JPH0952087A - 水処理方法および水処理装置 - Google Patents

水処理方法および水処理装置

Info

Publication number
JPH0952087A
JPH0952087A JP7208737A JP20873795A JPH0952087A JP H0952087 A JPH0952087 A JP H0952087A JP 7208737 A JP7208737 A JP 7208737A JP 20873795 A JP20873795 A JP 20873795A JP H0952087 A JPH0952087 A JP H0952087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tank
exchange resin
ion exchange
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7208737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3244404B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Yamazaki
和幸 山嵜
Yoshihiro Hamaguchi
喜弘 浜口
Shigeki Matsumoto
茂樹 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP20873795A priority Critical patent/JP3244404B2/ja
Priority to TW085106511A priority patent/TW387863B/zh
Priority to US08/659,285 priority patent/US5707514A/en
Priority to MYPI96002490A priority patent/MY113250A/en
Priority to KR1019960034142A priority patent/KR100190220B1/ko
Priority to DE69612438T priority patent/DE69612438T2/de
Priority to EP96305994A priority patent/EP0758627B1/en
Priority to CN96109994A priority patent/CN1103743C/zh
Publication of JPH0952087A publication Critical patent/JPH0952087A/ja
Priority to US08/912,719 priority patent/US5772891A/en
Priority to KR1019980045664A priority patent/KR100199039B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP3244404B2 publication Critical patent/JP3244404B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/42Treatment of water, waste water, or sewage by ion-exchange
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J47/00Ion-exchange processes in general; Apparatus therefor
    • B01J47/10Ion-exchange processes in general; Apparatus therefor with moving ion-exchange material; with ion-exchange material in suspension or in fluidised-bed form
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J49/00Regeneration or reactivation of ion-exchangers; Apparatus therefor
    • B01J49/10Regeneration or reactivation of ion-exchangers; Apparatus therefor of moving beds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J49/00Regeneration or reactivation of ion-exchangers; Apparatus therefor
    • B01J49/10Regeneration or reactivation of ion-exchangers; Apparatus therefor of moving beds
    • B01J49/16Regeneration or reactivation of ion-exchangers; Apparatus therefor of moving beds containing cationic and anionic exchangers in separate beds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S210/00Liquid purification or separation
    • Y10S210/90Ultra pure water, e.g. conductivity water

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水を多種の薬品を添加することなく超純水
製造設備の原水として利用できる水処理装置を提供す
る。 【解決手段】 酸排水が導入される第1水槽41と、第
1水槽41からの排水を固液分離して上澄液を放出する
第2水槽42と、上記上澄液が導入され、イオン交換樹
脂93と曝気手段88とを有し、膜フィルター91を通
じて処理水を得るイオン交換処理槽49と、イオン交換
樹脂93を沈降させる沈降槽50と、沈降槽50のイオ
ン交換樹脂93を第1水槽41に導入するエアーリフト
ポンプ95と、第2水槽42のイオン交換樹脂93をイ
オン交換処理槽49に返送する返送エアーリフトポンプ
61とを備えている。イオン交換樹脂49は、イオン交
換処理槽49で処理水のフッ素イオンをイオン交換し、
第1水槽41で酸排水によって再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水処理方法と水
処理装置に関し、たとえば、イオン交換樹脂を半導体工
場からの酸排水あるいはアルカリ排水で再生して利用す
ることができ、資源を有効に利用できる水処理方法およ
び水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体工場からの酸排水は、各種
の薬品を使用して処理されている。そして、この処理水
は、再利用されることなく放流されていた。この処理水
が再利用されていない理由は、上記処理水の電気伝導度
が再利用できないぐらいに高いからである。また、従来
は、超純水製造装置から発生する使用済のイオン交換樹
脂は、再利用されておらず、産業廃棄物となっていた。
【0003】以下に、さらに詳しく説明する。
【0004】半導体工場から発生する排水の中で、水量
的に最も多いのが酸排水である。この酸排水には半導体
工場で多量に使用されている使用済みのフッ酸,硫酸,硝
酸等が含まれている。従来、消石灰,苛性ソーダ,硫酸,
ポリ塩化アルミニウム,高分子凝集剤などの各種の薬品
を多量に使用して酸排水が含有しているF-やSO4 2-
を凝集沈澱によって化学的に処理することによって、酸
排水を排水処理していた。したがって、この酸排水の処
理水の電気伝導度は比較的高く1400〜1900μs/
cmの範囲であった。一般の市水や工業用水の電気伝導度
が100〜400μs/cmであるから、酸排水の処理水の
電気伝導度がいかに高いかが理解できる。なお、市水と
は飲料水や水道水のことである。
【0005】このように、酸排水を排水処理する際に使
用する多量の消石灰やポリ塩化アルミニウムや高分子凝
集剤などに起因して、上記処理水は電気伝導度が高く、
溶解塩類が多く、カチオンイオンの合計が大きく、アニ
オンイオンの合計が大きくなる。このため上記処理水
は、再利用不可能な水質になっていた。
【0006】また、上記処理水は凝集剤を含んでいるか
ら、この処理水を超純水製造装置へ導入すると、凝集剤
がイオン交換樹脂の表面に付着してイオン交換能力を劣
化させたり、RO(Reverse Osmosis)膜(逆浸透膜)を目
詰まりさせる。このため、上記処理水を再利用できなか
った。
【0007】一般に、半導体工場においては、フッ素を
含有している酸排水は、フッ素濃度が30〜300ppm
程度の場合が多い。従来、このような濃度のフッ素含有
排水は、消石灰,ポリ塩化アルミニウム等の薬品を添加
することによって、フッ化カルシウムおよびフッ化アル
ミニウムの微細なフロックを生成させる。さらには、高
分子凝集剤の添加によってより大きなフロックを生成さ
せ、その後フロックを沈澱させて分離させることによっ
て、フッ素が処理されている。その処理水の電気伝導度
は、上記したように薬品を使用しているので比較的高
く、1400〜1900μs/cmの範囲である。
【0008】つぎに、図4に、従来の2段階の凝集沈澱
による排水処理装置を含んでいる半導体工場の水利用系
統を示す。図4に示すように、半導体工場100からの
酸排水は、まず原水槽101に流入し、水量および水質
がある程度調整される。その後、酸排水は、原水ポンプ
112によって第1反応槽102へ移送される。
【0009】次に、排水は、消石灰が添加された第1反
応槽102において撹拌機113によって撹拌反応処理
される。すると、第1反応槽102においてフッ素とカ
ルシウムが反応してフッ化カルシウムが生成される。こ
れにより、排水からフッ素が除去される。その後、上記
排水はアルミ剤が添加された第2反応槽103に移送さ
れて撹拌反応処理がなされる。この第2反応槽103に
おいて上記排水中の未反応のフッ素がアルミ剤と反応し
てフッ化アルミニウムが生成する。これにより、上記排
水から更にフッ素が除去される。
【0010】次に、上記排水は第1凝集槽104に移送
されて高分子凝集剤が添加される。すると、第1反応槽
102での反応によって生じた微細なフッ化カルシウム
のフロックおよび第2反応槽103での反応によって生
じた微細なフッ化アルミニウムのフロックがより大きな
フロックに凝集される。次に、上記排水は、第1沈澱槽
105に導入されて、固液分離がなされる。
【0011】上記工程だけでは、排水のフッ素濃度を目
的水質である15ppm以下にすることができない。従っ
て、次に、排水を第3反応槽106,第2凝集槽107
および第2沈澱槽108へ順に移送し、さらにその後、
排水のPHが放流基準の範囲内に入るようにPH調整槽
109を通過させてPH調整後に、放流している。
【0012】一方、半導体工場100で洗浄にのみ使用
された純水等、比較的水質のよい中性の排水はそのまま
再利用される。つまり、上記中性排水は、超純水製造装
置115に導入され、この超純水製造装置115での各
種の処理を経た後、半導体工場に返送されて超純水とし
て使用される。図4に示すように、超純水製造装置11
5には、工場からの中性排水の他にも、市水または工業
用水が導入されて、中性排水と混合される。こうして、
超純水が製造されて利用される。しかし、酸排水は、上
記したように再利用されていない。
【0013】ところで、酸排水を再利用することができ
る完全クローズドシステムを備える半導体工場が、全国
に幾つか存在している。この完全クローズドシステムの
工場では、希薄な酸排水を活性炭ろ過器に通して有機物
の処理や過酸化水素の処理を行った後、この排水を弱ア
ニオン交換樹脂と、カチオン交換樹脂に通し、さらに微
生物の殺菌のために紫外線殺菌器およびその他各種処理
を行っている。
【0014】また、今一つの酸排水を再利用できる水処
理方法としては、特開昭63−62592号公報に記載
されているものがある。この方法は、活性炭ろ過器に排
水を通した後、この排水を強酸性カチオン樹脂と弱塩基
性アニオン樹脂との混床塔で処理する。この処理によっ
て、排水を超純水にして再利用している。
【0015】上記2つの水処理方法はいずれもイオン交
換樹脂を用いているから、イオン交換樹脂の再生処理や
性能が劣化したイオン交換樹脂の交換および廃棄が必要
であるという欠点がある。
【0016】また、上記2つの水処理方法においても、
濃厚な酸排水は、再利用する比較的希薄な酸排水に合流
させずに、分別してタンクに貯留し、業者に引き取って
もらっているのが現状である。
【0017】したがって、濃厚酸排水を含んでいる酸排
水を、再利用することができるような水処理装置および
水処理方法が求められている。
【0018】ここで、図5を参照して、上記2つの水処
理方法でも用いられるイオン交換樹脂設備の一例として
のカチオン樹脂塔125の動作を説明する。カチオン樹
脂塔125には、一定量のカチオン樹脂が投入されてい
る。そして、被処理水は上記カチオン樹脂塔125の上
部入口125Aから一定量づつ流入する。カチオン樹脂
塔125の出口125Cから放出する処理水の電気伝導
度が悪化した場合には、このカチオン樹脂塔125に下
部入口125Bから数%の塩酸または硫酸を通薬して、
カチオン樹脂を再生する。このカチオン樹脂を再生した
後の再生排水(塩酸や硫酸)は、カチオン樹脂塔125の
上部の出口配管125Dから排水される。
【0019】超純水製造装置を構成するカチオン樹脂塔
125では、一般に工業用水や市水を直接カチオン樹脂
塔125に流入させるのではなく、図5に示すように、
前処理装置H1で前処理をしてからカチオン樹脂塔12
5に流入させる。この前処理としては、凝集沈澱や凝集
濾過や活性炭吸着や逆浸透膜処理を単独または組み合わ
せた処理とする。
【0020】このように超純水製造装置を構成するカチ
オン樹脂塔125には、工業用水や市水の水質を向上さ
せた前処理水が導入される。従って、カチオン樹脂塔1
25は比較的水質の良い状態で使用されている。つま
り、比較的水質の良い状態すなわち前処理された前処理
水がカチオン樹脂塔125内に導入される。従って、カ
チオン樹脂塔の出口から放出される水質が悪化すると直
ちにカチオン樹脂を再生するか、再生しても水質が改善
されない場合は、このカチオン樹脂は超純水製造装置用
としては不適と判断して、カチオン樹脂を全量コストを
かけて交換していた。
【0021】ところで、半導体工場は、図5に示したよ
うな大規模なイオン交換樹脂装置を必ず備えている。そ
して、この超純水製造装置は、多量のカチオン樹脂を有
している。そして、このカチオン樹脂は、この樹脂自体
のイオン交換性能が劣化すると産業廃棄物としてコスト
をかけて処分されていた。なぜならば、カチオン樹脂の
性能が劣化すると、採水量が減少してしまうだけでな
く、カチオン樹脂から有機物が溶出する問題があるから
である。とはいうものの、この樹脂は、イオン交換性能
が劣化しているのであって、イオン交換能力を全く失っ
てしまったのではない。
【0022】しかしそれでも、超純水製造装置で能力が
低下したカチオン樹脂は再利用されることなく、コスト
をかけて産業廃棄物として処分していた。産業廃棄物と
してのイオン交換樹脂は、超純水製造装置よりも水質的
レベルが低い再利用装置では全く再利用されていない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、半導
体工場からの酸排水の処理水は、各種の薬品を多量に使
用して処理されているので、この処理水の電気伝導度
が、1400〜1900μs/cmと高い。したがって、
そのままでは超純水製造設備の原水として利用するには
不適であった。
【0024】したがって、現在でも、完全クローズドシ
ステムを利用した半導体工場は幾つか存在するが、その
実態は、酸排水の内の希薄酸排水をイオン交換樹脂等に
よって処理して再利用しているが、希薄酸排水と濃厚酸
排水が一緒になっている混合酸排水を再利用しているわ
けではない。
【0025】また、超純水製造装置から産業廃棄物とし
て発生する能力が低下したイオン交換樹脂を再利用でき
ていなかった。
【0026】また、カチオン樹脂塔125でイオン交換
樹脂を用いる場合には、使用したイオン交換樹脂の薬品
による再生作業が必要である。したがって、1つの樹脂
塔125が連続稼動することはできない。また、イオン
交換樹脂を再生するために別途薬品(再生液)が必要であ
る。したがって、イオン交換樹脂を再生液に通した後の
中和処理が必要であるから、中和処理の為のランニング
コストがかかるという問題がある。
【0027】そこで、この発明の目的は、従来再利用さ
れていない濃厚酸排水と希薄酸排水との混合酸排水(ま
たは、濃厚アルカリ排水と希薄アルカリ排水との混合ア
ルカリ排水)を、多種の薬品を添加することなく超純水
製造設備の原水として利用できる処理水にすることがで
きる水処理方法および水処理装置を提供することにあ
る。
【0028】また、この発明の今一つの目的は、従来産
業廃棄物となされていた使用済イオン交換樹脂を有効に
再利用することができる水処理方法および水処理装置を
提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明の水処理方法は、第1水槽に
アルカリ水または酸水を導入するステップと、イオン交
換処理槽に陰イオン水(陰イオン含有水)または陽イオン
水(陽イオン含有水)を導入して、この陰イオン水または
陽イオン水をアニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂
でイオン交換処理して処理水を得るステップと、上記イ
オン交換処理槽にあるアニオン交換樹脂またはカチオン
交換樹脂を上記第1水槽に導入して、上記アルカリ水ま
たは酸水でアニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を
再生するステップと、上記第1水槽で再生したアニオン
交換樹脂またはカチオン交換樹脂を上記イオン交換処理
槽に返送するステップとを備え、アニオン交換樹脂また
はカチオン交換樹脂を上記イオン交換処理槽と上記第1
水槽との間で循環させることを特徴としている。
【0030】したがって、請求項1の発明によれば、イ
オン交換樹脂槽にあるアニオン交換樹脂またはカチオン
交換樹脂でもって、イオン交換樹脂槽に導入されたアニ
オン水またはカチオン水をイオン交換処理する。そし
て、このイオン交換処理した後のイオン交換樹脂を第1
水槽に導入する。そして、上記第1水槽に導入したアニ
オン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を、第1水槽に導
入されているアルカリ水または酸水でもって再生する。
そして、この再生したアニオン交換樹脂またはカチオン
交換樹脂を上記イオン交換処理槽に返送する。
【0031】このように、この請求項1の発明によれ
ば、イオン交換樹脂槽でイオン交換に使用したイオン交
換樹脂を、第1水槽に導入されているアルカリ水または
酸水によって再生する。しかも、この再生時に、上記ア
ルカリ水または酸水は、上記イオン交換樹脂によって中
性に近づけられる。言い換えれば、この請求項1の発明
によれば、イオン交換樹脂槽でのイオン交換樹脂の使用
と、第1水槽でのイオン交換樹脂の再生とを繰り返すこ
とによって、第1水槽とイオン交換樹脂槽の両方におい
てイオン交換樹脂を水処理に役立てることができる。従
って、この請求項1の発明によれば、イオン交換樹脂を
水処理のために最も効率良く役立てることができる。し
かも、イオン交換樹脂を廃棄物として処分する必要もな
いから、廃棄物処理コストを削減することができる。従
って、請求項1の発明によれば、廃棄物量が少なくて、
資源を有効に利用でき、しかも、ランニングコストが低
い水処理方法を実現できる。
【0032】また、この請求項1の発明によれば、イオ
ン交換樹脂槽におけるイオン交換樹脂でイオン交換して
処理水を得る。このイオン交換樹脂槽から得られた処理
水は、イオン交換されているので電気伝導度が小さくな
っており、超純水製造装置の原水として使用できる。し
たがって、水の有効利用を図ることができる。
【0033】また、請求項2に記載の発明の水処理方法
は、請求項1に記載の水処理方法において、上記第1水
槽に導入するアルカリ水または酸水は、処理されるべき
アルカリ排水または酸排水であり、上記第1水槽で上記
アニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を再生した後
のアルカリ排水または酸排水に所定の処理を施した被処
理水を上記イオン交換樹脂槽に導入することを特徴とし
ている。
【0034】従って、請求項2の発明によれば、第1水
槽でアルカリ排水または酸排水を、イオン交換樹脂を再
生するために有効に利用すると同時に、このアルカリ排
水または酸排水をイオン交換樹脂を利用して中性に近づ
けることができる。したがって、1つの処理で再生と処
理とを同時に実行することができる。したがって、効率
の良い水処理を行うことができる。
【0035】また、請求項2の発明によれば、アルカリ
排水または酸排水を処理する過程で生じた陰イオン水ま
たは陽イオン水を、イオン交換樹脂槽でイオン交換し
て、超純水製造装置の原水になる処理水を得ることがで
きる。したがって、請求項2の発明によれば、排水の再
利用効率を向上させることができる。
【0036】また、請求項3に記載の発明の水処理装置
は、アルカリ水または酸水が導入される第1水槽と、ア
ニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を有し、陰イオ
ン水または陽イオン水が導入され、この陰イオン水また
は陽イオン水を上記アニオン交換樹脂またはカチオン交
換樹脂でイオン交換処理して処理水を得るイオン交換処
理槽と、上記イオン交換処理槽にあるアニオン交換樹脂
またはカチオン交換樹脂を上記第1水槽に導入するイオ
ン交換樹脂導入手段と、上記第1水槽でアルカリ水また
は酸水によって再生されたアニオン交換樹脂またはカチ
オン交換樹脂を上記イオン交換処理槽に返送するイオン
交換樹脂返送手段と、上記第1水槽で上記アニオン交換
樹脂またはカチオン交換樹脂を再生した後のアルカリ水
または酸水が導入され、このアルカリ水または酸水に所
定の処理を施した被処理水を上記イオン交換処理槽に導
入する手段とを備えていることを特徴としている。
【0037】したがって、請求項3の発明によれば、イ
オン交換樹脂槽にあるアニオン交換樹脂またはカチオン
交換樹脂でもって、イオン交換樹脂槽に導入されたアニ
オン水またはカチオン水をイオン交換処理する。そし
て、このイオン交換処理した後のイオン交換樹脂を、イ
オン交換樹脂導入手段で第1水槽に導入する。そして、
上記第1水槽に導入したアニオン交換樹脂またはカチオ
ン交換樹脂を、第1水槽に導入されているアルカリ排水
または酸排水でもって再生する。そして、この再生した
アニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を、イオン交
換樹脂返送手段で上記イオン交換処理槽に返送する。
【0038】このように、この請求項3の発明によれ
ば、イオン交換樹脂槽でイオン交換に使用したイオン交
換樹脂を、第1水槽に導入されているアルカリ水または
酸水によって再生する。しかも、この再生時に、上記ア
ルカリ水または酸水は、上記イオン交換樹脂によって中
性に近づけられる。言い換えれば、この請求項3の発明
によれば、イオン交換樹脂槽でのイオン交換樹脂の使用
と、第1水槽でのイオン交換樹脂の再生とを繰り返すこ
とによって、第1水槽とイオン交換樹脂槽の両方におい
てイオン交換樹脂を水処理に役立てることができる。従
って、この請求項3の発明によれば、イオン交換樹脂を
水処理のために最も効率良く役立てることができる。し
かも、イオン交換樹脂を廃棄物として処分する必要もな
いから、廃棄物処理コストを削減することができる。従
って、請求項3の発明によれば、廃棄物量が少なくて、
資源を有効に利用でき、しかも、ランニングコストが低
い水処理装置を実現できる。
【0039】また、この請求項3の発明によれば、イオ
ン交換樹脂槽でイオン交換樹脂でイオン交換して処理水
を得る。このイオン交換樹脂槽から得られた処理水は、
イオン交換されているので電気伝導度が小さくなってお
り、超純水製造装置の原水として使用できる。したがっ
て、水の有効利用を図ることができる。
【0040】また、請求項3の発明によれば、第1水槽
でイオン交換樹脂を再生した後のアルカリ水または酸水
に所定の処理を施した処理水を、イオン交換処理槽に導
入してイオン交換し、超純水製造装置の原水になる処理
水を得ることができる。したがって、請求項3の発明に
よれば、アルカリ水または酸水に所定の処理を施してか
ら、イオン交換して超純水製造装置の原水にできる。し
たがって、排水の再利用効率を向上させることができ
る。
【0041】また、請求項4に記載の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記第1水槽は、
アルカリ水または酸水としてのアルカリ排水または酸排
水が導入されることを特徴としている。
【0042】したがって、請求項4の発明によれば、第
1水槽でイオン交換樹脂を再生することと、アルカリ排
水または酸排水を中性に近づけることとを、1つの処理
で同時に実行することができる。従って、効率の良い水
処理を行うことができる。
【0043】また、請求項5に記載の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記第1水槽で、
アルカリ水または酸水と、アニオン交換樹脂またはカチ
オン交換樹脂とを混合する曝気手段を備えていることを
特徴としている。
【0044】したがって、請求項5の発明によれば、イ
オン交換樹脂を傷つけることなく、イオン交換樹脂をア
ルカリ水または酸水と混合させて、イオン交換樹脂の再
生を促進することができる。
【0045】また、請求項6に記載の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記イオン交換処
理槽で、陰イオン水または陽イオン水と、アニオン交換
樹脂またはカチオン交換樹脂とを混合する曝気手段を備
えていることを特徴としている。
【0046】したがって、請求項6の発明によれば、イ
オン交換樹脂を損傷,摩滅させることなく、イオン交換
樹脂を陰イオン水または陽イオン水と混合させて、イオ
ン交換樹脂による陰イオン水または陽イオン水のイオン
交換処理を促進させることができる。
【0047】また、請求項7の発明の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記イオン交換樹
脂導入手段と上記イオン交換樹脂返送手段は、夫々、上
記第1水槽と上記イオン交換処理槽とをつなぐ配管とエ
アリフトポンプとからなっていることを特徴としてい
る。
【0048】したがって、請求項7の発明によれば、上
記エアリフトポンプと配管とで、イオン交換処理槽から
第1水槽(あるいは第1水槽からイオン交換処理槽)へイ
オン交換樹脂を損傷,摩滅させることなく効率良く運搬
することができる。
【0049】また、請求項8に記載の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記イオン交換樹
脂槽には、膜フィルターが設置され、この膜フィルター
を介して、イオン交換樹脂を分離した処理水を放出する
処理水放出手段を備えていることを特徴としている。
【0050】したがって、請求項8の発明によれば、上
記処理水放出手段によってイオン交換樹脂が分離された
処理水を、超純水製造装置の原水として使用できる。
【0051】また、請求項9に記載の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記所定の処理を
施した被処理水を上記イオン交換処理槽に導入する手段
は、炭酸カルシウム鉱物を有し、上記第1水槽でカチオ
ン交換樹脂を再生した後の酸排水が導入され、上記酸排
水に上記炭酸カルシウム鉱物を溶かして中性に近づけた
液を放出する炭酸カルシウム鉱物槽を備えていることを
特徴としている。
【0052】従って、請求項9の発明によれば、上記酸
排水を炭酸カルシウム鉱物で処理したときに、PHが低
い酸水中にカルシウムイオンが溶け出すから、処理水が
カルシウムイオンを含む。そして、この処理水が含んで
いるカルシウムイオンは、上記イオン交換処理槽で、カ
チオン樹脂に結合される。つまり、カチオン樹脂は、上
記処理水から上記カルシウムイオンを交換的に除去す
る。そして、このカルシウムイオンと結合した使用後の
カチオン樹脂は、上記第1水槽に導入されて再生され
る。
【0053】このように、この請求項9の発明によれ
ば、酸排水を炭酸カルシウム鉱物で処理した後の処理水
を、イオン交換処理槽に導入する陽イオン水としてい
る。したがって、この請求項9の発明によれば、まず、
酸排水は第1水槽でカチオン樹脂と反応して、カチオン
樹脂を再生する。このとき、酸排水のPHは増大して中
性に近づく。次に、この中性に近づいた酸排水は、上記
炭酸カルシウム鉱物と反応してさらに中性に近づく。そ
して、このPHが増大してカルシウムイオンを含んだ酸
排水は、イオン交換樹脂槽でカルシウムイオンが除去さ
れて、電気伝導度が低くなり、超純水製造装置の原水と
して使用できるような処理水になる。
【0054】また、請求項9の発明では、炭酸カルシウ
ム鉱物の溶出による酸排水の中性化反応は、化学理論上
の等量反応となるようなゆっくりとした反応であるか
ら、反応沈殿物を最小限に抑えることができる。したが
って、廃棄物を最小限に抑えることができる。
【0055】また、請求項10に記載の水処理装置は、
請求項9に記載の水処理装置において、上記所定の処理
を施した被処理水を上記イオン交換処理槽に導入する手
段は、上記炭酸カルシウム鉱物槽からの中性に近づけら
れた液が導入され、木炭とプラスチック充填物を有し、
上記液を上記木炭とプラスチック充填物に循環させて上
記液を微生物処理した液を陽イオン水として上記イオン
交換樹脂槽に放出する微生物処理槽を備えていることを
特徴としている。
【0056】したがって、請求項10の発明によれば、
上記プラスチック製充填物と木炭に繁殖した微生物によ
って、上記液が含んでいる有機物を処理できる。また、
上記プラスチック製充填物の存在により、槽内の液循環
効率を向上させることができる。
【0057】さらには、上記微生物処理槽で上記木炭を
触媒として、上記液が含有した過酸化水素を水と酸素ガ
スに分解できる。同時に、上記液中の有機物を上記木炭
で吸着できる。
【0058】したがって、請求項10の発明によれば、
還元剤としてのNaHSO3などの薬品を使用して過酸化水素
を処理していた従来に比べて、処理水中の電気伝導度を
低下させることができ、超純水製造装置の原水にするこ
とができる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の形態例に
基づいて詳細に説明する。
【0060】〔第1例〕図1に、この発明の水処理装置
の第1例を示す。この第1例は、水処理装置であって、
第1水槽1と第2水槽2と第3水槽3と第4水槽4と第
5水槽5とイオン交換樹脂設備26と逆浸透膜設備27
とを備えている。
【0061】上記第1水槽1は、撹拌手段としての散気
管8を有しており、半導体工場からのアルカリ排水が導
入される。散気管8はブロワー10に接続されている。
また、この第1水槽1の上端には、導入エアーリフトポ
ンプ15が固定されている。この第1水槽1は、後述す
るようにアニオン樹脂再生曝気槽の機能を有する。
【0062】この第1水槽1に隣接して第2水槽2が設
けられている。この第2水槽2には、第1水槽1からの
処理水が導入される。この第2水槽2は、傾斜した底2
aを有している。また、第2水槽2は、上下方向の略中
間に曝気撹拌手段としての散気管11を有している。散
気管11はブロワー10に接続されている。また、この
第2水槽2内には、返送エアーリフトポンプ12の入口
端部12Aが固定されており、この入口端部12Aは、
底2Aの最低部に向かって開口している。この入口端部
12Aは、エアー導入手段としての散気管13を有して
おり、散気管13はブロワー10に接続されている。こ
の第2水槽2からの処理水は、図示しない所定の排水処
理装置に導入されて排水処理されることになる。
【0063】上記返送エアーリフトポンプ12は、上記
第2水槽2から上方に延びており、上方に開口している
上開口端12Bを有している。また、上記ポンプ12
は、上記開口端12Bのやや下方から図中右方に延在し
ている横延在部12Cを有している。この横延在部12
Cは、図中左から右に向かってやや下り坂になってい
る。そして、この横延在部12Cは、第3水槽3の上方
で下方に屈曲して第3水槽3の上端に達している。
【0064】一方、上記導入エアーリフトポンプ15
は、上記第1水槽1の上端から上方に向かって延びてい
て、上記返送エアーリフトポンプ12よりも上で右横に
屈曲している。そしてさらに、このエアーリフトポンプ
15は左から右に向かってやや上り坂を形成しながら延
在しており、上記第4水槽4の上方で下方に屈曲してい
る。この下方屈曲部分は上方に延びていて上方に開口し
ている開口部15Aを有している。そして、上記エアー
リフトポンプ15の下端部15Bは、第4水槽4の傾斜
底4aの最底端4a-1に向かって開口している。
【0065】上記第3水槽3は、散気管16を有してお
り、陰イオンとしてのF-やSO4 2-を含んでいるアニオ
ン排水が導入される。散気管16は、ブロワー23に接
続されている。この第3水槽3には、イオン交換樹脂と
してのアニオン樹脂21が導入されている。また、この
第3水槽3は、膜フィルター部17を備えている。この
膜フィルター部17は、横方向に並べられた複数の限外
濾過膜や精密濾過膜を有し、この膜フィルター部17を
通過した処理水は、ポンプ20で汲み上げられて、第5
水槽5に導入させるようになっている。
【0066】この第3水槽3からのアニオン樹脂21を
含んでいるアニオン排水は、隔壁Wの流出管(図示せず)
から、第4水槽4に導入される。そして、この第4水槽
4の最底端4a-1に開口しているエアーリフトポンプ
15の下端部15B内にはエアー導入手段としての散気
管22が配置されている。この散気管22はブロワー2
3に接続されている。
【0067】一方、上記第3水槽3から上記第5水槽5
に導入された処理水は、ポンプ24に汲み上げられて、
イオン交換樹脂設備26に導入され、さらに、逆浸透膜
設備27に導入される。このイオン交換樹脂設備26と
逆浸透膜設備27とが1次純水製造装置28を構成して
いる。
【0068】上記構成の水処理装置は、まず、上記アニ
オン樹脂再生曝気槽としての第1水槽1にアルカリ排水
が導入される。このアルカリ排水は、導入エアーリフト
ポンプ15で第1水槽1に導入されたアニオン樹脂21
を、再生する役割を果たす。つまり、上記アルカリ排水
は、上記アニオン樹脂21が交換した陰イオンを追い出
して、アニオン樹脂21のイオン交換能力を回復させ
る。このイオン交換能力が回復されたアニオン樹脂21
は、隣接する第2水槽(第1沈澱槽)2に導入されて下降
し、傾斜した底2aに沿って最低部2a-1に至る。こ
の最低部2a-1に達したアニオン樹脂21は、返送エ
アーリフトポンプ12の入口端部12Aから吸い込まれ
て、エアー30と一緒に上方に移動する。このエアー3
0は、上記上開口端12Bから放出される。一方、上記
アニオン樹脂21は横延在部12Cに沿って下り坂を下
り、さらに下降して、第3水槽3の上方から第3水槽3
内に返送される。この第3水槽3に返送されたアニオン
樹脂21は、散気管16で撹拌されているアニオン排水
から陰イオン(F-やSO4 2-)を交換的に除去する。そし
て、この陰イオンが除去されたアニオン排水は、膜フィ
ルター19を経由してポンプ20で汲み上げられて、第
5水槽5に導入される。
【0069】一方、上記第3水槽3の隔壁Wの流出管
(図示せず)から隣接する第4水槽4に達した使用済みア
ニオン樹脂21は傾斜底4aに沿って下降して最底端4
a-1に至る。すると、このアニオン樹脂21は、エア
ーリフトポンプ15の下端部15Bに吸い込まれて、エ
アー30と一緒に上方に移動する。そして、エアー30
は上方の開口部15Aから放出される。一方、上記アニ
オン樹脂21は、右から左に向かってエアーリフトポン
プ15の下り坂を下り、さらに、第1水槽1の上方で垂
直に下降して、第1水槽1に至る。そして、第1水槽1
に到達したアニオン樹脂21は、上述したように、アル
カリ排水によって再生される。
【0070】そして、上記第5水槽5に導入されたアニ
オン排水は被処理水として、超純水製造装置28のイオ
ン交換樹脂設備26に導入されて、さらに、イオン交換
処理される。そして、上記処理水は、さらに逆浸透膜設
備27を通って、1次純水として取り出される。
【0071】このように、この第1例によれば、第3水
槽3において、アニオン樹脂21でもってアニオン排水
からF-やSO4 2-を交換的に除去し、かつ、この使用済
みのアニオン樹脂21をエアーリフトポンプ15で第1
水槽1に導入して、アルカリ排水でアニオン樹脂21を
再生する。そして、この再生したアニオン樹脂21を、
エアーリフトポンプ12でもって第3水槽3に返送し
て、再びイオン交換処理させる。したがって、この第1
例は、第1水槽1での半導体工場からのアルカリ排水の
中和処理工程に、アニオン樹脂21の再生処理工程を兼
ねさせている。つまり、この第1例では、アルカリ排水
の処理とアニオン樹脂21の再生処理とを同時に実行す
ることができる。したがって、この第1例によれば、濃
厚アルカリ排水と希薄アルカリ排水との混合アルカリ排
水を、多種の薬品を添加することなく超純水製造設備2
8の原水として利用することができる。
【0072】また、この第1例によれば、上記イオン交
換樹脂設備26で使用済みとなったイオン交換樹脂を第
3水槽3に導入して再利用することができるから、産業
廃棄物量を低減させることができる上に、廃棄物の処理
コストを低減させることができる。
【0073】尚、上記第1水槽1では、アニオン樹脂2
1を再生したときに、アニオン樹脂21からのアニオン
を排水に含有させることになるが、アニオン濃度は低
く、その後の排水処理工程で除去されることになるから
問題はない。また、この第1例では、アルカリ排水によ
ってアニオン樹脂21を再生したが、酸排水によってカ
チオン樹脂を再生するようにしてもよいことは言うまで
もない。この第1例は、半導体製造工場からの酸排水や
アルカリ排水は、酸やアルカリ物質以外の不純物は少な
いことに着目し利用している。
【0074】〔第2例〕次に、図2にこの発明の水処理
装置の第2例を示す。この第2例は、半導体工場から大
量に発生する酸排水を処理して超純水製造装置で利用で
きるようにするものである。より詳しくは、この第2例
は、半導体工場からの業者引き取り酸排水と、濃厚
酸排水と、希薄酸排水とを混合した排水(以下、酸排水
と記す。)を超純水製造装置の原水に再利用するものであ
る。この第2例は、H22や有機物までも処理すること
が可能な例である。この第2例は、炭酸カルシウム鉱物
を用いて酸排水を処理して比較的水質の良い処理水を得
ている。
【0075】図2に示すように、この第2例は、第1水
槽41と第2水槽42と第3水槽43と第4水槽44と
第5水槽45と第6水槽46と第7水槽47と第8水槽
48と第9水槽49と第10水槽50と第11水槽51
を備えている。また、この第2例は、濃縮槽52とフィ
ルタープレス53を備えている。さらに、この第2例
は、イオン交換樹脂設備54と逆浸透膜設備55を有す
る1次純水製造装置56を備えている。
【0076】上記第1水槽41は、底部に散気管57を
有し、この散気管57は第1ブロワー58に接続されて
いる。この第1水槽41には、半導体工場からの酸排水
が導入されるようになっている。この第1水槽41に隣
接して第2水槽42が配置されている。この第2水槽4
2は傾斜底42aを有している。また、この第2水槽4
2の上下方向の略中間には、撹拌手段としての散気管5
9が配置されている。この散気管59は、第1ブロワー
58に接続されている。そして、この第2水槽2内に
は、エアーリフトポンプ61の入口端部61Aが固定さ
れている。この入口端部61Aは、第2水槽42の傾斜
底42aの最低部42a-1に向かって開口している。
また、この入口端部61A内には、空気導入手段として
の散気管62が配置されている。この散気管62は、上
記第1ブロワー58に接続されている。
【0077】上記エアーリフトポンプ61は、上記入口
端部61Aから真っすぐ上方に向かって延在しており、
最上部は上方に向かって開口している開口端61Bにな
っている。また、このエアーリフトポンプ61は、開口
端61Bの少し手前から横方向に延在している横部61
Cを有し、横部61Cの端は第9水槽49の上方に達し
ている。この横部61Cは第2水槽42から第9水槽4
9に向かってわずかに下り坂になっている。そして、エ
アーリフトポンプ61は、横部61Cの端から下方に向
かって延びており、第9水槽49に達している。
【0078】上記第2水槽42の隣には所定の間隔を隔
てて、第3水槽43が配置されている。この第3水槽4
3には、第2水槽42からの被処理水が導入されるよう
になっている。この第3水槽43は、底部に曝気撹拌手
段としての散気管63が配置されている。この散気管6
3は第2ブロワー72に接続されている。この散気管6
3の上方には、格子板64が固定されている。この格子
板64の上には、粒径約10ミリメートルの大粒の炭酸
カルシウム鉱物65が積み重ねられている。この第3水
槽43に隣接し、かつ密着されて第4水槽44が配置さ
れている。この第4水槽44の底部は先細の円錐形状に
なっており、最低部44Aは配管でもって濃縮槽52に
接続されている。
【0079】そして、この第4水槽44に所定の間隔を
隔てて隣接する位置に、第5水槽45が配置されてい
る。この第5水槽45は、底部に散気管66が配置され
ている。この散気管66は、第3ブロワー69に接続さ
れている。そして、この散気管66の上方には、格子板
67が固定されている。この格子板67上には粒径約5
ミリメートルの小粒の炭酸カルシウム鉱物68が積み重
ねられている。また、この第5水槽45に隣接かつ密着
して第6水槽46が配置されている。この第6水槽46
は、先細円錐形状の底部46Aを有している。この底部
46Aは、配管を介して濃縮槽52に接続されている。
【0080】上記第6水槽46に隣接して所定の間隔を
隔てて第7水槽47が配置されている。この第7水槽4
7は、上段濡れ部47Aと下段浸漬部47Bを有してい
る。下段浸漬部47Bは、底部の散気管70と、第1接
触循環部47B‐1とその隣の第2接触循環部47B‐
2を有している。底部の散気管70は第4ブロワー71
に接続されている。上記第1接触循環部47B‐1は、
格子板73上に交互に積み重ねられたプラスチック充填
物75と木炭76を有している。また、上記第2接触循
環部47B‐2は、格子板77上に交互に積み重ねられ
たプラスチック充填物78と木炭80を有している。ま
た、上記上段濡れ部47Aは、格子板81とその上に交
互に積み重ねられたプラスチック充填物82と木炭83
を有している。また、この第7水槽47は、下端開口部
85Aが上記第2接触循環部47B‐2の最低部に隣接
しているエアーリフトポンプ85を有している。このエ
アーリフトポンプ85は、上記下端開口部85A内にエ
アー導入手段としての散気管86を有している。そし
て、このエアーリフトポンプ85は、下端開口部85A
から上方に延在しており、上記上段濡れ部47Aよりも
上で略水平に屈曲して水平方向に延在している。この水
平方向に延在している部分85Bは散水管87を構成し
ており、下側部分に複数の穴が形成されている。
【0081】上記第7水槽47につながるように隣接し
て第8水槽48が配置されている。この第8水槽48に
は上記第7水槽47からの被処理水が導入される。ま
た、この第8水槽48の底部48Aは第7水槽47の底
部47Dにつながっており、底部47Dに向かって下り
坂になっている。また、上記第7水槽47の底部47D
も上記底部48Aと同じように傾斜している。この傾斜
した底部47Dと48Aは、この底部47D,48Aに
向かって下降してきた下降物を底部の散気管70に導
き、この下降物を散気管70から吹き出す空気と一緒に
上方に対流させる役割を有している。
【0082】上記第8水槽48に隣接して所定の間隔を
隔てて第9水槽49が配置されている。この第9水槽4
9は、底部に散気管88を有している。この散気管88
は、第5ブロワー90に接続されている。また、上記第
9水槽49は、上部に膜フィルター部91を有してい
る。この膜フィルター部91は、横方向に配列されてい
る複数の限外濾過膜または精密濾過膜を有している。こ
こでは、水中に配置した限外濾過膜や精密濾過膜を用い
たが、この他膜フィルタとして逆浸透膜を使用すること
も可能である。この複数の限外濾過膜または精密濾過膜
は上下に対向している2つのパイプに取り付けられてい
る。この膜フィルター部91には膜フィルター用ポンプ
92が接続されており、このポンプ92の駆動によっ
て、膜フィルター部91を通過させられた処理水を、第
11水槽51に導入できるようになっている。また、こ
の第9水槽49の最上部には、前述の返送エアーリフト
ポンプ61の出口部61Dが接続されている。この出口
部61Dから、再生されたカチオン樹脂93が第9水槽
49に導入される。
【0083】この第9水槽49に隣接かつ密着して第1
0水槽50が配置されている。この第10水槽50は、
第9水槽49から離れる方向に向かって下り坂になって
いる底50Aを有している。そして、この底50Aの最
下部近傍に、導入エアーリフトポンプ95の入口端部9
5Aが固定されている。この入口端部95A内には、空
気導入手段としての散気管96が配置されている。この
散気管96は、上記第5ブロワー90に接続されてい
る。また、上記導入エアーリフトポンプ95は、上記入
口端部95Aから真っすぐ上方に向かって延在してお
り、最も上の部分が開口部95Bになっている。上記導
入エアーリフトポンプ95は、開口部95Bのやや手前
で横方向に屈曲して、第1水槽41に向かってやや下り
坂で延びている。上記導入エアーリフトポンプ95は、
下り坂部95Cの端で下方に屈曲して下方に延在してお
り、この下方延在部95Dの下端出口は上記第1水槽4
1の最上部に固定されている。
【0084】一方、上記第9水槽49から上記第11水
槽51に導入された処理水は、処理水ポンプ98によっ
て1次純水製造装置56に導入されるようになってい
る。上記第11水槽51からの処理水は、イオン交換樹
脂設備54でイオン交換処理された後、逆浸透膜設備5
5に導入されて濾過される。この1次純水製造装置56
を経た処理水は、1次純水として、またその後の2次純
水製造装置によって処理され、超純水として半導体工場
で再利用されることになる。
【0085】上記構成の水処理装置は、まず、第1水槽
41に、半導体工場からの酸排水が導入される。同時
に、この第1水槽41には、導入エアーリフトポンプ9
5からのカチオン樹脂93が導入される。このカチオン
樹脂93は、上記第9水槽49で処理水に対するイオン
交換を行ったために、使用済みである。従って、このカ
チオン樹脂93は、陽イオンとしてのカルシウムイオン
Ca++を含んでいる。そして、この第1水槽41に導入
されたカチオン樹脂93は、散気管57による曝気状態
で上記酸排水と反応し、カチオン樹脂93のカルシウム
イオンは遊離する(Ca-カチオン樹脂+2H+→Ca++
2H-カチオン樹脂)。これにより、上記カチオン樹脂9
3は再生する。そして、遊離したカルシウムイオンは、
酸排水中のフッ素イオンと効率良く反応して、フッ化カ
ルシウムが形成される。
【0086】半導体工場においては、電子工業用の高品
質のフッ酸や硫酸を使用してウエハを洗浄し、続いてウ
エハを超純水で洗浄した排水が酸排水として工場から排
出されている。したがって、半導体工場からの酸排水
は、比較的きれいな排水であると言える。一方、従来、
カチオン樹脂再生のために用意される塩酸や硫酸といえ
ども工業用の品質レベルであるから、上記フッ酸や硫酸
に由来する酸排水は、カチオン樹脂のための再生薬品と
して十分に機能する。
【0087】また、上記散気管57が空気を吹き出し
て、上記酸排水とカチオン樹脂93とを充分に撹拌して
接触させるから、上記遊離したカルシウムイオンと上記
フッ素由来のフッ素イオンとを効率良く反応させること
ができる。
【0088】次に、上記処理された排水である被処理水
は、上記再生されたカチオン樹脂93と一緒に、隣接す
る第2水槽42に流入する。この第2水槽42では、散
気管59が上下方向の略中間で比較的少ない空気量で曝
気している。したがって、この第2水槽42内では、比
重が比較的大きなカチオン樹脂93は沈降する一方、微
細で沈降性が悪いフッ化カルシウムは沈降せずに、上記
処理水と一緒に次の第3水槽43に導入される。
【0089】一方、上記カチオン樹脂93は、傾斜底4
2aに沿って下降して、自動的に返送エアーリフトポン
プ61の入口端部61Aに至る。すると、このカチオン
樹脂93は、上記入口端部61Aから吸い込まれて、散
気管62から吹き出す空気と一緒に上昇する。そして、
上記空気は開口端61Bから排出される一方、上記再生
されたカチオン樹脂93は、横部61Cに流入する。そ
して、このカチオン樹脂93は、このやや下り坂の横部
61Cに沿って進行し、この横部61Cの突き当たりで
下降させられる。そして、上記再生されたカチオン樹脂
93は上記第9水槽49に戻される。このように、上記
カチオン樹脂93は、上記第1水槽41で酸排水と反応
することによって、酸排水の処理と自分自身の再生とを
同時に行うことになる。更に、この再生されたカチオン
樹脂93は、第9水槽49に返送されて、処理水の陽イ
オンを交換的に除去する。つまり、この第2例によれ
ば、カチオン樹脂93の再生とカチオン樹脂93による
排水処理を同時進行させることができる。したがって、
排水処理の高効率化を図ることができる。また、上記カ
チオン樹脂93として、超純水製造装置56のイオン交
換樹脂設備54で使用済みとなったイオン交換樹脂を用
いることによって、使用済みイオン交換樹脂を廃棄物に
することなく、排水処理に有効利用することができる。
同時に、廃棄物量を減らすことができるから、廃棄物の
廃棄費用を減らすことができる。
【0090】また、この第2例によれば、カチオン樹脂
93をエアーリフトポンプ61と95でもって槽間移動
させているから、この移動時にカチオン樹脂93が傷つ
けられることがない。また、上記エアーリフトポンプ6
1と95は、カチオン樹脂93の移動方向に向かって下
り坂になっているから、カチオン樹脂93の流れがスム
ーズになる。
【0091】一方、上記第2水槽42からの被処理水
は、第3水槽43に流入する。この被処理水中の未反応
のフッ素イオンは、第3水槽43(第1反応槽)に充填し
てある炭酸カルシウム鉱物65から溶出するカルシウム
イオンと反応して結合し、フッ化カルシウムになる。更
に、炭酸カルシウムの存在により硫酸の中和も行える。
上記炭酸カルシウム鉱物65は、散気管63から噴出さ
れたエアによって曝気されているから、カルシウムイオ
ンの溶出が促進される。また、上記第2水槽42から上
記第3水槽43に導入される被処理水は、PHが4以下
の酸性である。従って、上記炭酸カルシウム鉱物65と
して直径が約1cm程度の比較的大径のものを使用する
事と曝気空気量を適性に維持する事によって、カルシウ
ムイオンの溶出時に炭酸カルシウム鉱物65同士が互い
に溶着してしまうことを回避している。尚、この第2例
では、上記炭酸カルシウム鉱物65として天然の石灰岩
を粉砕したものを用いたが、重質炭酸カルシウムを用い
てもよく、寒水石と呼ばれる商品を使用してもよい。
【0092】また、この第3水槽43の格子板64は、
上下方向の投影面積が左右方向の投影面積よりも格段に
小さいものであるので、散気管63からの曝気空気は、
格子板64を容易に通過することができる。また、上記
格子板64は、比較的大きな強度を有しており、比較的
重量が大きな炭酸カルシウム鉱物65を支持できるよう
になっている。
【0093】この第3水槽43で処理された被処理水
は、次に第4水槽44に流入する。この第4水槽44で
は、上記被処理水は固液分離され、固体としてのフッ化
カルシウムが底部44Aに沈殿する。この沈殿したフッ
化カルシウムは、上記底部44に接続されている管を経
由して濃縮槽52に導入される。一方、この第4水槽4
4での上澄液は、つづいて第5水槽(第2反応槽)45に
流入する。この第5水槽45では、処理水中の未反応の
フッ素イオンが、炭酸カルシウム鉱物68から溶出した
カルシウムイオンと反応してフッ化カルシウムが生成す
る。この第5水槽45が有する炭酸カルシウム鉱物68
の直径は約0.5cm程度であるので、第3水槽43に
比べて第5水槽45の方がフッ化カルシウムが生成する
反応性が高い。したがって、この第5水槽45は、処理
水中のフッ素イオン濃度をさらに低下させることができ
る。
【0094】このように、上記第5水槽45でフッ素イ
オン濃度が一層低下させられた被処理水は、次に、第6
水槽46に流入する。そして、この第6水槽46では、
ろうと形状の底部46Aに沈殿物が沈殿する。この沈殿
物は、底部46Aに接続された管を経由して、濃縮槽5
2に導入される。この濃縮槽52に導入された沈殿物
は、濃縮されてから次のフィルタープレス63に導入さ
れて脱水処理される。このフィルタープレス63では、
フィルタープレスの方式によっても多少異なるが、一般
に含水率65%以下のケーキが得られる。
【0095】一方、上記第6水槽46での上澄液は被処
理水として、隣接する第7水槽47に流入する。この第
7水槽47は、過酸化水素分解槽として機能する。この
第7水槽47では、上記被処理水は、まず、下段浸漬部
47Bの第1接触循環部47B‐1で散気管70によっ
て曝気撹拌される。そして、上記被処理水は木炭76と
プラスチック充填物75に接触し、上記被処理水が含ん
でいる過酸化水素は上記木炭76によって分解される。
また、有機物はプラスチック充填物75に繁殖している
微生物によって分解される。
【0096】続いて、上記被処理水は隔壁W10で隔て
られた隣接の第2接触循環部47B‐2に流入し、木炭
80とプラスチック充填物78に接触しながら反応し
て、被処理水中の過酸化水素が分解される。この過酸化
水素は木炭80を触媒として水を酸素ガスとに分解され
る。
【0097】続いて、上記被処理水は格子板77を通り
抜けて、一部が上記第1接触循環部47B‐1に戻り、
別の一部はエアーリフトポンプ85の下端開口部85A
に達する。この開口部85Aに達した被処理水は、散気
管86から吹き出す空気と一緒に上方に移動させられ
る。そして、上段濡れ部47Aに至った処理水は、散水
管87の複数の穴から散水されて落下し、上段濡れ部4
7Aを濡らす。上記被処理水は、上段濡れ部47Aに充
填された木炭83とプラスチック充填物82とを濡らし
ながら重力にしたがって下降する。このときに、上記被
処理水が含んでいる過酸化水素は、上記木炭83を触媒
として、また、散水による気液の接触によって、より効
率的に分解される。
【0098】このように、この第7水槽47に導入され
た被処理水は、第1接触循環部47B‐1と第2接触循
環部47B‐2と上段濡れ部47Aとを循環しながら、
過酸化水素が分解される。尚、上記プラスチック充填物
75,78,82としては、ラシヒリングや、ベルルサド
ルや、インタロックサドルや、テラレットや、ポールリ
ング等を選定すればよい。これらのプラスチック充填物
は多数の通気,通水部分を含んでいるから、被処理水が
移動し易い。したがって、特に上段濡れ部47Aにおい
て上端から下端に亘って処理水を均等に分布させること
ができる。したがって、木炭を触媒とする過酸化水素の
分解および気液の接触による過酸化水素の分解を促進で
きる。なお、この第2例では、第7水槽47がエアーリ
フトポンプ85を備えたが、エアーリフトポンプ85に
替えて、通常使用されているポンプを備えてもよい。も
っとも、エアーリフトポンプ85を備えた場合には、比
較的少ない動力費で多量の被処理水を移動させることが
できるという利点がある。また、エアーリフトポンプ8
5を使用した場合には被処理水を好気的に維持できるか
ら、好気性の微生物が繁殖し易くすることができる。し
たがって、特に、上段濡れ部47Aで好気性微生物が良
く繁殖し、この好気性微生物によって被処理水中の有機
物を効率良く処理することができる。
【0099】この第7水槽47では、下部の第1接触循
環部47B‐1と第2接触循環部47B‐2とで、被処
理水の過酸化水素が処理されるから、上段の濡れ部47
Aの木炭83には微生物が繁殖し易い。排水(被処理水)
中の過酸化水素濃度が低濃度の場合は、時間の経過につ
れて上段濡れ部47Aだけでなく第1接触循環部47B
‐1および第2接触循環部47B‐2に充填した木炭7
6および80にも過酸化水素資化菌が繁殖して有機物の
処理をする。この過酸化水素資化菌とは低濃度の過酸化
水素に馴れた微生物である。木炭76と80は微生物に
とっての微生物固定化担体であり、木炭の表面に生物膜
が形成される。したがって、第1接触循環部47B‐1
に別の生物処理場から発生する余剰汚泥つまり生物膜汚
泥を投入した場合には、上記微生物固定化担体である木
炭76,80に生物膜を速やかに形成させることができ
る。また、上記第1接触循環部47B‐1に定期的に生
物膜汚泥を投入すれば、目的とする生物膜を常時確保す
ることができる。そして、上記被処理水中の有機物は、
上段濡れ部47Aの木炭83の表面に繁殖した微生物と
第1接触循環部47B‐1の木炭76の表面に繁殖した
微生物と第2接触循環部47B‐2の木炭80の表面に
繁殖した微生物とによって処理される。
【0100】また。第1接触循環部47B‐1と第2接
触循環部47B‐2に充填する木炭76と80として
は、比重が1より大きく水中に埋没する備長炭を選定し
た。備長炭は有機物を吸着する作用があり、上記備長炭
つまり木炭76と80に吸着された前記有機物は木炭7
6,80の内部に繁殖した微生物によって処理される。
上記微生物が繁殖した木炭76,80は一般的には活性
木炭と呼ぶこともできる。
【0101】次に、上記第7水槽47から第8水槽48
に被処理水が流入し、この流入処理水の上澄液が次の第
9水槽49に導入される。この第9水槽49はカチオン
樹脂ばっ気槽であって、第1水槽41で酸排水によって
再生されたカチオン樹脂93がエアーリフトポンプ61
を通って連続的に返送されている。この第9水槽49で
は、被処理水は散気管88によって撹拌,曝気される。
ここで、上記被処理水は炭酸カルシウム鉱物由来のカル
シウムイオンを含んでいるから、カチオン樹脂93は上
記被処理水からカルシウムイオンを交換的に除去する。
ここで、散気管88から吐出する空気は、膜フィルター
部91を洗浄するだけでなく、排水中のカルシウムイオ
ンとカチオン樹脂との置換交換を促進する役目も果たし
ている。
【0102】上記カルシウムイオンが除去された被処理
水は、ポンプ92の吸引によって膜フィルター部91を
通過させられる。この膜フィルター91は、上記被処理
水からカチオン樹脂93や、第8水槽(沈澱槽)48で沈
殿しなかった微細な浮遊している微生物や反応物(例え
ば微細で沈殿しないフッ化カルシウム)を濾過する。も
っとも、この浮遊微生物は第9水槽49で曝気されてい
るので、時間経過にしたがって消化されて消滅して行
く。
【0103】ところで、現時点において、槽内に設置す
る液中膜(膜フィルター)としての商品は具体的には、限
外濾過膜と精密濾過膜しか存在していない。膜フィルタ
ーとして、逆浸透膜を採用する場合は、逆浸透膜自体を
カチオン樹脂曝気槽である第9水槽49内に設置せず槽
外に設置する必要がある。槽内に設置する液中型の逆浸
透膜は現在のところ存在していない。槽内に設置する液
中膜としての限外濾過膜としては、具体的1例として株
式会社クボタのNFシリーズがある。また、精密濾過膜
としては具体的1例として三菱レイヨン株式会社のステ
ラポアがある。それらは現時点での具体例であり、この
発明は当然のことながらメーカーと品種を上記したもの
に指定するものではない。逆浸透膜としては、酢酸セル
ロース系スパイラル型で運転圧力10〜25kg/cm2
ものを選定すれば特にメーカーと品種が指定されるもの
ではない。なお、上記3種の分離膜のうち、逆浸透膜の
濾過精度が最も高く、2番目に濾過精度が高いのが限外
濾過膜であり、3番目に濾過精度が高いのが精密濾過膜
である。逆浸透膜はイオン低分子領域まで濾過可能であ
るが、限外濾過膜と精密濾過膜とはイオン低分子領域ま
では濾過できない。限外濾過膜は微粒子,バクテリア,
ウイルスのすべてとコロイド領域の溶存有機物の一部ま
で除去できる。また、精密濾過膜は、微粒子,バクテリ
ア,ウイルスの一部とコロイド領域の溶存有機物の一部
まで除去できる。
【0104】膜フィルター部91はこの例では限外濾過
膜で構成したが、膜フィルター部91を精密濾過膜で構
成してもよく逆浸透膜で構成してもよい。また、膜フィ
ルター部91を限外濾過膜と逆浸透膜とを組み合わせて
構成してもよい。この組み合わせによれば、処理水の水
質向上に役立つことは言うまでも無い。
【0105】また、この第9水槽49では、膜フィルタ
ー部91は、散気管88からの曝気空気によって常時洗
浄されているから、目詰まりを防ぐことができ、目詰ま
りに起因する処理水量の減少を最小限度に抑えることが
できる。また、膜フィルター部91での目詰まりが予想
される被処理水を処理する場合には、膜フィルター用ポ
ンプ92をタイマーでオンオフ運転して、膜フィルター
部91で間欠濾過するようにすればよい。この間欠運転
によって、目詰まりを最小限に抑えることができるか
ら、濾過水量の減少を最小限度に抑えることができる。
【0106】図1に示す様に、膜フィルター部91は、
上下のパイプ(または板)の間に左右方向に所定の間隔を
隔てて複数枚配列された限外濾過膜を有している。な
お、上記限外濾過膜に替えて精密濾過膜としてのステラ
ポアを備えている場合には、このステラポアは精密中空
糸膜フィルターであり、板状ではなく糸状である。よっ
てこの場合には、膜フィルター部は、所定の間隔を隔て
て糸が複数配列されている構造になる。
【0107】膜フィルター部91としては、上記したよ
うに限濾過膜の他に精密濾過膜や逆浸透膜を使用しても
よく、その選定は、全体的な水処理装置システムの中で
の1次純水製造装置56の最終的な目的水質に応じて決
定すれば良い。全体的なシステムの中で、メンテナンス
上で特に重要なことは、上記膜フィルター部91の表面
を空気によって常に洗浄することである。
【0108】そして、膜フィルター用ポンプ92によっ
て汲み上げられた処理水はポンプピットを構成する第1
1水槽51に導入される。
【0109】一方、カルシウムイオンと置換交換したカ
チオン樹脂93は、次の第10水槽50に流入し、下り
坂になっている底50Aに沿って下降して、エアーリフ
トポンプ95の入口端部95Aから吸い込まれて、散気
管96から導入されているエアと一緒に上方に移動す
る。さらに、上記カチオン樹脂93は下り坂部95Cと
下方延在部95Dをスムースに傷つけられることなく通
過して第1水槽41に導入される。そして、カチオン樹
脂再生曝気槽としての第1水槽41において、カチオン
樹脂93は酸排水によって再生され、繰り返し使用され
る。
【0110】また、ポンプピットとしての第11水槽5
1に導入された処理水は処理水ポンプ98によって汲み
上げられて、アニオン樹脂等が充填されたイオン交換設
備54に導入される。このイオン交換樹脂設備54で、
上記処理水はさらにイオン交換処理される。そして、カ
チオンイオンとアニオンイオンが処理された処理水は、
逆浸透膜設備55に導入されて処理される。そして、最
終的に要求される超純水の水質によっては、この逆浸透
膜設備55から放出された処理水は、図示しないさらな
る各種の設備を経由してより処理されて最終的に超純水
となる。
【0111】〔第3例〕次に、図3にこの発明の水処理
装置の第3例を示す。この第3例が、上記第2例と異な
っている点は、図2の第7水槽(過酸化水素分解槽)47
と第8水槽(沈澱槽)48と第4ブロワー71を備えてい
ない点だけである。したがって、図3においては、図2
に示した構成部分と同じ構成部分には図2に記載された
番号と同じ番号を付した。
【0112】この第3例では、第6水槽46からの処理
水は直接に第9水槽49に流入する。この第3例は、工
場からの酸排水中に過酸化水素濃度が全く検出されない
か、あるいは過酸化水素水が検出されても極微量である
から過酸化水素水を処理する必要がない場合に使用され
る。
【0113】一般に半導体工場の場合、過酸化水素を含
有している排水を工場の生産装置の配管から単独で分別
できる。したがって、半導体工場によっては酸排水に過
酸化水素を混入させずに過酸化水素水だけを単独で処理
している工場もある。この様な半導体工場には、この第
3例の水処理装置が適合する。
【0114】したがって、この第3例の水処理装置によ
れば、上記過酸化水素を含有していない酸排水であれ
ば、第2例のような上段と下段に木炭とプラスチック製
充填物が充填されているバイオリアクター(第7水槽)を
使用することなく、1次純水製造設備56の原水として
再利用することができるような高度処理水を得ることが
できる。
【0115】ただし、図3に示す第3例は、過酸化水素
や有機物を含有した排水を処理するには適していない。
その理由は、上述したように、第3例は木炭が全く使用
されていないので、微量の過酸化水素の処理能力が第2
例に比べて低いだけでなく、有機物の処理能力も第2例
に比べて低いからである。
【0116】
【実施例】次に、具体的な実施例を構築した。この実施
例は、図2に示した第2例の水処理装置において、第1
水槽(カチオン樹脂再生曝気槽)41の容量を約0.6立
方メートルとした。また、第2水槽(再生カチオン樹脂
用第1沈澱槽)4の容量を約0.3立方メートルとした。
また、第3水槽(第1反応槽)43の容量を約1.2立方
メートルとした。また、第4水槽(第2沈澱槽)44の容
量を約0.4立方メートルとした。また、第5水槽(第2
反応槽)10の容量を約1.2立方メートルとした。ま
た、第6水槽(第3沈澱槽)46の容量を約0.4立方メ
ートルとした。また、第1接触循環部47B‐1の容量
を約0.6立方メートルとした。また、第2接触循環部
47B‐2の容量を0.4立方メートルとした。また、
上部の濡れ部(反応散水部)47Aの容量を0.5立方メ
ートルとした。また、第8水槽(第4沈澱槽)48の容量
を0.2立方メートルとした。また、第9水槽(カチオン
樹脂曝気槽)49の容量を0.6立方メートルとした。ま
た、第10水槽(第5沈澱槽)50の容量を0.4立方メ
ートルとした。また、カチオン樹脂(イオン交換樹脂)9
3の量は、第1,2水槽41,42の容量と第9,10水
槽49,50の容量とを合計した容量の10%程度とし
た。また、エアーリフトポンプ61と95による移送量
は排水処理量の3%程度とした。
【0117】したがって、上記第2水槽42から第9水
槽49への移送量である水処理量の3%分は、第2水槽
と第9水槽との間の排水処理槽を通らない未処理状態で
あるが、水処理量の97%は上記水処理槽で処理され
る。したがって、排水全体としては処理されたことにな
る。
【0118】この実施例では、処理前に、PHが2.9
であり、フッ素濃度が206ppmであり、電気伝導度が
1600μs/cmであり、カチオンイオンの合計が64p
pm、過酸化水素濃度が112ppm、TOCが12ppm、K
MnO4消費量が110ppmである酸排水を処理した。そ
の結果、処理後の排水はPHを7.2にでき、フッ素濃
度を13ppmにでき、電気伝導度を320μs/cmにでき
た。また、カチオンイオンの合計を40ppmにでき、過
酸化水素濃度を6ppm以下にできた。また、TOCを1p
pm以下にでき、KMnO4消費量を6ppm以下にできた。
このKMnO4消費量は、純水製造に関する分析項目の一
つであって、主として有機物の量をKMnO4の消費量で
表している。
【0119】ところで、図4に示した従来の酸排水処理
装置で、前記と同じ処理前の酸排水を処理した結果、処
理後の処理水は、PHが7.5であり、フッ素濃度が1
4ppmであり、電気伝導度が1780μs/cmであった。
また、カチオンイオンの合計が820ppmであり、過酸
化水素濃度を62ppmであり、TOCが9ppmであり、K
MnO4消費量が82ppmであった。
【0120】従って、この実施例によれば、上記従来例
に比べて、カチオンイオン濃度を約20分の1に低下さ
せることができた。また、この実施例によれば、上記従
来例に比べて、過酸化水素濃度を約10分の1に低下さ
せることができた。また、この実施例によれば、上記従
来例に比べて、TOCを約9分の1以下に低下させるこ
とができた。また、この実施例によれば、上記従来例に
比べて、KMnO4消費量を13分の1以下にすることが
できた。すなわち、この実施例によれば、超純水装置に
供給できるような高度処理された処理水を得ることがで
きる。
【0121】尚、上記発明の実施の形態例では、炭酸カ
ルシウムを使用して排水を処理したが、消石灰を使用し
て排水を処理するようにしてもよい。ただし、この場
合、沈澱の為に凝集剤を用いるが、イオンになっている
凝集剤は膜フィルターで除去できずに、イオン交換樹脂
に付着する。このため、イオン交換樹脂によるイオン交
換効果は期待できなくなる。
【0122】また、上記第2例と第3例では、カチオン
樹脂を用いたが、アンモニア水等のアルカリ排水を処理
する場合には、アニオン樹脂を用いる。この場合、第3
水槽43から第6水槽46をアルカリを処理する処理水
槽にすればよい。
【0123】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1に記載の発明の水処理方法は、第1水槽にアルカリ水
または酸水を導入するステップと、イオン交換処理槽に
陰イオン水(陰イオン含有水)または陽イオン水(陽イオ
ン含有水)を導入して、この陰イオン水または陽イオン
水をアニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂でイオン
交換処理して処理水を得るステップと、上記イオン交換
処理槽にあるアニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂
を上記第1水槽に導入して、上記アルカリ水または酸水
でアニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を再生する
ステップと、上記第1水槽で再生したアニオン交換樹脂
またはカチオン交換樹脂を上記イオン交換処理槽に返送
するステップとを備え、アニオン交換樹脂またはカチオ
ン交換樹脂を上記イオン交換処理槽と上記第1水槽との
間で循環させる。
【0124】したがって、請求項1の発明によれば、イ
オン交換樹脂槽でイオン交換に使用したイオン交換樹脂
を、第1水槽に導入されているアルカリ水または酸水に
よって再生する。しかも、この再生時に、上記アルカリ
水または酸水は、上記イオン交換樹脂によって中性に近
づけられる。言い換えれば、この請求項1の発明によれ
ば、イオン交換樹脂槽でのイオン交換樹脂の使用と、第
1水槽でのイオン交換樹脂の再生とを繰り返すことによ
って、第1水槽とイオン交換樹脂槽の両方においてイオ
ン交換樹脂を水処理に役立てることができる。従って、
この請求項1の発明によれば、イオン交換樹脂を水処理
のために最も効率良く役立てることができる。しかも、
イオン交換樹脂を廃棄物として処分する必要もないか
ら、廃棄物処理コストを削減することができる。従っ
て、請求項1の発明によれば、廃棄物量が少なくて、資
源を有効に利用でき、しかも、ランニングコストが低い
水処理方法を実現できる。
【0125】また、この請求項1の発明によれば、イオ
ン交換樹脂槽におけるイオン交換樹脂でイオン交換して
処理水を得る。このイオン交換樹脂槽から得られた処理
水は、イオン交換されているので電気伝導度が小さくな
っており、超純水製造装置の原水として使用できる。し
たがって、水の有効利用を図ることができる。
【0126】また、請求項2に記載の発明の水処理方法
は、請求項1に記載の水処理方法において、上記第1水
槽に導入するアルカリ水または酸水は、処理されるべき
アルカリ排水または酸排水であり、上記第1水槽で上記
アニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を再生した後
のアルカリ排水または酸排水に所定の処理を施した被処
理水を上記イオン交換樹脂槽に導入する。
【0127】したがって、請求項2の発明によれば、第
1水槽でアルカリ排水または酸排水を、イオン交換樹脂
を再生するために有効に利用すると同時に、このアルカ
リ排水または酸排水をイオン交換樹脂を利用して中性に
近づけることができる。したがって、1つの処理で再生
と処理とを同時に実行することができる。したがって、
効率の良い水処理を行うことができる。
【0128】また、請求項2の発明によれば、アルカリ
排水または酸排水を処理する過程で生じた陰イオン水ま
たは陽イオン水を、イオン交換樹脂槽でイオン交換し
て、超純水製造装置の原水になる処理水を得ることがで
きる。したがって、請求項2の発明によれば、排水の再
利用効率を向上させることができる。
【0129】また、請求項3に記載の発明の水処理装置
は、アルカリ水または酸水が導入される第1水槽と、ア
ニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を有し、陰イオ
ン水または陽イオン水が導入され、この陰イオン水また
は陽イオン水を上記アニオン交換樹脂またはカチオン交
換樹脂でイオン交換処理して処理水を得るイオン交換処
理槽と、上記イオン交換処理槽にあるアニオン交換樹脂
またはカチオン交換樹脂を上記第1水槽に導入するイオ
ン交換樹脂導入手段と、上記第1水槽でアルカリ水また
は酸水によって再生されたアニオン交換樹脂またはカチ
オン交換樹脂を上記イオン交換処理槽に返送するイオン
交換樹脂返送手段と、上記第1水槽で上記アニオン交換
樹脂またはカチオン交換樹脂を再生した後のアルカリ水
または酸水が導入され、このアルカリ水または酸水に所
定の処理を施した被処理水を上記イオン交換処理槽に導
入する手段とを備えている。
【0130】したがって、請求項3の発明によれば、イ
オン交換樹脂槽でイオン交換に使用したイオン交換樹脂
を、第1水槽に導入されているアルカリ水または酸水に
よって再生する。しかも、この再生時に、上記アルカリ
水または酸水は、上記イオン交換樹脂によって中性に近
づけられる。言い換えれば、この請求項3の発明によれ
ば、イオン交換樹脂槽でのイオン交換樹脂の使用と、第
1水槽でのイオン交換樹脂の再生とを繰り返すことによ
って、第1水槽とイオン交換樹脂槽の両方においてイオ
ン交換樹脂を水処理に役立てることができる。従って、
この請求項3の発明によれば、イオン交換樹脂を水処理
のために最も効率良く役立てることができる。しかも、
イオン交換樹脂を廃棄物として処分する必要もないか
ら、廃棄物処理コストを削減することができる。したが
って、請求項3の発明によれば、廃棄物量が少なくて、
資源を有効に利用でき、しかも、ランニングコストが低
い水処理装置を実現できる。
【0131】また、この請求項3の発明によれば、イオ
ン交換樹脂槽でイオン交換樹脂でイオン交換して処理水
を得る。このイオン交換樹脂槽から得られた処理水は、
イオン交換されているので電気伝導度が小さくなってお
り、超純水製造装置の原水として使用できる。したがっ
て、水の有効利用を図ることができる。
【0132】また、請求項3の発明によれば、第1水槽
でイオン交換樹脂を再生した後のアルカリ水または酸水
に所定の処理を施した処理水を、イオン交換処理槽に導
入してイオン交換し、超純水製造装置の原水になる処理
水を得ることができる。したがって、請求項3の発明に
よれば、アルカリ水または酸水に所定の処理を施してか
ら、イオン交換して超純水製造装置の原水にできる。し
たがって、排水の再利用効率を向上させることができ
る。
【0133】また、請求項4に記載の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記第1水槽は、
アルカリ水または酸水としてのアルカリ排水または酸排
水が導入される。
【0134】従って、請求項4の発明によれば、第1水
槽でイオン交換樹脂を再生することと、アルカリ排水ま
たは酸排水を中性に近づけることとを、1つの処理で同
時に実行することができる。したがって、効率の良い水
処理を行うことができる。
【0135】また、請求項5に記載の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記第1水槽で、
アルカリ水または酸水と、アニオン交換樹脂またはカチ
オン交換樹脂とを混合する曝気手段を備えている。
【0136】したがって、請求項5の発明によれば、イ
オン交換樹脂を傷つけることなく、イオン交換樹脂をア
ルカリ水または酸水と混合させて、イオン交換樹脂の再
生を促進することができる。
【0137】また、請求項6に記載の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記イオン交換処
理槽で、陰イオン水または陽イオン水と、アニオン交換
樹脂またはカチオン交換樹脂とを混合する曝気手段を備
えている。
【0138】したがって、請求項6の発明によれば、イ
オン交換樹脂を損傷,摩滅させることなく、イオン交換
樹脂を陰イオン水または陽イオン水と混合させて、イオ
ン交換樹脂による陰イオン水または陽イオン水のイオン
交換処理を促進させることができる。
【0139】また、請求項7の発明の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記イオン交換樹
脂導入手段と上記イオン交換樹脂返送手段は、夫々、上
記第1水槽と上記イオン交換処理槽とをつなぐ配管とエ
アリフトポンプとからなっている。
【0140】したがって、請求項7の発明によれば、上
記エアリフトポンプと配管とで、イオン交換処理槽から
第1水槽(あるいは第1水槽からイオン交換処理槽)へイ
オン交換樹脂を損傷,摩滅させることなく効率良く運搬
することができる。
【0141】また、請求項8に記載の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記イオン交換樹
脂槽には、膜フィルターが設置され、この膜フィルター
を介して、イオン交換樹脂を分離した処理水を放出する
処理水放出手段を備えている。
【0142】したがって、請求項8の発明によれば、上
記処理水放出手段によってイオン交換樹脂が分離された
処理水を、超純水製造装置の原水として使用できる。
【0143】また、請求項9に記載の水処理装置は、請
求項3に記載の水処理装置において、上記所定の処理を
施した被処理水を上記イオン交換処理槽に導入する手段
は、炭酸カルシウム鉱物を有し、上記第1水槽でカチオ
ン交換樹脂を再生した後の酸排水が導入され、上記酸排
水に上記炭酸カルシウム鉱物を溶かして中性に近づけた
液を放出する炭酸カルシウム鉱物槽を備えている。
【0144】したがって、この請求項9の発明によれ
ば、酸排水を炭酸カルシウム鉱物で処理した後の処理水
を、イオン交換処理槽に導入する陽イオン水としてい
る。したがって、この請求項9の発明によれば、まず、
酸排水は第1水槽でカチオン樹脂と反応して、カチオン
樹脂を再生する。このとき、酸排水のPHは増大して中
性に近づく。次に、この中性に近づいた酸排水は、上記
炭酸カルシウム鉱物と反応してさらに中性に近づく。そ
して、このPHが増大してカルシウムイオンを含んだ酸
排水は、イオン交換樹脂槽でカルシウムイオンが除去さ
れて、電気伝導度が低くなり、超純水製造装置の原水と
して使用できるような処理水になる。
【0145】また、請求項9の発明では、炭酸カルシウ
ム鉱物の溶出による酸排水の中性化反応は、化学理論上
の等量反応となるようなゆっくりとした反応であるか
ら、反応沈殿物を最小限に抑えることができる。したが
って、廃棄物を最小限に抑えることができる。
【0146】また、請求項10に記載の水処理装置は、
請求項9に記載の水処理装置において、上記所定の処理
を施した被処理水を上記イオン交換処理槽に導入する手
段は、上記炭酸カルシウム鉱物槽からの中性に近づけら
れた液が導入され、木炭とプラスチック充填物を有し、
上記液を上記木炭とプラスチック充填物に循環させて上
記液を微生物処理した液を陽イオン水として上記イオン
交換樹脂槽に放出する微生物処理槽を備えている。
【0147】したがって、請求項10の発明によれば、
上記プラスチック製充填物と木炭に繁殖した微生物によ
って、上記液が含んでいる有機物を処理できる。また、
上記プラスチック製充填物の存在により、槽内の液循環
効率を向上させることができる。
【0148】さらには、上記微生物処理槽で上記木炭を
触媒として、上記液が含有した過酸化水素を水と酸素ガ
スに分解できる。同時に、上記液中の有機物を上記木炭
で吸着できる。
【0149】したがって、請求項10の発明によれば、
還元剤としてのNaHSO3などの薬品を使用して過酸化水素
を処理していた従来に比べて、処理水中の電気伝導度を
低下させることができ、超純水製造装置の原水にするこ
とができる。
【0150】以上のように本発明によれば、地球環境を
保全する時代にあって、省資源と省エネルギーを達成で
き、環境にやさしくかつ工場経営においても、合理的な
水処理装置および水処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の水処理装置の実施の形態の第1例
の構成を示す図である。
【図2】 この発明の水処理装置の実施の形態の第2例
の構成を示す図である。
【図3】 この発明の水処理装置の実施の形態の第3例
の構成を示す図である。
【図4】 従来の酸排水処理装置の構成を示す図であ
る。
【図5】 従来のカチオン樹脂塔の概念図である。
【符号の説明】
1…第1水槽、2…第2水槽、3…第3水槽、4…第4
水槽、5…第5水槽、8,11,13,16,22…散気
管、10,23…ブロワー、12…返送エアーリフトポ
ンプ、15…導入エアーリフトポンプ、17…膜フィル
ター部、20,24…ポンプ、21…アニオン樹脂、2
6…イオン交換樹脂設備、27…逆浸透膜設備、28…
1次純水製造設備、41…第1水槽、42…第2水槽、
43…第3水槽、44…第4水槽、45…第5水槽、4
6…第6水槽、47…第7水槽、47A…上段濡れ部、
47B…下段浸漬部、47B‐1…第1接触循環部、4
7B‐2…第2接触循環部、48…第8水槽、49…第
9水槽、50…第10水槽、51…第11水槽、52…
濃縮槽、53…フィルタープレス、54…イオン交換樹
脂設備、55…逆浸透膜設備、56…超純水製造装置、
57,63,66,70,88…散気管、58…第1ブロワ
ー、59,62,63,70…散気管、61…返送エアー
リフトポンプ、64,67,73,77…格子板、65,6
8…炭酸カルシウム鉱物、71…第4ブロワー、72…
第2ブロワー、75,78,82…プラスチック充填物、
76,80,83…木炭、85…エアーリフトポンプ、8
7…散水管、90…第5ブロワー、91…膜フィルター
部、92,98…ポンプ、93…カチオン樹脂、95…
導入エアーリフトポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/66 521 C02F 1/66 521M 530 530B 540 540A 540C 540D 540J 3/06 3/06 3/10 3/10 Z 9/00 501 9/00 501A 502 502E 502J 502Z 503 503G

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1水槽にアルカリ水または酸水を導入
    するステップと、 イオン交換処理槽に陰イオン水または陽イオン水を導入
    して、この陰イオン水または陽イオン水をアニオン交換
    樹脂またはカチオン交換樹脂でイオン交換処理して処理
    水を得るステップと、 上記イオン交換処理槽にあるアニオン交換樹脂またはカ
    チオン交換樹脂を上記第1水槽に導入して、上記アルカ
    リ水または酸水でアニオン交換樹脂またはカチオン交換
    樹脂を再生するステップと、 上記第1水槽で再生したアニオン交換樹脂またはカチオ
    ン交換樹脂を上記イオン交換処理槽に返送するステップ
    とを備え、アニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を
    上記イオン交換処理槽と上記第1水槽との間で循環させ
    ることを特徴とする水処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水処理方法において、 上記第1水槽に導入するアルカリ水または酸水は、処理
    されるべきアルカリ排水または酸排水であり、 上記第1水槽で上記アニオン交換樹脂またはカチオン交
    換樹脂を再生した後のアルカリ排水または酸排水に所定
    の処理を施した被処理水を上記イオン交換樹脂槽に導入
    することを特徴とする水処理方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ水または酸水が導入される第1
    水槽と、 アニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を有し、陰イ
    オン水または陽イオン水が導入され、この陰イオン水ま
    たは陽イオン水を上記アニオン交換樹脂またはカチオン
    交換樹脂でイオン交換処理して処理水を得るイオン交換
    処理槽と、 上記イオン交換処理槽にあるアニオン交換樹脂またはカ
    チオン交換樹脂を上記第1水槽に導入するイオン交換樹
    脂導入手段と、 上記第1水槽でアルカリ水または酸水によって再生され
    たアニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂を上記イオ
    ン交換処理槽に返送するイオン交換樹脂返送手段と、 上記第1水槽で上記アニオン交換樹脂またはカチオン交
    換樹脂を再生した後のアルカリ水または酸水が導入さ
    れ、このアルカリ水または酸水に所定の処理を施した被
    処理水を上記イオン交換処理槽に導入する手段とを備え
    ていることを特徴とする水処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の水処理装置において、 上記第1水槽は、アルカリ水または酸水としてのアルカ
    リ排水または酸排水が導入されることを特徴とする水処
    理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の水処理装置において、 上記第1水槽で、アルカリ水または酸水と、アニオン交
    換樹脂またはカチオン交換樹脂とを混合する曝気手段を
    備えていることを特徴とする水処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の水処理装置において、 上記イオン交換処理槽で、陰イオン水または陽イオン水
    と、アニオン交換樹脂またはカチオン交換樹脂とを混合
    する曝気手段を備えていることを特徴とする水処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の水処理装置において、 上記イオン交換樹脂導入手段と上記イオン交換樹脂返送
    手段は、夫々、上記第1水槽と上記イオン交換処理槽と
    をつなぐ配管とエアリフトポンプとからなっていること
    を特徴とする水処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の水処理装置において、 上記イオン交換樹脂槽には、膜フィルターが設置され、
    この膜フィルターを介して、イオン交換樹脂を分離した
    処理水を放出する処理水放出手段を備えていることを特
    徴とする水処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の水処理装置において、 上記所定の処理を施した被処理水を上記イオン交換処理
    槽に導入する手段は、炭酸カルシウム鉱物を有し、上記
    第1水槽でカチオン交換樹脂を再生した後の酸排水が導
    入され、上記酸排水に上記炭酸カルシウム鉱物を溶かし
    て中性に近づけた液を放出する炭酸カルシウム鉱物槽を
    備えていることを特徴とする水処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の水処理装置におい
    て、 上記所定の処理を施した被処理水を上記イオン交換処理
    槽に導入する手段は、上記炭酸カルシウム鉱物槽からの
    中性に近づけられた液が導入され、木炭とプラスチック
    充填物を有し、上記液を上記木炭とプラスチック充填物
    に循環させて上記液を微生物処理した液を陽イオン水と
    して上記イオン交換樹脂槽に放出する微生物処理槽を備
    えていることを特徴とする水処理装置。
JP20873795A 1995-08-16 1995-08-16 水処理方法および水処理装置 Expired - Fee Related JP3244404B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20873795A JP3244404B2 (ja) 1995-08-16 1995-08-16 水処理方法および水処理装置
TW085106511A TW387863B (en) 1995-08-16 1996-05-31 Water treating method and apparatus treating waste water by using ion exchange resin
US08/659,285 US5707514A (en) 1995-08-16 1996-06-06 Water treating method and apparatus treating waste water by using ion exchange resin
MYPI96002490A MY113250A (en) 1995-08-16 1996-06-20 Water treating method and apparatus treating waste water by using ion exchange resin
KR1019960034142A KR100190220B1 (ko) 1995-08-16 1996-08-14 이온교환수지를 사용하여 폐수를 처리하는 수처리장치
EP96305994A EP0758627B1 (en) 1995-08-16 1996-08-16 Water treating method and apparatus treating waste water by using ion exchange resin
DE69612438T DE69612438T2 (de) 1995-08-16 1996-08-16 Wasserbehandlungsmethode und Vorrichtung zur Behandlung von Abwasser mittels Ionenaustauscherharzen
CN96109994A CN1103743C (zh) 1995-08-16 1996-08-16 采用离子交换树脂处理废水的方法和装置
US08/912,719 US5772891A (en) 1995-08-16 1997-08-18 Water treating method for treating waste water by using ion exchange resin
KR1019980045664A KR100199039B1 (en) 1995-08-16 1998-10-29 Water treating method for treating waste water by using ion exchange resin

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20873795A JP3244404B2 (ja) 1995-08-16 1995-08-16 水処理方法および水処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0952087A true JPH0952087A (ja) 1997-02-25
JP3244404B2 JP3244404B2 (ja) 2002-01-07

Family

ID=16561252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20873795A Expired - Fee Related JP3244404B2 (ja) 1995-08-16 1995-08-16 水処理方法および水処理装置

Country Status (8)

Country Link
US (2) US5707514A (ja)
EP (1) EP0758627B1 (ja)
JP (1) JP3244404B2 (ja)
KR (1) KR100190220B1 (ja)
CN (1) CN1103743C (ja)
DE (1) DE69612438T2 (ja)
MY (1) MY113250A (ja)
TW (1) TW387863B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231184A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Sharp Corp 排水処理装置および排水処理方法

Families Citing this family (68)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3192557B2 (ja) * 1994-08-26 2001-07-30 シャープ株式会社 排水処理装置および排水処理方法
AUPM959994A0 (en) * 1994-11-22 1994-12-15 Ici Australia Operations Proprietary Limited Water treatment process
US6572769B2 (en) * 1994-09-26 2003-06-03 Rajan G. Rajan Water treatment apparatus
JP3244404B2 (ja) * 1995-08-16 2002-01-07 シャープ株式会社 水処理方法および水処理装置
US6042730A (en) * 1997-03-03 2000-03-28 Lahti; William J. Car wash wastewater treatment
JP3434438B2 (ja) * 1997-09-18 2003-08-11 シャープ株式会社 排水処理方法および排水処理装置
JP3370576B2 (ja) * 1997-10-09 2003-01-27 シャープ株式会社 超純水製造装置
US6190255B1 (en) * 1998-03-24 2001-02-20 Wms Gaming Inc. Bonus game for a gaming machine
US6168712B1 (en) * 1998-05-06 2001-01-02 Kenko Sangyo Co., Ltd. Apparatus for the biological treatment of waste fluid from the coating process
JP3601976B2 (ja) 1998-06-16 2004-12-15 シャープ株式会社 排水処理方法および排水処理装置
CN1069605C (zh) * 1998-08-20 2001-08-15 南亚塑胶工业股份有限公司 从乙二醇制程水中去除甲酸、乙酸的方法和装置
JP2000245297A (ja) * 1998-12-28 2000-09-12 Denshi Bussei Sogo Kenkyusho:Kk 魚介類飼育装置
JP2003527950A (ja) * 2000-01-03 2003-09-24 ジャングバーワラ、ジュザー イオン交換による金属の除去方法およびその装置
US7618316B2 (en) * 2000-05-16 2009-11-17 Igt Gaming device having main game activating a bonus event
US7025884B2 (en) * 2000-11-10 2006-04-11 Ch2M Hill, Inc. Method and apparatus for treatment of a fluid system
US7476311B2 (en) * 2001-09-26 2009-01-13 Wrt International Llc Arsenic removal from aqueous media using chemically treated zeolite materials
US9908788B1 (en) 2001-09-26 2018-03-06 Wrt International Llc Radium removal from aqueous media using zeolite materials
US7108784B1 (en) * 2001-09-26 2006-09-19 Wrt International Llc Apparatus for removal and destruction of ammonia from an aqueous medium
AUPR987802A0 (en) 2002-01-08 2002-01-31 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Complexing resins and method for preparation thereof
US7494413B2 (en) * 2002-02-20 2009-02-24 Igt Slot machine game having a plurality of ways for a user to obtain payouts for one or more additional pay lines formed by the appearance of special symbols in a symbol matrix
US8147699B2 (en) * 2002-08-21 2012-04-03 Hpd, Llc Monolith filter apparatus and membrane apparatus, and method using same
US6767455B2 (en) * 2002-08-21 2004-07-27 Ceramem Corporation Airlift membrane device and membrane bioreactor and bioreactor process containing same
US7105087B2 (en) * 2002-09-17 2006-09-12 Wrt International Llc Hexa-valent chromium removal from aqueous media using ferrous-form zeolite materials
US7390414B2 (en) * 2002-09-25 2008-06-24 Wrt International Llc Regeneration of chemically treated zeolite
AU2003901583A0 (en) 2003-04-04 2003-05-01 Orica Australia Pty Ltd A process
EP1651573B1 (en) * 2003-07-24 2014-03-19 Veolia Water Solutions & Technologies Support Method for treatment of acidic wastewater
US7326347B2 (en) * 2003-10-29 2008-02-05 Wrt International Llc Dynamic up-flow zeolite system and method
US7607980B2 (en) * 2003-11-10 2009-10-27 Igt Gaming device having free potential winning combinations
US6998054B2 (en) * 2003-12-31 2006-02-14 The Boc Group, Inc. Selective fluoride and ammonia removal by chromatographic separation of wastewater
US7368059B2 (en) * 2004-02-09 2008-05-06 Drake Engineering Incorporated Method for preferentially removing monovalent cations from contaminated water
US20050173314A1 (en) * 2004-02-09 2005-08-11 Drake Ronald N. Controlled liquid purification system
US8721894B2 (en) * 2005-02-07 2014-05-13 Drake Water Technologies, Inc. Methods for hydrodynamic control of a continuous water purification system
US7862715B2 (en) 2004-02-09 2011-01-04 Drake Engineering Incorporated Apparatus for removing undesirable components from a contaminated solution containing both desirable and undesirable components
US7291272B2 (en) * 2004-05-07 2007-11-06 Orica Australia Pty Ltd. Inorganic contaminant removal from water
US7763666B2 (en) 2004-07-28 2010-07-27 Orica Australia Pty Ltd. Plug-flow regeneration process
US7147887B2 (en) * 2004-11-12 2006-12-12 Cinquini Carlos Alberto Ignaci Highly absorbable taste and odor free organic nutritional supplement made from food by products and mixable with solids and liquids, and method of making such
TWI284119B (en) * 2004-12-22 2007-07-21 Ind Tech Res Inst Biological membrane filtration system for water treatment and water treatment process using the same
US7578740B2 (en) * 2005-01-05 2009-08-25 Igt Gaming device and method having payline progressive awards
WO2006116533A2 (en) * 2005-04-27 2006-11-02 Hw Process Technologies, Inc. Treating produced waters
US20070215552A1 (en) * 2005-09-16 2007-09-20 Wrt International Llc. Systems and methods for removal of contaminates from an aqueous media in the absence of modified nitrate levels
US7520987B1 (en) 2005-11-15 2009-04-21 Wrt International Llc System and apparatus for purging absorptive materials used in the removal of contaminates from an aqueous medium
US8206592B2 (en) * 2005-12-15 2012-06-26 Siemens Industry, Inc. Treating acidic water
CN1329316C (zh) * 2005-12-19 2007-08-01 东南大学 多点交替进水活性污泥除磷脱氮方法
WO2007131278A1 (en) * 2006-05-15 2007-11-22 Orica Australia Pty Ltd Process for treatment of water to reduce fluoride levels
KR100839350B1 (ko) * 2006-08-24 2008-06-19 삼성전자주식회사 폐수 재활용 방법 및 이를 수행하기 위한 장치
US20080069748A1 (en) * 2006-09-20 2008-03-20 Hw Advanced Technologies, Inc. Multivalent iron ion separation in metal recovery circuits
WO2008064249A2 (en) * 2006-11-20 2008-05-29 Wrt International Llc Transition metal-loaded zeolite materials for use in drinking water
US20080128354A1 (en) * 2006-11-30 2008-06-05 Hw Advanced Technologies, Inc. Method for washing filtration membranes
CN101249461B (zh) * 2007-12-03 2010-06-02 友达光电股份有限公司 离子交换树脂塔中树脂使用寿命的检测方法
CN101402497A (zh) * 2008-09-16 2009-04-08 王方 一种回收无机氨氮废水用的电去离子方法及装置
KR101047186B1 (ko) * 2009-01-14 2011-07-06 신명섭 해수 수족관용 수산화칼슘 공급장치
CN101758457B (zh) * 2010-01-19 2012-05-30 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 一种化学机械抛光液回收和重复利用的方法
KR101007522B1 (ko) * 2010-11-12 2011-01-14 주식회사 시노펙스 멤브레인을 이용한 불산 폐수 처리시스템 및 처리방법
CN102001707B (zh) * 2010-12-28 2012-09-12 南京源泉环保科技股份有限公司 一种回收电镀废水中的铬酸的方法
US9650020B1 (en) * 2011-11-30 2017-05-16 Rapidtech, Llc Detail bay wash water reclaim system
CN102489347B (zh) * 2011-12-19 2014-05-14 南京大学 一种粉体树脂脱附再生反应器
US20130313199A1 (en) * 2012-05-23 2013-11-28 High Sierra Energy, LP System and method for treatment of produced waters
US9719179B2 (en) * 2012-05-23 2017-08-01 High Sierra Energy, LP System and method for treatment of produced waters
US9403698B2 (en) 2012-09-17 2016-08-02 De Nora Water Technologies, Inc. Method and system for treating produced water
CN103232124A (zh) * 2013-05-09 2013-08-07 林江颖 一种风化壳淋积型稀土矿开采产生的废水处理方法
KR101583713B1 (ko) * 2014-11-13 2016-01-08 말레동현필터시스템 주식회사 회전형 드레인핀을 구비하는 오일필터모듈
US9931584B2 (en) 2015-02-10 2018-04-03 Drake Water Technologies, Inc. Methods and apparatus for counter-current leaching of finely divided solids
CN106927550B (zh) * 2017-03-07 2020-06-23 广东省资源综合利用研究所 一种含氟工业废水的回收方法
CN111278578A (zh) * 2017-11-10 2020-06-12 日本瑞翁株式会社 清洗溶剂组合物的再生方法和再生装置、以及被清洗物的清洗方法和清洗系统
JP2021513452A (ja) * 2018-02-12 2021-05-27 エヴォクア ウォーター テクノロジーズ エルエルシーEvoqua Water Technologies LLC イオン交換樹脂を安定化する方法
CN108862532A (zh) * 2018-07-10 2018-11-23 四川永祥股份有限公司 一种盐水精制中螯合树脂塔废水的处理系统及其处理方法
KR102243162B1 (ko) 2020-11-09 2021-04-21 허재수 암모니아포함 불산폐수를 이용한 고체비료용 분말 제조방법
CN113149302A (zh) * 2021-05-06 2021-07-23 中电建生态环境设计研究有限公司 一种一体化农村污水处理设备

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1084241B (de) * 1954-06-22 1960-06-30 Metallgesellschaft Ag Verfahren und Vorrichtung zur Behandlung von Fluessigkeiten mit Ionenaustauschern
US2767140A (en) * 1954-10-07 1956-10-16 Dorr Oliver Inc Continuous ion exchange treatment
NL274529A (ja) * 1961-02-08
DE1517930A1 (de) * 1966-01-27 1970-07-23 Ghh Man Anlagen Verfahren und Vorrichtung zum Behandeln von Fluessigkeiten,insbesondere zum Enthaerten und/oder Entsalzen von Wasser
US4060447A (en) * 1976-03-29 1977-11-29 Philip A. Hunt Chemical Corporation Process for etching of metal
US4289626A (en) * 1977-09-19 1981-09-15 Sterling Drug, Inc. Wastewater treatment
CS212854B1 (en) * 1980-02-01 1982-03-26 Vaclav Kadlec Method of water demineralization or deionization
JPH0644074B2 (ja) * 1986-02-18 1994-06-08 動力炉・核燃料開発事業団 ウランおよびフツ素含有廃水の処理方法
US4861490A (en) * 1987-08-21 1989-08-29 Phosphate Engineering & Construction Co., Inc. Removal of cationic impurities from inorganic solutions
GB8817083D0 (en) * 1988-07-18 1988-08-24 Solt G S Improved method of ion exchange & apparatus for carrying out said method
DE3903343C2 (de) * 1989-02-04 1994-10-13 Schneider Ludwig Verfahren zur Abwasserreinigung durch Ionenaustauscherharze
US5066371A (en) * 1989-02-24 1991-11-19 Metanetix, Inc. Removal of contaminants and recovery of metals from waste solutions
US5116511A (en) * 1991-02-22 1992-05-26 Harrison Western Environmental Services, Inc. Water treatment system and method for operating the same
US5112504A (en) * 1991-05-22 1992-05-12 Baker Hughes Incorporated System and method of decreasing waste fluid in continuous backwash filtration
US5174901A (en) * 1991-06-10 1992-12-29 Smith Verity C Liquid purifying system
JP3468784B2 (ja) * 1992-08-25 2003-11-17 栗田工業株式会社 超純水製造装置
US5443740A (en) * 1992-10-07 1995-08-22 Christ Ag Process for the conditioning of ion exchange resins
DE4241080C1 (de) * 1992-12-05 1994-02-17 Guetling Gmbh Verfahren zur Überführung von Kupfer aus kupferhaltigen Abwässern in die verbrauchte Kupferchlorid-Ätze aus der Leiterplattenfertigung
US5302288A (en) * 1993-03-19 1994-04-12 Zimpro Environmental, Inc. Treatment of highly colored wastewaters
JP3252521B2 (ja) * 1993-03-25 2002-02-04 栗田工業株式会社 リンス排水の処理方法
JP3145240B2 (ja) * 1993-12-27 2001-03-12 オルガノ株式会社 連続イオン交換装置
JP3244404B2 (ja) * 1995-08-16 2002-01-07 シャープ株式会社 水処理方法および水処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231184A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Sharp Corp 排水処理装置および排水処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69612438T2 (de) 2001-09-06
TW387863B (en) 2000-04-21
EP0758627A2 (en) 1997-02-19
CN1103743C (zh) 2003-03-26
JP3244404B2 (ja) 2002-01-07
CN1146977A (zh) 1997-04-09
EP0758627B1 (en) 2001-04-11
KR100190220B1 (ko) 1999-06-01
US5772891A (en) 1998-06-30
EP0758627A3 (en) 1997-04-16
DE69612438D1 (de) 2001-05-17
KR970010661A (ko) 1997-03-27
US5707514A (en) 1998-01-13
MY113250A (en) 2001-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3244404B2 (ja) 水処理方法および水処理装置
KR0160232B1 (ko) 불소와 표면활성제를 함유하는 폐수 및 배가스 처리장치
JP3350364B2 (ja) 排水処理方法および排水処理装置
CN101132990B (zh) 废水处理装置及废水处理方法
CN103288236B (zh) 含盐废水的处理方法
JP3370576B2 (ja) 超純水製造装置
CN112194307A (zh) 一种煤矿矿井水资源化综合利用系统及方法
US6464874B1 (en) Waste water treatment method and waste water treatment apparatus
CN110104902A (zh) 一种阳极氧化废水处理系统
CN101209884B (zh) 一般工业废水综合处理零排放及回用的方法和装置
JP3200314B2 (ja) 有機物含有酸性排水処理装置
KR20140101589A (ko) 불산 폐수 정화 방법 및 이를 이용한 불화수소산 폐수의 처리 시설
CN215559437U (zh) 一种废水处理系统
CN215559636U (zh) 一种废水处理系统
CN111484209B (zh) 一种磨料磨具生产中酚醛树脂生产废水的深度处理工艺
CN211546187U (zh) 一种除氟树脂脱附液处理回用系统
CN210559747U (zh) 一种工业重金属污水处理系统
CN104045210A (zh) 炼油-乙烯联合装置污水的处理回用方法
CN1278958C (zh) 回用污水的除氨氮方法
JP4049711B2 (ja) 炭酸エチレンなど含有排水処理方法
CN220703463U (zh) 一种半导体行业酸碱废水的回收利用系统
CN211546188U (zh) 一种含氟废水深度处理的一体化装置
CN219384924U (zh) 一种鳗鱼养殖废水净化再生系统
CN217809055U (zh) 一种管式膜工业再生水系统
JP2005186047A (ja) 砒素を含む原水の水浄化方法。

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071026

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081026

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081026

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091026

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees