JPH0955339A - 音響用電解コンデンサ - Google Patents
音響用電解コンデンサInfo
- Publication number
- JPH0955339A JPH0955339A JP22604395A JP22604395A JPH0955339A JP H0955339 A JPH0955339 A JP H0955339A JP 22604395 A JP22604395 A JP 22604395A JP 22604395 A JP22604395 A JP 22604395A JP H0955339 A JPH0955339 A JP H0955339A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolytic capacitor
- electrolytic solution
- electrolytic
- acid
- salt
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】優れた再生音質、すなわち均一で、バランスの
良い、劣化の少ない音質を得ることのできる電解コンデ
ンサを提供する。 【解決手段】エチレングリコ−ルまたはそのエ−テル
類、水およびアジピン酸またはその塩からなる主電解液
に対して、分子量および分子構造の異なる他の酸または
その塩を3種類以上添加し、さらにSiO2 粒子を添加
してなる電解液を使用した。
良い、劣化の少ない音質を得ることのできる電解コンデ
ンサを提供する。 【解決手段】エチレングリコ−ルまたはそのエ−テル
類、水およびアジピン酸またはその塩からなる主電解液
に対して、分子量および分子構造の異なる他の酸または
その塩を3種類以上添加し、さらにSiO2 粒子を添加
してなる電解液を使用した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音響用電解コンデン
サ、殊に音響用電解コンデンサに適した駆動用電解液の
組成に関するものである。
サ、殊に音響用電解コンデンサに適した駆動用電解液の
組成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オ−ディオ機器において、アルミニウム
電解コンデンサは電源回路のフィルタ、各回路ブロック
のカップリングおよびデカップリングに使用されている
が、電解コンデンサの材料や製法により再生音の音質が
変化する現象が認められている。電解コンデンサ内には
駆動用電解液が含浸されているが、音響用の電解コンデ
ンサの駆動電解液としては、例えばエチレングリコ−ル
またはそのエ−テル類、水およびアジピン酸またはその
塩からなる主電解液に対して、分子量および分子構造の
異なる他の酸またはその塩を3種類以上添加した電解液
を使用したものが知られている(特開平2−66920
号公報)。
電解コンデンサは電源回路のフィルタ、各回路ブロック
のカップリングおよびデカップリングに使用されている
が、電解コンデンサの材料や製法により再生音の音質が
変化する現象が認められている。電解コンデンサ内には
駆動用電解液が含浸されているが、音響用の電解コンデ
ンサの駆動電解液としては、例えばエチレングリコ−ル
またはそのエ−テル類、水およびアジピン酸またはその
塩からなる主電解液に対して、分子量および分子構造の
異なる他の酸またはその塩を3種類以上添加した電解液
を使用したものが知られている(特開平2−66920
号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような駆動
用電解液を使用した電解コンデンサにおいても、満足す
べき再生音が得られたとは必ずしも言えなかった。
用電解液を使用した電解コンデンサにおいても、満足す
べき再生音が得られたとは必ずしも言えなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、より優れた再
生音質、すなわち均一で、バランスの良い、劣化の少な
い音質を得ることのできる電解コンデンサを提供するこ
とを目的としたもので、具体的にはエチレングリコ−ル
またはそのエ−テル類、水およびアジピン酸またはその
塩からなる主電解液に対して、分子量および分子構造の
異なる他の酸またはその塩を3種類以上添加し、さらに
SiO2 粒子を添加してなる電解液を使用したものであ
る。
生音質、すなわち均一で、バランスの良い、劣化の少な
い音質を得ることのできる電解コンデンサを提供するこ
とを目的としたもので、具体的にはエチレングリコ−ル
またはそのエ−テル類、水およびアジピン酸またはその
塩からなる主電解液に対して、分子量および分子構造の
異なる他の酸またはその塩を3種類以上添加し、さらに
SiO2 粒子を添加してなる電解液を使用したものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】エチレングリコ−ルのエ−テル類
としては、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、エ
チレングリコ−ルモノエチルエ−テルなどのエチレング
リコ−ルモノアルキルエ−テル、またはエチレングリコ
−ルフェニルエ−テルを例示できる。またアジピン酸の
塩としてはアンモニウム塩であるのが好ましい。
としては、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、エ
チレングリコ−ルモノエチルエ−テルなどのエチレング
リコ−ルモノアルキルエ−テル、またはエチレングリコ
−ルフェニルエ−テルを例示できる。またアジピン酸の
塩としてはアンモニウム塩であるのが好ましい。
【0006】本発明において、主電解液に対して添加さ
れる酸またはその塩としては、ニトロ安息香酸、フタル
酸、サリチル酸、安息香酸、マレイン酸、硼酸、リン
酸、蓚酸、リンゴ酸、クエン酸、アスパラギン酸、グル
タミン酸、HOOC(CH2 )n COOHのn=2〜1
0の脂肪族ジカルボン酸の単体またはその塩が好まし
く、塩としはアンモニウム塩であるのが好ましい。な
お、脂肪族ジカルボン酸において、nが2未満の場合に
おいては、アルミニウム誘電体酸化皮膜を溶解し、音質
的に有効的な効果はなかった。また、nが11以上の場
合は溶媒にほとんど解けず、添加効果が少なかった。
れる酸またはその塩としては、ニトロ安息香酸、フタル
酸、サリチル酸、安息香酸、マレイン酸、硼酸、リン
酸、蓚酸、リンゴ酸、クエン酸、アスパラギン酸、グル
タミン酸、HOOC(CH2 )n COOHのn=2〜1
0の脂肪族ジカルボン酸の単体またはその塩が好まし
く、塩としはアンモニウム塩であるのが好ましい。な
お、脂肪族ジカルボン酸において、nが2未満の場合に
おいては、アルミニウム誘電体酸化皮膜を溶解し、音質
的に有効的な効果はなかった。また、nが11以上の場
合は溶媒にほとんど解けず、添加効果が少なかった。
【0007】SiO2 粒子の粒径は10〜20nmが好
ましく、10nm未満では情報量が改善されず、また2
0nmを超えると電解液に拡散されず情報量が改善され
ない。またSiO2 粒子の添加量は0.5〜10wt%
であるのが好ましく、0.5wt%未満では情報量があ
まり改善されず、また10wt%を超えるとSiO2が
析出してしまう。
ましく、10nm未満では情報量が改善されず、また2
0nmを超えると電解液に拡散されず情報量が改善され
ない。またSiO2 粒子の添加量は0.5〜10wt%
であるのが好ましく、0.5wt%未満では情報量があ
まり改善されず、また10wt%を超えるとSiO2が
析出してしまう。
【0008】
【実施例】以下、表1に本発明に係る電解液の組成(実
施例1〜10)を、表2に従来例(比較例1〜5)を記
す。なお単位はwt%である。
施例1〜10)を、表2に従来例(比較例1〜5)を記
す。なお単位はwt%である。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】次に、表1、2に示した電解液を使用し、
定格63V1200μF、ケ−スサイズ直径50mm、
長さ80mmのラグ端子タイプのアルミニウム電解コン
デンサを試作した。そしてこれらアルミニウム電解コン
デンサをプリメインアンプの電源平滑部に実装し、同コ
ンデンサを交換することによって、試聴し、音質を1〜
10(10が最も優れている)で判定した。その結果を
表3および表4に示す。
定格63V1200μF、ケ−スサイズ直径50mm、
長さ80mmのラグ端子タイプのアルミニウム電解コン
デンサを試作した。そしてこれらアルミニウム電解コン
デンサをプリメインアンプの電源平滑部に実装し、同コ
ンデンサを交換することによって、試聴し、音質を1〜
10(10が最も優れている)で判定した。その結果を
表3および表4に示す。
【0012】
【表3】
【0013】
【表4】
【0014】表3および表4から、本発明に係る電解液
を使用した電解コンデンサ(実施例1〜10)では、比
較例1〜5に比べて、いずれも総合評価が高く音質の優
れていることがわかる。
を使用した電解コンデンサ(実施例1〜10)では、比
較例1〜5に比べて、いずれも総合評価が高く音質の優
れていることがわかる。
【0015】
【発明の効果】本発明によると、音質の優れた音響用電
解コンデンサを得ることができる。
解コンデンサを得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 清水 英夫 神奈川県藤沢市辻堂新町2丁目2番1号 エルナ−株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】エチレングリコ−ルまたはそのエ−テル
類、水およびアジピン酸またはその塩からなる主電解液
に対して、分子量および分子構造の異なる他の酸または
その塩を3種類以上添加し、さらにSiO2 粒子を添加
してなる電解液を使用したことを特徴とする音響用電解
コンデンサ。 - 【請求項2】SiO2 粒子の粒径が10〜20nmで、
添加量が0.5〜10wt%である請求項1に記載の音
響用電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22604395A JPH0955339A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 音響用電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22604395A JPH0955339A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 音響用電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0955339A true JPH0955339A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16838895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22604395A Pending JPH0955339A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 音響用電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0955339A (ja) |
-
1995
- 1995-08-11 JP JP22604395A patent/JPH0955339A/ja active Pending
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