JPH06299231A - 熱間圧延におけるミルペーシング調整方法 - Google Patents

熱間圧延におけるミルペーシング調整方法

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JPH06299231A
JPH06299231A JP5083261A JP8326193A JPH06299231A JP H06299231 A JPH06299231 A JP H06299231A JP 5083261 A JP5083261 A JP 5083261A JP 8326193 A JP8326193 A JP 8326193A JP H06299231 A JPH06299231 A JP H06299231A
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JP
Japan
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time
mill
heating furnace
rolling
rolled material
Prior art date
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Pending
Application number
JP5083261A
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English (en)
Inventor
Kimiharu Yanagino
公治 柳野
Toshiro Nakatsuka
敏郎 中塚
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Control Of Metal Rolling (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粗ミルライン下流での圧延材の待機を低減し
て、圧延設備を円滑に運転することを目的としている。 【構成】先行圧延材8における搬送予測時刻と搬送実績
時刻との誤差をもとに、次回の加熱炉抽出時刻を補正す
るだけでなく、粗ミルライン上流に存在する先行圧延材
6,7に対する搬送予測時刻を補正する。例えば、先行
圧延材8が第1仕上圧延機F1に突入したとき搬送予測
時刻よりも遅かったならば、次回抽出予定時刻をその遅
れ時間だけ遅らせると共に、第1粗圧延機R1の入側に
先行圧延材6が存在すれば、その先行圧延材6を第1粗
圧延機の入側で強制的に待機させる。これによって、粗
ミルライン下流で材料が滞留するといった現象が解消さ
れ、圧延材の温度降下量が小さく抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延でのミルペー
シング方法に係り、加熱炉からの圧延材の抽出時刻や各
設備,各パスを通過する搬送時刻を調整するミルペーシ
ング調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延ラインでは、加熱炉から圧延材
が抽出され、その抽出された圧延材が、順次、粗圧延機
及び仕上圧延機で圧延される。このとき、連続して抽出
された先行材の尾端と後行材の先端とが衝突などの干渉
を起こさないように、各圧延材を適当な時間間隔で加熱
炉から抽出するように制御する必要がある。
【0003】このために従来においては、例えば、特開
昭62−30812号公報や特開昭62−289308
号公報などで開示された方法が実施されていた。これら
は、各圧延材に対して加熱炉在炉中に圧延スケジュール
計算を行い、各設備(粗圧延機や仕上圧延機)までの搬
送時間を予測計算し、さらに、その圧延材の搬送予測時
間と、直前の先行圧延材に対してなされた搬送予測時刻
をもとにして、所定の仕上圧延機でのローリング時間間
隔(先行材の仕上圧延機脱出から後行材の仕上圧延機突
入までの時間)が確保されるように、また、各圧延機,
パスにおいて上記両圧延材に干渉が生じないように、加
熱炉からの各圧延材の抽出予定時刻を決定している。そ
して、上記抽出予定時刻になったときに、各圧延材を加
熱炉から自動的に抽出するようにしている。
【0004】また、先行して加熱炉から抽出された圧延
材における搬送実績時刻と予め求めた搬送予測時刻との
誤差により、次回の加熱炉抽出予定時刻を修正し、ミル
ペーシングを調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のミルペーシング方法では、次に抽出する後
行圧延材の一つ前の先行圧延材の搬送実績を用いて抽出
予定時刻を補正しているが、後行圧延材を加熱炉から抽
出するときには、上記先行圧延材は粗ミルラインの途中
までしか搬送されていないために、ミルペーシング機能
が制御すべき加熱炉抽出から仕上圧延機突入までの搬送
工程の半分も考慮されていない。従って、先行圧延材
が、粗ミルラインの下流に搬送されたときに搬送予測時
刻と異なって大きく遅れていると、ミルペーシングの修
正が実施されないので、粗ミルラインの下流で圧延材が
滞留する現象が発生する。
【0006】上記現象が発生すると、予定しているミル
ペーシングとは異なる状態となり、円滑な圧延が実施で
きない。特に、仕上圧延機突入時の温度規制が厳格な圧
延材料に対しては、粗ミルライン下流で先行圧延材の遅
れによる滞留によって温度降下が発生して、品質上、悪
影響を及ぼすという問題がある。また、仮に、粗ミルラ
イン下流を通過する先行圧延材における搬送予測時刻と
搬送実績時刻との誤差をもとにして次回の加熱炉抽出予
定時刻を補正しても、既に抽出されている先行圧延材の
搬送予測時刻の補正が行われていないので、上記のよう
に、その先行圧延材が粗ミルライン下流で滞留する恐れ
は依然としてあり、その滞留した各先行圧延材の温度降
下が品質上、悪影響を及ぼすことになる。
【0007】また、上記従来のミルペーシング方法で
は、加熱炉から抽出される圧延材の抽出温度を考慮しな
いで、圧延能力を最大限に引き出すように加熱炉抽出予
定時刻を決定しているが、実際の操業においては、加熱
炉の加熱能力が圧延能力に追いつかないときがある。す
ると、加熱炉抽出目標温度に達成していない状態で圧延
材が抽出され、その圧延材が、圧延機に突入可能な温度
以下に上記滞留などで温度降下してしまう恐れがあり、
円滑なミルペーシングが維持できなくなる。
【0008】本発明は、上記のような問題点を着目して
なされたもので、粗ミルライン下流での圧延材の待機を
低減して、圧延設備を円滑に運転することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱間圧延におけるミルペーシング調整方法
は、加熱炉在炉中に加熱炉から各設備,各パスを通過す
る時間を予測計算し、連続して圧延される材料間で干渉
が生じないように、各圧延材の加熱炉からの抽出予定時
刻,及び各設備,各パスを通過する搬送予測時刻を決定
して、加熱炉からの抽出,及び圧延を行うミルペーシン
グ方法において、粗ミルライン下流または仕上ミルライ
ン上流の設備やパスを通過する先行圧延材における搬送
予測時刻と搬送実績時刻との誤差をもとに、次回の加熱
炉抽出予定時刻を補正すると共にミルライン上流に存在
する各圧延材の各設備やパスを通過する搬送予測時刻を
それぞれ補正することを特徴としている。
【0010】また、圧延処理速度に比べて加熱処理速度
が遅くなったら、各圧延材を加熱炉抽出目標温度に加熱
可能なだけの長さの一定抽出時間間隔で抽出されるよう
に、上記加熱炉からの抽出予定時刻を変更する。
【0011】
【作用】先行圧延材における搬送予測時刻と搬送実績時
刻との誤差をもとに、次回の加熱炉抽出時刻を補正する
だけでなく、粗ミルライン上流に存在する先行圧延材に
対する搬送予測時刻を補正する。例えば、先行圧延材が
第1仕上圧延機に突入したとき搬送予測時刻よりも遅か
ったならば、次回抽出予定時刻をその遅れ時間だけ遅ら
せると共に、第1粗圧延機の入側に先行圧延材が存在す
れば、その先行圧延材を第1粗圧延機の入側で強制的に
待機させる。
【0012】これによって、加熱炉抽出から仕上圧延機
突入までの搬送実績が、次回の加熱炉抽出時刻だけでな
く、粗ミルライン上流に存在する先行圧延材に対する搬
送予測時刻に対しても考慮されることになり、粗ミルラ
イン下流で材料が滞留するといった現象が解消される。
これは、粗ミルライン上流で待機させたほうが、粗ミル
ライン下流で滞留するよりは格段に温度降下量が小さい
ことに鑑みたものであり、上記処理によって圧延材の温
度降下量を小さく抑えることができる。
【0013】また、先行圧延材が第1仕上圧延機に突入
したとき、搬送予測時刻よりも早かったならば、次回抽
出予定時刻をその進み時間だけ早めると共に、粗ミルラ
イン上流の先行圧延材が存在するなら、その先行圧延材
の搬送予測時刻もその進み時間だけ早める。また、圧延
能力よりも加熱能力が低くなったら、上記算出した抽出
予定時刻で抽出すると、抽出時間間隔が短くなって加熱
炉抽出目標温度に加熱される前に抽出される恐れがある
ので、請求項2に記載されているように、加熱炉抽出時
間間隔を長めに且つ一定間隔に設定して、圧延処理時間
は長くなるが、各圧延材が加熱炉で目標温度まで確実に
加熱されるようにする。このとき、一定時間間隔で抽出
されることで圧延設備の稼働が安定する。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
熱間圧延ラインは、図1に示すように、加熱炉1、スケ
ールブレーカ2、粗圧延機3(R1〜R5)、仕上圧延
機4(図中では第1仕上圧延機F1のみ図示されてい
る)、及び図示しないコイラーに順に配設され、その各
設備1,2,3,4は、それぞれコントローラ10に接
続されて該コントローラ10によって制御されている。
【0015】そのコントローラ10は、各圧延材に対し
て、加熱炉1在炉中に、各圧延材5の厚みや長さ等のサ
イズにもとづいて、粗圧延機3での圧延スケジュールと
仕上圧延機4での圧延スケジュールを計算し、各圧延材
の先端及び尾端に対する、加熱炉1抽出後から各設備へ
の突入および脱出する時間を、それぞれ仕上圧延機4入
側まで予測計算する。
【0016】さらに、連続して圧延される2本の圧延材
(先行圧延材と後行圧延材)について、先行圧延材の尾
端,及び後行圧延材の先端の各設備通過時間と各設備に
おける制約条件をもとに、後行圧延材5の加熱炉1抽出
予定時刻を算出する。上記制約条件とは、先行圧延材が
各設備通過後、後行圧延材を通過させてはならない時間
を意味するものであって、具体的には、例えば、圧延機
においては、圧下開度、回転数、サイドガイドの幅等の
設定替えに要する時間である。
【0017】上記のようにして、各圧延材について、加
熱炉1抽出予定時刻と各設備に突入する搬送予測時刻
を、加熱炉1在炉中に算出する。本実施例では、さら
に、補正検出手段11によって、仕上圧延機4突入時の
搬送実績時刻と搬送予測時刻との誤差を求め、その誤差
信号をコントローラ10に供給する。そして、コントロ
ーラ10が、その誤差信号を次回加熱炉1抽出予定時
刻、スケールブレーカ2突入時刻、第1粗圧延機R1突
入時刻に反映させる。
【0018】ここで、上記のような公知手順で計算し
た、i番目の圧延材iに対するスケールブレーカ2、第
1粗圧延機3、及び第1仕上圧延機4への到達予測時刻
を、それぞれTiSB,TiR1,TiF1とし、ま
た、次回加熱炉1から抽出する圧延材5に対する抽出予
定時刻をToutとする。補正検出手段11は、粗ミル
ラインでの最下流に位置する先行圧延材8が第1仕上圧
延機F1へ突入したことを検知すると、その突入時にお
ける現在時刻Tnow(その先行圧延材8が第1仕上圧
延機F1突入した突入実績時刻)とコントローラ10が
求めたT1F1(予め予測した第1仕上圧延機F1突入
予測時刻)とから、次の式によって誤差ΔTを算出す
る。
【0019】ΔT=(Tnow − T1F1) 次に、補正検出手段11は、その誤差ΔTに応じた信号
をコントローラ10に供給し、該コントローラ11は、
その信号をもとに、その時点での粗ミルライン上に存在
する各先行圧延材iにおける、スケールブレーカ2到達
予測時刻TiSB、第1粗圧延機R1到達予測時刻Ti
R1、第1仕上圧延機F1到達予測時刻TiF1、及
び、次回抽出予定時刻Toutの全てに、上記誤差ΔT
を加える。
【0020】ここで、上記誤差ΔTは、正値であれば、
実際のF1突入時刻が予測時刻よりも遅れていることを
示し、また、負値であれば、実際のF2突入時刻が予測
時刻よりも早いことを示している。上記補正を行うこと
で、もともとのミルペーシング予測時刻が、粗ミルライ
ン最下流材8の第1仕上圧延機F1到達時の誤差を反映
した新しいミルペーシング予測時刻に補正される。
【0021】即ち、上記誤差ΔTが正値であれば、加熱
炉1在炉中の圧延材5の抽出時刻が、ΔTだけ遅くな
り、また、粗ミルラインの第1粗圧延機R1入側に存在
する先行圧延材6は、その誤差ΔTだけ第1粗圧延機R
1入側で強制的に待機されることとなる。このように、
上記粗ミルライン最下流に位置する先行圧延材8が第1
仕上圧延機F1突入したときの上記誤差ΔTが、次回加
熱炉1から抽出される圧延材5,及び粗ミルライン上流
に存在する圧延材6,7に反映されることとなる。
【0022】上記調整を、各圧延材が第1仕上圧延機F
1に突入するたびに行う。これによって、粗ミルライン
下流の先行圧延材8の搬送実績時刻が遅れが生じても、
既に抽出されている圧延材6,7は粗ミルライン上流で
待機することとなり、その圧延材5,6,7の温度降下
量を従来よりも格段に小さく抑えることができて、上記
待機に対する温度降下による品質への悪影響を従来より
も小さくすることができる。
【0023】なお、上記実施例では、第1仕上圧延機F
1突入時の搬送予測時刻と搬送実績時刻との誤差ΔTを
求めているが、最終粗圧延機R5を脱出する際の搬送予
測時刻と搬送実績時刻との誤差などを求めて、ミルペー
シング調整を行ってもかまわない。また、上記実施例で
は、コントローラ10と補正検出手段11とが別体のよ
うに説明しているが、一体であっても勿論構わない。
【0024】また、上記のようなミルペーシング方法で
操業を行っているうちに、加熱炉による加熱処理速度能
力が圧延設備による圧延処理速度に比較して、所定以上
に遅くなったことを検出したら、加熱炉抽出目標温度に
加熱されるだけの長さの一定抽出時間間隔で抽出するよ
うに、加熱炉1からの抽出予定時刻を変更して、加熱炉
1出目標温度に達していない圧延材の抽出を抑える。
【0025】これによって、圧延機突入不能な温度まで
の温度に各圧延材がなることがなくなると共に、一定ピ
ッチで抽出されるようになるので、例えば第1仕上圧延
機への圧延材突入ピッチにバラツキが非常に小さくなっ
て、圧延設備が円滑に運転される。上記一定抽出時間間
隔は、加熱炉の処理能力やスラブ等の変化に応じて変化
するので、その変化に合わせて所定時間単位で設定変更
するとよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の熱間
圧延におけるミルペーシング調整方法では、材料に粗ミ
ルゾーン下流で搬送実績時刻に遅れが生じても、また、
加熱炉の加熱能力が圧延能力に比べて低くなっても、圧
延設備を円滑に運転することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の熱間圧延ラインを示す概
略構成図である。
【符号の説明】
1 加熱炉 2 スケールブレーカ 3 粗圧延機 4 仕上圧延機 F1 第1仕上圧延機 5,6,7,8 圧延材 10 コントローラ 11 補正検出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱炉在炉中に加熱炉から各設備,各パ
    スを通過する時間を予測計算し、連続して圧延される材
    料間で干渉が生じないように、各圧延材の加熱炉からの
    抽出予定時刻,及び各設備,各パスを通過する搬送予測
    時刻を決定して、加熱炉からの抽出,及び圧延を行うミ
    ルペーシング方法において、粗ミルライン下流または仕
    上ミルライン上流の設備やパスを通過する先行圧延材に
    おける搬送予測時刻と搬送実績時刻との誤差をもとに、
    次回の加熱炉抽出予定時刻を補正すると共にミルライン
    上流に存在する各圧延材の各設備やパスを通過する搬送
    予測時刻をそれぞれ補正することを特徴とする熱間圧延
    におけるミルペーシング調整方法。
  2. 【請求項2】 圧延処理速度に比べて加熱処理速度が遅
    くなったら、各圧延材を加熱炉抽出目標温度に加熱可能
    なだけの長さの一定抽出時間間隔で抽出されるように、
    上記加熱炉からの抽出予定時刻を変更することを特徴と
    する請求項1記載の熱間圧延におけるミルペーシング調
    整方法。
JP5083261A 1993-04-09 1993-04-09 熱間圧延におけるミルペーシング調整方法 Pending JPH06299231A (ja)

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