JPH09510739A - スチルバゾリウム塩、その製造方法及び使用 - Google Patents

スチルバゾリウム塩、その製造方法及び使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、下記化学式(1)又は(1A)で表されることを特徴とするスチルバゾリウム塩、テレフタルアルデヒドモノジアルキルアセタールを用いて前記スチルバゾリウム塩を製造する方法、及びこのようにして製造されたスチルバゾリウム塩を感光性樹脂の製造に使用することに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 スチルバゾリウム塩、その製造方法及び使用技術分野 本発明は、新規なスチルバゾリウム塩(stilbazolium salt)、その製造方法及 び使用に関する。より詳しくは、本発明は、テレフタルアルデヒドモノジアルキ ルアセタール(terephthalaldehydemonodialkylacetal)を用いて製造される新規 なスチルバゾリウム塩、その製造方法及びこのようにして製造されたスチルバゾ リウム塩を感光性樹脂の製造に使用する方法に関する。 スチルバゾリウム塩(「SbQ塩」)は、ポリビニルアルコール(「PVA」 )と化合すると、高感度の感光性樹脂(「PVA−SbQ形樹脂」)を形成する 。蛍光剤(fluorescencer)と他の添加剤とを混合すると、カラーブラウン管の製 造原料として使用されるスラリが形成される。背景技術 カラーブラウン管の蛍光スラリ用感光性樹脂として、一般に、PVA−ADC (重クロム酸アンモニウム)形感光性樹脂又はPVAジアゾ形感光性樹脂が使用 されている。しかしながら、PVA−SbQ形樹脂は、従来のPVA−ADC形 又はPVAジアゾ形感光性樹脂に比べ数倍から数十倍の活性を呈するため、最近 では、PVA−ADC形樹脂又はPVAジアゾ形樹脂はPVA−SbQ形樹脂に 取って代えられている。従って、今では、前者の2つの形式の感光性樹脂は、酵 素の固定、スクリーン印刷、カラーブラウン管、カラーフィルタ等の製造に有用 であると考えられている。また、PVA−SbQ形樹脂を用いる感光性液体は、 従来の感光性樹脂とは異なり、殆ど環境汚染を引き起こさない点で非常に優れて いる。従来のPVA−ADC形感光性樹脂は重金属の一種であるクロムを含有し 、PVAジアゾ形感光性樹脂は感度を高めるために多量の毒性ジアゾ化合物を含 有しており、両樹脂は環境にとって非常に危険である。従って、これらの樹脂に 取って代わる材料を見つけることが緊急的課題であり、PVA−ADC形樹脂又 はPVAジアゾ形樹脂に取って代わるものとして、現在はPVA−SbQ形樹脂 が使用されている。一方、PVA−SbQ形樹脂に付随する問題は、原料として 使用されるSbQ塩の製造方法が複雑で非効率的なことである。従って、SbQ 塩の効率的製造方法の開発が当業界において要求されている。 日本国公開特許公報第55-24126号(特開昭55-24126)には、上記SbQ塩の2 つの合成方法が示唆されている。しかしながら、これらの方法では、副反応によ り生成される二量体副生物を最少にするため、反応体として、テレフタルアルデ ヒド(「TA」)が2〜3倍以上使用される。その上、反応後に未反応TAが回 収されないため、多量のTAが消費され、しかも、未反応TAの回収には付加コ ストが必要になる。 これらの2つの方法を以下に詳細に説明する。 第1方法は、ピコリン形又はメチルキノリン形化合物とテレフタルアルデヒド とを反応させ、これにより得た生成物を精製し、該生成物をアルキル化剤と反応 させてSbQ塩を合成することからなる。しかしながら、この方法には次のよう な問題がある。すなわち、1)二量体副生物を防止するため過剰量のTAが使用 されること、2)精製工程で使用される物質の毒性が非常に高いこと、及び3) 7工程(すなわち、(a)塩酸水溶液を用いた未反応TAの除去、(b)ベンゼ ンを用いた未反応TAの除去、(c)水酸化ナトリウム水溶液による中和、(d )SbQ及び二量体副生物の乾燥、(e)酢酸エチルを用いた二量体副生物の除 去、(f)酢酸エチルの除去及びSbQの乾燥、及び(g)硫酸ジメチルによる sbQ塩の合成)からなる複雑な方法を必要とすることである。 第2方法は、ピコリン形又はメチルキノリン形化合物とアルキル化剤とを反応 させ、反応混合物にTAを添加してSbQ塩を作ることからなる。この方法では ,多工程からなる精製工程が幾分簡単化されるけれども、過剰量のTAを使用す る問題は依然として残っている。第2方法によるSbQ塩の精製工程は、(a) 反応混合物からの二量体副生物の除去、(b)エタノール及びアセトンの混合溶 剤を用いた反応混合物の処理、及び(c)SbQ塩の濾過及び乾燥工程からなる 。この3工程方法では、複雑な精製工程が幾分簡単化されたけれども、二量体副 生物の除去方法については説明されていない。発明の開示 上記問題を解決すべく種々の形のSbQ形化合物を開発するため、本発明者等 が研究し且つ実験した結果、本発明者等は、TAの過剰消費を防止し且つ製造工 程を簡単化するため、アセタール基により保護された2つのアルデヒド基のうち の1つの物質、すなわちテレフタルアルデヒドモノジアルキルアセタール(「T DA」)を用いることにより、新規な感光性物質群を大量生産できることを見出 した。発明の詳細な説明 本発明を以下に詳細に説明する。 本発明は、感光性化合物として、下記化学式(1)又は(1A)で表されるス チルバゾリウム塩(「SbQ−A塩」)を提供する。 ここで、R1及びR2は、互いに同一又は異なるものであり、独立的に、水素原 子、アルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル基又はアリルアルキル基を 表し、各基にはヒドロキシル基、アミド基、カルボキシル基、エーテル結合、二 重結合等を含むことができ、また、X-は、ハロゲンイオン、硫酸イオン、ホス フェートイオン、メト硫酸イオン、メタンスルホネートイオン又はp−トルエン スルホネートイオンを表す。 本発明は、上記新規なSbQ−A塩を製造する2つの製造方法を提供する。本 発明の第1方法は、ピコリン形又はメチルキノリン形化合物とTDAとを反応さ せる工程と、反応生成物を精製して淡黄色結晶を得る工程と、このようにして得 た結晶を水中に分散させる工程と、これに、後述の化学式(3)のアルキル化剤 を添加してスチルバゾリウム塩を得る工程とを有する。 本発明の第2方法は、ピコリン形又はメチルキノリン形化合物と後述の化学式 (3)のアルキル化剤とを反応させてピコリニウム塩(picolinium salt)又はメ チルキノリニウム塩(methylquinolinium salt)を形成する工程と、このようにし て得た溶液にTDAを添加する工程と、還流下で加熱して明るい黄色のSbQ− A塩を得る工程とを有する。 ピコリン形又はメチルキノリン形化合物として、α、β又はγピコリン又は2 、3、4、6、7又は8メチルキノリンがある。 本発明のSbQ−A塩の製造に使用される上記TDAは、次の化学式(2)に より表される。 ここで、R2は、水素原子、アルキル基、アリール基、又はアリル基を表し、各 R2は同じ基でも良く、3つの基の各々にはヒドロキシル基、アミド基、カルボ キシル基、エーテル結合、二重結合等を含むことができる。これらのうち、代表 的な例は、テレフタルアルデヒドモノジアルキルアセタールである。 本発明のSbQ−A塩の形成に使用されるアルキル化剤は、次の化学式(3) により表される。 R1−X (3) ここで、R1は、水素原子、アルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル基 又はアリルアルキル基を表し、各基には、ヒドロキシル基、アミド基、カルボキ シル基、エーテル結合、二重結合等を含むことができ、また、X-は、ハロゲン 原子、硫酸根、ホスフェート基、メト硫酸根、メタンスルホネート基又はp−ト ルエンスルホネート基を表す。 これらのうち、代表的な例は、硫酸ジメチル、p−トルエンスルホネート等で ある。 上記第1方法によるSbQ−A塩の合成に使用される溶剤は制限的なものでは なく、無水酢酸と酢酸との混合溶剤を使用するのが好ましい。反応温度は、使用 される溶剤に基づいて変えることができる。反応温度は室温と180℃との間の 温度にすべきであり、反応時間は1〜24時間の間の時間、好ましくは7〜11 時間にすべきである。 上記第2方法によるSbQ−A塩の合成に使用される溶剤として、メチルアル コール、エチルアルコール等の極性溶剤がある。利用できる触媒として、酸及び 塩基がある。より詳しくは、塩基触媒として、水酸化ナトリウム、ナトリウムエ トキシド、酢酸ナトリウム又はアミン化合物を使用できる。強塩基よりも弱塩基 を使用する方が効率的で好ましい。代表的な例として、ピペリジンがある。 以下、好ましい実施例に関連して、本発明による2つの方法をより詳細に説明 する。 本発明の第1方法では、ピコリン形又はメチルキノリン形の化合物及びTDA が、無水酢酸と酢酸との混合溶剤中で、還流下で1〜24時間加熱され、これに 多量の水が添加され、且つこの結果得られる溶液が稀アルカリ溶液で中和されて 、淡黄色沈殿物を得る。この沈殿物は、濾過され、メチルアルコール又はイソプ ロピルアルコール等で洗浄され、濾過され且つ乾燥されて、次の化学式(4)又 は(4a)で表される化合物の結晶が得られる。 ここで、R2は上記のように定義される。 もちろん、酸性溶剤を使用した場合には、化学式(4)又は(4a)のアセタ ール座がアルデヒドに変換されている化合物が少量検出されることがあろう。化 合物がアルキル化剤と反応する場合には、SbQ−A塩ではなくSbQ塩が形成 される。ピコリン形又はメチルキノリン形化合物及びTDAと酸性溶剤との縮合 反応により生成される水により、変換アルデヒド基をもつ化合物が形成される。 従って、変換アルデヒド基をもつ化合物の形成の可能性を完全に無くすためには 、酸触媒の代わりに塩基触媒が使用される。なぜならば、化合物(4)又は(4 a)のアセタール座は、酸性化合物に対しては弱いけれども、塩基性化合物とは 安定的に共存するからである。 このようにして得られた結晶は水中で分散され、且つ硫酸ジメチルのようなア ルキル化剤は分散液中に添加されてSbQ−A塩を形成する。塩形成の完了後、 回転蒸発器を用いて水が直ちに除去され且つ残留物がアセトンで洗浄され且つ乾 燥されて、次の化学式(1)又は(1a)の明るい黄色のSbQ−A塩を得る。 ここで、R1、R2及びX-は上記のように定義される。 このようにして得られた塩は、完全に水中に溶解される。感光性樹脂は、燐酸 のような酸触媒を塩の水溶液中に添加し、次にこれとPVA水溶液とを反応させ ることにより製造される。 本発明の第2方法では、ピコリン形又はメチルキノリン形化合物は、メチルア ルコール溶剤中に溶解され、この溶液は低温で冷却される。これに、硫酸ジメチ ルのようなアルキル化剤がゆっくりと添加され、ピコリニウム塩又はメチルキノ リニウム塩を形成する。反応混合物を約1時間攪拌した後、TDAが添加され、 混合物は還流下で30分〜24時間加熱される。回転蒸発器を用いてメチルアル コール溶剤がここから除去され、残留物がアセトンで洗浄されて、明るい黄色の SbQ−A塩結晶が形成される。結晶は濾過され且つ乾燥されて、上記化学式( 1)又は(1A)をもつSbQ塩を得る。 本発明の第2方法は、次の点で第1方法とは異なっている。すなわち、(a) SbQ−A塩の製造に使用される反応体の反応順序が第1方法とは異なっており 、且つ(b)第1方法での酸触媒の使用により引き起こされるアセタール座のア ルデヒド形成が生じない。従って、本発明によるSbQ−A塩の第2製造方法は 、第1方法よりも効率的である。 本発明による方法は、従来の方法と比較して、下記の長所を有する。 従来の方法では、α、β、γピコリン、メチルキノリン、又はα、β又はγピ コリニウム塩、又はメチルキノリニウム塩のような化合物と反応するTAの使用 によりかなりの二量体副生物が製造され、このため、TAが大量に消費され且つ これに伴なうコストが非常に高くなる。本発明は、TAの代わりに、TAの1つ のアルデヒド基がアセタール基により保護されている物質(TDA)を使用する ことにより、この問題を解決する。従来の方法では多量のTAを使用するため、 生成工程で未反応TAを除去する工程が必要になる。また、二量体副生物を除去 する工程も重要である。なぜならば、多量のTAを使用する場合でも、二量体副 生物の生成を完全に回避できないからである。 これに対し、本発明の方法ではTAの代わりにTDAを使用するため、未反応 TAを除去する工程並びに二量体副生物を除去する工程が不要であり、これによ り、全工程が短縮される。これは、二量体の形成からアルデヒド基を保護するT DAのアセタール基の効果により二量体副生物の生成が防止されること、及びT DA自体が室温で液相として存在し、このためSbQ−A塩の形成後の生成工程 が容易になることによる。 このようにして得られる本発明のSbQ−A塩は、完全に又は部分的に鹸化さ れたポリ酢酸ビニルと化合して、露光されると架橋反応する次の化学式(5)又 は(5A)の構造をもつ感光性樹脂の製造に使用できる。このような使用も本発 明の範囲内に含まれる。 ここで、R1及びX-は上記定義の通りである。 上記方法に従ってSbQ−A塩を用いて感光性樹脂を製造するのに使用される ポリビニルアルコール(完全に又は部分的に鹸化されたポリ酢酸ビニル)の重合 度は300〜3,000が好ましく、その鹸化速度は75%以上が好ましい。 酸触媒の存在下でのSbQ−A塩とPVAとの反応は暗室で行なわなくてはな らない。なぜならば、反応が進行するとき、それ自体の反応混合物が高い感光性 を呈するからである。反応温度は0〜100℃が好ましく、反応時間は1〜50 時間で充分である。 完成した反応混合物は高い感光性を有するので、感光度は、反応混合物で試験 することができ、又はアセトン、メタノール、ジオキサン等の中で再沈殿させた 後、ソックスレー装置の使用によりメタノールと共に抽出し且つ乾燥させて試験 することができる。このようにして得られた感光性樹脂は、感光基の組込み比( incorporated ratio)が僅かに1モル%であっても、従来のPVA−ADC形樹 脂又はPVAジアゾ形樹脂の数倍から数十倍の活性を呈する。最大吸収範囲は約 340nmである。 全反応工程を試験するとき、TDAはTAとは異なり端部にアセタール基を有 するけれども、PVA−SbQ形樹脂は、従来の方法と同じ2つの反応器を用い て製造できる。SbQ−Aを製造する両方法は1つの反応器のみを必要とし、P VA−SbQ感光性液体を1つの反応器内で製造するには、SbQ−A塩は、別 々に製造したPVA水溶液と一緒にSbQ−A塩が使用される。これは、TDAの 一方の側がアセタールからなる場合でも、SbQ−A塩とPVAとの反応中に、 酸触媒によりアセタールのアルデヒド形成が生じることによるためであり、アル デヒドは、PVAの2つのヒドロキシル基との反応により再アセタール化される 。 酸触媒は2つの機能、すなわち、SbQ−A塩のアセタールをアルデヒドに変 える機能及び変えられたアルデヒドを再びアセタール化する機能を有し、これに より酸触媒の消費は減少する。より詳しくは、第1方法におけるSbQ−Aの製 造に1つの反応器が必要であり、SbQ−Aとアルキル化剤との反応によるSb Q−A塩の製造に他の反応器が必要になる。別々に製造されたPVAの水溶液が SbQ−A塩を含有する水溶液に添加され、且つ混合物が暗室内で反応されて、 PVA−SbQ水溶液を得る。水中に溶解されたSbQ−A塩のアセタール座が 還流下での加熱によりアルデヒドに変えられ且つ次に生成物がPVA水溶液と反 応される場合には、前と同じ方法が適用される。また、第2方法におけるSbQ −Aの製造に1つの反応器が必要であり、水中でSbQ−A塩を溶解するのに他 の反応器が必要になる。別々に製造されたPVAの水溶液が水溶液及び酸触媒に 添加され、且つ混合物が反応されて感光性樹脂を得る。もちろん、SbQ−A塩 及び酸触媒をPVAの水溶液に直接添加して反応を行なうこともできる。 従って、SbQ−A塩の製造はSbQ塩の製造より効率的である。SbQ−A 塩のアセタール基が酸性溶液中でアルデヒド基に容易に変換され且つ次にPVA のヒドロキシル基との反応により再アセタール化されるため、PVAとの反応に は従来の方法に付随する問題は存在しない。 これらの観点から、本発明の方法は、従来の方法よりも効率的にPVA−Sb Qを製造でき、従って、PVA−SbQ樹脂の大量生産が可能になる。発明を実施するための最良の形態 以下、例及び比較例を参照して、本発明をより詳細に説明する。しかしながら 、本発明はこれらの例に限定されるものではないことに留意されたい。 例 1 4−ピコリン(33.99g)及びテレフタルアルデヒドモノ(ジエチルアセタール) (76.02g)が酢酸(28.60g)及び無水酢酸(61.25g)の混合溶剤に添加され且つこの混 合物を還流下で11時間加熱した。熱せられた反応混合物が約3倍の水中に注が れ、この結果得られる混合物を、次に、10重量%の水酸化ナトリウム水溶液を 用いてpH=7に中和した。水酸化ナトリウム水溶液が添加されると、反応生成物 がスラリとして沈殿し、次にこの沈殿物を濾過した。濾過により得られた生成物 は、イソプロピルアルコール中で分散された。未反応物質がイソプロピルアルコ ールに溶解され且つ除去されるように、分散液を1時間攪拌した。未反応物質が 除去された生成物は、濾過され且つ乾燥されて、4-[2-(4-ジエチルアセチルフェ ニル)エテニル]ピリジン(融点258〜262℃、収量:約60%)を得た。 例 2 2−ピコリン(8.09g)及びテレフタルアルデヒドモノ(ジエチルアセタール)( 18.1g)が酢酸(6.81g)及び無水酢酸(14.58g)の混合溶剤に添加され且つこの混合 物を還流下で9時間加熱した。反応混合物の冷却により、スラリが沈殿した。ス ラリは過剰量の水中で分散され、分散液は、5重量%の水酸化カリウム水溶液を 用いてpH=7に中和された。スラリの中和処理により、淡黄色色の沈殿物が発生 した。沈殿物の濾過により得られる生成物は、5重量%の純水と95 重量%のイソプロピルアルコールとの冷たい(5℃)混合溶液中で分散され、分 散液は、未反応体及び他の溶剤を除去するため1時間攪拌され、且つ再び濾過さ れ乾燥されて、16gの2-[2-(4-ジエチルアセチルフェニル)エテニル]ピリジン (融点234〜238℃)を得た。 例 3 例1に従って製造された4-[2-(4-ジエチルアセチルフェニル)エテニル]ピリジ ン(10g)を180mlの水中に分散させた後、これに4.45gの硫酸ジメチル を添加した。この混合物の温度は40℃に上昇した。温度上昇により、反応体は SbQ−A塩に変換され且つ反応体のスラリ相は完全に均質相になった。溶液中 に含有される水は、回転蒸発器を用いて除去される。残留物は、アセトンで洗浄 され、濾過され且つ乾燥されて、12gの1−メチル-4-[2-(4-ジエチルアセチ ルフェニル)エテニル]ピリジニウムメト硫酸(融点163.88℃、λmax=343nm) を得た。上記と同じ方法により、2-[2-(4-ジエチルアセチルフェニル)エテニル] ピリジン及び硫酸ジメチルを用いて、1−メチル-2-[2-(4-ジエチルアセチルフ ェニル)エテニル]ピリジニウムメト硫酸を得た。 例 4 4−ピコリン(22.35g)がメチルアルコール(59.46ml)中に溶解され且つ溶液 が氷−塩浴中で冷却された。溶液中に硫酸ジメチル(30.27g)が添加され、ピコリ ニウム塩の形成を開始した。1時間の攪拌後、テレフタルアルデヒドモノ(ジエ チルアセタール)(50g)及び触媒としてのピペリジン(2.3g)がこれに添加さ れ、この混合物を還流下で9時間加熱した。反応完了後、回転蒸発器によりメチ ルアルコール溶剤が除去され且つ残留物がアセトンで充分に洗浄され且つ乾燥さ れて、57gの1−メチル-4-[2-(4-ジエチルアセチルフェニル)エテニル]ピリ ジニウムメト硫酸(融点163.88℃、λmax=343nm)を得た。 例 5 4−メチルキノリン(25.72g)がメチルアルコール(32.53ml)中に溶解さ れ且つ溶液が氷−塩浴中で冷却された。溶液中にメチルp−トルエンスルホネー ト(29.84g)がゆっくり添加され、キノリニウム塩の形成を開始した。1時間の攪 拌後、テレフタルアルデヒドモノ(ジエチルアセタール)(42g)及び触媒と してのピペリジン(1.27g)がこれに添加され、この混合物を還流下で15時間加 熱した。反応完了後、メチルアルコール溶剤が除去され且つ残留物がアセトンで 充分に洗浄され且つ乾燥されて、57gの1−メチル-4-[2-(4−ジメチルアセチ ルフェニル)エテニル]キノリニウムp−トルエンスルホネート(融点183℃、 λmax=378nm)を得た。 例 6 2−メチルキノリン(12.63g)がメチルアルコール(16.26ml)中に溶解され 且つ溶液が氷−塩浴中で冷却された。溶液中にブロモブタン(21.54g)がゆっくり 添加され、キノリニウム塩の形成を開始した。40分間の連続攪拌後、テレフタ ルアルデヒドモノ(ジベンジルアセタール)(47g)及び触媒としてのピペリ ジン(0.97g)がこれに添加され、この混合物を還流下で11時間加熱した。反応 完了後、回転蒸発器の使用によりメチルアルコール溶剤が除去され且つ残留物が アセトンで充分に洗浄され且つ乾燥されて、49gの1−ブチル-2-[2-(4−ジベ ンジルアセチルフェニル)エテニル]キノリニウムブロミド(融点218〜221 ℃、λmax=407nm)を得た。 例 7 4−ピコリン(10.96g)がメチルアルコール(29.31ml)中に溶解され且つ溶液 が氷−塩浴中で冷却された。溶液中に塩化ベンジル(15.16g)がゆっくり添加され 、ピコリニウム塩の形成を開始した。50分間の連続攪拌後、テレフタルアルデ ヒドモノ(ジメチルアセタール)(28g)及び触媒としてのピペリジン(1.35g )がこれに添加され、この混合物を還流下で13時間加熱した。反応完了後、回 転蒸発器の使用によりメチルアルコール溶剤が除去され且つ残留物がアセトンで 充分に洗浄され且つ乾燥されて、26gの1−ベンジル-4-[2-(4−ジメチルアセ チルフェニル)エテニル]塩化ピリジニウム(融点110〜115℃、 λmax=348nm)を得た。 例 8 4−メチルキノリン(21.75g)がメチルアルコール(31.17ml)中に溶解され且 つ溶液が氷−塩浴中で冷却された。溶液中に硫酸ジメチル(21.35g)がゆっくり添 加され、メチルキノリニウム塩の形成を開始した。1時間の連続攪拌後、テレフ タルアルデヒドモノ(ジエチルアセタール)(25g)及び触媒としてのピペリ ジン(0.87g)がこれに添加され、この混合物を還流下で14時間加熱した。反応 完了後、回転蒸発器の使用によりメチルアルコール溶剤が除去され且つ残留物が アセトンで充分に洗浄され且つ乾燥されて、30gの1−メチル-4-[2-(4-ジエ チルアセチルフェニル)エテニル]キノリニウムメト硫酸(融点194〜197℃、 λmax=376nm)を得た。 比較例 1 γ−ピコリン(9.40g)がメタノール(25ml)に添加され且つ溶液が氷−塩 浴中で冷却された。硫酸ジメチル(12.61g)の添加後、溶液を1時間攪拌した。こ れに、室温で固体のテレフタルアルデヒド(40.2g、3倍過剰量のピコリン)が 添加され且つ加熱により溶解された。混合物が均質相になったならば、1.4mlの ピペリジンが添加され、得られた混合物を還流下で5時間加熱した。5時間後、 黄色結晶として二量体副生物が沈積し、該沈積物は熱濾過により除去された。二 量体副生物が除去された熱い反応混合物がエタノール(150ml)とアセトン (50ml)との混合溶剤に添加され、得られた混合物を一晩放置した。沈殿反 応生成物を濾過し、続いてエタノール及びアセトンで洗浄して、26gの1−メ チル-4-[2-(4−ホルミルフェニル)エテニル]ピリジニウムメト硫酸(収量:52 %、融点210〜213℃、λmax=342nm)の黄色生成物を得た。 比較例 2 N−メチル−γ−ピコリニウムp−トルエンスルホネート(9.0g)及びTA(13. 4g)が25mlのメタノール中に溶解され且つ5滴のピペリジンがこれに 添加され且つ得られた混合物が還流下で1.5時間加熱された。冷却後、酢酸エチ ルをこれに添加し、この混合物を1時間放置した。沈積結晶を濾過し且つ酢酸エ チルで洗浄して、7.5gのN−メチル−γ−(p−ホルミルスチリル)ピリジニ ウムp−トルエンスルホネート(融点236〜245℃、λmax(H2 O)=3 43nm)を得た。 例 9 35.25mlのメチルアルコールを含有する反応器に、2−メチルキノリン(19.7 1g)が添加され且つ溶解された。混合物の温度を0℃に低下させた。この溶液に 、ヨードメタン(10.25g)がゆっくり添加され、メチルキノリニウム塩の形成を開 始した。ヨードメタンを完全に添加した後、混合物を1時間攪拌した。テレフタ ルアルデヒドモノ(ジエチルアセタール)(26g)及び触媒としてのピペリジ ンがこれに添加され、得られた混合物を還流下で13時間加熱した。反応が終了 した反応混合物が室温に冷却され、真空蒸発器の使用によりメチルアルコール溶 剤が除去された。残留物がアセトンで充分に洗浄され且つ乾燥されて、29.8gの 1−メチル-2-[2-(4−ジメチルアセチルフェニル)エテニル]キノリニウムヨウ化 物(融点209〜212℃、λmax=407nm)を得た。 例 10 PVA(8g)が水(112ml)に添加され且つ40℃で5時間攪拌するこ とにより溶解された。未溶解の残余のPVAは、微細ワイヤ網を用いて除去した 。例4で製造された1−メチル-4-[2-(4-ジエチルアセチルフェニル)エテニル] ピリジニウムメト硫酸(SbQ−A塩)(0.72g)がPVA水溶液に添加され且つ 溶解され、これに、85重量%の燐酸(0.38g)が添加された。温度を20℃に維 持しながら、暗室内で攪拌を40時間続け、感光性樹脂を製造した。反応が完了 した感光性液体がアセトン中で再沈殿され且つソックスレー装置を8時間使用し てメタノール溶剤で抽出した。抽出及び乾燥後、蒸留水中に生成物を溶解し、吸 光範囲を試験した。生成物は341nmで最大吸収を呈した。再沈殿工程及び抽 出工程に通されていない感光性液体自体も、高い感光性を証明した。 例 11 例1で製造された4-[2-(4-ジエチルアセチルフェニル)エテニル]ピリジン(5 g)が42mlの水中に分散され、これに硫酸ジメチル(2.23g)を添加して、1 −メチル-4-[2-(4−ジエチルアセチルフェニル)エテニル]ピリジニウムメト硫酸 を製造した。この時点で、塩が製造されるときに分散液が均質相に変換された。 この溶液に、85重量%の燐酸(3.74g)が添加され、得られた溶液をPVA水溶 液に添加した。混合物が暗室内で44時間反応され、PVA−SbQ感光性液体 を得た。反応が完了した感光性液体が例10と同じ方法で処理され且つその吸収 範囲が試験された。この場合も341nmで最大吸収を示した。反応後に処理工 程に通されていない感光性液体自体も、また高い感光性を証明した。 例 12 PVA(20g)が水(230ml)水に添加され且つ室温で4時間攪拌する ことにより溶解された。未溶解の残余のPVAは、微細ワイヤ網を用いて除去し た。例9で製造された1−メチル-2-[2-(4-ジエチルアセチルフェニル)エテニル ]キノリニウムヨウ化物(2.13g)がPVA水溶液に添加され且つ溶解されこれに、 80重量%の燐酸(1.03g)が添加された。室温を維持しながら、暗室内で攪拌を 35時間続け、感光性樹脂を製造した。反応が完了した感光性液体がアセトン中 で再沈殿され且つソックスレー装置を8時間使用してメタノール溶剤で抽出した 。抽出及び乾燥後、蒸留水中に生成物を溶解し、吸光範囲を試験した。生成物は 341nmで最大吸収を呈した。再沈殿工程及び抽出工程に通されていない感光 性液体自体も、高い感光性を証明した。 比較例 3 PVA(50g)を純水(600ml)中に溶解した後、これに、1−メチル -4-[2-(4−ホルミルフェニル)エテニル]ピリジニウムメト硫酸(4.52g)を添加し 且つ溶解した。この溶液に燐酸(8g)の80%水溶液が添加され、沈殿物 を形成すべく、混合物を室温で24時間攪拌した。反応が完了した混合物がアセ トンに添加されされ且つソックスレー装置を8時間使用してメタノール溶剤で抽 出され、未反応のSbQ塩を除去した。PVA−SbQが純水中に溶解され、吸 光性を試験した。この結果、340nmで最大吸収を呈した。 比較例 4 1,700の重合度及び87%の鹸化比をもつポリ酢酸ビニル(PVA)(500 mg)を蒸留水(7ml)中に溶解し且つこの中に、1−メチル-4-[p-(2、2− ジメトキシエトキシ)スチリル]ピリジニウムp−トルエンスルホネート(55m g)を溶解した。この溶液に85重量%の燐酸(500mg)が添加され、この 混合物を60℃で15時間攪拌した。得られた黄色反応混合物が多量のアセトン に添加され、樹脂を沈殿させた。この樹脂は、メタノールで2度充分に洗浄され 且つ真空(vacuo)中で乾燥されて、420mgの生成物を得た。樹脂は、水溶液 中で370nmで最大吸光ピークを呈し、スチルバゾリウム基の組込み比は0.71 モル%であった。樹脂膜は、ケイ皮ビニル(cinnamon vinyl)と比較して感度が9 倍増大したことを示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CN,JP,MX,U S,VN (72)発明者 ハン ユンス 大韓民国 706―031 デグシ スソング スソン1ガ 249―325

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記化学式(1)又は(1A)で表されることを特徴とするスチルバゾリウ ム塩。 ここで、R1及びR2は、互いに同一又は異なるものであり、独立的に、水 素原子、アルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル基又はアリルアルキル 基を表し、各基にはヒドロキシル基、アミド基、カルボキシル基、エーテル結合 、二重結合等を含むことができ、且つ、X-は、ハロゲンイオン、硫酸イオン、 ホスフェートイオン、メト硫酸イオン、メタンスルホネートイオン又はp−トル エンスルホネートイオンを表す。 2.光により架橋反応を引き起こす下記化学式(5)又は(5A)の感光性樹脂 を製造するため、PVAに組み込むことにより感光性化合物として使用すること を特徴とする請求の範囲第1項に記載のスチルバゾリウム塩の使用。 上記化学式で、R1及びX-は、請求の範囲第1項における定義と同じで ある。 3.ピコリン又はメチルキノリンの化合物と、下記化学式(2)のTDAとを反 応させ、 下記化学式(4)又は(4A)で表される中間体を得るため上記反応生成物 を精製し、 得られた中間体を水中に分散させ且つこれに下記化学式(3)のアルキル化 剤を添加してスチルバゾリウム塩を得ることを特徴とする請求の範囲第1項に記 載のスチルバゾリウム塩の製造方法。 ここで、R1及びR2は、請求の範囲第1項における定義と同じであり、X はハロゲン原子、硫酸根、ホスフェート基、メト硫酸根、メタンスルホネート基 又はp−トルエンスルホネート基を表す。 4.ピコリン又はメチルキノリンの化合物と、下記化学式(3)のアルキル化剤 とを反応させて、ピコリニウム塩又はメチルキノリニウム塩を形成し、 得られた溶液に下記化学式(2)のTDAを添加し且つ還流下で加熱して、 スチルバゾリウム塩を得ることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のスチルバ ゾリウム塩の製造方法。 ここで、R1、R2及びXは、請求の範囲第3項における定義と同じである 。 5.請求の範囲第1項に記載のスチルバゾリウム塩を製造するための下記化学式 (2)により表される化合物の使用。 ここで、R2は、請求の範囲第1項における定義と同じである。
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