JPH10509677A - 運搬用バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２つの側部によって一体に結合された２つのメインパネル（１１，１２）を有し、これら２つの側部のうちの１つが少なくとも１つの蛇腹部（１３）を備えた運搬用バッグ（１０）であり、このバッグ（１０）は、物が詰められた後閉じられるように設計された開口部を画成する上縁（１５）を備え、重ね合わされた両メインパネル（１１，１２）が上記上縁（１５）の近傍でかつこの上縁（１５）の長さ全体に亘って貼り合わされることによって、上記上縁（１５）が閉じられるように構成されている。本発明によれば、このバッグは、蛇腹部（１３）を開くために設けられかつ蛇腹部（１３）と一体に形成されてバッグ（１０）の上縁（１５）から外方へ突出する少なくとも１つの引開きタブ（１７）を備えており、この引開きタブ（１７）は、蛇腹部（１３）の折畳み線を跨いで配置され、かつ蛇腹部（１３）の折畳み域に限定して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 運搬用バッグ 発明の属する技術分野 本発明は、一般に包装体の分野に関し、特に２つの側部によって一体に結合さ れた２つのメインパネルを有し、上記２つの側部のうちの１つが少なくとも１つ の蛇腹部を備えた運搬用バッグに関し、物が詰められた後閉じられるように設計 された開口部を画成する上縁を備え、重ね合わされた両メインパネルが上記上縁 の近傍でかつ上縁の長さ全体に亘って貼り合わされることによって、上記上縁が 閉じられるように構成された運搬用バッグに関するものである。 特に本発明は、ペットフードペレットのような粒状食品の包装に適用するのに 特に都合が良いものである。 発明の背景 上記形式の周知のバッグにおいては、これをを閉じるために、このバッグの重 ね合わされた両パネルがそれらの上縁に沿って縫い付けられる。 この形式のバッグの欠点は、開けるのにかなりの困難を伴うことである。 これらバッグを開ける場合は、先ず両パネルを一体に縫い付けているリップコ ードを引っ張り、次いで両パネルの一方を掴んで他方から引き離すことを必要と する。 リップコードを縫い目から引き出すのは困難であり、かつその実行にかなりの 時間を要する。 さらに、リップコードは外されたとしても、重ね合わされたエッジにおいて両 パネルの一方を掴むことは容易でない。 周知の形式のバッグをより容易に開けるために、両パネルの一方の上縁に切込 みが設けられたものがあり、この切込みが、一方パネルを保持して他方のパネル から引き離すのを容易にしている。 しかしながら、上記切込みは、両パネルを一体に縫い付けているリップコード を引き出す操作を回避し得るものではなく、バッグを開けるときの多大の困難さ は依然として存在する。 ヨーロッパ特許第５８０ ９８９号の明細書には、特に液体を包装するための 、補強された底部を有するバッグ形式の包装体が開示されており、このバッグは そのシールされた上縁から突出するタブを備え、このタブが、蛇腹部の幅全体を 横切って延びて、蛇腹部を開けるための切取り領域を設ける役目を備えている。 このようなバッグは切断することによってのみ開けることができ、切断工具の使 用を必要とする。 最後に、米国特許第２７８３８号の明細書には、引き裂くことによって包装を 開けることができる切込みを備えた包装体が開示されている。 発明の概要 上記のような従来技術の欠点を軽減するために、本発明は、バッグを損傷させ ることなしに容易に開けることができる新規な運搬用バッグを提供するものであ る。 さらに詳細には、本発明による運搬用バッグは、２つの側部によって一体に結 合された２つのメインパネルを有し、上記２つの側部のうちの１つが少なくとも １つの蛇腹部を備えており、物が詰められた後閉じられるように設計された開口 部を画成する上縁を備え、重ね合わされた両メインパネルがこの上縁の近傍でか つ上縁の長さ全体に亘って貼り合わされることによって、上記上縁が閉じられる ように構成されている。 このバッグは、上記蛇腹部を開くために設けられかつ蛇腹部と一体に形成され てバッグの上縁から外方へ突出する少なくとも１つの引開きタブを備えており、 この引開きタブは、蛇腹部の折畳み線を跨いで配置され、かつ蛇腹部の折畳み領 域に限定して形成されている。 したがって、本発明によれば、上記引開きタブが、バッグの両メインパネルに は作用することなしに蛇腹部を開く役目を有する。かくてこのバッグは損傷を受 けることなしに見事に開けられる。上記タブは、バッグの製作における既存の工 程である切断工程中に都合良く形成され、新たな製作工程を付加することを必要 としない。 非限定的な実施の形態としての添付図面を参照しながらなされる下記の記載に より、本発明の本質が何であり、かつ如何にして提供されるかの理解を容易にす る。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明による運搬用バッグを閉じた状態で底部をカットして示す概 略的斜視図である。 第２図は、第１図の運搬用バッグを開けた状態で示す。 第３図は、第１図に示された運搬用バッグを作成するために紙の筒を切断する 方法を示す。 発明の詳細な説明 第１図には、２つの側部によって一体に結合された２つのメインパネル１１， １２を有する運搬用バッグ１０が示されている。各側部は襠（まち）または蛇腹 部１３，１４を備えている。この運搬用バッグは、パネル１１，１２の上縁およ び蛇腹部１３，１４の上縁によって形成された上縁１５を有する。この上縁１５ は、バッグに物が詰められた後に閉じられるように設計された開口部を画成して いる。 この場合、運搬用バッグ１０は、例えばポリエチレンベースの被覆のようなヒ ートシール・コーティングが施された内壁面を備えた紙で作成される。 上記ポリエチレンベースの被覆は、バッグ１０の上縁１５の全長を覆う一定の 幅の帯状部に亘ってバッグ１０の内壁面に貼り付けられたポリエチレンシートの 形態で施すことが都合良い。 次にこのバッグは、１６におけるヒートシールによって、このバッグの上縁１ ５の全長に沿ってパネル１１，１２と蛇腹部１３，１４とが一体に閉じられる。 さらに、このバッグは、両パネル１１，１２のそれぞれに端部を介して貼り付 けられた２つの手提げ部２０，２１を備え、これら手提げ部は、パネル１１，１ ２の両端間の中央においてバッグの上縁１５から外方に突出している。手提げ部 ２０，２１は紙またはプラスチック材料で作成することができる。 第１図に示されているように、この運搬用バッグ１０は、バッグ１０の上縁１ ５から外方に突出する引開きタブ１７を備えている。この引開きタブ１７は蛇腹 部１３の折畳み線１３ａを跨いで設けられているために、蛇腹部１３自体が折り 畳まれた態様でバッグが閉じられた状態にあるときに、タブ１７が半分折り畳ま れて手提げ部２０，２１の近傍に位置付けられる。 さらに詳細に言えば、引開きタブ１７は蛇腹部１３の折畳み域に限定して形成 され、上記蛇腹部の幅全体に亘っては延びていない。したがって、引開きタブを 引っ張ることによって、蛇腹部は、これに取り付けられて一旦開いたタブととも に容易に開かれる。 上記ポリエチレン製の内面シートには、引開きタブ１７およびその下部におい て追加の接着剤が施されていることが都合良く、これによって、上記タブを開く 力を増大させることが可能になる。 蛇腹部を開くための引開きタブ１７は上記蛇腹部１３と一体に形成される。こ のタブは、丸められた外縁を有するので、蛇腹部１３が開かれると（第２図参照 ）、タブは内容物の取出し口を形成する。 第１図には、パネル１１，１２の下縁および蛇腹部１３，１４の下縁を一体に 折り畳みかつ貼り付けることによって形成されたバッグの底部が見られる。引開 きタブ１７を備えた蛇腹部１３の下縁１３ｂには、蛇腹部１３の引開きタブ１７ と相補性形状を有する切欠き１８が形成されている。この切欠き１８は、同様に 蛇腹部１３の折畳み線１３ａを跨いだ位置を占め、上記タブと同じ方向に延びて いる。このバッグの製作時に、切欠き１８は折り畳まれた両パネルの下縁上に貼 り付けられる。 このようなバッグの製作方法が第３図を参照して下記に述べられている。 先ず、バッグの内面になるべき面を熱封着性被覆または可撓性を有する材料で 覆われた帯状の紙は、長手方向Ｘ−Ｘ′に延びる筒１を形成するように貼り合わ せられた２つの細長い縁部を備えている。その後、紙筒１は、製作されるべきバ ッグの高さにほぼ対応する長さを有する筒状部分１ａを形成するように横に切断 される。筒の残部から切り離される筒状部分１ａを形成するために筒１が切断さ れるとき、切り離された筒状部分１ａの切断縁１ｂにノッチが残るように適当な 工具で切欠き１８が形成された結果、相補性形状のタブ１７が筒１の残部の切断 縁１ｃから突出する。次の工程では、一方のエッジから突出するタブと、反対側 のエッジに切り欠かれたノッチとを備えた筒の切断部分１ａは、バッグのメイン パネルと蛇腹部とを形成するように折り畳まれる。このような態様で折畳みが実 行されると、タブが一方の蛇腹部にある折り目の１つに跨がって存在し、対応す る切欠きが同様に同じ蛇腹部の折り目に跨がって存在する。次に、両パネルの下 縁と、一方のエッジに切欠き１８を備えた蛇腹部の下縁とが折り畳まれかつ貼り 合わせられることによってバッグの底部が形成される。両手提げ部はタブを備え たバッグのエッジに貼り付けられる。かくして各バッグは物を詰める用意ができ 、物を詰められた後、バッグの上縁がシールされ、これによって、半分折り畳ま れた状態となるタブを備えた蛇腹部をシールする。 上記折り畳まれた状態では、引開きタブは、紙同士が接触する半分折り畳まれ た内面と、熱封着性被覆が施された外面とを有することが観察される筈である。 したがって、バッグの上縁がシールされた場合、ヒートシール・コーティングが タブの外面側に施されているので、折り畳まれたタブの半体同士が貼り付く危険 性はない。 バッグの重ね合わされた両メインパネルは、バッグの内面を覆うヒートシール 被覆が加熱されるように、上縁の全体の長さに亘って上縁の近傍に形成されたパ ネル領域を加熱することによって一体にシールされ、これによって、上記内面同 士をシールすることができる。 勿論本発明は、上記の記述され図示された実施の形態に限定されるものでなく 、当業者ならば、本発明の精神の範囲内で変更を行なうことが可能である。 特に、本発明のバッグの他の実施の形態では、各蛇腹部から突出するタブを備 えたものとすることができる。 また、本発明の方法においては、相補性形状を有する切欠きが筒の残部の切断 縁に存在するように、筒の切り離された部分の切断縁が切り取られた突起部分を 有するよう変更することも可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．２つの側部によって一体に結合された２つのメインパネル（１１，１２）を 有し、前記２つの側部のうちの１つが少なくとも１つの蛇腹部（１３）を備えて おり、物が詰められた後閉じられるように設計された開口部を画成する上縁（１ ５）を備え、重ね合わされた両メインパネル（１１，１２）が前記上縁（１５） の近傍でかつ該上縁（１５）の長さ全体に亘って貼り合わされる（１６）ことに よって、前記上縁（１５）が閉じられるように構成された運搬用バッグ（１０） において、 前記蛇腹部（１３）を開くために設けられかつ該蛇腹部（１３）と一体に形 成されて前記バッグ（１０）の上縁（１５）から外方へ突出する少なくとも１つ の引開きタブ（１７）を備え、該引開きタブ（１７）は、前記蛇腹部（１３）の 折畳み線を跨いで配置され、かつ前記蛇腹部（１３）の折畳み域に限定して形成 されていることを特徴とする運搬用バッグ。 ２．前記引開きタブ（１７）が、前記蛇腹部（１３）が開かれたときの内容物の 取出し口を形成することを特徴とする請求の範囲第１項記載の運搬用バッグ。 ３．前記メインパネル（１１，１２）の両側をそれぞれ互いに連結している２つ の蛇腹部（１３，１４）を備え、該２つの蛇腹部のうちの少なくとも１つ（１３ ）が引開きタブ（１７）を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項または 第２項記載の運搬用バッグ。 ４．前記バッグ（１０）の下縁を折り畳みかつ互いに接着することによって形成 された底部を備え、前記下縁の１つが、前記蛇腹部（１３）の引開きタブ（１７ ）を形成する切取り部と相補性形状を有する切欠き（１８）を備え、該切欠き（ １８）が、前記底部の形成に先立つて前記タブ（１７）に整列せしめられる態様 で前記下縁上に位置付けられることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項 のいずれか１項記載の運搬用バッグ。 ５．前記バッグ（１０）の両メインパネル（１１，１２）にそれぞれ接続された ２つの手提げ部（２０，２１）を備え、前記バッグ（１０）が前記閉じられた状 態のときに、前記蛇腹部（１３）の前記引開きタブ（１７）が前記手提げ部 （２０，２１）の近傍に位置付けられることを特徴とする請求の範囲第１項ない し第４項のいずれか１項記載の運搬用バッグ。 ６．紙で作成されていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第５項のいず れか１項記載の運搬用バッグ。 ７．前記バッグの内壁にヒートシール・コーティングが施されていることを特徴 とする請求の範囲第６項記載の運搬用バッグ。 ８．前記ヒートシール・コーティングがポリエチレンベースの被覆であることを 特徴とする請求の範囲第７項記載の運搬用バッグ。 ９．前記ポリエチレンベースの被覆が前記バッグの内壁の上縁に貼り付けられた ポリエチレンシートの形態をなしており、該ポリエチレンシートに対する追加の 接着剤が前記引開きタブ（１７）の直下に施されていることを特徴とする請求の 範囲第８項記載の運搬用バッグ。