JPH10208244A - 記録又は再生装置 - Google Patents

記録又は再生装置

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JPH10208244A
JPH10208244A JP2089397A JP2089397A JPH10208244A JP H10208244 A JPH10208244 A JP H10208244A JP 2089397 A JP2089397 A JP 2089397A JP 2089397 A JP2089397 A JP 2089397A JP H10208244 A JPH10208244 A JP H10208244A
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JP
Japan
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signal
defect
recording
data
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JP2089397A
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Inventor
Toru Sumino
徹 角野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーボ系とデコード系の両方に対して適切な
ディフェクト信号を生成し、これによって記録/再生装
置としての性能を向上させる。 【解決手段】 サーボ系とデコード系でそれぞれ専用化
されるようにディフェクト信号を2系統形成する。これ
によりデコード系では物理的な欠陥及び記録ミスによる
データ欠落に応じて対応処理が実行されるようにし、サ
ーボ系では物理的な欠陥に応じて対応処理が行われるが
記録ミスによるデータ欠落に対しては対応処理が実行さ
れないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばディスクなど
の記録媒体に応じて記録動作又は再生動作を行う記録又
は再生装置に関し、特に記録媒体の記録面の物理的欠陥
やデータ欠落などに応じた処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種記録媒体及びそれらに対応する記録
再生装置が開発されており、コンパクトディスク(C
D)システム、ミニディスク(MD)システム、DVD
(DIGITAL VIDEO DISC/DIGITAL VERSATILE DISC)シス
テムなどが知られている。CDの場合は、ディスクには
エンボスピットにより再生専用データが記録されて再生
専用メディアとされているが、MDの場合は、再生専用
ディスク、記録再生可能ディスク、及びハイブリッドデ
ィスクなどが用意されている。MDとしての再生専用デ
ィスクは、CDと同様に音楽等の主情報と管理情報の全
てがピット形態で記録されている。また記録再生可能デ
ィスクは管理情報として書き換え不要な部分はピット形
態で記録されているが、他の領域はいわゆるグルーブエ
リアとされ、光磁気記録・再生が行われる領域とされて
いる。ハイブリッドディスクとは、主情報としてピット
データによるものと光磁気データによるものが混在され
ているディスクである。
【0003】ところでこのようなディスクシステムでの
記録再生装置では、ディスク上の傷や汚れにより再生動
作や再生音正当の品質を損なわないようにするために、
いわゆるディフェクト回路というものが設けられてい
る。ディフェクト回路は、光学ヘッドによってディスク
から得られた情報を用いて、ディスク上の傷、汚れなど
の物理的欠陥や、記録同時の動作エラー等による記録デ
ータの欠落を検出する。そしてその検出結果信号として
のディフェクト信号を出力し、例えば再生信号処理を行
うデコーダやサーボ系回路で所要のディフェクト対応処
理が実行されるようにしている。これにより再生音声の
音のとぎれを防止したりサーボ動作不良が発生しないよ
うにしている。
【0004】MDシステムの場合、ディスク種別もしく
はディスク上での記録再生走査位置によって、ピット領
域(再生専用領域)とグルーブ領域(記録再生可能領
域)が存在するため、その領域の種別毎にディフェクト
信号の生成方式を切り換えている。
【0005】ディスク上のピットデータについては、そ
のピット列という物理的形状に応じた反射光量の情報が
再生RF信号となる。そしてディスク上の傷や汚れその
他による影響はRF信号の波形に現れる。従ってRF信
号の波形を監視することでディフェクト信号を生成でき
る。一方、ディスク上の光磁気データについては、磁気
カー効果を利用した光偏向成分毎の演算を用いた検出方
式で再生RF信号が得られる。そしてこのRF信号波形
には傷や汚れによる影響が現れる。ところが光磁気デー
タが記録されるべきグルーブ領域には、当然ながらデー
タがまだ記録されていない領域が存在する可能性があ
る。このような未記録領域の状況を信号の欠落と誤検出
することを防ぐため、光磁気データの領域では再生RF
信号を用いず、ディスク上の物理的形状、即ちこの場合
はグルーブとランドに応じた反射光量の情報としての和
信号の波形を監視することでディフェクト信号を生成す
るようにしている。
【0006】図8に従来のディフェクト回路の構成を示
す。図示しない光学ヘッドにおけるディテクタで検出さ
れた反射光情報について演算処理を行うことにより、再
生RF信号、和信号、サーボ信号などが生成されるが、
ディフェクト回路には端子105にRF信号が、また端
子106には和信号SAが供給される。RF信号はピッ
トデータについては反射光量信号となる。一方和信号S
Aは例えばフォーカスエラー信号生成のための情報を得
るディテクタなどから生成される反射光量に応じた信号
である。
【0007】このRF信号と和信号SAはスイッチ10
0の各端子に供給される。スイッチ100はピット領域
の再生走査中にはP端子に接続され、光磁気領域の記録
再生走査中にはM端子に接続される。従って走査領域に
応じてディフェクト信号生成のために用いる信号が選択
されることになる。スイッチ100で選択された信号d
f0は、例えば図9(a)に示すようにディスク上の傷
などの影響で信号振幅が変動する性質を持つ信号であ
る。この信号df0は反転アンプ101で反転されて図
9(b)のような信号df1となり、この信号df1が
2つのボトムホールド回路102,103に供給され
る。
【0008】ボトムホールド回路102は時定数が短く
設定されるとともにそのホールド信号を微分出力する構
成とされ、従って信号df1のボトムエンベロープに概
略応じた、図9(c)に実線で示すような波形の信号d
f2を出力する。この信号df2は例えば0.1mse
c以上のディスク記録面欠陥に応答する信号となる。一
方ボトムホールド回路103は時定数が長く設定されて
おり、その長時定数でのホールド出力を行う。このため
その出力信号df3は、図9(c)に破線で示すような
波形となる。即ちディスク記録面欠陥の直前での反射光
レベルをホールドしたものとなる。そしてこの信号df
2と信号df3の間に対して、抵抗ra及び基準電圧源
Vrによりバイアス電位差Vbが与えられることで、各
信号のレベル関係は図9(c)に示すような関係とな
り、これがそれぞれコンパレータ104に入力されて比
較処理されることで、その比較結果として図9(d)に
示す信号が得られる。この図9(d)の信号がディスク
記録面での欠陥を検出したディフェクト信号DFとさ
れ、端子107から所要回路部へ出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのようなデ
ィフェクト信号生成方式では、特にグルーブ領域での走
査時について次のような問題が発生する。ディスク記録
面に傷や汚れという物理的欠陥があった場合には、その
影響が和信号SAの波形に現れるため、上記ディフェク
ト回路で的確にディフェクト検出を行うことができる。
ただし記録/再生動作の対象となるグルーブ領域では、
何らかの原因による記録動作の失敗によりデータの一時
的な欠落という状況が発生することもあり、この場合も
物理的欠陥の際と同様に再生RF信号の欠落となる。つ
まりそのままデコード処理を行って出力すると音のとぎ
れが生ずるなどの症状が現れる。従ってこのような状況
も、物理的な欠陥の場合と同様にディフェクトとして検
出し、デコーダやサーボ系などで物理的欠陥の場合と同
様の対応処理を行うことが要求される。
【0010】ところがこのような、録音に失敗したこと
によるデータ欠落は、ディスク上の物理的形態、即ちグ
ルーブやランドに欠陥があったり汚れが付着しているわ
けではない。従って反射光の和信号SAの信号波形に
は、録音に失敗したことによるデータ欠落による影響は
現れない。つまりディフェクト信号としてディフェクト
検出が行われず、デコーダやサーボ回路系で対応処理が
実行されないため、再生音声の音切れ、音飛びなどが簡
単に発生してしまうという問題がある。
【0011】また、この事情を考慮すれば、グルーブ領
域走査時にはRF信号を同時に監視するなどして、RF
信号の一時的な欠落があった場合にのみ(つまり未記録
領域ではない部分で記録データが存在しないことが検出
された場合)、ディフェクト回路でのディフェクト信号
生成のための信号df0を和信号SAからRF信号に切
り換えるという方式も考えられる。このようにすること
で記録ミスによるデータ欠落を検出し、デコーダで所定
の対応処理を行って音切れ等の発生を防ぐことができ
る。
【0012】しかしながら、ディフェクト信号は上述し
ているようにサーボ系の対応処理のための実行制御信号
としての機能もあり、物理的な欠陥によりサーボ動作が
乱れないようにするものであるため、実際の物理的欠陥
ではなく記録ミスによるデータ欠落をも検出するディフ
ェクト信号を生成し、サーボ系に供給することは適切で
はない。即ち実際の傷等は存在せず、サーボ動作に対す
る傷害はないにもかかわらずサーボ系で所定の対応処理
が行われてしまうことになり、場合によってはこれが原
因となってサーボの誤動作や暴走といったことが発生し
てしまう。従ってこのディフェクト信号生成方式も適切
ではない。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、サーボ系とデコード系の両方に対して適切
なディフェクト信号を生成し、これによって記録/再生
装置としての性能を向上させることを目的とする。
【0014】このため本発明では、演算手段で抽出され
る再生データ信号を用いて記録面の物理的欠陥と記録デ
ータ欠落を検出する第1のディフェクト信号を生成する
とともに、演算手段で抽出される、記録媒体の記録面の
物理的状況により信号レベルが変動する光量和信号を用
いて記録面の物理的欠陥を検出する第2のディフェクト
信号を生成するディフェクト信号生成手段を設ける。そ
して、再生データ信号をデコードするデコード手段で
は、第1のディフェクト信号に応じた所定のディフェク
ト対応処理を行うことができるようにする。またサーボ
エラー信号を用いて記録又は再生動作に関するサーボ制
御を行うサーボ手段は、第2のディフェクト信号に応じ
た所定のディフェクト対応処理を行うことができるよう
に構成する。即ち、サーボ系とデコード系でそれぞれ専
用化されるようにディフェクト信号を2系統形成する。
これによりデコード系では物理的な欠陥及び記録ミスに
よるデータ欠落に応じて対応処理が実行されるようにで
き、一方サーボ系では物理的な欠陥に応じて対応処理が
行われるが記録ミスによるデータ欠落に対しては対応処
理が実行されないようにすることができる。
【0015】また本発明としては、演算手段で抽出され
る再生データ信号を用いて記録面の物理的欠陥と記録デ
ータ欠落を検出する第1のディフェクト信号を生成する
とともに、演算手段で抽出される、記録媒体の記録面の
物理的状況により信号レベルが変動する光量和信号を用
いて記録面の物理的欠陥を検出する第2のディフェクト
信号を生成するディフェクト信号生成手段を設け、さら
に第1、第2のディフェクト信号を所要回路部にそれぞ
れ選択的に供給できるようにする。即ち、デコード手段
は、第1のディフェクト信号と第2のディフェクト信号
が選択的に供給され、供給されたディフェクト信号に応
じた所定のディフェクト対応処理を行うことができるよ
うにし、サーボ手段も、第1のディフェクト信号と第2
のディフェクト信号が選択的に供給され、供給されたデ
ィフェクト信号に応じた所定のディフェクト対応処理を
行うことができるようする。つまりディフェクト信号に
基づいて実行される処理の種別などに応じて適切なディ
フェクト信号を供給できるようにする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録又は再生装置
の実施の形態について説明する。この実施の形態として
の例は光磁気ディスク(ミニディスク)を記録媒体とし
て用いた記録再生装置とする。説明は次の順序で行な
う。
【0017】まず図1によりミニディスク記録再生装置
の構成について説明する。音声データが記録されている
ディスク1は、スピンドルモータ2により回転駆動され
る。そしてディスク1に対しては記録/再生時に光学ヘ
ッド3によってレーザ光が照射される。
【0018】光学ヘッド3はディスク1に対して記録/
再生時にレーザ光を照射することになり、光磁気ディス
クに対しての記録動作時には記録面をキュリー温度まで
加熱するための高レベルのレーザ出力をなし、また再生
時には磁気カー効果により反射光からデータを検出する
ための比較的低レベルのレーザ出力を行う。
【0019】またディスク1がデータをCDと同様にピ
ット形態で記録している光ディスクの場合は、光学ヘッ
3は磁気カー効果ではなくCDプレーヤの場合と同様に
ピットの有無による反射光レベルの変化に応じて再生R
F信号を取り出すものである。もちろん光ディスクに対
しては後述する磁界記録動作は実行されない。
【0020】反射光情報によりディスク1からのデータ
読出動作を行なうため、光学ヘッド3にはレーザ出力手
段としてのレーザダイオードや、偏光ビームスプリッタ
や対物レンズ3a等からなる光学系、及び反射光を検出
するためのディテクタが搭載されている。ディテクタと
しては図3のような4分割ディテクタ(A,B,C,
D)、サイドスポット用ディテクタ(E,F)、データ
抽出用ディテクタ(I,J)が設けられる。対物レンズ
3aは図示しない2軸機構によってディスク半径方向及
びディスクに接離する方向に変位可能に保持されてお
り、また光学ヘッド3全体はスレッド機構5によりディ
スク半径方向に移動可能とされている。
【0021】またディスク1を挟んで光学ヘッド3と対
向する位置には磁気ヘッド6aが配置されている。磁気
ヘッド6aは、記録動作時に光磁気ディスクの記録面が
光学ヘッド3によってキュリー温度まで加熱された際
に、供給されたデータによって変調された磁界を光磁気
ディスクに印加する動作を行なう。これによって光磁気
ディスクに対するデータ記録動作が実現される。
【0022】再生時及び記録時において、各種必要な信
号を生成するために、光学ヘッド3はディスク1からの
反射光を図2のようなディテクタ群で検出する。光学ヘ
ッド3によりディスク1から検出された情報、即ち図2
のディテクタ群の各ディテクタの出力(A,B,C,
D,E,F,I,J)は演算アンプ7に供給される。演
算アンプ7は供給された情報の演算処理により、再生R
F信号(EFM信号)、トラッキングエラー信号TE、
フォーカスエラー信号FE、グルーブ情報GFM等を抽
出する。
【0023】演算アンプ7における各種信号の抽出のた
めの流れは図3に示される。光学ヘッド3においては、
半導体レーザの出力ビームがメインスポットと2つのサ
イドスポットに分けられてディスク1に照射され、それ
ぞれの反射光が図2のディテクタに照射されることにな
るが、4分割ディテクタにはメインスポットの反射光が
照射される。
【0024】この4分割ディテクタからの出力(A,
B,C,D)については、まず出力A,出力Bが加算器
31で加算され、また出力C,出力Dが加算器32で加
算される。さらに加算器31,32の出力が加算器38
で加算されることで、端子47には(A+B+C+D)
という出力が得られる。これは、反射光の光量を表わす
和信号SAとなる。
【0025】また、出力A,出力Cが加算器33で加算
され、出力B,出力Dが加算器34で加算される。さら
に減算器43で加算器33の出力から加算器34の出力
が減算されることで、端子48には(A+C)−(B+
D)という出力が得られる。これは非点収差法によるフ
ォーカスエラー信号FEとなる。
【0026】また、出力A,出力Dが加算器35で加算
され、出力B,出力Cが加算器36で加算される。さら
に減算器42で加算器35の出力から加算器36の出力
が減算されることで、端子46には(A+D)−(B+
C)という出力が得られる。これは光磁気ディスクにプ
リグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されて
いる絶対位置情報を含んだグルーブ情報GFMとなる。
【0027】図2のディテクタE,Fには、各サイドス
ポットの反射光が照射される。この検出出力E,Fにつ
いては、図3のように、演算アンプ7において減算器3
9で減算され出力(E−F)が得られるとともに、減算
器40で減算されて出力(F−E)が得られる。
【0028】減算器39,40の出力はそれぞれ切換回
路44のP端子、M端子に供給される。切換回路44
は、システムコントローラ11から端子51に供給され
る切換制御信号P/Mによって接続端子が選択され、選
択された信号として出力(E−F)または出力(F−
E)を端子49に供給する。切換制御信号P/Mは、記
録再生走査中のディスク1もしくはディスク上の領域が
ピット領域であるか光磁気領域であるかの判別結果の信
号であり、ピット領域であった場合は切換回路44はP
端子が選択され、端子49から出力(E−F)がトラッ
キングエラー信号TEとして出力されることになる。ま
た光磁気領域であった場合は切換回路44はM端子が選
択され、端子49から出力(F−E)がトラッキングエ
ラー信号TEとして出力される。
【0029】図2のディテクタI,Jには、メインスポ
ットの反射光のうち、ウォラストンプリズムによってメ
インスポット反射光から分けられた2つの反射光成分が
照射される。この検出出力I,Jについては、図3のよ
うに、演算アンプ7において加算器37で加算されて出
力(I+J)が得られるとともに、減算器41で減算さ
れて出力(I−J)が得られる。
【0030】加算器37及び減算器41の出力はそれぞ
れ切換回路45のP端子、M端子に供給される。切換回
路45は、切換回路44と同様に切換制御信号P/Mに
よって接続端子が選択される。従ってピット領域走査中
は切換回路45はP端子が選択され、端子50からに出
力(I+J)が再生RF信号(つまりピット形態で記録
されたデータとしてのEFM信号(8−14変調信
号))として出力されることになる。また光磁気領域走
査中であった場合は切換回路45はM端子が選択され、
端子50からに出力(I−J)が再生RF信号(つまり
磁界データ形態で記録されたデータとしてのEFM信
号)として出力される。
【0031】これらの処理が演算アンプ7によって行な
われ各種信号が抽出されるが、図1に示すように、抽出
された再生RF信号(EFM信号)はエンコーダ/デコ
ーダ部8に供給される。また、トラッキングエラー信号
TE、フォーカスエラー信号FEはサーボ回路9に供給
される。グルーブ情報GFMはアドレスデコーダ10に
供給される。また、ディフェクト回路22について詳し
くは後述するが、RF信号と和信号SA(=A+B+C
+D)がディフェクト回路22に供給される。
【0032】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号TE、フォーカスエラー信号FEや、システム
コントローラ11からのトラックジャンプ指令、アクセ
ス指令、さらにはエンコーダ/デコーダ部8からのスピ
ンドルエラー信号SPEやシステムコントローラ11か
らの起動/停止命令等により、トラッキング駆動信号、
フォーカス駆動信号、スレッド駆動信号、スピンドル駆
動信号を発生させる。そしてトラッキング駆動信号、フ
ォーカス駆動信号により2軸機構が駆動され、またスレ
ッド駆動信号によりスレッド機構が駆動されることで、
フォーカス及びトラッキング制御が行なわれる。またス
ピンドル駆動信号によりスピンドルモータ3が一定線速
度(CLV)に回転駆動制御される。
【0033】アドレスデコーダ10は供給されたグルー
ブ情報GFMをデコードしてアドレス情報を抽出する。
このアドレス情報はシステムコントローラ11に供給さ
れ、各種の制御動作に用いられる。また再生RF信号に
ついてはエンコーダ/デコーダ部8においてEFM復
調、CIRC等のデコード処理が行なわれるが、このと
きアドレス、サブコードデータなども抽出され、システ
ムコントローラ11に供給される。
【0034】エンコーダ/デコーダ部8でEFM復調、
CIRC等のデコード処理された音声データ(セクター
データ)は、メモリコントローラ12によって一旦バッ
ファメモリ13に書き込まれる。光学ヘッド3によるデ
ィスク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3から
バッファメモリ13までの系における再生データの転送
は1.41Mbit/secで、しかも通常は間欠的に行なわれる。
【0035】バッファメモリ13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再
生信号処理を施され、44.1KHZ サンプリング、1
6ビット量子化のデジタルオーディオ信号とされる。こ
のデジタルオーディオ信号は例えばデジタル信号処理回
路21でイコライジング、リバーブ、ゲインなどの調整
処理が行われた後、D/A変換器15によってアナログ
信号とされ、出力端子16から所定の増幅回路部へ供給
されて再生出力される。例えばL,Rアナログオーディ
オ信号として出力される。
【0036】デジタル信号処理回路は、いわゆるDSP
(デジタルシグナルプロセッサ)などで形成され、各種
の多様な処理を行うことができる。例えば各種モードの
音響設定でのイコライジング処理だけでなく、徐々にゲ
イン(出力音量レベル)を変化させることでフェードイ
ン、フェードアウトなどの処理等も可能である。なお、
このような処理部をD/A変換器15の後段に設け、ア
ナログ処理により行うようにしてもよい。
【0037】光磁気ディスク1に対して記録動作が実行
される際には、入力端子17に供給された記録信号(ア
ナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によって
デジタルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部1
4に供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。な
お図示していないがデジタルインターフェース部を設け
てデジタルオーディオデータの入出力を行なうこともも
ちろん可能である。
【0038】エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮
された記録データはメモリコントローラ12によって一
旦バッファメモリ13に書き込まれ、また所定タイミン
グで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られ
る。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコ
ード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘ
ッド駆動回路6に供給される。
【0039】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように
制御信号を供給する。
【0040】操作部19はユーザー操作に供される部位
を示し、各種操作キーやダイヤルに相当する。これらの
操作キーやダイヤルによる操作情報はシステムコントロ
ーラ11に供給され、システムコントローラ11は操作
情報に応じた動作制御を実行することになる。表示部2
0は液晶表示装置等により形成され、ユーザーに対する
情報提示を行う。例えばシステムコントローラ11の制
御に基づいて、記録/再生などの動作状態、トラックナ
ンバ、記録時間/再生時間、編集動作状態、再生モード
等が行われる。さらにミニディスクシステムではディス
クに文字情報が記録できるが、その文字情報の入力の際
の入力文字の表示や、ディスクから読み出した文字情報
の表示などが実行される。
【0041】システムコントローラ11は、CPU、プ
ログラムROM、ワークRAM、インターフェース部等
を備えたマイクロコンピュータとされ、全体の動作制御
を実行する。
【0042】上記したようにディフェクト回路22には
RF信号及び和信号SAが入力される。ディフェクト2
2は、ディスク1における記録面の傷、汚れなどの物理
的欠陥や、もしくは記録動作時の動作ミスなどの何らか
の原因による記録データ欠落などの検出信号となるディ
フェクト信号DFを生成する。ただし生成されるディフ
ェクト信号としては図示するようにサーボ回路9に供給
するディフェクト信号DFsと、エンコーダ/デコーダ
部8に供給されるディフェクト信号DFdの2種類とさ
れる。
【0043】図4にディフェクト回路22の構成を示
す。図示するようにRF信号と和信号SAのそれぞれに
対応して2系統のディフェクト信号生成回路系が設けら
れている。RF信号は端子55から入力される。この信
号はディフェクト検出のための信号df0として反転ア
ンプ60で反転されて信号df1となり、この信号df
1が2つのボトムホールド回路62,63に供給され
る。信号df0,df1は上述した図9(a)(b)の
ようなディフェクトに応じた影響が波形に現れる信号で
あるが、もとはRF信号であるため、傷や汚れなどの物
理的欠陥と、記録動作ミスによる記録データ欠落(物理
的欠陥はなし)の両方に反応する波形を有することにな
る。
【0044】ボトムホールド回路62は時定数が短く設
定されるとともにそのホールド信号を微分出力する構成
とされ、従って信号df1のボトムエンベロープに概略
応じた信号df2(上述の図9(c)の実線参照)を出
力する。この信号df2は例えば0.1msec以上の
ディスク記録面の物理的欠陥と録音動作ミスによるデー
タ欠落に応答する信号となる。一方ボトムホールド回路
63は時定数が長く設定されており、その長時定数での
ホールド出力を行う。この出力信号df3(図9(c)
に破線参照)は、ディスク記録面の物理的欠陥もしくは
データ欠落の直前での反射光レベルをホールドしたもの
となる。
【0045】そしてこの信号df2と信号df3の間に
対して、抵抗ra及び基準電圧源Vrによりバイアス電
位差Vbが与えられることで、各信号のレベル関係は上
述の図9(c)に示すような関係となり、これがそれぞ
れコンパレータ66に入力されて比較処理されること
で、その比較結果として図9(d)に示すような信号、
即ち本例の場合はディスク記録面での物理的欠陥もしく
は記録動作ミスによるデータ欠落を検出した情報とな
る、ディフェクト信号DFdとされ、端子56からエン
コーダ/デコーダ部8へ出力される。
【0046】和信号SAは端子57から入力される。こ
の信号もディフェクト検出のための信号df0として反
転アンプ61で反転されて信号df1となり、2つのボ
トムホールド回路64,65に供給される。ここでいう
信号df0,df1も上述した図9(a)(b)のよう
なディフェクトに応じた影響が波形に現れる信号である
が、もとは和信号SAであるため、傷や汚れなどの物理
的欠陥について反応する波形を有するが、グルーブ領域
での記録動作ミスによる記録データ欠落(物理的欠陥は
なし)による波形への影響はない。
【0047】ボトムホールド回路64、65は、ボトム
ホールド回路62、63と同様の構成とされ、従ってボ
トムホールド回路64の出力信号df2は例えば0.1
msec以上のディスク記録面の物理的欠陥に応答する
信号となる。一方ボトムホールド回路63の出力信号d
f3は、ディスク記録面の物理的欠陥の直前での反射光
レベルをホールドしたものとなる。そしてこの信号df
2と信号df3の間に対して、抵抗ra及び基準電圧源
Vrによりバイアス電位差Vbが与えられたうえでそれ
ぞれコンパレータ67に入力されて比較処理されること
で、その比較結果としてディスク記録面での物理的欠陥
を検出した情報としてのディフェクト信号DFsが得ら
れ、端子58からサーボ回路9へ出力される。
【0048】RF信号に基づいて生成され、端子56か
ら出力されるディフェクト信号DFdが供給されるエン
コーダ/デコーダ部8の構成は概略図6のようになる。
なお、この図ではエンコード系は省略し、デコード系の
みを示している。このエンコーダ/デコーダ部8は上述
のように再生RF信号に対してEFM復調、CIRCデ
コード、セクターデコード等の処理を行なってデータを
出力する。
【0049】演算アンプ7からエンコーダ/デコーダ部
8に入力された再生RF信号は二値化回路71で二値化
されることで、記録データとしてのEFM信号(8−1
4変調信号)形態となる。EFM信号はレジスタ74を
介してEFMデコーダ75に供給されてEFM復調され
る。つまり14−8変換される。
【0050】また二値化回路71の出力はPLL回路7
2に供給され、PLL回路72によってEFM信号に同
期した再生クロックCKpが生成される。さらに同期検
出回路73でEFM信号のフレームシンクが検出され
る。なお、同期検出回路73では、ドロップアウトやジ
ッターの影響でデータ中に同じフレームシンクパターン
が検出されたり、本来のフレームシンクが検出されなか
った場合のために、保護及び内挿処理も行なうことにな
る。レジスタ74は同期検出回路73の出力に応じて動
作することになる。
【0051】EFMデコーダ75で復調されたデータは
ECC処理部79に供給される。ECC処理部79はR
AM78に対してデータの書込/読出を行ないながらC
IRCエラー訂正処理を行なっていく。RAM78に対
する書込アドレス、読出アドレス発生や、実際の書込/
読出処理は、ECC処理部79からの要求に応じてメモ
リコントローラ77が実行する。
【0052】なお、この例の場合は、メモリコントロー
ラ77はEFM信号に同期した再生クロックCKpと水
晶系の安定したクロックを発生させるタイミングジェネ
レータ76からのクロックCKxが供給されており、例
えばEFM復調されたデータのRAM78への書込は再
生クロックCKpを用い、エラー訂正処理を終えたデー
タをRAM78から読み出す場合にはクロックCKxを
用いるというような動作としている。このようにした場
合は、ECC処理後のデータに関する処理はクロックC
Kxを基準として用いることになる。例えばバイトクロ
ックBCKはクロックCKxから生成する。ただし例え
ばエンコーダ/デコーダ部8内の処理は全て再生クロッ
クCKpを用いるように構成してもよい。
【0053】ECC処理部79でCIRCエラー訂正さ
れたデータDcDTは、レジスタ80に取り込まれると
ともに、同期検出回路81に供給される。同期検出回路
81ではECC処理部79までの処理によってセクター
データ形態までにデコードされたデータDcDTから特
定の同期パターンを検出し、その同期検出信号SYDET
をレジスタ80に出力する。
【0054】レジスタ80は、同期検出信号SYDET
応じてタイミングでデータ出力動作を行ない、セクター
デコーダ82にデータDcDTを供給する。セクターデ
コーダ82はデータDcDTに対してセクターデコード
を行なって、音声圧縮されたデータ形態までの復調を行
ない、そのデータを図1のメモリコントローラ12に供
給する。
【0055】このようなエンコーダ/デコーダ部8にお
いて、ディフェクト信号DFdは例えば2値化回路71
及びPLL回路72に供給される。ディフェクト信号D
Fdで欠陥が検出された場合とは、ディスク記録面での
物理的な傷などによる影響や、もしくは記録動作ミスに
よる一時的なデータ欠落などが生じた場合であり、いづ
れにしても正常な再生データが得られない場合である。
そしてそのまま何も対処しなければ再生音声の音切れな
どが発生し、再生音の品質を著しく落とすことがある。
【0056】このため、エンコーダ/デコーダ部8では
まず2値化回路71が、ディフェクト信号DFdに応じ
て2値化処理のためのスライスレベルをホールドする処
理を行う。即ち2値化処理としてはRF信号からRF信
号の中間値を得、その中間値と入力されるRF信号を比
較することで、アナログ波形信号としてのRF信号を2
値化しているが、ディフェクトによる波形変動が発生す
ると、中間値が不適切な値になり、これによって正しい
2値化処理が行われなくなる場合がある。そこで、波形
変動が生ずる直前の中間値(スライスレベル)をディフ
ェクト期間中にホールドすることで、2値化処理動作が
乱れることを防止している。
【0057】またPLL回路72では、ディフェクト信
号DFdに応じて電圧制御発振器(VCO)の発振周波
数をホールドする処理を行う。即ちこの場合もディフェ
クトによるRF信号の乱れによってPLLのロック状態
が解除されてしまったり、またこれにより再生クロック
CKpが乱れてしまい、デコード動作に支障を来すこと
がないようにしている。
【0058】エンコーダ/デコーダ部8においてこれら
のディフェクト信号対応処理が行われることで、ディス
ク上の傷、汚れなどの物理的欠陥や、さらには物理的欠
陥ではないが録音動作ミスなどによるデータ欠落などに
よって、デコード処理に支障を来すことはなく、このた
め音切れの発生も抑えられる。
【0059】次に、図4のディフェクト回路22におい
て和信号SAに基づいて生成され、端子58から出力さ
れるディフェクト信号DFsが供給されるサーボ回路9
の構成を概略的に図5に示す。なお、この図ではトラッ
キングサーボ系とフォーカスサーボ系のみを示し、スピ
ンドルサーボ系及びスレッドサーボ系は省略している。
またフォーカスサーチ、トラックジャンプなどのための
回路系も省略している。
【0060】演算アンプ7から出力されるフォーカスエ
ラー信号FEは、サーボ回路9においてスイッチ93の
ta端子及びホールド回路91に供給される。通常、ス
イッチ93はta端子に接続されており、フォーカスエ
ラー信号FEは位相補償回路95において位相補償処理
された後、フォーカスドライバ97に供給される。フォ
ーカスドライバ97は位相補償されたフォーカスエラー
信号に基づいてフォーカス駆動信号を生成し、2軸機構
4のフォーカスコイルに供給する。これによって対物レ
ンズ3aのフォーカス駆動が実行される。
【0061】演算アンプ7から出力されるトラッキング
エラー信号TEは、サーボ回路9においてスイッチ94
のta端子及びホールド回路92に供給される。通常、
スイッチ94はta端子に接続されており、トラッキン
グエラー信号TEは位相補償回路96において位相補償
処理された後、トラッキングドライバ98に供給され
る。トラッキングドライバ98は位相補償されたトラッ
キングエラー信号に基づいてトラッキング駆動信号を生
成し、2軸機構4のトラッキングコイルに供給する。こ
れによって対物レンズ3aのトラッキング駆動が実行さ
れる。
【0062】このようなサーボ回路9において、ディフ
ェクト信号DFsはスイッチ93,94の切換制御信号
とされて供給されており、ディフェクト信号DFsによ
りディスク記録面での物理的な欠陥が検出されている期
間には、スイッチ93,94はそれぞれ端子tbに接続
される。即ち、ホールド回路91,92でホールドされ
ていたフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号
が、それぞれ位相補償回路95,96に供給されること
になる。つまりディスク記録面での傷や汚れなどの物理
的欠陥は、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエ
ラー信号TEの信号波形を乱したり、もしくは不適切な
サーボ動作を実行させる信号としてしまうが、このよう
な可能性のある期間は、その直前のエラー信号をホール
ドすることで、サーボ動作が乱れてしまうことが防止さ
れる。
【0063】また、ディフェクト信号DFsは、グルー
ブ領域での記録動作の失敗によるデータ欠落には反応し
ない信号である。このためスイッチ93,94がtb端
子に切り換えられるのは物理的欠陥が生じている場合の
みであり、サーボ動作に支障のないデータ欠落の場合
は、通常通りのサーボ動作が継続されることになる。従
って、サーボ動作に対する傷害はないにもかかわらずサ
ーボエラー信号のホールド処理が行われてしまい、これ
が原因となってサーボの誤動作や暴走といったことが発
生してしまうこともない。
【0064】以上のように本例では、エンコーダ/デコ
ーダ8に供給するディフェクト信号DFdと、サーボ回
路9に供給するディフェクト信号DFsをそれぞれ独立
に専用化して生成しているため、両回路部に適した対応
処理制御信号としてのディフェクト信号及びそれに基づ
いた処理を実現できる。これによって再生信号の品質向
上、サーボ動作性能の向上といったことが実現される。
なお、ディフェクト信号に応じて実行される対応処理と
しては、上記例以外にも各種考えられ、記録再生装置の
構成や動作形態などの設計に応じて対応処理を設定すれ
ばよい。例えばスピンドルサーボ系において、ディフェ
クト検出時にスピンドルエラー信号がホールドされるよ
うな方式を採用してもよい。
【0065】図7に他の実施の形態となるディフェクト
回路22の例を示す。ただし、図4のディフェクト回路
と同一部分は同一符号を付し、説明を省略する。この例
では、RF信号に基づいて反転アンプ60,ボトムホー
ルド回路62,63、抵抗ra、基準電圧源Vr、コン
パレータ66によりディフェクト信号が生成されるこ
と、及び和信号SAに基づいて反転アンプ61,ボトム
ホールド回路64,65、抵抗ra、基準電圧源Vr、
コンパレータ67によりディフェクト信号が生成される
ことは、図4の例と同様である。
【0066】ところがコンパレータ66,67の後段に
スイッチ68,69が設けられ、このスイッチ68,6
9の切換によって、RF信号から生成したディフェクト
信号DF1と和信号SAから生成したディフェクト信号
DF2を選択的にディフェクト信号DFdとし、エンコ
ーダ/デコーダ部8に供給できるようにしている。また
同様に、RF信号から生成したディフェクト信号DF1
と和信号SAから生成したディフェクト信号DF2を選
択的にディフェクト信号DFsとし、サーボ回路9に供
給できるようにしている。
【0067】このように構成することにより、2系統の
各ディフェクト信号DF1,DF2をそれぞれ必要に応
じて各回路部に供給できる。例えばグルーブ領域走査時
には通常は和信号SAによるディフェクト信号DF2を
ディフェクト信号DFdとしてエンコーダ/デコーダ部
8に供給するが、RF信号を同時に監視するなどして、
RF信号の一時的な欠落があった場合にのみ(つまり未
記録領域ではない部分で記録データが存在しないことが
検出された場合)、RF信号から生成したディフェクト
信号DF1をディフェクト信号DFdとしてエンコーダ
/デコーダ部8に供給するようにすることもできる。
【0068】以上実施の形態としての記録再生装置の例
を説明したが、本発明はこれらの構成に限定されるもの
ではなく、各種変形可能である。もちろんMDシステム
だけでなく、例えばDVDシステムなどの他のシステム
にも本発明は好適である。
【0069】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明は、演算
手段で抽出される再生データ信号を用いて記録面の物理
的欠陥と記録データ欠落を検出する第1のディフェクト
信号を生成し、デコード手段では、この第1のディフェ
クト信号に応じた所定のディフェクト対応処理を行うこ
とができるようにしている。また記録媒体の記録面の物
理的状況により信号レベルが変動する光量和信号を用い
て記録面の物理的欠陥を検出する第2のディフェクト信
号を生成し、サーボ手段は、この第2のディフェクト信
号に応じた所定のディフェクト対応処理を行うことがで
きるように構成している。即ちデコード系では物理的な
欠陥及び記録ミスによるデータ欠落に応じて対応処理が
実行されるようにでき、一方サーボ系では物理的な欠陥
に応じて対応処理が行われるが記録ミスによるデータ欠
落に対しては対応処理が実行されないようにすることが
できる。つまりサーボ系とデコード系の両方に対して適
切なディフェクト対応処理の実行制御が可能となり、こ
れによって記録/再生装置としての記録再生動作性能の
向上や、再生データ品質の向上を実現できるという効果
がある。
【0070】また第1のディフェクト信号と第2のディ
フェクト信号が各回路部に選択的に供給できるようにす
ることで、ディフェクト信号に基づいて実行される処理
の種別などに応じて適切なディフェクト信号を供給でき
るようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のブロック
図である。
【図2】実施の形態の記録再生装置のディテクタの説明
図である。
【図3】実施の形態の記録再生装置の演算アンプの説明
図である。
【図4】実施の形態の記録再生装置のディフェクト回路
のブロック図である。
【図5】実施の形態の記録再生装置のサーボ回路のブロ
ック図である。
【図6】実施の形態の記録再生装置のエンコーダ/デコ
ーダ部のブロック図である。
【図7】実施の形態の他のディフェクト回路のブロック
図である。
【図8】従来のディフェクト回路のブロック図である。
【図9】ディフェクト信号生成動作の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク、3 光学ヘッド、6a 磁気ヘッド、7
演算アンプ、8 エンコーダ/デコーダ部、9 サー
ボ回路、11 システムコントローラ、12メモリコン
トローラ、13 バッファメモリ、14 エンコーダ/
デコーダ部、19 操作部、20 表示部、22 ディ
フェクト回路、60,61 反転アンプ、62,63,
64,65 ボトムホールド回路、66,67 コンパ
レータ、68,69 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 20/18 572 G11B 20/18 572F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録又は再生動作時に記録媒体に対して
    レーザ光を照射し、その反射光情報を得る光学ヘッド手
    段と、 前記反射光情報の演算処理により記録又は再生動作に必
    要な各種信号を抽出する演算手段と、 前記演算手段で抽出される再生データ信号を用いて記録
    面の物理的欠陥と記録データ欠落を検出する第1のディ
    フェクト信号を生成するとともに、前記演算手段で抽出
    される、記録媒体の記録面の物理的状況により信号レベ
    ルが変動する光量和信号を用いて記録面の物理的欠陥を
    検出する第2のディフェクト信号を生成するディフェク
    ト信号生成手段と、 前記演算手段で抽出される前記再生データ信号に対して
    デコード処理を行い、再生出力データを得るとともに、
    前記第1のディフェクト信号に応じた所定のディフェク
    ト対応処理を行うことができるように構成されたデコー
    ド手段と、 前記演算手段で抽出されるサーボエラー信号を用いて、
    記録又は再生動作に関するサーボ制御を行うとともに、
    前記第2のディフェクト信号に応じた所定のディフェク
    ト対応処理を行うことができるように構成されたサーボ
    手段と、 を備えたことを特徴とする記録又は再生装置。
  2. 【請求項2】 記録又は再生動作時に記録媒体に対して
    レーザ光を照射し、その反射光情報を得る光学ヘッド手
    段と、 前記反射光情報の演算処理により記録又は再生動作に必
    要な各種信号を抽出する演算手段と、 前記演算手段で抽出される再生データ信号を用いて記録
    面の物理的欠陥と記録データ欠落を検出する第1のディ
    フェクト信号を生成するとともに、前記演算手段で抽出
    される、記録媒体の記録面の物理的状況により信号レベ
    ルが変動する光量和信号を用いて記録面の物理的欠陥を
    検出する第2のディフェクト信号を生成するディフェク
    ト信号生成手段と、 前記演算手段で抽出される前記再生データ信号に対して
    デコード処理を行い、再生出力データを得るとともに、
    前記第1のディフェクト信号と前記第2のディフェクト
    信号が選択的に供給され、供給されたディフェクト信号
    に応じた所定のディフェクト対応処理を行うことができ
    るように構成されたデコード手段と、 前記演算手段で抽出されるサーボエラー信号を用いて、
    記録又は再生動作に関するサーボ制御を行うとともに、
    前記第1のディフェクト信号と前記第2のディフェクト
    信号が選択的に供給され、供給されたディフェクト信号
    に応じた所定のディフェクト対応処理を行うことができ
    るように構成されたサーボ手段と、 を備えたことを特徴とする記録又は再生装置。
JP2089397A 1997-01-21 1997-01-21 記録又は再生装置 Withdrawn JPH10208244A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1311465C (zh) * 2001-04-12 2007-04-18 日立-Lg数据存储韩国公司 检测光盘坏损区的方法
US7242649B2 (en) 2003-07-15 2007-07-10 Sanyo Electric Co., Ltd Synchronization circuit for optical disc apparatus and synchronization method for optical disc apparatus
KR100853085B1 (ko) * 2006-03-14 2008-08-19 산요덴키가부시키가이샤 광 디스크 장치의 pll 제어 회로, 광 디스크 장치를 제어하기 위한 프로그램이 기록되어 있는 컴퓨터 판독가능 기록 매체

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7970254B2 (en) 2006-03-14 2011-06-28 Sanyo Electric Co., Ltd. PLL control circuit of optical disc apparatus, and recording medium having recorded thereon program for controlling the optical disc apparatus

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