JPH096283A - プラズマディスプレイパネルの温度補償方法及び装置、プラズマディスプレイパネルの加熱防止方法及び装置並びにこれらを用いたプラズマディスプレイ表示装置 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルの温度補償方法及び装置、プラズマディスプレイパネルの加熱防止方法及び装置並びにこれらを用いたプラズマディスプレイ表示装置Info
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- JPH096283A JPH096283A JP7150608A JP15060895A JPH096283A JP H096283 A JPH096283 A JP H096283A JP 7150608 A JP7150608 A JP 7150608A JP 15060895 A JP15060895 A JP 15060895A JP H096283 A JPH096283 A JP H096283A
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Abstract
DPの表示特性に影響を与えないように補償するととも
に、温度の上昇からPDPを含むプラズマディスプレイ
表示装置を保護することが可能なPDPの温度補償方法
及び加熱防止方法等を提供する。 【構成】 PDP1の温度補償装置は、PDP1の温度
及び駆動ドライバ(5、7)の温度を検出し、それに基
づいてPDP1の輝度を補正する。この場合において、
第1の発明は、維持放電パルス数を制御して補正する。
また、第2の発明は、維持放電圧を制御して補正する。
更に第3の発明は、表示データDATAの階調値を制御
する。また、PDP1の加熱防止装置において、第1の
発明は、上記の各温度に基づいて、空冷装置80により
装置全体を冷却する。また、第2の発明は、LED70
により使用者に警告を発する。更に、第3の発明は、リ
レー制御部91により電源を断とする。
Description
パネルの温度補償方法及び装置、プラズマディスプレイ
パネルの加熱防止方法及び装置並びにこれらを用いたプ
ラズマディスプレイ表示装置に関し、より詳細には、プ
ラズマディスプレイパネル及びその周辺装置の温度変動
による表示状態の変動を補償するプラズマディスプレイ
パネルの温度補償方法及び装置、プラズマディスプレイ
パネルの加熱防止方法及び装置並びにこれらを用いたプ
ラズマディスプレイ表示装置に関する。
等においては、表示すべき情報の多様化、大画面化及び
高精彩化が著しい。従って、これらに用いられるプラズ
マディスプレイパネル、LCD(Liquid Crystal Displ
ay)、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管、発光ダ
イオード等の表示装置においてもこれらの傾向に対応す
べく、表示品質の向上が求められている。
プレイパネルは、ちらつきがない、大画面化が容易、輝
度が高い、長寿命等の特徴を有することから、最近特に
盛んに開発が行われている。
て、表示面を構成する複数の発光セルのうち、発光させ
るべきセルを選択するため選択放電(アドレス放電)及
び選択された発光セルにおける発光を維持させるための
維持放電を二つ電極を用いて行う2電極型プラズマディ
スプレイパネルと、アドレス放電を第3の電極を用いて
行い、維持放電は先の二つの電極を用いて行う3電極型
プラズマディスプレイパネルがある。
プレイパネルも最近開発が進んでいるが、このようなプ
ラズマディスプレイパネルのうち、階調表現が可能なプ
ラズマディスプレイパネルでは、上記の電極間で生じる
放電により発生する紫外線によって、各発光セル内に形
成された光の3原色の内の一の色に対応する発光色を有
する蛍光体を励起することにより発光を得ているが、こ
の蛍光体は放電により紫外線と同時に生じる正電荷であ
るイオンが衝突することによる衝撃に弱いという欠点が
ある。上記の2電極型プラズマディスプレイパネルで
は、蛍光体に対して直接イオンが衝突する構造となって
いるため、蛍光体の寿命を短くしたしまう欠点がある。
そこで、今日では、蛍光体に対して放電によるイオンが
衝突しない構造を有する面放電型の3電極プラズマディ
スプレイパネルが一般化しつつある。
イパネルの種類としては、アドレス放電を行うための第
3の電極を、維持放電を行うための第1及び第2の電極
が配置されている基板上に配置するものと、当該第3の
電極を第1及び第2の電極が配置されている基板に対向
する他の基板に配置するものとがある。また、同一の基
板に上記の第1乃至第3の電極を有するプラズマディス
プレイパネルの中でも、維持放電を行う二つの電極の上
に第3の電極を配置する場合と、当該二つの電極の下に
第3の電極を配置する場合とがある。更に、蛍光体から
発せられる光(可視光)をその蛍光体を透過させて外部
に発光させる透過型プラズマディスプレイパネルと、当
該発光を蛍光体からの反射光として外部に導く反射型プ
ラズマディスプレイパネルがある。
ブ又はバリアともいう。)によって隣接する発光セルと
空間的な結合が断ち切られている。この障壁構造により
プラズマディスプレイパネルを分類すると、当該障壁が
発光セルを囲むように四方に設けられ、発光セル内に発
光に供されるガスを完全に密封するようになっている場
合と、一方向のみに設けられ、当該一方向と直交する方
向は各電極間のギャップ(距離)を適性化することによ
り隣接発光セル間の結合が断ち切られている場合があ
る。
プレイパネルのうち、従来一般的に用いられている面放
電型3電極AC(交流)型プラズマディスプレイパネル
について、図10乃至図14を用いて説明する。以下の
説明では、維持放電を行う二つの電極が平行に配置され
ている基板に対向する基板に、アドレス放電を行うため
の第3の電極が、上記二つの電極に垂直な方向に配置さ
れており、更に、上記の障壁が維持放電を行う第1及び
第2の電極に垂直で、アドレス放電を行う第3の電極に
平行な方向にのみ配置され、第1及び第2の電極の一部
が透明電極で構成されている反射型面放電3電極AC型
プラズマディスプレイパネル(以下、単にPDP(Plas
ma Display Panel)という。)について説明する。
のPDPについてその概略構造を説明する。先ず図10
に従来のPDP100の平面図を示す。
ス放電を行うためのアドレス電極A 1 乃至AM と、維持
放電を行うためのX電極X1 乃至XN 及びY電極Y1 乃
至Y N を備えている。ここで、X電極X1 乃至XN はそ
れぞれ共通電極に接続され、Y電極Y1 乃至YN はそれ
ぞれに独立とされている。また、発光セルCには、光の
3原色に対応するそれぞれの色(赤(以下、Rとい
う。)、緑(以下、Gという。)及び青(以下、Bとい
う。))のうちいずれか一色に対応する蛍光体が塗布さ
れており、Y電極Y1 乃至YN に平行な方向が障壁Bに
より区切られている。更に、隣接する二つの障壁B内
は、同じ色の蛍光体が塗布され、PDP100全体とし
て、R、G、Bの順にストライプ状の蛍光体を備えてい
る。
至AM 方向の分割は、隣接する発光セルC間のX電極と
Y電極(例えば、X電極X2 とY電極Y1 )間のギャッ
プ(距離)を適性化することにより隣接する発光セルC
同士の結合が遮断されている。
は、アドレス放電はアドレス電極A 1 乃至AM とY電極
Y1 乃至YN の間で行われ、維持放電はそれぞれ対応し
て隣接するX電極X1 乃至XN とY電極Y1 乃至Y
N (X電極X1 とY電極Y1 、X電極X2 とY電極
Y2 、以下同様)の間で行われる。
面構成について説明する。なお、図11においては、図
11(a)が第10図におけるα−α’断面の一部(ア
ドレス電極A4 乃至A6 に係る部分)を示し、図11
(b)が第10図におけるβ−β’断面の一部(Y電極
Y1 、X電極X2 及びY電極Y2 に係る部分)を示して
いる。
型PDPであり、アドレス電極A1乃至AM 、維持電極
としてのX電極X1 乃至XN 及びY電極Y1 乃至YN 、
発光セルC並びに障壁Bは、背面ガラス基板101と前
面ガラス基板106の間に形成されており、図11
(a)に示すように、背面側から、PDP100本体と
しての背面ガラス基板101と、アドレス電極A1 乃至
AM と、各発光セルCを区分する障壁Bと、各アドレス
電極A1 乃至AM を覆うように形成されると共に、各発
光セルCの対応する発光色(R、G又はB)を有し、ア
ドレス放電及び維持放電により放出される紫外線により
励起されて発光する蛍光体Fと、放電面をアドレス放電
及び維持放電により放出される正イオンから保護する保
護層としてのMgO層102と、各X電極及び各Y電極
間を絶縁すると共に、放電面を形成するガラス等の誘電
体層103と、X電極X1 乃至XN と、Y電極Y1 乃至
YN と、表示面を構成する前面ガラス基板106と、に
より構成されている。ここで、障壁Bの頂部と、MgO
層102が密着するように背面ガラス基板101と前面
ガラス基板106が配置されている。
X1 乃至XN 及びY電極Y1 乃至Y N は、それぞれ透明
電極104と、バス電極105とにより構成されてい
る。ここで、透明電極104は、蛍光体Fからの発光を
透過するためにITO(IndiumTitanium Oxide 、酸化
インジュームを主成分とする透明の導体膜)により形成
され、バス電極105は、電気抵抗による電圧降下を防
止するために低抵抗のCu(銅)やCr(クロム)によ
り形成されている。
は、反射光として透明電極105及び前面ガラス基板1
06を透過して表示面から放出される。ここで、従来技
術のPDP100を用いて表示を行うための表示データ
においては、表示すべきデータにおける1フレームが複
数のサブフレーム(画面)で構成され、当該サブフレー
ムは、それぞれ、リセット期間、アドレス期間及び維持
放電期間に時分割されている。
の全ての発光セルCをリセットして不要な帯電を除去す
るための期間である。また、アドレス期間は、表示すべ
きデータに基づいて、発光させるべき発光セルCに対応
するアドレス電極A1 乃至AM 及びY電極Y1 YN に対
してアドレスラインに沿ってアドレスパルス及びスキャ
ンパルスを印加することにより、アドレス放電(選択放
電、図11(b)参照)を発生させる期間である。
N 及びY電極Y1 乃至YN に対して、アドレス放電によ
り発光させた発光セルCを更に発光させるべく維持パル
スが印加される期間である。このとき、当該維持パルス
により図11(b)に示す維持放電が生じ、当該発光セ
ルCが発光することとなる。ここで、維持パルスが多い
ほど当該発光セルにおける輝度が高い(明るい)ことと
なる。
えた従来技術のプラズマディスプレイ表示装置の構成に
ついて説明する。図12に示すプラズマディスプレイ表
示装置200において、アドレス電極A 1 乃至AM は1
本毎にアドレスドライバ111に接続され、そのアドレ
スドライバ111によってアドレス放電時のアドレスパ
ルスPAW等が印加される。また、Y電極Y1 乃至YN は
個別にYスキャンドライバ113に接続される。Yスキ
ャンドライバ113はY共通ドライバ114に接続され
ており、アドレス放電時のスキャンパルスPAYはYスキ
ャンドライバ113から発生し、維持放電期間における
維持パルスPYS等はY共通ドライバ114で発生し、Y
スキャンドライバ113を経由してY電極Y1 乃至YN
に印加される。一方、X電極X1 乃至XN はPDP10
0の全表示ラインに渡って共通に接続され取り出され
る。
おける書き込みパルスPXW、維持放電期間における維持
パルスPXS等を発生する。これらのドライバは、制御回
路110によって制御される。
1フレーム分のデータを記憶するフレームメモリ130
を備えた表示データ制御部120及び各ドライバを制御
するスキャンドライバ制御部140及び共通ドライバ制
御部141を備えたパネル駆動部制御部121により構
成されており、外部より入力されるドットクロックCL
K、同期信号HSYNC、VSYNC及び表示データD
ATAに基づき、各ドライバを制御する制御信号を出力
する。
び図12に基づいて、一の上記サブフレームに相当する
サブフレーム期間におけるプラズマディスプレイ表示装
置200の動作について説明する。なお、図13は、一
のサブフレーム期間における各パルスの発生タイミング
を示している。
(全面書き込み期間と自己消去期間によりなる)におい
て、全てのY電極Y1 乃至YN が0Vレベルとされ、更
に、全てのX電極X1 乃至XN に対して書込パルスPXW
(約330V、10μsec)が印加される。この書込
パルスPXWに同期して、全てのアドレス電極A1 乃至A
M に対して書込パルスPAWが印加される。この書込パル
スPXW及びPAWにより全てのX電極X1 乃至XN 及びア
ドレス電極A1 乃至AM 間(全ての発光セルC)におい
て、それ以前の表示状態に拘らず放電が行われる。そし
て、書込パルスPXW及びPAWによる放電の後、全てのX
電極X1 乃至XN 及びアドレス電極A1乃至AM が0V
レベルとなり、全ての発光セルCにおいて壁電荷自体の
電圧が放電開始電圧を越えて放電が開始される。この放
電においては、各電極間の電位差がないため壁電荷が形
成されることはなく、空間電荷が自己中和して終了す
る、いわゆる自己消却放電となる。このとき、X電極X
1 乃至XN における書込パルスPXWの印加終了から次の
アドレス期間におけるX電極X1 乃至XN への電圧の印
加までの期間を自己消去期間TSEとする。
ルCが壁電荷のない均一な電位状態となり、リセットが
行われる。このリセット期間においては、一つ前のサブ
フレーム期間における点灯状態に拘らず全ての発光セル
Cが同じ電位状態となるので、リセット期間の次のアド
レス期間におけるアドレス放電を安定に行うことができ
る。
ームデータに基づいて発光させるべき発光セルCを選択
するためのアドレス放電が行われる。このアドレス放電
は、発光セル指定放電としてのプライミングアドレス放
電と壁電荷蓄積放電としての主アドレス放電に分けられ
る。
発光させるべき発光セルCに該当するアドレス電極に対
しアドレスパルスPAAが印加され、これと並行して、発
光させるべき発光セルCに該当するY電極に対して、Y
電極Y1 から順に時分割的に(アドレスラインに沿っ
て)スキャンパルスPAYが印加され、このアドレスパル
スPAAとスキャンパルスPAYとにより行われる。
ミングにおいては、図13に示すタイミングチャートが
対応するサブフレームに対応するサブフレームデータで
指定される発光セルCに対応するアドレス電極全てに対
してアドレスパルスPAAが印加される。これにより一の
Y電極に対応する発光セルCのうち、必要な発光セルC
において同時にプライミングアドレス放電が発生する。
その後、この動作が各Y電極に印加されるスキャンパル
スPAYのタイミングで当該Y電極に対応する発光セルC
において繰返される。
放電についてより具体的に説明すると、先ず、該当する
Y電極(例えば、Y電極Y1 )に−VYレベル(約−1
50V)のスキャンパルスPAYが印加され、これと同時
にアドレス電極A1 乃至AMのうち、発光させる発光セ
ルCに対応するアドレス電極に電圧Va (約50V)の
アドレスパルスPAAが印加される。このとき、全てのX
電極X1 乃至XN は所定のXアドレス電圧(図13中V
X で示す。)に維持されている。そして、当該Y電極Y
1 とアドレス電極A1 の間でプライミングアドレス放電
が発生し、これをプライミング(種火)として対応する
X電極X1 とY電極Y1 との間で壁電荷蓄積放電として
の主アドレス放電が発生する。このプライミングアドレ
ス放電及び主アドレス放電により、発光させるべき発光
セルCに対応するX電極とY電極(X電極X1 とY電極
Y1 )を覆うMgO膜102(図11符号102参照)
上に次の維持放電期間における維持放電が可能な量の壁
電荷が蓄積される。
AYのタイミングで順次全てのY電極に対して発生し、サ
ブフレームデータに対応する発光セルCへのデータ書込
が行われる。
ス期間において指定された発光セルCを更に発光させる
べく、全てのX電極及びY電極に対して交互に維持パル
スP XS及びPYS(約180V)が印加され、当該指定さ
れた(壁電荷が蓄積された)発光セルCにおいて閾値を
越えて維持放電が行われ、当該サブフレームデータに対
応する輝度の画像表示が行われる。ここで、上述のよう
に、維持パルスPXS及びPYSの数が多いほど当該サブフ
レーム期間における発光輝度が高くなる。
ディスプレイ表示装置200において多階調表現をする
場合について、256階調の階調表現をする場合を例と
して説明する。
14に示すように、表示データDATAにおける一のフ
レームは、8つのサブフレーム(SF1乃至SF8)に
時分割される。そして、各サブフレームは、それぞれに
リセット期間、アドレス期間及び維持放電期間を備えて
おり、リセット期間とアドレス期間は、それぞれ同一の
長さとなる。また、維持放電期間の長さは1:2:4:
8:16:32:64:128の比率となる。従って、
点灯させるサブフィールドを選択することで、0から2
55までの256階調の輝度の違いを表示できる。
56階調を表現する場合には、7(階調)=1(階調)
+2(階調)+4(階調)であるので、サブフレーム1
乃至サブフレーム3に相当する時間のみ発光するように
設定され、他のサブフレームにおいては発光が行われな
い。また、例えば、20/256階調を表現する場合に
は、同様に、20(階調)=16(階調)+4(階調)
であるので、サブフレーム3及びサブフレーム5に相当
する時間のみ発光するように設定される。そして、各サ
ブフレームにおいては、維持放電期間の長短、つまり、
維持パルスの数によって、当該サブフレームに対応する
輝度が決定される。
分の一例は以下のようになる。例えば、画面の書き換え
を60Hzとすると、1フレームは16.6ms(1/
60Hz)となる。1フレーム内の維持放電サイクル
(サステインサイクルともいう。)の回数を510回と
すると、各サブフレームの維持放電サイクルの回数は、
SF1が2サイクル、SF2が4サイクル、SF3が8
サイクル、SF4が16サイクル、SF5が32サイク
ル、SF6が64サイクル、SF7が128サイクル、
SF8が256サイクルとなる。サステインサイクルの
時間を8μsとすると、1フレームでの合計は、4.0
8msとなる。残りの約12msの中に8回のリセット
期間とアドレス期間が割り当てられる。ここで、各サブ
フィールドのリセット期間は50μsである。さらに、
アドレスサイクル(1ライン当たりのスキャン)に必要
な時間は3μsであるから、垂直方向に480ライン表
示ライン(Y電極)を持つPDP100の場合には、
1.44ms(3×480)の時間を必要とする。
DP100を動作させる場合には、動作自体が高電圧下
のガス放電により実行されることから、動作を継続する
に伴い、PDP100及びこれを動作させる各ドライバ
において、温度上昇による以下に示す種々の問題点が生
じていた。
PDP100自体の放電特性の変化および各ドライバを
構成する駆動素子(FET(Field Effect Transistor
)等)の温度に対するオン抵抗の変化等により、温度
が上昇するに従って、発光セルCに対する印加電圧、維
持パルス数等が変化していないにも拘らずPDP100
の輝度が低下するという問題点があった。
と、PDP100の表面温度と輝度の関係は、図15
(a)に示すように変化し、また、駆動素子と輝度の関
係は図15(b)に示すように変化して、双方ともに温
度上昇にしたがって輝度が低下するのである。
PAY(図13符号PAY参照)の電圧Vy の印加できる許
容範囲(以下、駆動電圧マージンという。)が、PDP
100の温度上昇にともなって変化してしまうという問
題点があった。
全ての選択した発光セルCが正常にアドレス放電を行う
ために最低限必要なスキャンパルスPAYの電圧Vy を最
小アドレス電圧Vyminとすると、最小アドレス電圧V
yminは、図16に示すように、PDP100の温度が上
昇するに従って高くなる。一方、選択されていない発光
セルCが誤って点灯してしまう現象をオーバーライトと
いうが、全ての非選択発光セルCがオーバーライトしな
い最大のスキャンパルスPAYの電圧Vy をオーバライト
電圧OWVymaxとするとオーバライト電圧OWVymaxも
また、図16に示すように、PDP100の温度が上昇
するに従って高くなるのである。
y 設定可能範囲が十分に広い場合は多少の温度変動が存
在してもVy 設定値は設定可能範囲内にあるので、表示
品質上何ら問題はないが、図17(b)に示すようにV
y 設定可能範囲が狭い場合は、高温時は書き込みが不良
が、低温時にはオーバライトが発生し、表示品質上大き
な欠陥となるのである。
駆動において、発光させるべき発光セルCに対してアド
レス放電を行い次に維持放電を行う際、アドレス放電に
よって形成された壁電荷の量が必要以上に多い場合、正
常な維持放電が行えないという問題点があった。この場
合には、選択された発光セルCが点滅するという不具合
が発生する。この不具合は、アドレス期間におけるアド
レス放電が必要以上に強いことにより、アドレス放電に
よって形成された壁電荷の量が必要以上に多い場合、本
来X電極X1 乃至XN とY電極Y1 乃至YN で行うべき
維持放電を、アドレス電極A1 乃至AM とY電極Y1 乃
至YN で行ってしまう現象である。
の電圧値には依存せず、蛍光体Fの種類やPDP100
の温度に大きく依存することが判明している。図18に
過剰アドレス放電による点滅不良発光セルCの比率とP
DP100の温度との関係を示す。図18に示すよう
に、PDP100の温度が低くなるほど不具合が発生す
る発光セルの数が増加することがわかる。最後に第4の
問題点として、PDP100を動作させる周囲の環境温
度が異常に高い場合、あるいは、予期せぬ不具合が発生
した場合には、PDP100またはその駆動手段の温度
が異常に上昇し、回路部品の温度定格を超過する危険が
あり、この時この回路素子は部品破壊へ至る可能性があ
るという問題点があった。
て成されたもので、その目的は、駆動によるPDP10
0又はドライバの温度が上昇した場合でも、その表示特
性に影響を与えないように当該温度上昇を補償するとと
もに、温度の上昇からPDP100を含むプラズマディ
スプレイ表示装置を保護することが可能なプラズマディ
スプレイパネルの温度補償方法及び装置、プラズマディ
スプレイパネルの加熱防止方法及び装置並びにこれらを
用いたプラズマディスプレイ表示装置を提供することに
ある。
ために、請求項1に記載の発明は、プラズマディスプレ
イパネルの温度を検出する検出工程と、前記検出した温
度に基づき、前記プラズマディスプレイパネルの輝度を
制御する輝度制御工程と、を備えて構成される。
求項2に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルを
駆動する駆動手段の温度を検出する検出工程と、前記検
出した温度に基づき、前記プラズマディスプレイパネル
の輝度を制御する輝度制御工程と、を備えて構成され
る。
のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの温度
補償方法において、前記輝度制御工程は、前記プラズマ
ディスプレイパネルにおける維持放電を行うための維持
放電パルスの数を制御するように構成される。
のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの温度
補償方法において、前記輝度制御工程は、前記プラズマ
ディスプレイパネルにおける維持放電を行うための維持
放電パルス電圧を制御するように構成される。
のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの温度
補償方法において、前記輝度制御工程は、前記プラズマ
ディスプレイパネルにより表示されるべき表示データに
含まれる階調値データを制御するように構成される。
に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの温度を
検出する検出工程と、前記検出した温度に基づき、前記
プラズマディスプレイパネルを構成する複数の発光セル
のうち、発光させるべき前記発光セルを指定するアドレ
ス放電における発光セル指定放電において、前記発光さ
せるべき発光セルに対応する電極に印加すべき印加パル
ス電圧を制御する電圧制御工程と、を備えて構成され
る。
求項7に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの
温度を検出する検出工程と、前記検出した温度に基づ
き、前記プラズマディスプレイパネルを構成する複数の
発光セルのうち、発光させるべき前記発光セルを指定す
るアドレス放電における電荷蓄積放電において前記プラ
ズマディスプレイパネルの電極に印加される印加電圧を
制御する電圧制御工程と、を備えて構成される。
に、請求項8に記載の発明は、プラズマディスプレイパ
ネルの温度を検出する検出工程と、前記検出した温度に
基づき、前記プラズマディスプレイパネルを駆動するた
めの駆動信号のうち、前記プラズマディスプレイパネル
を構成する発光セルを初期化するための初期化駆動信号
の信号波形を制御する信号制御工程と、を備えて構成さ
れる。
に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの温度を
検出する検出工程と、前記検出した温度に基づき、前記
プラズマディスプレイパネルを駆動するための駆動信号
のうち、前記プラズマディスプレイパネルを構成する複
数の発光セルのうち、発光させるべき前記発光セルを指
定するアドレス期間における駆動信号に対して、過剰な
壁電荷を中和するための中和信号を付加するように制御
する信号制御工程と、を備えて構成される。
項10に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの
温度を検出する検出工程と、前記検出した温度に基づ
き、前記プラズマディスプレイパネルにおいて過剰な壁
電荷により異常な維持放電が発生する所定の低温時であ
るとき、当該プラズマディスプレイパネルを加熱する加
熱工程と、を備えて構成される。
1に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの温度
を検出する検出工程と、前記検出した温度に基づき、前
記温度が所定値以上となった場合に、前記プラズマディ
スプレイパネルを冷却する冷却工程と、を備えて構成さ
れる。
求項12に記載の発明は、プラズマディスプレイパネル
の温度を検出する検出工程と、前記検出した温度に基づ
き、前記温度が所定値以上となった場合に、警告を発す
る警告工程と、を備えて構成される。
に、請求項13に記載の発明は、プラズマディスプレイ
パネルの温度を検出する検出工程と、前記検出した温度
に基づき、前記温度が所定値以上となった場合に、前記
プラズマディスプレイパネルに対する電力の供給を禁止
する禁止工程と、を備えて構成される。
求項14記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの
温度を検出する第1検出工程と、前記プラズマディスプ
レイパネルを駆動する駆動手段の温度を検出する第2検
出工程と、検出された前記プラズマディスプレイパネル
の温度及び前記駆動手段の温度に基づき、前記プラズマ
ディスプレイパネルの温度が第1所定値以上となった場
合には前記プラズマディスプレイパネルを冷却し、前記
駆動手段の温度が第2所定値以上となった場合には前記
駆動手段を冷却する冷却工程と、を備えて構成される。
求項15に記載の発明は、プラズマディスプレイパネル
の温度を検出する第1検出工程と、前記プラズマディス
プレイパネルを駆動する駆動手段の温度を検出する第2
検出工程と、検出された前記プラズマディスプレイパネ
ルの温度及び前記駆動手段の温度に基づき、前記プラズ
マディスプレイパネルの温度が第1所定値以上となった
場合、又は前記駆動手段の温度が第2所定値以上となっ
た場合に、警告を発する警告工程と、を備えて構成され
る。
求項16に記載の発明は、プラズマディスプレイパネル
の温度を検出する第1検出工程と、前記プラズマディス
プレイパネルを駆動する駆動手段の温度を検出する第2
検出工程と、検出された前記プラズマディスプレイパネ
ルの温度及び前記駆動手段の温度に基づき、前記プラズ
マディスプレイパネルの温度が第1所定値以上となった
場合には前記プラズマディスプレイパネルに対する電力
の供給を禁止し、前記駆動手段の温度が第2所定値以上
となった場合には前記駆動手段に対する電力の供給を禁
止する禁止工程と、を備えて構成される。
7に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの温度
を検出し、検出信号を出力する熱電対等の検出手段と、
前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルの輝度を制御するマイクロコンピュータ等の輝度制御
手段と、を備えて構成される。
項18に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルを
駆動する駆動手段の温度を検出し、検出信号を出力する
熱電対等の検出手段と、前記検出信号に基づき、前記プ
ラズマディスプレイパネルの輝度を制御するマイクロコ
ンピュータ等の輝度制御手段と、を備えて構成される。
は18のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル
の温度補償装置において、前記輝度制御手段は、前記プ
ラズマディスプレイパネルにおける維持放電を行うため
の維持放電パルスの数を制御するように構成される。
は18のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル
の温度補償装置において、前記輝度制御手段は、前記プ
ラズマディスプレイパネルにおける維持放電を行うため
の維持放電パルス電圧を制御するように構成される。
は18のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル
の温度補償装置において、前記輝度制御手段は、前記プ
ラズマディスプレイパネルにより表示されるべき表示デ
ータに含まれる階調値データを制御するように構成され
る。
2に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの温度
を検出し、検出信号を出力する熱電対等の検出手段と、
前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルを構成する複数の発光セルのうち、発光させるべき前
記発光セルを指定するアドレス放電における発光セル指
定放電において、前記発光させるべき発光セルに対応す
る電極に印加すべき印加パルス電圧を制御するマイクロ
コンピュータ等の電圧制御手段と、を備えて構成されて
いる。
求項23に記載の発明は、プラズマディスプレイパネル
の温度を検出し、検出信号を出力する熱電対等の検出手
段と、前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレ
イパネルを構成する複数の発光セルのうち、発光させる
べき前記発光セルを指定するアドレス放電における電荷
蓄積放電において前記プラズマディスプレイパネルの電
極に印加される印加電圧を制御するマイクロコンピュー
タ等の電圧制御手段と、を備えて構成される。
に、請求項24に記載の発明は、プラズマディスプレイ
パネルの温度を検出し、検出信号を出力する熱電対等の
検出手段と、前記検出信号に基づき、前記プラズマディ
スプレイパネルを駆動するための駆動信号のうち、前記
プラズマディスプレイパネルを構成する発光セルを初期
化するための初期化駆動信号の信号波形を制御するマイ
クロコンピュータ等の信号制御手段と、を備えて構成さ
れる。
5に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの温度
を検出し、検出信号を出力する熱電対等の検出手段と、
前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルを駆動するための駆動信号のうち、前記プラズマディ
スプレイパネルを構成する複数の発光セルのうち、発光
させるべき前記発光セルを指定するアドレス期間におけ
る駆動信号に対して、過剰な壁電荷を中和するための中
和信号を付加するように制御するマイクロコンピュータ
等の信号制御手段と、を備えて構成される。
求項26に記載の発明は、プラズマディスプレイパネル
の温度を検出し、検出信号を出力する熱電対等の検出手
段と、前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレ
イパネルにおいて過剰な壁電荷により異常な維持放電が
発生する所定の低温時であるとき、当該プラズマディス
プレイパネルを加熱するヒータ等の加熱手段と、を備え
て構成される。
17乃至26に記載のプラズマディスプレイパネルの温
度補償装置と、外部から入力される表示データに基づ
き、前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動手
段を制御する表示データ制御部等の制御手段と、前記制
御手段の制御のもと、前記プラズマディスプレイパネル
を駆動するドライバ等の前記駆動手段と、前記駆動手段
により駆動され、前記表示を行う前記プラズマディスプ
レイパネルと、を備えて構成される。
8に記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの温度
を検出し、検出信号を出力する熱電対等の検出手段と、
前記検出信号に基づき、前記温度が所定値以上となった
場合に、前記プラズマディスプレイパネルを冷却する空
冷装置等の冷却手段と、を備えて構成される。
求項29に記載の発明は、プラズマディスプレイパネル
の温度を検出し、検出信号を出力する熱電対等の検出手
段と、前記検出信号に基づき、前記温度が所定値以上と
なった場合に、警告を発するLED(Light Emitting D
iode)等の警告手段と、を備えて構成される。
求項30に記載の発明は、プラズマディスプレイパネル
の温度を検出し、検出信号を出力する熱電対等の検出手
段と、前記検出信号に基づき、前記温度が所定値以上と
なった場合に、前記プラズマディスプレイパネルに対す
る電力の供給を禁止するリレー等の禁止手段と、を備え
て構成される。
に、請求項31に記載の発明は、プラズマディスプレイ
パネルの温度を検出し、第1検出信号を出力する熱電対
等の第1検出手段と、前記プラズマディスプレイパネル
を駆動する駆動手段の温度を検出し、第2検出信号を出
力する熱電対等の第2検出手段と、前記第1検出信号及
び前記第2検出信号に基づき、前記プラズマディスプレ
イパネルの温度が第1所定値以上となった場合には前記
プラズマディスプレイパネルを冷却し、前記駆動手段の
温度が第2所定値以上となった場合には前記駆動手段を
冷却する空冷装置等の冷却手段と、を備えて構成され
る。
求項32に記載の発明は、プラズマディスプレイパネル
の温度を検出し、第1検出信号を出力する熱電対等の第
1検出手段と、前記プラズマディスプレイパネルを駆動
する駆動手段の温度を検出し、第2検出信号を出力する
熱電対等の第2検出手段と、前記第1検出信号及び前記
第2検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルの温度が第1所定値以上となった場合、又は前記駆動
手段の温度が第2所定値以上となった場合に、警告を発
するLED等の警告手段と、を備えて構成される。
に、請求項33に記載の発明は、プラズマディスプレイ
パネルの温度を検出し、第1検出信号を出力する熱電対
等の第1検出手段と、前記プラズマディスプレイパネル
を駆動する駆動手段の温度を検出し、第2検出信号を出
力する熱電対等の第2検出手段と、前記第1検出信号及
び前記第2検出信号に基づき、前記プラズマディスプレ
イパネルの温度が第1所定値以上となった場合には前記
プラズマディスプレイパネルに対する電力の供給を禁止
し、前記駆動手段の温度が第2所定値以上となった場合
には前記駆動手段に対する電力の供給を禁止するリレー
等の禁止手段と、を備えて構成される。
28乃至33のいずれかに記載のプラズマディスプレイ
パネルの加熱防止装置と、外部から入力される表示デー
タに基づき、前記プラズマディスプレイパネルを駆動す
る駆動手段を制御する表示データ制御部等の制御手段
と、前記制御手段の制御のもと、前記プラズマディスプ
レイパネルを駆動するドライバ等の前記駆動手段と、前
記駆動手段により駆動され、前記表示を行う前記プラズ
マディスプレイパネルと、を備えて構成される。
いて、プラズマディスプレイパネルの温度を検出する。
プラズマディスプレイパネルの温度に基づき、プラズマ
ディスプレイパネルの輝度を制御する。よって、プラズ
マディスプレイパネルの温度の変化(特に温度の上昇)
による輝度の変化を補償することができる。
において、駆動手段の温度を検出する。そして、輝度制
御工程において、検出した駆動手段の温度に基づき、プ
ラズマディスプレイパネルの輝度を制御する。
の上昇)による輝度の変化を補償することができる。請
求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2のいずれ
かに記載の発明の作用に加えて、輝度制御工程におい
て、維持放電パルスの数を制御することにより当該プラ
ズマディスプレイパネルの輝度を制御する。
無くプラズマディスプレイパネルの輝度の制御が可能で
ある。請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2
のいずれかに記載の発明の作用に加えて、輝度制御工程
において、維持放電パルス電圧を制御することにより当
該プラズマディスプレイパネルの輝度を制御する。
プレイパネルの輝度の制御が可能である。請求項5に記
載の発明によれば、請求項1又は2のいずれかに記載の
発明の作用に加えて、輝度制御工程において、表示され
るべき表示データに含まれる階調値データを制御するこ
とにより当該プラズマディスプレイパネルの輝度を制御
する。
無くプラズマディスプレイパネルの輝度の制御が可能で
ある。請求項6に記載の発明によれば、検出工程におい
て、プラズマディスプレイパネルの温度を検出する。
ネルの温度に基づき、電圧制御工程において、アドレス
放電における発光セル指定放電において発光させるべき
発光セルに対応する電極に印加すべき印加パルス電圧を
制御する。
が、プラズマディスプレイパネルの温度により変動した
場合でも、当該変動に対応して、印加パルス電圧を変化
させることにより、常に印加パルス電圧を当該許容範囲
内とすることができる。
において、プラズマディスプレイパネルの温度を検出す
る。そして、電圧制御工程において、検出したプラズマ
ディスプレイパネルの温度に基づき、アドレス放電にお
ける壁電荷蓄積放電において電圧が印加されるプラズマ
ディスプレイパネルの電極に対する印加電圧を制御す
る。
定放電において、発光させるべき発光セルに対応する電
極に印加すべき印加パルス電圧の許容範囲が、プラズマ
ディスプレイパネルの温度の変化(特に温度の上昇)に
より変動した場合でも、当該変動を、アドレス放電にお
ける壁電荷蓄積放電において電圧が印加されるプラズマ
ディスプレイパネルの電極に対する印加電圧を制御する
ことにより解消することができるので、常に印加パルス
電圧を当該許容範囲内とすることができる。
において、プラズマディスプレイパネルの温度を検出す
る。そして、信号制御工程において、検出したプラズマ
ディスプレイパネルの温度に基づき、プラズマディスプ
レイパネルを駆動するための駆動信号のうち、プラズマ
ディスプレイパネルを構成する発光セルを初期化するた
めの初期化駆動信号の信号波形を制御する。
定放電において、発光させるべき発光セルに対応する電
極に印加すべき印加パルス電圧の許容範囲が、プラズマ
ディスプレイパネルの温度の変化(特に温度の上昇)に
より変動した場合でも、当該変動を、初期化駆動信号の
信号波形を制御することにより解消することができるの
で、常に印加パルス電圧を当該許容範囲内とすることが
できる。
において、プラズマディスプレイパネルの温度を検出す
る。そして、信号制御工程において、検出したプラズマ
ディスプレイパネルの温度に基づき、アドレス期間にお
ける駆動信号に対して、過剰な壁電荷を中和するための
中和信号を付加するように制御する。
ィスプレイパネルにおける維持放電において異常な維持
放電が行われることを防止することができる。請求項1
0に記載の発明によれば、検出工程において、プラズマ
ディスプレイパネルの温度を検出する。
ズマディスプレイパネルの温度に基づき、プラズマディ
スプレイパネルが所定の低温時であるとき、当該プラズ
マディスプレイパネルを加熱する。
ィスプレイパネルにおける維持放電において異常な維持
放電が行われることを低減することができる。請求項1
1に記載の発明によれば、検出工程において、プラズマ
ディスプレイパネルの温度を検出する。
ズマディスプレイパネルの温度に基づき、当該温度が所
定値以上となった場合に、プラズマディスプレイパネル
の冷却する。
度が所定値以上に上昇することによる当該プラズマディ
スプレイパネルの異常動作を防止することができる。請
求項12に記載の発明によれば、検出工程において、プ
ラズマディスプレイパネルの温度を検出する。
ズマディスプレイパネルの温度に基づき、当該温度が所
定値以上となった場合に、警告を発する。よって、プラ
ズマディスプレイパネルの温度が所定値以上に上昇した
ことを使用者が認識することができる。
程において、プラズマディスプレイパネルの温度を検出
する。そして、禁止工程において、検出したプラズマデ
ィスプレイパネルの温度に基づき、温度が所定値以上と
なった場合に、プラズマディスプレイパネルに対する電
力の供給を禁止する。
度が所定値以上に上昇した場合には、プラズマディスプ
レイパネルの動作を停止させることができる。請求項1
4に記載の発明によれば、第1検出工程において、プラ
ズマディスプレイパネルの温度を検出する。
駆動手段の温度を検出する。そして、冷却工程におい
て、検出したプラズマディスプレイパネルの温度及び駆
動手段の温度に基づき、プラズマディスプレイパネルの
温度が第1所定値以上となった場合にはプラズマディス
プレイパネルを冷却し、駆動手段の温度が第2所定値以
上となった場合には駆動手段を冷却する。
駆動手段の温度がそれぞれの所定値以上に上昇すること
による当該プラズマディスプレイパネル又は駆動手段の
異常動作を防止することができる。
出工程において、プラズマディスプレイパネルの温度を
検出する。これと並行して、第2検出工程において、駆
動手段の温度を検出する。
ズマディスプレイパネルの温度及び駆動手段の温度に基
づき、プラズマディスプレイパネルの温度が第1所定値
以上となった場合、又は駆動手段の温度が第2所定値以
上となった場合に、警告を発する。
駆動手段の温度がそれぞれの所定値以上に上昇したこと
を使用者が認識することができる。請求項16に記載の
発明によれば、第1検出工程において、プラズマディス
プレイパネルの温度を検出する。
駆動手段の温度を検出する。そして、禁止工程におい
て、検出したプラズマディスプレイパネルの温度及び駆
動手段の温度に基づき、プラズマディスプレイパネルの
温度が第1所定値以上となった場合には当該プラズマデ
ィスプレイパネルに対する電力の供給を禁止し、駆動手
段の温度が第2所定値以上となった場合には当該駆動手
段に対する電力の供給を禁止する。
駆動手段の温度がそれぞれの所定値以上に上昇した場合
に、プラズマディスプレイパネル又は駆動手段の動作を
停止することができる。
段は、プラズマディスプレイパネルの温度を検出し、検
出信号を出力する。そして、輝度制御手段は、検出信号
に基づき、プラズマディスプレイパネルの輝度を制御す
る。
度の変化(特に温度の上昇)による輝度の変化を補償す
ることができる。請求項18に記載の発明によれば、検
出手段は、プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動
手段の温度を検出し、検出信号を出力する。
き、プラズマディスプレイパネルの輝度を制御する。よ
って、駆動手段の温度の変化(特に温度の上昇)による
輝度の変化を補償することができる。
17又は18のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
輝度制御手段は、プラズマディスプレイパネルにおける
維持放電を行うための維持放電パルスの数を制御する。
無くプラズマディスプレイパネルの輝度の制御が可能で
ある。請求項20に記載の発明によれば、請求項17又
は18のいずれかに記載の発明の作用に加えて、輝度制
御手段は、プラズマディスプレイパネルにおける維持放
電を行うための維持放電パルス電圧を制御する。
プレイパネルの輝度の制御が可能である。請求項21に
記載の発明によれば、請求項17又は18のいずれかに
記載の発明の作用に加えて、輝度制御手段は、プラズマ
ディスプレイパネルにより表示されるべき表示データに
含まれる階調値データを制御する。
無くプラズマディスプレイパネルの輝度の制御が可能で
ある。請求項22に記載の発明によれば、検出手段は、
プラズマディスプレイパネルの温度を検出し、検出信号
を出力する。
き、アドレス放電における発光セル指定放電において、
発光させるべき発光セルに対応する電極に印加すべき印
加パルス電圧を制御する。
が、プラズマディスプレイパネルの温度により変動した
場合でも、当該変動に対応して、印加パルス電圧を変化
させることにより、常に印加パルス電圧を当該許容範囲
内とすることができる。
段は、プラズマディスプレイパネルの温度を検出し、検
出信号を出力する。そして、電圧制御手段は、検出信号
に基づき、アドレス放電における壁電荷蓄積放電におい
て、電圧が印加されるプラズマディスプレイパネルの電
極に対する印加電圧を制御する。
定放電において、発光させるべき発光セルに対応する電
極に印加すべき印加パルス電圧の許容範囲が、プラズマ
ディスプレイパネルの温度の変化(特に温度の上昇)に
より変動した場合でも、当該変動を、アドレス放電にお
ける壁電荷蓄積放電において電圧が印加されるプラズマ
ディスプレイパネルの電極に対する印加電圧を制御する
ことにより解消することができるので、常に印加パルス
電圧を当該許容範囲内とすることができる。
段は、プラズマディスプレイパネルの温度を検出し、検
出信号を出力する。そして、信号制御手段は、検出信号
に基づき、プラズマディスプレイパネルを構成する発光
セルを初期化するための初期化駆動信号の信号波形を制
御する。
定放電において、発光させるべき発光セルに対応する電
極に印加すべき印加パルス電圧の許容範囲が、プラズマ
ディスプレイパネルの温度の変化(特に温度の上昇)に
より変動した場合でも、当該変動を、初期化駆動信号の
信号波形を制御することにより解消することができるの
で、常に印加パルス電圧を当該許容範囲内とすることが
できる。
段は、プラズマディスプレイパネルの温度を検出し、検
出信号を出力する。そして、信号制御手段は、検出信号
に基づき、アドレス期間における駆動信号に対して、過
剰な壁電荷を中和するための中和信号を付加するように
制御する。
ィスプレイパネルにおける維持放電において異常な維持
放電が行われることを防止することができる。請求項2
6に記載の発明によれば、検出手段は、プラズマディス
プレイパネルの温度を検出し、検出信号を出力する。
プラズマディスプレイパネルが所定の低温時であると
き、当該プラズマディスプレイパネルを加熱する。よっ
て、過剰な壁電荷により、プラズマディスプレイパネル
における維持放電において異常な維持放電が行われるこ
とを低減することができる。
17乃至26に記載のプラズマディスプレイパネルの温
度補償装置は、それぞれの作用によりプラズマディスプ
レイ又は駆動手段における温度補償を実行する。
示データに基づき、プラズマディスプレイパネルを駆動
する駆動手段を制御する。そして、駆動手段は、制御手
段の制御のもと、プラズマディスプレイパネルを駆動す
る。
により駆動され、表示を行う。よって、プラズマディス
プレイパネル又は駆動手段の温度が変動(特に上昇)し
た場合でも、これを補償し良好な表示画面が得られる。
段は、プラズマディスプレイパネルの温度を検出し、検
出信号を出力する。そして、冷却手段は、検出信号に基
づき、当該温度が所定値以上となった場合に、プラズマ
ディスプレイパネルの冷却する。
度が所定値以上に上昇することによる当該プラズマディ
スプレイパネルの異常動作を防止することができる。請
求項29に記載の発明によれば、検出手段は、プラズマ
ディスプレイパネルの温度を検出し、検出信号を出力す
る。
当該温度が所定値以上となった場合に、警告を発する。
よって、プラズマディスプレイパネルの温度が所定値以
上に上昇したことを使用者が認識することができる。
段は、プラズマディスプレイパネルの温度を検出し、検
出信号を出力する。そして、禁止手段は、検出信号に基
づき、当該温度が所定値以上となった場合に、プラズマ
ディスプレイパネルに対する電力の供給を禁止する。
度が所定値以上に上昇した場合には、プラズマディスプ
レイパネルの動作を停止させることができる。請求項3
1に記載の発明によれば、第1検出手段は、プラズマデ
ィスプレイパネルの温度を検出し、第1検出信号を出力
する。
マディスプレイパネルを駆動する駆動手段の温度を検出
し、第2検出信号を出力する。そして、冷却手段は、第
1検出信号及び第2検出信号に基づき、プラズマディス
プレイパネルの温度が第1所定値以上となった場合には
プラズマディスプレイパネルを冷却し、駆動手段の温度
が第2所定値以上となった場合には駆動手段を冷却す
る。
駆動手段の温度がそれぞれの所定値以上に上昇すること
による当該プラズマディスプレイパネル又は駆動手段の
異常動作を防止することができる。
出手段は、プラズマディスプレイパネルの温度を検出
し、第1検出信号を出力する。これと並行して、第2検
出手段は、プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動
手段の温度を検出し、第2検出信号を出力する。
2検出信号に基づき、プラズマディスプレイパネルの温
度が第1所定値以上となった場合、又は駆動手段の温度
が第2所定値以上となった場合に、警告を発する。
駆動手段の温度がそれぞれの所定値以上に上昇したこと
を使用者が認識することができる。請求項33に記載の
発明によれば、第1検出手段は、プラズマディスプレイ
パネルの温度を検出し、第1検出信号を出力する。
ディスプレイパネルを駆動する駆動手段の温度を検出
し、第2検出信号を出力する。そして、禁止手段は、第
1検出信号及び第2検出信号に基づき、プラズマディス
プレイパネルの温度が第1所定値以上となった場合には
当該プラズマディスプレイパネルに対する電力の供給を
禁止し、駆動手段の温度が第2所定値以上となった場合
には当該駆動手段に対する電力の供給を禁止する。
駆動手段の温度がそれぞれの所定値以上に上昇した場合
に、プラズマディスプレイパネル又は駆動手段の動作を
停止することができる。
28乃至33のいずれかに記載のプラズマディスプレイ
パネルの加熱防止装置は、それぞれの、作用によりプラ
ズマディスプレイパネル又は駆動手段の加熱を防止す
る。
示データに基づき、プラズマディスプレイパネルを駆動
する駆動手段を制御する。そして、駆動手段は、制御手
段の制御のもと、プラズマディスプレイパネルを駆動す
る。
により駆動され、表示を行う。よって、プラズマディス
プレイパネル又は駆動手段の温度が上昇した場合でも、
加熱によるプラズマディスプレイパネル又は駆動手段の
異常動作又は破損を防止できる。
乃至図9を用いて説明する。(I)装置構成 始めに、以下の各実施例に係るプラズマディスプレイ表
示装置の構成について、図1を用いて説明する。
ディスプレイ表示装置S1 は、上述の構成を有するPD
P1と、後述の制御回路2からの制御信号SA に基づい
て、アドレス電極A1 乃至AM に対してアドレスパルス
PAA及び書込パルスPAWを印加するアドレスドライバ3
と、後述の制御回路2からの制御信号SX に基づいて、
X電極X1 乃至XN に対して後述の書込パルスPXW及び
維持パルスPXSを印加する駆動手段としてのX共通ドラ
イバ4と、X共通ドライバ4の温度を検出し、検出信号
STXを出力する第2検出手段(検出手段)としての熱電
対等の温度検出器5と、後述の制御回路2からの制御信
号SYSに基づいて、Y電極Y1 乃至YNに対してスキャ
ンパルスPAYを印加する駆動手段としてのYスキャンド
ライバ6と、後述の制御回路2からの制御信号SYCに基
づいて、Yスキャンドライバ6を介してY電極Y1 乃至
YN に対して維持パルスPYSを印加する駆動手段として
のY共通ドライバ7と、Y共通ドライバ7の温度を検出
し、検出信号STYを出力する第2検出手段(検出手段)
としての熱電対等の温度検出器8と、後述のマイコン9
0の制御の下、PDP1を加熱するヒータ等の加熱手段
としてのパネル加熱装置9と、PDP1の温度を検出
し、検出信号STPを出力する第1検出手段(検出手段)
としての温度検出器10と、所定の信号(ドットクロッ
クCLK、表示データDATA、垂直同期信号VSYN
C及び水平同期信号HSYNC等)及び後述のマイコン
90の制御に基づき、PDP1の駆動を制御する制御手
段としての制御回路2と、駆動用高圧入力部INV から
入力した高圧電力を後述のマイコン90の制御の下、P
DP1に印加される各パルスのため電圧変換する電圧変
換部40と、PDP1に印加される各パルスの波形を予
め記憶し、後述のマイコン90の制御の下、所望のパル
スの波形を出力する駆動波形領域50A及び維持パルス
数設定領域50Bを有するEP−ROM(Erasable and
Programmable-ReadOnly Memory)50と、装置内の温
度を検出する装置内雰囲気温度検出器60と、後述のマ
イコン90の制御の下、警告手段としてのLED70の
表示を制御する制御回路71と、後述のマイコン90の
制御の下、冷却手段としての空冷装置80の動作を制御
する制御回路81と、後述のマイコン90の制御の下、
電圧変換部40及び制御回路2への高電圧の印加を禁止
する禁止手段としてのリレー制御部91と、プラズマデ
ィスプレイ表示装置S1 全体の消費電力を検出する消費
電力検出部92と、プラズマディスプレイ表示装置S1
全体を制御する輝度制御手段、電圧制御手段、信号制御
手段としてのマイコン90と、により構成されている。
上記の構成において、各ドライバには、制御信号SA 、
SYS、SYC及びS X とともに、各ドライバを駆動するた
めの高圧電力も印加されている。また、表示データDA
TAは、表示データ入力部INを介して外部より入力さ
れる。
K及び表示データDATA(予め、R、G及びBに相当
するデータに分割されている。)及びマイコン90の制
御に基づき、表示データDATAにおける一のフレーム
に対応するフレームデータを複数のサブフレームデータ
に時分割し、当該サブフレームデータに基づく制御信号
SA を出力する表示データ制御部11と、垂直同期信号
VSYNC及び水平同期信号HSYNC及びマイコン9
0の制御に基づき制御信号SX 、SYS、SYCを出力する
パネル駆動制御部12とにより構成される。ここで、表
示データ制御部11とパネル駆動制御部12は互いに必
要なデータの授受を行っている。
た表示データDATAを1フレームづつ一時的に記憶す
るフレームメモリ20及び22と、マイコン90の制御
の下、表示データDATAにおける階調数を補正する減
算器21とにより構成されている。
部11により補正されたサブフレームデータに含まれる
スキャンパルスPAY並びに垂直同期信号VSYNC及び
水平同期信号HSYNCに基づき、制御信号SYSを出力
するスキャンドライバ制御部30と、表示データ制御部
11により補正されたサブフレームデータに含まれる維
持パルスPXS、PYSの数並びに垂直同期信号VSYNC
及び水平同期信号HSYNCに基づき、制御信号SYC及
びSX を出力する共通ドライバ制御部31と、により構
成されている。更に、電圧変換部40は、駆動用高圧入
力部INV を介して図示しない外部高電圧発生装置から
入力した高圧電力に基づき、書込パルスPAW及びアドレ
スパルスPAAを発生させるためにアドレス電極A1 乃至
AM に供給される高圧電力を発生するVa 電源部41
と、駆動用高圧入力部INV から入力した高圧電力に基
づき、書込パルスPXWを発生させるためにX電極X1 乃
至XN に供給される高圧電力を発生するVW 電源部42
と、駆動用高圧入力部INV から入力した高圧電力に基
づき、アドレス期間における主アドレス放電(壁電荷蓄
積放電)のためにY電極Y1 乃至YN に供給される高圧
電力を発生するVSC電源部43と、駆動用高圧入力部I
NV から入力した高圧電力に基づき、マイコン90の制
御の下、アドレス期間におけるスキャンパルスPAYを発
生させるためにY電極Y1 乃至YN に供給される高圧電
力を発生するVy 電源部44と、駆動用高圧入力部IN
V から入力した高圧電力に基づき、マイコン90の制御
の下、アドレス期間における主アドレス放電(壁電荷蓄
積放電)のためにX電極X1 乃至XN に供給される高圧
電力(Xアドレス電圧VX )を発生するVX 電源部45
と、により構成されている。
持パルスの電圧)基準電圧出力部OUTに接続されてお
り、これにより、維持放電電圧を発生するための図示し
ない外部高電圧発生装置を制御して駆動用高圧入力部I
NV から入力される電力の電圧を制御し、維持放電電圧
を制御することが可能とされている。
ィスプレイ表示装置S1 における動作について、以下、
各実施例毎に説明する。(II)第1実施例 始めに、請求項1、2、3、17、18、19、27に
記載の発明に対応する第1の実施例の動作について図1
及び図2を用いて説明する。
度が温度検出器10により検出され、更にX共通ドライ
バ4及びY共通ドライバ7の温度がそれぞれ温度検出器
5及び8により検出される。そして、それぞれの温度検
出器から出力される検出信号STP、STX及びSTYに基づ
き、PDP1自体又は各共通ドライバの温度上昇により
低下したPDP1の輝度が補正される。より具体的に
は、維持パルスPXS及びPYSの数が補正される。
示す。図2においては、一の維持パルスPXSと一の維持
パルスPYSを一組として維持パルスの数を計数してい
る。図2に示すように、維持パルス数と輝度は比例して
おり、この例では、0.4カンデラ/個、つまり維持パ
ルス1個に付き0.4カンデラの調整(維持パルスを1
個増加すると、輝度が0.4カンデラ明るくなる。)が
可能であることが分かる。
1 すると下記式(1)が成り立つ。 B=0.4×P1 …(1) 図15(a)の輝度対パネル温度特性の例では、−0.
33カンデラ/℃であり、これはPDP(以下、単にパ
ネルともいう。)の温度が1℃上昇すると輝度が0.3
3カンデラ低下することを示している。図15(a)に
示す関係により、パネル温度変化分をΔTp とすると下
記式(2)が成り立つ。
として、維持パルス数を0.825個増加させればよい
ことを示す。
ライバ)温度特性の例では、パネル温度と同様に−0.
33カンデラ/℃であり、これはFET温度が1℃上昇
すると輝度が0.33カンデラ低下することを示してい
る。FET温度変化分をΔT f とすると下記式(4)が
成り立つ。
れる。 0.4×P1 =−0.33×ΔTf P1 =−0.825×ΔTf …(5) 式(5)は1℃のFET温度上昇に対する輝度補正とし
て、維持パルス数を0.825個増加させればよいこと
を示す。
す輝度の補正を同時に行えば、温度上昇に伴う輝度補正
が実現可能となる。すなわち、式(3)と式(5)を加
算することにより、各温度変化分に対する補正を同時に
行うための増加分の維持パルス数P’が下記式(6)に
より求まる。
温度上昇に対する輝度補正として、維持放電パルス数を
0.825個増加させればよいことを示す。但し、実際
の制御についてP’は小数点以下を四捨五入する必要が
ある。
について説明する。始めに、PDP1の表面温度が温度
検出器10により検出され、検出信号STPが出力され
る。この温度検出器10はパネルの温度を正確に測定す
るためにできるだけパネルに密着させることが好まし
い。
バ7の温度がそれぞれ温度検出器5及び8により検出さ
れ、それぞれ検出信号STX及びSTYが出力される。この
温度検出器5及び8に関してもFETの電気的特性及び
放熱特性を妨げないことを前提としてできるだけ素子の
近くに配置することが望ましい。
イコン90に入力され、PDP1、X共通ドライバ4及
びY共通ドライバ7の温度情報がマイコン90により取
得され当該マイコン90による温度情報処理が可能とな
る。
ルス数を記憶したEP−ROM50のアドレス選択端子
に接続されてり、これにより維持放電パルス数のマイコ
ン制御が可能となる。より具体的にはマイコン90はX
共通ドライバ4及びY共通ドライバ7の温度情報である
検出信号STX及びSTYに対応する温度の平均値を求め、
基準値となる25℃との差ΔTf を算出し、次に、PD
P1の温度情報である検出信号STPと基準値との差ΔT
p を算出し、上記式(6)に基づき、基準維持パルスP
R に対する補正数P’を算出する。そして、基準維持パ
ルスPR と補正数P’の和が算出され、その結果がマイ
コン90からEP−ROM50の維持パルス数設定領域
50Bの選択アドレス信号となる。このEP−ROM5
0には、基準維持パルス数に対する各サブフィールドの
維持放電パルス数が予め設定されており、これに基づ
き、上記の基準維持パルスPR と補正数P’の和が、当
該サブフレームにおける維持パルス数としてパネル駆動
制御部12に出力され、パネル駆動制御部12の共通ド
ライバ制御部31により、補正された維持パルス数に対
応する維持パルスが出力され、温度情報による輝度低下
が補正される。
ば、高圧系の変更なしに温度情報による輝度微調整(輝
度補正)が可能であり、また、例えばマイコン等による
制御をおこなっている場合ソフトウエアの変更のみで制
御(輝度補正)が可能となる利点がある。(III )第2実施例 次に、請求項1、2、4、17、18、20、27に記
載の発明に対応する第2の実施例の動作について図1及
び図3を用いて説明する。
度が温度検出器10により検出され、更にX共通ドライ
バ4及びY共通ドライバ7の温度がそれぞれ温度検出器
5及び8により検出される。そして、それぞれの温度検
出器から出力される検出信号STP、STX及びSTYに基づ
き、PDP1自体又は各共通ドライバの温度上昇により
低下したPDP1の輝度が補正される。より具体的に
は、維持パルスPXS及びPYSの電圧(以下、維持放電電
圧VS という。)が補正される。
との関係を示す。図3に示すように、維持放電電圧VS
の値には輝度が比例しており、この例では2.5カンデ
ラ/VS 、つまり維持放電電圧Vs1ボルトに付き2.
5カンデラの調整が可能であることが分かる。輝度を
B、維持放電電圧をVS とすると下記式(7)が成り立
つ。
ると輝度は0.33カンデラ低下するから、パネル温度
変化分をΔTp とすると下記式(8)が成り立つ。
と、式(7)と式(8)により下記式(9)が導かれ
る。
として、維持放電電圧VS を0.132V増加すればよ
いことを示す。
温度が1℃上昇すると輝度が0.33カンデラ低下す
る。よって、FET温度変化分をΔTf とすると(1
0)式が成り立つ。
により式(11)が導かれる。
して、VS を0.132V増加すればよいことを示す。
よる輝度補正を同時に行えば目的の輝度補正が実現可能
となり、このときの各温度変化分と制御を行う補正維持
放電電圧VS3の関係を式(12)に示す。
の温度上昇に対する輝度補正として、維持放電電圧VS
を0.132V増加すればよいことを示す。
作について説明する。始めに、PDP1の表面温度の検
出及びX共通ドライバ4及びY共通ドライバ7の温度の
検出については第1実施例と同様であるので、細部の説
明は省略する。
通ドライバ7の温度情報である検出信号STX及びSTYに
対応する温度の平均値を求め、基準値となる55℃との
差ΔTf を算出する。これと平行して、マイコン90
は、PDP1の温度情報である検出信号STPに対応する
温度と、基準値との差ΔTp を算出し、上記式(12)
に基づき、基準維持放電電圧VSRに対する補正数VS3を
算出する。
持放電電圧基準電圧出力部OUTに接続されており、こ
れにより維持放電電圧VS のマイコン90による制御が
可能となっていので、マイコン90は基準維持放電電圧
VSRと補正数VS3の和を算出し、その結果が維持放電電
圧基準電圧出力部OUTから外部の高電圧発生装置へ出
力され、駆動用高圧入力部INV に入力されるべき電圧
値の基準となり、当該基準地に基づき、共通ドライバ制
御部31により維持放電電圧VS が設定される。
ば、簡易な回路構成により温度情報に基づく輝度微調整
(輝度補正)が可能である。(IV)第3実施例 次に、請求項1、2、5、17、18、21、27に記
載の発明に対応する第3の実施例の動作について図1及
び図4を用いて説明する。
度が温度検出器10により検出され、更にX共通ドライ
バ4及びY共通ドライバ7の温度がそれぞれ温度検出器
5及び8により検出される。そして、それぞれの温度検
出器から出力される検出信号STP、STX及びSTYに基づ
き、PDP1自体又は各共通ドライバの温度上昇により
低下したPDP1の輝度が補正される。より具体的に
は、表示データDATAにおける各サブフレームの階調
値データが補正される。
に示しように、階調値に輝度が比例しており、この例で
は0.78カンデラ/STEP、つまり階調値1ステッ
プに付き0.78カンデラの調整が可能であることが分
かる。
式(13)が成り立つ。 B=0.78×S …(13) ここで、第1実施例と同様に、PDP1の温度が1℃上
昇すると輝度は0.33カンデラ低下する。そこで、パ
ネル温度変化分をΔTp とすると下記式(14)が成り
立つ。
(14)により下記式(15)が導かれる。
正として、階調値を0.423step増加すればよい
ことを示す。
1℃上昇すると輝度は0.33カンデラ低下する。そこ
で、FET温度変化分をΔTf とすると下記式(16)
が成り立つ。
6)により下記式(17)が導かれる。
して、階調値を0.423step増加すればよいこと
を示す。
(17)における輝度補正を同時に行えば目的の輝度補
正が実現可能となる。このときの各温度変化分と制御を
行う補正階調値S3 の関係を下記式(18)に示す。
温度上昇に対する輝度補正として、階調値を0.423
step増加すればよいことを示す。
作について説明する。PDP1の表面温度の検出及びX
共通ドライバ4及びY共通ドライバ7の温度の検出につ
いては第1実施例と同様であるので、細部の説明は省略
する。
接続されており、表示データ制御部11ではマイコン9
0からの減算データに基づき各発光セルCの階調値の減
算を行っている。これにより、階調値のマイコン90に
よる制御が可能となる。
通ドライバ7の温度情報である検出信号STX及びSTYに
対応する温度の平均値を求め、基準値となる55℃との
差ΔTf を算出し、次に、PDP1の温度情報である検
出信号STPと基準値25℃との差ΔTp を算出し、上記
式(18)に基づき、補正階調値S3 を算出し、その結
果を表示データ制御部11に出力する。
らの補正階調値S3 のデータを元に、表示データ入力部
INから入力された表示データDATAの変換を行う。
表示データDATAは垂直同期期間nにおいて一旦フレ
ームメモリ20に記憶保持される。次の垂直同期機関n
+1でフレームメモリ20のデータは減算器21を介し
て輝度補正分の階調値を差し引いた後、制御信号SA に
含まれる表示データとしてアドレスドライバ3に出力さ
れPDP1に画像が表示される。この垂直同期期間n+
1において表示データ制御部11に入力される表示デー
タDATAはフレームメモリ22に記憶保持される。
び22に交互に動作させることにより、表示データの処
理を行い、これら一連の動作により温度上昇による輝度
低下の補正が実現される。
ば、高圧系の変更なしに輝度微調整が可能であり、また
例えばマイコン等による制御を行っている場合ソフトウ
エアの変更のみで様々な制御が可能となるとともに、消
費電力を増加させずに輝度補正を制御できる(V)第4実施例 次に、請求項6、22、27に記載の発明に対応する第
4の実施例について図1、図5に基づいて説明する。
Cに正常にアドレス放電を行うために最低限必要なスキ
ャンパルスPAYの電圧値である最小アドレス電圧Vymin
は、図16に示す通り温度が上昇するに従って大きくな
ってしまう。
がオーバライトしない最大のスキャンパルスPAYの電圧
値であるオーバライト電圧OWVymaxは、図16に示す
通り温度が低下するに従って小さくなってしまう。
PAYの電圧値Vy がPDP1の温度に基づいて可変とさ
れ、常に、最小アドレス電圧Vyminとオーバライト電圧
OWVymaxで設定される適正範囲内とされる。
とオーバライト電圧OWVymax共に1℃の温度上昇に対
して0.17ボルトの変動がある。PDP1の温度変動
をΔTp 、最小アドレス電圧Vyminの変動をΔVymin、
オーバライト電圧OWVymaxの変動をΔVymaxとすると
下記式(19)及び式(20)が成り立つ。
アドレス電圧Vyminとオーバライト電圧Vymaxの中間と
するのが好ましいことから、スキャンパルスP AYの電圧
値Vy の設定値の補正値をΔVy とすると上記式(1
9)と式(20)により下記式(21)が成り立つ。
AYの電圧値Vy を0.17ボルト大きくすればよいこと
を示している。
作について説明する。PDP1の表面温度の検出につい
ては第1実施例と同様であるので、細部の説明は省略す
る。
源部44に接続されており、アドレス放電を行うための
スキャンパルスPAYの電圧値Vy をマイコン90により
制御することが可能となっている。
報である検出信号STPに対応する温度と基準値25℃と
の差ΔTp を算出し、式(21)に基づき、スキャンパ
ルスPAYの電圧値Vy における基準電位に対する補正値
ΔVy を算出する。次にマイコン90はスキャンパルス
PAYの電圧値Vy と補正値ΔVy の和を算出し、その結
果を電圧変換部40内のVy 電源部44に出力する。こ
れにより、スキャンパルスPAYの電圧値Vy の補正制御
が可能となる。
ば、温度変動による駆動マージン変動に対応することが
でき、図5に示すように、駆動マージンの幅が狭い場合
においても、常にスキャンパルスPAYの電圧値Vy が適
性範囲内となり、駆動マージンの幅が広い場合と同様の
良好な表示が実現可能となる。(VI)第5実施例 次に、請求項7、23、27に記載の発明に対応する第
5の実施例について図1、図6に基づいて説明する。
AYの電圧値Vy を常に適性範囲内とする方法として、最
小アドレス電圧Vyminとオーバライト電圧OWVymaxを
変化させる。より具体的には、壁電荷蓄積期間において
X電極X1 乃至XN に印加される電圧(Xアドレス電圧
VX )を制御し、これにより、オーバライト電圧Vym ax
に関しては、低温時には高く、高温時には低くなるよう
に変化させ、最小アドレス電圧Vyminに関しても、同様
に低温時には高く、高温時には低くなるように変化させ
る。
ーバライト電圧OWVymax及び最小アドレス電圧Vymin
の関係を示す。図6に示すように、Xアドレス電圧VX
が低い時はオーバライト電圧OWVym axが高い反面、最
小アドレス電圧Vyminは上昇する。これに対し、Xアド
レス電圧VX が高い時は最小アドレス電圧Vyminが低い
反面オーバライト電圧OWVym axは低い。よって、Xア
ドレス電圧VX を制御することにより、温度によるスキ
ャンパルスPAYの電圧値Vy の適性範囲の変動を補正す
ることが可能であり、具体的には、高温時はXアドレス
電圧VX を高く、低温時にはXアドレス電圧VXを低く
制御すればよい。
TP 、最小アドレス電圧Vyminの変動をΔVymin、オー
バライト電圧OWVymaxの変動をΔOWVymaxとすると
図16又は図17の例では下記式(19)及び式(2
0)が成り立つ。
レス電圧VX の関係では、Xアドレス電圧VX の変化分
ΔVX に対する最小アドレス電圧Vyminの変動をΔV
ymin、オーバライト電圧OWVymaxの変動をΔOWV
ymaxとすると下記式(21)及び式(22)が成り立
つ。
式(22)からそれぞれ下記の式(23)及び式(2
4)が導き出すことができる。
に対してVX を0.34ボルト低下させることにより、
PDP1の温度変動による最小アドレス電圧V ymin及び
オーバライト電圧OWVymaxの変動を解消することがで
き、PDP1の温度が変動しても、図7に示すように、
常に最小アドレス電圧Vymin及びオーバライト電圧OW
Vymaxを略一定にすることができることを示している。
現する具体的動作について説明する。PDP1の表面温
度の検出については第1実施例と同様であるので、細部
の説明は省略する。
源部45に接続されており、Xアドレス電圧VX をマイ
コン90により制御することが可能となっている。マイ
コン90はPDP1の温度情報である検出信号STPに対
応する温度と基準値25℃との差ΔTp を算出し、式
(23)に基づき、基準Xアドレス電圧VXRに対する補
正値ΔVX を算出する。次にマイコンは基準Xアドレス
電圧VXRと補正値ΔVXの和を算出し、その結果をVX
電源部45に出力する。これにより、最小アドレス電圧
Vymin及びオーバライト電圧OWVymaxの変動の解消が
可能となる。
ば、温度変動による駆動マージン変動を解消することが
でき、図7に示すように駆動マージンの幅が狭い場合に
おいても、スキャンパルスPAYの電圧値Vy を略一定と
しても常にスキャンパルスPAYの電圧値Vy が適性範囲
内となり、駆動マージンの幅が広い場合と同様の良好な
表示が実現可能となる。(VII )第6実施例 次に、請求項8、24、27に記載の発明に対応する第
6の実施例について図1、図7及び図8に基づいて説明
する。
AYの電圧値Vy を常に適性範囲内とする方法として、最
小アドレス電圧Vyminとオーバライト電圧OWVymaxを
変化させる。より具体的には、リセット期間においてX
電極X1 乃至XN に印加される駆動電圧の波形における
自己消去期間TSEの長さを制御することにより、オーバ
ライト電圧Vymaxに関しては、低温時には高く、高温時
には低くなるように変化させ、最小アドレス電圧Vymin
に関しても、同様に低温時には高く、高温時には低くな
るように変化させる。
込パルスによる全面書き込みと自己消去の二つの動作か
ら構成されており、自己消去能力を決定するパラメータ
の一つのとして自己消去期間TSEがある。この自己消去
期間TSEが長いほど自己消去はより完璧なものとなる。
イト電圧OWVymax及び最小アドレス電圧Vyminの関係
を示す。図8に示すように、自己消去期間TSEが長いほ
ど自己消去はより完璧なものとなり、その結果として最
小アドレス電圧Vymin及びオーバライト電圧OWVymax
は低下することがわかる。そこで、自己消去期間TSEを
制御することにより、温度によるスキャンパルスPAYの
電圧値Vy の適性範囲の変動を補正することが可能であ
り、具体的には、高温時は自己消去期間TSEを長く、低
温時には自己消去期間TSEを短く制御すればよい。
する最小アドレス電圧Vyminの変動をΔVymin、オーバ
ライト電圧OWVymaxの変動をΔOWVymaxとすると、
図8に示す場合、下記式(25)及び式(26)が成り
立つ。
例では下記式(19)及び式(20)が成り立つ。
0)からそれぞれ式(27)及び式(28)が導かれ
る。
の温度上昇に対して自己消去期間TSEを1μsec短く
することにより、PDP1の温度変動による最小アドレ
ス電圧Vymin及びオーバライト電圧OWVymaxの変動を
解消することができ、PDP1の温度が変動しても、図
7に示すように、常に最小アドレス電圧Vymin及びオー
バライト電圧OWVymaxを略一定にすることができるこ
とを示している。
現する具体的動作について説明する。PDP1の表面温
度の検出については第1実施例と同様であるので、細部
の説明は省略する。
検出信号STPに対応する温度と、基準値25℃との差Δ
Tp を算出し、式(27)に基づき、基準自己消去期間
TSE R に対する補正値ΔTSEを算出する。
SER と補正値ΔTSEの和を算出し、その結果がEP−R
OM50内の駆動波形領域50Aの波形選択アドレスに
出力され、二種類以上の任意の駆動波形の内、目的の自
己消去期間TSEを有する波形が選択され、リセット期間
におけるX電極X1 乃至XN の駆動波形としてパネル駆
動部12に出力され、各ドライバが駆動される。
ば、温度変動による駆動マージン変動を解消することが
でき、駆動マージンの幅が狭い場合においても、スキャ
ンパルスPAYの電圧値Vy を略一定としても常にスキャ
ンパルスPAYの電圧値Vy が適性範囲内となり、駆動マ
ージンの幅が広い場合と同様の良好な表示が実現可能と
なる。(VIII)第7実施例 次に、請求項9、25、27に記載の発明に対応する第
7の実施例について図1及び図9に基づいて説明する。
ける異常放電(以下、アドレス強放電という。)により
過剰な壁電荷が蓄積し、維持放電において点灯すべき発
光セルCが点滅することを防止するために、アドレス期
間と維持放電期間の間に過剰分の壁電荷を除去する役目
の中和信号PH が入力される。
中和信号PH において、X電極X1 乃至XN とY電極Y
1 乃至YN は同電位なのでX電極とY電極間の放電は起
こらない。
1 乃至YN 上の過剰なイオン(正壁電荷)は、中和信号
PH によるアドレス電極A1 乃至AM 上の電子(負壁電
荷)と反応し、微弱放電によってその過剰分の壁電荷が
除去される。この時X電極及びY電極の電位をVS とす
ると、アドレス電極A1 乃至AM の電位は1/2VSが
2/3VS が最適であることが実験的に確認されてい
る。このアドレス電極A 1 乃至AM の電位が最適値より
大きい場合、目的の微弱放電は起こらず、また、適性値
より小さい場合は放電が大きくなり、必要以上に壁電荷
を除去してしまう。
ルで作用した場合、適量であった壁電荷を減少させる場
合があるので、好ましくは本問題点が顕著に発生する低
温時のみ中和信号PH 出力し、それ以外では出力させな
いことが望ましい。
明する。PDP1の表面温度の検出については第1実施
例と同様であるので、細部の説明は省略する。
基づき、PDP1の温度が所定の閾値を下回った場合、
その旨を示す信号がマイコン90からEP−ROM50
に出力される。この信号はEP−ROM50内の駆動波
形領域50Aの波形選択アドレスに入り中和信号PH を
含む駆動波形が選択され、パネル駆動制御部12に出力
されて中和信号PH を含む駆動パルスが発生する。
た場合には、中和信号PH を含まない駆動波形が選択さ
れる。ここで、閾値の具体値としては、図18より、点
灯不良セル率が急激に増加する0℃から+5℃に設定す
ることが望ましい。
ば、PDP1が所定の低温時において、中和信号PH を
含む駆動波形が出力されるので、過剰な壁電荷が中和さ
れ、点灯不良の発光セルCが発生することがない。(IX)第8実施例 次に、請求項10、26、27に記載の発明に対応する
第8の実施例について図1に基づいて説明する。
ける異常放電(以下、アドレス強放電という。)により
過剰な壁電荷が蓄積し、維持放電において点灯すべき発
光セルCが点滅することを低減するために、当該問題点
が顕著に発生する始動時又は全消却画面(何も表示され
ない画面)が継続したとき等、PDP1が低温時に当該
PDP1が加熱される。
PDP1の温度が低温になる程顕著に発生する。また一
般的にPDPは、そのプラズマ放電により発熱するので
パネル温度は発光を行うに従い徐々に上昇していく。よ
って、本問題点が顕著になる電源投入直後等の低温時に
おいて、この不具合が顕著に発生する期間をできるだけ
短縮させるために、PDP1を加熱し温度を強制的に上
昇させる。
表面温度の検出については第1実施例と同様であるの
で、細部の説明は省略する。
基づき、PDP1の温度が所定の閾値を下回った場合、
その結果をパネル加熱装置9に出力する。これにより、
パネル加熱装置9が作動し、PDP1を強制加熱する。
点で、マイコン90からパネル加熱装置9の動作を停止
させる信号を出力する。以上説明したように、第8実施
例によれば、維持放電において点灯すべき発光セルCが
点滅する期間を短くして、発光すべき発光セルCが点滅
するのを低減することができる。(X)第9実施例 次に、請求項11、14、28、31、34に記載の発
明に対応する第9の実施例について図1に基づいて説明
する。
る周辺環境温度が異常に高い場合、又は、予期せぬ不具
合が発生した場合等に、PDP1を含むプラズマディス
プレイ表示装置S1 の温度が異常に上昇し、回路素子の
温度定格を超過し、当該回路素子が部品破壊へ至る可能
性がある場合に、PDP1等の温度が異常モードにつな
がる可能性のある設定温度に達した場合、ファン等の空
冷装置を動作させ空冷処理が行なわれる。
P1の表面温度の検出並びにX共通ドライバ4及びY共
通ドライバ7の温度の検出については第1実施例と同様
であるので、細部の説明は省略する。
温度検出器60によりプラズマディスプレイ表示装置S
1 の温度を検出する。ここで、装置内雰囲気温度検出器
60は、装置内の雰囲気温度をできるだけ正確に測定す
るためにFET等の高熱部品からできるだけ離れた位置
に配置することが望ましい。マイコン90に入力された
検出信号STP、STX及びSTY並びに装置内雰囲気温度検
出器60の検出信号に基づき、各温度情報の内いずれか
一つ以上がそれぞれに設定された閾値を上回った場合、
その結果に基づき制御回路81により空冷装置80が作
動する。この動作はマイコン90に入力された全ての温
度情報が閾値を下回るまで継続される。それぞれの閾値
としては、検出信号STPに関しては60℃、検出信号S
TX及びSTYに関しては100℃、装置内雰囲気温度検出
器60の検出信号に関しては50℃程度が適当である。
ば、PDP1又は各ドライバの温度がそれぞれの所定値
以上に上昇することによる当該PDP1又は各ドライバ
の異常動作を防止することができ、PDP1又は各ドラ
イバの信頼性が向上する。(XI)第10実施例 次に、請求項12、15、29、32、34に記載の発
明に対応する第10の実施例について図1に基づいて説
明する。
せる周辺環境温度が異常に高い場合、又は、予期せぬ不
具合が発生した場合等に、PDP1を含むプラズマディ
スプレイ表示装置S1 の温度が異常に上昇し、回路素子
の温度定格を超過し、当該回路素子が部品破壊へ至る可
能性がある場合に、PDP1等の温度が異常モードにつ
ながる可能性のある設定温度に達したとき、LEDの点
滅により使用者にその旨が警告される。
0実施例においては、図1に示す装置内雰囲気温度検出
器60により、プラズマディスプレイ表示装置S1 が監
視されている。装置内雰囲気温度検出器60の配置につ
いては、第9実施例と同様であるので、細部の説明は省
略する。
STX及びSTY並びに装置内雰囲気温度検出器60の検出
信号に基づき、各温度情報の内いずれか一つ以上がそれ
ぞれに設定された閾値を上回った場合、マイコン90
は、制御回路71を作動させ、使用者に対して警告を意
味するLED70を点灯させる。この動作は、全ての検
出信号に基づく温度情報が閾値を下回るまで継続され
る。閾値の具体例としては、装置内雰囲気温度検出器6
0の場合には、70℃程度が適当である。(XII)第11実施例 次に、請求項13、16、30、33、34に記載の発
明に対応する第11の実施例について図1に基づいて説
明する。
せる周辺環境温度が異常に高い場合、又は、予期せぬ不
具合が発生した場合等に、PDP1を含むプラズマディ
スプレイ表示装置S1 の温度が異常に上昇し、回路素子
の温度定格を超過し、当該回路素子が部品破壊へ至る可
能性がある場合に、PDP1等の温度が異常モードにつ
ながる可能性のある設定温度に達したとき、プラズマデ
ィスプレイ表示装置S 1 に対する電源供給が禁止され
る。
P1の表面温度の検出、X共通ドライバ4及びY共通ド
ライバ7の温度の検出並びに、装置内雰囲気温度検出器
60によるプラズマディスプレイ表示装置S1 の装置内
温度の検出については第9実施例と同様であるので、細
部の説明は省略する。
れた検出信号に基づき、各温度情報の内いずれか一つ以
上がそれぞれに設定された閾値を上回った場合、リレー
制御部91を動作させ、駆動用の高圧線を一時的に断と
する。この動作は各温度情報の全てが閾値を下回るまで
継続される。それぞれの閾値としては、検出信号STPに
関しては90℃、検出信号STX及びSTYに関しては13
0℃、装置内雰囲気温度検出器60からの検出信号に関
しては80℃程度が適当である。
ば、PDP1等の温度が所定値以上に上昇した場合に
は、それらの動作を停止することができ、当該所定値以
上の温度上昇による異常動作から当該装置等を保護する
ことができる。
に記載の発明によれば、プラズマディスプレイパネルの
温度に対応して、当該温度の変化(特に温度の上昇)に
よる輝度の変化を補償することができるので、長時間の
使用等によりプラズマディスプレイパネルの温度が変動
した場合でも、鮮明な表示画像が得られる。
プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動手段の温度
に対応して、当該温度の変化(特に温度の上昇)による
プラズマディスプレイの輝度の変化を補償することがで
きるので、長時間の使用等により当該駆動手段の温度が
変動した場合でも、鮮明な表示画像が得られる。
又は2のいずれかに記載の発明の効果に加えて、輝度制
御手段によりプラズマディスプレイパネルにおける維持
放電を行うための維持放電パルスの数が制御されること
により輝度が制御されるので、高圧の電源系統等を変更
すること無くプラズマディスプレイパネルの輝度の制御
が可能である。
又は2のいずれかに記載の発明の効果に加えて、輝度制
御手段によりプラズマディスプレイパネルにおける維持
放電を行うための維持放電パルス電圧が制御されること
により輝度が制御されるので、簡易な回路構成でプラズ
マディスプレイパネルの輝度の制御が可能となる。
又は2のいずれかに記載の発明の効果に加えて、輝度制
御手段によりプラズマディスプレイパネルにより表示さ
れるべき表示データに含まれる階調値データが制御され
ることにより輝度が制御されるので、高圧の電源系統等
を変更すること無くプラズマディスプレイパネルの輝度
の制御が可能である。
プラズマディスプレイパネルの温度変化に基づき、アド
レス放電における発光セル指定放電において、発光させ
るべき発光セルに対応する電極に印加すべき印加パルス
電圧を制御されるので、当該印加パルス電圧の許容範囲
が、プラズマディスプレイパネルの温度変化により変動
した場合でも、当該変動に対応して、印加パルス電圧を
変化させることにより、常に印加パルス電圧を当該許容
範囲内とすることができる。
度が変化した場合でも安定した表示が可能となる。請求
項7又は23に記載の発明によれば、プラズマディスプ
レイパネルの温度変化に基づき、アドレス放電における
壁電荷蓄積放電において、電圧が印加されるプラズマデ
ィスプレイパネルの電極に対する当該印加電圧が制御さ
れる。よって、アドレス放電における発光セル指定放電
において、発光させるべき発光セルに対応する電極に印
加すべき印加パルス電圧の許容範囲が、プラズマディス
プレイパネルの温度の変化(特に温度の上昇)により変
動した場合でも、当該変動を、アドレス放電における壁
電荷蓄積放電において電圧が印加されるプラズマディス
プレイパネルの電極に対する印加電圧を制御することに
より解消することができ、常に印加パルス電圧を当該許
容範囲内とすることができる。
度が変化した場合でも安定した表示が可能となる。請求
項8又は24に記載の発明によれば、プラズマディスプ
レイパネルの温度変化に基づき、プラズマディスプレイ
パネルを構成する発光セルを初期化するための初期化駆
動信号の信号波形が制御される。よって、アドレス放電
における発光セル指定放電において、発光させるべき発
光セルに対応する電極に印加すべき印加パルス電圧の許
容範囲が、プラズマディスプレイパネルの温度の変化
(特に温度の上昇)により変動した場合でも、当該変動
を、初期化駆動信号の信号波形を制御することにより解
消することができるので、常に印加パルス電圧を当該許
容範囲内とすることができる。
度が変化した場合でも安定した表示が可能となる。請求
項9又は25に記載の発明によれば、プラズマディスプ
レイパネルの温度変化に基づき、アドレス期間における
駆動信号に対して、過剰な壁電荷を中和するための中和
信号が付加されるので、過剰な壁電荷により、プラズマ
ディスプレイパネルにおける維持放電において異常な維
持放電が行われることを防止することができる。
防止することができるので、安定した表示が可能とな
る。請求項10又は26に記載の発明によれば、プラズ
マディスプレイパネルの温度変化に基づき、プラズマデ
ィスプレイパネルが所定の低温時であるとき、当該プラ
ズマディスプレイパネルが加熱されるので、過剰な壁電
荷により、プラズマディスプレイパネルにおける維持放
電において異常な維持放電が行われることを低減するこ
とができる。
低減されるので、安定した表示が可能となる。請求項1
1又は28に記載の発明によれば、プラズマディスプレ
イパネルの温度に基づき、当該温度が所定値以上となっ
た場合に、プラズマディスプレイパネルが冷却されるの
で、プラズマディスプレイパネルの温度が所定値以上に
上昇することによる当該プラズマディスプレイパネルの
異常動作を防止することができ、プラズマディスプレイ
パネルの信頼性が向上する。
ば、プラズマディスプレイパネルの温度に基づき、当該
温度が所定値以上となった場合に、使用者に対し警告が
発せられるので、プラズマディスプレイパネルの温度が
所定値以上に上昇したことを使用者が認識することがで
き、当該温度上昇による異常動作を未然に防止する処置
を取ることができる。
ば、プラズマディスプレイパネルの温度に基づき、当該
温度が所定値以上となった場合に、プラズマディスプレ
イパネルに対する電力の供給が禁止されるので、プラズ
マディスプレイパネルの温度が所定値以上に上昇した場
合には、プラズマディスプレイパネルの動作を停止する
ことができ、当該所定値以上の温度上昇による異常動作
から当該プラズマディスプレイパネルを保護することが
できる。
ば、プラズマディスプレイパネルの温度及び駆動手段の
温度に基づき、プラズマディスプレイパネルの温度が第
1所定値以上となった場合、又は駆動手段の温度が第2
所定値以上となった場合に、プラズマディスプレイパネ
ル又は駆動手段が冷却されるので、プラズマディスプレ
イパネル又は駆動手段の温度がそれぞれの所定値以上に
上昇することによる当該プラズマディスプレイパネル又
は駆動手段の異常動作を防止することができ、プラズマ
ディスプレイパネル又は駆動手段の信頼性が向上する。
ば、プラズマディスプレイパネルの温度及び駆動手段の
温度に基づき、プラズマディスプレイパネルの温度が第
1所定値以上となった場合、又は駆動手段の温度が第2
所定値以上となった場合に、使用者に対し警告が発せら
れる。
駆動手段の温度がそれぞれの所定値以上に上昇したこと
を使用者が認識することができ、当該温度上昇によるプ
ラズマディスプレイパネル又は駆動手段の異常動作を未
然に防止する処置を取ることができる。
ば、プラズマディスプレイパネルの温度及び駆動手段の
温度に基づき、プラズマディスプレイパネルの温度が第
1所定値以上となった場合には当該プラズマディスプレ
イパネルに対する電力の供給が禁止され、駆動手段の温
度が第2所定値以上となった場合には当該駆動手段に対
する電力の供給が禁止される。
駆動手段の温度がそれぞれの所定値以上に上昇した場合
に、プラズマディスプレイパネル又は駆動手段の動作を
停止することができ、それぞれの当該所定値以上の温度
上昇による異常動作から当該プラズマディスプレイパネ
ル又は駆動手段を保護することができる。
17又は18のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
輝度制御手段によりプラズマディスプレイパネルにおけ
る維持放電を行うための維持放電パルスの数が制御され
ることにより輝度が制御されるので、高圧の電源系統等
を変更すること無くプラズマディスプレイパネルの輝度
の制御が可能である。
17又は18のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
輝度制御手段によりプラズマディスプレイパネルにおけ
る維持放電を行うための維持放電パルス電圧が制御され
ることにより輝度が制御されるので、簡易な回路構成で
プラズマディスプレイパネルの輝度の制御が可能とな
る。
17又は18のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
輝度制御手段によりプラズマディスプレイパネルにより
表示されるべき表示データに含まれる階調値データが制
御されることにより輝度が制御されるので、高圧の電源
系統等を変更すること無くプラズマディスプレイパネル
の輝度の制御が可能である。
17乃至26に記載のプラズマディスプレイパネルの温
度補償装置により、プラズマディスプレイパネル又は駆
動手段の温度の変動(特に上昇)が補償されるので、プ
ラズマディスプレイパネル又は駆動手段の温度が変動
(特に上昇)した場合でも、良好な表示画面が得られ
る。
28乃至33のいずれかに記載の加熱防止装置により、
プラズマディスプレイパネル又は駆動手段の加熱が防止
され、表示が行われるので、プラズマディスプレイパネ
ル又は駆動手段の温度が上昇した場合でも、加熱による
プラズマディスプレイパネル又は駆動手段の異常動作又
は破損を防止でき、プラズマディスプレイ表示装置の信
頼性が向上する。
概要構成ブロック図である。
である。
る。
の変化の一例を示すグラフ図である。
圧及びオーバライト電圧との関係を示すグラフ図であ
る。
定値の一例との関係を示すグラフ図である。
ス電圧及びオーバライト電圧との関係を示すグラフ図で
ある。
ある。
である。
であり、(a)は図10におけるα−α’間の断面図で
あり、(b)は図10におけるβ−β’間の断面図であ
る。
概要構成ブロック図である。
動作を示すタイミングチャート図である。
図である。
FETの温度と輝度の関係を示すグラフ図であり、
(a)はプラズマディスプレイパネルの温度と輝度の関
係を示すグラフ図であり、(b)は駆動FETの温度と
輝度の関係を示すグラフ図である。
設定範囲との関係を示すグラフ図である。
可能範囲との関係を示すグラフ図であり、(a)はVy
設定可能範囲が広い場合であり、(b)はVy 設定可能
範囲が狭い場合である。
良セル率との関係を示すグラフ図である。
9 、AM …アドレス電極 B…障壁 C…発光セル X1 、X2 、X3 、X4 、XN …X電極 Y1 、Y2 、Y3 、Y4 、YN …Y電極 SA 、SYS、SYC、SX …制御信号 STP、STX、STY…検出信号 PAA…アドレスパルス PAY…スキャンパルス PAW、PXW…書込パルス PXS、PYS…維持パルス PH …中和信号 CLK…ドットクロック VSYNC…垂直同期信号 HSYNC…水平同期信号 TSE…自己消去期間
Claims (34)
- 【請求項1】 プラズマディスプレイパネルの温度を検
出する検出工程と、 前記検出した温度に基づき、前記プラズマディスプレイ
パネルの輝度を制御する輝度制御工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償方法。 - 【請求項2】 プラズマディスプレイパネルを駆動する
駆動手段の温度を検出する検出工程と、 前記検出した温度に基づき、前記プラズマディスプレイ
パネルの輝度を制御する輝度制御工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかに記載のプラ
ズマディスプレイパネルの温度補償方法において、 前記輝度制御工程は、前記プラズマディスプレイパネル
における維持放電を行うための維持放電パルスの数を制
御することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの
温度補償方法。 - 【請求項4】 請求項1又は2のいずれかに記載のプラ
ズマディスプレイパネルの温度補償方法において、 前記輝度制御工程は、前記プラズマディスプレイパネル
における維持放電を行うための維持放電パルス電圧を制
御することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの
温度補償方法。 - 【請求項5】 請求項1又は2のいずれかに記載のプラ
ズマディスプレイパネルの温度補償方法において、 前記輝度制御工程は、前記プラズマディスプレイパネル
により表示されるべき表示データに含まれる階調値デー
タを制御することを特徴とするプラズマディスプレイパ
ネルの温度補償方法。 - 【請求項6】 プラズマディスプレイパネルの温度を検
出する検出工程と、 前記検出した温度に基づき、前記プラズマディスプレイ
パネルを構成する複数の発光セルのうち、発光させるべ
き前記発光セルを指定するアドレス放電における発光セ
ル指定放電において、前記発光させるべき発光セルに対
応する電極に印加すべき印加パルス電圧を制御する電圧
制御工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償方法。 - 【請求項7】 プラズマディスプレイパネルの温度を検
出する検出工程と、 前記検出した温度に基づき、前記プラズマディスプレイ
パネルを構成する複数の発光セルのうち、発光させるべ
き前記発光セルを指定するアドレス放電における壁電荷
蓄積放電において前記プラズマディスプレイパネルの電
極に印加される印加電圧を制御する電圧制御工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償方法。 - 【請求項8】 プラズマディスプレイパネルの温度を検
出する検出工程と、 前記検出した温度に基づき、前記プラズマディスプレイ
パネルを駆動するための駆動信号のうち、前記プラズマ
ディスプレイパネルを構成する発光セルを初期化するた
めの初期化駆動信号の信号波形を制御する信号制御工程
と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償方法。 - 【請求項9】 プラズマディスプレイパネルの温度を検
出する検出工程と、 前記検出した温度に基づき、前記プラズマディスプレイ
パネルを駆動するための駆動信号のうち、前記プラズマ
ディスプレイパネルを構成する複数の発光セルのうち、
発光させるべき前記発光セルを指定するアドレス期間に
おける駆動信号に対して、過剰な壁電荷を中和するため
の中和信号を付加するように制御する信号制御工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償方法。 - 【請求項10】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出する検出工程と、 前記検出した温度に基づき、前記プラズマディスプレイ
パネルにおいて過剰な壁電荷により異常な維持放電が発
生する所定の低温時であるとき、当該プラズマディスプ
レイパネルを加熱する加熱工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償方法。 - 【請求項11】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出する検出工程と、 前記検出した温度に基づき、前記温度が所定値以上とな
った場合に、前記プラズマディスプレイパネルを冷却す
る冷却工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止方法。 - 【請求項12】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出する検出工程と、 前記検出した温度に基づき、前記温度が所定値以上とな
った場合に、警告を発する警告工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止方法。 - 【請求項13】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出する検出工程と、 前記検出した温度に基づき、前記温度が所定値以上とな
った場合に、前記プラズマディスプレイパネルに対する
電力の供給を禁止する禁止工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止方法。 - 【請求項14】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出する第1検出工程と、 前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動手段の
温度を検出する第2検出工程と、 検出された前記プラズマディスプレイパネルの温度及び
前記駆動手段の温度に基づき、前記プラズマディスプレ
イパネルの温度が第1所定値以上となった場合には前記
プラズマディスプレイパネルを冷却し、前記駆動手段の
温度が第2所定値以上となった場合には前記駆動手段を
冷却する冷却工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止方法。 - 【請求項15】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出する第1検出工程と、 前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動手段の
温度を検出する第2検出工程と、 検出された前記プラズマディスプレイパネルの温度及び
前記駆動手段の温度に基づき、前記プラズマディスプレ
イパネルの温度が第1所定値以上となった場合、又は前
記駆動手段の温度が第2所定値以上となった場合に、警
告を発する警告工程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止方法。 - 【請求項16】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出する第1検出工程と、 前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動手段の
温度を検出する第2検出工程と、 検出された前記プラズマディスプレイパネルの温度及び
前記駆動手段の温度に基づき、前記プラズマディスプレ
イパネルの温度が第1所定値以上となった場合には前記
プラズマディスプレイパネルに対する電力の供給を禁止
し、前記駆動手段の温度が第2所定値以上となった場合
には前記駆動手段に対する電力の供給を禁止する禁止工
程と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止方法。 - 【請求項17】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルの輝度を制御する輝度制御手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償装置。 - 【請求項18】 プラズマディスプレイパネルを駆動す
る駆動手段の温度を検出し、検出信号を出力する検出手
段と、 前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルの輝度を制御する輝度制御手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償装置。 - 【請求項19】 請求項17又は18のいずれかに記載
のプラズマディスプレイパネルの温度補償装置におい
て、 前記輝度制御手段は、前記プラズマディスプレイパネル
における維持放電を行うための維持放電パルスの数を制
御することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの
温度補償装置。 - 【請求項20】 請求項17又は18のいずれかに記載
のプラズマディスプレイパネルの温度補償装置におい
て、 前記輝度制御手段は、前記プラズマディスプレイパネル
における維持放電を行うための維持放電パルス電圧を制
御することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの
温度補償装置。 - 【請求項21】 請求項17又は18のいずれかに記載
のプラズマディスプレイパネルの温度補償装置におい
て、 前記輝度制御手段は、前記プラズマディスプレイパネル
により表示されるべき表示データに含まれる階調値デー
タを制御することを特徴とするプラズマディスプレイパ
ネルの温度補償装置。 - 【請求項22】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルを構成する複数の発光セルのうち、発光させるべき前
記発光セルを指定するアドレス放電における発光セル指
定放電において、前記発光させるべき発光セルに対応す
る電極に印加すべき印加パルス電圧を制御する電圧制御
手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償装置。 - 【請求項23】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルを構成する複数の発光セルのうち、発光させるべき前
記発光セルを指定するアドレス放電における壁電荷蓄積
放電において前記プラズマディスプレイパネルの電極に
印加される印加電圧を制御する電圧制御手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償装置。 - 【請求項24】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルを駆動するための駆動信号のうち、前記プラズマディ
スプレイパネルを構成する発光セルを初期化するための
初期化駆動信号の信号波形を制御する信号制御手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償装置。 - 【請求項25】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルを駆動するための駆動信号のうち、前記プラズマディ
スプレイパネルを構成する複数の発光セルのうち、発光
させるべき前記発光セルを指定するアドレス期間におけ
る駆動信号に対して、過剰な壁電荷を中和するための中
和信号を付加するように制御する信号制御手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償装置。 - 【請求項26】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に基づき、前記プラズマディスプレイパネ
ルにおいて過剰な壁電荷により異常な維持放電が発生す
る所定の低温時であるとき、当該プラズマディスプレイ
パネルを加熱する加熱手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の温度補償装置。 - 【請求項27】 請求項17乃至26に記載のプラズマ
ディスプレイパネルの温度補償装置と、 外部から入力される表示データに基づき、前記プラズマ
ディスプレイパネルを駆動する駆動手段を制御する制御
手段と、 前記制御手段の制御のもと、前記プラズマディスプレイ
パネルを駆動する前記駆動手段と、 前記駆動手段により駆動され、前記表示を行う前記プラ
ズマディスプレイパネルと、 を備えたことを特徴とするプラズマディスプレイ表示装
置。 - 【請求項28】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に基づき、前記温度が所定値以上となった
場合に、前記プラズマディスプレイパネルを冷却する冷
却手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止装置。 - 【請求項29】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に基づき、前記温度が所定値以上となった
場合に、警告を発する警告手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止装置。 - 【請求項30】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に基づき、前記温度が所定値以上となった
場合に、前記プラズマディスプレイパネルに対する電力
の供給を禁止する禁止手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止装置。 - 【請求項31】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、第1検出信号を出力する第1検出手段と前記プ
ラズマディスプレイパネルを駆動する駆動手段の温度を
検出し、第2検出信号を出力する第2検出手段と、 前記第1検出信号及び前記第2検出信号に基づき、前記
プラズマディスプレイパネルの温度が第1所定値以上と
なった場合には前記プラズマディスプレイパネルを冷却
し、前記駆動手段の温度が第2所定値以上となった場合
には前記駆動手段を冷却する冷却手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止装置。 - 【請求項32】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、第1検出信号を出力する第1検出手段と前記プ
ラズマディスプレイパネルを駆動する駆動手段の温度を
検出し、第2検出信号を出力する第2検出手段と、 前記第1検出信号及び前記第2検出信号に基づき、前記
プラズマディスプレイパネルの温度が第1所定値以上と
なった場合、又は前記駆動手段の温度が第2所定値以上
となった場合に、警告を発する警告手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止装置。 - 【請求項33】 プラズマディスプレイパネルの温度を
検出し、第1検出信号を出力する第1検出手段と前記プ
ラズマディスプレイパネルを駆動する駆動手段の温度を
検出し、第2検出信号を出力する第2検出手段と、 前記第1検出信号及び前記第2検出信号に基づき、前記
プラズマディスプレイパネルの温度が第1所定値以上と
なった場合には前記プラズマディスプレイパネルに対す
る電力の供給を禁止し、前記駆動手段の温度が第2所定
値以上となった場合には前記駆動手段に対する電力の供
給を禁止する禁止手段と、 を備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の加熱防止装置。 - 【請求項34】 請求項28乃至33のいずれかに記載
のプラズマディスプレイパネルの加熱防止装置と、 外部から入力される表示データに基づき、前記プラズマ
ディスプレイパネルを駆動する駆動手段を制御する制御
手段と、 前記制御手段の制御のもと、前記プラズマディスプレイ
パネルを駆動する前記駆動手段と、 前記駆動手段により駆動され、前記表示を行う前記プラ
ズマディスプレイパネルと、 を備えたことを特徴とするプラズマディスプレイ表示装
置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15060895A JP3571805B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | プラズマディスプレイパネルの温度補償方法及び装置並びにこれを用いたプラズマディスプレイ表示装置 |
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JP2002350363A Division JP3592693B2 (ja) | 2002-12-02 | 2002-12-02 | プラズマディスプレイパネルの加熱防止方法及び装置並びにこれを用いたプラズマディスプレイ表示装置 |
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