JPH0958555A - 二輪車両の施錠装置 - Google Patents

二輪車両の施錠装置

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JPH0958555A
JPH0958555A JP23763695A JP23763695A JPH0958555A JP H0958555 A JPH0958555 A JP H0958555A JP 23763695 A JP23763695 A JP 23763695A JP 23763695 A JP23763695 A JP 23763695A JP H0958555 A JPH0958555 A JP H0958555A
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JP
Japan
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drum
peripheral surface
engagement
engaging
cover
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JP23763695A
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Mitsuhiro Saito
充弘 斉藤
Fukie Itou
ふきえ 伊藤
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Shiroki Corp
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Shiroki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の工具を用いることでは速やかに施錠を
無効とされてしまう恐れのない二輪車両用の施錠装置を
提供する。 【解決手段】 ブレーキシュー30をドラム10の内周面に
圧接することによりドラム10を制動する摩擦ブレーキ機
構と、ドラム10を覆うように車体側に取付けられるドラ
ムカバー20と、ドラム10の外周面から突設された少なく
とも1つの係合凸部11と、ドラムカバー20によって進退
可能に支持されたキー機構50と、該キー機構50に設けら
れて該キー機構50により進退され、ドラム10の外周面方
向への進入時に係合凸部11と係合待機状態になり、逆方
向への退避時に係合凸部11との係合が不可能になる係合
ピン51と、を有する二輪車両の施錠装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車等の二輪車
両の施錠装置に関する。詳しくは、ブレーキ機構に設け
られた施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車等の二輪車両の施錠装置として
は、例えば、図6に示すものがある。箱型(a)は、箱
91を車体側(前ホーク等)に取り付けられ、不図示のキ
ー操作に連動してピン92が矢印方向に進退する。進入状
態では、ピン92が車輪のスポーク90(図3)間に位置し
てスポーク90との係合待機状態(本明細書では車輪やド
ラム等が或る角度以内回転したときに係合する状態をい
う)になる。即ち、施錠される。一方、退避状態では、
ピン92がスポーク90間から離脱して、ピン92と車輪のス
ポーク90との係合は不可能になる。
【0003】サークル型(b)は、環体94をサドル後方
の車体側に取り付けられ、不図示のキー操作に連動して
ピン95が矢印方向に進退する。進入状態では、ピン95が
車輪のスポーク90間に位置するとともに、ピン95の先端
が環体94の端部94a と連結されて、スポーク90との係合
待機状態になる。即ち、施錠される。一方、退避状態で
は、上記連結部が切り離されて、ピン95がスポーク90間
から離脱し、ピン95と車輪のスポーク90との係合が不可
能になる。なお、キー操作ではなく、番号合わせに連動
してピン95を進退させる機構をキー機構収納部96に設
け、番号が所定の番号に合致したときに上記作動を実現
するようにした機構もある。
【0004】ワイヤーチェーン型(c)は、番号部99の
番号合わせに連動して連結部97を連結/分離する機構を
連結部97に設けたものであり、ワイヤ(又はチェーン)
98を車輪のスポーク90間及び車体に通した後に連結部97
で連結して輪を閉じることにより施錠するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】箱型(a)は、箱91を
ボルトによって前ホーク93(図3)に締結されるもので
あるが、一般に、該締結部分は露出されている。このた
め、ドライバ等を用いることにより、比較的容易に取り
外したり、或いは、取り外さなくとも締結部を緩めてピ
ン92をスポーク90間から離脱させることができる。サー
クル型(b)や、ワイヤーチェーン型(c)は、大型の
金属カッターを用いることにより、比較的容易に、ピン
95やワイヤ98を切断することができる。また、その際に
車体は殆ど振動しないため、振動検知型の盗難防止装置
の作動は期待できない。
【0006】このように、従来の施錠装置は、ドライバ
やカッター等の通常の工具を用いることで、他者により
速やかに施錠を無効とされてしまう恐れがある。本発明
は、通常の工具を用いることでは速やかに施錠を無効と
されてしまう恐れのない施錠装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、車体側に支持
されるブレーキシュー又はブレーキバンドをドラムの内
周面又は外周面に圧接することにより該ドラムと一体に
設けられる車輪を制動する摩擦ブレーキ機構と、前記ド
ラムを覆うように車体側に取付けられるドラムカバー
と、前記ドラム側に設けられた係合受部と、前記ドラム
カバーによって進退可能に支持され前記ドラム方向への
進入により前記係合受部と係合(係合待機状態になる場
合を含む)し、逆方向への退避により前記係合受部から
離脱する係合ピンと、特定のキーの操作に連動して前記
係合ピンを進退させるキー機構と、を有する二輪車両の
施錠装置である。係合受部はドラムに設けられていても
よく、また、ドラムに嵌め合わされる等の手法で結合さ
れることにより該ドラムと一体化されるアタッチメント
等の部材に設けられていてもよい。係合ピンが係合受部
と係合し、もしくは、係合待機状態になると、ドラムや
該ドラムと一体に設けられる車輪が回転できなくなる、
もしくは、或る角度を越えて回転できなくなる。即ち、
施錠される。
【0008】ブレーキシューやブレーキバンドがドラム
の内周面や外周面に圧接する部分には、一般に、ライニ
ングが設けられる。ドラムカバーは、ドラムより若干径
が大きな筒状を成す。係合待機状態とは、本明細書で
は、車輪やドラム等が或る角度以内回転したときに必然
的に係合する状態をいうものと定義する。或る角度と
は、下記の構成では、最大の場合で、隣接する係合凸部
間や隣接する係合孔間の角度をいう。
【0009】本発明は、例えば、車体側に支持されるブ
レーキシューをドラムの内周面に圧接することにより該
ドラムと一体に設けられる車輪を制動する摩擦ブレーキ
機構と、前記ドラムを覆うように車体側に取付けられる
ドラムカバーと、前記ドラムの外周面から突設された係
合凸部と、前記ドラムカバーによって進退可能に支持さ
れ前記ドラムの外周面方向への進入により前記ドラムの
係合凸部と係合待機状態になり、逆方向への退避により
前記係合凸部との係合が不可能になる係合ピンと、特定
のキーの操作に連動して前記係合ピンを進退させるキー
機構と、を有する二輪車両の施錠装置、という構成とし
て実現される。係合ピンの進入状態では、ドラムが或る
角度(最大の場合で隣接する係合凸部間の角度)回転す
ると、係合ピンの先端部が係合凸部に係合して、それ以
上の回転が不可能となる。即ち、施錠される。
【0010】以下に、係合受部を具体化した別の構成例
を記す。例えば、本発明は、「バンド面に貫通孔(下記
係合ピンより十分に大きな径の貫通孔)を有しており車
体側に支持されるブレーキバンドをドラムの外周面に圧
接することにより該ドラムと一体に設けられる車輪を制
動する摩擦ブレーキ機構と、前記ドラムを覆うように車
体側に取付けられるドラムカバーと、前記ドラムの外周
面に穿設された係合孔と、前記ドラムカバーによって進
退可能に支持され、前記ドラムの外周面方向への付勢力
により前記ブレーキバンドの貫通孔を通って進入して前
記係合孔と係合待機状態になり係合した位置にて安定
し、逆方向への付勢力により退避されて前記係合孔から
離脱する、係合ピンと、特定のキーの操作に連動して前
記係合ピンを進退させるキー機構と、を有する二輪車両
の施錠装置」という構成としても実現可能である。進入
時、係合ピンにはドラム外周面方向への付勢力が作用す
る。当初、係合ピンの先端はドラムの外周面に当接す
る。この状態(係合待機状態)に於いて、ドラムが或る
角度(最大の場合で隣接する係合孔間の角度)回転する
と、係合ピンの先端部が係合孔に嵌まり込んで係合す
る。これにより、それ以上の回転が不可能になる。即
ち、施錠される。なお、係合ピンの進退をスムーズに行
うためには、ブレーキバンドに設けた貫通孔の径が、係
合ピンの径よりも十分に大きいことが必要である。
【0011】また、本発明は、「車体側に支持されるブ
レーキバンドをドラムの外周面に圧接することにより該
ドラムと一体に設けられる車輪を制動する摩擦ブレーキ
機構と、前記ドラムを覆うように車体側に取付けられる
ドラムカバーと、前記ドラムの端面側に穿設された係合
孔と、前記ドラムカバーの端面側によって進退可能に支
持され、前記ドラムの端面方向への進入により前記係合
孔と係合待機状態になり係合した位置にて安定し、逆方
向への退避により前記係合孔から離脱する、係合ピン
と、特定のキーの操作に連動して前記係合ピンを進退さ
せるキー機構と、を有する二輪車両の施錠装置」という
構成としても実現可能である。つまり、ドラムの外周面
ではなく、ドラムの端面に係合孔を設け、その対応位置
に係合ピンを支持させた構成として実現してもよい。進
入時、係合ピンにはドラム端面方向への付勢力が作用す
る。当初、係合ピンの先端はドラムの端面に当接する。
この状態(係合待機状態)にて、ドラムが或る角度(最
大の場合で隣接する係合孔間の角度)回転すると、係合
ピンの先端部が係合孔に嵌まり込んで係合する。これに
より、それ以上の回転が不可能になる。即ち、施錠され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を具体化した施錠装置は、
図3のように、自転車の後輪の軸芯に位置する摩擦ブレ
ーキ機構Aに設けられる。摩擦ブレーキ機構Aの例とし
ては、図1及び図2に示す機構と、図5に示す機構があ
る。また、図1及び図2の機構の変形例として図7の機
構がある。
【0013】まず、図1及び図2に示す機構に即して説
明する。図1及び図2に示す摩擦ブレーキ機構Aは、カ
ム32の作用によりブレーキシュー30を押し拡げ、該ブレ
ーキシュー30の外周面に設けられているライニング31を
ドラム10の内周面に圧接することで、ドラム10の回転に
摩擦制動をかけるものである。このドラム10には後輪が
一体に連結されているため、ドラム10の回転を制動する
ことで、後輪を制動することができる。
【0014】カム32は、レバー35やケーブルワイヤ34等
を介して後輪ブレーキレバー340(図3)に連結されてお
り、該後輪ブレーキレバー340 の操作に応じて上述の作
用を奏し得るように設けられている。なお、図中、33は
ブレーキシュー30を内方へ狭めるように付勢するスプリ
ングであり、後輪ブレーキレバー340 の操作が解除され
ると、ブレーキシュー30は、スプリング33の付勢力によ
って元の位置に復帰する。これらのブレーキシュー30や
カム32は、ドラムカバー20の内部に一体に取り付けられ
ている。換言すれば、車体側に取り付けられている。
【0015】本例では、ドラム10の外周面上に、6個の
係合凸部11が相互に60°の間隔を空けて形成されてい
る。また、ドラムカバー20の周面部には、キー機構50が
取り付けられており、このキー機構50の作用により、そ
の先端部の係合ピン51をドラム10の外周面に垂直な方向
に於いて進退させ得るように構成されている。
【0016】キー機構50は、図4のように、特定のキー
59の操作に対応して回動するタンブラー57と、該タンブ
ラー57の先端側に図の左右方向にて摺動可能に設けられ
たスライダ56を、円筒状のケース54内に収納して成る。
タンブラー57の先端には段差部57a,57b が形成されてお
り、この段差部57a,57b に対応するように、スライダ56
の後端にも段差部56a,56b が形成されている。
【0017】図4の(c)に示す非ロック状態では、タ
ンブラー57の段差凸部57a がスライダ56の段差凹部56b
に対面し、且つ、タンブラー57の段差凹部57b がスライ
ダ56の段差凸部56a に対面している。つまり、スライダ
56は、スプリング55の付勢力によって図中の右方位置に
退避されている。このため、スライダ56の先端部から一
体に図中の左方へ突設されている係合ピン51も、同様に
退避位置(ケース54内に格納された位置)に在る。
【0018】特定のキー59の操作に対応してタンブラー
57が回動されると、図4の(b)のように、タンブラー
57の段差凸部57a がスライダ56の段差凸部56a に対面
し、且つ、タンブラー57の段差凹部57b がスライダ56の
段差凹部56b に対面するようになる。その結果、スライ
ダ56は、タンブラー57の段差凸部57a に押されて図中の
左方位置へ変位する。このため、スライダ56の先端部か
ら一体に図中の左方へ突設されている係合ピン51も、同
様に図中の進入位置(ケース54内から突出された位置)
へ変位する。なお、図4では、タンブラー57とスライダ
56には、各々1つづつの段差凸部と段差凹部が設けられ
ているが、これらは2つづつ以上であってもよい。
【0019】本例では、上述の如く構成されるキー機構
50を、上述の如くドラムカバー20の周面部に取り付ける
ことで、係合ピン51を、ドラム10の外周面に当接(もし
くは殆ど当接)する位置(=係合待機状態の位置)と、
ケース54内の格納位置との間で進退させ得るようにして
いる。
【0020】係合ピン51がドラム10の外周面に当接(も
しくは殆ど当接)する位置にある場合に於いてドラム10
が回動されると、その回動角度が60°に達する以前
に、ドラム10の外周面上に於いて等間隔に突設されてい
る何れかの係合凸部11に、上記係合ピン51が係止され、
ドラム10の回動は、その位置にて停止される。換言すれ
ば、キー機構50をロックして係合ピン51を進入させるこ
とにより、ドラム10の回転を最大の場合で60°に制約
することができ、したがって、後輪の回転も最大の場合
で60°に制約できる。即ち、施錠できる。
【0021】一方、係合ピン51がドラム10の外周面に当
接(もしくは殆ど当接)する位置から退避されてケース
54内に格納された場合に於いてドラム10が回動される
と、ドラム10の外周面上から等間隔に突設されている何
れかの係合凸部11に上記係合ピン51が係止されるという
ことはなく、ドラム10の回動は支障なく行われる。換言
すれば、キー機構50のロックを解除して係合ピン51を退
避させることにより、ドラム10の回転、即ち、後輪の回
転をフリーにでき、施錠を解除できる。
【0022】上述の図1及び図2の機構では、ドラムに
係合凸部11が設けられているが、これに代えて、図7の
ように、アタッチメント100 に係合凸部111 を形成し、
このアタッチメント100 にドラム10を嵌め込むことによ
り、アタッチメント100 とドラム10を一体化させて、図
1及び図2の機構と同様の機能を実現してもよい。さら
に、ドラム10の外周面に係合突起110 を設け、この係合
突起110 と係合する係合溝112 をアタッチメント100 に
設けておくことにより、強い力が作用した場合に、アタ
ッチメント100 とドラム10がずれることを防止してもよ
い。
【0023】このように構成される図7の機構では、係
合受部111 をドラム10と別部材化しているため、ドラム
10としては従前の部材を用いることができ、生産性の点
から良好な効果を得ることが期待できる。また、係合受
部111 を別部材化しているため、本発明の施錠装置を別
体として流通させる等の展開も可能となる。
【0024】次に、図5の機構を説明する。図5に示す
摩擦ブレーキ機構Aは、クランク42の作用によりブレー
キバンド40を締めつけ、該ブレーキバンド40の内周面に
設けられているライニング41をドラム100 の外周面に圧
接することで、ドラム100 の回転に摩擦制動をかけるも
のである。このドラム100 には後輪が一体に連結されて
いるため、ドラム100 の回転を制動することで、後輪を
制動することができる。
【0025】クランク42は、不図示のケーブルワイヤ等
を介して後輪ブレーキレバー340 に連結されており、該
後輪ブレーキレバー340 の操作に応じて上述の作用を奏
し得るように設けられている。なお、図中、43はクラン
ク42を元の位置に戻すように付勢するクランク戻しバネ
であり、後輪ブレーキレバー340 の操作が解除される
と、ブレーキバンド40は、クランク戻しバネ43の付勢力
によって元の位置に復帰する。これらのブレーキバンド
40やクランク42は、ドラムカバー200 の内部に一体に取
り付けられている。換言すれば、車体側に取り付けられ
ている。
【0026】本例では、ドラム100 の周面に、複数個の
係合孔(貫通孔でもよく、有底の穴でもよい)17が、等
間隔で形成されている。また、ドラムカバー200 の周面
部には、先述の例と同様なキー機構50が取り付けられて
おり、ブレーキバンド40のキー機構50に対応する位置に
は、貫通孔49が形成されている。つまり、キー機構50の
作用により、その先端部の係合ピン51を、ブレーキバン
ド40の貫通孔49を通して、ドラム100 の外周面に垂直な
方向にて進退させ得るように構成されている。換言すれ
ば、係合ピン51を、ドラム10の外周面に当接して該外周
面に向けて付勢される位置(=係合待機状態の位置)
と、ケース54内の格納位置との間で、進退させ得るよう
に構成されている。
【0027】係合ピン51がドラム10の外周面に当接して
付勢されている状態でドラム100 が回動されると、その
回動角度が或る角度(隣接する係合孔17間の角度以内)
に達する以前に、ドラム100 の周面に形成されている何
れかの係合孔17に、上記係合ピン51が嵌まり込み、ドラ
ム100 の回動は、その位置にて停止される。換言すれ
ば、キー機構50をロックして係合ピン51を進入させるこ
とにより、ドラム100 の回転を上述の或る角度以内に制
約することができ、したがって、後輪の回転も上述の或
る角度以内に制約できる。即ち、施錠できる。
【0028】一方、係合ピン51がドラム100 の外周面に
当接して付勢されている位置から退避されてケース54内
に格納された状態でドラム100 が回動されると、ドラム
100の周面に形成されている何れかの係合孔17に上記係
合ピン51が嵌まり込むということはなく、ドラム100 の
回動は支障なく行われる。換言すれば、キー機構50のロ
ックを解除して係合ピン51を退避させることにより、ド
ラム100 、即ち、後輪の回転をフリーにでき、施錠を解
除できる。
【0029】なお、図5の例では、係合孔17がドラム10
0 の周面に設けられているが、この係合孔をドラム100
の端面に設け、且つ、これに対応して、キー機構50をド
ラムカバー200 の端面の同じ半径位置に設けても、同様
に構成することができる。
【0030】以上に述べたように、本例の各装置では、
摩擦ブレーキ機構内部に施錠機構が構成されているた
め、通常の工具を用いることによっては、他者が容易に
解除することはできない。
【0031】
【発明の効果】本発明では、ドラムカバーにより支持さ
れている係合ピンが、ドラムに設けられている係合受部
と係合したり、係合待機状態になることによって、施錠
が行われる。即ち、摩擦ブレーキ機構内部に於いて施錠
が行われる。このため、通常の工具を用いることでは速
やかに施錠を無効とされてしまう恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した構成例を示し、(a)はド
ラムカバーの内部とブレーキシューの正面図、(b)は
ドラムの正面図、(c)はドラムの背面図。
【図2】図1のドラムカバー,ドラム,ブレーキシュー
の概略分解斜視図。
【図3】本発明の装置の取付けられる部分を示す自転車
の概略正面図。
【図4】本発明の具体例で用いられるキー機構の概略分
解斜視図(a)と、作用を説明するための断面模式図
(b)(c)。
【図5】本発明を具体化した図1とは別の構成例のドラ
ムカバー,ドラム,ブレーキバンドの概略分解斜視図。
【図6】従来の自転車の施錠装置の説明図。
【図7】図1に示す機構の変形例を示す概略分解斜視
図。
【符号の説明】
10 ドラム 11 係合凸部 17 係合孔 20 ドラムカバー 30 ブレーキシュー 40 ブレーキバンド 50 キー機構 51 係合ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に支持されるブレーキシュー又は
    ブレーキバンドをドラムの内周面又は外周面に圧接する
    ことにより、該ドラムと一体に設けられる車輪を制動す
    る摩擦ブレーキ機構と、 前記ドラムを覆うように車体側に取付けられるドラムカ
    バーと、 前記ドラム側に設けられた係合受部と、 前記ドラムカバーによって進退可能に支持され、前記ド
    ラム方向への進入により前記係合受部と係合し、逆方向
    への退避により前記係合受部から離脱する、係合ピン
    と、 特定のキーの操作に連動して前記係合ピンを進退させる
    キー機構と、 を有する二輪車両の施錠装置。
  2. 【請求項2】 車体側に支持されるブレーキシューをド
    ラムの内周面に圧接することにより、該ドラムと一体に
    設けられる車輪を制動する摩擦ブレーキ機構と、 前記ドラムを覆うように車体側に取付けられるドラムカ
    バーと、 前記ドラムの外周面から突設された係合凸部と、 前記ドラムカバーによって進退可能に支持され、前記ド
    ラムの外周面方向への進入により前記ドラムの係合凸部
    と係合待機状態になり、逆方向への退避により前記係合
    凸部との係合が不可能になる、係合ピンと、 特定のキーの操作に連動して前記係合ピンを進退させる
    キー機構と、 を有する二輪車両の施錠装置。
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