JPH0957320A - 熱間圧延設備の速度制御装置 - Google Patents

熱間圧延設備の速度制御装置

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JPH0957320A
JPH0957320A JP7211649A JP21164995A JPH0957320A JP H0957320 A JPH0957320 A JP H0957320A JP 7211649 A JP7211649 A JP 7211649A JP 21164995 A JP21164995 A JP 21164995A JP H0957320 A JPH0957320 A JP H0957320A
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Teruhiro Kashiwamura
村 彰 宏 柏
Masaru Otomo
友 賢 大
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕上圧延機の前段の搬送ライン上で、後行材
の先端が先行材の尾端に追付く位置が一定となるように
制御し、適確な走間接合を可能にする熱間圧延設備の速
度制御装置を提供する。 【解決手段】 巻取装置(8) と、この巻取装置から巻出
された圧延材を搬送する多数のテーブルロール(4) とを
それぞれ速度制御するに当たり、搬送ライン上の指定位
置(6) から見た先行材の尾端位置を第1の位置検出手段
(18)によって検出する一方、第2の位置検出手段(24)に
より後行材の先端位置を検出すると、速度補正量演算手
段(26)がこれら各検出位置、並びにテーブルロールの速
度基準に基づいて指定位置にて先行材の尾端と後行材の
先端とを一致させる後行材の速度補正量を演算し、この
速度補正量にテーブルロールの速度基準を加算して巻取
装置の速度基準とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粗圧延機及び仕上
圧延機間に巻取装置を備え、この巻取装置から巻出され
た先行圧延材の尾端と後行圧延材の先端とを搬送ライン
上の指定位置にて走間接合するに好適な熱間圧延設備の
速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延機では加熱炉から抽出されたス
ラブ毎に圧延するのが一般的で、仕上圧延機の前段にて
先行圧延材の尾端と後行圧延材の先端とを接合しての連
続圧延は行われていなかった。かかる連続圧延を行うべ
く、コイルボックス等を用いて仕上圧延機に噛込まれる
前の圧延材を走間接合するには、例えば、先行圧延材
(以下、先行材と言う)の尾端と後行圧延材(以下、後
行材と言う)の先端との間隔を偏差として、この偏差を
零にするように後行材の速度を決める方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、先行
材の尾端と後行材の先端との間隔を偏差として、この偏
差を零にするように後行材の速度を決める方法では、搬
送ライン上で後行材の先端が先行材の尾端に追付く位置
が一定ではなく、適確な走間接合を行い難いと言う問題
があった。
【0004】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、仕上圧延機の前段の搬送ライン上で、後
行材の先端が先行材の尾端に追付く位置が一定となるよ
うに制御し、これによって、適確な走間接合を可能にす
る熱間圧延設備の速度制御装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻取装置と、
この巻取装置から巻出された圧延材を搬送する多数のテ
ーブルロールとをそれぞれ速度制御するに当たり、搬送
ライン上の指定位置から見た先行材の尾端位置を第1の
位置検出手段によって検出する一方、第2の位置検出手
段により後行材の先端位置を検出すると、速度補正量演
算手段がこれら各検出位置、並びにテーブルロールの速
度基準に基づいて指定位置にて先行材の尾端と後行材の
先端とを一致させる後行材の速度補正量を演算し、この
速度補正量にテーブルロールの速度基準を加算して巻取
装置の速度基準とするものである。
【0006】この場合、巻取装置及びテーブルロール間
に設けたクロップシヤーにより後行材の先端部を切断す
ると、後行材の先端の位置が変化するので、この変化に
対応可能な時間間隔で速度補正量を演算し直すようにす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施の形態
に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の
形態を、コイルボックス装置と併せて示したブロック図
である。先行材2は多数のテーブルロール4によってA
矢印方向に搬送される。これらのテーブルロール4の搬
送ライン上に追付き目標位置6が定められる。なお、所
定数のテーブルロール毎に、図示省略の材料検出器が設
けられている。巻取装置8は粗圧延された圧延材を巻取
り、次いで後行材10としてB矢印方向に巻出すもので、
この時、ピンチロール12が後行材10を挟み込んで搬送す
る。ピンチロール12の後段にクロップシヤー14が設けら
れ、必要に応じて後行材10の先端部を切断する。
【0008】ここで、テーブルロール4の速度を検出す
るための速度検出器16が設けられ、その検出信号が位置
演算回路18に加えられる。位置演算回路18は速度検出器
16によって検出されたテーブルロール4の速度と、テー
ブルロール4に付帯された材料検出器の材料検出タイミ
ングとに基づき、追付き目標位置6を基準とする先行材
2の尾端までの距離L1 をその尾端位置として演算す
る。先行材速度基準発生部20は先行材2の搬送速度基準
1 を発生し、図示省略の速度制御部がこの搬送速度基
準V1 に従ってテーブルロール4を速度制御する。
【0009】一方、ピンチロール12の速度を検出するた
めの速度検出器22が設けられ、その検出信号が位置演算
回路24に加えられる。位置演算回路24は速度検出器22に
よって検出されたピンチロール12の速度と、テーブルロ
ール4に付帯された材料検出器の材料検出タイミングと
に基づき、追付き目標位置6を基準とする後行材10の尾
端までの距離L2 をその尾端位置として演算する。速度
補正量演算回路26は位置演算回路18にて演算された距離
1 、位置演算回路24にて演算された距離L2及び先行
材2の搬送速度基準V1 に基づき、先行材2の尾端が追
付き目標位置6に到達するタイミングにて後行材10の先
端を追付き目標位置6に到達せしめる速度補正量Vcmp
を演算する。そして、加算器28は搬送速度基準V1 と速
度補正量Vcmp を加算して後行材10の速度基準、すなわ
ち、巻取装置8及びピンチロール12に対する速度基準V
2 を出力する。
【0010】上記のように構成された本実施の形態の動
作について以下に説明する。先行材2は所定数のテーブ
ルロール4毎に設けられた材料検出器によって検出さ
れ、その検出信号が位置演算回路18に加えられる。ま
た、テーブルロール4の速度を検出する速度検出器16の
速度信号も位置演算回路18に加えられる。いま、速度検
出器16は検出速度がv1 であるとする。位置演算回路18
は材料検出器が先行材2の尾端を検出したタイミング、
材料検出器の設置位置及び検出速度v1 に基づいて、追
付き目標位置6から先行材2の尾端までの距離L1 を逐
次演算する。これと同様にして、位置演算回路24は材料
検出器が後行材10の先端を検出したタイミング、材料検
出器の設置位置及び速度検出器22の検出速度に基づい
て、追付き目標位置6から後行材10の先端までの距離L
2 を逐次演算する。ここで、先行材2の尾端が追付き目
標位置6に到達するに要する時間Tは次式で与えられ
る。
【0011】
【数1】 追付き目標位置6にて先行材2の尾端と後行材10の先端
とを一致させるには、時間Tを経過する間に後行材10の
先端を追付き目標位置6に到達させる必要がある。追付
き目標位置6から見た後行材10の先端までの距離がL2
であるとすれば、後行材10を次式の速度v2 で巻出す必
要がある。
【0012】
【数2】 一方、後行材10の速度基準V2 は先行材2の速度基準V
1 と速度補正量演算回路26の速度補正量Vcmp との和で
あるから次式が成立する。 V2 =V1 +Vcmp …(3) ここで、V2 =v2 、V1 =v1 として(3) 式に(2) 式
を代入して整理すると、次式が得られる。
【0013】
【数3】 速度補正量演算回路26は位置演算回路18で演算された距
離L1 、位置演算回路24で演算された距離L2 及び先行
材速度基準発生部20の速度基準V1 に基づいて(4) 式の
演算を実行して速度補正量Vcmp を出力する。加算器28
はこの速度補正量Vcmp に先行材2の速度基準V1 を加
算して後行材10の速度基準を演算V2 を出力する。この
速度基準V2 に従って、図示省略の速度制御装置によっ
て巻取装置8及びピンチロール12が速度制御される。
【0014】ところで、圧延スケジュール等により、後
行材10の先端部をクロップシヤー14によって切断するこ
とがある。もし、位置演算回路24が距離L2 を演算した
後で切断が行われたとすれば、その分だけ後行材10の速
度を上げる必要がある。従って、クロップシヤー14によ
り切断を行う場合には、追付き目標位置6からの距離の
変化に対応できるように、速度補正量演算回路26の演算
間隔を短くする。これによって、後行材10の先端を切断
した場合にも追付き目標位置6にて後行材10の先端を先
行材2の尾端に確実に一致させることができる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明によれば、搬送ライン上の指定位置から見た先行材
の尾端位置及び後行材の先端位置をそれぞれ検出し、こ
れら検出位置、並びにテーブルロールの速度基準に基づ
いて指定された追付き目標位置にて先行材の尾端と後行
材の先端とを一致させる後行材の速度補正量を演算して
いるので、仕上圧延機の前段の搬送ライン上で適確な走
間接合を可能にする熱間圧延設備の速度制御装置が提供
される。
【0016】この場合、巻取装置及びテーブルロール間
に設けたクロップシヤーにより後行材の先端部を切断し
ても、速度補正量の演算間隔を短くすることによって、
先端位置の変化に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を、コイルボックス装置
と併せて示したブロック図。
【符号の説明】
2 先行圧延材 4 テーブルロール 6 追付き目標位置 8 巻取装置 10 後行圧延材 12 ピンチロール 14 クロップシヤー 16,22 速度検出器 18,24 位置演算回路 20 先行材速度基準発生部 26 速度補正量演算回路 28 加算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗圧延された圧延材を巻取った後に巻出し
    をする巻取装置と、この巻取装置から巻出された圧延材
    を搬送する多数のテーブルロールとをそれぞれ速度制御
    するに当たり、前記巻取装置から巻出された先行圧延材
    の尾端と後行圧延材の先端とを搬送ライン上の指定位置
    にて一致させるように速度制御する熱間圧延設備の速度
    制御装置であって、先行圧延材の尾端位置を検出する第
    1の位置検出手段と、後行圧延材の先端位置を検出する
    第2の位置検出手段と、前記第1及び第2の位置検出手
    段の各検出位置、並びに前記テーブルロールの速度基準
    に基づいて前記指定位置にて先行圧延材の尾端と後行圧
    延材の先端とを一致させる後行圧延材の速度補正量を演
    算する速度補正量演算手段とを備え、前記テーブルロー
    ルの速度基準に前記速度補正量を加算した値を前記巻取
    装置の速度基準とする熱間圧延設備の速度制御装置。
  2. 【請求項2】前記熱間圧延設備が前記巻取装置及び前記
    テーブルロール間にクロップシヤーを備え、前記クロッ
    プシヤーにより後行圧延材の先端部を切断する場合、後
    行圧延材の先端の位置変化に対応可能な一定の時間間隔
    にて前記速度補正量演算手段が速度補正量を演算する請
    求項1に記載の熱間圧延設備の速度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6412322B1 (en) * 1999-03-19 2002-07-02 Kawasaki Steel Corporation Rolling method

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