JPH0959375A - ポリスクシンイミド類の製造方法 - Google Patents
ポリスクシンイミド類の製造方法Info
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- JPH0959375A JPH0959375A JP21741395A JP21741395A JPH0959375A JP H0959375 A JPH0959375 A JP H0959375A JP 21741395 A JP21741395 A JP 21741395A JP 21741395 A JP21741395 A JP 21741395A JP H0959375 A JPH0959375 A JP H0959375A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高分子量のポリスクシンイミド類を高い転化
率で製造する。 【解決手段】 ポリマー原料100重量部に対し、酸触
媒を0.1〜30重量部、触媒分散剤0.1〜30重量
部の割合で存在させ、この反応用混合物を重縮合させ
る。
率で製造する。 【解決手段】 ポリマー原料100重量部に対し、酸触
媒を0.1〜30重量部、触媒分散剤0.1〜30重量
部の割合で存在させ、この反応用混合物を重縮合させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリスクシンイミド及
びそれらの共重合体を製造する方法に関する。
びそれらの共重合体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ポリ
スクシンイミド類の工業的な合成法として、無触媒下で
の熱重合が米国特許第5,116,513号明細書、同
第5,219,986号明細書、同第5,315,01
0号明細書または特開平6−206937号公報等に開
示されおり、また、触媒を用いて重合する方法として、
欧州特許644257号公報で、アスパラギン酸、酸触
媒、多官能基モノマー及び/または反応助剤(proc
essing aid)を反応させる方法が開示されて
いる。
スクシンイミド類の工業的な合成法として、無触媒下で
の熱重合が米国特許第5,116,513号明細書、同
第5,219,986号明細書、同第5,315,01
0号明細書または特開平6−206937号公報等に開
示されおり、また、触媒を用いて重合する方法として、
欧州特許644257号公報で、アスパラギン酸、酸触
媒、多官能基モノマー及び/または反応助剤(proc
essing aid)を反応させる方法が開示されて
いる。
【0003】しかしながら、無触媒下での製造法では、
転化率が低いか、もしくは高温での長い加工時間を必要
としており、加えて、得られるポリスクシンイミド類
は、比較的低分子量であるため、ポリマーとしての性能
を発揮するには不充分である。また、触媒を用いた方法
では、反応時の反応物の凝集固化を避けるために、反応
物の粒径を細かくするなどの操作が必要となり、しか
も、反応物の用途によっては、加えた反応助剤(pro
cessing aid)を最終的に除去する工程が必
要となる等の問題点もある。
転化率が低いか、もしくは高温での長い加工時間を必要
としており、加えて、得られるポリスクシンイミド類
は、比較的低分子量であるため、ポリマーとしての性能
を発揮するには不充分である。また、触媒を用いた方法
では、反応時の反応物の凝集固化を避けるために、反応
物の粒径を細かくするなどの操作が必要となり、しか
も、反応物の用途によっては、加えた反応助剤(pro
cessing aid)を最終的に除去する工程が必
要となる等の問題点もある。
【0004】ポリスクシンイミド類は、加水分解されて
対応するポリアミノ酸を生成し、肥料、スケール抑制
剤、洗浄剤、保湿剤、顔料及び鉱物分散剤、ならびにボ
イラー及び冷却塔用の水添加剤等として有用である。加
えて、ポリアミノ酸は生分解性材料であり、従来ポリア
クリル酸等が使用されていた用途での代替材料として注
目されている。そのため、高分子量のポリスクシンイミ
ド類を簡便にしかも高転化率で得る方法の出現が望まれ
ている。
対応するポリアミノ酸を生成し、肥料、スケール抑制
剤、洗浄剤、保湿剤、顔料及び鉱物分散剤、ならびにボ
イラー及び冷却塔用の水添加剤等として有用である。加
えて、ポリアミノ酸は生分解性材料であり、従来ポリア
クリル酸等が使用されていた用途での代替材料として注
目されている。そのため、高分子量のポリスクシンイミ
ド類を簡便にしかも高転化率で得る方法の出現が望まれ
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、ポリマ−原料、少量の
酸触媒および触媒分散剤を均一に混合した後、重縮合反
応を行うことにより短時間に高収率でポリスクシンミド
類の製造し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
を解決すべく鋭意検討した結果、ポリマ−原料、少量の
酸触媒および触媒分散剤を均一に混合した後、重縮合反
応を行うことにより短時間に高収率でポリスクシンミド
類の製造し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、ポリマ−原料
100重量部に対し、酸触媒を0.1〜30重量部、触
媒分散剤を0.1〜30重量部の割合の混合物を反応器
中、加熱下に撹拌または混練しながら重縮合反応させる
ことを特徴とするポリスクシンミドの製造方法およびポ
リマ−原料の一部又は全部がアスパラギン酸であること
を特徴とするポリスクシンイミド類の製造方法に存す
る。
100重量部に対し、酸触媒を0.1〜30重量部、触
媒分散剤を0.1〜30重量部の割合の混合物を反応器
中、加熱下に撹拌または混練しながら重縮合反応させる
ことを特徴とするポリスクシンミドの製造方法およびポ
リマ−原料の一部又は全部がアスパラギン酸であること
を特徴とするポリスクシンイミド類の製造方法に存す
る。
【0007】
【発明の実施の態様】以下に本発明の方法を詳述する。 (ポリマ−原料)本発明の方法においては、ポリマ−原
料としてアスパラギン酸を使用することが望ましい。ア
スパラギン酸としては、L−、D−及びDL−アスパラ
ギン酸をいづれも使用することができる。
料としてアスパラギン酸を使用することが望ましい。ア
スパラギン酸としては、L−、D−及びDL−アスパラ
ギン酸をいづれも使用することができる。
【0008】また、アスパラギン酸以外に、50mol%を
超えない範囲で共重合可能な他のモノマーを用いること
もできる。共重合可能なモノマーとして特に制限はない
が、例えば、アスパラギン酸塩、グルタミン酸及びその
塩、アラニン、ロイシン、リジン等のアミノ酸のほか、
グリコール酸、乳酸、3−ヒドロキシ酢酸等のヒドロキ
シカルボン酸、2−ヒドロキシエタノール、マレイン
酸、アニリン等のアミノ基およびカルボン酸と反応しう
る官能基を一個以上有する化合物等が挙げられる。
超えない範囲で共重合可能な他のモノマーを用いること
もできる。共重合可能なモノマーとして特に制限はない
が、例えば、アスパラギン酸塩、グルタミン酸及びその
塩、アラニン、ロイシン、リジン等のアミノ酸のほか、
グリコール酸、乳酸、3−ヒドロキシ酢酸等のヒドロキ
シカルボン酸、2−ヒドロキシエタノール、マレイン
酸、アニリン等のアミノ基およびカルボン酸と反応しう
る官能基を一個以上有する化合物等が挙げられる。
【0009】(触媒)本発明の方法で使用し得る重縮合
反応用触媒としては、酸触媒が好ましく、具体的には、
塩酸、硫酸、無水硫酸等の鉱酸類、リン酸、ポリリン
酸、メタリン酸、縮合リン酸および無水リン酸等のリン
酸類、p−トルエンスルホン酸、トリクロロ酢酸、トリ
フルオロ酢酸、メタンスルホン酸およびトリフルオロメ
タンスルホン酸等の有機酸類が好ましい。これらの中
で、高収率でしかも高分子量のポリマーが得られやすい
という点でリン酸類触媒が特に好ましい。
反応用触媒としては、酸触媒が好ましく、具体的には、
塩酸、硫酸、無水硫酸等の鉱酸類、リン酸、ポリリン
酸、メタリン酸、縮合リン酸および無水リン酸等のリン
酸類、p−トルエンスルホン酸、トリクロロ酢酸、トリ
フルオロ酢酸、メタンスルホン酸およびトリフルオロメ
タンスルホン酸等の有機酸類が好ましい。これらの中
で、高収率でしかも高分子量のポリマーが得られやすい
という点でリン酸類触媒が特に好ましい。
【0010】酸触媒の使用量は、ポリマ−原料100重
量部に対し、通常は、0.1〜30重量部、好ましくは
0.5〜25重量部の範囲で使用される。酸触媒の使用
量が0.1重量部未満であると重縮合反応の速度向上と
しての効果が少ない。また、30重量部を超えると、重
合時に反応物が固化した状態となり、攪拌に大きな負担
がかかるので好ましくない。
量部に対し、通常は、0.1〜30重量部、好ましくは
0.5〜25重量部の範囲で使用される。酸触媒の使用
量が0.1重量部未満であると重縮合反応の速度向上と
しての効果が少ない。また、30重量部を超えると、重
合時に反応物が固化した状態となり、攪拌に大きな負担
がかかるので好ましくない。
【0011】(触媒分散剤)本発明の方法で使用し得る
触媒分散剤としては、上記酸触媒を溶解するものであ
り、具体的には、メタノール、エタノール等のアルコー
ル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2
−ピロリドン、スルホラン等の非プロトン性極性溶媒
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類及び水
が挙げられる。
触媒分散剤としては、上記酸触媒を溶解するものであ
り、具体的には、メタノール、エタノール等のアルコー
ル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2
−ピロリドン、スルホラン等の非プロトン性極性溶媒
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類及び水
が挙げられる。
【0012】工業的観点から言えば、150℃以下の沸
点を有しているものが好ましく、特にモノマー製造時に
使用する溶媒を用いるのがよい。アスパラギン酸モノマ
ーを酵素プロセスで合成する場合には、使用される溶媒
は水であり、その後の重縮合反応で副生するものと同一
であるため煩雑な分散剤の回収工程を必要としない点で
水がより好ましい。
点を有しているものが好ましく、特にモノマー製造時に
使用する溶媒を用いるのがよい。アスパラギン酸モノマ
ーを酵素プロセスで合成する場合には、使用される溶媒
は水であり、その後の重縮合反応で副生するものと同一
であるため煩雑な分散剤の回収工程を必要としない点で
水がより好ましい。
【0013】触媒分散剤の使用量は、ポリマー原料10
0重量部に対し、通常は、0.1〜30重量部、好まし
くは0.5〜25重量部の範囲で使用される。触媒分散
剤の使用量が0.1重量部未満であると重縮合反応の速
度向上としての効果が少ない。また、30重量部を超え
ると、重合時に反応物が固化した状態となり、攪拌に大
きな負担がかかるので好ましくない。
0重量部に対し、通常は、0.1〜30重量部、好まし
くは0.5〜25重量部の範囲で使用される。触媒分散
剤の使用量が0.1重量部未満であると重縮合反応の速
度向上としての効果が少ない。また、30重量部を超え
ると、重合時に反応物が固化した状態となり、攪拌に大
きな負担がかかるので好ましくない。
【0014】(触媒及び触媒分散剤の分散法)本発明に
おける重縮合反応を行う場合、ポリマ−原料とと酸触媒
及び触媒分散剤とが均質な状態になっていることが好ま
しい。ここで均質な状態とは、ポリマ−原料と酸触媒及
び触媒分散剤の混合物が見かけ状粒度の揃った状態にあ
り、酸触媒及び触媒分散剤がアスパラギン酸に部分的に
混合された凝集体を含まない状態を意味する。
おける重縮合反応を行う場合、ポリマ−原料とと酸触媒
及び触媒分散剤とが均質な状態になっていることが好ま
しい。ここで均質な状態とは、ポリマ−原料と酸触媒及
び触媒分散剤の混合物が見かけ状粒度の揃った状態にあ
り、酸触媒及び触媒分散剤がアスパラギン酸に部分的に
混合された凝集体を含まない状態を意味する。
【0015】均質な状態に混合せずに重縮合反応を行う
と、一部溶融固化、分子量の低下及び転化率の低下とい
う問題を生じるため好ましくない。また、ポリマ−原料
と酸触媒及び触媒分散剤の混合順序には、特に制限はな
く、例えば、ポリマ−原料と触媒分散剤の混合物に酸触
媒を加えても、ポリマ−原料と酸触媒と触媒分散剤の3
種を一度に混合しても良く、混合方法としても、特に制
限はなく、一度に添加しても、少量ずつ添加しても、噴
霧してもよい。
と、一部溶融固化、分子量の低下及び転化率の低下とい
う問題を生じるため好ましくない。また、ポリマ−原料
と酸触媒及び触媒分散剤の混合順序には、特に制限はな
く、例えば、ポリマ−原料と触媒分散剤の混合物に酸触
媒を加えても、ポリマ−原料と酸触媒と触媒分散剤の3
種を一度に混合しても良く、混合方法としても、特に制
限はなく、一度に添加しても、少量ずつ添加しても、噴
霧してもよい。
【0016】混合に使用できる機器としては、撹拌機、
混練機および捏和機等、一般に用いられるものならば、
特に限定されない。具体的には、ミル、ヘンシェルミキ
サー、ブレンダー及びニーダー等が用いられ、大型機器
の具体例として、カワタ(株)社製「スーパーミキサ
ー」、神鋼パンテック(株)社製「SV−ミキサー」、
「コニカルドライヤー」、大川原製作所(株)社製「M
Z−プロッセッサー」、(株)奈良機械製作所社製「パ
ドルドライヤー」、(株)栗本鐵工所社製「SCプロッ
セッサー」及び「加圧ニーダー」等が用いられる。
混練機および捏和機等、一般に用いられるものならば、
特に限定されない。具体的には、ミル、ヘンシェルミキ
サー、ブレンダー及びニーダー等が用いられ、大型機器
の具体例として、カワタ(株)社製「スーパーミキサ
ー」、神鋼パンテック(株)社製「SV−ミキサー」、
「コニカルドライヤー」、大川原製作所(株)社製「M
Z−プロッセッサー」、(株)奈良機械製作所社製「パ
ドルドライヤー」、(株)栗本鐵工所社製「SCプロッ
セッサー」及び「加圧ニーダー」等が用いられる。
【0017】(重縮合反応)本発明における重縮合反応
は、前記混合物を加熱下、通常100〜300℃、好ま
しくは150〜250℃の範囲で、平均滞留時間が0.
5〜600分、好ましくは、0.5〜240分、さらに
好ましくは、1〜180分の範囲内で固相で反応させ
る。反応は常圧で行っても良いが、反応時間を短縮させ
るといった観点から、減圧下で行うのが好ましい。
は、前記混合物を加熱下、通常100〜300℃、好ま
しくは150〜250℃の範囲で、平均滞留時間が0.
5〜600分、好ましくは、0.5〜240分、さらに
好ましくは、1〜180分の範囲内で固相で反応させ
る。反応は常圧で行っても良いが、反応時間を短縮させ
るといった観点から、減圧下で行うのが好ましい。
【0018】反応温度が100℃未満および平均滞留時
間が0.5分未満であると、反応が容易に進行せず好ま
しくない。また、350℃を超える反応温度、600分
を超える平均滞留時間で反応を行うと、分解生成物を生
じたり、反応時間が長くなるので好ましくない。なお、
この重合反応は常圧の場合不活性気流下で行うのが望ま
しく、使用される不活性ガスとしては、窒素、アルゴン
等、特に制限はない。
間が0.5分未満であると、反応が容易に進行せず好ま
しくない。また、350℃を超える反応温度、600分
を超える平均滞留時間で反応を行うと、分解生成物を生
じたり、反応時間が長くなるので好ましくない。なお、
この重合反応は常圧の場合不活性気流下で行うのが望ま
しく、使用される不活性ガスとしては、窒素、アルゴン
等、特に制限はない。
【0019】上記条件を満足する反応器としては、バッ
チ式または連続式のどちらでも良く、縦型または横型に
関わらず撹拌装置の付いた反応器または重合槽、混練機
等、一般に用いられるものであれば、特に限定されな
い。具体的には、住友重機械工業(株)社製「バイボラ
ック」、三菱重工業(株)社製「SCR」、日本製鋼所
(株)社製「TEX」、東芝機械(株)社製「TE
M」、神戸製鋼所(株)社製「FCM」及び(株)栗本
鐵工所社製「KRCニーダー」等が挙げられる。
チ式または連続式のどちらでも良く、縦型または横型に
関わらず撹拌装置の付いた反応器または重合槽、混練機
等、一般に用いられるものであれば、特に限定されな
い。具体的には、住友重機械工業(株)社製「バイボラ
ック」、三菱重工業(株)社製「SCR」、日本製鋼所
(株)社製「TEX」、東芝機械(株)社製「TE
M」、神戸製鋼所(株)社製「FCM」及び(株)栗本
鐵工所社製「KRCニーダー」等が挙げられる。
【0020】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0021】
【実施例】本発明により得られたポリスクシンイミドの
分析は下記の測定方法で行った。 1)重量平均分子量 東ソー(株)社製「TSKgel」”GMHHR−M”
+「TSKgel」”G2000HHR”カラム、およ
び溶離液として10mM LiBrを添加したジメチル
ホルムアミドを用いたゲルパーミエーションクロマトグ
ラフ(示差屈折計)により得られたポリスチレン換算値
である。
分析は下記の測定方法で行った。 1)重量平均分子量 東ソー(株)社製「TSKgel」”GMHHR−M”
+「TSKgel」”G2000HHR”カラム、およ
び溶離液として10mM LiBrを添加したジメチル
ホルムアミドを用いたゲルパーミエーションクロマトグ
ラフ(示差屈折計)により得られたポリスチレン換算値
である。
【0022】2)ポリマーへの転化率 反応生成物のアスパラギン酸含有率を液体クロマトグラ
フによって測定し、下記式により転化率を計算した。 転化率(%)=100−反応生成物のアスパラギン酸含
有率
フによって測定し、下記式により転化率を計算した。 転化率(%)=100−反応生成物のアスパラギン酸含
有率
【0023】実施例1 L−アスパラギン酸40g、85%リン酸4g及び水4
gをミキサー(「オスターブレンダー」)中に仕込み、
室温で15分間混合して混合物を得た。次いで、「ラボ
・プラストミル」(東洋精機製作所製)内に上記で得ら
れた混合物を仕込み、設定温度200℃で30分間撹拌
を行い、薄褐色の粉末30.1gを得た。このポリスク
シンイミドの重量平均分子量は、15000、ポリマー
への転化率は99.9%以上であった。 実施例2 設定温度を230℃に変更した以外は実施例1と同様の
操作を行い、薄褐色の粉末を得た。得られたポリスクシ
ンイミドの重量平均分子量は16,000、ポリマーへ
の転化率は99.9%以上であった。
gをミキサー(「オスターブレンダー」)中に仕込み、
室温で15分間混合して混合物を得た。次いで、「ラボ
・プラストミル」(東洋精機製作所製)内に上記で得ら
れた混合物を仕込み、設定温度200℃で30分間撹拌
を行い、薄褐色の粉末30.1gを得た。このポリスク
シンイミドの重量平均分子量は、15000、ポリマー
への転化率は99.9%以上であった。 実施例2 設定温度を230℃に変更した以外は実施例1と同様の
操作を行い、薄褐色の粉末を得た。得られたポリスクシ
ンイミドの重量平均分子量は16,000、ポリマーへ
の転化率は99.9%以上であった。
【0024】実施例3 85%リン酸を2g、設定温度を230℃に変更した以
外は実施例1と同様の操作を行い、薄褐色の粉末を得
た。得られたポリスクシンイミドの重量平均分子量は1
3,000、ポリマーへの転化率は99.2%であっ
た。 実施例4 水をメタノール10g、設定温度を230℃に変更した
以外は実施例1と同様の操作を行い、薄褐色の粉末を得
た。得られたポリスクシンイミドの重量平均分子量は1
5,000、ポリマーへの転化率は99.9%以上であ
った。
外は実施例1と同様の操作を行い、薄褐色の粉末を得
た。得られたポリスクシンイミドの重量平均分子量は1
3,000、ポリマーへの転化率は99.2%であっ
た。 実施例4 水をメタノール10g、設定温度を230℃に変更した
以外は実施例1と同様の操作を行い、薄褐色の粉末を得
た。得られたポリスクシンイミドの重量平均分子量は1
5,000、ポリマーへの転化率は99.9%以上であ
った。
【0025】実施例5 L−アスパラギン酸100g、85%リン酸10g及び
水10gをミキサー(「オスターブレンダー」)中に仕
込み、室温で15分間混合して混合物を得た。次いで、
冷却器、温度計、窒素導入管及び撹拌機を備えた四口分
解フラスコ内に上記で得られた混合物を仕込み、マント
ルヒーターで加熱しながら、窒素気流下で重縮合を開始
した。内温が165℃付近で水が留去し始めたため、こ
の時点を反応開始とし、200℃まで30分間昇温さ
せ、さらに同温度で30分間撹拌を行い、薄黄色の粉末
72.6gを得た。このポリスクシンイミドの重量平均
分子量は、17000、ポリマーへの転化率は99.9
%以上であった。
水10gをミキサー(「オスターブレンダー」)中に仕
込み、室温で15分間混合して混合物を得た。次いで、
冷却器、温度計、窒素導入管及び撹拌機を備えた四口分
解フラスコ内に上記で得られた混合物を仕込み、マント
ルヒーターで加熱しながら、窒素気流下で重縮合を開始
した。内温が165℃付近で水が留去し始めたため、こ
の時点を反応開始とし、200℃まで30分間昇温さ
せ、さらに同温度で30分間撹拌を行い、薄黄色の粉末
72.6gを得た。このポリスクシンイミドの重量平均
分子量は、17000、ポリマーへの転化率は99.9
%以上であった。
【0026】比較例1 水を除いた以外は実施例1と同様の操作を行い、薄褐色
の粉末を得た。得られたポリスクシンイミドの重量平均
分子量は13,000、ポリマーへの転化率は85.1
%であった。 比較例2 リン酸を除いた以外は実施例1と同様の操作を行い、薄
黄色の粉末を得た。得られたポリスクシンイミドの重量
平均分子量は5,000、ポリマーへの転化率は42.
3%であった。
の粉末を得た。得られたポリスクシンイミドの重量平均
分子量は13,000、ポリマーへの転化率は85.1
%であった。 比較例2 リン酸を除いた以外は実施例1と同様の操作を行い、薄
黄色の粉末を得た。得られたポリスクシンイミドの重量
平均分子量は5,000、ポリマーへの転化率は42.
3%であった。
【0027】比較例3 L−アスパラギン酸100gを冷却器、温度計、窒素導
入管及び撹拌機を備えた四口分解フラスコ内に仕込み、
マントルヒーターで加熱しながら、窒素気流下で重縮合
を開始した。内温が200℃付近で水が留去し始めたた
め、この時点を反応開始とし、同温度で7時間撹拌を行
い、薄桃色の粉末85.0gを得た。このポリスクシン
イミドの重量平均分子量は、7000、ポリマーへの転
化率は41.0%であった。
入管及び撹拌機を備えた四口分解フラスコ内に仕込み、
マントルヒーターで加熱しながら、窒素気流下で重縮合
を開始した。内温が200℃付近で水が留去し始めたた
め、この時点を反応開始とし、同温度で7時間撹拌を行
い、薄桃色の粉末85.0gを得た。このポリスクシン
イミドの重量平均分子量は、7000、ポリマーへの転
化率は41.0%であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の製造方法により、高分子量のポ
リスクシンイミド類を簡便にしかも高転化率で得ること
ができる。
リスクシンイミド類を簡便にしかも高転化率で得ること
ができる。
Claims (6)
- 【請求項1】ポリマ−原料100重量部に対し、酸触媒
を0.1〜30重量部、触媒分散剤を0.1〜30重量
部の割合で混合させた混合物を反応器中、加熱下に重縮
合反応させ、ポリスクシンイミド類を得ることを特徴と
するポリスクシンイミド類の製造方法。 - 【請求項2】 前記混合物がポリマ−原料100重量部
に対し、酸触媒が0.5〜25重量部の割合で混合され
た混合物であることを特徴とする請求項1記載の製造方
法。 - 【請求項3】前記混合物がポリマ−原料100重量部に
対し、触媒分散剤が0.5〜25重量部の割合で混合さ
れた混合物であることを特徴とする請求項1記載の製造
方法。 - 【請求項4】酸触媒がリン酸類触媒であることを特徴と
する請求項1記載の製造方法。 - 【請求項5】触媒分散剤が水であることを特徴とする請
求項1記載の製造方法。 - 【請求項6】ポリマ−原料の一部又は全部がアスパラギ
ン酸であることを特徴とする請求項1記載の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21741395A JPH0959375A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | ポリスクシンイミド類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21741395A JPH0959375A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | ポリスクシンイミド類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959375A true JPH0959375A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16703820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21741395A Pending JPH0959375A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | ポリスクシンイミド類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0959375A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000075217A1 (fr) * | 1999-06-09 | 2000-12-14 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Derive de (co)polymere de polysuccinimide et son procede de production |
CN114874781A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-09 | 河北协同化学有限公司 | 缓释型土壤改良剂及其制备方法 |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP21741395A patent/JPH0959375A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000075217A1 (fr) * | 1999-06-09 | 2000-12-14 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Derive de (co)polymere de polysuccinimide et son procede de production |
US6784280B1 (en) | 1999-06-09 | 2004-08-31 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Polysuccinimide(CO) polymer derivate and process for production thereof |
CN114874781A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-09 | 河北协同化学有限公司 | 缓释型土壤改良剂及其制备方法 |
CN114874781B (zh) * | 2022-06-01 | 2024-05-31 | 河北协同化学有限公司 | 缓释型土壤改良剂及其制备方法 |
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