JPH059527U - 個装不要の衛生的生理用ナプキン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生理用ナプキンを、使用前には一々個装する
ことなく、嵩低い形態にして流通し得られ、使用後も嵩
低く衛生的に簡単容易に後始末できて、流通経費と取り
扱いの簡素化をはかった個装不要の衛生的生理用ナプキ
ン。 【構成】 生理用ナプキンの背面の中央より後方部に網
目状布等の伸縮性繊維材よりなる袋状ポケット部を付設
して成り、使用前は該袋状ポケットにナプキンを収納
し、個装されたと同様の形態にて流通させられ、使用時
は該袋状ポケットよりナプキンを簡単に引き出し使用で
き、使用後はナプキンの使用面を内方にして円柱状に丸
めて袋状ポケット部に再び収納して使用前と同様の嵩低
く、かつ衛生的な包装状態にして投棄できるように構成
されたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、生理用ナプキンにおいて、使用後生理用ナプキンと一体的に付設 した袋状ポケット部に収納して捨てられるようにした衛生的な個装不要の生理用 ナプキンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の生理用ナプキンは一個宛が各々個装され、使用前は衛生的に取扱い得た が、使用後はトイレットペーパー等に包んで捨てるか、或いはそのままの状態で 汚物容器に投棄しなければならないため、後始末に際しては非衛生となり、不潔 感を免れなかった。即ち、従来の生理用ナプキンの包装は使用前のみを考え、使 用後の始末については配慮されていないものであって、そのままの状態で汚物容 器に投棄されるので掃除の時に不潔となり不快感が伴い、かつトイレットペーパ ー等に包んで捨てると嵩高くなって汚物容器に多くを投棄することができない難 点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記従来のものの難欠点を解消し、使用前は一々個装することなく流 通し得られ、使用後不快感を伴わず衛生的かつ簡単容易に後始末のできる生理用 ナプキンを得んとするにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案においては、生理用ナプキンの背面のほぼ中央より後方部に網 目状布等の伸縮性繊維材による袋状ポケット部を付設し、使用前は該ポケットを ナプキン本体の表側に裏返し、その中に生理用ナプキンを表側を内方にして円柱 状に丸めて収納し、包装（個装）されたと同様の状態にして流通せしめられるよ うにし、使用時に生理用ナプキンを袋状ポケットより取り出して生理用ナプキン の使用面を出し、これと同時に袋状ポケットをナプキン本体の裏側に裏返しする 。使用後は、生理用ナプキンを内方へ（汚れた面を内側にして）円柱状に丸める と共に袋状ポケット部をナプキン本体の表側に裏返しながらこれに包み込むこと により、使用前と同様の包装状態となり衛生的に後始末出来、かつ嵩張ることも なく汚物容器に投棄できる個装不要の衛生的生理用ナプキンを開発するに至り、 上記従来の難点を解決するに至った。

【０００５】

【作用】

本考案における袋状ポケット部は網目状布等の伸縮性繊維材によりなり、かつ 生理用ナプキンの表面（使用面）から背面間を自在に裏返しでき、丸められた生 理用ナプキンをその伸縮作用により容易にかつ固く収納し得る。

【０００６】 この生理用ナプキンは、使用前においては上記の通り、丸められたままの状態 で上記袋状ポケット部内に嵩張らず円柱状に固く収納され、該袋状ポケット部に より包装（個装）された状態となっているので、そのままの形態で流通（持ち運 び、展示販売、更に任意個数を一括外装して輪送、保管）し得る。

【０００７】 使用後の生理用ナプキンは、汚れ面を内側にして巻き込み生理用ナプキンの背 面に付設した袋状ポケット部に収納して汚物容器に投棄できるから不潔にわたる ことなく、不快感を生じない。

【０００８】

【実施例】

次に本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。 この考案は、図１、図２及び図３に示すように、吸収体１を芯にして紙又は樹脂 系不織布等による被覆材２で覆い、その背面３に１本（２本でもよい）のずれ止 め用粘着テープ５を設け、さらにその上にずれ止め用粘着テープ保護紙６を貼着 してなる生理用ナプキン本体Ａにおいて、その背面３のほぼ中央より後方部に伸 縮性網目状布により長手方向に対して直交する方向を袋口７とする袋状ポケット 部Ｂを接合して付設することにより完成され、使用前は袋状ポケット部をナプキ ン本体の表側に裏返して、その中に生理用ナプキンを表側を内方にして円柱状に 丸めて収納して流通せしめられるようにしたものである。 なお、袋状ポケット部Ｂは、網目状布を生理用ナプキン本体の長手方向に直交 する方向を開放して袋口となし、他の周縁部を生理用ナプキン本体の後方部周縁 にミシンによる縫合又は熱処理又はボンド等により接合７することにより構成さ れる。

【０００９】 しかして、本考案品の使用に際しては、生理用ナプキンＡを袋状ポケット部Ｂ より取り出すと使用面４が出て（同時に該ポケット部はナプキン本体の裏側に裏 返し）使用し得られ、使用後は生理用ナプキンを内方へ（即ち汚れた面を内側に して）円柱状に丸めると共に袋状ポケット部を再びナプキン本体の表側に裏返し ながらこれに包み込むことにより、使用前と同様の円柱状の包装状態となし、嵩 低くして手等を汚すことなく清潔に後始末できるようにしたものである。

【００１０】 なお、本考案は使い捨ておむつに適用できることはいうまでもない。

【００１１】

【考案の効果】

本考案による個装不要の衛生的生理用ナプキンは次ぎのような効果を奏する。

【００１２】 使用前には一々個装する必要がなく、生理用ナプキン本体を、それに一体的に 付設された袋状ポケット部に円柱状に嵩低く丸めて収納して流通せしめられるの で、省資源、省力化ができると共に流通経費の節減に効果大なるものである。

【００１３】 使用時には一々個装から引き出す手数が省かれ、そのままの形態から手軽に使 用面を表にして取り出して使用し得られ、使用後は生理用ナプキンの汚れた面を 内側にして円柱状に丸めて使用前と同様の嵩低い形態にして適宜後始末でき衛生 的で不潔感が伴わず、又汚物容器にも多くを投棄収容し得る等便益多大なものが ある。

【提出日】平成３年１１月２１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】

【実施例】

次に本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。 この考案は、図１、図２及び図３に示すように、吸収体１を芯にして紙又は樹脂 系不織布等による被覆材２で覆い、その背面３に１本（２本でもよい）のずれ止 め用粘着テープ５を設け、さらにその上にずれ止め用粘着テープ保護紙６を貼着 してなる生理用ナプキン本体Ａにおいて、その背面３のほぼ中央より後方部に伸 縮性網目状布により長手方向に対して直交し、その先部に向かって開放された袋 口７を有 する袋状ポケット部Ｂを接合して付設することにより完成され、使用前 は袋状ポケット部をナプキン本体の表側に裏返して、その中に生理用ナブキンを 表側を内方にして円柱状に丸めて収納して流通せしめられるようにしたものであ る。 なお、上記袋状ポケット部Ｂは袋口７を除く他の周縁部を生理用ナプキン本体 の後方部周縁にミシンによる縫合又は熱処理又はボンド等により接合８すること により構成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の背面図である。

【図３】本考案の正面図である。

【図４】本考案の横断面図である。

【図５】（ａ）〜（ｄ）は生理用ナプキンを袋状ポケッ
ト部に巻き込み収納する方法（経過）を示した説明図で
ある。

【符号の説明】 Ａ 生理用ナプキン本体 Ｂ 袋状ポケット部 １ 吸収体 ２ 被覆材 ３ ナプキン本体背面 ４ ナプキン本体表面 ５ ずれ止め用粘着テープ ６ ずれ止め用粘着テープ保護紙 ７ 袋口 ８ 接合部 ９ ナプキン先部 １０ ナプキン後部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 背面のほぼ中央より後方部に網目状布等
   の伸縮性繊維材による袋状ポケット部を付設してなるこ
   とを特徴とする個装不要の衛生的生理用ナプキン。