JPH0963058A - 光ディスク装置の制御方法 - Google Patents

光ディスク装置の制御方法

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JPH0963058A
JPH0963058A JP7279862A JP27986295A JPH0963058A JP H0963058 A JPH0963058 A JP H0963058A JP 7279862 A JP7279862 A JP 7279862A JP 27986295 A JP27986295 A JP 27986295A JP H0963058 A JPH0963058 A JP H0963058A
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JP
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laser beam
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track
recording track
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JP7279862A
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Tatsuaki Sakurai
樹明 桜井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックずれを起こさせて、確認再生動作に
おけるデータ再生条件を厳しくすることができるように
した、マルチビーム方式の光ディスク装置の制御方法を
提供することを目的としている。 【解決手段】 本発明によれば、複数のレーザビームの
うち、先行するレーザビームでデータ記録した後に、そ
れに後行するレーザビームでデータ再生するとともに、
後行するレーザビームが、先行するレーザビームよりも
記録トラックの半径方向にずれた位置を追従しているの
で、確認再生動作時の再生条件を厳しくすることがで
き、適切な確認再生動作を行うことができるとともに、
記録データの信頼性を向上することができるという効果
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一半導体レーザ
素子に設けた複数の発光点から発生させた複数のレーザ
ビームを光ディスクの同一記録トラックに集束させ、そ
の記録トラックに集光された複数のレーザビームを用い
て、少なくとも記録トラックに対するデータ記録および
データ再生を行う光ディスク装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスク装置においては、デ
ータの記録時に正しく記録できたかどうかを確認するた
めの確認再生動作(いわゆるベリファイ動作)を行って
いる。この確認再生動作では、記録されたデータを再生
し、その再生データを記録データと比較して、一致した
場合にデータ記録状態が正常であると判断している。
【0003】このような確認再生動作を行うことで、光
ディスクに生じている欠陥などのためにデータが正しく
記録できないことを事前に防止することができ、記録デ
ータの信頼性を向上することができる。
【0004】ところで、確認再生動作では、記録データ
の信頼性を向上するために、データ再生時の条件を、通
常のデータ再生時よりも悪い条件に設定して行うことが
提案されている。
【0005】例えば、特開平1ー19564号公報や特
開平1−19565号公報に開示されたもののように、
確認再生動作時には再生信号からデータを抽出するため
の基準クロックを生成するPLL(位相同期ループ)回
路の感度を低下させたり、あるいは、特開平2−128
325号公報に開示されたもののように、確認再生動作
時に半導体レーザ素子の出力を低下させるようにしたも
のなどが提案されている。
【0006】一方、確認再生動作では、データの記録動
作と再生動作を行う必要があるため、同一記録トラック
を2回アクセスする必要があり、そのために、データ記
録時の処理時間が長くなるという不都合を生じる。
【0007】かかる不都合を解消するために、1つの半
導体レーザ素子から出射させた2つのレーザビームを同
一記録トラック上に集束し、先行するレーザビームを用
いてデータ記録するとともに、後行するレーザビームを
用いてその記録されたデータを再生することで、データ
記録動作とデータ再生動作を1回の記録トラックのアク
セスにより実現できるようにした、いわゆる、マルチビ
ーム方式のものが提案されている(例えば、特開平2−
7237号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなマルチビーム方式の光ディスク装置では、次のよう
な不都合を生じる。
【0009】すなわち、上述したように、確認再生動作
において、確認再生動作時のデータ再生条件を悪い条件
に設定するために、例えば、データ再生を行う後行レー
ザビームにトラックずれを起こさせようとすると、先行
レーザビームもトラックずれを生じるので、正常なデー
タ記録が行えないという事態を生じる。
【0010】したがって、マルチビーム方式の光ディス
ク装置では、トラックずれを起こさせて、確認再生動作
におけるデータ再生条件を厳しくすることができないと
いう不都合を生じていた。
【0011】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、トラックずれを起こさせて、確認再生動作に
おけるデータ再生条件を厳しくすることができるように
した、マルチビーム方式の光ディスク装置の制御方法を
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一半導体レ
ーザ素子に設けた複数の発光点から発生させた複数のレ
ーザビームを光ディスクの同一記録トラックに集束さ
せ、その記録トラックに集光された複数のレーザビーム
を用いて、少なくとも記録トラックに対するデータ記録
およびデータ再生を行う光ディスク装置の制御方法にお
いて、データ記録時には、上記複数のレーザビームのう
ち最も先行する先行レーザビームを用いて記録動作を行
うとともに、上記先行レーザビーム以外のいずれかのレ
ーザビームを用いて記録直後のデータ再生動作を行う一
方、データ再生時には、上記複数のレーザビーム以外の
いずれかのレーザビームを用いてデータ再生動作を行う
ようにしたものである。
【0013】また、同一半導体レーザ素子に設けた複数
の発光点から発生させた複数のレーザビームを光ディス
クの同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに
集光された複数のレーザビームを用いて、少なくとも記
録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う
光ディスク装置の制御方法において、データ記録時に
は、上記複数のレーザビームのうち最も先行する先行レ
ーザビームを用いてトラック追従動作および記録動作を
行うとともに、上記先行レーザビーム以外のいずれかの
レーザビームを用いて記録直後のデータ再生動作を行う
一方、データ再生時には、上記複数のレーザビーム以外
のいずれかのレーザビームを用いてトラック追従動作お
よびデータ再生動作を行う一方、上記先行レーザビーム
とデータ記録時のデータ再生動作に用いられるレーザビ
ームを、記録トラックの半径方向に所定距離だけずれて
それぞれ同一記録トラックに集束するようにしたもので
ある。
【0014】また、同一半導体レーザ素子に設けた2つ
の発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディス
クの同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに
集光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記
録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う
光ディスク装置の制御方法において、データ記録時に
は、上記2つのレーザビームのうち先行する先行レーザ
ビームを用いてトラック追従動作および記録動作を行う
とともに、上記先行レーザビーム以外の後行レーザビー
ムを用いて記録直後のデータ再生動作を行う一方、デー
タ再生時には、上記先行レーザビームを用いてトラック
追従動作およびデータ再生動作を行い、さらに、上記先
行レーザビームと上記後行レーザビームを、記録トラッ
クの半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ同一記録ト
ラックに集束するようにしたものである。
【0015】また、同一半導体レーザ素子に設けた2つ
の発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディス
クの同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに
集光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記
録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う
光ディスク装置の制御方法において、データ記録時に
は、上記2つのレーザビームのうち先行する先行レーザ
ビームを用いてトラック追従動作および記録動作を行う
とともに、上記先行レーザビーム以外の後行レーザビー
ムを用いて記録直後のデータ再生動作を行う一方、デー
タ再生時には、上記後行レーザビームを用いてトラック
追従動作およびデータ再生動作を行い、さらに、上記先
行レーザビームと上記後行レーザビームを、記録トラッ
クの半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ同一記録ト
ラックに集束するようにしたものである。
【0016】また、同一半導体レーザ素子に設けた2つ
の発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディス
クの同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに
集光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記
録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う
光ディスク装置の制御方法において、上記2つのレーザ
ビームのうち先行する先行レーザビームとこの先行レー
ザビーム以外の後行レーザビームが、記録トラックの半
径方向に所定距離だけずれてそれぞれ同一記録トラック
に集束されるとともに、データ記録時には、上記先行レ
ーザビームを用いてトラック追従動作および記録動作を
行うとともに、上記後行レーザビームを用いて記録直後
のデータ再生動作を行う一方、データ再生時には、上記
所定距離に対応した所定オフセット量だけ追従位置をず
らせた状態で上記先行レーザビームを用いてトラック追
従動作を行うとともに、上記後行レーザビームを用いて
データ再生動作を行うようにしたものである。
【0017】また、同一半導体レーザ素子に設けた2つ
の発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディス
クの同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに
集光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記
録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う
光ディスク装置の制御方法において、上記2つのレーザ
ビームのうち先行する先行レーザビームとこの先行レー
ザビーム以外の後行レーザビームが、記録トラックの半
径方向に所定距離だけずれてそれぞれ同一記録トラック
に集束されるとともに、データ記録時には、上記先行レ
ーザビームを用いて記録動作を行うとともに、上記所定
距離に対応した所定オフセット量だけ追従位置をずらせ
た状態で上記後行レーザビームを用いてトラック追従動
作および記録直後のデータ再生動作を行う一方、データ
再生時には、上記後行レーザビームを用いてトラック追
従動作およびデータ再生動作を行うようにしたものであ
る。
【0018】また、同一半導体レーザ素子に設けた2つ
の発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディス
クの同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに
集光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記
録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う
光ディスク装置の制御方法において、上記2つのレーザ
ビームのうち先行する先行レーザビームとこの先行レー
ザビーム以外の後行レーザビームが、記録トラックの半
径方向に所定距離だけずれてそれぞれ同一記録トラック
に集束されるとともに、データ消去時には、上記先行レ
ーザビームと後行レーザビームの中間位置が記録トラッ
クの中心に追従するように位置制御するとともに、上記
先行レーザビームおよび上記後行レーザビームの両方を
用いてデータ消去動作を行うようにしたものである。
【0019】また、同一半導体レーザ素子に設けた2つ
の発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディス
クの同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに
集光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記
録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う
光ディスク装置の制御方法において、上記2つのレーザ
ビームのうち先行する先行レーザビームとこの先行レー
ザビーム以外の後行レーザビームが、記録トラックの半
径方向にずらされた状態でそれぞれ同一記録トラックに
集束されるとともに、データ記録時には、上記先行レー
ザビームを用いて記録動作を行うとともに、所定の基準
オフセット量だけ追従位置をずらせた状態で上記後行レ
ーザビームを用いてトラック追従動作および記録直後の
データ再生動作を行う一方、データ再生時には、上記後
行レーザビームを用いてデータ再生動作を行い、上記基
準オフセット量は、所定のテスト用データの記録動作中
に、上記後行レーザビームのトラック追従動作をオフセ
ットさせるとともにオフセット状態を変化させながら記
録を行い、テストデータが記録されたトラックに対し再
生動作を行い、このときに上記後行レーザビームを用い
て再生した再生信号に基づいて設定するようにしたもの
である。
【0020】また、同一半導体レーザ素子に設けた2つ
の発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディス
クの同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに
集光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記
録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う
光ディスク装置の制御方法において、上記2つのレーザ
ビームのうち先行する先行レーザビームとこの先行レー
ザビーム以外の後行レーザビームが、記録トラックの半
径方向にずらされた状態でそれぞれ同一記録トラックに
集束されるとともに、データ記録時には、上記先行レー
ザビームを用いてトラック追従動作および記録動作を行
うとともに、上記後行レーザビームを用いて記録直後の
データ再生動作を行う一方、データ再生時には、所定の
基準オフセット量だけ追従位置をずらせた状態で上記先
行レーザビームを用いてトラック追従動作を行うととも
に、上記後行レーザビームを用いてデータ再生動作を行
い、上記基準オフセット量は、データ再生動作中に、上
記先行レーザビームのトラック追従動作をオフセットさ
せるとともにオフセット状態を変化させ、このときに上
記後行レーザビームを用いて再生した再生信号に基づい
て設定するようにしたものである。
【0021】また、同一半導体レーザ素子に設けた2つ
の発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディス
クの同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに
集光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも、
記録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行
う光ディスク装置の制御方法において、上記2つのレー
ザビームのうち先行する先行レーザビームとこの先行レ
ーザビーム以外の後行レーザビームが、記録トラックの
半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ同一記録トラッ
クに集束されるとともに、データ記録時には、上記先行
レーザビームを用いてトラック追従動作および記録動作
を行うとともに、上記後行レーザビームを用いて記録直
後のデータ再生動作を行う一方、データ再生時には、上
記所定距離に対応した所定オフセット量だけ追従位置を
ずらせた状態で上記先行レーザビームを用いてトラック
追従動作を行うとともに、上記後行レーザビームを用い
てデータ再生動作を行い、上記所定オフセット量は、光
ディスクの記録トラックピッチにより切り換えるように
したものである。
【0022】また、同一半導体レーザ素子に設けた2つ
の発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディス
クの同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに
集光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも、
記録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行
う光ディスク装置の制御方法において、上記2つのレー
ザビームのうち先行する先行レーザビームとこの先行レ
ーザビーム以外の後行レーザビームが、記録トラックの
半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ同一記録トラッ
クに集束されるとともに、データ記録時には、上記先行
レーザビームを用いて記録動作を行うとともに、上記所
定距離に対応した所定オフセット量だけ追従位置をずら
せた状態で上記後行レーザビームを用いてトラック追従
動作および記録直後のデータ再生動作を行う一方、デー
タ再生時には、上記後行レーザビームを用いてトラック
追従動作およびデータ再生動作を行い、上記所定のオフ
セット量は、光ディスクの記録トラックピッチにより切
り換えるようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施例を詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施例にかかる光磁気
ディスク装置に適用される光ピックアップ装置の光学系
を示している。なお、この光ピックアップの場合、レー
ザビームの結像位置と記録トラックとの誤差(トラッキ
ング誤差)をプッシュプル法により検出し、また、レー
ザビームの焦点位置と記録トラック面との位置誤差(フ
ォーカシング誤差)をナイフエッジ法を用いて検出す
る。
【0025】同図において、半導体レーザ素子1には、
2つの発光点1a,1bが設けられており、おのおのの
発光点1a,1bからは、独立したレーザ光が出射され
る。発光点1aから出射されたレーザ光(破線で図示)
は、コリメートレンズ2により平行光に変換され、この
コリメートレンズ2から出射されるレーザビームは、ビ
ームスプリッタ3によりその大部分が反射され、対物レ
ンズ4により集束されて光磁気ディスク5の記録トラッ
クに先行ビームスポット6を形成する。なお、以下、発
光点1aから出射されたレーザ光、および、そのレーザ
光にかかるレーザビームおよび反射光を、先行レーザビ
ーム(破線で図示)と称する。同様にして、発光点1b
から出射されたレーザ光、および、そのレーザ光にかか
るレーザビームおよび反射光を、後行レーザビーム(実
線で図示)と称する。
【0026】光磁気ディスク5の記録トラックから反射
された先行ビームスポット6の反射光は、対物レンズ4
を通過して平行光となり、ビームスプリッタ3を通過
し、さらに集光レンズ7を通過して集束光となり、山形
の反射ミラー8の反射面8aで反射されて、先行ビーム
信号処理系9に導かれる。
【0027】先行ビーム信号処理系9において、反射ミ
ラー8の反射面8aから反射された先行レーザビーム
は、コリメートレンズ10により平行光に変換され、ハ
ーフミラー11により透過光と反射光に分光される。
【0028】ハーフミラー11を透過した先行レーザビ
ームは、集光レンズ12を通過して集束光となり、ナイ
フエッジを構成する分割鏡13の稜線13aと平行な分
割線で受光面が二分割されている、フォーカシング誤差
検出用の受光素子14に入射され、分割鏡13により反
射された先行レーザビームは、トラッキング誤差検出用
の受光素子15に入射される。この受光素子15は、ト
ラッキング方向に受光面が2分割されている。
【0029】また、ハーフミラー11で反射された先行
レーザビームは、偏光ビームスプリッタ16に入射さ
れ、この偏光ビームスプリッタ16を透過したP偏光成
分は、受光素子17に入射され、偏光ビームスプリッタ
16で反射されたS偏光成分は、受光素子18に入射さ
れている。
【0030】また、発光点1bから出射された後行レー
ザビームは、コリメートレンズ2により平行光に変換さ
れ、このコリメートレンズ2から出射される後行レーザ
ビームは、ビームスプリッタ3によりその大部分が反射
され、対物レンズ4により集束されて光磁気ディスク5
の記録トラックに後行ビームスポット20を形成する。
【0031】光磁気ディスク5の記録トラックから反射
された後行レーザビームは、対物レンズ4を通過して平
行光となり、ビームスプリッタ3を通過し、さらに集光
レンズ7を通過して集束光となり、山形の反射ミラー8
の反射面8bで反射されて、後行ビーム信号処理系21
に導かれる。
【0032】後行ビーム信号処理系21において、反射
ミラー8の反射面8bから反射された後行レーザビーム
は、コリメートレンズ22により平行光に変換され、偏
光ビームスプリッタ23に入射される。
【0033】この偏光ビームスプリッタ22を透過した
P偏光成分は、受光素子24に入射され、偏光ビームス
プリッタ22で反射されたS偏光成分は、受光素子25
に入射されている。
【0034】また、ビームスプリッタ3に入射された先
行レーザビームのうち、ビームスプリッタ3を透過した
成分は、集光レンズ30により集光されて光量モニタ用
の受光素子31に入射される。また、ビームスプリッタ
3に入射された後行レーザビームのうち、ビームスプリ
ッタ3を透過した成分は、集光レンズ30により集光さ
れて光量モニタ用の受光素子32に入射される。
【0035】また、対物レンズ4には、対物レンズ4を
トラッキング方向およびフォーカシング方向に移動する
ための対物レンズ移動機構(図示略)が付設されてい
る。
【0036】ここで、図2に示すように、先行ビームス
ポット6を記録トラック中心に追従させたとき、後行ビ
ームスポット20は、先行ビームスポット6と同一の記
録トラック上に位置するとともに、先行ビームスポット
6と、光磁気ディスク5の半径方向に所定距離だけずれ
ている。このような先行ビームスポット6と後行ビーム
スポット20の位置関係は、あらかじめ、調整により位
置決めされている。
【0037】図3は、図1に示した光磁気ディスク装置
の信号処理系を示している。
【0038】同図において、受光素子14の受光面14
aからの受光信号P1は、図示しない電流/電圧変換器
を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のプラ
ス側入力端に加えられ、受光素子14の受光面14bか
らの受光信号P2は、図示しない電流/電圧変換器を介
して電圧信号に変換された後に、減算器41のマイナス
側入力端に加えられ、減算器41の出力信号は、フォー
カシング誤差信号EFとしてフォーカシングサーボ制御
部42に加えられている。
【0039】フォーカシングサーボ制御部42は、先行
レーザビームを光磁気ディスク5の記録面に結像するた
めのものであり、フォーカシング誤差信号EFに対応し
たフォーカシング制御信号SFを形成し、このフォーカ
シング制御信号SFは、フォーカスアクチュエータ駆動
部43に加えられている。
【0040】フォーカスアクチュエータ駆動部43は、
対物レンズ移動機構において、対物レンズ4をフォーカ
ス方向に移動するフォーカスアクチュエータを駆動する
ものであり、これにより、フォーカシング誤差を解消す
る方向に対物レンズ4が移動する。
【0041】また、受光素子15の受光面15aからの
受光信号P3は、図示しない電流/電圧変換器を介して
電圧信号に変換された後に、減算器44のプラス側入力
端に加えられ、受光素子15の受光面15bからの受光
信号P4は、図示しない電流/電圧変換器を介して電圧
信号に変換された後に、減算器44のマイナス側入力端
に加えられ、減算器44の出力信号は、トラッキング誤
差信号ETとしてトラッキングサーボ制御部45に加え
られている。
【0042】トラッキングサーボ制御部45は、先行レ
ーザビームを光磁気ディスク5の記録トラックに追従さ
せるためのものであり、トラッキング誤差信号ETに対
応したトラッキング制御信号STを形成し、このトラッ
キング制御信号STは、トラックアクチュエータ駆動部
46に加えられている。
【0043】トラックアクチュエータ駆動部46は、対
物レンズ移動機構において、対物レンズ4をトラッキン
グ方向に移動するトラックアクチュエータを駆動するも
のであり、これにより、トラッキング誤差を解消する方
向に対物レンズ4が移動する。
【0044】受光素子17の受光信号P4は、図示しな
い電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された後
に、減算器47のプラス側入力端に加えられ、受光素子
18の受光信号P5は、図示しない電流/電圧変換器を
介して電圧信号に変換された後に、減算器47のマイナ
ス側入力端に加えられ、減算器47の出力信号は、先行
レーザビームによる光磁気ディスク5の記録トラックの
ユーザデータ領域からの再生信号である光磁気信号MO
1として、切換器38の一方の入力端に加えられてい
る。
【0045】受光素子24の受光信号P7は、図示しな
い電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された後
に、減算器49のプラス側入力端に加えられ、受光素子
25の受光信号P8は、図示しない電流/電圧変換器を
介して電圧信号に変換された後に、減算器49のマイナ
ス側入力端に加えられ、減算器49の出力信号は、後行
レーザビームによる光磁気ディスク5の記録トラックの
ユーザデータ領域からの再生信号である光磁気信号MO
2として、切換器48の他方の入力端に加えられてい
る。
【0046】切換器48は、光磁気信号MO1,MO2
のいずれか一方を選択するものであり、その選択された
光磁気信号MO1,MO2は、光磁気信号MOとして、
信号再生部50に加えられている。
【0047】信号再生部50は、光磁気信号MOに基づ
いて、記録変調された再生データを形成するものであ
り、その出力信号は、復号器51に加えられている。復
号器51は、記録変調された再生データに基づいて、元
のデータを形成するものであり、その出力信号は、再生
データRDとして制御部52に加えられている。
【0048】制御部52から出力される記録データWD
は、符号器53を介して、所定の記録変調がなされ、符
号器53からの出力信号は、LD(半導体レーザ素子)
駆動制御部54に加えられている。
【0049】LD駆動制御部54は、制御部53から再
生モードが設定されているときには、受光素子31から
入力した光量モニタ信号SMaが所定の再生時レベルに
なるように半導体レーザ素子1の発光点1aの出力を制
御するとともに、制御部53から記録モードが設定され
ているときには、符号器53から加えられる記録信号に
基づいて、光量モニタ信号SMaが所定の記録時レベル
になるように発光点1aの出力を制御するものである。
【0050】LD(半導体レーザ素子)駆動制御部54
は、制御部52からの指令に基づいて、受光素子32か
ら入力した光量モニタ信号SMbが所定の再生時レベル
になるように半導体レーザ素子1の発光点1bの出力を
制御するものである。
【0051】また、ホストインタフェース回路56は、
所定のインタフェース機能を適用し、外部のホスト装置
と接続して、ホスト装置と種々のデータ(記録再生デー
タや制御データなど)をやりとりするためのものであ
る。
【0052】また、制御部52は、切換器48の切り換
え動作、フォーカシングサーボ制御部42、トラッキン
グサーボ制御部45、信号再生部50、LD駆動制御部
54,55を制御するとともに、他の各部の要素(例え
ば、シーク系や、スピンドルモータ系等)の動作制御も
行う。また、制御部52は、ホストインタフェース回路
56を介して、ホスト装置と種々のデータをやりとり
し、光磁気ディスク5に対するデータの記録/再生/消
去動作等を行う。
【0053】なお、シーク系とは、光ピックアップ装置
を光磁気ディスク5の半径方向に往復移動して、目的の
記録トラックをアクセスするための手段であり、スピン
ドルモータ系統は、光磁気ディスク5を回転駆動するた
めの手段である。また、ホストインタフェース回路56
が適用するインタフェース機能としては、例えば、SC
SI等の周知の汎用インタフェース機能を用いることが
できる。
【0054】また、図示していないが、光磁気ディスク
5の記録トラックの各セクタに設けられているID部を
再生するために、受光素子24の受光信号P7と受光素
子25の受光信号P8を加算し、その結果に基づいて、
ID部の情報(例えば、セクタアドレス等の識別情報な
ど)を検出する手段も設けられている。
【0055】以上の構成で、光磁気ディスク5にデータ
を記録するとき、制御部52は、図4に示したような動
作を行う。
【0056】まず、指定された記録トラックをシーク
し、記録トラックにレーザビームを追従させる。この場
合には、先行レーザビームを受光して信号を出力する先
行ビーム信号処理系9からの受光信号P3,P4により
トラッキング誤差信号ETが形成されているので、図2
に示すように、先行レーザスポット6が記録トラックの
中心に追従するようにトラッキングサーボ系が作用し、
その結果、後行レーザスポット20は、記録トラックの
中心から所定距離だけずれて位置決めされる。
【0057】次いで、切換器48により光磁気信号MO
2を選択する(処理101)。これにより、信号再生部
50には、後行レーザビームによる再生信号である光磁
気信号MO2が、光磁気信号MOとして加えられる。
【0058】そして、この状態で、制御部52は、上述
したID部の検出手段により目標の記録セクタを見つけ
ると、LD駆動制御部54に記録モードを設定するとと
もに記録データWDを出力するデータ記録動作を開始す
るとともに(処理102)、LD駆動制御部55を動作
して後行レーザビームによるデータ再生動作を開始する
(処理103)。
【0059】それにより、記録データWDに対応した記
録情報が、先行レーザビームスポット6により光磁気デ
ィスク5の記録トラックに書き込まれるとともに、後行
レーザビームスポット20を用いて、その記録データが
再生され、その再生データRDが制御部52に加えられ
る。
【0060】そして、制御部52は、記録データWDの
内容と、再生データRDの内容を比較し(処理10
4)、それらが一致していて、データ記録状態が正常で
あるかどうかを調べる(判断105)。
【0061】判断105の結果がYESになるときに
は、1単位の記録データが正常に記録されたので、この
動作を終了し、判断105の結果がNOになるときに
は、1単位の記録データが正常に終了しなかったので、
所定のエラー時処理(処理106)を実行して、そのと
きの記録動作をエラー終了する。
【0062】図5は、光磁気ディスク5からデータを再
生するときの制御部52の処理例を示している。
【0063】まず、指定された記録トラックをシーク
し、記録トラックにレーザビームを追従させる。この場
合には、先行レーザビームを受光して信号を出力する先
行ビーム信号処理系9からの受光信号P3,P4により
トラッキング誤差信号ETが形成されているので、図2
に示すように、先行レーザスポット6が記録トラックの
中心に追従するようにトラッキングサーボ系が作用す
る。
【0064】次いで、切換器48により光磁気信号MO
1を選択する(処理201)。これにより、信号再生部
50には、先行レーザビームによる再生信号である光磁
気信号MO1が、光磁気信号MOとして加えられる。
【0065】そして、この状態で、制御部52は、上述
したID部の検出手段により目標の記録セクタを見つけ
ると、LD駆動制御部55を動作して先行レーザビーム
によるデータ再生動作を開始する(処理202)。
【0066】それにより、目的セクタに記録されている
データが、先行レーザビームスポット6を用いて再生さ
れ、その再生データRDが制御部52に加えられる。制
御部52は、入力した再生データRDの内容を、ホスト
インタフェース回路56に対して出力し(処理20
3)、1つのセクタからのデータ再生動作を終了する。
【0067】このようにして、本実施例では、データ記
録時には、記録トラック中心からずれた態様に位置決め
される後行レーザスポット20を用いて再生した再生デ
ータRDに基づいて、記録データが正常に書き込まれた
かどうかを判定し、それ以降の通常のデータ再生時に
は、記録トラック中心に位置決めされる先行レーザスポ
ット6を用いてデータを再生している。
【0068】ここで、後行レーザスポット20は、記録
トラック中心からずれた態様に位置決めされているの
で、後行レーザスポット20による再生データRDは、
先行レーザスポット6に比べて再生条件が厳しい状態で
再生されたデータとなる。したがって、データ記録時の
確認再生動作でデータエラーを発見しやすくなり、その
結果、光磁気ディスク5の記録データの信頼性を向上す
ることができる。
【0069】図6は、本発明の他の実施例にかかる光磁
気ディスク装置に適用される光ピックアップ装置の光学
系を示している。なお、この光ピックアップの場合、レ
ーザビームの結像位置と記録トラックとの誤差(トラッ
キング誤差)をプッシュプル法により検出し、また、レ
ーザビームの焦点位置と記録トラック面との位置誤差
(フォーカシング誤差)をナイフエッジ法を用いて検出
する。また、同図において、図1と同一部分および相当
する部分については、同一符号を付している。
【0070】同図において、半導体レーザ素子1には、
2つの発光点1a,1bが設けられており、おのおのの
発光点1a,1bからは、独立したレーザ光が出射され
る。発光点1aから出射されたレーザ光(破線で図示)
は、コリメートレンズ2により平行光に変換され、この
コリメートレンズ2から出射されるレーザビームは、ビ
ームスプリッタ3によりその大部分が反射され、対物レ
ンズ4により集束されて光磁気ディスク5の記録トラッ
クに先行ビームスポット6を形成する。なお、以下、発
光点1aから出射されたレーザ光、および、そのレーザ
光にかかるレーザビームおよび反射光を、先行レーザビ
ーム(破線で図示)と称する。同様にして、発光点1b
から出射されたレーザ光、および、そのレーザ光にかか
るレーザビームおよび反射光を、後行レーザビーム(実
線で図示)と称する。
【0071】光磁気ディスク5の記録トラックから反射
された先行ビームスポット6の反射光は、対物レンズ4
を通過して平行光となり、ビームスプリッタ3を通過
し、さらに集光レンズ7を通過して集束光となり、山形
の反射ミラー8の反射面8aで反射されて、先行ビーム
信号処理系60に導かれる。
【0072】先行ビーム信号処理系60において、反射
ミラー8の反射面8aから反射された先行レーザビーム
は、集光レンズ61により集束光にされ、トラッキング
方向に受光面が2分割されているトラッキング誤差検出
用の受光素子62に入射される。
【0073】また、発光点1bから出射された後行レー
ザビームは、コリメートレンズ2により平行光に変換さ
れ、このコリメートレンズ2から出射される後行レーザ
ビームは、ビームスプリッタ3によりその大部分が反射
され、対物レンズ4により集束されて光磁気ディスク5
の記録トラックに後行ビームスポット20を形成する。
【0074】光磁気ディスク5の記録トラックから反射
された後行レーザビームは、対物レンズ4を通過して平
行光となり、ビームスプリッタ3を通過し、さらに集光
レンズ7を通過して集束光となり、山形の反射ミラー8
の反射面8bで反射されて、後行ビーム信号処理系65
に導かれる。
【0075】後行ビーム信号処理系65において、反射
ミラー8の反射面8bから反射された後行レーザビーム
は、コリメートレンズ66により平行光に変換され、ハ
ーフミラー67により透過光と反射光に分光される。
【0076】ハーフミラー67を透過した後行レーザビ
ームは、集光レンズ68を通過して集束光となり、ナイ
フエッジを構成する分割鏡69の稜線69aと平行な分
割線で受光面が二分割されている、フォーカシング誤差
検出用の受光素子70に入射され、分割鏡69により反
射された後行レーザビームは、トラッキング誤差検出用
の受光素子71に入射される。この受光素子71は、ト
ラッキング方向に受光面が2分割されている。
【0077】また、ハーフミラー67で反射された後行
レーザビームは、偏光ビームスプリッタ72に入射さ
れ、この偏光ビームスプリッタ72を透過したP偏光成
分は、受光素子73に入射され、偏光ビームスプリッタ
72で反射されたS偏光成分は、受光素子74に入射さ
れている。
【0078】また、ビームスプリッタ3に入射された先
行レーザビームのうち、ビームスプリッタ3を透過した
成分は、集光レンズ30により集光されて光量モニタ用
の受光素子31に入射される。また、ビームスプリッタ
3に入射された後行レーザビームのうち、ビームスプリ
ッタ3を透過した成分は、集光レンズ30により集光さ
れて光量モニタ用の受光素子32に入射される。
【0079】また、対物レンズ4には、対物レンズ4を
トラッキング方向およびフォーカシング方向に移動する
ための対物レンズ移動機構(図示略)が付設されてい
る。
【0080】ここで、この場合にも、上述した実施例と
同様に、図2に示すように、先行ビームスポット6と後
行ビームスポット20は、同一の記録トラック上に位置
するとともに、光磁気ディスク5の半径方向に所定距離
だけずれている。このような先行ビームスポット6と後
行ビームスポット20の位置関係は、あらかじめ、調整
により位置決めされている。
【0081】図7は、図6に示した光磁気ディスク装置
の信号処理系を示している。なお、同図において、図3
と同一部分および相当する部分には、同一符号を付して
いる。
【0082】同図において、受光素子70の受光面70
aからの受光信号P11は、図示しない電流/電圧変換
器を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のプ
ラス側入力端に加えられ、受光素子70の受光面70b
からの受光信号P12は、図示しない電流/電圧変換器
を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のマイ
ナス側入力端に加えられ、減算器41の出力信号は、フ
ォーカシング誤差信号EFとしてフォーカシングサーボ
制御部42に加えられている。
【0083】フォーカシングサーボ制御部42は、先行
レーザビームを光磁気ディスク5の記録面に結像するた
めのものであり、フォーカシング誤差信号EFに対応し
たフォーカシング制御信号SFを形成し、このフォーカ
シング制御信号SFは、フォーカスアクチュエータ駆動
部43に加えられている。
【0084】フォーカスアクチュエータ駆動部43は、
対物レンズ移動機構において、対物レンズ4をフォーカ
ス方向に移動するフォーカスアクチュエータを駆動する
ものであり、これにより、フォーカシング誤差を解消す
る方向に対物レンズ4が移動する。
【0085】また、受光素子62の受光面62aからの
受光信号P13は、図示しない電流/電圧変換器を介し
て電圧信号に変換された後に、減算器44のプラス側入
力端に加えられ、受光素子62の受光面62bからの受
光信号P14は、図示しない電流/電圧変換器を介して
電圧信号に変換された後に、減算器44のマイナス側入
力端に加えられ、減算器44の出力信号は、先行レーザ
ビームにより得られたトラッキング誤差信号ET1とし
て、切換器80の一方の入力端に加えられている。
【0086】また、受光素子71の受光面71aからの
受光信号P15は、図示しない電流/電圧変換器を介し
て電圧信号に変換された後に、減算器81のプラス側入
力端に加えられ、受光素子71の受光面71bからの受
光信号P16は、図示しない電流/電圧変換器を介して
電圧信号に変換された後に、減算器81のマイナス側入
力端に加えられ、減算器81の出力信号は、後行レーザ
ビームにより得られたトラッキング誤差信号ET2とし
て、切換器80の一方の入力端に加えられている。
【0087】切換器80は、トラッキング誤差信号ET
1,ET2のいずれか一方を選択するものであり、その
選択されたトラッキング誤差信号ET1,ET2は、ト
ラッキング誤差信号ETとしてトラッキングサーボ制御
部45に加えられている。
【0088】トラッキングサーボ制御部45は、先行レ
ーザビームまたは後行レーザビームを光磁気ディスク5
の記録トラックに追従させるためのものであり、トラッ
キング誤差信号ETに対応したトラッキング制御信号S
Tを形成し、このトラッキング制御信号STは、トラッ
クアクチュエータ駆動部46に加えられている。
【0089】トラックアクチュエータ駆動部46は、対
物レンズ移動機構において、対物レンズ4をトラッキン
グ方向に移動するトラックアクチュエータを駆動するも
のであり、これにより、トラッキング誤差を解消する方
向に対物レンズ4が移動する。
【0090】受光素子73の受光信号P17は、図示し
ない電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された後
に、減算器82のプラス側入力端に加えられ、受光素子
74の受光信号P18は、図示しない電流/電圧変換器
を介して電圧信号に変換された後に、減算器82のマイ
ナス側入力端に加えられ、減算器82の出力信号は、光
磁気ディスク5の記録トラックのユーザデータ領域から
の再生信号である光磁気信号MOとして、信号再生部5
0に加えられている。
【0091】信号再生部50は、光磁気信号MOに基づ
いて、記録変調された再生データを形成するものであ
り、その出力信号は、復号器51に加えられている。復
号器51は、記録変調された再生データに基づいて、元
のデータを形成するものであり、その出力信号は、再生
データRDとして制御部52に加えられている。
【0092】制御部52から出力される記録データWD
は、符号器53を介して、所定の記録変調がなされ、符
号器53からの出力信号は、LD(半導体レーザ素子)
駆動制御部54に加えられている。
【0093】LD駆動制御部54は、制御部53から再
生モードが設定されているときには、受光素子31から
入力した光量モニタ信号SMaが所定の再生時レベルに
なるように半導体レーザ素子1の発光点1aの出力を制
御するとともに、制御部53から記録モードが設定され
ているときには、符号器53から加えられる記録信号に
基づいて、光量モニタ信号SMaが所定の記録時レベル
になるように発光点1aの出力を制御するものである。
【0094】LD(半導体レーザ素子)駆動制御部54
は、制御部52からの指令に基づいて、受光素子32か
ら入力した光量モニタ信号SMbが所定の再生時レベル
になるように半導体レーザ素子1の発光点1bの出力を
制御するものである。
【0095】また、ホストインタフェース回路56は、
所定のインタフェース機能を適用し、外部のホスト装置
と接続して、ホスト装置と種々のデータ(記録再生デー
タや制御データなど)をやりとりするためのものであ
る。
【0096】また、制御部52は、切換器48の切り換
え動作、フォーカシングサーボ制御部42、トラッキン
グサーボ制御部45、信号再生部50、LD駆動制御部
54,55を制御するとともに、他の各部の要素(例え
ば、シーク系や、スピンドルモータ系等)の動作制御も
行う。また、制御部52は、ホストインタフェース回路
56を介して、ホスト装置と種々のデータをやりとり
し、光磁気ディスク5に対するデータの記録/再生/消
去動作等を行う。
【0097】なお、シーク系とは、光ピックアップ装置
を光磁気ディスク5の半径方向に往復移動して、目的の
記録トラックをアクセスするための手段であり、スピン
ドルモータ系統は、光磁気ディスク5を回転駆動するた
めの手段である。また、ホストインタフェース回路56
が適用するインタフェース機能としては、例えば、SC
SI等の周知の汎用インタフェース機能を用いることが
できる。
【0098】また、図示していないが、光磁気ディスク
5の記録トラックの各セクタに設けられているID部を
再生するために、受光素子73の受光信号P17と受光
素子74の受光信号P18を加算し、その結果に基づい
て、ID部の情報(例えば、セクタアドレス等の識別情
報など)を検出する手段も設けられている。
【0099】以上の構成で、光磁気ディスク5にデータ
を記録するとき、制御部52は、図8に示したような動
作を行う。
【0100】まず、切換器80によってトラッキング誤
差信号ET1を選択する(処理301)。これにより、
先行レーザビームを受光して信号を出力する先行ビーム
信号処理系60からの受光信号P13,P14によるト
ラッキング誤差信号ET1が、トラッキング誤差信号E
Tとして、トラッキングサーボ制御部45に加えられる
ので、図9(a)に示すように、先行レーザスポット6
が記録トラックの中心に追従するようにトラッキングサ
ーボ系が作用し、その結果、後行レーザスポット20
は、記録トラックの中心から所定距離だけずれて位置決
めされる。
【0101】その状態で、指定された記録トラックにシ
ークし、記録トラックにレーザビームを追従させる。
【0102】そして、この状態で、制御部52は、上述
したID部の検出手段により目標の記録セクタを見つけ
ると、LD駆動制御部54に記録モードを設定するとと
もに記録データWDを出力するデータ記録動作を開始す
るとともに(処理302)、LD駆動制御部55を動作
して後行レーザビームによるデータ再生動作を開始する
(処理303)。
【0103】それにより、記録データWDに対応した記
録情報が、先行レーザビームスポット6により光磁気デ
ィスク5の記録トラックに書き込まれるとともに、後行
レーザビームスポット20を用いて、その記録データが
再生され、その再生データRDが制御部52に加えられ
る。
【0104】そして、制御部52は、記録データWDの
内容と、再生データRDの内容を比較し(処理30
4)、それらが一致していて、データ記録状態が正常で
あるかどうかを調べる(判断305)。
【0105】判断305の結果がYESになるときに
は、1単位の記録データが正常に記録されたので、この
動作を終了し、判断305の結果がNOになるときに
は、1単位の記録データが正常に終了しなかったので、
所定のエラー時処理(処理306)を実行して、そのと
きの記録動作をエラー終了する。
【0106】図10は、光磁気ディスク5からデータを
再生するときの制御部52の処理例を示している。
【0107】まず、切換器80によってトラッキング誤
差信号ET2を選択する(処理401)。これにより、
後行レーザビームを受光して信号を出力する後行ビーム
信号処理系65からの受光信号P15,P16によるト
ラッキング誤差信号ET2が、トラッキング誤差信号E
Tとして、トラッキングサーボ制御部45に加えられる
ので、図9(b)に示すように、後行レーザスポット6
が記録トラックの中心に追従するようにトラッキングサ
ーボ系が作用する。
【0108】その状態で、指定された記録トラックをシ
ークし、記録トラックにレーザビームを追従させる。
【0109】そして、この状態で、制御部52は、上述
したID部の検出手段により目標の記録セクタを見つけ
ると、LD駆動制御部55を動作して後行レーザビーム
によるデータ再生動作を開始する(処理402)。
【0110】それにより、目的セクタに記録されている
データが、記録トラックの中心に追従制御されている後
行レーザビームスポット20を用いて再生され、その再
生データRDが制御部52に加えられる。制御部52
は、入力した再生データRDの内容を、ホストインタフ
ェース回路56に対して出力し(処理403)、1つの
セクタからのデータ再生動作を終了する。
【0111】このようにして、本実施例では、データ記
録時には、再生データを形成する後行レーザスポット2
0を、記録トラック中心からずれた態様に位置決めし、
それ以降の通常のデータ再生時には、後行レーザスポッ
ト20を記録トラック中心に位置決めしている。
【0112】したがって、データ記録時における後行レ
ーザスポット20による再生データは、データ再生時に
おける後行レーザスポット20による再生データに比べ
て、記録トラック中心からずれた態様に位置決めされた
形成されたものであるので、データ記録時に得られた再
生データRDは、通常のデータ再生時に得られた再生デ
ータRDに比べて、再生条件が厳しい状態で再生された
データとなる。したがって、データ記録時の確認再生動
作でデータエラーを発見しやすくなり、その結果、光磁
気ディスク5の記録データの信頼性を向上することがで
きる。
【0113】また、本実施例では、図1および図3に示
した実施例に比べて、先行レーザビーム信号処理系と後
行レーザビーム信号処理系に必要な部品点数を減少する
ことができるので、装置コストをより低減することがで
きる。
【0114】図11は、本発明のさらに他の実施例にか
かる光磁気ディスク装置に適用される光ピックアップ装
置の光学系を示している。なお、この光ピックアップの
場合、レーザビームの結像位置と記録トラックとの誤差
(トラッキング誤差)をプッシュプル法により検出し、
また、レーザビームの焦点位置と記録トラック面との位
置誤差(フォーカシング誤差)をナイフエッジ法を用い
て検出する。また、同図において、図6と同一部分およ
び相当する部分については、同一符号を付している。
【0115】同図において、半導体レーザ素子1には、
2つの発光点1a,1bが設けられており、おのおのの
発光点1a,1bからは、独立したレーザ光が出射され
る。発光点1aから出射されたレーザ光(破線で図示)
は、コリメートレンズ2により平行光に変換され、この
コリメートレンズ2から出射されるレーザビームは、ビ
ームスプリッタ3によりその大部分が反射され、対物レ
ンズ4により集束されて光磁気ディスク5の記録トラッ
クに先行ビームスポット6を形成する。なお、以下、発
光点1aから出射されたレーザ光、および、そのレーザ
光にかかるレーザビームおよび反射光を、先行レーザビ
ーム(破線で図示)と称する。同様にして、発光点1b
から出射されたレーザ光、および、そのレーザ光にかか
るレーザビームおよび反射光を、後行レーザビーム(実
線で図示)と称する。
【0116】光磁気ディスク5の記録トラックから反射
された先行ビームスポット6の反射光は、対物レンズ4
を通過して平行光となり、ビームスプリッタ3を通過
し、さらに集光レンズ7を通過して集束光となり、山形
の反射ミラー8の反射面8aで反射され、後行レーザビ
ーム処理系65に入射しないようにされている。
【0117】また、発光点1bから出射された後行レー
ザビームは、コリメートレンズ2により平行光に変換さ
れ、このコリメートレンズ2から出射される後行レーザ
ビームは、ビームスプリッタ3によりその大部分が反射
され、対物レンズ4により集束されて光磁気ディスク5
の記録トラックに後行ビームスポット20を形成する。
【0118】光磁気ディスク5の記録トラックから反射
された後行レーザビームは、対物レンズ4を通過して平
行光となり、ビームスプリッタ3を通過し、さらに集光
レンズ7を通過して集束光となり、山形の反射ミラー8
の反射面8bで反射されて、後行ビーム信号処理系65
に導かれる。
【0119】後行ビーム信号処理系65において、反射
ミラー8の反射面8bから反射された後行レーザビーム
は、コリメートレンズ66により平行光に変換され、ハ
ーフミラー67により透過光と反射光に分光される。
【0120】ハーフミラー67を透過した後行レーザビ
ームは、集光レンズ68を通過して集束光となり、ナイ
フエッジを構成する分割鏡69の稜線69aと平行な分
割線で受光面が二分割されている、フォーカシング誤差
検出用の受光素子70に入射され、分割鏡69により反
射された後行レーザビームは、トラッキング誤差検出用
の受光素子71に入射される。この受光素子71は、ト
ラッキング方向に受光面が2分割されている。
【0121】また、ハーフミラー67で反射された後行
レーザビームは、偏光ビームスプリッタ72に入射さ
れ、この偏光ビームスプリッタ72を透過したP偏光成
分は、受光素子73に入射され、偏光ビームスプリッタ
72で反射されたS偏光成分は、受光素子74に入射さ
れている。
【0122】また、ビームスプリッタ3に入射された先
行レーザビームのうち、ビームスプリッタ3を透過した
成分は、集光レンズ30により集光されて光量モニタ用
の受光素子31に入射される。また、ビームスプリッタ
3に入射された後行レーザビームのうち、ビームスプリ
ッタ3を透過した成分は、集光レンズ30により集光さ
れて光量モニタ用の受光素子32に入射される。
【0123】また、対物レンズ4には、対物レンズ4を
トラッキング方向およびフォーカシング方向に移動する
ための対物レンズ移動機構(図示略)が付設されてい
る。
【0124】ここで、この場合にも、上述した各実施例
と同様に、図2に示すように、先行ビームスポット6と
後行ビームスポット20は、同一の記録トラック上に位
置するとともに、光磁気ディスク5の半径方向に所定距
離だけずれている。このような先行ビームスポット6と
後行ビームスポット20の位置関係は、あらかじめ、調
整により位置決めされている。
【0125】図12は、図11に示した光磁気ディスク
装置の信号処理系を示している。なお、同図において、
図3あるいは図7と同一部分および相当する部分には、
同一符号を付している。
【0126】同図において、受光素子70の受光面70
aからの受光信号P11は、図示しない電流/電圧変換
器を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のプ
ラス側入力端に加えられ、受光素子70の受光面70b
からの受光信号P12は、図示しない電流/電圧変換器
を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のマイ
ナス側入力端に加えられ、減算器41の出力信号は、フ
ォーカシング誤差信号EFとしてフォーカシングサーボ
制御部42に加えられている。
【0127】フォーカシングサーボ制御部42は、先行
レーザビームを光磁気ディスク5の記録面に結像するた
めのものであり、フォーカシング誤差信号EFに対応し
たフォーカシング制御信号SFを形成し、このフォーカ
シング制御信号SFは、フォーカスアクチュエータ駆動
部43に加えられている。
【0128】フォーカスアクチュエータ駆動部43は、
対物レンズ移動機構において、対物レンズ4をフォーカ
ス方向に移動するフォーカスアクチュエータを駆動する
ものであり、これにより、フォーカシング誤差を解消す
る方向に対物レンズ4が移動する。
【0129】また、受光素子71の受光面71aからの
受光信号P15は、図示しない電流/電圧変換器を介し
て電圧信号に変換された後に、減算器81のプラス側入
力端および加算器85の一方の入力端に加えられ、受光
素子71の受光面71bからの受光信号P16は、図示
しない電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された
後に、減算器81のマイナス側入力端および加算器85
の他方の入力端に加えられ、減算器81の出力信号は、
後行レーザビームにより得られたトラッキング誤差信号
ET1として、自動利得制御回路86に加えられてお
り、加算器85の加算出力は、自動利得制御回路86に
制御信号GGとして加えられている。
【0130】自動利得制御回路86は、制御信号GGに
応じた利得でトラッキング誤差信号ET1を増幅し、そ
の出力信号の振幅値を所定値に制御するものであり、そ
の出力信号は、トラッキング誤差信号ETとして、加算
器87の一方の入力端に加えられている。
【0131】オフセット発生器88は、先行レーザスポ
ット6と後行レーザスポット20の光磁気ディスク5の
半径方向のずれに応じたオフセット量を、トラッキング
サーボ制御について与えるためのオフセット信号OTを
出力するものであり、そのオフセット信号OTは、切換
器89の一方の入力端に加えられている。また、切換器
89の他方の入力端には、信号「0」(すなわち、オフ
セット量「0」)をあらわす接地レベル信号が加えられ
ている。
【0132】切換器89は、オフセット信号OTまたは
信号「0」のいずれか一方を選択するものであり、その
選択されたオフセット信号OTまたは信号「0」は、加
算器87の他方の入力端に加えられている。
【0133】加算器87は、一方の入力端に加えられて
いるトラッキング誤差信号ETと、他方の入力端に加え
られているオフセット信号OTまたは信号「0」を加算
するものであり、その加算結果は、トラッキング誤差信
号ETaとして、トラッキングサーボ制御部45に加え
られている。
【0134】トラッキングサーボ制御部45は、後行レ
ーザビームを光磁気ディスク5の記録トラックに追従さ
せるためのものであり、トラッキング誤差信号ETaに
対応したトラッキング制御信号STを形成し、このトラ
ッキング制御信号STは、トラックアクチュエータ駆動
部46に加えられている。
【0135】トラックアクチュエータ駆動部46は、対
物レンズ移動機構において、対物レンズ4をトラッキン
グ方向に移動するトラックアクチュエータを駆動するも
のであり、これにより、トラッキング誤差を解消する方
向に対物レンズ4が移動する。
【0136】受光素子73の受光信号P17は、図示し
ない電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された後
に、減算器82のプラス側入力端に加えられ、受光素子
74の受光信号P18は、図示しない電流/電圧変換器
を介して電圧信号に変換された後に、減算器82のマイ
ナス側入力端に加えられ、減算器82の出力信号は、光
磁気ディスク5の記録トラックのユーザデータ領域から
の再生信号である光磁気信号MOとして、信号再生部5
0に加えられている。
【0137】信号再生部50は、光磁気信号MOに基づ
いて、記録変調された再生データを形成するものであ
り、その出力信号は、復号器51に加えられている。復
号器51は、記録変調された再生データに基づいて、元
のデータを形成するものであり、その出力信号は、再生
データRDとして制御部52に加えられている。
【0138】制御部52から出力される記録データWD
は、符号器53を介して、所定の記録変調がなされ、符
号器53からの出力信号は、LD(半導体レーザ素子)
駆動制御部54に加えられている。
【0139】LD駆動制御部54は、制御部53から再
生モードが設定されているときには、受光素子31から
入力した光量モニタ信号SMaが所定の再生時レベルに
なるように半導体レーザ素子1の発光点1aの出力を制
御するとともに、制御部53から記録モードが設定され
ているときには、符号器53から加えられる記録信号に
基づいて、光量モニタ信号SMaが所定の記録時レベル
になるように発光点1aの出力を制御するものである。
【0140】LD(半導体レーザ素子)駆動制御部54
は、制御部52からの指令に基づいて、受光素子32か
ら入力した光量モニタ信号SMbが所定の再生時レベル
になるように半導体レーザ素子1の発光点1bの出力を
制御するものである。
【0141】また、ホストインタフェース回路56は、
所定のインタフェース機能を適用し、外部のホスト装置
と接続して、ホスト装置と種々のデータ(記録再生デー
タや制御データなど)をやりとりするためのものであ
る。
【0142】また、制御部52は、切換器48の切り換
え動作、フォーカシングサーボ制御部42、トラッキン
グサーボ制御部45、信号再生部50、LD駆動制御部
54,55を制御するとともに、他の各部の要素(例え
ば、シーク系や、スピンドルモータ系等)の動作制御も
行う。また、制御部52は、ホストインタフェース回路
56を介して、ホスト装置と種々のデータをやりとり
し、光磁気ディスク5に対するデータの記録/再生/消
去動作等を行う。
【0143】なお、シーク系とは、光ピックアップ装置
を光磁気ディスク5の半径方向に往復移動して、目的の
記録トラックをアクセスするための手段であり、スピン
ドルモータ系統は、光磁気ディスク5を回転駆動するた
めの手段である。また、ホストインタフェース回路56
が適用するインタフェース機能としては、例えば、SC
SI等の周知の汎用インタフェース機能を用いることが
できる。
【0144】また、図示していないが、光磁気ディスク
5の記録トラックの各セクタに設けられているID部を
再生するために、受光素子73の受光信号P17と受光
素子74の受光信号P18を加算し、その結果に基づい
て、ID部の情報(例えば、セクタアドレス等の識別情
報など)を検出する手段も設けられている。
【0145】以上の構成で、光磁気ディスク5にデータ
を記録するとき、制御部52は、図13に示したような
動作を行う。
【0146】まず、切換器89によってオフセット信号
OTを選択する(処理501)。これにより、トラッキ
ングサーボ制御部45に加えられるトラッキング誤差信
号ETaには、記録トラック中心に対する後行レーザス
ポット20の追従誤差をあらわすトラッキング誤差信号
ETに、光磁気ディスク5の半径方向についての後行レ
ーザスポット20と先行レーザスポット6の距離に対応
したオフセット量に対応したオフセット信号OTが加え
られているので、トラッキングサーボ制御部45がトラ
ッキング誤差信号ETaを解消する方向に作用すると、
図9(a)に示すように、後行レーザスポット20では
なく、先行レーザスポット6が記録トラックの中心に追
従するようにトラッキングサーボ系が作用し、その結
果、後行レーザスポット20は、記録トラックの中心か
ら所定距離だけずれて位置決めされる。
【0147】その状態で、指定された記録トラックにシ
ークし、記録トラックにレーザビームを追従させる。
【0148】そして、この状態で、制御部52は、上述
したID部の検出手段により目標の記録セクタを見つけ
ると、LD駆動制御部54に記録モードを設定するとと
もに記録データWDを出力するデータ記録動作を開始す
るとともに(処理502)、LD駆動制御部55を動作
して後行レーザビームによるデータ再生動作を開始する
(処理503)。
【0149】それにより、記録データWDに対応した記
録情報が、先行レーザビームスポット6により光磁気デ
ィスク5の記録トラックに書き込まれるとともに、後行
レーザビームスポット20を用いて、その記録データが
再生され、その再生データRDが制御部52に加えられ
る。
【0150】そして、制御部52は、記録データWDの
内容と、再生データRDの内容を比較し(処理50
4)、それらが一致していて、データ記録状態が正常で
あるかどうかを調べる(判断505)。
【0151】判断505の結果がYESになるときに
は、1単位の記録データが正常に記録されたので、この
動作を終了し、判断505の結果がNOになるときに
は、1単位の記録データが正常に終了しなかったので、
所定のエラー時処理(処理506)を実行して、そのと
きの記録動作をエラー終了する。
【0152】図14は、光磁気ディスク5からデータを
再生するときの制御部52の処理例を示している。
【0153】まず、切換器89によって信号「0」を選
択する(処理601)。これにより、トラッキングサー
ボ制御部45に加えられるトラッキング誤差信号ETa
には、記録トラック中心に対する後行レーザスポット2
0の追従誤差をあらわすトラッキング誤差信号ETのみ
があらわれるので、トラッキングサーボ制御部45がト
ラッキング誤差信号ETaを解消する方向に作用する
と、図9(b)に示すように、後行レーザスポット20
が記録トラックの中心に追従するようにトラッキングサ
ーボ系が作用する。
【0154】その状態で、指定された記録トラックをシ
ークし、記録トラックにレーザビームを追従させる。
【0155】そして、この状態で、制御部52は、上述
したID部の検出手段により目標の記録セクタを見つけ
ると、LD駆動制御部55を動作して後行レーザビーム
によるデータ再生動作を開始する(処理602)。
【0156】それにより、目的セクタに記録されている
データが、記録トラックの中心に追従制御されている後
行レーザビームスポット20を用いて再生され、その再
生データRDが制御部52に加えられる。制御部52
は、入力した再生データRDの内容を、ホストインタフ
ェース回路56に対して出力し(処理603)、1つの
セクタからのデータ再生動作を終了する。
【0157】このようにして、本実施例では、データ記
録時には、再生データを形成する後行レーザスポット2
0を、記録トラック中心からずれた態様に位置決めし、
それ以降の通常のデータ再生時には、後行レーザスポッ
ト20を記録トラック中心に位置決めしている。
【0158】したがって、データ記録時における後行レ
ーザスポット20による再生データは、データ再生時に
おける後行レーザスポット20による再生データに比べ
て、記録トラック中心からずれた態様に位置決めされた
形成されたものであるので、データ記録時に得られた再
生データRDは、通常のデータ再生時に得られた再生デ
ータRDに比べて、再生条件が厳しい状態で再生された
データとなる。したがって、データ記録時の確認再生動
作でデータエラーを発見しやすくなり、その結果、光磁
気ディスク5の記録データの信頼性を向上することがで
きる。
【0159】また、本実施例では、上述した各実施例に
比べて、先行レーザビーム信号処理系と後行レーザビー
ム信号処理系に必要な部品点数を減少することができる
ので、装置コストをより低減することができる。
【0160】なお、上述した実施例では、後行レーザス
ポット20を基準として用い、データ記録時に先行レー
ザスポット6を記録トラック中心に追従させるときにト
ラッキング誤差信号にオフセット信号を加算するように
しているが、逆に、先行レーザスポット6を基準として
用い、データ再生時に後行レーザスポット20を記録ト
ラック中心に追従させるときにトラッキング誤差信号に
オフセット信号を加算するようにすることもできる。
【0161】図15は、本発明の別な実施例にかかる光
磁気ディスク装置の信号処理系を示している。なお、こ
の場合、図11に示したと同じ構成の光ピックアップ装
置を用いる。また、同図において、図12と同一部分お
よび相当する部分には、同一符号を付している。
【0162】同図において、受光素子70の受光面70
aからの受光信号P11は、図示しない電流/電圧変換
器を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のプ
ラス側入力端に加えられ、受光素子70の受光面70b
からの受光信号P12は、図示しない電流/電圧変換器
を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のマイ
ナス側入力端に加えられ、減算器41の出力信号は、フ
ォーカシング誤差信号EFとしてフォーカシングサーボ
制御部42に加えられている。
【0163】フォーカシングサーボ制御部42は、先行
レーザビームを光磁気ディスク5の記録面に結像するた
めのものであり、フォーカシング誤差信号EFに対応し
たフォーカシング制御信号SFを形成し、このフォーカ
シング制御信号SFは、フォーカスアクチュエータ駆動
部43に加えられている。
【0164】フォーカスアクチュエータ駆動部43は、
対物レンズ移動機構において、対物レンズ4をフォーカ
ス方向に移動するフォーカスアクチュエータを駆動する
ものであり、これにより、フォーカシング誤差を解消す
る方向に対物レンズ4が移動する。
【0165】また、受光素子71の受光面71aからの
受光信号P15は、図示しない電流/電圧変換器を介し
て電圧信号に変換された後に、減算器81のプラス側入
力端および加算器85の一方の入力端に加えられ、受光
素子71の受光面71bからの受光信号P16は、図示
しない電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された
後に、減算器81のマイナス側入力端および加算器85
の他方の入力端に加えられ、減算器81の出力信号は、
後行レーザビームにより得られたトラッキング誤差信号
ET1として、自動利得制御回路86に加えられてお
り、加算器85の加算出力は、自動利得制御回路86に
制御信号GGとして加えられている。
【0166】自動利得制御回路86は、制御信号GGに
応じた利得でトラッキング誤差信号ET1を増幅し、そ
の出力信号の振幅値を所定値に制御するものであり、そ
の出力信号は、トラッキング誤差信号ETとして、加算
器87の一方の入力端に加えられている。
【0167】オフセット発生器91は、光磁気ディスク
5の記録トラックのピッチが、1.6(μm)の場合に
先行レーザスポット6と後行レーザスポット20の光磁
気ディスク5の半径方向のずれに応じたオフセット量
を、トラッキングサーボ制御について与えるためのオフ
セット信号OTaを出力するものであり、そのオフセッ
ト信号OTaは、切換器92の第1の切換入力端に加え
られている。
【0168】オフセット発生器93は、光磁気ディスク
5の記録トラックのピッチが、1.2(μm)の場合に
先行レーザスポット6と後行レーザスポット20の光磁
気ディスク5の半径方向のずれに応じたオフセット量
を、トラッキングサーボ制御について与えるためのオフ
セット信号OTbを出力するものであり、そのオフセッ
ト信号OTbは、切換器92の第2の切換入力端に加え
られている。また、切換器92の第3の入力端には、信
号「0」(すなわち、オフセット量「0」)をあらわす
接地レベル信号が加えられている。
【0169】切換器92は、オフセット信号OTa、オ
フセット信号OTbまたは信号「0」のいずれか1つを
選択するものであり、その選択されたオフセット信号O
Taまたはオフセット信号OTbまたは信号「0」は、
加算器87の他方の入力端に加えられている。
【0170】加算器87は、一方の入力端に加えられて
いるトラッキング誤差信号ETと、他方の入力端に加え
られているオフセット信号OTaまたはオフセット信号
OTbまたは信号「0」を加算するものであり、その加
算結果は、トラッキング誤差信号ETaとして、トラッ
キングサーボ制御部45に加えられている。
【0171】トラッキングサーボ制御部45は、後行レ
ーザビームを光磁気ディスク5の記録トラックに追従さ
せるためのものであり、トラッキング誤差信号ETに対
応したトラッキング制御信号STを形成し、このトラッ
キング制御信号STは、トラックアクチュエータ駆動部
46に加えられている。
【0172】トラックアクチュエータ駆動部46は、対
物レンズ移動機構において、対物レンズ4をトラッキン
グ方向に移動するトラックアクチュエータを駆動するも
のであり、これにより、トラッキング誤差を解消する方
向に対物レンズ4が移動する。
【0173】受光素子73の受光信号P17は、図示し
ない電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された後
に、減算器82のプラス側入力端に加えられ、受光素子
74の受光信号P18は、図示しない電流/電圧変換器
を介して電圧信号に変換された後に、減算器82のマイ
ナス側入力端に加えられ、減算器82の出力信号は、光
磁気ディスク5の記録トラックのユーザデータ領域から
の再生信号である光磁気信号MOとして、信号再生部5
0に加えられている。
【0174】信号再生部50は、光磁気信号MOに基づ
いて、記録変調された再生データを形成するものであ
り、その出力信号は、復号器51に加えられている。復
号器51は、記録変調された再生データに基づいて、元
のデータを形成するものであり、その出力信号は、再生
データRDとして制御部52に加えられている。
【0175】制御部52から出力される記録データWD
は、符号器53を介して、所定の記録変調がなされ、符
号器53からの出力信号は、LD(半導体レーザ素子)
駆動制御部54に加えられている。
【0176】LD駆動制御部54は、制御部53から再
生モードが設定されているときには、受光素子31から
入力した光量モニタ信号SMaが所定の再生時レベルに
なるように半導体レーザ素子1の発光点1aの出力を制
御するとともに、制御部53から記録モードが設定され
ているときには、符号器53から加えられる記録信号に
基づいて、光量モニタ信号SMaが所定の記録時レベル
になるように発光点1aの出力を制御するものである。
【0177】LD(半導体レーザ素子)駆動制御部54
は、制御部52からの指令に基づいて、受光素子32か
ら入力した光量モニタ信号SMbが所定の再生時レベル
になるように半導体レーザ素子1の発光点1bの出力を
制御するものである。
【0178】また、ホストインタフェース回路56は、
所定のインタフェース機能を適用し、外部のホスト装置
と接続して、ホスト装置と種々のデータ(記録再生デー
タや制御データなど)をやりとりするためのものであ
る。
【0179】また、制御部52は、切換器48の切り換
え動作、フォーカシングサーボ制御部42、トラッキン
グサーボ制御部45、信号再生部50、LD駆動制御部
54,55を制御するとともに、他の各部の要素(例え
ば、シーク系や、スピンドルモータ系等)の動作制御も
行う。また、制御部52は、ホストインタフェース回路
56を介して、ホスト装置と種々のデータをやりとり
し、光磁気ディスク5に対するデータの記録/再生/消
去動作等を行う。
【0180】なお、シーク系とは、光ピックアップ装置
を光磁気ディスク5の半径方向に往復移動して、目的の
記録トラックをアクセスするための手段であり、スピン
ドルモータ系統は、光磁気ディスク5を回転駆動するた
めの手段である。また、ホストインタフェース回路56
が適用するインタフェース機能としては、例えば、SC
SI等の周知の汎用インタフェース機能を用いることが
できる。
【0181】また、図示していないが、光磁気ディスク
5の記録トラックの各セクタに設けられているID部を
再生するために、受光素子73の受光信号P17と受光
素子74の受光信号P18を加算し、その結果に基づい
て、ID部の情報(例えば、セクタアドレス等の識別情
報など)を検出する手段も設けられている。
【0182】以上の構成で、光磁気ディスク5にデータ
を記録するとき、制御部52は、図16に示したような
動作を行う。
【0183】まず、そのときに装着されている光磁気デ
ィスク5の記録トラックピッチを判別する(処理70
1)。この判別は、例えば、光磁気ディスク5のケース
に付されているメディアマークが、記録トラックピッチ
1.6(μm)あるいは記録トラックピッチ1.2(μ
m)のいずれをあらわしているかを検出することなどに
より行う。
【0184】そして、そのときに判別した記録トラック
ピッチに応じたオフセット信号OTa,OTbを、切換
器92によって選択する(処理702)。これにより、
トラッキングサーボ制御部45に加えられるトラッキン
グ誤差信号ETaには、記録トラック中心に対する後行
レーザスポット20の追従誤差をあらわすトラッキング
誤差信号ETに、光磁気ディスク5の半径方向について
の後行レーザスポット20と先行レーザスポット6の距
離に対応したオフセット量に対応したオフセット信号O
Taまたはオフセット信号OTbが加えられているの
で、トラッキングサーボ制御部45がトラッキング誤差
信号ETaを解消する方向に作用すると、図9(a)に
示すように、後行レーザスポット20ではなく、先行レ
ーザスポット6が記録トラックの中心に追従するように
トラッキングサーボ系が作用し、その結果、後行レーザ
スポット20は、記録トラックの中心から所定距離だけ
ずれて位置決めされる。
【0185】その状態で、指定された記録トラックをシ
ークし、記録トラックにレーザビームを追従させる。
【0186】そして、この状態で、制御部52は、上述
したID部の検出手段により目標の記録セクタを見つけ
ると、LD駆動制御部54に記録モードを設定するとと
もに記録データWDを出力するデータ記録動作を開始す
るとともに(処理703)、LD駆動制御部55を動作
して後行レーザビームによるデータ再生動作を開始する
(処理704)。
【0187】それにより、記録データWDに対応した記
録情報が、先行レーザビームスポット6により光磁気デ
ィスク5の記録トラックに書き込まれるとともに、後行
レーザビームスポット20を用いて、その記録データが
再生され、その再生データRDが制御部52に加えられ
る。
【0188】そして、制御部52は、記録データWDの
内容と、再生データRDの内容を比較し(処理70
5)、それらが一致していて、データ記録状態が正常で
あるかどうかを調べる(判断706)。
【0189】判断706の結果がYESになるときに
は、1単位の記録データが正常に記録されたので、この
動作を終了し、判断706の結果がNOになるときに
は、1単位の記録データが正常に終了しなかったので、
所定のエラー時処理(処理707)を実行して、そのと
きの記録動作をエラー終了する。
【0190】また、データ再生時には、図14と同じ処
理を実行する。
【0191】このようにして、本実施例では、記録トラ
ックピッチが異なる光磁気ディスク5が用いられる場
合、おのおのの光磁気ディスク5の記録ピッチに応じた
オフセット量を与えることができるので、光磁気ディス
ク5の種類に関わらず、適切なデータ記録動作を行うこ
とができる。
【0192】なお、上述した実施例では、後行レーザス
ポット20を基準として用い、データ記録時に先行レー
ザスポット6を記録トラック中心に追従させるときにト
ラッキング誤差信号にオフセット信号を加算するように
しているが、逆に、先行レーザスポット6を基準として
用い、データ再生時に後行レーザスポット20を記録ト
ラック中心に追従させるときにトラッキング誤差信号に
オフセット信号を加算するようにすることもできる。
【0193】図17は、本発明のさらに別な実施例にか
かる光磁気ディスク装置の信号処理系を示している。な
お、この場合、図11に示したと同じ構成の光ピックア
ップ装置を用いる。また、同図において、図12と同一
部分および相当する部分には、同一符号を付している。
【0194】同図において、受光素子70の受光面70
aからの受光信号P11は、図示しない電流/電圧変換
器を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のプ
ラス側入力端に加えられ、受光素子70の受光面70b
からの受光信号P12は、図示しない電流/電圧変換器
を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のマイ
ナス側入力端に加えられ、減算器41の出力信号は、フ
ォーカシング誤差信号EFとしてフォーカシングサーボ
制御部42に加えられている。
【0195】フォーカシングサーボ制御部42は、先行
レーザビームを光磁気ディスク5の記録面に結像するた
めのものであり、フォーカシング誤差信号EFに対応し
たフォーカシング制御信号SFを形成し、このフォーカ
シング制御信号SFは、フォーカスアクチュエータ駆動
部43に加えられている。
【0196】フォーカスアクチュエータ駆動部43は、
対物レンズ移動機構において、対物レンズ4をフォーカ
ス方向に移動するフォーカスアクチュエータを駆動する
ものであり、これにより、フォーカシング誤差を解消す
る方向に対物レンズ4が移動する。
【0197】また、受光素子71の受光面71aからの
受光信号P15は、図示しない電流/電圧変換器を介し
て電圧信号に変換された後に、減算器81のプラス側入
力端および加算器85の一方の入力端に加えられ、受光
素子71の受光面71bからの受光信号P16は、図示
しない電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された
後に、減算器81のマイナス側入力端および加算器85
の他方の入力端に加えられ、減算器81の出力信号は、
後行レーザビームにより得られたトラッキング誤差信号
ET1として、自動利得制御回路86に加えられてお
り、加算器85の加算出力は、自動利得制御回路86に
制御信号GGとして加えられている。
【0198】自動利得制御回路86は、制御信号GGに
応じた利得でトラッキング誤差信号ET1を増幅し、そ
の出力信号の振幅値を所定値に制御するものであり、そ
の出力信号は、トラッキング誤差信号ETとして、加算
器87の一方の入力端に加えられている。
【0199】加算器87は、一方の入力端に加えられて
いるトラッキング誤差信号ETと、他方の入力端に、制
御部52から加えられているオフセット信号OTcを加
算するものであり、その加算結果は、トラッキング誤差
信号ETaとして、トラッキングサーボ制御部45に加
えられている。
【0200】トラッキングサーボ制御部45は、後行レ
ーザビームを光磁気ディスク5の記録トラックに追従さ
せるためのものであり、トラッキング誤差信号ETaに
対応したトラッキング制御信号STを形成し、このトラ
ッキング制御信号STは、トラックアクチュエータ駆動
部46に加えられている。
【0201】トラックアクチュエータ駆動部46は、対
物レンズ移動機構において、対物レンズ4をトラッキン
グ方向に移動するトラックアクチュエータを駆動するも
のであり、これにより、トラッキング誤差を解消する方
向に対物レンズ4が移動する。
【0202】受光素子73の受光信号P17は、図示し
ない電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された後
に、減算器82のプラス側入力端に加えられ、受光素子
74の受光信号P18は、図示しない電流/電圧変換器
を介して電圧信号に変換された後に、減算器82のマイ
ナス側入力端に加えられ、減算器82の出力信号は、光
磁気ディスク5の記録トラックのユーザデータ領域から
の再生信号である光磁気信号MOとして、信号再生部5
0に加えられているとともに、ピーク値検出器94およ
びボトム値検出器95に加えられている。
【0203】信号再生部50は、光磁気信号MOに基づ
いて、記録変調された再生データを形成するものであ
り、その出力信号は、復号器51に加えられている。復
号器51は、記録変調された再生データに基づいて、元
のデータを形成するものであり、その出力信号は、再生
データRDとして制御部52に加えられている。
【0204】制御部52から出力される記録データWD
は、符号器53を介して、所定の記録変調がなされ、符
号器53からの出力信号は、LD(半導体レーザ素子)
駆動制御部54に加えられている。
【0205】LD駆動制御部54は、制御部53から再
生モードが設定されているときには、受光素子31から
入力した光量モニタ信号SMaが所定の再生時レベルに
なるように半導体レーザ素子1の発光点1aの出力を制
御するとともに、制御部53から記録モードが設定され
ているときには、符号器53から加えられる記録信号に
基づいて、光量モニタ信号SMaが所定の記録時レベル
になるように発光点1aの出力を制御するものである。
【0206】LD(半導体レーザ素子)駆動制御部54
は、制御部52からの指令に基づいて、受光素子32か
ら入力した光量モニタ信号SMbが所定の再生時レベル
になるように半導体レーザ素子1の発光点1bの出力を
制御するものである。
【0207】また、ホストインタフェース回路56は、
所定のインタフェース機能を適用し、外部のホスト装置
と接続して、ホスト装置と種々のデータ(記録再生デー
タや制御データなど)をやりとりするためのものであ
る。
【0208】ピーク値検出器94は、光磁気信号MOの
振幅のピーク(上に凸側のピーク)を検出するものであ
り、その検出出力は、ピーク値信号PPとして減算器9
6のプラス側入力端に加えられている。
【0209】ボトム値検出器95は、光磁気信号MOの
振幅のボトム(下に凸側のピーク)を検出するものであ
り、その検出出力は、ボトム値信号PBとして減算器9
6のマイナス側入力端に加えられている。
【0210】減算器96は、ピーク値信号PPとボトム
値信号PBの減算を行うものであり、その出力信号は、
振幅値信号SAとして制御部52に加えられている。
【0211】制御部52は、切換器48の切り換え動
作、フォーカシングサーボ制御部42、トラッキングサ
ーボ制御部45、信号再生部50、LD駆動制御部5
4,55を制御するとともに、他の各部の要素(例え
ば、シーク系や、スピンドルモータ系等)の動作制御も
行う。また、制御部52は、ホストインタフェース回路
56を介して、ホスト装置と種々のデータをやりとり
し、光磁気ディスク5に対するデータの記録/再生/消
去動作等を行う。
【0212】なお、シーク系とは、光ピックアップ装置
を光磁気ディスク5の半径方向に往復移動して、目的の
記録トラックをアクセスするための手段であり、スピン
ドルモータ系統は、光磁気ディスク5を回転駆動するた
めの手段である。また、ホストインタフェース回路56
が適用するインタフェース機能としては、例えば、SC
SI等の周知の汎用インタフェース機能を用いることが
できる。
【0213】また、図示していないが、光磁気ディスク
5の記録トラックの各セクタに設けられているID部を
再生するために、受光素子73の受光信号P17と受光
素子74の受光信号P18を加算し、その結果に基づい
て、ID部の情報(例えば、セクタアドレス等の識別情
報など)を検出する手段も設けられている。
【0214】さて、制御部52は、後行ビームスポット
20に対する先行ビームスポット6の光磁気ディスク5
の半径方向へのずれ量(トラッキング制御オフセット
量)を検出するために、図18に示したような処理を実
行する。
【0215】まず、制御部52は、変数SETに、オフ
セット量の所定の初期値をセットし(処理801)、そ
の変数SETの値をオフセット信号OTcとして出力す
る(処理802)。それにより、トラッキングサーボ制
御部45に加えられるトラッキング誤差信号ETaに
は、記録トラック中心に対する後行レーザスポット20
の追従誤差をあらわすトラッキング誤差信号ETに、所
定のオフセット量に対応したオフセット信号OTcが加
えられているので、トラッキングサーボ制御部45がト
ラッキング誤差信号ETaを解消する方向に作用する
と、後行レーザスポット20が、記録トラックの中心か
ら所定距離だけずれて位置決めされ、この場合には、先
行レーザスポット6は、記録トラック中心から光磁気デ
ィスク5の一方方向にずれた態様で位置決めされる。
【0216】その状態で、所定のテスト用データを適宜
な記録トラックの適宜なセクタに記録する(処理80
3)。それにより、テスト用データは、先行レーザスポ
ット6のオフセット位置に応じて、記録トラックに記録
される。
【0217】次に、制御部52は、データ「0」をオフ
セット信号OTcにセットする。これにより、トラッキ
ングサーボ制御部45に加えられるトラッキング誤差信
号ETaには、記録トラック中心に対する後行レーザス
ポット20の追従誤差をあらわすトラッキング誤差信号
ETのみがあらわれるので、トラッキングサーボ制御部
45がトラッキング誤差信号ETaを解消する方向に作
用すると、後行レーザスポット20が記録トラックの中
心に追従するようにトラッキングサーボ系が作用する。
【0218】その状態で、同一記録トラックからテスト
用データを再生すると(処理805)、テスト用データ
を記録した時の先行レーザスポット6の記録トラック中
心からのオフセット量に応じて、後行レーザスポット2
0による再生信号(光磁気信号MO)の振幅が変化す
る。そこで、そのときに得られた振幅値SAを、そのと
きの変数SETの値に関連づけて記憶する(処理80
6)。
【0219】次に、変数SETの値を1つ増やし(処理
807)、変数SETの値が所定値Maxよりも大きく
なっているかどうかを調べる(判断808)。判断80
8の結果がNOになるときには、処理802に戻り、新
たな変数SETの値をオフセット信号OTcに出力した
状態で、テスト用データの記録/再生/振幅値の入力を
行う。
【0220】判断808の結果がYESになるときに
は、検査範囲の全てのオフセット量について振幅値SA
を検出できたので、その振幅値SAのうち、最大のもの
を判定し(処理809)、その最大値をとる振幅値SA
を得たときの変数SETの値を、最適なオフセット値O
Tkとして決定し、記憶する(処理810)。
【0221】図19は、この場合に、データ記録時に制
御部52が実行する処理の一例を示している。
【0222】まず、制御部52は、オフセット信号OT
cに、記憶している最適なオフセット値OTkの値をセ
ットする(処理901)。これにより、トラッキングサ
ーボ制御部45に加えられるトラッキング誤差信号ET
aには、記録トラック中心に対する後行レーザスポット
20の追従誤差をあらわすトラッキング誤差信号ET
に、光磁気ディスク5の半径方向についての後行レーザ
スポット20と先行レーザスポット6の距離に対応した
オフセット量に対応したオフセット信号OTcが加えら
れているので、トラッキングサーボ制御部45がトラッ
キング誤差信号ETaを解消する方向に作用すると、図
9(a)に示すように、後行レーザスポット20ではな
く、先行レーザスポット6が記録トラックの中心に追従
するようにトラッキングサーボ系が作用し、その結果、
後行レーザスポット20は、記録トラックの中心から所
定距離だけずれて位置決めされる。
【0223】その状態で、指定された記録トラックにシ
ークし、記録トラックにレーザビームを追従させる。
【0224】そして、この状態で、制御部52は、上述
したID部の検出手段により目標の記録セクタを見つけ
ると、LD駆動制御部54に記録モードを設定するとと
もに記録データWDを出力するデータ記録動作を開始す
るとともに(処理902)、LD駆動制御部55を動作
して後行レーザビームによるデータ再生動作を開始する
(処理903)。
【0225】それにより、記録データWDに対応した記
録情報が、先行レーザビームスポット6により光磁気デ
ィスク5の記録トラックに書き込まれるとともに、後行
レーザビームスポット20を用いて、その記録データが
再生され、その再生データRDが制御部52に加えられ
る。
【0226】そして、制御部52は、記録データWDの
内容と、再生データRDの内容を比較し(処理90
4)、それらが一致していて、データ記録状態が正常で
あるかどうかを調べる(判断905)。
【0227】判断905の結果がYESになるときに
は、1単位の記録データが正常に記録されたので、この
動作を終了し、判断905の結果がNOになるときに
は、1単位の記録データが正常に終了しなかったので、
所定のエラー時処理(処理906)を実行して、そのと
きの記録動作をエラー終了する。
【0228】このようにして、本実施例では、後行レー
ザスポット20に対する先行レーザスポット6のトラッ
キング方向のオフセット量を、実際に検出して用いるよ
うにしているので、経年変化でそのオフセット量が変動
する場合でも、適切なデータ記録動作、および、データ
再生動作を行うことができる。
【0229】なお、上述した実施例では、後行レーザス
ポット20を基準として用い、データ記録時に先行レー
ザスポット6を記録トラック中心に追従させるときにト
ラッキング誤差信号にオフセット信号を加算するように
しているが、逆に、先行レーザスポット6を基準として
用い、データ再生時に後行レーザスポット20を記録ト
ラック中心に追従させるときにトラッキング誤差信号に
オフセット信号を加算するようにすることもできる。
【0230】図20は、本発明のさらに別な実施例にか
かる光ピックアップ装置の光学系を示している。なお、
同図において図6と同一部分、および、相当する部分に
は、同一符号を付している。
【0231】同図において、半導体レーザ素子1には、
2つの発光点1a,1bが設けられており、おのおのの
発光点1a,1bからは、独立したレーザ光が出射され
る。発光点1aから出射されたレーザ光(破線で図示)
は、コリメートレンズ2により平行光に変換され、この
コリメートレンズ2から出射されるレーザビームは、ビ
ームスプリッタ3によりその大部分が反射され、対物レ
ンズ4により集束されて光磁気ディスク5の記録トラッ
クに先行ビームスポット6を形成する。なお、以下、発
光点1aから出射されたレーザ光、および、そのレーザ
光にかかるレーザビームおよび反射光を、先行レーザビ
ーム(破線で図示)と称する。同様にして、発光点1b
から出射されたレーザ光、および、そのレーザ光にかか
るレーザビームおよび反射光を、後行レーザビーム(実
線で図示)と称する。
【0232】光磁気ディスク5の記録トラックから反射
された先行ビームスポット6の反射光は、対物レンズ4
を通過して平行光となり、ビームスプリッタ3を通過
し、さらに集光レンズ7を通過して集束光となり、山形
の反射ミラー8の反射面8aで反射されて、先行ビーム
信号処理系60に導かれる。
【0233】先行ビーム信号処理系60において、反射
ミラー8の反射面8aから反射された先行レーザビーム
は、集光レンズ61により集束光にされ、トラッキング
方向に受光面が2分割されているトラッキング誤差検出
用の受光素子62に入射される。
【0234】また、発光点1bから出射された後行レー
ザビームは、コリメートレンズ2により平行光に変換さ
れ、このコリメートレンズ2から出射される後行レーザ
ビームは、ビームスプリッタ3によりその大部分が反射
され、対物レンズ4により集束されて光磁気ディスク5
の記録トラックに後行ビームスポット20を形成する。
【0235】光磁気ディスク5の記録トラックから反射
された後行レーザビームは、対物レンズ4を通過して平
行光となり、ビームスプリッタ3を通過し、さらに集光
レンズ7を通過して集束光となり、山形の反射ミラー8
の反射面8bで反射されて、後行ビーム信号処理系65
に導かれる。
【0236】後行ビーム信号処理系65において、反射
ミラー8の反射面8bから反射された後行レーザビーム
は、コリメートレンズ66により平行光に変換され、ハ
ーフミラー67により透過光と反射光に分光される。
【0237】ハーフミラー67を透過した後行レーザビ
ームは、集光レンズ68を通過して集束光となり、ナイ
フエッジを構成する分割鏡69の稜線69aと平行な分
割線で受光面が二分割されている、フォーカシング誤差
検出用の受光素子70に入射される。また、この場合、
分割鏡69により反射された後行レーザビームは用いら
れない。
【0238】また、ハーフミラー67で反射された後行
レーザビームは、偏光ビームスプリッタ72に入射さ
れ、この偏光ビームスプリッタ72を透過したP偏光成
分は、受光素子73に入射され、偏光ビームスプリッタ
72で反射されたS偏光成分は、受光素子74に入射さ
れている。
【0239】また、ビームスプリッタ3に入射された先
行レーザビームのうち、ビームスプリッタ3を透過した
成分は、集光レンズ30により集光されて光量モニタ用
の受光素子31に入射される。また、ビームスプリッタ
3に入射された後行レーザビームのうち、ビームスプリ
ッタ3を透過した成分は、集光レンズ30により集光さ
れて光量モニタ用の受光素子32に入射される。
【0240】また、対物レンズ4には、対物レンズ4を
トラッキング方向およびフォーカシング方向に移動する
ための対物レンズ移動機構(図示略)が付設されてい
る。
【0241】ここで、この場合にも、上述した実施例と
同様に、図2に示すように、先行ビームスポット6と後
行ビームスポット20は、同一の記録トラック上に位置
するとともに、光磁気ディスク5の半径方向に所定距離
だけずれている。このような先行ビームスポット6と後
行ビームスポット20の位置関係は、あらかじめ、調整
により位置決めされている。
【0242】図21は、図20の光磁気ディスク装置の
信号処理系を示している。なお、同図において、図7ま
たは図17と同一部分および相当する部分には、同一符
号を付している。
【0243】同図において、受光素子70の受光面70
aからの受光信号P11は、図示しない電流/電圧変換
器を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のプ
ラス側入力端に加えられ、受光素子70の受光面70b
からの受光信号P12は、図示しない電流/電圧変換器
を介して電圧信号に変換された後に、減算器41のマイ
ナス側入力端に加えられ、減算器41の出力信号は、フ
ォーカシング誤差信号EFとしてフォーカシングサーボ
制御部42に加えられている。
【0244】フォーカシングサーボ制御部42は、先行
レーザビームを光磁気ディスク5の記録面に結像するた
めのものであり、フォーカシング誤差信号EFに対応し
たフォーカシング制御信号SFを形成し、このフォーカ
シング制御信号SFは、フォーカスアクチュエータ駆動
部43に加えられている。
【0245】フォーカスアクチュエータ駆動部43は、
対物レンズ移動機構において、対物レンズ4をフォーカ
ス方向に移動するフォーカスアクチュエータを駆動する
ものであり、これにより、フォーカシング誤差を解消す
る方向に対物レンズ4が移動する。
【0246】また、受光素子62の受光面62aからの
受光信号P13は、図示しない電流/電圧変換器を介し
て電圧信号に変換された後に、減算器81のプラス側入
力端および加算器85の一方の入力端に加えられ、受光
素子62の受光面62bからの受光信号P14は、図示
しない電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された
後に、減算器81のマイナス側入力端および加算器85
の他方の入力端に加えられ、減算器81の出力信号は、
先行レーザビームにより得られたトラッキング誤差信号
ET1として、自動利得制御回路86に加えられてお
り、加算器85の加算出力は、自動利得制御回路86に
制御信号GGとして加えられている。
【0247】自動利得制御回路86は、制御信号GGに
応じた利得でトラッキング誤差信号ET1を増幅し、そ
の出力信号の振幅値を所定値に制御するものであり、そ
の出力信号は、トラッキング誤差信号ETとして、加算
器87の一方の入力端に加えられている。
【0248】加算器87は、一方の入力端に加えられて
いるトラッキング誤差信号ETと、他方の入力端に制御
部52から加えられているオフセット信号OTcを加算
するものであり、その加算結果は、トラッキング誤差信
号ETaとして、トラッキングサーボ制御部45に加え
られている。
【0249】トラッキングサーボ制御部45は、先行レ
ーザビームを光磁気ディスク5の記録トラックに追従さ
せるためのものであり、トラッキング誤差信号ETに対
応したトラッキング制御信号STを形成し、このトラッ
キング制御信号STは、トラックアクチュエータ駆動部
46に加えられている。
【0250】トラックアクチュエータ駆動部46は、対
物レンズ移動機構において、対物レンズ4をトラッキン
グ方向に移動するトラックアクチュエータを駆動するも
のであり、これにより、トラッキング誤差を解消する方
向に対物レンズ4が移動する。
【0251】受光素子73の受光信号P17は、図示し
ない電流/電圧変換器を介して電圧信号に変換された後
に、減算器82のプラス側入力端および加算器97の一
方に入力端に加えられ、受光素子74の受光信号P18
は、図示しない電流/電圧変換器を介して電圧信号に変
換された後に、減算器82のマイナス側入力端および加
算器97の他方の入力端に加えられている。
【0252】減算器82の出力信号は、光磁気ディスク
5の記録トラックのユーザデータ領域からの再生信号で
ある光磁気信号MOとして、信号再生部50に加えられ
ている。また、加算器97の出力信号は、再生信号RF
として、ピーク値検出器94およびボトム値検出器95
に加えられている。
【0253】信号再生部50は、光磁気信号MOに基づ
いて、記録変調された再生データを形成するものであ
り、その出力信号は、復号器51に加えられている。復
号器51は、記録変調された再生データに基づいて、元
のデータを形成するものであり、その出力信号は、再生
データRDとして制御部52に加えられている。
【0254】制御部52から出力される記録データWD
は、符号器53を介して、所定の記録変調がなされ、符
号器53からの出力信号は、LD(半導体レーザ素子)
駆動制御部54に加えられている。
【0255】LD駆動制御部54は、制御部53から再
生モードが設定されているときには、受光素子31から
入力した光量モニタ信号SMaが所定の再生時レベルに
なるように半導体レーザ素子1の発光点1aの出力を制
御するとともに、制御部53から記録モードが設定され
ているときには、符号器53から加えられる記録信号に
基づいて、光量モニタ信号SMaが所定の記録時レベル
になるように発光点1aの出力を制御するものである。
【0256】LD(半導体レーザ素子)駆動制御部54
は、制御部52からの指令に基づいて、受光素子32か
ら入力した光量モニタ信号SMbが所定の再生時レベル
になるように半導体レーザ素子1の発光点1bの出力を
制御するものである。
【0257】また、ホストインタフェース回路56は、
所定のインタフェース機能を適用し、外部のホスト装置
と接続して、ホスト装置と種々のデータ(記録再生デー
タや制御データなど)をやりとりするためのものであ
る。
【0258】ピーク値検出器94は、再生信号RFの振
幅のピーク(上に凸側のピーク)を検出するものであ
り、その検出出力は、ピーク値信号PPとして減算器9
6のプラス側入力端に加えられている。
【0259】ボトム値検出器95は、再生信号RFの振
幅のボトム(下に凸側のピーク)を検出するものであ
り、その検出出力は、ボトム値信号PBとして減算器9
6のマイナス側入力端に加えられている。
【0260】減算器96は、ピーク値信号PPとボトム
値信号PBの減算を行うものであり、その出力信号は、
振幅値信号SAaとして制御部52に加えられている。
【0261】制御部52は、切換器48の切り換え動
作、フォーカシングサーボ制御部42、トラッキングサ
ーボ制御部45、信号再生部50、LD駆動制御部5
4,55を制御するとともに、他の各部の要素(例え
ば、シーク系や、スピンドルモータ系等)の動作制御も
行う。また、制御部52は、ホストインタフェース回路
56を介して、ホスト装置と種々のデータをやりとり
し、光磁気ディスク5に対するデータの記録/再生/消
去動作等を行う。
【0262】なお、シーク系とは、光ピックアップ装置
を光磁気ディスク5の半径方向に往復移動して、目的の
記録トラックをアクセスするための手段であり、スピン
ドルモータ系統は、光磁気ディスク5を回転駆動するた
めの手段である。また、ホストインタフェース回路56
が適用するインタフェース機能としては、例えば、SC
SI等の周知の汎用インタフェース機能を用いることが
できる。
【0263】また、図示していないが、光磁気ディスク
5の記録トラックの各セクタに設けられているID部を
再生するために、再生信号RFに基づいて、ID部の情
報(例えば、セクタアドレス等の識別情報など)を検出
するID部検出手段も設けられている。
【0264】さて、制御部52は、先行ビームスポット
6に対する後行ビームスポット20の光磁気ディスク5
の半径方向へのずれ量(トラッキング制御オフセット
量)を検出するために、図22に示したような処理を実
行する。
【0265】まず、制御部52は、変数SETに、オフ
セット量の所定の初期値をセットし(処理1001)、
その変数SETの値をオフセット信号OTcとして出力
する(処理1002)。それにより、トラッキングサー
ボ制御部45に加えられるトラッキング誤差信号ETa
には、記録トラック中心に対する先行レーザスポット6
の追従誤差をあらわすトラッキング誤差信号ETに、所
定のオフセット量に対応したオフセット信号OTcが加
えられているので、トラッキングサーボ制御部45がト
ラッキング誤差信号ETaを解消する方向に作用する
と、先行レーザスポット6が、記録トラックの中心から
所定距離だけずれて位置決めされ、この場合には、後行
レーザスポット20は、記録トラック中心から光磁気デ
ィスク5の半径方向に適宜な量ずれた態様で位置決めさ
れる。
【0266】その状態で、制御部52は、ID部の再生
動作を行うと(処理1003)、ID部の記録位置と後
行レーザスポット20とのオフセット量に応じて、後行
レーザスポット20による再生信号RFの振幅が変化す
る。そこで、そのときに得られた振幅値SAaを、その
ときの変数SETの値に関連づけて記憶する(処理10
04)。
【0267】次に、変数SETの値を1つ増やし(処理
1005)、変数SETの値が所定値Maxよりも大き
くなっているかどうかを調べる(判断1006)。判断
1006の結果がNOになるときには、処理1002に
戻り、新たな変数SETの値をオフセット信号OTcに
出力した状態で、ID部の再生と振幅値SAaの入力を
行う。
【0268】判断1006の結果がYESになるときに
は、検査範囲の全てのオフセット量について振幅値SA
aを検出できたので、その振幅値SAaのうち、最大の
ものを判定し(処理1008)、その最大値をとる振幅
値SAaを得たときの変数SETの値を、最適なオフセ
ット値OTmとして決定し、記憶する(処理100
8)。
【0269】このようにして、この場合には、先行レー
ザスポット6を基準として、記録トラックに追従制御さ
せているので、データ記録時には、オフセット信号OT
cに「0」を設定して、データ記録動作を行うととも
に、データ再生時には、オフセット信号OTcに、記憶
した最適なオフセット値OTmの値を設定して、データ
再生動作を行う。
【0270】したがって、本実施例の場合には、オフセ
ット値の最適値を検出するために、データ記録動作を行
わずに済むので、そのための処理に要する時間を大幅に
短縮することができる。
【0271】ところで、光磁気ディスク装置では、デー
タ消去動作を行うとき、確実にデータを消去できるよう
にするために、データ記録時よりも大きな出力でレーザ
ビームを照射しているので、半導体レーザ素子1の寿命
が短くなるおそれがある。
【0272】このような不都合を解消するには、例え
ば、図23に示すように、先行レーザスポット6と後行
レーザスポット20を、それぞれ記録トラックの中心か
ら距離dだけオフセットさせた状態に調整し、データ消
去時には、先行レーザスポット6と後行レーザスポット
20の両方を用いてデータ消去動作を行うようにすれ
ば、それぞれの発光点1a,1bの出力を、1ビームで
消去する場合に対して、必要なパワーを小さく設定でき
るので、半導体レーザ素子1の寿命が短くなるような事
態を回避することができる。
【0273】この場合、例えば、図21に示したような
装置を用いる場合には、検出した最適なオフセット量の
1/2をセットした状態で、データ消去動作を行うよう
にするとよい。
【0274】なお、上述した各実施例では、レーザビー
ムの結像位置と記録トラックとの誤差(トラッキング誤
差)をプッシュプル法により検出し、また、レーザビー
ムの焦点位置と記録トラック面との位置誤差(フォーカ
シング誤差)をナイフエッジ法を用いて検出している
が、それぞれの検出方法として、他のものを用いた場合
についても、本発明を同様にして適用することができ
る。
【0275】また、上述した各実施例では、光磁気ディ
スク装置について本発明を適用したが、本発明は、それ
以外の光ディスク装置、例えば、相変化型光ディスク装
置や追記型光ディスク装置についても同様にして適用す
ることができる。
【0276】また、トラックオフセットを与える方法と
しても、上述したものに限らず、適宜な方法を用いるこ
とができる。
【0277】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のレーザビームのうち、先行するレーザビームでデ
ータ記録した後に、それに後行するレーザビームでデー
タ再生するとともに、後行するレーザビームが、先行す
るレーザビームよりも記録トラックの半径方向にずれた
位置を追従しているので、確認再生動作時の再生条件を
厳しくすることができ、適切な確認再生動作を行うこと
ができるとともに、記録データの信頼性を向上すること
ができるという効果を得る。
【0278】また、同一記録トラックに集束される先行
レーザビームと後行レーザビームの集束位置をそれぞれ
記録トラックの半径方向にずらせ、確認再生動作時に
は、先行レーザビームを用いてデータ記録動作とトラッ
ク追従動作を行い、データ再生時には、先行レーザビー
ムを用いてデータ再生動作とトラック追従動作を行うよ
うにしているので、確認再生動作時のデータ再生条件が
通常のデータ再生時の条件よりも厳しくなり、適切な確
認再生動作を行うことができるとともに、記録データの
信頼性を向上することができるという効果も得る。
【0279】また、同一記録トラックに集束される先行
レーザビームと後行レーザビームの集束位置をそれぞれ
記録トラックの半径方向にずらせ、確認再生動作時に
は、先行レーザビームを用いてデータ記録動作とトラッ
ク追従動作を行い、データ再生時には、後行レーザビー
ムを用いてデータ再生動作とトラック追従動作を行うよ
うにしているので、確認再生動作時のデータ再生条件が
通常のデータ再生時の条件よりも厳しくなり、適切な確
認再生動作を行うことができるとともに、記録データの
信頼性を向上することができ、さらには、データ再生用
の受光素子等の電気回路部品を削減できるので、装置コ
ストを低減することもできるという効果も得る。
【0280】また、同一記録トラックに集束される先行
レーザビームと後行レーザビームの集束位置をそれぞれ
記録トラックの半径方向にずらせ、確認再生動作時に
は、先行レーザビームを用いてデータ記録動作とトラッ
ク追従動作を行い、データ再生時には、先行レーザビー
ムと後行レーザビームの集束位置を解消するためのオフ
セット量を与えた状態で先行レーザビームを用いてトラ
ック追従動作を行うとともに、後行レーザビームを用い
てデータ再生動作を行うようにしているので、確認再生
動作時のデータ再生条件が通常のデータ再生時の条件よ
りも厳しくなり、適切な確認再生動作を行うことができ
るとともに、記録データの信頼性を向上することがで
き、さらには、データ再生用の受光素子等の電気回路部
品を削減できるので、装置コストを低減することもでき
るという効果も得る。
【0281】また、同一記録トラックに集束される先行
レーザビームと後行レーザビームの集束位置をそれぞれ
記録トラックの半径方向にずらせ、確認再生動作時に
は、先行レーザビームを用いてデータ記録動作を行うと
ともに、先行レーザビームと後行レーザビームの集束位
置を解消するためのオフセット量を与えた状態で後行レ
ーザビームを用いてトラック追従動作を行い、データ再
生時には、後行レーザビームを用いてトラック追従動作
とデータ再生動作を行うようにしているので、確認再生
動作時のデータ再生条件が通常のデータ再生時の条件よ
りも厳しくなり、適切な確認再生動作を行うことができ
るとともに、記録データの信頼性を向上することがで
き、さらには、データ再生用の受光素子等の電気回路部
品を削減できるので、装置コストを低減することもでき
るという効果も得る。
【0282】また、同一記録トラックに集束される先行
レーザビームと後行レーザビームの集束位置をそれぞれ
記録トラックの半径方向にずらせ、データ消去時には、
先行レーザビームと後行レーザビームの中間位置が記録
トラック中心に追従するようにトラック追従動作を行う
とともに、先行レーザビームと後行レーザビームの両方
を用いてデータ消去動作を行っているので、光源として
用いられる半導体レーザ素子の寿命を延ばすことができ
るという効果も得る。
【0283】また、同一記録トラックに集束される先行
レーザビームと後行レーザビームの集束位置をそれぞれ
記録トラックの半径方向にずらせ、確認再生動作時に
は、先行レーザビームを用いて記録動作を行うととも
に、所定の基準オフセット量だけ追従位置をずらせた状
態で後行レーザビームを用いてトラック追従動作および
記録直後のデータ再生動作を行う一方、データ再生時に
は、後行レーザビームを用いてトラック追従動作および
データ再生動作を行い、後行レーザビームのトラック追
従動作をオフセットさせるとともにオフセット状態を変
化させながら記録を行い、テストデータが記録されたト
ラックに対し再生動作を行い、このときの後行レーザビ
ームを用いて再生した再生信号に基づいて基準オフセッ
ト量を設定しているので、確認再生動作時のデータ再生
条件が通常のデータ再生時の条件よりも厳しくなり、適
切な確認再生動作を行うことができ、記録データの信頼
性を向上することができ、データ再生用の受光素子等の
電気回路部品を削減できるとともに、装置の経年変化に
従って基準オフセット量を設定できるので、記録データ
の信頼性をより向上することができるという効果を得
る。
【0284】また、同一記録トラックに集束される先行
レーザビームと後行レーザビームの集束位置をそれぞれ
記録トラックの半径方向にずらせ、確認再生動作時に
は、先行レーザビームを用いてトラック追従動作および
記録動作を行うとともに、後行レーザビームを用いてデ
ータ再生動作を行う一方、データ再生時には、所定の基
準オフセット量だけ追従位置をずらせた状態で先行レー
ザビームを用いてトラック追従動作を行うとともに、後
行レーザビームを用いてデータ再生動作を行い、基準オ
フセット量は、データ再生動作中に、先行レーザビーム
のトラック追従動作をオフセットさせるとともにオフセ
ット状態を変化させ、このときの後行レーザビームを用
いて再生した再生信号に基づいて基準オフセット量を設
定しているので、確認再生動作時のデータ再生条件が通
常のデータ再生時の条件よりも厳しくなり、適切な確認
再生動作を行うことができるとともに、記録データの信
頼性を向上することができ、データ再生用の受光素子等
の電気回路部品を削減できるので、装置コストを低減す
ることもでき、さらに、装置の経年変化に従って基準オ
フセット量を設定できるので、記録データの信頼性をよ
り向上することができるという効果も得る。
【0285】また、同一記録トラックに集束される先行
レーザビームと後行レーザビームの集束位置をそれぞれ
記録トラックの半径方向にずらせ、確認再生動作時に
は、先行レーザビームを用いてデータ記録動作とトラッ
ク追従動作を行い、データ再生時には、先行レーザビー
ムと後行レーザビームの集束位置を解消するためのオフ
セット量を与えた状態で先行レーザビームを用いてトラ
ック追従動作を行うとともに、後行レーザビームを用い
てデータ再生動作を行い、さらに、光ディスクの記録ト
ラックピッチに応じてオフセット量を切り換えるように
しているので、確認再生動作時のデータ再生条件が通常
のデータ再生時の条件よりも厳しくなり、適切な確認再
生動作を行うことができるとともに、記録データの信頼
性を向上することができ、データ再生用の受光素子等の
電気回路部品を削減できるので、装置コストを低減する
こともでき、さらに、光ディスクの記録トラックピッチ
に応じて、適切なデータ記録動作を行うことができると
いう効果も得る。
【0286】また、同一記録トラックに集束される先行
レーザビームと後行レーザビームの集束位置をそれぞれ
記録トラックの半径方向にずらせ、確認再生動作時に
は、先行レーザビームを用いてデータ記録動作を行うと
ともに、先行レーザビームと後行レーザビームの集束位
置を解消するためのオフセット量を与えた状態で後行レ
ーザビームを用いてトラック追従動作を行い、データ再
生時には、後行レーザビームを用いてトラック追従動作
とデータ再生動作を行い、さらに、光ディスクの記録ト
ラックピッチに応じてオフセット量を切り換えるように
しているので、確認再生動作時のデータ再生条件が通常
のデータ再生時の条件よりも厳しくなり、適切な確認再
生動作を行うことができるとともに、記録データの信頼
性を向上することができ、データ再生用の受光素子等の
電気回路部品を削減できるので、装置コストを低減する
こともでき、さらに、光ディスクの記録トラックピッチ
に応じて、適切なデータ記録動作を行うことができると
いう効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる光磁気ディスク装置
に適用される光ピックアップ装置の光学系を示した概略
構成図。
【図2】先行レーザスポットと後行レーザスポットの位
置関係を例示した概略図。
【図3】図1に示した光磁気ディスク装置の信号処理系
を示したブロック図。
【図4】データ記録時の処理の一例を示したフローチャ
ート。
【図5】データ再生時の処理の一例を示したフローチャ
ート。
【図6】本発明の他の実施例にかかる光磁気ディスク装
置に適用される光ピックアップ装置の光学系を示してい
るた概略構成図。
【図7】図6に示した光磁気ディスク装置の信号処理系
を示したブロック図。
【図8】データ記録時の処理の他の例を示したフローチ
ャート。
【図9】先行レーザスポットと後行レーザスポットの位
置関係の他の例を示した概略図。
【図10】データ再生時の処理の他の例を示したフロー
チャート。
【図11】本発明のさらに他の実施例にかかる光磁気デ
ィスク装置に適用される光ピックアップ装置の光学系を
示した概略構成図。
【図12】図11に示した光磁気ディスク装置の信号処
理系を示したブロック図。
【図13】データ記録時のさらに他の処理例を示したフ
ローチャート。
【図14】データ再生時のさらに他の処理例を示したフ
ローチャート。
【図15】本発明の別な実施例にかかる光磁気ディスク
装置の信号処理系を示したブロック図。
【図16】データ記録時の別な処理例を示したフローチ
ャート。
【図17】本発明のさらに別な実施例にかかる光磁気デ
ィスク装置の信号処理系を示したブロック図。
【図18】オフセット量の最適値を得るときの処理の一
例を示したフローチャート。
【図19】データ記録時のさらに別な処理例を示したフ
ローチャート。
【図20】本発明のまたさらに他の実施例にかかる光磁
気ディスク装置に適用される光ピックアップ装置の光学
系を示した概略構成図。
【図21】図20に示した光磁気ディスク装置の信号処
理系を示したブロック図。
【図22】オフセット量の最適値を得るときの他の処理
例を示したフローチャート。
【図23】先行レーザスポットと後行レーザスポットの
位置関係のさらに他の例を示した概略図。
【符号の説明】
1 半導体レーザ素子 1a,1b 発光点 6 先行ビームスポット 9,60 先行ビーム信号処理系 20 後行ビームスポット 21,65 後行ビーム信号処理系 52 制御部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一半導体レーザ素子に設けた複数の発
    光点から発生させた複数のレーザビームを光ディスクの
    同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集光
    された複数のレーザビームを用いて、少なくとも記録ト
    ラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う光デ
    ィスク装置の制御方法において、 データ記録時には、上記複数のレーザビームのうち最も
    先行する先行レーザビームを用いて記録動作を行うとと
    もに、上記先行レーザビーム以外のいずれかのレーザビ
    ームを用いて記録直後のデータ再生動作を行う一方、 データ再生時には、上記複数のレーザビーム以外のいず
    れかのレーザビームを用いてデータ再生動作を行うこと
    を特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 同一半導体レーザ素子に設けた複数の発
    光点から発生させた複数のレーザビームを光ディスクの
    同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集光
    された複数のレーザビームを用いて、少なくとも記録ト
    ラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う光デ
    ィスク装置の制御方法において、 データ記録時には、上記複数のレーザビームのうち最も
    先行する先行レーザビームを用いてトラック追従動作お
    よび記録動作を行うとともに、上記先行レーザビーム以
    外のいずれかのレーザビームを用いて記録直後のデータ
    再生動作を行う一方、 データ再生時には、上記複数のレーザビーム以外のいず
    れかのレーザビームを用いてトラック追従動作およびデ
    ータ再生動作を行い、 上記先行レーザビームとデータ記録時のデータ再生動作
    に用いられるレーザビームが、記録トラックの半径方向
    に所定距離だけずれてそれぞれ同一記録トラックに集束
    されることを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 同一半導体レーザ素子に設けた2つの発
    光点から発生させた2つのレーザビームを光ディスクの
    同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集光
    された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記録ト
    ラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う光デ
    ィスク装置の制御方法において、 データ記録時には、上記2つのレーザビームのうち先行
    する先行レーザビームを用いてトラック追従動作および
    記録動作を行うとともに、上記先行レーザビーム以外の
    後行レーザビームを用いて記録直後のデータ再生動作を
    行う一方、 データ再生時には、上記先行レーザビームを用いてトラ
    ック追従動作およびデータ再生動作を行い、 上記先行レーザビームと上記後行レーザビームが、記録
    トラックの半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ同一
    記録トラックに集束されることを特徴とする光ディスク
    装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 同一半導体レーザ素子に設けた2つの発
    光点から発生させた2つのレーザビームを光ディスクの
    同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集光
    された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記録ト
    ラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う光デ
    ィスク装置の制御方法において、 データ記録時には、上記2つのレーザビームのうち先行
    する先行レーザビームを用いてトラック追従動作および
    記録動作を行うとともに、上記先行レーザビーム以外の
    後行レーザビームを用いて記録直後のデータ再生動作を
    行う一方、 データ再生時には、上記後行レーザビームを用いてトラ
    ック追従動作およびデータ再生動作を行い、 上記先行レーザビームと上記後行レーザビームが、記録
    トラックの半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ同一
    記録トラックに集束されることを特徴とする光ディスク
    装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 同一半導体レーザ素子に設けた2つの発
    光点から発生させた2つのレーザビームを光ディスクの
    同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集光
    された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記録ト
    ラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う光デ
    ィスク装置の制御方法において、 上記2つのレーザビームのうち先行する先行レーザビー
    ムとこの先行レーザビーム以外の後行レーザビームが、
    記録トラックの半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ
    同一記録トラックに集束されるとともに、 データ記録時には、上記先行レーザビームを用いてトラ
    ック追従動作および記録動作を行うとともに、上記後行
    レーザビームを用いて記録直後のデータ再生動作を行う
    一方、 データ再生時には、上記所定距離に対応した所定オフセ
    ット量だけ追従位置をずらせた状態で上記先行レーザビ
    ームを用いてトラック追従動作を行うとともに、上記後
    行レーザビームを用いてデータ再生動作を行うことを特
    徴とする光ディスク装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 同一半導体レーザ素子に設けた2つの発
    光点から発生させた2つのレーザビームを光ディスクの
    同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集光
    された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記録ト
    ラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う光デ
    ィスク装置の制御方法において、 上記2つのレーザビームのうち先行する先行レーザビー
    ムとこの先行レーザビーム以外の後行レーザビームが、
    記録トラックの半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ
    同一記録トラックに集束されるとともに、 データ記録時には、上記先行レーザビームを用いて記録
    動作を行うとともに、上記所定距離に対応した所定オフ
    セット量だけ追従位置をずらせた状態で上記後行レーザ
    ビームを用いてトラック追従動作および記録直後のデー
    タ再生動作を行う一方、 データ再生時には、上記後行レーザビームを用いてトラ
    ック追従動作およびデータ再生動作を行うことを特徴と
    する光ディスク装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 同一半導体レーザ素子に設けた2つの発
    光点から発生させた2つのレーザビームを光ディスクの
    同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集光
    された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記録ト
    ラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う光デ
    ィスク装置の制御方法において、 上記2つのレーザビームのうち先行する先行レーザビー
    ムとこの先行レーザビーム以外の後行レーザビームが、
    記録トラックの半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ
    同一記録トラックに集束されるとともに、 データ消去時には、上記先行レーザビームと後行レーザ
    ビームの中間位置が記録トラックの中心に追従するよう
    に位置制御するとともに、上記先行レーザビームおよび
    上記後行レーザビームの両方を用いてデータ消去動作を
    行うことを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 同一半導体レーザ素子に設けた2つの発
    光点から発生させた2つのレーザビームを光ディスクの
    同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集光
    された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記録ト
    ラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う光デ
    ィスク装置の制御方法において、 上記2つのレーザビームのうち先行する先行レーザビー
    ムとこの先行レーザビーム以外の後行レーザビームが、
    記録トラックの半径方向にずらされた状態でそれぞれ同
    一記録トラックに集束されるとともに、 データ記録時には、上記先行レーザビームを用いて記録
    動作を行うとともに、所定の基準オフセット量だけ追従
    位置をずらせた状態で上記後行レーザビームを用いてト
    ラック追従動作および記録直後のデータ再生動作を行う
    一方、 データ再生時には、上記後行レーザビームを用いてデー
    タ再生動作を行い、 上記基準オフセット量は、所定のテスト用データの記録
    動作中に、上記後行レーザビームのトラック追従動作を
    オフセットさせるとともにオフセット状態を変化させな
    がら記録を行い、テストデータが記録されたトラックに
    対し再生動作を行い、このときに上記後行レーザビーム
    を用いて再生した再生信号に基づいて設定することを特
    徴とする光ディスク装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 同一半導体レーザ素子に設けた2つの発
    光点から発生させた2つのレーザビームを光ディスクの
    同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集光
    された2つのレーザビームを用いて、少なくとも記録ト
    ラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う光デ
    ィスク装置の制御方法において、 上記2つのレーザビームのうち先行する先行レーザビー
    ムとこの先行レーザビーム以外の後行レーザビームが、
    記録トラックの半径方向にずらされた状態でそれぞれ同
    一記録トラックに集束されるとともに、 データ記録時には、上記先行レーザビームを用いてトラ
    ック追従動作および記録動作を行うとともに、上記後行
    レーザビームを用いて記録直後のデータ再生動作を行う
    一方、 データ再生時には、所定の基準オフセット量だけ追従位
    置をずらせた状態で上記先行レーザビームを用いてトラ
    ック追従動作を行うとともに、上記後行レーザビームを
    用いてデータ再生動作を行い、 上記基準オフセット量は、データ再生動作中に、上記先
    行レーザビームのトラック追従動作をオフセットさせる
    とともにオフセット状態を変化させ、このときに上記後
    行レーザビームを用いて再生した再生信号に基づいて設
    定することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 同一半導体レーザ素子に設けた2つの
    発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディスク
    の同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集
    光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも、記
    録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う
    光ディスク装置の制御方法において、 上記2つのレーザビームのうち先行する先行レーザビー
    ムとこの先行レーザビーム以外の後行レーザビームが、
    記録トラックの半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ
    同一記録トラックに集束されるとともに、 データ記録時には、上記先行レーザビームを用いてトラ
    ック追従動作および記録動作を行うとともに、上記後行
    レーザビームを用いて記録直後のデータ再生動作を行う
    一方、 データ再生時には、上記所定距離に対応した所定オフセ
    ット量だけ追従位置をずらせた状態で上記先行レーザビ
    ームを用いてトラック追従動作を行うとともに、上記後
    行レーザビームを用いてデータ再生動作を行い、 上記所定オフセット量は、光ディスクの記録トラックピ
    ッチにより切り換えることを特徴とする光ディスク装置
    の制御方法。
  11. 【請求項11】 同一半導体レーザ素子に設けた2つの
    発光点から発生させた2つのレーザビームを光ディスク
    の同一記録トラックに集束させ、その記録トラックに集
    光された2つのレーザビームを用いて、少なくとも、記
    録トラックに対するデータ記録およびデータ再生を行う
    光ディスク装置の制御方法において、 上記2つのレーザビームのうち先行する先行レーザビー
    ムとこの先行レーザビーム以外の後行レーザビームが、
    記録トラックの半径方向に所定距離だけずれてそれぞれ
    同一記録トラックに集束されるとともに、 データ記録時には、上記先行レーザビームを用いて記録
    動作を行うとともに、上記所定距離に対応した所定オフ
    セット量だけ追従位置をずらせた状態で上記後行レーザ
    ビームを用いてトラック追従動作および記録直後のデー
    タ再生動作を行う一方、 データ再生時には、上記後行レーザビームを用いてトラ
    ック追従動作およびデータ再生動作を行い、 上記所定のオフセット量は、光ディスクの記録トラック
    ピッチにより切り換えることを特徴とする光ディスク装
    置の制御方法。
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