JPH0952956A - 樹脂用添加剤のマスターバッチ - Google Patents

樹脂用添加剤のマスターバッチ

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JPH0952956A
JPH0952956A JP20452595A JP20452595A JPH0952956A JP H0952956 A JPH0952956 A JP H0952956A JP 20452595 A JP20452595 A JP 20452595A JP 20452595 A JP20452595 A JP 20452595A JP H0952956 A JPH0952956 A JP H0952956A
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JP
Japan
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oil
parts
resin
manufactured
acid
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JP20452595A
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English (en)
Inventor
Yoshio Irie
好夫 入江
Hiroshi Nagamura
洋 長村
Yuji Iwamura
祐二 岩村
Tomonori Gomi
知紀 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック、ゴム、エラストマーまたは硬
化性樹脂の樹脂用添加剤のマスターバッチにおいて、該
添加剤の含有量を高濃度にし、べたつきが少なく取り扱
い性に優れたマスターバッチを得る。 【解決手段】 プラスチック、ゴム、エラストマーまた
は硬化性樹脂の樹脂用添加剤と吸油性重合体とをマスタ
ーバッチに含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂用添加剤のマ
スターバッチに関する。さらに詳しくは、樹脂用添加剤
の高濃度化が可能で、べたつきが少なく取り扱い性に優
れたマスターバッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック、ゴム、エラストマ
ーまたは硬化性樹脂等の高分子化合物、いわゆる樹脂に
は、樹脂物性(加工性、柔軟性、弾性、脆性、取扱い性
等)、樹脂性能(安定性、耐久性、難燃性、制震性、保
温性等)および加工性(離型性、混練性等)を改質させ
る目的で必ずといってよいほど各種添加剤が用いられて
いる。その添加剤としては、可塑剤、軟化剤、軟化助
剤、難燃化剤、発煙抑制剤、帯電防止剤、安定剤、老化
防止剤、銅害防止剤、金属不活性化剤、酸化防止剤、オ
ゾン劣化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、素練り促
進剤、粘着付与剤、滑剤、スリップ剤、内部離型剤、着
色剤、防汚剤、防着剤、防曇剤、防腐剤、防カビ剤、保
温剤、発泡剤、スコーチ防止剤、防震剤、耐衝撃性向上
剤、溶剤、防蟻剤、忌避剤、付香剤、表面処理剤、湿潤
剤、界面活性剤、乳化剤、不安定化剤、緩凝固剤、消泡
剤、抑泡剤、凍結防止剤、凍結融解安定剤、クリーミン
グ剤、分散剤、増粘剤、凝固剤、感熱剤、起泡剤、気泡
安定化剤、造膜助剤およびシーリングガスケット用改質
剤など多種多様な添加剤が挙げられる。また、これらの
添加剤は、1種単独で用いることは少なく2種以上を複
合して用いることがほとんどである。
【0003】しかし、これらの添加剤を樹脂に配合する
には、添加剤が液体状あるいは低融点物のため取り扱い
性が悪い場合や、添加剤と樹脂の相溶性や混合性が悪い
場合が多く、添加方法が問題となっていた。
【0004】このような添加剤を樹脂に配合する方法と
して、適当なバインダー樹脂などに添加剤をあらかじめ
含有させたマスターバッチを得てからこれを樹脂に添加
配合する方法がある。
【0005】しかし、従来のマスターバッチでは、樹脂
に対して相溶性のよくない添加剤を用いた場合や相溶性
の良好な添加剤とよくない添加剤とを複合して用いる場
合や相溶性の良い添加剤でも樹脂への可溶化量より過剰
に用いる場合には、マスターバッチそのものができなか
ったり、添加剤含有量を高濃度にしたマスターバッチが
得られなかった。また、液体状あるいは低融点物の添加
剤のマスターバッチでは表面のべたつきや添加剤の不均
一混合が見られ、取り扱いが困難であった。
【0006】一方、カーボンブラックや炭酸カルシウム
等の多孔質無機粉体を配合することにより、樹脂用添加
剤の高濃度マスターバッチが得られることが知られてい
る。しかし多量の無機粉体をマスターバッチに含有させ
る必要があり、また多量の無機粉体によりマスターバッ
チを添加した樹脂の物性が変化したり透明性がなくなっ
たり、さらに表面のべたつきがひどくなるという問題点
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の樹脂
用添加剤のマスターバッチが有する前記問題点を解決す
るものである。
【0008】すなわち本発明の目的は、樹脂用添加剤の
高濃度化が可能で、べたつきが少なく取り扱い性に優れ
た、樹脂用添加剤のマスターバッチを提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは樹脂用添加
剤と特定の吸油性重合体とを含有させることにより、樹
脂用添加剤を高濃度に含有し、かつ、べたつきが少なく
取り扱い性に優れたマスターバッチが得られることを見
いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、樹脂用添加剤(X)
と吸油性重合体(I)とを含有させることを特徴とす
る、樹脂用添加剤の高濃度化が可能で、べたつきが少な
く取り扱い性に優れた樹脂用添加剤のマスターバッチに
関するものである。
【0011】本発明の吸油性重合体は、架橋の有無に関
わらず、吸油性重合体(I)1.0g当たり0.5g以
上の灯油を吸収するものであれば特に制限されないが、
溶解度パラメーター(SP値)が9以下の単量体を主成
分としてなる分子中に1個の重合性不飽和基を有する単
量体(A)96〜99.999重量%および分子中に少
なくとも2個の重合性不飽和基を有する架橋性単量体
(B)0.001〜4重量%(ただし単量体(A)およ
び(B)の合計は100重量%である)からなる単量体
成分を重合して得られる吸油性重合体(I)を主成分と
してなるものが好ましい。
【0012】溶解度パラメーター(SP値)とは、化合
物の極性を表す尺度として一般的に用いられており、本
発明ではSmallの計算式にHoyの凝集エネルギー
定数を代入して導いた値を適用するものとし、単位(c
al/cm31/2で表せる。
【0013】本発明で用いられる単量体(A)の主成分
を構成する単量体は、溶解度パラメーター(SP値)が
9以下で分子中に1個の重合性不飽和基を有する単量体
である。溶解度パラメーター(SP値)が9を越える単
量体を単量体(A)の主成分に用いると、樹脂用添加剤
の吸油性能が高い架橋重合体が得られず、樹脂用添加剤
の高濃度のマスターバッチができない場合があり好まし
くない。
【0014】溶解度パラメーター(SP値)が9以下で
分子中に1個の重合性基を有する単量体の重合性基とし
ては、ラジカル重合、放射線重合、付加重合、重縮合な
どの重合により吸油性重合体を重合できる重合性基であ
れば特に制限はない。中でもラジカル重合により簡便に
吸油性重合体(I)を製造できる重合性不飽和基を有す
る単量体が特に好ましい。さらに、ノルボルネン系単量
体を開環重合もしくはラジカル重合することによっても
好適な吸油性重合体を製造することができる。
【0015】溶解度パラメーター(SP値)が9以下で
分子中に1個の重合性不飽和基を有する単量体として
は、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、iso-ブチル(メタ)アクリ
レート、t-ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アク
リレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレー
ト、オクチルフェニル(メタ)アクリレート、ノニルフ
ェニル(メタ)アクリレート、ジノニルフェニル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、メンチル(メタ)アクリレート、ポリアルキレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、アルキルポリアル
キレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ
(ジ)アルキルシロキサンモノ(メタ)アクリレート、
イソボルニル(メタ)アクリレート、ジブチルマレエー
ト、ジドデシルマレエート、ドデシルクロトネート、ジ
ドデシルイタコネートなどの不飽和カルボン酸エステ
ル;(ジ)ブチル(メタ)アクリルアミド、(ジ)ドデ
シル(メタ)アクリルアミド、(ジ)ステアリル(メ
タ)アクリルアミド、(ジ)ブチルフェニル(メタ)ア
クリルアミド、(ジ)オクチルフェニル(メタ)アクリ
ルアミドなどの炭化水素基を有する(メタ)アクリルア
ミド;1−ヘキセン、1−オクテン、イソオクテン、1
−ノネン、1−デセン、1−ドデセンなどのα−オレフ
ィン;ビニルシクロヘキサンなどの脂環式ビニル化合
物;ドデシルアリルエーテルなどの炭化水素基を有する
アリルエーテル;カプロン酸ビニル、ラウリン酸ビニ
ル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニルなどの炭
化水素基を有するビニルエステル;ブチルビニルエーテ
ル、ドデシルビニルエーテルなどの炭化水素基を有する
ビニルエーテル;スチレン、t-ブチルスチレン、オクチ
ルスチレンなどの芳香族ビニル化合物などをあげること
ができ、これらの単量体を1種または2種以上用いるこ
とができる。
【0016】これらの中でも、より優れた樹脂用添加剤
の吸油性能および保油性能を与える単量体として、少な
くとも1個の炭素数3〜30の脂肪族炭化水素基を有
し、かつアルキル(メタ)アクリレート、アルキルアリ
ール(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリル
アミド、アルキルアリール(メタ)アクリルアミド、脂
肪酸ビニルエステル、アルキルスチレンおよびα−オレ
フィンからなる群より選ばれる少なくとも1種の不飽和
化合物(a)を主成分としてなる単量体(A)が特に好
ましい。
【0017】このような溶解度パラメーター(SP値)
が9以下の単量体の単量体(A)中における使用量は、
単量体(A)の全体量に対して50重量%以上、より好
ましくは70重量%以上となる割合である。溶解度パラ
メーター(SP値)が9以下の単量体の単量体(A)中
の使用量が50重量%未満では、吸油性能や保油性能に
劣った架橋重合体しか得られず、樹脂用添加剤の高濃度
マスターバッチができない場合があり好ましくない。
【0018】したがって、本発明の吸油性重合体(I)
に用いられる単量体(A)中に溶解度パラメーター(S
P値)が9以下の単量体が50重量%以上含有されるこ
とが好ましいが、単量体(A)中に50重量%以下の割
合で溶解度パラメーター(SP値)が9を越える分子中
に1個の重合性不飽和基を有する単量体が含有されても
よい。このような単量体としては、例えば(メタ)アク
リル酸、アクリロニトリル、無水マレイン酸、フマル
酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエ
チレングリコール(メタ)アクリレートなどをあげるこ
とができる。
【0019】本発明で用いられる吸油性重合体(I)
は、吸油倍率のコントロールのためや、吸油後のゲルの
保形性を確保する目的で溶解度パラメーター(SP値)
が9以下の単量体を主成分としてなる分子中に1個の重
合性不飽和基を有する単量体(A)96〜99.999
重量%に対して分子中に少なくとも2個の不飽和性基を
有する架橋性単量体(B)が0.001〜4重量%(た
だし単量体(A)と架橋性単量体(B)の合計は100
重量%である)となる範囲で架橋性単量体(B)を含有
させることがより好ましい。
【0020】単量体(A)が96重量%未満であったり
架橋性単量体(B)が4重量%を越えると、得られる架
橋重合体の架橋密度が高くなりすぎて樹脂用添加剤の高
濃度のマスターバッチができない場合があり好ましくな
い。また、単量体(A)が99.999重量%を越えた
り架橋性単量体(B)が0.001重量%未満では、得
られる架橋重合体の樹脂や樹脂用添加剤との相溶性が増
大しすぎる場合があり、樹脂用添加剤の吸油性能が不十
分となったり樹脂成形品に粘着性が生じたりするので好
ましくない。
【0021】本発明で用いられる架橋性単量体(B)の
例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコール−ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、N,N´−メチレンビスアクリルアミド、N,N´
−プロピレンビスアクリルアミド、グリセリントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メ
タ)アクリレート、多価アルコール(例えばグリセリ
ン、トリメチロールプロパンあるいはテトラメチロール
メタン)のアルキレンオキシド付加物と(メタ)アクリ
ル酸とのエステル化によって得られる多官能(メタ)ア
クリレートやジビニルベンゼンなどをあげることがで
き、これらの架橋性単量体を1種または2種以上用いる
ことができる。
【0022】本発明における吸油性重合体(I)は、例
えば前記単量体成分を水性媒体中にポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、ゼラチンなどの保護
コロイド剤やアルキルスルホン酸ナトリウム、アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、脂肪酸石鹸などの界面活性剤の存在下
に分散させ油溶性ラジカル重合開始剤により懸濁重合す
ることにより製造できる。また必要により単量体成分を
水不溶性の有機溶剤に溶解させてから懸濁重合すること
もできる。油溶性ラジカル重合開始剤としては、例えば
ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ク
メンハイドロパーオキシドなどの有機過酸化物;2,2
´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾビス
ジメチルバレロニトリルなどのアゾ化合物などを挙げる
ことができ、一般に単量体成分に対して0.1〜5重量
%の範囲で用いることができる。重合温度は、単量体成
分の種類や重合開始剤の種類により0〜150℃の範囲
で適宜選択することができる。
【0023】また、本発明において吸油性重合体(I)
を製造する方法として、塊状重合で吸油性重合体(I)
を重合した後、粉砕などの操作を加えて粒度調整を行な
う方法をあげることができる。塊状重合は例えば、単量
体成分を上記重合開始剤の存在下、型に流し込み、50
〜150℃の条件下に重合を行なえばよい。
【0024】本発明において吸油性重合体(I)は、懸
濁重合時にホモミキサーなどによるプレ懸濁工程の導入
や重合時の攪拌動力を調節することにより、平均粒径
0.5〜500μmの範囲の粒状物とすることが好まし
い。吸油性重合体(I)の粒状物の平均粒径が0.5μ
m未満では、粒状物同士の凝集に基づくママコ現象のた
めに表面積が低下し、吸油速度の向上した吸油剤を得る
ことが困難となる。また、吸油性重合体(I)の粒状物
の平均粒径が500μmを越えると、吸油性重合体
(I)の表面積の低下に伴って吸油速度も著しく低下す
るため好ましくない。
【0025】また、良好な吸油性能を示す吸油性重合体
(I)としてポリノルボルネンゴムを挙げることができ
るが、ポリノルボルネンゴムは、エチレンとシクロペン
タジエンのディールズ―アルダー反応により得られた単
量体を開環重合して得ることができる。
【0026】本発明の吸油性重合体(I)は吸油性重合
体(I)を含有する吸油剤であればよく、特に制限され
るものではない。例えば、吸油性重合体(I)の水分散
体からなる吸油剤でよい。あるいは吸油性重合体(I)
そのものが粉末状および/または顆粒状である吸油剤で
もよく、また吸油性重合体(I)の吸油性能を低下させ
ない範囲で水不溶性の化合物と混合して得られる粉末状
および/または顆粒状の吸油剤でもよい。
【0027】特に、吸油性重合体(I)と水不溶性の化
合物とを混合して得られる粉末状および/または顆粒状
の吸油剤は吸油速度を著しく向上させる効果があるため
好ましい。水不溶性化合物としては、20℃の水100
gに対する溶解度が1g以下の水不溶性または水難溶性
を示すものであれば特に制限はなく、例えば、シリカや
タルクや珪藻土などの鉱物類、鉄やアルミナなどの金属
類、炭酸カルシウムなどの無機塩類や金属石鹸などの有
機酸塩類、ポリスチレンやポリエチレンやポリ酢酸ビニ
ルなどの樹脂類、ワックスなどの有機化合物類、綿やパ
ルプなどの繊維類などをあげることができ、これらの1
種または2種以上用いることができる。中でも僅かな使
用量で吸油性重合体(I)のママコ化を有効に防止でき
る粉体形状のものが好ましく、特に20℃の水100g
に対する溶解度が1g以下の有機酸金属塩やメタノール
値が25%以下の疎水性無機化合物の粉体が好ましい。
【0028】有機酸金属塩は、例えば酪酸、カプロン
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ア
ラキン酸などの直鎖飽和脂肪酸;オレイン酸、リノール
酸、リノレン酸などの直鎖不飽和脂肪酸;イソステアリ
ン酸などの分枝脂肪酸;リシノール酸、12−ヒドロキ
システアリン酸などのヒドロキシル基を含有する脂肪
酸;安息香酸;ナフテン酸;アビエチン酸;デキストロ
ピマル酸などのロジン酸などの有機カルボン酸類のリチ
ウム塩、銅塩、ベリリウム塩、マグネシウム塩、カルシ
ウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩、亜鉛塩、カド
ミウム塩、アルミニウム塩、セリウム塩、チタン塩、ジ
ルコニウム塩、鉛塩、クロム塩、マンガン塩、コバルト
塩、ニッケル塩などを挙げることができる。
【0029】メタノール値(以下M値ということがあ
る)は、水不溶性化合物の疎水化度を表わす尺度として
一般的に用いられており、メタノール水溶液に水不溶性
化合物が湿潤しはじめる時のメタノールの容積%で表わ
される。本発明においては、所定濃度に調製されたメタ
ノール水溶液中に水不溶性化合物の粉体を入れ、手振り
により2度振とうした後の該粉体の湿潤の有無により測
定した値を採用するものとする。たとえば、M値30%
の化合物とは、メタノールの容積%が30%以上のメタ
ノール水溶液に湿潤し且つメタノールの容積%が30%
未満のメタノール水溶液に湿潤しない化合物である。
【0030】疎水性無機化合物のうち、メタノール値が
25%以上の疎水化度を有するものとして、例えば酸化
亜鉛、アルミナ(酸化アルミニウム)、ケイ酸アルミニ
ウム、シリカ(酸化ケイ素)、酸化カルシウム、炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化鉄、硫
酸バリウム、炭酸バリウム、酸化バリウム、二酸化マン
ガン、炭酸マンガン、炭酸マグネシウム、酸化マグネシ
ウムなどの疎水化変性物をあげることができる。これら
の疎水性無機化合物の中でも種々の粒径の粉体として入
手が容易な疎水性シリカや疎水性アルミナが好ましい。
【0031】また、前記無機化合物を疎水化変性し疎水
性無機化合物を得る方法としては特に制限はなく、例え
ば無機化合物の粉体の表面を化学的あるいは物理的に不
活性化すればよく、例えばアルキルアルコキシシラン、
アルキルハロゲン化シランなどのシランカップリング剤
を用いる方法、ジメチルシロキサンなどのポリシロキサ
ンを用いる方法、合成ワックスや天然ワックスを用いる
方法、カルシウムなどにより金属表面処理する方法など
をあげることができる。
【0032】水不溶性化合物は、平均粒径が0.01〜
300μmの範囲の粉体であることが好ましい。この平
均粒径が0.01μm未満では、粉体同士の凝集が起こ
り、吸油速度を低下させる場合があり好ましくない。ま
た、この平均粒径が300μmを越えると、吸油性重合
体(I)との相乗効果が発現され難く、吸油速度を向上
させることができない場合があり好ましくない。
【0033】吸油性重合体(I)および水不溶性化合物
を含有してなる吸油剤を製造するには、これらの成分を
混合して造粒させればよく、その製造方法には特に制限
はない。混合方法には湿式混合や乾式混合のいずれも採
用することができる。湿式混合は、例えば吸油性重合体
(I)および水不溶性化合物を必要に応じて界面活性剤
の存在下に水性媒体中に混合分散した後、濾別乾燥する
方法等により行なうことができる。乾式混合は、例えば
コロイドミルやニーダーやミキサーにて吸油性重合体
(I)と水不溶性化合物を混合することにより行なうこ
とができる。特に、湿式混合は、前記懸濁重合で得られ
た吸油性重合体(I)の水分散体をそのまま水不溶性化
合物と混合できるため好ましい。また、塊状重合で得ら
れた吸油性重合体(I)と水不溶性化合物とを粉砕操作
などで粒度調整を行いながら混合する方法も採用するこ
とができる。
【0034】なかでも、吸油性重合体(I)の粒状物と
水不溶性化合物とを水性媒体中に混合分散した後、両者
を凝集造粒させてから造粒物を水性媒体から分離して得
られる粒状物が特に好ましい。また、この粒状物の平均
粒径としては、0.1〜5mmの範囲が好ましい。
【0035】このようにして製造される吸油剤中の吸油
性重合体(I)および水不溶性化合物の配合割合は、吸
油性重合体(I)が30〜99重量部および水不溶性化
合物が1〜70重量部となる割合である。水不溶性化合
物の量が1重量部未満では、吸油性重合体(I)の粒子
同士が凝集し、吸油剤の吸油速度が低下するため吸油速
度向上効果は期待できない。また、水不溶性化合物を7
0重量部を越えて多量に使用すると、吸油剤の吸油量や
保油性能が低下する場合があり好ましくない。
【0036】本発明の樹脂用添加剤のマスターバッチ
は、プラスチック、ゴム、エラストマーまたは硬化性樹
脂などの樹脂全般に添加可能である。本発明におけるマ
スターバッチを添加可能な樹脂としては、例えばポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリ
スチレン、(メタ)アクリル樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリカー
ボネート、ポリアミド、アセチルセルロース、フッ素樹
脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラニン樹脂、ポリ
エステル樹脂、アリル樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹
脂、AS樹脂、ABS樹脂、合成ゴム、天然ゴム、熱可
塑性エラストマーなどの単独重合体や共重合体またはそ
れらの樹脂の混合物を挙げることができる。
【0037】本発明における樹脂用添加剤(X)として
は、樹脂改質を目的として添加されるものであれば特に
制限はなく、例えば可塑剤、軟化剤、軟化助剤、難燃化
剤、発煙抑制剤、帯電防止剤、安定剤、老化防止剤、銅
害防止剤、金属不活性化剤、酸化防止剤、オゾン劣化防
止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、素練り促進剤、粘着
付与剤、滑剤、スリップ剤、内部離型剤、着色剤、防汚
剤、防着剤、防曇剤、防カビ剤、防腐剤、保温剤、発泡
剤、スコーチ防止剤、防震剤、耐衝撃性向上剤、溶剤、
防蟻剤、忌避剤、付香剤、表面処理剤、湿潤剤、界面活
性剤、乳化剤、不安定化剤、緩凝固剤、消泡剤、抑泡
剤、凍結防止剤、凍結融解安定剤、クリーミング剤、分
散剤、増粘剤、凝固剤、感熱剤、起泡剤、気泡安定化
剤、造膜助剤、シーリングガスケット用改質剤などを挙
げることができる。
【0038】このような添加剤(X)のうち可塑剤とし
ては、例えばジメチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ−
2−エチルヘキシルフタレート、ジイソオクチルフタレ
ート、ジ−n−オクチルフタレート、ジカプリルフタレ
ート、ジノニルフタレート、ジイソノニルフタレート、
ジイソデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジ
ラウリルフタレート、ジトリデシルフタレート、ジイソ
ブチルフタレート、ジベンジルフタレート、ブチルベン
ジルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ブチル
ベンジルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、ジ
ブトキシエチルフタレート、ジメチルシクロヘキシルフ
タレート、オクチルデシルフタレート、オクチルベンジ
ルフタレート、n−ヘキシル・n−デシル・フタレー
ト、n−オクチル・n−デシル・フタレートなどのフタ
ル酸エステル誘導体;ジメチルイソフタレート、ジオク
チルイソフタレート、ジ−2−エチルヘキシルテレフタ
レートなどのフタル酸異性体系;ジ−2−エチルヘキシ
ルテトラヒドロフタレート、ジ−n−オクチルテトラヒ
ドロフタレートなどのテトラヒドロフタル酸誘導体;ト
リクレジルホスフェート、トリオクチルホスフェート、
トリフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフ
ェート、クレジルジフェニルホスフェート、トリクロル
エチルホスフェート、ビスフェノールAジフェニルホス
フェート、ビスフェノールAジキシレニルホスフェート
などのリン酸エステル誘導体;ジメチルアジペート、ジ
ブチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジイソブ
チルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジ−2−エ
チルヘキシルアジペート、ジ−n−オクチルアジペー
ト、ジデシルアジペート、n−オクチル・n−デシルア
ジペート、n−ヘプチルn−ノニルアジペート、ベンジ
ルオクチルアジペート、ジブチルジグリコールアジペー
トなどのアジピン酸誘導体;ジ−n−ブチルセバケー
ト、ジ−n−オクチルセバケート、ジイソオクチルセバ
ケート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート、ブチルベ
ンジルセバケートなどのセバシン酸誘導体;ジ−2−エ
チルヘキシルアゼレート、ジ−n−ヘキシルアゼレー
ト、ジメチルアゼレート、ジベンジルアゼレート、ジブ
トキシエチルアゼレート、ジイソオクチルアゼレートな
どのアゼライン酸誘導体;トリエチルシトレート、アセ
チルトリエチルシトレート、トリブチルシトレート、ア
セチルトリブチルシトレート、アセチルトリオクチルシ
トレートなどのクエン酸系;エポキシ化大豆油、エポキ
システアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸オクチ
ル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチルなどのエ
ポキシ系;ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレン
セバケートなどのポリエステル系;塩素化パラフィン、
塩素化脂肪酸エステルなどの塩素化系;メチルフタリル
エチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレー
ト、ブチルフタリルブチルグリコレートなどのグリコー
ル酸系;トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート、ト
リ−n−オクチル−n−デシルトリメリテートなどのト
リメリット酸系;メチルアセチルリシノレート、ブチル
アセチルリシノレートなどのリシノール酸系;ブチルオ
レエートなどをあげることができ、これらの化合物の中
から1種または2種以上用いることができる。
【0039】軟化剤および軟化助剤としては、例えばパ
ラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイ
ル、芳香族系プロセスオイル、特殊プロセスオイル、エ
チレンとα−オレフィンのオリゴマー、パラフィンワッ
クス、流動パラフィン、ホワイトオイル、ペトロラダ
ム、石油スルホン酸塩、ギウソナイト、石油アスファル
ト、石油樹脂などの鉱物油系;ひまし油、綿実油、菜種
油、大豆油、バーム油、やし油、落花生油、木ロウ、ロ
ジン、パインオイル、ジペンテン、含パインタール軟化
剤、トール油、精製トール油などの植物油系;黒サブ、
白サブ、飴サブなどのサブ系;リシノール酸、パルチミ
ン酸、ミスチリン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリ
ン酸亜鉛などの脂肪酸および脂肪酸塩系などをあげるこ
とができ、これらの化合物の中から1種または2種以上
用いることができる。
【0040】難燃化剤としては、例えばアルキルジアリ
ルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、オ
クチルジフェニルホスフェート、トリアリルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、トリス(β−クロロエチル)ホスフェート、トリス
(ジクロルプロピル)ホスフェート、トリス(2,3−
ジブロムプロピル)ホスフェート、トリス(ブロム・ク
ロルプロピル)ホスフェートなどのリン酸系;塩素化パ
ラフィン、塩素化ポリフェニル、パークロロペンタシク
ロデカンなどの塩素系;テトラブロムエタン、テトラブ
ロムブタン、ヘキサブロモベンゼン、デカブロモジフェ
ニルオキシド、ポリジブロモフェニルオキシド、ビス
(トリブロムフェノキシ)エタン、エチレンビスジブロ
モノルボルナンジカルボキシイミド、エチレンビステト
ラブロモフタルイミドなどの臭素系;無水クロレンド
酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラブロモビスフェ
ノールA、ジエトキシ−ビス−(2−ヒドロキシエチ
ル)−アミノメチルホスフェート、ジブロモクレジルグ
リシジルエーテルなどの反応型などをあげることがで
き、これらの化合物の中から1種または2種以上用いる
ことができ、またエポキシ系安定剤などの難燃化用安定
剤を併用することもできる。
【0041】帯電防止剤としては、例えばカチオン系活
性剤、第4アンモニウム塩、ステアロアミドプロピルジ
メチル−β−ヒドロキシエチルアンモニウムニトレー
ト、ステアロアミドプロピルジメチル−β−ヒドロキシ
エチルアンモニウムジヒドロゲンホスフェート、特殊ア
ミン化合物、アルキル型リン酸エステル、Na−アルキ
ルジフェニルエーテルジスルフォネート、変性脂肪族ジ
メチルエチルアンモニウムエトスルフェート、アニオン
系活性剤、ポリオキシエチレンアルキルアミン、多価ア
ルコール系誘導体、ソルビタンモノオレートなどのノニ
オン系活性剤、アルキルアミン誘導体、アルキルホスフ
ェートアミン塩、脂肪酸エステル類、アルキルジエタノ
ールアミド、ポリエチレンジグリコールエステル、有機
ほう素系活性剤、帯電防止剤マスターバッチなどをあげ
ることができ、これらの化合物の中から1種または2種
以上用いることができる。
【0042】安定剤としては、例えば鉛塩安定剤、金属
石鹸、金属塩液状安定剤、有機すず安定剤、アンチモン
系安定剤、非金属安定剤などをあげることができ、これ
らの化合物の中から1種または2種以上用いることがで
きる。
【0043】老化防止剤としては、例えばフェニル−α
−ナフチルアミン、フェニル−β−ナフチルアミンなど
のナフチルアミン系;p−(p−トルエンスルホニルア
ミド)−ジフェニルアミン、4,4’−(α,α’−ジ
メチルベンジル)ジフェニルアミン、4,4’−ジオク
チルジフェニルアミンなどのジフェニルアミン系;N,
N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N−イソ
プロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン
などのp−フェニレンジアミン系;芳香族アミンと脂肪
族ケトンの縮合物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合物
などの上記以外のアミン系;フェニル−α−ナフチルア
ミンとジフェニル−p−フェニレンジアミンの混合品、
フェニル−β−ナフチルアミンとジフェニル−p−フェ
ニレンジアミンの混合品、フェニル−β−ナフチルアミ
ンとp−イソプロポキシジフェニルアミンとジフェニル
−p−フェニレンジアミンの混合品などのアミン混合
品;2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリ
ンの重合物、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−
1,2−ジヒドロキノリンなどのキノリン系;2,5−
ジ−(t−アミル)ヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブ
チルヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテルな
どのヒドロキノン誘導体;1−オキシ−3−メチル−4
−イソプロピルベンゼン、2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノールなどのモノフェノール系;2,2’−メチレン−
ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−シクロ
ヘキシルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス−
(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−メ
チレン−ビス−(6−α−メチル−ベンジル−p−クレ
ゾール)、メチレン架橋した多価アルキルフェノール、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン
などのビス、トリス、ポリフェノール系;4,4’−チ
オビス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、
4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−ο−クレゾー
ル)などのチオビスフェノール系;1,1,3−トリス
−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェ
ニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)などのヒンダードフェ
ノール系;トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、ト
リス(混合モノ−およびジ−ノニルフェニル)ホスファ
イト、フェニル−ジイシデシルホスファイトなどの亜り
ん酸エステル系;ジラウリルチオジプロピオネート、ジ
ステアリルチオジプロピオネート、ジミスチル−3,
3’−チオジプロピオネート、ジトリデシル−3,3’
−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テト
ラキス−(β−ラウリル−チオプロピオネート)、チオ
ジプロピオン酸ジラウリル、β−アルキルチオエステル
プロピオネート、含硫黄エステル系化合物、1,1’−
チオビス(2−ナフトール)、2−メルカプトベンズイ
ミダゾール、2−メルカプトベンズイミダゾールとフェ
ノール縮合物の混合品、2−メルカプトベンズイミダゾ
ールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベンズイミダゾー
ルの亜鉛塩、4−メルカプトメチルベンズイミダゾール
の亜鉛塩、ジオクタデシルジスルフィド、モルホリン−
N−オキシジエチレンジチオカルバメートとジベンゾチ
アジルジスルフィドの反応品、ジメチルジチオカルバミ
ン酸ニッケル、ジエチルジチオカルバミン酸ニッケル、
ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル、ジイソブチルジ
チオカルバミン酸ニッケル、イソプロピルキサントゲン
酸ニッケル、1,3−ビス(ジメチルアミノプロピル)
−2−チオ尿素、トリブチルチオ尿素、ビス[2−メチ
ル−4−{3−n−アルキル(C12またはC14)チオプ
ロピオニルオキシ}−5−t−ブチルフェニル]スルフ
ィド、アンチゲンAS(住友化学製)、混合ラウリル・
ステアリルチオジプロピオネート、環状アセタール、ス
ミライザーAZ(住友化学製)、スミライザーMPS
(住友化学製)、シリカゲル、オゾノック733(大内
新興化学製)、アンテージBOUR(川口化学製)、ア
ンテージBOP(川口化学製)、AD−51(堺化学
製)、AD−400(堺化学製)、オゾノンEX(精工
化学製)、オゾノンEX−3(精工化学製)などをあげ
ることができ、これらの化合物の中から1種または2種
以上用いることができる。
【0044】銅害防止剤および金属不活性化剤として
は、例えば1,2,3−ベンゾトリアゾール、トリルト
リアゾール、トリルトリアゾールアミン塩、トリルトリ
アゾールカリウム塩、3−(N−サリチロイル)アミノ
−1,2,4−トリアゾール、トリアジン系誘導体、ト
リルトリアゾール誘導体、デカメチレンジカルボン酸ジ
サリチロイルヒドラジド、酸アミン誘導体、MarkZ
S−81(アデカ・アーガス化学製)などをあげること
ができ、これらの化合物の中から1種または2種以上用
いることができる。
【0045】酸化防止剤としては、例えばアニリンと脂
肪族アルデヒドの縮合生成物、ナフチルアミンとアルド
ールの縮合生成物、脂肪族アミンと芳香族アルデヒドの
縮合生成物などのアミンとアルデヒドの反応生成物;ア
ニリンとアセトンの縮合生成物、4ー置換アニリンとア
セトンの縮合生成物、ジフェニルアミンとアセトンの縮
合生成物などのアミンとケトンの反応生成物;フェニル
ーナフチルアミン、置換ジフェニルアミン、置換p−フ
ェニレンジアミン、第2級アリルアミンなどの芳香族第
2級アミン類及びその誘導体;置換フェノール、置換フ
ェノールスルフィド、置換フェノールアルカン、2,5
−置換ハイドロキノンなどのフェノール類などをあげる
ことができ、これらの化合物の中から1種または2種以
上用いることができる。
【0046】オゾン劣化防止剤としては、例えば置換p
−フェニレンジアミン、置換ジヒドロキノリン、ジチオ
酸のニッケル塩、ジアリルオサゾン、置換チオウレア、
マイクロクリスタリンワックスなどをあげることがで
き、これらの化合物の中から1種または2種以上用いる
ことができる。
【0047】紫外線吸収剤および光安定化剤としては、
例えばフェニルサリシレート、p−t−ブチルサリシレ
ートなどのサリチル酸誘導体;2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−
2’−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシ−5−スルホベンゾフェノントリヒドレー
ト、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノ
ン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メ
トキシフェニル)メタンなどのベンゾフェノン系;2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t
−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−
(3”,4”,5”,6”−テトラヒドロフタルイミド
メチル)−5’−メチルフェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)フェノール]などのベンゾトリアゾール
系;ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−{3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ}エチル]−4−{3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オニルオキシ}−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−
3−オキチル−1,2,3−トリアザスピロ[4,5]
ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−
2,2,6,6,−テトラメチルピペリジン、こはく酸
ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン縮合
物、ポリ[[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、2−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ジヒドロキシベンジル)−2−
n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)、1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジノールとトリデシルアルコールとの縮合
物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールとトリ
デシルアルコールとの縮合物、1,2,3,4−ブタン
テトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジノールとβ,β,β’,β’−テトラメ
チル−3,9−(2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ[5,5]ウンデカン)ジエタノールとの縮合物、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールとβ,β,
β’,β’−テトラメチル−3,9−(2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン)ジエタ
ノールとの縮合物、1,2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル−メタクリレート、2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル−メタクリレートなどの
ヒンダードアミン系;酢酸アニリド誘導体、2−エトキ
シ−5−t−ブチル−2’−エチルオキサリックアシッ
ドビスアニリド、2−エトキシ−2−エチルオキサリッ
クアシッドビスアニリド、2,4−ジ−t−ブチル−
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
ト、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェ
ニルアクリレート、1,3−ビス−(4−ベンゾイル−
3−ヒドロキシフェノキシ)−2−プロピルアクリレー
ト、1,3−ビス−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシ
フェノキシ)−2−プロピルメタクリレート、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン
酸、ο−ベンゾイル安息香酸メチル、エチルヘキシル−
2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−ヒ
ドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、[2,
2’−チオビス−(4−t−オクチルフェノラト)]−
n−ブチルアミンニッケルII、[2,2’−チオビス−
(4−t−オクチルフェノラト)]−n−エチルヘキシ
ルアミンニッケルII、ジブチルジチオカルバミン酸ニッ
ケル、ニッケルチオビスフェノール複合体、ニッケル含
有有機光安定化剤、バリウム・ナトリウム・リン含有の
有機無機複合体、セミカルバゾン系光安定化剤、酸化亜
鉛系紫外線安定化剤などをあげることができ、これらの
化合物の中から1種または2種以上用いることができ
る。
【0048】素練り促進剤としては、例えばペンタクロ
ロチオフェノール系、混合ジキシリルジスルフィド、ジ
−(ο−ベンズアミドフェニル)ジスルフィド、2−ベ
ンズアミドチオフェノール亜鉛塩、アルキル化フェノー
ルスルフィド、芳香族硫黄化合物、高分子量油溶性スル
ホン酸塩、その他Pepton44(Am.Cyana
mid社製)、Renacit8/LG(バイエル
製)、Renacit9(バイエル製)、Aktipl
astT(Rhein Chemie社製)、Akti
plastPP(Rhein Chemie社製)、A
ktiplastF(Rhein Chemie社
製)、Struktora−86(Schill&Se
ilacher社製)、Struktora−82(S
chill&Seilacher社製)などをあげるこ
とができ、これらの化合物の中から1種または2種以上
用いることができる。
【0049】粘着付与剤としては、例えばクマロン・イ
ンデン樹脂、クマロン樹脂・ナフテン系油・フェノール
樹脂・ロジンの混合物などのクマロン樹脂系;p−t−
ブチルフェノール・アセチレン樹脂、フェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂、テンペンフェノール樹脂、ポリテル
ペン樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド樹脂などのフェ
ノール・テルペン系樹脂系;クイントンA100(日本
ゼオン製)、クイントンB170(日本ゼオン製)、ク
イントンD100(日本ゼオン製)、クイントンM10
0(日本ゼオン製)、クイントンU185(日本ゼオン
製)、Wingtack95(Goodyear Ch
em社製)、WingtackExtra(Goody
ear Chem社製)、Wingtack86(Go
odyear Chem社製)、Wingtack10
(Goodyear Chem社製)などの合成ポリテ
ルペン樹脂系;日石ネオポリマー80、日石ネオポリマ
ー120、日石ネオポリマー140、日石ネオポリマー
160、日石ネオポリマーE−100、日石ネオポリマ
ーT、日石ネオポリマーSなどの芳香族炭化水素樹脂
系;Escorez1102(エクソン化学製)、Es
corez1202U(エクソン化学製)、Escor
ez1205(エクソン化学製)、Escorez12
71(エクソン化学製)、タッキロール1000(住友
化学製)、タッキロール5000(住友化学製)、Pi
ccopale(ハーキュリーズ社製)などの脂肪族炭
化水素樹脂系;アルコンP−90(荒川化学製)、アル
コンP−100(荒川化学製)、アルコンP−115
(荒川化学製)、ハイレッツG−100X(三井石油化
学製)、ハイレッツT−100X(三井石油化学製)な
どの脂肪族環状炭化水素樹脂系;Escorez140
1(エクソン化学製)などの脂肪族・脂環族系石油樹脂
系;Escorez2101(エクソン化学製)、Es
corez2203(エクソン化学製)などの脂肪族芳
香族石油樹脂系;Escorez8030(エクソン化
学製)などの不飽和炭化水素重合体系;Escorez
5380(エクソン化学製)、Escorez5300
(エクソン化学製)などの水素添加炭化水素樹脂系;Y
Sレジン75(ヤスハラケミカル製)、Piccota
c resinsA(ハーキュリーズ社製)などの炭化
水素系粘着化樹脂系;ポリブテン、アタクチックポリプ
ロピレン、液状ポリブタジエン、シス−1,4−ポリイ
ソプレンゴム、水素添加ポリイソプレンゴム、クラプレ
ンLIR−290(クラレ製)などの石油系炭化水素樹
脂系;ロジンのペンタエリスリトールエステル、ロジン
のグリセロールエステル、水素添加ロジン、高度のロジ
ンのメチルエステル、水素添加ロジンのメチルエステ
ル、水素添加ロジンのトリエチレングリコールエステ
ル、水素添加ロジンのペンタエリスリトールエステル、
水素添加ロジンエステル、高融点エステル系樹脂、重合
ロジン、樹脂酸亜鉛、硬化ロジンなどのロジン誘導体
系;テレピン系粘着付与剤、合成樹脂とフタル酸エステ
ルの共縮合物、ノニオン性活性剤などをあげることがで
き、これらの化合物の中から1種または2種以上用いる
ことができる。
【0050】滑剤およびスリップ剤としては、例えば流
動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワックス、ポ
リエチレンワックス、塩素化パラフィン、フルオロカー
ボン、合成パラフィンなどのパラフィンワックス系;ス
テアリン酸、パルチミン酸、ミリスチン酸、ベヘニン
酸、アラキジンなどの脂肪酸系;脂肪族アミド、アルキ
レンビス脂肪酸アミドなどの脂肪族アミド系;ステアリ
ン酸ブチルなどの脂肪酸低級アルコール;多価アルコー
ル、ポリグリコールエステル、高級アルコールエステル
類などのエステル系;マグネシウムステアレート、カル
シウムステアレート、ロノジンクなどの金属石鹸;脂肪
アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコールなどの多価アルコール系;
脂肪酸と多価アルコールの部分エステル、脂肪酸とポリ
グリコール・ポリグリセロールの部分エステルなどをあ
げることができ、これらの化合物の中から1種または2
種以上用いることができる。
【0051】内部離型剤としては、例えばパーフルオロ
アルキルベタイン、パーフルオロアルキルエチレンオキ
シド付加物、エーテル型リン酸エステル、合成有機酸エ
ステル誘導体、ノニオン系活性剤などをあげることがで
き、これらの化合物の中から1種または2種以上用いる
ことができる。
【0052】防着剤としては、例えばトヨゼックス(東
洋化学製)などの脂肪酸塩類とポリエーテル化合物の縮
合物、モールド57(一方社油脂製)、モールドG−9
8(一方社油脂製)、ニューモールドEX(一方社油脂
製)、GY−110F(一方社油脂製)、GY−171
(一方社油脂製)、EXN−22(一方社油脂製)、P
N−118(一方社油脂製)、ノプコマルMS−40
(サンノプコ社製)、ノプコLB−550(サンノプコ
社製)、StraktolFZ−04(Shill&S
eilacher社製)などをあげることができ、これ
らの化合物の中から1種または2種以上用いることがで
きる。
【0053】防曇剤(防滴剤、霧滴防止剤)としては、
例えばMark39(アデカ・アーガス化学製)、レオ
ドールSP−L10(花王製)、レオドールSP−P1
0(花王製)、レオドールSP−S10(花王製)、レ
オドールSP−O10(花王製)、レオドールTW−L
120(花王製)、レオドールTW−P120(花王
製)、レオドールTW−O120(花王製)、AD−3
39(堺化学製)、レオスタットSS−60(ライオン
製)、リマケールL−300(理研ビタミン社製)、リ
マケールP−300(理研ビタミン社製)、リマケール
S−300(理研ビタミン社製)、リマケールO−30
0(理研ビタミン社製)、リマケールL−250A(理
研ビタミン社製)、リマケールP−250(理研ビタミ
ン社製)、リマケールS−250(理研ビタミン社
製)、リマケールO−250(理研ビタミン社製)など
のソルビタン脂肪酸エステル系;アミゾールCDE(川
研ファインケミカル社製)、アミゾールODE(川研フ
ァインケミカル社製)、アミゾールSDE(川研ファイ
ンケミカル社製)などの脂肪酸ジエタノールアミド系;
レジスタットAF101(第一工業製薬製)、レジスタ
ット8200(第一工業製薬製)、アントックスDFM
(日本乳化剤製)、PA−1743(丸菱油化製)、P
A−5221(丸菱油化製)、デノン4190(丸菱油
化製)、レオスタットDGS(B)(ライオン製)、リ
マケールS−105(理研ビタミン社製)、リマケール
S−120(理研ビタミン社製)、リマケールO−10
5(理研ビタミン社製)、リマケールO−120(理研
ビタミン社製)、リマケールO−320(理研ビタミン
社製)、ポリエチレングリコールモノオレート、ポリエ
チレングリコールモノラウレートなどをあげることがで
き、これらの化合物の中から1種または2種以上用いる
ことができる。
【0054】スコーチ防止剤としては、例えば無水フタ
ル酸、サリチル酸、安息香酸、りんご酸などの有機酸、
N−ニトロソジフェニルアミンなどのニトロソ化合物、
N−(シクロヘキシルチオ)フタルイミド、スルホン酸
アミド誘導体、ジフェニルウレア、ビス(トリデシル)
ペンタエリスリトールジホスファイト、2−メルカプト
ベンズイミダゾール、トリクロルメラミンなどのハロゲ
ン化物、オクタデシルアミン、ジベンジルアミン、チオ
カルバニリド、2−メルカプトベンゾチアゾリン、ベン
ゾチアジルジスルフィド、ジカテコールボレートのジ−
ο−トリルグァニジン塩、N,N’−ジサリチリデン−
1,2−アルカンジアミン、MOTSNo.1(Am.
Cyanamid社製)などをあげることができ、これ
らの化合物の中から1種または2種以上用いることがで
きる。
【0055】防蟻剤としては、例えばターマイトリベン
ト−K(バイエル製)、ターマイトリベント−LK12
12(バイエル製)、ブリベントールKI(バイエル
製)、デルドリンHEOD(シェル石油製)、アルドリ
ン(シェル石油製)などをあげることができ、これらの
化合物の中から1種または2種以上用いることができ
る。
【0056】ねずみ忌避剤としては、例えばナラマイシ
ン(田辺製薬製)、ラムラリン(松下電工製)などのシ
クロヘキシミド配合剤、R−55などのt−ブチルサル
ファニルジメチルジチオカーバメート、ジブチルすずフ
ロライド、ジハイドルブチルアミンなどをあげることが
でき、これらの化合物の中から1種または2種以上用い
ることができる。
【0057】付香剤としては、例えばAlamaskA
F(ローヌ・プーラン社製)、AlamaskAO(ロ
ーヌ・プーラン社製)、AlamaskCY(ローヌ・
プーラン社製)、AlamaskH(ローヌ・プーラン
社製)、AlamaskAA(ローヌ・プーラン社
製)、AlamaskH(ローヌ・プーラン社製)、A
lamaskND(ローヌ・プーラン社製)、Rodo
No.0(バンダービルト社製)、Rodo No.
4(バンダービルト社製)、Rodo No.10(バ
ンダービルト社製)、ナトリウムボロハイドライド、リ
チウムボロハイドライド、無水フタル酸、ナトリウムパ
ーボレートなどの過酸化物、バニラエッセンスなどをあ
げることができ、これらの化合物の中から1種または2
種以上用いることができる。
【0058】界面活性剤としては、例えばカルボン酸
塩、脂肪酸塩、環状脂肪酸塩、特殊ポリカルボン酸塩型
活性剤、スルホン酸塩、アルキルまたはアルケニルスル
ホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルアリ
ルスルホン酸塩の重縮合物、硫酸塩、アルキル硫酸エス
テル、ポリオキシエチレン・アルキルエーテル硫酸塩、
ポリオキシエチレン・アルキルフェニルエーテル硫酸
塩、りん酸エステル、アルキルりん酸エステル、ポリオ
キシエチレン・アルキル(フェニル)エーテルりん酸エ
ステル塩、無機りん酸塩などのアニオン性界面活性剤;
ポリオキシエチレン誘導体、ポリオキシエチレン・アル
キルエーテル、ポリオキシエチレン・アルキルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレン・ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン
アルキルアマイド、多価アルコール系誘導体などのノニ
オン性界面活性剤;アルキルアミン塩、第4アンモニウ
ム塩などのカチオン性界面活性剤;アルキルベタインな
どの両性界面活性剤;フッ素系界面活性剤、シリコン系
界面活性剤、反応性界面活性剤などをあげることがで
き、これらの化合物の中から1種または2種以上用いる
ことができる。
【0059】湿潤剤としては、例えばアルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、アルキルスルホこはく酸塩、硫酸塩、
アデカトールNP−675(旭電化製)などのポリオキ
シエチレン誘導体、ハイオニックDEシリーズ(サンノ
プコ社製)、ノプコ2272−R−SN(サンノプコ社
製)、ノプコウェット50(サンノプコ社製)などをあ
げることができ、これらの化合物の中から1種または2
種以上用いることができる。
【0060】不安定化剤としては、例えば有機酸エステ
ル、ホルマリン、ぎ酸アンモニウムや酢酸アンモニウム
などの無機および有機の強酸のアンモニウム塩、グリシ
ン、トリプシンなどのタンパク質分解酵素類、アルコー
ル類などの水溶性有機溶剤、メルカプトベンゾチアゾー
ルの亜鉛塩、メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩、
ジフェニルグアニジン、高級脂肪酸アミン、高級アルコ
ール類、シリコン消泡剤などをあげることができ、これ
らの化合物の中から1種または2種以上用いることがで
きる。
【0061】防腐剤および防カビ剤としては、例えばペ
ンタクロロフェノール、P−クロロ−m−キシレノー
ル、デヒドロオビエチルアミンペンタクロロフェノール
(ハーキュリー社製)、4−クロロ−2−フェニルフェ
ノール、N−(トリクロロメチルチオ)フタルイミド、
N−ジメチル−N’−フェニル−(N’−フロロジクロ
ロメチルチオ)スルファミド、N−(トリクロロメチル
チオ)−4−クロロヘキセン−1,2−ジカルボキシイ
ミド、2,4,5,6−テトラクロロ−iso−フタロニ
トリルなどの有機塩素化合物系;銅−8−キノリノレー
トなどの有機銅化合物;ビス(トリ−n−ブチルすず)
オキサイド、トリブチルすずラウレート、トリブチルす
ずクロリドなどの有機錫化合物系;10,10’−オキ
シビスフェノキサシン(ベントロン社製)、Vinyz
eneSB−1(Morton Thiokol社
製)、VinyzeneSB−5−2(Morton
Thiokol社製)などの有機ヒ素化合物系;クォー
ターナリーアンモニウムカルボキシレート(ローム&ハ
ース社製)、2−(4−チアゾールイル)ベンゾイミダ
ゾールなどをあげることができ、これらの化合物の中か
ら1種または2種以上用いることができる。
【0062】シーリングガスケット用改質剤としては、
例えばベンジルアルコール、エルシルアミド、ナフタレ
ンスルホン酸−ホルムアルデヒド縮合物・ナトリウム
塩、α−シス−9−オクタデセニル−Ο−ヒドロキシポ
リ(オキシエチレン)、4,4’−オキシビス(ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド)、トリデシル硫酸ナトリウ
ム、硫酸化牛脂、無水マレイン酸−スチレン共重合体、
ポリイソブチレン、無水マレイン酸−エチレン共重合
体、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシルポリアクリル酸
ナトリウム、12−ヒドロキシステアリン酸のグリセリ
ンエステル、ステアリン酸カルシウム亜鉛、ステアリン
酸カルシウム第1錫塩、ステアリン酸第1錫亜鉛、トリ
ス(ノニルフェニル)ホスフェート、オレイルアルコー
ル、デシル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、
ミスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、ポリ
オキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックポリマ
ー、スルホコハク酸ジヘキシルナトリウム、ココナット
油脂肪酸アミド、ステアリン酸アミド、アラキジルベヘ
イルアミド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
水添ヒマシ油、ヘキシレングリコールなどをあげること
ができ、これらの有機化合物の中から1種または2種以
上用いることができる。
【0063】本発明をマスターバッチを得るには、バイ
ンダー樹脂と前記樹脂用添加剤(X)と前記吸油性重合
体(I)を混合すればよい。混合させる方法としては特
に制限なく、例えばバインダー樹脂に吸油性重合体
(I)を添加混合してもよく、バインダー樹脂と樹脂用
添加剤(X)とをリボンブレンダー、バンバリーミキサ
ー、ヘイシルミキサーその他の配合機や混合機を用いて
混合する際に吸油性重合体(I)を添加混合してもよ
く、バインダー樹脂と樹脂用添加剤(X)とからなるマ
スターバッチを各種成形機で成形する際に予備混合時ま
たは成形時に吸油性重合体(I)を添加混合する事もで
きる。
【0064】また樹脂用添加剤(X)をあらかじめ吸油
性重合体(I)と混合して、吸油性重合体(I)を樹脂
用添加剤(X)で膨潤させ、その後バインダー樹脂と混
合して用いることもできる。さらに、樹脂用添加剤
(X)が揮散や変質しない範囲で、前記樹脂用添加剤
(X)と吸油性重合体(I)の混合物を加熱して、樹脂
用添加剤の吸油性重合体への吸収速度を速めることもで
きる。
【0065】また本発明の樹脂用添加剤のマスターバッ
チを得るためには、吸油性重合体(I)を可能な限り均
一にマスターバッチ内に分散させることが好ましい。ま
た樹脂用添加剤(X)と吸油性重合体(I)とを混合し
てマスターバッチを得る際、樹脂用添加剤(X)が揮散
や変質しない範囲で、混合物を加熱して吸油性重合体
(I)の均一分散を図ることもできる。
【0066】本発明のマスターバッチは、目的の樹脂に
添加配合され成形品となる。成型品の成形方法として
は、目的の樹脂が熱可塑性樹脂の場合では、例えば射出
成形法、押し出し成形法、吹き込み成形法、真空成形
法、インフレーション成形法、カレンダー成形法、スラ
ッシュ成形法、ディップ成形法、発泡成形法などを採用
することができ、目的の樹脂が熱、光、放射線およびそ
の他による硬化性樹脂の場合では、例えば圧縮成形法、
移送成形法、射出成形法、低圧成形法、積層成形法など
を採用することができる。
【0067】本発明で用いられるマスターバッチ中に、
必要に応じてアルミナ、三酸化アンチモン、アスベス
ト、バライト、炭酸カルシウム、無水石膏、カオリンク
レー、カーボンブラック、ケイ藻土、長石粉、酸性白
土、石英、グラファイト、炭酸マグネシウム、水酸化マ
グネシウム、酸化マグネシウム、マイカ、二硫化モリブ
デン、ロウ石クレー、セリサイト、微粉ケイ酸、シリカ
サイド、スレート粉、タルク、酸化チタン、バーミキュ
ライト、火山灰、ホワイチング、沈降炭酸カルシウム、
重質炭酸カルシウム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、含水ケ
イ酸塩、カオリンクレー、ハードクレー、焼成クレー、
微粉タルクなどの充填剤や、ガラス糸、ロービング、チ
ョップドストランド、チョップドストランドマット、ガ
ラスクロス、ガラステープ、ロービングクロス、ミルド
ファイバーなどの補強剤を含有させてもよい。
【0068】
【実施例】次に、本発明について、実施例をあげて詳細
に説明するが、本発明はこれだけに限定されるものでは
ない。なお、例中に特に断わりのない限り部および%は
重量基準とする。
【0069】<参考例1>温度計、攪拌機、ガス導入管
および還流冷却器を備えた500mlフラスコに、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル(株式会社日本触媒
製、商品名:ソフタノール150、以下の参考例におい
てもこの商品を使用した)3部を水300部に溶解して
仕込み、攪拌下フラスコ内を窒素置換し、窒素気流下に
40℃に加熱した。その後、単量体(A)としてイソブ
チルメタクリレート(SP値:7.5)59.762部
およびステアリルアクリレート(SP値:7.9)3
9.842部、架橋性単量体(B)として1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート0.396部および重合開
始剤としてベンゾイルパーオキシド0.5部からなる溶
液をフラスコ内に一度に加え、750rpmの条件下で
激しく攪拌した。
【0070】ついで、フラスコ内の温度を80℃に昇温
し、同温度で2時間維持して重合反応を行い、その後さ
らにフラスコ内を90℃に昇温し、2時間維持して重合
を完了させることにより、平均粒径30μmの吸油性重
合体(1)を含む水分散体(樹脂純分25重量%)を得
た。この水分散体をろ別し50℃で乾燥後に解砕するこ
とにより吸油性重合体(1)からなる吸油剤(1)を得
た。
【0071】<参考例2>参考例1において単量体
(A)としてヘキサデシルメタクリレート(SP値:
7.8)49.930部およびN−オクチルメタクリル
アミド(SP値:8.6)49.930部、架橋性単量
体(B)としてジビニルベンゼン0.140部を代わり
に用い、また回転数を300rpmに変更した以外は参
考例1と同様の方法により、平均粒径100μmの吸油
性重合体(2)を含む水分散体(樹脂純分25重量%)
を得た。
【0072】また、前記ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル1.5部を水150部に溶解した水溶液中に疎水
性シリカ(日本シリカ製、ニップシールSS−70、M
値:65)の微粉体(平均粒径:4μm)5部を加え、
300rpmの条件下で攪拌し疎水性シリカの水分散体
を得た。ついで、吸油性重合体(2)を含む水分散体1
80部を徐々に加え10分間攪拌を続け、吸油性重合体
(2)と疎水性シリカとからなる凝集物を得た。この凝
集物をろ別し80℃で乾燥後に解砕することにより、吸
油性重合体(2)45部および疎水性シリカ5部からな
る平均粒径3mmの大きさに造粒された吸油剤(2)を
得た。
【0073】<参考例3>前記ポリオキシエチレンアル
キルエーテル3部を水300部に溶解した水溶液中に単
量体(A)としてドデシルアクリレート(SP値:7.
9)57.772部およびN,N−ジオクチルアクリル
アミド(SP値:8.2)38.515部、架橋性単量
体(B)としてポリプロピレングリコールジメタクリレ
ート(分子量4000)3.713部および重合開始剤
として2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.5部
からなる溶液を加え、ホモミキサーにて10000回転
で10分間混合し単量体の水分散液を得た。
【0074】ついで、温度計、攪拌機、ガス導入管およ
び還流冷却器を備えた500mlのフラスコに上記単量
体の水分散液を仕込み、400rpmの条件下で激しく
攪拌しながらフラスコ内を窒素置換した。引き続き窒素
気流下にフラスコ内の温度を70℃に昇温し、同温度で
2時間維持して重合反応を行い、その後さらに90℃に
昇温して重合を完了させ、平均粒径5μmの吸油性重合
体(3)を含む水分散体(樹脂純分25重量%)を得
た。
【0075】また、前記ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル1.5部を水150部に溶解した水溶液中に参考
例2で用いたのと同じ疎水性シリカ5部を加え、300
rpmの条件下で攪拌し疎水性シリカの水分散体を得
た。ついで、吸油性重合体(3)を含む水分散体30部
を徐々に加え10分間攪拌を続け、吸油性重合体(3)
と疎水性シリカとからなる凝集物を得た。さらに、この
凝集物をろ別し80℃で乾燥後に解砕することにより、
吸油性重合体(3)7.5部および疎水性シリカ5部か
らなる平均粒径0.2mmの大きさに造粒された吸油剤
(3)を得た。
【0076】<参考例4>参考例1において単量体
(A)としてドデシルアクリレート(SP値:7.9)
99.823部、架橋性単量体(B)としてエチレング
リコールジアクリレート0.177部を代わりに用いた
以外は参考例1と同様の方法により、平均粒径30μm
の吸油性重合体(4)を含む水分散体(樹脂純分25重
量%)を得た。
【0077】また、前記ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル1.5部を水150部に溶解した水溶液中にステ
アリン酸アルミニウムの微粉体(平均粒径5μm)3部
および参考例1で用いたのと同じ疎水性シリカ2部を加
え、300rpmの条件下で攪拌し疎水性シリカの水分
散体を得た。ついで、吸油性重合体(4)を含む水分散
体80部を徐々に加え10分間攪拌を続け、吸油性重合
体(4)とステアリン酸アルミニウムおよび疎水性シリ
カとからなる凝集物を得た。さらに、この凝集物をろ別
し80℃で乾燥後に解砕することにより、吸油性重合体
(4)20部とステアリン酸アルミニウム3部および疎
水性シリカ2部からなる平均粒径2mmの大きさに造粒
された吸油剤(4)を得た。
【0078】<参考例5>参考例1において単量体
(A)としてt−ブチルスチレン(SP値:7.9)5
4.881部および1−デセン(SP値:7.0)4
4.903部、架橋性単量体(B)としてジビニルベン
ゼン0.216部を代わりに用いた以外は参考例1と同
様の方法により、吸油性重合体(5)を含む水分散体
(樹脂純分25重量%)を得た。ついで、この水分散体
から樹脂分をろ別乾燥したのちコロイドミルで粉砕する
ことにより、平均粒径5μmの吸油性重合体(5)の粒
状物を得た。
【0079】さらに、この吸油性重合体(5)の粒状物
(平均粒径5μm)15部および疎水性シリカ(日本シ
リカ製、ニップシールSS−75、M値:30)の微粉
体(平均粒径:4μm)5部をコロイドミルを用いて混
合することにより平均粒径1mmの大きさに造粒された
吸油剤(5)を得た。
【0080】<参考例6>参考例1において単量体
(A)としてノニルフェニルアクリレート(SP値:
8.3)74.793部およびヒドロキシエチルアクリ
レート(SP値:10.3)24.931部を代わりに
用い、架橋性単量体(B)としての1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレートの量を0.276部に変更した以
外は参考例1と同様の方法により、平均粒径30μmの
吸油性重合体(6)を含む水分散体(樹脂純分25重量
%)を得た。
【0081】また、前記ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル1.5部を水150部に溶解した水溶液中に疎水
性アルミナ(日本アエロジル製、RFY−C、M値:5
0)の微粉体(平均粒径:3μm)5部を加え、300
rpmの条件下で攪拌し疎水性アルミナの水分散体を得
た。ついで、吸油性重合体(6)を含む水分散体60部
を徐々に加え10分間攪拌を続け、吸油性重合体(6)
と疎水性アルミナとからなる凝集物を得た。さらに、こ
の凝集物をろ別し80℃で乾燥後解砕することにより、
吸油性重合体(6)15部と疎水性アルミナ5部とから
なる平均粒径2mmの大きさに造粒された吸油剤(6)
を得た。
【0082】<参考例7>参考例1において単量体
(A)としてラウリン酸ビニル(SP値:7.9)9
9.811部、架橋性単量体(B)としてトリメチロー
ルプロパントリアクリレート0.187部を代わりに用
いた以外は参考例1と同様の方法により、平均粒径30
μmの吸油性重合体(7)を含む水分散体(樹脂純分2
5重量%)を得た。
【0083】また、前記ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル1.5部を水150部に溶解した水溶液中にステ
アリン酸アルミニウムの微粉体(平均粒径:5μm)4
部および参考例2で用いたのと同じ疎水性シリカの微粉
体1部を加え、300rpmの条件下で攪拌しステアリ
ン酸アルミニウムと疎水性シリカの水分散体を得た。つ
いで、吸油性重合体(7)を含む水分散体60部を徐々
に加え10分間攪拌を続け、吸油性重合体(7)とステ
アリン酸アルミニウムおよび疎水性シリカとからなる凝
集物を得た。さらに、この凝集物をろ別し80℃で乾燥
後解砕することにより吸油性重合体(7)15部、ステ
アリン酸アルミニウム4部および疎水性シリカ1部から
なる平均粒径2mmの大きさに造粒された吸油剤(7)
を得た。
【0084】<参考例8>参考例1において単量体
(A)としてシクロヘキシルメタクリレート(SP値:
8.3)99.771部、架橋性単量体(B)として
N,N−メチレンビスアクリルアミド0.229部を代
わりに用いた以外は参考例1と同様の方法により、平均
粒径30μmの吸油性重合体(8)を含む水分散体(樹
脂純分25重量%)を得た。
【0085】また、前記ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル1.5部を水150部に溶解した水溶液中にステ
アリン酸アルミニウムの微粉体(平均粒径:5μm)4
部および参考例2で用いたのと同じ疎水性シリカの微粉
体1部を加え、300rpmの条件下で攪拌しステアリ
ン酸アルミニウムと疎水性シリカの水分散体を得た。つ
いで、吸油性重合体(8)を含む水分散体60部を徐々
に加え10分間攪拌を続け、吸油性重合体(8)とステ
アリン酸アルミニウムおよび疎水性シリカとからなる凝
集物を得た。さらに、この凝集物をろ別し80℃で乾燥
後解砕することにより吸油性重合体(8)15部、ステ
アリン酸アルミニウム4部および疎水性シリカ1部から
なる平均粒径2mmの大きさに造粒された吸油剤(8)
を得た。
【0086】<参考例9>参考例1において単量体
(A)としてイソボルニルアクリレート(SP値:8.
4)99.796部、架橋性単量体(B)としてエチレ
ングリコールジアクリレート0.204部を代わりに用
いた以外は参考例1と同様の方法により、平均粒径30
μmの吸油性重合体(9)を含む水分散体(樹脂純分2
5重量%)を得た。
【0087】また、前記ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル1.5部を水150部に溶解した水溶液中にステ
アリン酸アルミニウムの微粉体(平均粒径5μm)3部
および参考例1で用いたのと同じ疎水性シリカ2部を加
え、300rpmの条件下で攪拌し疎水性シリカの水分
散体を得た。ついで、吸油性重合体(9)を含む水分散
体80部を徐々に加え10分間攪拌を続け、吸油性重合
体(9)とステアリン酸アルミニウムおよび疎水性シリ
カとからなる凝集物を得た。さらに、この凝集物をろ別
し80℃で乾燥後に解砕することにより、吸油性重合体
(9)20部とステアリン酸アルミニウム3部および疎
水性シリカ2部からなる平均粒径2mmの大きさに造粒
された吸油剤(9)を得た。
【0088】<実施例1>参考例1で得られた吸油剤
(1)10部、ポリ塩化ビニル(カネカ製カネビニール
PSM−31、ストレート、重合度1300)100
部、ジ2−エチルヘキシルフタレート150部をミキサ
ーで混合し、150℃で2軸押出成型機で押出成形した
後、ペレタイザーにてペレット状のマスターバッチ組成
物(1)を得た。得られたペレット状マスターバッチ組
成物(1)はべたつきが少なく取り扱い性に優れてい
た。
【0089】<実施例2>参考例2で得られた吸油剤
(2)8.5部、ポリスチレンペレット(旭化成製スタ
イロン)100部、塩素化パラフィン(40%)100
部を混合し、次いで175℃で10分間ロール練りした
後、ペレタイザーにてペレット状のマスターバッチ組成
物(2)を得た。得られたペレット状マスターバッチ組
成物(2)はべたつきが少なく取り扱い性に優れてい
た。
【0090】<実施例3>参考例3で得られた吸油剤
(3)7部、ポリプロピレン(チッソ製チッソポリプ
ロ、K1014)100部、2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェノール100部を混合後、260℃で押
出成形した後、ペレタイザーにてペレット状のマスター
バッチ組成物(3)を得た。得られたペレット状マスタ
ーバッチ組成物(3)はべたつきが少なく取り扱い性に
優れていた。
【0091】<実施例4>参考例4で得られた吸油剤
(4)部、ポリカーボネート(三菱エンジニアリングプ
ラスチック製ユーピロン、S−2000)100部、ト
リスノニルフェニルホスファイト100部を混合後、2
00℃で押出成形した後、ペレタイザーにてペレット状
のマスターバッチ組成物(4)を得た。得られたペレッ
ト状マスターバッチ組成物(4)はべたつきが少なく取
り扱い性に優れていた。
【0092】<実施例5>参考例5で得られた吸油剤
(5)20部、ポリ塩化ビニルストレート(カネカ製カ
ネビニールPSM−31、重合度1300)100部、
ステアリン酸ブチル200部をミキサーで混合し、15
0℃で2軸押出成型機で押出成形した後、ペレタイザー
にてペレット状のマスターバッチ組成物(5)を得た。
得られたペレット状マスターバッチ組成物(5)はべた
つきが少なく取り扱い性に優れていた。
【0093】<実施例6>参考例6で得られた吸油剤
(6)20部、ABS(日本合成ゴム製ABS10)1
00部、トリフェニルホスフェート300部を混合後、
220℃で押出成形した後、ペレタイザーにてペレット
状のマスターバッチ組成物(6)を得た。得られたペレ
ット状マスターバッチ組成物(6)はべたつきが少なく
取り扱い性に優れていた。
【0094】<実施例7>参考例7で得られた吸油剤
(7)20部、スチレンブタジエンラバー(日本合成ゴ
ム製SBR1502)100部、パラフィンオイル15
0部をオープンロールで混合後、シート状のマスターバ
ッチ組成物(7)を得た。得られたシート状マスターバ
ッチ組成物(7)はべたつきが少なく取り扱い性に優れ
ていた。
【0095】<実施例8>参考例8で得られた吸油剤
(8)10部、EPDM(住友化学製エスプレン50
2)100部、塩素化パラフィン(40%)100部を
オープンロールで混合後、シート状のマスターバッチ組
成物(8)を得た。得られたシート状マスターバッチ組
成物(8)はべたつきが少なく取り扱い性に優れてい
た。
【0096】<実施例9>参考例9で得られた吸油剤
(9)12部、オレオフィン系TPE(住友化学製住友
TPE、#1600)100部、トリクレジルホスフェ
ート150部を混合後、200℃で押出成形した後、ペ
レタイザーにてペレット状のマスターバッチ組成物
(9)を得た。得られたペレット状マスターバッチ組成
物(9)はべたつきが少なく取り扱い性に優れていた。
【0097】<比較例1>ポリ塩化ビニル(カネカ製カ
ネビニールPSM−31、ストレート、重合度130
0)100部、ジ2−エチルヘキシルフタレート150
部をミキサーで混合し、150℃で2軸押出成型機で比
較マスターバッチ組成物(1)を押出成形したが、流動
しすぎてペレタイザーにてペレットを成形できなかっ
た。また比較マスターバッチ組成物(1)はべたつきが
ひどく取り扱い性が悪かった。
【0098】<比較例2>ポリスチレンペレット(旭化
成製スタイロン)100部、塩素化パラフィン(40
%)100部を混合し、次いで175℃で10分間ロー
ル練りした後、175℃で2軸押出成型機で比較マスタ
ーバッチ組成物(2)を押出成形したが、流動しすぎて
ペレタイザーにてペレットを成形できなかった。また比
較マスターバッチ組成物(2)はべたつきがひどく取り
扱い性が悪かった。
【0099】<比較例3>ポリプロピレン(チッソ製チ
ッソポリプロ、K1014)100部、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール100部を混合後、2
60℃で比較マスターバッチ組成物(3)を押出成形し
たが、流動しすぎてペレタイザーにてペレットを成形で
きなかった。また比較マスターバッチ組成物(3)はべ
たつきがひどく取り扱い性が悪かった。
【0100】<比較例4>ポリカーボネート(三菱エン
ジニアリングプラスチック製ユーピロン、S−200
0)100部、トリスノニルフェニルホスファイト10
0部を混合後、200℃で比較マスターバッチ組成物
(4)を押出成形したが、流動しすぎてペレタイザーに
てペレットを成形できなかった。また比較マスターバッ
チ組成物(4)はべたつきがひどく取り扱い性が悪かっ
た。
【0101】<比較例5>ポリ塩化ビニルストレート
(カネカ製カネビニールPSM−31、重合度130
0)100部、ステアリン酸ブチル200部をミキサー
で混合し、150℃で2軸押出成型機で比較マスターバ
ッチ組成物(5)を押出成形したが、流動しすぎてペレ
タイザーにてペレットを成形できなかった。また比較マ
スターバッチ組成物(5)はべたつきがひどく取り扱い
性が悪かった。
【0102】<比較例6>ABS(日本合成ゴム製AB
S10)100部、トリフェニルホスフェート300部
を混合後、220℃で比較マスターバッチ組成物(6)
を押出成形したが、流動しすぎてペレタイザーにてペレ
ットを成形できなかった。また比較マスターバッチ組成
物(6)はべたつきがひどく取り扱い性が悪かった。
【0103】<比較例7>スチレンブタジエンラバー
(日本合成ゴム製SBR1502)100部、パラフィ
ンオイル150部をオープンロールで混合して得た比較
マスターバッチ組成物(7)はゴム形状をとれずロール
から剥離できなかった。また比較マスターバッチ組成物
(7)はべたつきがひどく取り扱い性が悪かった。
【0104】<比較例8>EPDM(住友化学製エスプ
レン502)100部、塩素化パラフィン(40%)1
00部をオープンロールで混合して得た比較マスターバ
ッチ組成物(8)はゴム形状をとれずロールから剥離で
きなかった。また比較マスターバッチ組成物(8)はべ
たつきがひどく取り扱い性が悪かった。
【0105】<比較例9>オレオフィン系TPE(住友
化学製住友TPE、#1600)100部、トリクレジ
ルホスフェート150部を混合後、200℃で比較マス
ターバッチ組成物(8)を押出成形したが、流動しすぎ
てペレタイザーにてペレットを成形できなかった。また
比較マスターバッチ組成物(8)はべたつきがひどく取
り扱い性が悪かった。
【0106】
【表1】
【0107】
【発明の効果】本発明のプラスチック、ゴム、エラスト
マーまたは硬化性樹脂用添加剤のマスターバッチによれ
ば、樹脂に対して相溶性の良くない添加剤や液体、低融
点物の添加剤のマスターバッチを得ることができる。ま
た、樹脂に対して相溶性の良好な添加剤と良くない添加
剤とを複合して用いる場合や相溶性の良い添加剤でも樹
脂への可溶化量より過剰に用いる場合にも添加剤含有量
を高濃度にした、べたつきが少なく取り扱い性に優れた
マスターバッチが得られる。
【0108】また、本発明によれば、従来多種多様な添
加剤と樹脂の組み合わせに応じて煩雑であったマスター
バッチ組成を簡素化し、特に従来のマスターバッチ製造
設備の改良なしに高濃度のマスターバッチが得られるた
め、工業的実用性の高いものである。さらに、本発明の
マスターバッチは少量添加するだけで目的の樹脂に樹脂
用添加剤を多量添加可能なため、目的の樹脂の物性にほ
とんど影響を与えず、透明性を損なうこともない。
【0109】したがって、本発明のマスターバッチを用
いれば、これまで樹脂の強度低下や不透明化のため使用
することができなかった樹脂用添加剤を樹脂に添加した
り、大量の添加剤を樹脂に添加することが可能となる。
【0110】したがって、本発明はすべてのプラスチッ
ク、ゴム、エラストマーまたは硬化性樹脂の樹脂用添加
剤のマスターバッチとして有効であり、幅広い分野に用
いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五味 知紀 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂用添加剤(X)と吸油性重合体
    (I)とを含有することを特徴とする樹脂用添加剤のマ
    スターバッチ。
  2. 【請求項2】 樹脂用添加剤(X)と前記樹脂用添加剤
    (X)を吸収する重合体とを含有することを特徴とする
    樹脂用添加剤のマスターバッチ。
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