JPH0952271A - 熱可塑性樹脂シートの製造装置及びそれを用いた製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂シートの製造装置及びそれを用いた製造方法

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JPH0952271A
JPH0952271A JP8145792A JP14579296A JPH0952271A JP H0952271 A JPH0952271 A JP H0952271A JP 8145792 A JP8145792 A JP 8145792A JP 14579296 A JP14579296 A JP 14579296A JP H0952271 A JPH0952271 A JP H0952271A
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resin
manifold
conduit
thermoplastic
manifolds
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Application number
JP8145792A
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English (en)
Inventor
Yuichi Hori
裕一 堀
Hitoshi Hasegawa
均 長谷川
Morimasa Omizu
守正 大水
Akira Hikono
晃 彦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1樹脂内に埋め込まれた濃度勾配を有する
着色帯と第1樹脂部との境界が不明瞭な熱可塑性樹脂シ
ートを効率よく製造する。 【解決手段】 溶融状態になった熱可塑性の第1樹脂a
が充填されるマニホールド11を有しており、このマニ
ホールド11内に充填された第1樹脂aがランド部12
内に進入し、そのランド部12を通過してシート状に押
し出される金型10と、熱可塑性の第2樹脂bが充填さ
れるように、この金型10のマニホールド11内に配置
されており、マニホールド11からランド部12内に進
入する第1樹脂a内に第2樹脂bが押し出されるように
複数のオリフィス13が設けられた導管30とを具備す
る装置を用いて複数の着色帯42が形成された熱可塑性
樹脂シート40を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂シー
トの製造方法及び製造装置に関する。さらに詳しくは、
例えば、強化ガラスである積層ガラスにおいて、一対の
ガラス板間に挟まれて使用される中間膜のように、第1
樹脂内に色等が異なる第2樹脂が積層された熱可塑性樹
脂シートを製造する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、飛行機等の風防ガラスや、建築
物の窓ガラス等に用いられる強化ガラスとして、2枚の
ガラス板間にポリビニルブチラール等の合成樹脂シート
からなる中間膜を挟み込んだ積層ガラスが用いられてい
る。このような積層ガラスは高強度であり、破損しても
破片が周囲に飛散しないという機能を有している。
【0003】近時、自動車用の風防ガラスとして使用さ
れる積層ガラスでは、光線の透過を制御するために、上
縁部に着色帯が設けられた中間膜を使用している。ま
た、中間膜に設けられる着色帯は、運転者の視界を妨げ
ないように、下方になるにつれ着色が順次薄くなるよう
な濃度分布にすることも行われている。
【0004】特公平1−43606号公報には、濃度勾
配を有する着色帯が設けられた中間膜の製造法及び製造
装置が開示されている。この公報に開示された製造装置
は、透明な熱可塑性の第1樹脂が充填されるマニホール
ドを有する金型を有している。また、マニホールド内に
は導管が配置されており、この導管には着色帯となる着
色された熱可塑性の第2樹脂が充填される。導管の側面
には、充填された第2樹脂をマニホールド内の第1樹脂
内に押し出すオリフィスが設けられている。
【0005】上記装置によれば、マニホールドに充填さ
れた第1樹脂はシート状に押し出される。その際、導管
に設けられたオリフィスから第2樹脂が第1樹脂内に取
り込まれて押し出され、第1樹脂のみからなる第1樹脂
部と、第1樹脂内に第2樹脂層が埋め込まれてなる着色
帯とを幅方向に有する熱可塑性樹脂シートが得られる。
【0006】なお、導管に設けられたオリフィスの間隙
の幅寸法は、第2樹脂によって構成される着色帯が濃度
勾配を有するように、一方の側部側に行くにつれて順次
小さくなっており、オリフィスから押し出される第2樹
脂の厚さが次第に変化するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特公平1−43606
号で開示された装置では、第1樹脂内に1つの第2樹脂
が積層された1枚の熱可塑性シートである中間膜が形成
されるだけであり、生産効率が悪いという問題がある。
また、第1樹脂内に積層される1つの第2樹脂の着色が
異なるような2種の中間膜を生産する場合には、2台の
製造装置を準備して、各製造装置によって、着色が異な
るそれぞれの第2樹脂を第2樹脂内に積層するようにす
ればよいが、この場合には2台の製造装置が必要にな
り、経済性が著しく損なわれる。
【0008】このため、通常、1台の製造装置によっ
て、所定色の第2樹脂を第1樹脂内に積層して中間膜を
製造した後に、異なる色に着色された第2樹脂を第1樹
脂内に積層して、異なる種類の中間膜を製造することが
行われる。しかし、この場合には、異なる色の第2樹脂
が、マニホールド内に配置された導管内に充填されるよ
うに段取り替えをしなければならず、生産効率を著しく
低下するという問題がある。
【0009】すなわち、上記装置では、幅方向に一つの
着色帯を有する熱可塑性樹脂シートを同時に1本しか製
造することができず、幅方向に複数の着色帯を有する熱
可塑性シートあるいは幅方向に一つの着色帯を有する熱
可塑性樹脂シートを複数本同時に製造することはできな
かった。
【0010】また、上記装置では、着色された第2樹脂
は主流の第1樹脂の流れ方向と平行に押し出されるた
め、第1樹脂内に第2樹脂が埋め込まれてなる着色帯と
第1樹脂部との境界が明瞭である。前述のように、導管
に設けられたオリフィスの幅は一方の側部側に行くにつ
れて順次小さくなっており、オリフィスから押し出され
る第2樹脂が次第に薄くなるので、境界がやや不明瞭に
はなるが、十分ではない。
【0011】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、その目的は、熱可塑性の第1樹脂内に1つの熱可
塑性の第2樹脂が積層された積層ガラスの中間膜等の熱
可塑性樹脂シートを効率よく製造することができる装置
及び方法を提供することにある。
【0012】さらに、本発明の他の目的は、第1樹脂内
に埋め込まれた濃度勾配を有する着色帯と第1樹脂部と
の境界が不明瞭な熱可塑性樹脂シートを製造することが
できる装置及び方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明は、溶融状態になった熱可塑性の第1樹脂が充填さ
れるマニホールドを有しており、このマニホールド内に
充填された第1樹脂がランド部内に進入し、そのランド
部を通過してシート状に押し出される金型を具備し、マ
ニホールド内には、熱可塑性の第2樹脂が供給される導
管であって第1樹脂内に第2樹脂が押し出されるように
複数のオリフィスが形成された導管が設けられているこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製造装置を提供す
る。
【0014】本願の請求項2に記載の発明は、複数のマ
ニホールドと、各マニホールド内に一端側から熱可塑性
の第1樹脂を供給する複数の第1樹脂供給部と、該複数
のマニホールドの略中央部に位置する1つのランド部
と、該ランド部と前記複数のマニホールドとをそれぞれ
連結する複数の連通路とを有する金型を具備し、各マニ
ホールド内には、熱可塑性の第2樹脂が供給される導管
であって第1樹脂がマニホールド内で幅方向の流れを有
する位置にオリフィスが形成された導管が設けられてい
ることを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製造装置を提
供する。
【0015】本願の請求項3に記載の発明は、複数のマ
ニホールドと、各マニホールド内に幅方向中央から熱可
塑性の第1樹脂を供給する複数の第1樹脂供給部と、該
複数のマニホールドの略中央部に位置する1つのランド
部と、該ランド部と前記複数のマニホールドとをそれぞ
れ連結する複数の連通路とを有する金型を具備し、各マ
ニホールド内には、熱可塑性の第2樹脂が供給される導
管であって第1樹脂がマニホールド内で幅方向の流れを
有する位置にオリフィスが形成された導管がそれぞれ設
けられていることを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製
造装置を提供する。
【0016】本願の請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の装置を用いて、マニホールド内に溶融状態にな
った熱可塑性の第1樹脂を充填するとともに、導管に溶
融状態になった熱可塑性の第2樹脂を充填して導管のオ
リフィスからマニホールド内の第1樹脂内に押し出し、
第2樹脂を包含する第1樹脂をマニホールドからランド
部を通過してランド部出口からシート状に押し出すこと
により、第1樹脂のみからなる第1樹脂部と、第1樹脂
内に第2樹脂層が埋め込まれてなる複数の着色帯とを幅
方向に有する熱可塑性樹脂シートを製造する方法を提供
する。
【0017】本願の請求項5に記載の発明は、請求項2
に記載の装置を用いて、各マニホールド内に一端側から
第1樹脂を供給するとともに、各マニホールドに対応す
る導管に同一色又は異なる色に着色された熱可塑性の第
2樹脂をそれぞれ供給して各導管のオリフィスから各マ
ニホールド内の第1樹脂内に押し出し、第2樹脂を包含
する第1樹脂を各マニホールドからランド部に押し出し
て合流させてランド部出口からシート状に押し出すこと
により、第1樹脂のみからなる第1樹脂部と、第1樹脂
内に第2樹脂層が埋め込まれてなる複数の着色帯とを幅
方向に有する熱可塑性樹脂シートを製造する方法を提供
する。
【0018】本願の請求項6に記載の発明は、請求項3
に記載の装置を用いて、各マニホールド内に幅方向中央
から第1樹脂を供給するとともに、各マニホールドに対
応する導管に同一色又は異なる色に着色された熱可塑性
の第2樹脂をそれぞれ供給して各導管のオリフィスから
各マニホールド内の第1樹脂内に押し出し、第2樹脂を
包含する第1樹脂を各マニホールドからランド部に押し
出して合流させてランド部出口からシート状に押し出す
ことにより、第1樹脂のみからなる第1樹脂部と、第1
樹脂内に第2樹脂層が埋め込まれてなる複数の着色帯と
を幅方向に有する熱可塑性樹脂シートを製造する方法を
提供する。
【0019】本発明の請求項1に記載の装置を用いて熱
可塑性樹脂シートを製造する場合においては、導管に設
けられた複数のオリフィスから同一色又は異なる色に着
色された第2樹脂が第1樹脂内の複数の位置に押し出さ
れる。したがって、得られた熱可塑性のシートは複数の
着色帯を有し、第1樹脂内の各着色帯毎に切断すること
により、複数の中間膜を得ることができる。
【0020】また、本発明の請求項2及び請求項3に記
載の装置を用いて熱可塑性樹脂シートを製造する場合に
おいては、着色された第2樹脂が充填される導管に形成
されるオリフィスは、マニホールド内で透明な第1樹脂
が幅方向の流れを有する位置に設けられるので、第2樹
脂の流れ方向と第1樹脂の流れ方向が異なる。そして、
第2樹脂の第1樹脂と接する外側の部分は第1樹脂の流
れの影響を大きく受けるのに対し、第2樹脂の中央部分
は第1樹脂の流れの影響が少ない。
【0021】よって、第2樹脂の中央部分は、導管のオ
リフィスからほぼ第2樹脂の押出方向へ流れるのに対
し、第1樹脂の流れの影響を大きく受ける外側の第2樹
脂は、オリフィスからの第2樹脂の押し出し方向と第1
樹脂の流れ方向とが合成された方向へ流れることにな
る。この第2樹脂の合成された方向には、透明樹脂であ
る第1樹脂が存在するので、着色された第2樹脂は第1
樹脂によって希釈されることになる。
【0022】この結果、着色された第2樹脂の幅方向の
寸法、すなわち着色帯の幅は、オリフィスから押し出さ
れてから次第に大きくなるとともに、着色帯の厚みは次
第に小さくなる。このようにして着色帯の境界部分の厚
みは非常に薄くなり、濃い着色部から薄い着色部が順次
形成された諧調部となる。
【0023】特に本発明の請求項2に記載の装置におい
ては、第2樹脂が押し出される開口部の厚み方向の間隔
は第1樹脂供給路側ほど順次小さくなっているので、着
色された第2樹脂の厚み方向の上下面部が第1樹脂の流
れによって大きく移動することにより、第1樹脂内に埋
め込まれた第2樹脂の第1樹脂供給路側の端部の厚みは
薄くなり、良好な諧調部が形成される。
【0024】また、本発明の請求項2及び請求項3に記
載の装置においては、複数のマニホールドが設けられて
いる。例えばマニホールドを二つ設け、導管のオリフィ
スを各マニホールドの異なる端部側にそれぞれ設けるこ
とにより、上記諧調部を有する着色帯が両端部に形成さ
れた熱可塑性樹脂シートを製造することができる。この
両端部に着色帯が形成された熱可塑性樹脂シートを、第
1樹脂単層からなる部分の任意の位置で半裁することに
より、端部に一つの着色帯を有する熱可塑性樹脂シート
を同時に2本製造することができる。また、例えばマニ
ホールドを二つ設け、導管のオリフィスを一方を端部
に、一方を第1樹脂の幅方向の流れを有する中央部にそ
れぞれ設けることにより、上記諧調部を有する着色帯が
端部と中央部に形成された熱可塑性樹脂シートを製造す
ることができる。この着色帯が2つ形成された熱可塑性
樹脂シートを、第1樹脂単層からなる部分と第2樹脂の
着色帯が積層されている部分との位置で裁断することに
より、端部に一つの着色帯を有する熱可塑性樹脂シート
を同時に2本製造することができる。
【0025】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0026】本発明の熱可塑性樹脂シートの製造装置及
び製造方法は、例えば、自動車の風防ガラスとして使用
される積層ガラスの中間膜を製造するために使用され
る。この中間膜は、一対のガラス板間に積層されてお
り、透明な熱可塑性の第1樹脂内に、所定色に着色され
た熱可塑性の第2樹脂の着色帯が積層されて構成されて
いる。
【0027】図1〜図3は、本発明の製造装置の第1の
実施形態を示し、図1はマニホールドの長手方向に対し
て垂直な面での断面図、図2は図1のA−A’を含む面
での断面図を示す。
【0028】この装置は、一対の側板21及び22の間
に支持された押出成形用金型10を有している。この金
型10の内部には、ポリビニルブチラール樹脂等の熱可
塑性の溶融状態になったほぼ透明な第1樹脂が充填され
る中空のマニホールド11が、側板21及び22の間の
全体にわたって水平状態で設けられている。
【0029】マニホールド11は、一方の側板21に設
けられた貫通孔23に連通しており、その側板21の外
側面には、貫通孔23に連通する第1樹脂供給部24が
設けられている。この第1樹脂供給部24は、図示しな
いダイアダプターを介して、透明な第1樹脂が押し出さ
れる第1押出機に接続されており、第1押出機から押し
出される第1樹脂が、ダイアダプターを介して第1樹脂
供給部24に送給される。第1樹脂供給部24に送給さ
れた第1樹脂は、側板21の貫通孔23を通ってマニホ
ールド11内に充填されるようになっている。
【0030】マニホールド11は、図1に示すように断
面扇形状になっており、上部内周面11aの断面が半円
弧状であって、その上部内周面11aの各側縁部には、
下側になるにつれて相互に接近するように、それぞれが
45°に傾斜した傾斜面11bが連続している。
【0031】マニホールド11は、金型10の下部に設
けられたランド部12に連通している。ランド部12に
は、マニホールド11の各傾斜面11bに連続する一対
の垂直壁面の間に形成されており、マニホールド11内
に充填された第1樹脂が、このランド部12内に押し出
されて充填され、ランド部12を通過する間にシート状
に形成される。
【0032】ランド部12の下端開口は、各側板21及
び22の間の全体にわたるスリット状のダイオリフィス
13になっており、ランド部12にてシート状に成形さ
れた第1樹脂がそのダイオリフィス13から押し出され
る。
【0033】マニホールド11内には、青色、緑色等の
所定色に着色されたポリビニルブチラール樹脂等の第2
樹脂が充填される導管30が水平状態で挿通している。
この導管30は、一方の側板21に設けられた第1樹脂
供給部24を貫通して、その側板21に設けられた貫通
孔23を通ってマニホールド11内に進入し、マニホー
ルド11内を挿通して他方の側板22を貫通している。
【0034】導管30は、着色されたポリビニルブチラ
ール樹脂等の熱可塑性の溶融状態になった第2樹脂が押
し出される第2押出機のクロスヘッド(図示せず)に接
続されており、第2押出機から押し出される第2樹脂
が、導管30に送給されるようになっている。
【0035】導管30の第樹脂の通流方向下流側端部
は、側板22を貫通して、マニホールド11の外部に延
出しており、その延出部分には、パッキングが内蔵され
たスリーブ34が嵌合されている。このスリーブ34
は、側板22の外側面に取り付けられている。側板21
から延出した導管30部分の外周面には、ネジ溝33が
形成されており、このネジ溝33に、調整ナット35が
ネジ結合されている。調整ナット35は、スリーブ34
の先端部に回転可能に取り付けられている。導管30の
先端は、栓体32によって閉塞されており、導管30に
送給される第2樹脂は、導管30内に充填される。な
お、第2樹脂によるこげつき等を抑制するために、栓体
32による閉塞を解除しておいてもよい。
【0036】導管30が貫通する第1樹脂供給部24の
外側面にも、パッキングが内蔵されたスリーブ36が取
り付けられており、このスリーブ36に、第1樹脂供給
部24を貫通する導管30がスライド可能に支持されて
いる。そして、他方のスリーブ34に取りつけられた調
整ナット35を回転させると、導管30は軸方向に沿っ
てスライドする。
【0037】導管30の下側周面には、軸方向に延びる
スリット状をした一対の第2樹脂オリフィス37及び3
8が、軸方向に所定距離だけ離れて設けられている。各
第2樹脂オリフィス37及び38は、金型10のランド
部12に対向した状態になっている。図3は、導管30
に設けられた第2樹脂オリフィス37及び38を示す底
面図であり、第2樹脂オリフィス37及び38は、それ
ぞれ、第2樹脂通流方向下流側の側部が、下流側になる
につれて順次間隔が小さくなるように先細り状になって
いる。
【0038】導管30には、図1に示すように、マニホ
ールド11の各傾斜面11bに対してそれぞれ垂直にな
った一対の支持脚39が、軸方向の3箇所に適当な間隔
をあけて設けられている。対をなす各支持脚39は、図
2に示すように、各第2樹脂オリフィス37及び38の
間における各第2樹脂オリフィス37及び38に近接し
た各部分と、下流側に位置する第2樹脂オリフィス38
の下流側の近傍部分とにおいて、軸方向に若干ずれた状
態で導管30の外周面にそれぞれ取り付けられており、
マニホールド11の傾斜面11bにそれぞれスライド可
能に支持されている。各支持脚39は、円柱体によって
構成されている。
【0039】本実施例では、例えば、金型10は、扇形
状のマニホールド11の上部内周面11bの半径が40
mm、マニホールド11の軸方向長さが2500mm、
マニホールド11からランド部12の出口であるオリフ
ィス12までの距離が50mm、導管30の直径が32
mm、導管30に設けられた一方の第2樹脂オリフィス
37の長さが300mm、他方の第2樹脂オリフィス3
8の長さが200mm、第2樹脂オリフィス37及び3
8における最大の間隔が、それぞれ2.5mm、第2樹
脂オリフィス37及び38間の距離が1000mmにな
っている。また、調整ナット35は、導管30を軸方向
に100mmにわたって調整可能になっている。さら
に、マニホールド11の各傾斜面11bと、導管30の
外周面との間隔はそれぞれ3.5mm、各支持脚39
は、直径6mm、長さが3.5mmの円柱体によってそ
れぞれ構成されている。
【0040】このような構成の装置を用いて熱可塑性樹
脂シートを製造する場合、次のように動作する。第1押
出機からダイアダプターを介して第1樹脂供給部24
に、溶融状態になったほぼ透明なポリビニルブチラール
樹脂が、第1樹脂aとして供給されると、その第1樹脂
aは、側板21の貫通孔23を通って金型10のマニホ
ールド11内に進入する。そして、マニホールド11内
に第1樹脂aが充填されて、マニホールド11内に充填
された第1樹脂の圧力が均衡した状態になると、第1樹
脂aはランド部12内に押し出される。ランド部12内
に充填された第1樹脂aは、シート状に成形されて、オ
リフィス13から金型10の外部に押し出される。これ
により、第1樹脂aは、所定の厚さのシート状に成形さ
れる。
【0041】他方、青色等に着色されたポリビニルブチ
ラール樹脂等の第2樹脂bが、第2押出機によって溶融
混練された状態で導管30に供給されて、第2樹脂bが
導管30内に充填される。そして、導管30内にて第2
樹脂bの圧力が均衡した状態になると、導管30に設け
られた各第2樹脂オリフィス37及び38から、それぞ
れ第2樹脂bが押し出される。
【0042】このとき、マニホールド11内には、充填
された第1樹脂aが、ランド部12内に進入するように
流動しており、その流動した第1樹脂a内に、各第2樹
脂オリフィス37及び38から第2樹脂bが押し出され
る。その結果、各第2樹脂オリフィス37及び38から
押し出された第2樹脂bは、マニホールド11からラン
ド部12内に進入する第1樹脂aの流れにそれぞれ合流
して、第1樹脂a内に積層された状態でランド部12内
に進入する。
【0043】第1樹脂a内にて積層状態になった一対の
第2樹脂bは、第1樹脂aとともにランド部12に充填
される。そして、一対の第2樹脂bが内部に積層された
第1樹脂aは、ランド部12を通過する間にシート状に
成形されて、ダイオリフィス13から金型10の外部に
順次押し出される。これにより、図4に示すように、第
1樹脂部41内に第2樹脂bからなる一対の着色帯42
が積層された所定幅の熱可塑性樹脂シート40が連続的
に形成される。この熱可塑性樹脂シート40は、冷却装
置によって冷却された後に、図4に一点鎖線で示す切断
線43に沿って切断することにより、自動車等の風防ガ
ラスに使用される積層ガラスの中間膜が一対のシートと
して製造される。
【0044】第2樹脂bが押し出される各第2樹脂オリ
フィス37及び38は、導管30の樹脂通流方向下流側
の側部が先細り状に形成されているために、形成される
熱可塑性樹脂シート40内の各着色帯42は、一方の側
部の厚さが順次小さくなっており、従って、着色樹脂で
ある第2樹脂は、熱可塑性樹脂シート40の幅方向に順
次濃度が薄くなった濃度勾配を有する着色帯になてい
る。
【0045】なお、第1樹脂部41内に積層される各着
色帯42の位置を調整する場合には、導管30のネジ溝
33にネジ結合されたナット部材35を回転させて、マ
ニホールド11に対して導管30を軸方向に移動させれ
ばよい。これにより、ランド部12に対する各第2樹脂
オリフィス37及び38の対向位置が変更され、第1樹
脂部41に対する一対の着色帯42の位置が一体的に変
更される。
【0046】図5〜図7は、本発明の製造装置の第1の
実施形態を示し、図5はマニホールドの長手方向に対し
て垂直な面での断面図、図6及び図7はそれぞれ図5の
B−C及びB−Dを含む面での断面図を示す。
【0047】本製造装置は、図6及び図7に示されるよ
うに、側板54及び65によって保持される押出成形用
の金型51を有する。金型51には、水平方向に延びる
一対のマニホールド53及び67が、それぞれ側板54
と側板655の間にわたって互いに平行に設けられてい
る。
【0048】マニホールド3は、側板54側端部の外側
面に設けられた第1樹脂供給路55に貫通孔80を介し
て連通し、マニホールド67は、側板65側端部の外側
面に設けられた第1樹脂供給路68に貫通孔81を介し
て連通している。第1樹脂供給路55及び68には、そ
れぞれ対応する第1樹脂押出機(図示せず)が接続され
ており、ほぼ透明なポリビニルブチラールなどの熱可塑
性の第1樹脂がダイアダプター(図示せず)を介して各
マニホールドへそれぞれ溶融状態で供給される。
【0049】各マニホールド53及び67の軸方向中央
の下方で且つ両マニホールドの中間の位置には、断面が
スリット状の貫通孔であるランド部57が垂直に設けら
れている。このランド部57と各マニホールド53及び
67とは、それぞれ約45°下方に傾斜した連通路58
及び64を介して連通している。ランド部57の下部は
スリット状のダイオリフィス56を介して金型51の外
部に開口している。
【0050】なお、各マニホールド53及び67の断面
形状は、図5に示すように、それぞれ連通路58及び6
4内中央を通る面に対して対称な扇形である。
【0051】マニホールド53及び67には、それぞれ
複数の支持脚64、スリーブ62及び72及びナット6
3及び73で支持された導管52及び66が配設されて
おり、導管52には側板54側端部の第2樹脂供給路5
9から、導管66には側板65側端部の第2樹脂供給路
69から、それぞれ着色されたポリビニルブチラール等
の熱可塑性の第2樹脂が溶融状態で供給される。すなわ
ち導管52及び66は第2樹脂が相互に逆方向に流動す
ること以外は同じ構成になっている。また、各導管52
及び66は、第2樹脂流動方向の下流側端部がそれぞれ
栓体61及び71によって閉塞可能となっている。
【0052】各導管52及び66の第2樹脂流動方向上
流側で且つそれぞれ対応する連通路58及び74に面す
る位置にはそれぞれ第2樹脂オリフィス60及び70が
設けられている。これらの第2樹脂オリフィス60及び
70の形状は、それぞれ図8及び図9に示すように、第
2樹脂流動方向の下流側になるにつれ順次間隔が小さく
なるように先細り状になっている。また、第2樹脂オリ
フィス60及び70の長さは、ダイオリフィス56の長
さの半分以下が望ましく、特にダイオリフィス56の長
さの1/10〜2/10がより好ましい。
【0053】次に、上記装置を用いて熱可塑性樹脂シー
トを製造する方法について説明する。まず、図示しない
第1樹脂押出機を用いて、透明な第1樹脂aを第1樹脂
供給路55及び68を介してそれぞれマニホールド53
及び67に供給する。第1樹脂aは、マニホールド53
及び67を第1樹脂供給路55及び68側から順次満た
す。
【0054】一方、図示しない第2樹脂押出機を用い
て、着色された第2樹脂bを溶融混練された状態で各導
管2及び66にそれぞれ供給する。第2樹脂bは、各導
管2及び66に設けられた第2樹脂オリフィス60及び
70から押し出され、各マニホールド53及び67を満
たす第1樹脂a内に取り込まれる。
【0055】各マニホールド3及び67を満たし、一部
に第2樹脂bを取り込んだ第1樹脂aは、それぞれ連通
路58及び74を通り、ランド部57で合流してスリッ
ト状のダイオリフィス56から外側へ押し出される。
【0056】第1樹脂aの流れのベクトルは、押し出さ
れている安定状態においては、マニホールド53及び6
7内の幅方向の位置により異なり、第1樹脂aの流れの
ベクトルの方向は、マニホールド53及び67の幅方向
とシート押出方向との合成である。
【0057】一方、第2樹脂bは、第2樹脂オリフィス
60及び70が各マニホールド53及び67内において
第1樹脂aの幅方向の流れを生じている箇所に位置する
ので、第1樹脂aの流れに影響を受ける。第2樹脂オリ
フィス60及び70に近い位置の第2樹脂bの流れ方向
は、ほぼシートの流れ方向と一致する。第1樹脂aの流
れは、各マニホールド53及び67の幅方向の流れを有
するので、第1樹脂aと接する第2樹脂bの外側は、第
1樹脂aの流れの影響を大きく受けるが、第2樹脂bの
厚み方向の中央部ではほぼシート押出方向へ向かって流
れる。第2樹脂bの外側が移動することにより、着色さ
れた第2樹脂bの厚みが薄くなる。
【0058】このようにして、図10に示すような両端
に着色帯25が形成された熱可塑性樹脂シートが得られ
る。この熱可塑性樹脂シートは、透明な第1樹脂aのみ
からなる第1樹脂部76と、第1樹脂aからなる第1樹
脂層76a,76aの間に第2樹脂bからなる着色帯7
5が挟まれた3層構造の着色部77及び78が幅方向に
形成されている。着色部77及び78は、着色が濃い部
分から第1樹脂部76側へ行くに従い順次着色が薄くな
っていく諧調部79が形成される。
【0059】諧調部79の形状は、各導管52及び66
に設けられた第2樹脂オリフィス60及び70のマニホ
ールド53及び67内における位置、第2樹脂オリフィ
ス60及び70の形状及び寸法、第1樹脂a及び第2樹
脂bの供給量及び流速、各樹脂の粘性等により決定され
る。
【0060】このようにして得られた、着色部、第1樹
脂部及び着色部がこの順で幅方向に形成されている熱可
塑性樹脂シートを、冷却後、幅方向の中央部付近で切断
することにより、端部に一つの着色帯が形成された熱可
塑性樹脂シートが2本得られ、自動車用風防ガラスに使
用される積層ガラス用の中間膜として用いられる。
【0061】上記実施形態に従って実際に熱可塑性樹脂
シートを製造したところ、所望の濃度勾配のある二つの
着色帯を有する中間膜を製造することができた。
【0062】図11〜図13は、本発明の製造装置の第
3の実施形態を示し、図11はマニホールドの長手方向
に対して垂直な面での断面図、図12及び図13はそれ
ぞれ図11のE−F及びE−Gを含む面での断面図を示
す。
【0063】本製造装置は、図12及び図13に示され
るように、側板94及び105によって保持される押出
成形用の金型91を有する。金型91には、水平方向に
延びる一対のマニホールド93及び107が、それぞれ
側板94と側板105の間にわたって互いに平行に設け
られている。
【0064】マニホールド93及び107のほぼ中央部
にはそれぞれ第1樹脂供給路95及び108が設けら
れ、各供給路にはそれぞれ対応する第1樹脂押出機(図
示せず)が接続されており、ほぼ透明なポリビニルブチ
ラールなどの熱可塑性の第1樹脂がダイアダプター(図
示せず)を介して各マニホールドへそれぞれ溶融状態で
供給される。
【0065】各マニホールド93及び107の軸方向中
央の下方で且つ両マニホールドの中間の位置には、断面
がスリット状の貫通孔であるランド部97が垂直に設け
られている。このランド部97と各マニホールド93及
び107とは、それぞれ約45°下方に傾斜した連通路
98及び114を介して連通している。ランド部97の
下部はスリット状のダイオリフィス96を介して金型9
1の外部に開口している。
【0066】なお、各マニホールド93及び107の断
面形状は、図11に示すように、それぞれ連通路98及
び114内中央を通る面に対して対称な扇形である。
【0067】マニホールド93及び107には、それぞ
れ複数の支持脚104、スリーブ102及び112及び
ナット103及び113で支持された導管92及び10
6が配設されており、導管92には側板94側端部の第
2樹脂供給路99から、導管106には側板105側端
部の第2樹脂供給路109から、それぞれ着色されたポ
リビニルブチラール等の熱可塑性の第2樹脂が溶融状態
で供給される。すなわち導管92及び106は第2樹脂
が相互に逆方向に流動すること以外は同じ構成になって
いる。また、各導管92及び106は、第2樹脂流動方
向の下流側端部がそれぞれ栓体101及び111によっ
て閉塞可能となっている。
【0068】各導管92及び106の第2樹脂流動方向
上流側で且つそれぞれ対応する連通路98及び114に
面する位置にはそれぞれ第2樹脂オリフィス100及び
110が設けられている。これらの第2樹脂オリフィス
100及び110の形状は、それぞれ図12及び図13
に示すように、第2樹脂流動方向の下流側になるにつれ
順次間隔が小さくなるように先細り状になっている。ま
た、第2樹脂オリフィス100及び110の長さは、ダ
イオリフィス96の長さの半分以下が望ましく、特にダ
イオリフィス96の長さの1/10〜2/10がより好
ましい。
【0069】次に、上記装置を用いて熱可塑性樹脂シー
トを製造する方法について説明する。まず、図示しない
第1樹脂押出機を用いて、透明な第1樹脂aを第1樹脂
供給路95及び108を介してそれぞれマニホールド9
3及び107に供給する。第1樹脂aは、マニホールド
93及び107を第1樹脂供給路95及び108側から
順次満たす。
【0070】一方、図示しない第2樹脂押出機を用い
て、着色された第2樹脂bを溶融混練された状態で各導
管92及び106にそれぞれ供給する。第2樹脂bは、
各導管92及び106に設けられた第2樹脂オリフィス
100及び110から押し出され、各マニホールド93
及び107を満たす第1樹脂a内に取り込まれる。
【0071】各マニホールド93及び107を満たし、
一部に第2樹脂bを取り込んだ第1樹脂aは、それぞれ
連通路98及び114を通り、ランド部97で合流して
スリット状のダイオリフィス96から外側へ押し出され
る。
【0072】第1樹脂aの流れのベクトルは、押し出さ
れている安定状態においては、マニホールド93及び1
07内の幅方向の位置により異なり、第1樹脂aの流れ
のベクトルの方向は、マニホールド93及び107の幅
方向とシート押出方向との合成である。
【0073】一方、第2樹脂bは、第2樹脂オリフィス
100及び110が各マニホールド93及び107内に
おいて第1樹脂aの幅方向の流れを生じている箇所に位
置するので、第1樹脂aの流れに影響を受ける。第2樹
脂オリフィス100及び110に近い位置の第2樹脂b
の流れ方向は、ほぼシートの流れ方向と一致する。第1
樹脂aの流れは、各マニホールド93及び107の幅方
向の流れを有するので、第1樹脂aと接する第2樹脂b
の外側は、第1樹脂aの流れの影響を大きく受けるが、
第2樹脂bの厚み方向の中央部ではほぼシート押出方向
へ向かって流れる。第2樹脂bの外側が移動することに
より、着色された第2樹脂bの厚みが薄くなる。
【0074】このようにして、第1の実施形態で得られ
るのと同様な、図10に示すような両端に着色帯75が
形成された熱可塑性樹脂シートが得られる。この熱可塑
性樹脂シートは、透明な第1樹脂aのみからなる第1樹
脂部76と、第1樹脂aからなる第1樹脂層76a,7
6aの間に第2樹脂bからなる着色帯75が挟まれた3
層構造の着色部77及び78が幅方向に形成されてい
る。着色部77及び78は、着色が濃い部分から第1樹
脂部76側へ行くに従い順次着色が薄くなっていく諧調
部79が形成される。
【0075】諧調部79の形状は、各導管92及び10
6に設けられた第2樹脂オリフィス100及び110の
マニホールド93及び107内における位置、第2樹脂
オリフィス100及び60の形状及び寸法、第1樹脂a
及び第2樹脂bの供給量及び流速、各樹脂の粘性等によ
り決定される。
【0076】このようにして得られた、着色部、第1樹
脂部及び着色部がこの順で幅方向に形成されている熱可
塑性樹脂シートを、冷却後、幅方向の中央部付近で切断
することにより、端部に一つの着色帯が形成された熱可
塑性樹脂シートが2本得られ、自動車用風防ガラスに使
用される積層ガラス用の中間膜として用いられる。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、透明な第1樹脂内に少
なくとも二つの着色部を有する熱可塑性樹脂シートの製
造が可能であり、任意の位置にて半裁することにより、
少なくとも2本以上の中間膜を同時に得ることができる
ので、中間膜を効率よく生産することが可能である。ま
た、マニホールド内の第1樹脂の幅方向の流れを積極的
に利用して着色帯を形成しているので、着色が濃く且つ
均一な濃色部と、これに隣接してシート幅方向に行くに
従って着色が順次薄くなっている諧調部とよりなる着色
帯が形成される。したがって、着色帯と第1樹脂部との
境界が不明瞭な、自動車用積層ガラス用中間膜として最
適なシートを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の製造装置のマニホー
ルドの長手方向に対して垂直な面での断面図である。
【図2】図1のA−A’を含む面での断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の製造装置における導
管30のの部分拡大図である。
【図4】本発明の装置及び方法により製造される熱可塑
性樹脂シートの断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の製造装置のマニホー
ルドの長手方向に対して垂直な面での断面図である。
【図6】図5のB−Cを含む面での断面図である。
【図7】図5のB−Dを含む面での断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の製造装置における導
管52のオリフィス60付近の部分拡大図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の製造装置における導
管66のオリフィス70付近の部分拡大図である。
【図10】本発明の第2又は第3の実施形態の製造装置
により製造される熱可塑性樹脂シートの断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態の製造装置のマニホ
ールドの長手方向に対して垂直な面での断面図である。
【図12】図7のE−Fを含む面での断面図である。
【図13】図1のE−Gを含む面での断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態の製造装置における
導管92のオリフィス100付近の部分拡大図である。
【図15】本発明の第3の実施形態の製造装置における
導管106のオリフィス110付近の部分拡大図であ
る。
【符号の説明】
11,51,91 金型 11,53,67,93,107 マニホールド 21,22,54,65,94,105 側板 30,52,66,92,106 導管 24,55,68,95,108 第1樹脂供給路 59,69,99,109 第2樹脂供給路 37,60,70,100,110 第2樹脂オリフィ
ス 58,74,98,114 連通路 13,56,96 ダイオリフィス 12,57,97 ランド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 彦野 晃 滋賀県甲賀郡水口町泉1259 積水化学工業 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融状態になった熱可塑性の第1樹脂が
    充填されるマニホールドを有しており、このマニホール
    ド内に充填された第1樹脂がランド部内に進入し、その
    ランド部を通過してシート状に押し出される金型を具備
    し、マニホールド内には、熱可塑性の第2樹脂が供給さ
    れる導管であって第1樹脂内に第2樹脂が押し出される
    ように複数のオリフィスが形成された導管が設けられて
    いることを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製造装置。
  2. 【請求項2】 複数のマニホールドと、各マニホールド
    内に一端側から熱可塑性の第1樹脂を供給する複数の第
    1樹脂供給部と、該複数のマニホールドの略中央部に位
    置する1つのランド部と、該ランド部と前記複数のマニ
    ホールドとをそれぞれ連結する複数の連通路とを有する
    金型を具備し、各マニホールド内には、熱可塑性の第2
    樹脂が供給される導管であって第1樹脂がマニホールド
    内で幅方向の流れを有する位置にオリフィスが形成され
    た導管が設けられていることを特徴とする熱可塑性樹脂
    シートの製造装置。
  3. 【請求項3】 複数のマニホールドと、各マニホールド
    内に幅方向中央から熱可塑性の第1樹脂を供給する複数
    の第1樹脂供給部と、該複数のマニホールドの略中央部
    に位置する1つのランド部と、該ランド部と前記複数の
    マニホールドとをそれぞれ連結する複数の連通路とを有
    する金型を具備し、各マニホールド内には、熱可塑性の
    第2樹脂が供給される導管であって第1樹脂がマニホー
    ルド内で幅方向の流れを有する位置にオリフィスが形成
    された導管がそれぞれ設けられていることを特徴とする
    熱可塑性樹脂シートの製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置を用いて、マニホ
    ールド内に溶融状態になった熱可塑性の第1樹脂を充填
    するとともに、導管に溶融状態になった熱可塑性の第2
    樹脂を充填して導管のオリフィスからマニホールド内の
    第1樹脂内に押し出し、第2樹脂を包含する第1樹脂を
    マニホールドからランド部を通過してランド部出口から
    シート状に押し出すことにより、第1樹脂のみからなる
    第1樹脂部と、第1樹脂内に第2樹脂層が埋め込まれて
    なる複数の着色帯とを幅方向に有する熱可塑性樹脂シー
    トを製造する方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の装置を用いて、各マニ
    ホールド内に一端側から第1樹脂を供給するとともに、
    各マニホールドに対応する導管に同一色又は異なる色に
    着色された第2樹脂をそれぞれ供給して各導管のオリフ
    ィスから各マニホールド内の第1樹脂内に押し出し、第
    2樹脂を包含する第1樹脂を各マニホールドからランド
    部に押し出して合流させてランド部出口からシート状に
    押し出すことにより、第1樹脂のみからなる第1樹脂部
    と、第1樹脂内に第2樹脂層が埋め込まれてなる複数の
    着色帯とを幅方向に有する熱可塑性樹脂シートを製造す
    る方法。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の装置を用いて、各マニ
    ホールド内に幅方向中央から第1樹脂を供給するととも
    に、各マニホールドに対応する導管に同一色又は異なる
    色に着色された第2樹脂をそれぞれ供給して各導管のオ
    リフィスから各マニホールド内の第1樹脂内に押し出
    し、第2樹脂を包含する第1樹脂を各マニホールドから
    ランド部に押し出して合流させてランド部出口からシー
    ト状に押し出すことにより、第1樹脂のみからなる第1
    樹脂部と、第1樹脂内に第2樹脂層が埋め込まれてなる
    複数の着色帯とを幅方向に有する熱可塑性樹脂シートを
    製造する方法。
JP8145792A 1995-06-09 1996-06-07 熱可塑性樹脂シートの製造装置及びそれを用いた製造方法 Pending JPH0952271A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231521A (ja) * 2005-02-21 2006-09-07 Sekisui Chem Co Ltd 多層構造を有する熱可塑性樹脂シートの製造装置及び製造方法
JP2009297945A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Japan Steel Works Ltd:The フラットダイ、シート製造方法
WO2017212538A1 (ja) * 2016-06-07 2017-12-14 株式会社日本製鋼所 シート成形用ダイ、シートの成形方法及びシート

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