録回路180に送出することにより、当該磁気記録再生
回路180によりラボデータ用磁気ヘッド130を介し
てAPSネガフィルム1Aのラボ使用領域7にラボデー
タを磁気的に記録する。
【0121】これにより、システムコントローラ140
は、写真画像の焼付条件等の履歴をラボデータとしてA
PSネガフィルム1Aのラボ使用領域7に保存すること
ができる。
【0122】従って、システムコントローラ140は、
一度、写真画像の焼き付けに用いたAPSネガフィルム
1Aを再び写真画像の焼き付けに用いる場合、磁気記録
再生回路180によりラボデータ用磁気ヘッド130を
介してAPSネガフィルム1Aのラボ使用領域7からラ
ボデータを再生し、当該再生したラボデータに基づいて
写真画像の焼付処理を実行することにより、過去の写真
画像の焼き付けを再現してプリント写真を生成させるこ
とができる。
【0123】因みに、システムコントローラ140は、
APSネガフィルム1Aの写真画像に対して2回目以降
の焼付処理を実行する際に、焼付条件を変更すると、当
該変更した焼付条件に応じてラボデータを生成し直し、
これによりAPSネガフィルム1Aのラボ使用領域7の
ラボデータを書き換えるようになされている。
【0124】ここで、画像データ処理部161(図1
4)は、写真画像の焼付処理時、システムコントローラ
140の制御のもとに、図18に示す以下の手順に従っ
て焼付条件の変更処理を実行する。
【0125】すなわち、画像データ処理部161は、ス
テップSP1において、ユーザデータに基づいて、写真
画像データに所定のデータ処理を施すことにより表示用
写真画像データを生成すると、当該表示用写真画像デー
タをモニタ102(図11)に送出することにより、そ
のモニタ102に表示用写真画像データに基づいて、写
真画像183と共に焼付タイプ184及びフレーム番号
185等を表示させる。
【0126】次いで、画像データ処理部161は、リモ
ートコントローラ162(図14)や、焼付選択パネル
107(図16)の操作に応じて、システムコントロー
ラ40から選択画像表示命令が与えられると、ステップ
SP2に進み、当該選択画像表示命令に基づいて生成し
た選択画像データを表示用写真画像データと合成してモ
ニタ102に送出することにより、当該モニタ102に
表示用写真画像データに基づく写真画像183に、選択
画像データに基づき、例えば焼付条件の変更の実行を確
認するための選択画像186を重ねて表示させる。
【0127】そして、画像データ処理部161は、ステ
ップSP2において、例えば、リモートコントローラ1
62が操作されて、焼付条件の変更を中止する命令が入
力されることによりシステムコントローラ140から選
択画像表示中止命令が与えられると、選択画像186の
表示を中止してステップSP1に戻る。
【0128】これに対して、画像データ処理部161
は、ステップSP2において、例えば、リモートコント
ローラ162が操作されて、焼付枚数の変更を実行する
命令が入力されることによりシステムコントローラ14
0から選択画像表示更新命令が与えられると、ステップ
SP3に進む。
【0129】このステップSP3において、画像データ
処理部161は、リモートコントローラ162や、焼付
選択パネル107の操作に応じて、システムコントロー
ラ40から焼付条件の変更内容を示す選択画像表示命令
が与えられると、当該選択画像表示命令に基づいて生成
した選択画像データを表示用写真画像データと合成して
モニタ102に送出することにより、当該モニタ102
に表示用写真画像データに基づく写真画像183に、選
択画像データに基づき、例えばプリントサイズ187及
び焼付枚数188と、焼付条件の変更内容を確認するた
めの確認部189とからなる選択画像190を重ねて表
示させる。
【0130】かくして、画像データ処理部161は、モ
ニタ102に表示させた選択画像を目視確認させなが
ら、焼付条件を変更させ得るようになされている。
【0131】実際上、画像データ処理部161は、図1
9に示すように、電荷結合デバイス160から与えられ
る光電信号S1をマイクロプロセッサ195に取り込
む。
【0132】マイクロプロセッサ195は、システムコ
ントローラ140の制御のもとに動作し、電荷結合デバ
イス160から与えられる光電信号S1を、内部に設け
られたアナログディジタル変換回路(図示せず)によっ
てアナログディジタル変換し、かくしてRGB(Red Gr
een Blue)データを生成する。
【0133】また、マイクロプロセッサ195は、メモ
リ196に予め格納されている補正データD1及び色変
換データD2を読み出し、RGBデータに対して補正デ
ータD1に基づいて輝度補正処理を施し、かつ色変換デ
ータD2に基づいて色変換処理を施し、得られた補正変
換処理データD3をイメージプロセッサ197に送出す
る。
【0134】これに加えて、マイクロプロセッサ195
は、システムコントローラ140からユーザデータD
4、初期データD5及びフレーム番号データD6が与え
られており、これらユーザデータD4、初期データD5
及びフレーム番号データD6もイメージプロセッサ19
7に送出する。
【0135】因みに、補正データD1は、電荷結合デバ
イス及びアナログディジタル変換回路間等における変換
偏差を補正するためのデータであり、色変換データD2
は、ポジフィルムとネガフィルムとの間の変換のための
データであると共に、焼付選択パネル107(図16)
の操作に応じた白黒画像とカラー画像とのいずれか一方
を選択するためのデータでもある。
【0136】イメージプロセッサ197は、マイクロプ
ロセッサ195を介したシステムコントローラ140の
制御のもとに動作し、当該マイクロプロセッサ195か
ら補正変換処理データD3と共に、ユーザデータD4、
初期データD5及びフレーム番号データD6が与えられ
ると、初期データD5に含まれる、APSネガフィルム
1Aのフィルムタイプを示す情報に基づいて、メモリ1
99からこれに予め格納された対応する感度補正データ
D7を読み出す。
【0137】そして、イメージプロセッサ197は、そ
の感度補正データD7に基づいて、補正変換処理データ
D3に対してフィルムタイプ毎に異なるフィルム感度偏
差を補正するための感度補正処理を施し、これによりA
PSネガフィルム1Aの写真画像に応じた写真画像デー
タを生成する。
【0138】これに加えて、イメージプロセッサ197
は、写真画像データに対して、モニタ偏差を補正する偏
差補正処理を施すと共に、ユーザデータD4に基づいて
写真画像の画角を焼付タイプに応じて調節した後、モニ
タ102の表示面の画角に応じて写真画像のサイズを調
節するためのサイズ調節処理を施し、さらに、ユーザデ
ータD4に基づいて得られる各種情報をスーパーインポ
ーズ処理し、これにより表示用写真画像データD8を生
成する。
【0139】そして、イメージプロセッサ197は、表
示用写真画像データD8をマイクロプロセッサ195及
びインターフェイス200を順次介してモニタ102
(図11)に送出する。
【0140】因みに、イメージプロセッサ197は、必
要に応じてシステムコントローラ140からマイクロプ
ロセッサ195を介して選択画像表示命令が与えられて
おり、当該選択画像表示命令に基づいて所定の選択画像
データD9を生成し、当該選択画像データD9を表示用
写真画像データD8と共に、マイクロプロセッサ195
及びインターフェイス200を順次介してモニタ102
に送出する。
【0141】また、イメージプロセッサ197は、選択
画像データD9の送出を終了すると、APSネガフィル
ム1A1本分の表示用写真画像データD8に基づいて、
焼付条件確認用画像データD10を生成し、これをマイ
クロプロセッサ195及びインターフェイス200を順
次介してモニタ102に送出する。
【0142】これにより、写真画像取込機101(図1
1)においては、図20(A)〜(C)に示すように、
モニタ102に表示用写真画像データD8に基づいて、
所定の大きさの写真画像183又は拡大した写真画像2
01と共に焼付タイプ184、フレーム番号185及び
所定のメッセージ202等を表示させる。
【0143】また、写真画像取込機101においては、
モニタ102に図18のステップSP3について上述し
た写真画像183及び選択画像190を表示した後、図
21に示すように、モニタ102に焼付条件確認用画像
データD10に基づいて、焼付条件確認画像203を表
示させる。この焼付条件確認画像203は、APSネガ
フィルム1A一本分の写真画像183がサムネイル画像
として表示され、各サムネイル画像の下側には、プリン
ト写真のサイズ187及び焼付枚数188等が表示され
ている。
【0144】一方、イメージプロセッサ197(図1
9)は、写真画像データに対して、プリンタ偏差を補正
する偏差補正処理を施すと共に、ユーザデータD4に基
づいて写真画像の画角を焼付タイプに応じて調節した
後、プリントサイズに応じて写真画像のサイズを調節す
るためのサイズ調節処理を施し、必要に応じてユーザデ
ータD4に含まれる所定のメッセージ等を合成し、これ
により焼付用写真画像データD11を生成する。
【0145】そして、イメージプロセッサ197は、そ
の焼付用写真画像データD11を、焼付枚数及びプリン
トサイズ等を示す焼付条件データD12と共に、マイク
ロプロセッサ195及びインターフェイス200を順次
介してプリンタ103(図11)に送出する。
【0146】これに加えて、イメージプロセッサ197
は、焼付写真画像データD11とは別に、APSネガフ
ィルム1A1本分の写真画像データに対して、プリンタ
偏差を補正する偏差補正処理を施すと共に、ユーザデー
タD4に含まれる焼付タイプに基づいて所定の処理を施
し、ユーザデータD4に含まれる所定のメッセージ等を
合成し、これによりインデックス画像データD13を生
成する。
【0147】そして、イメージプロセッサ197は、そ
のインデックス画像データD13を、マイクロプロセッ
サ195及びインターフェイス200を順次介してプリ
ンタ103に送出する。
【0148】これにより、写真画像取込機101(図1
1)においては、図22(A)〜(C)に示すように、
プリンタ103により焼付用写真画像データD11及び
焼付条件データD12に基づいて、指定されたプリント
サイズの印画紙に、第1〜第3焼付けタイプH、C、P
のうちの指定された焼付タイプで写真画像を焼き付ける
ようにしてプリント写真205A、205B、205C
を生成させることができると共に、当該プリント写真2
05にユーザの指定したメッセージ206を印画するこ
ともできる。
【0149】また、写真画像取込機101においては、
図23に示すように、プリンタ103によりインデック
ス画像データD13に基づいて、APSネガフィルム1
A1本分の写真画像207がサムネイル表示されたイン
デックスプリント208を生成させることもでき、かく
して、APSネガフィルム1Aが収納されたフィルムカ
ートリッジ10(図3)と共に、複数のプリント写真2
05及びインデックスプリント208をユーザに受け渡
すことができる。
【0150】因みに、インデックスプリント208にお
いては、各写真画像207が全て第1の焼付タイプHの
画角でサムネイル表示され、当該写真画像207内の右
下にフレーム番号209と、焼付タイプを示す文字21
0とが表示されている。
【0151】また、インデックスプリント208の例え
ば右下には、フィルムIDがバーコード211として表
示され、当該インデックスプリント208をAPSネガ
フィルム1Aと対応させ得るようになされている。
【0152】さらに、第1の焼付タイプHとは異なる第
2又は第3の焼付タイプC又はP(図5)に指定されて
いる写真画像207A、207Bには、それぞれ指定さ
れている焼付タイプの画角を示すライン212が表示さ
れている。
【0153】これにより、インデックスプリント208
においては、ユーザの指定した第2又は第3の焼付タイ
プC又はPの画角を示すライン212により、第1の焼
付タイプHの画角を有する写真画像207の構図がどの
ように変わるかを容易に目視確認させることができる。
【0154】ところで、イメージプロセッサ197(図
19)は、写真画像データに対して、パーソナルコンピ
ュータ(図示せず)で取り扱うことのできる所定のデー
タ処理を施した後、そのデータフォーマットをビットマ
ップ(Bitmap)、TIFF(Tag Image File Forma)、
GIF(Graphics Interchange Format )、JPEG
(Joint Photographic coding Experts Group )等の所
定のデータフォーマットに変換し、これにより変換写真
画像データを生成する。
【0155】また、イメージプロセッサ197は、シス
テムコントローラ140からマイクロプロセッサ195
を介してラボデータD14が与えられており、そのラボ
データD14と、ユーザデータD4及びフレーム番号デ
ータD6に基づいて、変換写真画像データに固有のフレ
ーム番号や写真画像の焼付条件等からなる写真画像ヘッ
ダデータを生成し、当該生成した写真画像ヘッダデータ
を変換写真画像データの先頭に付加する。
【0156】さらに、イメージプロセッサ197は、パ
ーソナルコンピュータからシステムコントローラ140
及びマイクロプロセッサ195を順次介して所定の送信
用データが与えられており、その送信用データと、初期
データD5とに基づいてフィルムヘッダデータを生成
し、これをAPSネガフィルム1A1本分の変換写真画
像データの先頭に付加することによりフィルムデータD
15を生成し、当該生成したフィルムデータD15をマ
イクロプロセッサ195及びインターフェイス200を
順次介してパーソナルコンピュータ(図示せず)に送出
する。
【0157】これにより、写真画像焼付装置100(図
11)が設置された写真店においては、当該写真画像焼
付装置100に接続されたパーソナルコンピュータによ
り、フィルムデータD15に対して各種加工処理を施す
ることにより写真画像を加工し、又は、当該フィルムデ
ータD15をインターネット等を介して所望する遠隔地
に送信し得るようになされている。
【0158】因みに、フィルムデータD15と同様にパ
ーソナルコンピュータを介して、ディジタルカメラ(電
子カメラ)により被写体を撮影して得られた画像データ
を送信することもできるが、両データは露光特性がフィ
ルムとCCD(Charge Coupled Device )イメージャと
で異なった特性となっているため、両データにおいて高
精彩で高い色再現性を得るには補正量を各々適正としな
ければならない。
【0159】(3)写真画像商取引システムの原理 ここで、図11について上述した写真画像焼付装置10
0を用いて、写真画像による電子商取引を実現する写真
画像商取引システムについて説明する。
【0160】図24に示すように、写真画像商取引シス
テム220においては、国内外の受付業者が所有する写
真店(以下、これを受付写真店と呼ぶ)221と、引渡
業者が所有する写真店(以下、これを引渡写真店と呼
ぶ)222とが受付店側及び引渡店側サービスプロパイ
ダ223及び224並びにインターネット225によっ
て構築されるネットワークを介して接続されると共に、
当該インターネット225に課金業者の所有する金融機
関226が接続されて構成されている。
【0161】また、受付写真店221及び引渡写真店2
22においては、それぞれ図11について上述した写真
画像取込機101、モニタ102及びプリンタ103が
一体化されてなる写真画像焼付装置100A及び100
Bと、これに接続されたパーソナルコンピュータ227
及び228とが設けられ、当該写真画像焼付装置100
A及び100Bにより写真画像の焼付処理を実行すると
共に、パーソナルコンピュータ227及び228により
データの加工処理及び送受信処理を実行し得るようにな
されている。
【0162】実際に受付写真店221においては、写真
画像の焼付を依頼するユーザ(以下、これを焼付依頼ユ
ーザと呼ぶ)により、露出済のAPSフィルムが収納さ
れたフィルムカートリッジ10が持ち込まれ、当該AP
Sフィルムに露出形成されている写真画像の焼き付けが
依頼されると、APSフィルムを現像処理し、APSネ
ガフィルムを生成する。
【0163】また、受付写真店221においては、写真
画像焼付装置(以下、これを受付店写真画像焼付装置と
呼ぶ)100Aにより、そのAPSネガフィルムを用い
て図12〜図21について上述した焼付処理を実行し、
かくしてAPSネガフィルムの写真画像から、図22及
び23について上述したプリント写真及びインデックス
プリントを生成する。
【0164】そして、受付写真店221においては、写
真画像の焼付依頼時、プリント写真の受渡日時を指定し
ており、当該プリント写真の受渡日時以降に焼付依頼ユ
ーザが再び来店すると、APSフィルムの現像代金及び
プリント写真のプリント代金と引き換えに、APSネガ
フィルムを収納したフィルムカートリッジ10と、対応
する複数のプリント写真及びインデックスプリントとを
焼付依頼ユーザに受け渡す。
【0165】ところで、受付店写真画像焼付装置100
Aは、写真画像の焼付処理時、APSネガフィルムの写
真画像から写真画像データを生成すると、当該生成した
写真画像データからフィルムデータD15を生成し、こ
れをパーソナルコンピュータ(以下、これを受付店パー
ソナルコンピュータと呼ぶ)227に送出する。
【0166】受付店パーソナルコンピュータ227は、
受付店写真画像焼付装置100AからフィルムデータD
15が与えられると、当該フィルムデータD15を受付
店サーバ229に格納すると共に、そのフィルムデータ
D15に基づいて、プリント写真とほぼ同等な構図及び
画質の写真画像をサムネイル表示するインデックス画像
のインデックスデータD16を生成し、当該生成したイ
ンデックスデータD16も受付店サーバ229に格納す
る。
【0167】そして、受付写真店221においては、写
真画像の焼付処理が終了したときや、指定した受渡し日
時を大幅に過ぎても焼付依頼ユーザがプリント写真を受
け取りに来店しないときには、受付店パーソナルコンピ
ュータ227により、受付店サーバ229から対応する
インデックスデータD16を読み出すと共に、当該読み
出したインデックスデータD16を用いて、写真画像の
焼付処理の終了を示す電子メール用の通知データEM1
を生成し、これを公衆回線網(図示せず)を介して、焼
付依頼ユーザの所有するパーソナルコンピュータ230
に送信する。
【0168】これにより、受付写真店221において
は、焼付依頼ユーザにパーソナルコンピュータ230の
モニタの画面を通じて写真画像の焼付処理が終了したこ
とを通知すると共に、当該モニタにインデックス画像を
表示させ、写真画像の焼付状態(すなわち、プリント写
真の仕上がり状態)を目視確認させ得るようになされて
いる。
【0169】これに加えて、受付写真店221において
は、プリント写真の送付を希望するユーザ(以下、これ
を送付依頼ユーザと呼ぶ)によりプリント写真の送付が
依頼されると、当該送付依頼ユーザの持ち込んだAPS
ネガフィルム(又はAPSフィルム)から受付店写真画
像焼付装置100Aを用いてフィルムデータD15を生
成し、これを受付店パーソナルコンピュータ227によ
り受付店側サービスプロバイダ223、インターネット
225及び引渡店側サービスプロバイダ224を順次介
して、プリント写真の送付相手でなるユーザ(以下、こ
れを写真受取ユーザと呼ぶ)の最寄りの写真店(以下、
これを引渡写真店と呼ぶ)222に送信する。
【0170】因みに、受付写真店221においては、プ
リント写真の送付依頼に応じて送信すべきフィルムデー
タD15をすでに生成して受付店サーバ229に格納し
ているときには、受付店パーソナルコンピュータ227
により受付店サーバ229から対応するフィルムデータ
D15を読み出し、当該読み出したフィルムデータD1
5を受付店側サービスプロバイダ223、インターネッ
ト225及び引渡店側サービスプロバイダ224を順次
介して引渡写真店222に送信する。
【0171】引渡写真店222においては、受付写真店
221から送信されたフィルムデータD15をパーソナ
ルコンピュータ(以下、これを引渡店パーソナルコンピ
ュータと呼ぶ)228によって受信し、当該受信したフ
ィルムデータD15を引渡店サーバ231に一旦格納す
ると共に、そのフィルムデータD15に基づいてインデ
ックスデータD16を生成し、これも引渡店サーバ23
1に格納する。
【0172】そして、引渡写真店222においては、引
渡店パーソナルコンピュータ228により、引渡店サー
バ231からインデックスデータD16を読み出すと共
に、当該読み出したインデックスデータD16を用い
て、プリント写真の送付を示す電子メール用の通知デー
タEM2を生成し、これを公衆回線網(図示せず)を介
して、写真受取ユーザの所有するパーソナルコンピュー
タ232に送信する。
【0173】これにより、引渡写真店222において
は、写真受取ユーザにパーソナルコンピュータ232の
モニタの画面を通じて当該写真受取ユーザ宛にプリント
写真が送付されたことを通知すると共に、そのモニタに
インデックス画像を表示させ、かくして、どのようなプ
リント写真が送付されたかを知らせるようになされてい
る。
【0174】そして、引渡写真店222においては、引
渡店パーソナルコンピュータ228により引渡店サーバ
231からフィルムデータD15を読み出して写真画像
焼付装置(以下、これを引渡店写真画像焼付装置と呼
ぶ)100Bに送出する。
【0175】引渡店写真画像焼付装置100Bは、フィ
ルムデータD15の変換写真画像データ及び対応する写
真画像ヘッダデータに基づいて、焼付用写真画像データ
及びインデックス画像データを生成することにより、当
該換写真画像データに基づく写真画像を、写真画像ヘッ
ダデータに基づいて、受付写真店221及び又は送付依
頼ユーザに指定された焼付条件を忠実に再現して印画紙
に焼き付けたプリント写真及びインデックスプリントを
生成し得るようになされている。
【0176】これにより、引渡写真店222において
は、そのプリント写真及びインデックスプリントを写真
受取ユーザが来店したときに引き渡し、又は、郵送によ
り写真受取ユーザに引き渡す。
【0177】かくして、写真画像商取引システム220
においては、送付依頼ユーザに代わって当該送付依頼ユ
ーザの遠方の知人(写真受取ユーザ)にプリント写真及
びインデックスプリントを容易に送付することができ
る。
【0178】一方、受付写真店221においては、写真
画像の販売を希望するユーザ(以下、これを販売依頼ユ
ーザと呼ぶ)により写真画像の販売が依頼されると、当
該販売依頼ユーザの持ち込んだAPSネガフィルム(又
はAPSフィルム)から受付店写真画像焼付装置100
Aを用いてフィルムデータD15を生成すると共に、当
該フィルムデータD15からインデックスデータD16
を生成し、これを受付店パーソナルコンピュータ227
を介して受付店サーバ229に格納するようにして、当
該インデックスデータD16に基づいて販売対象の写真
画像をインターネット225上で公開する。
【0179】因みに、受付写真店221においては、販
売依頼ユーザの販売依頼に応じて写真画像の公開に用い
るインデックスデータD16をすでに生成して受付店サ
ーバ229に格納しているときには、受付店パーソナル
コンピュータ227により受付店サーバ229から対応
するインデックスデータD16を読み出して販売対象の
写真画像をインターネット225上で公開する。
【0180】すなわち、受付店パーソナルコンピュータ
227は、写真画像の購入を希望するユーザ(以下、こ
れを購入希望ユーザと呼ぶ)のパーソナルコンピュータ
232から引渡店側サービスプロバイダ224、インタ
ーネット225及び受付店側サービスプロバイダ223
を順次介してインデックスデータD16の読出要求が与
えられると、当該読出要求に応じて受付店サーバ229
から対応するインデックスデータD16を読み出し、こ
れを受付店側サービスプロバイダ223、インターネッ
ト225及び引渡店側サービスプロバイダ224を順次
介して購入希望ユーザのパーソナルコンピュータ232
に送信する。
【0181】これにより、購入希望ユーザのパーソナル
コンピュータ232は、受信したインデックスデータD
16に基づくインデックス画像をモニタに表示させ、か
くしてサムネイル表示されている販売対象の写真画像か
ら所望する写真画像を選択指定させることができる。
【0182】そして、購入希望ユーザのパーソナルコン
ピュータ232は、モニタに表示させたインデックス画
像に基づいて当該購入希望ユーザの所望する写真画像が
購入用に選択指定されると、当該選択指定された写真画
像を特定する電子メール用の通知データEM3を生成
し、これを公衆回線網を介して引渡写真店222の引渡
店パーソナルコンピュータ228に送信し、かくして、
引渡写真店222にプリント写真の購入依頼を通知す
る。
【0183】引渡写真店222においては、写真画像の
購入依頼を請けると、引渡店パーソナルコンピュータ2
28により、引渡店側サービスプロバイダ224、イン
ターネット225及び受付店側サービスプロバイダ22
3を順次介して、受付写真店221の受付店パーソナル
コンピュータ227から対応するフィルムデータD15
を読み出し、これを引渡店写真画像焼付装置100Bに
送出することにより、当該引渡店写真画像焼付装置10
0BによりフィルムデータD15に基づいて、購入希望
ユーザの所望する写真画像のプリント写真を生成する。
【0184】これにより、引渡写真店222において
は、購入希望ユーザにより購入の希望された写真画像を
プリント写真にして、当該購入希望ユーザが来店したと
きに引き渡し、又は郵送により引き渡すようにする。因
みに、引渡写真店222においては、このときプリント
写真に加えてインデックスプリントも生成し、これも購
入希望ユーザに引き渡しこともできる。
【0185】かくして、写真画像商取引システム220
においては、例えば、写真家等の販売依頼ユーザによっ
て撮影された写真画像を遠方の顧客(購入希望ユーザ)
に容易に販売することができる。
【0186】かかる構成に加えて、この写真画像商取引
システム220の場合、受付写真店221においては、
フィルムデータD15の送信時、受付店パーソナルコン
ピュータ227により、送付依頼ユーザ、販売依頼ユー
ザ、購入希望ユーザの所有するクレジットカードの登録
番号等と、受付写真店221の取引銀行の口座番号と、
プリント写真の送付形態や販売形態に応じた送付手数料
等の各種情報からなる課金情報を生成し、これをフィル
ムデータD15に付加して送信している。
【0187】そして、例えば、受付店側サービスプロバ
イダ223は、フィルムデータD15が送信されたと
き、当該フィルムデータD15から課金情報を取り出
し、これを課金データD20としてインターネット22
5を介して金融機関226に送信する。
【0188】これにより、金融機関226は、受付店側
サービスプロバイダ223から与えられた課金データD
25に基づいてプリント写真の送付又は写真画像の販売
に対する課金処理を実行し、かくして、その課金処理の
結果に基づき、送付依頼ユーザ、販売依頼ユーザ、購入
希望ユーザ、受付写真店221、引渡写真店222、受
付店側サービスプロバイダ223及び引渡店側サービス
プロバイダ224等の各口座間でそれぞれ対応する金銭
を電子的に移動させることにより、プリント写真の送付
又は写真画像の販売に対して決済処理し、かくして、プ
リント写真の送付及び写真画像の販売に対する電子商取
引を成立させる。
【0189】因みに、写真画像商取引システム220に
おいては、プリント写真の送付依頼時、例えば、送付依
頼ユーザの口座から、受付写真店221の口座にプリン
ト写真及びインデックスプリントの送付手数料が支払わ
れると共に、引渡写真店222の口座にプリント写真の
プリント代金が支払われ、また、受付店側及び引渡店側
サービスプロバイダ223及び224の口座にその使用
手数料が支払われる。
【0190】また、写真画像商取引システム220にお
いては、写真画像の販売依頼時、例えば、購入希望ユー
ザの口座から、引渡写真店222の口座にプリント写真
のプリント代金が支払われると共に、販売依頼ユーザの
口座にプリント写真の購入代金が支払われ、当該購入代
金の一部が販売依頼ユーザの口座から、受付写真店22
1の口座にプリント写真及びインデックスプリントの送
付手数料として支払われると共に、受付店側及び引渡店
側サービスプロバイダ223及び224の口座にそれぞ
れその使用手数料として支払われる。
【0191】なお、送付依頼ユーザ及び販売依頼ユーザ
のパーソナルコンピュータ230は、受付写真店221
の受付店パーソナルコンピュータ227から受付店側サ
ービスプロパイダ223を介してインデックスデータD
16を取り込み、当該パーソナルコンピュータ230の
モニタにインデックスデータD16に基づくインデック
ス画像を表示させ、これにより送付されるプリント写真
及び販売される写真画像をモニタ上で目視確認させ得る
ようになされている。
【0192】また、引渡写真店222においては、引渡
店パーソナルコンピュータ228により定期的に受付店
パーソナルコンピュータ227からインデックスデータ
D16を読み出し、当該読み出したインデックスデータ
D16を購入希望ユーザのパーソナルコンピュータ23
2に送出することにより、当該パーソナルコンピュータ
232のモニタ上で購入希望ユーザに販売対象の各種写
真画像を紹介し得るようになされている。
【0193】さらに、引渡写真店222においては、引
渡店パーソナルコンピュータ228により受付店パーソ
ナルコンピュータ227から各種インデックスデータD
16を読み出して引渡店サーバ231に格納し、当該引
渡店パーソナルコンピュータ228により引渡店サーバ
231から定期的にインデックスデータD16を読み出
して購入希望ユーザのパーソナルコンピュータ232に
提供することにより、購入希望ユーザに販売対象の各種
写真画像を紹介し得るようにもなされている。
【0194】(4)第1の実施の形態 図25において、250は全体として第1の実施の形態
による写真画像商取引システムを示し、受付写真店25
1及び引渡写真店252が、受付店側及び引渡店側サー
ビスプロバイダ253及び254並びにインターネット
255からなるネットワークを介して接続されると共
に、当該インターネット255に金融機関256が接続
されて構成されている。
【0195】また、受付写真店251には、受付店写真
画像焼付装置100Aと、受付店パーソナルコンピュー
タ257と、受付店サーバ258とが設けられている。
また、引渡写真店252には、引渡店写真画像焼付装置
100Bと、引渡店パーソナルコンピュータ260と、
引渡店サーバ261とが設けられている。
【0196】そして、受付写真店251においては、プ
リント写真の送付依頼時、図24について上述した写真
画像商取引システム220の受付写真店221と同様に
受付店パーソナルコンピュータ257により、変換写真
画像データ及び焼付条件を有する写真画像ヘッダデータ
並びにフィルムヘッダデータからなるフィルムデータD
15を送信し得るようになされている。
【0197】また、受付写真店251においては、プリ
ント写真の送付依頼時、APSネガフィルム1Aの各写
真画像のうち、送付対象の写真画像と、非送付対象の写
真画像とが指定されると、受付店パーソナルコンピュー
タ257により、受付店写真画像焼付装置100Aから
与えられたフィルムデータD15に、非送付対象の写真
画像を不明瞭(ぼやけた印象等)な状態(以下、これを
スクランブル状態と呼ぶ)にする不明瞭処理(以下、こ
れをスクランブル処理と呼ぶ)や、非送付対象の写真画
像をその全面に渡って白色等にして不可視の状態(以
下、これをマスキング状態と呼ぶ。送付対象の写真画像
を他の画像に置換したり、送付対象の写真画像上に他の
画像を重ねて上面の画像を表示する)にする不可視処理
(以下、これをマスキング処理と呼ぶ)を施すことによ
り送付用フィルムデータD30を生成する。なお、スク
ランブルに代えて暗号化処理とすることもできる。
【0198】そして、受付店パーソナルコンピュータ2
57は、その送付用フィルムデータD30を受付店サー
バ258に格納すると共に、当該送付用フィルムデータ
D30を受付店側サービスプロバイダ253、インター
ネット255及び引渡店側サービスプロバイダ254を
順次介して引渡店パーソナルコンピュータ260に送信
する。
【0199】引渡店パーソナルコンピュータ260は、
受付店パーソナルコンピュータ257から送付用フィル
ムデータD30が与えられると、当該送付用フィルムデ
ータD30を引渡店サーバ261に格納すると共に、引
渡店写真画像焼付装置100Bに送出する。
【0200】これにより、引渡店写真画像焼付装置10
0Bは、送付用フィルムデータD30の各変換写真画像
データに基づく写真画像を、当該送付用フィルムデータ
D30の写真画像ヘッダデータに基づいて、受付店側で
指定された焼付条件を忠実に再現するように印画紙に焼
き付けてプリント写真及びインデックスプリントを生成
する。
【0201】かくして、引渡写真店253においては、
APSネガフィルム1Aの各写真画像のうち、送付依頼
ユーザの指定した送付対象の写真画像のみを可視状態に
し、かつ残りの非送付対象の写真画像をスクランブル状
態又はマスキング状態にしたインデックスプリントと、
当該送付対象の写真画像が印画されたプリント写真を写
真受取ユーザに引き渡す。
【0202】ところで、受付写真店251においては、
プリント写真の送付時、引渡写真店252から、当該引
渡写真店252の取引口座の口座番号、写真画像のプリ
ント代金等からなる引渡店側決済情報が与えられてお
り、これに、送付依頼ユーザの所有するクレジットカー
ドの登録番号、受付写真店251の取引口座の口座番
号、受付店側及び引渡店側サービスプロバイダ253及
び254の取引口座の口座番号、プリント写真の送付枚
数及び送付形態に応じた送付手数料等からなる受付店側
決済情報を付加して課金情報を生成し、これを送付用フ
ィルムデータD30に格納して受付店側サービスプロバ
イダ253に送信している。
【0203】そして、受付店側サービスプロバイダ25
3は、受付写真店251から送付用フィルムデータD3
0が送信されると、当該送付用フィルムデータD30か
ら課金情報を取り出し、これを課金データD33として
インターネット255を介して金融機関256に送信す
る。
【0204】これにより、金融機関256は、受付店側
サービスプロバイダー253から与えられる課金データ
D33に基づいて課金処理し、得られた課金処理結果に
基づいてプリント写真の送付に対する電子的な決済処理
を実行し、かくして、プリント写真の送付に対する電子
商取引を成立させる。
【0205】実際上、図26に示すように、受付店写真
画像焼付装置100Aにおいては、図14について上述
したランプ122から電荷結合デバイス169までの光
学系と、その駆動制御系とでなる写真画像取込部265
によりAPSネガフィルム1Aの写真画像をフレーム番
号の順番で光学的に取り込み、得られた光電信号S1を
画像データ処理部161Aに送出する。
【0206】このとき、システムコントローラ140A
は、磁気再生回路146A及びユーザデータ用磁気ヘッ
ド128Aを介してAPSネガフィルム1Aのユーザ
(カメラ)使用領域6(図2)からユーザデータD4を
再生し、当該再生したユーザデータD4を画像データ処
理部161Aに送出すると共に、APSネガフィルム1
Aのユーザ(カメラ)使用領域6及びラボ使用領域7
(図2)から再生したフレーム番号データD6及び初期
データD5も画像データ処理部161Aに送出する。
【0207】また、システムコントローラ140Aは、
送付依頼ユーザ又は受付写真店251の焼付作業者によ
って設定された焼付条件と、ユーザデータD4とに基づ
いてラボデータD14を生成し、当該生成したラボデー
タD14も画像データ処理部161Aに送出する。
【0208】因みに、システムコントローラ140A
は、このとき、ラボデータD14を磁気記録再生回路1
80Aを介してラボデータ用磁気ヘッド130Aに送出
することにより当該ラボデータ用磁気ヘッド130Aを
介してAPSネガフィルム1Aのラボ使用領域7に記録
し、かくして、APSネガフィルム1Aに焼付条件等の
履歴をラボデータD14として残すことができる。
【0209】また、システムコントローラ140Aは、
APSネガフィルム1Aがプリント写真の焼き増しのた
めに用いられたとき、そのラボ使用領域7にはすでにラ
ボデータD14が記録されていることにより、当該ラボ
データD14を磁気記録再生回路180A及びラボデー
タ用磁気ヘッド130Aを順次介して再生し、これを画
像データ処理部161Aに送出する。
【0210】これに加えて、システムコントローラ14
0Aは、リモートコントローラ162(図14)等を介
して、APSネガフィルム1Aの各写真画像のうち、送
付対象の写真画像と、非送付対象の写真画像とが選択さ
れ、かつ、当該非送付対象の写真画像に対してスクラン
ブル処理及びマスキング処理のいずれの処理を施すかが
指定された選択指定データD34が入力されており、当
該入力された選択指定データD34を画像データ処理部
161Aに送出する。
【0211】また、システムコントローラ140Aは、
受付店パーソナルコンピュータ257の所定の回路(図
示せず)から受付写真店IDや、受付店側サービスプロ
バイダID等の各種情報を含む送信用データD35が与
えられており、当該送信用データD35も画像データ処
理部161に送出する。
【0212】これにより、画像データ処理部161A
は、写真画像取込部265から与えられる光電信号S1
に基づいて、APSネガフィルム1Aに露出形成されて
いる写真画像の変換写真画像データを生成すると共に、
当該変換写真画像データに対応するユーザデータD4、
フレーム番号データD6、ラボデータD14及び選択指
定データD34に基づいて焼付条件等の各種情報を含む
写真画像ヘッダデータを生成し、当該生成した写真画像
ヘッダデータを対応する変換写真画像データに付加す
る。
【0213】また、画像データ処理部161Aは、この
ようにAPSネガフィルム1Aの全ての写真画像に応じ
た変換写真画像データ及び写真画像ヘッダデータを生成
すると、初期データD5及び送信用データD35に基づ
いて、課金情報等を含むフィルムヘッダデータを生成す
る共に、当該生成したフィルムヘッダデータを、各変換
写真画像データ及び写真画像ヘッダデータからなるデー
タ列の先頭に付加し、得られたフィルムデータD15を
受付店パーソナルコンピュータ257のスクランブル/
マスキング処理部266に送出する。
【0214】因みに、画像データ処理部161Aは、フ
ィルムヘッダデータ及び又は写真画像ヘッダデータをシ
ステムコントローラ140Aに送出し、当該システムコ
ントローラ140Aにより、そのフィルムヘッダデータ
及び又は写真画像ヘッダデータを磁気記録再生回路18
0A及びラボデータ用磁気ヘッド130Aを順次介して
APSネガフィルム1Aのラボ使用領域7に記録させる
こともでき、かくして、APSネガフィルム1Aにフィ
ルムデータD15の送信の履歴を残すことができる。
【0215】ここで、受付店パーソナルコンピュータ2
57においては、受付店写真画像焼付装置100Aのシ
ステムコントローラ140Aから与えられる選択指定デ
ータD34を制御データ生成部267によって取り込ん
でいる。
【0216】制御データ生成部267は、その選択指定
データD34に基づいて、非送付対象の写真画像にスク
ランブル処理を施すように指定されているときには、鍵
データ発生部268から所定の鍵データD36を読み出
し、当該読み出した鍵データD36に基づいて、スクラ
ンブル処理用の所定のスクランブル制御データD37を
生成し、これをスクランブル/マスキング処理部266
に送出する。
【0217】また、制御データ生成部267は、選択指
定データD34に基づいて、非送付対象の写真画像にマ
スキング処理を施すように指定されているときには、予
め保持しているマスキング処理用の所定のマスキング制
御データD38をスクランブル/マスキング処理部26
6に送出する。
【0218】これにより、スクランブル/マスキング処
理部266は、受付店写真画像焼付装置100Aの画像
データ処理部161Aから与えられるフィルムデータD
15の各変換写真画像データのうち、非送付対象の写真
画像の変換写真画像データにのみ、制御データ生成部2
67から与えられる対応するスクランブル制御データD
37又はマスキング制御データD38に基づいてスクラ
ンブル処理又はマスキング処理を施す。
【0219】また、スクランブル/マスキング処理部2
66は、全ての写真画像ヘッダデータに対応する変換写
真画像データに対してスクランブル処理又はマスキング
処理を施したか否かを示す情報を格納し、かくして、ス
クランブル処理又はマスキング処理を施した変換写真画
像データと、送付対象の写真画像の変換写真画像データ
とからなる送付用フィルムデータD30を鍵データ挿入
部269を介して受付店サーバ258に格納する。
【0220】そして、受付店サーバ258は、受付店パ
ーソナルコンピュータ257の制御のもとに、送付用フ
ィルムデータD30を読み出し、これを受付店側サービ
スプロバイダ253に送出する。
【0221】かくして、受付店側サービスプロバイダ2
53は、受付店サーバ258から与えられた送付用フィ
ルムデータD30を、インターネット255を構築する
送信機270、通信衛星271及び受信機272を順次
介して引渡店側サービスプロバイダ254に送信する。
【0222】引渡店側サービスプロバイダ254は、受
信した送付用フィルムデータD30を引渡写真店252
(図25)の引渡店サーバ261に送出する。引渡店サ
ーバ261は、引渡店パーソナルコンピュータ260の
制御のもとに、引渡店側サービスプロバイダ254から
与えられる送付用フィルムデータD30を格納すると共
に、当該格納した送付用フィルムデータD30を読み出
して引渡店パーソナルコンピュータ260に送出する。
【0223】引渡店パーソナルコンピュータ260は、
このとき、引渡店サーバ261から読み出した送付用フ
ィルムデータD30を鍵データ抽出部273及びデスク
ランブル処理部274を順次介して引渡店写真画像焼付
装置100Bの画像データ処理部161Bに送出する。
【0224】これにより、画像データ処理部161B
は、システムコントローラ140Bの制御のもとに、送
付用フィルムデータD30に基づいて、受付店側で指定
された焼付状態を忠実に反映させた各写真画像の焼付写
真画像データD39、焼付条件データD40及びインデ
ックス画像データD41を生成し、これをプリンタ10
3Bに送出する。
【0225】かくして、プリンタ103Bは、送付対象
の写真画像が印画されたプリント写真を生成すると共
に、図27に示すように、可視状態の送付対象の写真画
像275と、非送付対象でスクランブル状態の写真画像
276及び又は非送付対象でマスキング状態の写真画像
277とをインデックス表示させたインデックスプリン
ト278を生成する。
【0226】かかる構成に加えて、この写真画像商取引
システム250の場合、受付店写真画像焼付装置100
Aのシステムコントローラ140Aは、フィルムデータ
D15の生成時、リモートコントローラ162等を介し
て選択指定データD34と共に、送付対象の写真画像に
対してもスクランブル処理を施して送信するように指定
されたスクランブル送信データD42が入力されると、
選択指定データD34及びスクランブル送信データD4
2を画像データ処理部161Aと、受付店パーソナルコ
ンピュータ257の制御データ生成部267とに送出す
る。
【0227】画像データ処理部161Aは、写真画像取
込部265から与えられる光電信号S1に基づいて変換
写真画像データを生成すると、当該変換写真画像データ
に対応するユーザデータD4、フレーム番号データD
6、ラボデータD14、選択指定データD34及びスク
ランブル送信データD42に基づいて写真画像ヘッダデ
ータを生成し、当該写真画像ヘッダデータを対応する変
換写真画像データに付加する。
【0228】また、画像データ処理部161Aは、この
ようにAPSネガフィルム1Aの全ての写真画像に応じ
た変換写真画像データ及び写真画像ヘッダデータを生成
すると、各変換写真画像データ及び写真画像ヘッダデー
タからなるデータ列の先頭にフィルムヘッダデータを付
加し、得られたフィルムデータD15を受付店パーソナ
ルコンピュータ257のスクランブル/マスキング処理
部266に送出する。
【0229】因みに、システムコントローラ140A
は、このとき、受付店パーソナルコンピュータ257の
鍵データ発生部268から送付対象の写真画像にスクラ
ンブル処理を施すために用いる鍵データD43を読み出
す。
【0230】そして、システムコントローラ140A
は、その鍵データD43を送付対象の写真画像のフレー
ム番号に対応付け、ラボデータD14と共に磁気記録再
生回路180Aを介してラボデータ用磁気ヘッド130
Aに送出してAPSネガフィルム1Aのラボ使用領域7
に記録する。これにより、システムコントローラ140
Aは、送付対象の写真画像の送信に用いる鍵データD4
3を当該送付対象の写真画像の送信履歴に加えて、AP
Sネガフィルム1Aのラボ使用領域7に残すことができ
る。
【0231】一方、受付店パーソナルコンピュータ25
7の制御データ生成部267は、受付店写真画像焼付装
置100Aのシステムコントローラ140Aから与えら
れる選択指定データD34に基づいて上述と同様にスク
ランブル制御データD37又はマスキング制御データD
38を生成してスクランブル/マスキング処理部266
に送出する。
【0232】また、制御データ生成部267は、システ
ムコントローラ140Aから与えられるスクランブル送
信データD42に基づいて鍵データ発生部268から鍵
データD43を読み出し、当該読み出した鍵データD4
3に基づいて送付対象の写真画像に対するスクランブル
制御データD44を生成し、これをスクランブル/マス
キング処理部266に送出すると共に、その鍵データD
43を鍵データ発生部268から鍵データ挿入部269
に供給させる。
【0233】これにより、スクランブル/マスキング処
理部266は、画像データ処理部161Aから与えられ
るフィルムデータD15の各変換写真画像データのう
ち、非送付対象の写真画像の変換写真画像データに対し
て、対応するスクランブル制御データD37又はマスキ
ング制御データD38に基づいてスクランブル処理又は
マスキング処理を施す。
【0234】また、スクランブル/マスキング処理部2
66は、フィルムデータD15の各変換写真画像データ
のうち、送付対象の写真画像の変換写真画像データに対
して、スクランブル制御データD44に基づいてスクラ
ンブル処理を施し、得られた送付用フィルムデータD4
5を鍵データ挿入部269に送出する。
【0235】そして、鍵データ挿入部269は、送付用
フィルムデータD45に基づいて得られる各写真画像ヘ
ッダデータのうちの送付対象の写真画像の変換写真画像
データに付加されている写真画像ヘッダデータに、鍵デ
ータ発生部268から与えられる鍵データD43を格納
し、得られた送付用フィルムデータD46を受付店サー
バ258に送出して格納する。
【0236】かくして、受付店サーバ258格納された
送付用フィルムデータD46は、当該受付店サーバ25
8から受付店パーソナルコンピュータ257の制御のも
とに読み出され、受付店側サービスプロバイダ253、
送信機270、通信衛星271、受信機272及び引渡
店側サービスプロバイダ254を順次介して引渡店サー
バ261に格納されると共に、当該引渡店サーバ261
から引渡店パーソナルコンピュータ260の制御のもと
に読み出されて鍵データ抽出部273に供給される。
【0237】鍵データ抽出部273は、引渡店サーバ2
61から与えられる送付用フィルムデータD46に含ま
れる各写真画像ヘッダデータのうちの送付対象の写真画
像の変換写真画像データに付加されている写真画像ヘッ
ダデータから鍵データD43を抽出し、当該抽出した鍵
データD43を制御データ生成部279に送出すると共
に、送付用フィルムデータD46をデスクランブル処理
部274に送出する。
【0238】制御データ生成部279は、鍵データ抽出
部273から与えられる鍵データD43に基づいて、送
付対象のスクランブル状態の写真画像から元の写真画像
を復元するためのデスクランブル制御データD47を生
成し、これをデスクランブル処理部274に送出する。
【0239】そして、デスクランブル処理部274は、
鍵データ抽出部273から与えられる送付用フィルムデ
ータD46に含まれる各変換写真画像データのうちの送
付対象の写真画像の変換写真画像データに対して、制御
データ生成部279から与えられるデスクランブル制御
データD47に基づいてデスクランブル処理を施し、得
られた送付用フィルムデータD45を引渡店写真画像焼
付装置100Bの画像データ処理部161Bに送出す
る。
【0240】これにより、画像データ処理部161B
は、システムコントローラ140Bの制御のもとに、送
付用フィルムデータD42に基づいて、各写真画像の焼
付写真画像データD39、焼付条件データD40及びイ
ンデックス画像データD41を生成し、これをプリンタ
103Bに送出することにより当該プリンタ103Bに
より、上述と同様に送付対象の写真画像が印画されたプ
リント写真と、図27について上述したインデックスプ
リント278とを生成する。
【0241】このように、写真画像商取引システムテム
250においては、送付対象の全ての写真画像の変換写
真画像データをスクランブル処理することにより、送付
すべきプリント写真を秘匿性を向上させて送付し得るよ
うになされている。
【0242】そして、この写真画像商取引システムテム
250においては、このように送付対象の全ての写真画
像の変換写真画像データをスクランブル処理したときに
は、送付対象の全ての写真画像の変換写真画像データを
スクランブル処理せずに送信するときと比べて当該変換
写真画像データに施す処理が増えている分、例えば、送
付手数料を高くするようになされている。
【0243】また、受付店写真画像焼付装置100Aの
システムコントローラ140Aは、リモートコントロー
ラ162等を介して送付対象の写真画像のみを送付する
ように選択した選択送付データが入力されると、当該選
択送付データに基づいて画像データ処理部161Aを制
御することにより、当該画像データ処理部161Aによ
り、APSネガフィルム1Aの全ての変換写真画像デー
タのうち、送付対象の写真画像の変換写真画像データの
みを選択的に用いてフィルムデータD15を生成させ
る。
【0244】これにより、引渡写真店252において
は、このようなフィルムデータD15が送信されたと
き、引渡店写真画像焼付装置100Bにより、送付対象
の写真画像が印画されたプリント写真と共に、図28に
示すように、その送付対象の写真画像275のみが印画
されたインデックスプリント280を生成し得るように
なされている。
【0245】そして、この受付写真店251において
は、送付対象の写真画像の変換写真画像データのみを選
択的に用いたフィルムデータD15を送信したときに
は、送付対象の写真画像の変換写真画像データと共に、
非送付対象の写真画像の変換写真画像データを用いたフ
ィルムデータD15を送信するときに比べて送信すべき
データ量を低減させることができ、その分、例えば、プ
リント写真の送付手数料を安く設定することができる。
【0246】ところで、受付店写真画像焼付装置100
Aの画像データ処理部161Aは、図29に示すよう
に、各変換写真画像データD50のヘッダ部分にそれぞ
れ対応する写真画像ヘッダデータD51を付加すると共
に、これら写真画像ヘッダデータD51を付加した各変
換写真画像データD50からなるデータ列の先頭にフィ
ルムヘッダデータD52を付加してフィルムデータD1
5を生成する。
【0247】ここで、フィルムヘッダデータD52は、
フィルムデータD15のシンクデータが格納されるシン
クデータ格納部281と、フィルムヘッダ情報格納部2
82とから構成されている。
【0248】そして、フィルムヘッダ情報格納部282
には、フィルム情報、写真店情報、顧客(送付依頼ユー
ザ)情報、銀行情報、写真情報、送信情報及びプロバイ
ダ情報等の課金に関する各種情報のうちの送付依頼ユー
ザ又は受付写真店251によって選択された少なくとも
その一部の情報が格納されている。
【0249】因みに、フィルム情報は、APSフィルム
の撮影可能枚数又は送付する写真画像の数と、APSフ
ィルムのフィルムIDと、APSフィルムの製造メーカ
ーの名称と、ISO感度等とからなり、写真店情報は、
受付写真店251及び又は引渡写真店252に予め割り
当てられているID等からなり、顧客情報は、送付依頼
ユーザのID(例えば、送付依頼ユーザの所有するAP
SカメラのID)、電子メールのアドレス及び当該送付
依頼ユーザが作成したインターネットのホームページの
URL(Uniform Resource Locator)アドレスと、写真
受取ユーザの電子メールのアドレス及びその写真受取ユ
ーザが作成したインターネットのホームページのURL
アドレス等とからなる。
【0250】また、銀行情報は、送付依頼ユーザの所有
するクレジットカードの登録番号や銀行口座の口座番号
と、写真受取ユーザの所有するクレジットカードの登録
番号や銀行口座の口座番号と、受付写真店251の取引
口座の口座番号等と、引渡写真店252の取引口座の口
座番号と、受付店側サービスプロバイダ253及び引渡
店側サービスプロバイダ254の取引口座の口座番号
と、プリント写真の送付枚数及び送付形態に応じた送付
手数料、当該プリント写真の送付に応じて引渡写真店2
52で発生した手数料等からなり、写真情報は、プリン
ト写真に対するトリミングの有無と、当該プリント写真
のコピー世代制限の有無等からなる。
【0251】さらに、送信情報は、フィルムデータD1
5内の変換写真画像データに対するスクランブル処理及
び又はマスキング処理の有無等からなり、プロバイダ情
報は、受付店側サービスプロバイダ253及び引渡店側
サービスプロバイダ254に予め割り当てられているI
D等からなる。
【0252】一方、写真画像ヘッダデータD51は、対
応する変換写真画像データD50のシンクデータが格納
されるシンクデータ格納部283と、当該変換写真画像
データD50に対する焼付条件等の固有の制御データ
(以下、これを固有制御データと呼ぶ)が格納される固
有制御データ格納部284と、変換写真画像データD5
0に対する加工用に新たに付加された制御データ(以
下、これを付加制御データと呼ぶ)等が格納される付加
制御データ格納部285とから構成されている。
【0253】実際に、固有制御データ格納部284に
は、固有制御データとして、フレーム番号と、撮影日時
と、絞り値、シャッター速度、露出補正値、ストロボ発
光の有無及び撮影レンズ焦点距離と、焼付タイプと、焼
付枚数及びトリミング情報と、フィルムカートリッジの
途中交換の有無等のような焼付条件でなる各種情報のう
ちの送付依頼ユーザ又は受付写真店251によって選択
された少なくともその一部の情報が格納されている。
【0254】また、付加制御データ格納部285には、
加工制御データとして、対応する変換写真画像データD
50に対するスクランブル処理又はマスキング処理の有
無の情報や、秘匿性を向上させるためのスクランブル処
理に用いた鍵データD43等の各種情報のうち、送付依
頼ユーザ又は受付写真店251によって選択された少な
くともその一部の情報が書換え自在に格納されており、
対応する変換写真画像データD50にどのような処理が
施されたかを受付店及び引渡店側において確認させ得る
ようになされている。
【0255】因みに、付加制御データ格納部285に
は、例えば、対応する変換写真画像データD50に基づ
く写真画像がインターネットのホームページに張り付け
られているとき、その張付位置を示すHTML(Hyper
Text Markup Language)データ(タグ)を格納すること
もできる。
【0256】そして、写真画像商取引システム250に
おいては、送付用フィルムデータD45を写真受取ユー
ザの所有するパーソナルコンピュータにも送信すること
ができ、これにより写真受取ユーザのホームページに、
HTMLデータに基づいて対応する写真画像を容易にリ
ンクさせることもできる。
【0257】ところで、受付写真店251においては、
フィルムデータD15のフィルムヘッダデータD52に
格納する各種情報と、各写真画像ヘッダデータD51に
それぞれ格納する各種情報とを送付依頼ユーザ及び又は
受付写真店251とにより任意に選択することにより、
当該フィルムヘッダデータD52及び写真画像ヘッダデ
ータD51に格納する各種情報を少なくすれば、その
分、送信するフィルムデータD15のデータ量を低減く
することができるため、プリント写真の送付手数料を安
く設定することができる。
【0258】また、受付写真店251においては、写真
画像ヘッダデータD51にシンクデータと共に、任意に
選択した各種情報からなる固有制御データのみを格納
し、付加制御データを格納しないようにすることもで
き、このようにすれば、フィルムデータD15のデータ
量をさらに低減させて、プリント写真の送付手数料を格
段的に安く設定することもできる。
【0259】なお、この第1の実施の形態の場合、受付
写真店251及び引渡写真店252は、受付店サーバ2
58及び引渡店サーバ261にそれぞれ送付用フィルム
データD45及びD46を格納することにより、当該送
付用フィルムデータD45及びD46を送付依頼ユーザ
及び写真受取ユーザの要求に応じて自由に読み出して指
定先に送信することがてきると共に、そのとき、電子的
に決済処理し、商取引を成立させることができる。
【0260】また、受付写真店251及び引渡写真店2
52は、受付店サーバ258及び引渡店サーバ261に
それぞれ送付用フィルムデータD45及びD46と共
に、店を利用する送付依頼ユーザ及び写真受取ユーザの
リストや、プリント写真の送付の利用履歴、焼付の利用
度、フィルムメーカーの選択傾向、さらには、送付依頼
ユーザ及び写真受取ユーザの趣味や、誕生日、結婚記念
日等の各種情報も格納して保管することができ、これら
各種情報を利用して送付依頼ユーザ及び写真受取ユーザ
に各種イベントや、新製品の紹介、利用に応じた景品の
プレゼント等のようなサービスを展開することもでき
る。
【0261】以上の構成において、写真画像商取引シス
テム250では、受付写真店251の受付店写真画像焼
付装置100AによりAPSネガフィルム1Aの各写真
画像からそれぞれ変換写真画像データD50を生成する
と共に、当該APSネガフィルム1Aに記録されている
ユーザデータD4及びフレーム番号データD6と、送付
依頼ユーザ又は受付写真店251により設定された焼付
条件等とに基づいて生成した固有制御データを有する写
真画像ヘッダデータD51を生成し、各変換写真画像デ
ータD50に対応する写真画像ヘッダデータD51を付
加して得られるデータ列にフィルムヘッダデータD52
を付加するようにしてフィルムデータD15を生成す
る。
【0262】これに加えて、受付写真店251では、受
付店写真画像焼付装置100Aによって生成したフィル
ムデータD15に対して、受付店パーソナルコンピュー
タ257により必要に応じてスクランブル処理及び又は
マスキング処理を施し、得られた送付用フィルムデータ
D45又はD46を受付店側サービスプロバイダ25
3、インターネット255及び引渡店側サービスプロバ
イダ254を順次介して送信先の引渡写真店252に送
信する。
【0263】そして、引渡写真店252では、引渡店パ
ーソナルコンピュータ260により送付用フィルムデー
タD45又はD46に対して必要に応じてデスクランブ
ル処理を施し、得られたフィルムデータD15に含まれ
る変換写真画像データD50及び固有制御データに基づ
いて、引渡店写真画像焼付装置100Bにより送付対象
の写真画像が印画されたプリント写真及びインデックス
プリント278又は280を生成し、これを送付依頼ユ
ーザの指定した送付相手(写真受取ユーザ)に引き渡す
ようにする。
【0264】また、この写真画像商取引システム250
では、このように受付写真店251から引渡写真店25
2へ送付依頼ユーザの依頼に応じてプリント写真を送付
したときには、そのプリント写真の送付手数料を算出
し、当該算出した送付手数料に基づいて、電子的に決済
処理を実行し、当該プリント写真の送付に対する電子商
取引を成立させる。
【0265】従って、この写真画像商取引システム25
0では、送付依頼ユーザが受付写真店251でプリント
写真の送付を依頼するだけで、当該受付写真店251か
ら送付対象の写真画像をディジタルデータ化(変換写真
画像データD50)して直接インターネット255を介
して送信するため、送付用にプリント写真を焼き増しし
たり、当該焼き増ししたプリント写真を郵送会社に持ち
込む必要がなく、プリント写真の送付手続きを格段的に
簡易化することができる。
【0266】また、写真画像商取引システム250で
は、送付対象のプリント写真をインターネット255を
介して送付するため、従来のように、送付対象のプリン
ト写真を郵送する場合に比べて、プリント写真を短時間
で送付相手(写真受取ユーザ)に送付することができ
る。
【0267】さらに、写真画像商取引システム250で
は、引渡写真店252において、変換写真画像データD
50に基づく写真画像を、対応する写真画像ヘッダデー
タD51内の焼付条件(すなわち取扱条件)が格納され
ている固有制御データに基づいて印画紙に焼き付けるた
め、送付対象の写真画像をディジタルデータ化して送付
しても、その送付先に、受付写真店251側で指定した
焼付条件を忠実に再現させてプリント写真を生成させる
ことができる。
【0268】そして、写真画像商取引システム250で
は、プリント写真の送付の依頼に応じて発生する送付手
数料の全てを電子的な決済により処理するため、従来の
プリント写真の送付時のような、写真店におけるプリン
ト写真の焼増代金の支払いや、郵送会社におけるプリン
ト写真の送付手数料の支払いのように、複数箇所に分散
していた支払いの煩わしさを解消し、かくして、送付手
数料の支払いを格段的に簡易化することができる。
【0269】以上の構成によれば、受付写真店251に
より、送付対象の写真画像の変換写真画像データD50
を生成すると共に、当該写真画像の焼付条件等でなる固
有制御データを有する写真画像ヘッダデータを生成し、
これら変換写真画像データD50及び写真画像ヘッダデ
ータを有するフィルムデータD15をネットワークを介
して引渡写真店252に送信することにより写真画像を
固有制御データに基づいて焼き付けたプリント写真とし
て送付相手に引き渡し、この際、金融機関256により
送付手数料を電子的に決済処理するようにしたことによ
り、送付相手にディジタルデータ化した写真画像を送信
しても、固有制御データに基づいて送付元側で指定した
焼付条件を忠実に再現したプリント写真として受け渡す
ことができ、かくして、送付側の意図するプリント写真
を容易、かつ確実に送付し得る写真画像商取引システム
を実現することができる。
【0270】(5)第2の実施の形態 図25との対応部分に同一符号を付して示す図30は、
第2の実施の形態による写真画像商取引システム300
を示し、受付写真店301の受付店写真画像焼付装置3
02及び受付店パーソナルコンピュータ303の構成を
除いて、上述した第1の実施の形態による写真画像商取
引システム250と同様に構成されている。
【0271】受付写真店301において、受付店写真画
像焼付装置302は、プリント写真の送付依頼時、リモ
ートコントローラ(図示せず)等を介して送付依頼ユー
ザにより指定された写真画像のフレーム番号データと、
フレーム飾りデータ(加工情報)及び又はメッセージデ
ータ(テキスト情報)とからなる加工指示データD55
が入力され、当該入力された加工指示データD55をフ
ィルムデータD15と共に、受付店パーソナルコンピュ
ータ303に送出する。
【0272】受付店パーソナルコンピュータ303は、
受付店写真画像焼付装置302から与えられる加工指示
データD55に基づいて、フィルムデータD15の対応
する変換写真画像データにフレーム飾りデータ及び又は
メッセージデータの合成処理を施し、得られた加工フィ
ルムデータD56を受付店サーバ258に格納すると共
に、受付店側サービスプロバイダ253、インターネッ
ト255及び引渡店側サービスプロバイダ254を順次
介して引渡写真店252に送信する。
【0273】そして、引渡写真店252においては、受
付写真店301から送信された加工フィルムデータD5
6を引渡店パーソナルコンピュータ261によって受信
し、当該受信した加工フィルムデータD56を引渡店サ
ーバ261に格納すると共に、引渡店写真画像焼付装置
100Bに送出する。
【0274】これにより、引渡店写真画像焼付装置10
0Bは、加工フィルムデータD56に基づいて、印画紙
に写真画像305と共に所定のフレーム飾り306を印
画したプリント写真307や、印画紙に写真画像308
と共に所定のメッセージ309を印画したプリント写真
310と、これらフレーム飾りやメッセージが加えられ
た写真画像を有するインデックスプリント(図示せず)
とを生成する。
【0275】かくして、引渡写真店252は、写真画像
にフレーム飾りやメッセージが合成されたプリント写真
と、当該フレーム飾りやメッセージが合成された写真画
像がサムネイル表示されてなるインデックスプリントと
を、送付依頼ユーザによって指定された写真受取ユーザ
に引き渡すことができる。
【0276】かかる構成に加えて、この写真画像商取引
システム300の場合、受付写真店301においては、
プリント写真の送付依頼時、送付依頼ユーザに対して送
付対象のプリント写真に広告を掲載しても良いかどうか
をたずね、当該広告の掲載が承諾されると、受付店写真
画像焼付装置302にリモートコントローラを介して、
広告掲載対象の写真画像を示す写真画像指定データD5
7を入力する。
【0277】そして、受付写真店301においては、受
付店写真画像焼付装置302によりフィルムデータD1
5を生成し、当該生成したフィルムデータD15を写真
画像指定データD57と共に受付店パーソナルコンピュ
ータ303に送出する。
【0278】受付店パーソナルコンピュータ303は、
受付写真店301が宣伝契約を結んだ受付店側サービス
プロバイダ253等の所定の会社(以下、これを宣伝依
頼会社と呼ぶ)の広告データを保持しており、受付店写
真画像焼付装置302からフィルムデータD15及び写
真画像指定データD57が与えられると、当該写真画像
指定データD57に基づいてフィルムデータD15の対
応する変換写真画像データに広告データの合成処理を施
し、得られた広告掲載フィルムデータD58を受付店サ
ーバ258に格納すると共に、受付店側サービスプロバ
イダ253、インターネット255及び引渡店側サービ
スプロバイダ254を順次介して引渡写真店252に送
信する。
【0279】引渡写真店252においては、受付写真店
301から送信された広告掲載フィルムデータD58を
引渡店パーソナルコンピュータ261によって受信し、
当該受信した加工フィルムデータD58を引渡店サーバ
261に格納すると共に、引渡店写真画像焼付装置10
0Bに送出する。
【0280】これにより、引渡店写真画像焼付装置10
0Bは、広告掲載フィルムデータD58に基づいて、印
画紙に写真画像311に広告文等の所定の広告画像31
2を合成したプリント写真313と、当該広告画像が合
成された写真画像をサムネイル表示してなるインデック
スプリント(図示せず)とを生成する。
【0281】かくして、引渡写真店252は、受付写真
店301において、送付依頼ユーザにより送付対象に指
定されたプリント写真や、広告文の掲載されたプリント
写真と、インデックスプリントとを、送付依頼ユーザに
よって指定された写真受取ユーザに引き渡すことができ
る。
【0282】ここで、受付写真店301は、プリント写
真にフレーム飾りや、メッセージをプリントするように
依頼されると、フィルムデータD15に対するフレーム
飾りデータやメッセージデータの合成処理が新たな処理
として加わることにより、フィルムデータD15をその
まま送信する場合の送付手数料に加工処理代金を上のせ
して高く設定するようになされている。
【0283】これに対して、受付写真店301は、送付
依頼ユーザの承諾を得てプリント写真に広告を掲載する
と、送付依頼ユーザが写真受取ユーザに送付するプリン
ト写真により、宣伝依頼会社の商品等を宣伝してもらえ
るため、宣伝依頼会社から得た宣伝料をプリント写真の
送付手数料に還元するようにして、当該送付手数料を低
価格に設定し得るようになされている。
【0284】そして、受付写真店301は、送付するプ
リント写真への広告の掲載量を送付依頼ユーザにより選
択させ得るようにしており、これにより、プリント写真
への広告の掲載量が格段的に多ければ、送付手数料を大
幅に安く(無料を含む)することができる。
【0285】従って、受付写真店301においては、送
付依頼ユーザにより送付対象のプリント写真に対してフ
レーム飾りや、メッセージの合成が依頼されて、送付手
数料が割高になる場合でも、当該送付依頼ユーザから広
告掲載が承諾されると、プリント写真に広告を掲載する
分、プリント写真の送付を格安で提供し得るようになさ
れている。
【0286】実際上、図26との対応部分に同一符号を
付して示す図31において、受付店写真画像焼付装置3
02のシステムコントローラ315は、リモートコント
ローラ(図示せず)等を介して、加工指示データD55
及び又は写真画像指定データD57が入力されると、当
該入力された加工指示データD55を受付店パーソナル
コンピュータ303の加工画像生成部316に送出し、
写真画像指定データD57を受付店パーソナルコンピュ
ータ303の広告画像生成部317に送出する。
【0287】加工画像生成部316は、システムコント
ローラ315から加工指示データD55が与えられる
と、当該加工指示データD55に基づいて得られるフレ
ーム飾りデータ及び又はメッセージデータに基づいて、
フレーム飾り及び又はメッセージの加工画像データD6
0を生成し、当該生成した加工画像データD60を加工
指示データD55と共に加工画像データ合成部318に
送出する。
【0288】そして、加工画像データ合成部318は、
受付店写真画像焼付装置302の画像データ処理部16
1Aから与えられるフィルムデータD15の各変換写真
画像データのうち、加工指示データD55に基づいて指
示されたフレーム番号の変換写真画像データに、対応す
る加工画像データD60を合成し、得られた加工フィル
ムデータD56を広告データ合成部319に送出する。
【0289】一方、広告画像生成部317は、予め広告
内容を示す文字や画像の広告データをD61を保持して
おり、システムコントローラ315から写真画像指定デ
ータD57が与えられると、広告データD61に基づい
て広告画像データD62を生成し、当該生成した広告画
像データD62を写真画像指示データD57と共に広告
画像データ合成部319に送出する。
【0290】そして、広告画像データ合成部319は、
加工画像データ合成部318から与えられる加工フィル
ムデータD56の各変換写真画像データのうち、写真画
像指定データD57に基づいて指定された変換写真画像
データに広告画像データD62を合成し、得られた広告
掲載フィルムデータD58をスクランブル/マスキング
処理部266に送出する。
【0291】因みに、広告画像データ合成部319は、
受付店写真画像焼付装置302のシステムコントローラ
315に加工指示データD55が入力されていないとき
には、当該受付店写真画像焼付装置302の画像データ
処理部161Aから加工画像データ合成部318を介し
て与えられるフィルムデータD15に対して広告画像デ
ータD62の合成処理を施し、得られた広告掲載フィル
ムデータD58をスクランブル/マスキング処理部26
6に送出する。
【0292】また、広告画像データ合成部319は、受
付店写真画像焼付装置302のシステムコントローラ3
15に写真画像指定データD57が入力されていないと
きには、加工画像データ合成部318から与えられる加
工フィルムデータD56をそのままスクランブル/マス
キング処理部266に送出する。
【0293】そして、受付店パーソナルコンピュータ3
03は、広告画像データ合成部319の出力段から加工
フィルムデータD56又は広告掲載フィルムデータD5
8が得られると、当該加工フィルムデータD56又は広
告掲載フィルムデータD58に必要に応じてスクランブ
ル/マスキング処理部266でスクランブル処理又はマ
スキング処理を施した後、鍵データ挿入部269及び受
付店サーバ258を順次介して受付店側サービスプロバ
イダ253(図30)に送出する。
【0294】これにより、引渡写真店252(図30)
は、受付写真店301から受付店側サービスプロバイダ
253、インターネット255及び引渡店側サービスプ
ロバイダ254を順次介して送信された加工フィルムデ
ータD56又は広告掲載フィルムデータD58を引渡店
パーソナルコンピュータ260によって受信すると共
に、当該受信した加工フィルムデータD56及び広告掲
載フィルムデータD58を引渡店サーバ261に送出し
て格納し、かつ引渡店写真画像焼付装置100Bに送出
する。
【0295】かくして、引渡写真店252は、図32
(A)〜(C)に示すように、引渡店写真画像焼付装置
100Bにより加工フィルムデータD56に基づいて、
写真画像324にフレーム飾り325及びメッセージ3
26が合成されたプリント写真327や、写真画像32
8及び329にメッセージ330及び331が合成され
たプリント写真332及び333等を生成して写真受取
ユーザに引き渡すことができる。
【0296】また、引渡写真店252は、図33(A)
〜(C)に示すように、引渡店写真画像焼付装置100
Bにより広告掲載フィルムデータD58に基づいて、写
真画像324の下側に広告文字335を合成したプリン
ト写真336や、写真画像324を印画紙の中央からず
らし、これに伴い開いた領域に広告文字337を合成し
たプリント写真338、さらには、写真画像339にフ
レーム飾り340と共に広告文341とを合成したプリ
ント写真342等を生成して写真受取ユーザに引き渡す
こともできる。
【0297】そして、引渡写真店252は、図34に示
すように、引渡店写真画像焼付装置100Bにより加工
フィルムデータD56又は広告掲載フィルムデータD5
8に基づいて、フレーム飾り325及び又はメッセージ
326が合成された写真画像324や、広告文字341
が合成された写真画像339等をサムネイル表示してな
るインデックスプリント343も生成して写真受取ユー
ザに引き渡すことができる。
【0298】また、かかるインデックスプリント343
には、各種写真画像324及び339に加えて、スクラ
ンブル状態の写真画像344及びマスキング状態の写真
画像345も同時に表示し得るようになされている。
【0299】ところで、プリント写真及びインデックス
プリントに掲載し得る広告としては、宣伝依頼会社の会
社名、商品名、宣伝依頼会社の宣伝文、宣伝依頼会社の
ロゴ等の広告文字や、宣伝パンフレット及び商品宣伝用
の広告写真等がある。
【0300】そして、受付店パーソナルコンピュータ3
03(図31)においては、広告画像データ合成部31
9により、フィルムデータD15又は加工フィルムデー
タD56に、宣伝パンフレットや商品宣伝用の広告写真
の広告画像データD62を挿入し、得られた広告掲載フ
ィルムデータD68を送信することもできる。
【0301】これにより、かかる広告掲載フィルムデー
タD68が送信された場合、引渡写真店252は、引渡
店写真画像焼付装置100Bにより広告掲載フィルムデ
ータD58に基づいて、図32(A)〜図33(C)に
ついて上述したプリント写真等を生成すると共に、図3
5(A)及び(B)に示すように、当該引渡店写真画像
焼付装置100Bにより広告掲載フィルムデータD58
の広告画像データD62に基づいて、広告画像345及
び346のみが印画されたプリント写真347及び34
8も生成し、これら写真画像のプリント写真と共に、広
告画像345及び346のプリント写真347及び34
8も写真受取ユーザに引き渡すようになされている。
【0302】また、引渡写真店252は、このとき、図
36及び図37に示すように、引渡店写真画像焼付装置
100Bにより広告掲載フィルムデータD68に基づい
て、写真画像324及び339と、広告画像345及び
346とをサムネイル表示してなるインデックスプリン
ト349及び350を生成し、これも写真受取ユーザに
引き渡すようになされている。かかるインデックスプリ
ント349及び350においては、広告画像345及び
346を各写真画像の後に表示させたり、又は非送付対
象の写真画像に置き換えて表示させることができる。
【0303】これに加えて、受付店パーソナルコンピュ
ータ303(図31)においては、広告画像データ合成
部319により、フィルムデータD15又は加工フィル
ムデータD56にインデックスプリント用の広告画像デ
ータD69を挿入し、得られた広告掲載フィルムデータ
D70を送信することもできる。
【0304】そして、かかる広告掲載フィルムデータD
70が送信された場合、引渡写真店252においては、
図38に示すように、引渡店写真画像焼付装置100B
により広告掲載フィルムデータD70に基づいて、各写
真画像324及び339並びに広告画像345及び34
6とは別に広告文字351が表示されたインデックスプ
リント352を生成して写真受取ユーザに引き渡す。
【0305】因みに、受付店写真画像焼付装置302の
システムコントローラ315(図31)は、APSネガ
フィルム1Aのユーザ(カメラ)使用領域6(図2)か
らユーザデータ用磁気ヘッド128A及び磁気再生回路
146Aを順次介して再生したユーザデータに、写真に
プリントすべきタイトル及び又はメッセージが含まれて
いる場合には、対応するフレーム番号データと、そのタ
イトル及び又はメッセージから加工指示データD64を
生成し、これを加工画像生成部316に送出する。
【0306】これにより、加工画像生成部316は、そ
の加工指示データD64に基づいて、加工画像データD
65を生成し、当該加工画像データD65を加工画像デ
ータ合成部318に送出する。
【0307】かくして、加工画像データ合成部318
は、フィルムデータD15の対応する写真画像データに
加工画像データD65を合成することにより、写真画像
の撮影時にAPSカメラ(図示せず)を介して設定され
たタイトルやメッセージもプリント写真にプリントさせ
ることができる。
【0308】また、受付店写真画像焼付装置302のシ
ステムコントローラ315(図31)は、リモートコン
トローラ等を介して入力された加工指示データD55に
含まれるフレーム番号データに基づいて、当該加工指示
データD55に含まれるフレーム飾りデータD66及び
又はメッセージデータD67を磁気記録再生回路180
Aを介してラボデータ用磁気ヘッド130Aに送出して
APSネガフィルム1Aのラボ使用領域7に記録する。
これにより、APSネガフィルム1Aに指定された写真
画像に対するフレーム飾り及び又はメッセージの合成処
理の履歴を残すことができる。
【0309】さらに、システムコントローラ315は、
リモートコントローラ等を介して入力された写真画像指
定データD57に基づいて、広告画像生成部317から
広告データD61を読み出すと共に、当該読み出した広
告データD61を磁気記録再生回路180Aを介してラ
ボデータ用磁気ヘッド130Aに送出してAPSネガフ
ィルム1Aのラボ使用領域7に記録する。これにより、
APSネガフィルム1Aに指定された写真画像に対する
広告画像の合成処理の履歴を残すこともできる。
【0310】ところで、図29との対応部分に同一符号
を付して示す図39において、フィルムデータD15に
は、各変換写真画像データD50に対応する写真画像ヘ
ッダデータD51の付加制御データ格納部353にフレ
ーム飾りデータ及びメッセージデータと、広告データD
61とを書換え自在に格納し得るようになされている。
【0311】従って、加工画像データ合成部318(図
31)は、加工画像データD60の合成処理時、当該加
工画像データD60を合成した変換写真画像データに対
応する写真画像ヘッダデータD51の付加制御データ格
納部353に、加工指示データに基づいて得られるフレ
ーム飾りデータ及び又はメッセージデータを格納し、か
くして、変換写真画像データに対する加工画像データD
60の合成処理の履歴を残すようにする。
【0312】また、広告画像データ合成部319は、広
告画像データD62の合成処理時、広告画像生成部31
7から広告データD61が与えられており、広告画像デ
ータD62を合成した変換写真画像データに対応する写
真画像ヘッダデータD51の付加制御データ格納部35
3に広告データD61を格納し、かくして、変換写真画
像データに対する広告画像データの合成処理の履歴を残
すようにする。
【0313】これにより、引渡写真店252(図30)
においては、加工フィルムデータD56及び広告掲載フ
ィルムデータD58を受信したとき、写真画像ヘッダデ
ータD51の付加制御データ格納部353に格納されて
いるフレーム飾りデータ及びメッセージデータや、広告
データD61を、プリント写真及びインデックスプリン
トに実際に合成されているフレーム飾り及びメッセージ
や、広告と比較し、当該プリント写真及びインデックス
プリントに実際に合成されているフレーム飾り及びメッ
セージや、広告が加工フィルムデータD56及び広告掲
載フィルムデータD58の送信途中に不当に改竄されて
いないかどうかを確認し得るようになされている。
【0314】以上の構成において、写真画像商取引シス
テム300では、受付写真店301に対してプリント写
真の送付が依頼されたとき、送付依頼ユーザからプリン
ト写真への広告の掲載が承諾されると、当該受付写真店
301の受付店パーソナルコンピュータ303により、
受付店写真画像焼付装置302から与えられるフィルム
データD15の変換写真画像データD50に広告画像デ
ータD62を合成し、得られた広告掲載フィルムデータ
D58を受付店側サービスプロバイダ253、インター
ネット255及び引渡店側サービスプロバイダ254を
順次介して引渡写真店252に送信する。
【0315】そして、引渡写真店252では、受付写真
店301から送信された広告掲載フィルムデータD58
を引渡店パーソナルコンピュータ260によって受信
し、当該受信した広告掲載フィルムデータD58を引渡
店写真画像焼付装置100Bに送出することにより広告
掲載フィルムデータD58に基づいて、写真画像に広告
画像が合成されたプリント写真と、当該広告画像が合成
された写真画像を有するインデックスプリントを生成
し、これを送付依頼ユーザの指定した写真受取ユーザに
引き渡すようにする。
【0316】従って、この写真画像商取引システム30
0では、送付依頼ユーザから送付の依頼されたプリント
写真により、宣伝広告会社の広告内容を宣伝してもらう
ため、当該プリント写真の送付手数料を安くすることが
でき、送付依頼ユーザに対してプリント写真の送付を依
頼し易くすることができる。
【0317】また、写真画像商取引システム300で
は、受付写真店301において、プリント写真の送付依
頼時、送付依頼ユーザにより、写真画像にフレーム飾り
や、メッセージを合成して加工するように依頼される
と、フィルムデータD15の指定された変換写真画像デ
ータに対応するフレーム飾りや、メッセージでなる加工
画像データを合成処理し、得られた加工フィルムデータ
D56を引渡写真店252に送信し、当該引渡写真店2
52において、その加工フィルムデータD56に基づき
写真画像にフレーム飾りやメッセージが合成されたプリ
ント写真と、当該フレーム飾りやメッセージが合成され
た写真画像を有するインデックスプリントを生成し、こ
れを写真受取ユーザに引き渡すようにする。
【0318】従って、この写真画像商取引システム30
0では、送付依頼ユーザが写真受取ユーザに送付するプ
リント写真により、引っ越しや出産等の近況を伝えた
り、写真受取ユーザに対するお祝いの意思を伝えたりす
ることができると共に、当該プリント写真を案内状等と
しても利用することができ、かくして、使い勝手を格段
的に向上させることができる。
【0319】そして、写真画像商取引システム300で
は、このように、プリント写真にフレーム飾りやメッセ
ージを合成して送付すると、当該プリント写真を加工せ
ずに送付する場合に比べて、合成処理が加わる分、送付
手数料を高く設定するものの、かかる加工処理の依頼の
際に広告掲載も併用すれば、プリント写真の送付手数料
を、プリント写真を加工せずに送付したときと同等又は
それ以下までも安くすることができ、かくして、さらに
使い勝手を向上させることができる。
【0320】以上の構成によれば、受付店パーソナルコ
ンピュータ303により、受付店写真画像焼付装置30
2において生成されたフィルムデータD15の変換写真
画像データD50に広告画像データD62を合成し、得
られた広告掲載フィルムデータD58をネットワークを
介して引渡写真店252に送信すると共に、当該引渡写
真店252によりその広告掲載フィルムデータD58に
基づいて写真画像に広告画像が合成されたプリント写真
を生成し、これを送付依頼ユーザの指定した写真受取ユ
ーザに引き渡すようにしたことにより、上述した第1の
実施の形態により得られた効果に加えて、プリント写真
の送付手数料を低価格にすることができ、かくして使い
勝手の良い写真画像商取引システムを実現することがで
きる。
【0321】(6)第3の実施の形態 図30との対応部分に同一符号を付して示す図40は、
第3の実施の形態による写真画像商取引システム360
を示し、購入希望ユーザのパーソナルコンピュータ(以
下、これをユーザパーソナルコンピュータと呼ぶ)36
1がインターネット255に接続されると共に、受付写
真店362の受付店パーソナルコンピュータ363の構
成を除いて、上述した第2の実施の形態による写真画像
商取引システム300と同様に構成されている。
【0322】受付写真店362においては、販売依頼ユ
ーザによりAPSフィルム(図示せず)が収納されたフ
ィルムカートリッジ(図示せず)が持ち込まれ、写真画
像の販売が依頼されると、当該APSフィルムを現像処
理してAPSネガフィルム1Aを生成する。
【0323】そして、受付写真店362においては、受
付店写真画像焼付装置302によりそのAPSネガフィ
ルム1Aに基づいて写真画像の変換写真画像データを生
成すると共に、当該APSネガフィルム1Aから再生し
たユーザデータに基づいて指定された焼付条件を有する
固有制御データを用いて写真画像ヘッダデータを生成
し、当該変換写真画像データ及び写真画像ヘッダデータ
にフィルムヘッダデータを付加してフィルムデータD1
5を生成して、これを受付店パーソナルコンピュータ3
63に送出する。
【0324】受付店パーソナルコンピュータ363は、
受付店写真画像焼付装置302から与えられるフィルム
データD15に対して、必要に応じて加工画像データの
合成処理、広告画像データの合成処理、スクランブル処
理及び又はマスキング処理を施すことにより販売対象フ
ィルムデータD75を生成すると共に、当該生成した販
売用フィルムデータD75に基づいて、インデックスデ
ータD76を生成し、当該生成したインデックスデータ
D76を販売対象フィルムデータD75と共に受付店サ
ーバ258に格納する。
【0325】そして、受付写真店362においては、受
付店パーソナルコンピュータ363により、受付店サー
バ258に格納しているインデックスデータD16に基
づいて、販売対象の写真画像365〜367をインデッ
クス画像としてインターネット255上で公開する。
【0326】すなわち、受付写真店362においては、
ユーザパーソナルコンピュータ361からインターネッ
ト255及び受付店側サービスプロバイダ253を順次
介して受付店パーソナルコンピュータ363にアクセス
されると、当該受付店パーソナルコンピュータ363に
より受付店サーバ258からインデックスデータD16
を読み出し、当該読み出したインデックスデータD16
を受付店側サービスプロバイダ253及びインターネッ
ト255を順次介してユーザパーソナルコンピュータ3
61に送信する。
【0327】これにより、ユーザパーソナルコンピュー
タ361は、受付写真店362から与えられるインデッ
クスデータD16に基づいて、販売対象の写真画像36
5〜367をサムネイル表示してなるインデックス画像
をモニタに表示させ、かくして、インデックス画像によ
り購入対象の写真画像を選択指定させることができる。
【0328】ここで、写真画像の販売形態としては、販
売対象の写真画像365〜367をプリント写真やシー
ルプリント、またポスター等のような印刷物として販売
する形態(以下、これを印刷販売形態と呼ぶ)と、当該
販売対象の写真画像365〜367をディジタルデータ
として販売する形態(以下、これをデータ販売形態と呼
ぶ)とが設定されている。
【0329】従って、ユーザパーソナルコンピュータ3
61は、モニタに表示させたインデックス画像に基づ
き、購入希望ユーザにより購入が希望された写真画像
と、その販売形態等が選択指定されると、当該選択指定
結果と、購入希望ユーザの所有するクレジットカードの
登録番号等とに基づいてプリント写真の購入依頼を公衆
回線網364を介して最寄りの引渡写真店252に通知
する。
【0330】引渡写真店260においては、ユーザパー
ソナルコンピュータ361からの購入依頼通知を引渡店
パーソナルコンピュータ260によって請けると、当該
引渡店パーソナルコンピュータ260により、その購入
依頼通知に応じて受付写真店362の受付店パーソナル
コンピュータ363にアクセスする。
【0331】これにより、受付写真店362の受付店パ
ーソナルコンピュータ363は、購入希望ユーザの購入
依頼に基づいて、受付店サーバ258から対応する販売
対象フィルムデータD76を読み出すと共に、当該読み
出した販売対象フィルムデータD76の各変換写真画像
データのうち、購入指定された写真画像365〜367
の変換写真画像データ及び対応する写真画像ヘッダデー
タを有する販売用フィルムデータD77を生成し、これ
を受付店側サービスプロバイダ253、インターネット
255及び引渡店側サービスプロバイダ254を順次介
して引渡写真店252の引渡店パーソナルコンピュータ
260に送信する。
【0332】引渡写真店252においては、購入希望ユ
ーザから与えられている購入依頼通知に基づいて印刷販
売形態が選択指定されているとき、引渡店パーソナルコ
ンピュータ260によって取り込んだ販売用フィルムデ
ータD77を引渡店写真画像焼付装置100Bに送出す
る。
【0333】これにより、引渡写真店252において
は、引渡店写真画像焼付装置100Bにより販売用フィ
ルムデータD77の変換写真画像データに基づく写真画
像365〜367を、写真画像ヘッダデータ内の固有制
御データに基づいて、受付店側で指定された焼付条件を
忠実に再現して印画紙に焼き付けるようにしたプリント
写真、シールプリント及び又はポスター等を生成し、こ
れを購入希望ユーザに引き渡すようにする。
【0334】また、引渡写真店252においては、購入
希望ユーザから与えられている購入依頼通知に基づいて
データ販売形態が選択指定されている場合、引渡店パー
ソナルコンピュータ260によって取り込んだ販売用フ
ィルムデータD77を購入希望ユーザの指定する所定の
記録媒体(ディスク状記録媒体、テープ状記録媒体、半
導体メモリ等)に記録して引き渡し、又は引渡店パーソ
ナルコンピュータ260から販売用フィルムデータD7
7を公衆回線網364や、インターネット255等の各
種通信網を介して送信して引き渡すようにする。
【0335】これにより、購入希望ユーザは、写真画像
をデータ販売形態で購入した場合、販売用フィルムデー
タD77を記録媒体として受け取れば、対応する再生機
器(ユーザパーソナルコンピュータ361、ディジタル
ビデオカメラ、ディジタルスチルカメラ、プロジェクタ
等)を用いてその記録媒体から販売用フィルムデータD
77を再生し、当該再生した販売用フィルムデータD7
7の変換写真画像データに基づく写真画像365〜36
7を、写真画像ヘッダデータ内の固有制御データに基づ
いて、受付店側で指定された焼付条件を忠実に再現した
構図及び画質でモニタ等に表示させて楽しむことができ
る。
【0336】また、購入希望ユーザは、ユーザパーソナ
ルコンピュータ361に記録媒体又は通信網から販売用
フィルムデータD77を取り込めば、当該取り込んだ販
売用フィルムデータD77に基づいて得られる写真画像
365〜367(受付店側で指定された焼付条件を忠実
に再現するような構図及び画質でなる)を自分のインタ
ーネット用のホームページに張り付けて利用したり、又
はユーザパーソナルコンピュータ361の起動中に表示
されるディスク画面の背景画像(壁紙)として利用する
等のように、印刷販売形態では決して行うことのできな
い種々の利用形態を楽しむことができる。
【0337】かくして、受付写真店362においては、
購入希望ユーザに対してこのような印刷及びデータとし
ての写真画像の販売形態を提供することにより、写真画
像を購入し易くし得ると共に、写真画像をディジタルデ
ータ化しても、受付写真店362側で指定した焼付条件
を忠実に再現するようにして購入させ得るようになされ
ている。
【0338】因みに、ユーザパーソナルコンピュータ3
61は、購入希望ユーザにより所望する写真画像365
〜367をデータ販売形態で購入するように指定された
場合、引渡写真店252を介さずに、インターネット2
55及び受付店側サービスプロバイダ253を順次介し
て受付写真店362にアクセスし、当該受付写真店36
2から販売用フィルムデータD77を直接取り込むこと
もできる。
【0339】ところで、受付写真店362においては、
写真画像の購入依頼時、引渡写真店252を介して、又
はユーザパーソナルコンピュータ361から直接与えら
れる購入依頼通知に基づいて、購入希望ユーザの所有す
るクレジットカードの登録番号や、引渡写真店252の
取引口座の口座番号、写真画像の販売形態に応じて引渡
写真店252において発生する手数料(プリント写真等
の生成代金や、販売用フィルムデータD77の記録媒体
への記録手数料等)等の引渡店側決済情報を取得してい
る。
【0340】そして、受付写真店362においては、販
売用フィルムデータD77の生成時、その引渡店側決済
情報に、販売依頼ユーザの所有するクレジットカードの
登録番号と、受付写真店362の取引銀行の口座番号
と、購入指定された写真画像の枚数、写真画像の送付形
態(引渡写真店252の介入の有無)及び販売形態に応
じた送付手数料等とからなる受付店側決済情報を付加し
て課金情報を生成し、これを販売用フィルムデータD7
7に付加して送信している。
【0341】受付店側サービスプロバイダ253は、受
付写真店362から販売用フィルムデータD77が送信
されると、当該販売用フィルムデータD77からこれに
付加されている課金情報を取り出し、これを課金データ
D78としてインターネット255を介して金融機関2
56に送信する。
【0342】金融機関256は、受付店側サービスプロ
バイダ253から与えられた課金データD78に基づい
て課金処理を実行し、当該課金処理結果に基づいて、販
売依頼ユーザ、購入希望ユーザ、受付写真店362、引
渡写真店252、受付店側サービスプロバイダ253及
び引渡店側サービスプロバイダ254の各口座間でそれ
ぞれ対応する金銭を電子的に移動させることにより写真
画像の販売に対して決済処理して写真画像の販売に対す
る電子商取引を成立させる。
【0343】これにより、この写真画像商取引システム
360においては、購入希望ユーザが自宅に居ながら、
複数の販売対象の写真画像のなかから所望する写真画像
を選択して購入することができると共に、その際の写真
画像の購入代金も電子的に決済処理することができ、誰
でも容易に参加して写真画像を購入し得るようになされ
ている。
【0344】実際上、図31との対応部分に同一符号を
付して示す図41において、写真画像の販売依頼時、受
付写真店362の受付店パーソナルコンピュータ363
は、受付店写真画像焼付装置302から与えられるフィ
ルムデータD15に対して、加工画像データ合成部31
8、広告画像データ合成部319、スクランブル/マス
キング処理部266、鍵データ挿入部269を順次介し
て、必要に応じて加工画像データD60の合成処理、広
告画像データD62の合成処理、スクランブル処理及び
又はマスキング処理、鍵データD43の挿入処理を施
し、得られた販売対象フィルムデータD75を受付店サ
ーバ258に格納する。
【0345】ここで、鍵データ挿入部269の出力段か
ら得られる販売対象フィルムデータD75は、図39と
の対応部分に同一符号付して示す図42に示すようなデ
ータフォーマットでなる。
【0346】そして、フィルムヘッダデータD80に格
納されている銀行情報には、図39について上述した銀
行情報のプリント写真の送付枚数及び送付形態に応じた
送付手数料に代えて、写真画像の販売枚数及び販売形
態、さらに販売経路(引渡写真店252及び引渡店側サ
ービスプロバイダ254等の介入の有無)に応じた販売
手数料が加えられている。
【0347】また、写真画像ヘッダデータD81の固有
制御データ格納部284及び付加制御データ格納部37
1のうち、当該付加制御データ格納部371には、例え
ば、受付店パーソナルコンピュータ363により、図3
9について上述した各種情報に加えて、販売依頼ユーザ
情報として、当該販売依頼ユーザ(例えば写真家)の名
前、撮影履歴(カメラマンとしての履歴)及びプロフィ
ールや、写真画像に対する撮影場所等のコメント等が格
納されると共に、販売情報として、対応する写真画像の
販売形態に応じた販売価格、販売代金の支払い条件等が
格納され、さらに、ファイル情報として、対応する変換
写真画像データD50のデータフォーマット(JIF、
TIFF、JPEG、BMP等)等が格納される。
【0348】因みに、写真画像ヘッダデータD81の付
加制御データ格納部371には、これら各種情報のう
ち、販売依頼ユーザ及び又は受付写真店の指定した少な
くとも一部の情報が格納されている。
【0349】そして、かかる送付対象フィルムデータD
75(図41)は、鍵データ挿入部269から受付店サ
ーバ258に加えて、販売データ生成部373にも送出
されている。
【0350】販売データ生成部373は、鍵データ挿入
部269から送付対象フィルムデータD75が与えられ
ると、当該送付対象フィルムデータD75に基づいて、
少なくとも変換写真画像データD50及び写真画像ヘッ
ダデータD81を有し、各写真画像と共に、対応するフ
ィルムID、フレーム番号、販売依頼ユーザ情報及び販
売情報等を表示し得るインデックスデータD76を生成
し、当該生成したインデックスデータD76を受付店サ
ーバ258に格納する。
【0351】これにより、受付写真店362において
は、販売対象の写真画像の公開時、インデックスデータ
D76を呼び出した購入希望ユーザに、当該インデック
スデータD76に基づくインデックス画像を介して、写
真画像ヘッダデータD81の固有制御データに基づき受
付写真店362側で指定した焼付条件を忠実に再現した
構図及び画質の写真画像と、その写真画像の購入に関す
る各種情報とを提供することができ、その各種情報とし
て表示させるフィルムID、フレーム番号及び販売形態
を選択するだけで所望する写真画像を容易に購入させ得
るようになされている。
【0352】また、販売データ生成部373は、写真画
像の販売時、購入希望ユーザによって指定されたフィル
ムIDに基づいて、受付店サーバ258から対応する販
売対象フィルムデータD75を読み出すと共に、当該読
み出した送付対象フィルムデータD75の各変換写真画
像データ及び写真画像ヘッダデータのうち、当該購入希
望ユーザによって指定されたフレーム番号に基づいて、
対応する変換写真画像データ及び写真画像ヘッダデータ
を選択的に用い、この結果得られるデータ列の先頭に送
付対象フィルムデータD75をフィルムヘッダデータを
付加し、得られた販売用フィルムデータD77を受付店
サーバ258に格納する。
【0353】因みに、販売データ生成部373は、購入
希望ユーザにより、販売対象フィルムデータD76の全
ての変換写真画像データに基づく写真画像を購入するよ
うに指定されたときには、当該販売対象フィルムデータ
D75を販売用フィルムデータD77として受付店サー
バ258に格納する。
【0354】これにより、受付写真店362において
は、受付店パーソナルコンピュータ363により受付店
サーバ258からその販売用フィルムデータD77を読
み出し、当該読み出した販売用フィルムデータD77
を、購入希望ユーザから与えられる販売形態に応じた送
信先(購入希望ユーザのユーザパーソナルコンピュータ
361又は引渡写真店252)に送信し、かくして写真
画像を販売することができる。
【0355】ところで、受付写真店362(図40)に
おいては、販売依頼ユーザにより写真画像の販売が依頼
される毎に、販売対象の写真画像の公開に用いるインデ
ックスデータD76を生成して受付店サーバ258に格
納しているため、ユーザパーソナルコンピュータ361
により何時でも自由にアクセスさせることができ、多く
の販売依頼ユーザの撮影した写真画像のなかから所望す
る写真画像を選択させ得るようになされている。
【0356】また、受付写真店362においては、イン
デックスデータD76に基づいて販売対象の写真画像を
インターネット255上で公開するとき、これら各写真
画像のうち、例えば、販売依頼ユーザにより比較的高値
で販売するように希望された特定の写真画像に対しては
スクランブル処理を施して見せないようにする。
【0357】そして、受付写真店362においては、そ
のスクランブル処理している特定の写真画像を見るため
に、購入希望ユーザにより所定の金額の支払いが承諾さ
れると、受付店パーソナルコンピュータ363からユー
ザパーソナルコンピュータ361に鍵データD43を送
信し、当該ユーザパーソナルコンピュータ361にその
スクランブル処理を解かせて特定の写真画像を見せるよ
うにする。
【0358】これにより、受付写真店362において
は、このような販売対象の写真画像の公開時にも、電子
商取引を成立させるようになされている。
【0359】また、受付写真店362においては、販売
対象の写真画像の公開時、販売依頼ユーザの希望に応じ
て写真画像にフレーム飾りや、メッセージを合成する場
合があるものの、購入希望ユーザにより購入希望の写真
画像からそのフレーム飾りやメッセージを取り除くよう
に要望されたり、また、フレーム飾りやメッセージを異
なるフレーム飾りやメッセージと交換するように要望さ
れたときには、必要に応じて販売依頼ユーザの承諾を得
て、かつ販売価格を変更したうえで、購入希望ユーザの
要望にそって変更を加えた写真画像を販売するようにな
されている。
【0360】これにより、受付写真店362において
は、販売依頼ユーザのみならず、購入希望ユーザにとっ
ても利用し易い販売形態で写真画像を販売し得るように
なされている。
【0361】因みに、受付写真店362においては、イ
ンデックスデータD76に基づいて販売対象の写真画像
をインターネット255上で公開するとき、公開する写
真画像の枚数や、公開期間等に応じた公開手数料を発生
させるものの、販売依頼ユーザの承諾を得て、インデッ
クス画像に広告を掲載したときには、その広告の掲載量
に応じて、公開手数料を低価格又は無料にするようにな
されている。
【0362】また、受付写真店362においては、販売
対象の写真画像の公開によって公開手数料を発生させた
場合には、当該公開手数料を金融期間256を介して、
写真画像の公開期間内に定期的に決済処理する方法や、
公開期間の終了時にまとめて決済処理する方法、また、
写真画像が購入希望ユーザによって購入されたときに、
その売上代金によって公開手数料を相殺するような決済
処理の方法等のうちから、販売依頼ユーザの選択した方
法により決済処理を実行させるようになされている。
【0363】以上の構成において、この写真画像商取引
システム360では、受付写真店362により、販売依
頼ユーザの依頼に応じて、APSネガフィルム1Aの写
真画像から変換写真画像データを生成すると共に、当該
APSネガフィルム1Aに記録されているユーザデータ
に基づいて、販売依頼ユーザ及び又は受付写真店362
において指定した焼付条件等とに基づく固有制御データ
を生成し、当該変換写真画像データ及び固有制御データ
を有する販売対象フィルムデータD75及びインデック
スデータD76を生成する。
【0364】そして、受付写真店362では、インデッ
クスデータD76に基づくインデックス画像によりイン
ターネット255上で販売対象の写真画像を公開し、そ
のインデックス画像を見た購入希望ユーザにより購入を
希望する写真画像が選択指定されると、これに応じて対
応する販売対象フィルムデータD75から販売用フィル
ムデータD77を生成し、当該生成した販売用フィルム
データD77をネットワーク255を介して購入希望ユ
ーザの指定する送信先に送信する。
【0365】また、この写真画像処理取引システム36
0では、このとき、購入希望ユーザに販売する写真画像
の枚数及びその販売形態に応じた販売手数料を金融機関
256により電子的に決済処理して電子商取引を成立さ
せる。
【0366】従って、この写真画像商取引システム36
0では、販売対象の写真画像をその変換写真画像データ
に受付写真店362側で指定した焼付条件が格納された
固有制御データを付加して販売するため、当該写真画像
を購入したユーザに、固有制御データに基づいて受付写
真店362側で指定した焼付条件を忠実に再現するよう
にした構図及び画質の写真画像を利用させることがで
き、かくして、販売対象の写真画像をディジタルデータ
化しても、販売者側の指定した構図及び画質を容易に再
現させた写真画像を販売することができる。
【0367】以上の構成によれば、受付写真店362に
より、APSネガフィルム1Aの写真画像の変換写真画
像データに、当該APSネガフィルム1Aから再生した
ユーザデータに基づいて指定した焼付条件を有する固有
制御データを付加してネットワークを介して販売し、当
該写真画像が購入されたときに金融機関256によりそ
の販売手数料を電子的に決済処理するようにしたことに
より、購入者にディジタルデータ化して販売した写真画
像を固有制御データに基づいて販売者側で指定した焼付
条件を再現して利用させることができ、かくして、販売
対象の写真画像をディジタルデータ化しても販売者側の
意図する焼付条件で容易に販売し得る写真画像商取引シ
ステムを実現することができる。
【0368】(7)第4の実施の形態 図30との対応部分に同一符号を付して示す図43は、
第4の実施の形態による写真画像商取引システム400
を示し、送付依頼ユーザの所有するパーソナルコンピュ
ータ401と、写真受取ユーザの所有するパーソナルコ
ンピュータ402とが設けられると共に、受付写真店4
03の受付店パーソナルコンピュータ404及び引渡写
真店405の引渡店パーソナルコンピュータ406の構
成を除いて、上述した第2の実施の形態による写真画像
商取引システム300と同様に構成されている。
【0369】受付写真店403においては、送付依頼ユ
ーザによるプリント写真の送付依頼に応じて、受付店写
真画像焼付装置302によりAPSネガフィルム1Aに
基づいてフィルムデータD15を生成すると、当該生成
したフィルムデータD15を受付店パーソナルコンピュ
ータ404に送出する。
【0370】受付店パーソナルコンピュータ404は、
受付店写真画像焼付装置302から与えられる図39に
ついて上述したデータフォーマットのフィルムデータD
15に対して、必要に応じて加工画像データの合成処
理、広告画像データの合成処理、スクランブル処理又は
マスキング処理を施し、得られた送付用フィルムデータ
D85を受付店サーバ258に送出して格納すると共
に、当該送付用フィルムデータD85を受付店側サービ
スプロバイダ253、インターネット255及び引渡店
サービスプロバイダ254を順次介して引渡写真店40
5に送信する。
【0371】引渡写真店405においては、受付写真店
403から送信された送付用フィルムデータD85を引
渡店パーソナルコンピュータ406によって受信し、当
該受信した送付用フィルムデータD85を引渡店写真画
像焼付装置100Bに送出することにより、当該引渡店
写真画像焼付装置100Bにより送付用フィルムデータ
D85に基づき、受付店側で指定された焼付条件を忠実
に再現した写真画像407〜409のプリント写真41
0〜412及びインデックスプリントを生成し、これを
写真受取ユーザに引き渡す。
【0372】因みに、写真受取ユーザに引き渡されるプ
リント写真407〜409及びインデックスプリントに
おいては、フィルムデータD15の変換写真画像データ
に対する加工画像データの合成処理により対応する写真
画像407及び408にフレーム飾り413及びメッセ
ージ414が合成されると共に、当該変換写真画像デー
タに対する広告画像データの合成処理により対応する写
真画像409に広告画像415が合成されている。
【0373】また、かかるプリント写真407〜409
及びインデックスプリントにおいては、フィルムデータ
D15の変換写真画像データに対するスクランブル処理
又はマスキング処理により対応する写真画像がスクラン
ブル状態又はマスキング状態(図示せず)にされてい
る。
【0374】そして、受付店側サービスプロバイダ25
3は、このとき、受付写真店403から送信された送付
用フィルムデータD85に含まれる引渡店側決済情報及
び受付店側決済情報からなる課金情報を取り出し、当該
取り出した課金情報を課金データD33としてインター
ネット255を介して金融機関256に送信する。
【0375】これにより、金融機関256は、その課金
データD33に基づいて課金処理を実行し、当該課金処
理結果に基づいて、送付依頼ユーザ、受付写真店40
3、引渡写真店405、受付店側サービスプロバイダ2
53及び引渡店側サービスプロバイダ254の各口座間
でそれぞれ対応する金銭を電子的に移動させることによ
りプリント写真の送付に対して決済処理し、かくして、
プリント写真の送付に対する電子商取引を成立させる。
【0376】かかる構成に加えて、この写真画像商取引
システム400の場合、受付写真店403は、例えば、
プリント写真の送付に先立ち、受付店パーソナルコンピ
ュータ404により受付店サーバ258から対応する送
付用フィルムデータD85を読み出し、当該読み出した
送付用フィルムデータD85を受付店側サービスプロバ
イダ253及びインターネット255を順次介して送付
依頼ユーザのパーソナルコンピュータ401に送信す
る。
【0377】送付依頼ユーザのパーソナルコンピュータ
401は、図44に示すように、受付写真店403から
与えられる送付用フィルムデータD85に基づいて焼付
条件、送付手数料等からなる送付内容を表示させる表示
データ(以下、これを送付内容表示データと呼ぶ)を生
成し、これをモニタ416に送出することにより当該モ
ニタ416に送付内容表示データに基づく送付内容表示
画面417を表示させる。
【0378】そして、この送付内容表示画面417に
は、プリント写真の送付内容として、当該送付されるプ
リント写真の焼付状態(絵柄、構図及び画質と、フレー
ム飾りやメッセージ、広告等の追加加工の状態等でな
る)を再現してなる各写真画像418がサムネイル表示
され、かつ当該送付内容表示画面417に設けられた各
種アイコン419により選択される、焼付条件や送付手
数料等の各種情報が表示されている。
【0379】これにより、送付依頼ユーザのパーソナル
コンピュータ401は、当該送付依頼ユーザにその送付
内容表示画面417上で、送付されるプリント写真を再
現した写真画像と、当該写真画像の焼付条件等の各種条
件との送付内容を容易に確認させ得るようになされてい
る。
【0380】実際上、図45に示すように、送付依頼ユ
ーザのパーソナルコンピュータ401は、受付写真店4
03(図43)から受付店側サービスプロバイダ253
及びインターネット255を順次介して送信された送付
用フィルムデータD85を外部のモデムやケーブル等の
所定のインターフェイス420を介してデコーダ回路4
21に取り込む。
【0381】デコーダ回路421においては、キーボー
ド422及びマウス423を介して表示選択命令が入力
されるシステムコントローラ424の制御のもとに、以
下に述べる処理を所定のソフトウェアで実行して送付内
容表示画面417(図44)の表示内容を切り換えてい
るが、説明を明確にするために、ソフトウェアの機能ブ
ロックに分けて説明する。
【0382】すなわち、デコーダ回路421において
は、インターフェイス425を介して与えられる送付用
フィルムデータD85をフィルムデータ分離部426に
取り込む。
【0383】フィルムデータ分離部426は、その送付
用フィルムデータD85からフィルムヘッダデータD5
2を分離すると共に、残りのデータ列から順次変換写真
画像データD50と、写真画像ヘッダデータD51とを
分離し、当該フィルムヘッダデータD52をヘッダデー
タ分離部427に送出すると共に、変換写真画像データ
D50を写真画像分離部428に送出し、写真画像ヘッ
ダデータD51を固有制御データ分離部429及び付加
制御データ分離部430に送出する。
【0384】そして、ヘッダデータ分離部427は、フ
ィルムデータ分離部426から与えられるフィルムヘッ
ダデータD52から、これに格納されている課金情報及
び写真店情報を取り出し、これらを課金情報データD8
8及び写真店情報データD89としてヘッダ画像生成部
431に送出する。
【0385】ヘッダ画像生成部431は、課金情報の表
示を選択するための課金アイコンデータD90を生成す
ると共に、写真店情報の表示を選択するための写真店ア
イコンデータD91を生成し、これらを画像合成切換部
432に送出する。
【0386】これに加えて、ヘッダ画像生成部431
は、課金情報の表示が要求されると、ヘッダデータ分離
部427から与えられる課金情報データD88に基づい
てその内容を表示するための文字列及び記号等でなる課
金情報画像データD92を生成し、これを画像合成切換
部432に送出すると共に、写真店情報の表示が要求さ
れると、当該ヘッダデータ分離部427から与えられる
写真店情報データD89に基づいてその内容を表示する
ための文字列及び記号等でなる写真店情報画像データD
93を生成し、これを画像合成切換部432に送出す
る。
【0387】また、写真画像分離部428は、フィルム
データ分離部426から与えられる変換写真画像データ
D50からこれに合成されている加工画像データ及び広
告画像データを分離し、これを写真画像生成部433及
び写真画像合成部434に送出する。
【0388】写真画像生成部433は、第1〜第3の焼
付タイプに応じた画角の写真画像のうちのいずれかの表
示が要求されると、写真画像分離部428から与えられ
る変換写真画像データD50に基づいて、対応する第1
〜第3の焼付タイプに応じた画角の第1〜第3の写真画
像データD94〜D96を生成し、これを写真画像合成
部434に送出する。
【0389】また、写真画像合成部434は、全ての焼
付タイプの写真画像を一括表示するように要求される
と、写真画像分離部428から与えられる変換写真画像
データD50に基づいて、第1の焼付タイプに応じた画
角を有し、かつ第2及び第3の焼付タイプに応じた画角
を示すラインを合成した一括写真画像データD97を生
成し、これを画像合成切換部432に送出し、第1〜第
3の焼付タイプに応じた画角の写真画像のうちのいずれ
かの表示が要求されると、写真画像生成部433から与
えられる対応する第1〜第3の写真画像データD94〜
D96を画像合成切換部432に送出する。
【0390】因みに、写真画像合成部434は、加工ト
リミング表示が要求されると、後述する付加データ生成
部435から与えられるフレーム飾り及び又はメッセー
ジの加工画像データD98及び広告の広告画像データD
99を対応する一括写真画像データD97又は第1〜第
3の写真画像データD94〜D96と共に画像合成切換
部432に送出する。
【0391】これに加えて、写真画像合成部434は、
一括写真画像データD97と、第1〜第3の写真画像デ
ータD94〜D96とに基づく写真画像の表示を選択す
るための表示アイコンデータD100と、加工トリミン
グ表示を選択するための加工表示アイコンデータD10
1とを生成し、これらも画像合成切換部432に送出す
る。
【0392】一方、固有制御データ分離部429は、フ
ィルムデータ分離部426から与えられる写真画像ヘッ
ダデータD51から固有制御データD102を分離し、
これを固有制御画像生成部436に送出する。
【0393】そして、固有制御画像生成部436は、固
有制御データD102の表示を選択するための固有アイ
コンデータD103を生成し、これを画像合成切換部4
32に送出すると共に、固有制御データD102の表示
が要求されると、固有制御データ分離部429から与え
られる固有制御データD102に基づいてその内容を表
示するための文字列及び記号等でなる固有制御画像デー
タD104を生成し、これを画像合成切換部432に送
出する。
【0394】これに加えて、固有制御画像生成部436
は、焼付タイプ及び焼付枚数等の情報(以下、これらを
まとめて注文情報と呼ぶ)の表示を選択するための注文
アイコンデータD105を生成し、これを画像合成切換
部432に送出すると共に、当該注文表示の表示が要求
されると、固有制御データD102に格納されている注
文情報に基づいて、その内容を表示するための文字列及
び記号等でなる注文情報画像データD106を生成し、
これを画像合成切換部432に送出する。
【0395】また、付加制御データ分離部430は、フ
ィルムデータ分離部426から与えられる写真画像ヘッ
ダデータD51から付加制御データD107を分離し、
これを付加制御画像生成部437及び加工データ生成部
435に送出する。
【0396】付加制御画像生成部437は、付加制御デ
ータD107の表示を選択するための付加アイコンデー
タD108を生成し、これを画像合成切換部432に送
出すると共に、付加制御データD107の表示が要求さ
れると、付加制御データ分離部430から与えられる付
加制御データD107に基づいてその内容を表示するた
めの文字列及び記号等でなる付加制御画像データD10
9を生成し、これを画像合成切換部432に送出する。
【0397】加工データ生成部435は、加工トリミン
グ表示が要求されると、付加制御データD107に格納
されているフレーム飾りデータ及びメッセージデータに
基づいて、対応する変換写真画像データD50に合成さ
れていたフレーム飾り及びメッセージの加工画像データ
D98を生成すると共に、当該付加制御データD107
に格納されている広告データに基づいて対応する変換写
真画像データD50に合成されていた広告の広告画像デ
ータD99とを生成し、これらを写真画像合成部434
に送出する。
【0398】そして、画像合成切換部432は、システ
ムコントローラ424に表示選択命令が入力される毎に
その表示選択命令に応じてヘッダ画像生成部431、写
真画像合成部434、固有制御画像生成部436及び加
工制御画像生成部437から与えられる上述した各種デ
ータを合成し、得られた合成画像データD111を画像
表示回路438を送出する。
【0399】これにより、画像表示回路438は、デコ
ーダ回路421から与えられる合成画像データD111
に基づいて、送付内容表示データD112を生成し、こ
れをモニタ416に送出するこことにより、当該モニタ
416に、送付内容表示データD112に基づく送付内
容表示画面417(図44)を表示させる。
【0400】因みに、受付写真店403(図43)にお
いては、変換写真画像データD50単位のスクランブル
処理とは別に、送付用フィルムデータD85全体に対し
てスクランブル処理を施して送信することにより、その
秘匿性を高めるようにする場合がある。
【0401】そして、受付写真店403においては、送
付依頼ユーザのパーソナルコンピュータ401にそのス
クランブル処理した送付用フィルムデータD85を送信
するときには、当該送付依頼ユーザのパーソナルコンピ
ュータ401にスクランブル処理した送付用フィルムデ
ータD85と共に、又は別々のタイミングで鍵データD
113を含む送信データD114を送信すると共に、こ
の送信データD114とは別に鍵データD113を送付
依頼ユーザに対して提供する。
【0402】従って、送付依頼ユーザのパーソナルコン
ピュータ401(図45)は、受付写真店403からそ
のスクランブル処理された送付用フィルムデータD85
が送信されたときには、当該送付用フィルムデータD8
5と共に、又は別々に送信される送信データD114を
インターフェイス425を介してデコーダ回路421の
フィルムデータ分離部426に取り込み、当該取り込ん
だ送信データD114を鍵データ抽出部439に送出す
る。
【0403】また、送付依頼ユーザのパーソナルコンピ
ュータ401においては、受付写真店403から鍵デー
タD113(例えばコード化されたデータである)の提
供された送付依頼ユーザによりキーボード435を介し
てその鍵データD113が入力され、当該入力された鍵
データD113をシステムコントローラ424から鍵デ
ータ抽出部439に送出する。
【0404】そして、鍵データ抽出部439は、フィル
ムデータ分離部426から与えられる送信データD11
4から鍵データD113(例えばコード化されたデータ
である)を抽出するものの、当該抽出した鍵データD1
13を、システムコントローラ424から与えられる鍵
データD113と比較し、互いに一致したときのみその
鍵データD113をヘッダデータ分離部427、写真画
像分離部428、固有制御データ分離部429及び付加
制御データ分離部430に送出する。
【0405】これにより、ヘッダデータ分離部427、
写真画像分離部428、固有制御データ分離部429及
び付加制御データ分離部430は、それぞれ対応するフ
ィルムヘッダデータD52、変換写真画像データD5
0、固有制御データD102及び付加制御データD10
7に対して鍵データD113に基づいてデスクランブル
処理を施す。
【0406】また、受付写真店403においては、送付
用フィルムデータD85の変換写真画像データD50の
みにスクランブル処理を施したときでも、同様にして送
付依頼ユーザのパーソナルコンピュータ401にそのス
クランブルを解かせることができる。
【0407】かくして、受付写真店403においては、
送付用フィルムデータD85及び鍵データD113を誤
って送信したときでも、その送付用フィルムデータD8
5に基づいて写真画像が不当に利用されることを防止す
ることができ、送付依頼ユーザにのみ送付内容表示画面
417を見せることができるようになされている。
【0408】ここで実際上、図46に示すように、送付
内容表示画面417においては、送付の依頼されたプリ
ント写真の写真画像418がサムネイル表示されると共
に、表示アイコンデータD100(図45)に基づく写
真画像一括表示用アイコン419A、写真画像H表示用
アイコン419B、写真画像P表示用アイコン419C
及び写真画像C表示用アイコン419Dと、固有アイコ
ンデータD103に基づく固有制御データ表示用アイコ
ン419Eと、付加アイコンデータD108に基づく付
加制御データ表示用アイコン419Fと、加工表示アイ
コンデータD101に基づく加工トリミング表示用アイ
コン419Gと、注文アイコンデータD105に基づく
注文番号表示用アイコン419Hと、写真店アイコンデ
ータD91に基づく写真店情報表示用アイコン419I
と、課金アイコンデータD90に基づく課金情報表示用
アイコン419Jとが表示されている。
【0409】そして、モニタ416(図45)に表示さ
せた送付内容表示画面417においては、マウス436
(図45)の操作に応じて各アイコン上にマウスカーソ
ル(図示せず)が移動してクリック操作されると、その
クリック操作に応じてデーコーダ回路421が上述した
一連の処理を実行することにより、当該クリック操作に
よって選択されたアイコンを色等で選択されたことを示
す表示に変えると共に、そのアイコンに対応する情報を
表示させるようにして表示内容の切り換えが行われる。
【0410】すなわち、デコーダ回路421は、モニタ
416に送付内容表示画面417(図46)を表示させ
たとき、マウス436(図45)の操作で写真画像全表
示用アイコン419Aが選択されると、画面内の全ての
写真画像418の画角をそれぞれ対応する一括写真画像
データD97に基づき第2及び第3の焼付タイプに応じ
た画角を示すラインP1及びC1が合成された第1の焼
付タイプの画角に変更する。
【0411】また、デコーダ回路421は、図47及び
図48に示すように、マウス436(図45)の操作で
写真画像C表示用アイコン419Dが選択されると、画
面内の全ての写真画像445の画角をそれぞれ対応する
第3の写真画像データD96に基づく第3の焼付タイプ
の画角に変更する。
【0412】因みに、デコーダ回路421は、マウス4
36の操作で写真画像H表示用アイコン419Bが選択
されると、画面内の全ての写真画像の画角をそれぞれ対
応する第1の写真画像データD94に基づく第1の焼付
タイプの画角に変更し(図示せず)、また、写真画像P
表示用アイコン419Cが選択されると、画面内の全て
の写真画像446の画角をそれぞれ対応する第2の写真
画像データD95に基づく第2の焼付タイプの画角に変
更する。
【0413】そして、デコーダ回路421は、マウス4
36の操作で固有制御データ表示用アイコン419Eが
選択されると、各写真画像445及び446の下側の固
有制御データ表示領域447にそれぞれ対応する固有制
御画像データD104に基づき固有制御データの内容
(焼付条件等)を表示させると共に、付加制御データ表
示用アイコン419Fが選択されると、各写真画像44
5及び446の下側の付加制御データ表示領域448に
付加制御画像データD109に基づき付加制御データの
内容(追加加工内容)を表示させる。
【0414】また、デコーダ回路421は、マウス43
6の操作で注文番号表示用アイコン419Hが選択され
ると、各写真画像445及び446の下側の注文番号表
示領域449に注文情報画像データD106に基づき注
文情報(焼付タイプ及び焼付枚数)の内容を表示させる
と共に、課金情報表示用アイコン419Jが選択される
と、各写真画像445及び446の下側の課金情報表示
領域450に課金情報画像データD92に基づき課金情
報の内容を表示させる。
【0415】さらに、デコーダ回路421は、マウス4
36の操作で加工トリミング表示用アイコン419Gが
選択されると、そのとき表示させている画角で対応する
写真画像446に加工画像データD98に基づくフレー
ム飾り451及びメッセージ452を重ねて表示させる
と共に、対応する写真画像446に広告画像データD9
9に基づく広告(図示せず)を重ねて表示させる。
【0416】これに加えて、デコーダ回路421は、マ
ウス436の操作で写真店情報表示用アイコン419I
が選択されると、写真店情報表示領域453に写真店情
報画像データD93に基づき写真店情報の内容を表示さ
せる。
【0417】実際上、デコーダ回路421は、受付写真
店403から送信された送付用フィルムデータD85を
インターフェイス425を介して取り込むと、図49に
示す送付内容表示画面417の表示処理手順RT1にス
テップSP1から入り、続くステップSP2〜ステップ
SP5において、送付用フィルムデータD85からフィ
ルムヘッダデータD52と、変換写真画像データD50
と、写真画像ヘッダデータD51とを分離すると共に、
当該写真画像ヘッダデータD51から固有制御データD
102と、付加制御データD107とを分離し、以下、
フィルムヘッダデータD52を用いる処理と、変換写真
画像データD50を用いる処理と、固有制御データD1
02を用いる処理と、付加制御データD107を用いる
処理とを同時並列的に実行する。
【0418】すなわち、デコーダ回路421は、ステッ
プSP2において、送付用フィルムデータD85からフ
ィルムヘッダデータD52を分離すると、続くステップ
SP6に進んでフィルムヘッダデータD52に課金情報
及び写真店情報が格納されているか否かを判断し、当該
フィルムヘッダデータD52に課金情報及び写真店情報
が格納されていなければ、ステップSP7に進んで、そ
の格納されていない情報に対する課金情報画像データD
92及び写真店情報画像データD93の生成を取り止め
る。
【0419】また、このステップSP6において、デコ
ーダ回路421は、フィルムヘッダデータD52に課金
情報及び写真店情報が格納されていると、当該格納され
ている課金情報及び写真店情報の表示の要求を待ち受
け、当該表示が要求されるまでは、ステップSP7に進
んで、課金情報及び写真店情報に基づく課金情報画像デ
ータD92及び写真店情報画像データD93を生成しな
いようにする。
【0420】そして、ステップSP6において、デコー
ダ回路421は、課金情報及び写真店情報の表示が要求
されると、ステップSP8に進んで、課金情報及び写真
店情報に基づく課金情報画像データD92及び写真店情
報画像データD93を生成してステップSP9に進む。
【0421】また、デコーダ回路421は、ステップS
P3において、送付用フィルムデータD85から変換写
真画像データD50を分離すると、続くステップSP1
0に進んで、各変換写真画像データD50に基づく写真
画像の表示がそれぞれ可能か否かを判断する。
【0422】このステップSP10において、否定結果
を得ることは、マスキング処理が施されている変換写真
画像データD50と、スクランブル処理が施され、かつ
そのスクランブル処理を解く(デスクランブル処理)た
めの鍵データD113が供給されていない変換写真画像
データD50とが存在し、これら変換写真画像データD
50に基づく写真画像の絵柄が全く又ははっきりと見え
ないこと意味し、このとき、デコーダ回路421は、こ
れら対応する変換写真画像データD50の処理に対して
のみステップSP7に進んで、その写真画像の表示を取
り止める。
【0423】また、このステップSP10において、肯
定結果を得ることは、マスキング処理が施されていない
変換写真画像データD50と、スクランブル処理が施さ
れているものの、そのスクランブル処理を解く(デスク
ランブル処理)ための鍵データD113が供給された変
換写真画像データD50とが存在し、これら変換写真画
像データ(以下、これを特に表示可能写真画像データと
呼ぶ)D50に基づく写真画像を表示が可能なことを意
味し、このとき、デコーダ回路421は、表示可能写真
画像データD50からこれに合成されている加工画像デ
ータ及び広告画像データを分離した後、ステップ11及
びステップSP12に同時に進み、当該ステップSP1
1において、写真画像の一括表示が要求されることを待
ち受け、また、ステップSP12において、第1〜第3
の焼付タイプに応じた画角の写真画像のうちのいずれか
の表示が要求されることを待ち受ける。
【0424】ここで、デコーダ回路421は、ステップ
SP11において、写真画像の一括表示が要求されるか
否かを待ち受け、当該写真画像の一括表示が要求される
まではステップSP7に進んで表示可能写真画像データ
D50に基づく一括写真画像データD97を生成しない
ようにする。
【0425】そして、デコーダ回路421は、そのステ
ップSP11において、写真画像の一括表示が要求され
ると、ステップSP13に進んで、表示可能写真画像デ
ータD50に基づく一括写真画像データD97を生成し
てステップSP9に進む。
【0426】また、デコーダ回路421は、ステップS
P12において、第1〜第3の焼付タイプに応じた画角
の写真画像のうちのいずれかの表示が要求されると、表
示可能写真画像データD50に基づいて、対応する第1
〜第3の焼付タイプに応じた画角の第1〜第3の写真画
像データD94〜D96を生成してステップSP9に進
む。
【0427】ところで、デコーダ回路421は、このよ
うにステップSP11又はステップSP12のいずれか
一方にかかる処理を実行しているときには、ステップS
P14において、同時並列的に加工フレミング表示が要
求されることを待ち受け、当該表示が要求されるまで
は、ステップSP7に進んで、加工画像データD98及
び広告画像データD99を生成しないようにする。
【0428】そして、デコーダ回路421は、このステ
ップSP14において、加工フレミング表示が要求され
ると、続くステップSP15に進んで、付加制御データ
D107に格納されているフレーム飾りデータ及び又は
メッセージデータに基づいて加工画像データD98を生
成すると共に、当該付加制御データD107に格納され
ている広告データに基づいて広告画像データD99を生
成してステップSP9に進む。
【0429】一方、デコーダ回路421は、ステップS
P4において、写真画像ヘッダデータD51から固有制
御データD102を分離すると、続くステップSP16
に進んで、固有制御データD102に注文情報が格納さ
れているか否かを判断し、当該注文情報が格納されてい
なければ、ステップSP7に進んで、注文情報に対する
注文情報画像データD106の生成を取り止める。
【0430】これに対して、このステップSP16にお
いて、デコーダ回路421は、固有制御データD102
に注文情報が格納されていると、固有制御データD10
2との表示の要求と共に、その注文情報の表示の要求も
待ち受け、これら注文情報と、固有制御データD102
との表示が要求されるまでは、ステップSP7に進ん
で、注文情報画像データD106と、固有制御画像デー
タD104とを生成しないようにする。
【0431】そして、ステップSP16において、デコ
ーダ回路421は、注文情報と、固有制御データD10
2との表示が要求されると、続くステップSP17に進
んで、注文情報に基づく注文情報画像データD106
と、固有制御データD102に基づく固有制御画像デー
タD104とを生成してステップSP9に進む。
【0432】また、デコーダ回路421は、ステップS
P5において、写真画像ヘッダデータD51から付加制
御データD107を分離すると、続くステップSP18
に進んで、付加制御データD107に追加加工情報が格
納されているか否かを判断し、当該追加加工情報が格納
されていなければ、ステップSP7に進んで、付加制御
画像データD109の生成を取り止める。
【0433】これに対して、このステップSP16にお
いて、デコーダ回路421は、付加制御データD107
に追加加工情報が格納されていると、付加制御データD
107の表示の要求を待ち受け、当該付加制御データD
107の表示が要求されるまでは、ステップSP7に進
んで、付加制御画像データD109を生成しないように
する。
【0434】そして、ステップSP16において、デコ
ーダ回路421は、付加制御データD107の表示が要
求されると、続くステップSP19に進んで、注文情報
に基づく注文情報画像データD106と、付加制御デー
タD107に基づいて付加制御画像データD109を生
成してステップSP9に進む。
【0435】かくして、デコーダ回路421は、以上の
ように、フィルムヘッダデータD52を用いる処理と、
変換写真画像データD50を用いる処理と、固有制御デ
ータD102を用いる処理と、付加制御データD107
を用いる処理とを同時並列的に実行して、それぞれ各種
画像データを生成すると、ステップSP9において、そ
の各種画像データを合成し、かくして合成画像データD
111を生成する。
【0436】因みに、デコーダ回路421は、フィルム
ヘッダデータD52を用いる処理と、変換写真画像デー
タD50を用いる処理と、固有制御データD102を用
いる処理と、付加制御データD107を用いる処理とを
同時並列的に実行しているとき、それぞれ対応する処理
において、課金アイコンデータD90、写真店アイコン
データD91、表示アイコンデータD100、加工表示
アイコンデータD101、固有アイコンデータD10
3、付加アイコンデータD108、注文アイコンデータ
D105とをそれぞれ生成し、これらアイコンデータも
合成画像データD111に加えるようにする。
【0437】かくして、送付依頼ユーザのパーソナルコ
ンピュータ401(図43)においては、事前に、モニ
タ416に表示させた送付内容表示画面417上で、実
際に送付されるプリント写真の焼付状態を再現して目視
確認させることができると共に、当該プリント写真の焼
付条件、送付形態、送付手数料等の各種情報を確認させ
ることができるようになされている。
【0438】また、このパーソナルコンピュータ401
においては、このような送付内容表示画面417上での
プリント写真の送付内容の確認の結果、送付依頼ユーザ
により送付内容の変更が指示されたときには、その変更
内容を受付写真店403に通知し、これにより、送付内
容の変更に応じて送付用フィルムデータD85に変更を
加えさせることができるようになされている。
【0439】そして、受付写真店403においては、こ
のように送付内容の確認の結果、送付用フィルムデータ
D85の送付内容に変更を加えることができるようにし
ているため、送付内容表示画面417を送付内容の確認
のみならず、送付内容の設定用としても用いることがで
き、かくして、送付内容の設定時、送付依頼ユーザに受
付写真店403まで出向かせなくても、自宅に居ながら
にして送付内容を設定させることができる。
【0440】これに加えて、この写真画像商取引システ
ム400(図43)においては、送付依頼ユーザの所有
するパーソナルコンピュータ401に設けられた送付内
容表示画面417の表示機能が、写真受取ユーザの所有
するパーソナルコンピュータ402と、受付店パーソナ
ルコンピュータ404及び引渡店パーソナルコンピュー
タ406にも設けられている。
【0441】従って、受付写真店403においては、送
付依頼ユーザの来店の際に、受付店パーソナルコンピュ
ータ404により送付内容表示画面417をモニタに表
示させることにより、当該送付依頼ユーザによって送付
の依頼されたプリント写真を実際に焼付処理してみなく
ても、その送付内容から焼付状態を容易に確認させ得る
と共に、確認の結果、送付内に変更が生じても、その場
で容易に処理することができ、かくして、送付内容を迅
速かつ確実に再現及び確認させ得るようになされてい
る。
【0442】また、写真画像商取引システム400にお
いては、写真受取ユーザの所有するパーソナルコンピュ
ータ402や、引渡写真店405の引渡店パーソナルコ
ンピュータ406においても送付内容表示画面417を
モニタに表示させることができるため、写真受取ユーザ
及び引渡写真店405においても、事前に送付されるプ
リント写真の絵柄や構図、画質等と共に、フレーム飾り
やメッセージ又は広告の合成状態等を目視確認させるこ
とができると共に、当該プリント写真の焼付条件等も確
認させることができる。
【0443】そして、写真画像商取引システム400に
おいては、写真受取ユーザ及び引渡写真店405におい
て、事前にプリント写真の送付内容を確認したとき、送
付依頼ユーザの許可が得られれば、写真受取ユーザ及び
引渡写真店405から送付内容に変更(写真画像の焼付
タイプや焼付枚数の変更、また、合成するフレーム飾り
やメッセージの有無及び変更等)を加えることもでき
る。
【0444】また、かかる写真画像商取引システム40
0においては、プリント写真の送付後に、写真受取ユー
ザの所有するパーソナルコンピュータ402や、引渡写
真店405の引渡店パーソナルコンピュータ406によ
り送付内容表示画面417をモニタに表示させれば、送
付されたプリント写真が正しいものであるか(送信途中
で改竄されていないか)を確認させることもでき、プリ
ント写真の送付をより確実なものにし得るようになされ
ている。
【0445】以上の構成において、この写真画像商取引
システム400では、受付写真店403により、プリン
ト写真の送付依頼に応じてAPSネガフィルム1Aの写
真画像から変換写真画像データを生成すると共に、当該
APSネガフィルム1Aに記録されているユーザデータ
と、送付依頼ユーザ及び又は受付写真店403において
指定した焼付条件等とに基づく固有制御データを生成
し、当該変換写真画像データ及び固有制御データを有す
る送付用フィルムデータD85を生成する。
【0446】そして、受付写真店403では、必要に応
じて、受付店パーソナルコンピュータ404によりモニ
タに送付用フィルムデータD85に基づいて送付内容表
示画面417を表示させ、当該送付内容表示画面417
によりプリント写真の送付内容を確認すると共に、当該
受付店パーソナルコンピュータ404から送付用フィル
ムデータD85をネットワークを介して送付依頼ユーザ
のパーソナルコンピュータ401、写真受取ユーザのパ
ーソナルコンピュータ402及び又は引渡写真店405
の引渡店パーソナルコンピュータ406に送信するよう
にして、これら送付依頼ユーザのパーソナルコンピュー
タ401、写真受取ユーザのパーソナルコンピュータ4
02及び又は引渡店パーソナルコンピュータ406で
も、モニタに送付用フィルムデータD85に基づいて送
付内容表示画面417を表示させ、当該送付内容表示画
面417によってプリント写真の送付内容を確認させる
ようにする。
【0447】従って、写真画像処理取引システム400
では、プリント写真の送付に先立ち、そのプリント写真
を実際に焼き付けることなく、受付写真店403、引渡
写真店405、送付依頼ユーザ及び写真受取ユーザに対
してそれぞれ送付内容表示画面417上でプリント写真
を再現してその送付内容を確認させることができ、かく
して、プリント写真の送付内容を迅速かつ確実に確認さ
せることができる。
【0448】以上の構成によれば、受付写真店403に
より、送付の依頼されたAPSネガフィルム1Aの写真
画像の変換写真画像データに、当該APSネガフィルム
1Aから再生したユーザデータ及び受付写真店403側
で指定した焼付条件からなる固有制御データを付加して
送付用フィルムデータD85を生成し、送付依頼ユーザ
のパーソナルコンピュータ401、写真受取ユーザのパ
ーソナルコンピュータ402、受付店パーソナルコンピ
ュータ404及び又は引渡店パーソナルコンピュータ4
06によりモニタ416に表示させた送付用フィルムデ
ータD85に基づく送付内容表示画面417上で、送付
するプリント写真の送付内容を確認させるようにしたこ
とにより、第1及び第2の実施の形態により得られた効
果に加えて、送付するプリント写真を実際に焼付なくて
も、送付内容表示画面417上でそのプリント写真を再
現して送付内容を迅速かつ確実に確認することができ、
かくして、プリント写真の送付を容易にし得る写真画像
商取引システムを実現することができる。
【0449】(8)第5の実施の形態 図50は、第5の実施の形態による写真画像商取引シス
テム500を示し、データ配信業者の所有するデータ配
信センタ501に地上の専用回線502を介して、課金
業者の所有するノード局503が接続され、当該ノード
局503に地上の専用回線504、505及び506を
介して写真店507、508及び銀行509が接続され
ると共に、電話回線510又はケーブルテレビ用等の地
上の専用回線511を介してユーザの家512〜514
が接続されて構成されている。
【0450】そして、この写真画像商取引システム50
0においては、データ配信センタ501から衛星放送用
アンテナ515を介して放送衛星516に向けて送信さ
れた送信データD150を写真店507、508及びユ
ーザの家512〜514に設けられた後述する衛星放送
受信装置によりそれぞれ対応する衛星放送用アンテナ5
17〜520を介して受信し得るようになされている。
【0451】データ配信センタ501においては、編制
局530により複数チャンネル分の番組編制を行い、得
られる番組編制リストを地上の専用回線531を介して
映像制作局532、音楽制作局533及び配信局534
に供給している。
【0452】映像制作局532は、編制局530から与
えられる番組編制リストに基づいて割り当てられた番組
用として、映画等の配信対象の映像コンテンツから映像
配信データD151を生成し、当該生成した映像配信デ
ータD151に複製制限情報、課金情報、カテゴリーコ
ード及び視聴の年齢制限を示すペアレントコード等の各
種情報を付加して専用回線531を介して編制局530
に送出する。
【0453】また、音楽制作局533は、編制局530
から与えられる番組編制リストに基づいて割り当てられ
た番組用として、ミュージシャンの歌又は演奏する音楽
等の配信対象の音楽コンテンツから音楽配信データD1
52を生成し、当該生成した音楽配信データD152に
複製制限情報、課金情報及びカテゴリーコード等の各種
情報を付加して専用回線531を介して編制局530に
送出する。
【0454】さらに、配信局534は、これに接続され
たサーバ535にテレビジョン放送局(図示せず)で制
作された映像データ及び音声データでなる各種番組デー
タD153を格納しており、編制局530から番組編制
リストが与えられると、サーバ535から番組編成リス
トに基づいて指定された番組の番組データD153を読
み出し、これを専用回線531を介して編制局530に
送出する。
【0455】編制局530は、番組編制リストに基づい
て、チャンネル毎の放送内容を紹介する番組表等からな
る番組情報データを生成しており、映像制作局532、
音楽制作局533及び配信局534から映像配信データ
D151、音楽配信データD152及び番組データD1
53が与えられると、番組編制リストに基づいて、チャ
ンネル毎の映像配信データD151、音楽配信データD
152及び番組データD153と、番組情報データとか
ら放送配信データD154を生成し、当該生成した複数
チャンネル分の放送配信データD154をデータ送出局
536に送出する。
【0456】データ送出局536は、図51に示すよう
に、編制局530から与えられる放送配信データD15
4(映像配信データD151、音楽配信データD15
2、番組データD153及び番組情報データD155)
をチャンネル毎にマルチプレクサ540に取り込む。
【0457】マルチプレクサ540は、編制局530か
ら与えられる放送配信データD154の映像配信データ
D151、音楽配信データD152、番組データD15
3及び番組情報データD155をそれぞれ例えばMPE
G(Moving Picture ExpertsGroup)方式により圧縮符
号化して順次所定単位毎にパケット化し、得られたパケ
ットデータを時分割多重化し、かくして得られた多重化
データD157をランダム化回路541に送出する。
【0458】ランダム化回路541は、マルチプレクサ
540から与えられる多重化データD157に対してこ
れを構成するパケットデータの並びをランダムに変える
ランダム化処理を施し、得られたランダム化データD1
58を誤り訂正付加回路542に送出する。
【0459】誤り訂正付加回路542は、ランダム化回
路541から与えられるランダム化データD158から
誤り訂正データを生成し、これをランダム化データD1
58に付加することにより、得られた誤り訂正付加デー
タD159をインターリーブ回路543に送出する。
【0460】インターリーブ回路543は、誤り訂正付
加回路542から与えられる誤り訂正付加データD15
9に対してインターリーブ処理を施し、得られたインタ
ーリーブデータD160を変調回路545に送出する。
【0461】これにより、変調回路545は、インター
リーブ回路543から与えられるインターリーブデータ
D160を例えばQPSK(Quadrature Phase Shift K
eying )方式により変調し、得られた送信データD15
0をデータ送出局534の出力として衛星放送用アンテ
ナ515から放送衛星516に向けて送信する。
【0462】そして、データ配信センタ501(図5
0)から放送衛星に向けて送信された送信データD15
0は、衛星放送用アンテナ519及び520を介して各
家512〜514の衛星放送受信装置によって受信され
る。
【0463】図52に示すように、衛星放送受信装置5
50は、衛星放送受信機551と、複数のハードディス
クが内蔵されたホームサーバ552とから構成され、放
送衛星516を介して送信された送信データD150を
衛星放送用アンテナ519及び520を介して衛星放送
受信機551の復調回路555によって受信する。
【0464】復調回路555は、衛星放送用アンテナ5
19及び520を介して受信した送信データD150を
QPSK方式により復調し、得られたインターリーブデ
ータD160をデインターリーブ回路556に送出す
る。
【0465】デインターリーブ回路556は、復調回路
555から与えられるインターリーブデータD160に
対してデインターリーブ処理を施し、得られた誤り訂正
付加データD159を誤り訂正回路557に送出する。
【0466】誤り訂正回路557は、デインターリーブ
回路556から与えられる誤り訂正付加データD159
から誤り訂正データを分離し、当該分離した誤り訂正デ
ータに基づいてランダム化データD158に対する誤り
訂正処理を施し、この結果、誤りの訂正されたランダム
化データD158をランダム化回路558に送出する。
【0467】ランダム化回路558は、誤り訂正回路5
57から与えられるランダム化データD158に対して
これを構成するパケットデータの並びを元の並びに戻す
ようにランダム化処理を施し、得られた多重化データD
157をデマルチプレクサ559に送出する。
【0468】デマルチプレクサ559は、ランダム化回
路558から与えられる多重化データD157を映像配
信データD151と、音楽配信データD152と、番組
データD153と、番組情報データD155とのパケッ
トデータに分離し、当該分離したパケットデータを順次
対応する復号化処理し、得られた映像配信データD15
1、音楽配信データD152、番組データD153及び
番組情報データD155からなる放送配信データD15
4をホームサーバ552に送出し、かくして、ホームサ
ーバ552にデータ配信センタ501から送信された複
数チャンネル分の放送配信データD154を格納させ
る。
【0469】ホームサーバ552は、ユーザの操作に応
じて、各ハードディスクから格納している放送配信デー
タD154の番組情報データDD153を読み出してこ
れをモニタ565に送出することにより、当該モニタ5
65に番組情報データD155に基づく番組表を表示さ
せ、かくしてその番組表によりユーザに所望する番組を
選択させ得るようになされている。
【0470】そして、ホームサーバ552は、モニタ5
65に番組表を表示させた状態において、ユーザにより
所望する番組の視聴が選択指定されると、内部のハード
ディスクから対応する番組データD153を読み出して
モニタ565に送出し、これにより、ユーザに所望する
番組を視聴させ得るようになされている。
【0471】また、ホームサーバ552は、モニタ56
5に番組表を表示させた状態において、ユーザにより所
望する映像コンテンツの購入が指定されると、内部のハ
ードディスクから対応する映像配信データD151を読
み出してモニタ565に送出することにより、ユーザに
所望する映像コンテンツ視聴させ得るようになされてい
る。
【0472】さらに、ホームサーバ552は、IC(In
tegrated Circuit)カードやメモリカード(図示せず)
用のインターフェイスでなるカードスロット522Aが
設けられており、当該カードスロット522AにICカ
ード又はメモリカードが装填された状態で、モニタ56
5上の番組表を介してユーザにより所望する音楽コンテ
ンツの購入が指定されると、内部のハードディスクから
対応する音楽配信データD152を読み出し、これをカ
ードスロット522Aを介してICカード又はメモリカ
ードに記録する。
【0473】これにより、ユーザは、ICカード又はメ
モリカードを用いる携帯型音楽再生装置(図示せず)を
用いて音声コンテンツを楽しむことができるようになさ
れている。
【0474】これに加えて、ホームサーバ552は、ユ
ーザにより映像コンテンツ及び音声コンテンツの購入が
指定されたときには、その映像配信データD151及び
音声配信データD152に付加されている課金情報を取
り出し、当該取り出した課金情報をユーザに予め割り当
てられているID(以下、これをユーザIDと呼ぶ)と
共に課金データD165として、当該ホームサーバ55
2に接続されている電話回線510又は専用回線511
を介してノード局503に送出する。
【0475】ノード局503(図50)は、ユーザの衛
星放送受信装置550から与えられる課金データD16
5に基づいて課金処理し、得られた課金処理結果を当該
課金データD165に付加されていたユーザIDと共に
銀行509に送出する。
【0476】これにより、銀行509は、ノード局50
3から与えられる課金処理結果及びユーザIDに基づい
て、例えば、映像コンテンツ及び音楽コンテンツを購入
したユーザの口座からデータ配信センタ501の取引口
座に購入代金を移すようにして決済処理する。
【0477】かくして、データ配信センタ501は、こ
のように、複数のユーザに対して番組データD155と
共に、映像配信データD151や音楽配信データD15
2を配信し得ると共に、その配信に応じて映像コンテン
ツ及び音楽コンテンツが購入されると、電子的に決済処
理して当該コンテンツの購入に対する電子商取引を成立
させ得るようになされている。
【0478】因みに、データ配信センタ501は、この
ような映像コンテンツ及び音楽コンテンツの配信の際
に、衛星放送の経路又は地上の専用回線の経路を利用し
てユーザに対するサービスの内容を検査したり、また、
衛星放送受信装置550のオペレーティングシステムの
更新等も行い得るようになされている。
【0479】かかる構成に加えて、この写真画像商取引
システム500の場合、図53に示すように、写真店5
07及び508においては、図52について上述した衛
星放送受信装置550と、専用回線504に接続された
パーソナルコンピュータ570と、写真画像焼付装置5
71とから構成されている。
【0480】この写真店507及び508においては、
ユーザによりAPSフィルムの収納されたフィルムカー
トリッジ(図示せず)が持ち込まれ、当該APSフィル
ムに露出形成されている写真画像の焼き付けが依頼され
ると、そのAPSフィルムを現像処理した後、得られた
APSネガフィルムを、例えば、図41について上述し
た受付店写真画像焼付装置302と同程度の機能を有す
る写真画像焼付装置571に用いてフィルムデータD1
5を生成する。
【0481】そして、写真店507及び508において
は、例えば、図41について上述した受付店パーソナル
コンピュータ363と同程度の機能を有するパーソナル
コンピュータによりそのフィルムデータD15に基づい
て、各写真画像をサムネイル表示させる注文確認データ
D166を生成し、当該生成した注文確認データD16
6に焼付依頼に対する課金情報と、焼付依頼人のユーザ
IDとを付加して専用回線504及びノード局503
(図50)及び専用回線502(図50)を順次介して
配信局534(図50)に送出する。
【0482】配信局534(図50)は、サーバ535
に衛星放送受信装置550を所有するユーザのユーザI
Dと、当該衛星放送受信装置550に予め割り当てられ
た固有のID(以下、これを受信装置IDと呼ぶ)とを
対応づけして格納しており、写真店507及び508か
ら注文確認データD166が与えられると、その注文確
認データD166に付加されているユーザIDを取り出
する。
【0483】そして、配信局534は、サーバ535か
らそのユーザIDに対応する受信装置IDを読み出すと
共に、当該読み出した受信装置IDを注文確認データD
166に付加し、得られた送信用注文確認データD16
7を専用回線531を介して編制局530に送出する。
【0484】これにより、編制局530は、配信局53
4から与えられる送信用注文確認データD167を複数
チャンネル分の放送配信データD154の一部としてデ
ータ送出局536に送出し、かくしてそのデータ送出局
536から送信用注文確認データD167を含む送信デ
ータD168を送信させる。
【0485】ここで、衛星放送受信装置550(図52
及び図53)においては、データ受信時、衛星放送受信
機551のデマルチプレクサ559において、多重化デ
ータD157から放送配信データD154を生成する
と、当該放送配信データD154に受信装置IDが付加
されたデータが含まれているか否かを検出し、当該受信
装置IDが付加されているデータが含まれているときに
は、その受信装置IDを自分の家512〜513の衛星
放送受信装置550に割り当てられている受信装置ID
と比較し、この結果、自分の受信装置IDと一致する受
信装置IDの付加されているデータを選択的に取り出し
てホームサーバ552に格納させるようになされてい
る。
【0486】従って、各家512〜513のうちの写真
店507及び508に写真画像の焼付を依頼したユーザ
の家512〜513においては、データ配信センタ50
1から送信された送信データD168を衛星放送受信機
551によって受信したときに、当該送信データD16
8に含まれている送付用注文確認データD167を適確
に取り出してホームサーバ552に格納させ得るように
なされている。
【0487】そして、ホームサーバ552は、図54に
示すように、この後、ユーザによる操作に応じて内部の
ハードディスクから送付用注文確認データD167を読
み出すと、これをモニタ565に送出することにより、
当該モニタ565にその送付用注文確認データD167
に基づくプリント写真注文確認画面573を表示させ
る。
【0488】このプリント写真注文確認画面573にお
いては、焼き付けを依頼した各写真画像574がサムネ
イル表示され、当該写真画像574の右下にフレーム番
号575と共に、APSカメラ(図示せず)を用いた撮
影時に指定された焼付タイプ576が表示され、さらに
写真画像574にその指定された焼付タイプの画角を示
すライン574Aが重ねて表示されている。
【0489】これに加えて、プリント写真注文確認画面
573においては、各写真画像574の下側にそれぞれ
焼付条件表示領域577が設けられ、当該焼付条件表示
領域577に撮影時又は焼付依頼時に指定された焼付タ
イプ、焼付枚数、プリントサイズ、フレーム飾りやメッ
セージの追加加工の有無及び写真画像の焼付の有無等の
各種焼付条件が表示されている。また、プリント写真注
文確認画面573の右下には、プリント写真の焼付条件
の確認が済んだことを示すためのチェックボックス57
8が設けられている。
【0490】そして、ホームサーバ552は、このプリ
ント写真注文確認画面573をモニタ565に表示させ
た状態において、ユーザにより所定の操作命令が入力さ
れると、その操作命令に応じてプリント写真注文確認画
面573上で焼付条件表示領域577内の各種焼付条件
を変更し得ると共に、この後、ユーザによる操作に応じ
てチェックボックス578にチェックマークを表示させ
ると、焼付条件の確認が終了したと判断する。
【0491】これにより、ホームサーバ552は、焼付
条件の確認が終了すると、必要に応じて焼付条件の変更
されたプリント写真注文確認画面573から注文確認終
了データD169を生成し、これに写真画像の焼付処理
を依頼した写真店507及び508に予め割り当てられ
ているID(以下、これを写真店IDと呼ぶ)を付加し
て、電話回線510又は専用回線511を介してノード
局503に送出する。
【0492】ここで、ノード局503(図50)は、ホ
ームサーバ552から注文確認終了データD169が与
えられると、これに付加されている課金情報、ユーザI
D及び写真店IDを読み込み、当該読み込んだ課金情
報、ユーザID及び写真店IDを内部の記憶装置に記憶
した後、その注文確認終了データD169を専用回線5
02を介して配信局534に送出する。
【0493】配信局534は、サーバ535に上述した
ユーザID及び装置IDと共に、写真店IDと、写真店
507及び508の所有する衛星放送受信装置550の
受信装置IDも対応させて格納しており、ノード局50
3から注文確認終了データD169が与えられると、そ
の注文確認終了データD169に付加されている写真店
IDを取り出する。
【0494】そして、配信局534は、サーバ535か
らその写真店IDに対応する受信装置IDを読み出すと
共に、当該読み出した受信装置IDを注文確認終了デー
タD169に付加し、得られた送信用注文確認終了デー
タD170を専用回線531を介して編制局530に送
出する。
【0495】これにより、編制局530は、配信局53
4から与えられる送信用注文確認終了データD170を
複数チャンネル分の放送配信データD154の一部とし
てデータ送出局536に送出し、かくしてそのデータ送
出局536から送信用注文確認終了データD170を含
む送信データD171を送信させる。
【0496】ユーザに写真画像の焼付が依頼された写真
店507及び508(図53)においては、このとき、
データ配信センタ501から送信された送信データD1
71を衛星放送受信機551によって受信すると、上述
したユーザの衛星放送受信機551(図52)と同様
に、当該送信データD171に含まれる送信用注文確認
終了データD170を確実に取り出すことができ、当該
取り出した送信用注文確認終了データD170をホーム
サーバ552に格納する。
【0497】これにより、ユーザに写真画像の焼付が依
頼された写真店507及び508(図53)において
は、パーソナルコンピュータ570によりホームサーバ
552格納された送信用注文確認終了データD170を
読み出し、当該読み出した送信用注文確認終了データD
170に基づくプリント写真注文確認画面573(図5
4)をモニタ(図示せず)に表示させ、かくして、その
プリント写真注文確認画面573に基づいて写真画像の
焼付条件を確認することができる。
【0498】そして、ユーザに写真画像の焼付が依頼さ
れた写真店507及び508(図53)においては、プ
リント写真注文確認画面573で確認した焼付条件でプ
リント写真及びインデックスプリントを生成し、当該生
成したプリント写真及びインデックスプリントを例えば
郵送でユーザ(焼付の依頼人)に引き渡すことにより、
ユーザの所望する焼付条件とは異なる焼付条件でプリン
ト写真を生成することを確実に防止することができる。
【0499】また、このとき、写真店507及び508
においては、ユーザにプリント写真及びインデックスプ
リントを送付すると、課金情報の識別データ172を専
用回線504を介してノード局503に送出する。
【0500】そして、ノード局503(図50)は、写
真店507及び508から与えられる識別データD17
2に基づいて、記憶装置から対応する課金情報、ユーザ
ID及び写真店IDを読み出し、これら課金情報、ユー
ザID及び写真店IDに基づいて課金処理し、得られた
課金処理結果をユーザID及び写真店IDと共に課金デ
ータD173として銀行509に送出する。
【0501】これにより、銀行509は、ノード局50
3から与えられる課金データD173に基づいて、写真
画像の焼付を依頼したユーザの口座からその依頼を受け
て写真画像を焼付処理した写真店の取引口座に対応する
焼付代金を移すようにして決済処理する。
【0502】かくして、この写真画像商取引システム5
00においては、ユーザが一度写真店507及び508
にAPSフィルムを持ち込んで写真画像の焼付を依頼す
るだけで、この後、ユーザが写真店507及び508に
出向くことなく希望する焼付条件に従って生成したプリ
ント写真を受け取ることができると共に、その焼き付け
にかかる代金の支払いも電子的に行うことができ、写真
画像の焼き付けに対する電子商取引を成立させ得るよう
になされている。
【0503】因みに、かかる写真画像商取引システム5
00においては、写真画像の焼付依頼のみならずに、写
真画像の送付依頼や、写真画像の販売依頼も、その焼付
依頼と同様にユーザと、写真店507及び508と、デ
ータ配信センタ501を用いて実行することができる。
【0504】すなわち、写真画像商取引システム500
においては、写真画像の送付依頼や、写真画像の販売依
頼のときにも、ユーザが家512〜514に居ながらに
して、その写真画像の送付内容や、販売内容を確認して
写真店507及び508に通知することができる。
【0505】また、ユーザから依頼を受けた写真店50
7及び708においては、写真画像の販売が依頼された
とき、販売対象の写真画像を紹介するインデックスデー
タを生成し、これをデータ配信センタ501に送出する
ことにより、当該データ配信センタ501を介して販売
対象の写真画像を公開することができる。
【0506】そして、ユーザから依頼を受けた写真店5
07及び708においては、送付内容や販売内容が確認
されると、パーソナルコンピュータ570によりフィル
ムデータD15から送付用フィルムデータや販売用フィ
ルムデータを生成してこれをデータ配信センタ501経
由で送付相手又は販売相手に最寄りの写真店507及び
508に送信し、当該最寄りの写真店507及び508
から焼付処理して得られたプリント写真及びインデック
スプリントを送付相手又は販売相手に郵送させることが
できる。
【0507】ところで、データ配信センタ501(図5
0)においては、各放送配信データD154を圧縮符号
化して送信していることにより、例えば、放送衛星51
6に対して予め確保した5〔GHz 〕程度の帯域を利用し
て数 100チャンネル分の放送配信データD154の送信
を実現している。
【0508】そして、データ配信センタ501において
は、時間の進展に伴い圧縮符号化の技術が進歩している
ことにより、同一データ量の放送配信データD154を
圧縮符号化して得られる送信データD150のデータ量
が減少する傾向にある。
【0509】この結果、データ配信センタ501におい
ては、各チャンネルの送信データD150の送信に必要
となる単位時間当たりのデータ転送量(以下、これをデ
ータ実転送量と呼ぶ)が、当該チャンネルに割り当てら
れている単位時間当たりのデータ転送量(データ割当転
送量と呼ぶ)よりも少なくなり、かくして、各チャンネ
ルのデータ割当転送量に余剰が生じることになる。
【0510】そして、データ配信センタ501において
は、各チャンネルに生じるデータ割当転送量の余剰分
に、例えば、誤り訂正能力の異なる2種類の方式を選択
的に用いて生成した誤り訂正データを割り当てることに
より各チャンネルの送信データD150に対する衛星回
線上のノイズ耐性を向上させ、かくして、各チャンネル
のデータ転送量の余剰分を有効に活用し得るようになさ
れている。
【0511】すなわち、データ配信センタ501におい
ては、天候が良いときには送信データD150に対する
ノイズの影響が比較的少ないために、各チャンネルのデ
ータ割当転送量の余剰分に比較的低強度の誤り訂正能力
を有する誤り訂正データを割り当て、これに対して、天
候の悪化しているときには、送信データD150に対す
るノイズの影響が比較的大きいことにより、各チャンネ
ルのデータ割当転送量の余剰分に比較的高強度の誤り訂
正能力を有する誤り訂正データを割り当てるようにして
いる。
【0512】ところで、データ配信センタ501におい
ては、このように、各チャンネルのデータ割当転送量の
余剰分に、誤り訂正データを割り当てても、天候の良い
ときに誤り訂正能力の強度を低下させると、その分、誤
り訂正データのデータ量が減少してデータ割当転送量に
余剰分が生じる場合がある。
【0513】また、データ配信センタ501において
は、上述したように数100 チャンネル分の放送を実現し
得るように設定されているものの、映像制作局532、
音楽制作局533及び配信局534の数に限りがあるた
め、このように極めて多いチャンネル分の映像配信デー
タD151、音楽配信データD152及び番組データD
153を確保し難い場合がある。
【0514】そして、データ配信センタ501において
は、チャンネルに空きが生じても、放送衛星516に対
して確保した帯域をそのまま確保しているため、空いた
チャンネルに割り当てているデータ割当転送量がそのま
ま余剰分となる。
【0515】さらに、各チャンネルに対するユーザの利
用率を考えると、例えば、午後6時から深夜12時程度ま
での時間帯にはユーザがその生活パターンに応じて家5
12〜514に居る可能性が比較的高いことにより各チ
ャンネルの利用率が最も高くなりやすく、これに対し
て、朝方から日中にかけてはユーザが外出している可能
性が比較的高いことにより各チャンネルの利用率が低い
傾向にある。
【0516】このため、データ配信センタ501におい
ては、各チャンネルのうち、その利用率の低い時間帯に
限りデータの送信を停止させるチャンネル(以下、これ
を送信限定チャンネルと呼ぶ)があり、当該送信限定チ
ャンネルにも、送信を停止させている間、そのデータ割
当転送量に余剰が生じている。
【0517】これに加えて、このデータ配信センタ15
0においては、各チャンネルの放送配信データD154
自体のデータ量も、これを構成する映像配信データD1
51や音声配信データD152等のデータ量の変動に伴
って減少することがあり、このように、放送配信データ
D154自体のデータ量が減少したときには、やはり対
応するチャンネルのデータ割当転送量に余剰が生じる。
【0518】従って、データ配信センタ501において
は、写真店507及び508から注文確認データD16
6等のデータの送信が依頼されたときや、ユーザから注
文確認終了データD169等のデータの送信が依頼され
たときには、いずれかのチャンネルのデータ割当転送量
に生じている余剰分を利用して、その写真店507及び
508やユーザによって送信が依頼された送信用注文確
認データD167や送信用注文確認終了データD170
等の所定のデータ(以下、これを送信依頼データと呼
ぶ)D175を送信するようになされている。
【0519】すなわち、データ配信センタ501におい
て、編制局530は、図55に示すように、配信局53
4から送信依頼データD175が与えられると、天候の
動向(すなわち、誤り訂正能力に応じた誤り訂正データ
に必要となるデータ実転送量)と、映像制作局532、
音楽制作局533及び配信局534の放送運用計画(す
なわち、放送配信データD154に必要となるデータ実
転送量の変動)と、番組編制リストに基づく各チャンネ
ルの放送運用計画(すなわち、空きチャンネルや送信限
定チャンネルの有無)とに基づいて、各チャンネルに対
するデータ割当転送量の余剰分を検出する。
【0520】そして、編制局530は、配信局534か
ら与えられる送信依頼データD175に必要となるデー
タ実転送量を検出し、当該検出したデータ実転送量を、
各チャンネルのデータ割当転送量の余剰分と比較するこ
とにより、そのデータ実転送量に見合ったデータ割当転
送量の余剰分を有するチャンネルを検出し、かくして、
そのチャンネルを利用して送信依頼データD175を送
信する。
【0521】これにより、この写真画像商取引システム
500においては、写真店507及び508と、ユーザ
とから送信の依頼された送信依頼データD175をチャ
ンネルに対するデータ割当転送量の余剰分を利用して送
信することにより、その送信依頼データD175の送信
用に専用のチャンネルを確保する場合に比べて格段的に
安く送信依頼データD175を送信することができる。
【0522】因みに、編制局530は、送信依頼データ
D175に必要となるデータ実転送量に見合ったデータ
割当転送量の余剰分を有するチャンネルが存在しないと
きには、誤り訂正データに対する誤り訂正能力を比較的
低強度にすることにより、チャンネルのデータ割当転送
量の余剰分を増加させ、その増加した余剰分を利用して
送信依頼データD175を送信することができる。
【0523】また、送信依頼データD175において
は、番組編制リストに従って送信される放送配信データ
D154とは異なり、送信すべき時間が規定されていな
いため、編制局530は、配信局534から送信依頼デ
ータD175が与えられても、いずれかのチャンネルに
その送信依頼データD175に必要となるデータ実転送
量に見合ったデータ割当転送量に余剰分が生じるまで待
つようになされており、これにより、送信依頼データD
175をデータ割当転送量に余剰分が生じたチャンネル
をほぼ確実に利用して送信することができる。
【0524】ここで、この写真画像商取引システム50
0においては、上述した一連のプリント写真を用いた電
子商取引に加えて、映像配信データD151及び音楽配
信データD152を利用したプリントサービスも実行し
得るようになされており、以下のそのプリントサービス
について説明する。
【0525】この場合、データ配信センタ501におい
て、映像制作局532は、映像コンテンツに基づく映像
配信データD151の生成時、その映像コンテンツのタ
イトルの写真画像や、映像コンテンツの中の任意のシー
ン、役者の写真画像等から映像サービスデータD176
を生成し、当該生成した映像サービスデータD176を
専用回線512を介して配信局534に送出してサーバ
535に格納させると共に、映像配信データD151と
共に専用回線531を介して編制局530に送出する。
【0526】また、音楽制作局533は、音楽コンテン
ツに基づく音楽配信データD152の生成時、その音楽
コンテンツのタイトルの写真画像や、そのタイトルに合
わせたアルバムジャケット等の写真画像、アーティスト
の写真画像、歌詞の写真画像等から音楽サービスデータ
D177を生成し、当該生成した音楽サービスデータD
177を専用回線512を介して配信局534に送出し
てサーバ535に格納させると共に、音楽配信データD
152と共に専用回線531を介して編制局530に送
出する。
【0527】そして、編制局530は、映像制作局53
2及び音楽制作局533から与えられる映像サービスデ
ータD176及び音楽サービスデータD177を対応す
る映像コンテンツ及び音楽コンテンツの放送に合わせて
又は放送の最後となるように加えた放送配信データD1
78を生成し、これをデータ送出局536及び衛星放送
用515を順次介して各家512〜514に送信する。
【0528】これにより、各家512〜514の衛星放
送受信装置550(図52)は、その映像サービスデー
タD176及び音楽サービスデータD177を受信する
ことができ、かくして、ホームサーバ552(図52)
に格納する。
【0529】ホームサーバ552は、映像サービスデー
タD176を格納したとき、対応する映像配信データD
151の映像コンテンツがユーザによって購入される
と、その映像コンテンツの放送の最後や、ユーザの指定
した任意のタイミングで、映像サービスデータD176
を読み出して、これをモニタ565に送出し、かくし
て、図56に示すような映像プリント注文画面580を
表示させる。
【0530】この映像プリント注文画面580において
は、映像コンテンツのタイトルや、当該映像コンテンツ
の中の任意のシーン、役者の写真画像の各種写真画像5
81がサムネイル表示されると共に、当該写真画像58
1の注文の有無や、注文した写真画像のプリント形態を
選択し得る選択領域582が設けられている。
【0531】そして、ホームサーバ552は、ユーザに
より映像プリント注文画面580上で注文を受けると、
映像サービスデータD176に基づいて映像プリント注
文データD179を生成し、これにユーザIDを付加し
た後、電話回線510又は専用回線511を介してノー
ド局503に送出する。
【0532】ここで、ノード局503は、このような映
像サービスを一括管理しており、ホームサーバ522か
ら映像プリント注文データD179が与えられると、写
真画像の焼き付けを依頼する写真店507又は508を
指定し、当該映像プリント注文データD179と、焼き
付けを依頼する写真店507又は508の写真店IDか
ら焼付依頼データD180を生成し、これを専用回線5
02を介して配信局534に送出する。
【0533】これにより、配信局534は、その焼付依
頼データD180に基づいて、サーバ535から対応す
る映像サービスデータD176を読み出し、当該読み出
した映像サービスデータD176と、焼付依頼データD
180と、これに付加されたユーザID及び写真店ID
と、その写真店507及び508の所有する衛星放送受
信装置555の受信装置IDとから映像プリント焼付デ
ータD181を生成し、これを編制局530に送出す
る。
【0534】そして、編制局530は、配信局534か
ら与えられる映像プリント焼付データD181を加えた
放送配信データD182を生成し、これをデータ送出局
536及び衛星放送用515を順次介して写真店507
及び508に送信する。
【0535】これにより、指定された写真店507又は
508(図53)においては、その映像プリント焼付デ
ータD181を衛星放送受信装置550によって受信し
た後、パーソナルコンピュータ570を介して写真画像
焼付装置571に送出し、当該写真画像焼付装置571
により映像プリント焼付データD181に基づいて、ユ
ーザの注文した写真画像を当該ユーザの指定したプリン
ト形態に応じて焼付処理させることにより、その写真画
像の印画されたプリント写真、シールプリント、カレン
ダー及び又はポスター等を生成する。
【0536】そして、写真店507及び508は、ユー
ザの注文に応じてプリント写真、シールプリント、カレ
ンダー及び又はポスター等を例えば郵送してユーザに引
き渡すと共に、この写真画像の焼付処理で発生した焼付
手数料(焼付代金を含む)を示す請求データD183を
専用回線504又は505を介してノード局503に送
出する。
【0537】これにより、ノード局503は、その請求
データD183、サービスに関係したユーザのユーザI
D、写真店507及び508の写真店ID及びデータ配
信センタ501の手数料等に基づいて課金処理し、その
課金処理結果を銀行509に通知することにより、当該
銀行509において決済処理させ、かくして映像のプリ
ントサービスに対する電子商取引を成立させる。
【0538】一方、ホームサーバ552(図52)は、
音楽サービスデータD177を格納したとき、カードス
ロット552AにICカード又はメモリカードが装填さ
れた状態で、対応する音楽配信データD152の音楽コ
ンテンツがユーザによって購入されると、ハードディス
クから対応する音楽配信データD152と共に映像サー
ビスデータD177を読み出して、これをカードスロッ
ト552Aを介してICカード又はメモリカードに記録
する。
【0539】そして、図57に示すように、かかるIC
カード又はメモリカード(図示せず)が装填される携帯
型音楽再生装置590においては、ICカード又はメモ
リカードから読み出した映像サービスデータD177に
基づいて、タイトル(図示せず)や、歌詞(図示せ
ず)、また、タイトルに合わせた写真画像591、さら
には、図58に示すような、タイトル等と共に、音楽コ
ンテンツ固有のアイコンが設けられたアイコン画像59
2等を当該携帯型音楽再生装置590(図57)に設け
られた表示部593に表示させることができ、かくし
て、ユーザに音楽コンテンツと共に、当該音楽コンテン
ツに関係する各種画像も楽しませることができるように
なされている。
【0540】ところで、ホームサーバ552(図52)
は、このように音楽サービスデータD177を購入した
ときには、対応する音楽コンテンツの課金情報と共に、
その音楽サービスに対する課金情報、また、音楽サービ
スデータD177の購入に使用した記録媒体の種類を電
話回線510又は専用回線511を介してノード局50
3に送出する。
【0541】ここで、ノード局503(図50)は、こ
のような音楽サービスも一括管理しており、ホームサー
バ522から音楽コンテンツ及び音楽サービスに対する
課金情報が与えられると、その課金情報に基づいて課金
処理し、その課金処理結果を銀行509に通知すること
により、当該銀行509において決済処理させ、かくし
て映像のプリントサービスに対する電子商取引を成立さ
せる。
【0542】また、ノード局503(図50)は、この
ように課金処理して電子商取引を成立させても、その音
楽サービスの一貫として、写真画像の焼き付けを依頼す
る写真店507又は508を指定し、その情報と、ユー
ザの使用している記録媒体の種類とを専用回線502を
介して配信局534に通知する。
【0543】これにより、配信局534は、その通知に
応じてサーバ535から対応する音楽サービスデータD
177を読み出し、当該読み出した音楽サービスデータ
D177と、ユーザIDと、写真店IDと、その写真店
507及び508の所有する衛星放送受信装置555の
受信装置IDとから音楽プリント焼付データD190を
生成し、これを編制局530に送出する。
【0544】そして、編制局530は、上述した映像サ
ービスのときと同様に配信局534から与えられる音楽
プリント焼付データD190を加えた放送配信データD
191を生成し、これをデータ送出局536及び衛星放
送用515を順次介して写真店507及び508に送信
する。
【0545】これにより、指定された写真店507又は
508(図53)においては、その音楽プリント焼付デ
ータD190を衛星放送受信装置550によって受信し
た後、パーソナルコンピュータ570を介して写真画像
焼付装置571に送出し、当該写真画像焼付装置571
により音楽プリント焼付データD190に基づいて、例
えば、図59に示すような、例えばタイトル595と共
に、そのタイトルに応じた画像596が印画された貼付
用ラベル497を生成し、これを対応するユーザに郵送
で引き渡す。
【0546】かくして、ユーザは、音楽サービスデータ
D177を購入すると、携帯型音楽再生装置590の表
示部593に画像を表示させて楽しむだけではなく、貼
付用ラベル497を対応する音楽コンテンツが記録され
たICカード又はメモリカード598に貼付して、その
ICカード又はメモリカード598がどのような音楽コ
ンテンツが記録されたものであるのかを容易に識別し得
るようにもなる。
【0547】因みに、データ配信センタ501において
は、かかる映像サービス及び音楽サービスを実施したと
き、映像サービスデータD176及び音楽サービスデー
タD177と、そのサービスの実施に伴って写真店50
7又は508への送信が必要となる映像プリント焼付デ
ータD181及び音楽プリント焼付データD190も、
上述した写真画像の焼付依頼と同様にチャンネルにおけ
るデータ割当転送量の余剰分を利用して送信している。
【0548】なお、この第5の実施の形態の場合、ホー
ムサーバ552(図42)は、例えば、30〜 100ギガバ
イト程度の記憶容量を有するものの、データ配信センタ
501から送信される放送配信データD154のなかか
ら所望する番組データD153、映像配信データD15
1及び音声データD152を常時格納することを考える
と、好ましくは、1テラバイト以上の記憶容量を有する
ことが望まれる。
【0549】すなわち、ホームサーバ552は、例え
ば、2時間の放送時間を必要とする映像データが6ギガ
バイトのデータ量を有しており、ユーザがそのような映
像データを年間 200タイトル程度格納し、当該映像デー
タに基づく映像を常に視聴し得るようにすると、必然的
に、1テラバイト以上の記憶容量を有することが望まし
いものとなる。
【0550】また、ユーザの所有する衛星放送受信装置
550のホームサーバ552においては、モニタ565
に図54について上述したプリント写真注文確認画面5
73を表示させたとき、写真画像の焼付条件の確認と共
に、各写真画像をサムネイル表示させてなるインデック
スデータの購入を指定することができ、当該インデック
スデータの購入の指定を注文確認終了データD169に
加えて写真店507及び508に通知することができ
る。
【0551】そして、この通知を受けた写真店507及
び508においては、パーソナルコンピュータ570に
よりフィルムデータD15に基づいてインデックスデー
タを生成し、これをデータ配信センタ501経由でユー
ザの衛星放送受信装置550に送信する。
【0552】これにより、ユーザは、写真店507及び
508から送付されるプリント写真及びインデックスと
は別にインデックスデータを購入して、これに基づくイ
ンデックス画像をモニタ565に表示させることができ
ると共に、当該インデックスデータをホームサーバ55
2からICカード又はメモリカード598に記録するこ
ともできる。
【0553】また、写真店507及び508は、このよ
うにインデックスデータをユーザに送信したときにも、
ICカード又はメモリカード598に合わせた貼付用ラ
ベルを生成して、これをユーザに送付し、かくして、イ
ンデックスデータの記録されたICカード又はメモリカ
ード598の識別を容易にさせ得るようになされてい
る。
【0554】以上の構成において、この写真画像商取引
システム500では、写真店507及び508が写真画
像の焼付依頼を受けると、これに応じて注文確認データ
D166を生成し、これを専用回線504、ノード局5
03及び専用回線502を順次介してデータ配信センタ
501に送出し、当該注文確認データD166をデータ
配信センタ501から、いずれかのチャンネルに生じた
データ割当転送量の余剰分を利用して対応するユーザの
衛星放送受信装置550に送信する。
【0555】また、写真画像商取引システム500で
は、ユーザへの注文確認データD166の送信の結果、
写真画像の焼付条件の確認が済んでそのユーザの所有す
る衛星放送受信装置550において注文確認終了データ
D169が生成されると、当該注文確認終了データD1
69を衛星放送受信装置550から電話回線510又は
専用回線511、ノード局503及び専用回線502を
順次介してデータ配信センタ501に送出し、当該注文
確認終了データD169をデータ配信センタ501か
ら、いずれかのチャンネルに生じたデータ割当転送量の
余剰分を利用して対応する対応する写真店507及び5
08の衛星放送送受信装置550に送信する。
【0556】そして、写真画像商取引システム500で
は、写真店507及び508により、その注文確認終了
データD169に応じて写真画像の焼付処理を実行させ
てプリント写真を生成すると共に、このとき、ノード局
503によりそのプリント写真の焼付処理に対する課金
処理を実行させると共に、銀行509によりその課金処
理結果に応じた決済処理を実行させ、かくして、電子商
取引を成立させる。
【0557】従って、写真画像処理取引システム500
では、データ配信センタ501において、写真店507
及び508と、ユーザとから送信の依頼された送信依頼
データD175をチャンネルに対するデータ割当転送量
の余剰分を利用して送信するため、写真画像の焼付に必
要な送信依頼データD175を専用のチャンネルを確保
することなく格段的に安い送信料金で送信することがで
きる。
【0558】そして、この写真画像商取引システム50
0では、このようにデータ配信センタ501において、
チャンネルに対するデータ割当転送量の余剰分を利用し
て送信依頼データD175を送信するため、新規投資を
必要とせずに、既存のシステムを安価に、かつ有効に利
用して写真画像を用いた電子取引を容易に実現すること
ができる。
【0559】また、この写真画像商取引システム500
では、仮に、送付依頼データD175の送信先までの送
信経路を全て電話回線や専用回線にすると、その電話回
線510や専用回線504及び511の転送レートが比
較的低いために送信依頼データD175の送信に時間が
かかり、この結果、電話回線510や専用回線504及
び510の回線使用料金が高くなる。
【0560】これに対して、この写真画像商取引システ
ム500では、送付依頼データD175の送信先までの
送信経路の一部に電話回線510や専用回線504及び
511よりも格段的に転送レートの高い通信回線を利用
するため、電話回線510や専用回線504及び511
の回線使用時間を短くして回線使用量を低減させること
ができると共に、通信経路においても、送信依頼データ
D175を高速に送信し得ることによりその回線使用料
を格段的に低減させることができる。
【0561】以上の構成によれば、写真店507及び5
08と、ユーザとの衛星放送受信装置550間で通信さ
れるデータを、データ配信センタ501において、チャ
ンネルに生じるデータ割当転送量の余剰分を利用して送
信するようにしたことにより、当該写真店507及び5
08と、ユーザとの衛星放送受信装置550間で通信さ
れるデータを、専用の通信チャンネルを確保することな
く格段的に安い送信料金で送信することができ、かくし
て、写真画像の電子商取引にかかるコストを安価にし得
る写真画像商取引システムを実現することができる。
【0562】(9)他の実施の形態 なお、上述の第1〜第4の実施の形態においては、課金
業者の所有する金融機関256において課金処理及び決
済処理を実行するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、課金業者が課金処理のみを実行
し、新たに決済業者が決済処理を実行するようにしても
良い。
【0563】また、上述の第1〜第4の実施の形態にお
いては、フィルムデータD15に課金情報を埋め込んで
送信するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、課金情報をフィルムデータD15とは別に
金融機関に送信するようにしても良い。
【0564】さらに、上述の第1〜第4の実施の形態に
おいては、APSフィルム1のユーザ使用領域6及びラ
ボ使用領域7にユーザデータD4及びラボデータD14
を磁気的に記録再生するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、APSフィルム1のユーザ
使用領域6及びラボ使用領域7にユーザデータD4及び
ラボデータD14を磁気的及び又は光学的に記録再生す
るようにしても良く、磁気的及び光学的な双方の記録方
式を用いれば、ユーザデータD4及びラボデータD14
として、さらに多くの情報を記録することができる。
【0565】さらに、上述の第1〜第5の実施の形態に
おいては、送付又は販売した写真画像を引渡写真店25
2、405及び写真店507及び508で印画紙に焼き
付けてプリント写真及びインデックスプリントを生成す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、ユーザがプリンタを所有していれば、受付写真店
251、301、362、403及び写真店507及び
508からそのプリンタに対応させたフィルムデータを
生成して送信し、当該プリンタにおいて、そのフィルム
データに基づいてプリント写真及びインデックスプリン
トを生成するようにしても良い。これにより、プリント
写真及びインデックスプリントの生成に引渡写真店25
2、405及び写真店507及び508を利用しない
分、プリント写真の送付及び写真画像の販売を低価格で
実現することができる。
【0566】さらに、上述の第2〜第4の実施の形態に
おいては、写真画像に対するフレーム飾り及びメッセー
ジ並びに広告の合成を受付写真店301、362、40
3において実行するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、写真画像に対するフレーム飾り
及びメッセージ並びに広告の合成を引渡写真店252、
及び405において実行するようにしても良い。
【0567】さらに、上述の第2〜第4の実施の形態に
おいては、ユーザの指定した写真画像を広告と取り換え
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、ユーザが非送付対象に指定した写真画像を強制的
に広告と取り換えるようにしても良い。
【0568】さらに、上述の第1〜第5の実施の形態に
おいては、送付元及び販売元の写真店のサーバにフィル
ムデータを格納して保存するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、送付対象及び販売対象
のフィルムデータをサービスプロバイダや、プリント写
真を引き渡す写真店等のようにこの他種々の1又は複数
の業者が保存するようにしても良い。これにより、例え
ば、サービスプロバイダがフィルムデータを保存すれ
ば、同一のフィルムデータを送付及び販売する毎に送付
元及び販売元の写真店側で、電話回線等を利用しなくて
すむため、回線使用料を安くすることができる。
【0569】さらに、上述の第1〜第4の実施の形態に
おいては、変換写真画像データD50に対してマスキン
グ処理を施したときには、そのマスキング処理が解けな
いようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、変換写真画像データD50に対してマスキング処
理を施したときでも、そのマスキング処理を例えば所定
の鍵データを用いて行うことにより、必要に応じて変換
写真画像データD50のマスキング処理を解くようにし
ても良い。
【0570】さらに、上述の第4の実施の形態において
は、写真画像を送付するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、写真画像の販売に対しても
適用することができる。
【0571】さらに、上述の第4の実施の形態において
は、送付依頼ユーザのパーソナルコンピュータ401を
図45について上述ように構成するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、図45との対応
部分に同一符号を付して示す図60において、送付依頼
ユーザのパーソナルコンピュータ600に対してスクラ
ンブル処理されたフィルムデータが送信されなければ、
デコーダ回路601で実行されるソフトウェアをデスク
ランブル処理しないように構成しても良く、これによ
り、デコーダ回路601で実行されるソフトウェアを鍵
データの確認処理や、フィルムデータに対するデスクラ
ンブル処理手順を除いて簡易に構成することができる。
そして、かかるパーソナルコンピュータ600の機能を
写真受取ユーザのパーソナルコンピュータ402と、受
付店パーソナルコンピュータ404と、引渡店パーソナ
ルコンピュータ406とにも持たせるようにしても良
い。
【0572】さらに、上述の第1〜第5の実施の形態に
おいては、ランプから得られる光線をAPSネガフィル
ム1Aの写真画像の全面に渡って照射し、当該写真画像
を等化して得られる写真画像光を電荷結合素子に取り込
んで写真画像データを形成するような写真画像焼付装置
100A、302及び571を用いるようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、APSネガフ
ィルム1Aの写真画像からラインスキャナタイプの光学
系を用いて写真画像データを生成する写真画像焼付装置
を適用するようにしても良い。
【0573】すなわち、図61及び図62に示すよう
に、写真画像焼付装置610においては、板状でなる一
対の保持部材611及び612間にフィルム駆動モータ
(図示せず)によって駆動されるAPSネガフィルム1
Aが通され、当該一対の保持部材611及び612にA
PSネガフィルム1Aの写真画像の画角に応じた孔部6
11A及び612Aが穿設されている。また、APSネ
ガフィルム1Aの一面側の保持部材611には、孔部6
11Aを閉塞するように拡散フィルタ613が設けら
れ、当該拡散フィルタ613の上方にはランプ614が
配置されている。
【0574】一方、APSネガフィルム1Aの他面側の
保持部材612には、孔部612Aを閉塞するように光
透過性のウィンドウ615が設けられ、当該ウィンドウ
615の下方には、スキャナ部616が配置されてい
る。このスキャナ部616は、位置決めロッド617に
スライダ618がスライド自在に設けられ、当該スライ
ダ618をモータ(図示せず)及びベルト619を介し
てスライドさせ得るようになされている。
【0575】そして、かかるスキャナ部616において
は、スライダ618にラインセンサタイプの電荷結合素
子620と、レンズ621が設けられており、駆動され
たAPSネガフィルム1Aにランプ614から発射され
る光線を拡散フィルタ613を通して照射したときに、
当該APSネガフィルム1Aの写真画像を透過した後、
ウィンドウ615を透過した光線を、レンズ621を介
して電荷結合素子620により受光し得るようになされ
ている。
【0576】かくして、かかる写真画像焼付装置610
では、電荷結合素子620によって順次受光した光線を
光電変換することにより写真画像データを生成し得るよ
うになされている。
【0577】因みに、この写真画像焼付装置610おい
ては、図63に示すような電子シャッタ回路630を有
し、当該電子シャッタ回路630において、電荷結合素
子620から得られる光電信号をアナログ/ディジタル
変換回路631に取り込むことにより得られるオバーフ
ローデータをタイミング発生回路632に供給すると共
に、当該タイミング発生回路632にシステムコントロ
ーラ(図示せず)から所定の制御データを供給し、その
オバーフローデータと、制御データとに基づいてタイミ
ング発生回路632に可変幅のタイミングパルスを発生
させて、これを電荷結合素子620に供給することによ
り、当該電荷結合素子620に対して電子シャッタ機能
を持たせ、シャープな写真画像を得るようになされてい
る。
【0578】さらに、上述の第1〜第5の実施の形態に
おいては、本発明をAPSカメラ15を用いてAPSフ
ィルム1に露出形成された写真画像を利用して電子商取
引を実現する写真画像電子商取引システム220、25
0、300、360、400及び500に適用するよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
ディジタルスチルカメラやディジタルビデオカメラ等を
用いて、メモリカードや、ICカード、また、ディスク
状記録媒体や、テープ状記録媒体等に図6について上述
したユーザデータのような取扱条件と共に記録された静
止画像や動画像の画像を利用して電子商取引を実現する
電子商取引システム等のように、この他種々の電子商取
引システムに広く適用することができる。
【0579】さらに、上述の第1〜第3の実施の形態に
おいては、変換写真画像データD50を鍵データを用い
てスクランブル処理したときに、その変換写真画像デー
タD50に付加されている写真画像ヘッダデータD51
の固有制御データ格納部に必要に応じて鍵データを格納
して送信するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、変換写真画像データD50のスクラン
ブル処理に用いた鍵データを、フィルムデータD15と
は別のタイミングで送付先に送付するようにしても良
く、これにより、スクランブル処理した変換写真画像デ
ータD50の秘匿性をさらに向上させることができる。
【0580】さらに、上述の第1〜第5の実施の形態に
おいては、フィルムデータD15として、フィルムヘッ
ダデータD52、変換写真画像データD50及び写真画
像データD51と写真画像に関するデータのみを送信す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、フィルムデータD15の例えば写真画像ヘッダデ
ータD51の付加制御データ格納部に音楽データや音楽
メッセージデータ等を格納し、例えば、パーソナルコン
ピュータのモニタ上で変換写真画像データD50に基づ
く写真画像を表示させたときに、その音楽データや音楽
メッセージデータを再生するようにして送付相手に提供
するようにしても良い。
【0581】さらに、上述の第1〜第5の実施の形態に
おいては、プリント写真の送付依頼及び写真画像の販売
依頼を写真店で受け付けるようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、写真店に設置したパーソ
ナルコンピュータ及び写真画像焼付装置のように、送付
用データの生成から送付までを一括して行う装置を受付
業者の管理のもとに、簡易小売店や、大型店舗、また公
共施設等の種々の場所に設置し、当該設置した装置によ
りプリント写真の送付依頼及び写真画像の販売依頼を受
け付けて送付及び販売するようにしても良い。そして、
このような装置を種々の場所に設置すれば、ユーザはさ
らに自由にプリント写真の送付及び写真画像の販売を実
行することができる。
【0582】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、受付業者
により所定の配信用画像データを生成して送出し、配信
業者が衛星に向けて所定データを放送するための複数チ
ャンネルのうち、予め割り当てられた単位時間当たりの
データ転送量に余剰分が生じているチャンネルを検出
し、当該検出したチャンネルの余剰分に受付業者から送
出された配信用画像データを割り当てて配信すると共
に、この際、課金業者により配信用画像データの配信に
対して電子的な課金処理を施すようにしたことにより、
配信用画像データをチャンネルに予め割り当てられた単
位時間当たりのデータ転送量の余剰分を利用して配信す
るため 配信用画像データの送信コストを大幅に低減さ
せることができ、かくして、低コストで画像を配信する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】APSフィルムの構成を示す略線的斜視図であ
る。
【図2】APSフィルムのユーザ使用領域及びラボ使用
領域の説明に供する略線的正面図である。
【図3】フィルムカートリッジから引き出されたAPS
フィルムの説明に供する略線的正面図である。
【図4】写真画像が露出形成されたAPSフィルムの説
明に供する略線的正面図である。
【図5】写真画像の3種類の焼付タイプの説明に供する
略線的正面図である。
【図6】ユーザデータの構成を示す略線図である。
【図7】APSカメラの暗箱部の構成を示す略線的背面
図である。
【図8】APSカメラの裏蓋の構成を示す略線的正面図
である。
【図9】APSカメラの内部においてフィルムカートリ
ッジから引き出されたAPSフィルムの説明に供する略
線的断面図である。
【図10】APSカメラの回路構成を示すブロック図で
ある。
【図11】写真画像焼付装置の全体構成を示すブロック
図である。
【図12】写真画像取込機の構成を示す略線的斜視図で
ある。
【図13】写真画像取込機における下部ボディの台座部
の内部の構成を示す略線的正面図である。
【図14】写真画像取込機の回路構成を示すブロック図
である。
【図15】モニタに表示された選択画像の説明に供する
略線図である。
【図16】焼付選択パネルの構成を示す略線図である。
【図17】電荷結合デバイスの受光面の制御の説明に供
する略線図である。
【図18】焼付条件の変更処理手順を示すフローチャー
トである。
【図19】画像データ処理部の回路構成を示すブロック
図である。
【図20】写真画像の各種表示の説明に供する略線図で
ある。
【図21】焼付条件確認画像の構成を示す略線図であ
る。
【図22】プリント写真の構成を示す略線図である。
【図23】インデックスプリントの構成を示す略線図で
ある。
【図24】写真画像商取引システムの全体構成の原理を
示す略線的概念図である。
【図25】第1の実施の形態による写真画像商取引シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図26】写真画像商取引システムの回路構成を示すブ
ロック図である。
【図27】インデックスプリントの構成を示す略線図で
ある。
【図28】インデックスプリントの構成を示す略線図で
ある。
【図29】第1の実施の形態によるフィルムデータのデ
ータフォーマットを示す略線的概念図である。
【図30】第2の実施の形態による写真画像商取引シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図31】受付店写真画像焼付装置及び受付店パーソナ
ルコンピュータの回路構成を示すブロック図である。
【図32】フレーム飾り及びメッセージのプリントされ
たプリント写真の説明に供する略線図である。
【図33】広告のプリントされたプリント写真の説明に
供する略線図である。
【図34】インデックスプリントの構成を示す略線図で
ある。
【図35】広告画像のプリント写真の説明に供する略線
図である。
【図36】広告画像の表示されたインデックスプリント
の構成を示す略線図である。
【図37】広告画像の表示されたインデックスプリント
の構成を示す略線図である。
【図38】広告文字が表示されたインデックスプリント
の構成を示す略線図である。
【図39】第2の実施の形態によるフィルムデータのデ
ータフォーマットを示す略線的概念図である。
【図40】第3の実施の形態による写真画像商取引シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図41】受付店パーソナルコンピュータの回路構成を
示すブロック図である。
【図42】販売対象フィルムデータのデータフォーマッ
トを示す略線的概念図である。
【図43】第4の実施の形態による写真画像商取引シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図44】モニタに表示された送付内容表示画面の構成
を示す略線図である。
【図45】送付依頼ユーザのパーソナルコンピュータの
回路構成を示すブロック図である。
【図46】送付内容表示画面の詳細構成を示す略線図で
ある。
【図47】送付内容表示画面の詳細構成を示す略線図で
ある。
【図48】送付内容表示画面の詳細構成を示す略線図で
ある。
【図49】送付内容表示画面の表示処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図50】第5の実施の形態による写真画像商取引シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図51】データ送出局の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図52】衛星放送受信装置の回路構成を示すブロック
図である。
【図53】写真店の構成を示すブロック図である。
【図54】プリント写真注文確認画面の構成を示す略線
図である。
【図55】チャンネルにおけるデータ割当転送量の余剰
分を利用した送信依頼データの送信の説明に供する略線
図である。
【図56】映像プリント注文画面の構成を示す略線図で
ある。
【図57】音楽サービスを受けた携帯型音楽再生装置の
説明に供する略線図である。
【図58】アイコン画像の構成を示す略線図である。
【図59】貼付用ラベルの説明に供する略線図である。
【図60】他の実施の形態によるパーソナルコンピュー
タの回路構成を示すブロック図である。
【図61】他の実施の形態によるラインスキャナタイプ
の光学系を有する写真画像焼付装置の構成を示す略線的
断面図である。
【図62】スキャナ部の構成を示す略線的斜視図であ
る。
【図63】電子シャッタ回路の回路構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1……APSフィルム、1A……APSネガフィルム、
100、100A、100B、302、571……写真
画像焼付装置、101……写真画像取込機、220、2
50、300、360、400、500……写真画像商
取引システム、221、251、301、362、40
3……受付写真店、222、252、405……引渡写
真店、223、253……受付店側サービスプロバイ
ダ、224、254……引渡店側サービスプロバイダ、
225……インターネット、226、256……金融機
関、227、257、303、363、404……受付
店パーソナルコンピュータ、228、260、406…
…引渡店パーソナルコンピュータ、229、258……
受付店サーバ、230、232、361、401、40
2、570……パーソナルコンピュータ、231、26
1……引渡店サーバ、275、305……写真画像、2
78、280、349、343、352……インデック
スプリント、284……固有制御データ格納部、28
5、353、371……付加制御データ格納部、30
6、325……フレーム飾り、309、326、33
0、331……メッセージ、312、335……広告、
345、346……広告画像、416……送付内容表示
画面、501……データ配信センタ、503……ノード
局、507、508……写真店、509……銀行、53
4……配信局、530……編制局、536……データ送
出局、550……衛星放送受信装置、551……衛星放
送受信機、552……ホームサーバ、D15……フィル
ムデータ、D50……変換写真画像データ、D51……
写真画像ヘッダデータ、D52……フィルムヘッダデー
タ、D102……固有制御データ、D107……付加制
御データ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/32 H04N 1/32 Z 7/173 610 7/173 610Z

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の配信用画像データを生成して送出す
    る受付業者と、 衛星に向けて所定データを放送するための複数チャンネ
    ルのうち、予め割り当てられた単位時間当たりのデータ
    転送量に余剰分が生じているチャンネルを検出し、当該
    検出したチャンネルの上記余剰分に上記受付業者から送
    出された上記配信用画像データを割り当てて配信する配
    信業者と、 上記配信用画像データの配信に対して電子的な課金処理
    を施す課金業者とを具えることを特徴とする画像商取引
    システム。
  2. 【請求項2】上記配信業者は、複数チャンネル分の放送
    運用計画に基づいて上記データ転送量に余剰分が生じて
    る上記チャンネルを検出することを特徴とする請求項1
    に記載の画像商取引システム。
  3. 【請求項3】上記配信業者は、天候に基づいて上記デー
    タ転送量に余剰分が生じてる上記チャンネルを検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像商取引システ
    ム。
  4. 【請求項4】上記受付業者は、所定の記録媒体に所定形
    式で記録された画像及び当該画像に固有の取扱条件の配
    信を受け付け、当該画像に基づく画像データと、上記取
    扱条件に基づく固有制御データとから上記配信用画像デ
    ータを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像
    商取引システム。
  5. 【請求項5】上記記録媒体は、写真フィルムでなり、 上記受付業者は、上記写真フィルムの写真画像を光学的
    に走査して上記画像データを生成すると共に、当該写真
    フィルムに記録されている上記取扱条件に基づいて上記
    固有制御データを生成することを特徴とする請求項4に
    記載の画像商取引システム。
  6. 【請求項6】受付業者により所定の配信用画像データを
    生成して送出する送出ステップと、 配信業者により、衛星に向けて所定データを放送するた
    めの複数チャンネルのうち、予め割り当てられた単位時
    間当たりのデータ転送量に余剰分が生じているチャンネ
    ルを検出し、当該検出したチャンネルの上記余剰分に上
    記受付業者から送出された上記配信用画像データを割り
    当てて配信する配信ステップと、 上記配信用画像データの配信に対して課金業者により電
    子的な課金処理を施す課金ステップとを具えることを特
    徴とする画像商取引方法。
  7. 【請求項7】上記配信ステップは、上記配信業者により
    複数チャンネル分の放送運用計画に基づいて上記データ
    転送量に余剰分が生じてる上記チャンネルを検出するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の画像商取引方法。
  8. 【請求項8】上記配信ステップは、上記配信業者により
    天候に基づいて上記データ転送量に余剰分が生じてる上
    記チャンネルを検出することを特徴とする請求項7に記
    載の画像商取引方法。
  9. 【請求項9】送出ステップは、上記受付業者により所定
    の記録媒体に所定形式で記録された画像及び当該画像に
    固有の取扱条件の配信を受け付け、当該画像に基づく画
    像データと、上記取扱条件に基づく固有制御データとか
    ら上記配信用画像データを生成することを特徴とする請
    求項6に記載の画像商取引方法。
  10. 【請求項10】送出ステップは、上記受付業者により写
    真フィルムでなる上記記録媒体の写真画像を光学的に走
    査して上記画像データを生成すると共に、当該写真フィ
    ルムに記録されている上記取扱条件に基づいて上記固有
    制御データを生成することを特徴とする請求項9に記載
    の画像商取引方法。
  11. 【請求項11】所定の配信用画像データを生成して送出
    する受付業者と、 衛星に向けて所定データを放送するための複数チャンネ
    ルのうち、予め割り当てられた単位時間当たりのデータ
    転送量に余剰分が生じているチャンネルを検出し、当該
    検出したチャンネルの上記余剰分に上記受付業者から送
    出された上記配信用画像データを割り当てて配信する配
    信業者とを具えることを特徴とする画像配信システム。
  12. 【請求項12】上記配信業者は、複数チャンネル分の放
    送運用計画に基づいて上記データ転送量に余剰分が生じ
    てる上記チャンネルを検出することを特徴とする請求項
    11に記載の画像配信システム。
  13. 【請求項13】上記配信業者は、天候に基づいて上記デ
    ータ転送量に余剰分が生じてる上記チャンネルを検出す
    ることを特徴とする請求項12に記載の画像配信システ
    ム。
  14. 【請求項14】上記受付業者は、所定の記録媒体に所定
    形式で記録された画像及び当該画像に固有の取扱条件の
    配信を受け付け、当該画像に基づく画像データと、上記
    取扱条件に基づく固有制御データとから上記配信用画像
    データを生成することを特徴とする請求項11に記載の
    画像配信システム。
  15. 【請求項15】上記記録媒体は、写真フィルムでなり、 上記受付業者は、上記写真フィルムの写真画像を光学的
    に走査して上記画像データを生成すると共に、当該写真
    フィルムに記録されている上記取扱条件に基づいて上記
    固有制御データを生成することを特徴とする請求項14
    に記載の画像配信システム。
  16. 【請求項16】受付業者により所定の配信用画像データ
    を生成して送出する送出ステップと、 配信業者により、衛星に向けて所定データを放送するた
    めの複数チャンネルのうち、予め割り当てられた単位時
    間当たりのデータ転送量に余剰分が生じているチャンネ
    ルを検出し、当該検出したチャンネルの上記余剰分に上
    記受付業者から送出された上記配信用画像データを割り
    当てて配信する配信ステップとを具えることを特徴とす
    る画像配信方法。
  17. 【請求項17】上記配信ステップは、上記配信業者によ
    り複数チャンネル分の放送運用計画に基づいて上記デー
    タ転送量に余剰分が生じてる上記チャンネルを検出する
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像配信方法。
  18. 【請求項18】上記配信ステップは、上記配信業者によ
    り天候に基づいて上記データ転送量に余剰分が生じてる
    上記チャンネルを検出することを特徴とする請求項17
    に記載の画像配信方法。
  19. 【請求項19】送出ステップは、上記受付業者により所
    定の記録媒体に所定形式で記録された画像及び当該画像
    に固有の取扱条件の配信を受け付け、当該画像に基づく
    画像データと、上記取扱条件に基づく固有制御データと
    から上記配信用画像データを生成することを特徴とする
    請求項16に記載の画像配信方法。
  20. 【請求項20】送出ステップは、上記受付業者により写
    真フィルムでなる上記記録媒体の写真画像を光学的に走
    査して上記画像データを生成すると共に、当該写真フィ
    ルムに記録されている上記取扱条件に基づいて上記固有
    制御データを生成することを特徴とする請求項19に記
    載の画像配信方法。
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