JPH0965322A - 双方向通信システム - Google Patents

双方向通信システム

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Publication number
JPH0965322A
JPH0965322A JP7213627A JP21362795A JPH0965322A JP H0965322 A JPH0965322 A JP H0965322A JP 7213627 A JP7213627 A JP 7213627A JP 21362795 A JP21362795 A JP 21362795A JP H0965322 A JPH0965322 A JP H0965322A
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JP
Japan
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data
terminal
transmission
carrier
communication system
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Application number
JP7213627A
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English (en)
Inventor
Teruhide Kita
輝秀 北
Teruhisa Kaneko
輝久 兼子
Atsunori Sakurai
厚典 櫻井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP7213627A priority Critical patent/JPH0965322A/ja
Publication of JPH0965322A publication Critical patent/JPH0965322A/ja
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CATV伝送路などの分配網を利用して双方
向データ通信サービスを行うにあたり、データ収集装置
を伝送路上の任意の位置に配置できる双方向通信システ
ムを提供することを目的とする。 【構成】 伝送路6上に一台の終端装置1と複数台の端
末を設置し、検針センタ装置7は、送出するデータに、
受信した終端装置1が前記通信データを終端装置内部で
処理するか又は再度伝送路上に送出するかを識別するフ
ラグを付与して上り搬送波上に変調して出力する。終端
装置1では受信したデータを復調したあと、前記通信デ
ータに付与された識別フラグに従い、終端装置1内部で
処理するか、または上り搬送波周波数とは異なる周波数
の下り搬送波で再度変調して伝送路に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路により接続
された通信装置間で通信を行う双方向通信システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、CATVにおいてセンタと各家庭
との間で双方向に通信可能な双方向CATVが実用化の
段階になっている。この双方向CATVにおいては、各
種の情報通信サービスを付加する可能性を有している。
この情報通信サービスとして、例えば、家庭やオフィス
の電力、ガス、水道メータなどの遠隔検針を実現するサ
ービスや、緊急通報を実現するサービスなどが考えられ
る。そのため、家庭やオフィスに設置された端末装置と
CATVセンタ間あるいは端末装置間で情報を効率よく
双方向通信する技術が必要になっている。
【0003】CATV伝送路のような分配網で双方向通
信を行うには、映像信号を含んだ周波数多重信号の送出
元であるヘッドエンド(終端装置)を設置したCATV
センタと端末装置間のみに限られていた。すなわち、伝
送路上の端末装置間相互の通信は不可能であった。この
ため、分配網で遠隔検針のようなデータ通信による双方
向サービスを実現するためには、CATVセンタにデー
タ収集装置を設置する必要があった。この従来例は、例
えば特開昭62−11399号公報に開示されている。
【0004】さらに、特開平1−227591号は、周
波数変換機能をもつ中継増幅装置を双方向CATVの伝
送路上に配置することによって、端末装置間の双方向通
信を実現する方式を提案している。この方式によれば、
端末装置の1つをデータ収集装置とすることにより、デ
ータ収集装置をCATVセンタではない伝送路上に配置
することが可能になると考えられる。具体的には、中継
増幅装置は、データ収集装置からの上り搬送波fu1およ
びデータ収集装置への下り搬送波fd1と、端末装置から
の上り搬送波fu2および端末装置への下り搬送波fd2との
間で周波数変換して中継する。その結果、データ収集装
置からの上り搬送波fu1は、中継増幅装置によって下り
の搬送波fd2に周波数変換されて他の端末装置に伝送さ
れる。さらに、当該端末装置からの上り搬送波fu2は、
中継増幅装置によって下りの搬送波fd1に周波数変換さ
れてデータ収集装置に伝送される。これによれば、デー
タ収集装置は、中継増幅装置を介して他の端末装置と双
方向に通信することが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の双方
向通信方式によれば、CATV伝送路のような分配網で
双方向データ通信サービスを行おうとした場合に、必ず
伝送路への信号の送出元すなわちCATVセンタに設置
する必要があり、データ収集装置を伝送路上の任意の位
置に設置することが困難であるという問題があった。
【0006】また、後者の従来例では、データ収集装置
をCATV伝送路上の任意の場所に設置することが可能
ではあるけれども、データ収集装置と端末装置との間の
搬送波は、CATVセンタの終端装置と端末装置との間
の搬送波とは、異なる上り・下りの搬送波(fu1・fd1、
fu2・fd2)を別に必要とする。なぜなら、データ収集装
置は、CATVセンタの終端装置とは独立して非同期に
中継増幅装置に対して搬送波を送出するので、同一周波
数を用いると衝突するからである。そのため、データ収
集装置の数の2倍の上り・下り搬送波が新たに必要にな
るという問題があった。特に、CATVにおける上り周
波数帯域は一般に狭いことが多いので、複数台のデータ
収集装置を設置する場合や、データ収集装置を増設する
場合に、困難であるという問題があった。
【0007】さらに、CATVのデータ通信に用いられ
る搬送波は帯域が狭いため、中継増幅装置は、周波数特
性の良い周波数変換装置を、各データ収集装置について
二種用意する必要があり、コストが高くなるという問題
があった。上記課題に鑑み本発明は、CATV伝送路に
おいて、周波数資源を有効に利用して双方向通信を行
い、伝送路上の任意の位置に低コストで設置できるデー
タ収集装置を有する双方向通信システムを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、伝送路の終端装置に対する上り搬送波と下り搬送波
とを用いて、伝送路上のデータ収集端末と複数の他の端
末との間で双方向通信を実現する双方向通信システムで
あって、前記終端装置は、データ収集端末および他の端
末から伝送路を介して送信される上り搬送波上のデータ
を復調する復調手段と、復調されたデータにおいて、そ
のデータの折り返し送信をするか否かを指示するフラグ
を識別するフラグ識別手段と、折り返し送信すると識別
された場合に、復調されたデータを下り搬送波上に変調
して伝送路に送出する変調手段とを備え、前記データ収
集端末は、宛て先情報と、折り返し送信を指示するフラ
グと、宛て先端末に対するコマンドとを有するデータを
上り搬送波上に変調して伝送路に送出する第1送信手段
と、下り搬送波上に変調された自端末宛のデータを受信
する第1受信手段とを備え、前記他の端末の各々は、下
り搬送波上に変調された自端末宛のデータを受信する第
2受信手段と、第2受信手段により受信されたデータが
前記コマンドである場合に、データ収集端末を示す宛て
先情報と、折り返し送信を指示するフラグと、コマンド
に対するレスポンスとを有するデータを上り搬送波上に
変調して伝送路に送出する第2送信手段とを備えてい
る。
【0009】本願の請求項2の発明では、請求項1にお
いて、前記終端装置がCATVセンタ内に設けられ、前
記データ収集端末及び前記他の端末がCATV伝送路の
任意の位置に設けられている。本願の請求項3の発明で
は、請求項2において、前記データ収集端末において第
1送信手段は、定型的なデータの送信を指示するコマン
ドを有するデータを送出し、前記他の端末の各々におい
て第2送信手段は、定型的なデータとして各種メータの
検針値を表すレスポンスを有するデータを送信するよう
構成されている。
【0010】本願の請求項4の発明では、請求項2にお
いて、前記データ収集端末において第1送信手段は、緊
急通報データの送信を指示するコマンドを有するデータ
を送出し、前記他の端末の各々はさらに緊急事態の発生
を検出する検出手段を備え、前記第2送信手段は、緊急
事態の発生が検出された場合には、緊急通報データとし
て検出された緊急事態の発生を示すレスポンスを有する
データを送信するよう構成されている。
【0011】本願の請求項5の発明では、請求項4にお
いて、前記終端装置はさらに、全ての端末を宛て先とす
る宛て先情報と、折り返し送信を指示しないフラグと、
緊急通報データの送信を指示するコマンドとを有するデ
ータを生成するデータ生成手段を備え、前記変調手段
は、生成されたデータを下り搬送波上に変調して伝送路
に送出するよう構成されている。
【0012】本願の請求項6の発明では、請求項2から
5記載の何れかの双方向通信システムにおいて、さら
に、他のデータ収集端末と同じ周波数の上り搬送波及び
下り搬送波を使用する複数の前記データ収集端末を備
え、前記終端装置はさらにデータ収集端末の何れかを宛
て先として上り搬送波上へのデータ送出許可を表す許可
信号を、データ収集端末毎に順次生成する許可信号生成
手段を備え、前記変調手段は、生成された許可信号を下
り搬送波上に変調して伝送路に送出し、前記データ収集
端末は、自端末宛の許可信号を受信した場合に、上り搬
送波上へのデータ送出を行うよう構成されている。
【0013】本願の請求項7の発明では、請求項2から
5記載の何れかの双方向通信システムにおいて、さら
に、送受信に使用される上り搬送波と下り搬送波のセッ
トが互いに異なる複数の前記データ収集端末を備え、前
記終端装置はさらに、前記上り搬送波の周波数毎に設け
られた複数の前記復調手段と、前記下り搬送波の周波数
毎に設けられた複数の前記変調手段とを備える。
【0014】本願の請求項8の発明では、請求項2から
5記載の何れかの伝送路上の双方向通信システムにおい
て、前記終端装置は、伝送路上のホームターミナルを遠
隔制御するホームターミナル制御装置としての機能を具
備し、前記変調手段は、データ収集装置及び他の端末へ
のデータの変調に加えて、ホームターミナルへのデータ
の変調を兼用して行う変調回路を有し、変調回路におけ
る、データ収集端末と他の端末との通信用の下り搬送波
の周波数と、ホームターミナル制御用の下り搬送波の周
波数とが同一である。
【0015】本願の請求項9の発明では、請求項8記載
の伝送路上の双方向通信システムにおいて、前記終端装
置は、双方向CATVシステムにおけるホームターミナ
ルを遠隔制御するホームターミナル制御装置としての機
能を具備し、前記復調手段は、データ収集装置及び他の
端末からのデータの復調に加えて、ホームターミナルか
らのデータの復調を兼用して行う復調回路を有し、復調
回路における、データ収集端末と他の端末との通信用の
上り搬送波の周波数と、ホームターミナル制御用の上り
搬送波の周波数とが同一である。
【0016】本願の請求項10の発明は、請求項2から
5記載の何れかの双方向通信システムにおいて、前記終
端装置は、伝送路上のホームターミナルを遠隔制御する
ホームターミナル制御装置としての機能を具備し、前記
変調手段は、データ収集装置及び他の端末へのデータを
変調する第1の変調回路と、ホームターミナルへのデー
タを変調する第2の変調回路とを有し、第1の変調回路
おける、データ収集端末と他の端末との通信用の下り搬
送波の周波数と、第2の変調回路における、ホームター
ミナル制御用の下り搬送波の周波数とが異なる。
【0017】本願の請求項11の発明は、請求項10記
載の双方向通信システムにおいて、前記終端装置は、双
方向CATVシステムにおけるホームターミナルを遠隔
制御するホームターミナル制御装置としての機能を具備
し、前記復調手段は、データ収集装置及び他の端末から
のデータを復調する第1の復調回路と、ホームターミナ
ルからのデータを復調する第2の復調回路とを有し、第
1の復調回路における、データ収集端末と他の端末との
通信用の上り搬送波の周波数と、第2の復調回路におけ
る、ホームターミナル制御用の上り搬送波の周波数とが
異なる。
【0018】
【作用】本願の請求項1の発明において、データ収集端
末の第1の送信手段は、宛て先情報、フラグ、コマンド
を有するデータを上り搬送波上に変調して伝送路に送出
する。終端装置では復調手段がこのデータを復調する。
さらに、フラグ識別手段が、そのフラグをそのデータの
折り返し送信を指示する識別した場合には、変調手段
が、復調されたデータを下り搬送波上に変調して伝送路
に送出する。
【0019】宛て先情報に指定された端末の第2受信手
段は、下り搬送波上に変調されたデータを受信する。さ
らに、第2送信手段は、データ収集端末を示す宛て先情
報と、折り返し送信を指示するフラグと、コマンドに対
するレスポンスとを有するデータを上り搬送波上に変調
して伝送路に送出する。このレスポンスを有するデータ
は、終端装置により上記と同様に上り搬送波から下り搬
送波上に周波数変換されて伝送路に送出される。データ
収集端末の第1受信手段は、レスポンスを有するデータ
を受信する。これにより、CATV伝送路のような周波
数多重による双方向伝送路において、データ収集装置を
伝送路上の任意の位置に低コストで設置することが可能
となる。
【0020】本願の請求項2の発明では、請求項1の双
方向通信システムが双方向CATVシステムにおいて使
用される。これにより、CATV伝送路を使用した双方
向データ通信サービスにおいて、データ収集装置をCA
TV伝送路上の任意の位置に低コストで設置することが
可能となる。本願の請求項3の発明では、請求項2にお
いて、前記データ収集端末の第1送信手段は、端末にお
ける各種メータの検針値など定型的なデータの送信を指
示するコマンドを有するデータを送出する。このデータ
は、終端装置を経由して、宛て先に指定された他の端末
に到達する。前記端末の第2送信手段は、メータの検針
値を表すレスポンスを有するデータを送信する。このレ
スポンスは、終端装置を経由してデータ収集装置に到達
する。これにより、双方向サービスが遠隔検針サービス
などの場合、水道/ガス/電力などの検針事業者はCA
TV事業者とは異なるため、検針事業者の営業所等に検
針センタ装置の設置を可能とするもので、その効果が大
きい。
【0021】本願の請求項4の発明では、請求項2にお
いて、前記データ収集端末の第1送信手段は、緊急通報
データの送信を指示するコマンドを有するデータを送出
する。このデータの宛て先に指定された端末の第2送信
手段は、検出手段により緊急事態の発生が検出された場
合には、緊急通報データとして検出された緊急事態を示
すレスポンスを有するデータを送信する。このレスポン
スは、終端装置を経由してデータ収集装置に到達する。
これにより、双方向CATV伝送路を利用して緊急通報
システムに実現した場合に警備会社等のセキュリティセ
ンタににデータ収集装置を設置することが可能となる。
【0022】本願の請求項5の発明では、請求項4にお
いて、前記終端装置のデータ生成手段は、全ての端末を
宛て先とする宛て先情報と、折り返し送信を指示しない
フラグと、緊急通報データの送信を指示するコマンドと
を有するデータを生成する。前記変調手段は、生成され
たデータを下り搬送波上に変調して伝送路に送出する。
このデータの宛て先情報に指定された端末の第2送信手
段は、検出手段により緊急事態の発生が検出された場合
には、緊急通報データとして検出された緊急事態を示す
レスポンスを有するデータを送信する。このレスポンス
は、終端装置を経由してデータ収集装置に到達する。こ
れにより、緊急通報データの送信を指示するコマンドな
ど定期的に送信する必要のあるデータを、終端装置から
送信するので、データ収集装置からその都度送信する必
要がなくなる。
【0023】本願の請求項6の発明では、請求項2から
5記載の何れかの双方向通信システムにおいて、さら
に、他のデータ収集端末と同じ周波数の上り搬送波及び
下り搬送波を使用する複数の前記データ収集端末が設け
られている。前記終端装置の許可信号生成手段は、デー
タ収集端末の何れかを宛て先として上り搬送波上へのデ
ータ送出許可を表す許可信号を、データ収集端末毎に順
次生成する。前記変調手段は、生成された許可信号を下
り搬送波上に変調して伝送路に送出する。前記データ収
集端末は、自端末宛の許可信号を受信した場合に、上り
搬送波上へのデータ送出を行う。これにより上り搬送
波、下り搬送波の1セットを複数のデータ収集装置が時
分割的に共用することができ、データ収集装置を容易に
増設することができる。
【0024】本願の請求項7の発明では、請求項2から
5記載の何れかの双方向通信システムにおいて、送受信
に使用される上り搬送波と下り搬送波のセットが互いに
異なる複数の前記データ収集端末を備える。前記終端装
置において変調手段及び復調手段は、データ収集端末に
対応する周波数変換を行う。これにより終端装置に変調
手段及び復調手段を追加するだけで、上り搬送波、下り
搬送波を専用に使用できるデータ収集を容易に増設する
ことができる。
【0025】本願の請求項8の発明では、請求項2から
5記載の何れかの伝送路上の双方向通信システムにおい
て、前記終端装置は、伝送路上のホームターミナルを遠
隔制御するホームターミナル制御装置としての機能を具
備し、終端装置内部の変調回路は、データ収集装置及び
他の端末へのデータの変調と、ホームターミナルへのデ
ータの変調とを同一の下り搬送波周波数で行う。これに
より、既存のCATVシステムのホームターミナル制御
装置を終端装置ととしても兼用するので、双方向データ
通信のための新たな装置の設置を最小限にすることがで
き、設置コストを低く押さえることが可能になる。さら
に、双方向データ通信に使用する下り搬送波が、ホーム
ターミナル制御に使用する下り搬送波と同一周波数なの
で、既存の変調回路を使用することができ、さらに設置
コストを低く押さえることができる。
【0026】本願の請求項9の発明では、請求項8記載
の伝送路上の双方向通信システムにおいて、前記終端装
置は、双方向CATVシステムにおけるホームターミナ
ルを遠隔制御するホームターミナル制御装置としての機
能を具備し、終端装置内部の復調回路は、データ収集装
置及び他の端末からのデータの復調と、ホームターミナ
ルからのデータの復調とを同一周波数の下り搬送波に対
して行う。これにより、双方向データ通信に使用する上
り搬送波のセットが、ホームターミナル制御に使用する
上り搬送波と同一周波数なので、既存の復調回路を使用
することができ、さらに設置コストを低く押さえること
ができる。
【0027】本願の請求項10の発明は、請求項2から
5記載の何れかの双方向通信システムにおいて、前記終
端装置は、伝送路上のホームターミナルを遠隔制御する
ホームターミナル制御装置としての機能を具備する。終
端装置内の第1の変調回路は、データ収集装置及び他の
端末へのデータを変調し、第2の変調回路は、ホームタ
ーミナルへのデータを変調する。この第1の変調回路と
第2の変調回路とは、異なる周波数の下り搬送波に対し
て動作する。これにより、既存のCATVシステムのホ
ームターミナル制御装置を終端装置として兼用するの
で、双方向データ通信のための新たな装置の設置を最小
限にすることができるので、設置コストを低く押さえる
ことが可能になる。さらに、双方向データ通信に使用す
る下り搬送波が、ホームターミナル制御に使用する下り
搬送波のセットと異なる周波数なので、既存のCATV
システムに対して拡張性に富む双方向データ通信システ
ムを構築することができる。
【0028】本願の請求項11の発明は、請求項10記
載の双方向通信システムにおいて、前記終端装置は、双
方向CATVシステムにおけるホームターミナルを遠隔
制御するホームターミナル制御装置としての機能を具備
する。終端装置内の第1の復調回路は、データ収集装置
及び他の端末からのデータを復調し、第2の復調回路
は、ホームターミナルからのデータを復調する。この第
1の復調回路と第2の復調回路とは、異なる周波数の下
り搬送波に対して動作する。これにより、双方向データ
通信に使用する下り搬送波が、ホームターミナル制御に
使用する下り搬送波のセットと異なる周波数なので、既
存のCATVシステムに対して拡張性に富む双方向デー
タ通信システムを構築することができる。
【0029】
【実施例】
(第1実施例)図1は、本発明の第一実施例における双
方向通信方式を用いた遠隔検針システムの構成図であ
る。この遠隔検針システムは、終端装置1、伝送路6、
検針センタ装置7、複数の端末装置8.1〜8.nを備
え、CATV伝送システムに組み込まれる。同図では、
CATV伝送システム本来の映像データ送出に関する構
成は、本発明の要部ではないので省略している。
【0030】伝送路6は、CATV伝送システムにおけ
る伝送路であり、複数の上り搬送波と下り搬送波を用い
た周波数多重によりデータを伝送する。検針センタ装置
7は、各端末装置8.1〜8.nに終端装置1を介して
検針コマンドを上り搬送波fuで送信し、各端末装置
8.1〜8.nから終端装置1を介して送信される検針
値レスポンスを下り搬送波fdで受信し、各端末装置か
ら収集したデータを処理する。ここで、検針コマンドと
は、端末装置に接続された検針メータの検針値の送信を
指示するコマンドである。検針値レスポンスとは、検針
コマンドに対する応答である。図2(a)に、検針コマ
ンドのデータフォーマットの一例を示す。同図のように
検針コマンドは、同期コード、識別フラグ、端末番号、
検針センタ番号、コマンドコード、チェックコードの各
フィールドを有する。「同期コード」はコマンドの先頭
を表す。「識別フラグ」は、その値が1のときは、本コ
マンドを受信した終端装置1にそのまま折り返し処理す
ること(折り返しモードと称す)を指示する。「端末番
号」は本コマンドの宛先端末を示す。「検針センタ番
号」は本コマンドの送信元である検針センタ装置の固有
番号を示す。「コマンドコード」は本コマンドが検針要
求であることを示す。「チェックコード」は、通信デー
タの誤り検出のためのチェックコードである。
【0031】端末装置8.1〜8.nは、上記の下り搬
送波fdで検針コマンドを受信すると、検針メータ9.
1〜9.nの検針値を読み取って、上り搬送波fuで検
針値レスポンスを送信する。図2(b)に、検針値レス
ポンスのデータフォーマットの一例を示す。検針値レス
ポンスは、同期コード、識別フラグ、検針センタ番号、
端末番号、レスポンスコード、検針値、チェックコード
の各フィールドを有する。「同期コード」はレスポンス
の先頭を表す。「識別フラグ」は、その値が1のときは
本レスポンスを受信した終端装置1にそのまま折り返し
処理することを指示する。「検針センタ番号」は本レス
ポンスの宛先である検針センタ装置の固有番号を示す。
「端末番号」は発信元の端末装置の固有番号を表す。
「レスポンスコード」は本レスポンスが検針値応答であ
ることを示す。「検針値」は検針メータの指針値を表
す。「チェックコード」は誤り検出のためのチェックコ
ードである。
【0032】検針メータ9.1〜9.nは、それぞれ電
力、ガス、水道等のメータである。終端装置1は、伝送
路6の根幹に設けられたCATVセンタ内に設けられ、
処理部2、変調部3、復調部4、混合分波部5を備え、
伝送路6を介して検針センタ装置7から受信される上り
搬送波fuの検針コマンドを端末装置に折り返し下り搬
送波fdで送信し、また、伝送路6を介して端末装置か
ら受信される上り搬送波fuの検針値レスポンスを検針
センタ装置7に折り返し下り搬送波fdで送信する。
【0033】処理部2は、復調部4から復調されたデー
タが中の識別フラグが”1”であれば、何ら処理を施さ
ないでに折り返し変調部3に送出する。変調部3は、処
理部2からのデータ(検針コマンド、検針値レスポンス
を含む)を下り搬送波fdにて変調し、混合分波部5を
介して伝送路6上に送出する。復調部4は、混合分波部
5により分波された上り搬送波fuのデータを元のデー
タを復調し、処理部2に出力する。
【0034】混合分波部5は、変調部3からの下り搬送
波fdのデータを他の複数の下り搬送波と混合して伝送
路6に送出し、また、伝送路6からの種々の周波数帯を
もつ複数の上り搬送波から上り搬送波fuのデータを分
波して復調部4に出力する。以上のように構成された本
発明の第1実施例における遠隔検針システムについて、
その動作を説明する。
【0035】図3は、検針センタ装置7が端末装置8.
1に対して遠隔検針する場合における各装置間の通信シ
ーケンスを示す。まず、双方向伝送路6上に設置された
検針センタ装置7が遠隔検針を行う場合、図2(a)に
示した送出コマンドに、検針対象である端末装置8.1
を受信端末に指定し、識別フラグに”1”を付与するこ
とにより折り返しモードを指定し、上り搬送波fuにて
変調して、終端装置1に向けて伝送路6に送出する(図
3のS31)。 終端装置1は、このコマンドを受信
し、折り返しモードであるので、そのまま伝送路に折り
返し送出する(S32)。
【0036】この検針コマンドは、下り搬送波fd上で
伝送路6を介して、検針センタ装置7、端末装置8.1
〜8.nに送られる。各装置では、この通信データを同
じように復調し元のコマンドを得るが、このコマンドの
宛先が先に記したように端末装置8.1と特定されてい
るので、端末装置8.1以外では廃棄される。このコマ
ンドの宛先に指定された端末装置8.1では、本コマン
ドを受信し宛先が自端末であることを認識すると、次に
コマンドの解釈を行う。そして、検針要求のコマンドで
あることを解釈すると、端末装置8.1に接続された検
針メータ9.1からその検針値を読みとる。検針値を読
みとった端末装置8.1は、図2(b)に示した検針値
レスポンスとして、検針センタ装置7を宛て先に指定
し、折り返しモードを指示する識別フラグを付与し、応
答を示すコードと実際の検針値を設定し、上り搬送波f
uに変調して、終端装置1に向けて伝送路6に送出する
(S33)。
【0037】この応答レスポンスは、検針要求コマンド
と同じように、終端装置1に送られ、終端装置1では折
り返し処理を行って再度伝送路6に送出され、前記レス
ポンスで宛先に指定されている検針センタ装置7により
受信される(S34)。こうして一端末に対する検針要
求処理を終了する。検針センタ装置7は、上記の処理を
それぞれ端末装置8.1〜8.nに行い、検針データ収
集処理を行う。
【0038】なお、本実施例において端末装置は、検針
コマンドを受け取ってから検針メータを読み取ったが、
検針センタ装置7からの事前のコマンドにより検針メー
タ9.1から読みとっておき、一旦端末装置8.1内に
格納しておいた値でもよい。その場合、検針センタ装置
7は、図2(a)において、検針メータの読み取りのみ
を指示する読み取りコマンドコードを設定し、本コマン
ドを検針要求に先立ち送出することになる。
【0039】また、データ収集装置が収集するデータ
は、各種メータの検針値に限らず、各家庭において定型
的に発生するデータであればどんなデータであってもよ
い。また、本実施例ではデータ収集装置が一つの場合に
ついて説明したが、複数のデータ収集装置が伝送路上に
混在することも可能である。この場合は、複数のデータ
収集装置がそれぞれ異なる上り・下りの搬送波を使用
し、センタでは前記搬送波に応じた変調部、復調部が必
要になる。しかし、処理部2は共有できるため比較的簡
易な構成で実現することができる。 (第2実施例)本発明の第2実施例として、第1実施例
の構成を緊急警報システムに適用した場合を説明する。
本緊急警報システムは、第1実施例に対して、図1の検
針センタ装置7の代わりにセキュリティセンタ装置21
を、検針メータ9.1〜9.nの代わりに火災、ガス漏
れ等の異常を示す緊急事態を検出する各センサを、終端
装置1の代わりに終端装置20を備える点が異なってい
る。また、第1実施例と同じ構成要素は説明を省略す
る。
【0040】終端装置20は、第1実施例の機能に加え
て、伝送路上の端末装置8.1〜8.nを受信対象とし
て、問い合せコマンドを一定間隔毎に送出する。ここ
で、問い合わせコマンドとは、端末装置において火災、
ガス漏れ等の以上が検出された場合には、その内容を通
知することを指示するコマンドである。この問い合わせ
コマンドは、図2(a)に示したデータフォーマットと
同様であるが、送出元の検針センタ番号が終端装置20
である点、および宛て先の端末番号が全端末を受信対象
としている点とが異なる。
【0041】セキュリティセンタ装置21は、各端末装
置から問い合わせコマンドに対する応答を受信する。端
末装置8.1〜8.nは、それぞれセンサが接続され、
常にその状態を監視し、火災、ガス漏れ等の異常や緊急
事態を検出した場合には、問い合わせコマンドに対する
応答を出力し、異常を検出していない場合には、問い合
わせコマンドを受信しても応答しない。この応答は、図
2(b)と同様であるが、検針値の代わりにセンサの状
態を表すセンサ状態データが設定される点が異なってい
る。
【0042】以上のように構成された本発明の第2実施
例における緊急警報システムについて、その動作を説明
する。図4は緊急警報システムにおける問い合わせコマ
ンドとその応答とを表すシーケンス図である。終端装置
20は伝送路上の端末装置8.1〜8.nを対象とし
て、問い合せコマンドを一定間隔毎に送出する。一方、
センサを通じて異常が検出されれば、端末装置8.1〜
8.nは、それぞれ問い合せコマンドに対して応答を、
終端装置20で折り返しモードで送出する。
【0043】この応答レスポンスが終端装置20で折り
返されてセキュリティセンタ装置21に送られ、セキュ
リティセンタ装置21では、特定の端末装置8.1に異
常が発生したことを検出することが可能となる。なお、
異常が発生した端末装置8.1〜8.nからの応答レス
ポンスを、終端装置20で折り返し処理を行わずに、終
端装置20でその異常に対する処理を行うように設定す
ることも可能である。この場合、応答レスポンス内の識
別フラグは、折り返しモード(”1”)はなく、終端装
置内部での処理モード(”0”)を示すことになる。
【0044】また、センサは、ガス漏れや火災を検出す
る以外に、老人介護用の緊急通報ボタンや、金融機関や
商店における防犯用の緊急通報ボタンでもよい。また、
問い合わせコマンドをセキュリティセンタ装置21か
ら、終端装置20で折り返しモードとして送出すること
も可能である。この場合、問い合わせコマンド内の識別
フラグは、折り返しモード(”1”)を示すことにな
る。 (第3実施例)図5は、本発明の第3実施例における双
方向CATVシステムの構成図である。この双方向CA
TVシステムは、第1実施例に示した遠隔検針システム
と、第2実施例に示した緊急警報システムとを包含した
構成となっている。同図において、第1、第2実施例と
同一の構成要素には、同じ番号を付与し、説明を省略し
て、異なる点を中心に説明する。ただし、HT制御装置
37は図1の処理部2に相当し、検針端末48、セキュ
リティ端末49はそれぞれ第1実施例の端末装置、第2
実施例の端末装置に相当する。
【0045】図5において、CATVセンタ30内の3
1〜36は、放送映像に関する構成であり、一般の地上
波テレビジョン放送や衛星放送を受信するための受信ア
ンテナ31を有し、受信アンテナ31で受信した映像信
号を放送波毎にチューナ32.1〜32.nで選局す
る。そして、この選局された映像信号をTVシグナルプ
ロセッサ33.1〜33.nでCATV伝送路に送出で
きるように信号レベルを調整した後、混合分波器5へ送
る。又、VTR,テレビカメラ撮影信号などの映像源3
5.1〜35.mからの映像信号もテレビ変調器36.
1〜36.mで所定の周波数に変調されレベル調整され
た後、混合分波器5へ送られる。
【0046】検針センタ装置46は、第1実施例の検針
センタ装置7と同様であるが、自装置宛の上り信号送出
許可信号を受信した場合に、第1実施例と同様に検針コ
マンドによるデータ収集を行う。さらにデータ収集完了
後に、データ収集を終えた旨のレスポンスを識別フラグ
を”0”にしてHT制御装置37に送信する。ここで、
上り信号送出許可信号は、検針センタ装置46が上り搬
送波fuを用いて検針コマンド等の上り信号を送出する
ことを許可する信号であり、CATVセンタ30から送
信される。この上り信号送出許可信号のデータフォーマ
ットは、図2(a)と同様であるが、検針センタ装置4
6の固有番号が宛先フィールドに、HT制御装置37の
固有番号が送信元フィールドに、上り信号送出許可を表
すコードがコマンドコードフィールドにそれぞれ設定さ
れる。また、データ収集を終えた旨のレスポンスのデー
タフォーマットも、図2(a)と同様であるが、データ
収集を終えた旨のコマンドコードが設定される。
【0047】セキュリティセンタ装置47は、第2実施
例のセキュリティセンタ装置21と同様であるが、自装
置宛の上り信号送出許可信号を受信した場合に、問い合
わせコマンドによるデータ収集を第2実施例と同様に行
う。さらにデータ収集完了後に、データ収集を終えた旨
のレスポンスを識別フラグを”0”にしてHT制御装置
37に送信する。
【0048】ホームターミナル制御装置(以下HT制御
装置と表記)37は、HT制御部39、送出部40、許
可信号生成部41、フラグ識別部42を有している。H
T制御部39は、伝送路上に設置されたCATVホーム
ターミナル38を制御する。具体的には、ホームターミ
ナル毎の視聴条件やシステムの運用モードなどのHT制
御に必要なコマンドを生成し、送出部40に送る。
【0049】送出部40は、HT制御部39、許可信号
生成部41,フラグ識別部42からそれぞれ下り信号を
受け、これらの信号が同時に到着しても輻輳しないよう
に内部バッファを有しており、受信後時系列的に整合し
て下り変調部3へ送る。許可信号生成部41は、伝送路
44上の検針センタ装置46、セキュリティセンタ装置
47等の複数のデータ収集装置の1つずつに対して、上
り信号(データ収集のためのコマンド)の送出を許可す
る上り信号送出許可信号を順に生成し、下り搬送波fd
の周波数帯で間欠的に順次送出する。より具体的には、
許可信号生成部41は、1つのデータ収集装置に対する
上り信号送出許可信号を生成して送出部40に出力した
後、HT制御部39を介してそのデータ収集装置からデ
ータ収集の処理を終えた旨のレスポンスを受けると、次
のデータ収集装置宛の上り信号送出許可信号を生成す
る。
【0050】フラグ識別部42は、復調部4から入力さ
れるデータの識別フラグが”1”(折り返しモード)で
あれば、そのデータを送出部40にそのまま出力し、”
0”であれば(内部処理モード)、そのデータをHT制
御部39に出力する 混合分波部5は、TVシグナルプロセッサ33.1〜3
3.n、テレビ変調器36.1〜36.n、及び変調部
3から送られてきた映像及びデータ信号を周波数多重し
てCATV伝送路44へ送出する。CATV伝送路44
に送出された周波数多重された映像信号とデータ信号は
伝送路44により減衰するが、双方向増幅器45で増幅
されながら、CATVホームターミナル38に到達す
る。CATVホームターミナル38は、データ信号によ
り制御された状態で映像信号を選局することが可能とな
る。さらに伝送路上の双方向HT38や端末装置からの
上りデータは上り搬送波fuにて変調され混合分波部5
へ到達する。この信号を復調部4で元のデータに復調し
てHT制御装置37へ送られるようになっている。
【0051】以上のように構成された本発明の第3実施
例の双方向CATVシステムについて、その動作を説明
する。許可信号生成部41は、検針センタ装置46、セ
キュリティセンタ装置47に対する上り信号送出許可信
号を交互に間欠的に生成するが、以下では、検針センタ
装置46に対する上り信号送出許可信号を生成した場合
にについて説明する。
【0052】許可信号生成部41からの検針センタ装置
46に対する上り信号送出許可信号は、送出部40、変
調部3、混合分波部5、双方向増幅器45を介して検針
センタ装置46に到達する。上り信号送出許可信号を受
信した検針センタ装置46では、検針要求がある場合、
検針コマンドを、検針対象の端末番号を指定して折り返
しモードでCATVセンタ30に向けて上り搬送波fu
にて変調して送出する。この信号は双方向増幅器45で
増幅されながらCATVセンタ30まで届き、混合分波
部5で分波されたあと、上り復調部4で元のコマンドに
復調される。復調されたコマンドは、HT制御装置37
に送られ、フラグ識別部42でフラグを識別され、折り
返しモードになっているので、そのまま送出部40に送
られる。送出部40では他のコマンドと時系列的に整合
された後、下り変調部3で下り搬送波fuで変調されて
からCATV伝送路44に送出される。
【0053】前記検針コマンドで指定された検針端末4
8は、本コマンドを受信し、接続された計量メータ51
から指針値を読みとり、検針値レスポンスを検針コマン
ドとは逆の経路で検針センタ装置46まで送る。そし
て、検針センタ装置46では一回の検針が終了したこと
を示すレスポンスを上り搬送波fuで変調してHT制御
装置37に送る。このレスポンスをHT制御装置37内
の許可信号生成部41が受信して、一回のシーケンスが
終了したことを認識し、次の許可信号をセキュリティセ
ンタ装置47に対して送出する。
【0054】以上の処理により、双方向CATVシステ
ム上で遠隔検針など複数のデータ収集装置が双方向通信
サービスを実現する。上記処理は、セキュリティセンタ
装置47の場合でも、通信相手が検針端末48ではなく
セキュリティ端末49に代わるだけであり、使用する上
り・下りの搬送波周波数fu・fdなど処理の流れは同
一である。
【0055】なお、上記の実施例では双方向CATVの
HT制御に用いる上り・下りの搬送波周波数、検針に用
いる上り・下りの搬送波周波数、セキュリティに用いる
上り・下りの搬送波周波数を同一として説明したが、こ
れらを全て異なるものとすることも可能である。この場
合は、CATVセンタ30は、変調部3、復調部4の他
にそれぞれの周波数に応じた変調部、復調部を増設した
構成となり、さらに送出部40では送出すべきデータに
関し、どの変調部に送るデータかを識別する必要があ
る。しかし、HT制御装置37は共有できるため、セン
タ側は簡易な構成で、複数の双方向データ通信サービス
を相互に独立に実現することが可能となる。
【0056】以上のように本発明の方法によれば、CA
TV伝送路を使用した双方向データ通信サービスにおい
て、データ収集装置をCATV伝送路上の任意の位置に
低コストで設置することが可能となる。このことは、双
方向サービスが遠隔検針サービスなどの場合、水道/ガ
ス/電力などの検針事業者はCATV事業者とは異なる
ため、検針事業者の営業所等に検針センタ装置の設置を
可能とするもので、その効果が大きい。
【0057】さらに、双方向データ通信に使用する上り
・下りの搬送波周波数を双方向CATVシステムのHT
制御に使用するものと同一とすることにより、通信デー
タの折り返し処理をHT制御装置内に取り込むことが可
能となる。従って双方向データ通信のための新たな装置
の設置が最小限になるので、コストも低く抑えることが
可能となる。
【0058】
【発明の効果】本願の請求項1の発明によれば、CAT
V伝送路のような周波数多重による双方向伝送路におい
て、データ収集装置を伝送路上の任意の位置に低コスト
で設置することができるという効果がある。本願の請求
項2の発明では、請求項1の効果に加えて、CATV伝
送路を使用した双方向データ通信サービスにおいて、デ
ータ収集装置をCATV伝送路上の任意の位置に低コス
トで設置することが可能となるという効果がある。
【0059】本願の請求項3の発明では、請求項2の効
果に加えて、双方向サービスが遠隔検針サービスなどの
場合、水道/ガス/電力などの検針事業者はCATV事
業者とは異なるため、検針事業者の営業所等に検針セン
タ装置の設置を可能とするもので、その効果が大きい。
本願の請求項4の発明では、請求項2の効果に加えて、
双方向CATV伝送路を利用して緊急通報システムに実
現した場合に警備会社等のセキュリティセンタにデータ
収集装置を設置することが可能となる。
【0060】本願の請求項5の発明では、請求項4の効
果に加えて、緊急通報データの送信を指示するコマンド
など定期的に送信する必要のあるデータを、終端装置か
ら送信するので、データ収集装置からその都度送信する
必要がなくなり、しかも全ての端末を宛て先としている
ので、緊急事態をすばやく検知することができるという
効果がある。
【0061】本願の請求項6の発明では、請求項2から
5記載の何れかの双方向通信システムの効果に加えて、
上り搬送波、下り搬送波の1セットを複数のデータ収集
装置が時分割的に共用することができ、限られた周波数
資源を有効に利用して、多数のデータ収集装置を容易に
増設することができる。本願の請求項7の発明では、請
求項2から5記載の何れかの双方向通信システムの効果
に加えて、前記終端装置に、データ収集端末に対応する
周波数変換を行う変調手段及び復調手段を追加するだけ
で、上り搬送波、下り搬送波を専用に使用できるデータ
収集装置を容易に増設することができる。
【0062】本願の請求項8の発明によれば、請求項2
から5記載の何れかの効果に加えて、既存のCATVシ
ステムのホームターミナル制御装置を終端装置ととして
も兼用するので、双方向データ通信のための新たな装置
の設置を最小限にすることができ、設置コストを低く押
さえることが可能になる。さらに、双方向データ通信に
使用する下り搬送波が、ホームターミナル制御に使用す
る下り搬送波と同一周波数なので、既存の変調回路を使
用することができ、さらに設置コストを低く押さえるこ
とができる。
【0063】本願の請求項9の発明によれば、請求項8
の効果に加えて、双方向データ通信に使用する上り搬送
波のセットが、ホームターミナル制御に使用する上り搬
送波と同一周波数なので、既存の復調回路を使用するこ
とができ、さらに設置コストを低く押さえることができ
る。本願の請求項10の発明によれば、請求項2から5
記載の何れかの効果に加えて、既存のCATVシステム
のホームターミナル制御装置を終端装置として兼用する
ので、双方向データ通信のための新たな装置の設置を最
小限にすることができるので、設置コストを低く押さえ
ることが可能になる。さらに、双方向データ通信に使用
する下り搬送波が、ホームターミナル制御に使用する下
り搬送波のセットと異なる周波数なので、既存のCAT
Vシステムに対して拡張性に富む双方向データ通信シス
テムを構築することができる。
【0064】本願の請求項11の発明によれば、請求項
10の効果に加えて、双方向データ通信に使用する下り
搬送波が、ホームターミナル制御に使用する下り搬送波
のセットと異なる周波数なので、既存のCATVシステ
ムに対して拡張性に富む双方向データ通信システムを構
築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における遠隔検針システム
の構成図である。
【図2】検針コマンド、検針値レスポンスの一例を示す
図である。
【図3】本発明の第1実施例における通信シーケンスを
示す図である。
【図4】本発明の第2実施例による緊急警報システムの
通信シーケンスを示す図である。
【図5】本発明の一実施例における双方向CATVシス
テムの構成図である。
【符号の説明】
1 終端装置 2 処理部 3 変調部 4 復調部 5 混合分波部 6 伝送路 7 検針センタ装置 8 端末装置 9 検針メータ 12 終端装置 20 終端装置 21 セキュリティセンタ装置 22 端末装置 30 CATVセンタ 31 受信アンテナ 32 チューナ 33 TVシグナルプロセッサ 34 混合送出器 35 映像源 36 テレビ変調器 37 HT制御装置 38 CATVホームターミナル 38 双方向HT 39 HT制御部 40 送出部 41 許可信号生成部 42 フラグ識別部 44 伝送路 45 双方向増幅器 46 検針センタ装置 47 セキュリティセンタ装置 48 検針端末 49 セキュリティ端末 51 計量メータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 9/00 301 H04L 11/00 320

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路の終端装置に対する上り搬送波と
    下り搬送波とを用いて、伝送路上のデータ収集端末と複
    数の他の端末との間で双方向通信を実現する双方向通信
    システムであって、 前記終端装置は、 データ収集端末および他の端末から伝送路を介して送信
    される上り搬送波上のデータを復調する復調手段と、 復調されたデータにおいて、そのデータの折り返し送信
    をするか否かを指示するフラグを識別するフラグ識別手
    段と、 折り返し送信すると識別された場合に、復調されたデー
    タを下り搬送波上に変調して伝送路に送出する変調手段
    とを備え、 前記データ収集端末は、 宛て先情報と、折り返し送信を指示するフラグと、宛て
    先端末に対するコマンドとを有するデータを上り搬送波
    上に変調して伝送路に送出する第1送信手段と、 下り搬送波上に変調された自端末宛のデータを受信する
    第1受信手段とを備え、 前記他の端末の各々は、 下り搬送波上に変調された自端末宛のデータを受信する
    第2受信手段と、 第2受信手段により受信されたデータが前記コマンドで
    ある場合に、データ収集端末を示す宛て先情報と、折り
    返し送信を指示するフラグと、コマンドに対するレスポ
    ンスとを有するデータを上り搬送波上に変調して伝送路
    に送出する第2送信手段とを備えることを特徴とする双
    方向通信システム。
  2. 【請求項2】 前記終端装置は、CATVセンタ内に設
    けられ、 前記データ収集端末及び前記他の端末は、CATV伝送
    路の任意の位置に設けられることを特徴とする請求項1
    記載の双方向通信システム。
  3. 【請求項3】 前記データ収集端末において第1送信手
    段は、定型的なデータの送信を指示するコマンドを有す
    るデータを送出し、 前記他の端末の各々において第2送信手段は、定型的な
    データとして各種メータの検針値を表すレスポンスを有
    するデータを送信することを特徴とする請求項2記載の
    双方向通信システム。
  4. 【請求項4】 前記データ収集端末において第1送信手
    段は、緊急通報データの送信を指示するコマンドを有す
    るデータを送出し、 前記他の端末の各々は、さらに、 緊急事態の発生を検出する検出手段を備え、 前記第2送信手段は、緊急事態の発生が検出された場合
    には、緊急通報データとして検出された緊急事態を示す
    レスポンスを有するデータを送信することを特徴とする
    請求項2記載の双方向通信システム。
  5. 【請求項5】 前記終端装置はさらに、 全ての端末を宛て先とする宛て先情報と、折り返し送信
    を指示しないフラグと、緊急通報データの送信を指示す
    るコマンドとを有するデータを生成するデータ生成手段
    を備え、 前記変調手段は、生成されたデータを下り搬送波上に変
    調して伝送路に送出することを特徴とする請求項4記載
    の双方向通信システム。
  6. 【請求項6】 前記双方向通信システムは、さらに、他
    のデータ収集端末と同じ周波数の上り搬送波及び下り搬
    送波を使用する複数の前記データ収集端末を備え、 前記終端装置は、さらに、 データ収集端末の何れかを宛て先として上り搬送波上へ
    のデータ送出許可を表す許可信号を、データ収集端末毎
    に順次生成する許可信号生成手段を備え前記変調手段
    は、生成された許可信号を下り搬送波上に変調して伝送
    路に送出し、 前記データ収集端末は、自端末宛の許可信号を受信した
    場合に、上り搬送波上へのデータ送出を行うことを特徴
    とする請求項2から5記載の何れかの双方向通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記双方向通信システムは、さらに、送
    受信に使用される上り搬送波と下り搬送波のセットが互
    いに異なる複数の前記データ収集端末を備え、 前記終端装置は、さらに、 前記上り搬送波の周波数毎に設けられた複数の前記復調
    手段と、 前記下り搬送波の周波数毎に設けられた複数の前記変調
    手段とを備えることを特徴とする請求項2から5記載の
    何れかの双方向通信システム。
  8. 【請求項8】 前記終端装置は、伝送路上のホームター
    ミナルを遠隔制御するホームターミナル制御装置として
    の機能を具備し、 前記変調手段は、データ収集装置及び他の端末へのデー
    タの変調に加えて、ホームターミナルへのデータの変調
    を兼用して行う変調回路を有し、 変調回路における、データ収集端末と他の端末との通信
    用の下り搬送波の周波数と、ホームターミナル制御用の
    下り搬送波の周波数とが同一であることを特徴とする請
    求項2から5記載の何れかの双方向通信システム。
  9. 【請求項9】 前記終端装置は、双方向CATVシステ
    ムにおけるホームターミナルを遠隔制御するホームター
    ミナル制御装置としての機能を具備し、 前記復調手段は、データ収集装置及び他の端末からのデ
    ータの復調に加えて、ホームターミナルからのデータの
    復調を兼用して行う復調回路を有し、 復調回路における、データ収集端末と他の端末との通信
    用の上り搬送波の周波数と、ホームターミナル制御用の
    上り搬送波の周波数とが同一であることを特徴とする請
    求項8記載の双方向通信システム。
  10. 【請求項10】 前記終端装置は、伝送路上のホームタ
    ーミナルを遠隔制御するホームターミナル制御装置とし
    ての機能を具備し、 前記変調手段は、データ収集装置及び他の端末へのデー
    タを変調する第1の変調回路と、ホームターミナルへの
    データを変調する第2の変調回路とを有し、 第1の変調回路おける、データ収集端末と他の端末との
    通信用の下り搬送波の周波数と、第2の変調回路におけ
    る、ホームターミナル制御用の下り搬送波の周波数とが
    異なることを特徴とする請求項2から5記載の何れかの
    双方向通信システム。
  11. 【請求項11】 前記終端装置は、双方向CATVシス
    テムにおけるホームターミナルを遠隔制御するホームタ
    ーミナル制御装置としての機能を具備し、 前記復調手段は、データ収集装置及び他の端末からのデ
    ータを復調する第1の復調回路と、ホームターミナルか
    らのデータを復調する第2の復調回路とを有し、 第1の復調回路における、データ収集端末と他の端末と
    の通信用の上り搬送波の周波数と、第2の復調回路にお
    ける、ホームターミナル制御用の上り搬送波の周波数と
    が異なることを特徴とする請求項10記載の双方向通信
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007251606A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 緊急警報放送対応受信機
CN104853258A (zh) * 2014-02-14 2015-08-19 上海精视信息技术有限责任公司 一种视音频数据传输系统

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