JPH09509299A - モービル受信機の調整方法及び受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 モービル受信機を、受信機のその都度の位置にとって重要な情報、有利には交通情報を有している送信局に調整するための方法において、受信機のその都度の位置が求められる。求めた位置に依存する入力量を用いて、記憶されているリストから、求めた位置にとって重要な情報を有している送信局を識別する出力量（プログラム識別コード）として読み出される。受信機は、読み出された送信局識別信号（プログラム識別コード）を有している送信局に調整される。

Description

【発明の詳細な説明】 モービル受信機の調整方法及び受信機 本発明は、モービル受信機を、該受信機の、その都度の位置にとって重要な情 報、殊に、交通情報を持った送信局に調整する方法、及び、受信機のその都度の 位置にとって重要な情報を持った送信局に自動調整する受信機に関している。 ドイツ連邦共和国の様な国内で送信されている沢山の交通情報の場合、自動車 の運転手にとって重要なことは、できる限り、その運転手に関係のある情報だけ を受信することである。それ故、比較的長いドライブ（場合によっては、複数の 州に及ぶ）の場合、オートラジオを他の送信局に切り換える必要がある。公知の オートラジオの場合、この切換は、場合によっては、自動車道路の端に設置され た掲示板（それぞれの地域用の交通情報を送信している送信局の周波数が示され ている）に従って、手で行われる。この調整の際、交通情報を送信している送信 局が識別信号を発信している広域交通無線系が役立つ。それによると、選局の際 、適当なデコーダを備えたオートラジオで、交通無線送信局にだけ調整されるの である。更に、地域識別信号も伝送されている。それにより、オートラジオに予 め設定された地域用の交通情報を送信している送信局が 受信された場合だけ、選局作動するようにされるのである。この公知装置によっ て、送信局の選局動作は軽減されるが、最小限の注意を向ける必要はあり、それ により、交通の安全が損なわれる。 各送信局は、デジタルで送信局識別信号を送信しており、それにより、送信局 をはっきり識別することができる。ヨーロッパでは、殆ど全ての送信局が、いわ ゆるラジオ‐データ‐情報(ＲＤＳ)を送信しており、その情報には、いわゆるプ ログラム識別コード（ＰＩ−コード）もあり、それにより、送信局をはっきり識 別することができる。ＰＩ−コードは、送信局が位置している地方についての情 報、及び、送信局が送信している各プログラム用の個別番号を含んでいる。ラジ オ‐データ‐サービスは、更に、実際の交通情報が送信されている交通無線チャ ンネル(TMC = Traff1c Message Channel)を含んでいる。 本発明の課題は、その都度の位置にとって重要な交通情報、及び、場合によっ ては、他の情報が、ユーザの特別な操作なしに提供される方法及び受信機を提供 することにある。この課題は、本発明の方法によると、受信機のその都度の位置 を求め、求めた位置に依存する入力量を用いて、記憶されているリストから、求 めた位置にとって重要な情報を持っている送信局を識別する出力量（プログラム 識別コード）として読み出し、受信機を、読み出された送信局識別信号（プログ ラム識別コード）の送信局に調整するようにして解決される。 本発明の方法は、受信機が位置している地域にとって重要な送信局だけを受信 できるという利点がある。重要な送信局が複数の送信局である場合、ユーザが選 択することができる。 受信機の位置は、本発明の方法によると、種々のやり方で求めることができる 。適当な装置（例えば、ＧＰＳ−受信機）によって位置を求める以外に、位置を マニュアル入力することもできる。 付加的な装置、センサ等を用いずに、位置を自動的に求めることは、本発明の 実施例によると、その都度受信可能な送信局から、受信機がある位置乃至地域を 推定することができるようにようにして可能である。 そのために、本発明の方法の有利な実施例では、調整された周波数を、メモリ 内に記憶された周波数と比較し、その周波数で受信された送信局識別信号を、メ モリ内に記憶された、地域に応じて設けられた送信局識別信号と比較し、受信さ れた送信局が位置している地域を特定して、この地域を、受信機が位置している 位置とし、複数の地域が求められた場合には、受信された送信局のカテゴリーを 評価して、最高の受信カテゴリーが、この送信局に配属されている場合、この地 域を受信機がある位置とし、そうでない場合には、受信機を別の周波数に接続し 、それにより、特定の地域 の数を減らし、受信された送信局識別信号を用いて、調整された送信局が位置し ている地域を特定し、前述の過程を繰り返して、はっきりした地域が特定される か、又は、最高カテゴリーの周波数によって特徴付けられて、最も細かく分解し て評価されるまで繰り返すことが提案されている。 本発明の方法のその他の実施例では、入力量を、操作要素を介して入力できる 別のデータに依存させるのである。こうすることによって、受信される、乃至、 受信用に設けられている送信局の数を減らすことができる。例えば、ある州から 、他の州への境界地域内で、ユーザが運転して入っていく州の送信局に制限する ことができる。 本発明の方法の有利な実施例の場合、読み出されたプログラム識別コードを用 いて送信局を調整するために、送信局選局過程を開始し、その過程で受信された プログラム識別コードを、読み出されたプログラム識別コードと比較し、読み出 されたプログラム識別コードと、その都度受信された送信局のプログラム識別コ ードとが等しい場合、送信局選局過程を止めて確定することが提案されている。 こうすることによって、自動選局された複数の送信局を、ユーザが更に選局す ることが特に簡単になり、つまり、ユーザは、その送信局に関心がない場合にボ タンを押しさえすればよいのである。 本発明の方法のその他の実施例では、求めた位置から入力量を算出するために 、複数位置地域をその都度一つの入力量に統合するのである。こうすることによ って、テーブルを小さくすることができる他に、送信局の選局を不必要に頻繁に 変更しないで済むようになるのである。 予測調整に関しては、本発明の方法では、入力量の形成の際、種々の時点で求 められた複数の位置によって測定された、受信機の移動を考慮して、移動方向に 位置している地域にとって重要な情報を持った送信局が調整されるようにして行 うことができるのである。 本発明の受信機は、 受信機の位置を求めるための装置と、 プログラム識別コードと、受信機の可能な位置に依存する入力量との対応関係を 含んでいる記憶リストと、ラジオ‐データ‐信号デコーダと接続された出力側を 備えた受信部と、 送信局選局過程を含む、受信部の制御用、デコードされたラジオ‐データ‐信号 の評価用、位置特定用装置により得られた位置から入力量の形成用、形成された 入力量に依存した、プログラム識別コードの照会用のコンピュータとによって特 徴付けられる。 受信機の位置を求めるための装置として、種々の公知装置がＧＰＳ−受信機に 使用することができる。受信機の現在地を特定するための、適切な方法及び適切 な装置は、出願人の以前の特許出願Ｐ４４２５１９４に記載されている。 送信局の選局をマニュアルで制御することができる本発明の受信機の実施例は 、入力量が依存する別のデータを入力することができる操作要素にある。 本発明の受信機のその他の実施例では、受信機の位置に依存する入力量の代わ りに、その都度の位置に依存しない、地域の地理的な特徴を示すデータを入力す ることができる。こうすることによって、ユーザは、例えば、恐らく短時間のう ちに到着し、且つ、その交通状況にとって、その時点で関心のある地理領域を入 力することができる。 本発明の受信機を複数の地域で利用可能にするためには、しかも、その際、対 象となる州全てのプログラム識別コードを記憶しておく必要がないようにするた めには、有利な実施例では、リストを交換可能なデータ担体、例えば、チップカ ードに記憶しておくことが提案されている。 本発明の実施例について、複数の図を用いて、以下、詳細に説明する。その際 ： 図１は、本発明の説明に必要な、本発明の、夫々の位置が個別装置によって求め られる受信機のブロック接続図であり、 図２は、本発明の、夫々の位置が、その都度受信されている送信局から求められ る受信機を示す図である。 図で、同じ部分には、同じ参照記号が示されている。 図１及び２に示されている受信機の場合、アンテナ１から受信された信号は、 入力部２に供給され、その出力側３からは、ステレオ多重信号ＭＰＸが取り出し 可能である。公知のように、ステレオ多重信号は、ステレオデコーダ４に供給さ れ、その出力側から、オーディオ信号Ｌ及びＲが取り出し可能であり、増幅器５ ，６を介してスピーカ７，８に供給される。 受信部２の出力側３には、更に、ＡＲＩ／ＲＤＳデコーダ９が接続されており 、その出力信号ＲＤＳは、マイクロコンピュータ１０に供給され、それにより、 本発明の受信機の主要な機能が制御可能である。とりわけ、マイクロコンピュー タ１０により、受信部２も、送信局の調整に関して制御される。マイクロコンピ ュータ１０は、指示装置１１（ディスプレイ）及び入力ユニット１２に接続され ている。 図１の受信機では、マイクロコンピュータ１０には、更に、位置特定用装置１ ３及びリスト付メモリ１４が接続されており、このリストには、その都度地域Ｇ にとって関心のある交通情報を送信している送信局のプログラム識別コードＰＩ が記憶されている。更に、リストには、夫々の地域の境界（例えば、座標の最大 及び最小値の形式で−図１では、ｘｍ及びｙｍとして示されている）が含まれて いる。 装置１３は、連続座標ｘ，ｙを形成し、この座標は、車両乃至受信機の移動に 応じて変わる。マイクロコンピュータ１０は、座標を、夫々の地域Ｇに対してリ スト１４内に記憶されている最小及び最大座標と比較し、その結果、その都度の 座標ｘ，ｙが該当する地域Ｇが求められる。その際、移動方向も、順次連続して 求められる各座標ｘ，ｙ間の差形成により考慮することができる。こうすること により、例えば、受信機が地域Ｇの境界の方向に移動している場合、予め、この 方向において直ぐ次に位置している地域を送信局調整の際考慮することができる 。 地域Ｇが、既述のようにして求められる場合、この地域に対して、プログラム 識別コードがリスト１４から読み出される。図１で、例として示されているリス トの一部では、地域Ｇ１の場合、プログラム識別コード１，２又は３を有する送 信局にとって重要な情報が送信されている。地域Ｇ２の場合、プログラム識別コ ード２，４又は５の送信局であり、地域Ｇ３の場合、プログラム識別コード４， ５又は６の送信局である。 マイクロコンピュータ１０は、それから、受信部２を送信局選局過程で制御し 、その際、場合によっては、交通情報を送信している送信局だけが考慮される。 選局過程が、或一つの送信局に調整されると直ぐに、この送信局と共に受信され るプログラム識別コードが、リスト１４から読み出されたプログラム識別コード と比較される。非同調の場合、選局過程が再び開始され、同調の場合、調整され た送信局が次の選局動作が行われるまで受信される。 図２の実施例の場合、受信機の位置は、一つ又は複数の送信局のサンプル(プ ローブ)形式による受信によって求められる。そのために、関心のある各地域の 夫々のリスト１５内に、受信可能な送信局がその周波数、そのプログラム識別コ ード、カテゴリー及びクラスと共に記憶されている。カテゴリーは、夫々の送信 局が当該地域をどの程度の広さでカバーしているかに依存して送信局の区分を示 している。クラスは、送信効率、従って、実質的に送信局の到達範囲を示してい る。 種々の送信局のサンプル形式による受信によって、各地域Ｇの一つのテーブル １５を用いて求められる。その際、段階的に進められ、その結果、できる限り少 ない送信局をサンプル形式により受信することができる。例えば、送信局の受信 後、この送信局が各地域の内の一つの地域内でだけ受信可能であることが確定さ れたならば、その位置乃至地域Ｇは、求められたものとされる。或一つの送信局 の受信が複数地域で行われるものと推定される場合、別の送信局が、そのカテゴ リー及びそのクラスを考慮してチェックされ、各地域の内の一つが明確に決めら れるまで行われる。その際、送信局は、夫々の地域にとって重要な情報が送信さ れているのか否かによらずに考慮される。 地域Ｇが求められた後、リスト１４から一つ又は複数のＰＩ−コードが読み出 され、送信局の調整のために利用される（図１に関して既述したように）。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ Ｇ０８Ｇ 1/09 0362−3Ｈ Ｇ０８Ｇ 1/09 Ｅ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． モービル受信機を、受信機のその都度の位置にとって重要な情報、有利 には交通情報を有している送信局に調整するための方法において、受信機のその 都度の位置を求め、求めた位置に依存する入力量を用いて、記憶されているリス トから、求めた位置にとって重要な情報を有している送信局を識別する出力量（ プログラム識別コード）として読み出し、前記受信機を、読み出された送信局識 別信号（プログラム識別コード）を有している送信局に調整することを特徴とす る方法。 ２． その都度の位置を、調整された周波数、及び、該周波数で受信された送 信局識別信号を、メモリに記憶されている周波数、及び、地域に応じて設けられ ている送信局識別信号と比較し、受信された送信局が位置している地域を特定し て、この地域を位置とし、複数の地域が求められた場合、前記受信された送信局 のカテゴリーを評価して、最高の受信カテゴリーが、この送信局に配属されてい る場合、この地域を位置とし、そうでない場合、受信機を別の周波数に接続し、 それにより、特定地域の数を低減し、受信された送信局識別信号を用いて、調整 された送信局が位置している地域が特定され、前述の過程を繰り返して、はっき りした地域が特定されるか、又は、最高カテゴリーの 周波数によって特徴付けられて、最も細かく分解して評価されるまで行うことを 特徴とする請求の範囲１記載の方法。 ３． 入力量を、操作要素を介して入力できる別のデータに依存させることを 特徴とする請求の範囲１又は２のうちの１記載の方法。 ４． 読み出されたプログラム識別コードを用いて送信局を調整するために、 送信局選局過程を開始し、その過程で受信されたプログラム識別コードを、読み 出されたプログラム識別コードと比較し、読み出されたプログラム識別コードの 一つと、その都度受信された送信局のプログラム識別コードとが等しい場合、送 信局選局過程を止めて確定することを特徴とする請求の範囲１〜３までのうちの １記載の方法。 ５． 求めた位置から入力量を算出するために、複数位置地域をそれぞれ一つ の入力量に統合することを特徴とする請求の範囲１〜４までのうちの１記載の方 法。 ６． 入力量の形成の際、種々の時点で求められた複数の位置の比較によって 測定された、受信機の移動を考慮して、移動方向に位置している地域にとって重 要な情報を持った送信局が調整されることを特徴とする請求の範囲１〜５までの うちの１記載の方法。 ７． 受信機のその都度の位置にとって重要な情報、有利には、交通情報を有 する送信局の自動調整機能 付受信機において、 受信機の位置を求めるための装置（１３；１０）と、プログラム識別コードと、 受信機の可能な位置に依存する入力量との対応関係を含んでいる記憶リスト（１ ４）と、 ラジオ‐データ‐信号‐デコーダ（９）と接続された出力側（３）を備えた受信 部（２）と、 送信局選局過程を含む、受信部（２）の制御用、デコードされたラジオ‐データ ‐信号の評価用、位置特定用装置（１３；１０）により得られた位置から入力量 の形成用、形成された入力量に依存した、プログラム識別コードの照会用のコン ピュータ（１０）と を特徴とする受信機。 ８． 入力量が依存する別のデータを入力することができる操作要素（１２） を特徴とする請求の範囲７記載の受信機。 ９． 受信機の位置に依存する入力量の代わりに、その都度の位置に依存しな い地域の地理的な特徴を示すデータを入力することができることを特徴とする請 求の範囲７又は８記載の受信機。 １０． リストが、交換可能なデータ担体、例えば、チップカードに記憶され ていることを特徴とする請求の範囲７〜９までのいずれか１記載の受信機。