JPH0969654A - 直列型熱電対 - Google Patents

直列型熱電対

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JPH0969654A
JPH0969654A JP7248465A JP24846595A JPH0969654A JP H0969654 A JPH0969654 A JP H0969654A JP 7248465 A JP7248465 A JP 7248465A JP 24846595 A JP24846595 A JP 24846595A JP H0969654 A JPH0969654 A JP H0969654A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、燃焼時の酸化による高温接点
での高温腐食・劣化を抑制することを目的とする。 【解決手段】 直列型熱電対50は、コンスタンタン5
2の一端を、ステンレス51の先端から離れた位置に溶
接することによって固定・形成した複数の熱電対素子を
直列に接続したもので構成される。また、炎と接触する
のは、耐熱性の高いステンレス51の先端部54だけな
ので、高温の熱による高温接点55での高温腐食・劣化
を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼熱によって熱起
電力を発生させて電力を供給する直列型熱電対に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、燃焼制御装置等の電源として
蓄電池を設け、炎の燃焼熱によって発生する熱起電力を
利用し、蓄電池に充電するタイプのガス燃焼器がある。
そこで、蓄電池に充電する為の従来技術として、図8に
示した直列型熱電対について説明する。蓄電池を効率よ
く容易に充電する為には、高い起電力を得る必要があ
る。そこで、従来、複数個の熱電対素子12を直列に接
続して構成した直列型熱電対10が使用された。例え
ば、1個の熱電対素子12で30mVの起電力しか得ら
れない場合であっても、50個の熱電対素子12を集積
したならば、全体として1.5Vの起電力を得ることが
できるからである。
【0003】図8に示した直列型熱電対10のように、
2種の異なる金属線材17,18の端部を接続してジグ
ザグ状に連結し、複数個の熱電対素子12が連なる直列
型熱電対10を作る。従って、直列型熱電対10は各熱
電対素子12の数だけ高温接点12aと冷温接点12b
とが形成され、先頭と最後の熱電対素子12にそれぞれ
リ−ド線11a,11bを溶接することで完成する。こ
の結果、1つ1つの熱電対素子12から得られる起電力
は小さくても、全体的には安定した高い起電力が得られ
るようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の直列型熱電対10では、高温接点12aが直接
炎に接触する為に、その高温の熱によって金属線材1
7,18表面で酸化が起こり、高温腐食(酸化)・劣化
してしまうという耐久性能上の問題があった。特に、高
い起電力が得られるコンスタンタンとステンレスとを組
み合わせた場合、ステンレスは耐熱性に優れるが、コン
スタンタンは耐熱性に劣る為に高温腐食・劣化が起こり
やすくなってしまう。また、この種の直列型熱電対10
は高温接点12aと冷温接点12bとの温度差に比例し
た起電力が得られる特性を持つものであるから、その温
度差が大きいほど高い起電力が得られることが知られて
いる。本発明は上記課題を解決し、簡単な構成で、高熱
による高温接点での高温腐食(酸化)・劣化を抑制し、
且つ安定した高起電力が得られる直列型熱電対を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明の請求項1記載の直
列型熱電対は、2つの異種金属片を接合・形成した熱電
対素子を複数接続した直列型熱電対において、上記熱電
対素子を構成する金属片のうち、耐熱性が高い方の金属
片の先端から所定距離だけ離した位置に、耐熱性の低い
方の金属片の先端を接合して高温接点を形成し、上記耐
熱性の高い方の金属片の先端のみを炎で加熱するように
したことを要旨とする。
【0006】上記構成を有する本発明の直列型熱電対
は、2種類の金属片を接合して形成した熱電対素子を複
数使用するが、これを構成する金属片のうち、耐熱性が
高い方の金属片の先端側を炎と接触するようにして、こ
の先端から所定距離だけ離した高温接点での過熱を防止
し、耐熱性が低い方の金属片を酸化から保護する。この
為、耐熱性の劣る金属片を利用することができ、熱電対
素子を構成する金属片の組み合わせのバリエ−ションを
増やすことができる。
【0007】本発明の請求項2記載の直列型熱電対は、
2つの異種金属片の端面同士を接合・形成した熱電対素
子を複数接続した直列型熱電対において、上記熱電対素
子を構成する金属片のうち、耐熱性が高い方の金属片の
途中に曲げ加工を施し、上記曲げ部分に炎が当たるよう
に構成したことを要旨とする。
【0008】上記構成を有する本発明の請求項2記載の
直列型熱電対は、2種類の金属片の端面同士を接合して
形成した熱電対素子を複数使用するが、これを構成する
金属片のうち、耐熱性が高い方の金属片に曲げ加工を施
し、その曲げ部分を炎と接触する高温部とする。その
為、高温接点が過熱されず、耐熱性の低い方の金属片を
保護することができるので、高温の熱による高温腐食
(酸化)・劣化を抑制することができる。また、組立が
容易であるし、高温接点と冷温接点との位置を正確に決
めることもできる。
【0009】本発明の請求項3記載の直列型熱電対は、
請求項1又は2記載の直列型熱電対において、上記耐熱
性が高い方の金属片の断面積を上記耐熱性が低い方の金
属片の断面積よりも大きくしたことを要旨とする。
【0010】上記構成を有する請求項3記載の直列型熱
電対は、請求項1又は2記載の直列型熱電対において、
熱電対素子を構成する2種類の金属片の断面積がそれぞ
れ異なっており、断面積が大きい方の金属片を火炎と接
触するように構成することによって熱伝導性が向上す
る。従って、他方の金属片に比べて耐熱性が低い金属片
の先端を、耐熱性が高い方の金属片の先端から離して接
合し、高温接点を形成することによって、耐熱性が低い
方の金属片の高温腐食・劣化を抑制でき、且つ高温接点
での温度を適度な高温に維持することができる。一方、
熱損失によって炎から遠い冷温接点での温度は低くなる
ので、高温接点と冷温接点との温度差は大きくなり、高
い起電力を確保することができる。
【0011】本発明の請求項4記載の直列型熱電対は、
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の直列型熱電
対において、上記熱電対素子を構成する上記耐熱性が高
い方の金属片の断面積が、その先端となる炎と接触する
高温部から上記高温接点までの間では、上記高温接点か
ら冷温接点までの間の部分よりも大きくなるようにした
ことを要旨とする。
【0012】上記構成を有する請求項4記載の直列型熱
電対は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の直
列型熱電対において、上述した熱電対素子を構成する耐
熱性が高い方の金属片の断面積が炎と接触する高温部か
ら高温接点までの部分では、高温接点から冷温接点まで
の部分よりも大きい為、高温部から高温接点への熱伝導
性は良くなり、高温接点では適度な高温に維持できる。
一方、高温接点から冷温接点までの部分では、断面積が
小さくなる為、反対に熱伝導性は悪く、熱損失量が大き
くなるので、冷温接点では温度が上がりにくくなる。そ
の為、高温接点と冷温接点との温度差は大きくなるの
で、高温腐食・劣化を抑制することができると共に、よ
り高い起電力を確保することもできる。
【0013】本発明の請求項5記載の直列型熱電対は、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の直列型熱電
対において、こんろバ−ナの周りの全周あるいはその一
部に配列したことを要旨とする。
【0014】上記構成を有する請求項5記載の直列型熱
電対は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の直
列型熱電対において、こんろバ−ナの形状に合わせてバ
−ナの周りの全周あるいはその一部に配列した為、バ−
ナ火炎から発生する熱を効率良く大量に受けることがで
き、且つ得られる起電力も安定する。
【0015】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにする為に、以下本発明の直列型熱電対の
好適な実施例について説明する。
【0016】図2は、一実施例としての直列型熱電対を
表すもので、ステンレスからなる金属片(以後、単にス
テンレスと呼ぶ)51とコンスタンタンからなる金属片
(以後、単にコンスタンタンと呼ぶ)52を溶接して、
高温接点55と冷温接点56とを構成して、複数個の熱
電対素子が連なる直列型熱電対50を作る。しかし、ス
テンレスに比べてコンスタンタンは耐熱性が劣る。そこ
で、高温接点55は、コンスタンタン52に比べて耐熱
性の高いステンレス51の先端54から離れた位置に設
ける。これは、熱伝導が熱の伝達距離に反比例する性質
を利用し、高温接点55の温度を、耐熱性の低いコンス
タンタン52の耐熱温度まで下げる為である。一般に、
多くの金属については、高温の熱によって起こる金属の
酸化現象の反応速度は、ある一定の温度までは非常に遅
いが、それを越えると急激に速くなる放物線型のグラフ
形状となることが知られていることから、高温接点での
温度を、酸化現象の速度が大きく変化する直前の温度、
つまり、ほぼコンスタンタン52の耐熱温度になるよう
に諸条件を調整することによって、酸化現象を抑制する
と共に、高い起電力を得ることもできる。また、上述し
た直列型熱電対50に使用されている熱電対素子の内、
先頭と最後に位置するものには、それぞれリード線53
を接続する。また、熱電対素子の接点同士が電気的に短
絡することを防止する為に、表面にホーロー処理等の表
面処理を施す。
【0017】この結果、ステンレス51の先端部のみを
炎と接触させる構成にすることによって、熱は高温部5
4から高温接点55へ移動する際に、熱損失の為にその
温度が低下するので、酸化によるコンスタンタン52の
高温腐食・劣化を抑制することができる。また、その低
下した温度は、ステンレス51の断面積及び高温部54
から高温接点55までの距離に依存する。更に、両金属
片の形状は、図示した以外に、一方が板材で他方が丸
棒、あるいは共に丸棒としても良い。また、本実施例で
は、冷温接点56をステンレス51の端部から離れた位
置に設けた為、冷温部58が放熱フィンの代わりをする
ので、冷温接点56の温度が上がりにくくなり、且つ高
温接点55との温度差が大きくなる為、高い起電力を得
ることもできる。
【0018】他の実施例として、図3に示した直列型熱
電対60は、ステンレスのS字材61の端面と、コンス
タンタンの丸棒62の端面とを溶接して固定・形成した
複数個の熱電対素子を接続したものである。ただし、こ
の2つの異種金属片の断面積を、 (ステンレス61の断面積)>(コンスタンタン62の
断面積) に設定する。また、ステンレス61の曲げ加工が施され
ている部分、つまり高温部64と炎とを接触させ、一定
時間後の高温接点65での温度T1、及びコンスタンタ
ン62の酸化に対する耐熱限界温度T2との関係は、 (耐熱限界温度T2)>(高温接点での温度T1) とする。また、温度T1とT2との差は、少なくとも1
00℃前後あった方が高温接点65でのコンスタンタン
62の耐久性が著しく向上し、熱電対素子の寿命も延び
る。更に、この条件を満たしているならば、図4に例示
した形状のように、断面積の異なるステンレス71及び
コンスタンタン72の丸棒を溶接しただけの単純なもの
でも良い。尚、高温接点75と冷温接点76との間の距
離は、大きくするほど高温接点75と冷温接点76との
温度差が大きくなり、その結果、高い起電力を確保する
こともできる。
【0019】更に、図5に示した直列型熱電対80は、
炎と接触する高温部84から高温接点85までの直径を
Rとし、高温接点85から冷温接点86までの直径をr
1(ただし、R>r1である)とした異形のステンレス
材81と、直径r2(ただし、R>r2である)の丸棒
であるコンスタンタン材82とをステンレス82の段部
にて接合・形成したものである。この直列型熱電対80
は、高温部84から高温接点85までの熱伝導性を向上
させ、高温接点85での高温腐食がほとんど起こらない
程度の高温に維持することができる反面、高温接点85
から冷温接点86へ熱が伝わりにくくなる為、図3,4
に示した直列型熱電対60,70のように、高温接点8
5と冷温接点86との間の距離を大きくしなくても高い
起電力を得ることができる。また、ステンレス71及び
コンスタンタン72の形状は、図6,7に例示した形状
でも良く、直列型熱電対90,100は、共に曲げ加工
が施された高温部94,104のみに炎が当たる。
【0020】図6に示した直列型熱電対90は、断面積
の大きさがS3であるU字状に曲折した丸棒、及び断面
積がS4(ただし、S3>S4)である逆U字状に曲折
した丸棒とをS字状に一体形成したステンレス材91
と、断面積の大きさがS4であるコンスタンタン材の丸
棒92とを波状に直列接続したものである。
【0021】また、図7に示した直列型熱電対100
は、断面積の大きさがS5である平板をV字状に曲折し
たもの、及び断面積の大きさがS6(ただし、S5>S
6)である平板をV字状に曲折したものをZ字状に一体
形成したステンレス材101と、断面積の大きさがS6
である材質がコンスタンタンの平板102とを波状に直
列接続したものである。
【0022】こうした直列型熱電対の設置形態に示した
実施例を、図1の親子こんろバ−ナ31により説明す
る。図1中で使用している直列型熱電対50は、図3の
ものである。親子こんろバ−ナ31は、火力の大きい親
バ−ナ33の中央部に火力の小さい子バ−ナを設けたも
ので、調理品に応じてどちらかあるいは両方に点火して
火力を調節するようにしたこんろバ−ナである。
【0023】親バーナは、鋳鉄等の鋳物で作成された親
バーナ本体32と、そのバーナ本体32に上から嵌合さ
れた黄銅等の熱間鍛造品からなる略円盤状の親バーナヘ
ッド33とから構成される。親バーナ本体32は、導入
された燃料ガスと1次空気とを混合する混合管34と、
その下流にあって混合気を環状に分布させ、親バーナヘ
ッド33との隙間より噴出させる環状の混合室35とが
一体となっている。混合室35の混合気噴出側(親バー
ナヘッド33との嵌合側)の中央には、燃焼時の2次空
気通路を兼ねた円筒状の位置決めガイド36が設けら
れ、親バーナヘッド33の中央部に形成されたリング状
の突起37がそこに位置決めされながら嵌合される。ま
た、混合管34より混合室35へ送られた混合気は、親
バーナヘッド33と親バーナ本体32との合わせ面によ
り形成された隙間を炎口として噴出し、リング状の火炎
31aを形成する。
【0024】子バ−ナは、親バ−ナ本体32及び親バ−
ナヘッド33中央の円孔部を通って突出した子バ−ナ本
体38と、この子バ−ナ本体38に上方から嵌合された
黄銅等の熱間鍛造品からなる略円盤状の子バ−ナヘッド
39とから構成される。
【0025】直列型熱電対50は、この火炎31aの下
方から高温部54が火炎31aに臨む位置に固定され、
熱起電力を発生する。そして、発生した熱起電力に応じ
て、電源を必要とする各制御装置(図示略)を作動させ
る。尚、こうした親子こんろバ−ナ31では、子バ−ナ
ばかりでなくその周囲に設けられた親バ−ナにおいて
も、同様にして直列型熱電対を設置することができ、同
様の作用・効果を得ることができる。また、直列型熱電
対50は、バ−ナの全周に限らず、その一部として円弧
状に配置しても良い。
【0026】以上説明したように、本実施例の直列型熱
電対50によれば、酸化に対する耐久性の高いステンレ
ス51のみが炎に接触するように形成されているので、
燃焼時に起こる高温酸化に対する耐久性及び信頼性の向
上を図ることができる。また、高温接点55が炎と接触
する高温部54から離れている為に、高温接点55と冷
温接点56との温度差が大きくなり、高い起電力も得る
ことができる。更に、本実施例のコンスタンタンとステ
ンレスとの組み合わせに限らず、他の金属材料での組み
合わせのバリエ−ションを増やすこともできる。また、
多数の熱電対素子を直列につなぎ、しかもその高温部5
4をこんろバ−ナ31の周囲に均一に並べ、且つこんろ
バーナ31の火炎31a全体に臨ませている。その結
果、高温腐食を抑制できると共に、火炎31aから発生
する熱を効率良く大量に受けることができる。
【0027】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、湯沸器等
のガス燃焼器にも適用できるものである。
【0028】
【発明の効果】以上記述したように本発明の請求項1記
載の直列型熱電対によれば、高温接点を炎と接触する耐
熱性が高い方の金属片の先端部から離して設けた為、燃
焼時に起こる高温腐食・劣化に対する熱電対全体の耐久
性と信頼性を向上させることができる。また、請求項2
記載の直列型熱電対によれば、耐熱性が高い方の金属片
に曲げ加工を施し、その曲げ部分を炎と接触する高温部
とした為、高温接点を酸化腐食・劣化から保護すること
ができる。また、組立が容易であり、高温接点と冷温接
点との位置を正確に決めることができるので、安定した
高起電力も得られる。また、請求項3記載の直列型熱電
対によれば、炎と接触する耐熱性が高い方の金属片の断
面積を、耐熱性が低い方の金属片よりも大きくすること
により、炎と接触する方の金属片の熱伝導性が高くなる
ので、高温接点と炎とを接触させなくても、高温接点で
は高温腐食がほとんど起こらない程度の高温に維持で
き、高い起電力を確保することもできる。また、請求項
4記載の直列型熱電対によれば、炎と接触する部分のみ
を他の部分よりも断面積を大きくすることによって、高
温部から高温接点までの部分の熱伝導性を向上させるこ
とができる。また、高温部から伝わってきた熱は、高温
接点で断面積が小さくなる為、熱伝導性が急に低下し、
冷温接点に到達するまでには、かなりの熱損失を受ける
ので、高温接点と冷温接点との温度差が大きくなる。そ
の為、高温腐食を抑制できると共に、より高い起電力を
得ることもできる。更に、請求項5記載の直列型熱電対
によれば、こんろバ−ナから発生する熱を大量に受ける
為、効率よく起電力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のこんろバ−ナの概略図であ
る。
【図2】第1実施例の直列型熱電対の説明図である。
【図3】第2実施例の直列型熱電対の説明図である。
【図4】第2実施例の直列型熱電対の説明図である。
【図5】第3実施例の直列型熱電対の説明図である。
【図6】第3実施例の直列型熱電対の説明図である。
【図7】第3実施例の直列型熱電対の説明図である。
【図8】従来技術の直列型熱電対の説明図である。
【符号の説明】
ステンレス材 ・・・51,61,71,81,9
1,101 コンスタンタン材・・・52,62,72,82,9
2,102 リ−ド線 ・・・53 高温部 ・・・54,64,74,84,9
4,104 高温接点 ・・・55,65,75,85,9
5,105 冷温接点 ・・・56,66,76,86,9
6,106

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの異種金属片を接合・形成した熱電
    対素子を複数接続した直列型熱電対において、 上記熱電対素子を構成する金属片のうち、耐熱性が高い
    方の金属片の先端から所定距離だけ離した位置に、耐熱
    性の低い方の金属片の先端を接合して高温接点を形成
    し、上記耐熱性の高い方の金属片の先端のみを炎で加熱
    するようにしたことを特徴とする直列型熱電対。
  2. 【請求項2】 2つの異種金属片の端面同士を接合・形
    成した熱電対素子を複数接続した直列型熱電対におい
    て、 上記熱電対素子を構成する金属片のうち、耐熱性が高い
    方の金属片の途中に曲げ加工を施し、上記曲げ部分に炎
    が当たるように構成したことを特徴とする直列型熱電
    対。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の直列型熱電対にお
    いて、 上記耐熱性が高い方の金属片の断面積を上記耐熱性が低
    い方の金属片の断面積よりも大きくしたことを特徴とす
    る直列型熱電対。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の直列型熱電対において、 上記耐熱性が高い方の金属片の断面積が、炎と接触する
    高温部から上記高温接点までの間では、上記高温接点か
    ら冷温接点までの間の部分よりも大きくなるようにした
    ことを特徴とする直列型熱電対。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の直列型熱電対において、 こんろバ−ナの周りの全周あるいはその一部に配列した
    ことを特徴とする直列型熱電対。
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JP2002022553A (ja) * 2000-07-07 2002-01-23 Shimadzu Corp 温度差センサ
JP2018041775A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 株式会社テックスイージー 熱電変換モジュール

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