JPH0962294A - ピッチシフト回路およびそれを備えた音声信号処理装置 - Google Patents

ピッチシフト回路およびそれを備えた音声信号処理装置

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JPH0962294A
JPH0962294A JP7216848A JP21684895A JPH0962294A JP H0962294 A JPH0962294 A JP H0962294A JP 7216848 A JP7216848 A JP 7216848A JP 21684895 A JP21684895 A JP 21684895A JP H0962294 A JPH0962294 A JP H0962294A
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signal
level
pitch shift
converter
pitch
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JP7216848A
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Yasunori Noguchi
康則 野口
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Rohm Co Ltd
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッチシフトを行う際に、信号の連続しない
部位を接続することによって生じる信号波形の歪みやノ
イズの発生を防止する。 【解決手段】 ピッチシフト回路1に、適応差動型パル
スコード変調AD変換器11、リングバッファメモリ1
3、適応差動型パルスコード変調DA変換器12、デジ
タル信号プロセッサ14を備える。AD変換器11はア
ナログの原信号のレベルの変化を検出して、レベルの上
昇または下降を示す2値信号を出力する。この2値信号
は1ビットの情報としてメモリ13に順次書き込まれ
る。プロセッサ14はメモリ13から2値情報を順次読
み出してDA変換器12に与え、DA変換器12がアナ
ログ信号に変換する。リングバッファメモリ13の書き
込み速度と読み出し速度を違えることによりピッチシフ
トを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピッチシフト回路
に関するものであり、より詳しくは、リングバッファメ
モリを用いたデジタルピッチシフト回路およびそれを備
えた音声信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声信号を時間軸に関して圧縮または伸
長させてピッチシフトを行う方法として、たとえば磁気
テープに音声信号が記録されている場合のように、アナ
ログの音声信号の再生速度を変えることが従来より行わ
れている。この方法では、再生速度に応じてピッチがシ
フトし、原音よりも高い音や低い音を発生することを簡
単な構成により容易に行うことができる。しかし、音の
長さも変化してしまうという不都合がある。
【0003】そこで近年では、音声信号の長さに変化を
生じせしめることなくピッチシフトを行うために、ピッ
チシフトに際して信号の一部を削除または反復すること
が行われている。ピッチを低下させるときには音声信号
の伸長が必要であり、このときは信号の一部を削除す
る。逆に、ピッチを上昇させるには音声信号の圧縮が必
要であり、このときは信号の一部を反復する。
【0004】信号の削除や反復の処理は、一般に、アナ
ログ信号を一旦デジタル化して行う。処理を施されたデ
ジタル信号は再びアナログに変換される。この方法で使
用される装置構成を図7に模式的に示す。マルチビット
型AD変換器101の出力にリングバッファメモリ10
3が接続され、リングバッファメモリ103の出力にマ
ルチビット型DA変換器102が接続されている。AD
変換器101は原信号のレベルをデジタル化し、リング
バッファメモリ103に順次書き込んで行く。DA変換
器102はデジタル化された信号レベルをリングバッフ
ァメモリ103から順次読み出し、アナログ信号に復元
する。この書き込みの速度と読み出しの速度を違えるこ
とによりピッチシフトが行われる。
【0005】読み出し速度が書き込み速度よりも遅いと
きにはピッチが低下する。このとき、リングバッファメ
モリの未だ読み出されていない値の上に新たな値が上書
きされることになって、AD変換器101の出力信号の
一部がDA変換器102に供与されなくなる。これによ
り信号の一部削除がなされることになる。逆に、読み出
し速度が書き込み速度よりも速いときにはピッチが上昇
する。このとき、リングバッファメモリの既に読み出さ
たデータが再度読み出されることになって、AD変換器
101の出力信号の一部がDA変換器102に重複して
供与される。これにより信号の一部反復が行われる。こ
の方法を用いた装置が特開平4−296899号公報に
開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、音声信号の
一部を削除したり反復したりすると、原信号において離
れている部位を接続することになり、接続部位に不連続
を生じる。従来のピッチシフトにおける信号の削除およ
び反復の例を図8に示す。(a)はピッチシフトが行わ
れる前の原信号である。(b)はピッチを低下させた場
合であり、原信号のうちA部位が削除されている。
(c)はピッチを上昇させた場合であり、原信号のA部
位が点Bに挿入されてA’の範囲に現れている。(b)
では、削除部位の前後にレベル差が存在するため、出力
信号は接続点Cにおいて不連続となり、信号波形が大き
く歪んでいる。また(c)では、接続点DおよびEで出
力信号が不連続になっている。しかも、反復された部位
A’は原信号には存在しなかったノイズとなっている。
【0007】接続部位においてレベルの不連続が生じる
ことを回避するため、従来では、前後の信号を一点で接
続するのではなく、ある程度の時間幅をもたせて、この
期間に前の信号に後の信号を徐々に重ねていくクロスフ
ェードという手法が用いられている。クロスフェードで
は、前後の信号にそれぞれ重み付けを行って加算する必
要がある。クロスフェード開始時には前後の信号の重み
の比率は1:0であり、これが終了時に0:1になるよ
うに重みを徐々に変化させる。クロスフェードを行う
と、接続点におけるレベルの段差がなくなって、連続し
た信号が得られ、信号の歪みが軽減される。
【0008】しかしながら、クロスフェードを行うに
は、前後の信号に付与する重みを記憶しておくための記
憶装置、信号と重みのかけ算をするための乗算器、重み
付けした前後の信号を加算するための加算器が必要にな
って、装置構成が複雑になる。
【0009】本発明は、信号波形の歪みやノイズの発生
を生じることなくピッチをシフトする簡単な構成のピッ
チシフト回路、およびそれを備えた音声信号処理装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、第1の制御信号が与えられたときに変
換動作を行って信号を出力する適応差動型パルスコード
変調AD変換器と、このAD変換器の出力値を順次記憶
していくリングバッファメモリと、第2の制御信号を与
えられたときにリングバッファメモリに記憶されている
値を記憶した方向に沿って順次読み出して変換動作を行
う適応差動型パルスコード変調DA変換器とによってピ
ッチシフト回路を構成し、第1の制御信号の周期と第2
の制御信号の周期とを違えることによりピッチシフトを
行う。
【0011】第1の制御信号の周期と第2の制御信号の
周期が一致しているときには、リングバッファメモリへ
の書き込みとそれからの読み出しの速度が一致するた
め、前記AD変換器の出力信号が過不足なくDA変換器
に供与されて、ピッチシフトはなされない。第2の制御
信号の周期が第1の制御信号の周期よりも長いときに
は、単位時間当たりにリングバッファから読み出される
信号数が減少して、DA変換器の出力信号のピッチが低
下する。このとき、リングバッファメモリへの書き込み
が読み出しよりも速くなって、リングバッファメモリの
値の読み飛ばしが発生する。したがって、AD変換器の
出力の一部がDA変換器に供与されなくなって、信号の
一部削除がなされる。逆に、第2の制御信号の周期が第
1の制御信号の周期よりも短いときには、単位時間にリ
ングバッファから読み出される信号数が増加して、DA
変換器の出力信号のピッチが上昇する。このとき、リン
グバッファメモリからの読み出しが書き込みよりも速く
なって、リングバッファメモリの値の二度読みが生じ
る。したがって、AD変換器の出力の一部がDA変換器
に重複して供与されて、信号の一部反復がなされる。
【0012】信号が削除された部位や反復して挿入され
た部位においては、本来連続していない信号の接続がな
されることになる。上記構成では、適応差動型パルスコ
ード変調AD変換器および適応差動型パルスコード変調
DA変換器を用いているため、信号の削除や信号の反復
がなされたときでも、レベル差を生じることなく信号の
接続がなされる。
【0013】また、ピッチシフト回路を、レベルが変動
する連続信号と第1のタイミング信号を与えられて、こ
の第1のタイミング信号を与えられたときに、連続信号
のレベルを検出して前回検出した連続信号のレベルと比
較し、レベルの上昇および下降に対応した2値の信号を
出力する第1の信号変換手段と、レベルの変化の大きさ
が一定である信号を出力するとともに、2値の信号を与
えられてその信号の値に対応して出力する信号のレベル
を上昇または下降させる第2の信号変換手段と、複数の
記憶要素から成り、記憶要素への書き込みおよび読み出
しのアクセスを一定方向に順次行うとともに、書き込み
アクセスまたは読み出しアクセスを記憶要素のうちの最
後の要素に対して行った後は、そのアクセスを記憶要素
のうちの最初の要素に対して行う記憶手段と、第1の信
号変換手段の出力信号を与えられてその信号の値を記憶
手段の記憶要素に書き込む書き込み手段と、第2のタイ
ミング信号を与えられたときに記憶手段の記憶要素から
値を読み出して、その値を有する信号を第2の信号変換
手段に与える読み出し手段と、第1のタイミング信号を
第1の所定の周期で第1の信号変換手段に与え、第2の
タイミング信号を第2の所定の周期で読み出し手段に与
えるタイミング信号供給手段と、第1および第2の所定
の周期を延長または短縮させるようにタイミング信号供
給手段を制御する制御手段とで構成する。
【0014】第1の信号変換手段の出力である2値信号
は、入力された連続信号のレベルが上昇したか下降した
かを表す。この信号は上昇または下降のレベル変化の大
きさを表すものではなく、変化の向きを表す。第2の信
号変換手段は、入力される2値信号の値に応じて出力す
る信号のレベルを変化させる。このときのレベルの変化
量は上昇させるときも下降させるときも同じである。記
憶手段は、記憶要素を順次違えて書き込みを行い、記憶
要素を順次違えて読み出し行う。書き込みの方向と読み
出しの方向は同一であり、記憶要素のうち最後の要素に
書き込みを行った後は最初の要素に戻って書き込みを行
い、同様に、最後の要素から読み出しを行った後は最初
の要素に戻って読み出しを行う。したがって、記憶手段
の記憶要素は循環使用されることになる。
【0015】第1の信号変換手段から出力される2値信
号の値は、書き込み手段によって記憶手段の記憶要素に
順次書き込まれる。記憶要素に書き込まれている値は読
み出し手段によって順次読み出されて、2値信号として
第2の信号変換手段に与えられる。したがって、第1の
信号変換手段に入力された連続信号のレベルの変化の向
きが、記憶手段を介して第2の信号変換手段に与えられ
る。第1の信号変換手段がレベルの比較処理を行い信号
を出力する時期、すなわち、記憶手段に書き込みがなさ
れる時期は、タイミング信号供給手段から与えられる第
1のタイミング信号によって決定され、第2の信号変換
手段に2値信号が与えられる時期、すなわち、記憶手段
から読み出しが行われる時期は第2のタイミング信号に
よって決定される。これらのタイミング信号の周期は制
御手段によって変化させられる。
【0016】制御手段が第1および第2のタイミング信
号の周期を同一に設定すると、記憶手段への書き込みと
それからの読み出しの周期は一致して、第1の信号変換
手段の出力信号は過不足なく第2の信号変換手段に与え
られる。このときピッチシフトは生じない。制御手段が
第2の所定周期を第1の所定周期よりも長く設定する
と、記憶手段から単位時間当たりに読み出される信号数
が減少し、第2の信号変換手段の出力信号のピッチが低
下する。このとき、記憶手段への書き込みが読み出しよ
りも速くなり、値を読み出されていない記憶要素に新た
な値が書き込まれる現象がおきて、第2の信号変換手段
に与えられる2値信号の一部が失われる。これにより、
信号の一部削除がなされる。制御手段が第2の所定周期
を第1の所定周期よりも短く設定すると、記憶手段から
単位時間に読み出される信号数が増加し、第2の信号変
換手段の出力信号のピッチが上昇する。このとき、記憶
手段からの読み出しが書き込みよりも速くなり、既に値
を読み出された記憶要素から再度値が読み出される現象
がおきて、第2の信号変換手段に与えられる2値信号の
一部が重複する。これにより、信号の一部反復がなされ
る。
【0017】第2の信号変換手段の出力のレベルの変化
量は、ピッチシフトを行わないときに、第2の信号変換
手段の出力が第1の信号変換手段に入力される連続信号
を略再現するように設定されるものであり、僅かな量で
ある。信号の削除や反復がおこなわれたときには信号の
連続しない部位が接続されるが、第2の信号変換手段の
出力レベルの1回の変化量は僅かであるため、たとえレ
ベルが大きく異なる部位が接続されたときでも、第2の
信号変換手段の出力にはレベルに大きな段差が生じな
い。
【0018】上記のピッチシフト回路を音声信号処理装
置に備えることができる。この装置では、ピッチシフト
を行ったときでも大きなレベル段差を生じることがな
く、音声信号に歪みが生じない。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明によるピッチシフト回路の
概略構成を図1のブロック図に示す。ピッチシフト回路
1は、適応差動型パルスコード変調AD変換器(ADP
CM・ADC)11、適応差動型パルスコード変調DA
変換器(ADPCM・DAC)12、リングバッファメ
モリ13、デジタル信号プロセッサ(DSP)14、2
つのクロック回路15、16、および制御回路17から
構成されている。
【0020】ADPCM・ADC11には、入力信号と
してピッチシフトの対象となるアナログの原信号と、制
御信号としてクロック回路15からクロック信号が与え
られる。ADPCM・ADC11は、クロック信号が与
えらるごとに、原信号のレベルを検出し、前回検出した
原信号のレベルと比較して大小関係を判定し2値信号を
出力する。具体的には、ADPCM・ADC11は、新
たに検出したレベルが前回の検出レベルよりも高いかま
たは等しいときにHレベルの信号を出力し、新たに検出
したレベルが前回の検出レベルよりも低いときにLレベ
ルの信号を出力する。ADPCM・ADC11の出力信
号はDSP14に与えられる。
【0021】DSP14はリングバッファメモリ13の
入出力を管理するものであり、リングバッファメモリ1
3への書き込みと書き込みにおけるアドレス計算、リン
グバッファメモリ13からの読み出しと読み出しにおけ
るアドレス計算を行う。リングバッファメモリ13は、
1ビット単位の記憶要素の配列として構成されており、
各記憶要素には通し番号のアドレスが割り振られてい
る。ここでは、記憶要素の総数をMAXとし、個々の記
憶要素をMj(j=1,2,・・・,MAX)で表す。これらの記憶要
素は常に全てが使用されるものではなく、ピッチシフト
をどのように行うかによって使用される記憶要素数は変
わる。
【0022】DSP14はリングバッファメモリ13へ
のアクセスを一方向に順次行う。すなわち、書き込みに
おいても読み出しにおいても、小さいアドレスから大き
いアドレスに向かって記憶要素を順次使用する。そして
使用する記憶要素のうち最大のアドレスを有する記憶要
素に対して書き込みまたは読み出しのアクセスを行った
後は、書き込みまたは読み出しのアクセスを記憶要素M
1に対して行う。実際に使用される記憶要素の数をN
(≦MAX)とすると、M1、M2、M3、・・・、MN、
M1、M2・・・の順に、循環してアクセスすることにな
る。DSP14はリングバッファメモリ13への書き込
みのアドレスを示すレジスタと、リングバッファメモリ
13からの読み出しのアドレスを示すレジスタを別個に
備えている。
【0023】DSP14は、ADPCM・ADC11か
ら与えられる信号のレベルに応じて1ビットの2値情報
を生成して、リングバッファメモリ13に書き込む。具
体的には、与えられた信号がHレベルであるときに
「1」、Lレベルであるときに「0」を生成して、書き
込みアドレスレジスタが示しているアドレスの記憶要素
に書き込む。書き込み後は、書き込みアドレスレジスタ
のアドレスに1を加えて更新する。この更新によってア
ドレスが使用する記憶要素数Nを超えるときには、書き
込みアドレスレジスタのアドレスを1に設定する。
【0024】DSP14には、制御信号としてクロック
回路16からクロック信号が与えられる。DSP14は
このクロック信号を受けたときに、読み出しアドレスレ
ジスタが示しているアドレスの記憶要素から2値情報を
読み出す。そして、その値が「1」であるときにHレベ
ル、「0」であるときにLレベルの信号を生成してAD
PCM・DAC12に与える。DSP14はリングバッ
ファメモリ13から値を読み出し後は、読み出しアドレ
スレジスタを上記の方法と同様にして更新する。
【0025】ADPCM・DAC12は、DSP14か
ら与えられる信号のレベルに応じてレベルが変動するア
ナログ信号を出力する。与えられた信号がHレベルであ
るときには、出力レベルを所定量だけ上昇させ、与えら
れた値がLレベルであるときには、出力レベルを上記所
定量だけ低下させる。この所定量は、小さな値に設定さ
れている。
【0026】クロック回路15は、クロック信号を周期
的に出力してADPCM・ADC11に与える。その周
期は、所定の範囲内で変化させることができるように構
成されている。クロック回路16は、クロック信号を周
期的に出力してDSP14に与える。クロック回路16
も、出力信号の周期を所定の範囲内で変化させることが
できるように構成されている。これらのクロック回路1
5、16の出力信号の周期は制御回路17によって制御
される。
【0027】制御回路17は、クロック回路15、16
に対して、周期設定を行うことに加えて、クロック信号
の出力の開始と停止を指示する。また、制御回路17は
DSP14に対して、書き込みアドレスレジスタおよび
読み出しアドレスレジスタの初期化の指示、およびリン
グバッファメモリ13の使用する記憶要素数Nの指定を
行う。DSP14は初期化の指示が与えられたときに、
書き込みアドレスレジスタおよび読み出しアドレスレジ
スタのアドレスをそれぞれ1に設定する。
【0028】ADPCM・ADC11およびADPCM
・DAC12についてより詳しく説明する。ADPCM
・ADC11の回路構成を図2に示す。ADPCM・A
DC11は比較器21、演算増幅器22、スイッチSW
1および2つの定電流源G1、G2を備えている。比較
器21は反転入力端子(−)にアナログの原信号が与え
られ、非反転入力端子(+)は演算増幅器22の出力端
子に接続されている。また、比較器21にはタイミング
信号としてクロック回路15よりクロック信号が端子2
5を介して与えられる。演算増幅器22の反転入力端子
(−)はスイッチSW1に接続され、この反転入力端子
(−)と出力端子の間にはコンデンサC1と抵抗R1が
並列に接続されている。演算増幅器22の非反転入力端
子(+)には一定の電圧E1が印加されており、反転入
力端子(−)のレベルも常に一定に保たれる。
【0029】定電流源G1の一端は電源ライン24に接
続されており、他端はスイッチSW1を介して演算増幅
器22の反転入力端子(−)に接続される。定電流源G
2の一端はグランドに接続されており、他端はスイッチ
SW1を介して演算増幅器22の反転入力端子(−)に
接続される。これらの定電流源G1、G2はそれぞれ矢
印で示した方向に同量の電流I1を流す。
【0030】比較器21は与えられたクロック信号がL
レベルからHレベルに遷移したときに、非反転入力端子
(+)と反転入力端子(−)の入力レベルの比較を行
い、非反転入力端子(+)のレベルが反転入力端子
(−)のレベル以上であるときにHレベル、非反転入力
端子(+)のレベルが反転入力端子(−)のレベル未満
であるときにLレベルの信号を出力する。この出力は、
ADPCM・ADC11の出力信号として端子26から
DSP14に与えられるとともに、スイッチSW1の制
御にも用いられる。スイッチSW1は、比較器21の出
力がHレベルであるときに端子a側に設定され、Lレベ
ルであるときに端子b側に設定される。
【0031】スイッチSW1が端子a側に設定される
と、定電流源G1からコンデンサC1に電流が流れ込
む。その結果、コンデンサC1に矢印F1方向に電流が
流れて、演算増幅器22の出力端子のレベル、すなわち
比較器21の非反転入力端子(+)のレベルが低下す
る。スイッチSW1が端子b側に設定されると、定電流
源G2に電流を供給するためにコンデンサC1には矢印
F1と逆向きの電流が流れる。その結果、演算増幅器2
2の出力端子のレベル、すなわち比較器21の非反転入
力端子(+)のレベルが上昇する。コンデンサC1およ
び抵抗R1の時定数は、比較器21の非反転入力端子
(+)のレベルが比較器21に与えられるクロック信号
の1周期の間に微少な所定量だけ変化するように設定さ
れている。
【0032】原信号に交流成分が含まれていないとき、
すなわち比較器21の反転入力端子(−)のレベルVin
が一定である場合を考える。仮に、非反転入力端子
(+)のレベルが反転入力端子(−)のレベルよりも低
いとすると、クロック信号が与えられたときに比較器2
1はLレベルを出力する。これにより、スイッチSW1
は端子b側に設定されて、比較器21の非反転入力端子
(+)のレベルが上昇する。非反転入力端子(+)のレ
ベルが反転入力端子(−)のレベルに達しない間は、比
較器21はクロック信号が与えらるたびにLレベルを出
力し、その結果、非反転入力端子(+)のレベルは反転
入力端子(−)のレベルまで上昇する。
【0033】非反転入力端子(+)のレベルが反転入力
端子(−)のレベルを超えると、比較器21はクロック
信号が与えられたときにHレベルを出力して、 スイッ
チSW1は端子a側に設定される。これにより、比較器
21の非反転入力端子(+)のレベルは低下し、反転入
力端子(−)のレベルよりも下がる。その後、比較器2
1はLレベルとHレベルとを交互に出力するようにな
る。
【0034】非反転入力端子(+)のレベルが反転入力
端子(−)のレベルと一旦同等になると、反転入力端子
(−)のレベルが変動しても、スイッチSW1の切り換
えにより、非反転入力端子(+)のレベルは反転入力端
子(−)のレベルに追随する。したがって、非反転入力
端子(+)のレベルは前回クロック信号を与えられたと
きに検出した原信号のレベルを表すことになる。比較器
21の出力信号がHレベルであるときには、それは原信
号のレベルが前回よりも上昇したことを表し、Lレベル
であるときには、原信号のレベルが前回よりも低下した
ことを表すことになる。
【0035】ADPCM・DAC12は図3のように構
成されている。演算増幅器32の反転入力端子(−)に
はスイッチSW2を介して定電流源G3またはG4が接
続される。定電流源G3の他端は電源ライン34に接続
され、定電流源G4の他端はグランドに接続されてい
る。これらの定電流源G3、G4は矢印で示した方向に
同量の電流I2を流す。スイッチSW2の切り換えは端
子35に与えられるDSP14の出力信号によって制御
される。スイッチSW2は、DSP14の出力がLレベ
ルのとき端子c側に設定され、Hレベルのとき端子d側
に設定される。
【0036】演算増幅器32の反転入力端子(−)と出
力端子との間にはコンデンサC2と抵抗R2が並列に接
続されている。演算増幅器32の非反転入力端子(+)
には一定電圧E2が加えられており、反転入力端子
(−)は常に一定レベルに保たれる。36はピッチシフ
ト回路1の出力端子である。
【0037】DSP14からLレベルが出力されると、
スイッチSW2は端子c側に設定されるため、定電流源
G3からの電流がコンデンサC2に矢印F2の方向に流
れる。これにより、出力端子36のレベルVoutは低下
する。逆に、DSP14からHレベルが出力されると、
スイッチSW2は端子d側に設定される。このとき、定
電流源G4に電流を供給するために、コンデンサC2に
は矢印F2と逆方向の電流が流れる。これにより出力端
子36のレベルは上昇する。こうして、デジタル信号の
アナログ信号への変換がなされる。
【0038】上記構成のピッチシフト回路1の動作を説
明する。まず、ピッチシフトを行わない場合について述
べる。制御回路17は、DSP14に初期化指令を発し
て書き込みアドレスおよび読み出しアドレスをそれぞれ
1に設定し、使用する記憶要素数Nを所定の値に設定す
る。また、クロック回路15および16のクロックの周
期を同一の所定値に設定する。次いでクロック回路15
にクロック信号の出力開始を指示する。これにより、A
DPCM・ADC11が動作を開始し、原信号のレベル
を順次比較して、比較結果を2値信号として出力する。
この2値信号はDSP14によってリングバッファメモ
リ13に記憶要素M1から順に書き込まれていく。
【0039】リングバッファメモリ13への書き込み開
始後、制御回路17はクロック回路16に対してクロッ
ク信号の出力開始を指示する。これによりDSP14は
リングバッファメモリ13からの読み出しを開始する。
この読み出しは記憶要素M1から順次行われる。リング
バッファメモリ13から読み出された値はADPCM・
DAC12に与えられてアナログ信号に変換される。こ
の間、ADPCM・ADC11による原信号のレベル比
較およびDSP14による書き込みも継続される。
【0040】リングバッファメモリ13からの読み出し
速度は書き込み速度と同一であるため、書き込みが読み
出しに対して一定アドレスだけ常に先行する。したがっ
て、信号の一部削除や反復は生じない。また、ADPC
M・DAC12の出力信号は、ADPCM・ADC11
に与えられた原信号の波形と略同一になり、ピッチシフ
トはなされないことになる。
【0041】次に、ピッチを低下させる場合について述
べる。制御回路17は、DSP14に初期化指令を発し
て書き込みアドレスおよび読み出しアドレスをそれぞれ
1に設定し、ピッチを低下させる程度に応じて、使用す
る記憶要素数Nを適宜定める。次いで、クロック回路1
5のクロック信号の周期を、ピッチシフトを行わない場
合の所定値と同一に設定する。また、クロック回路16
のクロック信号の周期を、ピッチを低下させる程度に応
じて、クロック回路15の周期よりも長く設定する。
【0042】このように設定した後、制御回路17はク
ロック回路15にクロック信号の出力開始を指示する。
この結果、ADPCM・ADC11による原信号のレベ
ル比較、およびその結果のDSP14によるリングバッ
ファメモリ13への書き込みが開始される。このときの
書き込みも記憶要素M1から行われる。制御回路17
は、リングバッファメモリ13への書き込みが開始され
ると直ちに、クロック回路16にクロック信号の出力開
始の指示を与える。これにより、DSP14がリングバ
ッファメモリ13の値の読み出しを開始する。読み出し
も記憶要素M1から順次行われる。
【0043】読み出しが開始され暫時経過後の書き込み
アドレスと読み出しアドレスの関係を図5の(a)に示
す。同図において、M1およびMNはそれぞれ使用される
最初および最後の記憶要素を示しており、MWおよびMR
はそれぞれ書き込みアドレスおよび読み出しアドレスが
示す記憶要素を示している。また、矢印はアクセスの方
向および速度を表している。(a)の状態では、書き込
みが行われる記憶要素MWは読み出しが行われる記憶要
素MRの前方に位置している。
【0044】ADPCM・DAC12はリングバッファ
メモリ13から読み出された値に基づいてアナログ信号
を再生する。この場合、クロック回路16の出力信号の
周期はクロック回路15の出力信号の周期よりも長く設
定されており、読み出しの速度は書き込みの速度よりも
遅くなるため、ADPCM・DAC12の出力信号のピ
ッチはADPCM・ADC11に与えられた原信号のピ
ッチよりも低下する。
【0045】DSP14によるリングバッファメモリ1
3への書き込みの速度は読み出し速度よりも速いため、
やがて、書き込みアドレスが読み出しアドレスに追いつ
き、追い越してしまう。書き込みアドレスが読み出しア
ドレスに追いついた状態を図5の(b)に示す。書き込
みアドレスが読み出しアドレスを追い越すことにより、
未だ読み出しが行われてない値を記憶している記憶要素
に新たな値が書き込まれることになる。したがって、A
DPCM・ADC11の出力の一部がADPCM・DA
C12に供与されなくなって、信号の一部削除が生じ
る。
【0046】ピッチを上昇させる場合について説明す
る。制御回路17は、まず、DSP14に初期化指令を
発して書き込みアドレスおよび読み出しアドレスをそれ
ぞれ1に設定し、ピッチを上昇させる程度に応じて、使
用する記憶要素数Nを適宜定める。次いで、クロック回
路15のクロック信号の周期を、ピッチシフトを行わな
い場合の所定値と同一に設定する。また、クロック回路
16のクロック信号の周期を、ピッチを上昇させる程度
に応じて、クロック回路15の周期よりも短く設定す
る。
【0047】この設定の後、制御回路17はクロック回
路15にクロック信号の出力開始を指示する。これによ
り、ADPCM・ADC11による原信号のレベル比
較、およびその結果のDSP14によるリングバッファ
メモリ13への書き込みが開始される。このときの書き
込みも記憶要素M1から行われる。リングバッファメモ
リ13への書き込みが最後の記憶要素MNに近づいたと
き、制御回路17はクロック回路16にクロック信号の
出力開始の指示を与える。これにより、DSP14がリ
ングバッファメモリ13の値の読み出しを開始する。読
み出しも記憶要素M1から順次行われる。読み出し開始
直後の、書き込みアドレスと読み出しアドレスの関係を
図5の(c)に示す。
【0048】ADPCM・DAC12はリングバッファ
メモリ13から読み出された値に基づいてアナログ信号
を再生する。この場合、クロック回路16の出力信号の
周期はクロック回路15の出力信号の周期よりも短く設
定されており、読み出しの速度は書き込みの速度よりも
速くなるため、ADPCM・DAC12の出力信号のピ
ッチはADPCM・ADC11に与えられた原信号のピ
ッチよりも上昇する。
【0049】DSP14によるリングバッファメモリ1
3の値の読み出しの速度は、書き込みの速度よりも速い
ため、やがて、読み出しアドレスが書き込みアドレスに
追いつき、追い越してしまう。読み出しアドレスが書き
込みアドレスに追いついた状態を図5の(d)に示す。
読み出しアドレスが書き込みアドレスを追い越すことに
より、既に値を読み出された記憶要素に書き込みがなさ
れる前に、その記憶要素から再び値が読み出されること
になる。したがって、ADPCM・ADC11の出力の
一部がADPCM・DAC12に重複して供与されるこ
とになって、信号の一部反復が生じる。
【0050】このようにしてピッチシフトが行われる
が、ピッチを低下させるときも上昇させるときも、原信
号の全体を処理する時間は、ピッチシフトを行わない場
合と同じになる。ADPCM・DAC12の出力信号
は、削除された部位を除いて、原信号が一様に圧縮また
は伸長されて現れる。ピッチを上昇させたときに反復さ
れた部位の信号も、他の部位と同じ比率で圧縮されて現
れる。
【0051】なお、ここでは、原信号を初めからピッチ
シフトする場合について説明したが、ピッチシフトを行
っていないときに、途中からピッチを上昇または低下さ
せることもできる。さらに、ピッチのシフト量も任意の
時点で変更することが可能である。
【0052】また、クロック回路15の出力信号の周期
を一定にし、クロック回路16の出力信号の周期を変え
ることでピッチシフトを行う例を示したが、逆に、クロ
ック回路16の出力信号の周期を一定にし、クロック回
路15の出力信号の周期を変えることでピッチシフトを
行うこともできる。クロック回路15の出力周期を短く
すると、DSP14によるリングバッファメモリ13か
らの読み出し速度がリングバッファメモリ13への書き
込み速度よりも相対的に遅くなってピッチが低下する。
クロック回路15の出力周期を長くすると、DSP14
によるリングバッファメモリ13からの読み出し速度が
リングバッファメモリ13への書き込み速度よりも相対
的に速くなってピッチが上昇する。ただし、この場合、
ADPCM・ADC11による原信号のレベル比較の周
期が変化する。クロック回路15のクロック信号の周期
を長くし過ぎると、原信号のレベル比較が粗くなって、
ADPCM・DAC12の出力信号が劣化することにな
る。
【0053】上記のピッチシフト回路1によりピッチを
シフトさせたときの信号例を図6に示す。同図において
(a)はピッチシフトを行う前の原信号を表しており、
従来例で説明した図8(a)の信号と同じである。図6
の(b)はピッチを低下させたときの出力信号であり、
原信号の期間Aの部位が削除されている。この場合、期
間Aの前後を接続した点Cにおいて、信号レベルに段差
が発生せず、信号に歪みが生じていない。(c)はピッ
チを上昇させたときの出力信号であり、原信号の期間A
の信号が点Bに挿入されて、範囲A’に現れている。こ
こでも接続点DやEにレベルの段差が発生していない。
さらに、この範囲A’の信号は、図8の(c)と異な
り、ノイズとなっていない。
【0054】このように、本発明のピッチシフト回路1
は信号波形の歪みやノイズの発生を招くことなくピッチ
シフトを行うことができる。しかも、クロスフェードを
行う必要がないため、装置構成が簡素になっている。
【0055】なお、信号を削除または挿入して接続する
ことにより、接続点の前後で振幅の中心電圧すなわち直
流レベルが変化するが、信号の削除や挿入はピッチシフ
トにおいて高頻度で行われるため、上昇と低下が相殺さ
れて直流レベルの変動は一定の範囲内にとどまる。ま
た、図3に示したADPCM・DAC12のコンデンサ
C2の容量および抵抗R2の抵抗値の設定次第で、コン
デンサC2の放電速度を調節することができる。この設
定により、直流レベルの変動を徐々に回復させて所定レ
ベルに近づけるようにしてもよい。
【0056】本発明のピッチシフト回路1を音声信号処
理装置の1つであるカラオケ装置に適用したときの概略
構成を図4に示す。図4において、2はレーザーディス
ク(LD)の信号を読み出して映像信号とアナログの音
声信号を再生するLD再生回路である。音声信号はピッ
チシフト回路1に与えられる。5はLD再生回路2から
映像信号を受けて輝度、色、同期等の処理を行い、CR
T6に映像を表示させる映像処理回路である。3はピッ
チシフト回路1の出力信号を増幅する増幅回路である。
4は増幅されたアナログ信号によって駆動され、音声を
発生するスピーカーである。
【0057】7は使用者によって操作される操作部であ
り、選曲ボタン71、ボリュームダイアル72、シフト
量調節レバー73を備えている。LD再生回路2は、選
曲ボタン71の操作によって指示された曲をレーザーデ
ィスクから選択して再生する。ボリュームダイアル72
の出力は増幅回路3に与えられて音声信号の増幅度を変
化させる。これにより、スピーカー4から発生される音
量が調節される。
【0058】シフト量調節レバー73はピッチシフト回
路1によるピッチのシフトの程度を調節するものであ
る。シフト量調節レバー73からは、レバー73が操作
された量を示す信号がピッチシフト回路1の制御回路1
7に与えられる。制御回路17は、シフト量調節レバー
73の操作量に応じて、使用するリングバッファメモリ
13の記憶要素の数Nやクロック回路15、16のクロ
ック周波数を設定する。シフト量調節レバー73の操作
量が0のときは、ピッチシフトは行わない。
【0059】このカラオケ装置では、ピッチシフトを行
うときにも信号波形の歪みやノイズの発生がないため、
高品質の音声を再生することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明のピッチシフト回路によるとき
は、ピッチシフトを行うときに、入力信号のレベルの異
なる部位が接続されても、出力信号に大きなレベル差が
生じない。このため波形の歪みがなく、また、ノイズの
発生もない。しかも、回路構成が簡単である。また、適
応差動型パルスコード変調AD変換器から適応差動型パ
ルスコード変調DA変換器に与えられる情報は1ビット
で表されるため、これを記憶するリングバッファメモリ
の容量を小さくすることができる。
【0061】請求項2の構成のピッチシフト回路による
ときも、出力信号に大きなレベル差が生じることがない
ため、常に波形歪みのないピッチシフトを行うことがで
きる。
【0062】請求項3の音声信号処理装置では、ピッチ
シフトを行っても音声信号の波形に歪みを生じることが
ないため、ピッチをシフトして音程を変えたときでも音
声鑑賞者に違和感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のピッチシフト回路の構成を示すブロ
ック図。
【図2】 適応差動型パルスコード変調AD変換器の回
路構成を示す図。
【図3】 適応差動型パルスコード変調DA変換器の回
路構成を示す図。
【図4】 本発明のピッチシフト回路を適用したカラオ
ケ装置の構成を示すブロック図。
【図5】 ピッチシフトにおけるリングバッファメモリ
の書き込みアドレスと読み出しアドレスの関係を示す
図。
【図6】 本発明のピッチシフト回路によって処理され
た音声信号を示す図。
【図7】 従来のピッチシフト回路の概略構成を示す
図。
【図8】 従来のピッチシフト回路によって処理された
音声信号を示す図。
【符号の説明】
1 ピッチシフト回路 11 適応差動型パルスコード変調AD変換器 12 適応差動型パルスコード変調DA変換器 13 リングバッファメモリ 14 デジタル信号プロセッサ 15、16 クロック回路 17 制御回路 21 比較器 22、32 演算増幅器 C1、C2 コンデンサ R1、R2 抵抗 G1、G2、G3、G4 定電流源 SW1、SW2 スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の制御信号が与えられたときに変換
    動作を行って信号を出力する適応差動型パルスコード変
    調AD変換器と、該AD変換器の出力値を順次記憶して
    いくリングバッファメモリと、第2の制御信号を与えら
    れたときに前記リングバッファメモリに記憶されている
    値を記憶した方向に沿って順次読み出して変換動作を行
    う適応差動型パルスコード変調DA変換器を備え、前記
    第1の制御信号の周期と前記第2の制御信号の周期とを
    違えることによりピッチシフトを行うことを特徴とする
    ピッチシフト回路。
  2. 【請求項2】 レベルが変動する連続信号と第1のタイ
    ミング信号を与えられて、該第1のタイミング信号を与
    えられたときに、前記連続信号のレベルを検出して前回
    検出した連続信号のレベルと比較し、レベルの上昇およ
    び下降に対応した2値の信号を出力する第1の信号変換
    手段と、 レベルの変化の大きさが一定である信号を出力するとと
    もに、2値の信号を与えられて該信号の値に対応して出
    力する信号のレベルを上昇または下降させる第2の信号
    変換手段と、 複数の記憶要素から成り、該記憶要素への書き込みおよ
    び読み出しのアクセスを一定方向に順次行うとともに、
    書き込みアクセスまたは読み出しアクセスを前記記憶要
    素のうちの最後の要素に対して行った後は、そのアクセ
    スを前記記憶要素のうちの最初の要素に対して行う記憶
    手段と、 前記第1の信号変換手段の出力信号を与えられて、その
    信号の値を前記記憶手段の記憶要素に書き込む書き込み
    手段と、 第2のタイミング信号を与えられたときに前記記憶手段
    の記憶要素から値を読み出して、その値を有する信号を
    前記第2の信号変換手段に与える読み出し手段と、 前記第1のタイミング信号を第1の所定の周期で前記第
    1の信号変換手段に与え、前記第2のタイミング信号を
    第2の所定の周期で前記読み出し手段に与えるタイミン
    グ信号供給手段と、 前記第1の所定の周期および前記第2の所定の周期を延
    長または短縮させるようにタイミング信号供給手段を制
    御する制御手段と、から成るピッチシフト回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のピッチ
    シフト回路を備えて、そのピッチシフト回路によって音
    声信号のピッチシフトを行うことを特徴とする音声信号
    処理装置。
JP7216848A 1995-08-25 1995-08-25 ピッチシフト回路およびそれを備えた音声信号処理装置 Pending JPH0962294A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007093664A1 (en) * 2006-02-13 2007-08-23 Juha Ruokangas Method and system for modification of audio signals
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