JPH06165179A - Ｃａｔｖ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流合雑音を軽減して上り信号の品質を向上さ
せると共に、双方向ＣＡＴＶを低コストにて実現する。 【構成】 加入者端末装置６に内部送信アンテナ、伝送
路上に設置された通信制御装置４に内部受信アンテナを
設置し、ＣＡＴＶセンタ１から加入者端末装置６までの
下り信号は同軸ケーブルで送信し、逆方向の上り信号の
内、加入者端末装置６から通信制御装置４までは無線に
て送信する。通信制御装置４は１台で複数の加入者端末
装置からの上り信号を受信する事ができる。従って、流
合雑音の発生しない方式にて双方向化が可能となり、さ
らに通信制御装置から末端部分の有線部は単方向のまま
でよいため既設集合住宅の双方向ＣＡＴＶへの取り込み
が設備の改修なしに低コストで実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の加入者端末装置
と中央制御装置とこれらを接続する伝送路からなるＣＡ
ＴＶシステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のＣＡＴＶシステムでは加入者端末
装置が上り信号をＣＡＴＶセンタへ向けて送出する場
合、下り映像信号及び制御信号をＣＡＴＶセンタから受
信するケーブルを介して上り信号を周波数多重などして
送出していた。

【０００３】また、上り信号の送出経路としてＣＡＴＶ
ケーブルを使用しない場合でも、電話線を介して逐次電
話を発呼し回線が接続されてから上り信号をＣＡＴＶセ
ンタへ送出していた（たとえば、特開平３−２２７１９
０）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来のＣＡ
ＴＶシステムでは、全加入者端末装置がケーブルに接続
されるため、各加入者端末装置近傍で発生する飛び込み
雑音がＣＡＴＶセンタ付近では累積されて大きな雑音と
なり信号の通信に支障をきたすいわゆる流合雑音の発生
要因となっていた。また、既設集合住宅においては共聴
受信設備が単方向設備がほとんどであるため、ＣＡＴＶ
システムとの接続の際に飛び込み妨害波対策や双方向化
に大きな課題があった。

【０００５】さらに、電話線を介して上り信号を送出す
る方法では、電話を逐次発呼して回線が接続されてから
加入者端末装置からの上り信号を順次収集するため、上
り信号をＣＡＴＶセンタで即時に収集できないという問
題があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、加入者端末装置から送出される上り信号の
経路の内、加入者端末装置から伝送路上に設置された通
信制御装置までを無線通信にて行うものである。

【０００７】

【作用】本発明は上記したように、加入者端末装置から
送出される上り信号を無線にて送信し、この信号を伝送
路上に設置された通信制御装置で受信し、さらにこの通
信制御装置からケーブルを介してＣＡＴＶセンタへ送出
することにより、加入者端末近傍で発生する雑音を軽減
することができる。

【０００８】また、通信制御装置から加入者端末装置ま
でのケーブル伝送路は単方向のままで済むため設備工事
費や保守費を軽微にできるほか、既設集合住宅をＣＡＴ
Ｖシステムに取り込む際にも既存の設備は単方向のまま
で、低コストにてＣＡＴＶシステムへの接続を可能とす
るものである。

【０００９】

【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図１は本発明の一実施例におけるシステム構成図、
図２は加入者端末装置の構成図、図３は通信制御装置の
構成図である。

【００１０】ＣＡＴＶセンタ１から送出された下り映像
及び制御信号は幹線同軸ケーブル２を介し、双方向増幅
器３．１〜３．ｎを経由しながら通信制御装置４に送ら
れる。さらに、通信制御装置４から同軸引き込み線５を
介して集合住宅内の各加入者端末装置６．１〜６．ｎへ
分配される。以上のように、下り信号は同軸ケーブルで
ある幹線２、引き込み線５を介して加入者端末装置へ送
られる。

【００１１】一方、加入者端末装置６からＣＡＴＶセン
タ１へ送られる上り信号は加入者端末装置６から無線に
て発信され通信制御装置４にてこの無線信号が受信され
る。その後、通信制御装置４から幹線同軸ケーブル２、
双方向増幅器３を経由してＣＡＴＶセンタ１へ送られ
る。

【００１２】ＣＡＴＶセンタ１にて各加入者端末装置
６．１〜６．ｎからの上り信号をポーリング方式で収集
する場合、まずＣＡＴＶセンタ１におかれた中央制御装
置は加入者端末装置６．１に対して上りデータ要求信号
を同軸ケーブルを介して送出する。前記要求信号を受信
した加入者端末装置６．１では上り信号を特定の周波数
の無線にて通信制御装置４に送出する。前記上り無線信
号を受信した通信制御装置４ではこの信号をＣＡＴＶ幹
線同軸ケーブルに周波数多重できるような周波数に変換
してから、ＣＡＴＶ幹線を介してＣＡＴＶセンタ１へ向
けて送出する。この上りデータがＣＡＴＶセンタの中央
制御装置に送られて１台の加入者端末装置へのポーリン
グが終了する。この動作を他の加入者端末装置６．２〜
６．ｎに対し繰り返し行う事により全加入者端末装置へ
のポーリングが可能となる。

【００１３】さらに他のポーリング方法としては、ＣＡ
ＴＶセンタ１から各通信制御装置４に対し通信制御装置
ごとの配下の加入者端末装置６．１〜６．ｎのアドレス
を通知し、通信制御装置４がこのアドレスを内部に記憶
して、通信制御装置ごとに配下の加入者端末装置を独自
にポーリングする方法がある。この通信制御装置配下の
グループごとにポーリングする方法では、ＣＡＴＶセン
タ１は各通信制御装置のみを順にポーリングし、配下の
加入者端末装置をポーリングして上りデータが発生して
いる通信制御装置のみから上りデータを受信することも
できるので、幹線上の通信量トラフィックを軽減できる
とともに、各加入者端末装置ごとのポーリング頻度も向
上する。

【００１４】前記のいずれの場合も、１台の通信制御装
置が複数台の加入者端末装置と無線通信するが、各加入
者端末装置からの上り無線信号の周波数は同一の周波数
とする事ができるため、通信制御装置４の無線受信部は
簡易な回路で構成できる。

【００１５】次に、本発明の一実施例における加入者端
末装置の構成を図２を用いて説明する。ＣＡＴＶ入力端
子７から入力された信号は分波器８により映像信号９と
データ信号１０に分けられる。映像信号９はチューナ１
１により任意の一波が選局されて出力端子１２に出力さ
れテレビジョン受信機へと送られる。一方、データ信号
１０は復調部１３により復調されてマイクロコンピュー
タ１４に取り込まれる。このマイクロコンピュータ１４
はチューナ１１の制御やリモコンユニット１５から送ら
れる信号を受信する受信部１６の制御と共に、ＣＡＴＶ
センタからの下り制御信号を受信し、必要に応じて加入
者端末装置の視聴条件の制御も行う。さらに、上り信号
を送信する場合は、上りデータを無線変調部１７へ送
り、変調された信号は内部送信アンテナ１８から無線に
て送信される。

【００１６】図３は本発明の一実施例における通信制御
装置の構成図である。双方向接続端子２０から入力され
た下り信号は分波・混合器２１により映像信号２２とデ
ータ信号２３に分けられる。データ信号２３は変復調部
２４により復調されてマイクロプロセッサ２５に取り込
まれる。ＣＡＴＶセンタの中央制御装置から配下の加入
者端末装置アドレスがデータ信号として送られた場合
は、このアドレスがメモリ２６に記憶される。通信制御
装置からＣＡＴＶセンタへ送出する上りデータがある場
合は、そのデータは変復調部２４で変調されてから分波
・混合器２１に送られ双方向接続端子２０からＣＡＴＶ
センタ１へ向けて同軸ケーブルでを介して出力される。
通信制御装置が配下の加入者端末装置をポーリングする
場合は、マイクロプロセッサ２５から上りデータ要求信
号が出され、変調部２７にて変調された後、分波・混合
器２１で分波された映像信号２２と混合器２８で混合さ
れて、下り出力端子２９から引き込み線を介して各加入
者端末装置に配信される。

【００１７】一方、加入者端末装置から送信された上り
無線信号は内部受信アンテナ３０により受信され、無線
復調部３１により復調されてマイクロプロセッサ２５に
取り込まれる。マイクロプロセッサ２５では必要に応じ
て上りデータをＣＡＴＶセンタへ送出する。

【００１８】

【発明の効果】以上のように、本発明はＣＡＴＶの上り
信号の内、加入者端末装置から通信制御装置までの部分
を無線化することにより、下り方向伝送は伝送品質の良
好な従来のケーブルをそのまま利用でき、一方上り流合
雑音が問題となる上り方向伝送は流合雑音の発生しない
無線方式で、しかも無線化するのは加入者端末装置から
通信制御装置までの単方向のみでよいためコスト的にも
有利な方法で双方向ＣＡＴＶシステムを実現できる。

【００１９】さらに、通信制御装置は複数の加入者端末
装置からの上り信号を受信することが可能となり、たと
えば既設集合住宅などでは住宅一棟に対し通信制御装置
を１台設置するだけで、従来取り込みが困難とされてい
た既設集合住宅の双方向ＣＡＴＶシステムへの接続が容
易に低コストで実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるＣＡＴＶシステムの
構成図

【図２】加入者端末装置の構成図

【図３】通信制御装置の構成図

【符号の説明】

１ ＣＡＴＶセンタ ２ 幹線同軸ケーブル ４ 通信制御装置 ５ 引き込み同軸ケーブル ６ 加入者端末装置 １３ 下り信号復調部 １７ 上り信号無線変調部 １８ 内部送信アンテナ ２７ 下りデータ信号変調部 ３０ 内部受信アンテナ ３１ 上り無線信号復調部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の加入者端末装置と、前記加入者端
   末装置へのデータ送信を行うＣＡＴＶセンタと、これら
   を接続する伝送路からなるＣＡＴＶシステムにおいて、
   前記伝送路上に前記加入者端末装置を遠隔制御する通信
   制御装置を設け、前記ＣＡＴＶセンタと前記通信制御装
   置との間は有線で通信を行い、前記加入者端末装置と前
   記通信制御装置との間は無線による伝送路と有線伝送路
   の２つを具備し、前記通信制御装置から送出される映像
   信号及び制御信号はケーブルを介して受信し、前記加入
   者端末から前記通信制御装置へ送出する信号は無線にて
   送出することを特徴とする通信方法。
2. 【請求項２】 ＣＡＴＶセンタは通信制御装置をポーリ
   ングし、前記通信制御装置はその配下の複数の加入者端
   末装置をグループポーリングすることを特徴とする請求
   項１記載の通信方法。