JPH05209085A - スコーチ遅延性硬化/架橋剤組成物 - Google Patents

スコーチ遅延性硬化/架橋剤組成物

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JPH05209085A JP4094923A JP9492392A JPH05209085A JP H05209085 A JPH05209085 A JP H05209085A JP 4094923 A JP4094923 A JP 4094923A JP 9492392 A JP9492392 A JP 9492392A JP H05209085 A JPH05209085 A JP H05209085A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 架橋の前に遊離基開始剤の存在下でスコーチ
を起こしやすい熱可塑性及び(又は)弾性ポリマー材料
の架橋性組成物を、スコーチに対して保護する。 【構成】 かかる組成物に少なくとも1種のヒドロキノ
ン化合物と、硫黄系促進剤と、随意としての少なくとも
1種のモノマー状アリル、メタクリル、アクリル又はジ
エンタイプの助剤との混合物を添加する。 【効果】 この混合物は相乗効果を示し、ペルオキシド
で硬化する系について、個々の成分によって達成される
保護と比較して改善されたスコーチ保護がもたらされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ペルオキシド又はア
ゾ化合物で架橋し得る熱可塑性及び(又は)エラストマ
ー系組成物の架橋の前のスコーチの防止に関する。
【0002】
【従来の技術】エラストマー及び熱可塑性材料の架橋
(即ち硬化)の用途に有機ペルオキシド又はアゾ化合物
を用いる際の主な問題点は、プロセス全体の中の硬化が
望まれる実際の時期の前に配合及び(又は)加工の際に
それらが早期架橋(即ちスコーチ)を始めてしまうこと
があるということである。圧延やバンバリー練り、押出
成形のような慣用の配合方法においては、時間−温度の
関係が、ペルオキシド又はアゾ系開始剤が熱分解を起こ
し、架橋反応が開始し、それによって配合されたポリマ
ー中にゲル粒子が形成してしまうような条件をもたらし
た時に、スコーチが起こる。これらゲル粒子が存在する
と、最終製品の不均質性がもたらされる。過度のスコー
チは材料の可塑性を低減させてそれをもはや加工できな
いものにし、その結果としてバッチ全体の損失をもたら
す。
【0003】従って、最終硬化工程の前に配合及び(又
は)他の加工工程が首尾よく終えられるように、選択さ
れるペルオキシドが充分に高い活性温度を有していなけ
ればならないということは、広く認められている。しか
して、スコーチの1つの防止方法は、高い10時間半減
温度を持つことを特徴とする開始剤を用いることであ
る。このアプローチの欠点は、その結果として硬化時間
がより長くなり、処理量が低減することである。また、
この方法においては高い硬化温度を用いることができる
が、しかしこれはエネルギー費がより高くなるという欠
点に至る。さらなるスコーチの防止方法は、架橋剤のス
コーチ安全限界を改善するために配合及び(又は)加工
温度を下げることである。しかしながら、この選択は用
いるポリマー及び(又は)プロセスに応じて範囲の点で
多少制限されることがある。さらに、硬化温度を低くす
るほどより長い硬化時間が必要になり、その結果として
処理量がより低減する。
【0004】本発明以前には、スコーチの傾向を低減さ
せるある種の添加剤が組成物中に添加されていた。例え
ば、英国特許第1535039号には、ペルオキシドで
硬化されるエチレンポリマー組成物用のスコーチ防止剤
として有機ヒドロペルオキシドを用いることが開示され
ている。米国特許第3751378号には、種々のエラ
ストマー配合物に長いムーニー(Mooney)スコーチ時間
を提供するために多官能性アクリレート系架橋用モノマ
ーに添加される遅延剤としてN−ニトロソジフェニルア
ミン又はN,N’−ジニトロソ−p−フェニルアミンを
用いることが開示されている。米国特許第320264
8号には、ポリエチレン用のスコーチ防止剤として亜硝
酸イソアミル、亜硝酸t−デシル等のような亜硝酸エス
テルを用いることが開示されている。米国特許第395
4907号には、スコーチに対する保護としてモノマー
状ビニル化合物を用いることが開示されている。米国特
許第3335124号には、芳香族アミン、フェノール
系化合物、メルカプトチアゾール化合物、ビス(N,N
−二置換チオカルボニル)スルフィド、ヒドロキノン及
びジアルキルジチオカルバメート化合物を用いることが
教示されている。しかしながら、スコーチの防止に活性
化合物の混合物を用いることは、教示も示唆もされてい
ない。米国特許第4632950号には、二置換ジチオ
カルバミン酸の2種の金属塩(このうち、一方の金属塩
は銅を基とする)の混合物を用いることが開示されてい
る。しかしながら、この文献にはかかる化合物を生のペ
ルオキシドと共に用いることが教示されていない。ある
種の用途については、この発明に記載されたように、液
状又は生のペルオキシドを用いることが望ましいか又は
必須である。かかる用途の1つは押出配合における用途
である。普通の商業上のプロセス技術においては液状ペ
ルオキシドが用いられ、これは押出配合の前にポリマー
ペレット又はグラニュールを被覆するためにこれらに噴
霧される。これは生産能率の向上をもたらすことがで
き、有害化合物を身体的に取り扱うことを排除する。こ
の参照特許には、少なくとも1種の充填剤を存在させな
ければならないと教示されている。また、この文献に記
載されたスコーチ抵抗系はポリオレフィン、特にLDP
E、LLDPE又はHDPEには有効でない。これに対
し、本発明はポリオレフィン系に有効である。さらに、
この文献には、二置換ジチオカルバミン酸の金属塩とヒ
ドロキノンとの混合物を用いることが教示されていな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スコーチ時間を延ばす
ためにこれら従来技術の方法を用いた場合、硬化組成物
の最終架橋密度及び(又は)硬化時間が悪影響を受ける
ことがあり、これは生産性及び(又は)製品性能の低下
をもたらす。本発明は、従来技術の欠点を克服し、最終
硬化時間又は架橋密度に有意の影響を及ぼすことなく、
配合温度におけるスコーチの点での改善を達成すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、少ない添
加量で硬化遅延用組成物を添加し、これによって性質に
対する影響を制限することによって達成される。さら
に、ヒドロキノンとジチオカルバメート又はチウラム類
の硫黄系促進剤との組合せを用いることによって少ない
添加剤使用量でスコーチ時間に対する相乗効果が得られ
るので、有意のスコーチ保護が達成される。
【0007】発明の概要 本発明は、第1の組成物局面において、ヒドロキノンと
少なくとも1種の硫黄系促進剤とを含むスコーチ遅延剤
組成物を提供する。本発明のこの組成物の局面の実体的
な具体例は、遊離基開始剤によって架橋し得るポリマー
組成物中に添加した場合に、いずれかの成分を同量で個
々に用いた場合より大きい効果を示しながら同時に最終
硬化時間又は特性に実質的に影響を及ぼさないスコーチ
遅延剤であるという固有の応用用途特性を持つ。また、
本発明の第1の組成物局面の組成物としては、追加的に
助剤を含有させたものが特に挙げられる。
【0008】本発明はまた、第2の組成物局面におい
て、有機ペルオキシド、アゾ化合物及びそれらの混合物
より成る群から選択される遊離基開始剤と本発明の第1
の組成物局面のスコーチ遅延剤組成物とを含むスコーチ
遅延性硬化/架橋剤組成物をも提供する。本発明の第2
の組成物の局面の実体的な具体例は、慣用の熱可塑性及
び(又は)弾性ポリマー中に架橋剤としてブレンドされ
た場合にブレンド系に改善されたスコーチ保護をもたら
しながら同時に最終硬化時間又は特性に実質的に影響を
及ぼさないという固有の応用用途特性を持つ。本発明は
また、第3の組成物局面において、ペルオキシド又はア
ゾ化合物で架橋し得る熱可塑性及び(又は)弾性ポリマ
ーと本発明の第2の組成物局面において定義されたスコ
ーチ遅延性硬化/架橋剤組成物とを含む架橋性組成物を
提供する。
【0009】本発明はまた、ペルオキシド又はアゾ化合
物で架橋し得る熱可塑性及び(又は)弾性ポリマーを有
機ペルオキシド、アゾ化合物及びそれらの混合物より成
る群から選択される遊離基開始剤と共に配合することか
ら成る、前記ポリマーと前記遊離基開始剤とを含む架橋
性組成物の改良型製造方法において、かかる配合を本発
明の第1の組成物局面のスコーチ遅延剤組成物の存在下
で実施することを含む改良を提供する。スコーチ遅延剤
組成物が追加的に助剤を含む本発明のこの方法局面の方
法が特に挙げられる。
【0010】本発明の実施に当たっては、ヒドロキノン
と硫黄系促進剤との好ましいブレンドは、選択した遊離
基開始剤が液体又は低融点の固体である場合に遊離基開
始剤中での許容できる溶解性を示す。しかして、この新
しい工業技術は、ポンプ供給可能又は計量供給可能な均
質架橋系(これは取り扱いやすさ及びより大きい作業者
安全性を提供する)を提供することができ、また、それ
と同時に、改善されたスコーチ保護によって、より良好
な混合のためのより長い配合時間を可能にする。
【0011】ゴム配合におけるように均質な液状又は低
融点の固体状の架橋剤組成物が通常用いられず、且つ選
択されたスコーチ遅延性架橋剤組成物が液状である場
合、ゴム用ロール機についてのような配合の際の添加の
容易さのために、ヒドロキノン、ペルオキシド、硫黄系
促進剤及び随意としての助剤は、個々に又は全体として
の一緒にされたスコーチ遅延性架橋剤組成物として、不
活性充填剤(好ましくは無機充填剤)上に分散させるこ
とができる。また、同じ目的のために、ポリマー系バイ
ンダーを用いたマスターバッチを同じ態様で用いること
ができる。
【0012】発明の具体的な説明 有機ペルオキシド、アゾ化合物及びそれらの混合物より
成る群から選択される遊離基開始剤と、ヒドロキノン化
合物と、少なくとも1種の硫黄系促進剤と、随意として
の任意の既知のアクリル、メタクリル又はアリルモノマ
ーとを含むスコーチ遅延性架橋剤組成物を、架橋するこ
とが望まれる熱可塑性及び(又は)弾性ポリマーと混合
する、便利には慣用の配合手段を用いて混合することに
よって、ペルオキシド及びアゾ化合物で架橋し得る弾性
及び(又は)熱可塑性ポリマー系についての優れたスコ
ーチ抵抗性を得ることができる。スコーチ遅延性硬化/
架橋剤組成物は、好ましくは、予備形成混合物として所
望のポリマー中にブレンドすることもでき、また、それ
らの個々の成分を別々に、又はこれらの1種以上でしか
し全部ではない成分の副組合せ物としてポリマー中に添
加することもできる。成分を個々に又は副組合せ物とし
て添加することが望まれる場合、遊離基開始剤をブレン
ドする前にヒドロキノン、モノマー及び(又は)硫黄系
促進剤をポリマー中にブレンドするのが好ましい。
【0013】遊離基開始剤 本発明に従えば、熱分解の際に遊離基を生成し、硬化/
架橋反応を促進する、アゾ系開始剤及び(又は)有機ペ
ルオキシド(ヒドロペルオキシド及びペルオキシジカー
ボネートを除く)のような当技術分野において周知の化
合物を用いることができる。架橋剤として用いられる遊
離基開始剤の中では、過酸化ジアルキル及びジペルオキ
シケタール開始剤が好ましい。これらの化合物の詳細な
説明は、「Encyclopedia of Chemical Technology 」第
3版、第17巻、第27〜90頁(1982年)に見出
すことができる。
【0014】過酸化ジアルキルの群の中で好ましい開始
剤は次のものである: ・過酸化ジクミル ・過酸化ジ−t−ブチル ・過酸化t−ブチルクミル ・2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオ
キシ)ヘキサン ・2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−アミルペルオ
キシ)ヘキサン ・2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオ
キシ)−3−ヘキシン ・2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−アミルペルオ
キシ)−3−ヘキシン ・α,α−ジ−[(t−ブチルペルオキシ)イソプロピ
ル]ベンゼン ・過酸化ジ−t−アミル ・1,3,5−トリ[(t−ブチルペルオキシ)イソプ
ロピル]ベンゼン ・1,3−ジメチル−3−(t−ブチルペルオキシ)ブ
タノール ・1,3−ジメチル−3−(t−アミルペルオキシ)ブ
タノール 及びそれらの混合物。
【0015】ジペルオキシケタール開始剤の群の中で好
ましい開始剤は次のものである: ・1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン ・1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサ
ン ・4,4−ジ−(t−アミルペルオキシ)吉草酸n−ブ
チル ・3,3−ジ−(t−ブチルペルオキシ)酪酸エチル ・2,2−ジ−(t−アミルペルオキシ)プロパン ・3,6,6,9,9−ペンタメチル−3−エトキシカ
ルボニルメチル−1,2,4,5−テトラオキサシクロ
ノナン ・4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)吉草酸n−ブ
チル ・3,3−ジ−(t−アミルペルオキシ)酪酸エチル及
びそれらの混合物。
【0016】また、他のペルオキシド(例えばモノペル
オキシ琥珀酸OO−t−ブチル−O−水素、モノペルオ
キシ琥珀酸OO−t−アミル−O−水素)及び(又は)
アゾ系開始剤(例えば2,2’−アゾビス−(2−アセ
トキシプロパン))を用いて架橋ポリマーマトリックス
を提供することもできる。また、本発明の範囲内で、2
種以上の遊離基開始剤の混合物を開始剤として一緒に用
いることもできる。他の好適なアゾ系化合物には、米国
特許第3862107号及び同第4129531号に記
載されたものが包含される。
【0017】本発明の組成物局面のスコーチ遅延性架橋
剤組成物の架橋性組成物への添加量は、所望の架橋度を
与えるのに充分であるように当業者に容易に選択されよ
う。遊離基開始剤成分が有機ペルオキシドである場合、
スコーチ遅延性架橋剤組成物は、架橋性組成物中のペル
オキシドの濃度がポリマー100重量部につき0.01
〜30重量部、好ましくは0.01〜20重量部、特に
好ましくは0.5〜4.0重量部の範囲になるような量
で用いることができる。
【0018】硫黄系促進剤 エラストマーの硬化において用いられることが当業者に
知られている任意の既知の硫黄系促進剤が、本発明の実
施において用いるために企図される。本発明の実施に当
たって用いるのに適した硫黄系促進剤の1つの類は、二
置換ジチオカルバミン酸の金属塩から成る。本発明の実
施に当たって好適な二置換ジチオカルバミン酸の金属塩
は、次の構造:
【化7】 (式中、Xはニッケル、コバルト、鉄、クロム、錫、亜
鉛、銅、鉛、ビスマス、カドミウム、セレン及びテルル
より成る群から選択される金属から誘導されるイオンで
あり、nは1〜6まで変化することができ、前記金属の
正規の原子価と等しく、R1 及びR2 はそれぞれ1〜7
個の炭素原子を有するアルキルである)で表わすことが
できる。
【0019】二置換ジチオカルバミン酸の金属塩の例
は、次のものである: ・ジメチルジチオカルバミン酸ビスマス ・ジアミルジチオカルバミン酸カドミウム ・ジエチルジチオカルバミン酸カドミウム ・ジメチルジチオカルバミン酸銅 ・ジアミルジチオカルバミン酸鉛 ・ジメチルジチオカルバミン酸鉛 ・ジメチルジチオカルバミン酸セレン ・ジエチルジチオカルバミン酸テルル ・ジアミルジチオカルバミン酸亜鉛 ・ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛 ・ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛 ・ジメチルジチオカルバミン酸セレン。
【0020】本発明の実施に当たって用いるのに適した
硫黄系促進剤の第2の類は、チウラムから成る。チウラ
ム系促進剤は、第2アミン及び二硫化炭素から製造され
る。これらは、次の構造:
【化8】 (式中、R3 は1〜7個の炭素原子を有するアルキル基
であり、nは0より大きく且つ約6までの正の値を持つ
ことができる)で表わすことができる。チウラムタイプ
の促進剤の例には、次のものが包含される: ・テトラブチルチウラムジスルフィド ・テトラエチルチウラムジスルフィド ・テトラメチルチウラムジスルフィド ・テトラメチルチウラムモノスルフィド。
【0021】これらの類の硫黄系促進剤並びにスルフェ
ンアミド、チアゾール、チオ尿素及びキサントゲン酸塩
のような他の好適な類の硫黄系促進剤は、「Vanderbilt
Rubber Handbook」第339〜380頁にさらに詳細に
記載されている。そこに記載された硫黄系促進剤は、弾
性ポリマーの硬化の分野の当業者に硫黄系促進剤として
理解される類の硫黄化合物を包含する。式RSHの単純
なメルカプタンは、この類の硫黄系促進剤に包含されな
い。
【0022】ヒドロキノン 本発明の実施において好適なヒドロキノンは、「Encycl
opedia of Chemical Technology 」第3版、第19巻、
第572〜606頁に詳細に記載されている。本発明の
実施において特に有用なヒドロキノンの例は、次のもの
である: ・ヒドロキノン ・ヒドロキノンジ−(β−ヒドロキシエチル)エーテル ・ヒドロキノンモノメチルエーテル ・モノ−t−ブチルヒドロキノン ・ジ−t−ブチルヒドロキノン ・ジ−t−アミルヒドロキノン。
【0023】硫黄系促進剤及びヒドロキノンは、硬化特
性において所望のバランスを達成するのに充分な量で用
いられる。ヒドロキノン化合物の硫黄系促進剤に対する
重量比は、1:50〜500:1、好ましくは1:25
〜250:1、より好ましくは1:25〜25:1、さ
らにより好ましくは1:10〜10:1、特に好ましく
は1:1〜5:1である。このブレンドのペルオキシド
に対する重量比は、0.5:100〜1:2、好ましく
は1:100〜1:2、より好ましくは1:100〜
1:4、さらにより好ましくは1:25〜1:20の範
囲であることができる。
【0024】助剤 種々のビニル及び(又は)アリルモノマーが架橋を高め
るのに用いられ、これらはしばしば架橋助剤と称され
る。有効な助剤は一般的に二官能性又は多官能性ビニル
及び(又は)アリルモノマーである。
【0025】本発明の実施に当たってこれらのモノマー
即ち架橋助剤を用いることによって、以下のような多く
の利点がもたらされる: 1)スコーチ遅延を行なった場合に、オシレーティング
・ディスク・レオメーターによって示される最大トルク
H によって決定される架橋の程度が、助剤を用いない
配合物と比較して最終硬化ポリマーにおいて高められ又
は維持される。 2)ペルオキシド、キノン及び硫黄系促進剤の溶液の溶
解性及び製造しやすさが驚異的に促進される。 3)本発明の第2の組成物が企図するスコーチ遅延性硬
化/架橋用ペルオキシド溶液配合物に、重大な予期され
なかった高い相及び色安定性がもたらされる。 4)成分を適宜順序で一緒にした場合、溶解の速度及び
容易さが高められ、従って本発明の第2の組成物局面の
組成物の製造がより迅速且つ容易になるということが、
驚くべきことに、試験した組成物について見出された。
この順序は、最初が助剤、2番目がヒドロキノン、3番
目が硫黄系促進剤、最後がペルオキシド又はアゾ化合物
である。
【0026】また、本発明の実施に当たって助剤のブレ
ンドを用いることもでき、この場合、一官能性モノマー
を二官能性又は多官能性ビニル及び(又は)アリルモノ
マーと組合せて用いることができる。代表的なモノマー
には以下のものが包含されるが、これらに限定されな
い:メタクリル酸メチル、メタクリル酸ラウリル、メタ
クリル酸アリル、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、シアヌル酸トリアリル、イソシアヌル酸トリアリ
ル、燐酸トリアリル、テトラアリルオキシエタン、アリ
ルジグリコールカーボネート、トリメリット酸トリアリ
ル、くえん酸トリアリル、アジピン酸ジアリル、テレフ
タル酸ジアリル、蓚酸ジアリル、フマル酸ジアリル、エ
チレングリコールジメタクリレート、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル。また、液状1,2−ポリブタジエン
のような他の多官能性ビニル系化合物を用いることもで
きる。特に好ましいモノマーは、次のものから選択され
る:メタクリル酸アリル、シアヌル酸トリアリル、トリ
メリット酸トリアリル、イソシアヌル酸トリアリル、ア
リルジグリコールカーボネート、蓚酸ジアリル、メタク
リル酸メチル及びそれらのブレンド。
【0027】本発明の任意の組成物局面の組成物に添加
する場合、このモノマー系化合物は、存在する硫黄系促
進剤及びキノンの合計量に対して100:1〜1:10
0、好ましくは50:1〜1:50、特に好ましくは1
0:1〜1:10の比で用いることができる。
【0028】ポリマー 本発明において包含される熱可塑性及び(又は)弾性ポ
リマーは、熱可塑性且つ(又は)弾性であり、架橋剤の
作用によって架橋(硬化)され得る天然又は合成ポリマ
ーと定義することができる。「Rubber World」、198
3年10月、第26〜32頁の"Elastomer Crosslinkin
g with Diperoxyketals"及び「Rubber and Plastic New
s 」、1980年9月29日、第46〜50頁の"Organ
ic Peroxides for Rubber Crosslinking" には、架橋作
用及び架橋性ポリマーが記載されている。本発明におい
て用いるのに適したポリオレフィンは、「Modern Plast
ics Encyclopedia」、89、第63〜67及び74〜7
5頁に記載されている。例示的なポリマーには、線状低
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、塩素化ポリエチレン、エチレン−プロピレンタ
ーポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレ
ン−プロピレンコポリマー、シリコーンゴム、クロルス
ルホン化ポリエチレン、フルオルエラストマーが包含さ
れる。
【0029】さらに、2種以上のポリマーのブレンドを
用いてもよい。前記のポリマー及びそれらから作られる
架橋性組成物には、カーボンブラック、二酸化チタン及
びアルカリ土類金属炭酸塩のようなのような充填剤を含
む、当業者に周知の他の種々の添加剤を含有させること
ができる。また、イソシアヌル酸トリアリル、アリルジ
グリコールカーボネート、イソシアヌル酸トリアリル、
トリメチロールプロパンジアリルエーテル、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、種々のアリル系化合
物、メタクリレート及びアクリレート系化合物のような
モノマー系助剤を上記の種々のポリマーに個々に添加す
ることもできる。また、一般的にポリマー含有組成物に
は酸化防止剤、安定剤、可塑剤及びプロセス油を含有さ
せることができるということも、当技術分野においてよ
く知られている。本発明の架橋性組成物にもまた、かか
る慣用の添加剤を含有させることができる。
【0030】本発明の新規の組成物は、種々のポリオレ
フィン及び(又は)エラストマーを含むマスターバッチ
又はキャリヤー中に約5〜80重量%の量で添加するこ
とができる。ある種のプロセスについては、添加しやす
さのために、スコーチ遅延性架橋剤組成物を均質液体又
は溶融性固体の形で、CaCO3 、シリカ又はクレーの
ような不活性充填剤に約10〜80重量%の量で分散さ
せることができる。
【0031】スコーチ遅延性架橋剤組成物は、予備形成
した混合物として熱可塑性及び(又は)弾性ポリマー材
料中に添加することもでき、各成分を別々に添加するこ
とによって熱可塑性及び(又は)弾性ポリマー材料中に
添加することもでき、それによって改善されたスコーチ
保護をもたらすことができる。本発明の第1の組成物局
面におけるヒドロキノン化合物の硫黄系促進剤に対する
重量比は、1:50〜500:1、好ましくは1:25
〜250:1、より好ましくは1:25〜25:1、さ
らにより好ましくは1:10〜10:1、特に好ましく
は1:1〜5:1であることができる。本発明の第2の
組成物局面における第1の組成物局面の組成物のペルオ
キシドに対する重量比は、0.5:100〜1:2、好
ましくは1:100〜1:2、より好ましくは1:10
0〜1:4、さらにより好ましくは1:25〜1:20
の範囲であることができる。ペルオキシド、キノン、硫
黄系促進剤及び随意としての助剤を含有する本発明の第
2の組成物局面の組成物は、架橋性組成物中のペルオキ
シド濃度がポリマー100重量部につき0.01〜30
重量部、好ましくは0.01〜20重量部、特に好まし
くは0.5〜4.0重量部の範囲になるような量で熱可
塑性及び(又は)弾性ポリマー材料中に添加することが
できる。
【0032】架橋性組成物は、所望の硬化度を得るのに
充分な時間熱硬化させることができる。この熱硬化は、
存在するポリマー系化合物及びペルオキシド系開始剤に
主として依存する温度−時間関係を持つが、この関係は
配合物中の他の成分によって影響されることもある。約
6〜8の開始剤の半減期を用いるのが通例であるが、し
かしこれは最終製品に望まれる正確な特性に応じて経験
に基づいて作業者の選択で変えることができる。本発明
のスコーチ遅延剤組成物を含有させても、時間−温度関
係には、スコーチ遅延剤組成物を含有しないことを除い
て同様の系における時間−温度関係と比較して実質的に
影響がない。
【0033】架橋(硬化)は、100〜300℃又はそ
れ以上の温度において実施することができる。硬化時間
は温度と反比例する。好ましい開始剤を用いた系は、約
120〜200℃及び0.5〜30分の温度−時間関係
で熱硬化する。この熱硬化は、金型硬化、油浴硬化(こ
こで、油はポリマー系化合物の害にならないものであ
る)、オーブン硬化、蒸気硬化、又は熱金属塩浴硬化の
ような任意の慣用の態様で実施することができる。
【0034】
【実施例】一般的実験操作 全ての配合物は、第5番タイプの混合羽根を持つC.
W.ブラベンダープラストグラフを用いて配合した。種
々のタイプの樹脂についてのミキサー温度を以下に明記
する。
【表1】 表中の略号は次の通りである: HDPE=高密度ポリエチレン LDPE=低密度ポリエチレン LLDPE=線状低密度ポリエチレン EVA=エチレン−酢酸ビニル EPDM=エチレン−プロピレン−ジエンモノマーのタ
ーポリマー
【0035】架橋性組成物を製造するために、ポリマー
を除く組成物の全ての成分、例えばペルオキシド、二置
換ジチオカルバミン酸塩及びヒドロキノンを所望の重量
部に計量して10ドラム(37ミリリットル)のガラス
瓶に入れ、混合して均質溶液を形成させた。ポリマー1
00部当たりの部数で表わした各成分の量を各例におい
て記載する。熱可塑性組成物及びゴム(エラストマー)
組成物の両方について、各例に示した混合温度において
30rpmの混合速度を用いてミキサー中でポリマー1
00重量部を溶融させた。次いで溶融樹脂にガラス瓶中
の予備計量した成分の混合物をゆっくり添加した。次い
でこの組成物を6分間混合させておき、その後に組成物
を取り出し、次いでポリマーの融点に設定したカーヴァ
ー(Carver)実験室用プレス(C型)を用いてプレスし
て平らなプラック(特定の厚さなし)にし(この際、気
泡を除去して試料を平滑にするために、少なくとも6回
折りたたみ、そしてプレスした)、次いでプラックを室
温まで放置冷却した。
【0036】試験 製造した組成物についてモンサント(Monsant)・オシレ
ーティング・ディスク・レオメーター(R−100型)
を用いて架橋の評価を実施した。モンサント・レオーメ
ーター試験操作は以下から成る。両円錐ディスクを含有
する加熱されたダイキャビティ中に正圧下で未硬化試料
を封入する。このディスクを1°、3°又は5°の円弧
で振動させる(毎分100サイクル)。ディスクを振動
させるのに必要な力、即ちトルクを時間の関数として記
録する。この剪断弾性率は架橋の程度に比例し、架橋反
応の表示である。架橋パーセントが増大するにつれて剪
断弾性率が増大する。レオメーターから記録される試験
変数は以下の通りである: MH =最大トルク(インチ・ポンド):これは達成され
た架橋の尺度である。 ML =最小トルク(インチ・ポンド):配合物の粘度の
尺度及びスコーチの指標であり、増大したML 値はスコ
ーチを示す。 MH −ML =最大トルク値と最小トルク値との差:これ
は架橋の程度を決定するのに有用である。 TC90 =硬化時間(分):これは(MH −ML )0.9
+ML で定義される最大トルクの90%に達する時間で
ある。 TS2=スコーチ時間(分):これは、トルクがML より
2インチ・ポンド大きくなるのに要する時間である。 TV =加硫時間:これはTC90 −TS2によって計算さ
れ、硬化速度の尺度であり、この硬化速度はスコーチ又
は加工局面から隔離されたものである。 ΔTS2(分)=(スコーチ遅延ペルオキシド含有ポリマ
ー配合物のTS2)−(匹敵する参照又は対照用ペルオキ
シド含有ポリマー配合物についてのTS2)によって計算
されるスコーチ時間の差。硬化は、MH が両配合物につ
いて事実上同一であるように調節される。他の『Δ』値
は、特定変数について決定された差から同様の態様で決
定した。MH −ML で報告されたトルク値は、数値を丸
めて最も近い整数にした。スコーチ時間値は、数値を丸
めて最も近い小数第1位までの値(分)にした。
【0037】以下の実施例は、本発明の好ましい具体例
を例示するためのものであり、本発明の範囲を制限する
ことを意図しない。
【0038】例1 この例は、LLDPE{ユニオン・カーバイド(Union
Carbide)、DFDA7530}の過酸化ジクミルによる
硬化において、ヒドロキノンモノメチルエーテル(HQ
MME)のようなヒドロキノンとジアミルジチオカルバ
ミン酸亜鉛(ZnDADTC)のようなジチオカルバミ
ン酸塩との相乗性ブレンドをスコーチ遅延剤組成物とし
て用いることによって、これら添加剤を別々に用いた場
合と比較して、スコーチ時間の変化ΔTS2において望ま
しい増大が達成されるということを例証する。6種のス
コーチ遅延性架橋剤組成物A〜Fを評価した。
【表2】 *1 純度100% *2 純粋物基準
【0039】LLDPEの硬化に対する各ペルオキシド
組成物についてのスコーチ時間の変化ΔTS2を正確に比
較するために、ゴム100部当たりの部数(phr)で
表わされる各ブレンド(A〜F)の使用量は、下記のL
LDPE含有架橋性組成物(G〜L)に同じ硬化度MH
をもたらすように調節した。LLDPE組成物 全ての試料について、MH =60インチ−ポンド(モン
サントODR R−100、360°F、円弧±3°) LLDPE100部当たりのペルオキシド組成物(A〜
F)の部数(重量部) G・・・1.5 A H・・・1.94B I・・・2.24C J・・・1.72D K・・・2.03E L・・・2.19F
【0040】各組成物中に存在させたHQMME及び
(又は)ZnDADTCの使用量を、その結果としての
前記した各試料について同等の硬化度において得られた
スコーチ時間の変化ΔTS2と共に、以下にまとめる。
【表3】 *1 純度100% *2 純粋物基準 *3 モンサントODR、290°F、円弧±3°
【0041】HQMME又はZnDADTCを単独で同
じ重量で用いた組成物H及びJにおいてはスコーチ時間
の改善がそれぞれ+2.1及び+0.2であり、合計し
たスコーチ時間の変化ΔTS2が+2.3分だけだったの
に対し、相乗性組合せ物を用いた組成物Lにおけるスコ
ーチ時間の改善は+4.2分だった。いずれかの添加剤
を有意に高い濃度で用いた組成物I又はKにおいても、
新規の添加剤ブレンドを用いた組成物Lによって達成さ
れるスコーチ時間の改善はもたらされなかった。
【0042】例2 この例は、EVA(U.S.I、EY901)の過酸化
ジクミルによる硬化において、モノ−t−ブチルヒドロ
キノン(MTBHQ)のようなヒドロキノンとテトラブ
チルチウラムジスルフィド(TBTD)のようなチウラ
ムとのブレンドを用いることによって、これら添加剤を
個別に用いた場合と比較して、スコーチ時間の変化ΔT
S2において望ましい増大が達成されるということを例証
する。6種のペルオキシド組成物A〜Fを評価した。
【表4】 * 純度100%
【0043】EVAの硬化に対する各ペルオキシド組成
物についてのスコーチ時間の変化ΔTS2を正確に比較す
るために、各ブレンド(A〜F)の使用量phrは、下
記のEVA組成物(G〜L)に同じ硬化度MH をもたら
すように調節した。EVA組成物 EVA100部当たりのペルオキシド組成物(A〜F)
の部数 G・・・1.49A H・・・1.60B I・・・1.50C J・・・1.55D K・・・1.60E L・・・1.70F 全ての試料について、MH =45インチ−ポンド(モン
サントODR、360°F、円弧±3°)
【0044】各組成物中に存在させたMTBHQ及び
(又は)TBTDの使用量を、その結果としての上記の
ような同等の硬化度において得られたスコーチ時間の変
化ΔTS2と共に、以下にまとめる。
【表5】 *1:純度100% *2:モンサントODR、290°F、円弧±3°
【0045】MTBHQ又はTBTDを単独で同じ重量
で用いた組成物H及びIにおいてはスコーチ時間の改善
がそれぞれ+1.6分及び+2.6分、合計+4.2分
だったのに対し、これら2種の添加剤の相乗性ブレンド
を用いた組成物Kにおけるスコーチ時間の改善は+5.
0分だった。MTBHQ又はTBTDを単独で用いた組
成物H及びJにおいてはスコーチ時間の改善がそれぞれ
+1.6分及び+4.0分、合計+5.6分だったのに
対し、これら2種の添加剤の相乗性ブレンドを用いた組
成物Lにおけるスコーチ時間の改善は+6.4分だっ
た。
【0046】例3 この例は、EVA(U.S.I、EY901)の2,5
−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘ
キサン(DMDBPH)による硬化において、モノ−t
−ブチルヒドロキノン(MTBHQ)のようなヒドロキ
ノンとテトラブチルチウラムジスルフィド(TBTD)
のようなチウラムとの相乗性ブレンドを用いることによ
って、これら添加剤を個別に用いた場合と比較して、ス
コーチ時間の変化ΔTS2において望ましい増大が達成さ
れるということを例証する。5種のペルオキシド組成物
A〜Eを評価した。
【表6】 * DMDBPH=2,5−ジメチル−2,5−ジ−
(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン
【0047】EVAの硬化に対する各ペルオキシド組成
物についてのスコーチ時間の変化ΔTS2を正確に比較す
るために、各ブレンド(A〜E)の使用量phrは、下
記のEVA組成物(F〜J)に同じ硬化度MH をもたら
すように調節した。EVA組成物 EVA100部当たりのペルオキシド組成物(A〜E)
の部数 F・・・1.24A G・・・1.30B H・・・1.29C I・・・1.36D J・・・1.35E 全ての試料について、MH =50インチ−ポンド(モン
サントODR、360°F、円弧±3°)
【0048】各組成物中に存在させたMTBHQ及び
(又は)TBTDの使用量を、その結果としての上記の
ような同等の硬化度において得られたスコーチ時間の変
化ΔTS2と共に、以下にまとめる。
【表7】 *1 DMDBPH=2,5−ジメチル−2,5−ジ−
(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン *2 モンサントODR、290°F、円弧±3°
【0049】MTBHQ又はTBTDを単独で同じ重量
で用いた組成物G及びHにおいてはスコーチ時間の改善
がそれぞれ+3.0分及び+2.6分、合計+5.6分
だったのに対し、これら2種の添加剤の相乗性ブレンド
を用いた組成物Jにおけるスコーチ時間の改善は+6.
9分だった。
【0050】例4 この例は、ノーデル(Nordel)1040EPDMの1,
1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン(BTBPTMC)による硬化に
おいて、ヒドロキノンモノメチルエーテル(HQMM
E)のようなヒドロキノンとジアミルジチオカルバミン
酸亜鉛(ZnDADTC)のようなジチオカルバミン酸
塩との相乗性ブレンドを用いることによって、これら添
加剤を別々に用いた場合と比較して、スコーチ時間の変
化ΔTS2において望ましい増大が達成されるということ
を例証する。EPDMの硬化に対する各組成物について
のスコーチ時間の変化ΔTS2を正確に比較するために、
ペルオキシドの使用量phrは、下記のEPDM組成物
に同じ硬化度MH をもたらすように調節した。系中に含
有させる添加剤は、一定レベルに保った。
【0051】
【表8】 *1 デュポン(DuPont)社製 *2 BTBPTMC=1,1−ビス(t−ブチルペル
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン *3 純粋物基準 *4 モンサントODR、300°F、円弧±3° *5 モンサントODR、250°F、円弧±3°
【0052】HQMME及びZnDADTCからの個々
のΔTS2の合計は+3.4分だった(B及びC)。予期
しなかったことに、組成物Eにおける組合せ物は、対照
用組成物Aと比較して5.0分のスコーチ時間の改善を
もたらした。この組合せ物と同量のZnDADTCは、
1.4分のスコーチ時間の改善をもたらしただけだった
(組成物D)。組成物DにおけるZnDADTCと同じ
ような量では、HQMMEはペルオキシドに可溶ではな
い。従って、Eは、250°Fにおいて79%という有
意のスコーチ時間の増加で相乗効果を示し、これはHQ
MME又はZnDADTCを単独で用いた場合には達成
することができない。
【0053】例5 この例は、EVA(UE637)の硬化において、過酸
化ジクミルと1,1−ジ−[(t−ブチルペルオキシ)
イソプロピル]ベンゼン(DTBPIPB)とのペルオ
キシドのブレンド中に固体のヒドロキノンモノメチルエ
ーテル(HQMME)及びジブチルジチオカルバミン酸
亜鉛(ZnDBDTC)を溶解させて用いた場合のスコ
ーチ時間の改善を例証する。
【表9】
【0054】
【表10】 * 重合1,2−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルキ
ノリン(R.T.ヴァンダービルト) 360°F、円弧±3°におけるモンサントODRの結
果は、全部の硬化が同等であることを示した。MH は5
1インチ・ポンドで、TC90 は8.0分だった。
【0055】最終使用量及びスコーチ時間の変化を以下
に示す。
【表11】 *1 α,α−ジ−[(t−ブチルペルオキシ)イソプ
ロピル]ベンゼン1 *2 モンサントODR、290°F、円弧±3° ZnDBDTC及びHQMMEを個々に用いた場合、T
S2がそれぞれ0.8分及び7.0分、合計で7.8分改
善される。これに対し、組成物Hにおける実際のブレン
ドは、遅延用添加剤を含有しない組成物Eの元のスコー
チ時間と比較して8.7分の改善をもたらした。
【0056】ペルオキシドブレンドにおけるこの系の有
用性は、次の表に見出すことができる。この表では、全
ての試料は同じように(51インチ・ポンド)硬化させ
たものであり、これらを硬化時間及び半減期に従って配
列させた。
【表12】
【0057】スコーチ時間を増大させるために通常行な
われるのは、より高い半減温度を持つペルオキシドをブ
レンドし又は全体的に置き換えること、例えば過酸化ジ
クミルに置き換えてDTBPIPBを用いることであ
る。この方法の欠点は、スコーチ時間の有意の改善は、
生産性の低下、例えば硬化時間がより長くなるという犠
牲を伴って得られるということである。これら2種のペ
ルオキシドのブレンド(組成物E)は、中間の硬化時間
及びスコーチ時間をもたらす。本発明(組成物H)にお
いては予期しなかったことに、より高い半減温度を持つ
開始剤であるDTBPIPBを単独で用いた場合にも得
られない有意により長いスコーチ時間が、硬化時間が長
くなるという欠点を示さずに得られる。
【0058】例6 この例は、ヒドロキノン化合物及び硫黄系促進剤をマス
ターバッチ中に添加し、このマスターバッチを架橋させ
るべきポリマーにペルオキシドと分離して添加すること
ができるということを例証する。EVA(UE634、
U.S.I.)をスコーチ遅延剤用のキャリヤーとして
用いた。スコーチ遅延剤は、モノマー系硬化助剤と共に
又は該硬化助剤なしで用いた。さらさらしたペレットが
最終的な形である。
【表13】 * イソシアヌル酸トリアリル
【0059】同じEVAを架橋させるために、過酸化ジ
クミルとこれらマスターバッチとを、各成分の量が組成
物D及びFを製造するのに用いたスコーチ遅延剤含有ペ
ルオキシド溶液におけるのと同じになるような量で用い
た。しかして、上記マスターバッチA及びBを用いて製
造された最終EVA配合物E及びGは、それぞれD及び
Fと組成の点で同等である。
【0060】
【表14】 *1 モンサントODR、360°F、円弧±3° *2 モンサントODR、290°F
【0061】マスターバッチ法は重量損失の機会が多
く、それだけがDとEとの間の結果の僅かな差の理由で
ある。TAICは硬化及びスコーチ時間にほとんど影響
を及ぼさずに硬化状態を増大させることがよく知られて
いる。重量に基づくと、F及びGとHとの比較から、こ
の配合においてTAICの使用は追加の過酸化ジクミル
より僅かに良好である。何故ならば、これは通常の使用
量と比較して少量だけでMH を回復させ、TS2にほとん
ど影響を及ぼさないからである。しかして、マスターバ
ッチBは、ペルオキシドの量を変えず、MH に影響を及
ぼさずに、スコーチ遅延剤の量を変えることを可能にす
る。また、マスターバッチ法を用いた場合にも、用いた
ペルオキシドについての溶解性又は長時間均質性の心配
はない。
【0062】例7 この例は、粉末又は固体が好ましいゴム工業において使
用するために充填剤に組成物を分散させて添加すること
ができるということを示す。米国特許第4632950
号からの硫黄系促進剤とジ−t−アミルヒドロキノン
(DTAHQ)とは、組み合わされた場合に、充填剤上
40%の1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン(BTBPTMC)
によるノーデル1040EPDMの硬化において、スコ
ーチ時間における相乗効果を、硬化における利点と共に
示す。
【0063】
【表15】 *1 ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛 *2 ジメチルジチオカルバミン酸銅 *3 モンサントODR、300°F、円弧±3° *4 モンサントODR、250°F
【0064】B及びCは従来技術のスコーチ抑制剤系で
あり、上記の表中のB&Cにおけるように相加的に組合
せると、250°FにおけるTS2が3.0分増大し、硬
化状態及び速度が僅かに変化する。硫黄系促進剤は硬化
状態を低下させ、ベンゾキノン誘導体がEPMにおいて
作用するようにジ−t−アミルヒドロキノンは少ない量
でこのポリマー及びペルオキシドにおいて助剤として働
く。実際の組成物Dにおいては、より高いMH 及び20
%早い加硫時間で、TS2がAより5.0分増大した。E
において、単純により多くのDTAHQを添加すると、
S2が僅かに長くなったが、TV 即ち加硫時間がDより
30%以上遅くなった。
【0065】例8 この例は、エラストマーの硬化のために充填剤で増量さ
せたペルオキシドと共にヒドロキノンと硫黄系促進剤と
のブレンドを添加した場合の利点を例証する。CaCO
3 及びシリカ系充填剤上45%の2,5−ジメチル−
2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン(DM
DTBPH)は、少量のジ−t−アミルヒドロキノン
(DTAHQ)及びテトラメチルチウラムモノスルフィ
ド(TMTM)とブレンドされた場合に、フルオルエラ
ストマーを硬化させるに当たってこれらの化合物を同量
で単独で用いた場合より良好なスコーチ時間及び硬化時
間をもたらす。
【0066】
【表16】 *1 3M社製のフルオルエラストマー *2 モンサントODR、350°F、円弧±3° *3 モンサントODR、300°F
【0067】初めの0.05部ずつのヒドロキノンの2
回の添加は、スコーチ時間をそれぞれほぼ2分ずつ延ば
しただけであり、硬化時間をそれぞれ1分ずつ長くし
た。硫黄系促進剤又は促進剤ブレンドは、この量におい
て300°FにおけるTS2を0.8〜1.6分伸ばすだ
けであり、硬化時間は変えない。より高い硫黄濃度は、
臭気及び老化についての負の作用のために好ましくな
い。試料Dにおいては、追加のジ−t−アミルヒドロキ
ノンの代わりにテトラメチルチウラムモノスルフィドを
添加することによって、スコーチ時間が対照例Aより
5.9分改善され(Cにおいて3.8分の改善)、硬化
時間TC90 は望ましい元の値に戻った。このバランス
は、いずれかの化合物を個々に用いた場合には可能では
ない。スコーチ安全性(及び硬化時間)を改善するため
に2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオ
キシ)−3−ヘキシンのようなより高い半減温度を持つ
ペルオキシドに変えると、300°FにおけるTS2
9.8分になって4.9分の改善がもたられるが、硬化
状態が低下する。
【0068】例9 この例は、スコーチ遅延されたペルオキシド溶液の貯蔵
安定性を示す。種々の配合物及び対照用組成物を通常の
貯蔵温度より僅かに高い3通りの異なる温度において3
回老化させ、ペルオキシドパーセントを分析した。
【表17】
【0069】
【表18】
【0070】* 試料Dはより高純度の過酸化ジクミル
を用いて作られたので、老化前のものの最終的な分析が
B及びCと同程度だった。ペルオキシド分析(±2%)
は分解パターンをなんら示さず、従ってこれらは通常の
貯蔵温度において安定である。
【0071】例10 ある種の添加剤の溶解性は、様々な類のペルオキシドに
おいて変化し、また経時変化もする。これは、液状又は
固体状硬化助剤を添加することによって改善することが
できる。かかる硬化助剤(助剤)を硬化状態の改善に用
いる通常の用途も有用であるが、しかしかかる助剤は、
予期しなかったことに、溶解性を改善し、より重大なこ
とには、添加剤の安定性をも改良し、時により融点を下
げ、不活性増量剤を添加することなくペルオキシド溶液
の製造しやすさを増大させる。この例の表は、2種のペ
ルオキシド溶液及びペルオキシドの一部を助剤で置き換
えたもの、並びに外観の経時変化の比較を示す。
【0072】
【表19】 *1 4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)吉草酸n
−ブチル *2 2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペ
ルオキシ)−3−ヘキシン 溶液A及びBは元々は透明であり、C及びDは透明で僅
かに黄色だったが、A及びCは添加剤の溶解性の変化を
示した。驚くべきことに、助剤はスコーチ遅延剤の活性
成分との溶解性を速度及び量の点で促進し、より重要で
予期しなかったことに、B及びDのような混合物を安定
化させた。
【0073】例11 この例は、最後の例からの溶液の架橋反応における活性
を示す。これら溶液を、老化の前後で同一のポリマーの
架橋において、ペルオキシド単独の対照例と比較した。
モンサント・レオメーターにおける混合及び硬化条件は
全部一定に保った。
【0074】
【表20】
【0075】
【表21】元々の硬化特性 EVA架橋(円弧±3°)
【表22】A及びCを32℃において1か月老化、同じ
EVAにおける硬化特性
【0076】平均温度32℃において1か月老化させた
後にMH で測定した架橋効率の変化及びTS2で測定した
スコーチ遅延の損失は全くなかった。これら溶液は、不
活性成分で希釈することなくシアヌル酸トリアリル(T
AC)助剤を用いて、溶解性及び有効性を維持する。予
期しなかったことに、各種添加剤及びペルオキシドの添
加順序が均質溶液製造の速度及び容易さに大きく影響を
及ぼし得るということがわかった。この例におけるCの
ような配合物は、最後にペルオキシドを添加することに
よってより迅速に製造される。HQMME(融点54
℃)及びTMTM(105℃)はTAC(27℃)に非
常に可溶であり、その結果として、約15℃で溶融し次
いでDMDBPH−3と迅速にブレンドする混合物が得
られる。配合物Cを上記の表中の順番通りに混合する
と、10倍まで時間が長くかかることがある。試料A及
びBは同重量において同じ架橋効率を持つ。溶液Cを僅
かに多く用いるとDと等しくなるが、追加のペルオキシ
ド又は助剤を単独で用いることもでき、但し、相対効率
は用いるポリマーによって変化する。Cの量を変えて
も、スコーチ時間にはほとんど影響がない。
【0077】例12:高密度ポリエチレン(HDPE)
の架橋 樹脂:190℃において38g/10分のメルトフロー
インデックス(MFI)及び0.941〜0.98g/
ccの比重を持つ高密度ポリエチレン この例は、本発明の代表的なスコーチ遅延性架橋剤組成
物でHDPEを架橋させる場合に得ることができる、硬
化時間に対して最小の影響でのスコーチ時間の改善を例
証する。
【0078】
【表23】
【0079】
【表24】 *1 モンサントODR R−100硬化、400°
F、円弧±3° *2 モンサントODR R−100硬化、350°
F、円弧±3°
【0080】配合物Gで表わされる2,5−ジメチル−
2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−3−ヘキシン
とイソシアヌル酸トリアリル(TAC)及びヒドロキノ
ンモノメチルエーテル(HQMME)との溶液は、対照
用配合物Fと比較してスコーチ時間の僅かな改善をもた
らす。少量のテトラメチルチウラムモノスルフィドを用
いた配合物Hにおいては、実際にはスコーチ時間につい
て逆効果がもたらされた(対照用配合物と比較してTS2
が低減)。全く予期しなかったことに、これら添加剤の
ブレンドを用いた配合物Iはスコーチ時間における有意
の改善をもたらし、これはこれらの物質を個々に用いた
場合の効果を加算しても得ることができない。スコーチ
保護を高めるためにより多くのキノンを用いると、逆に
最終硬化MH が低下し続ける。また、本発明の独特の組
成物Iは、G及び対照例Fと比較して予期されなかった
HDPE架橋度の増大をももたらす。この予期されなか
った相乗効果をさらに裏づけるために、チウラムの量を
増やす(配合物J)と、架橋及びスコーチ時間保護がさ
らに改善される。
【0081】例13 この例は、チアゾールスルフェンアミド類の硫黄系促進
剤をヒドロキノンタイプの化合物と組合せて用いた場合
に得ることができる、スコーチ時間保護の相乗的増大を
記載する。しかして、2種の酸化防止剤を含有するEV
Aを、過酸化ジクミルとN−シクロヘキシル−2−ベン
ゾチアゾールスルフェンアミドとヒドロキノンモノメチ
ルエーテルとの均質溶液から成るスコーチ遅延性架橋剤
組成物によって架橋させる。
【0082】用いた2種の酸化防止剤は、R.T.ヴァ
ンダービルトによって供給されるもので、以下のもので
ある。 Agerite MA:ポリマー状トリメチルジヒドロキノリン Vanox ZMTI:Zn 2−メルカプトトルイミダゾール 下記の組成物において、ペルオキシド(過酸化ジクミ
ル)の量は、モンサントODRで測定した場合に同等の
硬化状態をもたらすように調節した。
【0083】
【表25】 *1 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスル
フェンアミド *2 モンサントODR硬化、360°F、円弧3° *3 モンサントODRスコーチ評価、290°F、円
弧3°
【0084】スコーチ遅延用添加剤のN−シクロヘキシ
ル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(系B)及
びヒドロキノンモノメチルエーテル(系C)を個々に用
いると、対照例Aに対してそれぞれ2.2及び5.3分
のスコーチ保護の改善がもたらされる。これらの両方を
組合せて用いると、2.2+5.3=7.5分の改善が
予測される。しかしながら、本発明によって意図される
ように、系Dにおけるこれら添加剤の相乗性組合せ物
は、8.1分の有意に高い改善されたスコーチ保護がも
たらされ、架橋度又は硬化速度性能の有意の損失はな
い。
【0085】追加の遊離基開始剤 本発明によって意図される遊離基開始剤の中に包含され
る追加の好ましい類の過酸化ジアルキルは、次式:
【化9】 (式中、R4 及びR5 はそれぞれm−又はp−位にある
ことができ、同一であっても異なっていてもよく、水素
又は1〜約6個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝
鎖状低級アルキルから選択される)を有するものであ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】過酸化ジアルキルの群の中で好ましい開始
剤は次のものである: ・過酸化ジクミル ・過酸化ジ−t−ブチル ・過酸化t−ブチルクミル ・2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオ
キシ)ヘキサン ・2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−アミルペルオ
キシ)ヘキサン ・2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオ
キシ)−3−ヘキシン ・2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−アミルペルオ
キシ)−3−ヘキシン ・α,α−ビス(t−ブチルペルオキシ)イソプロピ
ルベンゼン(即ち1,3−及び1,4−ジ−(2−t−
ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン混合物) ・過酸化ジ−t−アミル ・1,3,5−トリ[(t−ブチルペルオキシ)イソプ
ロピル]ベンゼン ・1,3−ジメチル−3−(t−ブチルペルオキシ)ブ
タノール ・1,3−ジメチル−3−(t−アミルペルオキシ)ブ
タノール 及びそれらの混合物。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】二置換ジチオカルバミン酸の金属塩の例
は、次のものである: ・ジメチルジチオカルバミン酸ビスマス ・ジアミルジチオカルバミン酸カドミウム ・ジエチルジチオカルバミン酸カドミウム ・ジメチルジチオカルバミン酸銅 ・ジアミルジチオカルバミン酸鉛 ・ジメチルジチオカルバミン酸鉛 ・ジメチルジチオカルバミン酸セレン ・ジエチルジチオカルバミン酸テルル ・ジアミルジチオカルバミン酸亜鉛 ・ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛 ・ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛 ・ジチルジチオカルバミン酸セレン。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】架橋性組成物は、所望の硬化度を得るのに
充分な時間熱硬化させることができる。この熱硬化は、
存在するポリマー系化合物及びペルオキシド系開始剤に
主として依存する温度−時間関係を持つが、この関係は
配合物中の他の成分によって影響されることもある。
始剤の半減期の約6〜8倍の硬化時間を用いるのが通例
であるが、しかしこれは最終製品に望まれる正確な特性
に応じて経験に基づいて作業者の選択で変えることがで
きる。本発明のスコーチ遅延剤組成物を含有させても、
時間−温度関係には、スコーチ遅延剤組成物を含有しな
いことを除いて同様の系における時間−温度関係と比較
して実質的に影響がない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】例5 この例は、EVA(UE637)の硬化において、過酸
化ジクミルとα,α−ジ−[(t−ブチルペルオキシ)
イソプロピル]ベンゼン(DTBPIPB)とのペルオ
キシドのブレンド中に固体のヒドロキノンモノメチルエ
ーテル(HQMME)及びジブチルジチオカルバミン酸
亜鉛(ZnDBDTC)を溶解させて用いた場合のスコ
ーチ時間の改善を例証する。
【表9】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】最終使用量及びスコーチ時間の変化を以下
に示す。
【表11】 *1 α,α−ジ−[(t−ブチルペルオキシ)イソプ
ロピル]ベンゼ 2 モンサントODR、290°F、円弧±3° ZnDBDTC及びHQMMEを個々に用いた場合、T
s2がそれぞれ0.8分及び7.0分、合計で7.8分
改善される。これに対し、組成物Hにおける実際のブレ
ンドは、遅延用添加剤を含有しない組成物Eの元のスコ
ーチ時間と比較して8.7分の改善をもたらした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/40 5/44 KBV 7167−4J (72)発明者 チェスタ・ジョゼフ・クミーク アメリカ合衆国ニュージャージー州フィリ プスバーグ、ブレイナーズ・ロード322 (72)発明者 エドワード・フィリプ・ヒバード アメリカ合衆国ニューヨーク州エルマ、パ ウンド・ロード331

Claims (70)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキノンと硫黄系促進剤とを含む、
    スコーチ遅延剤組成物。
  2. 【請求項2】 ヒドロキノンとジチオカルバミン酸塩、
    チウラム、チアゾール、スルフェンアミド及びそれらの
    混合物より成る群から選択される硫黄系促進剤とを含
    む、請求項1記載のスコーチ遅延剤組成物。
  3. 【請求項3】 硫黄系促進剤が次の構造: 【化1】 (式中、Xはニッケル、コバルト、鉄、クロム、錫、亜
    鉛、銅、鉛、ビスマス、カドミウム、セレン及びテルル
    より成る群から選択される金属から誘導されるイオンで
    あり、 nは1〜6まで変化することができ、前記金属イオンの
    正規の原子価と等しく、 R1 及びR2 はそれぞれ1〜7個の炭素原子を有するア
    ルキルである)で表わされる化合物から選択される、請
    求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 硫黄系促進剤がジメチルジチオカルバミ
    ン酸ビスマス、ジアミルジチオカルバミン酸カドミウ
    ム、ジエチルジチオカルバミン酸カドミウム、ジメチル
    ジチオカルバミン酸銅、ジアミルジチオカルバミン酸
    鉛、ジメチルジチオカルバミン酸鉛、ジメチルジチオカ
    ルバミン酸セレン、ジエチルジチオカルバミン酸テル
    ル、ジアミルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオ
    カルバミン酸亜鉛及びジメチルジチオカルバミン酸セレ
    ンより成る群から選択される、請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 硫黄系促進剤が次式: 【化2】 (式中、R3 は1〜7個の炭素原子を有するアルキル基
    であり、 nは0より大きく且つ約6までの正の値を持つことがで
    きる)によって表わされる化合物から選択される、請求
    項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 硫黄系促進剤がテトラブチルチウラムジ
    スルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド及びテ
    トラメチルチウラムモノスルフィド又はそれらの混合物
    より成る群から選択される、請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 ヒドロキノンがヒドロキノン、ヒドロキ
    ノンジ(β−ヒドロキシエチル)エーテル、ヒドロキノ
    ンモノメチルエーテル、モノ−t−ブチルヒドロキノ
    ン、ジ−t−ブチルヒドロキノン及びジ−t−アミルヒ
    ドロキノン又はそれらの混合物より成る群から選択され
    る、請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 追加的に助剤を含む、請求項1記載のス
    コーチ遅延剤組成物。
  9. 【請求項9】 助剤が一官能性ビニルモノマー、一官能
    性アリルモノマー、二官能性ビニルモノマー、二官能性
    アリルモノマー、多官能性ビニルモノマー、多官能性ア
    リルモノマー又はそれらの混合物より成る群から選択さ
    れる、請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 助剤がアリルジグリコールカーボネー
    ト、シアヌル酸トリアリル、イソシアヌル酸トリアリ
    ル、メタクリル酸アリル、トリメチロールプロパントリ
    メタクリレート、アジピン酸ジアリル、蓚酸ジアリル、
    フマル酸ジアリル、燐酸トリアリル、テトラアリルオキ
    シエタン、トリメリット酸トリアリル及び液状1,2−
    ポリブタジエン並びにそれらの混合物より成る群から選
    択される、請求項8記載の組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の組成物と有機ペルオキ
    シド、アゾ化合物及びそれらの混合物より成る群から選
    択される遊離基開始剤とを含む、スコーチ遅延性架橋剤
    組成物。
  12. 【請求項12】 遊離基開始剤が少なくとも1種の有機
    ペルオキシドから成る、請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】 有機ペルオキシドが過酸化ジアルキ
    ル、ジペルオキシケタール及びそれらの混合物より成る
    群から選択される、請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】 請求項8記載のスコーチ遅延剤組成物
    と有機ペルオキシド、アゾ化合物及びそれらの混合物よ
    り成る群から選択される遊離基開始剤とを含む、スコー
    チ遅延性架橋剤組成物。
  15. 【請求項15】 遊離基開始剤が少なくとも1種の有機
    ペルオキシドから成る、請求項14記載の組成物。
  16. 【請求項16】 有機ペルオキシドが過酸化ジアルキ
    ル、ジペルオキシケタール及びそれらの混合物より成る
    群から選択される、請求項15記載の組成物。
  17. 【請求項17】 過酸化ジアルキルが過酸化ジクミル、
    α,α−ビス(t−ブチルペルオキシ)ジイソプロピル
    ベンゼン、過酸化t−ブチルクミル、2,5−ジメチル
    −2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、
    2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−アミルペルオキ
    シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−
    ブチルペルオキシ)−3−ヘキシン、2,5−ジメチル
    −2,5−ジ−(t−アミルペルオキシ)−3−ヘキシ
    ン、過酸化ジ−t−アミル、1,3,5−トリ−[(t
    −ブチルペルオキシ)イソプロピル]ベンゼン、1,3
    −ジメチル−3−(t−ブチルペルオキシ)ブタノール
    及びそれらの混合物から選択される、請求項13記載の
    組成物。
  18. 【請求項18】 ジペルオキシケタール開始剤が1,1
    −ジ−(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメ
    チルシクロヘキサン、1,1−ジ−(t−ブチルペルオ
    キシ)シクロヘキサン、4,4−ジ−(t−アミルペル
    オキシ)吉草酸n−ブチル、3,3−ジ−(t−ブチル
    ペルオキシ)酪酸エチル、2,2−ジ−(t−アミルペ
    ルオキシ)プロパン、3,6,6,9,9−ペンタメチ
    ル−3−エトキシカルボニルメチル−1,2,4,5−
    テトラオキサシクロノナン、4,4−ビス(t−ブチル
    ペルオキシ)吉草酸n−ブチル、3,3−ジ−(t−ア
    ミルペルオキシ)酪酸エチル及びそれらの混合物より成
    る群から選択される、請求項13記載の組成物。
  19. 【請求項19】 過酸化ジアルキルが過酸化ジクミル、
    α,α−ビス(t−ブチルペルオキシ)ジイソプロピル
    ベンゼン、過酸化t−ブチルクミル、2,5−ジメチル
    −2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、
    2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキ
    シ)−3−ヘキシン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−
    (t−アミルペルオキシ)−3−ヘキシン、過酸化ジ−
    t−アミル、1,3,5−トリ−[(t−ブチルペルオ
    キシ)イソプロピル]ベンゼン、1,3−ジメチル−3
    −(t−ブチルペルオキシ)ブタノール及びそれらの混
    合物から選択される、請求項16記載の組成物。
  20. 【請求項20】 ジペルオキシケタール開始剤が1,1
    −ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、4,
    4−ジ−(t−アミルペルオキシ)吉草酸n−ブチル、
    3,3−ジ−(t−ブチルペルオキシ)酪酸エチル、
    2,2−ジ−(t−アミルペルオキシ)プロパン、3,
    6,6,9,9−ペンタメチル−3−エトキシカルボニ
    ルメチル−1,2,4,5−テトラオキサシクロノナ
    ン、4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)吉草酸n−
    ブチル、3,3−ジ−(t−アミルペルオキシ)酪酸エ
    チル及びそれらの混合物より成る群から選択される、請
    求項16記載の組成物。
  21. 【請求項21】 硫黄系促進剤が次の構造: 【化3】 (式中、Xはニッケル、コバルト、鉄、クロム、錫、亜
    鉛、銅、鉛、ビスマス、カドミウム、セレン及びテルル
    より成る群から選択される金属から誘導されるイオンで
    あり、 nは1〜6まで変化することができ、前記金属イオンの
    正規の原子価と等しく、 R1 及びR2 はそれぞれ1〜7個の炭素原子を有するア
    ルキルである)で表わされる化合物から選択される、請
    求項11記載の組成物。
  22. 【請求項22】 硫黄系促進剤が次式: 【化4】 (式中、R3 は1〜7個の炭素原子を有するアルキル基
    であり、 nは0より大きく且つ約6までの正の値を持つことがで
    きる)で表わされる化合物から選択される、請求項11
    記載の組成物。
  23. 【請求項23】 請求項11記載の組成物とペルオキシ
    ド又はアゾ化合物によって架橋し得る熱可塑性及び弾性
    ポリマーとを含む、架橋性組成物。
  24. 【請求項24】 請求項11記載の組成物とペルオキシ
    ド又はアゾ化合物によって架橋し得る熱可塑性ポリマー
    とを含む、架橋性組成物。
  25. 【請求項25】 請求項11記載の組成物とペルオキシ
    ド又はアゾ化合物によって架橋し得る弾性ポリマーとを
    含む、架橋性組成物。
  26. 【請求項26】 硫黄系促進剤が次の構造: 【化5】 (式中、Xはニッケル、コバルト、鉄、クロム、錫、亜
    鉛、銅、鉛、ビスマス、カドミウム、セレン及びテルル
    より成る群から選択される金属から誘導されるイオンで
    あり、 nは1〜6まで変化することができ、前記金属イオンの
    正規の原子価と等しく、 R1 及びR2 はそれぞれ1〜7個の炭素原子を有するア
    ルキルである)で表わされる化合物から選択される、請
    求項14記載の組成物。
  27. 【請求項27】 硫黄系促進剤が次式: 【化6】 (式中、R3 は1〜7個の炭素原子を有するアルキル基
    であり、 nは0より大きく且つ約6までの正の値を持つことがで
    きる)で表わされる化合物から選択される、請求項14
    記載の組成物。
  28. 【請求項28】 請求項14記載の組成物とペルオキシ
    ド又はアゾ化合物によって架橋し得る熱可塑性及び弾性
    ポリマーとを含む、架橋性組成物。
  29. 【請求項29】 請求項14記載の組成物とペルオキシ
    ド又はアゾ化合物によって架橋し得る熱可塑性ポリマー
    とを含む、架橋性組成物。
  30. 【請求項30】 請求項14記載の組成物とペルオキシ
    ド又はアゾ化合物によって架橋し得る弾性ポリマーとを
    含む、架橋性組成物。
  31. 【請求項31】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり且つ硫黄系促進剤がジアミルジチオカ
    ルバミン酸亜鉛である、請求項1記載の組成物。
  32. 【請求項32】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジアミルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり且つ遊離基開始剤が過酸化ジクミル
    である、請求項11記載の組成物。
  33. 【請求項33】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり且つ硫黄系促進剤がジアミルジチオカ
    ルバミン酸亜鉛である、請求項8記載の組成物。
  34. 【請求項34】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジアミルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり且つ遊離基開始剤が過酸化ジクミル
    である、請求項14記載の組成物。
  35. 【請求項35】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジアミルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり、遊離基開始剤が過酸化ジクミルで
    あり且つ熱可塑性ポリマーが線状低密度ポリエチレンで
    ある、請求項24記載の架橋性組成物。
  36. 【請求項36】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり且つ硫黄系促進剤がテトラブチルチウラ
    ムジスルフィドである、請求項1記載の組成物。
  37. 【請求項37】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラム
    ジスルフィドであり且つ遊離基開始剤が過酸化ジクミル
    である、請求項11記載の組成物。
  38. 【請求項38】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラム
    ジスルフィドであり、遊離基開始剤が過酸化ジクミルで
    あり且つ熱可塑性ポリマーがエチレン−酢酸ビニルであ
    る、請求項24記載の架橋性組成物。
  39. 【請求項39】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラム
    ジスルフィドであり且つ遊離基開始剤が2,5−ジメチ
    ル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンで
    ある、請求項11記載の組成物。
  40. 【請求項40】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラム
    ジスルフィドであり且つ弾性ポリマーがエチレン−酢酸
    ビニルである、請求項24記載の架橋性組成物。
  41. 【請求項41】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジアミルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり且つ遊離基開始剤が1,1−ビス
    (t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
    クロヘキサンである、請求項11記載の組成物。
  42. 【請求項42】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジアミルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり、遊離基開始剤が1,1−ビス(t
    −ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロ
    ヘキサンであり且つ熱可塑性ポリマーがエチレン−プロ
    ピレン−ジエンモノマーターポリマーである、請求項2
    4記載の硬化性組成物。
  43. 【請求項43】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジブチルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり且つ遊離基開始剤が過酸化ジクミル
    と1,1−ジ−[(t−ブチルペルオキシ)イソプロピ
    ル]ベンゼンとの混合物である、請求項11記載の組成
    物。
  44. 【請求項44】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジアミルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり、遊離基開始剤が過酸化ジクミルで
    あり且つ熱可塑性ポリマーが線状低密度ポリエチレンで
    ある、請求項29記載の硬化性組成物。
  45. 【請求項45】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり且つ硫黄系促進剤がテトラブチルチウラ
    ムジスルフィドである、請求項8記載の組成物。
  46. 【請求項46】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラム
    ジスルフィドであり且つ遊離基開始剤が過酸化ジクミル
    である、請求項14記載の組成物。
  47. 【請求項47】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラム
    ジスルフィドであり、遊離基開始剤が過酸化ジクミルで
    あり且つ熱可塑性ポリマーがエチレン−酢酸ビニルであ
    る、請求項29記載の硬化性組成物。
  48. 【請求項48】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラム
    ジスルフィドであり且つ遊離基開始剤が2,5−ジメチ
    ル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンで
    ある、請求項14記載の組成物。
  49. 【請求項49】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラム
    ジスルフィドであり且つ熱可塑性ポリマーがエチレン−
    酢酸ビニルである、請求項29記載の硬化性組成物。
  50. 【請求項50】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジアミルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり且つ遊離基開始剤が1,1−ビス
    (t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
    クロヘキサンである、請求項14記載の組成物。
  51. 【請求項51】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジアミルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり、遊離基開始剤が1,1−ビス(t
    −ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロ
    ヘキサンであり且つ弾性ポリマーがエチレン−プロピレ
    ン−ジエンモノマーターポリマーである、請求項29記
    載の硬化性組成物。
  52. 【請求項52】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジブチルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり且つ遊離基開始剤が過酸化ジクミル
    と1,1−ジ−[(t−ブチルペルオキシ)イソプロピ
    ル]ベンゼンとの混合物である、請求項14記載の組成
    物。
  53. 【請求項53】 助剤がシアヌル酸トリアリルである、
    請求項8記載の組成物。
  54. 【請求項54】 助剤がシアヌル酸トリアリルである、
    請求項14記載の組成物。
  55. 【請求項55】 助剤がトリメリット酸トリアリルであ
    る、請求項8記載の組成物。
  56. 【請求項56】 助剤がトリメリット酸トリアリルであ
    る、請求項14記載の組成物。
  57. 【請求項57】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がジアミルジチオカル
    バミン酸亜鉛であり且つ遊離基開始剤が過酸化ジクミル
    と4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)吉草酸n−ブ
    チルとの混合物である、請求項56記載の組成物。
  58. 【請求項58】 ヒドロキノンがモノ−t−ブチルヒド
    ロキノンであり、硫黄系促進剤がジアミルジチオカルバ
    ミン酸亜鉛であり且つ遊離基開始剤が過酸化ジクミルと
    3,3−ジ−(t−ブチルペルオキシ)酪酸エチルとの
    混合物である、請求項54記載の組成物。
  59. 【請求項59】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がテトラメチルチウラ
    ムモノスルフィドであり且つ遊離基開始剤が2,5−ジ
    メチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−3−
    ヘキシンである、請求項54記載の組成物。
  60. 【請求項60】 ポリマーが高密度ポリエチレンであ
    る、請求項29記載の組成物。
  61. 【請求項61】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がテトラメチルチウラ
    ムモノスルフィドであり、ペルオキシドが2,5−ジメ
    チル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−3−ヘ
    キシンであり且つ助剤がシアヌル酸トリアリルである、
    請求項60記載の組成物。
  62. 【請求項62】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラ
    ムジスルフィドであり、ペルオキシドが2,5−ジメチ
    ル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−3−ヘキ
    シンであり且つ助剤がシアヌル酸トリアリルである、請
    求項60記載の組成物。
  63. 【請求項63】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラ
    ムジスルフィドであり、ペルオキシドが2,5−ジメチ
    ル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンと
    1,1−ジ−[(t−ブチルペルオキシ)イソプロピ
    ル]ベンゼンとの混合物であり且つ助剤がシアヌル酸ト
    リアリルである、請求項60記載の組成物。
  64. 【請求項64】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラ
    ムジスルフィドであり且つ遊離基開始剤が過酸化ジクミ
    ルと3,3−ジ−(t−ブチルペルオキシ)酪酸エチル
    との混合物である、請求項54記載の組成物。
  65. 【請求項65】 ペルオキシド又はアゾ化合物で架橋し
    得る熱可塑性ポリマー、弾性ポリマー又はそれらの混合
    物から選択されるポリマーをペルオキシド、アゾ化合物
    又はそれらの混合物から選択される遊離基開始剤と共に
    配合することから成る、前記ポリマーと前記遊離基開始
    剤とを含む架橋性組成物の製造方法であって、前記配合
    を請求項1記載のスコーチ遅延剤組成物の存在下で実施
    することを特徴とする、前記方法。
  66. 【請求項66】 スコーチ遅延剤組成物が追加的に助剤
    を含む、請求項65記載の方法。
  67. 【請求項67】 ヒドロキノンがヒドロキノンモノメチ
    ルエーテルであり、硫黄系促進剤がテトラブチルチウラ
    ムジスルフィドであり且つ遊離基開始剤が過酸化ジクミ
    ルである、請求項54記載の組成物。
  68. 【請求項68】 硫黄系促進剤がN−シクロヘキシル−
    2−ベンゾトリアゾールスルフェンアミドである、請求
    項1記載の組成物。
  69. 【請求項69】 追加的に助剤を含む、請求項68記載
    の組成物。
  70. 【請求項70】 硫黄系促進剤がN−シクロヘキシル−
    2−ベンゾトリアゾールスルフェンアミドである、請求
    項11記載の組成物。
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