JPH09511477A - 矩形状の基部を有する容器およびその製造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 底部の基部と、該底部の基部から上方に延びる壁とを有し、実質的に１または２以上のフィルムシートからなる容器であって、前記基部が実質的に矩形状であり、当該壁の後部および２つの側部を規定しており、前記基部が両面が熱溶着しうるフィルムからなり、壁部が少なくとも内側が熱溶着しうる面を有しているフィルムからなり、前記容器が、正面部、後部および底部シートを有するパウチから構成され、前記パウチの底部シートが折り曲げ線から下向きに延びるフラップによりその中央に沿って折り曲げられ、前記クラップの２つの底部エッジが前記正面または後部シートの１つの底部エッジと溶着または一体的に形成され、前記正面および後部シートが、前記底部の折り曲げられたシートの横方向のエッジを挾着している溶着されたエッジの２つの底部によってたがいに溶着され、前記容器の構成のために前記底部シートの中央部が折り曲げられず、その結果折り曲げられていない部分は、前記基部と形成している実質的に矩形状を有しており、前記底部シートの底部エッジの中央部は前記基部の正面および後部エッジを形成しており、前記底部シートの周辺部では前記矩形状の基部の２つの側部エッジを構成している底部エッジと三角形状部との２つの重複部を形成しており、これにより前記正面部および後部エッジから延びている容器の正面部および後部壁部と、前記側部エッジから延びている側壁とを形成しており、前記側壁の中心線付近に前記２つのシートの溶着されたエッジが存在し、前記側部シートの近接する内側の面と重複する２つの三角形状部の周辺部を溶着することによって固定されてなる容器。

Description

【発明の詳細な説明】 矩形状の基部を有する容器およびその製造 発明の分野 本発明は矩形状の基部を有する容器に関するものであり、また当該容器を製造 する方法に関するものである。「容器」なる用語を用いることによって、ユニタ リー アイテム（unitary item）、粉体もしくは粒状化した材料または液体を入 れるために役に立つ適切な形状に形成される柔軟な材料のシートまたはフィルム から製造される容器に言及される。 発明の背景 本発明が係る容器は、物品を包装するために実際的であり、かつ安価な方法で ある。それゆえ、この分野に限定されることなく食品工業においてきわめて共通 性がある。当該容器の主な利点は容易に製造しうることであり、安価で、かつ、 さまざまな製品を保持するために適していることである。 もっともよく用いられている容器の形態は、いわゆる「パウチ」であり、たと えば、紙、ボール紙、プラスチック、またはバッグもしくはサックの形状に形成 されたラミネートなどの材料のシートである。 ばあいによっては、パウチの基部と一体的に形成される。しかしながら、その ようなパウチは、自立しないので、安定のために内容物の内圧を必要とする。さ らに、かかるパウチは、たいてい楕円状であるため、安定的で なく、貯蔵空間を必要とする。さらに他の欠点は、かかる製品の構造が堅牢でな く、完全に充填されていないとき、折れ曲がる可能性があることである。 この明細書および請求の範囲において、「熱溶着性材料」または「熱溶着性の 表面」なる用語は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチック材料の層 を決定するために用いられ、当該プラスチック材料は、熱溶着の際に、以下、「 溶着する」と明細書中でいうことになるプロセスによって他の層と接着される。 「熱溶着しうる」という用語も、当該技術においては「熱封止しうる」ともいう 。 典型的な容器は、部分的に重複させながら、容器の形状に折り曲げられた単一 のシートからなる。部分的に重複された箇所はのり付けまたは溶着される。 このような容器は、たいてい液体を入れるのには適しておらず、堅牢な構造を 有して折らない。このため、内容物が部分的に取り出されると折れ曲がる。その うえさらに、これまで知られた方法によって製造された容器は、たいていのばあ い、パウチまたは角柱の箱状の容器に限定される。 叙上の欠点が実質的に減少し、または克服された、新規かつ進歩した容器なら びに当該容器を製造する方法を提供することが本発明の目的である。 発明の要旨 本発明によれば、底部の基部と、該底部の基部から上方に延びる壁とを有し、 実質的に１または２以上のフィルムシートからなる容器であって、前記基部が実 質的に 矩形状であり、当該壁の後部および２つの側部を規定しており、前記基部が両面 が熱溶着しうるフィルムからなり、壁部が少なくとも内側が熱溶着しうる面を有 しているフィルムからなり、前記容器が、正面部、後部および底部シートを有す るパウチから構成され、前記パウチの底部シートが折り曲げ線から下向きに延び るフラップによりその中央に沿って折り曲げられ、前記クラップの２つの底部エ ッジが前記正面または後部シートの１つの底部エッジと溶着または一体的に形成 され、前記正面および後部シートが、前記底部の折り曲げられたシートの横方向 のエッジを挾着している溶着されたエッジの２つの底部によってたがいに溶着さ れ、前記容器の構成のために前記底部シートの中央部が折り曲げられず、その結 果折り曲げられていない部分は、前記基部と形成している実質的に矩形状を有し ており、前記底部シートの底部エッジの中央部は前記基部の正面および後部エッ ジを形成しており、前記底部シートの周辺部では前記矩形状の基部の２つの側部 エッジを構成している底部エッジと三角形状部との２つの重複部を形成しており 、これにより前記正面部および後部エッジから延びている容器の正面部および後 部壁部と、前記側部エッジから延びている側壁とを形成しており、前記側壁の中 心線付近に前記２つのシートの溶着されたエッジが存在し、前記側部シートの近 接する内側の面と重複する２つの三角形状部の周辺部を溶着することによって固 定されてなる容器が提供される。 本発明の一実施例によれば、底部の基部および壁部が熱溶着しうる両面とを有 してる一体的なフィルムシート らなる。 本発明の容器に剛性を与えるために、熱溶着しうる材料によって被覆されるか 、または熱溶着しうる材料からなる１または２以上の補強要素が矩形状の基部の 底面に溶着され、かつ補強要素同士が溶着される。 この補強要素はいくつかのセグメントから構成されてもよいし、均一なフレー ムであってもよいが、頂部または底部エッジに隣接する壁部の内面と溶着される 。 頂部と溶着された補強要素は、矩形状の箱状容器がえられるように矩形状の基 部に対応する形状および寸法を有することができる。あるいは、当該補強要素は 他のいかなる形状および寸法からなってもよい。もし補強要素が基部より大きい 矩形であれば、容器をたがいに積み重ねるのに適した４角錐台がえられる。 本発明のさらに他の実施例によれば、合成を与えうるように熱溶着しうる材料 からなるか、または熱溶着しうる材料が被覆された堅牢に延設されたリブが当該 容器の内壁に沿って溶着されている。あるいは、この堅牢なリブが１または２以 上の補強要素と一体的に形成される。この堅牢なリブは、壁部に溶着されるとき 容器がリブの形状に対応する形状をえられるように異なる形状を有することがで きる。 本発明はさらに、実質的に矩形状の基部を有し、該基部が正面、後部および該 基部から上方に延びる２つの側部からなる壁部を備え、該基部が両面が溶着しう るフィルムからなり、前記壁部が少なくとも内側が熱溶着しうる面を有してなる 容器の製法を提供しており、該製法が、 （ａ）正面部、後部および底部のシートを有し、該底部のシートがフラップによ って中心線に沿って折り曲げられ、該フラップがシートの折り曲げ線から下方に 延び、該フラップの２つの底部エッジが前記正面または後部シートの底部エッジ と溶着されるか、または一体的に形成され、前記正面部および後部シートの横方 向のエッジが、前記底部のシートを挾着している底部とたがいに溶着されてなる パウチを作製する工程、 （ｂ）広げられた部分が矩形状になり、２つの周辺部が２つの重複した三角形を 形成するように前記底部シートの中心部を広げる工程、および （ｃ）前記２つの重複した三角形部をたがいに溶着するか、または該２つの三角 形部の周辺と近接したシートの内面とを溶着する工程 からなる。 本発明の他の態様は本発明による容器の連続的な製造に役立つパウチを作製す るための連続的方法に関する。 図面の簡単な説明 よりよい理解のために、あくまでも一例にすぎない添付図面を参照しつつ本発 明を説明する。 図１は、本発明の製法の第１工程により位置づけられた本発明の基本的な容器 の構成を示す斜視図である。 図２は、本発明により製造されたパウチの斜視図である。 図３は基部の矩形状の形状がいかにして得られるかを示す説明である。 図４は矩形状の基部の溶着方法の概略説明図である。 図５は本発明の容器の基本的な形態を示す斜視図である。 図６は本発明の容器の底部および補強要素のみを示す破断斜視図である。 図７は、図６の補強フレームがいかにして容器の矩形状の基部と溶着されるか を示す概略説明図である。 図８は本発明の容器の斜視図であり、正面よび後部の壁の頂部エッジが容器を 封じるように溶着されている。 図９は本発明の容器の斜視図であり、側壁の頂部エッジが容器を封じるように 溶着されている。 図１０は図９の側面図である。 図１１は本発明の容器の頂部および補強フレームのみを示す破断図である。 図１２は逆四角錐台の形状を有する本発明の容器の斜視図である。 図１３は下方に突出した長いスタッドが一体的に設けられた矩形状の補強フレ ームを備えた本発明の容器の頂部のみを示した破断斜視図である。 図１４は箱状の支持構造が設けられた矩形状の補強フレームを備えた本発明の 容器の頂部のみを示す斜視図である。 図１５は頂部基部が矩形状の基部より小さい本発明の容器の斜視図である。 図１６は、狭くなった中央部が形成された本発明の容器の斜視図である。 図１７（ａ）〜（ｄ）は容器の頂部を封じるか、また閉じるための異なる手段 を示す斜視図である。 図１８は本発明の容器の他の実施例を示す斜視図であ る。 図１９は本発明の容器の変更例を示す斜視図である。 図２０は本発明の変更例により基部を得る工程を示す斜視図である。 図２１は図２０に示された変更例の部分斜視図である。 図２２は本発明の一実施例の容器の連続的製法を示す斜視図である。 図２３（ａ）は本発明の容器の製造のためのパウチを作製するための一プロセ スを示す斜視図である。 図２３（ｂ）〜（ｇ）は図２３（ａ）のプロセスの異なるステージの概略断面 図である。 図２４（ａ）は本発明の容器の製造のためのパウチを作製するための第２のプ ロセスである。 図２４（ｂ）〜（ｄ）は図２４（ａ）のプロセスの異なる段の概略断面図であ る。 図２５（ａ）は本発明の容器の製造のための第３のプロセスによるパウチの製 造を示す斜視図である。 図２５（ｂ）〜（ｄ）は図２５（ａ）のプロセスの異なるステージの概略断面 図である。 図２６（ａ）は本発明の容器の製造のための、さらに異なるプロセスによるパ ウチの製造を示す斜視図である。 図２６（ｂ）〜（ｅ）は、図２６（ａ）のプロセスの異なるステージの概略断 面図である。 特定の実施例の詳細な説明 まず図１および２について述べる。実質的に同一の寸 法の２つのシート１および２は、たがいに対向するように位置づけられ、当該シ ートの対向する面がポリエチレンなどの熱溶着しうる材料からなるか、またはか かる材料が被覆されている。 第３のシート３はシート１および２の幅と同一の幅を有しており、熱溶着しう る材料からなるか、またはかかる材料が被覆されている。この第３のシート３は ２つに折り曲げられ、当該第３のシートのエッジがシート１および２の底部のエ ッジ５と一直線状に並べられ、折り曲げ線７は前記シート１および２のあいだに 位置づけられる。 あるいは、熱溶着しうる材料からなるか、またはかかる材料を被覆した１枚の シートは、図１において、破線で示されており、容易に理解されるように３つの シート１、２および３の代わりに用いられる。 前記シート１および２の側部エッジ６は、知られているように、折り曲げられ たシート３における側部エッジ８を挾むように溶着される。 第２のステップでシート１および２の底部エッジ５は、シート３の個々の底部 エッジ４に溶着される。２つの底部エッジ４をたがいに溶着することは、テフロ ン（登録商標）またはシリコンなどの非接着剤によって被覆されたプレート９を 溶着プロセスに先立ち当該底部エッジのあいだにまず挿入することにより防止さ れる。このプロセスの最後において、１１で示されたパウチが形成される。 つぎに、矩形状の基部がいかに形成されるかについて示している図３〜５に言 及する。矩形のコア部材１５に は２つの垂直軸において側方向に延びることができる部材１６および１７が設け られ、非接着材料によって被覆されている。コア１５はパウチ内に挿入され第３ シート３の中央部がパウチ１１の底部において実質的に平坦になるまで押し下げ られ、これによって、平坦な矩形状基部２０が形成される。 図５において見られるように、このステップが完了すると側壁１８が形成され 、同時に２つの重複している三角形部分１９が容器の各辺において第３のシート ３から形成され、側壁１８と部分的に重複する。コア部材１５の要素１６および １７は図４において見られるように膨張し、側壁１８に対して三角形部１９を押 圧しつつ、パウチの底部でぴったりと嵌入する。 基部の矩形の形状を固定するために、三角形部１９は、側壁１８と溶着されな ければならない。知られているように、電熱パッド２１および、もし必要なら、 コア１５の内部の熱エレメント（図示されていない）から当該三角形部に熱が加 えられる。膨張可能な部材１６および１７が収縮したのち、コア１５はパウチか ら取り除くことができ、本発明の自立矩形状基部の容器が得られる。 図６に示された他の実施例によれば、補強要素２２は熱封止可能な材料からな るか、またはそのような材料で被覆され、特定の実施例において、以下に詳細に 説明される如き矩形の基部２０の底部に溶着されるのに適した矩形状のフレーム 形状を有する。見られるように、当該基部の周辺部を支持するために補強部材は 逆Ｌ字状断面を有している。その代わりに補強リブが設けられてもよ く、あるいは平坦な面もしくはそれぞれが９００に曲げられた４つの部材から構 成されることもできる。 図７は補強要素２２が、いかにして容器の基部に取り付けられるのかを概略示 している。図４を参照しつつ説明した第１の伸縮自在の矩形コア１５容器に挿入 され、第２の類似の伸縮自在のコア部材１５′は補強要素２２の下に位置づけら れる。つぎにコア１５および１５′が伸ばされ、たがいに押圧され、電熱パッド ２１により加熱されて補強部材は容器１に対して、特定の位置にもたらされ、補 強要素は、すでに説明したように溶着される熱はコア部材１５および１５′を一 体的に形成された加熱パッドによって発せられてもよい。 図８は正面および後部壁１および２の頂部エッジを溶着することによって容器 を封じる一実施例を示している。 図９および１０は、見られるように、特別の形状を得ている側壁１８の頂部エ ッジを溶着することによっていかにして容器を封じるかを示している。破線１９ は液体を注出するための裂き目線を示している。 つぎに図１１を参照すると頂部が矩形状の容器および矩形状の補強フレーム要 素２５が示されている。補強フレーム２５は熱溶着しうる材料からなっている、 または、かかる材料で被覆されており、頂部エッジと面一に容器内にぴったりと 嵌入され、しか後に溶着され、容器の頂部エッジは補強要素の形状を得て、堅固 になり変形しない。 しかしながら補強部材２５について、はいかなる容器の頂部であっても、しっ かりと溶着されうる限り、寸法 および形状も採用されることは自明である。叙上のごとく熱封止可能な材料から なるか、またはかかる材料が被覆されてなること、あるいは容器の頂部エッジを 折り曲げ、締め付けることによって、またはすでに知られているような他の手段 によって容器に固着されうる他の適切な材料からなることも自明である。 図１２において、容器１１は叙上のごとく、ポリアミドの如き加熱下で延伸さ れる材料からなるシート１および２から形成される。当該シートは熱溶着しうる 材料を被覆するかまたは積層されている。矩形の角錐（図示されていない）の断 面形状を有する、伸ばされうるコアは、容器内に挿入され、容器の内壁にサイド プレートが押圧されるまで伸ばされる。しかるのちに伸ばされたコアは、内部の 熱要素（図示されていない）によって容器の壁を構成している積層体の塑性変形 に適した温度まで加熱される。しかるのち、コアの断面を次第に膨張しつつ容器 から引き抜くと、当該容器は図１２に見られるように逆四角錐台の形状をえる。 あるいは、容器に直接熱を加える代わりに炉、加熱空気トンネルまたはそれら の組み合わせなどの熱環境下で四角錐台の形状を形成することもできる。 矩形の基部２０より長い突起を有する矩形の補強フレーム要素２５′は図１２ に見られるように容器の頂部エッジに溶着され、容器の剛性を与えている。 図１２にみられる容器は、そのような容器内に重ねるのに適しており、これに よりかかる空の容器に必要とされる保存空間を減少している。 図１３は、熱溶着しうる材料からなるか、またはかか る材料を被覆した補強要素２７がいかにしてフレームの角から下向きに突出して いる４つの補強スタッド２８と一体化されるかを示している。スタッド２８は熱 封止可能な材料からなるか、またはかかる材料を被覆しており、当該容器の内側 の長さと実質的に同じ長さであり、一体スタッド２８を備えたフレーム２７は容 器１１内に挿入され、加熱して容器と溶着し、膨張しうるコア（図示されていな い）によって叙上のごとく押圧される。 本発明の他の実施例によれば図１３に見られるように、第２の補強フレーム３ ０は、頂部補強フレーム２７に対して平行に設けられたスタッド２８の反対側の 端部で一体となっており、これにより改善された剛性が得られる。 一旦スタッド２８が容器に溶着されると、たとえつぶれて空になっても容器は 軸方向に補強され、矩形状の箱状の形状を保持する。 図１４は、４つのスタッド２８の代わりに補強要素２７が、容器の壁と当接し ている容器１１内に挿入するのに適し、熱封止しうる材料からなるか、またはか かる材料が被覆された補強の箱状の構造と一体化している。当該補強の箱状の構 造２９は容器の壁と溶着していることが好ましいが、強制されない。 添付図の図１５は、狭い壁を備えた容器を示している。すでに説明したように 、容器１１を形成したのち、まっすぐに延びるエッジ２９（破線で示されている ）は実線または他の線で示された曲線３１にそって再び形成される。当該エッジ は線３１に沿って圧熱プレート（図示されていない）によって溶着され、狭窄し た形状の容 器を得ている。しかるのちに、補強フレーム３２は叙上のとおり、容器の頂部に おいて溶着され、角に溶着したフラップ３３は美的観点から溶着線３１に沿って 切断してもよい。 図１６は容器に沿って狭窄している部分３６を有する容器を示しており、新た なコーナーエッジ３７が、隣り合う正面部の壁および後部壁を備えた個々の側壁 同士を挾み、溶着することによって得られ、図１５と同様に、必要により、余計 な箇所３６を除去する。 図１７は容器を封じるかまたは閉じるためのいくつかの手段を示している。図 １７（ａ）において、熱封止される材料からなるか、またはかかる材料によって 被覆されたフレーム４１には、ノズル４２が設けられている。当該フレーム４１ は叙上のようにフレーム２５に溶着されるか、または、取り付けられる。容器の 内容物はノズル４２を通して排出される。なお、ノズル４２は適切なシールによ って閉塞されることになる。図１７（ｂ）において、熱封止しうる材料からなる か、またはかかる材料によって被覆されたフレーム４４の内部に埋め込まれたア ルミニウム箔が存在している。このアルミニウム箔はフレーム４５の内部にぴっ たりと嵌め込まれている。フレーム４４はフレーム４５と溶着され、容器は溶着 される。当該容器の内容物が排出されるのが望ましいとき、アルミニウム箔４３ は隣接するフレーム４４に沿って切断され除去され、適切なプラスチックカバー を設けて内容物をシールし、閉塞する。 図１７（ｃ）において、容器はノズル４７が設けられたカバー４６によってシ ールされており、当該カバー４ ６は補強クレーム４５を使用せずに容器１１に直接されるか、さもなければ取り 付けられる。 図１７（ｄ）において、一体フレーム４９を有するアルミニウム箔、またはシ ールするための他の材料は、図１７（ｃ）に示される如きフレーム４５を使用す ることなく容器１１の頂部エッジと直接溶着される。カバーがすでに知られた他 の適切な手段により容器に取り付けられうることは自明である。 図１８において、容器の他の実施例が見られる。側壁１８′は、実質的に平坦 な部分５１と、２つの重複したフラップ５３および中間部５４からなるガセット ５２とからなる。 図１９は、容器がいかにして把手５６および注出口５７が形成されたつぼの形 状に製造されるのかを示している。把手は図１８の実施例に示されているように ガセット部を形成し、重複しているフラップ５３′をたがいに溶着することによ って製造される。そののち、開口５８は個々のフラップ５３′に切断され、当該 開口は容器を把持するために機能する。 図２０および２１は本発明の他の実施例による容器の基部を補強する工程を示 している。図６に示される如き補強部材２２を取付ける代わりに、図５に示され る如き容器を作製したのち、スロット６０がそれぞれの基部のスカート６１のコ ーナーで切断される。そののち、スカートの部分が矢印６２に示されるように内 側に折り曲げられ基部２０の底部に溶着される。これによって基部は堅固かつ丈 夫になる。 つぎに図２２〜２６には、主として充填し、閉じる工 程からなる本発明の容器を製造するための工程のステージの概略を示している。 容器の製造工程および要素は図１〜５の製造工程と同様であるため、主たる表 示に関し図１〜５と対応している参照符号が同じ様な要素に与えられている。こ のため、読者は詳細な説明のための叙上の図に向けられている。 図２２は本発明の容器を作製し、充填し、かつシールするための連続的なプロ セスの概略図を示している。 一般的に７０が付された第１工程は、パウチ１１′を作製する。このステップ のいくつかの詳細な例は以下に特定される。 作製されたパウチ１１′は、一般的に７２が付され、把持手段７４からなる回 転作業位置に接近する。この把持手段は、たとえば知られた真空パッドであって もよい。つぎに７６においてパウチ１１′は、シート１′と２′とを別々にする 吸入手段によって膨張される。 ７８が付されたつぎのステップは、パウチ内で膨張しうるコア８０を挿入する 工程からなり、ステーション８２においてパウチの底部シートの中央部が延ばさ れ、延ばされた部分は矩形状になり、２つの周辺部は叙上の如く２つの重複した 矩形状の部分を形成する。最後に２つの溶着パッド８４は側方向に容器に接近し て、叙上の如く容器の形状を固定するために、２つの重複している矩形部を溶着 する。 さらに、叙上の如く補強要素、容器の特別の形状を加えるためなどに、アッセ ンブリ７２に作業場所が加えられてもよい。作業場所７２は、コンベヤーベルト ８６上 に容器を排出し、知られているように自動的に充填するために、充填場所８８に 準備中の容器を前進させる。 充填された容器は一般的に９０が付されたシール位置の方に向く、コンベヤー ベルト上に前進する。容器は適切なアーム９２によって把持され、シール位置９ ４に導入される。容器は、たとえば図８に示されるように頂部エッジを溶着し、 図９、１０または１７を参照しつつ記載された他の適切なシール手段によって封 じられる。 このステップの最後に、容器は排出準備状態にあり、梱包場所（図示されてい ない）までコンベヤー９６によって運搬される。 図２３（ａ）〜（ｇ）を参照すると、一般的に７０が付されたプロセスの第１ ステップが見られ、そこではパウチ１１′が作製される。 熱溶着しうる材料が被覆された頂部表面１０２を有する第１フィルム１００が 巻き戻しローラー１０４から繰り出される。同時に熱溶着しうる材料が被覆され た両面を有する第２フィルム１０６が巻き戻しローラー１０８から繰り出される 。この巻き戻しローラーは第１フィルム１００上の中央に位置づけられている（ 図２３（ｃ）参照）。 フィルムの中央部は部材１１０を形成している三角形状のエッジにおける凹所 １０９と嵌入する（図２３（ｂ）および（ｅ）参照）。 プーリー１１２および１１４によって位置づけられたフィルムはブレード１１ ６上を通過し、フィルムは底部エッジに沿って切断され、フィルムの断面は図１ に示された断面とよく似ている。 ２つの熱いローラー１１８が、テフロン（登録商標）またはシリコンなどの非 接着プレートが挾着されることによってたがいに近接して設けられている。フィ ルムがローラー１１８の間を移動するにつれ、シートの底部エッジ４′および５ ′は溶着され、積層体がローラー１２２のあいだを通過すると、熱溶着リブ１２ ４によって溶着され、接合されたパウチ１２６が製造され、理解されうるように 切断位置１２８で分離される。 図２４（ａ）〜（ｄ）において、熱溶着しうる材料が被覆された対向している 面を有している２つのシート１３０および１３２が巻き戻しローラー１３４およ び１３６から繰り出される。熱溶着しうる両面を有する第３のシート１３８は、 巻き戻しローラー１４０から繰り出される。 対向フィルム１３０および１３２に接近するまえに、第３のフィルム１３８は 図２３（ｂ）を参照した叙上の如く、溝が設けられた三角形部材１４２によって ２つに折り曲げられている（ベースシートを形成している）。折り曲げられたシ ート１３８と、（壁部を形成している）シート１３０および１３２とは位置決め プーリー１４４および１４６を経由して前進して、底部エッジは、溶着ローラー １４８によって溶着され、非溶着プレート１５０によって叙上の如くそのあいだ に導入される。 つぎに積層体はローラー１５４の溶着リブ１５２により溶着される。これによ り、パウチの側部エッジが形成される。最後にパウチ１２６′が叙上の如くたが いに分離される。 図２５（ａ）〜（ｄ）は、再び閉じることができるフ ァスナー状の帯１３６が溶着ローラー１５８およびシートのあいだに導入された 非溶着プレート１６０によってパウチの頂部エッジ１２に溶着される点を除いて 、図２４（ａ）〜（ｄ）のプロセスによく似ている。 このプロセスによりのちに作製されたパウチおよび容器は何度も開閉され評価 されうる。 図２６（ａ）〜（ｅ）は本発明の容器を作成する際に役に立つパウチが、熱溶 着しうる両面を有する１枚のシート１６２からいかに作製され、巻き取りローラ ー１６４からいかにして繰り出されるのかを示している。このフィルムシート１ ６２は、実質的にＷ字状の断面を有するブロック部材１６６のあいだと、三角形 状の断面形状の粉砕部材１６８のあいだを移動し、しだいに図２６（ｂ）および （ｃ）に見られるような形状にフィルムを形成し、フィルムが位置決めプーリー １７０に到達すると、破線に示されるような図１に示される形状をえる。 ここからのプロセスは図２３〜２５を参照して述べたとおりのプロセスが連続 する。 叙上の実施例のいかなる組み合せも修正を加えて実施されることは当業者には 自明である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ 【要約の続き】 部シートの周辺部では前記矩形状の基部の２つの側部エ ッジを構成している底部エッジと三角形状部との２つの 重複部を形成しており、これにより前記正面部および後 部エッジから延びている容器の正面部および後部壁部 と、前記側部エッジから延びている側壁とを形成してお り、前記側壁の中心線付近に前記２つのシートの溶着さ れたエッジが存在し、前記側部シートの近接する内側の 面と重複する２つの三角形状部の周辺部を溶着すること によって固定されてなる容器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．底部の基部と、該底部の基部から上方に延びる壁とを有し、実質的に１また は２以上のフィルムシートからなる容器であって、前記基部が実質的に矩形状で あり、当該壁の後部および２つの側部を規定しており、前記基部が両面が熱溶着 しうるフィルムからなり、壁部が少なくとも内側が熱溶着しうる面を有している フィルムからなり、前記容器が、正面部、後部および底部シートを有するパウチ から構成され、前記パウチの底部シートが折り曲げ線から下向きに延びるフラッ プによりその中央に沿って折り曲げられ、前記クラップの２つの底部エッジが前 記正面または後部シートの１つの底部エッジと溶着または一体的に形成され、前 記正面および後部シートが、前記底部の折り曲げられたシートの横方向のエッジ を挾着している溶着されたエッジの２つの底部によってたがいに溶着され、前記 容器の構成のために前記底部シートの中央部が折り曲げられず、その結果折り曲 げられていない部分は、前記基部と形成している実質的に矩形状を有しており、 前記底部シートの底部エッジの中央部は前記基部の正面および後部エッジを形成 しており、前記底部シートの周辺部では前記矩形状の基部の２つの側部エッジを 構成している底部エッジと三角形状部との２つの重複部を形成しており、これに より前記正面部および後部エッジから延びている容器の正面部および後部壁部と 、前記側部エッジから延びている側壁とを形成しており、前記側壁の中心線付近 に前記２つのシートの溶着 されたエッジが存在し、前記側部シートの近接する内側の面と重複する２つの三 角形状部の周辺部を溶着することによって固定されてなる容器。 ２．前記底部の基部および壁部が熱溶着しうる両面を有している一体的フィルム シートから製造されてなる請求の範囲第１項記載の容器。 ３．熱溶着しうる材料からなるか、または当該材料が被覆された１または２以上 の補強要素が前記基部の底面と溶着されてなる請求の範囲第１項記載の容器。 ４．前記容器の頂部が前記後部壁部の頂部エッジに前記正面部の頂部エッジを溶 着するか、または側壁の頂部エッジ同士を溶着することによって封止られるか、 または閉じられる請求の範囲第１項記載の容器。 ５．前記頂部には、複数の閉塞と解放のための閉鎖手段が設けられてなる請求の 範囲第４項記載の容器。 ６．前記壁部の頂部エッジに取付けられた補強要素を備えてなる請求の範囲第１ 項記載の容器。 ７．前記補強要素が、シールまたは閉塞要素が、シールまたは閉塞配列に適合さ れてなる請求の範囲第６項記載容器。 ８．熱溶着しうる材料からなるか、または当該材料が被覆された補強部材を容器 の壁部に溶着してなる請求の範囲第６項記載の容器。 ９．前記補強要素が前記矩形状の基部とは異なる基部を有してなる請求の範囲第 ６項の容器。 10．前記補強フレームが前記矩形の基部より実質的に大きく、このため容器が当 該基部から内側にテーパ状に形成されてなる請求の範囲第６項記載の容器。 11．前記容器の壁部に溶着された熱溶着しうる材料からなるか、または当該材料 が被覆された、実質的に堅固に延びたスタッドを備えてなる請求の範囲第１項記 載の容器。 12．前記延びたスタッドが容器の底部または頂部に溶着された補強要素から突出 し、前記スタッドが容器の実質的に全長にわたって延びてなる請求の範囲第１１ 項記載の容器。 13．前記延びたスタッドがアーチ状に形成されるか、または起伏を有するように 形成され、これにより容器の壁部がスタッド状の形状を得ている請求の範囲第１ １項記載の容器。 14．前記容器の内部に溶着された補強の箱状の堅牢な構造を備えてなる請求の範 囲第１項記載の容器。 15．１つの壁部が把手を構成するように形成され、対向する壁部には注出口が形 成されてなる請求の範囲第１項記載の容器。 16．前記壁部と底部エッジの溶着によりスカートが形成され、対向する壁部に注 出口が形成されてなる請求の範囲第１項記載の容器。 17．実質的に矩形状の基部を有し、該基部が正面、後部および該基部から上方に 延びる２つの側部からなる壁部を備え、該基部が両面が溶着しうるフィルムから なり、前記壁部が少なくとも内側が熱溶着しうる面を有してなる容器の製法であ って、 該製法が、 （ａ）正面部、後部および底部のシートを有し、該底部のシートがフラップに よって中心線に沿って折り曲 げられ、該フラップがシートの折り曲げ線から下方に延び、該フラップの２つの 底部エッジが前記正面または後部シートの底部エッジと溶着されるか、または一 体的に形成され、前記正面部および後部シートの横方向のエッジが、前記底部の シートを挾着している底部とたがいに溶着されてなるパウチを作製する工程、 （ｂ）広げられた部分が矩形状になり、２つの周辺部が２つの重複した三角形 を形成するように前記底部シートの中心部を広げる工程、および （ｃ）前記２つの重複した三角形部をたがいに溶着するか、または該２つの三 角形部の周辺と近接したシートの内面とを溶着する工程 からなる製法。 18．前記底部の基部および壁部が熱溶着しうる両面を有する一体フィルムから製 造されてなる請求の範囲第１７項記載の製法。 19．前記基部の底面に溶着される熱溶着されうる材料からなるか、または当該材 料が被覆されてなる請求の範囲第１７項記載の製法。 20．容器の頂部エッジが前記後部壁部の頂部エッジと正面部壁部とを溶着するか 、または側壁の頂部エッジ同士を溶着することにより封止られるか、または閉塞 されてなる請求の範囲第１７項記載の製法。 21．前記壁部の頂部エッジに補強要素を取付ける工程を有してなる請求の範囲第 １７項記載の製法。 22．前記容器の壁部に、熱溶着しうる材料からなるか、または当該材料が被覆さ れた長く延びる実質的に堅固な補強部材を取り付ける工程を有してなる請求項１ ７ 記載の容器。 23．前記容器の内部に補強の箱状の堅固な構造を溶着する工程を有してなる請求 の範囲第１７項記載の製法。 24．少なくとも１つの壁部に把手構造を形成し、対向する壁部に注出口を形成す る工程を有してなる請求の範囲第１７項記載の製法。 25．前記壁諒と前記底部の基部の底面の溶着により形成されたスカートを折り曲 げ、折り曲げられたスカートを近接した基部に溶着する工程を有してなる請求の 範囲第１項記載の製法。