JPH11514547A - 外方包装体中に消毒包装された腹部タオル用内方包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は外方包装体（１１）中に包装された消毒された腹部タオル（６）用の内方包装体（９）に関する。本発明によると、内方包装体（９）は対になった相互対向第１縁（２，３）と相互対向第２縁（４，５）とを有する本質的に長方形のシート材料（１）から成り、これらはシート上に置かれた腹部タオルの束（６）の回りに折り畳まれるが、その際、第１縁（２，３）の一方の縁（３）を含むシートの第１部分（ａ）は腹部タオルの実質的部分を覆い、また前記第１縁（２，３）の他方の縁（２）を含むシートの第２部分（ｃ）は内方に折り畳まれたシートの第１部分の一部を覆い、また内方に折り畳まれた第１及び第２シート部分（ａ，ｃ）内に含まれる対になった第２縁の各縁（４，５）の区分は関連する第２縁の残余区分と本質的に一致して位置し；また内方包装体（９）は二つの相互対向接合部（７，８）により専ら閉じられ、前記相互対向接合部（７，８）は前記シートの第２縁（４，５）に対して本質的に平行に延び、また内方に折り畳まれたシート部分（ａ、ｃ）の端部分と第２縁の折り畳み区分が折り畳まれる第２縁（４，５）の区分を含むシート部分（ｂ）の対向端部分とを共に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】 外方包装体中に消毒包装された腹部タオル用内方包装体 本発明は外方包装体中に消毒包装された腹部タオル用内方包装体に関する。 腹部用又は外科用タオル又は外科用圧迫ガーゼは血液その他の流体を乾燥し且 つ手術傷の血液の流れを停止させるのに外科手術で使用される。腹部タオルは内 方包装体中に束になって消毒包装され、一方、内方包装体は消毒状態維持外方包 装体に密封包被される。外科手術に於て、外方包装体は消毒されていない付添い 看護婦により開封され、故に、消毒された実地の看護婦が非消毒状態の外方包装 体に触れることなく内方包装体を除去できる。 幾つかの型式の腹部タオル用内方包装体は技術上周知である。第１の型式のも のは引き裂くことにより開封される紙袋から成り、第２の型式のものは複合包装 材から成り、この複合包装材は掴みフラップを残しながら周囲継目又は接合部に より接合された紙シート及びプラスチックシートから成る。これら包装形式は両 方とも包装体の開封に両手が必要であるという欠点を有する。第３の形式のもの は実際の折り畳み手順により閉鎖状態の包装体を形成するような方法で折り畳ま れたペーパーシートから成る。この形式の包装は、複雑な折り畳み手順を伴うた めに、機械的製造には適さずまた製造に大量の材料を必要とする。更に、この形 式の包装体はしばしば片手での開封が困難なことがある。 本発明の目的は容易且つ安価に製造でき周知の内方包装体の欠点に煩わされる ことのない腹部タオル用の易開封内方包装体を提供することである。 この目的は外方包装体中に消毒包装された腹部タオル用の内方包装体により本 発明に従い達成され、前記内方包装体の特徴とするところは、前記内方包装体が 対になった相互に対向した第１及び第２縁を有する本質的に長方形のシート材料 から成り、前記第１及び第２縁はシート上に配置された腹部タオルの束の回りに 折り畳まれる際に、第１縁の一方の縁を含むシートの第１部分が腹部タオルの実 質的部分を覆い且つ前記第１縁の他方の縁を含むシートの第２部分が内方に折り 畳まれた第１シート部分の一区分を覆い、また内方に折り畳まれた第１及び第２ シート部分に含まれる一対の第２縁の各縁の区分は関連する第２縁の残余区分と 本質的に一致して位置することであり；また前記内方包装体は二つの相互対向接 合部だけで閉じられており、前記接合部はシートの第２縁に対して一般に平行に 延び、内方に折り畳まれたシート部分の端部分と第２縁の折り畳み区分上へ折り 畳まれた第２縁の区分を含むシート部分の対向端部分とを接合することである。 この形式の包装体は費用効果の大きな態様で機械的に容易に製造できまた片手で 容易に開封できる。 好適実施例に於て、シートは紙から作られまた第２縁の内方区分を含む端部分 は易開封取り付け具により相互接合され、前記取り付け具は第２縁を含む縁部分 をエンボスすることにより得られる機械的取り付け具から成る。 いま一つの変化例に於て、前記易開封取り付け具は膠着継手である。 第２実施例に於て、少なくとも内方に折り畳まれたシートの第２部分は、接合 部に対して平行に延びた且つ前記接合部よりも端部分の外端から更に遠隔に位置 するラインに沿う第２縁を含む端部分にパーホレーションが設けられる。 本発明は以下で添付図面を参照して説明する。図中； 図１−３は上から見た本発明の内方包装体の一実施例を示し、その製造の各種 段階を示す。 図４は開封状態の外方包装体中に包装されている内方包装体の概略側面図であ る。及び、 図５は一部開封状態にある内方包装体の斜視図である。 第１対の相互対向縁２、３と第２対の相互対向縁４，５とを有するペーパーシ ート１が図１に示される。例えば、５枚の腹部タオル又は外科用圧迫ガーゼの束 ６がシート上に置かれる。束６はシート１を分割して束６の外方に且つその長縁 の延長部の外方に位置する第１部分ａ及び第２部分ｃとを画成し、更に中間の第 ３部分ｂを形成する。内方包装体は、図２に示す形状を得るために、シート１の 第１部分ａを束６上へ内方に折り畳むことにより本発明に従い形成される。次い でシート１の部分ｃが束６上及び内方折り畳み部分ａ上へ内方に折り畳まれる。 この後、形成された内方包装体は内方に折り畳まれた部分の縁４，５を含む端部 分を接合部又は取り付け具７，８によりシート部分ｂの対応端部分と共に接合す ることにより閉じられ、前記接合部又は取り付け具は縁４，５に対して一般に平 行に延びる。図示の場合、取り付け具７，８はコーヒーの濾し紙の取り付け具と 同態様で紙にエンボスされた一列の溝の形態である。 しかして、図３は腹部タオルの束６用の完成した内方包装体９を示す。次いで この内方包装体はシート、例えばペーパーシート上に置かれ、その後、溶接可能 材料、好ましくはプラスチック材料、のシートが内方包装体上に置かれる。次い でこれらのシートは、掴みフラップを残すようにシートの三つの縁の周囲回りに 延び且つ前記シートの第４縁から離間された接合部で共に接合され、前記掴みフ ラップはこのように形成された外方包装体の開封を容易ならしめる。次いで包装 体は最終的に消毒される。 図４はペーパーシート１２及びプラスチックシート１３から成る外方包装体１ １と、内方包装体９とを含む包装体１０を概略的に示す。外科手術に於て、外方 包装体１１は消毒されていない付添い看護婦、所謂巡回看護婦が上記フラップを 掴んで包装体を図４の矢印で示すように引っ張ることにより開封し、消毒された 実地の看護婦が内方包装体９を外方包装体の外面と接触することなしに取ること ができる。 図５はどのように内方包装体９を片手で開封できるかを概略的に示す。内方包 装体の部分ｃは包装体の残余部へ縁４及び８を含む端部分だけで取り付けられて いるので、片手を内方包装体９の部分ａとｃとの間へ容易に挿入でき、そし後に 端部分の部分ａ，ｂ及びｃ間の取り付け具を破りながら部分ｃを部分ａに関して 持ち上げることができる。 当然、略示した接合部７，８以外の形式の取り付け具、例えば不連続又は連続 状にできる他の形式の機械的取り付け具、膠着接合部等が使用できる。もし内方 包装体の形成用に使用されるシート材料が溶接可能材料から形成されるならば、 勿論、接合部は例えば熱又は超音波溶接により形成することができる。 本発明の一変化例に於て、開封性は端部分に形成される列状のパーホレーショ ン又は他の形式の脆弱化ラインにより達成され、これら脆弱化ラインは各接合部 の内方に、即ち外端から更に離れて配置され、包装体の少なくとも部分ｃの接合 部に対して平行に延びる。 上記実施例は本発明の範囲内で改変できることは理解されよう。例えば、内方 包装体は紙以外のシート材料、例えばプラスチック材料から構成できる。シート １の部分ａ及びｃは図１−３に示すものとは異なる寸法にすることができ、例え ば部分ａをより小さくし、部分ａの内方向折り畳み位置で縁２を図２に示す実施 例の場合よりも更に束６の長縁から離れて位置させることができる。勿論、束６ は５枚よりも多い又は少ない腹部タオルから成ることができる。更に、内方に折 り畳まれた内方包装体の部分は段階的に共に接合でき、例えば互いに相手の方へ 内方に折り畳まれた部分ａ及びｂは、部分ａを図２に示す位置へ部分ｂに向かっ て折り畳むのに関連させて共に接合できる。故に本発明は以下の請求の範囲の内 容により専ら制限されるものとする。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年１月１９日 【補正内容】 この目的は外方包装体中に消毒包装された腹部タオル用の内方包装体により本 発明に従い達成され、前記内方包装体の特徴とするところは、前記内方包装体が 対になった相互に対向した第１及び第２縁を有する本質的に長方形のシート材料 から成り、前記第１及び第２縁はシート上に配置された腹部タオルの束の回りに 折り畳まれる際に、第１縁の一方の縁を含むシートの第１部分が腹部タオルの実 質的部分を覆い且つ前記第１縁の他方の縁を含むシートの第２部分が内方に折り 畳まれた第１シート部分の一区分を覆い、また内方に折り畳まれた第１及び第２ シート部分に含まれる一対の第２縁の各縁の区分は関連する第２縁の残余区分と 本質的に一致して位置することであり；また前記内方包装体は二つの相互対向接 合部だけで閉じられており、前記接合部はシートの第２縁に対して一般に平行に 延び、内方に折り畳まれたシート部分の端部分と第２縁の折り畳み区分上へ折り 畳まれた第２縁の区分を含むシート部分の対向端部分とを接合し、第２縁の内方 区分を含む端部分は易開封取り付け具により相互接合されることである。この形 式の包装体は費用効果の大きな態様で機械的に容易に製造できまた片手で容易に 開封できる。 好適実施例に於て、シートは紙から作られまた前記取り付け具は第２縁を含む 縁部分をエンボスすることにより得られる機械的取り付け具から成る。 いま一つの変化例に於て、前記易開封取り付け具は膠着継手である。 第２実施例に於て、少なくとも内方に折り畳まれたシートの第２部分は、接合 部に対して平行に延びた且つ前記接合部よりも端部分の外端から更に遠隔に位置 するラインに沿う第２縁を含む端部分にパーホレーションが設けられる。 請求の範囲 １．外方包装体（１１）中に包装された消毒された腹部タオル（６）用の内方 包装体（９）に於て、前記内方包装体（９）は対になった相互対向第１縁（２， ３）と相互対向第２縁（４，５）とを有する本質的に長方形のシート材料（１） から成り、これらはシート上に置かれた腹部タオルの束（６）の回りに折り畳ま れるが、その際、第１縁（２，３）の一方の縁（３）を含むシートの第１部分（ ａ）は腹部タオルの実質的部分を覆い、また前記第１縁（２，３）の他方の縁（ ２）を含むシートの第２部分（ｃ）は内方に折り畳まれたシートの第１部分の一 部を覆い、また内方に折り畳まれた第１及び第２シート部分（ａ，ｃ）内に含ま れる対になった第２縁の各縁（４，５）の区分は関連する第２縁の残余区分と本 質的に一致して位置し；また内方包装体（９）は二つの相互対向接合部（７，８ ）により専ら閉じられ、前記相互対向接合部（７，８）は前記シートの第２縁（ ４，５）に対して本質的に平行に延び、また内方に折り畳まれたシート部分（ａ 、ｃ）の端部分と第２縁の折り畳み区分が折り畳まれる第２縁（４，５）の区分 を含むシート部分（ｂ）の対向端部分とを共に接合し、また内方に折り畳まれた 第２縁（４，５）の区分を含む端部分は易開封取り付け具（７，８）により共に 接合されることを特徴とする内方包装体。 ２．シート（１）はペーパーシートであり；また易開封取り付け具（７，８） は第２縁（４，５）を含む縁部分をエンボスすることにより作られる機械的取り 付け具であることを特徴とする請求の範囲第１項記載の内方包装体。 ３．易開封取り付け具が膠着接合部であることを特徴とする請求の範囲第１ま たは２項の何れか一項記載の内方包装体。 ４．内方に折り畳まれたシートの第２部分は、接合部又は取り付け具と平行な 且つ接合部よりも端部分の外端から更に遠隔に位置するラインに沿う第２縁を含 む端部分にパーホレーションが設けられることを特徴とする請求の範囲第１項記 載の内方包装体。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨハニソン，ウルフ スウェーデン，エス−438 93 ランドヴ ェッター，エスキルスビヴ．35 (72)発明者 クッセ，スタファン スウェーデン，エス−430 63 ヒンドス, ピー１ 610 【要約の続き】 の区分を含むシート部分（ｂ）の対向端部分とを共に接 合する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．外方包装体（１１）中に包装された消毒された腹部タオル（６）用の内方 包装体（９）に於て、前記内方包装体（９）は対になった相互対向第１縁（２， ３）と相互対向第２縁（４，５）とを有する本質的に長方形のシート材料（１） から成り、これらはシート上に置かれた腹部タオルの束（６）の回りに折り畳ま れるが、その際、第１縁（２，３）の一方の縁（３）を含むシートの第１部分（ ａ）は腹部タオルの実質的部分を覆い、また前記第１縁（２，３）の他方の縁（ ２）を含むシートの第２部分（ｃ）は内方に折り畳まれたシートの第１部分の一 部を覆い、また内方に折り畳まれた第１及び第２シート部分（ａ，ｃ）内に含ま れる対になった第２縁の各縁（４，５）の区分は関連する第２縁の残余区分と本 質的に一致して位置し；また内方包装体（９）は二つの相互対向接合部（７，８ ）により専ら閉じられ、前記相互対向接合部（７，８）は前記シートの第２縁（ ４，５）に対して本質的に平行に延び、また内方に折り畳まれたシート部分（ａ 、ｃ）の端部分と第２縁の折り畳み区分が折り畳まれる第２縁（４，５）の区分 を含むシート部分（ｂ）の対向端部分とを共に接合することを特徴とする内方包 装体。 ２．内方に折り畳まれた第２縁（４，５）の区分を含む端部分は易開封取り付 け具（７，８）により共に接合されることを特徴とする請求の範囲第１項記載の 内方包装体。 ３．シート（１）はペーパーシートであり；また易開封取り付け具（７，８） は第２縁（４，５）を含む縁部分をエンボスすることにより作られる機械的取り 付け具であることを特徴とする請求の範囲第２項記載の内方包装体。 ４．易開封取り付け具が膠着接合部であることを特徴とする請求の範囲第１− ３項の何れか一項記載の内方包装体。 ５．内方に折り畳まれたシートの第２部分は、接合部又は取り付け具と平行な 且つ接合部よりも端部分の外端から更に遠隔に位置するラインに沿う第２縁を含 む端部分にパーホレーションが設けられることを特徴とする請求の範囲第１項記 載の内方包装体。