JPH0968127A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置

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JPH0968127A
JPH0968127A JP7221985A JP22198595A JPH0968127A JP H0968127 A JPH0968127 A JP H0968127A JP 7221985 A JP7221985 A JP 7221985A JP 22198595 A JP22198595 A JP 22198595A JP H0968127 A JPH0968127 A JP H0968127A
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M37/04Feeding by means of driven pumps
    • F02M37/08Feeding by means of driven pumps electrically driven

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの運転状況に応じ燃料供給が可能な
燃料供給装置を提供する。 【解決手段】 流量制御弁10は、ハウジング12、可
動部14、圧縮コイルスプリング16およびコイル18
からなり、燃料ポンプと一体または別体に構成される。
コイル18に通電することにより生ずる電磁吸引力によ
って磁性体材料からなる可動部14が圧縮コイルスプリ
ング16の付勢力に抗して燃料下流側に吸引される。す
ると、ハウジング12の摺動孔12bの内壁12eによ
り閉塞されていた第1連通路15の開口がハウジング1
2の第2連通路13に連通する。これにより、第1連通
路15と第2連通路13とからなる排出通路19の連通
が導通し、燃料通路12a、14a内を流通する燃料の
一部が排出通路19を介して燃料タンク内に排出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
「エンジン」という。)の運転状況に応じてエンジンへ
の燃料供給量を制御可能な燃料ポンプを備えた燃料供給
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンの各気筒に取り付け
られたインジェクタ毎に各吸気ポート内に燃料を噴射す
る燃料供給システムとして、例えば各インジェクタに燃
料を分配する燃料レール等に送られる供給燃料のうち、
一部余った燃料(以下、「余剰燃料」という。)を燃料
タンクへ戻すためのリターン管を有しない燃料供給シス
テム(以下、「リターンレス燃料供給システム」とい
う。)が知られている。そして、このリターンレス燃料
供給システムにおいては、エンジンの運転状況に応じて
燃料ポンプの燃料吐出量を制御することにより燃料レー
ルに供給される燃料量が制御されている。
【0003】このような燃料供給システムの一例とし
て、特開平6−50230号公報に開示される内燃機関
用燃料供給システム及び燃料の気化防止方法がある。こ
の燃料供給システムは、圧力センサで燃料ライン内圧を
測定し、その圧力値に応じた電気信号を燃料ポンプに伝
達することにより燃料ポンプが制御されている。そし
て、燃料ポンプとエンジンとの間に位置する燃料ライン
とマニホルドとの間の継手に常に開口するオリフィスを
設けることにより、燃料ポンプから供給される燃料を燃
料ラインの外へ漏らしている。このような構成をとるこ
とにより、エンジンへの燃料供給が必要でない場合にお
いても燃料ポンプから供給される燃料がこのオリフィス
を介して燃料ラインの外へ漏れ出ることから、燃料ポン
プを低水準で運転し続けることができる。これにより、
燃料需要が低い場合に燃料ポンプの作動レベルを最小限
に保持することで、次の高い燃料需要に応じて燃料ポン
プの能力を迅速に増大させることを可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−50230号公報に開示される内燃機関用燃料供給
システム及び燃料の気化防止方法によると、燃料ライン
とマニホルドとの間の継手に形成されるオリフィスは常
に開口しているため、常時、燃料ラインの外へ燃料を漏
らすことになる。すると、エンジンの最大出力時におい
てもこのオリフィスから燃料ラインの外に燃料が漏れ出
るため、エンジンへの燃料供給量が不足するという問題
を生ずる。
【0005】また、エンジンの始動時においてはスター
タモータの起動によるバッテリ電圧の低下により燃料ポ
ンプに供給される電力も低下することになる。すると、
この供給電力の低下に伴う燃料ポンプの圧送能力の低下
からエンジン始動時に必要な燃料圧力を得にくくなる。
これにより、前述したオリフィスによる燃料圧力の低下
を助長することになる。したがって、このオリフィスが
エンジン始動時の迅速な燃圧上昇を妨げるという問題を
生ずる。
【0006】本発明の目的は、エンジンの運転状況に応
じ燃料供給が可能な燃料供給装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(解決手段)前記の課題を解決するための本発明による
請求項1記載の燃料供給装置は、汲上げた燃料を内燃機
関に供給する燃料ポンプと、前記内燃機関の運転状況に
応じ前記燃料ポンプの燃料吐出量を制御する燃料ポンプ
制御手段と、前記燃料ポンプの吐出側に設けられ、前記
内燃機関に供給される燃料量を前記燃料ポンプの燃料吐
出量に応じて電気的または機械的に制御する流量制御手
段とを備えたことを特徴とする。
【0008】本発明による請求項2記載の燃料供給装置
は、請求項1記載の燃料供給装置において、前記流量制
御手段は、前記燃料ポンプの吐出燃料を前記内燃機関へ
の燃料供給配管外に排出可能な排出通路と、前記排出通
路を導通または遮断可能な弁手段と、を備えることを特
徴とする。
【0009】本発明による請求項3記載の燃料供給装置
は、請求項2記載の燃料供給装置において、前記弁手段
は、前記内燃機関が停止状態、始動状態または全負荷状
態にあるとき前記排出通路を遮断させ、前記内燃機関が
軽負荷状態または中負荷状態にあるとき前記排出通路を
連通させることを特徴とする。
【0010】本発明による請求項4記載の燃料供給装置
は、請求項2または3記載の燃料供給装置において、前
記流量制御手段は、前記燃料ポンプの吐出燃料が流通可
能な燃料通路および前記排出通路の一部を構成する第1
連通路を形成する筒体と、前記筒体を摺動可能に収容す
る摺動孔および前記排出通路の残部を構成する第2連通
路を形成するハウジングとを備え、前記筒体または前記
ハウジングのいずれか一方を前記摺動孔の軸方向または
周方向に移動させることにより、前記第1連通路の前記
第2連通路側開口を開放または閉塞することを特徴とす
る。
【0011】(作用および発明の効果)本発明の請求項
1記載の燃料供給装置によると、流量制御手段によって
燃料ポンプからエンジンに供給される燃料量を燃料ポン
プの燃料吐出量に応じて制御することから、燃料ポンプ
の燃料吐出量を制御する燃料ポンプ制御手段により、エ
ンジンの運転状況に応じた燃料供給を可能にする効果が
ある。
【0012】また、本発明の請求項2または3記載の燃
料供給装置によると、燃料ポンプの吐出燃料をエンジン
への燃料供給配管外に排出可能な排出通路と、排出通路
を導通または遮断可能な弁手段とを有する流量制御手段
によって、エンジンが停止状態、始動状態または全負荷
状態にあるとき排出通路を遮断させ、エンジンが軽負荷
状態または中負荷状態にあるとき排出通路を連通させ
る。これにより、エンジンの停止または始動状態におい
ては、燃料ポンプからの吐出燃料が排出通路を介してエ
ンジンへの燃料供給配管外に排出されないため、必要な
燃料圧を確保することができ、円滑にエンジンを始動さ
せる効果がある。またエンジンの全負荷状態において
も、燃料ポンプからの吐出燃料が排出通路を介してエン
ジンへの燃料供給配管外に排出されないため、エンジン
の要求燃料流量に応じた燃料を無駄なく供給できる効果
がある。さらにエンジンの軽負荷状態または中負荷状態
においては、燃料ポンプからの吐出燃料が排出通路を介
してエンジンへの燃料供給配管外に排出されるため、例
えば燃料ポンプから供給される燃料供給量が数リットル/h
という極少量になることはなく、エンジンへの燃料供給
配管外に排出される燃料漏れ分をも燃料ポンプが吐出す
る。したがって、燃料ポンプの回転を安定させ、次の高
い燃料需要に応じ燃料ポンプの能力を迅速に増大させる
効果がある。つまり、エンジンの運転状況に応じた燃料
供給を可能にする効果がある。
【0013】さらに、本発明の請求項4記載の燃料供給
装置によると、流量制御手段は、燃料ポンプの吐出燃料
が流通可能な燃料通路を形成する筒体とこの筒体を摺動
可能に収容する摺動孔を形成するハウジングとを備え、
筒体またはハウジングのいずれか一方を摺動孔の軸方向
または周方向に移動させることにより第1連通路の第2
連通路側開口を開放または閉塞させることから、第1連
通路と第2連通路とからなる排出通路の連通を簡素な構
成により導通または遮断することができる。したがっ
て、流量制御手段を少ない部品点数で簡素に構成できる
効果がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)本発明の燃料供給装置による第1実施例
を図1〜図4に示す。図2に示すように、燃料供給装置
は、燃料タンク1内に配設される燃料ポンプ2と、この
燃料ポンプ2の吐出側で燃料タンク1内に位置する流量
制御手段としての流量制御弁10と、この流量制御弁1
0の下流側に位置し流量制御弁10により流量制御され
た燃料を導入する図示しない燃料レールと、この燃料レ
ールに気筒数分、配設されエンジン8の吸気ポートに向
けて燃料を噴射供給する図示しない燃料噴射弁と、エン
ジン8の運転状況、すなわち負荷状態を検知する図示し
ないセンサのセンサ信号により燃料ポンプ2の回転数を
PWM制御するとともに流量制御弁10を制御する燃料
ポンプ制御手段としての電子制御ユニット(以下、「E
CU」という。)5とから構成されている。そして、こ
のECU5には、エンジンの回転数、吸入空気量、アク
セル開度、燃料温度等の各情報が入力され、これらの情
報により燃料ポンプ2の吐出量が決定される。この吐出
量に従ったPWM制御がECU5により燃料ポンプ2に
なされる。
【0015】燃料ポンプ2により汲上げられた燃料は、
流量制御弁10に圧送される。そして、エンジン8の運
転状況に応じてECU5により制御される燃料ポンプ2
によってエンジン8に供給される燃料量が制御されてい
る。流量制御弁10の燃料排出流量制御は、後述する構
成により形成される排出通路19が弁手段によって導通
または遮断されることによって、この排出通路19から
燃料タンク1内に排出される余剰燃料量を制御すること
により行われている。つまり、燃料ポンプ2の吐出量か
ら余剰燃料量を差し引いた分の燃料量がエンジン8に供
給される。
【0016】次に、流量制御弁10の構成を図1に基づ
いて説明する。流量制御弁10は、ハウジング12、可
動部14、圧縮コイルスプリング16およびコイル18
からなり、燃料ポンプ2と一体または別体に構成されて
いる。非磁性体材料からなるハウジング12は、燃料ポ
ンプ2と連通可能な燃料通路12aを内部に形成してお
り、この一端側に形成される燃料通路12aの燃料下流
側には燃料通路12aと連通しかつ燃料通路12aより
大径に形成される摺動孔12bが他端に向かって貫通す
るように形成されている。つまり、ハウジング12は、
一端側から他端側に向かって燃料通路12aおよび摺動
孔12bにより構成される連通路により貫通している。
そして、燃料通路12aと摺動孔12bとの接続部には
後述する可動部14の一端側が当接可能なストッパ部1
2dが形成されている。摺動孔12bの燃料下流側に位
置する他端側は、先細りのテーパ部12cが形成されて
おり、このテーパ部12cに後述する圧縮コイルスプリ
ング16の一端側が当接する。摺動孔12bの燃料上流
側にはハウジング12の内外を連通する第2連通路13
が形成されている。この第2連通路13は、後述する可
動部14に形成される第1連通路15と連通することに
より排出通路19を形成する。
【0017】筒体としての可動部14は、磁性体材料か
らなり、前述したハウジング12の摺動孔12b内を摺
動可能な筒形状に形成されている。つまり、摺動孔12
bの内径より僅かに小径の外径を有する外周壁14bを
有するとともに、内部には燃料ポンプ2から供給される
燃料が流通可能な燃料通路14aが形成されている。そ
して、ハウジング12の摺動孔12b内に収容されたと
き、摺動孔12b内を軸方向すなわち、図1で上下方向
に可動部14が移動可能となる。この可動部14が燃料
上流側、すなわち図1で下方に移動すると、前述したハ
ウジング12をストッパ部12dに一端側が当接する。
このとき、可動部14の内外壁を貫通する第1連通路1
5は、前述したハウジング12の第2連通路13より燃
料上流側に位置しており、第1連通路15の開口はハウ
ジング12の摺動孔12bの内壁12eにより開口が閉
塞されるように位置する。また可動部14が燃料下流
側、すなわち図1で上方に移動すると、第1連通路15
の開口は一旦、ハウジング12の第2連通路13と連通
した後、再び摺動孔12bの内壁12eにより閉塞され
る。
【0018】このように、可動部14が軸方向移動する
位置によって、第1連通路15の開口が第2連通路13
と連通したり、摺動孔12bの内壁12eにより閉塞さ
れたりする。ここで、可動部14および内壁12eが特
許請求の範囲に記載の「弁手段」に相当する。圧縮コイ
ルスプリング16は、ハウジング12内に収容される可
動部14の燃料下流側端部とハウジング12の燃料下流
側端部との間に位置しており、一端側がハウジング12
のテーパ部12cに当接し、下端側が可動部14の燃料
下流側端部に形成されるスプリング座部14cに当接し
ている。これにより、圧縮コイルスプリング16の付勢
力によって可動部14を燃料上流側に付勢している。つ
まり、図1に示す可動部14は、圧縮コイルスプリング
16により燃料上流側に付勢された状態を維持してい
る。
【0019】コイル18は、ハウジング12の燃料下流
側端部に位置する外周壁に巻回されており、このコイル
18に通電することにより生ずる電磁吸引力によって前
述した磁性体材料からなる可動部14が圧縮コイルスプ
リング16の付勢力に抗して燃料下流側に吸引される。
この可動部14の移動量は、コイル18に印加される電
圧の大きさによって制御可能に設定されている。
【0020】可動部14が燃料下流側に吸引されると、
ハウジング12の摺動孔12bの内壁12eにより閉塞
されていた第1連通路15の開口をハウジング12の第
2連通路13に連通させることができる。これにより、
第1連通路15と第2連通路13とからなる排出通路1
9の連通を導通させることとなる。この状態は、図3
(b) に示される状態である。この図3(b) に示す状態に
おいては、燃料通路12a、14a内を流通する燃料
は、その一部が第1連通路15と第2連通路13とから
なる排出通路19を介して燃料タンク1内に排出され
る。これは、流量制御弁10が燃料タンク1内に位置し
ていることから、流量制御弁10内の燃料通路12a、
14aより外部に排出される燃料が燃料タンク1内に流
れるためである。
【0021】一般に電磁コイルに印加する電圧を増加さ
せると、電磁吸引力が増大することから、コイル18に
印加される印加電圧の増加に伴いコイル18により生ず
る電磁吸引力が増加する。すると、図3(c) に示すよう
に、可動部14が燃料下流側に向かってさらに移動する
ため、可動部14の第1連通路15の開口が再び摺動孔
12bの内壁12eによって閉塞される。そのため、第
1連通路15と第2連通路13とからなる排出通路19
の連通は遮断されることとなる。
【0022】次に、図3および図4に基づいて流量制御
弁10の作動を説明する。 エンジンの運転状態が停止中または始動運転のとき、
燃料ポンプ2に供給される電圧は0Vまたは最も低い電
圧に設定されている。そのため、流量制御弁10のコイ
ル18に印加される電圧も0Vまたは最も低い電圧であ
る。この状態では、コイル18には電磁吸引力が生じな
いか、生じても極めて小さな電磁吸引力であるため、可
動部14は圧縮コイルスプリング16によって燃料上流
側に付勢された状態を維持する。このとき、図3(a) に
示すように、可動部14の第1連通路15とハウジング
12の第2連通路13とが非連通状態になる。これによ
り、排出通路19の連通が遮断されるため、エンジン8
の始動に伴う燃料ポンプの作動により燃料通路12aに
燃料が流入しても、排出通路19を介して燃料タンク1
側に流入燃料が流れ出ることがなく、燃料通路14aを
介してエンジン8側に供給される。したがって、エンジ
ン8の始動時に必要な燃料圧を確保することができ、円
滑なエンジン8の始動ができる。
【0023】エンジンの運転状態が要求燃料量が比較
的少ないアイドリングまたは通常運転のとき(軽負荷状
態、中負荷状態)、燃料ポンプ2に印加される電圧は比
較的低い電圧に設定される。すると、コイル18に印加
される電圧も同様に比較的低い電圧に設定されるため、
コイル18には比較的小さな電磁吸引力が生ずる。この
電磁吸引力によって、燃料下流側に可動部14が所定距
離だけ吸引される。このとき、図3(b) に示すように、
可動部14の第1通路15とハウジング12の第2通路
13とが互いに連通し排出通路19の連通が導通状態に
なる。これにより、燃料通路12aおよび燃料通路14
a内に流入した燃料が排出通路19を介して流量制御弁
10より漏れ出て燃料タンク1内に排出される。つま
り、燃料ポンプ2の吐出燃料量の一部が燃料タンク1に
戻され、残部がエンジン8に供給される。したがって、
エンジン8の要求燃料流量が数リットル/hという極少量の
ときにも、燃料ポンプ2から供給される燃料供給量はこ
の数リットル/hという極少量になることはなく、燃料タン
ク1に戻される燃料漏れ分をも吐出するため、燃料ポン
プ2の回転を安定させることができる。
【0024】エンジンの運転状態が最大出力運転のと
き(全負荷状態)、燃料ポンプ2に印加される電圧が高
く設定される。すると、コイル18に印加される電圧も
高く設定されるため、コイル18には大きな電磁吸引力
が生ずる。この電磁吸引力によって、図3(c) に示すよ
うに、可動部14が燃料下流側にさらに吸引され、可動
部14がコイル18に最も接近する。すると、可動部1
4の第1連通路15とハウジング12の第2連通路13
との連通が再び摺動孔12bの内壁12eによって遮断
されることとなり、排出通路19の連通が遮断される。
これにより、燃料通路12aおよび燃料通路14a内の
燃料が排出通路19を介して燃料タンク1側に漏れ出る
ことがないため、燃料ポンプ2から供給される燃料をす
べてエンジン8側に供給することができる。したがっ
て、エンジン8の要求燃料流量に応じた燃料を無駄なく
供給することができる。
【0025】以上説明した〜のエンジン8の各運転
状態によってエンジン8の燃料供給量が変動する特性が
図4に示されている。図4に示す実線による特性は、本
実施例による流量制御弁10を有する燃料供給システム
の燃料供給量を示したものであり、点線による特性は、
燃料ポンプの下流側に常に連通するオリフィス等を有す
る燃料供給システムにより供給される燃料供給量を示し
たものである。
【0026】エンジンの停止および始動時においては、
実線で示す特性の方が点線で示す特性よりも燃料供給量
が増加しているのが判る。これは、点線で示す特性は常
に開口するオリフィスから供給燃料が漏れ出ることから
燃料供給量が減少するため燃料制御弁10を有する燃料
供給システムよりも燃料供給量が減少するためである。
【0027】エンジンの軽負荷状態および中負荷状態に
おいては、どちらの燃料供給システムにおいても供給燃
料の一部を燃料タンク側に戻すため同様の特性を示して
いる。エンジンの全負荷状態においては、前述した停止
および始動状態における場合と同様、供給燃料の一部が
常に開口するオリフィスから漏れ出る点線による特性の
方が流量制御弁10を有する燃料供給システムの特性よ
りも燃料供給量が減少している。これは前述した理由と
同様、供給燃料の一部が常に開口するオリフィスから燃
料タンクに漏れ出るためである。
【0028】上述した第1実施例によると、エンジン8
の負荷状態が停止または全負荷状態にあるとき、可動部
14の移動位置によって第1連通路15と第2連通路1
3とからなる排出通路19の連通を遮断するため、燃料
通路12a、14aを流通する燃料が排出通路19を介
して流量制御弁10外に排出されず、またエンジン8の
負荷状態が軽負荷または中負荷状態にあるとき、可動部
14の移動位置によって排出通路19の連通が導通する
ため、燃料通路12a、14aを流通する燃料が排出通
路19を介して流量制御弁10外に排出される。
【0029】これにより、エンジン8の始動時において
は、燃料ポンプ2からの吐出燃料が排出通路19を介し
て流量制御弁10外に排出されない、つまり燃料タンク
1に戻らないため、必要な燃料圧を確保することがで
き、円滑にエンジン8を始動させる効果がある。またエ
ンジン8の全負荷状態においても、燃料ポンプ2からの
吐出燃料が燃料タンク1に戻らないため、エンジン8の
要求燃料流量に応じた燃料を無駄なく供給できる効果が
ある。さらにエンジン8の軽負荷または中負荷状態にお
いては、燃料ポンプ2からの吐出燃料が燃料タンク1に
排出通路19を介して流量制御弁10外に排出される、
つまり燃料タンク1に戻されるため、燃料ポンプ2から
供給される燃料供給量が数リットル/hという極少量になる
ことはなく、燃料タンク1に戻される燃料漏れ分をも燃
料ポンプ2が吐出する。したがって、燃料ポンプ2の回
転を安定させ、次の高い燃料需要に応じ燃料ポンプ2の
能力を迅速に増大させる効果がある。
【0030】(第2実施例)本発明の第2実施例による
燃料供給装置の流量制御弁を図5〜図7に示す。図5〜
図7に示す第2実施例は、ハウジング22の摺動孔22
a内を移動する可動部24が摺動孔22aの軸方向では
なく周方向に摺動する点が第1実施例と異なる。
【0031】図5および図6に示すように、流量制御弁
20は、ハウジング22、可動部24、磁性部材26、
コイル28および図示しないリターンスプリングから構
成されている。そして、この流量制御弁20も第1実施
例で説明した流量制御弁10と同様、燃料ポンプと一体
または別体に構成される。ハウジング22は、非磁性体
材料からなり筒状に形成されている。ハウジング22内
には、後述する可動部24が摺動可能な摺動孔22aが
形成されており、またハウジング22の周壁には、軸方
向ほぼ中央から燃料下流側に延びるスリット状の第2連
通路23が複数箇所形成されている。この第2連通路2
3は、後述する可動部24の第1連通路25と連通可能
に位置しており、ハウジング22を成形するときスリッ
ト状の第2連通路23を同時成形することができる。
【0032】可動部24は、非磁性体材料からなり、ハ
ウジング22の摺動孔22aの内径より僅かに小径の外
径を有する筒状に形成されている。そのため、可動部2
4は、摺動孔22a内を周方向に摺動可能にハウジング
22内に収容される。可動部24内には、燃料ポンプか
ら圧送される供給燃料が流通可能な燃料通路24aが形
成されており、また可動部24の周壁には、ハウジング
22と同様、軸方向ほぼ中央から燃料下流側に延びるス
リット状の第1連通路25が第2連通路23と同数箇所
形成されている。この第1連通路25は、第2連通路2
3と同様、可動部24を成形するとき第2連通路23を
同時成形することができる。さらに可動部24内には磁
性体材料からなる磁性部材26が埋設されており、この
磁性部材26が後述するコイル28により生ずる電磁吸
引力によって吸引される。
【0033】コイル28は、ハウジング22の燃料下流
側端部に位置する外周壁に巻回されており、このコイル
28に通電することにより生ずる電磁吸引力によって前
述した磁性体材料からなる磁性部材26がコイル28方
向に吸引される。すると、ハウジング22の摺動孔22
a内を周方向に摺動可能な可動部24が所定方向に回転
する。この可動部24の回転量は、コイル28に印加さ
れる電圧の大きさによって制御可能に設定されている。
【0034】コイル28への通電が遮断されたり、印加
電圧が小さく設定されると、可動部24は所定回転方向
と反対に回転する。これは、可動部24を反所定方向に
回転するように付勢する図示しないリターンスプリング
の付勢力によるものである。この反所定方向に付勢する
リターンスプリングの付勢力により、コイル28の非通
電時、可動部24が所定位置に位置している。このとき
の状態は、図7(a) に示されている。
【0035】次に、図7に基づいて流量制御弁20の作
動を説明する。ここで、図7(a) 〜(c) は、それぞれ上
方に位置する図が流量制御弁20の平面図で図5に相当
し、下方に位置する図が縦断面図で図6に相当する。し
たがって、エンジンの各負荷状態による流量制御弁20
の平面図と縦断面図とにより、図7(a) 〜(c) が構成さ
れている。
【0036】エンジンの運転状態が停止中または始動
運転のとき、燃料ポンプに供給される電圧は0Vまたは
最も低い電圧に設定されているため、流量制御弁20の
コイル28に印加される電圧も0Vまたは最も低い電圧
である。すると、コイル28には電磁吸引力が生じない
か、生じても極めて小さな電磁吸引力であるため、可動
部24はリターンスプリングによって所定位置に付勢さ
れた状態を維持する。このとき、図7(a) に示すよう
に、可動部24の第1連通路25とハウジング22の第
2連通路23とからなる排出通路19の連通が遮断状態
になる。そのため、エンジンの始動に伴う燃料ポンプの
作動により燃料通路24aに燃料が流入しても、排出通
路29を介して燃料タンク側に流入燃料が流れ出ること
がなく、燃料通路24aを介してエンジン側に供給され
る。したがって、第1実施例の流量制御弁10と同様、
エンジンの始動時に必要な燃料圧を確保することがで
き、円滑なエンジンの始動ができる。
【0037】エンジンの運転状態が要求燃料量が比較
的少ないアイドリングまたは通常運転のとき(軽負荷状
態、中負荷状態)、燃料ポンプに印加される電圧は比較
的低い電圧に設定されるため、コイル28に印加される
電圧も同様に比較的低い電圧に設定されコイル28には
比較的小さな電磁吸引力が生ずる。この電磁吸引力によ
って、所定回転方向に可動部24が所定角度だけ回転移
動する。このとき、図7(b) に示すように、可動部24
の第1通路25とハウジング22の第2通路23とが互
いに連通し排出通路29の連通を導通させる。これによ
り、燃料通路24a内に流入した燃料が排出通路29を
介して流量制御弁20より漏れ出て燃料タンク内に排出
されることになる。したがって、第1実施例の流量制御
弁10と同様、燃料ポンプの回転を安定させることがで
きる。
【0038】エンジンの運転状態が最大出力運転のと
き(全負荷状態)、燃料ポンプに印加される電圧が高く
設定されると、コイル28に印加される電圧も高く設定
されるため、コイル28には大きな電磁吸引力が生ず
る。この電磁吸引力によって、図7(c) に示すように、
可動部24が所定回転方向に可動部24がさらに回転移
動し磁性部材26がコイル28に最も接近する。する
と、可動部24の第1連通路25とハウジング22の第
2連通路23との連通が再び摺動孔22aの内壁22b
によって遮断されることとなり、排出通路29の連通が
遮断される。このように可動部24が周方向に移動する
ことによって、第1連通路25の開口が第2連通路23
と連通したり、摺動孔22aの内壁22bにより閉塞さ
れたりする。ここで、可動部24および内壁22bが特
許請求の範囲に記載の「弁手段」に相当する。
【0039】これにより、燃料通路24a内の燃料が排
出通路29を介して燃料タンク側に漏れ出ることがない
ため、燃料ポンプから供給される燃料をすべてエンジン
側に供給することができる。したがって、第1実施例の
流量制御弁10と同様、エンジンの要求燃料流量に応じ
た燃料を無駄なく供給することができる。上述した第2
実施例によると、ハウジング22に形成される第2連通
路23および可動部24に形成される第1連通路25
は、それぞれスリット形状を有することから、ハウジン
グ22または可動部24が成形されるとき、第2連通路
23または第1連通路25を同時形成することができ
る。これにより、第1連通路25および第2連通路23
を形成するための別工程を設ける必要がなくなる。した
がって、第1実施例による流量制御弁10と較べると、
製造工数が削減できることから製品コストを低減する効
果がある。
【0040】なお、第1実施例および第2実施例では、
コイル18、28に印加される電圧は、燃料ポンプ2に
印加される電圧値に従い増減するように設定したが、本
発明では、これに限られることはなく、例えばECUに
よりエンジン等の種々の情報に基づいて個別に電圧制御
しても良い。 (第3実施例)本発明の第3実施例による燃料供給装置
の流量制御弁を図8および図9に示す。
【0041】図8および図9に示す第3実施例は、ハウ
ジング32の摺動孔32b内を移動する可動部34の形
状を有底の筒状とし、かつこの可動部34の底部34c
にオリフィス37を形成する点が第1実施例と異なる。
図8および図9に示すように、流量制御弁30は、ハウ
ジング32、可動部34および蓋部36から構成されて
いる。そして、この流量制御弁30も第1実施例で説明
した流量制御弁10と同様、燃料ポンプと一体または別
体に構成される。
【0042】筒状に形成されるハウジング32内には、
この一端側に形成される燃料通路32aの燃料下流側に
は燃料通路32aと連通しかつ燃料通路32aより大径
に形成される摺動孔32bが他端に向かって貫通するよ
うに形成されている。そして、燃料通路32aと摺動孔
32bとの接続部には後述する可動部34の一端側が当
接可能なストッパ部32cが形成されている。摺動孔3
2bの燃料下流側に開口は、この摺動孔32bの内径よ
り小径の穴部を有する蓋部36が位置している。摺動孔
32b内に収容される可動部34の他端側がこの蓋部3
6に当接することで、可動部34の移動を制限してい
る。摺動孔12bの軸方向ほぼ中央には、ハウジング3
2の内外を連通する第2連通路33が複数箇所に形成さ
れている。この第2連通路33は、後述する可動部34
に形成される第1連通路35と連通することにより排出
通路39を形成する。
【0043】可動部34は、ハウジング32の摺動孔3
2bの内径より僅かに小径の外径を有する有底の筒状に
形成されている。そのため、可動部34は、摺動孔32
b内を軸方向に摺動可能にハウジング32内に収容され
る。そして、この可動部34内には、燃料ポンプから圧
送される供給燃料が流通可能な燃料通路34aが形成さ
れており、また可動部34の周壁には、ハウジング32
と同様、可動部34の内外を連通する第1連通路35が
第2連通路23と同数箇所形成されている。さらに可動
部34の底部34cには、可動部34の内外を連通する
オリフィス37が形成されている。
【0044】摺動孔32b内に収容される可動部34
は、摺動孔32b内を軸方向すなわち、図8で上下方向
に可動部14が移動できるため、この可動部34の軸方
向移動位置により可動部34の第1連通路35の開口が
ハウジング32の第2連通路33と連通したり、摺動孔
32bの内壁32dにより閉塞されたりする。ここで、
可動部34および内壁32dが特許請求の範囲に記載の
「弁手段」に相当する。
【0045】可動部34の底部34cにオリフィス37
が位置することにより、燃料通路34a内に流入する燃
料がオリフィス37を経由してエンジン側に供給され
る。その一方で、燃料通路34a内に流入する燃料の圧
力が底部34cに作用するため、流入燃料圧により燃料
下流側に可動部34を移動させることができる。そし
て、オリフィス37による燃料圧力損失は、燃料ポンプ
の燃料吐出量の二乗に比例することから、可動部34の
移動量を燃料ポンプの燃料吐出量によって制御すること
ができる。したがって、図示しないECU等により燃料
ポンプの吐出量を制御することによって、第1実施例の
流量制御弁10のような電磁吸引力を生じさせるコイル
を設けることなくして、機械的構成により可動部34を
燃料下流側に自在に移動させることができる。
【0046】ここで、燃料ポンプの燃料吐出量が少ない
ときには、燃料上流側に可動部34が位置させることが
必要になる。そのため、所定の付勢力によって燃料上流
側に可動部34を付勢する必要があり、例えば燃料上流
側を重力方向に位置させるように流量制御弁30を取付
けることにより、可動部34を燃料上流側に付勢させる
ことができる。また流量制御弁30に取付位置等により
燃料上流側を重力方向に位置させることができない場
合、可動部34と蓋部36との間に圧縮コイルスプリン
グを収容することにより、可動部34を燃料上流側に付
勢しても良い。
【0047】次に、図9に基づいて流量制御弁30の作
動を説明する。 エンジンの運転状態が停止中または始動運転のとき、
燃料ポンプの供給される電圧は0Vまたは最も低い電圧
に設定されている。そのため、燃料ポンプから吐出する
燃料量は0または極少量であるため、可動部34は燃料
下流側に移動せず可動部34は重力または圧縮コイルス
プリング等により燃料上流側に付勢された状態を維持す
る。このとき、図9(a) に示すように、可動部34の第
1連通路35とハウジング32の第2連通路33とから
なる排出通路39の連通が遮断される。そのため、エン
ジンの始動に伴う燃料ポンプの作動により燃料通路34
aに燃料が流入しても、排出通路39を介して燃料タン
ク側に流入燃料が流れ出ることがなく、燃料通路34a
を介してエンジン側に供給される。したがって、第1実
施例の流量制御弁10と同様、エンジンの始動時に必要
な燃料圧を確保することができ、円滑なエンジンの始動
ができる。
【0048】エンジンの運転状態が要求燃料量が比較
的少ないアイドリングまたは通常運転のとき(軽負荷状
態、中負荷状態)、燃料ポンプに印加される電圧は比較
的低い電圧に設定されるため、燃料ポンプから流量制御
弁30に供給される燃料量は所定量の範囲内となる。こ
の所定の燃料吐出量の二乗に比例する圧力損失による付
勢力によって、燃料上流側に可動部34が所定距離だけ
移動する。このとき、図9(b) に示すように、可動部3
4の第1通路35とハウジング32の第2通路33とが
互いに連通し排出通路39の連通を導通させる。これに
より、燃料通路34a内に流入した燃料が排出通路39
を介して流量制御弁30より漏れ出て燃料タンク内に排
出されることになる。したがって、第1実施例の流量制
御弁10と同様、燃料ポンプの回転を安定させることが
できる。
【0049】エンジンの運転状態が最大出力運転のと
き(全負荷状態)、燃料ポンプに印加される電圧が高く
設定される。すると、燃料ポンプから流量制御弁30に
供給される燃料量は前述した所定量の範囲を越えた量と
なる。この増加した燃料吐出量の二乗に比例する圧損に
よる付勢力によって、図9(c) に示すように、可動部3
4が蓋部36に当接するまで移動する。すると、可動部
34の第1連通路35とハウジング32の第2連通路3
3との連通が再び摺動孔32bの内壁32dによって遮
断されることとなり、排出通路39の連通が遮断され
る。これにより、燃料通路34a内の燃料が排出通路3
9を介して燃料タンク側に漏れ出ることがないため、燃
料ポンプから供給される燃料をすべてエンジン側に供給
することができる。したがって、第1実施例の流量制御
弁10と同様、エンジンの要求燃料流量に応じた燃料を
無駄なく供給することができる。
【0050】上述した第3実施例によると、ハウジング
32内を摺動する可動部34を流入燃料圧により燃料下
流側に移動させることから、ECU等により燃料ポンプ
の吐出量を制御することによって、機械的構成により可
動部34を燃料下流側に自在に移動させることができ
る。これにより、例えば第1実施例による流量制御弁1
0のような電磁吸引力を生じさせるコイルを設けること
なくして、可動部34を燃料下流側に移動させることが
できるため、部品点数が削減でき製品コストを低減する
効果がある。
【0051】また、燃料上流側を重力方向に位置させる
ように流量制御弁30を取付けることにより、重力によ
り燃料上流側に可動部34を付勢することができる。こ
れにより、例えば第1実施例による流量制御弁10のよ
うな燃料上流側に可動部を付勢する圧縮コイルスプリン
グを設ける必要がなく、部品点数をさらに削減し製品コ
ストをより低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料供給装置の流量
制御弁の縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による燃料供給装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】第1実施例の流量制御弁の作動を示す説明図で
ある。
【図4】エンジンの負荷状態に対する燃料供給量を示す
特性図である。
【図5】本発明の第2実施例による燃料供給装置の流量
制御弁の模式的平面図である。
【図6】図5に示すVI−VI線断面図である。
【図7】第2実施例の流量制御弁の作動を示す説明図で
ある。
【図8】本発明の第3実施例による燃料供給装置の流量
制御弁の縦断面図である。
【図9】第3実施例の流量制御弁の作動を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 燃料ポンプ 5 ECU(燃料ポンプ制御手段) 8 エンジン 10、20、30 流量制御弁(流量制御手
段) 12、22、32 ハウジング 12b、22a、32b 摺動孔 12e、22b、32d 内壁 (弁手段) 13、23、33 第2連通路 14、24、34 可動部 (弁手段、筒
体) 15、25、35 第1連通路 16 圧縮コイルスプリング 19、29、39 排出通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汲上げた燃料を内燃機関に供給する燃料
    ポンプと、 前記内燃機関の運転状況に応じ前記燃料ポンプの燃料吐
    出量を制御する燃料ポンプ制御手段と、 前記燃料ポンプの吐出側に設けられ、前記内燃機関に供
    給される燃料量を前記燃料ポンプの燃料吐出量に応じて
    電気的または機械的に制御する流量制御手段とを備えた
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記流量制御手段は、 前記燃料ポンプの吐出燃料を前記内燃機関への燃料供給
    配管外に排出可能な排出通路と、 前記排出通路を導通または遮断可能な弁手段と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の燃料供給装
    置。
  3. 【請求項3】 前記弁手段は、前記内燃機関が停止状
    態、始動状態または全負荷状態にあるとき前記排出通路
    を遮断させ、 前記内燃機関が軽負荷状態または中負荷状態にあるとき
    前記排出通路を連通させることを特徴とする請求項2記
    載の燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 前記流量制御手段は、 前記燃料ポンプの吐出燃料が流通可能な燃料通路および
    前記排出通路の一部を構成する第1連通路を形成する筒
    体と、 前記筒体を摺動可能に収容する摺動孔および前記排出通
    路の残部を構成する第2連通路を形成するハウジングと
    を備え、 前記筒体または前記ハウジングのいずれか一方を前記摺
    動孔の軸方向または周方向に移動させることにより、前
    記第1連通路の前記第2連通路側開口を開放または閉塞
    することを特徴とする請求項2または3記載の燃料供給
    装置。
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