JP3009489B2 - 熱可塑性樹脂シートの製造装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂シートの製造装置

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JP3009489B2
JP3009489B2 JP3020771A JP2077191A JP3009489B2 JP 3009489 B2 JP3009489 B2 JP 3009489B2 JP 3020771 A JP3020771 A JP 3020771A JP 2077191 A JP2077191 A JP 2077191A JP 3009489 B2 JP3009489 B2 JP 3009489B2
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義三 山崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2種の熱可塑性樹脂を
押し出し成形して、一方の樹脂層内に他方の樹脂層が埋
入された熱可塑性樹脂シートを製造する場合に好適に用
いられる熱可塑性樹脂シートの製造装置に関し、特に埋
入された樹脂層の幅寸法を製造中においても自在に変え
ることができる熱可塑性樹脂シートの製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車、飛行機等に使用されている風防
用ガラスや、建築物の窓等に使用されている積層ガラス
は、2枚の相対向するガラス板間に可塑化されたポリビ
ニルブチラール樹脂からなる中間膜が挟まれて構成され
ている。
【0003】このような積層ガラスに用いられる中間膜
を製造するには、一般に、シリンダー内で混練されなが
ら加熱溶融されたポリビニルブチラール樹脂を押出成形
用金型に送給し、押出成形用金型から押し出して薄膜状
の中間膜を得る方法が知られている。こうして得られた
中間膜は無色透明であり、光線を大部分透過させるの
で、光線の透過を制限するために、中間膜の幅方向の一
部に帯状の着色部を設けることが試みられている。例え
ば、自動車の風防ガラスに使用される熱可塑性樹脂シー
トでは、シートの上部領域に濃度勾配を有する着色帯を
設けることにより、風防ガラスを通して運転者を照らす
太陽光線を減少させることができる。
【0004】このような着色帯をシートに設けるにあた
って、特公平1-43606号公報には、熱可塑性樹脂にて形
成された樹脂層内に所定幅の着色帯を封入したシートを
製造する装置が提案されている。この装置は、透明な熱
可塑性樹脂(以下、透明樹脂という)が供給されるマニ
ホールドと、該マニホールド内に配設されており着色さ
れた熱可塑性樹脂(以下、着色樹脂という)をマニホー
ルド内へ送給する魚雷型プローブと、押出シート出口と
してのスリット状ダイオリフィスと、マニホールドとス
リット状ダイオリフィスとの間に設けられたランド部
と、を有し、透明樹脂主流がマニホールドに入り、ラン
ド部を経てスリット状ダイオリフィスより押し出される
状態において、魚雷型プローブのスリットから押し出さ
れた着色樹脂を主流中に封じ込めるようにしたものであ
る。
【0005】ところで、製品の種類等に応じて着色帯の
幅を自在に変更することが要望されるが、上記装置では
対応できない。例えば、特公昭54-26590号公報、特開昭
57-14018号公報、特開昭61-270133号公報には、マニホ
ールド内に内部ディケル及び分配管を設け、それの可動
により金型出口の流量及び厚みを調整し、シートの構
成、およびシートの幅を変更する方法が提案されている
が、これらの方法では上記した着色帯の幅を変更するこ
とはできない。中間層の幅を変更するにあたっては、ス
リットの寸法の異なる魚雷型プローブと差しかえること
が考えられるが、この場合には生産を一旦停止すること
が必要となるので生産性が低下し、また金型の分解掃除
も必要となって材料のロスが増えてくるという欠点があ
る。
【0006】そこで、本発明者らは、マニホールド内に
配設された導管をマニホールドの幅方向へ移動自在に構
成することにより、製造途中においても、透明な樹脂層
内に埋入された着色帯の幅が可変な熱可塑性樹脂シート
の製造装置を検討した。この装置を図10〜図12に基
づいて説明する。
【0007】図10〜図12に示す熱可塑性樹脂シート
の製造装置は、押出成形用金型1と導管30とを有する。
該金型1は、導管2が内部に配設されたマニホールド3
と、マニホールド3の幅方向に設けられた側板15と、マ
ニホールド3内に溶融した透明樹脂aを供給する樹脂供
給路4と、押出シート出口としてのスリットー状ダイオ
リフィス6と、マニホールド3からダイオリフィス6に
透明樹脂aが送られる樹脂通路としてのランド部7と、
を有している。上記導管30はマニホールド3内にその全
幅に亘って配設され、マニホールド3の幅方向に移動自
在に構成されている。この導管30には、マニホールド3
内に開口するスリット部31が形成され、スリット部31は
マニホールド3内の透明樹脂aが幅方向に流れて有して
いる位置に配置されている。導管30内には着色樹脂bが
供給されるよう構成されており、着色樹脂bはスリット
部31を通してマニホールド3内へ押し出される。
【0008】図10と図11はマニホールド3内に透明
樹脂aを供給すると共に、導管30内に着色樹脂bを供給
している状態を示したものである。着色樹脂bは透明樹
脂aの流れによって、図の矢印Xで示す方向へ移動す
る。その結果、図4に示すように、所定幅寸法の着色帯
Bが透明樹脂層A内に埋入された熱可塑性樹脂シート9
が製造される。
【0009】着色帯の幅寸法を小さくする場合には、図
12に示すように、導管30のスリット部31の一部が側板
15で遮弊されるよう導管30を左側へ所定距離だけ移動さ
せることによりスリット部31の幅寸法を小さくし、この
状態で、上記と同様に透明樹脂aと着色樹脂bとをマニ
ホールド3内及び導管30内へ供給することにより、着色
帯Bの幅寸法の小さい熱可塑性樹脂シート9を得ること
ができる。
【0010】ところが、上記のように導管30を移動させ
て着色樹脂Bの幅寸法の小さい熱可塑性樹脂シートを製
造する場合、側板15内に位置するスリット部31の端部か
ら排出された着色樹脂bが右方へ流れ出し、マニホール
ド3の側板15側に集束する結果、形成された着色帯Bに
は厚み偏差(図12のC部分)が生じるという問題があ
った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点を解
消するためになされたものであり、その第1の目的とす
るところは、連続生産中においても着色帯の幅を自在に
変更することができる熱可塑性樹脂シートの製造装置を
提供することにある。
【0012】そして、本発明の第2の目的とするところ
は、連続生産中においても着色帯の幅を自在に変更する
ことができ、しかも形成された着色帯の厚み偏差を生じ
ることのない熱可塑性樹脂シートの製造装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本第1発明の熱可塑性樹
脂シートの製造装置は、第1の熱可塑性樹脂にて形成さ
れた第1樹脂層と、この第1樹脂層内に埋入されており
第2の熱可塑性樹脂にて形成された所定幅の第2樹脂層
と、を有する熱可塑性樹脂シートの製造装置であって、
該装置は押出成形用金型と、導管とを備え、該押出成形
用金型は、マニホールドと、該マニホールド内に第1の
熱可塑性樹脂を供給する第1樹脂供給路と、該第1の熱
可塑性樹脂がマニホールドから外側へ押し出されて該第
1樹脂層が形成されるスリット状ダイオリフィスと、を
有し、該導管は該マニホールド内に配設されてその両端
部が金型に固定された外筒と該外筒内にスライド自在に
挿入された内筒とから構成され、該内筒には上記第2の
熱可塑性樹脂が供給される第2樹脂供給路が形成されて
いると共に、該第2樹脂供給路がマニホールド内に開口
する第1スリットが形成され、該外筒に設けられた第2
スリットと内筒に設けられた第1スリットとによって形
成される幅寸法が可変な第2樹脂供給用のスリット部が
該第1樹脂供給路の反対側に配置されており、そのこと
により上記目的が達成される。
【0014】本第2発明の熱可塑性樹脂シートの製造装
置は、第1の熱可塑性樹脂にて形成された第1樹脂層
と、この第1樹脂層内に埋入されており第2の熱可塑性
樹脂にて形成された所定幅の第2樹脂層と、を有する熱
可塑性樹脂シートの製造装置であって、該装置は押出成
形用金型と、導管とを備え、該押出成形用金型は、マニ
ホールドと、該マニホールド内へ第1の熱可塑性樹脂を
供給する第1樹脂供給路と、該第1の熱可塑性樹脂がマ
ニホールドから外側へ押し出されて該第1樹脂層が形成
されるスリット状ダイオリフィスと、を有し、該導管は
該マニホールド内に配設されてその両端部が金型に固定
された外筒と該外筒内にスライド自在に挿入された内筒
とから構成され、該内筒には上記第2の熱可塑性樹脂が
供給される第2樹脂供給路が形成されていると共に、該
第2樹脂供給路がマニホールド内に開口する第1スリッ
トが形成され、該外筒に設けられた第2スリットと内筒
に設けられた第1スリットとによって形成される幅寸法
が可変な第2樹脂供給用のスリット部が該第1樹脂供給
路側に配置されており、そのことにより上記目的が達成
される。
【0015】図1及び図2に本第1発明の熱可塑性樹脂
シートの製造装置の一例が示されている。
【0016】該装置は、押出成形用金型1と導管2とを
有する。該金型1は、導管2が内部に配設されるマニホ
ールド3と、マニホールド3の幅方向にそれぞれ設けら
れた側板15、16と、マニホールド3内に溶融した透明樹
脂aを供給する樹脂供給路4と、押出シート出口として
のスリットー状ダイオリフィス6と、マニホールド3か
らダイオリフィス6に透明樹脂aが送られる樹脂通路と
してのランド部7と、を有している。
【0017】マニホールド3は断面がほぼ円形に形成さ
れ、金型1のほぼ全幅に亘って設けられている。前記マ
ニホールド3の一端部には樹脂流入口41を有する樹脂流
入部42が設けられ、樹脂押出装置(図示しない)から樹
脂流入口41及び樹脂供給路4を通って透明樹脂aはマニ
ホールド3内へ供給されるように構成されている。
【0018】上記マニホールド3内に配置される導管2
は、長尺な筒状部材からなる外筒10とこの外筒10内にス
ライド自在に挿入された筒状部材からなる内筒11とから
構成されている。
【0019】該外筒10はマニホールド3内にその全幅に
亘って配置され、外筒10の両端部は前記側板15と樹脂流
入部42にそれぞれ固定されている。外筒10内に挿入され
た内筒11の一方側端部は外筒10の端部から外側へ延設さ
れている。この内筒11の延出端部にはネジ部12が刻設さ
れ、ネジ部12に移動用ナット13が螺合されている。この
移動用ナット13は金型の側板16に固着されたスリーブ14
のフランジ15に周方向へ回転可能に係合している。ま
た、上記スリーブ14と内筒11との間には、内筒11の軸方
向への移動を許容し、かつ内筒11の回転が規制されるよ
う平行キー17が設けられている。従って、移動用ナット
13を回転させることにより、そのナット13とネジ部12と
の螺合により内筒11がその軸方向へ移動することにな
る。この内筒11の遊端部は盲フランジ18で閉塞されてい
る。内筒11の基端部側には着色樹脂bの流入口21が設け
られている。
【0020】図2に示すように、内筒11内に設けられた
樹脂供給路5はマニホールド3内において開口し、この
開口部分に第1スリット21が形成されている。第1スリ
ット21の形状は、例えば、図3に示す形状とされてい
る。この例では、第1スリット21は横方向に長い第1開
口部21aと、第1開口部21aの先端に連続して設けられた
先端すぼまりの第2開口部21bとから形成されている。
樹脂流入口20には着色樹脂bの押出装置(図示せず)が
接続されていて、押出装置から押し出された着色樹脂b
は樹脂流入口20から樹脂供給路5及び第1スリット21を
通ってマニホールド3内へ流入する。そして、上記外筒
10には、内筒11とほぼ対応する位置において第2スリッ
ト22が形成されている。図1に示すように、第2スリッ
ト22は側板15の内壁面の延長位置からマニホールド3の
中央へ向かって所定寸法だけ形成され、その幅寸法は第
1スリット21の幅寸法と略同寸法に形成されている。ま
た、図2に示すように、第2スリット22の上下幅寸法は
第1スリット21の上下幅寸法に比して大きく形成されて
いる。そして、第1スリット21と第2スリット22の共通
する開口部分にスリット部8が形成されている。このス
リット部8の開口幅寸法は内筒11をその軸方向へ移動さ
せることによって変えることができる。例えば、内筒11
を移動させて第1スリット21を側板15側へ移動させれば
スリット部8の幅寸法が小さくなり、逆に第1スリット
21をマニホールド3の中央側へ位置させればスリット部
8の幅寸法は最大幅として第1スリット22の幅寸法まで
大きくなる。このようなスリット部8は上記樹脂供給路
4と反対側に設けられている。
【0021】このようにして形成されるスリット部8は
スリット状ダイオリフィス6と平行でかつ上記ランド部
7側を向くように形成されている。なお、上記内筒11と
外筒10及びスリーブ14との間にはシールリング23が設け
られている。
【0022】次に、上記した本発明の装置を用いて熱可
塑性樹脂シートを製造する方法を説明する。
【0023】樹脂流入口41からマニホールド3内に送ら
れた透明樹脂aはマニホールド3内を樹脂供給路4側か
ら順次満たされ、ランド部7を経てスリット状ダイオリ
フィス6から外側へ押し出される。一方、導管2の樹脂
供給路5内に供給された着色樹脂bは、導管2のスリッ
ト部8からマニホールド3内へ送られる。そして、この
着色樹脂bにて形成された所定幅の着色帯Bが透明樹脂
aにて形成された透明樹脂層A中に埋入され、図4に示
すような熱可塑性樹脂シート9が成形される。ここで、
着色帯Bの幅寸法は、上記したスリット部8の幅寸法に
影響を受けるために、スリット部8の開口幅を変えるこ
とにより着色帯Bの幅寸法を任意に変えることができ
る。すなわち、移動用ナット13を回転させて内筒11をそ
の軸方向へ移動させスリット部8の開口幅を変更するこ
とにより、着色帯Bの幅をそれに応じて変更することが
できる。このスリット部8の開口幅の変更操作は、シー
ト9の製造途中であっても支障なく行うことができる。
【0024】ここで、透明樹脂aがマニホールド3内で
押し出し方向のみの流れを有する位置に、着色樹脂bの
スリット部8を設けると、着色樹脂bの流れ方向と透明
樹脂aの流れ方向が一致するので、形状が安定した着色
帯Bを押し出し成形することができる。すなわち、透明
樹脂aがマニホールド3内へ供給され、そしてスリット
状ダイオリフィス6から外側へ押し出されている安定状
態においては、透明樹脂aの流れのベクトル(樹脂の流
れ方向及び流速)はマニホールド3内の位置によって異
なっている。透明樹脂aの流れのベクトルの方向は、マ
ニホールド3の幅方向とシート押し出し方向との合成で
ある。通常、マニホールド3の奥側では、樹脂流れのベ
クトルのマニホールド3の幅方向の成分は比較的大き
く、シート押し出し方向の成分は小さい。マニホールド
3のスリット状ダイオリフィス6側では、樹脂流れのベ
クトルのマニホールド3の幅方向の成分は小さく、シー
ト押し出し方向の成分は大きい。ランド部7において
は、マニホールド3の幅方向の樹脂流れはほとんどな
く、シート押し出し方向の樹脂流れのみが存在する。一
方、スリット部8から送り出された着色樹脂bはその送
り出し方向(ほぼシートの押し出し方向)へ流出され
る。上記したように、透明樹脂aがマニホールド3内で
押し出し方向の流れを有する位置に着色樹脂bのスリッ
ト部8が設けられていると、スリット部8を通してマニ
ホールド3内へ押し出される着色樹脂bは、スリット部
8の開口縁に規制されて押し出されるので、着色帯Bの
形状はスリット部8の形状に大きく影響を受けるため、
逆に樹脂流速や樹脂温度等による影響が少なくなるので
ある。
【0025】本発明では、スリット部8の位置は上記し
たように、ランド部7に近接した位置に限定されること
はなく、透明樹脂aの幅方向の流れの影響により着色樹
脂bの幅寸法がスリット部8の幅寸法よりも縮小する位
置、つまり、マニホールド3の奥方へ位置付けてもよ
い。
【0026】さらに、本発明のように、導管2を2重筒
で構成することにより、透明樹脂aの圧力により内筒11
が変形することが防止されるので、内筒11を外筒10内で
容易に移動させることができる。
【0027】本発明において使用される熱可塑性樹脂a
またはbには、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリカーボネート、塩化ビニル樹
脂、ナイロン樹脂、ポリビニルアセタール、アクリル樹
脂、アセタール樹脂、ポリエステル樹脂等があげられ
る。これらの熱可塑性樹脂には可塑剤、充填剤等が添加
されてもよい。
【0028】なお、第1スリット21及び第2スリット22
の形状は用途や目的に応じて種々変更することができ
る。
【0029】次に、本第2発明の熱可塑性樹脂シートの
製造装置を図5に示す。図1に示した本第1発明の製造
装置と同一要素のものには同一の符号をつけて示してい
る。本第2発明の熱可塑性樹脂シートの製造装置は、第
1発明の装置とは、スリット部8が樹脂供給路4と同じ
側に配置されている点で相違している。
【0030】次に、上記した本第2発明の装置を用いて
熱可塑性樹脂シートを製造する方法を説明する。
【0031】樹脂流入口41からマニホールド3内に送ら
れた透明樹脂aはマニホールド3内を樹脂供給路4側か
ら順次満たされ、ランド部7を経てスリット状ダイオリ
フィス6から外側へ押し出される。一方、導管2の樹脂
供給路5内に供給された着色樹脂bは、導管2のスリッ
ト部8からマニホールド3内へ送られる。そして、この
着色樹脂bにて形成された所定幅の着色帯Bが透明樹脂
aにて形成された透明樹脂層A中に埋入され、図4に示
したようにスリット側において三層構造となった熱可塑
性樹脂シート9が成形される。ここで、着色帯Bの幅寸
法は、上記したスリット部8の幅寸法に影響を受けるた
めに、スリット部8の開口幅を変えることにより着色帯
Bの幅寸法を任意に変えることができる。すなわち、移
動用ナット13を回転させて内筒11をその軸方向へ移動さ
せてスリット部8の開口幅を変更することにより、着色
帯Bの幅をそれに応じて変更することができる。このス
リット部8の開口幅の変更操作は、シートの製造途中で
あっても支障なく行うことができる。
【0032】ここで、透明樹脂aがマニホールド3内で
幅方向の流れを有する位置に、着色樹脂bのスリット部
8を設けると、着色樹脂bは透明樹脂aの流れの影響を
受けて、着色樹脂bにより形成される上記着色帯Bの形
状がスリット部8の開口形状とはやや異なることにな
る。すなわち、透明樹脂aがマニホールド3内へ供給さ
れ、そしてスリット状ダイオリフィス6から外側へ押し
出されている安定状態においては、透明樹脂aの流れの
ベクトル(樹脂の流れ方向及び流速)はマニホールド3
内の位置によって異なっている。透明樹脂aの流れのベ
クトルの方向は、マニホールド3の幅方向とシート押し
出し方向との合成である。通常、マニホールド3の奥側
では、樹脂流れのベクトルのマニホールド3の幅方向の
成分は比較的大きく、シート押し出し方向の成分は小さ
い。マニホールド3のスリット状ダイオリフィス6側で
は、樹脂流れのベクトルのマニホールド3の幅方向の成
分は小さく、シート押し出し方向の成分は大きい。ラン
ド部7においては、マニホールド3の幅方向の樹脂流れ
はほとんどなく、シート押し出し方向の樹脂流れのみが
存在する。
【0033】一方、スリット部8から送り出された着色
樹脂bはその送り出し方向(ほぼシートの押し出し方
向)へ流出される。着色樹脂bの透明樹脂aと接する部
分はその流れが透明樹脂aの流れによって変えられる。
上記したように透明樹脂aの流れのベクトルはマニホー
ルド3の幅方向の流れ成分を有しているので、着色樹脂
bの外側の部分(透明樹脂aに近い部分)は透明樹脂a
の流れの影響を大きく受けるため、本来の着色樹脂bの
流れのベクトルと、透明樹脂aの流れのベクトルとが合
成されたベクトルで流れる。透明樹脂aの流れの影響が
少ない着色樹脂bの中央部分ではほぼシート押し出し方
向へ向かって流れる。
【0034】その結果、透明樹脂a内に埋入された着色
帯の幅は長くなると共に、着色帯の厚みは移動方向側へ
いくにつれて次第に小さくなり、このようにして着色帯
の境界部分(先端部分)の厚さは非常に薄くなり、濃い
着色部から薄い着色部が順次形成された階調部となる。
【0035】本発明において使用される熱可塑性樹脂a
またはbには、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリカーボネート、塩化ビニル樹
脂、ナイロン樹脂、ポリビニルアセタール、アクリル樹
脂、アセタール樹脂、ポリエステル樹脂等があげられ
る。これらの熱可塑性樹脂には可塑剤、充填剤等が添加
されてもよい。
【0036】なお、上記の製造装置では、スリット部8
を透明樹脂aの幅方向の流れを有する位置に配置した
が、これに限定されず、例えば、透明樹脂aが実質的に
押し出し方向にのみ流れを有する位置に配置してもよ
い。この場合には、スリットからの着色樹脂bの押し出
し方向と透明樹脂aの押し出し方向とがほぼ一致するの
で、着色帯の断面形状はスリットの形状とほぼ一致する
ことになる。また、第1スリット21及び第2スリット22
の形状も用途や目的に応じて種々変更することができ
る。
【0037】
【作用】内筒をその軸方向へ移動させることにより、内
筒の第1スリットと外筒の第2スリットとによって形成
されるスリット部の形状が変わるため、スリット部を通
して押し出される第2の熱可塑性樹脂にて形成される着
色帯の形状の異なる熱可塑性樹脂シートを製造すること
ができる。
【0038】特に、本第2発明の熱可塑性樹脂シートの
製造装置では、内筒を移動させた場合に、その第1スリ
ットの端部側は外筒の第2スリットの開口縁によって規
制されるため、従来のように、第2の熱可塑性樹脂が側
板内に位置するスリット部の端部から流れ出すという事
態が発生することなく、形成された着色帯の側板側に厚
み偏差が生じることがない。
【0039】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例を挙げて説
明する。
【0040】まず、図1に示した本第1発明の装置を用
い、以下の条件で熱可塑性樹脂シートを押し出し成形し
た。
【0041】〈押出成形用金型〉使用した押出成形用金
型の各部材の寸法は以下の通りとした。◇ ダイオリフィス6の幅:1000mm マニホールド3の径:R30mm 導管2の径:R16mm ランド部7の長さ:50mm ランド部7のクリアランス:1.2mm スリット部8とランド部7との距離:10mm 第1スリット21の形状:図3に示す形状とした。
【0042】図3において、横軸をx軸、縦軸をy軸と
し、図3示す点Oにおける座標を(0,0)、第1スリッ
ト21の開口縁を描く点Qにおける座標を(x,y)とす
るとき、点Qの座標(x,y)は次の通りであった。な
お、曲率半径R1は1.25、R2は0.25とした。
【0043】 x(mm) 0〜35 75 105 125 155 185 200 y(mm) 2.50 2,48 2.4 2.3 1.9 1.1 0.5 また、外筒10の第2スリット22の幅寸法及び上下寸法は
第1スリット21の幅寸法及び上下寸法より大きく形成
し、かつ第2スリット22の外側端部を側板16の内壁面の
延長線に一致させた。
【0044】〈押出条件〉 樹脂量比率…透明樹脂:着色樹脂=10:1。◇ 樹脂温度…透明樹脂:170℃、着色樹脂:150℃。◇ 使用樹脂の種類…透明樹脂:ポリビニルブチラール樹
脂。◇ 着色樹脂:ポリビニルブチラール樹脂(染料または顔料
で着色されている。)。
【0045】実施例1 図7に示すように、第1スリット21の基部が側板15の内
壁面の延長線に一致する(つまり、第1スリット21は外
筒10によって閉塞されない)よう内筒11をセットし、熱
可塑性樹脂シート9を押し出し成形した。
【0046】得られた熱可塑性樹脂シートの着色帯部分
の可視光線透過率の結果を図6においてBで表す。図6
の結果から、着色帯に濃い着色部から薄い着色部が順次
形成された階調部が形成されていることがわかる。
【0047】実施例2 マニホールド3の中央側へ内筒11を45mm移動させて(図
7の矢印Dで示す)セットし、熱可塑性樹脂シート9を
押し出し成形した。
【0048】得られた熱可塑性樹脂シートの着色帯部分
の可視光線透過率の結果を、図6において、Aで表す。
図6の結果から着色帯に階調部が形成されていることが
わかる。
【0049】実施例3 第1スリット21の基部が外筒10で閉塞されるように、内
筒11を側板15側(矢印Dの反対側)へ100mm移動させて
セットし、熱可塑性樹脂シート9を押し出し成形した。
【0050】得られた熱可塑性樹脂シートの着色帯部分
の可視光線透過率の結果を、図6において、Cで表す。
図6の結果から着色帯に階調部が形成されていることが
わかる。
【0051】次に、図5に示した本第2発明の装置を用
い、以下の条件で熱可塑性樹脂シートを押し出し成形し
た。
【0052】〈押出成形用金型〉使用した押出成形用金
型の各部材の寸法は以下の通りとした。◇ ダイオリフィス6の幅:1000mm マニホールド3の径:R60mm 導管2の径:R16mm ランド部7の長さ:50mm ランド部7のクリアランス:1.2mm スリット部8とランド部7との距離:10mm 第1スリット21の形状:図3に示す形状とした。
【0053】図3において、横軸をx軸、縦軸をy軸と
し、図3示す点Oにおける座標を(0,0)、第1スリッ
ト21の開口縁を描く点Qにおける座標を(x,y)とす
るとき、点Qの座標(x,y)は次の通りであった。な
お、曲率半径R1は1.25、R2は0.25とした。
【0054】 x(mm) 0〜35 75 105 125 155 185 200 y(mm) 2.50 2,47 2.4 2.3 2.0 1.57 1.10 また、外筒10の第2スリット22の幅寸法及び上下寸法は
第1スリット21の幅寸法及び上下寸法より大きく形成
し、かつ第2スリット22の外側端部を側板16の内壁面の
延長線に一致させた。
【0055】〈押出条件〉 樹脂量比率…透明樹脂:着色樹脂=10:1。◇ 樹脂温度…透明樹脂:170℃、着色樹脂:150℃。◇ 使用樹脂の種類…透明樹脂:ポリビニルブチラール樹
脂。◇ 着色樹脂:ポリビニルブチラール樹脂(染料または顔料
で着色されている。)。
【0056】実施例4 図5に示すように、第1スリット21の基部が金型のダイ
オリフィス6の開口端縁に一致する(つまり、第1スリ
ット21は外筒10によって閉塞されていない)よう内筒11
をセットし、熱可塑性樹脂シート9を押し出し成形し
た。
【0057】得られた熱可塑性樹脂シートの着色帯部分
の可視光線透過率の結果を図8において、Aで表す。図
8の結果から、着色帯に階調部が形成されていることが
わかる。
【0058】実施例5 第1スリット21の基部が側壁部10に閉塞されるよう内
筒11を透明樹脂aの流入側に100mm移動させて(図8の
矢印Dで示す)セットし、熱可塑性樹脂シート9を押し
出し成形した。
【0059】得られた熱可塑性樹脂シートの着色帯部分
の可視光線透過率の結果を図8において、Bで表す。図
8の結果から、着色帯に階調部が形成されていることが
わかる。
【0060】比較例 導管が単一管で形成されている導管を使用し、実施例5
と同様に導管を100mm移動させてセットして、熱可塑性
樹脂シート9を押し出し成形した。
【0061】得られた熱可塑性樹脂シートの着色帯部分
の可視光線透過率の結果を図8においてCで表す。図8
の結果から、着色帯に階調部が形成されていないことが
わかる。この理由は、スリットから押し出される着色樹
脂が側板近傍に集束するために、着色帯において厚さの
厚い部分が形成されるものと思われる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、製造を停止することな
く、着色帯の形状の異なる熱可塑性樹脂シートを製造す
ることができるので、品種の異なった熱可塑性樹脂シー
トを製造するにあたって生産性が低下することがなく、
また金型の清掃のための材料ロスを招くこともない。さ
らに、第1熱可塑性樹脂の押出圧力によって内筒が変形
するのを防止することができるから、内筒の操作も容易
に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1発明の熱可塑性樹脂シートの製造装置の
水平断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本第1発明の内筒の第1スリット部分の正面図
である。
【図4】本発明の装置を用いて製造された熱可塑性樹脂
シートの要部断面図である。
【図5】本第2発明の熱可塑性樹脂シートの製造装置の
水平断面図である。
【図6】本第1発明でのスリットの位置と熱可塑性樹脂
シートの可視光線透過率との関係を示すグラフである。
【図7】本発明の内筒のセット位置を示す説明図であ
る。
【図8】本第2発明でのスリットの位置と熱可塑性樹脂
シートの可視光線透過率との関係を示すグラフである。
【図9】本第2発明の内筒のセット位置を示す説明図で
ある。
【図10】従来の熱可塑性樹脂シートの製造装置の要部
の水平断面図である。
【図11】第10図に示す従来の熱可塑性樹脂シートの
製造装置の垂直断面図である。
【図12】従来の熱可塑性樹脂シートの製造装置の要部
の水平断面図である。
【符号の説明】
1 押出成形用金型 2 導管 3 マニホールド 4 樹脂供給路 5 樹脂供給路 6 スリット状ダイオリフィス 7 ランド部 8 スリット部 10 内筒 11 外筒 15 側板 16 側板 a 透明樹脂 b 着色樹脂 A 透明樹脂層 B 着色帯

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の熱可塑性樹脂にて形成された第1樹
    脂層と、この第1樹脂層内に埋入されており第2の熱可
    塑性樹脂にて形成された所定幅の第2樹脂層と、を有す
    る熱可塑性樹脂シートの製造装置であって、該装置は押
    出成形用金型と、導管とを備え、該押出成形用金型は、
    マニホールドと、該マニホールド内に第1の熱可塑性樹
    脂を供給する第1樹脂供給路と、該第1の熱可塑性樹脂
    がマニホールドから外側へ押し出されて該第1樹脂層が
    形成されるスリット状ダイオリフィスと、を有し、該導
    管は該マニホールド内に配設されてその両端部が金型に
    固定された外筒と該外筒内にスライド自在に挿入された
    内筒とから構成され、該内筒には上記第2の熱可塑性樹
    脂が供給される第2樹脂供給路が形成されていると共
    に、該第2樹脂供給路がマニホールド内に開口する第1
    スリットが形成され、該外筒に設けられた第2スリット
    と内筒に設けられた第1スリットとによって形成される
    幅寸法が可変な第2樹脂供給用のスリット部が該第1樹
    脂供給路の反対側に配置されている熱可塑性樹脂シート
    の製造装置。
  2. 【請求項2】第1の熱可塑性樹脂にて形成された第1樹
    脂層と、この第1樹脂層内に埋入されており第2の熱可
    塑性樹脂にて形成された所定幅の第2樹脂層と、を有す
    る熱可塑性樹脂シートの製造装置であって、該装置は押
    出成形用金型と、導管とを備え、該押出成形用金型は、
    マニホールドと、該マニホールド内へ第1の熱可塑性樹
    脂を供給する第1樹脂供給路と、該第1の熱可塑性樹脂
    がマニホールドから外側へ押し出されて該第1樹脂層が
    形成されるスリット状ダイオリフィスと、を有し、該導
    管は該マニホールド内に配設されてその両端部が金型に
    固定された外筒と該外筒内にスライド自在に挿入された
    内筒とから構成され、該内筒には上記第2の熱可塑性樹
    脂が供給される第2樹脂供給路が形成されていると共
    に、該第2樹脂供給路がマニホールド内に開口する第1
    スリットが形成され、該外筒に設けられた第2スリット
    と内筒に設けられた第1スリットとによって形成される
    幅寸法が可変な第2樹脂供給用のスリット部が該第1樹
    脂供給路側に配置されている熱可塑性樹脂シートの製造
    装置。
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