JPS5923309B2 - ホルミルスチリル基をもつキノリン誘導体とその製法 - Google Patents

ホルミルスチリル基をもつキノリン誘導体とその製法

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JPS5923309B2
JPS5923309B2 JP4390579A JP4390579A JPS5923309B2 JP S5923309 B2 JPS5923309 B2 JP S5923309B2 JP 4390579 A JP4390579 A JP 4390579A JP 4390579 A JP4390579 A JP 4390579A JP S5923309 B2 JPS5923309 B2 JP S5923309B2
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terephthaldialdehyde
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国宏 市村
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Agency of Industrial Science and Technology
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水溶性高感度感光性樹脂の原料として有用な
新規キノリン誘導体及びその製法に関するものである。
水溶性の感光性樹脂は、低公害型のフオトレジスト用、
フオトミリング用として有用であるが、近年、酵素のよ
うな生体活性材料の固定化担体としても注目されるよう
(こなつてきている。
本発明者は、このような用途に供するための感光性高分
子化合物としてスチルバゾリウム残基をもつ重合体に着
目し、先にポリビニルアルコールとスチルバゾリウム基
をもつアルデヒドを反応させることにより水溶性高感度
感光性樹脂を得る力法を提案したが、さらに研究を重ね
た結果、スチルバゾリウム基の代りにスチリルキノリニ
ウム基を導入すれば、さらに長波長の光に感応する感光
性樹脂となることを見出した。本発明は、このスチリル
キノリニウム基を重合体に導入するために有用な新規キ
ノリン誘導体に関するものである。すなわち、本発明は
、一般式〜鳳′ で示されるホルミルスチリルキノリン及び一般式(式中
のRはアルキル基又はアラルキル基、X−は強酸の陰イ
オンである)で示されるホルミルスチリルキノリニウム
化合物を提供するものである。
本発明の一般式(1)又は()で示される化合物中のホ
ルミルスチリル基は、キノリン環の2位又は4位に結合
するのが好ましい。
他方、一般式l)(7)中のRは、メチル基、エチル基
、プロピル基、ブチル基のようなアルキル基である。
前記一般式(1)のホルミルスチリルキノリンは、例え
ば、一般式で示されるメチルキノリンとテレフタルジア
ルデヒドとを反応させることにより製造することができ
る。
この際、ビスキノリル体が副生することがあるが、テレ
フタルジアルデヒドを過剰に用いることによりその生成
を抑制すること力3できる。メチルキノリンとテレフタ
ルジアルデヒドとの好適な使用割合は、モル比ではl:
lないしl:5である。この反応を促進するために、無
機酸、有機酸のような酸触媒やアルカリを用いることが
できるが、このほか塩化亜鉛のようなルイス酸や脂肪族
アミン類を用いることもできる。
さらに、この反応で生成する水を除去するために、無水
酢酸のような酸無水物を使用すれば、反応を著しく促進
することができる。
反応温度は、使用する触媒によつて若干異なるが、通常
は50〜2000Cの範囲で選ばれ、反応時間は30分
ないし20時間である。テレフタルジアルデヒドのホル
ミル基の反応性は、たがいにp位にあるその基の電子吸
引性により高められているため、反応は円滑に進行する
副生するビスキノリル体は、一般式(1)のホルミルス
チリル化合物に比べて、はるかに溶解性が低いから反応
混合物中から容易に分離除去することができる。前記一
般式(自)のメチルキノリンとしては、例えば2−メチ
ルキノリン、4−メチルキノリンをあげることができる
また、このキノリン環には、メチル基以外に不活性アル
キル基、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ基などの反
応に支障のない基を結合していてもよい。次に、前記一
般式(1)で表わされるホルミルスチリルキノリニウム
化合物は、2通りの方法で製造することができる。
第1の方法に従えば、一般式(1)のホルミルスチリル
キノリンに、一般式R−X ・・・・・
・(1V)(式中のRは前記と同じ意味をもち、Xは強
酸残基である)で示されるアルキル化剤を反応させる。
このアルキル化剤の例としては、ハロゲン化アルキル、
ハロゲン化アラルキル、硫酸ジアルキル、硫酸ジアラル
キル、アリールスルホン酸アルキル、アルカンスルホン
酸アルキルなどをあげることができる。
この四級化反応の条件は、アルキル化剤の活性度によつ
て異なるが、通常、室温ないし150℃の温度で30分
ないし20時間反応させる。使用する溶媒には、不活性
溶媒である限り特に制限はないが、四級化物を溶解しな
い溶媒例えばエーテル、酢酸エチル、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどを用いると生成物の分離が容易になる
ので有利である。次に、第2の方法に従えは、先ず前記
一般式(自)のメチルキノリンに、前記一般式(1V)
のアルキル化剤を反応させて、一般式(式中のR及びX
−は前記と同じ意味をもつ)で示されるキノリニウム化
合物を製造し、次いでこれをテレフタルジアルデヒドと
反応させる。
この場合もメチルキノリンとテレフタルジアルデヒドの
反応の場合と同様に、ビスキノリニウム体を副生するこ
とがあるが、テレフタルジアルデヒドの量を少なくとも
等モル好ましくはl〜5倍モル使用することにより副生
物を抑制することができる。反応溶媒としては、メタノ
ール、エタノールなどの極性溶媒が用いられ、反応温度
は室温から100′C1反応時間30分〜20時間程度
で通常行われる。
この反応を促進させるために、酸や塩基が用いられるが
、特に、塩基触媒としての脂肪族アミンやその酢酸塩な
どが好ましい。反応生成物であるホルミルスチリルキノ
リニウム塩とテレフタルジアルデヒドとの分離は溶解度
の差できわめて容易に達成される。
すなわち、前者は、エーテル、酢酸エチルなどの有機溶
媒に不溶であるが、後者は易溶である。この反応に用い
られる前記一般式(のキノリニウム塩の例として、1,
2−ジメチルキノリニウム、1,4−ジメチルキノリニ
ウム、l−エチル−2−メチルキノリニウム、l−エチ
ル−4−メチルキノリニウム、1−カルバモイルメチル
−4−メチルキノリニウム、1−(2−ヒドロキシエチ
ノり−4−メチルキノリニウム、l−ベンジル一4−メ
チルキノリニウムなどのキノリニウム塩の塩化物、臭化
物、ヨウ化物、リン酸塩、メトサルフエート塩、アンカ
ンスルホン酸塩、アレンスルホン酸塩などがあげられる
また、キノリニウム塩としては、これらはそのキノリン
環にさらに低級アルキル基が導入されているものであつ
てもよい。このようにして得られる本発明のホルミルス
チリルキノリン誘導体は黄色の結晶性物質であり、長時
間光照射すると光二量化反応に基づくと思われる変化を
きたすので、光を防いで保存する。本発明の前記一般式
(1)及び()で表わされるホルミルスチリルキノリン
誘導体を、ポリビニルアルコール又は部分けん化ポリ酢
酸ビニルと反応させることにより効率よく、一般式(式
中のR及びX−は前記と同じ意味をもつ)で示される構
成単位を有するポリビニルアルコール誘導体からなる感
光性樹脂を製造することができる。
これらの樹脂はいずれも非常に高い感光速度を持つもの
であり、水現像カペ出来るという利点を有している。次
に、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
実施例 1 2−メチルキノリン28.69とテレフタルジアルデヒ
ド679を酢酸249と無水酢酸459とともに8時間
加熱還流した。
冷却すると結晶が析出するから、これをジクロルメタン
に溶解し、水洗後希アルカリで洗つて酢酸を除いた。こ
のジクロルメタン溶液に濃塩酸を加えるとかさ高い黄橙
色の結晶がただちに析出するから、これをろ集した。こ
の結晶を水で再結晶したのち、エタノール300111
に懸濁し、トリエチルアミンで中和して加温し脱塩酸し
た。この際不溶のジオレフイン型化合物39f1をろ別
し、ろ液に水を加えて放置すれは、黄色の結晶である2
−(p−ホルミルスチリル)キノリン359を得た。M
p.ll2〜1135℃。λWt,(クロロホルム):
297,346,360nm0実施例 2 2−(p−ホルミルスチリル)キノリン8.149を酢
酸エチル30WIIに溶解してから、ジメチル硫酸90
9を加えて6時間加熱還流した。
析出した結晶をろ集し水で再結晶すれば濃黄色の結晶1
1.3f!を得る。Mp.l93〜206℃ λ煎(H
2O);245,299,366nm10実施例 32
−メチルキノリン28.69をメタノール50m1に加
えてから、ジメチル硫酸249を加えて6時間放置する
その後、テレフタルジアルデヒド679を加えて加熱し
、溶解してからピペリジン3m1を加えて8時間加熱還
流した。酢酸エチル400m1加えて良くふりまぜ、静
置後デカントにより上層液を分離し、油状沈殿をさらに
アセトン200m1で洗い、デカントにより洗液を除い
た。沈殿を水で再結晶すれば、l−メチル−2−(p−
ホルミルスチリル)キノリニウムメトサルフエートを黄
色結晶として得た。λ慮収H2O):245,299,
366nm0全く同様にして、4−メチルキノリンから
1一メチル一4−(p−ホルミルスチリノりキノリニウ
ムメトサルフエートを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるホルミルスチリルキノリン及びそのN−アル
    キル第四級塩。 2 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるメチルキノリンと少なくとも等モル量のテレ
    フタルジアルデヒドとを反応させることから成る、一般
    式▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるホルミルスチリルキノリンの製法。 3 テレフタルジアルデヒドをメチルキノリンの1〜5
    倍モル用いる特許請求の範囲第2項記載の方法。 4 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるメチルキノリンと少なくとも等モル量のテレ
    フタルジアルデヒドとを反応させて、一般式▲数式、化
    学式、表等があります▼ で示されるホルミルスチリルキノリンを製造し、次いで
    これに一般式R−X (式中のRは炭素数1から4までのアルキル基、Xは強
    酸残基である)で示されるアルキル化剤を反応させるこ
    とより成る、一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のRは前記と同じ意味をもち、X^−は強酸の陰
    イオンである)で示されるホルミルスチリルキノリンの
    N−アルキル第四級塩の製法。 5 テレフタルジアルデヒドをメチルキノリンの1〜5
    倍モル用いる特許請求の範囲第4項記載の方法。 6 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるメチルキノリンと一般式 R−X (式中のRはアルキル基、Xは強酸残基である)で示さ
    れるアルキル化剤を反応させて、一般式▲数式、化学式
    、表等があります▼(式中のRは前記と同じ意味をもち
    、X^−は強酸の陰イオンである)で示されるキノリニ
    ウム化合物を製造し、次いでこれに少なくとも等モル量
    のテレフタルジアルデヒドを反応させることにより成る
    、一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のRとX^−は前記と同じ意味をもつ)で示され
    るホルミルスチリルキノリンのN−アルキル第四級塩の
    製法。
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