JPH095624A - ズームレンズ - Google Patents
ズームレンズInfo
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- JPH095624A JPH095624A JP7175379A JP17537995A JPH095624A JP H095624 A JPH095624 A JP H095624A JP 7175379 A JP7175379 A JP 7175379A JP 17537995 A JP17537995 A JP 17537995A JP H095624 A JPH095624 A JP H095624A
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Abstract
のレンズ群を負レンズとし、この第4レンズ群の移動に
よりズーミングおよびフォーカシングの補正を行うよう
にするとともに、所定の条件式を満足するように構成す
ることで、広角でズーム比が大きく諸収差を良好とし得
るズームレンズを得る。 【構成】 正負正負正の5群レンズ構成とされ、ズーミ
ング時に、第1,3,5レンズ群G1,G3,G5は固定、第
2,4レンズ群G2、G4は可動とされ、第2レンズ群G2
を光軸方向に移動することにより全系の焦点距離を変化
させ、第4レンズ群G4を光軸方向に移動することによ
り結像位置の変動および物体距離の変化に伴う結像位置
の変化を補正するズームレンズであって、下記条件式を
満足する。 0.9<fw(3+4)/(fw・ft)1/2<1.3 (1) 0.9<f5/(fw・ft)1/2<1.1 (2) 0.3<|f2|/(fw・ft)1/2 <0.4 (3)
Description
ムビデオカメラや電子スティルカメラに用いられる広角
で変倍比が大きいズームレンズに関する。
イズが1/3インチから1/4インチに移行しつつあり、レン
ズ構成の簡素化が求められている。このようなズームレ
ンズとしては、例えば全系を4群で構成し、第1レンズ
群および第3レンズ群を固定とし、第2レンズ群を光軸
方向に移動することにより変倍を行い、それに伴う像点
位置の移動を第4レンズ群により行い、Fナンバーが1.
6〜1.8、ズーム比が8倍〜12倍なる条件を満足するよう
にしたものが知られている。
た従来技術では第4レンズ群が広角側から望遠側にかけ
て物体側に凸の曲線を描くように、かつ中間域では第3
レンズ群に近づくように移動し、この中間域において像
の周辺部に向かう光束が第4レンズ群の比較的低い位置
から射出されるために収差の状態が広角側や望遠側と異
なってしまい全体として収差の変動をズーム全領域で小
さくすることが困難となる。
合、第4レンズ群の屈折力を大きくすることが必要とな
るが、これは第4レンズ群の移動距離が小さくなりレン
ズ全体が小型化するという利点がある反面、屈折力が大
きい分、移動することによる収差の変動が大きくなり、
ズーム全領域での収差補正がより困難となる。さらに、
近年ズーム比をより大きいものとしたいという要求が強
く、例えばこのズーム比を20倍程度以上まで大きくした
いという要求がある。しかしながら、この程度までズー
ム比を大きくすると、第2レンズ群の移動量が大きくな
るのに合わせて第4レンズ群の移動量も大きくする必要
があり、それに伴う収差の変動も大きくなるのでズーム
全領域での補正がさらに困難となる。
58゜程度、ズーム比を12倍程度とするのが限界であっ
た。またこれまでの種々の従来技術では、ズームレンズ
を構成するレンズ枚数が上記の諸条件を満足するための
限界に近い数となっているため、このままの性能を維持
しつつ高ズーム比化するのは困難であった。本発明は、
従来技術に比べ、より広角でよりズーム比の大きい、諸
収差が良好なズームレンズを提供することを目的とする
ものである。
は、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有
する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、
負の屈折力を有する第4レンズ群、および正の屈折力を
有する第5レンズ群を物体側からこの順に配設してな
り、ズーミング時に前記第1レンズ群、前記第3レンズ
群、および前記第5レンズ群は固定とされ、前記第2レ
ンズ群、および前記第4レンズ群は可動とされ、前記第
2レンズ群を光軸方向に移動することにより全系の焦点
距離を変化させ、前記第4レンズ群を光軸方向に移動す
ることにより結像位置の変動を補正するとともに物体距
離の変化に伴う結像位置の変化を補正するズームレンズ
であって、下記条件式(1)〜(3)を満足するように
構成されてなることを特徴とするものである。
4レンズ群との合成焦点距離 fw : 広角端における全系の焦点距離 ft : 望遠端における全系の焦点距離 f5 : 第5レンズ群の焦点距離 f2 : 第2レンズ群の焦点距離
とも1枚のレンズが正の屈折力を有し、かつ下記条件式
(4),(5)を満足するように構成することが望まし
い。 νd> 80 (4) θg,F>0.53 (5) ただし、 νd :d線におけるアッベ数 θg,F : 部分分散比;(ng−nF)/(nF−nc)
とも1枚のレンズが正の屈折力を有し、かつ下記条件式
(6),(7)を満足するように構成することが望まし
い。 νd> 65 (6) θg,F>0.53 (7) ただし、 νd :d線におけるアッベ数 θg,F : 部分分散比;(ng−nF)/(nF−nc) さらに、前記第3レンズ群を構成するレンズのレンズ面
のうち、少なくとも1面を非球面により形成することが
望ましい。
問題を解決しており、変倍時に固定とした正の屈折力を
有するレンズ群を第5レンズ群とすることにより、第4
レンズ群の屈折力を大きくすることなく広角化を達成
し、かつ変倍による収差変動を極力抑えるようにしてお
り、これによって、より広角で、よりズーム比の大きい
ズームレンズの実現を可能としている。
つズーム全領域で良好な収差補正がおこなわれるために
は射出光線が光軸から離れた位置にあるとき程レンズ面
で補正される必要がある。このためレンズ系の最も像側
に、変倍時に固定とされている第5レンズ群を置くよう
にしている。
群、および第5レンズ群の屈折力を規定する条件式につ
いて説明する。条件式(1)は広角端での画角を大きくす
るために第3レンズ群および第4レンズ群が有する屈折
力の範囲を規定するもので、変倍領域全体にわたって良
好な収差補正を行いつつ、広角化を実現するために必要
である。条件式(1)の上限を超えると像面の倒れが補正
過剰となり、球面収差とのバランスをとることが困難と
なる。また条件式(1)の下限を超えると広角化の実現は
困難となる。
の画角を大きくするために第5レンズ群が有する屈折力
の範囲を規定する。すなわち、条件式(2)の下限を超え
ると、広角化が実現できない。一方、条件式(2)の上限
を超えると、広角端で像面が物体側に倒れ、また第1レ
ンズ群の外径が大きくなりレンズ系全体をコンパクトと
することが困難となる。
第2レンズ群が有する屈折力の範囲を規定する。すなわ
ち、条件式(3)の下限を超えると収差の変動量が大きく
なり良好な性能を得ることが困難となる。一方、条件式
(3)の上限を超えると変倍時における移動量が大きくな
りレンズ系全体をコンパクトとすることが困難となる。
良好に補正するための条件式である。 特に条件式
(4),(5)は軸上の色収差、条件式(6),(7)は倍率の色収
差を補正するためにそれぞれのレンズについて必要とな
る条件である。これらの条件式はいわゆる異常分散性を
有するガラスにより満足される。色収差補正のためには
アッベ数が互いに大きく異なるレンズを組み合わせたい
わゆる色消しレンズを導入する必要がある。しかしズー
ム比を大きくしようとすると全体の色収差を補正するこ
とがより困難となる。特に2次スペクトルの補正が困難
となる。
性を有するガラスの使用は極めて効果的である。条件式
(4),(5),(6),(7)で規定された範囲は前述したように異
常分散性を有するガラスが存在する範囲である。これら
以外のガラスを使用した場合、ズーム全領域での、バラ
ンスのとれた色収差の補正が困難となる。
なくとも1枚を非球面とすることで、レンズ系全体のレ
ンズ枚数を少なくし、かつ良好な収差補正、とくに球面
収差の補正を良好とすることができる。すなわち、レン
ズ面の全てを球面で構成すると、収差補正を良好とする
ためにはレンズ枚数を増やす必要があり、これはレンズ
系の全長が大きくなることにつながり好ましくない。
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のズ
ームレンズの第1〜第3の実施例の構成を代表して示す
広角端におけるレンズ構成図であり、図2は広角端
(a)、中間位置(b)、望遠端(c)における各レン
ズ群の位置関係を示す図である。
体として正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の
屈折力を有する第2レンズ群G2と、絞り1と、正の屈
折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する
第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群
G5とからなり、ズーミング時に第1レンズ群G1,第
3レンズ群G3および第5レンズ群G5は固定とされ、
第2レンズ群G2および第4レンズ群G4は可動とさ
れ、第2レンズ群G2を光軸Xに沿って移動することに
より全系の焦点距離fを変化させ、第4レンズ群G4を
光軸Xに沿って移動することにより第2レンズ群G2の
移動に伴う結像位置の変動を補正するとともにフォーカ
シングを行うようにしたズームレンズであって、以下の
条件式(1),(2),(3)を満足する構成とされて
いる。
4レンズ群との合成焦点距離 fw : 広角端における全系の焦点距離 ft : 望遠端における全系の焦点距離 f5 : 第5レンズ群の焦点距離 f2 : 第2レンズ群の焦点距離
ズL1〜L3から、第2レンズ群G2はレンズL4〜L6か
ら、第3レンズ群G3はレンズL7,L8および前面(被
写体側の面)が非球面状に形成されたレンズL9から、
第4レンズ群G4は単一のレンズL10から、第5レンズ
群G5はレンズL11〜L13から構成されている。また第
5レンズ群G5と結像面2の間には、赤外光をカットす
るローパスフィルタL14が配されている。
第1の実施例にかかるズームレンズの各レンズ面の曲率
半径r(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の
空気間隔(以下、これらを総称して軸上面間隔という)
d(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよびア
ッベ数νの値を表1に示す。
すものである。また曲率半径rの欄において「非球面」
とあるのは、下記式(A)により算出される非球面形状
であることを意味するものである(以下に示す表3,5
についても同じ)。 Z=CY2/{1+(1−KC2Y2)1/2} +A1Y4+A2Y6+A3Y8+A4Y10 (A) ただし、Z:光軸からの高さYの非球面上の点より、非
球面頂点の接平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂線
の長さ(mm) C:非球面の近軸曲率 Y:光軸からの高さ(mm) K:離心率 A1〜A4:第4,6,8,10次の非球面係数
けるD1,D2,D3,D4の広角端、中間位置、望遠端各
位置での値を示す。さらに、この表2の下段に、全系の
焦点距離f、Fナンバー(FNO)、画角2ω、上式
(A)に示される非球面の各定数C,K,A1〜A4の値
を示す。
(a)広角端、(b)中間位置、(c)望遠端における
諸収差を示す収差図である。この図3から明らかなよう
に、第1の実施例のズームレンズ系によればズーム領域
の全体に亘って良好な収差補正がなされ、広角化(2ω
=70.9度)、高ズーム比(22.6倍)を得ることができ
る。
各レンズ面の曲率半径r(mm)、軸上面間隔d(m
m)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数
νの値を表3に示す。また、表4に表3中の軸上間隔d
の欄におけるD1,D2,D3,D4の広角端、中間位置、
望遠端各位置での値を示す。さらに、この表4の下段
に、全系の焦点距離f、Fナンバー(FNO)、画角2
ω、上式(A)に示される非球面の各定数C,K,A1
〜A4の値を示す。
端、(b)中間位置、(c)望遠端における諸収差を示
す収差図である。この図4から明らかなように、第2の
実施例のズームレンズによればズーム領域の全体に亘っ
て良好な収差補正がなされ、広角化(2ω=67.2度)、
高ズーム比(22.6倍)を得ることができる。
各レンズ面の曲率半径r(mm)、軸上面間隔d(m
m)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数
νの値を表6に示す。また、表6に表5中の軸上間隔d
の欄におけるD1,D2,D3,D4の広角端、中間位置、
望遠端各位置での値を示す。さらに、この表6の下段
に、全系の焦点距離f、Fナンバー(FNO)、画角2
ω、上式(A)に示される非球面の各定数C,K,A1
〜A4の値を示す。
(a)広角端、(b)中間位置、(c)望遠端における
諸収差を示す収差図である。この図5から明らかなよう
に、第3の実施例のズームレンズによればズーム領域の
全体に亘って良好な収差補正がなされ、広角化(2ω=
62.0度)、高ズーム比(22.6倍)を得ることができる。
また、上記各実施例における、前述した条件式(1)に
おけるfw(3+4)/(fw・ft)1/2の値、前述した条件
式(2)におけるf5/(fw・ft)1/2 の値、および
前述した条件式(3)における|f2|/(fw・ft)
1/2 の値を下記表7に示す。
はいずれも前述した各条件式(1)、(2)、(3)を
満足している。また、上記各実施例の所定レンズの部分
分散比およびアッベ数を示す下記表8から明らかなよう
に、各実施例のズームレンズはいずれも前述した条件式
(4)、(5)、(6)、(7)を満足しており、色収
差を良好に補正することができる。
に限られるものではなく、例えば各レンズ群を構成する
レンズの枚数や形状は適宜選択し得る。
ズによれば各収差を良好なものとしつつ、広角端の画角
を60゜〜70゜程度、ズーム比を23倍程度と広角、高ズー
ム比のものとすることができる。
おけるレンズ構成を示す図
(a)、中間位置(b)、望遠端(c)におけるレンズ
群の位置関係を示す図
(a)、中間位置(b)、望遠端(c)における諸収差
を示す収差図
(a)、中間位置(b)、望遠端(c)における諸収差
を示す収差図
(a)、中間位置(b)、望遠端(c)における諸収差
を示す収差図
Claims (4)
- 【請求項1】 正の屈折力を有する第1レンズ群、負の
屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3
レンズ群、負の屈折力を有する第4レンズ群、および正
の屈折力を有する第5レンズ群を物体側からこの順に配
設してなり、 ズーミング時に前記第1レンズ群、前記第3レンズ群、
および前記第5レンズ群は固定とされ、前記第2レンズ
群、および前記第4レンズ群は可動とされ、 前記第2レンズ群を光軸方向に移動することにより全系
の焦点距離を変化させ、前記第4レンズ群を光軸方向に
移動することにより結像位置の変動を補正するとともに
物体距離の変化に伴う結像位置の変化を補正するズーム
レンズであって、下記条件式(1)〜(3)を満足する
ように構成されてなることを特徴とするズームレンズ。 0.9<fw(3+4)/(fw・ft)1/2<1.3 (1) 0.9<f5/(fw・ft)1/2<1.1 (2) 0.3<|f2|/(fw・ft)1/2 <0.4 (3) ただし、fw(3+4): 広角端における第3レンズ群と第
4レンズ群との合成焦点距離 fw : 広角端における全系の焦点距離 ft : 望遠端における全系の焦点距離 f5 : 第5レンズ群の焦点距離 f2 : 第2レンズ群の焦点距離 - 【請求項2】 前記第3レンズ群を構成する少なくとも
1枚のレンズが正の屈折力を有し、かつ下記条件式
(4),(5)を満足するように構成されてなることを
特徴とする請求項1記載のズームレンズ。 νd> 80 (4) θg,F>0.53 (5) ただし、 νd :d線におけるアッベ数 θg,F : 部分分散比;(ng−nF)/(nF−nc) - 【請求項3】 前記第5レンズ群を構成する少なくとも
1枚のレンズが正の屈折力を有し、かつ下記条件式
(6),(7)を満足するように構成されてなることを
特徴とする請求項1もしくは2記載のズームレンズ。 νd> 65 (6) θg,F>0.53 (7) ただし、 νd :d線におけるアッベ数 θg,F : 部分分散比;(ng−nF)/(nF−nc) - 【請求項4】 前記第3レンズ群を構成するレンズのレ
ンズ面のうち、少なくとも1面が非球面により形成され
てなることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1
項記載のズームレンズ。
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