JP3786486B2 - 熱可塑性樹脂シートの製造装置及び製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂シートの製造装置及び製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3786486B2 JP3786486B2 JP00362697A JP362697A JP3786486B2 JP 3786486 B2 JP3786486 B2 JP 3786486B2 JP 00362697 A JP00362697 A JP 00362697A JP 362697 A JP362697 A JP 362697A JP 3786486 B2 JP3786486 B2 JP 3786486B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- manifold
- thermoplastic
- sheet
- orifice
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、熱可塑性の樹脂の内部に、例えば、異なる色に着色された熱可塑性の樹脂を積層した熱可塑性樹脂シートを製造するための装置および方法に関し、特に、自動車、飛行機等の風防ガラス、建築物の窓ガラスとして使用される積層ガラスを強化するために、一対のガラス板の間に積層される中間膜として好適に使用される熱可塑性樹脂シートを製造するための装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車、飛行機等の風防ガラスや、建築物の窓ガラス等に使用される強化ガラスとしては、通常、2枚のガラス板間に、ポリビニルブチラール等の熱可塑性樹脂によって構成された中間膜を挟み込んだ積層ガラスが使用されている。このような積層ガラスは、高強度であって、破損しても破片が周囲に飛散することがないという機能を有している。
【0003】
近時、自動車の風防ガラスとして使用される積層ガラスでは、光線の透過を制限するために、運転者の視界の妨げにならないような上縁部に、着色帯が設けられた中間膜が採用されている。中間膜は、通常、溶融状態になった透明な熱可塑性樹脂の間に、着色された溶融樹脂の熱可塑性樹脂を連続した帯状に押し出すことによって製造されている。また、このような風防ガラスの中間膜では、着色帯における下側部分の濃度勾配を、下側になるにつれて順次薄くなるようにして、運転者の視界を広げることも実施されている。
【0004】
特公平1−43606号公報には、濃度勾配を有する着色帯が設けられた中間膜の製造方法及び製造装置が開示されている。この公報に開示された製造装置では、透明な熱可塑性の第1樹脂が充填されるマニホールドを有する金型が設けられている。マニホールドに充填された第1樹脂は、マニホールドに連通する第1樹脂オリフィスからシート状に押し出されるようになっている。マニホールド内には、着色帯となる着色された熱可塑性の第2樹脂が充填される導管が配置されており、導管の周面には、充填された第2樹脂を、マニホールドの第1樹脂オリフィスから押し出される第1樹脂内にシート状に押し出す第2樹脂オリフィスが軸方向沿って設けられている。第2樹脂オリフィスは、第1樹脂オリフィスに対向した状態で、第1オリフィスよりも短くなっている。
【0005】
導管に設けられた第2樹脂オリフィスは、軸方向の一方の端部における開口幅が、端縁側になるにつれて順次小さくなった先細り状になっており、従って、オリフィスから連続した帯状に押し出される第2樹脂は、一方の側縁部の厚さが、側縁側になるにつれて順次薄くなっている。これにより、第1樹脂オリフィスからは、第1樹脂内に、連続した帯状の第2樹脂が積層された状態で押し出されており、第2樹脂によって構成される着色帯は、一方の側部において、側縁部側になるにつれて、順次、濃度が薄くなった濃度勾配を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような装置では、一方の側部に濃度勾配を有する第2樹脂の着色帯を、第1樹脂内に連続した帯状に押し出して製造するようになっているために、その製造効率を向上させるためには、第2樹脂オリフィスからの第2樹脂の押し出し速度および第1樹脂オリフィスからの第1樹脂の押し出し速度を、それぞれ速くする必要がある。しかしながら、第1樹脂および第2樹脂の押し出し速度を速くすると、それぞれの樹脂を所定の厚さに成形することが困難になるという問題があり、製造効率を向上させることは容易ではない。
【0007】
また、マニホールド内に充填される第1樹脂は、マニホールドの側部から軸方向に沿って供給されており、また、マニホールド内に配置された導管に充填される第2樹脂も、導管内を軸方向に沿って供給されている。このように、軸方向に沿って流れる第1樹脂が、その軸方向に沿って設けられた第1樹脂オリフィスから、軸方向と直交した方向に押し出されるとともに、導管に沿って流れる第2樹脂も、導管の軸方向に沿って設けられた第2樹脂オリフィスから、軸方向と直交方向に押し出されているために、第2樹脂は、第1樹脂と同方向に流動しつつ、第1樹脂内に押し出されることになる。その結果、帯状に押し出される第2樹脂の側縁部は、第1樹脂内にはほとんど拡散されず、第2樹脂の側縁における境界が明瞭に現れることになる。自動車等の風防ガラスの中間膜に使用される第2樹脂の着色帯としては、運転者の視界の妨げにならないように、第1樹脂の内部に積層された第2樹脂の側縁が、不明瞭になっていることが好ましい。第2樹脂の側部に濃度勾配を設けて、第2樹脂の側縁における厚さを薄くすることにより、その側縁における境界は、若干、不明瞭化するものの、自動車等の風防ガラスとして使用する場合には、必ずしも十分ではない。
【0008】
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、熱可塑性の第1樹脂の内部に熱可塑性の第2樹脂が積層された熱可塑性樹脂シートを製造する際に、第2樹脂の側縁の境界を不明瞭化することができる製造装置を提供することにある。本発明の他の目的は、熱可塑性樹脂シートを効率よく製造することができる熱可塑性樹脂シートの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱可塑性樹脂シートの製造装置は、溶融状態になった透明な熱可塑性の第1樹脂が充填される筒状のマニホールドと、第1樹脂をマニホールド内に供給するように、このマニホールドの軸方向の中央部に接続された第1樹脂供給路と、マニホールド内に充填された第1樹脂がシート状に押し出されるようにマニホールドの軸方向に沿って設けられた第1樹脂オリフィスとを有する金型と、この金型のマニホールド内に、着色された溶融状態になった熱可塑性の第2樹脂が軸方向に沿って供給されるように配置されており、第1樹脂オリフィスに進入する第1樹脂内に第2樹脂を連続した帯状に押し出すように、マニホールド内に位置しマニホールドの中央部における下側周面に軸方向に沿って延びるスリット状で第1樹脂オリフィスと対向し第1樹脂供給路とは反対側に位置する第2樹脂オリフィスが設けられた導管とを具備し、前記第2樹脂オリフィスは、押し出される帯状の第2樹脂の各側部が、側縁側になるにつれて順次薄くなるように、各端部の開口幅が、先細り状に順次小さくなっていることを特徴とする。
【0010】
本発明の熱可塑性樹脂シートの製造方法は、請求項1記載の熱可塑性樹脂シートの製造装置を使用し、溶融状態になった透明な熱可塑性の第1樹脂をシート状に押し出す際に、着色された熱可塑性の第2樹脂を、第1樹脂の内部に、各側部が側縁側になるにつれて順次薄くなるように、連続した帯状に押し出して、第1樹脂の内部に第2樹脂が積層された積層シートを製造する工程と、その積層シートを第2樹脂の幅方向の中央部にて二分する工程と、を包含することを特徴とする。
【0011】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
本発明の熱可塑性樹脂シートの製造装置は、例えば、自動車の風防ガラスとして使用される積層ガラスにおいて中間膜として使用される熱可塑性樹脂シートを製造するために使用される。この中間膜は、一対のガラス板間に積層されており、透明な熱可塑性の第1樹脂内に、所定色に着色された熱可塑性の第2樹脂の着色帯が積層されて構成されている。
【0013】
図1は、本発明の熱可塑性樹脂シートの製造装置の実施の形態の一例を示す縦断面図、図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。この製造装置は、一対の側板21および22間に支持された押出成形用金型10を有している。この金型10は、図2に示すように、側板21および22間にそれぞれ配置された一対の金型半体10a同士を接合して構成されている。金型10の内部には、中空筒状のマニホールド11が水平状態に設けられている。このマニホールド11には、ポリビニルブチラール樹脂等の熱可塑性の溶融状態になったほぼ透明な第1樹脂41が充填されるようになっている。マニホールド11の各端部は、金型10の外部にそれぞれ連通した状態になっている。
【0014】
金型10の上部には、マニホールド11の軸方向の中央部に連通する第1樹脂供給路15が設けられている。この第1樹脂供給路15は、図示しないダイアダプターを介して、透明な第1樹脂41が押し出される第1押出機に接続されており、第1押出機から押し出される第1樹脂41が、ダイアダプターを介して第1樹脂供給路15に供給される。そして、第1樹脂供給路15に供給された第1樹脂41が、マニホールド11の軸方向中央部に供給されて、マニホールド11内に充填される。
【0015】
マニホールド11は、図2に示すように、断面扇形状になっており、上部内周面11aの断面が半円弧状であって、その上部内周面11aの各側縁部には、下側になるにつれて相互に接近するように、それぞれが45°に傾斜した傾斜面11bが連続している。
【0016】
マニホールド11は、金型10の下部に設けられたランド部12に連通している。ランド部12 は、マニホールド11の各傾斜面11bに連続する一対の垂直壁面の間に形成されており、マニホールド11内に供給された透明な第1樹脂41が、このランド部12 内に押し出されて、ランド部12を通過する間にシート状に成形される。
【0017】
ランド部12の下端は、各側板21および22間の全体にわたって外部にスリット状に開口した第1樹脂オリフィス13になっており、ランド部12にてシート状に成形された第1樹脂が、この第1樹脂オリフィス13から下方に押し出される。
【0018】
マニホールド11内には、青色、緑色等の所定色に着色されたポリビニルブチラール樹脂等の第2樹脂42が充填される導管30が水平状態で挿通している。この導管30は、マニホールド11の全体にわたって挿通して、各側板21および22をそれぞれ貫通している。導管30の一方の端部は、着色されたポリビニルブチラール樹脂等の熱可塑性の溶融状態になった第2樹脂42が押し出される第2押出機のクロスヘッド(図示せず)に接続されている。
【0019】
導管30における第2樹脂供給方向上流側に配置された一方の側板21の外側面には、その側板21を貫通する導管30に嵌合されたスリーブ23が取り付けられている。スリーブ23には導管30をシールするパッキングが内蔵されており、側板21を貫通する導管30は、スリーブ23によって、側板21に対してシール状態で支持されている。
【0020】
導管30における第2樹脂供給方向下流側に配置された他方の側板22の外側面には、その側板22を貫通する導管30に嵌合されたスリーブ24が取り付けられている。このスリーブ24にも、導管30をシールするパッキングが内蔵されている。また、側板22から延出した導管30の端部外周面には、ネジ溝33が形成されており、このネジ溝33に、調整ナット35がネジ結合されている。調整ナット35は、スリーブ34の先端部に回転可能に取り付けられており、その調整ナット35を回転させると、導管30は、軸方向に沿ってスライドされるようになっている。
【0021】
側板22から延出した導管30の端部には、端部嵌合部材32が取り付けられている。この端部嵌合部材32は、導管30内に供給される第2樹脂42が導管30内にて充填状態になるように、導管30の第2樹脂供給方向下流側端部を絞っている。端部嵌合部材32は、導管30内に供給される第2樹脂42によるこげつき等を抑制するために開放された状態になっているが、導管30の端部を完全に閉塞するような構成であってもよい。
【0022】
マニホールド11内に位置する導管30には、マニホールド11の中央部における下側周面に、軸方向に沿って延びるスリット状をした第2樹脂オリフィス37が設けられている。図3は、導管30に設けられた第2樹脂オリフィス37を示す底面図である。第2樹脂オリフィス37は、金型10のランド部12に連続して設けられた第1樹脂オリフィス13に対向して設けられており、従って、第1樹脂供給路15とは反対側に位置している。第2樹脂オリフィス37の軸方向の各端部は、それぞれの端縁側になるにつれて順次開口幅が小さくなった先細り状になっている。
【0023】
マニホールド11内を挿通する導管30 は、軸方向に適当な間隔をあけて配置された3対の支持脚39によって、マニホールド11内に支持されている。対をなす各支持脚39は、図2に示すように、マニホールド11の各傾斜面11bに対してそれぞれが垂直状態に支持された円柱体によって構成されている。対をなす各支持脚39は、図1に示すように、第2樹脂オリフィス37の中央部と、第2樹脂オリフィス37の軸方向の各側縁部からそれぞれ外側に若干離れた位置とにおいて、軸方向に若干ずれた状態で導管30の外周面にそれぞれ取り付けられており、マニホールド11の傾斜面11bに対して、それぞれスライド可能に支持されている。
【0024】
第2樹脂オリフィス37の軸方向長さは、第1樹脂オリフィス13の軸方向長さの半分以下であることが好ましく、特に、2/10〜3/10になっていることがより好ましい。
【0025】
このような構成の熱可塑性樹脂シートの製造装置の動作は次の通りである。第1押出機からダイアダプターを介して第1樹脂供給路15に、溶融状態になったほぼ透明なポリビニルブチラール樹脂が、第1樹脂41として供給される。第1樹脂供給路15に供給された第1樹脂41は、第1樹脂供給路15を通って、金型10に設けられたマニホールド11の軸方向の中央部に供給される。マニホールド11の中央部に供給された第1樹脂は、マニホールド11内にて、その軸方向に広がり、マニホールド11内の全体にわたって充填される。そして、マニホールド11内に充填された第1樹脂41の圧力が均衡した状態になると、第1樹脂41は、マニホールド11の軸方向に沿って形成されたランド部12 内に押し出されて、ランド部12内にてシート状に成形される。シート状に成形された第1樹脂41は、第1樹脂オリフィス13を通って金型10の外部に押し出される。これにより、第1樹脂41は、所定の厚さのシート状に成形される。
【0026】
このように、第1樹脂41が第1樹脂オリフィス13からシート状に押し出されている間に、青色等に着色されたポリビニルブチラール樹脂等の第2樹脂42が、第2押出機によって溶融混練された状態で、導管30内に供給される。そして、導管30内にて第2樹脂42が充填されて、導管30内にて第2樹脂42の圧力が均衡した状態になると、導管30の軸方向に沿って設けられた第2樹脂オリフィス37から第2樹脂42が連続した帯状に押し出される。第2樹脂42は、第2樹脂オリフィス37から連続した帯状に押し出されるために、導管30内にて流動する第2樹脂の影響を受け、導管30の軸方向に対して直交する方向とは若干傾斜した状態に押し出される。
【0027】
このとき、マニホールド11内では、マニホールド11の軸方向中央部に設けられた第1樹脂供給路15から供給されてマニホールド11内に充填された第1樹脂41が、マニホールド11の軸方向とは直交する方向に流動して、ランド部12内に流入しているために、第2樹脂オリフィス37から押し出される第2樹脂42は、軸方向の各側縁部が、第2樹脂オリフィス37とは直交状態で流動している第1樹脂の影響を強く受ける。その結果、第2樹脂オリフィス37から押し出される第2樹脂42の各側縁部は、流動する第1樹脂内に確実に拡散される。第1樹脂内に拡散した第2樹脂42の各側縁部は、透明な第1樹脂41によって、側方に流動するにつれて順次希釈されるために、濃度が順次薄くなる。
【0028】
このようにして、第1樹脂41の内部に押し出された第2樹脂42は、第1樹脂41とともにランド部12に充填される。そして、第2樹脂42が内部に押し出された第1樹脂41は、ランド部12を通過する間にシート状に成形されて、第1樹脂オリフィス13から金型10の外部に順次押し出される。これにより、図4に示すように、各側部の厚さが側縁側になるにつれて順次薄くなって、側縁側になるにつれて濃度が小さくなった濃度勾配を有する階調部が形成され、しかも、各側縁の境界が不明瞭になった第2樹脂42が第1樹脂41の内部に積層された積層シート40が連続的に形成される。
【0029】
このようにして製造された積層シート40は、冷却装置によって冷却された後に、図4に一点鎖線で示す切断線43に沿って切断されることにより二分され、一対の熱可塑性樹脂シート40aが製造される。各熱可塑性樹脂シート40aは、第1樹脂41内に積層された第2樹脂42のそれぞれの一方の側部が、その側縁部側になるにつれて、順次、薄くなる濃度勾配を有する着色帯になっており、しかも、その側縁の境界は、不明瞭な状態になっている。従って、製造された各熱可塑性樹脂シート40aは、自動車等の風防ガラスに使用される積層ガラスの中間膜としてそれぞれ好適に使用される。
【0030】
なお、第1樹脂41内に積層される第2樹脂42の位置を調整する場合には、導管30のネジ溝33にネジ結合されたナット部材35を回転させて、マニホールド11に対して導管30を軸方向に移動させればよい。これにより、ランド部12に対する各第2樹脂オリフィス37の対向位置が変更され、第1樹脂41に対して連続した帯状に押し出される第2樹脂42の位置が変更される。
【0031】
【発明の効果】
本発明の熱可塑性樹脂シートの製造装置は、このように、第1樹脂の内部に積層された第2樹脂の各側縁部の境界が不明瞭になった熱可塑性樹脂シートを容易に製造することができる。また、本発明の熱可塑性樹脂シートの製造方法では、第1樹脂の内部に積層された第2樹脂の各側縁部が段階的に薄くなった熱可塑性樹脂シートを効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱可塑性樹脂シートの製造装置である強化ガラスの中間膜の製造装置の実施の形態の一例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】その製造装置に使用される導管の要部の底面図である。
【図4】その製造装置にて製造される積層シートの断面図である。
【符号の説明】
10 金型
11 マニホールド
12 ランド部
13 第1樹脂オリフィス
15 第1樹脂供給路
21、22 側板
30 導管
37 第2樹脂オリフィス
40 中間膜
41 第1樹脂
42 第2樹脂
Claims (2)
- 溶融状態になった透明な熱可塑性の第1樹脂が充填される筒状のマニホールドと、第1樹脂をマニホールド内に供給するように、このマニホールドの軸方向の中央部に接続された第1樹脂供給路と、マニホールド内に充填された第1樹脂がシート状に押し出されるようにマニホールドの軸方向に沿って設けられた第1樹脂オリフィスとを有する金型と、この金型のマニホールド内に、着色された溶融状態になった熱可塑性の第2樹脂が軸方向に沿って供給されるように配置されており、第1樹脂オリフィスに進入する第1樹脂内に第2樹脂を連続した帯状に押し出すように、マニホールド内に位置しマニホールドの中央部における下側周面に軸方向に沿って延びるスリット状で第1樹脂オリフィスと対向し第1樹脂供給路とは反対側に位置する第2樹脂オリフィスが設けられた導管とを具備し、前記第2樹脂オリフィスは、押し出される帯状の第2樹脂の各側部が、側縁側になるにつれて順次薄くなるように、各端部の開口幅が、先細り状に順次小さくなっていることを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製造装置。
- 請求項1記載の熱可塑性樹脂シートの製造装置を使用し、溶融状態になった透明な熱可塑性の第1樹脂をシート状に押し出す際に、着色された熱可塑性の第2樹脂を、第1樹脂の内部に、各側部が側縁側になるにつれて順次薄くなるように、連続した帯状に押し出して、第1樹脂の内部に第2樹脂が積層された積層シートを製造する工程と、その積層シートを第2樹脂の幅方向の中央部にて二分する工程と、を包含することを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00362697A JP3786486B2 (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 熱可塑性樹脂シートの製造装置及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00362697A JP3786486B2 (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 熱可塑性樹脂シートの製造装置及び製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10193429A JPH10193429A (ja) | 1998-07-28 |
JP3786486B2 true JP3786486B2 (ja) | 2006-06-14 |
Family
ID=11562714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00362697A Expired - Lifetime JP3786486B2 (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 熱可塑性樹脂シートの製造装置及び製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3786486B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6711912B2 (ja) * | 2016-06-07 | 2020-06-17 | 株式会社日本製鋼所 | シート成形用ダイ、シートの成形方法及びシート |
CN114474652B (zh) * | 2022-01-20 | 2024-04-26 | 上海马可菲斯医疗技术有限公司 | 加热后可渐变式变形的片材的制作方法及其应用 |
-
1997
- 1997-01-13 JP JP00362697A patent/JP3786486B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10193429A (ja) | 1998-07-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1148318A (en) | Extruding colored thermoplastic resin sheets | |
EP0050476B1 (en) | Coextrusion device and method | |
DE69130118T2 (de) | Lamellenartig polymerer körper und verfahren zu seiner herstellung | |
US5087488A (en) | Method and apparatus for forming a plastic article with an overlay of varying thickness having a shaded color appearance | |
CN101687357B (zh) | 安全玻璃用多层中间膜的制造装置及制造方法 | |
US3933964A (en) | Resin laminate and method of making | |
EP0464790A1 (en) | Thermoplastic resin sheet manufacturing process and its apparatus | |
JP3786486B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造装置及び製造方法 | |
JPH0952271A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造装置及びそれを用いた製造方法 | |
US4432826A (en) | Coextrusion method and apparatus | |
JP4686208B2 (ja) | 多層構造を有する熱可塑性樹脂シートの製造装置及び製造方法 | |
JPH0839648A (ja) | 合わせガラス用中間膜の製造方法 | |
JPH09123243A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造装置 | |
JP3117484B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造方法及びその装置 | |
JP3132856B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造装置 | |
JP3241200B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造装置 | |
US6901641B2 (en) | Method for manufacturing a valance having a ridge with an accent color | |
JPH06344414A (ja) | 共押出多層成形方法 | |
JP3071234B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造方法及びその装置 | |
JP3626770B2 (ja) | 押出成形用複合アダプタ | |
JP3009489B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造装置 | |
JPH05329913A (ja) | 多層構造を有する熱可塑性樹脂シートの製造方法及びその装置 | |
JP2529475B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シ―トの製造装置 | |
JP3561318B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造方法 | |
JPH03284923A (ja) | 着色帯域を有する熱可塑性樹脂フィルム・シートの押出方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20031216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050615 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050809 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060320 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130331 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140331 Year of fee payment: 8 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |