JPH0952830A - 皮膚疾患治療用外用剤 - Google Patents
皮膚疾患治療用外用剤Info
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- JPH0952830A JPH0952830A JP20223295A JP20223295A JPH0952830A JP H0952830 A JPH0952830 A JP H0952830A JP 20223295 A JP20223295 A JP 20223295A JP 20223295 A JP20223295 A JP 20223295A JP H0952830 A JPH0952830 A JP H0952830A
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- acid
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- squalene
- skin
- vitamin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 副作用が少なく有効性の高い皮膚疾患治療用
外用剤を提供する。 【解決手段】 ビタミンE(例、ビタミンE酢酸エステ
ル)、スクワレン及びスクワランを含有することを特徴
とする皮膚疾患治療用外用剤。上記薬物に加えて、さら
に、特定の経皮吸収促進剤(例、ミリスチン酸イソプロ
ピル、N−ラウロイルサルコシン等)を含有する皮膚疾
患治療用外用剤。剤型としては、軟膏剤、リニメント剤
等。基剤としては、ハイドロカーボンゲル軟膏、白色ワ
セリン、オリーブ油等。
外用剤を提供する。 【解決手段】 ビタミンE(例、ビタミンE酢酸エステ
ル)、スクワレン及びスクワランを含有することを特徴
とする皮膚疾患治療用外用剤。上記薬物に加えて、さら
に、特定の経皮吸収促進剤(例、ミリスチン酸イソプロ
ピル、N−ラウロイルサルコシン等)を含有する皮膚疾
患治療用外用剤。剤型としては、軟膏剤、リニメント剤
等。基剤としては、ハイドロカーボンゲル軟膏、白色ワ
セリン、オリーブ油等。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚疾患治療用外
用剤に関する。
用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、皮膚疾患の治療、特にアトピ
ー性皮膚炎や接触性皮膚炎等の難治性皮膚疾患の治療
に、副腎皮質ホルモンを含有する外用剤が広く用いられ
ており、その薬理効果が高いことが知られている(月刊
薬事;26,8,55,1984 )。そして、特開昭62−1496
20号公報には副腎皮質ホルモンを主たる有効成分とし
た外用剤が開示されている。
ー性皮膚炎や接触性皮膚炎等の難治性皮膚疾患の治療
に、副腎皮質ホルモンを含有する外用剤が広く用いられ
ており、その薬理効果が高いことが知られている(月刊
薬事;26,8,55,1984 )。そして、特開昭62−1496
20号公報には副腎皮質ホルモンを主たる有効成分とし
た外用剤が開示されている。
【0003】しかしながら副腎皮質ホルモン外用剤は、
その適用部位に対し、易感染性の亢進、皮膚の菲薄化、
血管壁の脆弱化、毛胞脂腺系の異常活性化といった副作
用を惹起する恐れがある上に、経皮吸収された薬剤が全
身性の副作用を起こす可能性があり、その使用量には細
心の注意が必要とされる。このため日本薬局方において
は、代表的な副腎皮質ホルモンであるデキサメタゾン及
びプレドニゾロンに対して、その使用濃度の上限が外用
剤中の0.1重量%程度に制限されている。
その適用部位に対し、易感染性の亢進、皮膚の菲薄化、
血管壁の脆弱化、毛胞脂腺系の異常活性化といった副作
用を惹起する恐れがある上に、経皮吸収された薬剤が全
身性の副作用を起こす可能性があり、その使用量には細
心の注意が必要とされる。このため日本薬局方において
は、代表的な副腎皮質ホルモンであるデキサメタゾン及
びプレドニゾロンに対して、その使用濃度の上限が外用
剤中の0.1重量%程度に制限されている。
【0004】一方、副作用の少ない皮膚疾患治療用外用
剤としては、非ステロイド性抗炎症剤や抗ヒスタミン剤
等からなる外用剤があるが、上述のような難治性皮膚疾
患に対しては副腎皮質ホルモンを含むものに比べるとそ
の効果は極めて弱い(新薬と治療;25,298,41,1984 )。
剤としては、非ステロイド性抗炎症剤や抗ヒスタミン剤
等からなる外用剤があるが、上述のような難治性皮膚疾
患に対しては副腎皮質ホルモンを含むものに比べるとそ
の効果は極めて弱い(新薬と治療;25,298,41,1984 )。
【0005】これらの問題を解決するために、特開昭6
1−40210号公報にビタミンEを含有する皮膚の治
療および保護薬が、特開昭53−136521号公報に
はα−トコフェロールを含有する増殖性皮膚疾患治療用
組成物が開示されている。しかしながら、これらはビタ
ミンE又はα−トコフェロールの製剤中の濃度が低いた
めか難治性皮膚疾患に対する効果は不十分である。
1−40210号公報にビタミンEを含有する皮膚の治
療および保護薬が、特開昭53−136521号公報に
はα−トコフェロールを含有する増殖性皮膚疾患治療用
組成物が開示されている。しかしながら、これらはビタ
ミンE又はα−トコフェロールの製剤中の濃度が低いた
めか難治性皮膚疾患に対する効果は不十分である。
【0006】また、特開平6−179619号公報に
は、ビタミンEと経皮吸収促進剤を含有する皮膚疾患治
療用外用剤が開示されている。しかしながら、十分な治
療効果を得るために連続的に投与すると、経皮吸収促進
剤によって皮膚刺激が発現する恐れがある。
は、ビタミンEと経皮吸収促進剤を含有する皮膚疾患治
療用外用剤が開示されている。しかしながら、十分な治
療効果を得るために連続的に投与すると、経皮吸収促進
剤によって皮膚刺激が発現する恐れがある。
【0007】さらに、特開平6−247852号公報に
ビタミンE1〜30重量%及びスクワレン1〜30重量
%を含有する皮膚疾患治療用外用剤が開示されている。
このビタミンE及びスクワレンを含有する皮膚疾患治療
用外用剤は、前記ステロイド剤に見られるような副作用
を伴うことなく広く皮膚疾患に適用し得ることが知られ
ている。しかしながら、より高い臨床効果を得るために
は更に強い作用を有することが望まれる。
ビタミンE1〜30重量%及びスクワレン1〜30重量
%を含有する皮膚疾患治療用外用剤が開示されている。
このビタミンE及びスクワレンを含有する皮膚疾患治療
用外用剤は、前記ステロイド剤に見られるような副作用
を伴うことなく広く皮膚疾患に適用し得ることが知られ
ている。しかしながら、より高い臨床効果を得るために
は更に強い作用を有することが望まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するものであり、その目的は、副作用が少なく有効
性の高い皮膚疾患治療用外用剤を提供することである。
解決するものであり、その目的は、副作用が少なく有効
性の高い皮膚疾患治療用外用剤を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
皮膚疾患治療用外用剤(以下、本発明1という)は、ビ
タミンE、スクワレン及びスクワランを含有する。本発
明の請求項2記載の皮膚疾患治療用外用剤(以下、本発
明2という)は、ビタミンEの含有量が0.1〜99.
8重量%、スクワレンの含有量が0.1〜99.8重量
%及びスクワランの含有量が0.1〜99.8重量%で
ある請求項1記載の皮膚疾患治療用外用剤である。
皮膚疾患治療用外用剤(以下、本発明1という)は、ビ
タミンE、スクワレン及びスクワランを含有する。本発
明の請求項2記載の皮膚疾患治療用外用剤(以下、本発
明2という)は、ビタミンEの含有量が0.1〜99.
8重量%、スクワレンの含有量が0.1〜99.8重量
%及びスクワランの含有量が0.1〜99.8重量%で
ある請求項1記載の皮膚疾患治療用外用剤である。
【0010】上記ビタミンEとは、トコフェロール(ビ
タミンE)及びその誘導体をいい、日本薬局方に収載さ
れているものとしては、例えば、dl−α−トコフェロ
ール、酢酸トコフェロール(ビタミンE酢酸エステ
ル)、コハク酸トコフェロール(ビタミンEコハク酸エ
ステル)等が挙げられる。日本薬局方収載外のものとし
ては、例えば、d−α−トコフェロール、β−トコフェ
ロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、ニ
コチン酸トコフェロール(ビタミンEニコチン酸エステ
ル)、リノレン酸トコフェロール(ビタミンEリノレン
酸エステル)等が挙げられる。
タミンE)及びその誘導体をいい、日本薬局方に収載さ
れているものとしては、例えば、dl−α−トコフェロ
ール、酢酸トコフェロール(ビタミンE酢酸エステ
ル)、コハク酸トコフェロール(ビタミンEコハク酸エ
ステル)等が挙げられる。日本薬局方収載外のものとし
ては、例えば、d−α−トコフェロール、β−トコフェ
ロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、ニ
コチン酸トコフェロール(ビタミンEニコチン酸エステ
ル)、リノレン酸トコフェロール(ビタミンEリノレン
酸エステル)等が挙げられる。
【0011】外用剤中のビタミンEの含有量は、少なく
なると皮膚疾患の治療効果が十分でなくなり、多くなる
と治療効果が含有量に応じて著しく高くなることはな
く、基剤によっては剤型の保持が困難になる場合もある
ので、0.1〜99.8重量%が好ましく、2〜80重
量%がより好ましく、5〜60重量%がさらに好まし
い。
なると皮膚疾患の治療効果が十分でなくなり、多くなる
と治療効果が含有量に応じて著しく高くなることはな
く、基剤によっては剤型の保持が困難になる場合もある
ので、0.1〜99.8重量%が好ましく、2〜80重
量%がより好ましく、5〜60重量%がさらに好まし
い。
【0012】上記スクワレンとは、深海産の魚類、特
に、サメ類の肝油中、あるいは植物油、例えばオリーブ
油、コメヌカ油、小麦胚芽油、ゴマ油等に存在する不飽
和炭化水素である。人の皮脂、綿実油、オリーブ油等の
中にも存在する化合物である。また、上記スクワレンを
部分的に水素添加して得られる部分水素添加スクワレン
も含まれる。
に、サメ類の肝油中、あるいは植物油、例えばオリーブ
油、コメヌカ油、小麦胚芽油、ゴマ油等に存在する不飽
和炭化水素である。人の皮脂、綿実油、オリーブ油等の
中にも存在する化合物である。また、上記スクワレンを
部分的に水素添加して得られる部分水素添加スクワレン
も含まれる。
【0013】外用剤中のスクワレンの含有量は、少なく
なると皮膚疾患の治療効果が十分でなくなり、多くなる
と治療効果が含有量に応じて著しく高くなることはな
く、基剤によっては剤型の保持が困難になる場合もある
ので、0.1〜99.8重量%が好ましく、0.1〜8
0重量%がより好ましく、0.5〜40重量%がさらに
好ましい。
なると皮膚疾患の治療効果が十分でなくなり、多くなる
と治療効果が含有量に応じて著しく高くなることはな
く、基剤によっては剤型の保持が困難になる場合もある
ので、0.1〜99.8重量%が好ましく、0.1〜8
0重量%がより好ましく、0.5〜40重量%がさらに
好ましい。
【0014】上記スクワランとは、前述のスクワレンを
還元してなる飽和炭化水素である。さらにイソプレンよ
り合成して得られる合成スクワランも含まれる。
還元してなる飽和炭化水素である。さらにイソプレンよ
り合成して得られる合成スクワランも含まれる。
【0015】外用剤中のスクワランの含有量は、少なく
なると皮膚疾患の治療効果が十分でなくなり、多くなる
と治療効果が含有量に応じて著しく高くなることはな
く、基剤によっては剤型の保持が困難になる場合もある
ので、0.1〜99.8重量%が好ましく、0.1〜8
0重量%がより好ましく、0.5〜60重量%がさらに
好ましい。
なると皮膚疾患の治療効果が十分でなくなり、多くなる
と治療効果が含有量に応じて著しく高くなることはな
く、基剤によっては剤型の保持が困難になる場合もある
ので、0.1〜99.8重量%が好ましく、0.1〜8
0重量%がより好ましく、0.5〜60重量%がさらに
好ましい。
【0016】各成分の外用剤中の含有量の特に好ましい
組み合わせは、ビタミンE10〜50重量%、スクワレ
ン1.5〜30重量%及びスクワラン2〜45重量%で
ある。
組み合わせは、ビタミンE10〜50重量%、スクワレ
ン1.5〜30重量%及びスクワラン2〜45重量%で
ある。
【0017】本発明の請求項3記載の皮膚疾患治療用外
用剤(以下、本発明3という)は、さらに、N−アシル
サルコシン(塩)、炭素数10〜18の高級脂肪酸と炭
素数1〜20のアルコールとの反応生成物である高級脂
肪酸エステル、炭素数2〜10のジカルボン酸(塩)、
炭素数3〜6のヒドロキシカルボン酸と炭素数1〜20
のアルコールとの反応生成物であるヒドロキシカルボン
酸エステル及び脂肪酸エタノールアミドからなる群より
選ばれる一種以上の経皮吸収促進剤を含有する請求項1
又は2記載の皮膚疾患治療用外用剤である。
用剤(以下、本発明3という)は、さらに、N−アシル
サルコシン(塩)、炭素数10〜18の高級脂肪酸と炭
素数1〜20のアルコールとの反応生成物である高級脂
肪酸エステル、炭素数2〜10のジカルボン酸(塩)、
炭素数3〜6のヒドロキシカルボン酸と炭素数1〜20
のアルコールとの反応生成物であるヒドロキシカルボン
酸エステル及び脂肪酸エタノールアミドからなる群より
選ばれる一種以上の経皮吸収促進剤を含有する請求項1
又は2記載の皮膚疾患治療用外用剤である。
【0018】上記N−アシルサルコシンとしては、例え
ば、N−ラウロイルサルコシン、N−オレオイルサルコ
シン、N−パルミトイルサルコシン、ヤシ油脂肪酸サル
コシン等が挙げられ、その塩としては、例えば、上記N
−アシルサルコシンのナトリウム塩、カリウム塩、マグ
ネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩等が挙げら
れる。
ば、N−ラウロイルサルコシン、N−オレオイルサルコ
シン、N−パルミトイルサルコシン、ヤシ油脂肪酸サル
コシン等が挙げられ、その塩としては、例えば、上記N
−アシルサルコシンのナトリウム塩、カリウム塩、マグ
ネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩等が挙げら
れる。
【0019】上記高級脂肪酸エステルは高級脂肪酸とア
ルコールとの反応生成物である。高級脂肪酸の炭素数
は、小さくなると生成物の高級脂肪酸エステルが揮発し
易くなり、大きくなると経皮吸収効果が低下するので1
0〜18であり、また上記アルコールの炭素数は、大き
くなると経皮吸収効果が低下するので1〜20である。
ルコールとの反応生成物である。高級脂肪酸の炭素数
は、小さくなると生成物の高級脂肪酸エステルが揮発し
易くなり、大きくなると経皮吸収効果が低下するので1
0〜18であり、また上記アルコールの炭素数は、大き
くなると経皮吸収効果が低下するので1〜20である。
【0020】上記炭素数10〜18の高級脂肪酸として
は、例えば、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪族モノカルボ
ン酸;パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、リ
ノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪族モノカルボン
酸;セバシン酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸などが挙げ
られる。
は、例えば、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪族モノカルボ
ン酸;パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、リ
ノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪族モノカルボン
酸;セバシン酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸などが挙げ
られる。
【0021】上記炭素数1〜20のアルコールとして
は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール、ターシャリーブチル
アルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコー
ル、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、カプリ
ルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチ
ルアルコール、ステアリルアルコール等の脂肪族飽和ア
ルコールなどが挙げられる。
は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール、ターシャリーブチル
アルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコー
ル、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、カプリ
ルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチ
ルアルコール、ステアリルアルコール等の脂肪族飽和ア
ルコールなどが挙げられる。
【0022】上記高級脂肪酸エステルとしては、例え
ば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ラウリン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロ
ピル等が挙げられる。
ば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ラウリン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロ
ピル等が挙げられる。
【0023】上記ジカルボン酸(塩)の炭素数は、大き
くなると経皮吸収効果が低下するので2〜10である。
上記炭素数2〜10のジカルボン酸としては、例えば、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸等の飽和脂肪族ジカルボン
酸;フマル酸、マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン
酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族
ジカルボン酸などが挙げられ、その塩としては、例え
ば、上記ジカルボン酸のナトリウム塩、カリウム塩、マ
グネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩等が挙げ
られる。
くなると経皮吸収効果が低下するので2〜10である。
上記炭素数2〜10のジカルボン酸としては、例えば、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸等の飽和脂肪族ジカルボン
酸;フマル酸、マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン
酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族
ジカルボン酸などが挙げられ、その塩としては、例え
ば、上記ジカルボン酸のナトリウム塩、カリウム塩、マ
グネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩等が挙げ
られる。
【0024】上記ヒドロキシカルボン酸エステルとは、
ヒドロキシカルボン酸とアルコールとの反応生成物であ
る。上記ヒドロキシカルボン酸の炭素数は、小さくなる
と生成物のヒドロキシカルボン酸エステルが揮発し易く
なり、大きくなると経皮吸収効果が低下するので3〜6
であり、また上記アルコールの炭素数は、大きくなると
経皮吸収効果が低下するので1〜20である。
ヒドロキシカルボン酸とアルコールとの反応生成物であ
る。上記ヒドロキシカルボン酸の炭素数は、小さくなる
と生成物のヒドロキシカルボン酸エステルが揮発し易く
なり、大きくなると経皮吸収効果が低下するので3〜6
であり、また上記アルコールの炭素数は、大きくなると
経皮吸収効果が低下するので1〜20である。
【0025】上記炭素数3〜6のヒドロキシカルボン酸
としては、例えば、乳酸、グリセリン酸等のモノカルボ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸等のジカルボン酸などが挙げら
れる。上記炭素数1〜20のアルコールとしては、前記
の高級脂肪酸エステルの反応に用いられるものと同様の
ものが挙げられる。上記ヒドロキシカルボン酸エステル
としては、例えば、乳酸ミリスチル、乳酸セチル等が挙
げられる。
としては、例えば、乳酸、グリセリン酸等のモノカルボ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸等のジカルボン酸などが挙げら
れる。上記炭素数1〜20のアルコールとしては、前記
の高級脂肪酸エステルの反応に用いられるものと同様の
ものが挙げられる。上記ヒドロキシカルボン酸エステル
としては、例えば、乳酸ミリスチル、乳酸セチル等が挙
げられる。
【0026】上記脂肪酸エタノールアミドとしては、脂
肪酸モノエタノールアミド又は脂肪酸ジエタノールアミ
ド、及びこれらのアルキレンオキサイド付加物を用いる
ことができる。上記脂肪酸エタノールアミドとしては、
例えば、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸
ジエタノールアミド、ラウロイルモノエタノールアミ
ド、パルミチン酸モノエタノールアミド、パルミチン酸
ジエタノールアミド、ミリスチン酸モノエタノールアミ
ド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸・ミ
リスチン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエ
タノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポ
リオキシエチレン付加ラウロイルモノエタノールアミ
ド、ポリオキシエチレン付加ヤシ油脂肪酸モノエタノー
ルアミド等が挙げられる。
肪酸モノエタノールアミド又は脂肪酸ジエタノールアミ
ド、及びこれらのアルキレンオキサイド付加物を用いる
ことができる。上記脂肪酸エタノールアミドとしては、
例えば、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸
ジエタノールアミド、ラウロイルモノエタノールアミ
ド、パルミチン酸モノエタノールアミド、パルミチン酸
ジエタノールアミド、ミリスチン酸モノエタノールアミ
ド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸・ミ
リスチン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエ
タノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポ
リオキシエチレン付加ラウロイルモノエタノールアミ
ド、ポリオキシエチレン付加ヤシ油脂肪酸モノエタノー
ルアミド等が挙げられる。
【0027】経皮吸収促進剤としては、上記のうち特
に、N−ラウロイルサルコシン、ミリスチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸イソプロピル、フマル酸、マレイン
酸、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ラウリン酸ジエタノ
ールアミドが好ましい。
に、N−ラウロイルサルコシン、ミリスチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸イソプロピル、フマル酸、マレイン
酸、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ラウリン酸ジエタノ
ールアミドが好ましい。
【0028】また経皮吸収促進剤としては、上記のもの
が好ましいがこれに限定されるものではなく、従来公知
のものを用いることができる。
が好ましいがこれに限定されるものではなく、従来公知
のものを用いることができる。
【0029】上記経皮吸収促進剤の外用剤中の含有量
は、少なくなると経皮吸収促進効果が低下し、多くなる
と皮膚刺激性が発現したり、流動性が高くなりすぎて基
剤によっては剤型の保持が困難になる場合があるので、
ビタミンE、スクワレン及びスクワランの合計を100
重量部としたとき、0.01〜250重量部が好まし
く、0.5〜100重量部がより好ましい。
は、少なくなると経皮吸収促進効果が低下し、多くなる
と皮膚刺激性が発現したり、流動性が高くなりすぎて基
剤によっては剤型の保持が困難になる場合があるので、
ビタミンE、スクワレン及びスクワランの合計を100
重量部としたとき、0.01〜250重量部が好まし
く、0.5〜100重量部がより好ましい。
【0030】本発明1〜3の外用剤の剤型は、特に限定
されるものではなく、例えば、基剤中に上記薬物(ビタ
ミンE、スクワレン及びスクワラン)及び経皮吸収促進
剤(本発明3の場合使用)を溶解または混合分散させて
クリーム状、ペースト状、ジェリー状、ゲル状、乳液
状、液状等の形状になされたもの(軟膏剤、リニメント
剤、ローション剤等)、基剤中に上記薬物及び経皮吸収
促進剤(本発明3の場合使用)を溶解または混合分散さ
せたものを支持体上に展延したもの(パップ剤等)、粘
着剤中に上記薬物及び経皮吸収促進剤(本発明3の場合
使用)を溶解または混合分散させたものを支持体上に展
延したもの(プラスター剤、テープ剤等)などが挙げら
れる。
されるものではなく、例えば、基剤中に上記薬物(ビタ
ミンE、スクワレン及びスクワラン)及び経皮吸収促進
剤(本発明3の場合使用)を溶解または混合分散させて
クリーム状、ペースト状、ジェリー状、ゲル状、乳液
状、液状等の形状になされたもの(軟膏剤、リニメント
剤、ローション剤等)、基剤中に上記薬物及び経皮吸収
促進剤(本発明3の場合使用)を溶解または混合分散さ
せたものを支持体上に展延したもの(パップ剤等)、粘
着剤中に上記薬物及び経皮吸収促進剤(本発明3の場合
使用)を溶解または混合分散させたものを支持体上に展
延したもの(プラスター剤、テープ剤等)などが挙げら
れる。
【0031】上記基剤としては、薬学的に許容しうるも
のであればよく、軟膏剤、リニメント剤、ローション等
の基剤として従来公知のものを用いることができ、例え
ば、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、コーンスター
チ、トラガントガム、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、キサン
タンガム、デキストリン、カルボキシメチルデンプン、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、メ
トキシエチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニル
エーテル、ポリビニルピロリドン等のポリマー;ミツロ
ウ、オリーブ油、カカオ油、ゴマ油、ダイズ油、ツバキ
油、ラッカセイ油、牛油、豚油、ラノリン等の油脂類;
白色ワセリン、黄色ワセリン;パラフィン;ハイドロカ
ーボンゲル軟膏(例えば、商品名プラスチベース、大正
製薬社製);ステアリン酸等の高級脂肪酸;セチルアル
コール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;ポ
リエチレングリコール;水などが挙げられる。
のであればよく、軟膏剤、リニメント剤、ローション等
の基剤として従来公知のものを用いることができ、例え
ば、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、コーンスター
チ、トラガントガム、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、キサン
タンガム、デキストリン、カルボキシメチルデンプン、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、メ
トキシエチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニル
エーテル、ポリビニルピロリドン等のポリマー;ミツロ
ウ、オリーブ油、カカオ油、ゴマ油、ダイズ油、ツバキ
油、ラッカセイ油、牛油、豚油、ラノリン等の油脂類;
白色ワセリン、黄色ワセリン;パラフィン;ハイドロカ
ーボンゲル軟膏(例えば、商品名プラスチベース、大正
製薬社製);ステアリン酸等の高級脂肪酸;セチルアル
コール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;ポ
リエチレングリコール;水などが挙げられる。
【0032】さらに必要に応じて、カオリン、ベントナ
イト、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機充填剤;粘度調節
剤;老化防止剤;pH調節剤;グリセリン、プロピレン
グリコール等の保湿剤などを添加してもよい。
イト、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機充填剤;粘度調節
剤;老化防止剤;pH調節剤;グリセリン、プロピレン
グリコール等の保湿剤などを添加してもよい。
【0033】上記支持体は、その剤型(例えば、パップ
剤、プラスター剤、テープ剤等)に応じて適宜選択され
るが、薬物が不透過又は難透過性で柔軟なものが好まし
く、例えば、酢酸セルロース、エチルセルロース、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニ
ル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、エチ
レン−ブチルアクリレート−一酸化炭素共重合体、ポリ
塩化ビニリデン、ポリウレタン、ナイロン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の樹
脂フィルム、アルミニウムシート、織布、不織布など、
及びこれらの積層シートが挙げられる。
剤、プラスター剤、テープ剤等)に応じて適宜選択され
るが、薬物が不透過又は難透過性で柔軟なものが好まし
く、例えば、酢酸セルロース、エチルセルロース、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニ
ル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、エチ
レン−ブチルアクリレート−一酸化炭素共重合体、ポリ
塩化ビニリデン、ポリウレタン、ナイロン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の樹
脂フィルム、アルミニウムシート、織布、不織布など、
及びこれらの積層シートが挙げられる。
【0034】上記粘着剤は、薬学的に許容しうるもので
あればよく、従来公知のものを用いることができ、例え
ば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着
剤、ウレタン系粘着剤等が挙げられ、アクリル系粘着
剤、ゴム系粘着剤が好適に用いられる。また上記支持体
上に展延する際には、粘着剤の性状としては、溶剤系、
エマルジョン系、ホットメルト系等の任意のものを用い
ることができる。
あればよく、従来公知のものを用いることができ、例え
ば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着
剤、ウレタン系粘着剤等が挙げられ、アクリル系粘着
剤、ゴム系粘着剤が好適に用いられる。また上記支持体
上に展延する際には、粘着剤の性状としては、溶剤系、
エマルジョン系、ホットメルト系等の任意のものを用い
ることができる。
【0035】上記アクリル系粘着剤としては、アルキル
(メタ)アクリレートを共重合して得られるポリアルキ
ル(メタ)アクリレートを主体とする粘着剤が挙げら
れ、ポリアルキル(メタ)アクリレートと共重合可能な
多官能性モノマーやその他のビニルモノマーとの共重合
体でもよい。
(メタ)アクリレートを共重合して得られるポリアルキ
ル(メタ)アクリレートを主体とする粘着剤が挙げら
れ、ポリアルキル(メタ)アクリレートと共重合可能な
多官能性モノマーやその他のビニルモノマーとの共重合
体でもよい。
【0036】上記アルキル(メタ)アクリレートとして
は、例えば、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。上
記多官能性モノマーとしては、例えば、1,6−ヘキサ
ングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコ
ールジアクリレート等が挙げられ、上記その他のビニル
モノマーとしては、例えば、N−ビニル−2−ピロリド
ン、酢酸ビニル等が挙げられる。
は、例えば、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。上
記多官能性モノマーとしては、例えば、1,6−ヘキサ
ングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコ
ールジアクリレート等が挙げられ、上記その他のビニル
モノマーとしては、例えば、N−ビニル−2−ピロリド
ン、酢酸ビニル等が挙げられる。
【0037】上記ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−オレフィン−スチレンブロック共重合体等を主体
とする粘着剤が挙げられ、一般に、ロジン、水添ロジ
ン、ロジンエステル、テルペン樹脂、テルペンフェノー
ル樹脂、石油系樹脂、クマロン樹脂、クマロン−インデ
ン樹脂等の粘着付与剤が添加されてなる。
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−オレフィン−スチレンブロック共重合体等を主体
とする粘着剤が挙げられ、一般に、ロジン、水添ロジ
ン、ロジンエステル、テルペン樹脂、テルペンフェノー
ル樹脂、石油系樹脂、クマロン樹脂、クマロン−インデ
ン樹脂等の粘着付与剤が添加されてなる。
【0038】本発明1〜3の皮膚疾患治療用外用剤の使
用量は、疾患の種類や症状の程度、患部の大きさ等によ
って異なるが、外用剤の量として、1日当たり好ましく
は0.01〜10gであり、これを1回又は適当な回数
に分けて患部に適用する。
用量は、疾患の種類や症状の程度、患部の大きさ等によ
って異なるが、外用剤の量として、1日当たり好ましく
は0.01〜10gであり、これを1回又は適当な回数
に分けて患部に適用する。
【0039】本発明1〜3の皮膚疾患治療用外用剤の治
療対象となる疾患としては、例えば、アトピー性皮膚
炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、ヴィダール苔癬、貨
幣状湿疹、主婦湿疹、日光皮膚炎、虫刺症、皮膚掻痒
症、痒疹、薬疹、中毒疹、乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、
偏平苔癬、光沢苔癬、毛孔性紅色粃糖症、ジベル薔薇色
粃糖症、紅斑症、紅皮症、円板状紅斑性狼瘡、全身性紅
斑性狼瘡、天疱瘡、類天疱瘡、ジューリング疱疹状皮膚
炎、脱毛症、抜け毛、尋常性白斑、サルコイドーシス、
皮膚アミロイドーシス、ケロイド、褥瘡、皮膚潰瘍、肥
厚性瘢痕、肌荒れ、かぶれ、あせも、ただれ、しもやけ
及びおむつかぶれ等が挙げられる。
療対象となる疾患としては、例えば、アトピー性皮膚
炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、ヴィダール苔癬、貨
幣状湿疹、主婦湿疹、日光皮膚炎、虫刺症、皮膚掻痒
症、痒疹、薬疹、中毒疹、乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、
偏平苔癬、光沢苔癬、毛孔性紅色粃糖症、ジベル薔薇色
粃糖症、紅斑症、紅皮症、円板状紅斑性狼瘡、全身性紅
斑性狼瘡、天疱瘡、類天疱瘡、ジューリング疱疹状皮膚
炎、脱毛症、抜け毛、尋常性白斑、サルコイドーシス、
皮膚アミロイドーシス、ケロイド、褥瘡、皮膚潰瘍、肥
厚性瘢痕、肌荒れ、かぶれ、あせも、ただれ、しもやけ
及びおむつかぶれ等が挙げられる。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1〜18及び比較例1〜14)表1及び表2に
示した所定量(重量部)のプラスチベース(大正製薬社
製)、ビタミンE酢酸エステル(和光純薬社製)、スク
ワレン(シグマ社製)、スクワラン(和光純薬社製)、
ミリスチン酸イソプロピル(ナカライテスク社製)、デ
キサメタゾン(和光純薬社製)及びプレドニゾロン(和
光純薬社製)を乳鉢に供給し、プラスチベースに他の添
加物が溶解するまで混練して軟膏剤を得た。
る。 (実施例1〜18及び比較例1〜14)表1及び表2に
示した所定量(重量部)のプラスチベース(大正製薬社
製)、ビタミンE酢酸エステル(和光純薬社製)、スク
ワレン(シグマ社製)、スクワラン(和光純薬社製)、
ミリスチン酸イソプロピル(ナカライテスク社製)、デ
キサメタゾン(和光純薬社製)及びプレドニゾロン(和
光純薬社製)を乳鉢に供給し、プラスチベースに他の添
加物が溶解するまで混練して軟膏剤を得た。
【0041】なお、表1及び2並びに後述の表7及び9
中の「VE」は「ビタミンE酢酸エステル」、「SQ
E」は「スクワレン」、「SQA」は「スクワラン」、
「IPM」は「ミリスチン酸イソプロピル」、「Dx」
は「デキサメタゾン」、「Pr」は「プレドニゾロン」
をそれぞれ表す。
中の「VE」は「ビタミンE酢酸エステル」、「SQ
E」は「スクワレン」、「SQA」は「スクワラン」、
「IPM」は「ミリスチン酸イソプロピル」、「Dx」
は「デキサメタゾン」、「Pr」は「プレドニゾロン」
をそれぞれ表す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】上記で得られた軟膏剤について以下の試験
を行った。なお、試験例1〜6、8、9においては、5
匹のラットにより評価し、得られた結果はその平均値で
ある。また、試験例7においては、5匹のモルモットに
より評価し、得られた結果はその平均値である。
を行った。なお、試験例1〜6、8、9においては、5
匹のラットにより評価し、得られた結果はその平均値で
ある。また、試験例7においては、5匹のモルモットに
より評価し、得られた結果はその平均値である。
【0045】〔試験例1〕DNCB誘発皮膚一次刺激性
反応(非アレルギー性皮膚炎症反応)に対する作用効果 7週齡ウイスター系ラットの腹側部皮膚を剪毛し、次い
で2%2,4−ジニトロクロロベンゼン(DNCB、和
光純薬社製)アセトン溶液を20μl塗布し、よく乾燥
させ非アレルギー性皮膚炎を誘発した。次いで上記実施
例及び比較例で得られた軟膏剤の0.1gの供試剤それ
ぞれを、半径1cmの円形ポリエチレンシート片に載
せ、ラット皮膚DNCB反応誘発部位に適用した。
反応(非アレルギー性皮膚炎症反応)に対する作用効果 7週齡ウイスター系ラットの腹側部皮膚を剪毛し、次い
で2%2,4−ジニトロクロロベンゼン(DNCB、和
光純薬社製)アセトン溶液を20μl塗布し、よく乾燥
させ非アレルギー性皮膚炎を誘発した。次いで上記実施
例及び比較例で得られた軟膏剤の0.1gの供試剤それ
ぞれを、半径1cmの円形ポリエチレンシート片に載
せ、ラット皮膚DNCB反応誘発部位に適用した。
【0046】反応誘発24時間後に、反応部位の紅斑強
度を色彩色差計(CR−200、ミノルタ社製)で測定
した。コントロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏
基剤(プラスチベース)のみを同様に適用し、その後同
様の操作を行って紅斑強度を測定した。上記のコントロ
ール適用部位の紅斑強度(A)及び供試剤適用部位の紅
斑強度(B)の測定結果から、下記式により紅斑抑制率
を算出した。結果を表3、4に示す。 紅斑抑制率(%)={(A−B)/A}×100
度を色彩色差計(CR−200、ミノルタ社製)で測定
した。コントロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏
基剤(プラスチベース)のみを同様に適用し、その後同
様の操作を行って紅斑強度を測定した。上記のコントロ
ール適用部位の紅斑強度(A)及び供試剤適用部位の紅
斑強度(B)の測定結果から、下記式により紅斑抑制率
を算出した。結果を表3、4に示す。 紅斑抑制率(%)={(A−B)/A}×100
【0047】〔試験例2〕PCA反応(I型アレルギー
反応)に対する作用効果 (1) ラット抗DNP−As血清の調製 Tada and Okumuraの方法(Journal of
Immunology;106,1002,1971 )に準じてラット抗DNP
−As血清を調製した。豚回虫(Ascaris suum)の抽出
物をStrejan and Campbellの方法
(Journal of Immunology;98,893,1967 )に従って調製
し、次いでこれをEisenらの方法(Journal of Ame
rican Chemical Society;75,4583,1953)で2,4−ジ
ニトロフェニルサルフェート(DNP)と結合させ、D
NP結合Ascaris suum(DNP−As)を
得た。
反応)に対する作用効果 (1) ラット抗DNP−As血清の調製 Tada and Okumuraの方法(Journal of
Immunology;106,1002,1971 )に準じてラット抗DNP
−As血清を調製した。豚回虫(Ascaris suum)の抽出
物をStrejan and Campbellの方法
(Journal of Immunology;98,893,1967 )に従って調製
し、次いでこれをEisenらの方法(Journal of Ame
rican Chemical Society;75,4583,1953)で2,4−ジ
ニトロフェニルサルフェート(DNP)と結合させ、D
NP結合Ascaris suum(DNP−As)を
得た。
【0048】上記DNP−Asの1mgを1×1010個
の百日咳死菌を浮遊させた生理的食塩水1mlに溶解
し、体重200g前後の雌性ラットの四肢足蹠皮下に注
射した。5日後にDNP−Asの0.5mgを生理的食
塩水0.5mlに溶解し、背部の左右の筋肉内に注射し
た。初回注射の8日後に腹部大動脈より採血し、血清を
分離してラット抗DNP−As血清を得た。
の百日咳死菌を浮遊させた生理的食塩水1mlに溶解
し、体重200g前後の雌性ラットの四肢足蹠皮下に注
射した。5日後にDNP−Asの0.5mgを生理的食
塩水0.5mlに溶解し、背部の左右の筋肉内に注射し
た。初回注射の8日後に腹部大動脈より採血し、血清を
分離してラット抗DNP−As血清を得た。
【0049】(2) PCA反応 上記ラット抗DNP−As血清を生理的食塩水で4倍に
希釈し、その0.05mlを体重120〜200gの雌
雄ラットの背部皮内に注射した。45時間後、上記実施
例及び比較例で得られた軟膏剤の0.1gの供試剤それ
ぞれを、上記試験例1と同様の方法で、ラット皮膚の抗
DNP−As血清注射部位に軟膏剤が接触するように適
用した。
希釈し、その0.05mlを体重120〜200gの雌
雄ラットの背部皮内に注射した。45時間後、上記実施
例及び比較例で得られた軟膏剤の0.1gの供試剤それ
ぞれを、上記試験例1と同様の方法で、ラット皮膚の抗
DNP−As血清注射部位に軟膏剤が接触するように適
用した。
【0050】さらにその3時間後、DNP−As抗原を
含む0.5%エヴァンスブルー(Evans'blue)生理的食
塩水溶液を2.5ml/kgの割合で静脈内注射し、P
CA反応を惹起した。
含む0.5%エヴァンスブルー(Evans'blue)生理的食
塩水溶液を2.5ml/kgの割合で静脈内注射し、P
CA反応を惹起した。
【0051】30分後動物を屠殺し、反応部の皮膚に漏
出した色素をHaradaらの方法(Journal of Pharm
aceutics Pharmacology;23,218,1971 )に従って、反応
皮膚を細切し、0.3%硫酸ナトリウム水溶液:アセト
ン=3:7(体積比)の混合溶液中に、48時間以上浸
漬放置し漏出色素を抽出した。次いで抽出された色素を
620nmで比色定量した。コントロールとして、上記
供試剤のかわりに軟膏基剤(プラスチベース)のみを同
様に適用し、その後同様の操作を行って抽出された色素
を比色定量した。上記のコントロール適用部位の色素抽
出量(C)及び供試剤適用部位の色素抽出量(D)の定
量結果から、下記式により色素漏出抑制率を算出した。
結果を表3、4に示す。 色素漏出抑制率(%)={(C−D)/C}×100
出した色素をHaradaらの方法(Journal of Pharm
aceutics Pharmacology;23,218,1971 )に従って、反応
皮膚を細切し、0.3%硫酸ナトリウム水溶液:アセト
ン=3:7(体積比)の混合溶液中に、48時間以上浸
漬放置し漏出色素を抽出した。次いで抽出された色素を
620nmで比色定量した。コントロールとして、上記
供試剤のかわりに軟膏基剤(プラスチベース)のみを同
様に適用し、その後同様の操作を行って抽出された色素
を比色定量した。上記のコントロール適用部位の色素抽
出量(C)及び供試剤適用部位の色素抽出量(D)の定
量結果から、下記式により色素漏出抑制率を算出した。
結果を表3、4に示す。 色素漏出抑制率(%)={(C−D)/C}×100
【0052】〔試験例3〕ラット遅延型接触性皮膚過敏
反応(IV型アレルギー反応)に対する作用効果 5週齡ウイスター系ラットの腹側部皮膚を剪毛し、次い
で20%2,4−ジニトロクロロベンゼン(DNCB、
和光純薬社製)アセトン溶液を20μl塗布して2週間
放置し感作した。感作成立後、背部皮膚を剪毛し、0.
5%DNCBアセトン溶液を20μl塗布して接触性皮
膚炎を誘発した。次いで上記実施例及び比較例で得られ
た軟膏剤の0.1gの供試剤それぞれを、上記試験例1
と同様の方法でラット皮膚DNCB反応誘発部位に適用
した。
反応(IV型アレルギー反応)に対する作用効果 5週齡ウイスター系ラットの腹側部皮膚を剪毛し、次い
で20%2,4−ジニトロクロロベンゼン(DNCB、
和光純薬社製)アセトン溶液を20μl塗布して2週間
放置し感作した。感作成立後、背部皮膚を剪毛し、0.
5%DNCBアセトン溶液を20μl塗布して接触性皮
膚炎を誘発した。次いで上記実施例及び比較例で得られ
た軟膏剤の0.1gの供試剤それぞれを、上記試験例1
と同様の方法でラット皮膚DNCB反応誘発部位に適用
した。
【0053】反応誘発24時間後に、反応部位の紅斑強
度を色彩色差計(CR−200、ミノルタ社製)で測定
した。コントロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏
基剤(プラスチベース)のみを同様に適用し、その後同
様の操作を行って紅斑強度を測定した。上記のコントロ
ール適用部位の紅斑強度(E)及び供試剤適用部位の紅
斑強度(F)の測定結果から、下記式により紅斑抑制率
を算出した。結果を表3、4に示す。 紅斑抑制率(%)={(E−F)/E}×100
度を色彩色差計(CR−200、ミノルタ社製)で測定
した。コントロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏
基剤(プラスチベース)のみを同様に適用し、その後同
様の操作を行って紅斑強度を測定した。上記のコントロ
ール適用部位の紅斑強度(E)及び供試剤適用部位の紅
斑強度(F)の測定結果から、下記式により紅斑抑制率
を算出した。結果を表3、4に示す。 紅斑抑制率(%)={(E−F)/E}×100
【0054】〔試験例4〕ラット遅延型皮膚過敏反応
(ツベルクリン反応)に対する作用効果栗山らの方法
(日本薬理学会誌;94,113,1989)に準じて行った。 BCG(Bacillus Calmette-Guerin)菌(日本BCG社
製)2.5mgを生理的食塩水1mlに懸濁した液を、
121℃で5分間加熱処理した後、その0.2mlを9
週齡ウイスター系ラットの腹腔内に注射した。BCG菌
注射7日後に、精製ツベルクリン(日本BCG社製)2
00μgを生理的食塩水1mlに溶解させた液0.1m
lを、上記ラットの刈毛背部皮内の2か所に注射した。
また、刈毛皮内の他の1か所には精製ツベルクリンを含
まない生理的食塩水のみを同様に注射した。次いで、上
記実施例及び比較例で得られた軟膏剤の0.1gの供試
剤それぞれを、上記試験例1と同様の方法でラット皮膚
の精製ツベルクリン注射部位のうちの1か所に軟膏剤が
皮膚に接触するように貼付した。コントロールとして、
上記供試剤のかわりに軟膏基剤(プラスチベース)のみ
を同様に、ラット皮膚のツベルクリン注射部位のもう1
か所に貼付した。上記ツベルクリン注射の24時間後
に、生じた紅斑の色調を色彩色差計で測定し、上記のコ
ントロール適用部位の紅斑の色彩色差値(G)及び供試
剤適用部位の紅斑の色彩色差値(H)の測定結果から、
下記式により紅斑抑制率を算出した。結果を表3、4に
示す。 紅斑抑制率(%)={(G−H)/G}×100
(ツベルクリン反応)に対する作用効果栗山らの方法
(日本薬理学会誌;94,113,1989)に準じて行った。 BCG(Bacillus Calmette-Guerin)菌(日本BCG社
製)2.5mgを生理的食塩水1mlに懸濁した液を、
121℃で5分間加熱処理した後、その0.2mlを9
週齡ウイスター系ラットの腹腔内に注射した。BCG菌
注射7日後に、精製ツベルクリン(日本BCG社製)2
00μgを生理的食塩水1mlに溶解させた液0.1m
lを、上記ラットの刈毛背部皮内の2か所に注射した。
また、刈毛皮内の他の1か所には精製ツベルクリンを含
まない生理的食塩水のみを同様に注射した。次いで、上
記実施例及び比較例で得られた軟膏剤の0.1gの供試
剤それぞれを、上記試験例1と同様の方法でラット皮膚
の精製ツベルクリン注射部位のうちの1か所に軟膏剤が
皮膚に接触するように貼付した。コントロールとして、
上記供試剤のかわりに軟膏基剤(プラスチベース)のみ
を同様に、ラット皮膚のツベルクリン注射部位のもう1
か所に貼付した。上記ツベルクリン注射の24時間後
に、生じた紅斑の色調を色彩色差計で測定し、上記のコ
ントロール適用部位の紅斑の色彩色差値(G)及び供試
剤適用部位の紅斑の色彩色差値(H)の測定結果から、
下記式により紅斑抑制率を算出した。結果を表3、4に
示す。 紅斑抑制率(%)={(G−H)/G}×100
【0055】〔試験例5〕II型アレルギー反応に対する
作用効果 (1) ウサギ抗ラット血清の調製 江田らの方法(日薬理誌;66,237,1970)に準じてウサギ
抗ラット血清を調製した。体重150〜200gのウイ
スター系雄性ラットから血清を採取した。このラット血
清とフロイント完全アジュバント(ディフコ社製)との
等量混合乳化液を抗原液として、その0.5mlを雄性
家兎(ニュージーランドホワイト種)の左右臀筋内に1
週間毎に4回注射した。最終注射の7日後に頚動脈から
採血し、血清を分離採取してウサギ抗ラット血清を得
た。
作用効果 (1) ウサギ抗ラット血清の調製 江田らの方法(日薬理誌;66,237,1970)に準じてウサギ
抗ラット血清を調製した。体重150〜200gのウイ
スター系雄性ラットから血清を採取した。このラット血
清とフロイント完全アジュバント(ディフコ社製)との
等量混合乳化液を抗原液として、その0.5mlを雄性
家兎(ニュージーランドホワイト種)の左右臀筋内に1
週間毎に4回注射した。最終注射の7日後に頚動脈から
採血し、血清を分離採取してウサギ抗ラット血清を得
た。
【0056】(2) 抗ラット血清による皮内反応に対する
効果 栗山らの方法(日薬理誌 ;95,83,1990)に準じて抗ラッ
ト血清による皮内反応に対する効果を調べた。上記ウサ
ギ抗ラット血清を生理的食塩水で4倍に希釈し、その
0.1mlを体重200g前後のウイスター系雄性ラッ
トの背部皮内に注射した。次いで、上記実施例及び比較
例で得られた軟膏剤の0.1gの供試剤それぞれを、上
記試験例1と同様の方法でラット皮膚の抗ラット血清注
射部位に適用した。さらにその2時間後、0.5%エヴ
ァンスブルー(Evans'blue)生理的食塩水溶液を2.5
ml/kgの割合で静脈内投与した。
効果 栗山らの方法(日薬理誌 ;95,83,1990)に準じて抗ラッ
ト血清による皮内反応に対する効果を調べた。上記ウサ
ギ抗ラット血清を生理的食塩水で4倍に希釈し、その
0.1mlを体重200g前後のウイスター系雄性ラッ
トの背部皮内に注射した。次いで、上記実施例及び比較
例で得られた軟膏剤の0.1gの供試剤それぞれを、上
記試験例1と同様の方法でラット皮膚の抗ラット血清注
射部位に適用した。さらにその2時間後、0.5%エヴ
ァンスブルー(Evans'blue)生理的食塩水溶液を2.5
ml/kgの割合で静脈内投与した。
【0057】こうして、反応を惹起した部位の漏出色素
を原田らの方法(Journal of Pharmaceutics Pharmacol
ogy;23,218,1971 )に準じて抽出定量した。エヴァンス
ブルー溶液投与の30分後動物を屠殺し、反応部の皮膚
に漏出した色素を反応皮膚を細切し、0.3%硫酸ナト
リウム水溶液:アセトン=3:7(体積比)の混合溶液
中に、48時間以上浸漬放置し漏出色素を抽出した。次
いで抽出された色素を620nmで比色定量した。コン
トロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏基剤(プラ
スチベース)のみを同様に適用し、その後同様の操作を
行って抽出された色素を比色定量した。上記のコントロ
ール適用部位の色素抽出量(I)及び供試剤適用部位の
色素抽出量(J)の定量結果から、下記式により色素漏
出抑制率を算出した。結果を表5、6に示す。 色素漏出抑制率(%)={(I−J)/I}×100
を原田らの方法(Journal of Pharmaceutics Pharmacol
ogy;23,218,1971 )に準じて抽出定量した。エヴァンス
ブルー溶液投与の30分後動物を屠殺し、反応部の皮膚
に漏出した色素を反応皮膚を細切し、0.3%硫酸ナト
リウム水溶液:アセトン=3:7(体積比)の混合溶液
中に、48時間以上浸漬放置し漏出色素を抽出した。次
いで抽出された色素を620nmで比色定量した。コン
トロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏基剤(プラ
スチベース)のみを同様に適用し、その後同様の操作を
行って抽出された色素を比色定量した。上記のコントロ
ール適用部位の色素抽出量(I)及び供試剤適用部位の
色素抽出量(J)の定量結果から、下記式により色素漏
出抑制率を算出した。結果を表5、6に示す。 色素漏出抑制率(%)={(I−J)/I}×100
【0058】〔試験例6〕ラット異種受身皮膚アナフィ
ラキシー反応(III 型アレルギー反応)に対する作用効
果 (1) ウサギ抗卵白アルブミン(ovalbumin)血
清の調製 江田らの方法(日薬理誌;66,237,1970)に準じてウサギ
抗卵白アルブミン血清を調製した。卵白アルブミン(シ
グマ社製)を2mg/mlとなるように生理的食塩水に
溶解させた。この液とフロイント完全アジュバント(デ
ィフコ社製)との等量混合乳化液を抗原液として、その
0.5mlを雄性家兎(ニュージーランドホワイト種)
の左右臀筋内に1週間毎に4回注射した。最終注射の7
日後に頚動脈から採血し、血清を分離採取してウサギ抗
卵白アルブミン血清を得た。
ラキシー反応(III 型アレルギー反応)に対する作用効
果 (1) ウサギ抗卵白アルブミン(ovalbumin)血
清の調製 江田らの方法(日薬理誌;66,237,1970)に準じてウサギ
抗卵白アルブミン血清を調製した。卵白アルブミン(シ
グマ社製)を2mg/mlとなるように生理的食塩水に
溶解させた。この液とフロイント完全アジュバント(デ
ィフコ社製)との等量混合乳化液を抗原液として、その
0.5mlを雄性家兎(ニュージーランドホワイト種)
の左右臀筋内に1週間毎に4回注射した。最終注射の7
日後に頚動脈から採血し、血清を分離採取してウサギ抗
卵白アルブミン血清を得た。
【0059】(2) ラット4時間異種受身皮膚アナフィラ
キシー反応 上記ウサギ抗卵白アルブミン血清を生理的食塩水で4倍
に希釈し、その0.1mlを体重200g前後のウイス
ター系雄性ラットの背部皮内に注射した。次いで、上記
実施例及び比較例で得られた軟膏剤の0.1gの供試剤
それぞれを、上記試験例1と同様の方法でラット皮膚の
抗血清注射部位に適用した。次いで抗血清注射4時間
後、卵白アルブミン2mg/mlを含む0.5%エヴァ
ンスブルー(Evans'blue)生理的食塩水溶液を2.5m
l/kgの割合で静脈内投与し、PCA反応を惹起し
た。
キシー反応 上記ウサギ抗卵白アルブミン血清を生理的食塩水で4倍
に希釈し、その0.1mlを体重200g前後のウイス
ター系雄性ラットの背部皮内に注射した。次いで、上記
実施例及び比較例で得られた軟膏剤の0.1gの供試剤
それぞれを、上記試験例1と同様の方法でラット皮膚の
抗血清注射部位に適用した。次いで抗血清注射4時間
後、卵白アルブミン2mg/mlを含む0.5%エヴァ
ンスブルー(Evans'blue)生理的食塩水溶液を2.5m
l/kgの割合で静脈内投与し、PCA反応を惹起し
た。
【0060】こうして、皮内反応を惹起した部位の漏出
色素を原田らの方法(Journal of Pharmaceutics Pharm
acology;23,218,1971 )に準じて抽出定量した。エヴァ
ンスブルー投与の30分後動物を屠殺し、反応部の皮膚
に漏出した色素を反応皮膚を細切し、0.3%硫酸ナト
リウム水溶液:アセトン=3:7(体積比)の混合溶液
中に、48時間以上浸漬放置し漏出色素を抽出した。次
いで抽出された色素を620nmで比色定量した。コン
トロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏基剤(プラ
スチベース)のみを同様に適用し、その後同様の操作を
行って抽出された色素を比色定量した。上記のコントロ
ール適用部位の色素抽出量(K)及び供試剤適用部位の
色素抽出量(L)の定量結果から、下記式により色素漏
出抑制率を算出した。結果を表5、6に示す。 色素漏出抑制率(%)={(K−L)/K}×100
色素を原田らの方法(Journal of Pharmaceutics Pharm
acology;23,218,1971 )に準じて抽出定量した。エヴァ
ンスブルー投与の30分後動物を屠殺し、反応部の皮膚
に漏出した色素を反応皮膚を細切し、0.3%硫酸ナト
リウム水溶液:アセトン=3:7(体積比)の混合溶液
中に、48時間以上浸漬放置し漏出色素を抽出した。次
いで抽出された色素を620nmで比色定量した。コン
トロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏基剤(プラ
スチベース)のみを同様に適用し、その後同様の操作を
行って抽出された色素を比色定量した。上記のコントロ
ール適用部位の色素抽出量(K)及び供試剤適用部位の
色素抽出量(L)の定量結果から、下記式により色素漏
出抑制率を算出した。結果を表5、6に示す。 色素漏出抑制率(%)={(K−L)/K}×100
【0061】〔試験例7〕日光皮膚炎(紫外線紅斑)に
対する作用効果 辻らの方法(応用薬理23,567,1982 )に準じて紫外線に
より誘発した紅斑に対する作用効果を検討した。体重2
50〜300gのモルモット背部皮膚を剪毛した。皮膚
を直径7mmの3つの円孔を有する遮光布で被覆し、1
000ワットの紫外線ランプ(東芝社製)を用い、20
cmの距離から30秒間紫外線照射を行った。その後、
直ちに上記実施例及び比較例で得られた軟膏剤の0.1
gの供試剤それぞれを、上記試験例1と同様の方法で紫
外線紅斑誘発部位に適用した。24時間後、下記の基準
で皮膚反応を採点し、3か所の総計スコアで評価した。
コントロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏基剤
(プラスチベース)のみを同様に適用し、その後同様の
操作を行って皮膚反応を評価した。 評価基準 0:変化なし 1:軽度の紅斑 2:中程度の紅斑 3:著明な紅斑 4:著明な紅斑と浮腫
対する作用効果 辻らの方法(応用薬理23,567,1982 )に準じて紫外線に
より誘発した紅斑に対する作用効果を検討した。体重2
50〜300gのモルモット背部皮膚を剪毛した。皮膚
を直径7mmの3つの円孔を有する遮光布で被覆し、1
000ワットの紫外線ランプ(東芝社製)を用い、20
cmの距離から30秒間紫外線照射を行った。その後、
直ちに上記実施例及び比較例で得られた軟膏剤の0.1
gの供試剤それぞれを、上記試験例1と同様の方法で紫
外線紅斑誘発部位に適用した。24時間後、下記の基準
で皮膚反応を採点し、3か所の総計スコアで評価した。
コントロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏基剤
(プラスチベース)のみを同様に適用し、その後同様の
操作を行って皮膚反応を評価した。 評価基準 0:変化なし 1:軽度の紅斑 2:中程度の紅斑 3:著明な紅斑 4:著明な紅斑と浮腫
【0062】上記のコントロール紅斑値(M)及び供試
剤適用部位の紅斑値(N)から紫外線紅斑治癒率を算出
した。結果を表5、6に示す。 紫外線紅斑治癒率(%)={(M−N)/M}×100
剤適用部位の紅斑値(N)から紫外線紅斑治癒率を算出
した。結果を表5、6に示す。 紫外線紅斑治癒率(%)={(M−N)/M}×100
【0063】〔試験例8〕創傷治癒に対する作用効果 佐京らの方法(応用薬理43,121,1992 )に準じて創傷に
対する作用効果を検討した。5週齢のウィスター系ラッ
ト背部皮膚を剪毛し、エーテル麻酔下で手術用メスで正
中線に沿った長さ30mmの切傷を作った。切傷を作っ
た後、直ちに等間隔に3か所を縫合した。その後、上記
実施例及び比較例で得られた軟膏剤の0.2gの供試剤
それぞれを、2.5cm×5cmに切断したガーゼ(3
枚重ね)に塗布し、これで切傷部位を被覆し、さらに伸
縮包帯で固定することにより適用した。1日1回上記の
ように軟膏剤を塗布したガーゼを交換した。
対する作用効果を検討した。5週齢のウィスター系ラッ
ト背部皮膚を剪毛し、エーテル麻酔下で手術用メスで正
中線に沿った長さ30mmの切傷を作った。切傷を作っ
た後、直ちに等間隔に3か所を縫合した。その後、上記
実施例及び比較例で得られた軟膏剤の0.2gの供試剤
それぞれを、2.5cm×5cmに切断したガーゼ(3
枚重ね)に塗布し、これで切傷部位を被覆し、さらに伸
縮包帯で固定することにより適用した。1日1回上記の
ように軟膏剤を塗布したガーゼを交換した。
【0064】試験開始後3日目に抜糸した。8日目にラ
ットから創傷部全体を包む皮膚を摘出し、創傷部に平行
する幅1cmの短冊型皮膚切片(2片/ラット)を作製
した。この切片の両端を張力測定装置RHEOMETE
RNRM−3002D−L(FUDOH社製)にセット
し、切傷部で切断されるに要した張力(g/cm)を測
定した。2片の測定値の平均値を1検体の創耐張力とし
た。コントロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏基
剤(プラスチベース)のみを同様に適用し、その後同様
の操作を行って創耐張力を測定した。
ットから創傷部全体を包む皮膚を摘出し、創傷部に平行
する幅1cmの短冊型皮膚切片(2片/ラット)を作製
した。この切片の両端を張力測定装置RHEOMETE
RNRM−3002D−L(FUDOH社製)にセット
し、切傷部で切断されるに要した張力(g/cm)を測
定した。2片の測定値の平均値を1検体の創耐張力とし
た。コントロールとして、上記供試剤のかわりに軟膏基
剤(プラスチベース)のみを同様に適用し、その後同様
の操作を行って創耐張力を測定した。
【0065】上記のコントロールの創耐張力(O)及び
供試剤適用部位の創耐張力(P)から創傷治癒率を算出
した。結果を表5、6に示す。 創傷治癒率(%)={(O−P)/O}×100
供試剤適用部位の創耐張力(P)から創傷治癒率を算出
した。結果を表5、6に示す。 創傷治癒率(%)={(O−P)/O}×100
【0066】〔試験例9〕体重変化による全身に対する
影響 前記試験例3に供したラットの全例、及びコントロール
群のラットの試験前後の体重を測定し、その変化量から
全身に対する副作用の影響を調べた。結果を表5、6に
示す。
影響 前記試験例3に供したラットの全例、及びコントロール
群のラットの試験前後の体重を測定し、その変化量から
全身に対する副作用の影響を調べた。結果を表5、6に
示す。
【0067】〔試験例10〕官能試験による使用感の評
価 上記実施例及び比較例で得られた軟膏剤を、5人のヒト
皮膚に塗布し、その使用感を下記の基準で評価し、平均
値を求めた。結果を表5、6に示す。 評価基準 0:べとつき、流れ等があり著しく使用感が悪い。 1:べとつき、流れ等が認められる。 2:べとつき、流れ等がなく使用感が非常によい。
価 上記実施例及び比較例で得られた軟膏剤を、5人のヒト
皮膚に塗布し、その使用感を下記の基準で評価し、平均
値を求めた。結果を表5、6に示す。 評価基準 0:べとつき、流れ等があり著しく使用感が悪い。 1:べとつき、流れ等が認められる。 2:べとつき、流れ等がなく使用感が非常によい。
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】(実施例19〜28、比較例15〜29)
表7に示した所定量(重量部)の白色ワセリン(丸石製
薬社製)、ビタミンE酢酸エステル(和光純薬社製)、
スクワレン(シグマ社製)、スクワラン(和光純薬社
製)、N−ラウロイルサルコシン(ナカライテスク社
製)、フマル酸(ナカライテスク社製)、乳酸セチル
(VAN−DYK社製)及びミリスチン酸イソプロピル
(ナカライテスク社製)を乳鉢に供給し、白色ワセリン
に他の添加物が溶解するまで混練して軟膏剤を得た。
表7に示した所定量(重量部)の白色ワセリン(丸石製
薬社製)、ビタミンE酢酸エステル(和光純薬社製)、
スクワレン(シグマ社製)、スクワラン(和光純薬社
製)、N−ラウロイルサルコシン(ナカライテスク社
製)、フマル酸(ナカライテスク社製)、乳酸セチル
(VAN−DYK社製)及びミリスチン酸イソプロピル
(ナカライテスク社製)を乳鉢に供給し、白色ワセリン
に他の添加物が溶解するまで混練して軟膏剤を得た。
【0073】なお、表7中の「LS」は「N−ラウロイ
ルサルコシン」を表す。
ルサルコシン」を表す。
【0074】
【表7】
【0075】上記で得られた軟膏剤について上記試験例
1〜4を前記と同様に行った。結果を表8に示す。
1〜4を前記と同様に行った。結果を表8に示す。
【0076】
【表8】
【0077】(実施例29〜32、比較例30、31)
表9に示した所定量(重量部)のオリーブ油(丸石製薬
社製)、ビタミンE酢酸エステル(和光純薬社製)、ス
クワレン(シグマ社製)及びスクワラン(和光純薬社
製)をビーカーに供給し、全体が均一に相溶するまで攪
拌してリニメント剤を得た。
表9に示した所定量(重量部)のオリーブ油(丸石製薬
社製)、ビタミンE酢酸エステル(和光純薬社製)、ス
クワレン(シグマ社製)及びスクワラン(和光純薬社
製)をビーカーに供給し、全体が均一に相溶するまで攪
拌してリニメント剤を得た。
【0078】上記で得られたリニメント剤について上記
試験例1〜4を前記と同様に行った。結果を表9に示
す。
試験例1〜4を前記と同様に行った。結果を表9に示
す。
【0079】
【表9】
【0080】表3〜6、8、9の結果から、本発明の皮
膚疾患治療用外用剤は、ビタミンEとスクワレンの混合
物、及び経皮吸収促進剤を添加したビタミンEとスクワ
レンの混合物以上の効果を有することが認められる。さ
らに、本発明の外用剤を使用した場合、副腎皮質ホルモ
ン含有外用剤のような副作用による体重減少は認められ
なかった。従って、本発明は、皮膚疾患に広く有効であ
るとともに高い安全性を有する皮膚疾患治療用外用剤を
提供することが示された。
膚疾患治療用外用剤は、ビタミンEとスクワレンの混合
物、及び経皮吸収促進剤を添加したビタミンEとスクワ
レンの混合物以上の効果を有することが認められる。さ
らに、本発明の外用剤を使用した場合、副腎皮質ホルモ
ン含有外用剤のような副作用による体重減少は認められ
なかった。従って、本発明は、皮膚疾患に広く有効であ
るとともに高い安全性を有する皮膚疾患治療用外用剤を
提供することが示された。
【0081】(実施例33) 〔アクリル系粘着剤の合成〕2−エチルヘキシルメタク
リレート301.1重量部、2−エチルヘキシルアクリ
レート34.9重量部、ドデシルメタクリレート48.
3重量部、1,6−ヘキサングリコールジメタクリレー
ト0.0384重量部、及び酢酸エチル256.0重量
部を攪拌装置及び冷却装置付きセパラブルフラスコに供
給し、攪拌及び窒素置換しながら70℃に昇温した。
リレート301.1重量部、2−エチルヘキシルアクリ
レート34.9重量部、ドデシルメタクリレート48.
3重量部、1,6−ヘキサングリコールジメタクリレー
ト0.0384重量部、及び酢酸エチル256.0重量
部を攪拌装置及び冷却装置付きセパラブルフラスコに供
給し、攪拌及び窒素置換しながら70℃に昇温した。
【0082】過酸化ラウロイル2.0重量部をシクロヘ
キサン100.0重量部に溶解した溶液を10分割し、
その1をセパラブルフラスコに添加して重合を開始し
た。重合開始後、5時間目から残部の9を1時間間隔で
添加し、添加終了後さらに19時間反応させた。なお、
粘度調製のため反応開始後、5時間ごとに酢酸エチルを
27重量部ずつ5回添加した。反応終了後、冷却し、次
いで酢酸エチルを追加して固形分濃度が50重量%の粘
着剤溶液を得た。
キサン100.0重量部に溶解した溶液を10分割し、
その1をセパラブルフラスコに添加して重合を開始し
た。重合開始後、5時間目から残部の9を1時間間隔で
添加し、添加終了後さらに19時間反応させた。なお、
粘度調製のため反応開始後、5時間ごとに酢酸エチルを
27重量部ずつ5回添加した。反応終了後、冷却し、次
いで酢酸エチルを追加して固形分濃度が50重量%の粘
着剤溶液を得た。
【0083】〔テープ剤の作製〕上記粘着剤溶液100
重量部、ビタミンE酢酸エステル(和光純薬社製)20
重量部、スクワレン(シグマ社製)15重量部およびス
クワラン(和光純薬社製)15重量部をディゾルバー型
高速攪拌機に供給して均一に攪拌し、混合液を得た。得
られた混合液を、シリコン処理されたポリエチレンテレ
フタレートフィルム(厚さ38μm)上に塗布した後、
60℃で30分間乾燥して厚さ80μmの粘着剤層を形
成した。次いで厚さ34μmのポリエチレンテレフタレ
ート/エチレン−酢酸ビニル共重合体積層フィルムの、
エチレン−酢酸ビニル共重合体層上に上記粘着剤層を転
写してテープ剤を得た。
重量部、ビタミンE酢酸エステル(和光純薬社製)20
重量部、スクワレン(シグマ社製)15重量部およびス
クワラン(和光純薬社製)15重量部をディゾルバー型
高速攪拌機に供給して均一に攪拌し、混合液を得た。得
られた混合液を、シリコン処理されたポリエチレンテレ
フタレートフィルム(厚さ38μm)上に塗布した後、
60℃で30分間乾燥して厚さ80μmの粘着剤層を形
成した。次いで厚さ34μmのポリエチレンテレフタレ
ート/エチレン−酢酸ビニル共重合体積層フィルムの、
エチレン−酢酸ビニル共重合体層上に上記粘着剤層を転
写してテープ剤を得た。
【0084】(実施例34) 〔アクリル系粘着剤の合成〕実施例33と同様に操作し
て固形分濃度が50重量%の粘着剤溶液を得た。
て固形分濃度が50重量%の粘着剤溶液を得た。
【0085】〔テープ剤の作製〕上記粘着剤溶液127
重量部、ビタミンE酢酸エステル(和光純薬社製)10
重量部、スクワレン(シグマ社製)1.5重量部、スク
ワラン(和光純薬社製)15重量部及びミリスチン酸イ
ソプロピル10重量部としたことの他は実施例33と同
様にしてテープ剤を得た。
重量部、ビタミンE酢酸エステル(和光純薬社製)10
重量部、スクワレン(シグマ社製)1.5重量部、スク
ワラン(和光純薬社製)15重量部及びミリスチン酸イ
ソプロピル10重量部としたことの他は実施例33と同
様にしてテープ剤を得た。
【0086】
【発明の効果】本発明1の皮膚疾患治療用外用剤は、上
述のとおりであり、ビタミンE、スクワレン及びスクワ
ランが含有されているので、難治性皮膚疾患の治療効果
が高く、しかも副腎皮質ホルモンを主成分とする外用剤
と比較して皮膚刺激等の副作用が少ない。従って、各種
皮膚疾患の治療に有用な外用剤が得られる。本発明2の
皮膚疾患治療用外用剤は、上述のとおりであり、ビタミ
ンE、スクワレン及びスクワランが特定の範囲で含有さ
れているので、難治性皮膚疾患の治療効果が高く、しか
も副腎皮質ホルモンを主成分とする外用剤と比較して皮
膚刺激等の副作用が少ない。従って、各種皮膚疾患の治
療に有用な外用剤が得られる。本発明3の皮膚疾患治療
用外用剤は、上述のとおりであり、ビタミンE、スクワ
レン及びスクワランに加えて、さらに特定の経皮吸収促
進剤が含有されているので、難治性皮膚疾患の治療効果
が高く、しかも副腎皮質ホルモンを主成分とする外用剤
と比較して皮膚刺激等の副作用が少ない。従って、各種
皮膚疾患の治療に有用な外用剤が得られる。
述のとおりであり、ビタミンE、スクワレン及びスクワ
ランが含有されているので、難治性皮膚疾患の治療効果
が高く、しかも副腎皮質ホルモンを主成分とする外用剤
と比較して皮膚刺激等の副作用が少ない。従って、各種
皮膚疾患の治療に有用な外用剤が得られる。本発明2の
皮膚疾患治療用外用剤は、上述のとおりであり、ビタミ
ンE、スクワレン及びスクワランが特定の範囲で含有さ
れているので、難治性皮膚疾患の治療効果が高く、しか
も副腎皮質ホルモンを主成分とする外用剤と比較して皮
膚刺激等の副作用が少ない。従って、各種皮膚疾患の治
療に有用な外用剤が得られる。本発明3の皮膚疾患治療
用外用剤は、上述のとおりであり、ビタミンE、スクワ
レン及びスクワランに加えて、さらに特定の経皮吸収促
進剤が含有されているので、難治性皮膚疾患の治療効果
が高く、しかも副腎皮質ホルモンを主成分とする外用剤
と比較して皮膚刺激等の副作用が少ない。従って、各種
皮膚疾患の治療に有用な外用剤が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/70 341 A61K 9/70 341 363 363 364 364 365 365 31/01 AGA 31/01 AGA 47/12 47/12 E 47/14 47/14 E 47/16 47/16 E 47/20 47/20 E
Claims (3)
- 【請求項1】 ビタミンE、スクワレン及びスクワラン
を含有することを特徴とする皮膚疾患治療用外用剤。 - 【請求項2】 ビタミンEの含有量が0.1〜99.8
重量%、スクワレンの含有量が0.1〜99.8重量%
及びスクワランの含有量が0.1〜99.8重量%であ
る請求項1記載の皮膚疾患治療用外用剤。 - 【請求項3】 さらに、N−アシルサルコシン(塩)、
炭素数10〜18の高級脂肪酸と炭素数1〜20のアル
コールとの反応生成物である高級脂肪酸エステル、炭素
数2〜10のジカルボン酸(塩)、炭素数3〜6のヒド
ロキシカルボン酸と炭素数1〜20のアルコールとの反
応生成物であるヒドロキシカルボン酸エステル及び脂肪
酸エタノールアミドからなる群より選ばれる一種以上の
経皮吸収促進剤を含有する請求項1又は2記載の皮膚疾
患治療用外用剤。
Priority Applications (12)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20223295A JPH0952830A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 皮膚疾患治療用外用剤 |
EP03015859A EP1374861A1 (en) | 1995-04-21 | 1996-04-22 | External preparations for treating dermatoses |
EP96910216A EP0766960B1 (en) | 1995-04-21 | 1996-04-22 | External preparations for treating dermatoses |
US08/750,993 US6248779B1 (en) | 1995-04-21 | 1996-04-22 | External preparations for treating dermatoses |
AT96910216T ATE249819T1 (de) | 1995-04-21 | 1996-04-22 | Präparate zur äusserlichen anwendung zur behandlung von dermatosen |
DE69629989T DE69629989T2 (de) | 1995-04-21 | 1996-04-22 | Präparate zur äusserlichen anwendung zur behandlung von dermatosen |
KR1019960707291A KR100387156B1 (ko) | 1995-04-21 | 1996-04-22 | 피부질환치료용외용제 |
ES96910216T ES2206567T3 (es) | 1995-04-21 | 1996-04-22 | Preparaciones externas para el tratamiento de dermatosis. |
AU53475/96A AU711716B2 (en) | 1995-04-21 | 1996-04-22 | External preparations for treating dermatoses |
PCT/JP1996/001081 WO1996032933A1 (fr) | 1995-04-21 | 1996-04-22 | Preparations a usage externe destinees au traitement de dermatoses |
CA002193742A CA2193742A1 (en) | 1995-04-21 | 1996-04-22 | External preparations for treating dermatoses |
US09/457,368 US6306898B1 (en) | 1995-04-21 | 1999-12-09 | External preparations for the treatment of dermatoses |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20223295A JPH0952830A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 皮膚疾患治療用外用剤 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JPH0952830A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002524495A (ja) * | 1998-09-10 | 2002-08-06 | アイ ピー アール インスティチューツ フォー ファーマクーティカル リサーチ リーエン エージー | 局所適用性産物 |
-
1995
- 1995-08-08 JP JP20223295A patent/JPH0952830A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002524495A (ja) * | 1998-09-10 | 2002-08-06 | アイ ピー アール インスティチューツ フォー ファーマクーティカル リサーチ リーエン エージー | 局所適用性産物 |
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