JPH0958936A - 端子端末クリップ - Google Patents

端子端末クリップ

Info

Publication number
JPH0958936A
JPH0958936A JP2904596A JP2904596A JPH0958936A JP H0958936 A JPH0958936 A JP H0958936A JP 2904596 A JP2904596 A JP 2904596A JP 2904596 A JP2904596 A JP 2904596A JP H0958936 A JPH0958936 A JP H0958936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
continuum
reel
temporarily
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2904596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3161320B2 (ja
Inventor
Terukazu Suzuki
輝一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP02904596A priority Critical patent/JP3161320B2/ja
Publication of JPH0958936A publication Critical patent/JPH0958936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3161320B2 publication Critical patent/JP3161320B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H75/00Storing webs, tapes, or filamentary material, e.g. on reels
    • B65H75/02Cores, formers, supports, or holders for coiled, wound, or folded material, e.g. reels, spindles, bobbins, cop tubes, cans, mandrels or chucks
    • B65H75/18Constructional details
    • B65H75/28Arrangements for positively securing ends of material
    • B65H75/285Holding devices to prevent the wound material from unwinding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/10Handled articles or webs
    • B65H2701/19Specific article or web
    • B65H2701/1942Web supporting regularly spaced non-adhesive articles

Landscapes

  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】端子連続体Bの終端を端子リールRに対して確
実に仮止めする。これとともに、端子リールRの積層時
に邪魔にならないようにする。 【解決手段】端子リールRのフランジ部R2に着脱可能
に挟着する挟着部11を設ける。挟着部11は、フラン
ジ部R2の表面に沿った状態でフランジ部R2に挟着さ
れる線材Nで構成される。この挟着部11には、端子連
続体Bの終端を着脱可能に挟持する仮保持部12が一体
に形成される。 【効果】確実な仮止めを行うことができる。また、挟着
部11がフランジ部R2の表面に沿った状態でフランジ
部R2に挟着されるので、端子リールRのフランジ部を
直接重ね合わせて積層しても、何等支障が生じることは
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は端子端末クリップに
関し、より詳細には、端子リールに巻回された端子連続
体の端部を、端子リールに対して仮止めするための端子
端末クリップに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、端子圧着装置を用いて電線に端
子金具を連続的に圧着するために、圧着されるべき端子
金具をキャリアで連結した長尺の端子連続体を設け、こ
れを端子リールと呼称される供給リールに巻回してい
る。図9を参照して、一般的な端子リールRは、芯材R
1の両端にフランジ部R2、R3を同心に固着して形成
されている。芯材R1としては、発泡スチロール等が採
用されており、フランジ部R2、R3としては、段ボー
ル紙が採用されている。
【0003】そして、上記芯材R1には、端子連続体B
が巻回されている。端子連続体Bとしては、図示の通
り、長尺の帯状に形成されたキャリアBUの側部に、当
該キャリアBUの長手方向に間隔を隔てて突設された端
子金具BSを形成している、いわゆるサイドフィード方
式のものと、具体的には図示していないが、接続片を介
して端子金具を長手方向に連続されているエンドフィー
ド方式のものとがあり、何れも上記芯材R1の周囲に幾
重にも巻回されている。また、端子リールRに巻回され
た端子金具BS同士の引っ掛かりやもつれを防止するた
め、端子連続体Bは、仕切りとして作用するテープ状の
層間紙Pと重ね合わされた状態で巻回されている。
【0004】上述のような端子連続体Bを端子リールR
に巻回した場合、その巻き終わりの端部(以下、「終
端」という)を何らかの方法で仮止めして、端子連続体
Bが運搬時や保管時に端子リールRからばらけるのを阻
止する必要がある。そこで、従来より、図10に示すよ
うに、上記層間紙Pで端子連続体Bの終端を覆い、テー
プTで封緘したり、図11に示すように、突起部SB1
を有する環状のストッパバンドSBを端子連続体Bの終
端に仮止めし、突起部SB1をフランジ部(図9参照)
に仮止めしたり、針金を用いて、端子連続体Bの終端を
フランジ部に縛り付けたり、ブロック状に成形されたス
ポンジをフランジ部の間に詰め込む等していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、層間紙
Pで封緘する方法では、一旦層間紙Pで端子連続体Bの
終端を覆ってから、層間紙Pの終端をテープ止めする必
要であるため、作業性が悪く、しかも、層間紙Pを用い
ずに巻回されている端子連続体Bについては、当然のこ
とながら仮止めすることができないという問題があっ
た。
【0006】また、ストッパバンドSBを端子連続体B
の終端に引っ掛ける方法では、当該ストッパバンドSB
による保持能力が不充分なため、運搬時の振動等によっ
て、容易に端子連続体BがストッパバンドSBから外れ
てしまうという不具合があった。さらに、針金を用いる
方法では、端子連続体Bの仮止めに手間がかかるだけで
なく、取外しも困難であり、作業性が悪いという不具合
があった。
【0007】他方、スポンジをフランジ部の間に詰め込
む方法では、端子リールに残っている端子連続体Bが少
なくなるに連れて、取り出しにくくなり、しかも、充分
な保持力が得られないので、外れやすいという問題があ
った。より詳細に説明すると、サイドフィード方式の端
子連続体Bを巻回するリールRの場合、図9に示すよう
に、リールRの高さHが比較的低くなる。このため、端
子連続体Bが少なくなった場合にスポンジを径方向内方
に押し込んでしまうと、スポンジが取り出しにくくなる
という不具合があったのである。また、スポンジをフラ
ンジ部の間に押し込んだつもりでも充分に押し込めてい
ない場合が多く、端子連続体Bが外れやすくなるという
不具合もあった。さらに、エンドフィード方式の場合に
は、上記高さHが比較的高くなるので、大きなスポンジ
が必要になるばかりでなく、端子連続体Bがあまり減っ
ていない場合には、スポンジが外れやすくなるという不
具合もあった。加えて、スポンジは散乱しやすい等、保
管が大変であり、好ましくない。
【0008】本件出願人は、上述のような問題を解決す
るために、クリップ状の取付部材に挟持片を一体的に設
けた止具を提案している(特願平7−45979号)。
この構成では、取付部材を端子リールのフランジ部に取
り付け、挟持片を芯材に巻回された端子連続体の終端に
臨ませて、これを挟持させることにより、上記問題を解
決している。
【0009】しかしながら、上記端子リールのなかに
は、フランジ部を直接重ね合わせた状態で積層されるも
のも多いため、積層時に取付部材が邪魔にならないよう
に、工夫する必要があった。本発明は上記不具合に鑑み
てなされたものであり、端子リールに端子連続体を確実
に仮止めすることができるとともに、操作性に優れ、し
かも、端子リールの積層を容易ならしめる端子端末クリ
ップを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、芯材の両端にフラ
ンジ部を同心に有する端子リールに対し、当該端子リー
ルの芯材に巻回された端子連続体を仮保持するための端
子端末クリップにおいて、上記端子リールのフランジ部
に着脱可能に挟着する挟着部と、挟着部に連結され、端
子連続体の終端を着脱可能に仮保持可能な仮保持部とを
有し、少なくとも上記挟着部は、端子リールのフランジ
部の表面に沿った状態で挟着可能に屈曲された線材で構
成されていることを特徴とする端子端末クリップであ
る。
【0011】この構成では、端子リールのフランジ部に
挟着する挟着部が、端子リールのフランジ部の表面に沿
った状態で挟着可能に屈曲された金属製の線材で構成さ
れていることから、挟着部は、フランジ部に沿って着脱
可能に取り付けられることになる。また、仮保持部が端
子連続体の終端を仮保持することにより、端子連続体
は、端子リールの巻回方向に沿った状態で仮止めされ
る。ここで、「仮保持」とは主として端子連続体の所定
の部位を挟持する場合の他、端子連続体の所定の部位を
遊嵌させ、遊びを持たせて保持する場合を含む包括概念
である。他方、仮止めを解除する際には、挟着部をフラ
ンジ部から外した後、仮保持部を端子連続体から外すこ
とにより、容易に端子連続体を繰り出して、端子連続体
を使用ことが可能になる。
【0012】また、好ましい構成において、上記仮保持
部は、挟着部を構成する線材で一体形成されているとと
もに、上記線材の一端に略コの字形に形成されたコの字
部と、上記線材の他端に形成され、端子連続体に係止し
た状態でコの字部と協働して端子連続体の終端を仮保持
する係止部とを含んでいる。この構成では、挟着部と仮
保持部とを一本の線材で構成することができる。
【0013】また、好ましい構成において、上記線材
は、自由状態においてコの字部と係止部とが互いに端子
連続体の終端を仮保持する仮保持姿勢に維持されるよう
に屈曲されているとともに、この線材には、相対的に近
接することにより、コの字部と係止部とが相対的に終端
を解放可能な解放姿勢に変位するように操作可能な操作
部が形成されているものである。
【0014】この構成では、操作部をレバーとして操作
することにより、仮保持部のコの字部と係止片とをワン
タッチで開閉することが可能になる。また、好ましい構
成において、上記係止部は、端子連続体のキャリアに形
成されたパイロット孔に挿入される突起部分を含んでい
るものである。この構成では、突起部分がパイロット孔
に挿入されることにより、キャリアを介して端子連続体
が確実に係止部と係止されることになる。
【0015】また、好ましい構成において、上記係止部
は、エンドフィード式の端子連続体の接続片が上記コの
字部と係止部との間に仮保持する際に、上記接続片をコ
の字部と反対側のところで隙間を隔てて遊嵌させる囲み
部分を区画するものである。この構成では、囲み部分が
接続片を遊嵌させることにより、接続片を介して端子連
続体が確実に係止部と係止されることになる。この際、
端子連続体は、囲み部に許容される範囲内で、自由に変
位することが可能になる。
【0016】
【実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、本発明
の好ましい実施の形態について詳述する。図1は、本発
明の実施の一形態における端子端末クリップの使用状態
を示す斜視図であり、図2は、図1の実施の形態におけ
る端子端末クリップを用いた端子リールの部分略図であ
り、図3は、図1の実施の形態における端子端末クリッ
プの使用方法を示す斜視図であり、図8は、図1の実施
の形態における端子端末クリップを用いた端子リールを
積層した状態を示す斜視図である。なお、以下の説明に
おいて、従来の技術欄で説明したものと同等のものにつ
いては、同一の符号を付して説明を省略している。
【0017】先ず、図1および図2を参照して、図示の
形態の端子端末クリップ10は、ばね鋼製の線材Nを図
示の通り複合的に屈曲することにより、端子リールRの
一方のフランジ部R2に着脱可能に挟着する挟着部11
と、挟着部11に連結され、端子連続体BのキャリアB
Uの端部を着脱可能に挟持可能な挟持部12と、挟持部
12を挟着部11に連結する一対の連結部13、14と
を一体形成したものである。
【0018】上記挟着部11は、上記線材Nの途中部に
形成された略コの字形の屈曲部11Aを、該屈曲部11
Aの底部と直交する方向にさらにコの字形に屈曲するこ
とにより、端子リールRのフランジ部R2の表面に沿っ
た状態で、フランジ部R2に対し、着脱可能に挟着する
ように構成されている。上記挟持部12は、線材Nの一
端部に略コの字形に形成されたコの字部12Aと、線材
Nの他端部に形成された係止部12Bとにより構成され
ている。コの字部12Aは、一方の連結部13により、
挟着部11の一方の自由端側に接続しており、図示の例
においては、後述する装着時において、端子リールRの
接線方向に延びている。また、係止部12Bは、装着時
において、端子リールRの接線方向に延びてコの字部1
2Aの内側に入り込んでいるとともに、その自由端は、
図1に示すように、装着時において、端子リールRの径
方向外方に向かって突出する突起部分12Cを構成して
いる。そして、この突起部分12Cを端子連続体Bのキ
ャリアBUの端部に形成されたパイロット孔BAに係止
させた状態で、コの字部12Aと協働してキャリアBU
の端部を挟持することにより、キャリアBUの端部を着
脱可能に仮保持するように構成されている。そして、こ
の係止部12Bの基端部分は、連結部14により、挟着
部11の他方の自由端側に接続している。
【0019】上記一対の連結部13、14は、図1の具
体例における操作部を構成するものであり、自由状態に
おいて互いに間隔を隔てて対向することにより、図1に
示すように、コの字部12Aと係止部12Bとが互いに
端子連続体BのキャリアBUの端部に形成されたパイロ
ット孔BAを仮保持する仮保持姿勢に維持している。こ
れとともに、図3に示すように、例えば指Fで各連結部
13、14を挟み込んで、互いに近接することにより、
コの字部12Aと係止部12Bとが相対的にキャリアB
Uの終端を解放可能な解放姿勢に変位するように形成さ
れているものである。
【0020】上述した構成では、先ず、図3に示すよう
に、端子端末クリップ10を指Fで把持し、各連結部1
3、14を互いに接近するように挟み込む。これによ
り、仮保持部12のコの字部12Aと係止部12Bとが
互いに開いて、上記解放姿勢に変位する。この状態で、
端子連続体BのキャリアBUの終端を両者の間に配置し
て、当該キャリアBUの終端に形成されたパイロット孔
BAに係止部12Bの突起部分12Cを矢印で示す方
向に挿入し、指Fを離して連結部13、14に作用させ
ている力を解除すると、線材Nの弾性によ1仮保持部1
2のコの字部12Aと係止部12Bとが相対的に接近し
て仮保持姿勢に変位する結果、図1に示すように、キャ
リアBUの終端が仮保持部12によって仮保持される。
この状態で、挟着部11をフランジ部R2に挟着するこ
とにより、端子連続体Bの終端は、端子端末クリップ1
0を介してフランジ部R2に仮止めされる。
【0021】次に、図4ないし図7の実施の形態につい
て説明する。図4は本発明の実施の別の形態におけるエ
ンドフィード方式の端子連続体BEを仮止めする際の端
子端末クリップ20の使用状態を示す斜視図であり、図
5は、エンドフィード方式の端子連続体BEを仮止めす
る際の使用方法を示す斜視図である。また、図6は、図
4の実施の形態におけるサイドフィード方式の端子連続
体Bを仮止めする際の端子端末クリップ20の使用状態
を示す斜視図であり、図7は、サイドフィード方式の端
子連続体Bを仮止めする際の使用方法を示す斜視図であ
る。
【0022】図4および図5を参照して、同図に示す端
子端末クリップ20は、特にエンドフィード方式の端子
連続体BEをも好適に仮保持可能に構成されている。上
記端子連続体BEは、接続片BCを介して端子BSを長
手方向に連続させているものである。先ず、端子端末ク
リップ20は、図1の端子端末クリップ10と同様に、
ばね鋼製の線材Nを図示の通り複合的に屈曲することに
より、端子リールRの一方のフランジ部R2に着脱可能
に挟着する挟着部21と、挟着部21に連結され、端子
連続体BのキャリアBUの端部を着脱可能に仮保持可能
な仮保持部22とを一体形成したものである。
【0023】上記挟着部21は、上記線材Nの途中部に
形成された略コの字形の屈曲部21Aを、該屈曲部21
Aの底部と直交する方向にさらにコの字形に屈曲するこ
とにより、端子リールRのフランジ部R2の外面を受け
る外受け部位21B、21Cと、フランジ部R2の内面
を受ける内受け部位21D、21Eとを区画し、これら
各部位21B〜21Eをフランジ部R2の表面に沿わせ
た状態で、フランジ部R2に対し、着脱可能に挟着する
ように構成されている。
【0024】上記仮保持部22は、線材Nの一端部に略
コの字形に形成されたコの字部22Aと、線材Nの他端
部に形成された係止部22Bとにより構成されている。
コの字部22Aは、一方の内受け部位21Dと直角に連
続し、図4に示す装着時において、リールRの中心線方
向に沿って延びている。また、係止部22Bは、装着時
において、他方の内受け部位21Eと直角に連続し、コ
の字部22Aの内側に入り込んだ状態でリールRの中心
線方向に沿って延びている。そして、コの字部22Aと
係止部22Bとの間に端子連続体Bを挟み込むことによ
り、端子連続体BをリールRに仮保持するようにしてい
る。
【0025】ここで、図示の例では、係止部22Bを屈
曲させることにより、エンドフィード式の端子連続体B
の接続片BCが上記コの字部22Aと係止部22Bとの
間に仮保持する際に、上記接続片BCをコの字部22A
と反対側のところで遊嵌させる囲み部分22Cを区画し
ている。従って、この構成では、囲み部分22Cが図4
に示すように接続片BCを遊嵌させることにより、接続
片BCを介して端子連続体Bが確実に係止部22Bと連
結されることになる。
【0026】また、コの字部22A、係止部22Bの各
自由端は、端子連続体Bを両者の間に導入しやすくする
ために、互いに外向きに開く導入部22E、22Fを区
画している。さらに、図示の例では、挟着部21自身が
仮保持部22を解放姿勢に変位させる操作部を構成して
いる。即ち、仮保持部22の上記コの字部22Aと連続
する上記内受け部位21Dと、この内受け部位21Dと
連続する外受け部位21Bとを互いに挟み込むことによ
り、コの字部22Aを係止部22Bに対し相対的に離反
させて、仮保持部22を解放姿勢に変位させることがで
きるのである。
【0027】次に図4ないし図7の実施の形態における
作用について説明する。先ず、エンドフィード方式の端
子連続体Bを仮止めする際には、図5に示すように、挟
着部21を指Fで保持し、挟着部21の外受け部位21
Bと内受け部位21Dとを互いに接近するように挟み込
む。これにより、コの字部22Aが係止部12Bから互
いに開いて、仮保持部22は上記解放姿勢に変位する。
この状態で、矢印に示すように、端子連続体Bの接続
片BCを両者の間に導入し、さらに、係止部22の囲み
部分22C内に入れた後、指Fを離して挟着部21に作
用させている力を解除すると、線材Nの弾性により仮保
持部22のコの字部22Aと係止部22Bとが相対的に
接近して仮保持姿勢に変位する結果、図4に示すよう
に、接続片BCが仮保持部22の囲み部分22Cに保持
された状態で、端子連続体Bが仮保持部22によって仮
保持される。
【0028】また、サイドフィード方式の端子連続体B
を仮止めする際には、図7に示すように、上述した作業
において、矢印に示すように、端子連続体Bのキャリ
アBUを仮保持部22のコの字部22Aと係止部22B
との間に導入し、両者の基端側部分のところで仮保持す
ればよい。これにより、図1に示した具体例と同様に、
端子連続体Bの終端部分を仮止めすることが可能にな
る。
【0029】そして、図4、図6に示すように、挟着部
21をフランジ部R2に挟着することにより、端子連続
体Bの終端は、端子端末クリップ20を介してフランジ
部R2に仮止めされる。上述した実施の各形態では以下
の利点がある。即ち、端子リールRのフランジ部R2に
挟着する挟着部11、21が、端子リールRのフランジ
部R2の表面に沿った状態で挟着可能に屈曲された金属
製の線材Nにより構成されていることから、挟着部1
1、21は、フランジ部R2に沿って着脱可能に取り付
けられることになる。
【0030】これにより、図8に示すように、端子リー
ルRを積層する際に、端子リールRのフランジ部R2を
直下に載置された端子リールRのフランジ部R3と直接
重ね合わせても、何等支障なく積層することが可能にな
る。また、仮保持部12、22が端子連続体Bのキャリ
アBUの終端を仮保持することにより、端子連続体B
は、端子リールRの巻回方向に沿った状態で仮止めされ
るので、端子連続体Bは、端子リールRの巻回方向に沿
った状態で着脱可能に仮止めされることから、運搬時や
保管時には端子連続体Bが端子リールRからばらけるの
を防ぐことができる。
【0031】次に、上記仮止めを解除する際には、挟着
部11、21をフランジ部R2から外した後、操作部と
しての連結部13、14または挟着部21自身を指Fで
操作して仮保持部12、22を再び解放姿勢に変位させ
た後、仮保持部12、22から端子連続体Bから外すこ
とにより、容易に端子連続体Bを繰り出して、端子連続
体Bを使用することが可能になる。このように、図示の
例では、着脱作業を容易に行い、段取り時間が短縮する
ことが可能になるということができるという利点があ
る。
【0032】特に、図示の例の構成では、挟着部11と
仮保持部12(または挟着部21と仮保持部22)とを
一本のばね鋼製線材Nで構成しているので、容易な製造
方法で廉価な製品を生産することができるという利点が
ある。また、クリップ10、20や仮保持されている端
子連続体B、BEの状態の視認性が向上するという利点
もある。
【0033】加えて、操作部としての連結部13、14
(または挟着部21の外受け部位21Bと内受け部位2
1D)をレバーとして操作することができるので、仮保
持部12、22による端子連続体Bの着脱動作をワンタ
ッチで行うことができる結果、操作性が一層向上すると
いう利点がある。さらに、図1の具体例に示すように、
端子連続体BのキャリアBUに形成されたパイロット孔
BAに挿入される突起部分12Cを設けたり、図4の具
体例に示すように、エンドフィード方式の端子連続体B
の接続片BCを遊嵌させる囲み部分22Cを設けている
場合には、係止部12B、22Bに端子連続体Bが確実
に係止されるので、端子連続体Bの仮保持状態の信頼性
が高まるという利点がある。
【0034】特に、図4〜図7に構成の場合には、エン
ドフィード方式の端子連続体BEをも好適に仮保持する
ことが可能になるという利点がある。特に、エンドフィ
ード方式の端子連続体BEを仮保持する際に、接続片B
Cを囲み部分22Cで囲んだ状態で仮保持しているの
で、端子連続体BEは、囲み部分22Cに囲まれた範囲
内で自由に変位することが可能になる。このため、幅の
狭い接続片BCで接続された端子連続体BEを仮保持す
る場合にも、端子連続体BEが仮保持部21とこじれに
くくなり、端子連続体BEの変形を確実に防止すること
も可能になる。
【0035】従って、図示の例によれば、端子リールR
に端子連続体Bを確実に仮止めすることができるととも
に、操作性に優れ、しかも、端子リールRの積層を容易
ならしめることができるという顕著な効果を奏する。な
お、上述した実施の形態は、本発明の好ましい具体例を
例示したものに過ぎず、本発明は上記実施の形態に限定
されない。
【0036】例えば、挟着部11、21が端子リールR
のフランジ部R2の表面に沿った状態で挟着可能に屈曲
された線材Nで構成されているものであれば、仮保持部
がこれと別部材(例えば市販のクリップ)で構成されて
いるものを採用してもよい。また、線材Nを樹脂で形成
してもよい。また、本明細書における「略コの字形」は
概ね「コ」の字であればよく、U字形や放物線形状等、
湾曲した形状のものであってもよい。その他、種々の設
計変更を施すことが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成で
は、挟着部がフランジ部に沿って着脱可能に取り付けら
れることから、端子リールを積層する際に、端子リール
のフランジ部を直接重ね合わせても、何等支障なく積層
することが可能になる。しかも、仮保持部が端子連続体
の終端を仮保持することにより、端子連続体は、端子リ
ールの巻回方向に沿った状態で着脱可能に仮止めされる
ことから、運搬時や保管時には端子連続体が端子リール
からばらけるのを防ぐことができる。さらに、挟着部は
端子リールのフランジ部に対し、着脱可能に挟着するも
のであるとともに、仮保持部は、端子連続体を着脱可能
に仮保持するものであることから、着脱作業を容易に行
うことができるという利点がある。
【0038】また、挟着部と仮保持部とを一本の線材で
構成した場合には、容易な製造方法で廉価な製品を生産
することができるという利点がある。また、操作部が設
けられている場合には、操作部をレバーとして操作する
ことにより、仮保持部による端子連続体の着脱動作をワ
ンタッチで行うことができる結果、操作性が一層向上す
るという利点がある。
【0039】また、突起部分で端子連続体のパイロット
孔に嵌入させたり、囲み部でエンドフィード方式の端子
連続体の接続片を囲んだ場合には、係止部に端子連続体
が確実に係止されるので、端子連続体の仮保持状態の信
頼性が高まるという利点がある。特に、囲み部でエンド
フィード方式の端子連続体の接続片を囲んで仮保持して
いる場合には、囲み部に許容されている変位の自由度に
よってこじれが生じにくくなり、端子連続体が変形しな
くなるという利点がある。
【0040】従って、本発明によれば、端子リールに端
子連続体を確実に仮止めすることができるとともに、操
作性に優れ、しかも、端子リールの積層を容易ならしめ
ることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における端子端末クリッ
プの使用状態を示す斜視図である。
【図2】図1の実施の形態における端子端末クリップを
用いた端子リールの部分略図である。
【図3】図1の実施の形態における端子端末クリップの
使用方法を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の別の形態におけるエンドフィー
ド方式の端子連続体を仮止めする際の端子端末クリップ
の使用状態を示す斜視図である。
【図5】エンドフィード方式の端子連続体を仮止めする
際の使用方法を示す斜視図である。
【図6】図4の実施の形態におけるサイドフィード方式
の端子連続体を仮止めする際の端子端末クリップの使用
状態を示す斜視図である。
【図7】サイドフィード方式の端子連続体を仮止めする
際の使用方法を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態における端子端末クリップ
を用いた端子リールを積層した状態を示す斜視図であ
る。
【図9】一般的な端子連続体を巻回した端子リールの外
観を示す斜視図である。
【図10】従来の仮止め方法の一例を示す部分斜視図で
ある。
【図11】従来の仮止め方法の別の例を示す部分斜視図
である。
【符号の説明】
10 端子端末クリップ 11 挟着部 12 仮保持部 12A コの字部 12B 係止部 13 連結部(操作部) 14 連結部(操作部) 20 端子端末クリップ 21 挟着部 22 仮保持部 22A コの字部 22B 係止部 21B 外受け部位(操作部) 21C 内受け部位(操作部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯材の両端にフランジ部を同心に有する端
    子リールに対し、当該端子リールの芯材に巻回された端
    子連続体を仮保持するための端子端末クリップにおい
    て、 上記端子リールのフランジ部に着脱可能に挟着する挟着
    部と、 挟着部に連結され、端子連続体の終端を着脱可能に仮保
    持可能な仮保持部とを有し、少なくとも上記挟着部は、
    端子リールのフランジ部の表面に沿った状態で挟着可能
    に屈曲された線材で構成されていることを特徴とする端
    子端末クリップ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の端子端末クリップにおい
    て、 上記仮保持部は、挟着部を構成する線材で一体形成され
    ているとともに、上記線材の一端に略コの字形に形成さ
    れたコの字部と、上記線材の他端に形成され、端子連続
    体に係止した状態でコの字部と協働して端子連続体の終
    端を仮保持する係止部とを含んでいる。
  3. 【請求項3】請求項2記載の端子端末クリップにおい
    て、 上記線材は、自由状態においてコの字部と係止部とが互
    いに端子連続体の終端を仮保持する仮保持姿勢に維持さ
    れるように屈曲されているとともに、この線材には、相
    対的に近接することにより、コの字部と係止部とが相対
    的に終端を解放可能な解放姿勢に変位するように操作可
    能な操作部が形成されているものである。
  4. 【請求項4】請求項1、2、または3記載の端子端末ク
    リップにおいて、 上記係止部は、端子連続体のキャリアに形成されたパイ
    ロット孔に挿入される突起部分を含んでいるものであ
    る。
  5. 【請求項5】請求項1、2、または3記載の端子端末ク
    リップにおいて、 上記係止部は、エンドフィード式の端子連続体の接続片
    が上記コの字部と係止部との間に仮保持する際に、上記
    接続片をコの字部と反対側のところで遊嵌させる囲み部
    分を区画するものである。
JP02904596A 1995-06-12 1996-02-16 端子端末クリップ Expired - Fee Related JP3161320B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02904596A JP3161320B2 (ja) 1995-06-12 1996-02-16 端子端末クリップ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14491995 1995-06-12
JP7-144919 1995-06-12
JP02904596A JP3161320B2 (ja) 1995-06-12 1996-02-16 端子端末クリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0958936A true JPH0958936A (ja) 1997-03-04
JP3161320B2 JP3161320B2 (ja) 2001-04-25

Family

ID=26367192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02904596A Expired - Fee Related JP3161320B2 (ja) 1995-06-12 1996-02-16 端子端末クリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3161320B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114920088A (zh) * 2022-07-06 2022-08-19 响水巨合金属制品有限公司 一种不锈钢带卷绕装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114920088A (zh) * 2022-07-06 2022-08-19 响水巨合金属制品有限公司 一种不锈钢带卷绕装置
CN114920088B (zh) * 2022-07-06 2024-01-05 响水巨合金属制品有限公司 一种不锈钢带卷绕装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3161320B2 (ja) 2001-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000203625A (ja) 結束バンド
JP2910531B2 (ja) ワイヤハーネス用結束具
WO2012011502A1 (ja) ハーネスプロテクタ、及びワイヤハーネス配索構造
JP2006327656A (ja) ワイヤーハーネス用外装シート及びその装着方法
JPH10229283A (ja) 電線束線固定構造
JPH0958936A (ja) 端子端末クリップ
JP2008162393A (ja) 車両のワイヤハーネス配索用クランプ
JP2000295732A (ja) ワイヤハーネス用樹脂棒
JP2005168131A (ja) プロテクタの電線保持構造
JPH0677116U (ja) 平角導体フラットケーブル及び平角導体フラットケーブル用クランプ
JPH10144156A (ja) 線材束の配線および結束バンド取付け用治具
JP3242838B2 (ja) ワイヤーハーネス結束具
JPH09107614A (ja) ワイヤハーネス用パイル形態包装シート
JP2544863Y2 (ja) ベルトクランプ
JPH0670411U (ja) ワイヤハーネスの挿通作業用包装材
WO2023182526A1 (ja) ワイヤハーネス
JP2006025506A (ja) ワイヤハーネスの組付方法及び組付構造
KR20190000544A (ko) 와이어링 하네스 반날 밴드 클립
JPH0720023U (ja) ワイヤーハーネス保護シート
JPH0532900Y2 (ja)
JPS5814128B2 (ja) 組電線の配線処理方法
JPH0442894Y2 (ja)
JP3348488B2 (ja) 結束具
JP2001298834A (ja) 結束バンド
JP2574966Y2 (ja) バンドクランプ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080223

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees