JPH0955013A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JPH0955013A
JPH0955013A JP22607395A JP22607395A JPH0955013A JP H0955013 A JPH0955013 A JP H0955013A JP 22607395 A JP22607395 A JP 22607395A JP 22607395 A JP22607395 A JP 22607395A JP H0955013 A JPH0955013 A JP H0955013A
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JP
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signal
disk
data
servo
decoding
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JP22607395A
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English (en)
Inventor
Shinji Katsuki
信二 勝木
Tatsuto Suetomi
達人 末冨
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デコードエラーによる再生データの欠落が生
じることを回避する。 【解決手段】 ディスク回転制御手段にグルーブ情報を
用いた回転サーボ動作を実行させながら、デコード手段
に読み出された記録データのデコード処理を実行させて
いる際に(F101,F102) 、デコード動作不良の発生状況に
応じて (F103〜F106) 、ディスク回転制御手段の動作を
読み出された記録データを用いた回転サーボ動作に切り
換えて(F108)、デコードリトライを行なうようにする
(F109〜F112) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光磁気ディスクなど
のディスク状記録媒体に対応する再生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクを記録媒体として用い、
ユーザーが音楽データを記録/再生することができるメ
ディアとしてミニディスクシステムが知られている。ミ
ニディスクシステムで用いられる光磁気ディスクでは、
図5に示すようにディスク1上にウォブリンググルーブ
1aが形成されている。1bはランド部である。このウ
ォブリンググルーブ1aは、いわゆる記録トラックを形
成するとともに、ディスク上の絶対位置情報をFM変調
した信号を用いてウォブリング(蛇行)されていること
により、絶対位置アドレスを表現するものとなってい
る。そして、光学ヘッドが記録トラックにレーザー光S
Pを照射した際に、反射光を検出するディテクタのプッ
シュプル信号は、ウォブリングされたグルーブの情報と
なり、このグルーブ情報をデコードすることで、光学ヘ
ッドの現在の走査位置の絶対位置アドレスを得ることが
できる。
【0003】CD(コンパクトディスク)やミニディス
クのうちで再生専用タイプのディスクなどの再生専用光
ディスクでは、ディスクを回転させるスピンドルモータ
のCLV(線速度一定)サーボのためのクロックは、デ
ィスクから読取られたデータであるいわゆるEFM信号
を用いてを生成しているが、一方、図5のようにウォブ
リンググルーブ1aが形成されている光磁気ディスクで
は、ウォブリンググルーブ1aから検出される情報を用
いてCLVサーボを行なっている。つまり、グルーブ情
報からFM復調を行ない、さらにバイフェーズデコード
を行なうことによりグルーブアドレスが得られるが、同
時にこのグルーブアドレスのクロックを生成している。
そして、このグルーブクロックを用いてCLVサーボ情
報を生成するようにしている。特に、記録可能なディス
クの場合、記録時には当然EFM信号が存在しないた
め、グルーブクロックを用いてのCLVサーボは必然的
な動作となる。また再生時ではEFM信号は読み出せる
わけであるが、読出動作がEFMデータの記録されてい
ないエリアに入った場合に不都合となるため、光磁気デ
ィスクに対しては再生時もグルーブクロックを用いたC
LVサーボを行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
記録時にはグルーブクロックを用いてのCLVサーボが
行なわれるため、ディスク回転は実際に記録されるEF
M信号とは完全同期していないことになる。従って、E
FM信号に基づいてディスクに記録されるデータ、即ち
磁化パターンは、CLVサーボの誤差や外乱の影響によ
り時間軸上のエラー成分が含まれたものとなっている。
【0005】このようにタイムベースエラーを含んでデ
ータが記録された光磁気ディスクを再生する場合にも、
CLVサーボはグルーブクロックを用いて行なわれるこ
とになるが、CLVサーボ特性などの都合により、記録
時のタイムベースエラーと再生時のタイムベースエラー
が加算され、よりエラー成分が増大してしまう。特に記
録を行なった記録再生装置と異なる記録再生装置で再生
したような場合はこれが顕著なものとなる。
【0006】再生時に読み出されるEFM信号をデコー
ドする際には、EFM信号をPLL回路に注入してEF
M信号に同期した再生クロックを生成する。そして、そ
の再生クロックを用いてEFM信号のデコード処理を行
なうことになる。これを考えた場合、上記のようなEF
M信号に生ずるタイムベースエラーを考慮すると、場合
によってはEFM信号が注入されるPLL回路において
タイムベースエラーの吸収を十分に行なうことができな
くなり、エラーレートの増大ひいては再生データの欠落
(音切れ)という事態を引き起こしてしまうという問題
がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、再生データの欠落のような事態が生じるこ
とを回避できるようにすることを目的とする。
【0008】このためグルーブが形成されているディス
ク状記録媒体に対して再生動作を実行できる再生装置に
おいて、ディスク回転制御手段にグルーブ情報を用いた
回転サーボ動作を実行させながら、デコード手段に読み
出された記録データのデコード処理を実行させている際
に、デコード動作不良の発生状況に応じて、ディスク回
転制御手段の動作を読み出された記録データを用いた回
転サーボ動作に切り換えるようにするものである。
【0009】つまり、グルーブ情報に基づいた回転サー
ボ動作により記録データにおけるタイムベースエラーが
増大し、デコードが正常にできなくなったような場合
は、再生時にタイムベースエラーの発生しない記録デー
タを用いた回転サーボ動作に切り換えて、記録データの
読出及びデコードのリトライを行なうようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4により本発明の
実施の形態を説明する。この例はミニディスクとして知
られている、光磁気ディスクを記録媒体として用いた記
録再生装置とする。図2は記録再生装置のブロック図を
示している。
【0011】例えば音声データが記録されている光磁気
ディスク1は、スピンドルモータ2により回転駆動され
るように装填されている。そして光学ヘッド3はディス
ク1に対して記録/再生時にレーザ光を照射することが
できるように配置され、記録時には記録トラックをキュ
リー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力を行
ない、また再生時には磁気カー効果により反射光からデ
ータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力をな
す。このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段としての
レーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ
3a等からなる光学系、及び反射光を検出するためのデ
ィテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸機構
4によってディスク半径方向及びディスクに接離する方
向に変位可能に保持されている。
【0012】また、磁気ヘッド6aはディスク1を挟ん
で光学ヘッド3と対向する位置に配置されている。この
磁気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された
磁界をディスク1に印加する動作を行なう。光学ヘッド
3全体及び磁気ヘッド6aは、スレッド機構5によりデ
ィスク半径方向に移動可能とされている。
【0013】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給され
る。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、
再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエ
ラー信号、グルーブ情報等を抽出する。再生RF信号は
2値化された状態でEFM信号、即ち8−14変調され
た状態のデータ形態として抽出されることになる。RF
アンプ7の出力はデジタルサーボ回路9及びそれを介し
て所定の部位に供給される。
【0014】デジタルサーボ回路9は供給されたトラッ
キングエラー信号、フォーカスエラー信号や、マイクロ
コンピュータによって構成されるシステムコントローラ
11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピ
ンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ
駆動信号を発生させ、例えばPWM信号としてサーボド
ライバ8に供給する。サーボドライバ8はPWM信号の
パルスデューティに応じた電力(フォーカスドライブ電
圧,トラッキングドライブ電圧,スレッドドライブ電
圧)により2軸機構4及びスレッド機構5を駆動してフ
ォーカス及びトラッキング制御を行なう。
【0015】またサーボドライバ8はスピンドルエラー
信号としてのPWM信号に応じた電力をモータドライバ
13に印加する。モータドライバ13は、いわゆる3相
スイッチング駆動モータである。後述するが、スピンド
ルエラー信号はスピンドルモータ2の回転速度情報(線
速度情報)と基準回転速度を比較することで得られる
が、このスピンドルモータ2の回転速度情報は、グルー
ブ情報もしくは再生データ(EFM信号)から得られ
る。
【0016】つまり、デジタルサーボ回路9において、
再生RF信号(EFM信号)のエッジ検出から再生クロ
ックが抽出されるか、もしくはグルーブ情報から得られ
たグルーブクロックが抽出され、これを基準クロックと
比較してスピンドルエラー信号が生成される。このよう
なスピンドルエラー信号に基づいてスピンドルモータ2
が一定線速度(CLV)に制御されることになる。
【0017】ディスク1が記録可能な光磁気ディスクで
ある場合は、EFMデータが記録されていないエリアも
存在することから、通常、記録時/再生時ともグルーブ
クロックを用いてスピンドルエラー信号が生成される。
なお、ミニディスクシステムの場合、データがピットで
記録されている再生専用ディスクも再生可能であるが、
この再生専用ディスクにはグルーブは形成されておら
ず、またEFMデータの存在しない領域もないため、再
生時にはEFMデータから抽出されたクロックを用いて
スピンドルエラー信号が生成されることになる。
【0018】信号処理部10はエンコーダ/デコーダ部
10a,メモリコントロール部10b,エンコーダ/デ
コーダ部10cから構成される。RFアンプ7からの再
生RF信号(EFM信号)はエンコーダ/デコーダ部1
0aに供給されてEFM復調、CIRC処理、CD−R
OMデコード等の処理が行なわれる。そしてメモリコン
トロール部10bによって一旦バッファメモリ12に書
き込まれる。なお、光学ヘッド3によるディスク1から
のデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッファメモ
リ12までのデータ伝送系における再生データの転送は
1.41Mbit/secで、しかも間欠的に行なわれる。
【0019】バッファメモリ12に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部10cに供給さ
れる。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の
再生信号処理を施され、16ビット量子化、44.1KHz サ
ンプリングの形態のデジタル音声データとされる。
【0020】変換部14には、D/A変換器14a、A
/D変換器14bが設けられている。エンコーダ/デコ
ーダ部10cの音声圧縮デコード処理により出力された
デジタル音声データは、D/A変換器14aによってア
ナログ信号とされ、ライン出力端子15から出力され
る。例えばL,Rオーディオ信号として出力される。も
しくは、電子ボリューム16、ヘッドホンアンプ17を
介してヘッドホン出力端子18に供給される。
【0021】再生時においてディスク1から読み出され
たデータはバッファメモリ12を介して出力されるよう
にすることで、いわゆる耐振性が向上することになる。
つまり、バッファメモリ12の書込までの転送レートと
読出以降の転送レートの際により、バッファメモリ12
には常時或る程度のデータが蓄積されることになる。こ
のため例えば外乱等により光学ヘッド3が一時的にデー
タ読出ができなくなったような場合や、読み出せてもエ
ラー訂正ができなかったような場合でも、再生音声デー
タとしてはバッファメモリ12から継続して出力できる
ため、再生音声出力が中断してしまうことはない。そし
て、データ蓄積が残っているうちに例えば正しいトラッ
キング位置までアクセスしてデータ読出を再開すること
で、再生出力に影響を与えずに動作を続行できる。
【0022】このような再生時においてアドレス情報や
制御動作に供されるサブコードデータなどはエンコーダ
/デコーダ部10aで抽出され、システムコントローラ
11に供給されて、各種の制御動作に用いられる。また
エンコーダ/デコーダ部10aにおけるエラー訂正処理
において、エラー訂正不能が発生したような場合に、そ
の情報もシステムコントローラ11に供給される。
【0023】また、接続されるヘッドホンにリモートコ
マンダーが設けられている場合、そのリモートコマンダ
ーからの信号はヘッドホン出力端子18と同一部位に例
えば4端子コネクタ形態などで設けられているリモコン
入出力端子19からシステムコントローラ11に供給さ
れる。リモートコマンダーに表示部が存在する場合は、
システムコントローラ11は表示制御信号をリモコン入
出力端子19から出力することになる。
【0024】ディスク1に対して記録動作が実行される
際には、音声信号が光/ライン入力端子20又はマイク
入力端子21から供給される。光/ライン入力端子20
からのアナログ形態の音声信号、又はマイク入力端子2
1から入力されマイクアンプ22で増幅された音声信号
は、AGC回路23及び電子ボリューム24を介してA
/D変換器24に供給され、16ビット量子化、44.1KH
z サンプリングの形態のデジタル音声データとされる。
そしてエンコーダ/デコーダ部10cに供給され、音声
圧縮エンコード処理を施される。なお光/ライン入力端
子20からのデジタル形態の音声信号は直接エンコーダ
/デコーダ部10cに供給される。
【0025】エンコーダ/デコーダ部10cによって圧
縮された記録データはメモリコントロール10bによっ
て一旦バッファメモリ12に書き込まれ、また所定タイ
ミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ部10aに
送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部10aでCI
RCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された
後、デジタルサーボ回路9を介して磁気ヘッド駆動回路
6に供給される。
【0026】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6に磁気ヘッド駆
動信号を供給する。つまり、ディスク1に対して磁気ヘ
ッド6によるN又はSの磁界印加を実行させる。また、
このときシステムコントローラ11は光学ヘッドに対し
て、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を
供給する。また記録時にデジタルサーボ回路9は磁気ヘ
ッド6aに対する位置サーボを行ない、磁気ヘッド6a
とディスク1の相対距離を略一定に保つようにする。
【0027】表示部25は例えば液晶ディスプレイなど
によって構成される。表示部25ではシステムコントロ
ーラ11の制御に基づいて、動作状態、トラックナン
バ、時間情報、文字情報などの表示を行なう。ユーザー
操作に供されるキーが設けられた操作部26では、再生
キー、録音キー、停止キー、AMSキー、サーチキー等
が設けられている。
【0028】ステッパドライバ27、ステッパモータ2
8は、磁気ヘッド6aの上げ下ろし動作などについての
駆動部位である。この動作はシステムコントローラ11
により制御される。EEP−ROM29は、例えばデジ
タルサーボ方式における各種サーボ係数等が保持されて
いる。システムコントローラ11はEEP−ROM29
から所要の係数を取り出し、デジタルサーボ回路9に供
給することになる。
【0029】時計部30は、専用の小型バッテリにより
常時、年月日時分秒を計数しており、システムコントロ
ーラ11が常に現在日時を判別できるようにされてい
る。電源回路31は各部に動作電源電圧を供給する。動
作電源電圧の供給には、収納されたバッテリー(乾電
池、充電池)33を用いるほか、DC−IN端子32に
ACアダプターを接続して商用交流電源を用いることが
できる。電源回路31からの電源電圧はマイコン用電源
回路35を介してシステムコントローラ11に供給され
る。またDC/DCコンバータ34により各部に対する
動作電源電圧VDDが出力される。
【0030】このような記録再生装置におけるCLVサ
ーボ系を図1に示す。光学ヘッド3には反射光を検出す
るためのディテクタが設けられているが、このディテク
タは、図4のように4分割ディテクタ(A,B,C,
D)と、サイドスポット用のディテクタ(E,F)、及
びRF検出用のディテクタ(I,J)が搭載されてい
る。これらのディテクタにはウォラストンプリズム3b
を介してディスク1からの反射光が照射される。
【0031】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク1から検出された情報、即ちディテクタA,B,
C,D,E,F,I,Jの出力は上述のようにRFアン
プ7に供給されるが、RFアンプ7では演算処理部7a
において供給されたA,B,C,D,E,F,I,Jの
情報の演算処理により各信号を生成することになる。
【0032】まず再生RF信号はディテクタ(I,J)
の出力が用いられて生成される。即ち、光磁気ディスク
上のデータはI−Jの処理により抽出される。なお、光
磁気ディスク上のピットデータや、ディスク1が再生専
用光ディスクであった場合のデータはI+Jの処理によ
り抽出される。このI−JもしくはI+Jの信号が2値
化されてEFM信号となる。
【0033】またフォーカスエラー信号FEは、4分割
ディテクタ(A,B,C,D)の出力の演算処理(A+
C)−(B+D)が実行されて生成される。トラッキン
グエラー信号TEはディテクタ(E,F)の出力が用い
られ、E−Fの演算により生成される。フォーカスエラ
ー信号FE,トラッキングエラー信号TEはデジタルサ
ーボ回路9に供給される。なお、図1においてデジタル
サーボ回路9内におけるフォーカスサーボ系及びトラッ
キングサーボ系は図示を省略している。
【0034】さらに、(A+D)−(B+C)のプッシ
ュプル信号はグルーブ情報としてグルーブ処理部7bに
供給される。グルーブ処理部7bは、演算処理部7aか
ら供給されたグルーブ情報に対してFM復調及びバイフ
ェーズデコードを行なってグルーブアドレスGADを出
力する。このグルーブアドレスGADや、エンコーダ/
デコーダ部10aでデコードされたデータとして記録さ
れているアドレス情報はシステムコントローラ11に供
給され、各種の制御動作に用いられることになる。また
FM復調されたデータに対してクロックリカバー処理を
行ない、グルーブクロックGCKが抽出される。
【0035】図5に示したようなグルーブから抽出され
るグルーブクロックGCKは、ディスク1の線速度に応
じたクロックとなり、つまりディスク回転速度情報を有
するものとなる。このグルーブクロックGCKは、デジ
タルサーボ回路9におけるスイッチ9aの端子TG に供
給される。また、演算処理部7aからのEFM信号はエ
ンコーダ/デコーダ部10aに供給されるとともに、デ
ジタルサーボ回路9におけるスイッチ9aの端子TE
供給される。
【0036】このスイッチ9aはシステムコントローラ
11からの制御信号SGにより切り換えられる。端子T
E が選択された場合は、EFM信号(EFM信号のエッ
ジ検出信号)がPLL回路9bに入力され、PLL回路
9bの出力として、ディスク1の線速度に応じたクロッ
クCK1 が得られる。また端子TG が選択された場合
は、グルーブクロックGCKがPLL回路9bに入力さ
れ、この場合もPLL回路9bの出力として、ディスク
1の線速度に応じたクロックCK1 が得られる。
【0037】クロックCK1 はCLVエラー生成部9c
に供給される。またCLVエラー生成部9cには、水晶
系のマスタークロックMCKに対して分周器9dで分周
処理されて生成された所定周波数の基準クロックCK2
が供給される。基準クロックCK2 はCLV線速度に対
応する周波数とされている。CLVエラー生成部9cで
はクロックCK1 と基準クロックCK2 を比較し、その
差分をスピンドルエラー信号とする。このスピンドルエ
ラー信号は、例えばPWM信号としてサーボドライバ8
に供給され、上述したようにモータドライバ13を介し
てスピンドルモータ2にフィードバックされることで、
CLVサーボ系が構成される。
【0038】このようにスピンドルサーボはEFM信号
を用いる場合と、グルーブクロックGCKを用いる場合
の2通りがあるが、上述したように基本的には、記録可
能な光磁気ディスクの記録時/再生時にはグルーブクロ
ックGCKを用いたCLVサーボが行なわれ、また再生
専用ディスク及び光磁気ディスクのピットエリア(TO
Cエリア)についてはEFM信号を用いたCLVサーボ
が行なわれることになる。
【0039】ここで光磁気ディスク再生時において、本
実施の形態における特徴的な動作処理を図3で説明す
る。図3はシステムコントローラ11による、特にCL
Vサーボの設定処理を示したものである。光磁気ディス
クの再生時には、基本的にグルーブクロックGCKを用
いたCLVサーボ(以下、グルーブCLVサーボ)が行
なわれることになるため、まずステップF101でこれを設
定する。つまりシステムコントローラ11はスイッチ9
aをTG 端子に接続させ、グルーブCLVサーボを実行
させる。
【0040】ディスク1がグルーブCLVサーボにより
線速度一定に保たれて回転される際に、システムコント
ローラ11は光学ヘッド3によりディスク1からのデー
タ読出を実行させ、抽出されたEFM信号を信号処理部
10のエンコーダ/デコーダ部10aに供給して、デコ
ード処理を実行させる(F102)。なお、上述したように再
生データはバッファメモリ12を介して出力されるもの
であり、またバッファメモリ12の前後では転送レート
が異なっている。このため、ディスク1からの読出動作
は間欠的に行なわれる。
【0041】EFM復調、CIRCエラー訂正処理等の
デコード処理は所定のデータ単位毎に行なわれることに
なるが、エラー訂正まで適正に終了した場合は、ステッ
プF103から正常終了としてステップF101,F102 のループ
を繰り返し、データ単位毎にデコードを行なってバッフ
ァメモリ12に転送していく処理が継続される。このと
き、バッファメモリ12からは継続してデコードされた
データが読み出され、音声圧縮処理に対するデコード及
びD/A変換処理が行なわれて再生音声信号として出力
されることになる。
【0042】このような再生動作中に、デコード処理に
おいてエラー訂正が不能となる事態が発生すると、シス
テムコントローラ11は処理をステップF103からF104に
進め、リトライカウンタRCを確認する。リトライカウ
ンタRCとは読出リトライを行なった回数を計数するカ
ウンタであり、初期値はゼロとされている。リトライカ
ウンタRC=5となっていなければ、ステップF105でリ
トライカウンタRCをインクリメントしたうえでステッ
プF106でデータの読出及びデコードのリトライを行な
う。つまり、エラー訂正不能となったデータについて再
度ディスク1から読み出してデコードを行なってみる。
【0043】このリトライ動作により正常にデコードが
完了すれば、ステップF103から読出正常終了としてステ
ップF101,F102 のループに戻り、引き続き読出及びデコ
ードを続けていく。ところが、リトライ動作によっても
エラー訂正不能という結果が出た場合、リトライカウン
タRC=5となるまで、つまり最高5回までのリトライ
動作を行なってみる。この最高5回のリトライ動作によ
りデコードが正常終了すればステップF101,F102 のルー
プに戻るが、5回のリトライを行なってもエラー訂正不
能のままであった場合は、ステップF107に進む。ここで
はリトライカウンタRC=0にリセットする。
【0044】そして、このように5回のデコード動作も
不能とされた場合は、EFM信号のタイムベースエラー
が大きく、エンコーダ/デコーダ部10a内のPLL回
路(EFM信号から再生クロックを得るPLL回路)が
タイムベースエラーを吸収できないでいるという原因が
考えられる。
【0045】そこで、再生時のタイムベースエラー成分
が発生しないように、ステップF108でCLVサーボをE
FM−CLVサーボに切り換えるようにする。即ち、ス
イッチ9aをTE 端子に切り換える。そして、ステップ
F109でリトライカウンタRCをインクリメントしたうえ
でステップF110でデータの読出及びデコードのリトライ
を行なう。つまり、エラー訂正不能となったデータにつ
いて、EFM−CLVサーボの状態で、再度ディスク1
からの読み出し及びデコードを行なう。
【0046】EFM−CLVサーボとすることで、読み
出されるEFM信号にはCLVサーボ帯域内のタイムベ
ースエラー成分が生ずることはなくなり、従ってエンコ
ーダ/デコーダ部10a内のPLL回路がタイムベース
エラーを吸収でき、正常動作を実行できる可能性を高く
することができる。このリトライ動作により、正常デコ
ードができれば、ステップF111からステップF101に戻
り、再びグルーブCLVサーボに切り換え、続きのデー
タからデータ読出/デコードを続行する。
【0047】このEFM−CLVサーボとして行なうリ
トライ動作は、リトライカウンタRC=3となるまで、
つまり最高3回行なわれる(F112,F109) 。もし3回のリ
トライを行なってもデータを正常にデコードできなかっ
た場合は、再生音声としては異音が発生してしまうこと
はやむをえないが、そのエラー訂正不能のままのデータ
を強制出力する。そしてステップF101に戻り、グルーブ
CLVサーボに切り換え、続きのデータからデータ読出
/デコードを続行する。
【0048】システムコントローラ11はこのように、
エラー訂正不能の際の緊急処理として、まずそのままリ
トライを例えば5回実行し、それでもエラー訂正不能の
ままであったら、EFM−CLVサーボとしてタイムベ
ースエラーが吸収される状態としてリトライ動作を最高
3回実行するようにしていることで、タイムベースエラ
ーに起因するデコードエラーの場合は、実際には殆ど正
常デコード可能となり、これによって再生音声品質を向
上させることができるようになる。またエラー訂正不能
の場合の緊急処理としてEFM−CLVサーボが行なわ
れるのみであり、通常はグルーブCLVサーボを実行す
るため、EFMデータの存在しない領域でEFM−CL
Vサーボが行なわれるということはなく、不都合はな
い。
【0049】なお、図3の処理はあくまで1例であり、
これ以外にも処理方式は各種考えられる。例えば、リト
ライ動作に入るときは、すぐにEFM−CLVサ−ボに
切り換えるようにしてもよい。もちろんリトライ回数の
設定は上記の5回,3回に限られるものではない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の再生装置
は、ディスク回転制御手段にグルーブ情報を用いた回転
サーボ動作を実行させながら、デコード手段に読み出さ
れた記録データのデコード処理を実行させている際に、
デコード動作不良の発生状況に応じて、ディスク回転制
御手段の動作を読み出された記録データを用いた回転サ
ーボ動作に切り換えるようにしているため、タイムベー
スエラーが増大し、デコードが正常にできなくなったよ
うな場合でも、そのタイムベースエラーを吸収した状態
でリトライを行なうことができ、デコード正常終了に導
く可能性を著しく高くできる。これによってデコードエ
ラーのまま再生出力される事態の発生は低減され、再生
音質を著しく向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のCLVサ
ーボ系のブロック図である。
【図2】実施の形態の記録再生装置のブロック図であ
る。
【図3】実施の形態の記録再生装置のサーボ切換処理の
フローチャートである。
【図4】実施の形態の記録再生装置のディテクタの説明
図である。
【図5】光磁気ディスクのグルーブの説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 スピンドルモータ 3 光学ヘッド 7 RFアンプ 7a 演算処理部 7b グルーブ処理部 9 デジタルサーボ回路 9a スイッチ 9b PLL回路 9c CLVエラー生成部 9d 分周器 8 サーボドライバ 10 信号処理部 10a エンコーダ/デコーダ部 11 システムコントローラ 12 バッファメモリ 13 モータドライバ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グルーブが形成されているディスク状記
    録媒体に対して再生動作を実行できる再生装置におい
    て、 ディスク状記録媒体に記録され再生時に読み出された記
    録データからディスク回転速度情報を得、ディスク回転
    を所定の速度状態に制御する第1の回転サーボ動作を行
    なうことができるとともに、ディスク状記録媒体におけ
    るグルーブから読み出されたデータからディスク回転速
    度情報を得、ディスク回転を所定の速度状態に制御する
    第2の回転サーボ動作を行なうことができるディスク回
    転制御手段と、 再生時にディスク状記録媒体から読み出された記録デー
    タのデコード処理を行なうデコード手段と、 前記ディスク回転制御手段に前記第2の回転サーボ動作
    を実行させながら、前記デコード手段に読み出された記
    録データのデコード処理を実行させるとともに、前記デ
    コード手段によるデコード動作不良の発生状況に応じ
    て、前記ディスク回転制御手段の動作を前記第1の回転
    サーボ動作に切り換える制御を行なうことができる再生
    制御手段と、 を有して構成されることを特徴とする再生装置。
JP22607395A 1995-08-11 1995-08-11 再生装置 Pending JPH0955013A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0883124A2 (en) * 1997-06-02 1998-12-09 Pioneer Electronic Corporation Apparatus for reproducing information recorded on optical disc

Cited By (3)

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EP0883124A3 (en) * 1997-06-02 2000-05-03 Pioneer Electronic Corporation Apparatus for reproducing information recorded on optical disc
US6212155B1 (en) 1997-06-02 2001-04-03 Pioneer Electronic Corporation Apparatus for reproducing information recorded on optical disc

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