JPH07248980A - マルチメディア情報の通信方式 - Google Patents

マルチメディア情報の通信方式

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Publication number
JPH07248980A
JPH07248980A JP4161694A JP4161694A JPH07248980A JP H07248980 A JPH07248980 A JP H07248980A JP 4161694 A JP4161694 A JP 4161694A JP 4161694 A JP4161694 A JP 4161694A JP H07248980 A JPH07248980 A JP H07248980A
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JP
Japan
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band
communication
information
bandwidth
multimedia
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Pending
Application number
JP4161694A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuji Yamada
達司 山田
Hajime Miyasaka
肇 宮坂
Takashi Horie
高志 保里江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by N T T DATA TSUSHIN KK, NTT Data Communications Systems Corp filed Critical N T T DATA TSUSHIN KK
Priority to JP4161694A priority Critical patent/JPH07248980A/ja
Publication of JPH07248980A publication Critical patent/JPH07248980A/ja
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大幅な品質劣化を招くことなく複数のメディ
ア情報の同時通信を可能とするマルチメディア情報の通
信方式を提供する。 【構成】 通信路を介して接続された送信側マルチメデ
ィア処理装置10と受信側マルチメディア処理装置20
との間で複数のメディア情報の送受信を行うマルチメデ
ィア処理システムにおいて、送信側の通信制御装置15
に、通信帯域の占有状態を表す情報を格納する帯域管理
テーブルと、このテーブル格納情報に基づいて割当帯域
を動的に変更する手段を設け、通信帯域が不足したとき
には通信中のメディア情報の使用帯域を品質を維持する
上で必要な最低帯域以上の範囲で減少させ、他方、帯域
に余裕がある場合には通信中のメディア情報に対する割
当帯域を最高帯域以内で増やすようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声や映像などのマルチ
メディア情報の通信方式に関し、特にネットワークを介
して接続された複数のマルチメディア処理装置を備えた
マルチメディア情報処理システムにおいて、複数のメデ
ィア情報の同時通信を行うマルチメディア情報の通信方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークを介して複数のメディア情
報の送受信を行うマルチメディア処理システムにおいて
は、ネットワークの設計は、例えば次の(1)〜(3)
の手順で行われるのが一般的である。
【0003】(1)システム設計者が、アプリケーショ
ンが要求するメディア情報の品質に基づいてメディア情
報の符号化方式や符号化パラメタなどを決定する。この
時点で、符号化されたメディア情報の情報量、即ち通信
路における利用帯域量(以下、単に帯域と称する)が決
定される。 (2)マルチメディア処理システムにおけるアプリケー
ションの同時通信数を決定する。この同時通信数と上記
(1)で決定したメディアの情報量により、マルチメデ
ィア処理システムが必要とする全情報量(総帯域)が決
定される。 (3)上記(2)で決定された全情報量(総帯域)に基
づいてネットワークの種別や回線数などを決定する。 ここで、個々のメディア情報の通信に用いる帯域は、従
来は上記の(1)の時に決定してしまい、以降の手順で
この帯域が変化することがなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような手順で設計されたマルチメディア処理システムで
は、アプリケーションが要求する帯域が固定的であるた
め、同時に提供可能なアプリケーションの数が限られる
という問題があった。この場合、アプリケーションの同
時通信数が設計時の想定値を超えた場合においては、通
信そのものが不可能となってしまう。あるいは、既に行
われている通信のメディア品質が大幅に劣化してしま
い、場合によっては音声や動画像などの途切れが生じて
しまうという問題があった。
【0005】本発明は、かかる問題点等に鑑み、同時通
信数がシステム設計時に決定された数を超えた場合でも
メディア品質の大幅な劣化を招くこと無しに通信が可能
であり、それ故にマルチメディア処理システムの運営管
理を容易にすることができるマルチメディア情報の通信
方式を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が提供するマルチ
メディア情報の通信方式は、通信路を介して接続された
マルチメディア処理装置間で、所定の圧縮度で圧縮され
た少なくとも一つのメディア情報に、通信帯域を割り当
てて送受信を行うマルチメディア情報の通信方式におい
て、送信側のマルチメディア処理装置は、前記通信路上
で自装置が確保し得る総通信帯域と前記圧縮されたメデ
ィア情報が前記総通信帯域上で占有する個別帯域とに基
づく帯域占有情報を生成する帯域占有情報生成手段と、
前記帯域占有情報から前記総通信帯域中の空き領域を導
出し、該空き領域に応じて前記圧縮度を動的に変更する
ことで前記圧縮されたメディア情報に対する割当帯域量
を制御する割当帯域制御手段と、を有することを特徴と
する。
【0007】上記構成のマルチメディア情報の通信方式
において、前記帯域占有情報生成手段は、好適には、個
々のメディア情報の送受信に必要な最低帯域と最高帯域
とを含む帯域占有情報を生成する。そして前記帯域制御
手段では、新たなメディア情報に対する通信帯域の割当
の際に前記空き領域が不足しているときに、他の割当済
帯域を前記最低帯域以上の範囲で減らし、他方、前記空
き領域が所定量以上存在するときに、現在割当中の通信
帯域を前記最高帯域以内で増やす。
【0008】ここに、最低帯域とは、例えばアプリケー
ションが最低限必要となるメディアの品質から求められ
るものであり、これ以上品質を劣化させた場合に本来の
通信の目的を全く果たさなくなる段階を持って決定され
る帯域である。また、最高帯域は、アプリケーションの
処理能力および符号化手段の性能により求められるもの
であり、メディア品質を現在使用しているシステムの性
能を最大限使用した場合に必要となる帯域である。
【0009】本発明では、上記目的を達成する受信側の
マルチメディア処理装置をも提供する。この受信側のマ
ルチメディア処理装置は、前記通信路より導かれた受信
情報から圧縮されたメディア情報内で指定された前記圧
縮度のパラメタを抽出し、このパラメタに基づいて前記
圧縮されたメディア情報の復元を行うメディア情報復元
手段を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のマルチメディア情報の通信方式では、
送信側のマルチメディア処理装置がメディア情報を圧縮
して送信する際に、総通信帯域や個別帯域に基づく帯域
占有情報を生成乃至格納し、この帯域占有情報から空き
領域を導出して圧縮度を動的に変更させ、割当帯域を制
御する。
【0011】その際、帯域占有情報生成手段が、例えば
個々のメディア情報の送受信に必要な最低帯域と最高帯
域とを含む帯域占有情報を生成する。割当帯域制御手段
は、新たなメディア情報に対する通信帯域の割当の際に
空き領域が不足しているときは、他の割当帯域量を前記
最低帯域以上の範囲で減らし、他方、空き領域が所定量
以上存在するときは、現在割当中の帯域を前記最高帯域
以内で増やす。
【0012】受信側のマルチメディア処理装置では、通
信路より導かれた受信情報から圧縮されたメディア情報
内で指定された前記圧縮度のパラメタを抽出し、このパ
ラメタに基づいて前記圧縮されたメディア情報の復元を
行う。これにより、例えば同時に提供するアプリケーシ
ョンの通信数がシステム設計時の決定数を超えたときで
あっても新たなメディア情報の送受信が可能となる。他
方、空き領域が所定量以上のときは、その品質を高めた
メディア情報の送受信が可能となり、通信資源の有効利
用が図れる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るマルチメ
ディア処理システムの構成図であり、送信側のマルチメ
ディア処理装置10と受信側の複数のマルチメディア処
理装置20とがネットワーク30を介して接続されてい
る。各マルチメディア処理装置10、20上では、複数
のアプリケーションが1つのネットワーク30を共有す
る。なお、図1において、各マルチメディア処理装置1
0、20は、送信側と受信側とに分けたが、各マルチメ
ディア処理装置が送信側と受信側との両機能を有する構
成であっても良いのは勿論である。
【0014】図1に示すマルチメディア処理システムが
画像音声通信システムである場合には、例えば、送信側
マルチメディア処理装置10は画像音声蓄積送信装置と
なり、受信側マルチメディア処理装置20は複数の画像
音声受信再生装置となる。この場合、画像音声蓄積送信
装置とネットワーク30との間は例えば1Mbps回線
で結ばれ、他方、ネットワーク30と複数の画像音声受
信再生装置との間は各384kbps回線で結ばれる。
そして、画像音声蓄積送信装置に蓄積された音声、静止
画像、動画像などは、画像音声受信装置からの要求に応
じて送信され、これによりビデオオンデマンドサービ
ス、ミュージックオンデマンドサービスなどが提供され
る。
【0015】なお、マルチメディア処理システムの構成
及びそのサービス内容などは、この例に限らず、マルチ
メディア情報をネットワークを介して通信するものであ
ればその他のものも適用できることは言うまでもない。
また、図1の例ではマルチメディア処理装置が10、2
0がネットワーク30を介して接続されているが、この
ネットワーク30については、どのようなネットワーク
あるいはプロトコルを用いて構成されているものであっ
ても良い。
【0016】図2は、送信側および受信側マルチメディ
ア処理装置のより具体的な構成図である。図2におい
て、送信側マルチメディア処理装置10は、送信側蓄積
装置11、入力装置12、送信側アプリケーション1
3、メディア情報圧縮装置14、並びに通信制御装置1
5から構成される。他方、受信側マルチメディア処理装
置20は、受信側蓄積装置21、出力装置22、受信側
アプリケーション23、メディア情報復元装置24、並
びに通信制御装置25から構成される。
【0017】送信側蓄積装置11は、磁気ディスク、光
磁気ディスク、CD−ROMなどのディジタル蓄積装
置、もしくはレーザディスク、ビデオテープ等のアナロ
グ蓄積装置により構成される。なお、アナログ蓄積装置
の場合は、アナログ信号とディジタル信号との相互変換
をするための、図示しない符号化装置(CODEC)が
追加される。入力装置12は、ビデオカメラ、マイク、
符号化装置などから構成される。
【0018】送信側アプリケーション13は、例えば応
用プログラムであり、入力された、もしくは蓄積された
メディア情報の制御を行うものである。メディア情報圧
縮装置14は、ソフトウエア、ハードウエア、あるいは
ソフトウエア及びハードウエアの両方から構成され、ア
プリケーションから指定された条件情報及び通信制御装
置15から送られる制御情報に従い、メディア情報の圧
縮を行うものである。
【0019】通信制御装置15は、アプリケーションと
通信帯域との関係の管理、即ち帯域占有情報を生成/格
納するとともに(帯域占有情報生成手段)、この帯域占
有情報に基づくネットワーク上の帯域割当の制御を行う
ものである(割当帯域制御手段)。
【0020】また、受信側蓄積装置21は、磁気ディス
ク、光磁気ディスクなどの記録可能なディジタル蓄積装
置、あるいはビデオテープなどの記録可能なアナログ蓄
積装置により構成される。なお、アナログ蓄積装置の場
合は、図示しない符号化装置(CODEC)が追加され
る。出力装置22は、メディア情報を人間に提示するた
めのもので、テレビ、プロジェクタ、スピーカなど、お
よび上記同様の図示しない符号化装置から構成される。
【0021】受信側アプリケーション23は、例えば応
用プログラムであり、受信したメディア情報の制御を行
うものである。メディア情報復元装置24は、ソフトウ
エア、ハードウエア、あるいはソフトウエアとハードウ
エアの両方から構成されるもので、圧縮されたメディア
情報内に指定された圧縮情報のパラメタに従い、圧縮さ
れたメディア情報の復元を行う(メディア情報復元手
段)。また、通信制御装置25は、上記の通信制御装置
25と同様な機能のものである。
【0022】ここで、図3に示したように、通信制御装
置15、25は、自装置が確保し得るネットワーク上の
帯域を蓄えておくための総通信帯域X、ある時点で利用
中(つまりアプリケーションに割当て済み)の帯域を蓄
えておくための使用中帯域Y、および現在未使用の帯域
の合計である未使用総帯域を蓄えておくための未使用帯
域Zなどを備えている。また、帯域管理テーブルを構成
する複数のテーブルには、各アプリケーション毎に、最
低限必要な最低帯域Li(i=1、2・・・n)、基本
的に要求する平均帯域Ai、処理が可能の上限を表す最
大帯域Mi、及び、現在利用している帯域Ci、などが
蓄えられる。使用中帯域Yは、現在利用している帯域C
iの総和により求められ、また未使用帯域Zは、総帯域
Xから使用中帯域Yを差し引くことにより求められる。
【0023】なお、本実施例では、通信制御装置15、
25は、上記各項目の帯域管理テーブルを備えるが、実
際には、これらのうちのいくつかが欠ける場合、あるい
は新たな項目が追加される場合がある。また、帯域管理
テーブルは、必ずしも通信制御装置15,25内に設け
る必要はない。
【0024】このように、本実施例においては、各アプ
リケーションは、例えば最低帯域、平均帯域、並びに最
高帯域からなる3つのパラメタを要求帯域として、通信
制御装置15、25に通知する。これらは、通常は、次
のように求められる。
【0025】まず、最低帯域は、最低限必要となるメデ
ィアの品質から求められる。つまり、最低帯域とは、こ
れ以上品質を劣化させた場合に本来の通信の目的を全く
果たさなくなる段階を持って決定される帯域である。ま
た最高帯域は、アプリケーションの処理能力および符号
化装置の性能により求められるものである。つまり、最
高帯域とは、メディア品質を現在使用しているシステム
の性能を最大限使用した場合に必要となる帯域、言い換
えればアプリケーションや符号化装置が持つ性能上の限
界により設定される帯域である。これは、メディアの品
質は高ければ高いほど好ましいものであるが、結局はア
プリケーションや符号化装置の性能に依存することに依
る。更に、本発明によれば資源である帯域が不足した場
合には自動的にメディア品質を下げ、資源を不必要に占
有する危険性を無くしている。従って、ここで設定され
る最高帯域は、品質によるものではない。
【0026】また平均帯域は、通常の利用において、望
ましいレベルの品質に対応した帯域である。そしてこの
平均帯域を設定することで、資源が過度に余剰あるいは
不足する状態を除いては、この平均帯域のレベルの品質
が実現される。
【0027】帯域管理テーブルにおける、ある時点での
具体的な内容を、図4に例示してある。この例では、メ
ディア情報がディジタル情報であり、帯域の単位がkb
ps(bit/sec)であることを前提としている。
アナログ情報の場合の帯域の単位は、通常、HZで表さ
れる。図4の例では、総通信帯域は1000kbps、
使用中帯域は800kbps、未使用帯域は200kb
psであり、4つのアプリケーションAP1〜AP4が
同時に通信を行っていることを示している。ここで、第
1アプリケーションAP1は、最低帯域が50kbp
s、平均帯域が100kbps、最高帯域が200kb
psであり、この時点では、現在の帯域として100k
bpsの帯域が割当てられている。
【0028】次に、本実施例のマルチメディア処理シス
テムの動作を、図5〜7の通信制御装置の処理フローを
参照して説明する。ここで、図5の処理フローは、全体
の流れを示したものであり、図6、7の処理フローは、
図5の処理フローの一部を詳細に示したものである。
【0029】図5を参照すると、まず、通信制御装置内
の各テーブルを初期化する(S100)。具体的には、
総通信帯域をマルチメディア処理装置が利用可能な通信
帯域全体と同じ値にし、使用中帯域を0にし、未使用帯
域を総通信帯域と同じ値にし、帯域割当てテーブルを全
て空の状態にする。
【0030】次に、アプリケーションからの新規通信開
始要求があるかどうかを判断する(S200)。ここ
で、この通信開始要求には、最低帯域、平均帯域、およ
び最高帯域が含まれている。そして要求がある場合は、
帯域管理テーブル内の未使用帯域と通信開始要求内の平
均帯域とを比較する。つまり、未使用帯域が平均帯域よ
り大きいか否かを判定する(S300)。要求が無い場
合は通信要求があるかどうかの判定処理(S600)に
進む。
【0031】S300において未使用帯域が平均帯域以
上であれば、使用帯域を平均帯域と同じ値とし、帯域管
理テーブルに最低帯域、平均帯域、最高帯域、使用帯域
などの属性を登録(セット)するとともに、未使用帯域
および使用中通信帯域の再計算を行い(S310)、そ
の後、S600へ進む。
【0032】他方、未使用帯域が平均帯域未満であれ
ば、帯域圧縮処理を行う(S400)。この帯域圧縮の
詳細については後述する。次いで帯域圧縮処理が成功し
たか否かを判定する(S500)。成功していれば、通
信開始成功をアプリケーションに通知する(S52
0)。他方、失敗していれば通信開始失敗をアプリケー
ションに通知(S510)し、その後にアプリケーショ
ンからの通信終了要求があるか否かを判断する(S60
0)。
【0033】S600では、アプリケーションからの通
信終了要求があるか否かを判定し、ある場合には、通信
終了要求を発行したアプリケーションに対応する記録を
帯域管理テーブルから取り除き、未使用帯域および使用
中通信帯域などの帯域を再計算する(S610)。要求
がない場合には、未使用通信帯域が総通信帯域の20%
以上あるかどうかを調べる(S700)。未使用通信帯
域が総通信帯域の20%以上の場合には、後述の通信品
質向上処理を行い(S800)、20%に満たない場合
にはS200へ戻る。なお、上記20%の閾値は例示で
あり、他の数値であって良いのは言うまでもない。
【0034】(帯域圧縮処理)上述の帯域圧縮処理(S
400)の詳細を図6を参照して説明する。まず、帯域
管理テーブルを、後で復元できるように保存しておき
(S410)、次いで、アプリケーションから新規に要
求された通信に関する最低要求帯域、平均帯域、並びに
最高帯域を帯域管理テーブルに登録した(S420)
後、全てのアプリケーションの平均帯域の総和である必
要総帯域を計算する(S430)。そして、S430で
計算した必要総帯域から総通信帯域を引くことで、不足
帯域を計算する(S440)。
【0035】次に、帯域管理テーブル内の全てのアプリ
ケーションに対して、平均帯域から最低要求帯域を引い
た値の総和を求め、これにより、減少させることが可能
な帯域である減少可能総帯域を求める(S450)。ま
た、S440で計算した不足帯域を減少可能総帯域で割
ることで、品質低下率を求め(S460)、この品質低
下率が100%以内かどうかを判断する(S470)。
100%以内であれば帯域管理テーブル内の全てのアプ
リケーションについて、品質低下率に従って通信中帯域
を設定して、全通信の帯域を平均帯域から品質低下率分
だけ減少させた値とし、この通信中帯域を各アプリケー
ションに対して通知する(S480)。
【0036】ここで、各アプリケーションの変更後の通
信中帯域は、 通信中帯域=平均帯域−(平均帯域−最低要求帯域)×
品質低下率 により求められる。その後、帯域圧縮処理成功をアプリ
ケーションに対して通知し(S485)、前述のS52
0に戻る。
【0037】他方、品質低下率が100%を超えた場合
には、帯域管理テーブルを元に戻すとともに、帯域圧縮
処理失敗をアプリケーションに通知し(S490、S5
10)、前述のS600に戻る。
【0038】(通信品質向上処理)前述の通信品質向上
処理(S800)を図7を参照して説明する。まず、帯
域管理テーブル内の全てのアプリケーションに対して、
最高帯域から平均帯域を引いた値の総和を採ることによ
り、向上させることが可能な帯域である向上可能総帯域
を求める(S810)。また、未使用帯域を向上可能総
帯域で割ることで、品質向上率を求める(S820)。
次いで、品質向上率が100%以内かどうかを判断する
(S830)。100%以内であれば、帯域管理テーブ
ル内の全てのアプリケーションについて通信中帯域を品
質向上率に従って向上させて、全通信の帯域を平均帯域
から品質低下率分だけ増加させた値とし、この通信中帯
域を各アプリケーションに対して通知する(S85
0)。
【0039】ここで、各アプリケーションの変更後の通
信中帯域は、 通信中帯域=平均帯域+(最高帯域−平均帯域)×品質
低下率 により求められる。そしてS850の後は、処理をS2
00に戻す。
【0040】他方、品質向上率が100%を超えていた
場合は、品質向上率を100%として(S840)、処
理をS850に進める。次に、上記帯域圧縮処理(S4
00)及び通信品質向上処理(S800)に従って品質
低下処理及び品質向上処理の具体例を説明する。
【0041】(品質低下の動作例)いま、通信制御装置
における帯域管理テーブルが、図8に示すように、全て
のアプリケーションAP1〜AP5が平均帯域で通信を
行っている状態において、最高通信帯域が200kbp
s、平均帯域が400kbps、最高帯域が500kb
psのような新たな通信開始要求(アプリケーションA
P6)がきたとする。この場合、図8の状態での未使用
帯域は50kbpsしかないため、このままではアプリ
ケーションAP6の通信を開始することができない。本
実施例では、この場合には上述の品質低下処理を行う。
具体的には、アプリケーションAP1〜AP5までの帯
域(現在の帯域)が、図6に示した手順で図9の帯域管
理テーブルのように減少させる。これによりアプリケー
ションAP6の通信が可能となる。
【0042】(品質向上処理)帯域管理テーブルが、図
10に示すように、全てのアプリケーションAP1,A
P2が平均帯域で通信を行っている状態であったとす
る。そしてこの状態は、総帯域1000kbpsの中の
300kbpsしか使用していない状態であり、この場
合には、上述の通信品質向上処理を行う。これによりア
プリケーションAP1、AP2の現在の帯域が図11の
ように増大する。なお、この例では、帯域の余裕が大き
いため、アプリケーションAP1、AP2は図11のよ
うに最高帯域で通信を行っているが、帯域の余裕がこれ
より少ない場合には、当然のことであるが、それに応じ
た帯域での通信を行うものである。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるマルチメディア情報の通信方式によれば、送信側
のマルチメディア処理装置がメディア情報を圧縮して送
信する際に、総通信帯域や個別帯域に基づく帯域占有情
報を生成乃至格納し、この帯域占有情報から空き領域を
導出して圧縮度を動的に変更させ、割当帯域を制御する
ので、ネットワーク設計後においても割当帯域を変更で
きる効果がある。
【0044】特に、帯域占有情報生成手段が、個々のメ
ディア情報の送受信に必要な最低帯域と最高帯域とを含
む帯域占有情報を生成し、割当帯域制御手段が、空き領
域が不足しているときは他の割当帯域量を最低帯域以上
の範囲で減らし、他方、空き領域が所定量以上存在する
ときは現在割当中の帯域を最高帯域以内で増やす構成で
は、最低限必要とされるメディア品質を維持しつつ通信
路の状態に応じて送信対象となるメディア情報の数(つ
まりアプリケーションの数)を増やすことができ、しか
も空き領域に余裕があるときは通信中のメディア情報の
品質を高めることができるので、資源の有効利用が図れ
る効果がある。
【0045】更に、受信側のマルチメディア処理装置で
は、通信路より導かれた受信情報から圧縮されたメディ
ア情報内で指定された圧縮度のパラメタを抽出し、この
パラメタに基づいてメディア情報の復元を行うので、メ
ディア情報の復元処理が容易となり、送信側のマルチメ
ディア処理装置における情報の共有が可能になる。これ
により、マルチメディア処理システムの運営管理、ある
いは各構成装置の維持が著しく容易となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるマルチメディア処理システ
ムの概略構成図。
【図2】図発明の一実施例に係るマルチメディア処理シ
ステムの各装置構成図。
【図3】本実施例における帯域管理テーブルの内容を示
した説明図。
【図4】本実施例における帯域管理テーブルの具体的な
一例を示した説明図。
【図5】本実施例で用いる通信制御装置の動作手順を表
すフローチャート。
【図6】図5における帯域圧縮処理の詳細を示すフロー
チャート。
【図7】図5における品質向上処理の詳細を示すフロー
チャート。
【図8】帯域圧縮処理の具体例を説明するための帯域管
理テーブルの内容例を示した説明図。
【図9】図8において帯域圧縮処理後の帯域管理テーブ
ルの変化例を示した説明図。
【図10】品質向上処理の具体例を説明するために帯域
管理テーブルの内容例を示した説明図。
【図11】図10において品質向上処理後の帯域管理テ
ーブルの変化例を示した説明図。
【符号の説明】
10 送信側マルチメディア処理装置 11 送信側蓄積装置 12 入力装置 13 送信側アプリケーション 14 メディア情報圧縮装置 15、25 通信制御装置 20 受信側マルチメディア処理装置 21 受信側蓄積装置 22 出力装置 23 受信側アプリケーション 24 メディア情報復元装置 30 ネットワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信路を介して接続されたマルチメディ
    ア処理装置間で、所定の圧縮度で圧縮された少なくとも
    一つのメディア情報に、通信帯域を割り当てて送受信を
    行うマルチメディア情報の通信方式において、 送信側のマルチメディア処理装置は、 前記通信路上で自装置が確保し得る総通信帯域と前記圧
    縮されたメディア情報が前記総通信帯域上で占有する個
    別帯域とに基づく帯域占有情報を生成する帯域占有情報
    生成手段と、 前記帯域占有情報から前記総通信帯域中の空き領域を導
    出し、該空き領域に応じて前記圧縮度を動的に変更する
    ことで前記圧縮されたメディア情報に対する割当帯域量
    を制御する割当帯域制御手段と、を有することを特徴と
    するマルチメディア情報の通信方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマルチメディア情報の通
    信方式において、 前記帯域占有情報生成手段は、個々のメディア情報の送
    受信に必要な最低帯域と最高帯域とを含む帯域占有情報
    を生成し、 前記帯域制御手段は、新たなメディア情報に対する通信
    帯域の割当の際に前記空き領域が不足しているときに、
    他の割当済帯域を前記最低帯域以上の範囲で減らすこと
    を特徴とするマルチメディア情報の通信方式。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のマルチメディア情報の通
    信方式において、 前記帯域制御手段は、前記空き領域が所定量以上存在す
    るときに、現在割当中の通信帯域を前記最高帯域以内で
    増やすことを特徴とするマルチメディア情報の通信方
    式。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかの項記載のマ
    ルチメディア情報の通信方式において、 受信側のマルチメディア処理装置は、前記通信路より導
    かれた受信情報から圧縮されたメディア情報内で指定さ
    れた前記圧縮度のパラメタを抽出し、このパラメタに基
    づいて前記圧縮されたメディア情報の復元を行うメディ
    ア情報復元手段を有することを特徴とするマルチメディ
    ア情報の通信方式。
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