JP3020728U - 二重収納袋および二重収納袋付おむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済おむつ（本考案で云うおむつとは、生
理用品等を含むものとする）などの汚物等を、手を汚す
ことなく包み込むことができる袋を得ようとするもので
あり、また、おむつに一体的に前記袋を取付ておくこと
により、使用済おむつを直ちに袋に包み込めるようにす
る。 【構成】 帯状柔軟性不透水シート材１を先端側２より
ほぼ三等分する位置３，４で、それぞれ順次後側に向か
って同方向に折り畳み、その両側縁６を接合・構成して
なる二重収納袋Ａ、及び、二重収納袋Ａの底部付近を、
おむつＣの外側上側縁付近に接着一体化構成した二重収
納袋付おむつ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、使用済おむつ（生理用品等を含む）などの汚物或いは手を触れたく ないものを衛生的に包み込むために使用する袋、及び、前記包み込みに使用する 袋を一体化したおむつに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、病院で患者のために使用されたおむつや家庭で子供や病人に使用された おむつは、そのままごみ箱に捨てられたり袋に入れてごみ箱に捨てられている。

【０００３】 しかし、使用済のおむつ等をそのまま捨てることは、汚く、臭が出て不衛生で あり、しかも、病気のある患者に使用されたものの場合は病原菌による飛沫感染 の恐れがあり、また、袋に入れて廃棄しようとする場合、手を汚したり、特に小 さく畳んで袋に入れるためには、どうしても手が汚れてしまう事態となってしま っている。

【考案が解決しようとする課題】

【０００４】 使用済のおむつ等を袋に入れた場合は、その開口部を閉塞する必要があるが、 紐で縛るには別に紐を用意する必要があり、袋の開口部分を結び目を作るように 捻って閉塞するには、結び目を作るだけの大きな袋を必要とする。

【０００５】 本考案は、使用済おむつ（本考案で云うおむつとは、生理用品等を含むものと する）などの汚物等を、手を汚すことなく包み込むことができる袋を得ようとす るものであり、また、おむつに一体的に前記袋を取付ておくことにより、使用済 おむつを直ちに袋に包み込めるようにしようとするものである。勿論、本考案に よる二重収納袋は、魚や泥のついた野菜等の包み込みに手を汚すことなく行うの にも利用できるものである。

【課題を解決するための手段】

【０００６】 本考案は、上記課題を解決するため下記のような構成としている。 （１） 帯状柔軟性不透水シート材を先端側よりほぼ三等分する位置で、それぞ れ順次後側に向かって同方向に折り畳み、その両側縁を接合・構成してなる二重 収納袋。 （２） 帯状柔軟性不透水シート材を先端側よりほぼ三等分する位置で、それぞ れ順次後側に向かって同方向に折り畳み、その両側縁を接合・構成してなる二重 収納袋の下面底部縁を、おむつの外側（身体に対面しない側）上側縁付近に接着 一体化構成してなる二重収納袋付おむつ。 （３） 帯状柔軟性不透水シート材を先端側よりほぼ三等分する位置で、それぞ れ順次後側に向かって同方向に折り畳み、その両側縁を接合・構成してなる二重 収納袋の上面底部縁を、おむつの外側上側縁付近に接着一体化構成してなる二重 収納袋付おむつ。

【０００７】

【作用】

本考案においては、帯状シートを順次後側に向かって同方向に折り畳み、その 両側縁を接合して二重収納袋としてあるので、袋開口部より手を入れて収納物を 掴み、その収納手順の説明図である図３（ａ）〜（ｃ）に示すように、袋を順次 裏返しながら収納物を包み込むようにすることにより、収納物を袋内で両側縁を 接合されたシートで巻き込んだ状態とすることができる。なお、図４（ａ）〜（ ｃ）に示すようにして使用することも可能である。

【０００８】

【実施例】

図１（ａ）〜（ｃ）は本考案による二重収納袋Ａの製作手順を示す説明図で、 本願考案による二重収納袋は、（ａ）に示すように、帯状柔軟性不透水シート材 １を先端縁２よりほぼ三等分する位置３で、（ｂ）に示すように後方に折り畳み 、続いて（ｃ）に示すように更に三等分位置４で後端縁５に向かって折り畳み、 その上面図である図２（ａ）に示すように、その両側縁６，６を接合・構成して 、開口部７を備えた二重収納袋となっている。なお、図１（ｃ）は図２（ａ）の Ｘ−Ｘ線による断面図となっており、また、図２（ｂ）は（ａ）の側面図である 。

【０００９】 なお、シート材１を三等分した長さは、先端側より後端側に行くに従って幾分 長くしておくと、図１（ｃ）に示すように、袋を裏返す際に開口部を直ちに認識 できるので、便利である。

【００１０】 図３（ａ）〜（ｃ）は二重収納袋Ａに収納対象物Ｂを収納する手順を示す説明 図である。（ａ）に示すように、二重収納袋Ａの一重の袋部分（符号５−４で示 すシート部分）を収納対象物Ｂに当て、開口部７より手を入れてシート部分５− ４を介して収納対象物Ｂを掴み、（ａ）において、袋の符号２−３−４シート部 分を、符号４を中心として収納対象物Ｂの回りに反時計方向（矢印方向）に裏返 す。すると袋Ａの内側袋部分の開口部８が表面に現われ、（ｂ）の状態となる。

【００１１】 次に、（ｂ）の状態で内側袋部分の開口部８を、同様に、符号３を中心として 収納対象物Ｂの回りに同じく反時計方向（矢印方向）に裏返す。

【００１２】 すると、内袋の符号２−３シート部分は、二重収納袋Ａの符号３と符号５の間 の開口部を覆うようになり、二重収納袋Ａ全体として収納対象物Ｂを完全に包み 込んだ状態となる。

【００１３】 同様に、図４（ａ）〜（ｃ）は二重収納袋Ａに収納対象物Ｂを収納する手順を 示す説明図であるが、二重収納袋Ａの二重袋側（符号２−３−４で示すシート部 分）を収納対象物Ｂに当てた場合の実施例を示すものである。

【００１４】 図４（ａ）に示すように、二重収納袋Ａの二重の袋部分（符号４−３−２で示 すシート部分）を収納対象物Ｂに当て、開口部７より手を入れて収納対象物Ｂを シート部分４−３−２を介して掴み、（ａ）において、袋の符号５−４シート部 分を、符号４を中心として収納対象物Ｂの回りに反時計方向（矢印方向）に裏返 す。すると袋Ａの内側袋部分の開口部８が表面に現われ、（ｂ）の状態となる。

【００１５】 次に、（ｂ）の状態で内側袋部分の開口部８を、同様に、符号３を中心として 収納対象物Ｂの回りに、（ａ）の場合と逆に、時計方向（矢印方向）に裏返す。

【００１６】 すると、内袋の符号２−３シート部分は、二重収納袋Ａの符号５と符号３の間 を覆うようになり、二重収納袋Ａ全体として収納対象物Ｂを完全に包み込んだ状 態となる。なお、この実施例の場合は、袋を常に同一方向に裏返すのではないの で、注意して行う必要がある。

【００１７】 図５は、本考案による二重収納袋Ａを、おむつＣに、図３に示す実施例の状態 で取付一体化した場合を示すおむつ外側（身体に対面しない側）から見た平面図 で、図６はそのＸ−Ｘ線による断面図である。また、図７はおむつＣを二重収納 袋Ａに収納するに当たって丸めた状態とした図６と同様の図、である。 なお、図４に示す実施例の状態で取付一体化した場合も、そのこの構成・作用 は、ほぼ同様であるので、記載を省略する。

【００１８】 図５には、おむつＣの外側（身体に対面しない側）上端側付近に、二重収納袋 Ａの底部４付近を接着一体化したものが示されている。なお、二重収納袋Ａがお むつの外側に、おむつの使用に邪魔にならないよう袋底部４付近の両側が一部接 合されている。図において、ハッチング部分９で接合部分を示している。こうす ることにより、おむつＣと二重収納袋Ａをおむつの使用に悪影響を与えることな く一体化することができるとともに、おむつを図７に示すように丸めた場合、袋 Ａのおむつに面するシート部分で包むようにすることができるようになる。（全 体を接合してもよいが、シート部分での包み込みに不利を生ずる恐れがある）

【００１９】

【考案の効果】

本考案においては、帯状シートを順次後側に向かって同方向に折り畳み、その 両側縁を接合して二重収納袋としてあるので、簡単に製作することができ、また 、袋開口部より手を入れて収納物を掴み、その収納手順の説明図である図３（ａ ）〜（ｃ）に示すように、袋を順次裏返しながら収納物を包み込むようにするこ とにより、収納物を袋内で両側縁を接合されたシートで巻き込んだ状態とするこ とができる。なお、図４（ａ）〜（ｃ）に示すようにして使用することも可能で ある。

【００２０】 使用済のおむつ等をそのまま捨てることは、汚く、臭がでて不衛生であり、し かも、病気のある患者に使用されたものの場合は病原菌による飛沫感染の恐れが あり、また、袋に入れて廃棄しようとする場合、手を汚したり、特に小さく畳ん で袋に入れるためには、どうしても手が汚れてしまう恐れがあるが、本考案によ れば、使用済おむつ（本考案で云うおむつとは、生理用品等を含むものとする） などの汚物等を、手を汚すことなく包み込むことができ、また、おむつに一体的 に前記袋を取付ておくことにより、使用済おむつを直ちに袋に包み込めるように することもできるようになる。

【００２１】 なお、本考案による二重収納袋は、汚物だけでなく、魚や泥付野菜などを手を 汚さずに包み込むのにも利用できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による二重収納袋の製作手順を示す説明
図である。

【図２】本考案による二重収納袋の平面図およびその側
面図である。

【図３】本考案による二重収納袋の使用手順を示す説明
図である。

【図４】図３と異なる使用手順を示す説明図である。

【図５】二重収納袋付おむつの裏面より見た平面図であ
る。

【図６】図５のＸ−Ｘ線による断面図である。

【図７】おむつを丸めた状態として示す図６と同様の図
である。

【符号の説明】

１ 帯状柔軟性不透水シート材 ２ 先端縁 ３ シート材１を先端縁２よりほぼ三等分する位置 ４ ほぼ三等分する後位置 ５ 後端縁 ６ 両側縁 ７ 開口部 ８ 内側袋の開口部 ９ 接着部分 Ａ 二重収納袋 Ｂ 収納対象物 Ｃ おむつ。

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６５Ｄ 85/18 Ｚ 0330−3Ｅ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 帯状柔軟性不透水シート材を先端側より
   ほぼ三等分する位置で、それぞれ順次後側に向かって同
   方向に折り畳み、その両側縁を接合・構成してなる二重
   収納袋。
2. 【請求項２】 帯状柔軟性不透水シート材を先端側より
   ほぼ三等分する位置で、それぞれ順次後側に向かって同
   方向に折り畳み、その両側縁を接合・構成してなる二重
   収納袋の下面底部縁を、おむつの外側上側縁付近に接着
   一体化構成してなる二重収納袋付おむつ。
3. 【請求項３】 帯状柔軟性不透水シート材を先端側より
   ほぼ三等分する位置で、それぞれ順次後側に向かって同
   方向に折り畳み、その両側縁を接合・構成してなる二重
   収納袋の上面底部縁を、おむつの外側上側縁付近に接着
   一体化構成してなる二重収納袋付おむつ。