JPH0968319A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH0968319A
JPH0968319A JP22430395A JP22430395A JPH0968319A JP H0968319 A JPH0968319 A JP H0968319A JP 22430395 A JP22430395 A JP 22430395A JP 22430395 A JP22430395 A JP 22430395A JP H0968319 A JPH0968319 A JP H0968319A
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rom
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JP22430395A
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Nobuaki Ota
宣章 太田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロコンピュータで使用するプログラム
またはデータを記憶させたメモリが正常であるか否かの
チェックを、使用者宅で使用されるようになってからも
実行可能にして、マイクロコンピュータの誤動作を防止
する。 【解決手段】 本発明の調理器は、所定時期または設定
時間毎にROM内におけるプログラムまたはデータを記
憶している記憶領域を単位領域に区分すると共に上記憶
領域の全ての単位領域のデータ内容を合計し、そして、
この合計値とROMに予め記憶されている検査用合計値
とを比較し、この比較結果が不一致であるときに、即
ち、ROMのデータ内容が異常であるときにエラー処理
を行うように構成したものである。これによって、調理
器が使用者宅で使用されるようになってからも、ROM
の内容が正常であるか否かのチェックが自動的に実行さ
れるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータにより調理運転を制御するように構成された調理器
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えばヒータ付き電子
レンジにおいては、重量センサやガスセンサや温度セン
サ等からの検知信号に基づいてマイクロコンピュータに
よってマグネトロンやヒータ等を駆動制御することによ
り食品を自動的に加熱調理するように構成されている。
上記マイクロコンピュータは、内蔵するROM内に記憶
しているプログラムに基づいて上記加熱調理運転を実行
している。ここで、ROMに記憶させたプログラムが正
常であるか否かのチェックは、工場においてマイクロコ
ンピュータを実装したプリント配線基板の製造が完了し
たときに1回実行されるだけであった。即ち、ヒータ付
き電子レンジが使用者宅で使用されるようになってから
は、上記ROMのチェックが実行されることはなかっ
た。
【0003】しかしながら、ヒータ付き電子レンジを長
期間使用していると、ROMに記憶させたプログラムの
内容が一部変化してしまうことが稀にある。特に、1回
だけデータを書き込み可能なROM(OTP−EPRO
M)を使用するOTPマイクロコンピュータの場合、加
熱調理実行時の熱の影響等により上記ROMの内容が一
部変化してしまうことがあった。このような場合、マイ
クロコンピュータが誤動作するため、加熱調理運転が正
常に実行されないおそれがあった。
【0004】そこで、本発明の目的は、マイクロコンピ
ュータで使用するプログラムまたはデータを記憶させた
メモリの内容が正常であるか否かのチェックを、使用者
宅で使用されるようになってからも実行可能に構成し
て、マイクロコンピュータの誤動作を確実に防止するこ
とができる調理器を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の調理器は、調理
運転を制御するマイクロコンピュータと、このマイクロ
コンピュータで使用するプログラムまたはデータを記憶
するメモリと、所定時期または設定時間毎に前記メモリ
内における前記プログラムまたは前記データを記憶して
いる記憶領域を単位領域に区分すると共にこれら全ての
単位領域のデータ内容を合計する演算手段と、この演算
手段により演算された合計値と、前記メモリに予め記憶
されている検査用合計値とを比較する比較手段と、この
比較手段による比較結果が不一致であるときにエラー処
理を行うエラー処理手段とを備えて成るところに特徴を
有する。
【0006】上記構成によれば、演算手段により所定時
期または設定時間毎にメモリ内におけるプログラムまた
はデータを記憶している記憶領域を単位領域に区分する
と共にこれら全ての単位領域のデータ内容を合計し、そ
して、比較手段により上記合計値とメモリに予め記憶さ
れている検査用合計値とを比較し、この後、エラー処理
手段により上記比較手段の比較結果が不一致であるとき
に、即ち、メモリのデータ内容が異常であるときにエラ
ー処理を行うようにした。これによって、使用者宅で使
用されるようになってからも、メモリの内容が正常であ
るか否かのチェックが実行されるようになる。そして、
メモリのデータ内容が異常であることが検知されたとき
には、適切なエラー処理が行われるから、マイクロコン
ピュータの誤動作を防止することができるのである。
【0007】また、上記構成の場合、エラー処理手段に
よって、比較手段による比較結果が不一致であることが
所定回数連続したときに、メモリが異常であることを報
知するように構成することが好ましい。この構成の場
合、使用者は上記異常報知によりメモリが異常であるこ
とを速やかに認識することができ、調理運転の実行を止
めると共に、修理に出す等の処置を行うことができる。
【0008】更に、演算手段によって、メモリ内におけ
るプログラムまたはデータを記憶している記憶領域を複
数の分割領域に分割し、各分割領域毎に合計値を算出
し、そして、比較手段によって、上記複数の分割領域の
各合計値と、メモリに予め記憶されている上記複数の分
割領域に対応する各検査用合計値とを比較するように構
成することが良い構成である。このように構成すると、
各合計値を算出するのに要する時間を、分割しないとき
よりも短縮することができ、メモリのチェック時間を短
くし得る。
【0009】また、演算手段、比較手段及びエラー処理
手段を構成するメモリチェックプログラムを記憶するチ
ェックプログラム記憶領域を、メモリ内に2か所設け、
これら2か所のチェックプログラム記憶領域に記憶され
たメモリチェックプログラムを交互に動作させるように
構成することも好ましい。
【0010】更に、メモリ内におけるプログラムまたは
データを記憶している記憶領域を2つの領域に分け、第
1の領域のデータ内容だけをチェックする第1のメモリ
チェックプログラムを第2の領域内に記憶させると共
に、第2の領域のデータ内容だけをチェックする第2の
メモリチェックプログラムを第1の領域内に記憶させる
ように構成することも良い構成である。
【0011】一方、ROMコレクションデータ及びこの
ROMコレクションデータの検査用合計値を記憶する不
揮発性メモリを備えると共に、RAMを備え、そして、
不揮発性メモリに記憶されたROMコレクションデータ
及び検査用合計値を読出してRAMへ書き込んだとき
に、RAMに書き込まれたROMコレクションデータの
合計値を求め、この求めた合計値とRAMに書き込まれ
た検査用合計値とが一致したときだけROMコレクショ
ン機能の動作を許可するように構成することが一層好ま
しい構成である。この構成の場合、設定時間毎に、RA
Mに書き込まれたROMコレクションデータの合計値を
求め、この求めた合計値とRAMに書き込まれた検査用
合計値とが不一致である場合、不揮発性メモリに記憶さ
れたROMコレクションデータ及び検査用合計値を再び
読出してRAMへ書き込むように構成することがより一
層良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をヒータ付き電子レ
ンジに適用した第1の実施例について図1ないし図4を
参照しながら説明する。まず、ヒータ付き電子レンジの
電気的構成を概略的に示す図3において、マイクロコン
ピュータ1は、ヒータ付き電子レンジの調理運転を制御
する機能を有しており、そのためのプログラムを内蔵R
OM2内に記憶している。このマイクロコンピュータ1
が、演算手段、比較手段及びエラー処理手段の各機能を
有する構成となっている。そして、マイクロコンピュー
タ1は、上記ROM2の他にRAM3を内蔵している。
【0013】ここで、上記ROM2は、例えばマスクR
OM、PROM、EPROM、OTP−EPROM等か
ら構成されている。そして、このROM2の記憶領域
は、図4に示すように構成されており、そのアドレス0
番地からアドレスPRGEND番地までの記憶領域にマ
イクロコンピュータ1で使用するプログラム及びROM
データが記憶されていると共に、アドレスROMEND
番地の記憶領域(例えば2バイトの領域)に検査用合計
値(チェックサム)が記憶されている。
【0014】この検査用合計値は、上記プログラム及び
ROMデータが記憶領域に正常に記憶されている状態
で、その記憶領域を単位領域である例えば1バイトに区
分すると共にこれら全ての1バイトのデータ内容を合計
した合計値、即ち、正常合計値のことである。そして、
本実施例の場合、上記正常合計値のうちの例えば下位2
バイトのデータを検査用合計値として上記ROMEND
番地の記憶領域内に記憶(格納)させている。
【0015】また、マイクロコンピュータ1は、ヒータ
付き電子レンジの加熱室内にマイクロ波を供給して食品
をレンジ調理するマイクロ波発振装置4を駆動制御する
ように構成されている。このマイクロ波発振装置4は、
例えばマグネトロンとこのマグネトロンを駆動する駆動
回路とから構成されている。更に、マイクロコンピュー
タ1は、加熱室内の食品をヒータ調理するヒータ加熱装
置5を駆動制御するように構成されている。このヒータ
加熱装置5は、加熱室の天井部に配設された上部平面ヒ
ータ、加熱室の底面部に配設された下部平面ヒータ、加
熱室の背面部に配設され該加熱室内に熱風を循環供給す
る熱風供給ユニット、並びに、これらヒータ及びユニッ
トを駆動する駆動回路から構成されている。
【0016】そして、マイクロコンピュータ1は、操作
パネルに配設された各種の表示器6を駆動制御するよう
に構成されている。上記表示器6としては、調理時間や
時刻や調理の種類や調理メニュー等を表示するものが設
けられている。また、マイクロコンピュータ1は、操作
パネルに配設された各種のキースイッチ7からのスイッ
チ信号及び各種のセンサ8からの検知信号を受けるよう
に構成されている。上記キースイッチ7としては、調理
開始スイッチ、調理メニュー選択スイッチ、時間設定ス
イッチ、時刻設定スイッチ、取消スイッチ等が設けられ
ている。上記センサ8としては、食品の重量を検知する
重量センサ、食品から発生する水蒸気等のガスを検知す
るガスセンサ、食品から発生するアルコールを検知する
アルコールセンサ、食品の形状等を検知する光センサ等
が設けられている。
【0017】また、マイクロコンピュータ1は、不揮発
性メモリとして例えばEEPROM9内に記憶されてい
るデータを読み込むと共に、該EEPROM9内にデー
タを書き込むことが可能に構成されている。上記EEP
ROM9内には、ROMコレクション用データ及びこの
ROMコレクション用データの検査用合計値(チェック
サム)が予め記憶されている。上記ROMコレクション
用データとは、マイクロコンピュータ1が実行するプロ
グラム(ROM2に記憶されているもの)のうちの所定
の一部分を変更するためのプログラム、即ち、変更用プ
ログラムのことである。
【0018】この場合、マイクロコンピュータ1は、E
EPROM9内のROMコレクションデータを読み出し
てRAM3に書き込んだ後において、ROM2に記憶さ
れたプログラムのうちの所定の一部分を実行するとき
に、プログラム変更指令が与えられていると、上記所定
の一部分に変えてRAM3に書き込んだROMコレクシ
ョンデータ(変更用プログラム)を実行するように構成
されている。
【0019】次に、上記構成の作用、特にはROM2内
のプログラム及びデータをチェックする動作について図
1及び図2も参照して説明する。この図1及び図2に示
すフローチャートは、ROM2内に記憶されたプログラ
ムのうちの主としてROM2をチェックするための制御
部分(即ち、チェックプログラム)の内容を概略的に示
すものである。
【0020】まず、ヒータ付き電子レンジの電源プラグ
を電源コンセントに差し込み接続して電源を投入する
と、図1のステップS1に示すように、初期化処理が実
行される。続いて、ROM2をチェックする処理が実行
される(ステップS2)。このROMチェック処理は、
図2に示すようなサブルーチンとして定義されている。
具体的には、まず、電源投入から或いは前回ROMチェ
ックしてから、設定時間である例えば1時間が経過した
か否かを判断する(ステップS101)。ここで、1時
間が経過していなければ、ステップS101にて「N
O」へ進み、上記サブルーチンを抜け出して図1のステ
ップS3へ進み、通常の処理を実行するようになってい
る。
【0021】この通常の処理では、使用者による調理メ
ニューや調理時間等の設定操作が可能であると共に、上
記設定操作の後、調理開始操作が行われると、マイクロ
コンピュータ1により加熱調理運転が開始されて自動的
に実行されるように構成されている。そして、ステップ
S2へ戻り、上記ROMチェック処理と上記通常の処理
が繰り返し実行される構成となっている。
【0022】さて、電源投入から或いは前回ROMチェ
ックしてから1時間が経過すると、ROMチェック処理
のステップS101(図2参照)にて「YES」へ進
み、ROM2の記憶領域のうちのアドレス0番地からア
ドレスPRGEND番地までの記憶領域のデータ内容を
合計する(ステップS102)。この場合、上記アドレ
ス0番地からアドレスPRGEND番地までの記憶領域
を単位領域である例えば1バイトに区分すると共に、上
記記憶領域内の全ての1バイトのデータ内容を合計する
計算を行うように構成されている。そして、この計算を
実行するに際しては、合計値(合計結果)としては、下
位2バイトのデータだけを残すように計算している。
【0023】続いて、上述したようにして計算された合
計値と、上記ROM2のアドレスROMEND番地の記
憶領域(2バイト領域)内に記憶されている検査用合計
値(チェックサム)とが等しいか否かを判断する(ステ
ップS103)。ここで、計算された合計値と検査用合
計値とが等しい場合には、ROM2内のデータ内容(プ
ログラム及びROMデータ)が正常であると判断するこ
とができる。そして、この等しい場合には、ステップS
103にて「YES」へ進み、上記1時間の経過を計時
するタイマ(マイクロコンピュータ1の内蔵タイマ)を
リセットして再び計時開始する(ステップS104)。
続いて、ROMチェックのサブルーチンを抜け出して図
1のステップS3へ進むように構成されている。
【0024】一方、ステップS103において、計算さ
れた合計値と検査用合計値とが等しくない場合には、何
等かの原因でROM2内のデータ内容(プログラム及び
ROMデータ)が変化している、即ち、ROM2が異常
であると判断することができる。そして、この異常の場
合には、ステップS103にて「NO」へ進み、ROM
2内のデータ内容が異常であることを報知し(ステップ
S105)、このエラー報知状態で停止するように構成
されている。尚、上記エラー報知としては、例えば操作
パネルの表示器6にROM2内のデータ内容が異常であ
る旨を示すメッセージまたはエラーコードを表示すると
共に、必要に応じてブザーを鳴動させるように構成され
ている。
【0025】このような構成の本実施例によれば、マイ
クロコンピュータ1によって、1時間毎にROM2内に
おけるプログラム及びROMデータを記憶している記憶
領域(0番地からPRGEND番地までの記憶領域)を
1バイトに区分すると共にこれら全ての1バイトのデー
タ内容を合計し、そして、この合計値とROM2のRO
MEND番地に予め記憶されている検査用合計値とを比
較し、この比較結果が不一致であるときに、即ち、RO
M2のデータ内容が異常であるときにエラー報知するよ
うに構成した。これによって、電子レンジが使用者宅で
使用されるようになってからも、ROM2の内容が正常
であるか否かのチェックが実行されるようになる。そし
て、ROM2のデータ内容が異常であることが検知され
たときには、その旨が報知される。このため、使用者は
上記ROM異常が発生した電子レンジの使用を止めて修
理に出すことが可能になるから、マイクロコンピュータ
1が誤動作してしまうことを確実に防止することができ
る。
【0026】尚、上記実施例では、電源投入から或いは
前回ROMチェックしてから設定時間である例えば1時
間毎にROM2をチェックする構成としたが、これに限
られるものではなく、1時間未満或いは1時間を越える
適当な時間毎にROM2をチェックする構成としても良
い。また、上記実施例では、設定時間毎にROM2をチ
ェックする構成としたが、これに代えて、所定時期であ
る例えば電源投入時または調理開始時等にROM2をチ
ェックするように構成しても良い。
【0027】図5は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一処理ステップ及び同一判断ステップに
は同一ステップ符号を付している。上記第2の実施例で
は、ROM2をチェックするサブルーチンにおいて、計
算された合計値と検査用合計値とが一致しないこと、即
ち、ROM2内のデータ内容が変化していることが所定
回数(例えば5回)連続したときにROM2内のデータ
内容が異常であることを報知するようにしている。
【0028】具体的には、図5に示すように、ステップ
S101からステップS103までは第1の実施例と同
様に実行される。そして、ステップS103において、
計算された合計値と検査用合計値とが等しい場合には、
ステップS103にて「YES」へ進み、エラー回数を
カウントするカウンタを零クリアすると共に、1時間の
経過を計時するタイマをリセットして再び計時開始する
(ステップS111)。続いて、ROMチェックのサブ
ルーチンを抜け出して図1のステップS3へ進むように
構成されている。
【0029】一方、ステップS103において、計算さ
れた合計値と検査用合計値とが等しくない場合(即ち、
ROM2内のデータ内容が異常である場合)には、ステ
ップS103にて「NO」へ進み、エラー回数をカウン
トするカウンタをカウントアップする(ステップS11
2)。続いて、上記カウンタのカウント値が「5」であ
るか否かを判断する(ステップS113)。ここで、カ
ウンタのカウント値が「5」でなければ、ステップS1
13にて「NO」へ進み、ROMチェックのサブルーチ
ンを抜け出して図1のステップS3へ進むように構成さ
れている。これに対して、ステップS113において、
カウンタのカウント値が5であった場合(ROM2内の
データ内容の異常が5回連続したとき)、ステップS1
13にて「YES」へ進み、ROM2内のデータ内容が
異常であることを報知し(ステップS105)、このエ
ラー報知状態で停止するように構成されている。
【0030】上述した以外の第2の実施例の構成は第1
の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、上記
第2の実施例においても、第1の実施例と同様な作用効
果を得ることができる。特に、第2の実施例では、RO
M2内のデータ内容の異常を5回連続して検知したとき
にROM2の異常を報知する構成としたので、ROM2
内のデータ内容に本当に異常があるときだけ異常を報知
することができる。換言すると、ROM2内のデータ内
容が正常であってROM2内のデータをマイクロコンピ
ュータ1のレジスタに読み込む際に、ノイズ等の影響に
より一時的に読み込みエラーが発生したような場合(再
度読み込めばエラーが発生しないような場合)には、異
常を報知することがないから、異常報知の信頼性を高く
することができる。
【0031】図6及び図7は本発明の第3の実施例を示
すものであり、第1の実施例と異なるところを説明す
る。尚、第1の実施例と同一構成には同一符号を付すと
共に、第1の実施例と同一処理ステップ及び同一判断ス
テップには同一ステップ符号を付している。上記第3の
実施例では、図6に示すように、ROM2の記憶領域の
うちのアドレス0番地からアドレスPRGEND番地ま
での記憶領域(マイクロコンピュータ1で使用するプロ
グラム及びROMデータを記憶した領域)を3個の分割
領域1、2、3に分割している。そして、これら3個の
分割領域1、2、3に対応する各検査用合計値(チェッ
クサム1、2、3)を、アドレスPRGENDの次の番
地からアドレスROMEND番地までの記憶領域(例え
ば2×3バイトの領域)に記憶させている。
【0032】次に、ROM2をチェックするサブルーチ
ンを示す図7において、ステップS101までは第1の
実施例と同様に実行される。そして、ステップS101
において、電源投入から或いは前回ROMチェックして
から1時間が経過した場合、ステップS101にて「Y
ES」へ進み、チェックする分割領域を示す領域カウン
タが「1」であるか否かを判断する(ステップS12
1)。この場合、初期化処理で上記領域カウンタが
「1」に初期化されているので、ステップS121にて
「YES」へ進み、ROM2の第1の分割領域1のデー
タ内容を合計する(ステップS122)。この場合、上
記第1の分割領域1を1バイトに区分すると共に、上記
領域1内の全ての1バイトのデータ内容を合計する計算
を行うと共に、合計値としては下位2バイトのデータだ
けを残すようにしている。
【0033】続いて、上記領域カウンタを「2」に設定
する(ステップS123)。そして、上述したようにし
て計算された合計値1と、上記ROM2内に予め記憶さ
れているチェックサム1(検査用合計値)とを比較する
(ステップS124)。続いて、この比較結果が「等し
い」か否かを判断する(ステップS125)。ここで、
比較結果が等しい場合には、ROM2の分割領域1内の
データ内容(プログラム及びROMデータ)が正常であ
ると判断することができる。そして、この等しい場合に
は、ステップS125にて「YES」へ進み、1時間の
経過を計時するタイマをリセットして再び計時開始する
(ステップS104)。続いて、ROMチェックのサブ
ルーチンを抜け出して図1のステップS3へ進むように
構成されている。
【0034】一方、ステップS125において、比較結
果が等しくない場合には、ROM2の分割領域1内のデ
ータ内容が異常であるから、ステップS125にて「N
O」へ進み、ROM2内のデータ内容が異常であること
を報知し(ステップS105)、このエラー報知状態で
停止するように構成されている。
【0035】次に、ROM2の第2の分割領域2内のデ
ータ内容をチェックする場合について説明する。この場
合、領域カウンタが「2」であるから、図7のステップ
S121にて「NO」へ進み、領域カウンタが「2」で
あるか否かを判断し(ステップS126)、該ステップ
S126にて「YES」へ進み、ROM2の第2の分割
領域2のデータ内容を合計する(ステップS127)。
続いて、上記領域カウンタを「3」に設定する(ステッ
プS128)。そして、上述したようにして計算された
合計値2と、上記ROM2内に予め記憶されているチェ
ックサム2(検査用合計値)とを比較する(ステップS
129)。続いて、この比較結果が「等しい」か否かを
判断する(ステップS125)。
【0036】ここで、比較結果が等しい場合には、RO
M2の分割領域2内のデータ内容(プログラム及びRO
Mデータ)が正常であると判断することができ、一方、
比較結果が等しくない場合には、ROM2の分割領域2
内のデータ内容が異常であると判断することができる。
これ以降の処理は前述した第1の分割領域1をチェック
する場合と同じである。
【0037】次に、ROM2の第3の分割領域3内のデ
ータ内容をチェックする場合について説明する。この場
合、領域カウンタが「3」であるから、図7のステップ
S121及びステップS126にてそれぞれ「NO」へ
進み、ROM2の第3の分割領域3のデータ内容を合計
する(ステップS130)。続いて、上記領域カウンタ
を「1」に設定する(ステップS131)。そして、上
述したようにして計算された合計値3と、上記ROM2
内に予め記憶されているチェックサム3(検査用合計
値)とを比較する(ステップS132)。続いて、この
比較結果が「等しい」か否かを判断する(ステップS1
25)。
【0038】ここで、比較結果が等しい場合には、RO
M2の分割領域3内のデータ内容が正常であると判断す
ることができ、一方、比較結果が等しくない場合には、
ROM2の分割領域3内のデータ内容が異常であると判
断することができる。これ以降の処理は前述した第1ま
たは第2の分割領域1、2をチェックする場合と同じで
ある。以下、3つの分割領域1、2、3の各チェックが
1時間毎に1つずつ逐次実行されるように構成されてい
る。尚、上述した以外の第3の実施例の構成は第1の実
施例の構成と同じ構成となっている。従って、第3の実
施例においても、第1の実施例と同様な作用効果を得る
ことができる。特に、第3の実施例では、ROM2の記
憶領域を3つの分割領域1、2、3に分割し、1時間毎
にそのうちの1つの分割領域をチェックするように構成
したので、1時間毎にチェックに要する時間を短縮する
ことができる。
【0039】尚、上記実施例では、ROM2の記憶領域
を3つの分割領域1、2、3に分割する構成としたが、
これに限られるものではなく、2つまたは4つ以上の分
割領域に分割するように構成しても良い。
【0040】図8ないし図10は本発明の第4の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。尚、第1の実施例と同一構成には同一符号を付す
と共に、第1の実施例と同一処理ステップ及び同一判断
ステップには同一ステップ符号を付している。上記第4
の実施例では、図8に示すように、ROM2の記憶領域
のうちのアドレス0番地からアドレスPRGEND番地
までの記憶領域を2個の分割領域1、2に分割し、第1
の分割領域1にメインプログラム及びROMデータを記
憶させ、第2の分割領域2にインターバルタイマ割込で
動作する割込プログラムを記憶させるように構成してい
る。
【0041】そして、これら2個の分割領域1、2に対
応する各検査用合計値(各2バイトのデータからなるチ
ェックサム1、2)を、アドレスPRGENDの次の番
地からアドレスROMEND番地までの記憶領域(例え
ば2×2バイトの領域)に記憶させている。この場合、
メインプログラムは、第2の分割領域2のデータ内容を
チェックする第2のメモリチェックプログラムを有する
構成となっている。また、割込プログラムは、第1の分
割領域1のデータ内容をチェックする第1のメモリチェ
ックプログラムを有する構成となっている。
【0042】次に、ROM2の第2の分割領域2をチェ
ックする第2のメモリチェックプログラム(サブルーチ
ン)を示す図9において、ステップS101までは第1
の実施例と同様に実行される。そして、ステップS10
1において、電源投入から或いは前回ROMチェックし
てから1時間が経過した場合、ステップS101にて
「YES」へ進み、ROM2の第2の分割領域2のデー
タ内容を合計する(ステップS141)。この場合、上
記第2の分割領域2を1バイトに区分すると共に、上記
領域2内の全ての1バイトのデータ内容を合計する計算
を行うと共に、合計値としては下位2バイトのデータだ
けを残して保存するようにしている。
【0043】続いて、上述したようにして計算された合
計値と、上記ROM2内に予め記憶されているチェック
サム2(検査用合計値)とが等しいか否かを判断する
(ステップS142)。ここで、等しい場合には、RO
M2の分割領域2内のデータ内容が正常であると判断す
ることができ、ステップS142にて「YES」へ進
み、1時間の経過を計時するタイマをリセットして再び
計時開始する(ステップS104)。続いて、分割領域
2チェックの第2のメモリチェックプログラムのサブル
ーチンを抜け出して図1のステップS3へ進むように構
成されている。
【0044】一方、ステップS142において、合計値
とチェックサム2とが等しくない場合には、ROM2の
第2の分割領域2内のデータ内容が異常であるから、ス
テップS142にて「NO」へ進み、ROM2内のデー
タ内容が異常であることを報知し(ステップS10
5)、このエラー報知状態で停止するように構成されて
いる。
【0045】次に、ROM2の第1の分割領域1内のデ
ータ内容をチェックする場合について説明する。この場
合、インターバルタイマ割込で動作する割込プログラム
内の第1のメモリチェックプログラムによってチェック
処理が実行されるように構成されている。具体的には、
インターバルタイマ割込が発生すると、図10に示すよ
うに、ステップS201において電源投入から或いは前
回ROMチェックしてから1時間が経過したか否かの判
断を行う。ここで、1時間が経過していない場合には、
ステップS201にて「NO」へ進み、通常の割込処理
を実行するように構成されている(ステップS20
2)。
【0046】さて、上記ステップS101において1時
間が経過した場合、「YES」へ進み、ROM2の第1
の分割領域1のデータ内容を合計する(ステップS20
3)。この場合、上記第1の分割領域1を1バイトに区
分すると共に、上記領域1の全ての1バイトのデータ内
容を合計する計算を行うと共に、合計値としては下位2
バイトのデータだけを残すようにしている。続いて、上
述したようにして計算された合計値と、上記ROM2内
に予め記憶されているチェックサム1(検査用合計値)
とが「等しい」か否かを判断する(ステップS20
4)。ここで、等しい場合には、ROM2の分割領域1
内のデータ内容が正常であると判断することができ、ス
テップS204にて「YES」へ進み、1時間の経過を
計時するタイマをリセットして再び計時開始する(ステ
ップS205)。続いて、通常の割込処理を実行するよ
うに構成されている(ステップS202)。
【0047】一方、ステップS204において、合計値
とチェックサム1とが等しくない場合には、ROM2の
分割領域1内のデータ内容が異常であるから、ステップ
S204にて「NO」へ進み、ROM2内のデータ内容
が異常であることを報知し(ステップS206)、この
エラー報知状態で停止するように構成されている。尚、
上述した以外の第4の実施例の構成は第1の実施例の構
成と同じ構成となっている。従って、第4の実施例にお
いても、第1の実施例と同様な作用効果を得ることがで
きる。特に、第4の実施例では、メインプログラムと割
込プログラムとで交互に他方のプログラムが記憶された
分割領域をチェックする構成としたので、いずれか一方
のメモリチェックプログラムが記憶された分割領域にメ
モリ異常が発生した場合でも、他方のメモリチェックプ
ログラムによりメモリ異常が発生した分割領域を確実に
チェックして異常を報知することができる。
【0048】尚、上記第4の実施例では、ROM2内を
メインプログラムを記憶する領域1と割込プログラムを
記憶する領域2とに分割する構成としたが、これに代え
て、ROM2内を2つの領域に分割し、各分割領域内に
それぞれROM2全体をチェックするメモリチェックプ
ログラムを記憶させ、これら2つのメモリチェックプロ
グラムを交互に動作させてROM2をチェックするよう
に構成しても良い。この構成の場合も、2つのメモリチ
ェックプログラムが記憶されている2つの記憶領域が同
時に異常となることは非常に少ないから、正常な記憶領
域に存在するメモリチェックプログラムによりROM2
を確実にチェックして異常を報知することができる。
【0049】図11及び図12は本発明の第5の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。尚、第1の実施例と同一構成には同一符号を付す
と共に、第1の実施例と同一処理ステップ及び同一判断
ステップには同一ステップ符号を付している。上記第5
の実施例では、電源投入時の初期化処理において、EE
PROM9からROMコレクション用データを読み込ん
でRAM3に書き込んだときに、書き込んだ(読み込ん
だ)ROMコレクション用データが正しいか否かをチェ
ックする処理を実行するように構成されている。
【0050】具体的には、ヒータ付き電子レンジの電源
プラグを電源コンセントに差し込み接続して電源を投入
すると、図12のステップS301に示すように、通常
の初期化処理が実行される。この通常の初期化処理は、
第1の実施例の初期化処理(図1のステップS1)の中
から、「EEPROM9からROMコレクション用デー
タを読み込んでRAM3に書き込む処理」を除いた初期
化処理である。続いて、EEPROM9からROMコレ
クション用データ及びその検査用合計値(例えば2バイ
トのデータからなるチェックサム)を読出してRAM3
に書き込む処理が実行される(ステップS302)。
尚、この場合、ROMコレクション用データ及びその検
査用合計値(チェックサム)は、RAM3の記憶領域の
一部分に図11に示すように記憶される構成となってい
る。
【0051】続いて、RAM3の記憶領域のうちのRO
Mコレクション用データが記憶された記憶領域のデータ
内容を合計する(ステップS303)。この場合、上記
記憶領域を単位領域である例えば1バイトに区分すると
共に、上記記憶領域内の全ての1バイトのデータ内容を
合計する計算を行うように構成されている。更に、この
計算を実行する場合、合計値としては下位2バイトのデ
ータだけを残すように構成されている。そして、上述し
たようにして計算された合計値と、上記RAM3に記憶
されている検査用合計値(チェックサム)とが等しいか
否かを判断する(ステップS304)。
【0052】ここで、計算された合計値と検査用合計値
とが等しい場合には、RAM3内のROMコレクション
用データの内容が正常であると判断することができ、こ
の場合には、ステップS304にて「YES」へ進み、
ROMコレクション用データを使用することが許可され
る(ステップS305)。この後は、前述したROM2
をチェックする処理(ステップS2)及び通常の処理
(ステップS3)が逐次実行されるように構成されてい
る。
【0053】一方、ステップS304において、計算さ
れた合計値と検査用合計値とが等しくない場合には、R
AM3内のROMコレクション用データの内容が異常で
あると判断することができ、この場合には、ステップS
304にて「NO」へ進み、ROMコレクション用デー
タを使用することが禁止される(ステップS306)。
続いて、ROMコレクション用データの内容が異常であ
ることを表示するメッセージまたはエラーコードを表示
器6に表示して上記異常を報知するように構成されてい
る(ステップS307)。そして、この場合、ROMコ
レクション用データを使用しなくても、マイクロコンピ
ュータ1はROM2内のプログラムに基づいて加熱調理
運転を実行することが可能であるから、上記ステップS
307の後は、前述したROM2をチェックする処理
(ステップS2)及び通常の処理(ステップS3)を逐
次実行するように構成されている。
【0054】尚、上述した以外の第5の実施例の構成は
第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、
上記第5の実施例においても、第1の実施例と同様な作
用効果を得ることができる。特に、第5の実施例では、
EEPROM9からROMコレクション用データをRA
M3に読み込んだときに、読み込んだROMコレクショ
ン用データが正しいか否かをチェックする構成としたの
で、EEPROM9内のROMコレクション用データが
変化したか否か、即ち、EEPROM9のデータ内容が
異常になったか否かを判断することができる。そして、
EEPROM9内のROMコレクション用データが変化
した場合には、そのROMコレクション用データの使用
を禁止する構成としたので、加熱調理運転時にマイクロ
コンピュータ1が誤動作することを確実に防止すること
ができる。
【0055】図13及び図14は本発明の第6の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。尚、第1の実施例と同一構成には同一符号を付す
と共に、第1の実施例と同一処理ステップ及び同一判断
ステップには同一ステップ符号を付している。上記第6
の実施例では、電源投入時の初期化処理においてEEP
ROM9からRAM3に読み込んだROMコレクション
用データを設定時間毎に正常であるか否かをチェックす
る処理を実行するように構成されている。
【0056】具体的には、ヒータ付き電子レンジの電源
プラグを電源コンセントに差し込み接続して電源を投入
すると、図13に示すように、初期化処理が実行される
(ステップS1)。この初期化処理により、EEPRO
M9からROMコレクション用データ及びその検査用合
計値(チェックサム)を読み込んでRAM3に書き込む
処理が実行される。続いて、RAM3に読み込んだ(書
き込んだ)ROMコレクション用データをチェックする
処理(ステップS401)が実行される。
【0057】このRAM3のチェック処理は、図14に
示すようなサブルーチンとして定義されている。具体的
には、まず、電源投入から或いは前回RAMチェックし
てから設定時間である例えば1時間が経過したか否かを
判断する(ステップS411)。ここで、1時間が経過
していなければ、ステップS411にて「NO」へ進
み、上記サブルーチンを抜け出して図13のステップS
2へ進み、ROM2をチェックする処理(ステップS
2)を実行すると共に、通常の処理(ステップS3)を
実行するように構成されている。そして、ステップS4
01へ戻り、上記RAMチェック処理と上記ROMチェ
ック処理と通常の処理とが繰り返し実行される構成とな
っている。
【0058】さて、電源投入から或いは前回RAMチェ
ックしてから1時間が経過すると、RAMチェック処理
のサブルーチンのステップS411(図14参照)にて
「YES」へ進む。続いて、RAM3の記憶領域のうち
のROMコレクション用データが記憶された記憶領域の
データ内容を合計する(ステップS412)。この場
合、上記記憶領域を単位領域である例えば1バイトに区
分すると共に、上記記憶領域内の全ての1バイトのデー
タ内容を合計する計算を行うように構成されている。更
に、この計算を実行する場合、合計値としては下位2バ
イトのデータだけを残すように構成されている。続い
て、上述したようにして計算された合計値と、上記RA
M3に記憶されている検査用合計値(2バイトのチェッ
クサム)とが等しいか否かを判断する(ステップS41
3)。
【0059】ここで、計算された合計値と検査用合計値
とが等しい場合には、RAM3に記憶されたROMコレ
クション用データの内容が正常であると判断することが
でき、この場合には、ステップS413にて「YES」
へ進み、上記1時間の経過を計時するタイマ(マイクロ
コンピュータ1の内蔵タイマ)をリセットして再び計時
開始する(ステップS414)。続いて、RAMチェッ
クのサブルーチンを抜け出して図13のステップS2へ
進むように構成されている。
【0060】一方、ステップS413において、計算さ
れた合計値と検査用合計値とが等しくない場合には、何
等かの原因でRAM3内のデータ内容(ROMコレクシ
ョン用データ)が変化している、即ち、異常であると判
断することができる。そして、この異常の場合には、ス
テップS413にて「NO」へ進み、再びEEPROM
9(不揮発性メモリ)からROMコレクション用データ
及びその検査用合計値(チェックサム)を読出してRA
M3に書き込む(読み込む)処理が実行されるように構
成されている(ステップS415)。続いて、上記1時
間の経過を計時するタイマをリセットして再び計時開始
した後(ステップS414)、RAMチェックのサブル
ーチンを抜け出して図13のステップS2へ進むように
構成されている。
【0061】尚、上述した以外の第6の実施例の構成は
第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、
第6の実施例においても、第1の実施例と同様な作用効
果を得ることができる。特に、第6の実施例では、EE
PROM9からRAM3に読み込んだROMコレクショ
ン用データが正しいか否かを設定時間(1時間)毎にチ
ェックする構成としたので、例えばマイクロコンピュー
タ1の誤動作等によりRAM3に読み込んだROMコレ
クション用データが変化したか否か、即ち、RAM3の
データ内容が異常になったか否かを判断することができ
る。
【0062】そして、RAM3内のROMコレクション
用データが変化した場合には、再びEEPROM9から
ROMコレクション用データをRAM3に読み込むよう
に構成したので、自動的に正常なROMコレクション用
データを使用することが可能となる。これにより、加熱
調理運転時にマイクロコンピュータ1が誤動作すること
をより一層確実に防止することができる。
【0063】尚、上記第1ないし第6の実施例では、R
OM2またはRAM3内の記憶領域のデータ内容の合計
を計算する場合、記憶領域を1バイト単位で区切って全
データを加算して合計を求めるように構成したが、これ
に限られるものでなく、記憶領域を2バイト単位または
3バイト単位以上で区切って全データを加算して合計を
求めるように構成しても良い。この構成の場合、区切っ
た単位記憶領域に対応する検査用合計値(チェックサ
ム)を予め準備してROM2またはEEPROM9に記
憶させておけば良い。
【0064】図15及び図16は本発明の第7の実施例
を示すものであり、第5の実施例と異なるところを説明
する。尚、第5の実施例と同一処理ステップ及び同一判
断ステップには同一ステップ符号を付している。上記第
7の実施例は、第5の実施例に対して、EEPROM9
からROMコレクション用データをRAM3に読み込む
際に読み込みエラー(即ち、データ転送エラー)が発生
したか否かをチェックする処理を追加したものである。
そして、図15及び図16に示すフローチャートは、E
EPROM9内のROMコレクション用データを1ワー
ド(2バイト)ずつ読み出してRAM3に書き込んで
(保存して)いく処理の詳細な制御内容を示している。
【0065】まず、図15に示すステップS301まで
は第5の実施例と同様に実行される。続いて、RAM3
のチェックサム(検査用合計値)検査用エリア(本実施
例の場合、2バイトのデータ)をクリアする(ステップ
S501)。続いて、EEPROM9内のROMコレク
ション用データの先頭のデータ、具体的には、EEPR
OM9内のアドレス32H(「H」は16進数を示す)
の記憶領域の1ワード(2バイト)分のデータを読み込
む(ステップS502)。このEEPROM9からデー
タを読み込む処理は、図16に示すサブルーチンによっ
て実行されるように構成されている。
【0066】具体的には、図16のステップS601に
おいて、まずエラー回数カウンタを零クリアする。続い
て、指定されたアドレス(この場合、32H)の1ワー
ド(2バイト)分のデータを1回読み込み、この読み込
んだデータ、即ち、1回目データをレジスタedに保存
する(ステップS602)。そして、上記指定されたア
ドレスの1ワード分のデータを再び読み込み、この読み
込んだデータ、即ち、2回目データをレジスタhlに格
納されているアドレスにより示されるRAM3内のエリ
アに保存する(ステップS603)。尚、レジスタhl
には、作業領域として使用可能なRAM3のエリアのア
ドレスを予め格納しておく。
【0067】この後、読み込んだ1回目データと2回目
データとが等しいか否かを判断する(ステップS60
4)。ここで、1回目データと2回目データとが等しい
場合には、読み込み(データ転送)が正常に実行された
と判断することができ、ステップS604にて「YE
S」へ進み、読み込みエラーなしのフラグを設定する
(ステップS605)。続いて、このサブルーチンを抜
けて図15のステップS503へ進む。
【0068】一方、1回目データと2回目データとが等
しくない場合には、読み込み(データ転送)が正常に実
行されなかったと判断することができ、ステップS60
4にて「NO」へ進み、エラー回数カウンタをカウント
アップ(1加算)する(ステップS606)。続いて、
エラー回数カウンタが「3」に等しくなったか否かを判
断する(ステップS607)。この場合、エラー回数カ
ウンタはまだ「1」であるから、ステップS607にて
「NO」へ進み、ステップS602に戻って再び読み込
み処理を実行する。
【0069】この実施例の場合、上述した連続して2回
読み込んだデータが一致しないことが3回続くと、ステ
ップS607にて「YES」へ進み、読み込みエラー有
りのフラグを設定するように構成されている(ステップ
S608)。続いて、このサブルーチンを抜けて図15
のステップS503へ進むようになっている。
【0070】上記ステップS503においては、EEP
ROM9からデータを読み込むときにエラーがあったか
否かを判断する。ここで、読み込みエラーがあった場合
には、ステップS503にて「YES」へ進み、ROM
コレクション用データを使用することが禁止される(ス
テップS306)と共に、ROMコレクション用データ
の読み込み異常が発生したことを表示するメッセージま
たはエラーコードを表示器6に表示して上記異常を報知
するように構成されている(ステップS307)。そし
て、これ以降の処理は第5の実施例と同じである。
【0071】一方、上記ステップS503において、読
み込みエラーがなかった場合には、ステップS503に
て「NO」へ進み、読み込んだデータ、即ち、ROMコ
レクション用データのデータ(1ワード単位のデータ)
の個数を示すデータをレジスタcに格納する(ステップ
S504)。そして、上記読み込んだデータをチェック
サム検査用エリア内のデータに加算する(ステップS5
05)。
【0072】続いて、レジスタhlに、RAM3内にお
けるROMコレクション用データを書き込む(格納す
る)エリアの先頭アドレスを格納する(ステップS50
6)。更に、EEPROM9内の読み込みアドレスを3
3Hに設定する(ステップS507)。そして、EEP
ROM9からデータを読み込むと共に、読み込んだデー
タをRAM3に書き込む処理を実行する(ステップS5
08)。この処理は、図16に示すサブルーチンによっ
て前述したようにして実行される。
【0073】この後、上記サブルーチンを抜けてくる
と、ステップS509において、EEPROM9からデ
ータを読み込むときにエラーがあったか否かを判断す
る。ここで、読み込みエラーがあった場合には、ステッ
プS509にて「YES」へ進み、ROMコレクション
用データを使用することが禁止される(ステップS30
6)と共に、ROMコレクション用データの読み込み異
常が発生したことを報知するように構成されている(ス
テップS307)。これ以降の処理は第5の実施例と同
じである。
【0074】一方、上記ステップS509において、読
み込みエラーがなかった場合には、ステップS509に
て「NO」へ進み、読み込んだデータをチェックサム検
査用エリア内のデータに加算する(ステップS51
0)。続いて、レジスタhl内のデータを2加算する
(RAM3におけるROMコレクション用データを書き
込むエリアのアドレスを2バイト加算する)と共に、E
EPROM9内の読み込みアドレスを1加算する(ステ
ップS511)。更に、レジスタc内のデータを1減算
した後(ステップS512)、レジスタc内のデータが
「0」になったか否かを判断する(ステップS51
3)。ここで、レジスタc内のデータが「0」になって
いなければ、ステップS513にて「NO」へ進み、ス
テップS508に戻って、EEPROM9からデータを
読み込むと共に、読み込んだデータをRAM3に書き込
む処理を繰り返す。
【0075】この後、ROMコレクション用データをす
べて読み込んでRAM3に書き込むと、レジスタc内の
データが「0」になるから、ステップS513にて「Y
ES」へ進む。このとき、EEPROM9内の読み込み
アドレスは、ROMコレクション用データの検査用合計
値の格納領域をポイントしているから、このままの状態
でEEPROM9からデータ(検査用合計値)を読み込
むと共に、読み込んだデータ(検査用合計値)をRAM
3に書き込む処理を実行する(ステップS514)。こ
の処理は、図16に示すサブルーチンによって前述した
ようにして実行される。
【0076】この後、上記サブルーチンを抜けてくる
と、ステップS515において、EEPROM9からデ
ータを読み込むときにエラーがあったか否かを判断す
る。ここで、読み込みエラーがあった場合には、ステッ
プS515にて「YES」へ進み、ROMコレクション
用データを使用することが禁止される(ステップS30
6)と共に、ROMコレクション用データの読み込み異
常が発生したことを報知するように構成されている(ス
テップS307)。これ以降の処理は第5の実施例と同
じである。
【0077】一方、上記ステップS515において、読
み込みエラーがなかった場合には、ステップS515に
て「NO」へ進み、読み込んだデータである検査用合計
値がチェックサム検査用エリア内のデータ(計算した合
計値)に等しいか否かを判断する(ステップS51
6)。ここで、等しい場合には、ステップS516にて
「YES」へ進み、ROMコレクション用データを使用
することが許可される(ステップS305)。一方、等
しくない場合には、ステップS516にて「NO」へ進
み、ROMコレクション用データを使用することが禁止
される(ステップS306)と共に、EEPROM9内
のROMコレクション用データに異常があること(また
はROMコレクション用データの読み込み異常が発生し
たこと)を報知するように構成されている(ステップS
307)。これ以降の処理は第5の実施例と同じであ
る。
【0078】尚、上述した以外の第7の実施例の構成は
第5の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、
第7の実施例においても、第5の実施例と同様な作用効
果を得ることができる。特に、第7の実施例では、EE
PROM9からROMコレクション用データをRAM3
に読み込むときに、読み込みエラー(即ち、データ転送
エラー)が発生したか否か判断する処理を追加する構成
としたので、読み込みエラーを速やかに且つ確実に検出
することができる。
【0079】また、上記第1ないし第7の実施例では、
不揮発性メモリとしてEEPROM9を用いたが、これ
に限られるものではなく、EPROMやワンタイムRO
M(OTP−PROM)を用いる構成としても良い。更
に、上記各実施例では、ヒータ付き電子レンジに適用し
たが、電気オーブンや炊飯器やクッキングヒータ等に適
用しても良い。
【0080】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、演算手段により所定時期または設定時間毎にメモリ
内におけるプログラムまたはデータを記憶している記憶
領域を単位領域に区分すると共に上記憶領域の全ての単
位領域のデータ内容を合計し、そして、比較手段により
上記合計値とメモリに予め記憶されている検査用合計値
とを比較し、この後、エラー処理手段により上記比較手
段の比較結果が不一致であるときに、即ち、メモリのデ
ータ内容が異常であるときにエラー処理を行うように構
成したので、調理器が使用者宅で使用されるようになっ
てからも、メモリの内容が正常であるか否かのチェック
が自動的に実行されるようになり、そして、メモリのデ
ータ内容が異常であることが検知されたときには、適切
なエラー処理が行われるから、マイクロコンピュータの
誤動作を確実に防止することができるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すフローチャート
【図2】サブルーチンのフローチャート
【図3】ブロック図
【図4】ROMの記憶領域を示す図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図6】本発明の第3の実施例を示す図4相当図
【図7】図2相当図
【図8】本発明の第4の実施例を示す図4相当図
【図9】メインプログラム内のチェックプログラムを示
すフローチャート
【図10】割込プログラム内のチェックプログラムを示
すフローチャート
【図11】本発明の第5の実施例を示すもので、RAM
の記憶エリアを示す図
【図12】図1相当図
【図13】本発明の第6の実施例を示す図1相当図
【図14】図2相当図
【図15】本発明の第7の実施例を示す図12相当図
【図16】サブルーチンのフローチャート
【符号の説明】
1はマイクロコンピュータ(演算手段、比較手段、エラ
ー処理手段)、2はROM、3はRAM、6は表示器、
7はキースイッチ、9はEEPROM(不揮発性メモ
リ)を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理運転を制御するマイクロコンピュー
    タと、 このマイクロコンピュータで使用するプログラムまたは
    データを記憶するメモリと、 所定時期または設定時間毎に、前記メモリ内における前
    記プログラムまたは前記データを記憶している記憶領域
    を単位領域に区分すると共にこれら全ての単位領域のデ
    ータ内容を合計する演算手段と、 この演算手段により演算された合計値と前記メモリに予
    め記憶されている検査用合計値とを比較する比較手段
    と、 この比較手段による比較結果が不一致であるときにエラ
    ー処理を行うエラー処理手段とを備えて成る調理器。
  2. 【請求項2】 エラー処理手段は、比較手段による比較
    結果が不一致であることが所定回数連続したときに、メ
    モリが異常であることを報知するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の調理器。
  3. 【請求項3】 演算手段は、メモリ内におけるプログラ
    ムまたはデータを記憶している記憶領域を複数の分割領
    域に分割し、各分割領域毎に合計値を算出するように構
    成されていると共に、 比較手段は、前記複数の分割領域の各合計値と、前記メ
    モリに予め記憶されている前記複数の分割領域に対応す
    る各検査用合計値とを比較するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の調理器。
  4. 【請求項4】 演算手段、比較手段及びエラー処理手段
    を構成するメモリチェックプログラムを記憶するチェッ
    クプログラム記憶領域を、メモリ内に2か所設け、 これら2か所のチェックプログラム記憶領域に記憶され
    たメモリチェックプログラムを交互に動作させることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の調理
    器。
  5. 【請求項5】 メモリ内におけるプログラムまたはデー
    タを記憶している記憶領域を2つの領域に分け、 第1の領域のデータ内容だけをチェックする第1のメモ
    リチェックプログラムを第2の領域内に記憶させると共
    に、第2の領域のデータ内容だけをチェックする第2の
    メモリチェックプログラムを第1の領域内に記憶させる
    ように構成したことを特徴とする請求項4記載の調理
    器。
  6. 【請求項6】 ROMコレクションデータ及びこのRO
    Mコレクションデータの検査用合計値を記憶する不揮発
    性メモリと、 RAMとを備え、 前記不揮発性メモリに記憶されたROMコレクションデ
    ータ及び検査用合計値を読出して前記RAMへ書き込ん
    だときに、前記RAMに書き込まれたROMコレクショ
    ンデータの合計値を求め、この求めた合計値と前記RA
    Mに書き込まれた検査用合計値とが一致したときだけR
    OMコレクション機能の動作を許可することを特徴とす
    る請求項1記載の調理器。
  7. 【請求項7】 設定時間毎に、RAMに書き込まれたR
    OMコレクションデータの合計値を求め、この求めた合
    計値と前記RAMに書き込まれた検査用合計値とが不一
    致である場合、不揮発性メモリに記憶されたROMコレ
    クションデータ及び検査用合計値を再び読出して前記R
    AMへ書き込むことを特徴とする請求項6記載の調理
    器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013242268A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Denso Corp フェイルセーフ制御装置

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JP2013242268A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Denso Corp フェイルセーフ制御装置

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